JPH0990323A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JPH0990323A
JPH0990323A JP7241591A JP24159195A JPH0990323A JP H0990323 A JPH0990323 A JP H0990323A JP 7241591 A JP7241591 A JP 7241591A JP 24159195 A JP24159195 A JP 24159195A JP H0990323 A JPH0990323 A JP H0990323A
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wavelength
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polarizing plate
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Toshiharu Nishino
利晴 西野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ポジ表示方式のツイステッド・ネマティック型
液晶表示装置として、無電界時の明表示をより無彩色に
近い高純度の白にして、良好なコントラストの表示を得
ることができるものを提供する。 【解決手段】液晶セル10と、表側および裏側偏光板2
1.22と、反射板23とを備え、前記液晶セル10の
液晶層18に、複屈折異方性が、所定の液晶層厚である
ときに無電界時における可視光域の各波長光の出射強度
がほぼ等しくなる波長依存性を有する液晶材料を用いる
とともに、前記液晶層18の層厚を前記所定の厚さに設
定した。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、ポジ表示方式の
ツイストネマティック型の液晶表示装置に関するもので
ある。 【0002】 【従来の技術】一般に、ツイステッド・ネマティック型
の液晶表示装置は、内面に電極が形成された表裏一対の
基板間に液晶分子がツイスト配向した液晶層を設けてな
る液晶セルと、前記液晶セルをはさんで配置された表側
および裏側偏光板とからなっており、前記液晶セルの液
晶分子ツイスト角は通常ほぼ90°とされている。 【0003】この液晶表示装置には、ポジ表示方式のも
のとネガ表示方式のものとがあり、ポジ表示方式の液晶
表示装置では、一方の偏光板を、その吸収軸が液晶セル
の前記偏光板が隣接する基板の近傍における液晶分子配
向方向に対しほぼ平行またはほぼ直交させて配置すると
ともに、他方の偏光板を、その吸収軸が前記一方の偏光
板の吸収軸に対しほぼ直交させて配置している。 【0004】なお、上記液晶表示装置には、バックライ
トからの光を利用して表示する透過型のものと、自然光
や室内照明光等の外光を利用して表示する反射型のもの
とがあり、反射型の液晶表示装置では、液晶セルの裏面
側に配置した裏側偏光板の背後に反射板を配置している
【0005】上記ポジ表示方式の液晶表示装置は、ほぼ
白の明るい背景中に、液晶セルの液晶層への電界の印加
によってほぼ黒の表示パターンを表示するものであり、
液晶セルの液晶層に液晶分子を立上がり配向させる電界
を印加していない無電界時、つまり液晶分子が基板面に
対して最も倒伏した初期のツイスト配向状態にあるとき
は、一方の偏光板を透過して液晶セルに入射した直線偏
光が、液晶層を透過する間にほぼ90°旋光されて他方
の偏光板に入射し、その光がこの他方の偏光板を透過し
て、表示がほぼ白の明表示になる。 【0006】なお、反射型の液晶表示装置では、その表
面側からの入射光(外光)が表側偏光板と液晶セルとを
透過して裏側偏光板に入射し、この裏側偏光板を透過し
た光が反射板で反射されて、その光が前記裏側偏光板と
液晶セルと表側偏光板とを順次透過して表面側に出射す
る。 【0007】また、液晶セルの両基板の電極間に液晶分
子を基板面に対してほぼ垂直に立上がり配向させるよう
な電圧を印加すると、一方の偏光板を透過して液晶セル
に入射した直線偏光が液晶層での旋光作用をほとんど受
けずに他方の偏光板に入射し、その光がこの他方の偏光
板で吸収されて、表示がほぼ黒の暗表示になる。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記ポジ表
示方式の液晶表示装置においては、良好なコントラスト
の表示を得るために、無電界時の明表示、つまり背景部
の表示を、より無彩色に近い高純度の白にすることが望
まれるが、従来の液晶表示装置は、高純度の白が得られ
ないという問題をもっていた。 【0009】これは、液晶セルの液晶層を構成する液晶
材料の複屈折異方性に波長依存性があるのに対し、液晶
表示装置は、可視光域のある波長光を基準として設計さ
れているため、無電界時の出射光が、基準波長光の強度
が最大で、他の波長光の強度が前記基準波長光の強度よ
りも低い光となるからであり、したがって、各波長光の
出射強度に差があって、高純度の白が得られない。 【0010】この発明は、ポジ表示方式のツイステッド
・ネマティック型液晶表示装置として、無電界時の明表
示をより無彩色に近い高純度の白にして、良好なコント
ラストの表示を得ることができるものを提供することを
目的としたものである。 【0011】 【課題を解決するための手段】この発明の液晶表示装置
は、その液晶材料の複屈折異方性が、所定の液晶層厚で
あるときに無電界時における可視光域の各波長光の出射
強度がほぼ等しくなる波長依存性を有しており、液晶層
の層厚が前記所定の厚さに設定されていることを特徴と
するものである。 【0012】この発明を、内面に電極が形成された表裏
一対の基板間に液晶分子がツイスト配向した液晶層を設
けてなる液晶セルと、前記液晶セルをはさんで配置され
た表側および裏側偏光板と、前記裏側偏光板の背後に配
置された反射板とからなる反射型の液晶表示装置に適用
する場合、前記液晶材料は、複屈折異方性Δnを Δn=α+(β/λ )+(γ/λ4 ) (α,β,γは液晶固有の定数、λは波長) と表わせるものであって、その複屈折異方性が、 α:β:γ=−1:6×105 :−6.8×1010 で表わされる波長依存性を有しているものか、あるいは
、複屈折異方性Δnが Δn=Cλ (Cは正の常数、λは波長) で表わされる波長依存性を有しており、液晶層の層厚d
が、 【0013】 【数2】 の関係にあるものであればよい。 【0014】この場合、前記液晶セルの液晶分子ツイス
ト角はほぼ90°であり、一方の偏光板の吸収軸が前記
液晶セルの前記偏光板が隣接する基板の近傍における液
晶分子配向方向に対してほぼ平行またはほぼ直交してい
るとともに、他方の偏光板の吸収軸が前記一方の偏光板
の吸収軸に対してほぼ直交しているのが望ましい。 【0015】この発明の液晶表示装置によれば、その液
晶材料の複屈折異方性が、所定の液晶層厚であるときに
無電界時における可視光域の各波長光の出射強度がほぼ
等しくなる波長依存性を有しており、液晶層の層厚が前
記所定の厚さに設定されているため、無電界時の明表示
がより無彩色に近い高純度の白になる。 【0016】 【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施例を図1
〜図5を参照して説明する。図1は液晶表示装置の断面
図であり、この液晶表示装置は、液晶セル10と、この
液晶セル10をはさんで配置された表側および裏側偏光
板21,22と、前記裏側偏光板22の背後に配置され
た反射板23とからなっている。 【0017】前記液晶セル10は、内面に透明な電極1
3,14が形成されその上に配向膜15,16が形成さ
れた表裏一対の透明基板11,12間に、液晶分子がツ
イスト配向したネマティック液晶層18を設けてなるも
のであり、一対の基板11,12を枠状のシール材17
を介して接合され、液晶層18は、両基板11,12間
の前記シール材17で囲まれた領域にネマティック液晶
材料を充填して形成されている。 【0018】なお、この液晶セル10は、時分割駆動さ
れるセグメント表示型のものであり、表側基板11の内
面に設けられた電極13は表示パターンに対応する形状
に形成された複数のセグメント電極、裏側基板12の内
面に設けられた電極14は複数に分割されたコモン電極
である。 【0019】また、両基板11,12の内面にそれぞれ
設けられた配向膜15,16は、ポリイミド等からなる
水平配向膜であり、これら配向膜15,16は、その膜
面を所定方向にラビングすることによって配向処理され
ている。 【0020】そして、前記液晶層18の液晶の分子は、
それぞれの基板11,12の近傍における配向方向を前
記配向膜15,16で規制され、これら基板11,12
面に対しある程度プレチルトした状態で、両基板11,
12間においてほぼ90°のツイスト角でツイスト配向
している。なお、この液晶層18には、液晶分子にツイ
スト配向性を付与するカイラル液晶が添加されている。 【0021】また、上記表側および裏側偏光板21,2
2のうち、一方の偏光板は、その吸収軸を前記液晶セル
10の前記一方の偏光板が隣接する基板の近傍における
液晶分子配向方向に対してほぼ平行にするかまたはほぼ
直交させて配置されており、他方の偏光板は、その吸収
軸を前記一方の偏光板の吸収軸に対しほぼ直交させて配
置されている。 【0022】図2は、上記液晶セル10の両基板11,
12の近傍における液晶分子配向方向と表側および裏側
偏光板21,22の吸収軸の向きを示す図であり、図に
おいて、11aは液晶セル10の表側基板11の近傍に
おける液晶分子の配向方向(配向膜15のラビング方向
)、12aは裏側基板12の近傍における液晶分子の配
向方向(配向膜16のラビング方向)を示している。 【0023】この図2のように、液晶セル10の表側基
板11の近傍における液晶分子配向方向11aは、裏側
基板12の近傍における液晶分子配向方向12aに対し
表面側から見て左回り(図上左回り)にほぼ90°の方
向にあり、液晶分子は、図2にそのツイスト方向を破線
矢印で示したように、裏側基板12側から表側基板11
側に向かい、表面側から見て右回りにほぼ90°のツイ
スト角でツイスト配向している。 【0024】また、図2において、21aは表側偏光板
21の吸収軸、22aは裏側偏光板22の吸収軸を示し
ており、この実施例では、表側偏光板21の吸収軸21
aを液晶セル10の表側基板11の近傍における液晶分
子配向方向11aとほぼ平行にし、裏側偏光板22の吸
収軸22aを液晶セル10の裏側基板12の近傍におけ
る液晶分子配向方向12aとほぼ平行にして、両偏光板
21,22の吸収軸21a,22aを互いにほぼ直交さ
せている。 【0025】そして、この液晶表示装置においては、上
記液晶セル10の液晶層18に、複屈折異方性Δnが、
所定の液晶層厚であるときに、無電界時における可視光
域の各波長光の出射強度がほぼ等しくなる波長依存性を
有する液晶材料を用いるとともに、前記液晶セルの液晶
層18の層厚dを前記所定の厚さに設定している。 【0026】上記液晶材料は、複屈折異方性Δnが Δn=α+(β/λ )+(γ/λ4 ) (α,β,γは液晶固有の定数、λは波長) と表わされるものであって、その複屈折異方性が、 α:β:γ=−1:6×105 :−6.8×1010 で表わされる波長依存性を有している。 【0027】図3は上記液晶材料の複屈折異方性の波長
依存性を示す図であり、ここでは、α,β,γの値が、
α=−0.43,β=2.6×105 ,γ=−2.9×
1010である液晶材料の複屈折異方性の波長依存性を示
している。 【0028】この液晶表示装置は、その表面側から入射
する外光(自然光または室内照明光等)を裏面側の反射
膜23で反射させて表示するものであり、液晶セル10
の液晶層18に液晶分子を立上がり配向させる電界を印
加していない無電界時、つまり液晶分子が基板11,1
2面に対して最も倒伏した初期のツイスト配向状態にあ
るときは、表側偏光板21を透過して入射した直線偏光
が、液晶セル10の液晶層18を透過する間にその複屈
折性によりほぼ90°旋光されて裏側偏光板22に入射
し、その光が前記裏側偏光板22を透過して反射板23
で反射され、前記裏側偏光板22と液晶セル10と表側
偏光板21とを順次透過して表面側に出射して、表示が
白の明表示になる。 【0029】また、液晶セル10の両基板11,12の
電極13,14間に、液晶分子を基板11,12面に対
してほぼ垂直に立上がり配向させるような電圧を印加す
ると、表側偏光板21を透過して液晶セル10に入射し
た直線偏光が液晶層18での旋光作用をほとんど受けず
に裏側偏光板22に入射し、その光が前記裏側偏光板2
2で吸収されて、表示がほぼ黒の暗表示になる。 【0030】そして、この液晶表示装置においては、そ
の液晶材料の複屈折異方性が、所定の液晶層厚で無電界
時における可視光域の各波長光の出射強度がほぼ等しく
なる波長依存性を有しており、液晶層の層厚が前記所定
の厚さに設定されているため、無電界時の明表示がより
無彩色に近い高純度の白になる。 【0031】すなわち、上記液晶表示装置において、表
側偏光板21を透過して入射した光の強度をI0 とする
と、無電界時における、液晶セル10→裏側偏光板22
→反射板23→裏側偏光板22→液晶セル10→表側偏
光板21を経て出射した光の強度Iは、次の (1)式で表
わされる。 【0032】 【数3】 【0033】この (1)式において、出射光の強度Iが最
大となるu(u=2Δnd/λ)の値が次の (2)式のよ
うな複数通りの値であれば、無電界時の出射光強度Iが
最大(I=I0 /2)となる。 【0034】 【数4】 【0035】なお、ここでは、uおよびdの値をそれぞ
れ3通り上げたが、無電界時の出射光強度Iが最大とな
るuおよびdの値は理論的には無限に存在する。そこ
で、光の三原色である青,緑,赤の各波長光の出射強度
についてみると、図4は、この実施例の液晶表示装置と
従来の液晶表示素子の青,緑,赤の各波長光の出射強度
比I/I0 と液晶層厚dとの関係を示す図であり、
(a)は実施例の液晶表示装置のI/I0 と液晶層厚d
の関係を示し、(b)は従来の液晶表示装置のI/I0
と液晶層厚dの関係を示している。 【0036】図4の(b)のように、従来の液晶表示装
置は、通常考えられる液晶層厚の範囲では、青の波長光
B(波長λB =450nm)の出射強度が最大となる液
晶層厚と、緑の波長光G(波長λG =550nm)の出
射強度が最大となる液晶層厚と、赤の波長光R(波長λ
R =610nm)の出射強度が最大となる液晶層厚とが
互いに異なっており、したがって、青,緑,赤の各波長
光B,G,Rのうちのどの波長光を基準としてその出射
強度が最大となるように液晶層厚dを設定しても、各波
長光B,G,Rの出射強度に差があって、高純度の白が
得られない。 【0037】これに対して、上記実施例の液晶表示装置
においては、液晶材料の複屈折異方性が、α:β:γ=
−1:6×105 :−6.8×1010で表わされる波長
依存性を有しているため、液晶層厚dに応じた各波長光
B,G,Rの出射強度の変化が図4の(a)のようにな
り、ある液晶層厚(図では10.5〜10.8μmの液
晶層厚)において、青,緑,赤の各波長光B,G,Rの
出射強度がいずれも最大(I=I0 /2)になる。 【0038】したがって、液晶セル10をその液晶層厚
dが前記各波長光B,G,Rの出射強度が共に最大とな
る厚さに設定しておけば、無電界時の明表示がより無彩
色に近い高純度の白になる。 【0039】上記複屈折異方性の波長依存性を表わす式
α:β:γ=−1:6×105 :−6.8×1010は、
次のようにして求めたものである。ある液晶層厚dにお
いて青,緑,赤の各波長光B,G,Rの出射強度がいず
れも最大になる条件を上記 (3)式から求めると、これら
各波長光B,G,Rの出射強度Iが最大となるu(u=
2Δnd/λ)の値は、次のような関係にある。 【0040】 【数5】 上記青,緑,赤の各波長光B,G,Rの出射強度Iが最
大となるuの値の関係は、u=2Δnd/λより、次の
式で表わされる。 【0041】 【数6】 【0042】また、通常の液晶材料の屈折率異方性Δn
は、Δn=α+(β/λ2 )+(γ/λ4 )と表わされ
るため、上記 (5)式から、上記複屈折異方性の波長依存
性を表わす式 α:β:γ=−1:6×105 :−6.8×1010 が得られる。 【0043】そして、上記実施例の液晶表示装置は、無
電界時の明表示がより無彩色に近い高純度の白になるた
め、したがって、白の背景中に良好なコントラストで表
示パターンを表示することができる。 【0044】なお、上記実施例では、液晶材料として、
複屈折異方性の波長依存性が図3のような特性であるも
の(α:β:γ=−1:6×105 :−6.8×1010
で表わされる波長依存性を有するもの)を用いたが、こ
の液晶材料は、その複屈折異方性Δnが、所定の液晶層
厚であるときに無電界時における可視光域の各波長光の
出射強度がほぼ等しくなる波長依存性を有しているもの
であればよく、その場合も液晶セル10の液晶層18の
層厚dを前記所定の厚さに設定すれば、無電界時の明表
示が高純度の白になる。 【0045】図5はこの発明で用いる他の液晶材料の複
屈折異方性の波長依存性を示す図であり、この液晶材料
は、その複屈折異方性Δnが、 Δn=Cλ …(6) (Cは正の常数、λは波長)で表わされる波長依存性、
つまり、複屈折異方性Δnが光の波長に対して正比例の
関係にある波長依存性を有している。なお、図5に示し
た波長依存性は、上記(6)式における常数CがC=0.
2×10-3[nm-1]である液晶材料のものである。 【0046】そして、図1に示した構成でかつ液晶セル
10の両基板11,12の近傍における液晶分子配向方
向11a,12aと表側および裏側偏光板21,22の
吸収軸21a,22aの向きを図2のように設定した液
晶表示装置に、複屈折異方性ΔnがΔn=Cλで表わさ
れる波長依存性を有する液晶材料を用いる場合は、液晶
層18の層厚dを、 【0047】 【数7】の関係になるように設定すればよく、液晶層厚dが前記
(7)〜 (9)式のいずれかの値であれば、無電界時におけ
る透過光強度Iが、可視光域のどの波長の光でも最大
(I=I0 /2)となり、無電界時の明表示が高純度の
白になる。 【0048】すなわち、例えば、液晶層厚dを (7)式の
関係になるように設定する場合、 (6)式における常数C
がC=0.2×10-3[nm-1]である液晶材料を用い
るならば、液晶層厚dを、次式から求められるように
4.3μmとすればよい。 【0049】 【数8】 【0050】また、液晶層厚dを (8)式の関係になるよ
うに設定する場合は、 (6)式における常数CがC=0.
2×10-3[nm-1]である液晶材料を用いると、d=
9.68μmとなる。 【0051】また逆に、液晶層厚dを例えば5μm(5
×103 [nm])にしようとする場合は、液晶材料と
して、 (6)式における常数Cが次式で示される波長依存
性を有するものを用いればよい。 【0052】 【数9】 【0053】そして、この実施例のように複屈折異方性
ΔnがΔn=Cλで表わされる波長依存性を有する液晶
材料を用い、液晶層厚dを上記 (7)〜 (9)式のいずれか
の値に設定した場合も、無電界時の明表示がより無彩色
に近い高純度の白になるため、白の背景中に良好なコン
トラストで表示パターンを表示することができる。 【0054】なお、上記実施例の液晶表示装置は、その
裏面側に反射板23を備えた反射型のものであるが、こ
の発明は、透過型の液晶表示装置にも適用できることは
もちろんである。 【0055】 【発明の効果】この発明の液晶表示装置によれば、その
液晶材料における複屈折異方性の波長依存性と液晶層厚
とを無電界時での可視光域の各波長光の出射強度がほぼ
等しくなるように設定しているため、無電界時の明表示
がより無彩色に近い高純度の白になるから、白の背景中
に良好なコントラストで表示パターンを表示することが
できる。
【図面の簡単な説明】 【図1】この発明の一実施例を示す液晶表示装置の断面
図。 【図2】同じく液晶セルの両基板の近傍における液晶分
子配向方向と表側および裏側偏光板の吸収軸の向きを示
す図。 【図3】液晶材料の複屈折異方性の波長依存性を示す
図。 【図4】実施例の液晶表示装置と従来の液晶表示素子の
青,緑,赤の各波長光の出射強度比I/I0 と液晶層厚
dとの関係を示す図。 【図5】他の液晶材料の複屈折異方性の波長依存性を示
す図。 【符号の説明】 10…液晶セル 11,12…基板 11a,12a…基板の近傍における液晶分子の配向方
向 13,14…電極 15,16…配向膜 18…液晶層 21,22…偏光板 21a,22a…透過軸 23…反射板

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】ポジ表示方式のツイステッド・ネマティッ
    ク型液晶表示装置であって、 液晶材料の複屈折異方性が、所定の液晶層厚であるとき
    に無電界時における可視光域の各波長光の出射強度がほ
    ぼ等しくなる波長依存性を有しており、液晶層の層厚が
    前記所定の厚さに設定されていることを特徴とする液晶
    表示装置。 【請求項2】ポジ表示方式のツイステッド・ネマティッ
    ク型液晶表示装置であって、 内面に電極が形成された表裏一対の基板間に液晶分子が
    ツイスト配向した液晶層を設けてなる液晶セルと、前記
    液晶セルをはさんで配置された表側および裏側偏光板
    と、前記裏側偏光板の背後に配置された反射板とからな
    り、かつ、前記液晶セルの液晶材料の複屈折異方性が、
    所定の液晶層厚であるときに無電界時における可視光域
    の各波長光の出射強度がほぼ等しくなる波長依存性を有
    しており、前記液晶層の層厚が前記所定の厚さに設定さ
    れていることを特徴とする液晶表示装置。 【請求項3】液晶セルの液晶分子ツイスト角はほぼ90
    °であり、一方の偏光板の吸収軸が前記液晶セルの前記
    偏光板が隣接する基板の近傍における液晶分子配向方向
    に対してほぼ平行またはほぼ直交しているとともに、他
    方の偏光板の吸収軸が前記一方の偏光板の吸収軸に対し
    てほぼ直交していることを特徴とする請求項2に記載の
    液晶表示装置。 【請求項4】液晶材料は、複屈折異方性Δnを Δn=α+(β/λ2 )+(γ/λ4 ) (α,β,γは液晶固有の定数、λは波長)と表わせる
    ものであって、その複屈折異方性が、 α:β:γ=−1:6×105 :−6.8×1010 で表わされる波長依存性を有していることを特徴とする
    請求項1〜3のいずれか1つに記載の液晶表示装置。 【請求項5】液晶材料は、その複屈折異方性Δnが Δn=Cλ (Cは正の常数、λは波長) で表わされる波長依存性を有しており、液晶層の層厚d
    が、 【数1】 の関係にあることを特徴とする請求項1〜3のいずれか
    1つに記載の液晶表示装置。
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