JPH099254A - 画像信号復号装置及び画像信号復号方法 - Google Patents

画像信号復号装置及び画像信号復号方法

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JPH099254A
JPH099254A JP17654395A JP17654395A JPH099254A JP H099254 A JPH099254 A JP H099254A JP 17654395 A JP17654395 A JP 17654395A JP 17654395 A JP17654395 A JP 17654395A JP H099254 A JPH099254 A JP H099254A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は画像信号復号装置に関し、エツジやデ
イテール部分をなまらせることなく、ブロツク歪みを除
去し得るようにする。 【構成】ブロツク境界付近の画素にかける低域通過フイ
ルタの通過帯域特性を検出したダイナミツクレンジ(D
R)に応じて変化させ、復号時に発生するブロツク歪み
を除去するようにしたことにより、エツジやデイテール
部分をなまらせることなく、ブロツク歪みを適応的に除
去することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 産業上の利用分野 従来の技術 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段 作用 実施例 (1)第1実施例(図1〜図3) (2)第2実施例(図4〜図6) (3)他の実施例(図7及び図8) 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は画像信号復号装置及び画
像信号復号方法に関し、特にブロツク符号化方式を用い
て高能率圧縮符号化した画像信号を復号する際に適用し
て好適なものである。
【0003】
【従来の技術】従来、例えばテレビ会議システムなどの
ように画像信号を遠隔地に伝送するいわゆる画像信号伝
送システムや、画像信号をデイジタル化してビデオテー
プレコーダやビデオデイスクレコーダに記録し再生する
装置においては、伝送路や記録媒体を効率的に利用する
ため、デイジタル化した画像信号の相関を利用して有意
情報を効率的に符号化することにより伝送情報量や記録
情報量を削減し、伝送効率や記録効率を高めるようにな
されている。
【0004】このような場合、一般的には、画像信号を
高能率圧縮符号化することによりデータ量を大幅に削減
するようになされている。この高能率圧縮符号化の手法
として、入力された画像信号を複数のブロツクに分割
し、例えばADRC符号化(Adaptive Dynamic Range C
oding :適応ダイナミツクレンジ符号化)やDCT符号
化(Discrete Cosine Transform :離散コサイン変換符
号化)等を施すブロツク符号化が提案されている。
【0005】因みに、ADRC符号化は視覚のダイナミ
ツクレンジ依存性を利用したものであり、画素分布のダ
イナミツクレンジの大きい領域では画素レベルの微小な
変動は視認されにくく、反対にダイナミツクレンジの小
さい領域では画素レベルの微小な変動も視認されやすい
という視覚特性を利用して画像圧縮する符号化方式であ
る。またDCT符号化は基底波形として複数のコサイン
関数を用いたもので、画像信号をこれら複数の基底波形
に分解して表現する符号化方式である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで上述のような
手法によつて非常に低いレートに圧縮した場合、復元
時、ブロツク境界付近にブロツク歪みが発生して画像劣
化が生じることがある。特に、割当ビツト数が少なくな
るような平坦なブロツクではその傾向が著しく現れる。
このためブロツク境界に対して局所的に低域通過フイル
タ(いわゆるローパスフイルタ)をかけることにより、
一般的にはこのようなブロツク歪みを除去して画像劣化
を低減するようになされている。ところが低域通過フイ
ルタをかけると、高周波成分を含むエツジやデイテール
部分をなまらせてしまう不具合が発生し、ブロツク歪み
の除去方法としては未だ不十分な点がある。
【0007】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、エツジやデイテール部分をなまらせることなく、ブ
ロツク歪みを除去し得る画像信号復号装置及び画像信号
復号方法を提案しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、復号画像データの各ブロツクのダ
イナミツクレンジを検出すると共に、復号画像データの
各ブロツク内の画素について相対的な位置情報を検出す
る。そして検出した位置情報を基にブロツク境界付近の
画素を認識し、当該ブロツク境界付近の画素にかける低
域通過フイルタの通過帯域特性を検出したダイナミツク
レンジに応じて変化させ、復号時に発生するブロツク歪
みを除去するようにした。
【0009】また本発明においては、復号画像データの
各ブロツクのダイナミツクレンジを検出すると共に、復
号画像データの各ブロツク内の画素について相対的な位
置情報を検出する。また復号画像データをパターン分類
して当該復号画像データが属するクラスを検出する。そ
して検出した第1のクラス情報とダイナミツクレンジ及
び位置情報とに基づいて新たな第2のクラス情報を生成
し、当該第2のクラス情報に応じて係数テーブルから所
定の係数を読み出し、復号画像データに対して積和演算
を施して当該復号画像データを修整するようにした。
【0010】
【作用】ブロツク境界付近の画素にかける低域通過フイ
ルタの通過帯域特性を検出したダイナミツクレンジに応
じて変化させ、復号時に発生するブロツク歪みを除去す
るようにしたことにより、高周波成分を含むエツジやデ
イテール部分をなまらせることなく、ブロツク歪みを適
応的に除去することができる。なぜならエツジやデイテ
ール部分を含むブロツクとブロツク歪みが出やすいブロ
ツクとでは、ブロツクのダイナミツクレンジが異なるた
め、ブロツクのダイナミツクレンジに応じて低域通過フ
イルタの通過帯域特性を変化させれば、エツジやデイテ
ール部分をなまらせることを未然に回避し得る。
【0011】検出した第1のクラス情報とダイナミツク
レンジ及び位置情報とに基づいて新たな第2のクラス情
報を生成し、当該第2のクラス情報に応じて係数を読み
出し、復号画像データに積和演算を施して当該復号画像
データを修整するようにしたことにより、エツジやデイ
テール部分をなまらせることなく、ブロツク境界付近に
発生するブロツク歪みを適応的に除去することができ
る。なぜならエツジやデイテール部分を含むブロツクと
ブロツク歪みが出やすいブロツクとでは、ブロツクのダ
イナミツクレンジが異なるため、ブロツクのダイナミツ
クレンジを考慮して適応的な修整をすれば、エツジやデ
イテール部分をなまらせることを未然に回避し得る。
【0012】
【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。
【0013】(1)第1実施例 図1において、1は全体として第1実施例による画像信
号復号装置を示し、DCT符号化によつて高能率圧縮符
号化された伝送画像データS1をエラー訂正回路(図示
せず)を経由してフレーム分解回路2に入力するように
なされている。フレーム分解回路2は伝送画像データS
1から水平同期信号S2及び垂直同期信号S3を抽出し
て制御回路3に出力すると共に、伝送画像データS1を
後段のブロツク復号回路4に供給する。
【0014】ブロツク復号回路4は圧縮符号化された伝
送画像データS1をブロツク単位で復元するものであ
り、可変長符号化に対する復号を施した後、逆量子化し
て係数を算出し、逆DCT変換して元のレベルデータを
復元する。このようにして復元されたブロツク単位の画
像データS4はブロツク遅延回路5、ダイナミツクレン
ジ検出回路6に供給される。
【0015】ダイナミツクレンジ検出回路6において
は、画像データS4は最大値検出回路6A及び最小値検
出回路6Bに供給される。最大値検出回路6Aは画像デ
ータS4から各ブロツク内の最大値を検出し、その検出
した最大値を減算器6Cに供給する。また最小値検出回
路6Bは各ブロツク内の最小値を検出し、その検出した
最小値を減算器6Cに供給する。減算器6Cは供給され
た最大値から最小値を差し引くことにより各ブロツクの
ダイナミツクレンジを求め、その求めたダイナミツクレ
ンジをダイナミツクレンジメモリ(以下、これをDRメ
モリと呼ぶ)7に供給する。これによりDRメモリ7に
は各ブロツクのダイナミツクレンジが順次蓄えられて行
く。一方、ブロツク遅延回路5は時間的な調整を行うた
めの回路であり、上述のようにしてダイナミツクレンジ
を検出するまでにかかる時間分だけ画像データS4を遅
延し、その遅延した画像データS5をブロツク分解メモ
リ8に供給する。
【0016】ブロツク分解メモリ8は例えばフレームメ
モリでなり、供給された画像データS5をブロツク分解
して蓄積すると共に、蓄積された画像データを読み出し
て後段の積和演算回路9に供給する。その際、ブロツク
分解メモリ8は読み出した画像データを積和演算回路9
の演算形態に合つた信号フオーマツトに変換して当該積
和演算回路9に供給する。例えば積和演算回路9が1次
元で演算処理する場合には、読み出した画像データを1
次元の時系列データに変換して供給し、積和演算回路9
が2次元で演算処理する場合には、読み出した画像デー
タを所望ライン数の並列時系列データに変換して供給す
る。
【0017】このようなブロツク分解メモリ8の読み出
し動作に同期して、DRメモリ7からは注目画素に対応
するブロツクのダイナミツクレンジ(DR)が読み出さ
れる。すなわちDRメモリ7はブロツク分解メモリ8が
読み出している注目画素のブロツクダイナミツクレンジ
を読み出し、その読み出したダイナミツクレンジをアド
レス情報として係数テーブル回路10に供給する。
【0018】係数テーブル回路10はメモリでなり、積
和演算回路9の積和演算に使用される係数組みが予め記
憶されており、供給されたダイナミツクレンジ(DR)
をアドレス情報としてその係数組みを読み出し、積和演
算回路9に供給する。この係数組みは積和演算回路9の
演算処理によつて低域通過フイルタが実現されるような
数値の組み合わせであり、ダイナミツクレンジが大きい
場合にはカツトオフ周波数が高く、ダイナミツクレンジ
が小さい場合にはカツトオフ周波数が低くなるように設
定されている。
【0019】これはダイナミツクレンジの小さいブロツ
クは平坦な画像と見なされ、低ビツト割当てが施されて
いるためにブロツク歪みが出やすいということと、平坦
な画像の場合には多少強く低域通過フイルタをかけても
画像のぼけには影響しないということから、ダイナミツ
クレンジの小さいブロツクに対しては強めに低域通過フ
イルタをかければブロツク歪みを効果的に除去できると
いう原理に基づくものである。またダイナミツクレンジ
が大きいブロツクに対しては、エツジやデイテール部分
が含まれているため、ごく弱い低域通過フイルタをかけ
るか、又はそのまま通過させることにより、画像のぼけ
を効果的に防げるというものである。
【0020】また係数テーブル回路10は制御回路3の
制御によつて同じブロツクであつてもブロツク境界付近
とブロツク中央付近では異なる係数組みを出力するよう
になされている。すなわち係数テーブル回路10はブロ
ツク境界付近では低域通過フイルタを実現するような係
数組みを出力し、ブロツク中央付近では画像データをそ
のまま通過させるような係数組みを出力する。これによ
り画像データのうちブロツク境界付近の画素に対しての
み低域通過フイルタをかけることができる。
【0021】積和演算回路9は上述のようにしてブロツ
ク分解メモリ8から供給された画像データと係数テーブ
ル回路10から供給された係数組みを用いて、注目画素
毎に所定タツプ数の積和演算(Σai i :但し、ai
は係数、xi は画像データとする)を施すことにより、
画像データのうちブロツク境界付近の画素に対して低域
通過フイルタをかけ、画像データからブロツク歪みを除
去し、そのブロツク歪みを除去した画像データS6を出
力する。その際、係数テーブル回路10から供給される
係数組みがブロツクダイナミツクレンジの大きさによつ
て切り換わるため低域通過フイルタの通過帯域特性を適
宜に切り換えることができ、ブロツク歪みを適応的に除
去することができる。
【0022】因みに、制御回路3からブロツク分解メモ
リ8やDRメモリ7に供給されている信号(S7、S
8)は、書き込み動作及び読み出し動作時に使用するア
ドレス信号やイネーブル信号等の制御信号である。また
制御回路3から係数テーブル回路10に供給されている
信号(S9)は、水平同期信号S2及び垂直同期信号S
3を基に求めたブロツク内の画素の相対的な位置情報、
すなわちブロツク境界を認識するための識別情報であ
る。従つて係数テーブル回路10はこの制御回路3から
供給される位置情報を基に、ブロツク境界を認識し、上
述のようにブロツク境界付近とブロツク中央付近で出力
する係数組みを切り換える。
【0023】ここで係数テーブル回路10が出力する係
数組みについて説明する。例えば積和演算回路9が注目
画素に対して3タツプの1次元の積和演算を行う場合に
は、図2に示すように、ダイナミツクレンジが大きく、
かつ注目画素がブロツク境界付近のときには〔1/4、
2/4、1/4〕でなる係数組みを出力し、ダイナミツ
クレンジが小さく、かつ注目画素がブロツク境界付近の
ときには〔1/8、6/8、1/8〕でなる係数組みを
出力し、注目画素がブロツク中央付近のときにはダイナ
ミツクレンジの大きさに関係なく〔0、1、0〕でなる
係数組みを出力する。
【0024】また例えば積和演算回路9が注目画素に対
して(3×3)タツプの2次元の積和演算を行う場合に
は、図3に示すように、ダイナミツクレンジが大きく、
かつ注目画素がブロツク境界付近のときには〔0、1/
6、0、1/6、1/3、1/6、0、1/6、0〕で
なる係数組みを出力し、ダイナミツクレンジが小さく、
かつ注目画素がブロツク境界付近のときには〔0、1/
8、0、1/8、1/2、1/8、0、1/8、0〕で
なる係数組みを出力し、注目画素がブロツク中央付近の
ときにはダイナミツクレンジの大きさに関係なく〔0、
0、0、0、1、0、0、0、0〕でなる係数組みを出
力する。
【0025】以上の構成において、画像信号復号装置1
では、DCT符号化によつて高能率圧縮符号化された伝
送画像データS1をまずブロツク復号回路4によつて復
号する。そして最大値検出回路6A、最小値検出回路6
B及び減算器6Cを用いて、復元した画像データS4か
ら各ブロツク内の最大値及び最小値を検出し、検出した
最大値と最小値の差分を求めて各ブロツクのダイナミツ
クレンジを求める。この求めたダイナミツクレンジはD
Rメモリ7を介して係数テーブル回路10にアドレス情
報として供給される。また制御回路3は水平同期信号S
2及び垂直同期信号S3を基にブロツク内の画素の相対
的な位置情報を求め、係数テーブル回路10に供給す
る。
【0026】係数テーブル回路10は、予め記憶されて
いる低域通過フイルタの通過帯域特性を決める係数組み
を、供給されたダイナミツクレンジをアドレス情報とし
て読み出し、積和演算回路9に供給する。その際、係数
テーブル回路10は供給された位置情報を基に注目画素
がブロツク境界付近であるか、それともブロツク中央付
近であるかを認識し、出力する係数組みを切り換える。
具体的には、注目画素がブロツク境界付近であれば、低
域通過フイルタを実現するような係数組みを出力し、ブ
ロツク中央付近であればそのまま通過させるような係数
組みを出力する。
【0027】積和演算回路9はこの供給された係数組み
を用いて積和演算を行うことにより、画像データのうち
ブロツク境界付近の画素に対してのみ低域通過フイルタ
をかけ、ブロツク歪みを除去する。その際、係数テーブ
ル回路10から出力される係数組みがダイナミツクレン
ジの大きさに応じて変化するため、ブロツク歪みが出や
すいダイナミツクレンジの小さいブロツクとエツジやデ
イテール部分を含みやすいダイナミツクレンジの大きい
ブロツクとで低域通過フイルタの通過帯域特性を変化さ
せることができる。
【0028】このようにして画像信号復号装置1では、
ブロツク内の最大値と最小値を基にその差分であるダイ
ナミツクレンジを検出し、検出したダイナミツクレンジ
の大きさに応じてブロツク境界付近の画素にかける低域
通過フイルタの通過帯域特性を変化させる。これにより
エツジやデイテール部分をなまらせることなく、ブロツ
ク歪みを適応的に除去することができる。
【0029】因みに、この実施例の場合には、画像信号
復号装置1における処理だけで良いため、送信側の装置
に負担をかけることもなく、また伝送フオーマツトを変
更する必要もないという利点がある。
【0030】以上の構成によれば、ブロツク内のダイナ
ミツクレンジを検出し、検出したダイナミツクレンジの
大きさに応じてブロツク境界付近の画素にかける低域通
過フイルタの通過帯域特性を変化させるようにしたこと
により、エツジやデイテール部分をなまらせることな
く、ブロツク歪みを適応的に除去することができる。
【0031】(2)第2実施例 図1との対応部分に同一符号を付して示す図4におい
て、20は全体として第2実施例による画像信号復号装
置を示し、この実施例の場合には、クラス毎の適応予測
処理を行うことによりブロツク歪みを適応的に除去す
る。
【0032】まず画像信号復号装置20では、第1実施
例と同様に、DCT符号化によつて高能率圧縮符号化さ
れた伝送画像データS1をフレーム分解回路2を介して
ブロツク復号回路4に入力し、ここでブロツク単位で元
のレベルデータに復元する。このブロツク単位で復元さ
れた画像データS4はダイナミツクレンジ検出回路6の
最大値検出回路6A及び最小値検出回路6Bに供給さ
れ、ここで各ブロツク毎に最大値及び最小値が検出され
る。検出された最大値及び最小値は減算器6Cに供給さ
れ、ここでその差分を求めることにより各ブロツクのダ
イナミツクレンジが求められる。この求められたダイナ
ミツクレンジはブロツク毎に順次DRメモリ7に蓄えら
れて行く。
【0033】また復元された画像データS4はブロツク
遅延回路5に供給され、ここでダイナミツクレンジを検
出するまでにかかる時間分だけ遅延させられた後、遅延
・予測タツプメモリ21及びクラス生成回路22に供給
される。
【0034】遅延・予測タツプメモリ21は供給された
画像データS5をブロツク分解して蓄積する。また遅延
・予測タツプメモリ21は、蓄積された画像データを読
み出す際に、後述するクラス生成回路22、DRメモリ
7及び制御回路23の処理時間分だけ遅延処理して時間
調整し、かつ注目画素を中心としてその周辺画素を集め
ることによつて積和演算に要する予測タツプを形成した
上で、蓄積された画像データを読み出す。そして遅延・
予測タツプメモリ21はその読み出した画像データを後
段の積和演算回路24の演算形態に合つた信号フオーマ
ツトに変換して当該積和演算回路24に供給する。例え
ば積和演算回路24が1次元で演算処理する場合には、
読み出した画像データを1次元の時系列データに変換し
て供給し、積和演算回路24が2次元で演算処理する場
合には、読み出した画像データを所望ライン数の並列時
系列データに変換して供給する。
【0035】このような遅延・予測タツプメモリ21の
読み出し動作に同期して、DRメモリ7からは注目画素
に対応するブロツクのダイナミツクレンジ(DR:例え
ば8ビツト)が読み出される。DRメモリ7は読み出し
たダイナミツクレンジをそのまま、又はnビツトシフト
ダウンしてビツト数を減らしたものを、係数テーブル回
路25をアクセスするためのアドレス情報の一部として
当該係数テーブル回路25に供給する。
【0036】また制御回路23は水平同期信号S2及び
垂直同期信号S3を基にして注目画素のブロツク内での
相対的な位置を示す位置情報を求める。例えば図5に示
すように、ブロツクが(8×8)画素でなる場合、縦横
それぞれ3ビツトずつの合計6ビツトでブロツク内画素
の相対的な位置を表す。このようにして表された位置情
報S21は、同様に係数テーブル回路25をアクセスす
るためのアドレス情報の一部として当該係数テーブル回
路25に供給される。
【0037】またクラス生成回路22は注目画素を中心
タツプとする空間クラスタツプを設定し、この空間クラ
スタツプ内の復号値を例えばADRC符号化することに
より、空間パターン分類によるクラス検出を行い(すな
わち注目画素が属するクラスを検出し)、その結果得ら
れるクラス分類コードS22を同様に係数テーブル回路
25をアクセスするためのアドレス情報の一部として当
該係数テーブル回路25に供給する。因みに、ADRC
符号化する際には、ダイナミツクレンジ検出回路6から
出力されるブロツク毎のダイナミツクレンジが用いられ
る。
【0038】係数テーブル回路25はメモリでなり、積
和演算回路24の積和演算に使用されるクラス毎の係数
組みが予め学習によつて記憶されており、供給されたダ
イナミツクレンジDR、位置情報S21及びクラス分類
コードS22を合わせたものをアドレス情報としてその
クラス毎の係数組みを読み出し、積和演算回路24に供
給する。すなわち係数テーブル回路25はクラス分類コ
ードS22にダイナミツクレンジDR及び位置情報S2
1を付加したものを新たなクラス分類コードとしてクラ
ス毎の係数組みを読み出す。
【0039】積和演算回路24は遅延・予測タツプメモ
リ21から供給された画像データと係数テーブル回路2
5から供給された係数組みとを積和演算処理することに
より画像データに対してクラス毎の修整を行い(いわゆ
るクラス毎の適応予測処理を行い)、その結果得られる
画像データS23を出力する。その際、係数テーブル回
路25から供給される係数組みは、ブロツク歪みが出や
すい、或いはエツジやデイテール部分を含みやすい等と
いつた特徴を表すブロツクのダイナミツクレンジ(D
R)や、注目画素がブロツク内のどの位置に当たるかと
いつたことを表す位置情報(S21)が考慮された係数
組みであるため、エツジやデイテール部分をなまらせる
こともなく、ブロツク歪みを適応的に除去することがで
きる。
【0040】ここで係数テーブル回路25に記憶されて
いる係数組みは、以下に説明するような学習により求め
らる。まず既に知られている第1の画像データと、その
第1の画像データに対してDCT符号化及び復号化を施
した第2の画像データを用意する。また上述のクラス分
類と同様に、ADRC符号化によつて得たクラス分類コ
ードにダイナミツクレンジ及び位置情報を付加した新た
なクラス分類コードを生成する。そしてその求めたクラ
ス分類コード毎に、第1及び第2の画像データに対して
最小二乗法を適用した学習を施し、最適な係数組みを求
める。この求めた係数組みをクラス分類コード毎にメモ
リに記憶することにより係数テーブル回路25が形成さ
れる。
【0041】すなわち係数テーブル回路25を形成する
際には、図6に示すような係数作成回路30が用いられ
る。まず係数作成回路30に対しては既に知られている
画像データS30が入力される。この画像データS30
は学習処理のため係数選定回路31に入力されると共
に、符号化復号化処理のためにDCT符号化回路32に
入力される。また画像データS30のうち垂直同期信号
や水平同期信号等の位置情報S31も、位置情報による
クラス分類を行うため係数選定回路31に入力される。
【0042】DCT符号化回路32は画像データS30
にブロツク単位のDCT符号化を施し、その結果得られ
る圧縮符号化された画像データS32をデコーダ33に
供給する。デコーダ33は圧縮符号化された画像データ
S32をブロツク単位で復号し、復号された画像データ
S33を係数選定回路31に供給すると共に、ダイナミ
ツクレンジ検出回路34及びクラス生成回路35に供給
する。
【0043】ダイナミツクレンジ検出回路34は画像デ
ータS33を基に各ブロツクのダイナミツクレンジDR
を検出する。このダイナミツクレンジDRは、クラス分
類の一要素として係数選定回路31に供給される。また
クラス生成回路35は画像データS33にADRC符号
化を施すことによつてクラス分類コードS34を生成す
る。このクラス分類コードS34は新たなクラス分類の
一要素として係数選定回路31に供給される。
【0044】係数選定回路31は供給されたクラス分類
コードS34にダイナミツクレンジDR及び位置情報S
31の要素を付加した新たなクラス分類コードを作成
し、そのクラス毎に画像データS30、S31の相関関
係を線形1次結合で表し、このとき用いた係数組みを最
小二乗法を適用した学習により求める。そしてその求め
た係数組みをクラス分類コードと共に係数テーブル回路
25を形成するメモリに供給する。これにより最適に適
応予測処理し得る係数テーブルが作成される。因みに、
ブロツク歪みが出やすい、或いはエツジやデイテール部
分を含みやすい等といつた特徴を表すブロツクのダイナ
ミツクレンジや、注目画素がブロツク内のどの位置に当
たるかといつたことを表す位置情報を考慮した上で、係
数組みを求めると、ブロツク歪みを適応的に低減するよ
うな係数組みが得られることになる。
【0045】以上の構成において、画像信号復号装置2
0では、DCT符号化によつて高能率圧縮符号化された
伝送画像データS1をまずブロツク復号回路4によつて
復号する。そしてダイナミツクレンジ検出回路6によつ
て各ブロツクのダイナミツクレンジを求め、そのダイナ
ミツクレンジをDRメモリ7を介して係数テーブル回路
25に供給する。また復元されたブロツク単位の画像デ
ータS5をクラス生成回路22に供給し、ここでADR
C符号化によるクラス分類コードS22を生成し、その
クラス分類コードS22を係数テーブル回路25に供給
する。また制御回路23では、水平同期信号S2及び垂
直同期信号S3を基にして注目画素のブロツク内での相
対的な位置を示す位置情報S21を求め、この位置情報
S21を係数テーブル回路25に供給する。
【0046】係数テーブル回路25は供給されたクラス
分類コードS22、ダイナミツクレンジDR及び位置情
報S21を合わせたものをアドレス情報として予めクラ
ス毎に記憶されている係数組みを読み出す。すなわちク
ラス分類コードS22にダイナミツクレンジDR及び位
置情報S21を付加したものをクラス分類コードとして
係数組みを読み出す。
【0047】積和演算回路24は遅延・予測タツプメモ
リ21から供給された画像データと係数テーブル回路2
5から供給された係数組みとを積和演算処理することに
より画像データに対してクラス毎の修整を行う。その
際、係数テーブル回路25から供給される係数組みは、
ブロツク歪みが出やすい、或いはエツジやデイテール部
分を含みやすい等といつた特徴を表すブロツクのダイナ
ミツクレンジ(DR)や、注目画素がブロツク内のどの
位置に当たるかといつたことを表す位置情報(S21)
が考慮された係数組みであるため、エツジやデイテール
部分をなまらせることもなく、ブロツク境界付近に発生
するブロツク歪みを適応的に除去することができる。
【0048】このようにして画像信号復号装置20で
は、ブロツク内のダイナミツクレンジ(DR)を検出す
ると共に、ブロツク内の画素の相対的な位置情報(S2
1)を検出する。そして復元した画像データ(S5)を
パターン分類して得られるクラス分類コード(S22)
に検出したダイナミツクレンジや位置情報を付加して新
たなクラス分類を行い、そのクラス毎に画像データの修
整を行う。これによりエツジやデイテール部分をなまら
せることもなく、ブロツク歪みを適応的に除去すること
ができる。
【0049】因みに、この実施例の場合にも、画像信号
復号装置20における処理だけで良いため、送信側の装
置に負担をかけることもなく、また伝送フオーマツトを
変更する必要もないという利点がある。またこの実施例
の場合には、クラス毎に画像データを修整する、いわゆ
る適応予測処理を行うことにより、ブロツク歪みを適応
的に除去し得るだけでなく、解像度も向上し得る。
【0050】以上の構成によれば、復元した画像データ
をパターン分類して得られるクラス分類コードに検出し
たダイナミツクレンジや位置情報を付加して新たなクラ
ス分類を行い、そのクラス毎に係数を読み出して画像デ
ータの修整を行うようにしたことにより、エツジやデイ
テール部分をなまらせることもなく、ブロツク歪みを適
応的に除去することができる。
【0051】(3)他の実施例 (3−1)なお上述の第1実施例においては、画像デー
タS1がDCT符号化によつて圧縮符号化された場合に
ついて述べたが、本発明はこれに限らず、画像データが
ADRC符号化、DPCM(Differential Pulse Code
Modulation)符号化、BTC(Block Truncation Codin
g )符号化等、その他の圧縮符号化によつて符号化され
た場合にも上述の場合と同様の効果を得ることができ
る。例えば入力された画像データがADRC符号化によ
つて圧縮符号化されている場合には、ダイナミツクレン
ジによつて適応的に決められた量子化ステツプ幅で逆量
子化した後、最小値を加算して復号処理するようなブロ
ツク符号回路を設ければ良い。またこの場合には、符号
化された画像データの中にダイナミツクレンジがそもそ
も存在するため単にそのダイナミツクレンジを抽出すれ
ば良く、最大値検出回路6A、最小値検出回路6B及び
減算器6Cでなるダイナミツクレンジ検出回路6を設け
る必要はなくなる。
【0052】(3−2)また上述の第1実施例において
は、注目画素に対して対応するダイナミツクレンジを1
つだけDRメモリ7から読み出した場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、隣接する周辺ブロツクのダ
イナミツクレンジもDRメモリ7から読み出し、適当な
情報量にスケールダウンして用いるようにすれば、周辺
ブロツクの様子も考慮した細かなブロツク歪み除去を行
うことができる。
【0053】(3−3)さらに上述の第1実施例におい
ては、係数テーブル回路10と積和演算回路9とを分け
て説明したが、本発明はこれに限らず、係数テーブル回
路10と積和演算回路9とをまとめてブロツク歪み除去
回路とするようにしても良い。
【0054】(3−4)また上述の第2実施例において
は、画像データS1がDCT符号化によつて圧縮符号化
された場合について述べたが、本発明はこれに限らず、
画像データがADRC符号化、DPCM符号化、BTC
符号化等、その他の圧縮符号化によつて符号化された場
合にも上述の場合と同様の効果を得ることができる。
【0055】例えば入力された画像データがADRC符
号化によつて圧縮符号化されている場合には、図7に示
すように構成すれば良い。すなわちADRC符号化され
た画像データS40をフレーム分解回路2を介してAD
RCデコーダ41、クラス生成回路42及びDRメモリ
7に供給する。その際、フレーム分解回路2によつて抽
出した水平同期信号S2及び垂直同期信号S3を制御回
路23に供給する。
【0056】ADRCデコーダ41は、ダイナミツクレ
ンジによつて適応的に決められた量子化ステツプ幅で逆
量子化した後、最小値を加算して復号処理することによ
りADRC符号化された画像データS40をブロツク単
位で復元し、その結果得られる画像データS41を遅延
・予測タツプメモリ21に供給する。
【0057】クラス生成回路42はADRC符号化され
た画像データS40に含まれる再量子化コードQを抽出
し、その抽出した再量子化コードQをそのまま用いる
か、又は所定タツプ数分集めることによりクラス分類コ
ードS42を生成し、そのクラス分類コードS42を係
数テーブル回路43に供給する。
【0058】DRメモリ7はADRC符号化された画像
データS40に含まれるダイナミツクレンジDRを抽出
し、その抽出したダイナミツクレンジを順次蓄積すると
共に、読み出して係数テーブル回路43に供給する。す
なわちこの場合には、画像データS40の中にそもそも
ダイナミツクレンジが含まれているため、そのダイナミ
ツクレンジを抽出するだけで良い。
【0059】制御回路23は第2実施例と同様に供給さ
れた水平同期信号S2及び垂直同期信号S3を基にして
注目画素のブロツク内での相対的な位置を示す位置情報
を求め、その求めた位置情報S21を係数テーブル回路
43に供給する。遅延・予測タツプメモリ21は第2実
施例と同様に遅延とブロツク分解及び予測タツプ形成を
兼ねたメモリであり、蓄積された画像データを順次読み
出して積和演算回路24に供給する。
【0060】係数テーブル回路43は積和演算回路24
の積和演算に使用されるクラス毎の係数組みが予め学習
によつて記憶されたメモリであり、供給されたダイナミ
ツクレンジDR、位置情報S21及びクラス分類コード
S42を合わせたものをアドレス情報としてその記憶さ
れている係数組みを読み出して積和演算回路24に供給
する。
【0061】かくして積和演算回路24において、遅延
・予測タツプメモリ21から供給された画像データと係
数テーブル回路43から供給された係数組みとを積和演
算処理してクラス毎に適応予測処理を行うことにより、
ブロツク歪みを除去した画像データS43が得られる。
このようにして入力された画像データS40がADRC
符号化によつて圧縮符号化されている場合には、ダイナ
ミツクレンジ検出回路が不要になり、構成を一段と簡易
にすることができる。
【0062】因みに、この場合には、図8に示すような
係数作成回路50を用いて係数テーブル回路43を形成
する。この係数作成回路50においては、まず学習処理
のために、既に知られている画像データS50と、その
画像データS50をADRC符号化回路52及びADR
Cデコーダ53によつて符号化復号化処理した画像デー
タS51とを係数選定回路51に供給する。また係数作
成回路50においては、クラス分類のために、画像デー
タS50のうち垂直同期信号や水平同期信号等の位置情
報S52と、ADRC符号化した画像データS53に含
まれるダイナミツクレンジDRと、画像データS53に
含まれる再量子化コードQを基にしてクラス生成回路5
4で発生したクラス分類コードS54とを係数選定回路
51に供給する。
【0063】係数選定回路51は供給されたクラス分類
コードS54にダイナミツクレンジDR及び位置情報S
52の要素を付加した新たなクラス分類コードを作成
し、そのクラス毎に画像データS50、S51の相関関
係を最小二乗法を適用した学習により求める。そしてそ
の求めた相関関係を表す係数組みをクラス分類コードと
共に係数テーブル回路43を形成するメモリに供給す
る。これにより最適に適応予測処理し得る係数テーブル
が作成される。
【0064】(3−5)さらに上述の第2実施例におい
ては、クラス生成回路22でクラス分類する際、ADR
C符号化を用いた場合について述べたが、本発明はこれ
に限らず、クラス分類の手法としてはDCT符号化、D
PCM符号化、BTC符号化等、その他の圧縮符号化を
用いるようにしても上述の場合と同様の効果を得ること
ができる。
【0065】(3−6)また上述の実施例においては、
圧縮符号化されて伝送されてきた伝送画像データS1を
復号する画像信号復号装置に本発明を適用した場合につ
いて述べたが、本発明はこれに限らず、例えば圧縮符号
化されて記録された画像データを復号して再生する画像
信号復号装置に適用した場合にも上述の場合と同様の効
果を得ることができる。要は、圧縮符号化された画像デ
ータを復号する画像信号復号装置であれば広く適用し得
る。
【0066】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、ブロツク
境界付近の画素にかける低域通過フイルタの通過帯域特
性を検出したダイナミツクレンジに応じて変化させ、復
号時に発生するブロツク歪みを除去するようにしたこと
により、エツジやデイテール部分をなまらせることな
く、ブロツク歪みを適応的に除去することができる。
【0067】また検出した第1のクラス情報とダイナミ
ツクレンジ及び位置情報とに基づいて新たな第2のクラ
ス情報を生成し、当該第2のクラス情報に応じて係数を
読み出し、復号画像データに積和演算を施して当該復号
画像データを修整するようにしたことにより、エツジや
デイテール部分をなまらせることなく、ブロツク境界付
近に発生するブロツク歪みを適応的に除去することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による画像信号復号装置の構
成を示すブロツク図である。
【図2】係数テーブル回路から出力される係数組みの一
例を示す略線図である。
【図3】係数テーブル回路から出力される係数組みの一
例を示す略線図である。
【図4】第2実施例による画像信号復号装置の構成を示
すブロツク図である。
【図5】ブロツク内画素の相対位置についての説明に供
する略線図である。
【図6】係数作成回路の構成を示すブロツク図である。
【図7】他の実施例による画像信号復号装置の構成を示
すブロツク図である。
【図8】他の実施例による係数作成回路の構成を示すブ
ロツク図である。
【符号の説明】
1、20、40……画像信号復号装置、3、23……制
御回路、4……ブロツク復号回路、6……ダイナミツク
レンジ検出回路、7……DRメモリ、8……ブロツク分
解メモリ、9、24……積和演算回路、10、25、4
3……係数テーブル回路、21……遅延・予測タツプメ
モリ、22、42、54……クラス生成回路、30、5
0……係数作成回路、31、51……係数選定回路、4
1……ADRCデコーダ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の圧縮符号化手段によりブロツク単位
    で圧縮符号化された圧縮画像データを復号する画像信号
    復号装置において、 上記圧縮画像データをブロツク単位で復号した復号画像
    データの各ブロツクのダイナミツクレンジを検出するダ
    イナミツクレンジ検出手段と、 上記復号画像データの各ブロツク内の画素について相対
    的な位置情報を検出する位置情報検出手段と、 上記位置情報検出手段によつて得られる位置情報を基に
    ブロツク境界付近の画素を認識し、当該ブロツク境界付
    近の画素にかける低域通過フイルタの通過帯域特性を上
    記ダイナミツクレンジ検出手段によつて検出したダイナ
    ミツクレンジに応じて変化させ、復号時に発生するブロ
    ツク歪みを除去するブロツク歪み除去手段とを具えるこ
    とを特徴とする画像信号復号装置。
  2. 【請求項2】上記ブロツク歪み除去手段は、 上記低域通過フイルタの通過帯域特性を決める係数が上
    記ダイナミツクレンジをアドレス情報として記憶されて
    おり、上記位置情報によつてブロツク境界付近の画素を
    認識した場合、当該係数を上記ダイナミツクレンジに応
    じて読み出して出力する係数テーブル回路と、 上記係数テーブル回路から出力された係数と上記復号画
    像データとを積和演算する積和演算回路とを具え、上記
    復号画像データに対して上記係数を用いた積和演算を施
    すことによりブロツク歪みを除去することを特徴とする
    請求項1に記載の画像信号復号装置。
  3. 【請求項3】所定の圧縮符号化手段によりブロツク単位
    で圧縮符号化された圧縮画像データを復号する画像信号
    復号装置において、 上記圧縮画像データをブロツク単位で復号した復号画像
    データの各ブロツクのダイナミツクレンジを検出するダ
    イナミツクレンジ検出手段と、 上記復号画像データの各ブロツク内の画素について相対
    的な位置情報を検出する位置情報検出手段と、 上記復号画像データをパターン分類して当該復号画像デ
    ータが属するクラスを検出するクラス検出手段と、 上記クラス検出手段によつて得た第1のクラス情報と上
    記ダイナミツクレンジ検出手段によつて得たダイナミツ
    クレンジ及び上記位置情報検出手段によつて得た位置情
    報とに基づいて生成された新たな第2のクラス情報に応
    じて、予め記憶されている所定の係数を読み出して出力
    する係数テーブルと、 上記係数テーブルから出力された係数と上記復号画像デ
    ータとを積和演算することにより当該復号画像データを
    修整する積和演算手段とを具えることを特徴とする画像
    信号復号装置。
  4. 【請求項4】上記係数テーブルは、 上記第2のクラス情報毎に予め学習によつて求めた係数
    を、当該第2のクラス情報をアドレス情報として記憶し
    たメモリでなることを特徴とする請求項3に記載の画像
    信号復号装置。
  5. 【請求項5】所定の圧縮符号化手段によりブロツク単位
    で圧縮符号化された圧縮画像データを復号する画像信号
    復号方法において、 上記圧縮画像データをブロツク単位で復号した復号画像
    データの各ブロツクのダイナミツクレンジを検出するダ
    イナミツクレンジ検出ステツプと、 上記復号画像データの各ブロツク内の画素について相対
    的な位置情報を検出する位置情報検出ステツプと、 上記位置情報検出ステツプによつて得られる位置情報を
    基にブロツク境界付近の画素を認識し、当該ブロツク境
    界付近の画素にかける低域通過フイルタの通過帯域特性
    を上記ダイナミツクレンジ検出ステツプによつて検出し
    たダイナミツクレンジに応じて変化させ、復号時に発生
    するブロツク歪みを除去するブロツク歪み除去ステツプ
    とを具えることを特徴とする画像信号復号方法。
  6. 【請求項6】所定の圧縮符号化手段によりブロツク単位
    で圧縮符号化された圧縮画像データを復号する画像信号
    復号方法において、 上記圧縮画像データをブロツク単位で復号した復号画像
    データの各ブロツクのダイナミツクレンジを検出するダ
    イナミツクレンジ検出ステツプと、 上記復号画像データの各ブロツク内の画素について相対
    的な位置情報を検出する位置情報検出ステツプと、 上記復号画像データをパターン分類して当該復号画像デ
    ータが属するクラスを検出するクラス検出ステツプと、 上記クラス検出ステツプによつて得た第1のクラス情報
    と上記ダイナミツクレンジ検出ステツプによつて得たダ
    イナミツクレンジ及び上記位置情報検出ステツプによつ
    て得た位置情報とに基づいて新たな第2のクラス情報を
    生成するクラス生成ステツプと、 上記クラス生成ステツプによつて得た第2のクラス情報
    に応じて、係数テーブルから予め記憶されている所定の
    係数を読み出し、読み出した係数と上記復号画像データ
    とを積和演算することにより当該復号画像データを修整
    する積和演算処理ステツプとを具えることを特徴とする
    画像信号復号方法。
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