JPH0992915A - 半導体レーザ駆動装置 - Google Patents
半導体レーザ駆動装置Info
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- JPH0992915A JPH0992915A JP7248141A JP24814195A JPH0992915A JP H0992915 A JPH0992915 A JP H0992915A JP 7248141 A JP7248141 A JP 7248141A JP 24814195 A JP24814195 A JP 24814195A JP H0992915 A JPH0992915 A JP H0992915A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高帯域大電流を供給する電流源を用いない、
サージノイズの影響を受けにくい、半導体レーザ駆動装
置を提供する。 【解決手段】 半導体レーザの出射光の一部を検出し、
検出された出射光に対応する検出信号を半導体レーザに
フィードバックすることにより、半導体レーザの出射パ
ワーを制御する半導体レーザ駆動装置であって、該検出
信号の低周波成分に基づいて、半導体レーザに駆動電流
を供給する第1制御ループと、該検出信号の高周波成分
に基づいて、半導体レーザに駆動電流を供給する第2制
御ループと、を備えている。
サージノイズの影響を受けにくい、半導体レーザ駆動装
置を提供する。 【解決手段】 半導体レーザの出射光の一部を検出し、
検出された出射光に対応する検出信号を半導体レーザに
フィードバックすることにより、半導体レーザの出射パ
ワーを制御する半導体レーザ駆動装置であって、該検出
信号の低周波成分に基づいて、半導体レーザに駆動電流
を供給する第1制御ループと、該検出信号の高周波成分
に基づいて、半導体レーザに駆動電流を供給する第2制
御ループと、を備えている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はミニディスク等の光
ディスク装置に用いられる半導体レーザ駆動装置に関す
るものである。
ディスク装置に用いられる半導体レーザ駆動装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、さまざまな光ディスクドライブが
提案されている。そのうちの1つとして、光磁気媒体を
用いたミニディスクドライブがある。図8は、ミニディ
スクドライブの記録・再生動作時の外部磁界、レーザパ
ワーおよび記録マークを模式的に示す。以下、ミニディ
スクドライブの記録・再生動作を図8を参照しながら説
明する。
提案されている。そのうちの1つとして、光磁気媒体を
用いたミニディスクドライブがある。図8は、ミニディ
スクドライブの記録・再生動作時の外部磁界、レーザパ
ワーおよび記録マークを模式的に示す。以下、ミニディ
スクドライブの記録・再生動作を図8を参照しながら説
明する。
【0003】情報を再生するためには、低パワーPRの
光ビームを光ディスクの磁性膜に照射する。磁気光学効
果を利用して、磁性膜からの反射光から、記録されてい
る記録マークMRの磁化の状態が検出でき、その結果、
情報の再生ができる。
光ビームを光ディスクの磁性膜に照射する。磁気光学効
果を利用して、磁性膜からの反射光から、記録されてい
る記録マークMRの磁化の状態が検出でき、その結果、
情報の再生ができる。
【0004】情報の記録は、高パワーPWの光ビームを
照射する。これによって、まず磁性膜の温度を上昇させ
ることにより、保磁力を低下させる。次に外部から記録
データで変調された外部磁界をかけることによって、磁
性膜の磁化方向を外部磁界の方向に磁化反転させる。そ
の結果、光磁気媒体に記録マークMWを記録できる。
照射する。これによって、まず磁性膜の温度を上昇させ
ることにより、保磁力を低下させる。次に外部から記録
データで変調された外部磁界をかけることによって、磁
性膜の磁化方向を外部磁界の方向に磁化反転させる。そ
の結果、光磁気媒体に記録マークMWを記録できる。
【0005】このような光ディスク装置の光源には半導
体レーザが用いられる。半導体レーザはスペクトルの単
一性がよく、そのコヒーレント長は、光ピックアップの
半導体レーザと光ディスクとの間の距離に比べてかなり
長い。そのため、光ピックアップから出射されたレーザ
光が光ディスク上で反射された後、再び半導体レーザ出
射面へと戻るレーザ光、いわゆる「戻り光」が存在する
と、干渉効果により半導体レーザ出射光のノイズ(レー
ザ出射光のパワー変動)が著しく増大する。
体レーザが用いられる。半導体レーザはスペクトルの単
一性がよく、そのコヒーレント長は、光ピックアップの
半導体レーザと光ディスクとの間の距離に比べてかなり
長い。そのため、光ピックアップから出射されたレーザ
光が光ディスク上で反射された後、再び半導体レーザ出
射面へと戻るレーザ光、いわゆる「戻り光」が存在する
と、干渉効果により半導体レーザ出射光のノイズ(レー
ザ出射光のパワー変動)が著しく増大する。
【0006】このノイズを低減する方法としては、半導
体レーザを高周波(数100MHz)で変調し、半導体
レーザのスペクトルをマルチ化することによって、戻り
光の干渉を防ぐ高周波重畳法と、半導体レーザの出射光
の一部を検出し、そのノイズ成分(高周波成分)を半導
体レーザにフィードバックすることによってノイズを低
減する高速APC(オート・パワー・コントロール)法
とがある。
体レーザを高周波(数100MHz)で変調し、半導体
レーザのスペクトルをマルチ化することによって、戻り
光の干渉を防ぐ高周波重畳法と、半導体レーザの出射光
の一部を検出し、そのノイズ成分(高周波成分)を半導
体レーザにフィードバックすることによってノイズを低
減する高速APC(オート・パワー・コントロール)法
とがある。
【0007】図7は、APC法による従来の半導体レー
ザ駆動装置のブロック図を示す。以下、後者のAPC法
を、図7を参照しながら説明する。半導体レーザ701
は電流源702からの供給電流7aにより駆動され、レ
ーザ光7bを出射する。レーザ光7bはコリメータレン
ズ703・ビームスプリッタ704・対物レンズ705
を経て、光ディスク706に照射される。光ディスク7
06からの反射光7b’は、再び対物レンズ705を経
て、ビ一ムスプリック704に到達し、ビームスプリッ
タ704によって、信号検出用光学系(不図示)に導か
れる。
ザ駆動装置のブロック図を示す。以下、後者のAPC法
を、図7を参照しながら説明する。半導体レーザ701
は電流源702からの供給電流7aにより駆動され、レ
ーザ光7bを出射する。レーザ光7bはコリメータレン
ズ703・ビームスプリッタ704・対物レンズ705
を経て、光ディスク706に照射される。光ディスク7
06からの反射光7b’は、再び対物レンズ705を経
て、ビ一ムスプリック704に到達し、ビームスプリッ
タ704によって、信号検出用光学系(不図示)に導か
れる。
【0008】一方、半導体レーザ701から出射された
レーザ光7bはビームスプリッタ704により、その一
部7b”が光検出器707へと導かれる。つまり、半導
体レーザ701の出射パワーは、光検出器707によっ
てモニターされる。光検出器707の出力信号7cは低
周波増幅器708に入力され、温度変化等によって生じ
るレーザパワーの低周波変動成分が増幅される。同時
に、光検出器707の出力信号である、レーザパワー検
出信号7cは、交流結合コンデンサ709を介して高周
波増幅器710に入力され、前述した戻り光ノイズ等の
高周波変動成分が増幅される。
レーザ光7bはビームスプリッタ704により、その一
部7b”が光検出器707へと導かれる。つまり、半導
体レーザ701の出射パワーは、光検出器707によっ
てモニターされる。光検出器707の出力信号7cは低
周波増幅器708に入力され、温度変化等によって生じ
るレーザパワーの低周波変動成分が増幅される。同時
に、光検出器707の出力信号である、レーザパワー検
出信号7cは、交流結合コンデンサ709を介して高周
波増幅器710に入力され、前述した戻り光ノイズ等の
高周波変動成分が増幅される。
【0009】低周波増幅器708の出力信号7d、およ
び高周波増幅器710の出力信号7eは、加算器711
によって加算される。加算器711の出力信号である7
gは、比較器712の反転入力端子に入力される。記録
パワー基準電圧VWおよび再生パワー基準電圧VRは、切
り替え器713を介して比較器712の非反転入力に信
号7hとして入力される。切り替え器713は制御部
(不図示)からの信号7fによって記録・再生に応じ
て、記録パワー基準電圧VWと再生パワー基準電圧VRと
を切り替える。比較器712は、加算器711の出力信
号7gと、基準信号7hとの差に応じた信号7iを出力
する。比較器712の出力信号7iは、電流源702に
入力され、半導体レーザ駆動電流7aは、以下のように
制御される。 半導体レーザ701の出射パワーが大き
くなると、加算器711の出力信号7gも大きくなる。
この出力信号7gは、比較器712の反転入力端子に入
力され、基準電圧信号7hは、比較器712の非反転入
力端子に入力される。出力信号7gが基準電圧信号7h
よりも大きいと、比較器712の出力7iレベルが小さ
くなる。出力信号7gが基準電圧信号7hよりも小さい
と、比較器712の出力7iレベルが大きくなる。
び高周波増幅器710の出力信号7eは、加算器711
によって加算される。加算器711の出力信号である7
gは、比較器712の反転入力端子に入力される。記録
パワー基準電圧VWおよび再生パワー基準電圧VRは、切
り替え器713を介して比較器712の非反転入力に信
号7hとして入力される。切り替え器713は制御部
(不図示)からの信号7fによって記録・再生に応じ
て、記録パワー基準電圧VWと再生パワー基準電圧VRと
を切り替える。比較器712は、加算器711の出力信
号7gと、基準信号7hとの差に応じた信号7iを出力
する。比較器712の出力信号7iは、電流源702に
入力され、半導体レーザ駆動電流7aは、以下のように
制御される。 半導体レーザ701の出射パワーが大き
くなると、加算器711の出力信号7gも大きくなる。
この出力信号7gは、比較器712の反転入力端子に入
力され、基準電圧信号7hは、比較器712の非反転入
力端子に入力される。出力信号7gが基準電圧信号7h
よりも大きいと、比較器712の出力7iレベルが小さ
くなる。出力信号7gが基準電圧信号7hよりも小さい
と、比較器712の出力7iレベルが大きくなる。
【0010】このように、レーザパワー検出信号7cの
低周波成分および高周波成分は、ともに半導体レーザ7
01にフィードバックされる。これにより、半導体レー
ザ出射光7bの安定化とノイズの低減とがおこなわれ
る。
低周波成分および高周波成分は、ともに半導体レーザ7
01にフィードバックされる。これにより、半導体レー
ザ出射光7bの安定化とノイズの低減とがおこなわれ
る。
【0011】例えば、特開平4−69824および特開
平4−143933は、上述の高速APCについて記載
している。
平4−143933は、上述の高速APCについて記載
している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】図7に示した従来の半
導体レーザ駆動装置では電流源が一つである。そのた
め、電流源は、高周波成分まで電流を制御できる広い帯
域幅と、半導体レーザを記録パワーによって駆動できる
だけの大電流ドライブ能力が必要となる。具体的には、
ミニディスク装置においてノイズ低減の効果を得るため
には、制御帯域の最高周波数が1MHz以上であること
が必要であり、記録時のレーザパワーを得るためには、
最大駆動電流が100mA以上であることが必要であ
る。
導体レーザ駆動装置では電流源が一つである。そのた
め、電流源は、高周波成分まで電流を制御できる広い帯
域幅と、半導体レーザを記録パワーによって駆動できる
だけの大電流ドライブ能力が必要となる。具体的には、
ミニディスク装置においてノイズ低減の効果を得るため
には、制御帯域の最高周波数が1MHz以上であること
が必要であり、記録時のレーザパワーを得るためには、
最大駆動電流が100mA以上であることが必要であ
る。
【0013】このような、高帯域大電流の電流源回路を
実現することは容易ではなく、高価なものになるという
課題がある。また、高帯域な回路は、電気ノイズの影響
を受けやすい。そのため、サージノイズが回路に混入し
た場合には、過大な電流を半導体レーザに供給すること
になり、半導体レーザが劣化するという課題がある。
実現することは容易ではなく、高価なものになるという
課題がある。また、高帯域な回路は、電気ノイズの影響
を受けやすい。そのため、サージノイズが回路に混入し
た場合には、過大な電流を半導体レーザに供給すること
になり、半導体レーザが劣化するという課題がある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明による半導体レー
ザ駆動装置は、半導体レーザの出射光の一部を検出し、
検出された出射光に対応する検出信号を半導体レーザに
フィードバックすることにより、半導体レーザの出射パ
ワーを制御する半導体レーザ駆動装置であって、該検出
信号の第1周波数帯域の成分に基づいて第1駆動電流を
増減させる第1制御ループと、該検出信号の第2周波数
帯域の成分に基づいて第2駆動電流を増減させる第2制
御ループと、を備えており、該半導体レーザは、該第1
駆動電流および該第2駆動電流の和の駆動電流を受け取
ることにより駆動され、そのことにより上記目的が達成
される。
ザ駆動装置は、半導体レーザの出射光の一部を検出し、
検出された出射光に対応する検出信号を半導体レーザに
フィードバックすることにより、半導体レーザの出射パ
ワーを制御する半導体レーザ駆動装置であって、該検出
信号の第1周波数帯域の成分に基づいて第1駆動電流を
増減させる第1制御ループと、該検出信号の第2周波数
帯域の成分に基づいて第2駆動電流を増減させる第2制
御ループと、を備えており、該半導体レーザは、該第1
駆動電流および該第2駆動電流の和の駆動電流を受け取
ることにより駆動され、そのことにより上記目的が達成
される。
【0015】ある実施例では、前記第1駆動電流の最大
値は、前記第2駆動電流の最大値よりも大きい。
値は、前記第2駆動電流の最大値よりも大きい。
【0016】ある実施例では、前記第1周波数帯域の上
限の周波数は、10kHz以下であり、前記第2周波数
帯域の上限の周波数は、1MHzを越える。
限の周波数は、10kHz以下であり、前記第2周波数
帯域の上限の周波数は、1MHzを越える。
【0017】ある実施例では、前記第2駆動電流の最大
値は、10mA以下である。
値は、10mA以下である。
【0018】ある実施例では、前記第1制御ループは、
前記検出信号を直流結合によって受け取り、該検出信号
と基準信号との比較に応じて比較出力を出力する比較手
段と、該比較出力に基づいて前記半導体レーザに駆動電
流を供給する第1駆動手段と、を備えており、前記第2
制御ループは、前記検出信号を交流結合によって受け取
り、該検出信号に基づいて前記半導体レーザに第2駆動
電流を供給する第2駆動手段を備えている。
前記検出信号を直流結合によって受け取り、該検出信号
と基準信号との比較に応じて比較出力を出力する比較手
段と、該比較出力に基づいて前記半導体レーザに駆動電
流を供給する第1駆動手段と、を備えており、前記第2
制御ループは、前記検出信号を交流結合によって受け取
り、該検出信号に基づいて前記半導体レーザに第2駆動
電流を供給する第2駆動手段を備えている。
【0019】ある実施例では、前記比較手段は、前記半
導体レーザの出射パワーに応じて、少なくとも2つの基
準信号を切り替えて用いる基準信号切り替え手段を備え
ており、該基準信号切り替え手段の切り替え操作から所
定の期間、前記第2駆動電流を変化させないミュート手
段を備えている。
導体レーザの出射パワーに応じて、少なくとも2つの基
準信号を切り替えて用いる基準信号切り替え手段を備え
ており、該基準信号切り替え手段の切り替え操作から所
定の期間、前記第2駆動電流を変化させないミュート手
段を備えている。
【0020】ある実施例では、前記ミュート手段は、サ
ンプル・ホールド回路によって、前記第2駆動電流を前
記所定の期間、変化させない。
ンプル・ホールド回路によって、前記第2駆動電流を前
記所定の期間、変化させない。
【0021】以下、作用について説明する。低帯域大電
流駆動である第1制御ループは、レーザパワーの低周波
変動を安定化するように働き、高帯域小電流駆動である
第2制御ループは、レーザパワーのノイズ成分を低減す
るようにはたらく。
流駆動である第1制御ループは、レーザパワーの低周波
変動を安定化するように働き、高帯域小電流駆動である
第2制御ループは、レーザパワーのノイズ成分を低減す
るようにはたらく。
【0022】また、第1制御ループはその基準信号を切
り替えることにより、レーザパワーを再生パワーから記
録パワーに、あるいは記録パワーから再生パワーに変化
させるように働き、このパワー切り替えを第2制御ルー
プが妨げることのないように、第2制御ループはミュー
トされる。
り替えることにより、レーザパワーを再生パワーから記
録パワーに、あるいは記録パワーから再生パワーに変化
させるように働き、このパワー切り替えを第2制御ルー
プが妨げることのないように、第2制御ループはミュー
トされる。
【0023】
【発明の実施の形態】図1は、本発明による半導体レー
ザ駆動装置の実施の形態を説明するための図である。こ
こでは半導体レーザ駆動装置をミニディスクドライブに
応用している。図7の従来例で示したビームスプリッタ
から光ディスクまでの光路と、光ディスクから信号検出
用光学系(不図示)までの反射光路とは省略してある。
ザ駆動装置の実施の形態を説明するための図である。こ
こでは半導体レーザ駆動装置をミニディスクドライブに
応用している。図7の従来例で示したビームスプリッタ
から光ディスクまでの光路と、光ディスクから信号検出
用光学系(不図示)までの反射光路とは省略してある。
【0024】光検出器2は、半導体レーザ1によって出
射された出射光aの一部である光a’を検出する。光検
出器2としては、例えばフォトダイオードが用いられ
る。光検出器2の出力信号Vlは、比較器3の非反転入
力端子に直流結合によって入力されるとともに、コンデ
ンサC1を介して増幅器5に交流結合によって入力され
る。比較器3の反転入力端子には基準信号Vrefが入力
される。切り替え器4は、記録パワー基準電圧VWある
いは再生パワー基準電圧WRを、制御部(不図示)から
の信号S1に基づいて切り替えることによって基準信号
Vrefとして、比較器3の反転入力端子に出力する。
射された出射光aの一部である光a’を検出する。光検
出器2としては、例えばフォトダイオードが用いられ
る。光検出器2の出力信号Vlは、比較器3の非反転入
力端子に直流結合によって入力されるとともに、コンデ
ンサC1を介して増幅器5に交流結合によって入力され
る。比較器3の反転入力端子には基準信号Vrefが入力
される。切り替え器4は、記録パワー基準電圧VWある
いは再生パワー基準電圧WRを、制御部(不図示)から
の信号S1に基づいて切り替えることによって基準信号
Vrefとして、比較器3の反転入力端子に出力する。
【0025】比較器3は、光検出器2からの出力信号V
1と基準信号Vrefとの差を増幅し、信号V2として電流
源6に出力する。電流源6(第1電流供給手段)は、信
号V2に応じて半導体レーザ駆動電流I1を出力する。具
体的には、入力信号V2が大きいと駆動電流I1が小さく
なる。比較器3および電流源6を用いた第1制御ループ
によれば、半導体レーザ1の出射パワーが、所定の再生
パワーあるいは記録パワーより大きいときは、駆動電流
I1を小さくすることによってそのパワーが減少する。
逆に、半導体レーザ1の出射パワーが、所定の再生パワ
ーあるいは記録パワーより小さいときは、駆動電流I1
を大きくすることによってそのパワーが増加する。
1と基準信号Vrefとの差を増幅し、信号V2として電流
源6に出力する。電流源6(第1電流供給手段)は、信
号V2に応じて半導体レーザ駆動電流I1を出力する。具
体的には、入力信号V2が大きいと駆動電流I1が小さく
なる。比較器3および電流源6を用いた第1制御ループ
によれば、半導体レーザ1の出射パワーが、所定の再生
パワーあるいは記録パワーより大きいときは、駆動電流
I1を小さくすることによってそのパワーが減少する。
逆に、半導体レーザ1の出射パワーが、所定の再生パワ
ーあるいは記録パワーより小さいときは、駆動電流I1
を大きくすることによってそのパワーが増加する。
【0026】増幅器5は、光検出器2からの出力信号V
1の交流成分(高周波成分)を増幅し信号V3を電流源7
に出力する。電流源7(第2電流供給手段)は、信号V
3に応じて半導体レーザ駆動電流I2を出力する。増幅器
5および電流源7を用いた第2制御ループは、半導体レ
ーザ1の出射パワーが戻り光ノイズによって増減するの
を抑制するように動作する。すなわち第1制御ループと
同様に、第2制御ループも負帰還をおこなうことによっ
て、半導体レーザ1の出射パワーを安定化する。
1の交流成分(高周波成分)を増幅し信号V3を電流源7
に出力する。電流源7(第2電流供給手段)は、信号V
3に応じて半導体レーザ駆動電流I2を出力する。増幅器
5および電流源7を用いた第2制御ループは、半導体レ
ーザ1の出射パワーが戻り光ノイズによって増減するの
を抑制するように動作する。すなわち第1制御ループと
同様に、第2制御ループも負帰還をおこなうことによっ
て、半導体レーザ1の出射パワーを安定化する。
【0027】半導体レーザ駆動電流I1および半導体レ
ーザ駆動電流I2は、ともに半導体レーザ1に供給され
る。すなわち、半導体レーザ1は、半導体レーザ駆動電
流I1および半導体レーザ駆動電流I2の和の電流によっ
て駆動される。
ーザ駆動電流I2は、ともに半導体レーザ1に供給され
る。すなわち、半導体レーザ1は、半導体レーザ駆動電
流I1および半導体レーザ駆動電流I2の和の電流によっ
て駆動される。
【0028】ここで、比較器3および電流源6による第
1制御ループ、および増幅器5および電流源7による第
2制御ループが制御する周波数帯域および駆動電流範囲
について説明する。図2は、本発明による半導体レーザ
駆動装置の第1および第2制御ループの利得の周波数特
性を示す図である。図2の実線2aは、第1制御ループ
の周波数特性を、実線2bは、第2制御ループの周波数
特性を示す。半導体レーザ1は、半導体レーザ駆動電流
I1および半導体レーザ駆動電流I2の和の電流によって
駆動されるので、半導体レーザ1を制御する制御ループ
全体の周波数特性は、第1および第2制御ループの周波
数特性の利得を加算した特性になる。図2の破線2c
は、この制御ループ全体の周波数特性を示す。
1制御ループ、および増幅器5および電流源7による第
2制御ループが制御する周波数帯域および駆動電流範囲
について説明する。図2は、本発明による半導体レーザ
駆動装置の第1および第2制御ループの利得の周波数特
性を示す図である。図2の実線2aは、第1制御ループ
の周波数特性を、実線2bは、第2制御ループの周波数
特性を示す。半導体レーザ1は、半導体レーザ駆動電流
I1および半導体レーザ駆動電流I2の和の電流によって
駆動されるので、半導体レーザ1を制御する制御ループ
全体の周波数特性は、第1および第2制御ループの周波
数特性の利得を加算した特性になる。図2の破線2c
は、この制御ループ全体の周波数特性を示す。
【0029】第1制御ループは、半導体レーザの温度特
性などに起因する、低い周波数におけるパワー変動を抑
制する。また記録・再生パワーの切り替えに際して、第
1制御ループは、十分に速く(ミニディスクドライブに
おいては、数100μs)応答すればよい。以上のこと
から、第1制御ループが制御する周波数帯域の最高周波
数f1は、数kHzのオーダーであることが必要であ
る。好ましくは、最高周波数f1は、10kHzであ
る。なお、この最高周波数f1は、第1制御ループおよ
び第2制御ループの制御利得が一致する周波数である。
性などに起因する、低い周波数におけるパワー変動を抑
制する。また記録・再生パワーの切り替えに際して、第
1制御ループは、十分に速く(ミニディスクドライブに
おいては、数100μs)応答すればよい。以上のこと
から、第1制御ループが制御する周波数帯域の最高周波
数f1は、数kHzのオーダーであることが必要であ
る。好ましくは、最高周波数f1は、10kHzであ
る。なお、この最高周波数f1は、第1制御ループおよ
び第2制御ループの制御利得が一致する周波数である。
【0030】第2制御ループは、半導体レーザの戻り光
ノイズを抑制する。ミニディスク装置においては、再生
信号の最高周波数は、ほぼ720kHzである。そのた
め、戻り光ノイズ抑制の効果を得るためには、第2制御
ループの制御帯域の最高周波数f2は、少なくとも1M
Hzは必要である。最高周波数f2は、好ましくは数M
Hzである。なお、この最高周波数f2は、第2制御ル
ープの制御利得が0dB以上である制御帯域の最高周波
数である。
ノイズを抑制する。ミニディスク装置においては、再生
信号の最高周波数は、ほぼ720kHzである。そのた
め、戻り光ノイズ抑制の効果を得るためには、第2制御
ループの制御帯域の最高周波数f2は、少なくとも1M
Hzは必要である。最高周波数f2は、好ましくは数M
Hzである。なお、この最高周波数f2は、第2制御ル
ープの制御利得が0dB以上である制御帯域の最高周波
数である。
【0031】なお図2においては、第1制御ループの制
御帯域および第2制御ループの制御帯域が一部、重複し
ている。しかし第1制御ループおよび第2制御ループの
制御帯域は、重複していなくてもよい。例えば、第1制
御帯域が直流から周波数f1までであって、第2制御帯
域が周波数f1から周波数f2までであってもよい。
御帯域および第2制御ループの制御帯域が一部、重複し
ている。しかし第1制御ループおよび第2制御ループの
制御帯域は、重複していなくてもよい。例えば、第1制
御帯域が直流から周波数f1までであって、第2制御帯
域が周波数f1から周波数f2までであってもよい。
【0032】図3は、半導体レーザの出射パワー−駆動
電流特性を示す図である。出射パワー−駆動電流特性を
表す曲線を、ここでは「I−P曲線」という。I−P曲
線は、半導体レーザの温度上昇によって、実線3aから
破線3bへとシフトする。また個々の半導体レーザによ
って、I−P曲線はバラツキが大きい。これに対応し、
かつ記録パワーを駆動するためには、第1制御ループ
(電流源6)の最大駆動電流I1MAXは100mA程度が
必要である。
電流特性を示す図である。出射パワー−駆動電流特性を
表す曲線を、ここでは「I−P曲線」という。I−P曲
線は、半導体レーザの温度上昇によって、実線3aから
破線3bへとシフトする。また個々の半導体レーザによ
って、I−P曲線はバラツキが大きい。これに対応し、
かつ記録パワーを駆動するためには、第1制御ループ
(電流源6)の最大駆動電流I1MAXは100mA程度が
必要である。
【0033】いっぽう戻り光ノイズによるパワー変動Δ
Pは、記録パワーPWの10%程度であり、これを抑制
するための第2制御ループ(電流源7)の最大駆区動電
流I2M AXは10mAあれば十分である。
Pは、記録パワーPWの10%程度であり、これを抑制
するための第2制御ループ(電流源7)の最大駆区動電
流I2M AXは10mAあれば十分である。
【0034】
(実施例1)図4は、本発明の半導体レーザ駆動装置の
実施例1の回路を示す。以下、図4を参照しながら回路
の動作を説明する。光検出器であるフォトダイオード2
のカソード端子は、電源電圧VDDに接続され逆バイアス
が加えられている。アノード端子には電流電圧変換のた
めの抵抗R1が接統されている。フォトダイオード2が
入射光を受けると、入射光に比例した電流I3が流れ
る。抵抗R1における電圧降下によって、電流I3に応じ
電圧V1が発生する。
実施例1の回路を示す。以下、図4を参照しながら回路
の動作を説明する。光検出器であるフォトダイオード2
のカソード端子は、電源電圧VDDに接続され逆バイアス
が加えられている。アノード端子には電流電圧変換のた
めの抵抗R1が接統されている。フォトダイオード2が
入射光を受けると、入射光に比例した電流I3が流れ
る。抵抗R1における電圧降下によって、電流I3に応じ
電圧V1が発生する。
【0035】まず第1制御ループを説明する。電圧V1
は、バッファ回路であるオペアンプ401に入力され、
オペアンプ401の出力V4は、比較器である差動増幅
回路3の非反転入力に接続されている。差動増幅回路3
は、抵抗R2、R3、R4およびR5、コンデンサC2およ
びC3およびオペアンプ402を有している。差動増幅
回路3の反転入力には、抵抗R4を介してスイッチ回路
4が接続されている。スイッチ回路4の入力には、基準
電圧VWおよびVRが接統されている。スイッチ回路4
は、記録/再生を切り替える信号S1によって基準電圧
VWおよびVRを選択的にVrefとして出力する。基準電
圧VWおよびVRは、レーザパワーが所定の記録/再生パ
ワーとなるようにそれぞれ調整される。差動増幅回路3
のコンデンサC2およびC3は、帯域を制限する。差動増
幅回路3の抵抗およびコンデンサの値は、制御ループの
帯域の最高周波数が数kHzとなるように決められる。
は、バッファ回路であるオペアンプ401に入力され、
オペアンプ401の出力V4は、比較器である差動増幅
回路3の非反転入力に接続されている。差動増幅回路3
は、抵抗R2、R3、R4およびR5、コンデンサC2およ
びC3およびオペアンプ402を有している。差動増幅
回路3の反転入力には、抵抗R4を介してスイッチ回路
4が接続されている。スイッチ回路4の入力には、基準
電圧VWおよびVRが接統されている。スイッチ回路4
は、記録/再生を切り替える信号S1によって基準電圧
VWおよびVRを選択的にVrefとして出力する。基準電
圧VWおよびVRは、レーザパワーが所定の記録/再生パ
ワーとなるようにそれぞれ調整される。差動増幅回路3
のコンデンサC2およびC3は、帯域を制限する。差動増
幅回路3の抵抗およびコンデンサの値は、制御ループの
帯域の最高周波数が数kHzとなるように決められる。
【0036】スイッチ回路4で選択された基準電圧をV
refとすると、差動増幅回路3の出力電圧V2は次式で表
される。
refとすると、差動増幅回路3の出力電圧V2は次式で表
される。
【0037】 V2=k×(V4−Vref) =k×(I3×R1−Vref) ただし、定数kは差動増幅回路3の抵抗値で決まるゲイ
ンである。上式は、電流I3が大きいほど電圧V2が高く
なり、電流I3が小さいほど電圧V2が低くなることを示
す。
ンである。上式は、電流I3が大きいほど電圧V2が高く
なり、電流I3が小さいほど電圧V2が低くなることを示
す。
【0038】差動増幅回路3の出力電圧V2は、電流源
回路6に入力される。電流源回路6は、オペアンプ40
3、抵抗R6およびR7、およびトランジスタTr1を有し
ている。オペアンプ403の非反転入力端子には、差動
増幅回路3の出力が接続されている。オペアンプ403
の出力端子は抵抗R6を介してトランジスタTr1のベー
スに接続され、トランジスタTr1のエミッタはオペアン
プ403の反転入力端子に接続されるとともに、抵抗R
7を介して電源電圧VDDに接続されている。そしてトラ
ンジスタTr1のコレクタは、半導体レーザ1のアノード
端子に接続されている。オペアンプ403は、反転入力
端子の電圧と非反転入力端子の電圧が等しくなるように
はたらくので、抵抗R7の両端には(VDD−V2)の電圧
が発生し、抵抗R7には、(VDD−V2)/R7の電流が
流れる。この電流は、ほぼトランジスタTr 1のコレクタ
電流に等しい。つまり、レーザ駆動電流I2は、電圧V1
と電圧Vrefとの差に応じて制御される。なお、電流I1
の最大値が100mA以上となるように抵抗R7の値が
決められている。
回路6に入力される。電流源回路6は、オペアンプ40
3、抵抗R6およびR7、およびトランジスタTr1を有し
ている。オペアンプ403の非反転入力端子には、差動
増幅回路3の出力が接続されている。オペアンプ403
の出力端子は抵抗R6を介してトランジスタTr1のベー
スに接続され、トランジスタTr1のエミッタはオペアン
プ403の反転入力端子に接続されるとともに、抵抗R
7を介して電源電圧VDDに接続されている。そしてトラ
ンジスタTr1のコレクタは、半導体レーザ1のアノード
端子に接続されている。オペアンプ403は、反転入力
端子の電圧と非反転入力端子の電圧が等しくなるように
はたらくので、抵抗R7の両端には(VDD−V2)の電圧
が発生し、抵抗R7には、(VDD−V2)/R7の電流が
流れる。この電流は、ほぼトランジスタTr 1のコレクタ
電流に等しい。つまり、レーザ駆動電流I2は、電圧V1
と電圧Vrefとの差に応じて制御される。なお、電流I1
の最大値が100mA以上となるように抵抗R7の値が
決められている。
【0039】例えば、レーザ出射光のパワーが大きくな
ると、フォトダイオード2を流れる電流I3が増加し、
電圧V1およびV4も高くなる。電圧V4が上昇すると、
電圧V2も上昇する。電流源回路6においては、入力電
圧である電圧V2が高くなると、逆に電流I1は減少す
る。したがって、結果としては、レーザ出射光のパワー
には負帰還がかかることになる。
ると、フォトダイオード2を流れる電流I3が増加し、
電圧V1およびV4も高くなる。電圧V4が上昇すると、
電圧V2も上昇する。電流源回路6においては、入力電
圧である電圧V2が高くなると、逆に電流I1は減少す
る。したがって、結果としては、レーザ出射光のパワー
には負帰還がかかることになる。
【0040】次に第2制御ループについて説明する。電
圧V1は、コンデンサC1を介して、高周波増幅回路5の
反転入力に接統されている。高周波増幅回路5は、入力
抵抗R8およびR9、ビデオアンプ404、可変抵抗VR
1、コンデンサC4およびC5、および抵抗R10を有して
いる。ビデオアンプ404として、例えば、NJM59
2(新日本無線)を用いれば、数MHzの制御帯域幅が
得られる。可変抵抗VR1は、このビデオアンプ404
のゲインを調整するためのものである。コンデンサC4
は、ピデオアンプ404の出力電圧の直流成分を取り除
くためのものである。また、抵抗R10およびコンデンサ
C5は、位相進み回路を構成し、制御系の発振を防ぐこ
とによって安定な制御を得る役割をしている。
圧V1は、コンデンサC1を介して、高周波増幅回路5の
反転入力に接統されている。高周波増幅回路5は、入力
抵抗R8およびR9、ビデオアンプ404、可変抵抗VR
1、コンデンサC4およびC5、および抵抗R10を有して
いる。ビデオアンプ404として、例えば、NJM59
2(新日本無線)を用いれば、数MHzの制御帯域幅が
得られる。可変抵抗VR1は、このビデオアンプ404
のゲインを調整するためのものである。コンデンサC4
は、ピデオアンプ404の出力電圧の直流成分を取り除
くためのものである。また、抵抗R10およびコンデンサ
C5は、位相進み回路を構成し、制御系の発振を防ぐこ
とによって安定な制御を得る役割をしている。
【0041】高周波増幅回路5の出力電圧V3は、電流
源回路7に入力される。電流源回路7は、抵抗R11、R
12およびR13、およびトランジスタTr2で構成されたエ
ミッタフォロワ回路であり、その出力電流の交流成分I
2は、コンデンサC6を介して半導体レーザ1に供給され
る。
源回路7に入力される。電流源回路7は、抵抗R11、R
12およびR13、およびトランジスタTr2で構成されたエ
ミッタフォロワ回路であり、その出力電流の交流成分I
2は、コンデンサC6を介して半導体レーザ1に供給され
る。
【0042】電流I2の値は、電圧V3の変化分(交流成
分)をΔV3、半導体レーザ1のインピーダンスをZLD
とすると、I2=ΔV3/ZLDとなる。電流I2の最大値
を10mA程度に制限するためには、図示しない抵抗R
7をコンデンサC6に直列に挿入し電流I2(=ΔV3/
(ZLD+R7))を制限するか、あるいはエミッタフォ
ロワ回路の電源電圧VSSを調整すればよい。後者の場合
は、電源電圧自体を制限することにより、エミッタフォ
ロワ回路を飽和させることになる。
分)をΔV3、半導体レーザ1のインピーダンスをZLD
とすると、I2=ΔV3/ZLDとなる。電流I2の最大値
を10mA程度に制限するためには、図示しない抵抗R
7をコンデンサC6に直列に挿入し電流I2(=ΔV3/
(ZLD+R7))を制限するか、あるいはエミッタフォ
ロワ回路の電源電圧VSSを調整すればよい。後者の場合
は、電源電圧自体を制限することにより、エミッタフォ
ロワ回路を飽和させることになる。
【0043】以上述べたように、本発明の半導体レーザ
駆動装置によれば、高帯域小電流駆動の制御ループと、
低帯域大電流駆動の制御ループとによりレーザパワーの
制御をおこなっている。そのため高帯域かつ大電流の電
流源回路を用いる必要がない。また高帯域小電流駆動の
制御ループにサージノイズが混入しても、高帯域制御ル
ープの駆動電流は小さいので、半導体レーザの劣化を招
くことはない。なお、低帯域大電流駆動の制御ループ
は、帯域が低く、かつ応答速度も遅いので、サージノイ
ズが混入する可能性が低く、問題とはならない。
駆動装置によれば、高帯域小電流駆動の制御ループと、
低帯域大電流駆動の制御ループとによりレーザパワーの
制御をおこなっている。そのため高帯域かつ大電流の電
流源回路を用いる必要がない。また高帯域小電流駆動の
制御ループにサージノイズが混入しても、高帯域制御ル
ープの駆動電流は小さいので、半導体レーザの劣化を招
くことはない。なお、低帯域大電流駆動の制御ループ
は、帯域が低く、かつ応答速度も遅いので、サージノイ
ズが混入する可能性が低く、問題とはならない。
【0044】(実施例2)本発明による半導体レーザ駆
動装置の実施例2を、図5および図6を参照しながら説
明する。図5は、本発明による半導体レーザ駆動装置の
実施例2のブロック図を示す。図6は、実施例2におけ
る、再生パワーから記録パワーへの切り替え、または記
録パワーから再生パワーへの切り替えに際しての各部の
波形を示す。
動装置の実施例2を、図5および図6を参照しながら説
明する。図5は、本発明による半導体レーザ駆動装置の
実施例2のブロック図を示す。図6は、実施例2におけ
る、再生パワーから記録パワーへの切り替え、または記
録パワーから再生パワーへの切り替えに際しての各部の
波形を示す。
【0045】図6の時刻t1において、制御信号S1によ
って基準電圧VrefがVRからVWに切り替えられると、
電流I1が上昇し、レーザパワーも上昇する。すると増
幅器5の出力電圧V3はこの上昇を抑制すべく減少す
る。もし電圧V3がこのまま電流源7に入力されると、
電流I2の減少によってレーザパワーの上昇は抑制さ
れ、オーバーシュー卜を招いて、レーザパワーが安定す
るまでに時間がかかることになる。これは、時刻t2に
おいて、基準電圧VrefがVWからVRに切り替えられる
ときも同様であり、レーザパワーの安定に必要以上の時
間を要することになる。
って基準電圧VrefがVRからVWに切り替えられると、
電流I1が上昇し、レーザパワーも上昇する。すると増
幅器5の出力電圧V3はこの上昇を抑制すべく減少す
る。もし電圧V3がこのまま電流源7に入力されると、
電流I2の減少によってレーザパワーの上昇は抑制さ
れ、オーバーシュー卜を招いて、レーザパワーが安定す
るまでに時間がかかることになる。これは、時刻t2に
おいて、基準電圧VrefがVWからVRに切り替えられる
ときも同様であり、レーザパワーの安定に必要以上の時
間を要することになる。
【0046】そこで、図5に示すタイミング回路8およ
びスイッチ回路9によって、レーザパワー切り替え時
に、所定の期間、電流源7から電流I2が流れないよう
にする。タイミング回路8は、信号S1を受け取り、信
号S1に基づいてレーザパワー切り替え時に、スイッチ
回路9を所定の期間、オフする信号S2を出力する。
びスイッチ回路9によって、レーザパワー切り替え時
に、所定の期間、電流源7から電流I2が流れないよう
にする。タイミング回路8は、信号S1を受け取り、信
号S1に基づいてレーザパワー切り替え時に、スイッチ
回路9を所定の期間、オフする信号S2を出力する。
【0047】増幅器5の出力電圧V3は、スイッチ回路
9を介して電流源7に入力される。したがって、レーザ
パワー切り替え直後の所定の期間は、電圧V3は電流源
7に入力されない。その結果、電流I2は変化しない。
9を介して電流源7に入力される。したがって、レーザ
パワー切り替え直後の所定の期間は、電圧V3は電流源
7に入力されない。その結果、電流I2は変化しない。
【0048】つまり、信号S1によって基準電圧Vrefが
VRからVWに、あるいはVWからVRに切り替えられた直
後から、レーザパワーが所定のパワーに安定するまでの
期間は、スイッチ回路9が開いた状態(オフ状態)にな
り、増幅器5および電流源7からなる第2制御ループ
は、その動作がミュートされる。
VRからVWに、あるいはVWからVRに切り替えられた直
後から、レーザパワーが所定のパワーに安定するまでの
期間は、スイッチ回路9が開いた状態(オフ状態)にな
り、増幅器5および電流源7からなる第2制御ループ
は、その動作がミュートされる。
【0049】図5に示す実施例2では、単純なスイッチ
回路9を用いたが、これには限られない。例えば、パワ
ー切り替え時に電圧V3を保持するサンプルホールド回
路を用いてもよい。
回路9を用いたが、これには限られない。例えば、パワ
ー切り替え時に電圧V3を保持するサンプルホールド回
路を用いてもよい。
【0050】このように再生モードから記録モード(ま
たは消去モード)への切り替え、または記録モード(ま
たは消去モード)から再生モードへの切り替えに際し
て、切り替えの直後から所定の期間は、高帯域小電流駆
動の制御ループの動作をミュートするので、低帯域大電
流駆動の制御ループによるパワー切り替えの動作を妨げ
ることはない。
たは消去モード)への切り替え、または記録モード(ま
たは消去モード)から再生モードへの切り替えに際し
て、切り替えの直後から所定の期間は、高帯域小電流駆
動の制御ループの動作をミュートするので、低帯域大電
流駆動の制御ループによるパワー切り替えの動作を妨げ
ることはない。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、高帯域小電流駆動の制
御ループと、低帯域大電流駆動の制御ループとによりレ
ーザパワーの制御をおこなっている。このことにより、
少なくとも以下の効果を有する。
御ループと、低帯域大電流駆動の制御ループとによりレ
ーザパワーの制御をおこなっている。このことにより、
少なくとも以下の効果を有する。
【0052】(1) コスト的に不利な高帯域かつ大電流の
電流源回路を用いる必要がない。
電流源回路を用いる必要がない。
【0053】(2) 高帯域小電流駆動の制御ループにサー
ジノイズが混入しても、高帯域制御ループの駆動電流は
小さいので、半導体レーザの劣化を生じない。
ジノイズが混入しても、高帯域制御ループの駆動電流は
小さいので、半導体レーザの劣化を生じない。
【0054】また本発明によれば、再生モードから記録
モード(または消去モード)への切り替え、または記録
モード(または消去モード)から再生モードへの切り替
えに際して、切り替えの直後から所定の期間は、高帯域
小電流駆動の制御ループの動作をミュートする。このこ
とにより、低帯域大電流駆動の制御ループによるパワー
切り替えの動作が、高帯域小電流駆動の制御ループによ
って、打ち消されることがない。
モード(または消去モード)への切り替え、または記録
モード(または消去モード)から再生モードへの切り替
えに際して、切り替えの直後から所定の期間は、高帯域
小電流駆動の制御ループの動作をミュートする。このこ
とにより、低帯域大電流駆動の制御ループによるパワー
切り替えの動作が、高帯域小電流駆動の制御ループによ
って、打ち消されることがない。
【図1】本発明による半導体レーザ駆動装置の実施の形
態を説明するための図である。
態を説明するための図である。
【図2】本発明による半導体レーザ駆動装置の制御ルー
プの利得−周波数特性を示す図である。
プの利得−周波数特性を示す図である。
【図3】本発明による半導体レーザ駆動装置の半導体レ
ーザの出射パワー−駆動電流特性を示す図である。
ーザの出射パワー−駆動電流特性を示す図である。
【図4】本発明による半導体レーザ駆動装置の実施例1
の回路を示す図である。
の回路を示す図である。
【図5】本発明による半導体レーザ駆動装置の実施例2
のブロック図を示すである。
のブロック図を示すである。
【図6】実施例2における、再生パワーから記録パワー
への切り替え、または記録パワーから再生パワーへの切
り替えに際しての各部の波形を示す図である。
への切り替え、または記録パワーから再生パワーへの切
り替えに際しての各部の波形を示す図である。
【図7】APC法による従来の半導体レーザ駆動装置の
ブロック図を示す図である。
ブロック図を示す図である。
【図8】ミニディスクドライブの記録・再生動作時の外
部磁界、レーザパワーおよび記録マークを模式的に示す
図である。
部磁界、レーザパワーおよび記録マークを模式的に示す
図である。
1 半導体レーザ 2 光検出器 3 比較器 4 切り替え器 5 増幅器 6、7 電流源
Claims (7)
- 【請求項1】 半導体レーザの出射光の一部を検出し、
検出された出射光に対応する検出信号を半導体レーザに
フィードバックすることにより、半導体レーザの出射パ
ワーを制御する半導体レーザ駆動装置であって、 該検出信号の第1周波数帯域の成分に基づいて第1駆動
電流を増減させる第1制御ループと、 該検出信号の第2周波数帯域の成分に基づいて第2駆動
電流を増減させる第2制御ループと、 を備えており、該半導体レーザは、該第1駆動電流およ
び該第2駆動電流の和の駆動電流を受け取ることにより
駆動される半導体レーザ駆動装置。 - 【請求項2】 前記第1駆動電流の最大値は、前記第2
駆動電流の最大値よりも大きい、請求項1に記載の半導
体レーザ駆動装置。 - 【請求項3】 前記第1周波数帯域の上限の周波数は、
10kHz以下であり、前記第2周波数帯域の上限の周
波数は、1MHzを越える、請求項2に記載の半導体レ
ーザ駆動装置。 - 【請求項4】 前記第2駆動電流の最大値は、10mA
以下である請求項3に記載の半導体レーザ駆動装置。 - 【請求項5】 前記第1制御ループは、前記検出信号を
直流結合によって受け取り、該検出信号と基準信号との
比較に応じて比較出力を出力する比較手段と、該比較出
力に基づいて前記半導体レーザに駆動電流を供給する第
1駆動手段と、を備えており、 前記第2制御ループは、前記検出信号を交流結合によっ
て受け取り、該検出信号に基づいて前記半導体レーザに
第2駆動電流を供給する第2駆動手段を備えている、請
求項4に記載の半導体レーザ駆動装置。 - 【請求項6】 前記比較手段は、前記半導体レーザの出
射パワーに応じて、少なくとも2つの基準信号を切り替
えて用いる基準信号切り替え手段を備えており、該基準
信号切り替え手段の切り替え操作から所定の期間、前記
第2駆動電流を変化させないミュート手段を備えた、請
求項5に記載の半導体レーザ駆動装置。 - 【請求項7】 前記ミュート手段は、サンプル・ホール
ド回路によって、前記第2駆動電流を前記所定の期間、
変化させない、請求項6に記載の半導体レーザ駆動装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7248141A JPH0992915A (ja) | 1995-09-26 | 1995-09-26 | 半導体レーザ駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7248141A JPH0992915A (ja) | 1995-09-26 | 1995-09-26 | 半導体レーザ駆動装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0992915A true JPH0992915A (ja) | 1997-04-04 |
Family
ID=17173841
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7248141A Withdrawn JPH0992915A (ja) | 1995-09-26 | 1995-09-26 | 半導体レーザ駆動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0992915A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111224316A (zh) * | 2020-02-20 | 2020-06-02 | 中国科学院合肥物质科学研究院 | 一种半导体激光器驱动系统以及参数在线可调的环路噪声抑制方法 |
-
1995
- 1995-09-26 JP JP7248141A patent/JPH0992915A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111224316A (zh) * | 2020-02-20 | 2020-06-02 | 中国科学院合肥物质科学研究院 | 一种半导体激光器驱动系统以及参数在线可调的环路噪声抑制方法 |
CN111224316B (zh) * | 2020-02-20 | 2021-08-13 | 中国科学院合肥物质科学研究院 | 一种半导体激光器驱动系统以及参数在线可调的环路噪声抑制方法 |
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