JPH0991335A - 論理回路設計支援装置 - Google Patents

論理回路設計支援装置

Info

Publication number
JPH0991335A
JPH0991335A JP7269202A JP26920295A JPH0991335A JP H0991335 A JPH0991335 A JP H0991335A JP 7269202 A JP7269202 A JP 7269202A JP 26920295 A JP26920295 A JP 26920295A JP H0991335 A JPH0991335 A JP H0991335A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
timing chart
signal
timing
logic circuit
input
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7269202A
Other languages
English (en)
Inventor
Masashi Akaha
正志 赤羽
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Facom Corp
Original Assignee
Fuji Facom Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Facom Corp filed Critical Fuji Facom Corp
Priority to JP7269202A priority Critical patent/JPH0991335A/ja
Publication of JPH0991335A publication Critical patent/JPH0991335A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の設計では、作業量が多い場合、回路情
報の作成、検証、生成の各工程を複数の作業者により分
担しているが、その場合、各作業員の間でデータの互換
性を保つことが大変困難であった。 【解決手段】 設計者5がモニタ画面4をみながら、設
計対象の入出力信号等の動作タイミングおよび動作条件
を入力すると、プログラム2がそれらの入力値からタイ
ミングチャートを作成してモニタ画面4上に表示する。
こうして順次入力された個々の信号に関する動作データ
に基づいて、データ抽出プログラム3により、回路デー
タ6、回路データ・テストプログラム7、期待値データ
8、タイミングデータ9が生成され、HDLシミュレー
タ11に送られ、シミュレーションが行われる。ここ
で、動作が確認されると、タイミングデータ9が自動論
理合成装置12へ送られて、論理回路に変換される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハードウエア記述
言語(Hardware Description L
anguage 以下、HDLと略称)によりASIC
等のディジタル論理回路を設計する際に用いられる論理
回路設計支援装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ASIC等のディジタル論理回路
を設計する場合は、設計者がHDLにより、あるいはH
DL生成装置を用いて論理回路を作成し、さらにその検
証をおこなっていた。図34は、従来の設計手順を概念
的に示したものであり、具体的には次の手順により行わ
れている。 (1)ICの設計仕様書に基づき、設計者がHDLまた
はHDL生成装置を用いて、HDLからなるソースコー
ドを作成する。 (2)作成されたHDLからなるソースコードを、論理
回路シミュレータにより検証する。なお、検証のための
テスト情報も、HDLまたはHDL生成装置を用いて作
成する。 (3)検証の結果、機能が正しいことを確認できたら、
自動論理合成装置を用いて論理回路を自動生成する。こ
のとき、自動論理合成装置に対して、設計者が回路の制
約(クロック周波数、タイミング情報等)を入力する。 (4)さらに、生成された論理回路について、その機能
およびタイミングを論理回路シミュレータにより検証す
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の手順による設計では、回路情報の作成、検証、生成の
全工程で設計者の作業量が多くなるため、各々の作業を
別々に行っていた。その結果、今度はデータの互換性が
失われてしまうという問題があった。本発明は上記問題
点を解決するためになされたもので、その目的とすると
ころは、HDLにより論理回路を設計する際の設計者へ
の負担を軽減して操作性、使い勝手に優れた論理回路設
計支援装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明は、外部からの入力操作に基づいて、設
計回路の動作タイミングをタイミングチャートとして画
面表示するとともに、タイミングチャートとして表示さ
れた各信号の動作条件を画面上に重畳表示して入力する
手段と、入力された各信号の動作タイミングおよび動作
条件からハードウエア記述言語によるソースコードを生
成する手段とを備えたことを特徴とする。
【0005】第2の発明は、第1の発明において、生成
されたソースコードにより構成される論理回路の機能を
検証するためのテスト情報を生成する手段を備えたこと
を特徴とする。
【0006】第3の発明は、第1の発明または第2の発
明において、生成されたソースコードにより構成される
論理回路の動作を検証するためのタイミング情報を生成
する手段を備えたことを特徴とする。
【0007】第4の発明は、第1の発明または第2の発
明または第3の発明において、画面上に表示されるタイ
ミングチャートを縦または横方向に分割表示させる手段
を備えたことを特徴とする。
【0008】
【作用】第1の発明においては、外部から入力操作され
ることにより、設計回路の動作タイミングがタイミング
チャートとして画面表示され、また、タイミングチャー
トとして表示された各信号の動作条件も画面上に重畳表
示される。こうして入力された各信号の動作タイミング
および動作条件に基づいてハードウエア記述言語からな
るソースコードが生成される。
【0009】第2の発明においては、さらに、生成され
たソースコードにより構成される論理回路の機能を検証
するためのテスト情報が生成される。
【0010】第3の発明においては、さらに、生成され
たソースコードにより構成される論理回路の動作を検証
するためのタイミング情報が生成される。
【0011】第4の発明においては、画面上に表示され
るタイミングチャートが縦または横方向に分割表示され
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図に沿って本発明の実施形
態を説明する。図1は本発明の構成を示す概念図であ
る。図において、10は論理回路設計支援装置本体であ
り、管理プログラム1、タイミングチャート作成プログ
ラム2、データ抽出プログラム3、モニタ画面4が内蔵
されている。この本体10に対して、設計者5がモニタ
画面4をみながら、設計しようとする個々の入出力信号
等の動作タイミングおよび動作条件を入力すると、プロ
グラム2が作動することにより、それらの入力値からタ
イミングチャートを作成してモニタ画面4上に表示す
る。こうして順次入力された個々の信号に関する動作デ
ータに基づいて、データ抽出プログラム3により、回路
データ6、回路データ・テストプログラム7、期待値デ
ータ8、タイミングデータ9が生成される。
【0013】ここで出力結果である回路データ6、回路
データ・テストプログラム7、期待値データ8は、HD
Lシミュレータ11に送られて、シミュレーションが行
われる。シミュレーションの結果、所定の動作が確認さ
れると、タイミングデータ9が自動論理合成装置12へ
送られて、論理回路に変換される。なお、図示しないが
プログラム3はこの他に、回路情報、テスト情報、期待
値抽出情報、自動論理合成処理装置情報、期待値照合用
情報を生成して出力する。
【0014】図2は、モニタ画面4上に表示されるタイ
ミングチャートの一例を示す図である。本発明の論理回
路設計支援装置では、タイミングチャートに信号の入/
出力、クロックのエッジトリガ、入出力信号のタイミン
グ、回路の論理、ストローブ・ポイント等がそれぞれ重
畳して表示される。これらの入力内容に基づき、データ
抽出プログラム3により、回路の動作を表すHDL記
述、テスト情報、テスト・ベクタを抽出するHDL記
述、自動論理合成装置に利用可能なタイミング情報、期
待値照合として機能するHDL記述が抽出される。
【0015】なお、タイミングチャート作成プログラム
2がタイミングチャートを作成・表示するのには、以下
の事項の記載が必要となる。 (1)回路名 タイミングチャートに記載されている動作を実際に処理
する回路名を記載する。 (2)入力、出力、入出力の各信号名、および回路内部
の信号名 回路として動作させるための信号名を記載し、入力信
号、出力信号、入出力信号、回路内部の信号が各々識別
できるようにする。ここで信号の名称(ラベル)の表示
例を表1に示す。
【0016】
【表1】
【0017】(3)バス信号の信号幅 回路にバス信号として扱われている信号がある場合は、
バス信号の信号幅を記載する。 (4)信号の出力に必要な入力信号群 信号を出力するために必要な入力信号を全て記載する。 (5)入力信号と出力信号に関係する記憶素子またはネ
ット 入力信号と出力信号に関係する記憶素子は必ず記載し、
必要に応じて入力信号と出力信号に関係するネットを記
載する。
【0018】(6)非同期信号 回路に入力される非同期信号については非同期信号であ
ることを表示して、その全てを記載する。また、非同期
で動作する入力信号は、非同期信号が有効となる信号値
(ローアクティブまたはハイアクティブ、表1参照)と
非同期処理による記憶素子出力信号値を全て記載する
(図3参照)。さらに、非同期信号が複数あり、各々の
信号に優先順位が存在する場合は、その優先順位を記載
する。 (7)信号の出力に必要な組み合わせ回路の論理 表2に示す論理記号を、以下の項目に従ってタイムチャ
ート上に記載する。
【0019】
【表2】
【0020】(7−1)出力信号を決定するための入力
信号の信号値を示す波形上の入力信号群を線で結ぶ。た
だし、信号がバス(束線)の場合は、図4のように、信
号の状態を示す帯の中心を線で結ぶ。それにより、本装
置は、結ばれた信号同士が出力信号を決定する入力信号
群であることを認識する。出力信号を決定するための入
力信号の信号群を線で結ぶ際に、信号群の信号に論理的
に優先順位をつけたい場合は、優先順位の高い入力信号
群同士を先ず線で結び、優先順位が低くなるに従い、優
先順の高い入力信号群を表す線と優先順位の低い信号を
結ぶ。また、各々の優先順位が同じであれば、優先順位
を表す線同士を線で結ぶ。これらの例を図5、図6に示
す。
【0021】(7−2)入力信号群の一端の線と出力信
号を、図7のように矢印線で結ぶ。それにより、本装置
は、(7−1)で認識された入力信号群とその結果が出
力された出力信号を認識する。 (7−3)出力信号を決定するための入力信号群の各々
の関係を示す論理は、(7−1)で設定された各々の線
の属性として、表2の記号を用いて記載する。それによ
り、本装置は、2つの信号または論理間で結ばれる線の
属性を論理関係として認識する。
【0022】(7−4)バス(束線)を使っている場合
などの同時刻に複数の論理が考えられる場合は、関係す
る信号群を線で結ぶ際に、考えられる入力信号・出力信
号の全ての状態を、図8に示すように、専用の表示を使
って記載する。バス(束線)の信号は、必ずしも全ての
状態によって処理されるとは限らないので、バスの状態
数が2n(nはバスの信号幅)よりも少ない場合は、必
ずdefault条件での出力信号を決定する信号値を
表示するようにする。また、バス信号で表される信号を
出力信号の条件として使用する場合、自動論理合成処理
装置が自動生成する論理回路の構造がマルチプレクサな
のか、プライオリティ・エンコーダなのかを指定するた
めに、各々を判別する表示を記載する。図8では、lo
gictypeとしてMUX(マルチプレクサ)を指定
している。それにより、本装置は、これらの専用の表示
に記載されている内容を認識し、同時刻に複数の処理が
行われることを認識する。
【0023】(7−5)バス(束線)の特定の信号値
(定数)を出力に使用する場合は、(7−1)で設定さ
れる入力信号群の線の始点または終点の属性として特定
の信号値(定数)を記載する。図9がその例を示す。そ
れにより、本装置は、線の始点または終点の属性として
設定された信号値(定数)を認識する。 (7−6)出力を決定するトリガ条件として、立ち上が
りトリガでは、トリガとなる信号の波形に、有効となる
エッジが立ち上がりであることを、図10のように表示
して、入力信号群と線で結ぶ。また、立ち下がりトリガ
では、トリガとなる信号の波形に、有効となるエッジが
立ち下がりであることを、図10のように表示して、入
力信号群と線で結ぶ。さらに、1(H)または(L)の
状態のトリガは、図10のようにトリガとなる媒体に点
(・)を記し、入力信号群と線で結ぶ。
【0024】(8)タイミングチャートに記載する信号
が複数である場合は、タイミングチャートを縦または横
方向に分割して記載する。分割されたタイミングチャー
トは、連続した一体のタイミングチャートとして認識さ
れる。 (8−1)タイミングチャートを横方向に分割する場合
は、入力信号、入出力信号、出力信号の関係を(論理)
を表す線が途中で切断されてしまうので、切断されたポ
イントに、切断位置であることを表示するととも、その
先の接続位置がわかるように線の属性を表示する。これ
らの例として、図11は分割前を、図12は分割後のタ
イミングチャートを示す。また、分割して作成された複
数のタイミングチャートには、タイミングチャートの接
続順を表示する。
【0025】(8−2)タイミングチャートを縦方向に
分割する場合は、信号の処理に対する優先順位を示す波
形が切断されてしまうので、切断されたポイントに切断
位置であることを表示する。これらの例として、図11
のタイミングチャートを縦方向に分割した場合を図13
に示す。また、分割して作成された複数のタイミングチ
ャートには、タイミングチャートの接続順を表示する。
【0026】(8−3)組み合わせ回路等の時間的制御
が含まれない回路のタイミングチャートに対しては、タ
イミングチャートを縦方向に分割する際に、信号の処理
に対する優先順位を付ける必要がないため、出力信号を
決定した後、AND,NAND,OR,NOR,EXO
R,EXNORの各論理により記載することができる入
力信号の論理を、複数のタイミングチャートに分割して
記載することができる。それにより、本装置は、出力信
号名に注目して同じ出力信号名で複数記載されたタイミ
ングチャート同士の論理を全てORの論理として認識す
る。これらを図示したのが図14となる。これら(1)
〜(8)として記載された各種情報は、本装置内の記憶
部に格納される。
【0027】次に、回路の動作をHDLにより記述する
ための情報を、タイミングチャートから抽出する方法に
ついて説明する。回路の動作をHDLにより記述するた
め、次の方法により、タイミングチャートから情報が抽
出される。 (1)時間の遷移から回路が処理する優先順位を決定す
る。すなわち、図15のように、時間軸のプラス方向側
の処理の優先順位を高くし、時間軸がマイナス方向側の
処理の優先順位を低くする。これらの順位は、本装置の
記憶部に格納される。
【0028】(2)出力を決定する線の接続および線の
属性として指定された表示に基づき、回路の論理を本装
置が認識して、記憶部に格納する。これらを図示したの
が図16である。 (3)また、上述した(1)、(2)と、タイミングチ
ャートの作成方法とから、抽出される情報をまとめる
と、回路名、入力信号名、出力信号名、入出力信号名、
バス信号の信号幅、回路が処理する論理の優先順位、組
み合わせ回路の機能、論理および構造、出力するトリガ
条件となる。これらの情報が抽出されると、予めHDL
の基本フォーマットを登録しているデータ抽出プログラ
ムが作動して、タイミングチャートから抽出されたデー
タを穴埋め式に挿入して、HDLのソースコードが生成
される。これらを図示したのが図17である。
【0029】次に、入力パターンの作成をHDLにより
記述する場合のデータの抽出方法について説明する。 (1)先ず、タイミングチャートに入力信号遅延時間は
図3のように設定されており、その信号の一部について
の遅延時間は表3のような値となる。ここでの遅延時間
の最小、標準、最大遅延時間の決定には、次の手順がと
られる。
【0030】
【表3】
【0031】(1−1)最小遅延時間(MIN)と最大
遅延時間(MAX)の値だけが設定されている場合は、
それらの平均値を標準遅延時間(TYP)とする。 (1−2)タイミング情報が、1つのみ指定してあり、
MIN、MAX、TYPの表示がない場合と、指定がT
YPのみの場合は、最小、標準、最大の各遅延時間を、
指定されている同一のタイミングで作動するものとす
る。
【0032】(1−3)MINの遅延時間のみが設定さ
れている場合と、MAXの遅延時間のみが設定されてい
る場合は、MAXの遅延時間またはMINの遅延時間を
問い合わせるようにプログラムを作成しておき、MIN
の遅延時間とMAXの遅延時間がともに設定されてか
ら、それらの平均値を算出して標準遅延時間(TYP)
とする。 (1−4)いずれの遅延時間も記載されていない場合
は、遅延時間を0とする。 (1−5)こうして抽出された遅延時間は、対象とする
信号名とともに、本装置の記憶部に格納される。
【0033】(2)次に、HDLによるtask文とし
て処理する動作の範囲を、図18のように始点と終点と
により指定する。ここで、本装置に対して、ある決まっ
た動作をする入力信号をHDLからなるtask文とし
て生成することを指定する。すると、図19のように、
指定された信号群が1つのtask文としてまとめられ
てHDL記述により抽出される。なお、task文の抽
出は、タイミングチャートの時間軸の始点側(指定され
たtask文として抽出する動作の範囲の始点)から終
点側(指定されたtask文として抽出する動作の範囲
の終点)までを、タイミングチャート上に記載されてい
る波形順に、指定されている信号群の働きをあらわすH
DLに変換し、HDL記述のファイルとして出力する。 (3)さらに、図20に示すHDL記述のように、
(1)で保存された遅延情報を(2)で変換出力したフ
ァイルに追加する。
【0034】次に、テスト・ベクタの抽出方法について
説明する。 (1)信号の抽出時間は、最小遅延時間および最大遅延
時間がともに設定されている場合、両者の平均時間を算
出して用いる。標準遅延時間のみが設定されている場合
は、それを信号の抽出時間とする。タイミング情報が記
載されていない場合は、本装置のプログラムとして、タ
イミングチャートに信号値の抽出時間(ストローブ・ポ
イント)を基本クロック周期の範囲内で設定する。次い
で、設定された時間の値を対象とする信号名とともに、
本装置の記憶部に格納する。これらを図示したのが図2
1である。
【0035】(2)それにより、論理回路の検証と同時
に、論理回路シミュレータが基本となるクロック・サイ
クルごとの信号抽出時間に到達すると、論理回路の信号
値を論理回路のテストデータとして抽出するように、
(1)で保存した信号名と信号値の抽出時間を利用して
HDLによる記述に変換し、データ・ファイルとして出
力する。これらを図示したのが図22である。
【0036】次に、自動論理合成装置用の情報の抽出方
法について説明する。 (1)先ず、入力信号の立ち上がりまたは立ち下がりを
利用してタイミングチャートの出力信号が決定される場
合と、入力信号のレベル(1、0またはH、L)によっ
てタイミングチャートの出力信号が決定される場合は、
タイミングチャートに記載されている情報に基づき、自
動論理合成装置が適用する記憶素子のタイプを判別す
る。タイミングチャートのタイプと記憶素子のタイプの
関係は図23、図24のようになる。さらに、自動論理
合成装置が使用する記憶素子のセル・ライブラリに含ま
れるタイミング情報(セットアップ時間、ホールド時
間)を参照して、本装置の記憶部にタイミングチャート
の出力信号とともに記憶素子のタイミング情報を格納す
る。これらの処理例を図示したのが、図25である。
【0037】(2)次いで、タイミングチャートに記載
されているクロック波形から自動論理合成装置が利用す
る基本クロック周波数と、クロック・デューティ情報を
認識して、各々の時間情報を信号名とともに本装置の記
憶部に格納する。これらの処理例を図示したのが、図2
6である。 (3)さらに、タイミングチャートに記載されている最
小遅延時間と最大遅延時間各々の遅延時間を認識して
(1)、(2)で格納されたタイミング情報を利用し、
入力信号に対して以下の遅延計算を行う。 Δi-max=設定された最大遅延時間÷(2)で得られた
クロック周期 Δi-min=設定された最小遅延時間÷(2)で得られた
クロック周期
【0038】これらの計算で得られた2つのΔ値が1以
上であれば、図27に示すように、対象となる入力信号
が倍数に応じたマルチサイクルパスであることを自動論
理合成処理装置に指示する。このマルチサイクルパスの
指定は、自動論理合成処理装置が回路のタイミング解析
を行う際に使用される。また、出力信号に対しては、以
下の遅延計算を行う。 Δo-min=設定された最小遅延時間−(2)で得られた
FFのホールド時間
【0039】この計算の結果、得られた値がマイナスと
なった場合、自動論理合成処理装置に対して、対象とな
る出力信号の最小遅延時間の設定をしない。また、タイ
ミングチャートから得られた遅延情報と上記の遅延計算
結果を、自動論理合成処理装置に設定するための情報と
して、信号名とともに本装置の記憶部に格納する。ここ
で信号名と属性の関係は表4のようになる。
【0040】
【表4】
【0041】(4)こうして(1)〜(3)で記憶部に
格納された情報を用いて、自動論理合成ツールを使用す
るためのフォーマットに変換し、データ・ファイルとし
て出力する。ここで出力されるデータ・ファイルの一例
を図28に示す。
【0042】次に、期待値照合用HDL記述情報の抽出
方法について説明する。タイミングチャートに記載され
ている遅延時間情報(最小遅延時間・標準遅延時間・最
大遅延時間)、または上述したテスト・ベクタの抽出方
法(1)により図21のように指定されるストローブ・
ポイントの時間情報を用いて、シミュレーションの種類
(機能検証、タイミング検証[MIN、MAX、TY
P])ごとに、3種類の期待値照合のタイミングと、照
合する出力信号名を抽出し、本装置の記憶部に格納す
る。これらの処理例を図29に示す。こうして格納され
た情報をもとに、論理回路シミュレータが期待値の照合
をすることができるようにHDL記述に変換する。これ
らの変換結果の一例を図30に示す。
【0043】次に、具体的な回路の設計例について説明
する。図31はデコーダ回路に適用した場合を示し、図
(a)のタイミングチャートで指定されている遅延時間
は入力信号I[1:0]から出力信号OT[3:0]ま
でのパス遅延を指定している。さらに入力信号、出力信
号ともにバス(束線)信号なので、同時に起こりうる処
理の内容が記載されている。図(b)は図(a)のタイ
ミングチャートから得られたHDL記述である。図
(c)は図(a)のタイミングチャートから得られた入
力から出力までのパス遅延情報である。図(d)は図
(a)のタイミングチャートから得られた入力信号I
[1:0]の入力パターン作成用HDL記述である。入
力パターンは、図(a)のタイミングチャートの入力信
号内容表示(sw)から、入力に必要となる信号の状態
値を順に記載したものである。
【0044】図32は、4ビット10進カウンタに適用
した場合を示す。図(a)は4ビット10進カウンタの
タイミングチャートであり、このタイミングチャートか
ら得られる記憶素子は、図(e)に示すDタイプのフリ
ップフロップであると推測される。入力信号CLRは同
期式のクリア信号であるから、図(b)のHDL記述の
ように、最も優先順位が高い。つまり、図(b)のif
−else文の中で、一番始めに条件分岐がされてい
る。次に優先順位が高いのは、出力信号Dが自分自身の
データ値が9になったときであり、自分自身を初期化
(4ビット全てを0に)している。
【0045】図(c)は、図(a)のタイミングチャー
トから得られた遅延情報である。この情報をもとに、図
(d)のテストベクタの抽出を行ったり、論理合成処理
装置に与える遅延情報を作成する。図(e)は、図
(a)のタイミングチャートから得られた論理合成処理
装置が生成する記憶素子のタイプである。図(f)は、
CNT10回路の出力信号D[3:0]と、図(d)の
テストベクタの抽出で得られたテストベクタ情報と回路
から出力されるデータ値との比較を行うためのHDL記
述である。
【0046】図33は、非同期リセット入力付きのカウ
ンタに適用した場合を示す。図(a)は非同期リセット
入力付きのカウンタのタイミングチャートであり、入力
信号のEXP[7:0]と出力信号D[7:0]を比較
した結果、2つのデータ値が同じであれば、出力信号D
[3:0]は、4ビット全てが0に設定される。図
(b)は、図(a)のタイミングチャートの結果をHD
L記述に変換したものである。非同期信号は、最も優先
されるので、if−else文の一番始めに条件分岐が
される。
【0047】これら実施形態で説明したように、従来手
作業で行っていた各工程での作業を情報処理プログラム
を介して自動的に行うことが可能になるとともに、従来
の設計手法をそのまま利用することにより、次のような
効果が得られる。 (1)回路情報を作成する作業量が減る。 (2)検証用のテスト情報を作成する作業量が減る。 (3)タイミング検証用の期待値データを作成する手間
が省かれる。 (4)自動論理合成装置に与えるタイミング情報を作成
する手間が省かれる。 (5)期待値照合を行う情報を作成する手間が省かれ
る。 (6)仕様書に記載されている情報をそのまま論理回路
に展開することで、設計者の思いこみなどによる設計ミ
スが防がれるとともに、論理データの設計期間が短縮さ
れることにより開発の効率が向上する。また、本発明で
得られたハードウエア記述言語からなるソースコードを
用いて、半導体テクノロジにマッピングすることも可能
である。
【0048】
【発明の効果】以上述べたように第1の発明によれば、
外部からの入力操作に基づいて各信号の動作タイミング
がタイミングチャートとして画面表示されるとともに、
各信号の動作条件がタイミングチャート上に表示されて
入力される。さらに入力された各信号の動作タイミング
および動作条件からハードウエア記述言語によるソース
コードが生成される。その結果、論理回路設計が容易に
なるとともに、入力操作が視覚的に確認しながらおこな
えることにより入力ミスが少なくなる。また、ソースコ
ードが自動的に生成されるため、従来のような工程ごと
の作業によりデータの互換性が損なわれるといった問題
点が解消される。
【0049】第2の発明によれば、生成されたソースコ
ードにより構成される論理回路の機能検証用のテスト情
報が自動的に生成されることにより、出力結果について
の機能検証も自動的に実行される。
【0050】第3の発明によれば、生成されたソースコ
ードにより構成される論理回路の動作タイミング情報が
自動的に生成されることにより、出力結果についての期
待値検証も自動的に実行される。
【0051】第4の発明によれば、画面上に表示される
タイミングチャートを縦または横方向に分割して表示す
ることにより、表示画面よりはみ出すタイミングチャー
トも表示させることが可能となり、入力操作が容易とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示す概念図である。
【図2】モニタ画面上に表示されるタイミングチャート
の一例を示す図である。
【図3】実施形態におけるタイミングチャートの表示例
を示す図である。
【図4】実施形態におけるタイミングチャートの表示例
を示す図である。
【図5】実施形態におけるタイミングチャートの表示例
とその論理構造を示す図である。
【図6】実施形態におけるタイミングチャートの表示例
とその論理構造を示す図である。
【図7】実施形態におけるタイミングチャートの表示例
を示す図である。
【図8】実施形態におけるタイミングチャートの表示例
を示す図である。
【図9】実施形態におけるタイミングチャートの表示例
を示す図である。
【図10】実施形態におけるタイミングチャートの表示
例を示す図である。
【図11】実施形態におけるタイミングチャートの表示
例を示す図である。
【図12】実施形態におけるタイミングチャートの表示
例を示す図である。
【図13】実施形態におけるタイミングチャートの表示
例を示す図である。
【図14】実施形態におけるタイミングチャートの表示
例とその論理構造を示す図である。
【図15】実施形態におけるタイミングチャートの表示
例を示す図である。
【図16】実施形態におけるタイミングチャートの表示
例を示す図である。
【図17】実施形態におけるHDL記述への変換例を示
す説明図である。
【図18】実施形態におけるタイミングチャートの表示
例を示す図である。
【図19】実施形態におけるHDL記述への変換例を示
す説明図である。
【図20】実施形態におけるHDL記述への変換例を示
す説明図である。
【図21】実施形態におけるHDL記述への変換例を示
す説明図である。
【図22】実施形態におけるHDL記述への変換例を示
す説明図である。
【図23】実施形態におけるタイミングチャートと記憶
素子の対応を示す図である。
【図24】実施形態におけるタイミングチャートと記憶
素子の対応を示す図である。
【図25】実施形態におけるタイミングチャートとその
処理例を示す図である。
【図26】実施形態におけるタイミングチャートとその
処理例を示す図である。
【図27】実施形態における遅延時間の処理例を示す図
である。
【図28】実施形態におけるデータ・ファイルの出力例
を示す図である。
【図29】実施形態におけるタイミングチャートとその
処理例を示す図である。
【図30】実施形態において出力されるHDLの記述例
を示す図である。
【図31】実施形態をデコーダ回路に適用した場合の説
明図である。
【図32】実施形態を4ビット10進カウンタに適用し
た場合の説明図である。
【図33】実施形態を非同期リセット入力付きのカウン
タに適用した場合の説明図である。
【図34】従来の設計手順を概念的に示した説明図であ
る。
【符号の説明】
1 管理プログラム 2 タイミングチャート作成プログラム 3 データ抽出プログラム 4 モニタ画面 5 設計者 6 回路データ 7 回路データ・テストプログラム 8 期待値データ 9 タイミングデータ 10 論理回路設計支援装置本体 11 HDLシミュレータ 12 自動論理合成装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部からの入力操作に基づいて、設計回
    路の動作タイミングをタイミングチャートとして画面表
    示するとともに、タイミングチャートとして表示された
    各信号の動作条件を画面上に重畳表示して入力する手段
    と、 入力された各信号の動作タイミングおよび動作条件から
    ハードウエア記述言語によるソースコードを生成する手
    段と、 を備えたことを特徴とする論理回路設計支援装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の論理回路設計支援装置に
    おいて、生成されたソースコードにより構成される論理
    回路の機能を検証するためのテスト情報を生成する手段
    を備えたことを特徴とする論理回路設計支援装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の論理回路設計支
    援装置において、生成されたソースコードにより構成さ
    れる論理回路の動作を検証するためのタイミング情報を
    生成する手段を備えたことを特徴とする論理回路設計支
    援装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または2または3記載の論理回
    路設計支援装置において、画面上に表示されるタイミン
    グチャートを縦または横方向に分割表示させる手段を備
    えたことを特徴とする論理回路設計支援装置。
JP7269202A 1995-09-22 1995-09-22 論理回路設計支援装置 Pending JPH0991335A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7269202A JPH0991335A (ja) 1995-09-22 1995-09-22 論理回路設計支援装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7269202A JPH0991335A (ja) 1995-09-22 1995-09-22 論理回路設計支援装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0991335A true JPH0991335A (ja) 1997-04-04

Family

ID=17469102

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7269202A Pending JPH0991335A (ja) 1995-09-22 1995-09-22 論理回路設計支援装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0991335A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6386107B1 (en) * 1999-08-02 2002-05-14 Heidelberger Druckmaschinen Ag Voice based interface for a printing press
US6647539B1 (en) 1999-11-15 2003-11-11 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Method of designing semiconductor integrated circuit device
US6678873B1 (en) 1999-11-16 2004-01-13 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Method of designing semiconductor integrated circuit device
JP2007206798A (ja) * 2006-01-31 2007-08-16 Fujitsu Ten Ltd 制御プログラム生成プログラム、制御プログラム生成方法および制御プログラム生成装置
JP2021117975A (ja) * 2020-01-28 2021-08-10 株式会社オプトン 制御プログラム生成装置、制御プログラム生成方法、プログラム
US11270482B2 (en) 2017-12-19 2022-03-08 Mitsubishi Electric Corporation Timing chart verification aiding apparatus, timing chart verification aiding method, and computer readable medium

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6386107B1 (en) * 1999-08-02 2002-05-14 Heidelberger Druckmaschinen Ag Voice based interface for a printing press
US6647539B1 (en) 1999-11-15 2003-11-11 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Method of designing semiconductor integrated circuit device
US6826731B2 (en) 1999-11-15 2004-11-30 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Method of designing semiconductor integrated circuit device
US6898771B2 (en) 1999-11-15 2005-05-24 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Method of designing semiconductor integrated circuit device
US6678873B1 (en) 1999-11-16 2004-01-13 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Method of designing semiconductor integrated circuit device
JP2007206798A (ja) * 2006-01-31 2007-08-16 Fujitsu Ten Ltd 制御プログラム生成プログラム、制御プログラム生成方法および制御プログラム生成装置
US11270482B2 (en) 2017-12-19 2022-03-08 Mitsubishi Electric Corporation Timing chart verification aiding apparatus, timing chart verification aiding method, and computer readable medium
JP2021117975A (ja) * 2020-01-28 2021-08-10 株式会社オプトン 制御プログラム生成装置、制御プログラム生成方法、プログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH08320808A (ja) エミュレーション方式
JPH0991335A (ja) 論理回路設計支援装置
TWI279698B (en) Preprocessor, IC design system and IC design method
JP2003162426A (ja) 複数cpuの協調デバッグ回路を備えるコンピュータシステム及びデバッグ方法
JP2001060210A (ja) Lsi検証方法、lsi検証装置および記録媒体
JPH05242183A (ja) 遅延解析結果表示方式
JPH10240576A (ja) 検証装置および方法
JPH06251087A (ja) 原価算定機能付きcadシステム
JPH05242184A (ja) 遅延解析結果表示方式
JPH05242179A (ja) 回路図エディタシステム
JPH08106487A (ja) 機能設計支援装置
JP3709626B2 (ja) 回路検証装置
JPH0916652A (ja) 回路シミュレ−ション結果解析方法および装置
JPH0744583A (ja) 高位合成装置
JP2008129921A (ja) 論理機能検証装置及び論理機能検証方法
JP3640684B2 (ja) テスト系列生成装置及びテスト容易化設計装置
CN115599855A (zh) 数据可视化的方法及装置
JP2001357089A (ja) ハードウェア機能記述スタイル変換方法及びハードウェア機能記述スタイル変換装置及びハードウェア機能記述スタイル変換方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体
JPH09101981A (ja) 論理回路解析装置及び論理回路解析方法
JPH03245272A (ja) 論理回路作成方式
JP2003085223A (ja) ハードウェア・ソフトウェア統合設計システム
JPH1097561A (ja) 診断論理自動生成システム
Stockmayer et al. Graphical Specification of System Behavior
JPH0594290A (ja) データフロー図検証装置
JP2001202263A (ja) 論理検証用テストプログラム生成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040121

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040319

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040518