JPH099080A - 変換テーブル作成方法および色変換装置 - Google Patents
変換テーブル作成方法および色変換装置Info
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- JPH099080A JPH099080A JP7150692A JP15069295A JPH099080A JP H099080 A JPH099080 A JP H099080A JP 7150692 A JP7150692 A JP 7150692A JP 15069295 A JP15069295 A JP 15069295A JP H099080 A JPH099080 A JP H099080A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 補間演算を併用してルックアップテーブルを
用いる色変換において、その色変換データによる出力機
器の再現精度を向上させる。 【構成】 ルックアップテーブルがその入力空間の格子
点に対応させてテーブルデータを格納する構成におい
て、各格子点の上記テーブルデータを、当該ルックアッ
プテーブルに対するサンプル入力と、色変換データを用
いる出力機器の出力との誤差に基づいて作成する際、上
記サンプル入力のサンプル点を、上記格子点(黒丸)お
よびこれら格子点間で均等な位置にある点(三角点)と
する。これにより、格子点以外のサンプル点による誤差
が均一に各格子点のテーブルデータ作成に寄与すること
ができ、結果として色変換による再現精度が向上する。
用いる色変換において、その色変換データによる出力機
器の再現精度を向上させる。 【構成】 ルックアップテーブルがその入力空間の格子
点に対応させてテーブルデータを格納する構成におい
て、各格子点の上記テーブルデータを、当該ルックアッ
プテーブルに対するサンプル入力と、色変換データを用
いる出力機器の出力との誤差に基づいて作成する際、上
記サンプル入力のサンプル点を、上記格子点(黒丸)お
よびこれら格子点間で均等な位置にある点(三角点)と
する。これにより、格子点以外のサンプル点による誤差
が均一に各格子点のテーブルデータ作成に寄与すること
ができ、結果として色変換による再現精度が向上する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ルックアップテーブル
と補間演算手段を用いて色変換を行う装置における変換
テーブルの作成方法、および該方法により作成された変
換テーブルを用いる色変換装置に関するものである。
と補間演算手段を用いて色変換を行う装置における変換
テーブルの作成方法、および該方法により作成された変
換テーブルを用いる色変換装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】色変換は、プリンタ、複写機等の画像出
力機器あるいはテレビジョン等の撮像もしくは画像認識
のための機器などにおいて画像処理の一環として行われ
るものである。この色変換処理では、入力色信号に対し
て、その変換信号を得るのにルックアップテーブル(以
下、LUTと称す)を用いることが多いが、そのテーブ
ル容量を考慮して補間演算を併用するのが一般的であ
る。
力機器あるいはテレビジョン等の撮像もしくは画像認識
のための機器などにおいて画像処理の一環として行われ
るものである。この色変換処理では、入力色信号に対し
て、その変換信号を得るのにルックアップテーブル(以
下、LUTと称す)を用いることが多いが、そのテーブ
ル容量を考慮して補間演算を併用するのが一般的であ
る。
【0003】例えば、Y,M,Cの3つの信号からなる
入力色信号に対して、3次元LUTを用いて補間演算を
行い色変換を行う方法としては、補間空間として立方体
を用いた8点補間(例えば、特開昭63−162248
号公報)、三角錐を用いた4点補間(例えば、特公昭5
6−16180号公報)など、種々の方法が知られてい
る。
入力色信号に対して、3次元LUTを用いて補間演算を
行い色変換を行う方法としては、補間空間として立方体
を用いた8点補間(例えば、特開昭63−162248
号公報)、三角錐を用いた4点補間(例えば、特公昭5
6−16180号公報)など、種々の方法が知られてい
る。
【0004】また、これらの演算に用いる3次元LUT
の作成方法に関しては、CBS法(河村等;“異なった
画像デバイス間の色変換とその評価”:ディスプレーア
ンドイメージング、1993、Vol.2、PP.71
〜79)などの収束演算手法が知られている。
の作成方法に関しては、CBS法(河村等;“異なった
画像デバイス間の色変換とその評価”:ディスプレーア
ンドイメージング、1993、Vol.2、PP.71
〜79)などの収束演算手法が知られている。
【0005】以下、補間演算を用いた色変換の概略と、
従来のLUT作成方法について説明する。
従来のLUT作成方法について説明する。
【0006】図8は、LUTに補間演算を併用した色変
換装置の概略構成を示す。なお、図8における補間演算
部1の処理アルゴリズムは上記8点補間法によるものと
する。
換装置の概略構成を示す。なお、図8における補間演算
部1の処理アルゴリズムは上記8点補間法によるものと
する。
【0007】入力信号(X1 ,X2 ,X3 )が与えられ
ると、それぞれの上位uビットからなる信号(X1u,X
2u,X3u)は3次元LUT2に入力し、また、下位lビ
ットからなる信号(X1l,X2l,X3l)は補間演算部1
に入力する。3次元LUT2は、入力信号(X1 ,X
2 ,X3 )を直交座標とする3次元空間の各軸を2u 当
分することによって得られる(2u +1)3 個の格子点
のそれぞれに対応して変換データを格納しており、上記
上位ビット信号(X1u,X2u,X3u)が入力すると、そ
の信号が示す格子点(X1u,X2u,X3u)、およびその
格子点を含んだ立方体を形成する各格子点(X1u+1,
X2u,X3u),(X1u,X2u+1,X3u),(X1u,X
2u,X3u+1),(X1u+1,X2u+1,X3u),(X
1u,X2u,X3u+1),(X1u,X2u+1,X3u+
1),(X1u+1,X2u+1,X3u+1)の8個の格子
点にそれぞれ対応する変換データを補間演算部1へ出力
する。補間演算部1は、これら8個のデータに上記下位
ビット信号(X1l,X2l,X3l)から求まる重みをそれ
ぞれ乗じて加算し、出力信号(Y1 ,Y2 ,Y3 )の1
つを得る。なお、信号(Y1 ,Y2 ,Y3 )は、それぞ
れ独立した3つのLUTデータから得られるため、3次
元LUT2にはそれに応じて3面のLUTが含まれてい
る。
ると、それぞれの上位uビットからなる信号(X1u,X
2u,X3u)は3次元LUT2に入力し、また、下位lビ
ットからなる信号(X1l,X2l,X3l)は補間演算部1
に入力する。3次元LUT2は、入力信号(X1 ,X
2 ,X3 )を直交座標とする3次元空間の各軸を2u 当
分することによって得られる(2u +1)3 個の格子点
のそれぞれに対応して変換データを格納しており、上記
上位ビット信号(X1u,X2u,X3u)が入力すると、そ
の信号が示す格子点(X1u,X2u,X3u)、およびその
格子点を含んだ立方体を形成する各格子点(X1u+1,
X2u,X3u),(X1u,X2u+1,X3u),(X1u,X
2u,X3u+1),(X1u+1,X2u+1,X3u),(X
1u,X2u,X3u+1),(X1u,X2u+1,X3u+
1),(X1u+1,X2u+1,X3u+1)の8個の格子
点にそれぞれ対応する変換データを補間演算部1へ出力
する。補間演算部1は、これら8個のデータに上記下位
ビット信号(X1l,X2l,X3l)から求まる重みをそれ
ぞれ乗じて加算し、出力信号(Y1 ,Y2 ,Y3 )の1
つを得る。なお、信号(Y1 ,Y2 ,Y3 )は、それぞ
れ独立した3つのLUTデータから得られるため、3次
元LUT2にはそれに応じて3面のLUTが含まれてい
る。
【0008】次に、従来のLUT作成法について、図9
および図10を参照して説明する。なお、以下では説明
の簡単のためにLUTが2次元であるものとする。
および図10を参照して説明する。なお、以下では説明
の簡単のためにLUTが2次元であるものとする。
【0009】図9はLUTの入力空間を概念的に示すも
のである。すなわち、LUT作成において入力信号は、
図中の黒丸で示すように全入力空間から均等にサンプリ
ングされLUTの格子点に対応したものである。また、
図10は、上記図8に示した出力機器3のモデル化され
たものの入力空間、すなわち補間演算部1の出力信号が
張る空間を示している。
のである。すなわち、LUT作成において入力信号は、
図中の黒丸で示すように全入力空間から均等にサンプリ
ングされLUTの格子点に対応したものである。また、
図10は、上記図8に示した出力機器3のモデル化され
たものの入力空間、すなわち補間演算部1の出力信号が
張る空間を示している。
【0010】LUT作成では、各格子点の変換データを
次のように求める。すなわち、図10に示す入力空間の
各点b0 ′〜b3 ′が出力機器の特性Fにより図9の格
子点a0 〜a3 に射影されるようにLUT2の各格子点
における変換データを求める。なお、本明細書の説明で
は、マトリクスまたはベクトルの表記を、それらを示す
文字にアンダーラインを付したものとする。
次のように求める。すなわち、図10に示す入力空間の
各点b0 ′〜b3 ′が出力機器の特性Fにより図9の格
子点a0 〜a3 に射影されるようにLUT2の各格子点
における変換データを求める。なお、本明細書の説明で
は、マトリクスまたはベクトルの表記を、それらを示す
文字にアンダーラインを付したものとする。
【0011】図9に示す格子点a0 の変換データを求め
る場合について、より具体的に説明すると、出力機器の
特性Fは、通常未知であるため、(Y1 ,Y2 )→(X
1 ′,X2 ′)の対応関係を測定することによりモデル
化される。そして、格子点a0 の座標を(x1 ,x2 )
とすると、求める変換データ、すなわち出力機器3の入
力信号(y1 ,y2 )は
る場合について、より具体的に説明すると、出力機器の
特性Fは、通常未知であるため、(Y1 ,Y2 )→(X
1 ′,X2 ′)の対応関係を測定することによりモデル
化される。そして、格子点a0 の座標を(x1 ,x2 )
とすると、求める変換データ、すなわち出力機器3の入
力信号(y1 ,y2 )は
【0012】
【数1】
【0013】を解くことにより得られる。ここで、Fが
解析的な式で与えられていれば、上記(1)式はニュー
トン法などの数値計算で解くことができる。また、F
が、LUTと補間演算で与えられているならば、前述し
たCBS法などが有効な手段となる。
解析的な式で与えられていれば、上記(1)式はニュー
トン法などの数値計算で解くことができる。また、F
が、LUTと補間演算で与えられているならば、前述し
たCBS法などが有効な手段となる。
【0014】以上のようにして各格子点a0 〜a3 につ
いて(1)式を解くことにより、LUT2の各格子点の
変換データを得ることができ、それによって示される点
を図10の点b0 ′〜b3 ′として示すことができる。
なお、これら点のFによる射影点は、本来、図9に示す
格子点a0 〜a3 となるはずであるが、実際の装置で
は、上記モデル化や演算による誤差によってそれぞれ格
子点a0 〜a3 の近傍に位置する点b0 〜b3 に射影さ
れることになる。
いて(1)式を解くことにより、LUT2の各格子点の
変換データを得ることができ、それによって示される点
を図10の点b0 ′〜b3 ′として示すことができる。
なお、これら点のFによる射影点は、本来、図9に示す
格子点a0 〜a3 となるはずであるが、実際の装置で
は、上記モデル化や演算による誤差によってそれぞれ格
子点a0 〜a3 の近傍に位置する点b0 〜b3 に射影さ
れることになる。
【0015】以上の処理を図9に示される全ての格子点
に関して行えば、LUTを作成することができる。
に関して行えば、LUTを作成することができる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、各格子点の変換データを求める時、(1)式
から明らかなように、その格子点の変換データに影響を
及ぼす範囲をその格子点座標だけに限定しているので、
各格子点間もしくは各格子点近傍の空間的な系のふるま
いを求めた各格子点の変換データに反映させることがで
きない。すなわち、各格子点に対応して格納される値は
それぞれの近傍の点が本来とるべき値とは独立に求めら
れることになる。そのため、Fが局所的に強い非線形性
を有している場合には、入力信号が格子点以外を示すと
きの色変換による再現性が極端に低下することがあっ
た。
来例では、各格子点の変換データを求める時、(1)式
から明らかなように、その格子点の変換データに影響を
及ぼす範囲をその格子点座標だけに限定しているので、
各格子点間もしくは各格子点近傍の空間的な系のふるま
いを求めた各格子点の変換データに反映させることがで
きない。すなわち、各格子点に対応して格納される値は
それぞれの近傍の点が本来とるべき値とは独立に求めら
れることになる。そのため、Fが局所的に強い非線形性
を有している場合には、入力信号が格子点以外を示すと
きの色変換による再現性が極端に低下することがあっ
た。
【0017】本発明の第1の目的は、定義された空間全
体でその再現精度を向上させることが可能な変換テーブ
ルの作成方法および色変換装置を提供することにある。
体でその再現精度を向上させることが可能な変換テーブ
ルの作成方法および色変換装置を提供することにある。
【0018】本発明の第2の目的は、最適化対象モデル
の値域における再現精度を向上させることが可能な変換
テーブルの作成方法および色変換装置を提供することに
ある。
の値域における再現精度を向上させることが可能な変換
テーブルの作成方法および色変換装置を提供することに
ある。
【0019】本発明の第3の目的は、最適化演算におけ
る演算量を削減することが可能な変換テーブルの作成方
法および色変換装置を提供することにある。
る演算量を削減することが可能な変換テーブルの作成方
法および色変換装置を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】そのために本発明では、
変換テーブルと補間演算を用いて色変換を行う装置の変
換テーブル作成方法において、その入力空間の格子点に
対応させてテーブルデータを格納する前記変換テーブル
を用意し、前記格子点および該格子点に対して均等に分
布する点をサンプル入力のサンプル点とし、該サンプル
点のサンプル入力に対して前記変換テーブルによる変換
および前記補間演算を行い変換データを得、該変換デー
タに基づいて出力機器による出力を行い、該出力と前記
サンプル入力との誤差に基づいて、前記変換テーブルの
テーブルデータを作成する、各ステップを有したことを
特徴とする。
変換テーブルと補間演算を用いて色変換を行う装置の変
換テーブル作成方法において、その入力空間の格子点に
対応させてテーブルデータを格納する前記変換テーブル
を用意し、前記格子点および該格子点に対して均等に分
布する点をサンプル入力のサンプル点とし、該サンプル
点のサンプル入力に対して前記変換テーブルによる変換
および前記補間演算を行い変換データを得、該変換デー
タに基づいて出力機器による出力を行い、該出力と前記
サンプル入力との誤差に基づいて、前記変換テーブルの
テーブルデータを作成する、各ステップを有したことを
特徴とする。
【0021】より好ましくは、前記入力空間を複数に分
割し、一方の入力空間では平均的な誤差を最小化し、他
方の空間では局所的な誤差を最小化するように前記最適
化演算が行われることを特徴とする。
割し、一方の入力空間では平均的な誤差を最小化し、他
方の空間では局所的な誤差を最小化するように前記最適
化演算が行われることを特徴とする。
【0022】また、前記最適化演算は、前記誤差の二乗
総和についての微分方程式を前記サンプル点のそれぞれ
について連立させて解くものであることを特徴とする。
総和についての微分方程式を前記サンプル点のそれぞれ
について連立させて解くものであることを特徴とする。
【0023】さらに好ましくは、前記連立微分方程式の
求解計算における前進消去操作において、行列の次数を
M、列方向の局所的な要素の集中数をwとした時1≦j
≦M−w+1を満たすj行がピボット行である時は、j
+1≦K≦j+w−1を満たすK行成分のみが消去対象
となり、そのK行列分列要素の内K≦i≦j+w−1を
満たすi列成分に対してのみ消去演算が行われ、M−w
+2≦j≦Mを満たすj行がピボット行である時はj+
1≦K≦Mを満たす消去対象行jに対しK≦i≦Mを満
たすi列成分についてのみ消去演算が行われることを特
徴とする。
求解計算における前進消去操作において、行列の次数を
M、列方向の局所的な要素の集中数をwとした時1≦j
≦M−w+1を満たすj行がピボット行である時は、j
+1≦K≦j+w−1を満たすK行成分のみが消去対象
となり、そのK行列分列要素の内K≦i≦j+w−1を
満たすi列成分に対してのみ消去演算が行われ、M−w
+2≦j≦Mを満たすj行がピボット行である時はj+
1≦K≦Mを満たす消去対象行jに対しK≦i≦Mを満
たすi列成分についてのみ消去演算が行われることを特
徴とする。
【0024】また、本発明の別の形態として、変換テー
ブルと補間演算を用いて色変換を行う色変換装置におい
て、その入力空間の格子点に対応させてテーブルデータ
を格納する前記変換テーブルを用意し、前記格子点およ
び該格子点に対して均等に分布する点をサンプル入力の
サンプル点とし、該サンプル点のサンプル入力に対して
前記変換テーブルによる変換および前記補間演算を行い
変換データを得、該変換データに基づいて出力機器によ
る出力を行い、該出力と前記サンプル入力との誤差に基
づいて、前記変換テーブルのテーブルデータを作成する
ことにより得られた前記変換テーブルを具えたことを特
徴とする。
ブルと補間演算を用いて色変換を行う色変換装置におい
て、その入力空間の格子点に対応させてテーブルデータ
を格納する前記変換テーブルを用意し、前記格子点およ
び該格子点に対して均等に分布する点をサンプル入力の
サンプル点とし、該サンプル点のサンプル入力に対して
前記変換テーブルによる変換および前記補間演算を行い
変換データを得、該変換データに基づいて出力機器によ
る出力を行い、該出力と前記サンプル入力との誤差に基
づいて、前記変換テーブルのテーブルデータを作成する
ことにより得られた前記変換テーブルを具えたことを特
徴とする。
【0025】
【作用】以上の構成によれば、サンプル点が入力空間に
おいて均等に分布するため、各サンプル点毎の誤差が、
テーブルデータ作成において空間全体に平均的に影響を
与えるので補間演算による再現精度の低下を防止するこ
とができる。
おいて均等に分布するため、各サンプル点毎の誤差が、
テーブルデータ作成において空間全体に平均的に影響を
与えるので補間演算による再現精度の低下を防止するこ
とができる。
【0026】また、出力機器の値域を確定し、その値域
内部ではサンプル点を均等分布させて最適化を行い、値
域外部では各格子点毎に最近接点を選択することができ
るため、値域内部の入力に対しては、その再現精度が向
上し、値域外部の入力に対しては自然な出力飽和が得ら
れる。
内部ではサンプル点を均等分布させて最適化を行い、値
域外部では各格子点毎に最近接点を選択することができ
るため、値域内部の入力に対しては、その再現精度が向
上し、値域外部の入力に対しては自然な出力飽和が得ら
れる。
【0027】さらに、連立方程式求解演算での演算範囲
を制限することができるため、冗長性を省いて解を求め
ることができるので、演算量を大幅に削減することが可
能となる。
を制限することができるため、冗長性を省いて解を求め
ることができるので、演算量を大幅に削減することが可
能となる。
【0028】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
に説明する。
【0029】(第1の実施例)図1は本発明の一実施例
に係り、4色入力のプリンタに関するLUTのテーブル
データ作成のための処理系を示すブロック図である。
に係り、4色入力のプリンタに関するLUTのテーブル
データ作成のための処理系を示すブロック図である。
【0030】同図において、補間演算部1は4面のLU
T2を有し、入力信号(C,M,Y)から信号(C
P ′,MP ′,YP ′,KP ′)を出力する。ここで、
入力信号(C,M,Y)の張る空間は、CIE−XYZ
空間と互いに一意変換可能な関係で結ばれているものと
する。この時、補間演算部1では上記従来例で説明した
ような補間演算が行われる。なお、その補間演算の形式
は8点補間に限定されないことは勿論であり、4点補間
等、いずれの形式であってもよい。黒発生部5は、入力
信号(C,M,Y)から墨成分を発生させる部分であ
り、min関数などによる非線形処理が行われる。補間
演算部1の出力(CP ′,MP ′,YP ′,KP ′)と
黒発生部2の出力(CK ,MK ,YK ,KK )は加算さ
れ、プリンタ入力信号(CP ,MP ,YP ,KP )が得
られる。
T2を有し、入力信号(C,M,Y)から信号(C
P ′,MP ′,YP ′,KP ′)を出力する。ここで、
入力信号(C,M,Y)の張る空間は、CIE−XYZ
空間と互いに一意変換可能な関係で結ばれているものと
する。この時、補間演算部1では上記従来例で説明した
ような補間演算が行われる。なお、その補間演算の形式
は8点補間に限定されないことは勿論であり、4点補間
等、いずれの形式であってもよい。黒発生部5は、入力
信号(C,M,Y)から墨成分を発生させる部分であ
り、min関数などによる非線形処理が行われる。補間
演算部1の出力(CP ′,MP ′,YP ′,KP ′)と
黒発生部2の出力(CK ,MK ,YK ,KK )は加算さ
れ、プリンタ入力信号(CP ,MP ,YP ,KP )が得
られる。
【0031】プリンタモデル3は、前述したように実際
のプリンタの特性を測定して得られたモデルであり、そ
の変換特性はFで記述される。従って、プリンタモデル
3の出力信号(C′,M′,Y′)とプリンタ入力信号
(CP ,MP ,YP ,KP )との関係は
のプリンタの特性を測定して得られたモデルであり、そ
の変換特性はFで記述される。従って、プリンタモデル
3の出力信号(C′,M′,Y′)とプリンタ入力信号
(CP ,MP ,YP ,KP )との関係は
【0032】
【数2】
【0033】で与えられる。
【0034】以上のようにして得られた入力信号(C,
M,Y)とプリンタモデルの出力信号(C′,M′,
Y′)とのデータ対は最適化部4に送られて、以下のよ
うなテーブルデータの最適化が行われる。すなわち各格
子点に対応して格納されるテーブルデータが求められ
る。
M,Y)とプリンタモデルの出力信号(C′,M′,
Y′)とのデータ対は最適化部4に送られて、以下のよ
うなテーブルデータの最適化が行われる。すなわち各格
子点に対応して格納されるテーブルデータが求められ
る。
【0035】最適化部4では、減衰最小自乗法を用いテ
ーブルデータを収束演算により求める。すなわちまず、
系の入力信号(C,M,Y)とLUTを用いた補間演算
等によって得られるプリンタモデル3の出力信号
(C′,M′,Y′)との二乗誤差に関する誤差関数を
求める。この際、誤差関数は、各格子点毎に定義される
ばかりでなく、後述するように、入力空間における格子
点以外の均等に分布する点についても定義される。以下
の説明では格子点を含め誤差関数を求めるこれらの点を
サンプル点という。
ーブルデータを収束演算により求める。すなわちまず、
系の入力信号(C,M,Y)とLUTを用いた補間演算
等によって得られるプリンタモデル3の出力信号
(C′,M′,Y′)との二乗誤差に関する誤差関数を
求める。この際、誤差関数は、各格子点毎に定義される
ばかりでなく、後述するように、入力空間における格子
点以外の均等に分布する点についても定義される。以下
の説明では格子点を含め誤差関数を求めるこれらの点を
サンプル点という。
【0036】次に、各サンプル点について、上記誤差関
数の最小二乗問題に関する各格子点についての連立方程
式を解き、その解によって各格子点の値、すなわちテー
ブルデータの更新を行う。そして、そのときの誤差関数
から求められる評価関数により上記解の収束性が判断さ
れ、ここで解の十分な収束が判断されると、そのときの
更新した値を求める解とする。
数の最小二乗問題に関する各格子点についての連立方程
式を解き、その解によって各格子点の値、すなわちテー
ブルデータの更新を行う。そして、そのときの誤差関数
から求められる評価関数により上記解の収束性が判断さ
れ、ここで解の十分な収束が判断されると、そのときの
更新した値を求める解とする。
【0037】上記演算で用いる誤差関数および評価関数
は以下のように定義されるものである。
は以下のように定義されるものである。
【0038】誤差関数;fi(r)(i=1,2,…,
N);Nはサンプル点の数
N);Nはサンプル点の数
【0039】
【数3】
【0040】ここで、
【0041】
【数4】
【0042】r=[x1 ,…,xM ];x1 ,…,xM
はサンプル点Ci の補間演算等に寄与する各格子点の値
(テーブルデータ)、すなわち、rは求めるべき格子点
値(4面分のテーブルデータ)からなる変数ベクトルで
あり、rの要素xk の番号kは、格子点番号pおよびテ
ーブル面番号qを用いて
はサンプル点Ci の補間演算等に寄与する各格子点の値
(テーブルデータ)、すなわち、rは求めるべき格子点
値(4面分のテーブルデータ)からなる変数ベクトルで
あり、rの要素xk の番号kは、格子点番号pおよびテ
ーブル面番号qを用いて
【0043】
【数5】 k= 4(p−1)+q …(4) と表わされる。ここに、
【0044】
【数6】 p=L2nY+LnM +nC+1 …(5) (Lは3次元入力空間における1軸上の格子点数、 (nY ,nM ,nC );0≦nY ,nM ,nC ≦L−1
は格子点座標)であり、q=1,2,3,4はそれそれ
C,M,Y,K用のLUTに対応する。なお、図1に示
す黒発生部5についても、最適化すべきパラメータがあ
る場合には、変数としてrに取り込むこともできる。
は格子点座標)であり、q=1,2,3,4はそれそれ
C,M,Y,K用のLUTに対応する。なお、図1に示
す黒発生部5についても、最適化すべきパラメータがあ
る場合には、変数としてrに取り込むこともできる。
【0045】R(・,・);補間演算処理;黒生成処
理、F(・);プリンタモデルの変換特性、
理、F(・);プリンタモデルの変換特性、
【0046】
【数7】
【0047】なお、Rは上記のように図1に示す補間演
算部1と黒発生部5の処理を組み合わせた特性であり、
同図で用いる符号を用いれば、
算部1と黒発生部5の処理を組み合わせた特性であり、
同図で用いる符号を用いれば、
【0048】
【数8】
【0049】と表わすことができる。
【0050】さらに、誤差関数についての上記最小二乗
問題に関する方程式は次のように求めることができる。
問題に関する方程式は次のように求めることができる。
【0051】上記(6)式に示す評価関数v(r)が極
値をとるときにその値が最小となるという条件から方程
式を導き、その方程式について、変数ベクトルrと当該
方程式を満たす解ベクトルとのずれ量hによって近似的
な連立方程式;
値をとるときにその値が最小となるという条件から方程
式を導き、その方程式について、変数ベクトルrと当該
方程式を満たす解ベクトルとのずれ量hによって近似的
な連立方程式;
【0052】
【数9】
【0053】を求めることができる。
【0054】そして、上記(7)式を解いて得られるh
により、式;
により、式;
【0055】
【数10】 rl+1 =rl +h …(9) で示される解の更新を行い、一定の収束が得られたと
き、その解rを求めるテーブルデータとする。
き、その解rを求めるテーブルデータとする。
【0056】なお、(7)式におけるダンピングファク
ターd(≧0)は、解のオーバーステッピング防止のた
めに作用する係数であり、解が過大な値となるのを人為
的に抑制するものである。また、(7)式および(9)
式におけるrl (l=1,…)は(l−1)回の収束演
算により更新された変数ベクトルを示す。
ターd(≧0)は、解のオーバーステッピング防止のた
めに作用する係数であり、解が過大な値となるのを人為
的に抑制するものである。また、(7)式および(9)
式におけるrl (l=1,…)は(l−1)回の収束演
算により更新された変数ベクトルを示す。
【0057】次に、上述した最適化演算のアルゴリズム
について図2に示すフローチャートを参照してより具体
的に説明する。
について図2に示すフローチャートを参照してより具体
的に説明する。
【0058】図2において、まずステップS201で
は、変数ベクトルrの初期値としてr1 をセットする。
初期値r1 には、収束解の精度を保障するために予測さ
れうる最適な解を与えるのが望ましいが、例えば
は、変数ベクトルrの初期値としてr1 をセットする。
初期値r1 には、収束解の精度を保障するために予測さ
れうる最適な解を与えるのが望ましいが、例えば
【0059】
【数11】
【0060】などで表される簡単な規則で与えることが
できる。次に、ステップS202では、ダンピングファ
クターdの初期値をセットする。ファクターdの最適な
初期値を正確に予測するのは困難であり、ここでは10
3 〜104 程度の値を用いる。
できる。次に、ステップS202では、ダンピングファ
クターdの初期値をセットする。ファクターdの最適な
初期値を正確に予測するのは困難であり、ここでは10
3 〜104 程度の値を用いる。
【0061】さらにステップS203では、(3)式に
従って誤差関数ベクトルf1 を求めた後、(6)式によ
り評価関数v1 の値を計算する。この時、重みwi は、
全てのサンプル点Ci について1とおく。なお、誤差関
数の計算は、後述するように図3に示されるルーチンで
行われる。
従って誤差関数ベクトルf1 を求めた後、(6)式によ
り評価関数v1 の値を計算する。この時、重みwi は、
全てのサンプル点Ci について1とおく。なお、誤差関
数の計算は、後述するように図3に示されるルーチンで
行われる。
【0062】次に、ステップS204では、3つの収束
判断パラメータSC,DFC,epscを初期化する。
なお、これらパラメータが示す意味については後述す
る。
判断パラメータSC,DFC,epscを初期化する。
なお、これらパラメータが示す意味については後述す
る。
【0063】ステップS205では、(7)式、(8)
式により変数ベクトルrを更新する。
式により変数ベクトルrを更新する。
【0064】この変数ベクトルrの更新について図3に
示すフローチャートを参照して説明する。
示すフローチャートを参照して説明する。
【0065】同図においてステップS301〜S304
は、(3)式におけるデータ群T(F(R(Ci ;r1 ) )を
求めるルーチンであり、また、ステップS301および
S305では、(3)式のデータ群T(Ci )が計算され
る。そして、これら2つのデータ群を用いてステップS
309では誤差関数ベクトルf1 が求められる。
は、(3)式におけるデータ群T(F(R(Ci ;r1 ) )を
求めるルーチンであり、また、ステップS301および
S305では、(3)式のデータ群T(Ci )が計算され
る。そして、これら2つのデータ群を用いてステップS
309では誤差関数ベクトルf1 が求められる。
【0066】なお、以上の各処理は、初期値r1 につい
ては行われない。すなわち初期誤差関数f1 はステップ
S203においてすでに求められるからである。
ては行われない。すなわち初期誤差関数f1 はステップ
S203においてすでに求められるからである。
【0067】一方、ステップS306〜S308および
S310では、(8)式の右辺第1項
S310では、(8)式の右辺第1項
【0068】
【数12】fi(x1,…,xj+Δx,…,xM)≡fij
(j=1,…,M) が計算される。こうして求められたfijと、上記ステッ
プS309で求められた誤差関数
(j=1,…,M) が計算される。こうして求められたfijと、上記ステッ
プS309で求められた誤差関数
【0069】
【数13】f1 =[fi(x1,…,xM) ; i=1,…,N] とからヤコビアンJijが、ステップS311で求めら
れ、さらにステップS312で、(7)式の左辺マトリ
クスと右辺ベクトルが、Jとf1 から計算した後、
(7)式を解いてhを求める。なお、この連立方程式
(7)の求解演算はガウスの消去法を用いて行う。次
に、ステップS313では(9)式;r2 =r1 +hに
従い、r2 が求められテーブルデータが更新される。
れ、さらにステップS312で、(7)式の左辺マトリ
クスと右辺ベクトルが、Jとf1 から計算した後、
(7)式を解いてhを求める。なお、この連立方程式
(7)の求解演算はガウスの消去法を用いて行う。次
に、ステップS313では(9)式;r2 =r1 +hに
従い、r2 が求められテーブルデータが更新される。
【0070】次に、上述のステップS301で与えられ
るサンプルデータについて説明する。
るサンプルデータについて説明する。
【0071】サンプル点Ci は、LUTの入力空間に存
在する全ての格子点の座標が、変数として(6)式に寄
与するよう与えられなければならないという条件を満た
す必要がある。また、収束演算に係る評価関数の値の減
少が、入力空間全体に平均的に影響を及ぼすことが望ま
しいという条件を満たす必要もある。
在する全ての格子点の座標が、変数として(6)式に寄
与するよう与えられなければならないという条件を満た
す必要がある。また、収束演算に係る評価関数の値の減
少が、入力空間全体に平均的に影響を及ぼすことが望ま
しいという条件を満たす必要もある。
【0072】これらの条件を満足する好ましいサンプル
点Ci の分布の例を図4に示す。なお、同図は説明の簡
単のために2次元で示してある。
点Ci の分布の例を図4に示す。なお、同図は説明の簡
単のために2次元で示してある。
【0073】同図において、黒丸印は格子点を表し、サ
ンプル点はこれらの格子点と、三角印の点で与えられ
る。ここに、三角印の点は3次元空間で言えば8個の格
子点で形成される立方体中の軸心、面心、および重心で
ある。この例では各格子点間距離の1/2を単位とした
分布を示したが、必要に応じて1/4,1/8,…を単
位とした分布を用いても分布の均等性はくずれない。こ
の分布の均等性から誤差の平滑化の効果が生じる。
ンプル点はこれらの格子点と、三角印の点で与えられ
る。ここに、三角印の点は3次元空間で言えば8個の格
子点で形成される立方体中の軸心、面心、および重心で
ある。この例では各格子点間距離の1/2を単位とした
分布を示したが、必要に応じて1/4,1/8,…を単
位とした分布を用いても分布の均等性はくずれない。こ
の分布の均等性から誤差の平滑化の効果が生じる。
【0074】再び図2を参照すると、格子点値を更新し
て新たな変数ベクトルr2 を得ると、次に、ステップS
206では新たなベクトルr2 を用いて評価関数値v2
を計算する。なお、その計算方法はステップS203に
おけるものと同じであることは勿論である。次に、ステ
ップS207で新たな変数r2 が評価関数の値を減少方
向に導いているかどうかが判断される。すなわち、更新
前の変数による評価関数v1 と新たに求めた評価関数v
2 の大きさを比較し、v2 がより小さな値となっている
時はステップS2071でDFCをリセットした後、ス
テップS208に進み、その減少量が収束判定基準値e
psより小さいか否かが判断される。
て新たな変数ベクトルr2 を得ると、次に、ステップS
206では新たなベクトルr2 を用いて評価関数値v2
を計算する。なお、その計算方法はステップS203に
おけるものと同じであることは勿論である。次に、ステ
ップS207で新たな変数r2 が評価関数の値を減少方
向に導いているかどうかが判断される。すなわち、更新
前の変数による評価関数v1 と新たに求めた評価関数v
2 の大きさを比較し、v2 がより小さな値となっている
時はステップS2071でDFCをリセットした後、ス
テップS208に進み、その減少量が収束判定基準値e
psより小さいか否かが判断される。
【0075】ステップS208で基準量epsより小さ
いと判断された時は、収束に近いと判断されて第1収束
判定ルーチンであるステップS209およびS210の
処理へ分岐する。ステップS209では、ルーチンカウ
ンタepscがイングリメントされ、連続して何回この
ルーチンへ入ったかが記録される。さらに、ステップS
210では、そのカウンタespcの値が設定値より大
きいか否かが判定され、大きい場合には収束したと判定
されステップS205で求めたr2 を解に採用し、この
処理を抜ける。また、ステップS210で設定値より小
さいと判断された場合は未だ解を決定する条件が不十分
であるとしてステップS215へ分岐する。
いと判断された時は、収束に近いと判断されて第1収束
判定ルーチンであるステップS209およびS210の
処理へ分岐する。ステップS209では、ルーチンカウ
ンタepscがイングリメントされ、連続して何回この
ルーチンへ入ったかが記録される。さらに、ステップS
210では、そのカウンタespcの値が設定値より大
きいか否かが判定され、大きい場合には収束したと判定
されステップS205で求めたr2 を解に採用し、この
処理を抜ける。また、ステップS210で設定値より小
さいと判断された場合は未だ解を決定する条件が不十分
であるとしてステップS215へ分岐する。
【0076】ステップS208の判断で、評価値の減少
が収束判定基準値epsより大であると判断された場合
は、収束は未だであると判断しステップS214でカウ
ンタepscをリセットし、ステップS215へ進む。
が収束判定基準値epsより大であると判断された場合
は、収束は未だであると判断しステップS214でカウ
ンタepscをリセットし、ステップS215へ進む。
【0077】ステップS215〜S219の処理は、シ
ステムが収束方向に向っている時の処理ルーチンであ
る。
ステムが収束方向に向っている時の処理ルーチンであ
る。
【0078】ステップS215およびS216では、そ
れぞれ、変数ベクトルr1 とv1 を新しいr2 とv2 に
よって更新し、ステップS217では、r,v更新回数
SCがインクリメントされ、ステップS218でSCが
設定値SCmaxを越えているか否かが判定される。ス
テップS218で更新回数が設定値を越えていると判断
した時は収束の可能性が無いと判断し、処理を抜ける。
また、ステップS218で設定値内であると判断した時
は、収束可能と判断し、ステップS219で収束を促進
するためにダンピングファクターが減少させてステップ
S205へ戻る。
れぞれ、変数ベクトルr1 とv1 を新しいr2 とv2 に
よって更新し、ステップS217では、r,v更新回数
SCがインクリメントされ、ステップS218でSCが
設定値SCmaxを越えているか否かが判定される。ス
テップS218で更新回数が設定値を越えていると判断
した時は収束の可能性が無いと判断し、処理を抜ける。
また、ステップS218で設定値内であると判断した時
は、収束可能と判断し、ステップS219で収束を促進
するためにダンピングファクターが減少させてステップ
S205へ戻る。
【0079】ステップS207の判断で、評価関数の値
が減少傾向にないと判断した場合は、システムは発散方
向へ向かっていると判断しそれを抑制するため、ステッ
プS211でファクターdの値を増加する。そして、ス
テップS212では、ファクダdの連続増加回数DFC
がインクリメントされる。次に、ステップS213で
は、連続増加回数DFCが設定値linより大きいか否か
が判断され、この結果が肯定判断である場合は、システ
ムは十分に収束していると判断し、収束傾向にあたった
時の最終値として保存されているr1 を解として採用し
処理を抜ける。
が減少傾向にないと判断した場合は、システムは発散方
向へ向かっていると判断しそれを抑制するため、ステッ
プS211でファクターdの値を増加する。そして、ス
テップS212では、ファクダdの連続増加回数DFC
がインクリメントされる。次に、ステップS213で
は、連続増加回数DFCが設定値linより大きいか否か
が判断され、この結果が肯定判断である場合は、システ
ムは十分に収束していると判断し、収束傾向にあたった
時の最終値として保存されているr1 を解として採用し
処理を抜ける。
【0080】一方、ステップS213が否定判断であっ
た場合は、前回より大きなダンピングファクターを持っ
てステップS205へ戻る。
た場合は、前回より大きなダンピングファクターを持っ
てステップS205へ戻る。
【0081】なお、ステップS220で、収束失敗と
し、処理を抜けた時はステップS201で与える初期値
を変更し図2に示す処理を最初からやり直すものとす
る。
し、処理を抜けた時はステップS201で与える初期値
を変更し図2に示す処理を最初からやり直すものとす
る。
【0082】以上示したように、本実施例では、LUT
の全入力空間に渡って均等にサンプル点を分布させ、か
つ誤差の評価値を示す(6)式における重み係数を各サ
ンプル点について等しくする。このことにより、全入力
空間に対して、変換誤差が均等に影響するので、プリン
タモデルFの出力空間の値域が入力空間の定義域より小
さい場合でも、全入力空間でその変換出力の妥当性が保
証されるという効果が得られる。
の全入力空間に渡って均等にサンプル点を分布させ、か
つ誤差の評価値を示す(6)式における重み係数を各サ
ンプル点について等しくする。このことにより、全入力
空間に対して、変換誤差が均等に影響するので、プリン
タモデルFの出力空間の値域が入力空間の定義域より小
さい場合でも、全入力空間でその変換出力の妥当性が保
証されるという効果が得られる。
【0083】(第2の実施例)図5は本発明の第2の実
施例に係る処理手順を示すフローチャートである。
施例に係る処理手順を示すフローチャートである。
【0084】ステップS501,S502では、プリン
タモデルの値域に含まれる領域(以後、再現域と呼ぶ)
を入力空間において求め、その再現域内部からサンプル
点を得る処理を行う。
タモデルの値域に含まれる領域(以後、再現域と呼ぶ)
を入力空間において求め、その再現域内部からサンプル
点を得る処理を行う。
【0085】入力空間におけるある格子点が再現域に含
まれているかどうかの判断は、予め作成されている再現
域テーブルを参照し彩度の大きさに基づいて行う。この
再現域テーブルには、L* a* b* 空間においてL* =
Ln ,arctan b* /a* =θn の時に取り得る
最大の彩度rmax (n,m)=(a* max )2 +(b*
max )2 が格納されており、任意の点(L* a* b* )
における最大彩度r′max は上記テーブルの値に内挿し
て求めることができる。
まれているかどうかの判断は、予め作成されている再現
域テーブルを参照し彩度の大きさに基づいて行う。この
再現域テーブルには、L* a* b* 空間においてL* =
Ln ,arctan b* /a* =θn の時に取り得る
最大の彩度rmax (n,m)=(a* max )2 +(b*
max )2 が格納されており、任意の点(L* a* b* )
における最大彩度r′max は上記テーブルの値に内挿し
て求めることができる。
【0086】入力空間の全ての格子点について上記の判
断を行い、再現域に含まれる格子点を抽出した後、これ
らを用いて入力空間における再現域を3次元的に具現化
する。
断を行い、再現域に含まれる格子点を抽出した後、これ
らを用いて入力空間における再現域を3次元的に具現化
する。
【0087】図6はこの再現域確定の様子を2次元的に
表したものである。
表したものである。
【0088】同図は入力空間を表しており、図中、破線
の交点が格子点を与える。また、黒丸は上記の処理で抽
出された再現域内部の格子点を示している。再現域を表
す外郭閉曲線(3次元では外郭閉曲面)は、黒丸の格子
点を中心とした4つの近傍正方形(3次元では8つの近
傍立方体)の内、最も外側をなす正方形の辺(3次元で
は立方体の面)を結ぶことで近似され、図6における太
線部がそれを表している。こうして得られた近似外郭を
含んでそれより内側にある領域に存在する格子点のリス
トを作成する。
の交点が格子点を与える。また、黒丸は上記の処理で抽
出された再現域内部の格子点を示している。再現域を表
す外郭閉曲線(3次元では外郭閉曲面)は、黒丸の格子
点を中心とした4つの近傍正方形(3次元では8つの近
傍立方体)の内、最も外側をなす正方形の辺(3次元で
は立方体の面)を結ぶことで近似され、図6における太
線部がそれを表している。こうして得られた近似外郭を
含んでそれより内側にある領域に存在する格子点のリス
トを作成する。
【0089】すなわち、格子点リストは、その要素li
が変数ベクトルの第i要素の格子点番号Pを表すもので
ある(Pの定義は、(5)式を参照)。次にこの領域か
ら第1実施例で説明した方法を用いて、サンプル点のデ
ータを抽出し、ステップS502の処理を終了する。
が変数ベクトルの第i要素の格子点番号Pを表すもので
ある(Pの定義は、(5)式を参照)。次にこの領域か
ら第1実施例で説明した方法を用いて、サンプル点のデ
ータを抽出し、ステップS502の処理を終了する。
【0090】次に、ステップS503では、ステップS
502で抽出した各サンプル点について第1実施例で説
明した最適化演算を行い再現域内部格子点データの最適
化を行う。ただし、ステップS502で抽出されたサン
プル点のデータには、再現域外部の点も含まれているの
で、評価関数計算時に、サンプル点毎にL* a* b*空
間における再現域の内外判定を行い、内部であると判定
されたサンプル点に対しては、(6)式のwi を1より
大きく設定し重みをかける。
502で抽出した各サンプル点について第1実施例で説
明した最適化演算を行い再現域内部格子点データの最適
化を行う。ただし、ステップS502で抽出されたサン
プル点のデータには、再現域外部の点も含まれているの
で、評価関数計算時に、サンプル点毎にL* a* b*空
間における再現域の内外判定を行い、内部であると判定
されたサンプル点に対しては、(6)式のwi を1より
大きく設定し重みをかける。
【0091】ステップS504〜S506では、再現域
外格子点の最適化を行う。最適化アルゴリズムは第1実
施例で説明したものと同じであるが、この領域では、格
子点のみをサンプル点として最適化を行う。この時、変
数の内、1つを初期値に固定しておくことが必要であ
る。例えば、KP を固定しておき、(CP ,MP ,
YP)の3つを変数として扱う。また、固定する変数を
(CP ,MP ,YP ,KP )の内から1つ選択し、それ
ぞれ4つの場合について収束計算し、その中で誤差が最
も小さいものを選択するという手段も可能である。従っ
て、各最適化計算における各サンプル点の変数の数は4
面のLUTに対応して4個から選択された3つであり、
また、サンプルはその格子点座標のみとなる。
外格子点の最適化を行う。最適化アルゴリズムは第1実
施例で説明したものと同じであるが、この領域では、格
子点のみをサンプル点として最適化を行う。この時、変
数の内、1つを初期値に固定しておくことが必要であ
る。例えば、KP を固定しておき、(CP ,MP ,
YP)の3つを変数として扱う。また、固定する変数を
(CP ,MP ,YP ,KP )の内から1つ選択し、それ
ぞれ4つの場合について収束計算し、その中で誤差が最
も小さいものを選択するという手段も可能である。従っ
て、各最適化計算における各サンプル点の変数の数は4
面のLUTに対応して4個から選択された3つであり、
また、サンプルはその格子点座標のみとなる。
【0092】以上示したように、本実施例では、再現域
内部と外部に分割して格子点データの最適化を行い、内
部データに関しては、サンプル分布の均等性を確保し、
かつ上記(6)式に示した重み係数を考慮する。これに
より、入力値が再現域内部を示すものである時は変換が
精度良く行われるという効果がある。また、外部格子点
データの最適化は、格子点毎に4つの変数と1つのサン
プルを用いて行うため、再現域外部の入力に対し、その
変換出力により生成された最終出力は、L* a* b* 空
間において、その入力座標に最も近い、再現域外郭曲線
(または外部曲線)上にマッピングされる。よって、入
力データが再現域内部から外部へ徐々に変化するような
入力画像に対して、内部では、色差最小条件によるマッ
ピングが行われ外部では自然な出力飽和が得られる。
内部と外部に分割して格子点データの最適化を行い、内
部データに関しては、サンプル分布の均等性を確保し、
かつ上記(6)式に示した重み係数を考慮する。これに
より、入力値が再現域内部を示すものである時は変換が
精度良く行われるという効果がある。また、外部格子点
データの最適化は、格子点毎に4つの変数と1つのサン
プルを用いて行うため、再現域外部の入力に対し、その
変換出力により生成された最終出力は、L* a* b* 空
間において、その入力座標に最も近い、再現域外郭曲線
(または外部曲線)上にマッピングされる。よって、入
力データが再現域内部から外部へ徐々に変化するような
入力画像に対して、内部では、色差最小条件によるマッ
ピングが行われ外部では自然な出力飽和が得られる。
【0093】(第3の実施例)本実施例は、前述の
(7)式で示す連立方程式の求解演算量を削減すること
を目的とするものである。
(7)式で示す連立方程式の求解演算量を削減すること
を目的とするものである。
【0094】説明の簡単のため(7)式の左辺からダン
ピングファクター項dEを削除し、次の連立方程式を定
義する。
ピングファクター項dEを削除し、次の連立方程式を定
義する。
【0095】
【数14】 [J+ J]・h=−J+ ・f …(10) (10)式の左辺において、J+ J=mとおくと、
【0096】
【数15】
【0097】となる。
【0098】この(11)式からmは明らかに対称行列
である。
である。
【0099】今、(10)式をガウスの消去法で解くこ
とを考えると、その係数に対する前進消去式は、
とを考えると、その係数に対する前進消去式は、
【0100】
【数16】
【0101】となる。ここに
【0102】
【外1】
【0103】(12)式において、j>Kである場合を
考える。
考える。
【0104】
【数17】
【0105】とおくと、l=1の時、(12)式と(1
3)式はmの対称性により等しい。
3)式はmの対称性により等しい。
【0106】さらに、1≦l≦M−1の全ての場合につ
いてこの関係が成り立つことを帰納的に示すことができ
る。すなわち、
いてこの関係が成り立つことを帰納的に示すことができ
る。すなわち、
【0107】
【外2】
【0108】これについて計算する必要がない。これに
より(12)式は
より(12)式は
【0109】
【数18】
【0110】と表すことができ、演算量を削減すること
ができる。
ができる。
【0111】次に、対称性の他にmが有する特徴は、そ
の要素が局所集中することである。1軸上の格子点数を
Lとおくと、格子点座標(uC ,vC ,wC )である格
子点の格子点番号Pは前述の(5)式から、P=L2 u
C +LvC +wC +1(0≦uC ,vC ,wC ≦L−
1;uC ,vC ,wC は整数)で与えられる。今、変数
が1面のLUTの格子点データのみであると仮定し、P
を変数番号としてそのまま用いることにする。この時、
(11)式の右辺における∂fi /∂xk は、Kがjで
示される格子点を含むその近傍27点の格子点番号であ
る時のみ零でない値を持つ可能性があり、jがそれ以外
の点である時はmjKが零となる。ここで、mjKについ
て、K≧jの範囲で近傍点のものを書き出すと(その添
字のみを示す)、 K;{j,j+1, …,j+L-1,j+L,j+L+1, …,j+(L2-L)-1,j+(L2-
L),j+(L2-L)+1,……,j+L2-1,j+L2,j+L2+1,…,j+L2+L-1,
j+L2+L,j+L2+L+1} (ただし、…は零項を表す。)となり、14個の零でな
い可能性を持つ要素を含む(L2 +L+2)個の要素が
得られる。
の要素が局所集中することである。1軸上の格子点数を
Lとおくと、格子点座標(uC ,vC ,wC )である格
子点の格子点番号Pは前述の(5)式から、P=L2 u
C +LvC +wC +1(0≦uC ,vC ,wC ≦L−
1;uC ,vC ,wC は整数)で与えられる。今、変数
が1面のLUTの格子点データのみであると仮定し、P
を変数番号としてそのまま用いることにする。この時、
(11)式の右辺における∂fi /∂xk は、Kがjで
示される格子点を含むその近傍27点の格子点番号であ
る時のみ零でない値を持つ可能性があり、jがそれ以外
の点である時はmjKが零となる。ここで、mjKについ
て、K≧jの範囲で近傍点のものを書き出すと(その添
字のみを示す)、 K;{j,j+1, …,j+L-1,j+L,j+L+1, …,j+(L2-L)-1,j+(L2-
L),j+(L2-L)+1,……,j+L2-1,j+L2,j+L2+1,…,j+L2+L-1,
j+L2+L,j+L2+L+1} (ただし、…は零項を表す。)となり、14個の零でな
い可能性を持つ要素を含む(L2 +L+2)個の要素が
得られる。
【0112】またK≧j+L2 +L+2の時は全て零で
ある。ここでK≧jの場合についてのみ述べたのは(1
4)式から対角成分より右側の成分についてだけ考察す
れば良いことが明らかであるからである。
ある。ここでK≧jの場合についてのみ述べたのは(1
4)式から対角成分より右側の成分についてだけ考察す
れば良いことが明らかであるからである。
【0113】この局所集中の幅wをその項数で定義すれ
ば、w=L2 +L+2である。局所集中性の議論は変数
番号を前述の(5)式で定義すれば、
ば、w=L2 +L+2である。局所集中性の議論は変数
番号を前述の(5)式で定義すれば、
【0114】
【数19】 w =4・(L2 +L +2) …(15) となり、4面のLUTにそのまま拡張することができ
る。
る。
【0115】行列の対称性と局所への要素集中により、
演算量が削減されることをより具体的に説明する。行列
mjKは、iの値により次の形態をとる。
演算量が削減されることをより具体的に説明する。行列
mjKは、iの値により次の形態をとる。
【0116】
【外3】
【0117】(i) ,(ii)の各々の場合について(14)
式の積和演算回数を見積もると、次のようになる。
式の積和演算回数を見積もると、次のようになる。
【0118】
【外4】
【0119】従って、演算量は
【0120】
【数20】
【0121】(ii)M−w+2≦j≦M j+1≦K≦Mの時、演算範囲はK≦i≦Mであり、
(M−K+1)回従って、演算量は
(M−K+1)回従って、演算量は
【0122】
【数21】
【0123】(16),(17)式より、総演算量wは
【0124】
【数22】
【0125】一方、これらの考慮をせず、(12)式を
そのまま用いた場合の演算量w′は、
そのまま用いた場合の演算量w′は、
【0126】
【数23】
【0127】となる。
【0128】図7は、(18)式と(19)式に基づ
き、横軸に全変数の数Mをとり、縦軸に総演算量をとっ
た線図である。
き、横軸に全変数の数Mをとり、縦軸に総演算量をとっ
た線図である。
【0129】同図から、例えば1軸上の格子点数L=9
の時について比較すると、本実施例による演算回数は約
1/45になることがわかる。
の時について比較すると、本実施例による演算回数は約
1/45になることがわかる。
【0130】なお、本実施例に係る(10)式では、
(7)式におけるダンピング項dEを無視したが、これ
は説明を簡単にするためであり、dEが含まれた場合で
も、上記の説明は、そのまま成り立つ。
(7)式におけるダンピング項dEを無視したが、これ
は説明を簡単にするためであり、dEが含まれた場合で
も、上記の説明は、そのまま成り立つ。
【0131】また、全ての格子点が変数とならない場
合、すなわち第2実施例の方式をとった時にも、前述し
た格子点リストを用いることにより、本実施例を適用す
ることができる。
合、すなわち第2実施例の方式をとった時にも、前述し
た格子点リストを用いることにより、本実施例を適用す
ることができる。
【0132】本実施例によれば、連立方程式の解を求め
る際に、系係数マトリクスの対称性と要素の局所集中性
に着目し、その性質を利用することにより、演算量を大
幅に削減することができる。
る際に、系係数マトリクスの対称性と要素の局所集中性
に着目し、その性質を利用することにより、演算量を大
幅に削減することができる。
【0133】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
サンプル点が入力空間において均等に分布するため、各
サンプル点毎の誤差が、テーブルデータ作成において空
間全体に平均的に影響を与えるので補間演算による再現
精度の低下を防止することができる。
サンプル点が入力空間において均等に分布するため、各
サンプル点毎の誤差が、テーブルデータ作成において空
間全体に平均的に影響を与えるので補間演算による再現
精度の低下を防止することができる。
【0134】また、出力機器の値域を確定し、その値域
内部ではサンプル点を均等分布させて最適化を行い、値
域外部では各格子点毎に最近接点を選択することができ
るため、値域内部の入力に対しては、その再現精度が向
上し、値域外部の入力に対しては自然な出力飽和が得ら
れる。
内部ではサンプル点を均等分布させて最適化を行い、値
域外部では各格子点毎に最近接点を選択することができ
るため、値域内部の入力に対しては、その再現精度が向
上し、値域外部の入力に対しては自然な出力飽和が得ら
れる。
【0135】さらに、連立方程式求解演算での演算範囲
を制限することができるため、冗長性を省いて解を求め
ることができるので、演算量を大幅に削減することが可
能となる。
を制限することができるため、冗長性を省いて解を求め
ることができるので、演算量を大幅に削減することが可
能となる。
【0136】この結果、色変換精度を向上させることが
できるとともに、出力機器等に応じた最適な色変換装置
を得ることができる。
できるとともに、出力機器等に応じた最適な色変換装置
を得ることができる。
【図1】本発明の一実施例に係る色変換テーブル作成処
理の構成を示すブロック図である。
理の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施例に係る色変換テーブル作
成処理の手順を示すフローチャートである。
成処理の手順を示すフローチャートである。
【図3】図2に示す処理における格子点値の更新に係る
処理の詳細を示すフローチャートである。
処理の詳細を示すフローチャートである。
【図4】上記第1の実施例の色変換テーブル作成処理に
おけるサンプル点を説明する模式図である。
おけるサンプル点を説明する模式図である。
【図5】本発明の第2の実施例に係る色変換テーブル作
成処理の手順を示すフローチャートである。
成処理の手順を示すフローチャートである。
【図6】上記第2の実施例におけるサンプル点を説明す
る模式図である。
る模式図である。
【図7】本発明の第3の実施例に係る色変換テーブル作
成処理による演算時間低減の効果を説明する線図であ
る。
成処理による演算時間低減の効果を説明する線図であ
る。
【図8】ルックアップテーブルに補間演算を併用した色
変換装置の構成を示すブロック図である。
変換装置の構成を示すブロック図である。
【図9】色変換による入力空間およびこれに対応した出
力機器の出力空間を概念的に示す図である。
力機器の出力空間を概念的に示す図である。
【図10】図9に示す色変換における変換結果を概念的
に示す図である。
に示す図である。
1 補間演算部 2 ルックアップテーブル(LUT) 3 プリンタ(プリンタモデル) 4 最適化部 5 黒発生部
Claims (9)
- 【請求項1】 変換テーブルと補間演算を用いて色変換
を行う装置の変換テーブル作成方法において、 その入力空間の格子点に対応させてテーブルデータを格
納する前記変換テーブルを用意し、 前記格子点および該格子点に対して均等に分布する点を
サンプル入力のサンプル点とし、 該サンプル点のサンプル入力に対して前記変換テーブル
による変換および前記補間演算を行い変換データを得、
該変換データに基づいて出力機器による出力を行い、 該出力と前記サンプル入力との誤差に基づいて、前記変
換テーブルのテーブルデータを作成する、 各ステップを有したことを特徴とする変換テーブル作成
方法。 - 【請求項2】 前記誤差の二乗総和が最小となるように
最適化演算を行い前記テーブルデータを作成することを
特徴とする請求項1に記載の変換テーブル作成方法。 - 【請求項3】 前記サンプル点は前記入力空間の全域ま
たは一部の領域において均等に分布することを特徴とす
る請求項1または2に記載の変換テーブル作成方法。 - 【請求項4】 前記入力空間を複数に分割し、一方の入
力空間では平均的な誤差を最小化し、他方の空間では局
所的な誤差を最小化するように前記最適化演算が行われ
ることを特徴とする請求項2または3に記載の変換テー
ブル作成方法。 - 【請求項5】 前記入力空間の分割は、一方の空間が前
記出力機器の出力に関する再現域を含むように分割され
ることを特徴とする請求項4に記載の変換テーブル作成
方法。 - 【請求項6】 前記最適化演算は、前記誤差の二乗総和
についての微分方程式を前記格子点のそれぞれについて
連立させて解くものであることを特徴とする請求項2な
いし5のいずれかに記載の変換テーブル作成方法。 - 【請求項7】 前記連立微分方程式の求解計算における
前進消去操作において、行列の次数をM、列方向の局所
的な要素の集中数をwとした時1≦j≦M−w+1を満
たすj行が前記消去操作における起点の行である時は、
j+1≦K≦j+w−1を満たすK行成分のみが消去対
象となり、そのK行列分列要素の内K≦i≦j+w−1
を満たすi列成分に対してのみ消去演算が行われ、M−
w+2≦j≦Mを満たすj行が前記起点の行である時は
j+1≦K≦Mを満たす消去対象行jに対しK≦i≦M
を満たすi列成分についてのみ消去演算が行われること
を特徴とする請求項6に記載の変換テーブル作成方法。 - 【請求項8】 変換テーブルと補間演算を用いて色変換
を行う色変換装置において、 その入力空間の格子点に対応させてテーブルデータを格
納する前記変換テーブルを用意し、 前記格子点および該格子点に対して均等に分布する点を
サンプル入力のサンプル点とし、 該サンプル点のサンプル入力に対して前記変換テーブル
による変換および前記補間演算を行い変換データを得、
該変換データに基づいて出力機器による出力を行い、 該出力と前記サンプル入力との誤差に基づいて、前記変
換テーブルのテーブルデータを作成することにより得ら
れた前記変換テーブルを具えたことを特徴とする色変換
装置。 - 【請求項9】 変換テーブルと補間演算を用いて色変換
を行う色変換装置と、該装置によって得られた変換デー
タに基づいて画像出力を行う出力機器を具えた画像形成
システムにおいて、 その入力空間の格子点に対応させてテーブルデータを格
納する前記変換テーブルを用意し、 前記格子点および該格子点に対して均等に分布する点を
サンプル入力のサンプル点とし、 該サンプル点のサンプル入力に対して前記変換テーブル
による変換および前記補間演算を行い変換データを得、
該変換データに基づいて出力機器による出力を行い、 該出力と前記サンプル入力との誤差に基づいて、テーブ
ルデータを作成することにより前記変換テーブルが得ら
れることを特徴とする画像形成システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7150692A JPH099080A (ja) | 1995-06-16 | 1995-06-16 | 変換テーブル作成方法および色変換装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7150692A JPH099080A (ja) | 1995-06-16 | 1995-06-16 | 変換テーブル作成方法および色変換装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH099080A true JPH099080A (ja) | 1997-01-10 |
Family
ID=15502368
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7150692A Pending JPH099080A (ja) | 1995-06-16 | 1995-06-16 | 変換テーブル作成方法および色変換装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH099080A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7760398B2 (en) | 2006-07-20 | 2010-07-20 | Canon Kabushiki Kaisha | Color conversion table generation method and color conversion table generation device |
JP2012060397A (ja) * | 2010-09-08 | 2012-03-22 | Canon Inc | 色処理装置および色処理方法 |
-
1995
- 1995-06-16 JP JP7150692A patent/JPH099080A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7760398B2 (en) | 2006-07-20 | 2010-07-20 | Canon Kabushiki Kaisha | Color conversion table generation method and color conversion table generation device |
JP2012060397A (ja) * | 2010-09-08 | 2012-03-22 | Canon Inc | 色処理装置および色処理方法 |
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