JPH0990353A - 反射型液晶表示素子 - Google Patents

反射型液晶表示素子

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JPH0990353A
JPH0990353A JP7244561A JP24456195A JPH0990353A JP H0990353 A JPH0990353 A JP H0990353A JP 7244561 A JP7244561 A JP 7244561A JP 24456195 A JP24456195 A JP 24456195A JP H0990353 A JPH0990353 A JP H0990353A
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JP
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liquid crystal
reflection
substrate
layer
reflectance
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Application number
JP7244561A
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English (en)
Inventor
Ran Richiyaado
ラン リチャード
Yuzo Hisatake
雄三 久武
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 反射率が高く視角特性に優れた反射層を得
て、この反射層を用いて明るくコントラスト比の高い反
射型液晶表示素子が実現すること。 【解決手段】 液晶層を有する液晶セルに反射層18を
配置した反射型液晶表示素子において、反射層18が多
数の球冠形状をした凸部18A1 のハニカム配列でな
り、金属反射する反射面18Aで構成される。球冠は径
30μm以下の球の球冠の実質的なハニカム配列であ
り、前記反射層は、前記球冠の底面の半径a1 と前記球
の半径r1 とからなる第1の領域と、前記球冠の底面の
半径a2 と前記球の半径r2 とからなる第2の領域とを
有し、これらの寸法の関係はa1 ≠a2 、 r1 ≠r2 または a1 ≠a2 、 r1 =r2 または a1 =a2 、 r1 ≠r2である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、反射型液晶表示素
子に係わる。
【0002】
【従来の技術】液晶表示素子(以下LCDと略称)はワ
ードプロセッサ,パーソナルコンピュータ,投影形T
V,小型TV等に広く利用されているが、近年、バック
ライト不要の反射型LCDが注目されている。反射型L
CDは、OA機器等の表示においてバックライトを必要
としないため、消費電力の低減が実現でき、携帯用に適
している。反射型LCDは、外光の光を利用しているた
め、LCD自体の反射率が低いと実用上問題となる。
【0003】反射型LCDを、LCD自体の反射率の観
点から分類すると、偏光板を2枚用いる表示モード、1
枚用いる表示モード、用いない表示モードの3モードに
分類できる。
【0004】偏光板を2枚用いる表示モードとしては、
例えば図15に示すTN型LCDである。ここで液晶セ
ル1は、電極4、5に挟まれた液晶層6、2枚の透明基
板2、3からなり、透明基板の両外側に1対の偏光板7
1 、72 が貼付されており、さらに一方の偏光板72 の
外面に反射板8が配置されている。図は電極のある変調
部Aと電極のない領域の非変調部Bからなる一画素領域
pを示している。このTN型LCDは光路Lが、偏光板
71 、72 を計4回、基板2、3を計4回通過する。こ
れらの部分の透過率のうち、偏光板の透過率は少なくと
も1回分は、原理的に50%以下であり、例えば偏光子
の機能を果たす偏光板は実際は40数%である。他の偏
光板や基板においてもそれ自身の吸収があるので、反射
率は著しく低い。
【0005】偏光板を1枚用いる表示モードとしては、
例えば図16に示す偏光板1枚モードECB型LCDで
あり、図15と同一符号は同様部分を示す。他の図も同
様である。前記TN型LCDと比較して光路的に、偏光
板71 は2回、基板2も2回しか通過しない。前記TN
型LCD同様偏光板の透過率は少なくとも1回分は、原
理的に50%以下であり、実際は40数%である。しか
しながら光路的に、偏光板2回、基板2回分の光吸収を
削減できることから前記TN型LCDよりは、若干反射
率が高い。
【0006】これらと比較して偏光板を用いない表示モ
ードは、例えば図17に示すPC−GH型LCD、図1
8に示すGH−HOMO型LCD、図19に示す2層型
GH−HOMO型LCD等がある。いずれの方式も偏光
板を用いないので、前記偏光板を用いる表示モードのよ
うに透過率が少なくとも1回分は、原理的に50%以下
であり、実際は40数%である偏光板を用いない分だけ
明るくなる。また、前記図16の偏光板1枚モードEC
B型LCD同様反射板をセル内面に設ければ偏光板1枚
モードECB型LCD同様、基板2回分の光吸収を削減
することができる。従って前記偏光板を用いる表示モー
ドと比較して、反射率が著しく高くなる。
【0007】しかしながら、図17に示すPC−GH型
LCDは、暗状態を得るために液晶層61 の液晶材料に
極めて強いカイラリティを与えて、強い螺旋構造の分子
配列としている。ここで符号LMは液晶分子、GHは染
料を示している。これを明状態にするには、この強い螺
旋構造ほどいて、且つ液晶分子LMを垂直にチルトさせ
る必要がある。したがって極めて高い電圧を印加する必
要があり、実用的に表示容量の大きいディスプレーには
応用できない。
【0008】また、カイラリティを与えて、強い螺旋構
造の分子配列である状態及び、極めて高い電圧を印加し
て前記強い螺旋構造ほどいた状態の2状態ともに、ある
程度の安定性があり、電気光学特性(印加電圧に対する
反射率若しくは透過率特性)にヒステリシスを生じる。
このために、中間調表示(階調表示)が困難である問題
を持っている。
【0009】また、図18に示すGH−HOMO型LC
Dは液晶層62 が1方向の偏光成分しか吸収しないの
で、暗状態の明るさは、明状態の半分以上になり、コン
トラストは2:1以下と極めて低い値となり実用的では
ない。
【0010】また、図19に示す2層型GH−HOMO
型LCDは図18に示すGH−HOMO型LCDと異な
り配向を交差させた2層の液晶層62 、62 を用いるこ
とにより2方向の偏光成分を吸収でき、高いコントラス
トが得られるが、2層の液晶層ともに駆動する必要があ
り、2層の液晶層間の基板2aの厚み分の視差が生じ
る。よって高精細表示には応用できなし、コストも高く
なる。
【0011】また、コールとカシュノウ(H.S.Coleと
R.A.Kashnow Applied Physics Letters,Vol.30,No.12,
pp619-621(15 June 1977) )は、GH−HOMO型LC
Dに4分の1波長板と拡散反射板を加えた構成の反射型
LCDを提案している。このLCDの構成を図20に示
す。図20に示す反射型LCDは、図21に示すように
液晶セルの液晶層62 を出射した入射光Li が、4分の
1波長板9を透過し、拡散反射板8でLr として反射さ
れ、再び4分の1波長板9を透過することによって、位
相を2分の1波長ずらされ、再び液晶セル1に入射する
機能を得るものである。ここで直線偏光のみが4分の1
波長板9によって位相が変化する。よって、図19に示
す2層型GH−HOMO型LCDと同様の光制御が1層
の液晶層62 すなわち1層の液晶セル1で得られるもの
である。
【0012】これら反射型LCDは必然的に光を反射さ
せる反射層を形成している。一般的に反射層はセルの外
面に貼り付けた反射板からなる。反射板として従来は、
アルミホイルをプラスチックフィルムに貼り付けた構造
や、表面に凹凸を設けたプラスチックにアルミニウムを
蒸着した構造、さらに白色の上質紙等を用いている。ま
た、セル内面にアルミニウムを蒸着した構造と同様に基
板表面に凹凸を設け、その上にアルミニウムを蒸着し反
射層とすることも提案されている。この場合、この反射
層自体を電極として用いる方式(反射電極)と反射層と
は別に電極を形成する方式(この場合、反射層は反射
膜)とがある。
【0013】前述したアルミホイルをプラスチックフィ
ルムに貼り付けた反射板や、表面に凹凸を設けたプラス
チックにアルミニウムを蒸着した反射板は、前記いずれ
の表示モードにも応用されており、セル内面に基板表面
に凹凸を設け、その上にアルミニウムを蒸着し反射層と
するものが、偏光板1枚モードECB型LCDや、PC
−GH型LCDや、GH−HOMO型LCDや、2層型
GH−HOMO型LCDへ応用することが検討されてい
る。これらの表示モードは反射層と液晶層の間に光制御
を行う光学媒体(偏光板や位相差板)を必要としないた
め、光学媒体を反射層上、つまりセル内面に形成する必
要がなく比較的容易にセルを作製することが可能であ
る。
【0014】また、白色の上質紙からなる反射板は、反
射層における光反射が表示の明暗を制御する光制御にか
かわっていない表示モード、つまり偏光板1枚モードE
CB型LCDやGH−HOMO型LCDに4分の1波長
板と拡散反射板を加えた構成の反射型LCD以外の表示
モードへの応用がなされている。
【0015】これら反射型LCDにおける反射層は、表
示の「明るさ」及び「コントラスト比」特性、及びそれ
らの視角依存性、光源とLCDとの角度依存性に大きく
影響を及ぼす。
【0016】従来の反射型LCDに用いられる反射層
は、前述した表示の「明るさ」及び「コントラスト比」
特性、及びそれらの視角依存性、光源とLCDとの角度
依存性が十分なものではなく、「明るさ」及びそれらの
視角依存性、光源とLCDとの角度依存性を決め得る反
射層の反射率及びそれらの視角依存性、光源とLCDと
の角度依存性は低く狭いものであり、したがって「コン
トラスト比」についても同様悪かった。さらに、反射層
における光反射が表示の明暗を制御する光制御にかかわ
っている表示モード、つまり偏光板1枚モードECB型
LCDやGH−HOMO型LCDに4分の1波長板と拡
散反射板を加えた構成の反射型LCDに従来の反射層を
用いた場合は、反射層で光が反射する際に、反射層に入
射した光の偏光状態が著しく変化して反射され、表示の
制御に影響して「コントラスト比」特性を低下させてい
た。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の反
射型LCDに用いる反射層は、表示の「明るさ」及び
「コントラスト比」特性、及びそれらの視角依存性、光
源とLCDとの角度依存性が十分なものではなく、特に
反射層における光反射が表示の明暗を制御する光制御に
かかわっていない表示モード、つまりは偏光板1枚モー
ドECB型LCDやGH−HOMO型LCDに4分の1
波長板と拡散反射板を加えた構成の反射型LCD以外の
表示モードに従来の反射層を用いた場合は、反射層で光
が反射する際に、反射層に入射した光の偏光状態が著し
く変化して反射され、表示の制御に影響して「コントラ
スト比」特性を低下させていた。
【0018】本発明は、これら問題点を改善、解決し、
反射型LCDに用いる反射層は、表示の「明るさ」及び
「コントラスト比」特性、及びそれらの視角依存性、光
源とLCDとの角度依存性が著しく優れた反射型液晶表
示素子を提案することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述した問題
点を解決する手段として、少なくとも1枚の電極付き基
板、前記電極により制御される液晶層及び前記液晶層を
透過した光を反射する反射層を備え、前記反射層の表面
形状が、半径30μm以下の球の球冠の実質的なハニカ
ム配列であり、前記球の半径をrとすると、前記球冠の
底面の半径aが半径rの0.087倍乃至0.707倍
であり、球冠の高さが半径rより小さく、前記反射層の
少なくとも表面が金属反射面である反射型液晶表示素子
において、前記反射層は、前記球冠の底面の半径a1 と
前記球の半径r1 とからなる第1の領域と、前記球冠の
底面の半径a2 と前記球の半径r2 とからなる第2の領
域とを少なくとも有し、かつ、 a1 ≠a2 、 r1 ≠r2 または a1 ≠a2 、 r1 =r2 または a1 =a2 、 r1 ≠r2の関係式を満足する
ことを特徴とする反射型液晶表示素子を得るものであ
る。
【0020】さらに、第1の領域と第2の領域とが画素
単位で設けられていることを特徴とする反射型液晶表示
素子を得るものである。
【0021】以下、本発明の作用について、図面を用い
て、詳細に説明する。
【0022】一般的に反射型LCDは、システム上に光
源を具備していない。つまり外光を利用して表示してい
るため、光源は用いる環境により変化する。殆どの環境
においてLCDに入射する光は完全に拡散しておらず、
且つ種々の角度から入射する。このため、仮に反射型L
CDの反射層において入射光がすべて正反射すると反射
型LCDは背景を写す鏡となり、表示を認識することが
困難となる。また、入射光強度の強い方向の正反射方向
以外の方向から観察した場合、反射する光は殆ど得られ
ず暗い表示しか観察できない。したがって、反射型LC
Dにおける反射層では、ある程度以上の拡散性を持った
反射特性が必須である。従来用いていた反射層(反射
板)は、この拡散性を持った反射特性を得るために表面
に凹凸のある基板上に反射率の高い金属を蒸着したり、
強い光拡散性を得るために紙を用いたりしていた。
【0023】しかしながら、従来の表面に凹凸のある基
板上に反射率の高い金属を蒸着した反射板は、光拡散性
を得ることができるものの、全体の反射率を高めるため
の最適な設計はなされておらず、反射率は低い。また、
紙を用いた反射板は反射板自体の光吸収が強く、拡散性
は極めて優れているが、反射率は著しく低かった。
【0024】また、前述したように反射層における光反
射が表示の明暗を制御する光制御にかかわっている表示
モード、つまり偏光板1枚モードECB型LCDやGH
−HOMO型LCDに4分の1波長板と拡散反射板を加
えた構成の反射型LCDに、従来の反射層を用いた場合
は、反射層で光が反射する際に、反射層に入射した光の
偏光状態が著しく変化して反射され、表示の制御に影響
して「コントラスト比」特性を低下させていた。
【0025】図3は本発明との比較のために、従来の反
射板8の基本構造の一例を図式化したものである。図3
(a)は、Al蒸着タイプ、図3(b)は紙タイプであ
る。Al蒸着タイプでは平坦部分8aが多く、その分、
正反射方向以外での反射率が低い(図中ハ)。また、反
射層8での反射回数が2回以上となる領域8bや方向も
多数ある(図中イ、ロ)。いずれの反射においても金属
反射をなしているが、たとえ金属反射をしていても反射
するごとに必ず吸収を伴う。金属反射率が高いとされる
アルミニウムや銀でも、1回の反射につき、5〜10%
の吸収を伴う。これにより、反射表面8Aでの反射回数
が2回以上あるとその分、反射率は低下する。これらの
ことから、図3(a)のような形状では、高い反射率は
得られない。また、反射回数が2回以上ある領域と1回
のみの領域とで、反射層に入射した光の偏光状態が異な
り、反射光の偏光状態が制御できない。
【0026】図3(b)の紙タイプでは、屈折効果等よ
り、図3(a)以上に光lの拡散性が高いが、Al蒸着
タイプ以上に反射回数が多く、また透過する光ltも多
く、吸収される光も多い。よって、反射率は著しく低
く、また、入射した光の偏光状態は殆ど破壊される。
【0027】このように、従来の反射板は十分な反射率
と偏光を維持した反射が得られていない。
【0028】図1は本発明による反射型LCD用反射層
(反射板)の構造の一例を説明するものである。図1
(a)は平面図であり、図1(b)はA−A線に沿う断
面を、図1(c)はB−B線に沿う断面を示している。
また、図2は図1に示す反射板を用いた反射型LCDの
構造の一例を示すものである。
【0029】図1に示すように本発明の反射型LCDの
反射層(反射板)18は、第1に、その表面(反射面)
18Aの形状が図1(b)の断面のように、球冠形状の
凸部18A1 を有している。且つこの球冠の底面(円形
状)の半径aが球の半径rの0.087倍乃至0.70
7倍となっている。つまり、球冠の高さtは半径rより
小さく、球冠を断面でみた場合の扇型の中心角が10゜
乃至90゜となる。
【0030】また、第2に、平面的には、多数の球冠が
ハニカム構造すなわちほぼ稠密6方配列に配列されてお
り、前記球冠が平面的に見て、最も密度が高くなるよう
に配列される。
【0031】第3に、その表面18Aが金属光沢のある
金属から形成されている。このため、表面における反射
を球面の1点で考えると、図4に示すように、表面(反
射面)18Aの接面18pに対する法線zを軸として入
射する光Li と軸のなす角度と反射され出射する光Lr
と軸のなす角度ωは等しい。つまり球冠の各点で、いず
れも正反射する。
【0032】ここで本発明の反射層の反射特性を平面的
に考えてみる。図5は本発明の反射層の光反射機構を断
面(2次元的)に示したものである。図に示すようにあ
る方向から入射した光(図中li ニ〜ヌ))の反射方向
は種々の方向となる。これは、図4に示すように、本発
明の反射層は点でみれば正反射しているが、表面形状が
球面(真球面)となているので一つの球冠18A1 の表
面上には同一の方向の接面を持つ点が存在しない。従っ
て、一方向から入射した光li は全て異なる方向に反射
される。また、逆に観察する側から考えた場合、図に示
すように観察者(図中O)の方向に出射される光lr は
一つの球冠18A1 上では全て異なる方向から入射した
光である(図中ル〜タ)。反射型LCD10の表示に用
いる光は外光であり、液晶層を透過して反射層18に入
射する光は、種々の方向から入射する平行に近い光であ
る。よって、観察者は種々の方向から入射する光の反射
を観察することになり、つまりあらゆる方向から入射す
る光を観察することとなるので明るい表示を観察するこ
とになる。しかも一方向から入射する光は種々の方向に
反射される。
【0033】本発明はさらに、第4に、球冠の半径rが
30μm以下とする。したがって球冠のピッチはその半
径rの2sin(θ/2)倍(θは中心角)(本発明の
場合10゜乃至90゜)であるので、LCDの殆どの画
素サイズレベルもしくはそれ以下のピッチとなる。した
がって、観察者にとっては、反射層が背景を写す鏡には
ならない。
【0034】球冠のサイズの一例は半径rが3.5μ
m、底面半径は4.9/2μmである。
【0035】さらに、同様に球冠の大きさを、その円弧
が描く球面の中心角θが90゜より大(θ=180゜と
した)を考えてみると、図6に示すように本発明の反射
層同様拡散反射はなされるものの、図中(ち〜ぬ)に示
す入射光は2回以上の反射をして出射されている。この
ように、球冠の中心角θが90゜より大きくなると2回
以上の反射を生じる頻度が高くなる。
【0036】図7は、種々の中心角θからなる球冠の凸
面を持つ反射層に、He−Neレーザーを種々の角度φ
から入射し、1回のみの反射で出射する光の比率(反射
層の面積比)を測定した結果である。図から球冠の中心
角θが小さい程、比率が高くなることがわかる。つまり
θが小さいほど2回以上の反射の頻度が少なくなり、そ
の分反射層での光吸収が減り、また、偏光の維持度合い
も高まる。しかしながら、あまりθが小さすぎると光の
拡散性が弱くなり光の利用効率が下がるし、観察者にと
って背景を写す鏡となってしまう。
【0037】そこで発明者等は図22に示す測定系によ
ってサンプル43の拡散反射率と偏光維持率のθ依存性
を測定した。拡散反射率は30゜の入射角から入射させ
た光源41、42からの2方位の入射光に対して法線方
向での輝度を輝度計40で測定し、標準白色板の輝度を
1(100%)として評価した。また、偏光維持率は入
射光を直線偏光として、法線方向に前記直線偏光の偏光
軸と直交するように吸収軸を配置した偏光板を輝度計の
手前に配置し完全な正反射をなすAlの鏡の輝度を1
(100%)として評価した。拡散反射率の測定結果を
図8に、偏光維持率の測定結果を図9に示す。図から明
らかなようにθが90゜より大となると拡散反射率、偏
光維持率ともに低下し、また、θが10゜以下では拡散
反射率が著しく低下する。したがって、本発明のように
球面状の表面形状からなる金属反射面を反射層として用
いる場合、その球冠の中心角θは10゜乃至90゜とす
るのが望ましい。
【0038】以上のことは、観察者が反射層を法線方向
から観察した場合のことである。斜めから観察した場合
について考える。図22におけるωの値を変化させて、
拡散反射率を測定した結果を図23に示す。前述したθ
の適正値、10゜≦θ≦90゜において、いずれも高い
拡散反射率を得ている。
【0039】しかしながら、いずれもωに対し極値を持
っている。このことは観察者が視角を変化させたときに
輝度の変化を感じることを意味する。これを解決するに
は、例えば図24に示すように、一表示単位内(一画素
内)にθの異なる領域を一つ以上設けるようにすればよ
い。
【0040】ここで反射層を平面的に見た場合、球冠の
ピッチ、密度は反射率に依存する。本発明の反射層は一
つの球冠につき、一方向に反射される光は1点しか存在
しない。従って一方向に反射する光の量は相対的にみて
ピッチが小さい程多くなる。しかしながらピッチを可視
光波長に近づけすぎると、光回折現象が生じたり、光が
干渉したりして、偏光が破壊されたり、反射光が着色し
たりして問題となる。こうした問題が発生しないピッチ
は用いる表示モードやセルの構造により異なるのでそれ
ぞれに応じて対処すればよい。
【0041】例えば光干渉を起こさないようにするには
球冠ピッチを2.5μm以上にするのがよい。また、球
冠配列方向例えば図1、A−A線、B−B線と素子の画
素配列方向を非平行に僅かにずらすことによりモアレの
発生の原因になる干渉を生じないようにすることができ
る。
【0042】ここで、図1に示すように、本発明の反射
層は球冠(球冠)状の凸部が平面的にみて稠密6方すな
わちハニカム構造の配列をなしている。したがって、平
面的にこの凸部が占める割合は、およそ90.69%と
高く、殆どの面積を占めている。したがって、仮に前記
凸部以外の領域を平坦にしても、この領域は、ほぼ正反
射をなすので全体としては拡散反射率に殆ど影響を及ぼ
さない。しかしながら、この領域にさらに底面の小さい
同様の球冠からなる凸部を設ければ全体の特性はさらに
向上する。
【0043】図2に示すように、本発明の反射層18
は、別途、反射層単体を作り、糊等の結着剤を用いて液
晶セル11に貼り合わせて用いればよい。
【0044】ここに液晶セル11は、電極14をもつ観
察側基板12と、電極15をもつ対向基板13間の間隙
に液晶層16を配置し、同間隙をシール剤で封止した構
造を有している。符号11bは間隙剤、LMは液晶分
子、GHは染料、19は4分の1波長板を示す。
【0045】この場合、反射層を液晶セル作製工程と
は、別に作製することができるのでLCD全体の製造コ
ストは少なくて済む。しかしながら、表示モードの光制
御において、液晶層の前後面に偏光板や位相差板のよう
な光学フィルムを配置する必要がない表示モード(例え
ば図17、19に示す表示モード)では、前述した本発
明の反射層を基板上に設けて、これを基板として用いる
ことが容易であり、こうすれば、LCDの構成材料は簡
略化できるし、別途ガラス等の基板を用いる場合と比較
して、その分の光吸収を防ぐことができ、表示の明るさ
が向上する。
【0046】さらに本発明の反射層は、少なくとも表面
が金属からなるものなので、この反射層自体を電極とし
て用いることもできる。また、本発明の反射層上に偏光
板や位相差板を形成すれば、前述したいずれの表示モー
ドに対しても適用できる。よって、本発明の反射層はセ
ル内面に設けること(セルが基板1枚から構成されてい
る場合、電極形成面上に設けることを意味する)が可能
であり、こうすることによって、さらに反射率等の特性
を高めることができる。
【0047】また、本発明の反射層すなわち反射板は、
少なくとも従来の反射板より反射率が向上するので、全
ての反射型LCDに適しているが、特に2色性染料を添
加した液晶材料を用いる表示モード(前述した図2、図
17、18、19、20に示す表示モード)に適用した
場合、極めて大きい効果が得られる。これは2色性染料
を添加した液晶材料を用いる表示モードでは入射する光
が液晶セル(反射層以外)において殆ど吸収されず、な
おかつその光吸収にはほとんど視角依存性がないため、
本発明の反射層の作用、効果が十分に得られるからであ
る。
【0048】特に図2や図20に示す4分の1波長板を
用いる表示モードでは、反射層において偏光を維持した
反射が必要なので本発明の反射層を用いれば極めて効果
が高い。つまり、本発明の反射層は、前述した2色性染
料を添加した液晶材料を用いる表示モードに応用すれ
ば、より優れた特性向上が得られるわけである。
【0049】また、本発明の反射層の反射面(表面)に
用いる材料は可視光に対する反射率が高いものであれば
前述した効果が得られる。中でもアルミニウムや銀は金
属反射率が高いので特に優れる。しかしながら、銀は腐
食性が高いのでその扱いが容易ではない。また、単体で
は反射率に波長依存性があり、若干の色付きを生じる。
したがって、安価で耐蝕性に優れたアルミニウム及びそ
の合金が特に優れている。本発明の反射層は反射面が金
属光沢のある金属で、十分な反射率の得られる膜厚であ
ればその下地はなにでもよい。よって、一体で形成する
のが有利な場合(例えば鋳型で製造する場合)は全体を
反射面に用いる材料で形成すればよいし、LCDに可撓
性を持たせる場合は、可撓性のあるフィルム上に表面の
み金属光沢のある金属としてもよい。
【0050】また、反射層の球冠形状は、真球面の他、
部分楕円面、部分放物面などで形成することができる。
【0051】さて、こうした本発明の反射層(反射板)
は、微細な凹凸パターンからなっているので、製造は簡
単ではない。そこで本発明の反射層を容易且つ安価に製
造する方法について図10により説明する。図10は、
本発明の反射層を容易且つ安価に製造する製造方法のフ
ローチャートである。
【0052】(a)工程−微粒子散布 まず、プラスチック、ガラス等の平坦性のある基板50
上にLCDに用いるスペーサ等、球状の微粒子(真球形
状)51を散布する。この時、球状の微粒子が前述した
ハニカム構造に分散するように密度を高くして分散させ
る。
【0053】(b)工程−ハニカム構造に分散 まず、基板50上に十分な数の微粒子51を散布した後
その上に平坦性の高いフィルム52を載せて均一な圧力
を印加しながら基板平面方向にスライドさせる。こうす
れば、微粒子は単層になり、且つ凝集して配置するので
前述したハニカム構造が容易に形成できる。この時、ベ
ースフィルムとなる基板にあらかじめ糊等の付着性のあ
る液体を薄く塗っておけば、微粒子はベースフィルムと
なる基板側に結着される。
【0054】(c)工程−膜被覆 しかる後、この上にアルミニウム等の金属被膜53を蒸
着すればよい。ここで、微粒子として反射層の反射面に
用いる金属を材料としたものを用い、蒸着のかわりに電
着にて表面に金属膜を形成すれば、表面は完全に導通さ
せることができ、反射層を電極として用いることが可能
となる。また、同様の効果は、導通性の高い金属を表面
にメッキした球状微粒子51aを用いても得られる。こ
のように表面のみならずその下地も金属とすれば、反射
層の基板に対する密着性は優れたものとなる。金属膜の
下地に所定の膜厚を得る中間被膜54を形成してもよ
い。
【0055】ここで、この方法により本発明の反射層を
形成するには、前述した球冠の中心角θを所望の値とす
るために微粒子上の膜の膜厚は微粒子の半径の0.41
4倍(θ=90゜の場合)乃至10.473倍(θ=1
0゜の場合)とすればよい。膜厚が厚くて蒸着では均一
性を得るのが困難な場合は、別途膜厚を得るための中間
膜を設けるか、前述した電着を用いた手法を用いればよ
い。
【0056】さらに、大量に生産する場合は、こうして
得られた反射板を第1の型として、この表面にプラスッ
チック等のベースフィルムを被着して、第1の型から分
離して、部分凹球面の凹みが稠密に配列された第2の型
をつくり、この第2の型をもとにして反射層をつくれば
安価に大量に生産することが可能となる。
【0057】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を用いて説明する。
【0058】(実施例1)0.7mm厚で120mm×
90mmのガラス基板上に粘度が60cpsのポリアミ
ク酸HL−1100(商品名(株)日立化成製)を60
0A(オングストローム)の厚みでスピンコートし、5
分程、室温で乾燥させた後、前記ポリアミク酸膜上に真
球状の微粒子としてミクロパール(商品名(株)積水フ
ァインケミカル製)(粒径7.0μm)を散布し、しか
る後、0.7mm厚で150mm×150mmの基板を
上に載せ軽く押しながら基板長手方向にスライドさせ
た。しかる後上に載せた基板を外し、150℃、2時間
の焼成を行い、前記ポリアミク酸を硬化させ、前記真球
状の微粒子を基板上に固着させた。ここで、前記真球状
の微粒子の分散状態を目視、顕微鏡観察で調べたとこ
ろ、前記微粒子は単層で、且つほぼ平面的に見て図1
(a)に示すようなハニカム構造に配列していた。
【0059】しかる後、レジスト材OFPR−5000
((株)東京応化製)を1000Aスピンコートし10
μm/10μmのストライプパターンマスクで露光した
後、γブチルラクトンによりエッチングし、ジアセトン
アルコールにて前記レジスト材を剥離して、ライン10
μm幅、ピッチ20μm幅にパターン形成した。
【0060】しかる後に、再度HL−1100((株)
日立化成製)を前述したようにスピンコートし、同様の
手法にて粒径6.0μmの微粒子(ミクロパール、
(株)積水ファインケミカル)を基板上に固着させた。
その結果、前記7.0μmの粒子の無い領域のみに6.
0μmの粒子がハニカム構造に固着された。
【0061】しかる後、粘度が120cpsのポリアミ
ク酸HL−1100((株)日立化成製)を1μmの厚
みでスピンコートし、150℃2時間の焼成を行い、前
記ポリアミク酸を硬化させた。しかる後常温でアルミニ
ウムを5000A蒸着し、本発明に用いる反射板を得
た。図1に示すように、本実施例で作製した反射板18
は表面に球冠状の凸部18A1 を有し、反射面18Aは
金属光沢のあるAlからなり、球冠は平面的にハニカム
構造に配置され球冠の半径rは3.5μmであり、球冠
の底面の半径aはおよそ4.9μmとなっている。また
球冠の凸部以外の領域は、ほぼ平坦な凹状になってい
た。
【0062】こうして得られた本発明の反射板の反射率
を図22の測定系にて前述した標準白色板を基準とした
方法にて測定したところ、反射率は300%と極めて高
い値となった。また、光線の入射角を30°から60°
に変えて測定したところ、反射率は150%と高かっ
た。反射光はほぼ無彩色であった。
【0063】図11は本実施例の液晶表示素子10を示
すものであり、観察側基板12とその対向基板13は各
対向する面にそれぞれ電極14、15を有し、両基板1
2、13の間隙に液晶層16を挟んでなる液晶セル11
と、対向基板13の外面に貼付した4分の1波長板19
と、さらに4分の1波長板19面に上述構成の反射層
(反射板)18を貼付した構造を有する。
【0064】両基板12、13は、0.7mm厚のガラ
ス基板であり、一方の基板すなわち対向基板13は図1
1(b)、(c)に示すようなMIM素子20付き基板
である。図11(b)は一画素の電極15の形状を示
し、図11(c)は有効表示領域131 の形状を示して
いる。画素数は横480×縦320であり、各画素pは
MIM素子20をスイッチング素子としw有し、一画素
電極サイズは180μm×180μmである。
【0065】また、観察側基板12として図11
(d)、(e)に示すITOストライプパターン電極1
4を形成した基板を作成した。ここで図11(d)は一
画素に該当するパターン形状を示し、図11(e)は、
有効表示領域121 の形状を示している。図11(d)
に示すITOストライプパターン電極14を形成した基
板のストライプパターン幅は180μm(ライン幅17
5μm)である。
【0066】これら2枚の基板12、13に、配向膜2
1、22としてポリイミド配向剤(商品名AL−105
1、(株)日本合成ゴム製)を有効表示領域に印刷、焼
成し、前記ITOストライプパターンと平行であり、且
つ対向する基板間で向きが180゜逆となる方向にラビ
ングする。しかる後、観察側基板12に粒径8μmの基
板間隙材23(商品名ミクロパール、(株)積水ファイ
ンケミカル製)を散布密度100/mm2 にて散布し、
対向基板の有効表示領域周辺に5mm幅の開口部を設け
た周辺シールパターンをスクリーン印刷法にて形成し
た。ここで用いたシール材料は1液性エポキシ樹脂(商
品名XN−21、三井東圧化学(株)製)である。
【0067】しかる後、前記2枚の基板12、13を電
極面が対向するようにして重ね合わせて、基板間隙が前
記基板間隙材23の粒径と等しくなるよう加圧しながら
180℃で2時間焼成し、本実施例の液晶表示素子10
に用いる空セルを得た。しかる後、前記空セルに液晶材
料として正の誘電異方性を示すネマティック液晶材料
(商品名ZLI−4801−100、(株)メルクジャ
パン製。Δn=0.1055。Δε=+4.9)に黒色
の染料(商品名LA103/4、(株)三菱化成製)を
2.0wt%添加したものを減圧注入法にて注入して液
晶層16とし、前記周辺シールパターンの開口部を紫外
線硬化樹脂(商品名UV−1000、(株)ソニーケミ
カル製)にて封止し、本実施例のLCDに用いる液晶セ
ル11を得た。
【0068】このセルに4分の1波長板19および上述
の反射板18を貼り付けて素子(LCD)10を得た。
【0069】こうして得られたLCDは、観察側基板1
2から入射した光が液晶セル11を透過して反射層18
で反射し、再び液晶セル11を透過して観察側基板から
出射するが、電極14、15で制御される液晶層16に
より光スイッチングする。反射層18で反射し液晶セル
11を透過した光を測定し、LCDの反射率及びコント
ラスト比を図22に示す測定装置で測定した。測定はサ
ンプル43の配置位置の中央から法線方向の位置に距離
30cmで輝度計40を配置し、ほぼ同じ高さに前記法
線方向と30°の角度をなす方向に図示するように赤緑
青3波長に発光する高演色性蛍光灯41、42を2灯配
置して、サンプル43部分の照度が580ルクスとなる
ようにして、標準拡散板(MgO板)の輝度を測定し、
この輝度を反射率100%とし、サンプルの反射率及び
コントラスト比を測定した。
【0070】液晶層への印加電圧が4VとなるようMI
M素子を用いて全面(全画素)に電圧を印加して反射率
を測定したところ、反射率は75%と極めて高い値であ
り、また、液晶層への印加電圧が0Vと4Vとなるよう
MIM素子を用いて全面(全画素)に電圧を印加してコ
ントラスト比を測定したところ、12:1で高く、反射
率同様に角度依存が少なく、視角、光源の環境に左右さ
れることが従来より少なくなっていることがわかった。
【0071】(比較例1)実施例1における反射板とし
てアルミホイルの梨地状の粗面を反射層として、実施例
1と同様にポリビニルアルコールを結着剤として実施例
1のセルに貼り合わせて、LCDを試作した。
【0072】実施例1同様にして、反射率とコントラス
ト比を測定したところ、反射率は62%と実施例1より
も低く、コントラスト比も同様に9:1と実施例1に及
ばなかった。
【0073】また、反射板単体の特性をず25の装置で
測定したところ、光源の入射角30°で150%、60
°で12%と実施例1の反射板よりも低い反射率であっ
た。
【0074】(実施例2)粒径が0.03μm以下のセ
ラミック粒子を水に溶かし、実施例1で作製した反射板
上に塗布し、室温にて12時間乾燥させ、しかる後、1
100℃で2時間焼成し、実施例1で作製した反射板の
型を作った。
【0075】この型を用いて、ポリカーボネイトにて、
O.3mm厚の基板を作製した。しかる後、凸部を有す
る面に、常温でアルミニウムを3000Aの膜厚に蒸着
し、共通べた電極を兼ねた本実施例の反射電極付き対向
基板を得た。
【0076】こうして得られた本実施例の反射層の反射
率を実施例1同様、図22の測定系により測定したとこ
ろ、反射率は300%と、実施例の特性が完全に再現さ
れていることが確認できた。また、図22における光源
の入射角を30°から60°に変えて測定したところ、
反射率は150%と、同様に実施例1の特性が完全に再
現されていることが確認できた。また、反射光はほぼ無
彩色であった。
【0077】しかる後、観察側基板12として図12に
示すようなTFT素子20A付き基板を作成した。
【0078】まず、ガラス基板の上にゲート配線24、
信号線配線25、TFT素子20Aを形成し、しかる後
基板全面にITOを2000Aの膜厚にて成膜しフォト
リソグラフィー法にてパターニングし、画素電極を得
た。
【0079】こうして得られた2枚の基板を用い、これ
らの基板に配向膜として垂直配向性を示す配向膜JAL
S−214−R14(商品名、(株)日本合成ゴム製)
を膜厚600Aにて塗布し、180℃にて1時間焼成
し、しかる後、配向処理を施さずに、基板間隙材散布工
程からシール焼成の工程を実施例1同様の製法、材料、
条件で行い、空セルを作製した。
【0080】しかる後、実施例1に用いた液晶材料にカ
イラル材S−811(商品名、(株)メルクジャパン
製)を8wt%添加して、螺旋ピッチが1.2μmとな
り前記空セルの基板間隙にて、液晶分子及び染料分子が
螺旋状に配列し、かつ配向膜表面以外の液晶層中心部で
螺旋の軸がセル基板法線から、平面方向に倒れた分子配
列になるようにして、実施例1同様の方法にて注入し、
実施例1同様に注入口を封止して本実施例のLCDを得
た。本実施例は図17に示す配置となりGH−PC型の
表示モードで動作する。
【0081】実施例1同様、本実施例のLCDの反射率
及びコントラスト比を図22に示す測定装置で測定し
た。液晶層への印加電圧が15Vとなるよう全TFTM
素子をスイッチングして全面(全画素)に電圧を印加し
たところ、反射率は70%と極めて高い値となり、ま
た、液晶層への印加電圧が0Vと15VとなるようTF
T素子を用いて全面(全画素)に電圧を印加してコント
ラスト比を測定したところ15:1ときわめて高い値を
示した。
【0082】(実施例3)図13に示すように、観察側
基板12と対向基板13に0.7mm厚のガラス基板を
用い、一方の基板12にライン幅175μm、スペース
5μm、ライン数480本のITOストライプ電極を形
成し、他方の基板13にライン幅175μm、スペース
5μm、ライン数320本のITOストライプ電極を形
成した。本実施例の有効表示領域は実施例1と同じであ
る。
【0083】各々の基板12、13に配向膜として、ポ
リイミド配向剤(商品名、AL−1051、(株)日本
合成ゴム製)を有効表示領域に印刷、焼成し、基板12
の配向膜に矢印12a方向、基板13の配向膜に矢印1
3aの方向に各々ラビングして、しかる後、観察側基板
12に基板間隙材23として粒径8μmのミクロパール
(商品名(株)積水ファインケミカル製)を散布密度1
00/mm2 にて散布し、対向基板13の有効表示領域
周辺に5mm幅の開口部を設けた周辺シールパターンを
スクリーン印刷法にて形成した。ここで用いたシール材
料は1液性エポキシ樹脂XN−21(商品名、三井東圧
化学(株)製)である。
【0084】しかる後、前記2枚の基板12、13を電
極ストライプが直交するようにその電極面を対向して重
ね合わせて、基板間隙が前記基板間隙材の粒径と等しく
なるよう加圧しながら180℃で2時間焼成し、本実施
例の液晶表示素子に用いる空セルを得た。しかる後、前
記空セルに液晶材料として正の誘電異方性を示すネマテ
ィック液晶材料ZLI−4801−100(商品名、
(株)メルクジャパン製。Δn=0.1055。Δε=
+4.9)を減圧注入法にて注入し液晶層16とし、前
記周辺シールパターンの開口部を紫外線硬化樹脂UV−
1000(商品名、(株)ソニーケミカル製)にて封止
し、本実施例のLCDに用いる液晶セルを得た。
【0085】しかる後、観測側基板12外面にリタデー
ション値844nmの位相差板(ポリカーボネイト製、
(株)日東電工製)19を図13(a)に示す方向に光
軸19aを合わせて貼付けた。また、さらに、位相差板
19の外面に、偏光板17を図に示す方向に吸収軸17
aを合わせて貼付けた。しかる後、対向基板13の外面
に、実施例1で作製した反射板18を張り合わせた。貼
合わせには、高屈折率透明高粘性液体RTZ−206
(商品名、(株)触媒化成工業製、屈折率1.9)を糊
として用いる。
【0086】こうして得られた本実施例のLCDの反射
率及びコントラスト比を、実施例1同様、図22に示す
測定装置で測定した。本実施例のLCDは図16に示す
ようなECB型のLCDであり、液晶層のリタデーショ
ン(電圧を印加していない状態で約844nm)を電界
にて制御するものである。液晶層の分子配列はホモジニ
アス配列をなしており、電界を印加すると液晶分子は垂
直に配列し、リタデーションが減少する。本実施例では
初期のリタデーション値を大きく設定しているので、僅
かな電圧の変化で著しくリタデーション値が変化する。
従って電気光学特性が急峻であり、マルチプレックス駆
動が可能となる。本実施例では、1/320duty駆
動にて駆動した(実効電圧は、約2.5Vであった)。
この駆動法にて全面(全画素)を白表示として反射率を
測定したところ、反射率は42%と高い値であり、ま
た、全面(全画素)を黒表示として反射率を測定し、コ
ントラスト比を測定したところ、22:1と極めて高い
値であった。
【0087】(実施例4)実施例1における反射層18
の反射面に用いる金属として銀を用て実施例1同様の条
件、製法、材料にて本発明の反射層(反射板)を作製し
た。また、実施例1にて作製した液晶セルに実施例1同
様にして、本実施例の反射板を貼り合わせて、本実施例
のLCDを得た。
【0088】こうして得られた本実施例の反射層の反射
率を図25の測定系にて前述の標準白色板(MgO板)
を基準とした方法にて測定した。反射光は、若干黄色く
色づいていたが、反射率は330%と実施例1と同様高
い値であった。
【0089】また、実施例1同様に、本実施例のLCD
の反射率及びコントラスト比を図22に示す測定装置で
測定した。液晶層への印加電圧が4VとなるようMIM
素子をスイッチングし、全画素に電圧を印加して反射率
は70%と実施例1同様きわめてたかい値となった。ま
た、液晶層への印加電圧が0Vと4VとなるようにMI
M素子を用いて全画素に電圧を印加してコントラスト比
を測定したところ、12:1と大きい値を得た。
【0090】(実施例5)実施例1同様、0.7mm厚
で120mm×90mmのガラス基板上に粘度が60c
psのポリアミク酸HL−1100(商品名、(株)日
立化成製)を600Aの厚みでスピンコートし、5分程
度、室温で乾燥させた後、ポリアミク酸膜状に粒径7.
0μmの真球状の導電性粒子ニッケルミクロパール(商
品名、(株)積水ファインケミカル性)を散布し、しか
る後、0.7mm厚で150mm×150mmの基板を
上に載せ軽く押しながら基板長手方向にスライドさせ
た。続いて同基板を外し、150℃、2時間の焼成を行
い、ポリアミク酸を硬化させ、真球状の微粒子を基板上
に固定した。ここで真球状の微粒子の分散状態を目視、
顕微鏡観察で調べたところ、実施例1同様、微粒子は単
層で、且つほぼ平面的に見て図1に示すようなハニカム
構造に配列されていた。
【0091】しかる後、この上に常温でアルミニウムを
5000A蒸着し、これを電極として再びアルミニウム
を1μm電着メッキし、本実施例の反射板を得た。本実
施例で作製した反射板は、実施例1同様、表面に球冠状
の凸部を有し、反射面は金属光沢のあるAl膜からな
り、球冠は平面的にハニカム構造に配置され球冠の半径
は3.5μm、球冠の底面は半径およそ4.9μmとな
っている。また球冠の凸部以外の領域は、ほぼ平坦な凹
状になっていた。
【0092】このようにして得られた本実施例の反射板
を液晶表示セルに張り合わせて素子を得た。
【0093】実施例と同じく図25の測定系で反射板の
反射率を測定したところ、300%と高い値を示し、光
源の入射角を30°から60°に変えて測定したとこ
ろ、150%と高い値であった。また、同反射板を貼り
付けた素子の反射率は全画素の液晶層への印加電圧4V
で68%と高く、コントラスト比も、印加電圧0Vとの
対比で12:1と高い値を示した。
【0094】また、本実施例の反射板は実施例1、4の
反射板よりもフィルム強度が強いものが得られ、取扱い
が容易になる。
【0095】(実施例6)実施例2同様、粒径が0.0
3μm以下のセラミック粒子を水に懸濁し、実施例1で
得た反射板を第1の型としてその上に塗布し、室温で1
2時間乾燥させ、しかる後、1100℃で2時間焼成
し、実施例1で得た反射板の型すなわち第2の型を作っ
た。
【0096】この型を鋳型として用い、アルミニウムに
て0.2mm厚の基板を作製し、本実施例の反射板を得
た。次にこの反射板を実施例1と同構成のセルに張り合
わせて本実施例の液晶素子を得た。
【0097】実施例1と同様に図22に示す測定系で、
反射板の反射率を測定したところ、300%となり、ま
た、図22の光源入射角を30°から60°に変えて測
定した反射率は150%であった。この時の反射光は無
彩色である。
【0098】また、本実施例の液晶セルの反射率は68
%と高く、コントラスト比も12:1と実施例1同様に
高い値を示した。
【0099】本実施例の反射板は製造が極めて容易であ
り、本製造方法により本実施例の反射板を大量に量産す
ることができ、反射板のコスト低減をはかることができ
る。
【0100】(実施例7)2枚の0.7mm厚のガラス
基板12、13を用い、一方の対向基板13に図14
(a)、(b)に示すようなMIM素子20付き基板を
作成した。図14(a)は一画素の電極形状を示し、1
80μm×180μmの一画素領域にイエロー用電極1
5Y、マゼンタ用電極15M、シアン用電極15Cを配
置する。図14(b)は有効表示領域131 の形状を示
している。画素数は480(×3)×320である。し
かる後、観察側基板12として、図14(c)、(d)
に示すカラーフィルター付き基板を作製した。図14
(c)、(d)に示すようなイエロー27Y、マゼンタ
27M、シアン27Cの3色からなるカラーフィルター
27付き基板を用いる。各フィルターに対応して有効表
示領域121 にITOストライプ電極14が形成され
る。実施例1同様、2枚の基板12、13に、配向膜と
してAL−1051((株)日本合成ゴム製)を有効表
示領域121 、131に印刷、焼成し、前記ITOスト
ライプパターンと平行であり、且つ対向する基板間で向
きが180゜逆となる方向にラビングして、しかる後、
観察側基板12に基板間隙材として粒径8μmのミクロ
パール((株)積水ファインケミカル製)を散布密度1
00/mm2 にて散布し、対向基板13の有効表示領域
131 周辺に5mm幅の開口部を設けた周辺シールパタ
ーンをスクリーン印刷法にて形成した。ここで用いたシ
ール材料は1液性エポキシ樹脂であるXN−21(三井
東圧化学(株)製)である。
【0101】しかる後、前記2枚の基板を電極面が対向
するようにして重ね合わせて、基板間隙が前記基板間隙
材の粒径と等しくなるよう加圧しながら180℃で2時
間焼成し、本発明の液晶表示素子に用いる空セルを得
た。しかる後、前記空セルに液晶材料として正の誘電異
方性を示すネマティック液晶材料ZLI−4801−1
00((株)メルクジャパン製、Δn=0.1055。
Δε=+4.9)に黒色の染料LA103/4((株)
三菱化成製)を2.0wt%添加したものを減圧注入法
にて注入して液晶層とし、前記周辺シールパターンの開
口部を紫外線硬化樹脂UV−1000(商品名、(株)
ソニーケミカル製)にて封止し、本発明のLCDに用い
る液晶セルを得た。しかる後、実施例1同様にして、実
施例1で試作した本発明の反射板表面に実施例1同様の
透光性媒体層を設けてセルに貼り合わせた。使用した糊
はポリビニルアルコールである。
【0102】実施例1同様、本実施例のLCDの反射率
及びコントラスト比を図22に示す測定系で測定した。
液晶層への印加電圧が4VとなるようMIM素子を用い
て全面(全画素)に電圧を印加して、反射率は36%と
カラー表示しているにもかかわらず、極めて高い値であ
り、また、液晶層への印加電圧が0Vと4Vとなるよう
MIM素子を用いて全面(全画素)に電圧を印加してコ
ントラスト比を測定したところ、9:1と極めて高い値
であった。
【0103】(実施例8)実施例1同様、0.7mm厚
で120mm×90mmのガラス基板上に粘度が60c
psのポリアミク酸HL−1100(商品名、(株)日
立化成製)を600Aの厚みでスピンコートし、5分ほ
ど室温で乾燥させた後、前記ポリアミク酸膜状に粒径
7.0μmの真球状の微粒子、ミクロパール(商品名、
(株)積水ファインケミカル製)を散布し、しかる後、
を0.7mm厚で150mm×150mmの基板を上に
載せて軽く押しながら基板長手方向にスライドさせた。
次に上に載せた基板を外し、150℃2時間の焼成を行
い、前記ポリアミク酸を硬化させ、前記真球状の微粒子
を基板上に固定させた。ここで、真球状の微粒子の分散
状態を目視、顕微鏡観察で調べたところ、微粒子は単層
で、且つほぼ平面的に見て図1に示すようなハニカム構
造に配列していた。
【0104】しかる後、粘度が120cpsのポリアク
ミ酸HL−1100を液晶配向膜として600Aの厚み
でスピンコートし、150℃、2時間の焼成を行い、ポ
リアミク酸を硬化させた。しかる後、常温でアルミニウ
ムを5000A蒸着し、本実施例の反射板を得た。反射
面は金属光沢のあるAl層であり、球冠は平面的にハニ
カム構造に配置され球冠の半径は3.5μmであり、球
冠の底面の半径は約2.5μmとなっている。また球冠
の凸部以外の領域は、ほぼ平坦な凹状になっていた。
【0105】この反射板の反射率を図22の測定系によ
り、標準白色板を基準にして測定したところ、反射率は
400%と実施例1以上に高い値であった。また。図2
2における光源の入射角を30°から60°に変えて測
定したところ、反射率は110%と高かった。また、反
射光は、干渉を起こさずほぼ無彩色であった。本実施例
の反射板は、実施例1の反射板と比較して、表面の反射
率は高く、逆に視角依存性は悪くなっている。本実施例
から球冠の中心角を変えることによって視角特性を制御
することができることがわかる。しかしながら、視角を
含めて全体の反射率は、この中心角に依存することな
く、ほぼ同一であり、きわめて優れた反射率を確保して
いる。
【0106】この反射板を実施例1の液晶セルに適用
し、図22に示す測定系で素子の反射率及びコントラス
ト比を測定した。液晶層への印加電圧が4Vとなるよう
にMIM素子を用いて全面(全画素)に電圧を印加して
反射率を測定した結果、反射率は76%と実施例1同様
に高い値を得た。また液晶層への印加電圧が0Vと4V
の場合に得られる各コントラストの比を測定したとこ
ろ、12:1と高い値を得た。
【0107】
【発明の効果】本発明により、反射率が高く視角特性に
優れた反射層を得ることができ、この反射層を用いて明
るくコントラスト比の高い反射型LCDが実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の反射層の構成を説明するもので、
(a)は平面図、(b)はA−A線に沿う断面図、
(c)はB−B線に沿う断面図
【図2】本発明のLCDの構造の一例を説明する断面図
【図3】(a)(b)は従来の反射板の構造、及び反射
の特性、機能を説明する図
【図4】本発明の反射層の球冠の作用を説明する略図
【図5】本発明の反射層の作用を説明する略図
【図6】本発明の反射層の作用を説明する略図
【図7】本発明の反射層の一回反射で出射する光の比率
の特性図
【図8】種々の反射板の反射率の視角、光源角度(ω)
依存性の特性図
【図9】種々の反射型LCDの反射率、コントラスト比
の視角、光源角度(ω)依存性の特性図
【図10】本発明の反射層の製造工程を説明する図
【図11】本発明の一実施例を説明するもので、(a)
はLCDの断面図、(b)(c)(d)(e)は平面
図、3に用いた基板の電極構造、及びセル構成を説明す
る図
【図12】本発明の他の実施例の電極構造を説明するも
ので、(a)は平面図、(b)は有効表示領域の平面図
【図13】本発明の他の実施例を説明するもので、
(a)は平面図、(b)は断面図
【図14】(a)(b)(c)(d)は本発明の他の実
施例を説明する平面図ただし(c)は略断面図を含む)
【図15】従来の液晶表示素子であるTN型LCDの断
面構造を説明する図
【図16】従来の液晶表示素子である偏光板1枚モード
ECB型LCDの断面構造を説明する図
【図17】従来の液晶表示素子であるPC−GH型LC
Dの断面構造を説明する図
【図18】従来の液晶表示素子であるGH−HOMO型
LCDの断面構造を説明する図
【図19】従来の液晶表示素子である2層型GH−HO
MO型LCDの断面構造を説明する図
【図20】従来の液晶表示素子であるGH型LCDの断
面構造を説明する図
【図21】図20に示すGH型LCDの表示原理を説明
する図
【図22】反射率、コントラスト比の測定系を説明する
【図23】拡散反射率を説明する図
【図24】1表示単位の断面図。
【符号の説明】
10…液晶表示素子(LCD) 11…液晶セル 12…観察側基板 13…対向基板 14、15…電極 16…液晶層 LM…液晶分子 GH…染料 17…偏光板 18…反射層 18A…球冠 19…4分の1波長板 20…MIM素子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1枚の電極付き基板、前記電
    極により制御される液晶層及び前記液晶層を透過した光
    を反射する反射層を備え、 前記反射層の表面形状が、半径30μm以下の球の球冠
    の実質的なハニカム配列であり、前記球の半径をrとす
    ると、前記球冠の底面の半径aが半径rの0.087倍
    乃至0.707倍であり、球冠の高さが半径rより小さ
    く、前記反射層の少なくとも表面が金属反射面である反
    射型液晶表示素子において、 前記反射層は、前記球冠の底面の半径a1 と前記球の半
    径r1 とからなる第1の領域と、前記球冠の底面の半径
    a2 と前記球の半径r2 とからなる第2の領域とを少な
    くとも有し、 かつ、 a1 ≠a2 、 r1 ≠r2 または a1 ≠a2 、 r1 =r2 または a1 =a2 、 r1 ≠r2の関係式を満足する
    ことを特徴とする反射型液晶表示素子。
  2. 【請求項2】 第1の領域と第2の領域とが画素単位で
    設けられていることを特徴とする請求項1記載の反射型
    液晶表示素子。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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