JPH0994948A - インクジェットプリンタ - Google Patents

インクジェットプリンタ

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JPH0994948A
JPH0994948A JP25528295A JP25528295A JPH0994948A JP H0994948 A JPH0994948 A JP H0994948A JP 25528295 A JP25528295 A JP 25528295A JP 25528295 A JP25528295 A JP 25528295A JP H0994948 A JPH0994948 A JP H0994948A
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篤 齋藤
Shigeyuki Sugiyama
杉山  茂行
Shinichiro Kori
慎一郎 郡
Yukio Nohata
之雄 野畠
Takashi Ono
隆 小野
Takeshi Kono
健 河野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フォトセンサを用いながらも高精度の位置決
め機構もしくは制御をしなくても、高精度にインク吐出
の有無を検出することができるようにする。 【解決手段】 記録ヘッドのインク吐出口の並び方向に
対して、インク吐出を検出するフォトセンサの発光素子
と受光素子とで決定される検出光軸を相対的に所定角度
なすように配置し、フォトセンサによる検出範囲を広く
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェットプリ
ンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、紙、OHP用シート等の記録媒体
に対して記録を行う記録装置は種々提案されているが、
この中でもインクジェット記録装置は記録ヘッドから記
録紙に直接インクを噴射(吐出)するものであり、ラン
ニングコストが安く記録動作が静かである等の利点を有
する。この理由により、例えばホストコンピュータから
の印刷データを記録するプリンタはもとより、複写機や
ファクシミリ装置における記録部としても使用されるよ
うになってきている。
【0003】ところで、インクジェット記録装置におけ
るインクの残量検知は、インク有無検出用のマークを記
録し、その反射型フォトセンサでそのマークが検出でき
たか否かでもって判定する方式がある。また、インク吐
出口を挟んで設けられたフォトインタラプタの発光素子
と受光素子でもって、その間をインクが通過することに
よる光の強度変化を検出して、インクの有無を検出する
方式もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例のうち前者インク有無検出用のマークを記録する方
式では検出精度は高いが、その反面インクの有無を検出
するために本来必要でないマークを記録媒体に記録しな
ければならないという問題点があった。
【0005】また、後者のフォトインタラプタの光軸を
インクが横切るときの出力変化でインクの有無を検出す
る方式では、その検出精度を高めるためにインクによる
光軸の遮光率を高める必要がある。そのためにスリット
を発光・受光素子間に設けているがインクの液滴が極微
小範囲を飛翔するため、受光素子のスリット幅を狭くな
くてはならない。このため位置合わせが非常に微妙にな
って、部品のわずかな誤差やインク液滴飛翔方向のズレ
によって、正常な検出ができなくなってしまうことがあ
った。
【課題を解決するための手段】本発明はかかる問題点に
鑑みなされたものであり、フォトセンサを用いながらも
高精度の位置決め機構もしくは制御をしなくても、高精
度にインク吐出の有無を検出することができるインクジ
ェットプリンタを提供しようとするものである。
【0006】この課題を解決するため、本発明のインク
ジェットプリンタは以下に示す構成を備える。すなわ
ち、複数のノズルを持つインクジェット記録ヘッドと、
該記録ヘッドのノズルから吐出されるインクを検出する
ための発光素子及び受光素子とを備えるインクジェット
プリンタであって、前記フォトセンサの発光素子及び受
光素子のなす光軸を、前記インクジェット記録ヘッドの
ノズルの並び方向に対して相対的に所定角度をなして配
置したことを特徴とする。
【0007】また、本発明の好適な実施形態に従えば、
更に、ファクシミリ通信手段と原稿画像読み取り手段と
を備えることが望ましい。
【0008】更に、前記検出手段によってインク吐出が
検出できなかった場合に、外部報知する報知手段とを備
えることが望ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に従って本発明に
係る実施形態の一例を詳細に説明する。
【0010】図1は本発明の代表的な実施形態であるイ
ンクジェット方式に従った記録ヘッドによって記録を行
なう記録部を備えたファクシミリ装置の構成を示す側断
面図である。
【0011】図1を参照して、ファクシミリ装置の概略
構成について説明する。図1において、Aは原稿を光学
的に読み取る読取部、Bはインクジェット方式に従って
記録を行なう記録部、Cは給紙カセットに積載された記
録紙P等の記録媒体を1枚づつ分離して記録部Bに供給
する給紙部である。
【0012】まず、記録紙Pの流れについて説明する。
記録紙Pの搬送経路は矢印Gで示す通りである。即ち、
給紙部Cの給紙カセット1に積載された記録紙Pは、給
紙ローラ2およびリタードローラ3によりピックアップ
され、給紙ローラ2によって記録部Bに送り込まれる。
記録部Bでは記録ヘッド5により記録紙Pにインクを吐
出して記録を行いつつ、その記録に合わせて記録紙Pを
搬送する。そして、記録が終了すると、排紙ローラ6に
よって記録紙Pを排紙スタッカ7に排出積載する。
【0013】次に、給紙部Cの具体的な構成について説
明する。
【0014】図1において、記録紙Pを複数枚積載収納
する給紙カセット1には記録紙Pを積載する中板4を備
えている。中板4は給送ローラ2と対向配置されている
中板バネ10により裏面より上方に付勢されている。ま
た、中板4は給紙待機時においてはカムなどにより下方
へ押圧され記録紙Pが少なくなったり無くなった時には
容易に継ぎ足し可能な構造になっている。
【0015】一方、記録信号を検知し、給紙動作を開始
する時は、カム等による中板4の下方押圧が解除され、
記録紙Pは給紙ローラ2によってピックアップされる。
リタードローラ3は給紙ローラ2と対向する位置にあり
中板4と連動して記録紙Pの位置を変える。給紙動作を
行う時は、中板4によって付勢され、給紙ローラ2でピ
ックアップされた記録紙PをJ部で給紙ローラ2との協
働作用によって最上側の1枚のみを分離給送する。分離
給送された記録紙Pは給紙ローラ2に十分巻き付くよう
に挟持しながら記録部Bに搬送される。
【0016】さらに、記録部Bで記録された記録紙Pを
排出する機構を説明する。
【0017】排紙ローラ6で排出された記録紙Pは、排
紙スタッカ7に排紙積載される。排紙スタッカ7は、ヒ
ンジK部を回転中心とする排紙補助トレイ9が設けられ
ており、使用する記録紙Pが長尺である場合に回転させ
て、排紙スタッカを記録紙排紙方向へ長くさせることが
出来る。さらに、排紙スタッカ7は、給紙カセット1の
カバーを兼ねる構造になっている。なお、排紙スタッカ
7と排紙補助トレイ9には複数のリブ(不図示)が設け
られており記録がなされた記録紙Pはそれらの複数のリ
ブ上を摺動し、順次積載される。
【0018】さらに、画像原稿Sの流れについて説明す
る。
【0019】原稿搬送路は図1に矢印Fで示す通りであ
る。図1において、画像原稿Sはその画像面を下側にし
て原稿積載トレイ41に積載される。原稿積載トレイ4
1に積載された画像原稿Sはその幅方向に移動可能なス
ライダ42によって位置決めが行われる。画像原稿Sが
原稿積載トレイ41に積載されると、その原稿は予備搬
送押圧片43によって上方から予備搬送バネ44により
押圧され、分離ローラ46との協働作用により捌いて予
備搬送される。
【0020】次に、予備搬送された画像原稿Sは、上方
からADFバネ47によって押圧された分離片45と分
離ローラ46との協働作用により、下側から1枚ずつ分
離搬送する。さらに、分離ローラ46は分離された画像
原稿Sを読み取り位置に搬送させる役割を兼ねている。
このようにして分離ローラ46で読み取り位置まで分離
搬送された画像原稿Sに描かれた画像は、光電変換セン
サ48に読み取られる。さて、CSローラ49はその上
方よりCS押圧バネ50により、光電変換センサ48の
読み取りラインにそって付勢されており、分離搬送され
た画像原稿Sを読み取りラインに密着させている。さら
に、CSローラ49は画像原稿Sの副走査方向(画像原
稿の搬送方向)の読み取り速度を決めるとともに、読み
取りを終了した画像原稿Sを排出する役割を兼ねてい
る。最後に、排出された画像原稿Sは原稿排紙トレイ5
1に排紙積載される。なお、原稿排紙トレイ51は装置
本体に着脱可能な構造になっている。
【0021】図2は記録部Bの詳細な構成を示す立体斜
視図である。図2に示すように、記録ヘッド5は、イン
クタンクを内蔵し、インクが無くなったときに記録ヘッ
ドごと新品と交換し得るカートリッジ式の記録ヘッドで
あり、インク吐出面が下方向になっている。
【0022】ここで、記録ヘッドからのインク吐出原理
について説明する。その記録ヘッド部は、一般に微細な
液体吐出口(オリフィス)、液路およびこの液路の一部
に設けられるエネルギー作用部と、その作用部にある液
体に作用させる液滴形成エネルギーを発生するエネルギ
ー発生部とを備えている。
【0023】このエネルギー発生部としてはピエゾ素子
等の電気機械変換体を用いたもの、レーザ等の電磁波を
照射して、そこにある液体に吸収させて発熱さて、その
発熱による作用で液滴を吐出、飛翔させるようにしたも
の、あるいは電気熱変換体によって液体を加熱して液体
を吐出させるようにしたもの等がある。その中でも熱エ
ネルギーによって液体を吐出させる方式を用いた記録ヘ
ッドは、記録用の液滴を吐出して飛翔用液滴を形成する
ための液体吐出口(オリフィス)を高密度に配列するこ
とができるために高解像度で記録を行なうことが可能で
ある。
【0024】また、電気熱変換体をエネルギー発生部と
して用いた記録ヘッドは、全体的な小型化も容易で、か
つ、最近の半導体分野における技術の進歩と信頼性の向
上が著しいIC技術やマイクロ加工技術の長所を十二分
に活用でき、長尺化及び面状化(2次元化)が容易であ
ること等から、マルチノズル化、高密度実装化が容易
で、しかも大量生産が可能で、製造コストも安価にする
ことが可能である。
【0025】このようにエネルギー発生部に電気熱変換
体を用い、半導体製造プロセスを経て製造された記録ヘ
ッドは、一般には各インク吐出口に対応した液路を設
け、その液路ごとに液路を満たす液体に熱エネルギーを
作用させて、対応するインク吐出口から液体を吐出して
飛翔用液滴を形成する手段としての電気熱変換体が設け
られ、各液路には、各液路に連通さている共通液室から
液体が供給される構造となっている。
【0026】図3は、上述したインクジェット記録ヘッ
ド部の概略構成を示す。記録ヘッド部101はエッチン
グ蒸着、スパッタリング等の半導体製造プロセス工程を
経て、第1の基板である基板102上に成膜された電気
熱変換体103、電極104、液路110を有する硬化
した活性エネルギー線硬化性材料層210および天板0
6で構成されている。しかしてこのような記録ヘッド部
101では記録用液体112が図示されていない液体貯
蔵室から液体供給管107を通して共通液室108内に
供給される。
【0027】109は液体供給管用コネクタである。共
通液室108内に供給された記録液体112は毛管現象
により液路110内に供給され、液路先端のインク吐出
口111でメニスカスが形成されることにより安定に保
持される。そこで電気熱変換体103に通電されること
により、電気熱変換体面上の液体が過熱され、膜沸騰に
よる発泡現象が生じ、その気泡の成長によりインク吐出
口111から液滴が吐出する。上述した様な構成によ
り、吐出口密度360〜400dots/inchとい
った高密度の液路配管でマルチノズルのインクジェット
記録ヘッド部を形成することができる。
【0028】本発明は、特にインクジェット記憶方式の
中でも熱エネルギーを利用して飛翔的液滴を形成し、記
録を行うインクジェット記録装置において優れた効果を
もたらすものである。
【0029】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応している核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも一つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0030】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0031】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路又は直角液流虚)の他
に熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示
する米国特許第4558333号明細書、米国特許第4
459600号明細書を用いた構成としてもよい。加え
て、複数の電気熱変換体に対して、共通するスリットを
電気熱変換体の吐出ブ部とする構成を開示する特開昭5
9−123670号公報や熱エネルギーの圧力波を吸収
する開孔を吐出部に対応させる構成を開示する特開昭5
9−138461号公報に基づいた構成とすることもで
きる。
【0032】加えて、装置本体に装着されることで、装
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あ
るいは記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けら
れたカートリッジタイプの記録ヘッドを用いてもよい。
【0033】また、記録ヘッドに対しての回復手段、予
備的な補助手段等を付加することは本発明の効果を一層
安定できるので好ましいものである。これらを具体的に
挙げれば、記録ヘッドに対してのキャッピング手段、ク
リーニング手段、加圧あるいは吸引手段、電気変換体あ
るいはこれとは別の加熱素子あるいはこれらの組み合わ
せによる予備加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備吐
出モードを行なうことも安定した記録を行うために有効
である。
【0034】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
もよいが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも一つを備えた装置とすることもで
きる。
【0035】以上説明した本実施形態においては、イン
クを液体として説明しているが、室温やそれ以下で固化
するインクであって、室温で軟化するもの、もしくは液
体であるもの等、使用記録信号付与時にインクが液状を
なすものであればよい。
【0036】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで防止するか、またはイン
クの蒸発防止を目的として放置状態で固化するインクを
用いるかして、いずれにしても熱エネルギーの記録信号
に応じた付与によってインクが液化し、液状インクとし
て吐出するものや、記録媒体に到達する時点では既に固
化し始めるもの等のような、熱エネルギーによって初め
て液化する性質のインクの使用も本発明には適用可能で
ある。このような場合インクは、特開昭54−5684
7号公報または特開昭60−71260号公報に記載さ
れるような、多孔質シート凹部または貫通孔に液状また
は固形物として保持された状態で、電気熱変換体に対し
て対抗するような形態としてもよい。本発明において
は、上述した各インクに対して最も有効なものは、上述
した膜沸騰方式を実行するものである。
【0037】図2に戻って、記録部Bの構成を説明す
る。
【0038】図2において、キャリッジ15は記録ヘッ
ド5を精度良く保持しながら、記録紙Pの搬送方向(副
走査方向、矢印G方向)とは直交する方向(主走査方
向、矢印H方向)に往復移動させる。また、キャリッジ
15は、ガイド棒16と突き当て部15aにより摺動自
在に保持されている。キャリッジ15の往復移動は、キ
ャリッジモータ30(不図示)によって駆動されるプー
リ17およびタイミングベルト18によって行われ、こ
の時に記録ヘッド5に与えられる記録信号や電力は、フ
レキシブルケーブル19によって装置本体の電気回路よ
り供給されている。記録ヘッド5とフレキシブルケーブ
ル19とは互いの接点を圧接して接続している。また、
記録部Bのキャリッジ15のホームポジションにはキャ
ップ20が設けられインク受け手段として機能する。キ
ャップ20は必要に応じて上下し、上昇時は記録ヘッド
5に密着しそのノズル部を覆いインクの蒸発やゴミの付
着を防止する。
【0039】さて、この装置では、記録ヘッド5とキャ
ップ20とが相対的に対向した位置となるように位置決
めするために、装置本体に設けられたキャリッジホーム
センサ21とキャリッジ15に設けられた遮光板15b
が用いられている。キャリッジホームセンサ21は透過
型のフォトインタラプタが用いられ、キャリッジ15が
移動して待機位置まで移動した時に、キャリッジホーム
センサ21の一部から照射された光が遮光板15bによ
ってその透過が遮られることを利用して、記録ヘッド5
とキャップ20とが相対的に対向した位置にあることを
検知する。
【0040】記録紙Pは図中下側より上方へ給紙され、
給紙ローラ2および紙ガイド22によって水平方向に曲
げられて、矢印G方向(副走査方向)に搬送される。給
紙ローラ2および排紙ローラ6は夫々、記録モータ(不
図示)によって駆動され、必要に応じてキャリッジ15
の往復移動と連動して高精度に記録紙Pを副走査方向に
搬送する。また、副走査方向には撥水性の高い材料でつ
くられ、その刃状の円周部のみで記録紙Pに接触する拍
車23が設けられる。拍車23は排紙ローラ6に対向す
る位置で、軸受部材23aにより主走査方向に所定長離
間して複数箇所に配設されており、記録直後の記録紙上
の未定着画像に接触しても画像に影響を与えずに記録紙
Pをガイドし搬送するようになっている。
【0041】フォトセンサ8は透過型フォトインタラプ
タであって、図示の如く、キャリッジ15の走査運動す
る軌道上に設けられている。そして、図4に示すごと
く、記録ヘッド5をフォトセンサ8の位置に移動させた
のち、記録ヘッド5のノズルより吐出されるインク滴の
飛翔による受光強度の変化でもって記録ヘッド5のイン
ク無し状態か否かを判断する。ここで用いているフォト
センサ8は発光素子に赤外線LEDを用い、LED発光
面にはレンズを一体成形し、受光素子に向けておおよそ
平行に光を投射できる。受光素子にはフォトトランジス
タが用いられ、受光素子の受光面にはモールド部材によ
り例えば0.7mm×0.7mmの穴(スリット45)
が光軸上に形成されている。
【0042】記録ヘッド5をフォトセンサ8のある位置
に移動するためには、例えば、ホームポジション(H
P)にある記録ヘッド5の位置からフォトセンサ8へ移
動する距離(L)を、キャリッジ15を駆動するモータ
の駆動ステップ数に換算し、予め記録動作を実行させる
制御プログラムに定数として設定されている。このよう
にして、記録ヘッド5をフォトセンサ8の位置に位置決
めできる。
【0043】ここで問題となるのは、受光素子に設けら
れたスリットは非常に小さいことである。すなわち、記
録ヘッド5のインク吐出口の並びの直線上に発光素子及
び受光素子が位置する必要がある。しかし、かかる状態
に精度良く記録ヘッドを位置させるには、記録ヘッド5
(キャリッジ15)の移動を精度良く行うばかりか、フ
ォトセンサ8も高い位置精度で保持しなければならな
い。
【0044】そこで、本実施形態では、図5に示すごと
く、フォトセンサ8の発光素子及び受光素子間の検出光
軸を、記録ヘッド5のインク吐出口の並び方向に対して
相対的に角度θを持たせた。かかる構造をとることで、
図示の幅Wで与えられる許容範囲が生じ、精度上の問題
は解決する。
【0045】つまり、従来では、1列のみだったが、本
実施形態の構造をとることで、幅Wで示す範囲まで許容
範囲を取ることができる。但し、角度θを大きくする
と、フォトセンサの出力信号であるピーク値は低下する
ので、角度θを大きくはできない。この角度は、フォト
センサ8の精度にもよるし、記録ヘッドのノズル数、ノ
ズル間の距離、ノズルの径などにも左右されるが、本実
施形態ではθ=3度とした。
【0046】図6は図1に示すファクシミリ装置の制御
部を示すブロック図である。
【0047】図6において、24は装置全体を制御する
ための制御部であり、制御部24はCPU25と、CP
U25が実行する制御プログラムや各種データを記憶し
ているROM26と、CPU25が種々の処理を実行す
るにあたり作業領域として使用したり、各種データを一
時的に保存するためのRAM27等を有している。
【0048】図6に示すように、記録ヘッド5はフレキ
シブルケーブル19を介して制御部24に接続し、フレ
キシブルケーブル19には制御部24から記録ヘッド5
に対する制御信号線、画像信号線が含まれている。ま
た、フォトセンサ8の出力はA/D変換回路28により
数値化し、CPU25にて解析可能な構成となってい
る。
【0049】キャリッジモータ30はモータ駆動回路3
2によるパルスステップ数によって回転可能なモータで
ある。さらに、制御部24は、モータ駆動回路33を介
しキャリッジモータ30を、モータ駆動回路32を介し
搬送モータ31を、モータ駆動回路53を介し読取モー
タ52を制御し、キャリッジホームセンサ21からの出
力を入力している。
【0050】さらにまた、制御部24は、読取センサ4
8、外部コンピュータ56からの記録命令や記録データ
を受信するプリンタインタフェース54、公衆電話回線
57からの受信データを受け付ける回線制御回路55な
どの画像データの入力装置を接続しており、ファクシミ
リ送受信およびコピー、外部コンピュータのプリンタと
して動作可能となっている。さらにまた、制御部24は
装置利用者が種々の操作や指示を行なう操作パネル58
を接続している。操作パネル58にはメッセージ表示を
行なうためのLCD59が設けられている。
【0051】上記構成における実施形態のインク残量検
出処理を図7のフローチャートに従って説明する。尚、
かかるフローチャートに係るプログラムはROM26に
格納されているものであり、所定量の印刷が完了したと
き(上記実施形態では1ページ分の記録が完了したとき
に)にコールされ実行されるものである。また、画像記
録処理手順そのものは本発明には直接は関係がないの
で、その説明は省略する。
【0052】1ページ分の記録が完了した場合にCPU
224が本処理をコールすると、まず、キャリッジ15
をフォトセンサ8の位置まで移動させる(ステップS
1)。次に、インク吐出(全インク吐出口を駆動)させ
(ステップS2)、フォトセンサ8からの信号のレベル
に基づいてインク吐出があるか否かを判断する(ステッ
プS3)。
【0053】フォトセンサ8からの信号に変化がなけれ
ばインク吐出が行われない、すなわち、インクが無いと
判断し、操作パネル58に設けられたLCD59に、そ
の理由と記録ヘッド5の交換を促すメッセージを表示さ
せる(ステップS4)。
【0054】この後、処理はステップS5に進み、キャ
リッジ15をホームポジション位置に移動させ、次の記
録に備える。
【0055】こうして、1ページ印刷が完了する度にイ
ンク残量の検出動作を行なわせることになる。
【0056】以上のように、本実施形態によれば、こと
さら記録ヘッド(キャリッジ)の位置決めを高い精度で
制御することなく、通常の記録動作中にインクの有無を
確実に検出することが可能になる。
【0057】尚、記録ヘッドに設けられているインク吐
出口が斜め、もしくは記録ヘッド自身を斜めにキャリッ
ジにセットさせ、インク吐出口全部を一度に駆動するの
ではなく順次駆動するタイプ(電力供給源の負担を軽減
することができる)の装置の場合において、そのインク
吐出口の並び方向が副走査方向に対して上記角度にほぼ
一致する場合には、図8に示すごとくフォトセンサ8の
検出光軸を副走査方向と同じにすることもできる。
【0058】また、上記実施形態では、ファクシミリ装
置に適用させ、1ページ印刷(受信した画像もしくは不
図示の操作パネルからの指示で複写)する度にインク残
量検出動作を行わせた。受信画像を記録する場合には、
ページ単位の受信完了のネゴシエーションをトリガにす
れば良いし、複写であれば原稿間の検出をトリガにして
も良い。また、記録紙のサイズに基づくキャリッジの往
復回数でもって上記処理を行ってもよい。
【0059】また、例えば本発明をコンピュータに接続
する単体のプリンタに適応させても良い。すなわち、ホ
ストコンピュータからの印刷を行っている最中に、1ペ
ージ分の記録が完了する度に上記処理を行うわけであ
る。また、場合によっては、ホストコンピュータから所
定のコマンドを受信したとき、上記処理を行うようにし
ても良い。更に、ホストコンピュータと相方向通信イン
タフェースで接続されている場合には、インク残量検出
結果をホストコンピュータに返すようにしても良い。こ
のようにすることで、ホストコンピュータの操作者は居
ながらにして接続されているプリンタのインク残量を検
知し、記録ヘッドの交換時期を知ることができる。特
に、ネットワーク上にプリンタを接続した場合等におい
ては、遠隔にあるプリンタであってもインクの有無を知
ることができるので、非常に便利である。
【0060】尚、本発明は、複数の機器(例えばホスト
コンピュータ、インターフェース機器、リーダ、プリン
タ等)から構成されるシステムに適用しても、1つの機
器からなる装置(例えば複写機、ファクシミリ等)に適
用しても良い。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、フ
ォトセンサを用いながらも高精度の位置決め機構もしく
は制御をしなくても、高精度にインク吐出の有無を検出
することができる。
【0062】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態におけるファクシミリ装置の断面図で
ある。
【図2】実施形態におけるインクジェット記録部の構成
を示す斜視図である。
【図3】実施形態における記録ヘッドの構成を示す斜視
図である。
【図4】実施形態におけるインク残量有無の検出動作を
説明するための図である。
【図5】実施形態におけるインク残量検出のためのフォ
トセンサと記録ヘッドの位置関係を示す図である。
【図6】実施形態における制御部のブロック構成図であ
る。
【図7】実施形態におけるインク残量検出の処理手順を
しめすフローチャートである。
【図8】他の実施形態におけるインク残量検出のための
フォトセンサと記録ヘッドの位置関係を示す図である。
【符号の説明】
5 記録ヘッド 8 フォトセンサ 20 キャップ 21 ホームポジションセンサ
フロントページの続き (72)発明者 野畠 之雄 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 小野 隆 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 河野 健 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のノズルを持つインクジェット記録
    ヘッドと、該記録ヘッドのノズルから吐出されるインク
    を検出するための発光素子及び受光素子とを備えるイン
    クジェットプリンタであって、 前記フォトセンサの発光素子及び受光素子のなす光軸
    を、前記インクジェット記録ヘッドのノズルの並び方向
    に対して相対的に所定角度をなして配置したことを特徴
    とするインクジェットプリンタ。
  2. 【請求項2】 更に、ファクシミリ通信手段と原稿画像
    読み取り手段とを備えることを特徴とする請求項第1項
    に記載のインクジェットプリンタ。
  3. 【請求項3】 更に、前記検出手段によってインク吐出
    が検出できなかった場合に、外部報知する報知手段とを
    備えることを特徴とする請求項第1項に記載のインクジ
    ェットプリンタ。
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