JPH0992540A - 薄型インダクタ - Google Patents
薄型インダクタInfo
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- JPH0992540A JPH0992540A JP24344395A JP24344395A JPH0992540A JP H0992540 A JPH0992540 A JP H0992540A JP 24344395 A JP24344395 A JP 24344395A JP 24344395 A JP24344395 A JP 24344395A JP H0992540 A JPH0992540 A JP H0992540A
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Landscapes
- Coils Or Transformers For Communication (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 コイルとコア間に絶縁不良のない、より容易
に製造できる薄型インダクタを提供しようとするもので
ある。即ち、偏平状の閉磁路型フェライトコアとその狭
い窓部(巻線部分)に挟んだ融着コイル間の耐電圧を満
足する製品歩留りを向上すると共に、組み立て工程をよ
り簡略化する。 【解決手段】 融着性絶縁導線を巻線し、固着して成る
融着コイルを、閉磁路型フェライトコアで挟んで成る薄
型インダクタにおいて、該融着コイルと接するコア表面
部分および該融着コイル表面の少なくとも一方に絶縁塗
装を施すことを特徴とする。 【効果】 絶縁不良をなくすことができる。即ち、耐電
圧を満足する製品歩留りを向上できる。この効果は、融
着コイルが融着性絶縁リボン導線を巻線し、固着して成
る時、特に顕著である。また、従来のコイル、コア間に
絶縁フィルムを挟む場合と比べ、融着コイルの上下に絶
縁フィルムを配置する手間が省けるため、組み立て工程
が簡略化され製造が容易になる。
に製造できる薄型インダクタを提供しようとするもので
ある。即ち、偏平状の閉磁路型フェライトコアとその狭
い窓部(巻線部分)に挟んだ融着コイル間の耐電圧を満
足する製品歩留りを向上すると共に、組み立て工程をよ
り簡略化する。 【解決手段】 融着性絶縁導線を巻線し、固着して成る
融着コイルを、閉磁路型フェライトコアで挟んで成る薄
型インダクタにおいて、該融着コイルと接するコア表面
部分および該融着コイル表面の少なくとも一方に絶縁塗
装を施すことを特徴とする。 【効果】 絶縁不良をなくすことができる。即ち、耐電
圧を満足する製品歩留りを向上できる。この効果は、融
着コイルが融着性絶縁リボン導線を巻線し、固着して成
る時、特に顕著である。また、従来のコイル、コア間に
絶縁フィルムを挟む場合と比べ、融着コイルの上下に絶
縁フィルムを配置する手間が省けるため、組み立て工程
が簡略化され製造が容易になる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電源回路の部品と
して使用される薄型インダクタに関するものである。
して使用される薄型インダクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子機器の小型、薄型化要求に伴い、電
源回路に用いるチョークコイル、トランス等のインダク
タの小型、薄型化が進められている。焼結フェライトコ
アに巻線を施した巻線方式のインダクタは小型化に限界
があり、巻線の代わりに平面状コイルを用いる方式の開
発が進められている。
源回路に用いるチョークコイル、トランス等のインダク
タの小型、薄型化が進められている。焼結フェライトコ
アに巻線を施した巻線方式のインダクタは小型化に限界
があり、巻線の代わりに平面状コイルを用いる方式の開
発が進められている。
【0003】平面状コイルとして、プリントコイルまた
は融着コイルを用い、偏平な閉磁路型フェライトコアで
挟んで成るインダクタを搭載することにより、DC−D
Cコンバータの薄型化が実施されている(例えば、特願
平6−024028号参照)。
は融着コイルを用い、偏平な閉磁路型フェライトコアで
挟んで成るインダクタを搭載することにより、DC−D
Cコンバータの薄型化が実施されている(例えば、特願
平6−024028号参照)。
【0004】プリントコイルは、例えば、両面または片
面の銅張フレキシブルプリント配線板をフォトエッチン
グすることにより、スパイラル状平面コイルを形成し、
絶縁層を介して1層または多層に積層したものである。
スパイラル状平面コイル間はスルーホールを介してCu
めっき等により電気的に直列に、かつ各スパイラル状平
面コイルに同方向の電流が流れるように接続する。ま
た、積層体の両面は絶縁層で覆う。
面の銅張フレキシブルプリント配線板をフォトエッチン
グすることにより、スパイラル状平面コイルを形成し、
絶縁層を介して1層または多層に積層したものである。
スパイラル状平面コイル間はスルーホールを介してCu
めっき等により電気的に直列に、かつ各スパイラル状平
面コイルに同方向の電流が流れるように接続する。ま
た、積層体の両面は絶縁層で覆う。
【0005】融着コイルは、融着性絶縁導線を巻線し、
固着したものである。融着性絶縁導線は、ポリウレタン
やポリエステル等の被覆導線の上に、熱可塑性樹脂、熱
硬化性樹脂等の融着性皮膜を焼き付けた二層構造の被覆
導線である。溶剤、通電加熱、または熱風加熱により、
導線間同士を接着可能であり、融着コイルは一体成形で
き、曲げ強度が得られる。
固着したものである。融着性絶縁導線は、ポリウレタン
やポリエステル等の被覆導線の上に、熱可塑性樹脂、熱
硬化性樹脂等の融着性皮膜を焼き付けた二層構造の被覆
導線である。溶剤、通電加熱、または熱風加熱により、
導線間同士を接着可能であり、融着コイルは一体成形で
き、曲げ強度が得られる。
【0006】融着コイルを閉磁路型フェライトコアで挟
んで成るインダクタの構造例の分解斜視図を図1に示
す。斜線部分は本発明を説明するためのものであり、後
述する。
んで成るインダクタの構造例の分解斜視図を図1に示
す。斜線部分は本発明を説明するためのものであり、後
述する。
【0007】融着コイル1は一般に円形状であり、中心
部には、閉磁路型フェライトコア2の中脚部分2aを挿
入するための穴部1aが設けられている。融着コイルを
複数設けることにより、トランスが得られる。
部には、閉磁路型フェライトコア2の中脚部分2aを挿
入するための穴部1aが設けられている。融着コイルを
複数設けることにより、トランスが得られる。
【0008】融着性絶縁導線に使用される導線には、断
面形状が円形の丸導線のほか、平角状のリボン導線や円
形の導線を複数本並列した多本平行導線等がある。リボ
ン導線や多本平行導線を用いると、丸導線に比べ、導線
間のスペースを小さく、密に配置できるため、融着コイ
ルをより小型、薄型化および低抵抗化できる。即ち、閉
磁路型フェライトコアの窓面積(巻線部分の断面積)を
小さくでき、インダクタを、さらに小型、薄型化でき、
また低抵抗化により銅損による発熱を低減できる。
面形状が円形の丸導線のほか、平角状のリボン導線や円
形の導線を複数本並列した多本平行導線等がある。リボ
ン導線や多本平行導線を用いると、丸導線に比べ、導線
間のスペースを小さく、密に配置できるため、融着コイ
ルをより小型、薄型化および低抵抗化できる。即ち、閉
磁路型フェライトコアの窓面積(巻線部分の断面積)を
小さくでき、インダクタを、さらに小型、薄型化でき、
また低抵抗化により銅損による発熱を低減できる。
【0009】閉磁路型フェライトコア2は中脚部分2a
および外脚部分2bを備えた偏平状のコアである。閉磁
路型フェライトコア2は2つのコア部分から構成され、
その組み合わせ例としては図1に示したものの他、図2
に示すもの等がある。斜線部分は図1と同様に、本発明
を説明するためのものであり、後述する。
および外脚部分2bを備えた偏平状のコアである。閉磁
路型フェライトコア2は2つのコア部分から構成され、
その組み合わせ例としては図1に示したものの他、図2
に示すもの等がある。斜線部分は図1と同様に、本発明
を説明するためのものであり、後述する。
【0010】図1は板状コアとER型コア、図2(a)
はER型コア同士、図2(b)は板状コアとポット型コ
ア、図2(c)はポット型コア同士の組み合わせであ
る。インダクタは融着コイル1を閉磁路型フェライトコ
ア2の2つのコア部分で挟むことにより、作製される。
コア同士は接着剤、粘着剤付テープまたは取り付け金具
等を用いて固定する。
はER型コア同士、図2(b)は板状コアとポット型コ
ア、図2(c)はポット型コア同士の組み合わせであ
る。インダクタは融着コイル1を閉磁路型フェライトコ
ア2の2つのコア部分で挟むことにより、作製される。
コア同士は接着剤、粘着剤付テープまたは取り付け金具
等を用いて固定する。
【0011】インダクタは感電に対する保護を行い、装
置を正常動作させるため、コイルとコア間に充分な絶縁
を施す必要がある。例えば、チョークコイルとして用い
る場合、一般に耐電圧500Vが要求される。ところ
が、融着コイルを偏平な閉磁路型フェライトコアで直接
挟んで、インダクタを製造した場合、耐電圧を満足しな
いものがあり、歩留りが低下した。主に、リボン導線の
場合、顕著であった。絶縁不良は融着コイルの内側(中
脚部分側)、上下両面および導線の引き出し部で見られ
た。
置を正常動作させるため、コイルとコア間に充分な絶縁
を施す必要がある。例えば、チョークコイルとして用い
る場合、一般に耐電圧500Vが要求される。ところ
が、融着コイルを偏平な閉磁路型フェライトコアで直接
挟んで、インダクタを製造した場合、耐電圧を満足しな
いものがあり、歩留りが低下した。主に、リボン導線の
場合、顕著であった。絶縁不良は融着コイルの内側(中
脚部分側)、上下両面および導線の引き出し部で見られ
た。
【0012】絶縁不良は、融着性絶縁導線に初期に存在
するピンホール、融着コイル作製時、またはインダクタ
作製時における絶縁皮膜の剥がれ等によるものと考えら
れる。特に、融着性絶縁導線リボン導線の場合、導線作
製時断面角部において、絶縁皮膜が薄くなり、ピンホー
ルが発生し易いため、より顕著になったものと考えられ
る。
するピンホール、融着コイル作製時、またはインダクタ
作製時における絶縁皮膜の剥がれ等によるものと考えら
れる。特に、融着性絶縁導線リボン導線の場合、導線作
製時断面角部において、絶縁皮膜が薄くなり、ピンホー
ルが発生し易いため、より顕著になったものと考えられ
る。
【0013】上記課題を解決するために、本発明者等は
融着コイルと閉磁路型フェライトコアの間に、絶縁フィ
ルムを挟むことを提案している(特願平6−04930
8号参照)。この提案手段は、コイル、コア間の耐電圧
を満足する製品歩留りを向上でき、絶縁不良をなくすこ
とができるが、薄型インダクタ製造時絶縁フィルムを融
着コイルの上下に配置するため組み立て工程が煩雑であ
った。
融着コイルと閉磁路型フェライトコアの間に、絶縁フィ
ルムを挟むことを提案している(特願平6−04930
8号参照)。この提案手段は、コイル、コア間の耐電圧
を満足する製品歩留りを向上でき、絶縁不良をなくすこ
とができるが、薄型インダクタ製造時絶縁フィルムを融
着コイルの上下に配置するため組み立て工程が煩雑であ
った。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】このような現状から、
本発明の目的は、コイルとコア間に絶縁不良のない、よ
り容易に製造できる薄型インダクタを提供しようとする
ものである。即ち、偏平状の閉磁路型フェライトコアと
その狭い窓部(巻線部分)に挟んだ融着コイル間の耐電
圧を満足する製品歩留りを向上すると共に、組み立て工
程をより簡略化する。
本発明の目的は、コイルとコア間に絶縁不良のない、よ
り容易に製造できる薄型インダクタを提供しようとする
ものである。即ち、偏平状の閉磁路型フェライトコアと
その狭い窓部(巻線部分)に挟んだ融着コイル間の耐電
圧を満足する製品歩留りを向上すると共に、組み立て工
程をより簡略化する。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、融着性絶縁導線を巻線し、固着して成る融着コイル
を、偏平な閉磁路型フェライトコアで挟んで成る本発明
の薄型インダクタでは、該融着コイルと接するコア表面
部分および/または該融着コイルの表面に絶縁塗装を施
すことを特徴とする。ここで、本発明の薄型インダクタ
とは、厚さが5mm以下であり、電源のオンボード実装に
対する薄型化要求に応えるものである。
に、融着性絶縁導線を巻線し、固着して成る融着コイル
を、偏平な閉磁路型フェライトコアで挟んで成る本発明
の薄型インダクタでは、該融着コイルと接するコア表面
部分および/または該融着コイルの表面に絶縁塗装を施
すことを特徴とする。ここで、本発明の薄型インダクタ
とは、厚さが5mm以下であり、電源のオンボード実装に
対する薄型化要求に応えるものである。
【0016】
【発明の実施の形態】融着コイルを偏平な閉磁路型フェ
ライトコアで挟んで成る薄型インダクタの従来構造例を
図1に示したが、本発明では、挟んだ時該融着コイルと
接するコア表面の斜線部分、または該融着コイル表面に
予め絶縁塗装を施す。図2にも、図1と同様に、絶縁塗
装を施すコア表面部分を斜線で示した。フェライトコア
表面と融着コイル表面の双方に絶縁塗装を施すことも容
易に行える。
ライトコアで挟んで成る薄型インダクタの従来構造例を
図1に示したが、本発明では、挟んだ時該融着コイルと
接するコア表面の斜線部分、または該融着コイル表面に
予め絶縁塗装を施す。図2にも、図1と同様に、絶縁塗
装を施すコア表面部分を斜線で示した。フェライトコア
表面と融着コイル表面の双方に絶縁塗装を施すことも容
易に行える。
【0017】フェライトコア表面としては、融着コイル
の内側(中脚部分側)、外側(外脚部分側)、上下両面
および導線の引き出し部と接する閉磁路型フェライトコ
アの巻線部分のコア表面部分に絶縁塗装を施す。融着コ
イルは表面に絶縁塗装後、回路パターン等にはんだ付け
により電気的に接続するために、融着絶縁導線の終端に
はんだめっきを施す。
の内側(中脚部分側)、外側(外脚部分側)、上下両面
および導線の引き出し部と接する閉磁路型フェライトコ
アの巻線部分のコア表面部分に絶縁塗装を施す。融着コ
イルは表面に絶縁塗装後、回路パターン等にはんだ付け
により電気的に接続するために、融着絶縁導線の終端に
はんだめっきを施す。
【0018】閉磁路型フェライトコアを構成する2つの
コア部分が接するコア表面には通常絶縁塗装を施さな
い。絶縁塗装を施しても良いが、塗装厚のばらつきによ
り電気特性にばらつきが見られるため、塗装厚に精度が
要求される。
コア部分が接するコア表面には通常絶縁塗装を施さな
い。絶縁塗装を施しても良いが、塗装厚のばらつきによ
り電気特性にばらつきが見られるため、塗装厚に精度が
要求される。
【0019】本発明で、絶縁塗装に適用できる塗料に
は、主として、エポキシ、ポリビニルホルマール、塩化
ビニル、ポリウレタン、メタクリル、ナイロン、ポリエ
ステル、キシレン、フェノール、シリコーン、ポリイミ
ド等の合成樹脂塗料の溶剤型、無溶剤型のほか、粉体塗
料等が挙げられる。絶縁性を向上させるために、SiO
2 、B2 O3 等無機系酸化物の顔料が通常添加されてい
る。
は、主として、エポキシ、ポリビニルホルマール、塩化
ビニル、ポリウレタン、メタクリル、ナイロン、ポリエ
ステル、キシレン、フェノール、シリコーン、ポリイミ
ド等の合成樹脂塗料の溶剤型、無溶剤型のほか、粉体塗
料等が挙げられる。絶縁性を向上させるために、SiO
2 、B2 O3 等無機系酸化物の顔料が通常添加されてい
る。
【0020】塗装の方法としては、はけ塗り、吹きつけ
塗装、静電塗装、電着塗装等が、乾燥方法としては、自
然乾燥、焼き付け、紫外線硬化、電子線硬化等が適用可
能である。塗膜の厚さは、閉磁路型フェライトコアの窓
面積や絶縁の程度に応じて、任意に調整可能である。塗
装の容易さからは、10μmから100μm程度が好ま
しい。
塗装、静電塗装、電着塗装等が、乾燥方法としては、自
然乾燥、焼き付け、紫外線硬化、電子線硬化等が適用可
能である。塗膜の厚さは、閉磁路型フェライトコアの窓
面積や絶縁の程度に応じて、任意に調整可能である。塗
装の容易さからは、10μmから100μm程度が好ま
しい。
【0021】融着性絶縁導線を巻線し、固着して成る融
着コイルを、偏平な閉磁路型フェライトコアで挟んで成
る薄型インダクタにおいて、挟んだ時該融着コイルと接
するコア表面部分および該融着コイル表面の少なくとも
一方に、予め絶縁塗装を施すことにより、コイルとコア
間の絶縁不良をなくすことができる。即ち、偏平状の閉
磁路型フェライトコアとその狭い窓部に挟んだ融着コイ
ル間の耐電圧を満足する製品歩留りを向上できる。ま
た、従来のコイル、コア間に絶縁フィルムを挟む場合と
比べ、融着コイルの上下に絶縁フィルムを配置する手間
が省けるため、組み立て工程が簡略化され製造が容易に
なる。
着コイルを、偏平な閉磁路型フェライトコアで挟んで成
る薄型インダクタにおいて、挟んだ時該融着コイルと接
するコア表面部分および該融着コイル表面の少なくとも
一方に、予め絶縁塗装を施すことにより、コイルとコア
間の絶縁不良をなくすことができる。即ち、偏平状の閉
磁路型フェライトコアとその狭い窓部に挟んだ融着コイ
ル間の耐電圧を満足する製品歩留りを向上できる。ま
た、従来のコイル、コア間に絶縁フィルムを挟む場合と
比べ、融着コイルの上下に絶縁フィルムを配置する手間
が省けるため、組み立て工程が簡略化され製造が容易に
なる。
【0022】
(実施例1)融着コイルを、予め絶縁塗装を施した、偏
平な閉磁路型フェライトコアで挟んで、薄型インダクタ
を100個作製した。融着コイルは、融着性絶縁導線と
して、断面が0.75×0.095mm2 のリボン導線を
用い、26ターン巻線し、有機溶剤により導線間を接
着、成形することにより作製した。外径は円形状であ
り、中心穴部の直径7.6mm、外径15mm、厚さ0.9
mmである。導線の巻き始め部を内側より、外周部に導き
出す必要があり、その外径分をコイルの厚さに含めた。
平な閉磁路型フェライトコアで挟んで、薄型インダクタ
を100個作製した。融着コイルは、融着性絶縁導線と
して、断面が0.75×0.095mm2 のリボン導線を
用い、26ターン巻線し、有機溶剤により導線間を接
着、成形することにより作製した。外径は円形状であ
り、中心穴部の直径7.6mm、外径15mm、厚さ0.9
mmである。導線の巻き始め部を内側より、外周部に導き
出す必要があり、その外径分をコイルの厚さに含めた。
【0023】閉磁路型フェライトコアは図1に示したよ
うに、板状コアとER型コアから成り、外形は幅20m
m、長さ13mm、厚さ4mmである。融着コイルの入る窓
部の厚さは1mmであり、中脚部分は直径7.2mm、外脚
部分は幅1.5mmとした。材質はMn−Zn系である。
絶縁塗装として、エポキシ系塗料を図1に示した閉磁路
型フェライトコアの斜線部分に吹き付け塗装し、焼き付
け乾燥した。乾燥後の塗膜厚は50μmであった。
うに、板状コアとER型コアから成り、外形は幅20m
m、長さ13mm、厚さ4mmである。融着コイルの入る窓
部の厚さは1mmであり、中脚部分は直径7.2mm、外脚
部分は幅1.5mmとした。材質はMn−Zn系である。
絶縁塗装として、エポキシ系塗料を図1に示した閉磁路
型フェライトコアの斜線部分に吹き付け塗装し、焼き付
け乾燥した。乾燥後の塗膜厚は50μmであった。
【0024】融着コイルを、上述のように予め絶縁塗装
を施した、閉磁路型フェライトコアの2つのコア部分で
挟み、それらを接着剤で固定することにより容易に薄型
インダクタを得ることができた。薄型インダクタ試作品
100個について、コイルとコア間に、耐電圧試験機に
より、直流500Vを加え、絶縁性を調べた。その結
果、全ての試作品が耐電圧を満足した。
を施した、閉磁路型フェライトコアの2つのコア部分で
挟み、それらを接着剤で固定することにより容易に薄型
インダクタを得ることができた。薄型インダクタ試作品
100個について、コイルとコア間に、耐電圧試験機に
より、直流500Vを加え、絶縁性を調べた。その結
果、全ての試作品が耐電圧を満足した。
【0025】(実施例2)実施例1と同様に薄型インダ
クタを100個作製した。ただし、絶縁塗装を閉磁路型
フェライトコアの代わりに融着コイルに施した。エポキ
シ系塗料を融着コイル表面に吹き付け塗装し、焼き付け
乾燥した。乾燥後の塗膜厚は50μmであった。
クタを100個作製した。ただし、絶縁塗装を閉磁路型
フェライトコアの代わりに融着コイルに施した。エポキ
シ系塗料を融着コイル表面に吹き付け塗装し、焼き付け
乾燥した。乾燥後の塗膜厚は50μmであった。
【0026】上述のように予め絶縁塗装を施した融着コ
イルを、閉磁路型フェライトコアの2つのコア部分で挟
み、それらを接着剤で固定することにより容易に薄型イ
ンダクタを得ることができた。薄型インダクタ試作品1
00個について、実施例1と同様に、耐電圧試験を行っ
た。その結果、全ての試作品が耐電圧を満足した。
イルを、閉磁路型フェライトコアの2つのコア部分で挟
み、それらを接着剤で固定することにより容易に薄型イ
ンダクタを得ることができた。薄型インダクタ試作品1
00個について、実施例1と同様に、耐電圧試験を行っ
た。その結果、全ての試作品が耐電圧を満足した。
【0027】(比較例1)実施例1と同様に薄型インダ
クタを100個作製した。ただし、閉磁路型フェライト
コアと融着コイル双方に絶縁塗装を施さず、融着コイル
を偏平な閉磁路型フェライトコアで直接挟んだ。得られ
た薄型インダクタ試作品100個について、実施例1と
同様に、耐電圧試験を行った。その結果、試作品の内、
25個が耐電圧を満足しなかった。
クタを100個作製した。ただし、閉磁路型フェライト
コアと融着コイル双方に絶縁塗装を施さず、融着コイル
を偏平な閉磁路型フェライトコアで直接挟んだ。得られ
た薄型インダクタ試作品100個について、実施例1と
同様に、耐電圧試験を行った。その結果、試作品の内、
25個が耐電圧を満足しなかった。
【0028】
【発明の効果】本発明は、融着性絶縁導線を巻線し、固
着して成る融着コイルを、偏平な閉磁路型フェライトコ
アで挟んで成る薄型インダクタにおいて、該融着コイル
と接するコア表面部分および該融着コイル表面の少なく
とも一方に絶縁塗装を施すことにより、絶縁不良をなく
すことができる。即ち、偏平状の閉磁路型フェライトコ
アとその狭い窓部に挟んだ融着コイル間の耐電圧を満足
する製品歩留りを向上できる。この効果は、融着コイル
が融着性絶縁リボンを巻線し、固着して成る時、顕著で
ある。また、従来のコイル、コア間に絶縁フィルムを挟
む場合と比べ、融着コイルの上下に絶縁フィルムを配置
する手間が省けるため、組み立て工程が簡略化され製造
が容易になる。
着して成る融着コイルを、偏平な閉磁路型フェライトコ
アで挟んで成る薄型インダクタにおいて、該融着コイル
と接するコア表面部分および該融着コイル表面の少なく
とも一方に絶縁塗装を施すことにより、絶縁不良をなく
すことができる。即ち、偏平状の閉磁路型フェライトコ
アとその狭い窓部に挟んだ融着コイル間の耐電圧を満足
する製品歩留りを向上できる。この効果は、融着コイル
が融着性絶縁リボンを巻線し、固着して成る時、顕著で
ある。また、従来のコイル、コア間に絶縁フィルムを挟
む場合と比べ、融着コイルの上下に絶縁フィルムを配置
する手間が省けるため、組み立て工程が簡略化され製造
が容易になる。
【図1】従来の薄型インダクタの構造例および本発明の
絶縁塗装を施す部分を示す分解斜視図。斜線部分は絶縁
塗装を施すフェライトコア表面を示す。
絶縁塗装を施す部分を示す分解斜視図。斜線部分は絶縁
塗装を施すフェライトコア表面を示す。
【図2】閉磁路型フェライトコアのコア部分の組み合わ
せ例および本発明の絶縁塗装を施す部分を示す説明図。
斜線部分は絶縁塗装を施すフェライトコア表面を示す。
せ例および本発明の絶縁塗装を施す部分を示す説明図。
斜線部分は絶縁塗装を施すフェライトコア表面を示す。
1 融着コイル 1a コア中脚部分2aを挿入するための穴部 2 偏平な閉磁路型フェライトコア 2a コア中脚部分 2b コア外脚部分
Claims (4)
- 【請求項1】 融着性絶縁導線を巻線し、固着して成る
融着コイルを、該融着コイルと接するコア表面部分に、
予め絶縁塗装を施した、偏平な閉磁路型フェライトコア
で挟んで成る薄型インダクタ。 - 【請求項2】 融着性絶縁導線を巻線して固着後、さら
に絶縁塗装を施した融着コイルを、偏平な閉磁路型フェ
ライトコアで挟んで成る薄型インダクタ。 - 【請求項3】 融着性絶縁導線を巻線して固着後、絶縁
塗装を施した融着コイルを、該融着コイルと接するコア
表面部分に、予め絶縁塗装を施した偏平な閉磁路型フェ
ライトコアで挟んで成る薄型インダクタ。 - 【請求項4】 融着コイルが融着性絶縁リボン導線を巻
線し、固着して成ることを特徴とする請求項1ないし3
のいずれか1項記載の薄型インダクタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24344395A JPH0992540A (ja) | 1995-09-21 | 1995-09-21 | 薄型インダクタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24344395A JPH0992540A (ja) | 1995-09-21 | 1995-09-21 | 薄型インダクタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0992540A true JPH0992540A (ja) | 1997-04-04 |
Family
ID=17103962
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24344395A Withdrawn JPH0992540A (ja) | 1995-09-21 | 1995-09-21 | 薄型インダクタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0992540A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000269039A (ja) * | 1999-03-16 | 2000-09-29 | Tdk Corp | 低背型表面実装コイル部品 |
US6392525B1 (en) | 1998-12-28 | 2002-05-21 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Magnetic element and method of manufacturing the same |
US6686825B2 (en) | 2000-05-09 | 2004-02-03 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Chip inductor and manufacturing method therefor |
JP2012526384A (ja) * | 2009-05-04 | 2012-10-25 | クーパー テクノロジーズ カンパニー | 磁気構成要素及び前記磁気構成要素の製造方法 |
-
1995
- 1995-09-21 JP JP24344395A patent/JPH0992540A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6392525B1 (en) | 1998-12-28 | 2002-05-21 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Magnetic element and method of manufacturing the same |
JP2000269039A (ja) * | 1999-03-16 | 2000-09-29 | Tdk Corp | 低背型表面実装コイル部品 |
US6686825B2 (en) | 2000-05-09 | 2004-02-03 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Chip inductor and manufacturing method therefor |
JP2012526384A (ja) * | 2009-05-04 | 2012-10-25 | クーパー テクノロジーズ カンパニー | 磁気構成要素及び前記磁気構成要素の製造方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20021203 |