JPH0993054A - 直流分除去回路 - Google Patents

直流分除去回路

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JPH0993054A
JPH0993054A JP26463195A JP26463195A JPH0993054A JP H0993054 A JPH0993054 A JP H0993054A JP 26463195 A JP26463195 A JP 26463195A JP 26463195 A JP26463195 A JP 26463195A JP H0993054 A JPH0993054 A JP H0993054A
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resistor
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Nobuyuki Otawa
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Abstract

(57)【要約】 【課題】回路規模を小さくして簡単な回路とする。 【解決手段】第1の抵抗R1と第2の抵抗R2と第3の
抵抗R3との抵抗値が、R1・R2−R3(R1−R
2)=0 なる関係を満足するようにする。このとき、
演算増幅器OP1の出力電圧VA は、VA =−2R3・
a sinθとなり、受光素子PDA,PDBよりの互
いに反転している正弦波状に変化する電流i1,i2に
含まれる直流分を除去することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、二物体間の移動量等の
偏位量を測定する測長装置等に適用される直流分除去回
路に関する。
【0002】
【従来の技術】工作機械等において、被加工物に対する
工具の移動量を正確に測定することは、精密加工を行う
上で極めて重要であり、このための測定装置が種々製品
化されている。そのひとつとして、光学格子を2枚重ね
合わせることにより得られるモアレ縞を利用した光学式
スケールが従来から知られている。この光学式スケール
は、図2および図3に示すようにガラスの一面に透光部
と非透光部が所定のピッチで配列するよう格子が設けら
れたメインスケール101と、ガラスの一面に透光部と
非透光部が所定のピッチで配列するよう格子が設けられ
たインデックススケール103とを有し、このメインス
ケール101にインデックススケール103を微小間隔
を持って対向させると共に、メインスケール101の格
子に対し微小角度傾けてインデックススケール103の
格子を配置している。
【0003】なお、メインスケール101及びインデッ
クススケール103に設けた格子は、ガラスの一面にク
ロム(Cr)を真空蒸着し、エッチングすることにより
形成された同一ピッチの刻線により形成されている。こ
のようにメインスケール101及びインデックススケー
ル103を微少間隔を持って対向配置すると共に、相対
的に移動可能な構成とすると、移動に伴い図4に示すよ
うなモアレ縞104が発生する。このモアレ縞104の
周期はWとなり、周期W毎に暗い部分あるいは明るい部
分が発生する。この暗い部分あるいは明るい部分は、メ
インスケール101に対し、インデックススケール10
3が相対的に左右に移動する方向に応じて上から下、あ
るいは下から上に移動していく。
【0004】この場合、メインスケール101及びイン
デックススケール103の格子のピッチをP、相互の傾
斜角度をθ[rad]とすると、モアレ縞104の周期
Wは、 W=P/θ と示され、モアレ縞104の周期Wは、光学的に格子ピ
ッチPを1/θ倍に拡大した周期とされていることにな
る。このため、格子がP移動するとモアレ縞104はW
移動することになり、拡大されたWの変化を読み取るこ
とにより、格子の移動量を精密に測定することができる
ようになる。
【0005】そこで、図3に示すようにモアレ縞104
の変化を光学的に検出するために、光源105と受光素
子113をインデックススケール103が設けられたコ
の字形ホルダー106に備えるようにする。すなわち、
メインスケール101の反対側に光源105を設け、モ
アレ縞104を透過した光源105よりの光を受光素子
(光電変換素子)113で受光するようにして、モアレ
縞104の変化を光学的に検出するようにしている。
【0006】この場合、メインスケール101に対しイ
ンデックススケール103を相対的に移動させながら、
受光素子113に流れる電流の変化を読み取ると正弦波
状に変化するようになる。そこで、図4に示すように、
一周期Wと90°ずらせて2つの光電変換素子107,
108を設けるようにすると、図5に示すようにsin
波とされたA相の光電変換素子107に流れる電流波形
に対して、B相の光電変換素子108に流れる電流はc
os波の電流波形となる。
【0007】この場合、メインスケール101とインデ
ックススケール103との相対的な移動方向により、A
相の光電変換素子107に流れる電流に対するB相の光
電変換素子108に流れる電流の位相は、90゜進相あ
るいは90゜遅相となるため、90゜ずらせて配置した
2つの光電変換素子を設けると、両者の間の位相を検出
することにより相対的な移動方向を検出することができ
る。また、この2つのA相信号およびB相信号の一周期
Pは、格子のピッチPだけインデックススケール103
が移動したことに相当するものとなり、A相信号および
B相信号の位相を増倍して位相の計測をすることによ
り、インデックススケール103の移動距離を精密に測
定することができる。
【0008】ところで、受光素子113より出力される
sin波とされたA相の電流波形、および、cos波と
されたB相の電流波形は光学手段により得ているため、
図5に示すように原理的に直流分が含まれており、位相
の計測をする場合には、この直流分を除去する必要があ
る。そこで、従来は図6に示すような直流分除去回路に
よりsin波あるいはcos波の直流分を除去するよう
にしている。
【0009】この直流分除去回路の説明を行うと、光源
105よりに光はモアレ縞104を透過して第1の受光
素子PDAと第2の受光素子PDBとでそれぞれ受光さ
れる。なお、第1の受光素子PDAと第2の受光素子P
DBとはモアレ縞104の位相に換算して180°ずれ
た位置に配置されており、第1の受光素子PDAから出
力される電流i1と第2の受光素子PDBから出力され
る電流i2の位相が相互に180°ずれるようにされて
いる。すなわち、直流分をdとすると、電流i1と電流
i2とは、 i1=a sinθ+d i2=−a sinθ+d と表される。
【0010】この時、演算増幅器OP10の出力電圧V
P 、および、演算増幅器OP11の出力電圧VQ は、 VP =−(a sinθ+d)R1 VQ =−(−a sinθ+d)R1 となる。そして、出力電圧VQ と出力電圧VP との差が
演算増幅器OP12にて演算されて、その差電圧が増幅
される。すなわち、演算増幅器OP12の出力電圧VA
は、 VA =−(VQ −VP )R3/R2 =−(2R1・R3/R2)・a sinθ となる。このようにして、sin波から直流分を除去す
るようにしている。また、cos波から直流分を除去す
る回路も図6に示す直流分除去回路と同様とされる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記図
6に示す直流分除去回路は演算増幅器がsin波とco
s波を得るチャンネル毎に3台づつ必要となり、sin
波とcos波との2チャンネルでは演算増幅器が6台必
要となる。このため、直流分除去回路が複雑になると共
に、その回路規模が大きくなるため、取り付けスペース
を小型化することができないという問題点があった。ま
た、回路規模が大きいところからコストが上昇するとい
う問題点があった。そこで、本発明は取り付けスペース
が大きくならないと共に、安価な直流分除去回路を提供
することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の直流分除去回路は、直流分を含む交流信号
が入力される反転入力端子と、直流分を含む反転された
交流信号が入力される非反転入力端子とを備える演算増
幅器と、 前記反転入力端子と所定の電位点の間に接続
された第1の抵抗R1と、前記非反転入力端子と前記所
定の電位点の間に接続された第2の抵抗R2と、前記反
転入力端子と前記演算増幅器の出力端子との間に接続さ
れた第3の抵抗R3とを備え、 R1・R2−R3(R1−R2)≒0 を満足するように、前記第1の抵抗R1、第2の抵抗R
2、および第3の抵抗R3の抵抗値が定められているも
のである。
【0013】また、上記直流分除去回路において、前記
交流信号および前記反転された交流信号の位相が、スケ
ールの移動距離に応じて変化するようにされているもの
である。なお、上記直流分除去回路は、測定装置に入力
される入力信号の直流分を除去するようにしてもよいも
のである。
【0014】このような本発明によれば、演算増幅器を
1チャンネルあたり1台とすることができるので回路規
模が小さくなり、取り付けスペースを小さくすることが
できる。また、回路規模が小さく部品点数が少ないので
コストを削減することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の直流除去回路の実施の形
態の一例を示す回路図を図1に示す。この図において、
光源105に第4の抵抗R4を介して電源Vccが供給
されて、光源105から赤外光が放射されている。光源
105よりの赤外光は、図示しないメインスケールとイ
ンデックススケールとで形成されるモアレ縞104を透
過して第1の受光素子PDAと第2の受光素子PDBと
でそれぞれ受光される。なお、第1の受光素子PDAと
第2の受光素子PDBとは位相に換算して180°ずれ
たモアレ縞を受光するよう配置されており、第1の受光
素子PDAから出力される電流i1と第2の受光素子P
DBから出力される電流i2の位相が相互に180°ず
れるようにされている。すなわち、直流分をdとする
と、電流i1と電流i2とは、 i1=a sinθ+d i2=−a sinθ+d と表される。
【0016】この電流i1は演算増幅器OP1の反転入
力端子に入力され、電流i2は演算増幅器OP1の非反
転入力端子に入力されている。また、演算増幅器OP1
の反転入力端子と1/2Vccの電位点の間には第1の
抵抗R1が接続され、演算増幅器OP1の非反転入力端
子と1/2Vccの電位点の間には第2の抵抗R2が接
続されている。さらに、演算増幅器OP1の反転入力端
子と出力端子との間に第3の抵抗R3が接続されてい
る。この時、演算増幅器OP1の反転入力端子の電圧、
すなわちP点の電圧VP は演算増幅器OP1の非反転入
力端子の電圧と等しくなるように演算増幅器OP1は動
作する。したがって、 VP =i2・R2=(−a sinθ+d)・R2 ・・・(1) が成立する。
【0017】また、第1の抵抗R1を流れる電流をi3
とすると、 VP =i3・R1 ・・・(2) となる。したがって、上記(1)式及び(2)式より、 i3=(−a sinθ+d)・R2/R1 ・・・(3) となる。ここで、第3の抵抗R3を流れる電流をi4と
すると、i1=i3+i4だから、 i4=i1−i3=a sinθ・(R1+R2)/R1 +d(R1−R2)/R1 ・・・(4) となる。
【0018】上記(1)式と(4)式より、演算増幅器
OP1の出力電圧VA を求めると、 VA =VP −i4・R3 =(−a sinθ+d)・R2−{a sinθ(R1+R2)/R1 +b(R1−R2)/R1} =−a sinθ{R1・R2+R3(R1+R2)}/R1+d{R1 ・R2−R3(R1−R2)}/R1 ・・・・(5) となる。
【0019】ここで、上記(5)式の2項目がアナログ
グランドからの直流分のずれ量となるので、この直流分
を除去するためには、この2項目を0にすれば良い。す
なわち、 R1・R2−R3(R1−R2)=0 ・・・・(6) が満足されれば良い。この(6)式が満足されると、演
算増幅器OP1の出力電圧VA は、 VA =−2R3・a sinθ となる。これにより、直流分を除去したsin波を得る
ことができる。また、この場合の増幅度としては2R3
の増幅度が得られことになる。
【0020】また、図1の直流分除去回路に、電流i1
と電流i2として、 i1=a cosθ+d i2=−a cosθ+d なる電流が、第1の受光素子PDAと第2の受光素子P
DBから供給されると、演算増幅器OP1の出力電圧V
A として、 VA =−2R3・a cosθ が得られるようになり、直流分を除去したcos波を上
記と同様に得ることができる。また、この場合の増幅度
としては2R3の増幅度が得られる。
【0021】なお、図1に示す直流除去回路において
は、まず必要とする増幅度から第3の抵抗R3の抵抗値
を決定し、次に、上記(6)式を満足するように第1の
抵抗R1、及び第2の抵抗R2の抵抗値を決定するよう
にすればよい。また、以上の説明では本発明は測長装置
に適用できるものとして説明したが、本発明はこれに限
らずsin波およびcos波を必要とするロータリーエ
ンコーダ等の測定装置にも適用することができる。
【0022】
【発明の効果】本発明は以上説明したように、直流分除
去回路の演算増幅器を1チャンネルあたり1台とするこ
とができるので回路規模が小さくなり、取り付けスペー
スを小さくすることができる。また、回路規模が小さく
部品点数が少ないのでコストを削減することができる。
したがって、本発明の直流分除去回路を採用した測長回
路を小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の直流分除去回路の実施の形態を示す回
路図である。
【図2】従来の測長装置の構成を示す斜視図である。
【図3】従来の測長装置の構成を示す側面図である。
【図4】光学的測長装置で生じるモアレ縞104を説明
するための図である。
【図5】メインスケールとインデックススケールの相対
位置と出力電流の変化の関係を示す図である。
【図6】従来の直流分除去回路の回路図である。
【符号の説明】
105 光源 OP1 演算増幅器 PDA,PDB 受光素子 R1,R2,R3,R4 抵抗

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流分を含む交流信号が入力される反
    転入力端子と、直流分を含む反転された交流信号が入力
    される非反転入力端子とを備える演算増幅器と、 前記反転入力端子と所定の電位点の間に接続された第1
    の抵抗R1と、前記非反転入力端子と前記所定の電位点
    の間に接続された第2の抵抗R2と、前記反転入力端子
    と前記演算増幅器の出力端子との間に接続された第3の
    抵抗R3とを備え、 R1・R2−R3(R1−R2)≒0 を満足するように、前記第1の抵抗R1、第2の抵抗R
    2、および第3の抵抗R3の抵抗値が定められているこ
    とを特徴とする直流分除去回路。
  2. 【請求項2】 前記交流信号および前記反転された交
    流信号の位相が、スケールの移動距離に応じて変化する
    ものであることを特徴とする請求項1記載の直流分除去
    回路。
  3. 【請求項3】 測定装置に入力される入力信号の直流
    分を除去することを特徴とする請求項1あるいは請求項
    2記載の直流分除去回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160078940A (ko) * 2016-06-22 2016-07-05 대우조선해양 주식회사 액화연료가스 추진 컨테이너 운반선

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160078940A (ko) * 2016-06-22 2016-07-05 대우조선해양 주식회사 액화연료가스 추진 컨테이너 운반선

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