JPH0994276A - 振動押圧マッサージ器 - Google Patents

振動押圧マッサージ器

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JPH0994276A
JPH0994276A JP27614195A JP27614195A JPH0994276A JP H0994276 A JPH0994276 A JP H0994276A JP 27614195 A JP27614195 A JP 27614195A JP 27614195 A JP27614195 A JP 27614195A JP H0994276 A JPH0994276 A JP H0994276A
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linear actuator
skin
vibration
mode
pressing
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JP27614195A
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Takatoshi Oyama
貴俊 大山
Yasuyuki Hirabayashi
康之 平林
Koichi Kobayashi
光一 小林
Shigeo Saito
重男 斉藤
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Original Assignee
TDK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 突状部を有する押圧部材をリニアアクチュエ
ータで往復動させ、適切な振幅でマッサージ治療を実行
可能とし、あわせて振幅及び振動周期の変更を容易とす
る。 【解決手段】 外装ケース1内にリニアアクチュエータ
10を配置し、該外装ケースに対し所定量移動自在に保
護カバー32を設けて突出方向に付勢し、該保護カバー
32の少なくとも後退状態において先端が当該保護カバ
ー32から突出自在な突状部33aを有する押圧部材3
3を、前記リニアアクチュエータ10の可動体シャフト
21に直接連結した構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人体の経穴(つ
ぼ)等の皮膚部位に対し押圧と振動によるマッサージ治
療を行うための振動押圧マッサージ器に係り、とくにリ
ニアアクチュエータを用いて適度の押圧力でマッサージ
でき、さらに必要に応じて人体の皮膚部位の電気抵抗を
測定して治療部位を探し出し、この部位に対しマッサー
ジ治療を行うことが可能な振動押圧マッサージ器に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、マッサージ器は偏心した重りを
回転させ振動させるタイプが良く知られており、この場
合、電動モータを駆動源としていた。また、実公昭59
−9635号では、多数の刺激針で皮膚面に押圧と刺激
を与える治療器が提案されている。さらに、特公告56
−43742号では、皮膚抵抗を測定することにより、
経穴探索を行い、経穴に対し高電圧パルスを印加する機
能を持った診断治療装置が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来一般的
なマッサージ器は電動モータを駆動源としているため、
振幅、周期の可変ができず、治療効果が小さいきらいが
ある。
【0004】また、従来の皮膚抵抗測定における経穴探
索は皮膚抵抗の個人差、部位差が大きく正確な測定が困
難な問題があった。
【0005】本発明の第1の目的は、突状部を有する押
圧部材をリニアアクチュエータで往復動させるため、適
切な振幅でマッサージ治療を実行可能で、振幅及び振動
周期の変更が容易な振動押圧マッサージ器を提供するこ
とにある。
【0006】本発明の第2の目的は、突状部が通常保護
部材で覆われるようにし、突出方向に付勢された保護部
材を皮膚部位に押し付けることにより突状部が現れる構
造として指圧効果とマッサージ効果の両方を得ることの
できる振動押圧マッサージ器を提供することにある。
【0007】本発明の第3の目的は、皮膚抵抗の個人
差、皮膚の部位差に影響されずに経穴探索する機能を具
備した振動押圧マッサージ器を提供することにある。
【0008】本発明のその他の目的や新規な特徴は後述
の実施の形態において明らかにする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の振動押圧マッサージ器は、外装ケース内に
リニアアクチュエータを配置し、該外装ケースに対し所
定量移動自在に保護部材を設けて突出方向に付勢し、該
保護部材の少なくとも後退状態において先端が当該保護
部材から突出自在な突状部を有する押圧部材を、前記リ
ニアアクチュエータの可動体に直接連結乃至非伸縮性連
結部材を介して連結した構成としている。
【0010】また、前記リニアアクチュエータが、永久
磁石を内蔵した可動体を有する永久磁石可動型リニアア
クチュエータであってもよい。
【0011】さらに、前記リニアアクチュエータのコイ
ルに印加する交番電圧乃至単極性スイッチング電圧の周
波数又は波形のデューティーを可変とした駆動回路を設
ける構成としてもよい。
【0012】また、皮膚抵抗測定用電極及び皮膚抵抗測
定用回路を備える構成とし、該皮膚抵抗測定用回路は前
記皮膚抵抗測定用電極が特定の測定時点において接して
いる皮膚部位の抵抗値を記憶し、経穴探索の基準値とし
て用いる構成とすることができる。
【0013】そして、測定された皮膚抵抗値に対応させ
て、発音体による発音、表示用発光素子による発光、又
は前記リニアアクチュエータの振動の少なくともいずれ
かを発生若しくは変化させる構成として、使用者が経穴
発見を容易に行えるようにする構成としてもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る振動押圧マッ
サージ器の実施の形態を図面に従って説明する。
【0015】図1及び図2は本発明に係る振動押圧マッ
サージ器の実施の形態の全体構成を示し、図3乃至図4
はリニアアクチュエータを含んだ要部構成を示す。絶縁
樹脂等の外装ケース1は左右の半割ケース体1a,1b
を相互に突き合わせて嵌合一体化したもので、全体とし
て逆L字型をなしている。そして、外装ケース1の上部
の略水平な内部空間9にリニアアクチュエータ10を含
む振動押圧部2が配置されている。また、外装ケース1
の略垂直な内部空間は図5のように間仕切り板3で2分
され、一方は電池4(例えば4個)を収納する電池収納
部5となり、他方はリニアアクチュエータ10を駆動す
るための回路基板6や図1に仮想線で示す発音体(圧電
スピーカ、電磁スピーカ等)7を収納する基板収納部8
となっている。なお、間仕切り板3は半割ケース体1
a,1bを突き合わせたときに両者間に支持される。
【0016】図3及び図4に示すように、振動押圧部2
は、リニアアクチュエータ10と、該リニアアクチュエ
ータ10の軟磁性体ヨークを兼ねた円筒ケース11が嵌
合固定されたアルミニウム等の導電性フランジ付スリー
ブ(つば付円筒体)30と、該フランジ付スリーブ30
に対し圧縮ばね31で突出方向に付勢された保護部材と
しての保護カバー(若しくは保護筒)32と、多数の略
円柱形状の突状部33aを有する押圧部材33とを具備
している。ここで、押圧部材33は、樹脂等で突状部3
3aを一体に成形したもので、略円柱形状の突状部33
aは保護カバー32の貫通穴32aを貫通して突出可能
となっている。該押圧部材33はリニアアクチュエータ
10の可動体シャフト21に固定用ピン34で直接取り
付けられている。すなわち、押圧部材33は、ばねやカ
ムを介さずに可動体シャフト21に直接連結されてい
る。
【0017】図3に示す如く、リニアアクチュエータ1
0は、永久磁石を内蔵した可動体20を有する永久磁石
可動型リニアアクチュエータであり、軟磁性体ヨークと
しての円筒ケース11の内側に3連のコイル12a,1
2b,12cが配置され、これらのコイル12a,12
b,12cは絶縁樹脂等の絶縁ボビン19に巻かれて円
筒ケース11の内側に固着されている。
【0018】可動体20は、同極対向された2個の穴あ
き円柱状希土類永久磁石22a,22b、それらの永久
磁石間に配置された穴あき円柱状中間部ポールピース
(軟磁性体)23a、及び前記永久磁石22a,22b
の外側に配置された穴あき円板状端部ポールピース(軟
磁性体)23b,23cに金属貫通軸体である可動体シ
ャフト21を挿通し、該可動体シャフト21の係合溝2
1aに止め具(金属製Eリング)24を嵌め込み係止し
て、当該可動体シャフト21に永久磁石22a,22
b、中間部ポールピース23a及び端部ポールピース2
3b,23cを固定したものである。なお、これらの可
動体20を構成する部材ががたつかないように、一方の
止め具24と端部ポールピース23bとの間に環状弾性
材(ゴム等のクッション材)25が設けられている。こ
のように構成された可動体20の可動体シャフト21
は、円筒ケース11の両端部に固定された軸受部材13
で摺動自在に支持されている。さらに、止め具24と軸
受部材13との間(又は可動体20の両端面と軸受部材
13との間)に圧縮ばね14が設けられ、可動体20を
中立位置(中間部ポールピース23aが中間のコイル1
2aの中央に位置する)に戻すようにしている。ここ
で、可動体シャフト21は非磁性又は磁性金属のいずれ
でもよく、可動体シャフト21に永久磁石22a,22
b、ポールピース23a,23b,23cを一体化する
際に接着剤を併用してもよい。
【0019】前記3連のコイル12a,12b,12c
は永久磁石22a,22bの磁極間を境にして相異なる
方向に電流が流れる如く結線されている。すなわち、中
央のコイル12bは中間部ポールピース23a及び永久
磁石22a,22bのN極を含む端部を囲み、両側のコ
イル12a,12cは、端部ポールピース23b,23
c及び永久磁石22a,22bのS極を含む端部をそれ
ぞれ囲むことができるように円環状に巻回されており、
かつ中央のコイル12bに流れる電流の向きと、両側の
コイル12a,12cの電流の向きとは逆向きである。
【0020】なお、可動体20が有する永久磁石22
a,22bの中間部及び外側端面にポールピース23
a,23b,23cを設けたのは、永久磁石22a,2
2bの内側端面及び外側端面の磁極からそれぞれ出た磁
束がポールピース23a,23b,23cの存在で垂直
方向に曲がり易くして永久磁石22a,22bの外側部
分での磁束密度の垂直成分(永久磁石の軸方向に直交す
る成分)を増大させるためである。
【0021】そして、3連のコイル12a,12b,1
2cに通電された相互に逆向きの電流と、これに鎖交す
る永久磁石22a,22bの外側部分での磁束密度の垂
直成分とによりフレミングの左手の法則に基づく推力が
発生し、3連のコイル12a,12b,12cに交番電
圧を印加することで可動体20に往復運動を行わせるこ
とができる(なお、単極性スイッチング電圧でも圧縮ば
ね14があるので往復運動可能)。従って、可動体20
に一体化された可動体シャフト21に直結の押圧部材3
3は前進、後退を繰り返し、押圧部材33の略円柱形状
の突状部33aも保護カバー32の貫通穴32aの先端
開口に対して突出、引き込み動作を繰り返すことができ
る。
【0022】上記の如き構造のリニアアクチュエータ1
0を有する振動押圧部2は、図1のように外装ケース1
の略水平な内部空間9の内壁面から突出して形成された
係止部9a,9bに嵌合、固定されている。すなわち、
フランジ付スリーブ30のフランジ部分が係止部9aで
係止され、かつリニアアクチュエータ10の円筒ケース
11後端部が係止部9bで係止されることで位置決め固
定されている。
【0023】外装ケース1の図5に示した基板収納部8
内に収納固定された回路基板6上には、図6の回路構成
のうち、皮膚抵抗測定のための抵抗測定部40、制御部
(マイクロコンピュータを用いた回路)41、及びリニ
アアクチュエータ10を駆動するための単極性スイッチ
ング電圧乃至交番電圧を出力する出力ドライバ42が搭
載されている。制御部41は抵抗測定部40のアナログ
信号の抵抗測定値をディジタル信号の抵抗測定値に変換
するA/D変換器50と、該A/D変換器50のディジ
タル信号やモード切替スイッチ43のモード切替信号等
を受ける中央演算処理器(CPU)51と、該中央演算
処理器51に接続されて前記ディジタル信号の抵抗測定
値の一時記憶等を行うためのメモリ52等を備えてい
る。
【0024】モード切替スイッチ43は、例えば押しボ
タンスイッチであって、外装ケース1の側面に取り付け
られており、経穴探索を目的とした皮膚抵抗測定モード
と、リニアアクチュエータ10の弱い振動モードである
「弱」モードと、リニアアクチュエータ10の中間の強
さの振動モードである「中」モードと、リニアアクチュ
エータ10の強い振動モードである「強」モードとを切
り替えるものである(モード切替スイッチ43が1回押
される毎に制御部41にモード切替信号が送られ皮膚抵
抗測定モード、「弱」モード、「中」モード、「強」モ
ードの順に切り替えられるようになっている。)。ま
た、このモード切替スイッチ43による切替状態等を表
示するために表示部として4個の発光ダイオードD1,
D2,D3,D4が外装ケース1の上面に露出するよう
に取り付けられている。発光ダイオードD1は皮膚抵抗
測定モードの時に点灯し、発光ダイオードD2は「弱」
モードの時に点灯し、発光ダイオードD3は「中」モー
ドの時に点灯し、発光ダイオードD4は「強」モードの
時に点灯するように制御部41で制御される。
【0025】また、モード切替スイッチ43により
「弱」モードに切り替えられたとき、制御部41で制御
された出力ドライバ42は図7(A)の如きマイナス方
向のパルス電圧(単極性スイッチング電圧としての方形
波電圧)を出力して、リニアアクチュエータ10の3連
のコイル12a,12b,12cに印加する(但し、前
述した通りコイル12a,12cと12bとの通電方向
は相互に逆向きである。)。この場合、リニアアクチュ
エータ10の可動体20は略中立位置から後退位置の間
を往復運動し(実際は可動体20の慣性により中立位置
より前方にずれた位置と後退位置の間を往復運動す
る)、振幅は最も小さく、振動の周期も長い。
【0026】モード切替スイッチ43により「中」モー
ドに切り替えられたとき、制御部41で制御された出力
ドライバ42は図7(B)の如きプラス、マイナス両方
向のパルス電圧(交番電圧と考えてもよい)を出力し
て、リニアアクチュエータ10の3連のコイル12a,
12b,12cに印加する。この場合、リニアアクチュ
エータ10の可動体20は前進位置から後退位置の間を
往復運動し、振幅は「弱」モードの略2倍となる。
【0027】モード切替スイッチ43により「強」モー
ドに切り替えられたとき、制御部41で制御された出力
ドライバ42は図7(C)の如き周期の短いプラス、マ
イナス両方向のパルス電圧(交番電圧と考えてもよい)
を出力して、リニアアクチュエータ10の3連のコイル
12a,12b,12cに印加する。この場合、リニア
アクチュエータ10の可動体20は前進位置から後退位
置の間を往復運動し、振幅は「弱」モードの略2倍で、
周期は略1/2となる。
【0028】なお、図7(A),(B),(C)の出力
電圧の元になる3種のパルス波形の発生はモード切替ス
イッチ43による切替操作に連動して制御部41で行う
が、出力ドライバ42が前記3種のパルス波形を発生可
能なパルス発生器を内蔵する構成としてもよく、この場
合にはモード切替スイッチ43の切替操作に対応した制
御部41の指令に従って発生するパルス波形を切り替え
ればよい。いずれにしても、制御部41と出力ドライバ
42とで、リニアアクチュエータ10の3連のコイル1
2a,12b,12cに印加する交番電圧乃至パルス電
圧の周波数又は波形のデューティーを可変とした駆動回
路を構成することができる。前述した図7(A),
(B),(C)のパルス電圧乃至交番電圧波形の周波数
は数10Hzであり、好ましくは50Hz以下である。
【0029】人体の皮膚部位の電気抵抗を測定すること
により治療効果の高い経穴を探索するために、図3の如
く振動押圧部2の保護カバー32の最も突出した中央先
端部に先端電極(皮膚抵抗測定用電極)60が配設、固
定され、図2のように外装ケース1外面の使用者の手に
触れる位置にアース電極板61が配設、固定され、これ
らは前記抵抗測定部40に電気接続され、使用者の治療
対象の皮膚部位に触れる先端電極60とアース電極板6
1間に微電流を流してそれらの間の電気抵抗を抵抗測定
部40で測定するようになっている。なお、先端電極6
0と回路基板6上に搭載された抵抗測定部40との電気
接続は、図3の保護カバー32の内側に固定されたリー
ド(接続用金属片)62、金属導体である圧縮ばね3
1、アルミニウム等の金属導体であるフランジ付スリー
ブ30及びリード線63の経路で行われる。また、アー
ス電極板61と回路基板6の抵抗測定部40との接続は
図示しないリード線で行う。
【0030】ここで、抵抗測定部40と制御部41とに
よって、皮膚抵抗測定用電極としての先端電極60が測
定開始直後に接している皮膚部位の抵抗値を記憶して、
経穴探索の基準値として用いる機能を持つ皮膚抵抗測定
用回路を構成している。
【0031】図8は先端電極60を皮膚表面に接触させ
て移動させたときの、先端電極60とアース電極板61
間の抵抗値の変化の一例を示すものであり、図6の制御
部41内の中央演算処理器51は抵抗測定部40のアナ
ログ信号の抵抗測定値をディジタル信号の抵抗測定値に
変換したA/D変換器50出力を受け、先端電極60が
皮膚に非接触状態では無限大であった抵抗値が所定の閾
値SH(例えば10MΩ)以下に低下したとき皮膚に接
触したと判定し、それから一定の微小時間(1秒以内で
例えば0.5秒)経過したタイミングの抵抗値を経穴探
索の基準値Rmとしてメモリ52に一時記憶し、この時
点から基準値Rmを用いた経穴探索のための皮膚抵抗測
定を開始する。ここで、一定の微小時間経過後の抵抗測
定値を基準値Rmとする理由は、皮膚に先端電極60が
接触した瞬間では接触状態が安定していないからであ
り、1秒以下の微小時間経過後は接触状態の不安定性は
除去されている。
【0032】図9は皮膚抵抗の基準値Rmをメモリ52
に一時記憶した後(経穴探索のための皮膚抵抗測定を開
始後)における抵抗測定値と制御部41が発生する発音
体7への出力信号の周波数との関係を示す。この図9の
場合、抵抗測定値RがRm≧R≧a1Rmで発音周波数
1、抵抗測定値Rがa1Rm>R≧a2Rmで発音周波数
2、抵抗測定値Rがa2Rm>R≧a3Rmで発音周波数
3、抵抗測定値Rがa3Rm>R≧a4Rmで発音周波数
4、抵抗測定値Rがa4Rm>R≧a5Rmで発音周波数
5としている。但し、a1>a2>a3>a4>a5で、f
0<f1<f2<f3<f4<f5である。従って、基準値R
mより抵抗測定値が低くなると、段階的に発音周波数は
高くなっていく。一般に経穴位置では周囲の皮膚部位よ
りも抵抗値が低い性質があるため、皮膚に接触している
先端電極60の位置を動かして抵抗値の低い点、すなわ
ち発音体7の発音周波数(音程)の高い点を見いだすこ
とで経穴位置を見いだすことができる。
【0033】なお、発音体7による発音表示とともに、
制御部41では皮膚抵抗測定モードであることを示して
いる発光ダイオードD1の点滅周波数及び振動押圧部2
の振動周波数を発音周波数と同様に変化させている。す
なわち、発光ダイオードD1の点滅周波数及び振動押圧
部2の振動周波数も抵抗測定値が低くなるのに従い、周
波数をF1,F2,F3,…(F1<F2<F3)の順に高い
方向に変化させ、光の点滅及び振動周波数から経穴位置
を見いだすことができるようにしている。
【0034】図1及び図5に示すように前記外装ケース
1の略垂直な内部空間のうち間仕切り板3で区画された
電池収納部5には例えば4個の電池4が収納されてい
る。外装ケース1の底面部には、電池交換のために裏蓋
1cが着脱自在に装着されている。また、外装ケース1
の側面にスライドスイッチ等の電源スイッチ70が設け
られており、該電源スイッチ70をオン位置にしたとき
に、電池4を直列接続した電圧が回路基板6に搭載され
た各回路に供給されるようになっている。但し、発音体
7から音が聞こえると不都合な場合を考慮して「音消
し」の機能を持たせるために、3位置切替スイッチを用
いることができる。例えば、スイッチ位置1で電源オ
フ、スイッチ位置2で電源オン(「音消し」機能付
き)、スイッチ位置3では電源オン(発音体作動可能)
とすることができる。
【0035】次に、振動押圧マッサージ器の全体的な動
作説明を行う。
【0036】まず、電源スイッチ70をスイッチオン状
態とし、モード切替スイッチ43により皮膚抵抗測定モ
ードとして経穴探索を行う場合について述べる。モード
切替スイッチ43により皮膚抵抗測定モードに設定する
と、皮膚抵抗測定用回路としての抵抗測定部40と制御
部41とが働き、皮膚抵抗測定可能な状態となる。そし
て、使用者がマッサージ治療を行いたい経穴の近くに保
護カバー32の最も突出した位置にある先端電極(皮膚
抵抗測定用電極)60を押し当てると、図8のように先
端電極60と常時使用者の手が接触しているアース電極
板61間の抵抗値が無限大から急激に低下し、制御部4
1は所定の閾値SH(例えば10MΩ)以下となった時
点t1で接触の判定を下し、それから一定の微小時間
(1秒以内で例えば0.5秒)経過した時点t2の抵抗
値を経穴探索の基準値Rmとしてメモリ52に一時記憶
する。その後、先端電極60の位置をずらせて行き、皮
膚抵抗の測定値が基準値Rmよりも低下した場合に発音
体7の発音の周波数がしだいに高くなること、発光ダイ
オードD1の点滅周波数がしだいに高くなること、及び
振動押圧部2の振動周波数がしだいに高くなることを利
用して経穴を探し当てることができる。図8では時点t
3で皮膚抵抗の測定値が極小値となっており、このとき
前記発音周波数及び点滅、振動周波数は最高となり、こ
の時点の先端電極60の押し当て位置が経穴であると判
定される。
【0037】上記皮膚抵抗測定モードにおいて経穴を見
いだした後、モード切替スイッチ43により「弱」モー
ド(発光ダイオードD2点灯)、「中」モード(発光ダ
イオードD3点灯)又は「強」モード(発光ダイオード
D4点灯)に切り替えて、リニアアクチュエータ10を
作動させ、押圧部材33に往復運動を行わせて、略円柱
形状の突状部33aで経穴に関係する患部に対しマッサ
ージ治療を行うことができる。このとき、抵抗測定部4
0は作動せず、制御部41及び出力ドライバ42が前記
リニアアクチュエータ10の3連のコイル12a,12
b,12cに印加する交番電圧乃至パルス電圧の周波数
又は波形のデューティーを可変とした駆動回路として働
く。
【0038】マッサージ治療を行う際、突状部33aを
覆っている保護カバー32は圧縮ばね31により突出方
向に付勢されており、これにより皮膚部位への押圧力を
可変でき、あわせて突状部33aの皮膚部位への当たり
具合を加減できる。すなわち、皮膚部位に保護カバー3
2を押しつける押圧力が弱ければ、保護カバー32の外
装ケース1に対する後退量は少なく突状部33aの貫通
穴32aからの突出量は少ない。また、押圧力が強けれ
ば保護カバー32の後退量は多く、突状部33aの突出
量は多くなり、皮膚部位に対するマッサージ効果が強く
なる。
【0039】なお、経穴探索後に、皮膚部位の経穴に対
しマッサージ治療を行う場合で説明したが、経穴位置と
は無関係に当初からモード切替スイッチ43により
「弱」モード(発光ダイオードD2点灯)、「中」モー
ド(発光ダイオードD3点灯)又は「強」モード(発光
ダイオードD4点灯)に切り替えリニアアクチュエータ
10を作動させて、任意の皮膚部位にマッサージ治療を
施すようにしてもよい。
【0040】この実施の形態によれば、次の通りの効果
を得ることができる。
【0041】(1) 直線往復運動を行うリニアアクチュ
エータ10の可動体20に複数個の突状部33aを持つ
押圧部材33を直結し、往復運動させることにより、皮
膚を押圧マッサージする構成であり、カム等の機構が不
要で簡素な構成とすることができる。また、皮膚の反発
力が強ければ可動体20の移動量、すなわち突状部33
aの移動量は少なく、皮膚の反発力が弱ければ突状部3
3aの移動量は多くなり、皮膚を適度な圧力で押圧マッ
サージすることができる。
【0042】(2) 突状部33aは通常保護カバー32
で覆われ、保護カバー32を押すことにより突状部33
aが現れる構成であり、皮膚に対する保護カバー32の
押圧力を加減することで押圧マッサージの程度も加減で
き、さらに保護カバー32の押圧による指圧効果と突状
部33aによるマッサージ効果の両方が同時に得られ
る。
【0043】(3) リニアアクチュエータ10は電圧、
周波数を変えることで振幅、周期が可変でき、マッサー
ジの強度の切替調節が可能である。
【0044】(4) 皮膚抵抗測定用回路を、抵抗測定部
40とマイクロコンピュータを用いた制御部41とで構
成し、電極60を皮膚に接触させて皮膚抵抗測定を開始
した直後のタイミングで皮膚抵抗を制御部41内のメモ
リ52に基準値Rmとして一時記憶し、以後その基準値
Rmを基準として皮膚抵抗の比較測定を行う。従って、
皮膚部位や個人差によらず確実な経穴探索ができる。
【0045】(5) リニアアクチュエータ10が、永久
磁石を内蔵した可動体20を有する永久磁石可動型リニ
アアクチュエータであり、高効率でかつ長寿命である。
とくに、同極対向の永久磁石の組を用い、永久磁石とし
て希土類永久磁石を用いたりすることで、一層の効率向
上を図ることができ、電池電源によっても十分なマッサ
ージ効果を発揮できる。
【0046】なお、上記の実施の形態において、リニア
アクチュエータ10の可動体シャフト21と押圧部材3
3とを直結するための固定用ピンの代わりに弾性を持た
ない連結金具(非伸縮性の継ぎ手)を用いても良い。
【0047】また、経穴探索のための皮膚抵抗測定モー
ドにおいて、基準値Rmを基準とした皮膚抵抗測定値の
変化を、発音体の音程、発光ダイオードD1の点滅周
期、振動押圧部2(リニアアクチュエータ10)の振動
周期で表示したが、発音体の発生する音の断続の周期
や、発光ダイオードD1として色相を変化させ得るもの
を用いて色相の変化で表示してもよい。さらに、種々の
表示手段を併用してもよい。
【0048】以上本発明の実施の形態について説明して
きたが、本発明はこれに限定されることなく請求項の記
載の範囲内において各種の変形、変更が可能なことは当
業者には自明であろう。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の振動押圧
マッサージ器は、突状部を有する押圧部材をリニアアク
チュエータで直接的に往復動させる構造を持ち、カム等
の機構部品が不要で構造が簡単であり、適切な振幅及び
押圧力でマッサージ治療を実行可能ある。また、リニア
アクチュエータを用いているので振幅及び振動周期の変
更が容易である。さらに、振動押圧マッサージのための
突状部が通常保護部材で覆われるようにし、突出方向に
付勢された保護部材を皮膚部位に押し付けることにより
突状部が現れる構造として指圧効果とマッサージ効果の
両方を同時に得ることができる。また、皮膚抵抗測定用
回路を設けた場合、ある時点(例えば、皮膚抵抗測定用
電極を皮膚に接触させた直後)の皮膚抵抗を基準値とし
て記憶し、以後皮膚抵抗測定用電極の皮膚上の移動に伴
う変化を基準値との比較で表示することができ、経穴探
索における皮膚部位の差や個人差の影響を除去して確実
な経穴探索が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る振動押圧マッサージ器の実施の形
態であって全体構成を示す側断面図である。
【図2】同正面図である。
【図3】振動押圧部の構成を示す側断面図である。
【図4】同正面図である。
【図5】図2のV−V断面を示す断面図である。
【図6】回路基板に搭載される回路部分及びこれに接続
される部品を示す構成図である。
【図7】振動押圧部内のリニアアクチュエータの動作モ
ードを説明するための波形図である。
【図8】経穴探索のための皮膚抵抗測定の動作説明図で
ある。
【図9】経穴探索のための皮膚抵抗測定において基準値
Rmを基準とした皮膚抵抗測定値と発音体の発音周波数
との関係を示す説明図である。
【符号の説明】
1 外装ケース 2 振動押圧部 3 間仕切り板 4 電池 5 電池収納部 6 回路基板 7 発音体 8 基板収納部 10 リニアアクチュエータ 11 円筒ケース 12a,12b,12c コイル 20 可動体 21 可動体シャフト 22a,22b 希土類永久磁石 23a,23b,23c ポールピース 24 止め具 30 フランジ付スリーブ 31 圧縮ばね 32 保護カバー 32a 貫通穴 33 押圧部材 33a 突状部 40 抵抗測定部 41 制御部 42 出力ドライバ 43 モード切替スイッチ 50 A/D変換器 51 中央演算処理器 52 メモリ 60 先端電極 61 アース電極板 70 電源スイッチ D1,D2,D3,D4 発光ダイオード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斉藤 重男 東京都中央区日本橋一丁目13番1号ティー ディーケイ株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外装ケース内にリニアアクチュエータを
    配置し、該外装ケースに対し所定量移動自在に保護部材
    を設けて突出方向に付勢し、該保護部材の少なくとも後
    退状態において先端が当該保護部材から突出自在な突状
    部を有する押圧部材を、前記リニアアクチュエータの可
    動体に直接連結乃至非伸縮性連結部材を介して連結した
    ことを特徴とする振動押圧マッサージ器。
  2. 【請求項2】 前記リニアアクチュエータが、永久磁石
    を内蔵した可動体を有する永久磁石可動型リニアアクチ
    ュエータである請求項1記載の振動押圧マッサージ器。
  3. 【請求項3】 前記リニアアクチュエータのコイルに印
    加する交番電圧乃至単極性スイッチング電圧の周波数又
    は波形のデューティーを可変とした駆動回路を設けた請
    求項1又は2記載の振動押圧マッサージ器。
  4. 【請求項4】 皮膚抵抗測定用電極及び皮膚抵抗測定用
    回路を備え、該皮膚抵抗測定用回路は前記皮膚抵抗測定
    用電極が特定の測定時点において接している皮膚部位の
    抵抗値を記憶し、経穴探索の基準値として用いる請求項
    1,2又は3記載の振動押圧マッサージ器。
  5. 【請求項5】 測定された皮膚抵抗値に対応させて、発
    音体による発音、表示用発光素子による発光、又は前記
    リニアアクチュエータの振動の少なくともいずれかを発
    生若しくは変化させる請求項4記載の振動押圧マッサー
    ジ器。
JP27614195A 1995-10-02 1995-10-02 振動押圧マッサージ器 Withdrawn JPH0994276A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015196006A (ja) * 2014-04-02 2015-11-09 陽一 遠藤 皮膚反射促進装置
EP3979970A4 (en) * 2019-06-06 2023-07-05 Xunhua Zhang DEVICE FOR ACUPUNCTURE AND MOXIBUSTION THERAPY AND USES THEREOF

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JP2015196006A (ja) * 2014-04-02 2015-11-09 陽一 遠藤 皮膚反射促進装置
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