JPH0990273A - レンズフォーカシング装置 - Google Patents

レンズフォーカシング装置

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JPH0990273A
JPH0990273A JP24113895A JP24113895A JPH0990273A JP H0990273 A JPH0990273 A JP H0990273A JP 24113895 A JP24113895 A JP 24113895A JP 24113895 A JP24113895 A JP 24113895A JP H0990273 A JPH0990273 A JP H0990273A
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JP
Japan
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lens
liquid
pressure
projection lens
display device
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JP24113895A
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Inventor
Takashi Kashiwabara
隆司 柏原
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来のビデオプロジェクターには、像面温度
ドリフトなどのフォーカスボケに対して、適宜フォーカ
ス調整ができるような機能は備わっていない。そのため
投写装置の温度上昇につれて、投写像がボケてくるのを
容認せざるを得なかった。しかし最近の高精細度なコン
ピュータ出力画像などでは、この投写像のボケを容認で
きなくなって来た。 【構成】 投写レンズを構成するレンズ素子群投写レン
ズ20の一部を、光軸方向に少量往復動可能に構成し、
OC液29の熱膨張を巧みに利用して、熱膨張を圧力の
変化に変換し、その圧力を制御するとともに、モータ動
力あるいは空気圧を用いて、可動的に構成された投写レ
ンズ22を往復動させ、像面温度ドリフトに対する補正
とフォーカスの調整を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、比較的小形のブラウン
管などに映出される画像を、スクリーンに拡大投写する
時に使用する、投写レンズおよびそれを搭載する投写型
テレビジョンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】大画面の映像を得るために、比較的小さ
なCRT(陰極線管)に映出された映像を、投写レンズ
によりスクリーン上に拡大投写する方法は周知の技術で
あるが、最近では投写レンズとCRTとの空間を、屈折
率がCRTのフェースガラスに近く且つ透明度の高い液
体で充し、光学的に結合することにより、界面反射を激
減させ効率よく投写レンズに導入し、投写画像の鮮明度
とコントラストを向上させる方式が採られている。一般
にこれをオプチカルカップリング方式(以下、OC方式
と記す)という。
【0003】図6に従来例の一つを示す。1は投写レン
ズ、2はOCハウジングであり、右側には画像が映出さ
れるCRT3がとりつけられ、左側には投写レンズ1を
構成するレンズ素子群のなかで一番右端に位置するOC
レンズ4が取り付けられている。OCハウジング2には
シールゴム溝5,6が形成され、その溝中にシールゴム
7,8が挿置され、OCハウジング2へ左方よりOCレ
ンズ4を、右方よりCRT3を取り付けると、シールゴ
ム7,8が受圧変形し押圧面に密着するため液体密封可
能なシーリングがなされる。
【0004】またOCハウジング2の上部には、調圧開
口部9が形成されている。この調圧開口部9には蓋部が
設けられ、例えばゴムなどの弾性体で造られたダイアフ
ラム10が配設され、ダイアフラム10には、外周縁に
圧接シール部11が形成されており、この部分が調圧開
口部9の周囲に形成されたシール溝に挿合し、押さえカ
バー12を取り付けることで、圧接シール部11が双方
の挟圧平面に密着するため、OCハウジング2,CRT
3,OCレンズ4とで囲まれたOC室14が液密にシー
ルされる。なお押さえカバー12には、ダイアフラム1
0が上方に移動した際に、中の空気が抜けていくための
通気孔13が開けられている。
【0005】さて、図6のように組立後、OC室14に
オプチカルカップリング液15(以後OC液と表す)を
注入充填後、調圧開口部9に蓋部であるダイアフラム1
0をかぶせて、中のOC液15が漏れないように液密に
封止する。現在、OC液としては、エチレングリコー
ル,エチレングリコールとグリセリン,エチレングリコ
ールと水の混合液などが一般的によく使用されている。
【0006】CRT3が駆動され、ラスター面に映出さ
れた画像が、投写レンズ1により前方に設置されている
スクリーン(図示せず)に拡大投写される。図6に示す
ように構成された投写レンズ装置では、OC液15も光
学系の重要な要素として機能しており、屈折率の変動は
光学性能に大きな影響を及ぼす。
【0007】投写型テレビジョン受像機のCRTは、拡
大投写を行うため多大な光出力を必要とし、直視管型テ
レビのCRTに比べ、格段に強烈な電力で駆動される。
そのためCRT自体の特にラスター部の管面温度は10
0度以上にも上昇する。上記のOC液15は、管面の温
度を冷やす冷却液としても機能する。このOC液15を
介して、OC液15を封入しているOCハウジング2に
熱が伝達され、ここから放熱される。
【0008】OC液15は液温が上昇すると、屈折率が
低下する。例えばエチレングリコールでは、20度での
屈折率(Ne線)は1.4438であるが、80度では
1.4277となる。CRT3の駆動に伴いOC液温は
徐々に上昇し、普通80度前後で平衡状態に達する。O
C液15の屈折率が変化するため、例えば初期20度辺
りで厳正にフォーカス合わせを行っていても、液温の上
昇に伴いフォーカスがズレて来る。つまり投写像がボケ
てくるという現象が生じる。一般にこのような現象を
「像面温度ドリフト」という。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、CR
T3を駆動すると必然的にOC液15の温度が上昇し屈
折率が低下する。このためフォーカス面が投写レンズ1
方向へ移動し投写像がボケてくるいわゆる「像面温度ド
リフト」現象に対して、従来は特に積極的な対処がされ
てなかった。
【0010】本発明はこのような問題点を解消する目的
でなされたもので、極めて簡単な構成で、効果的かつ合
理的にフォーカス調整が行える投写レンズ装置を提供す
るものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】OC液の温度が上昇し屈
折率が低下してくると、適正フォーカス面は投写レンズ
側に寄って来る。従ってこの移動したフォーカス面を、
初期の位置に戻すべく、フォーカスの再調整をすればい
い訳であるが、現在の投写型テレビジョン受像機の光学
系には、OC液温に応じてフォーカスを調整するような
機能は備わっていない。
【0012】前述したようにOC液温が上昇すると、適
正フォーカス面は投写レンズ側に寄って来る。この移動
したフォーカス面を、初期の位置に復帰させるには、O
Cレンズを左側(OCレンズが突出する方向)に少量移
動させればよい。
【0013】そこでOCレンズを、シリコーンゴム接着
剤などゴム弾性を有する接着層を介して、OCハウジン
グに接着し、OCレンズに圧力が加わると、このゴム接
着層が弾性変形しOCレンズが軸方向に移動可能に構成
する。OCレンズの移動量は内圧に比例し、かつ内圧の
変化に応答性よく追従して移動するように構成されてい
る。もちろんOCレンズは、OC液を密封すべく液密に
接着されている。なおゴム接着層のバネ定数は、接着層
の厚さ,長さなどを適切に決定し、目的とする弾性強度
に設定しなければならない。
【0014】またOCハウジングには、調圧開口部に蓋
部としてOC液の熱膨張を吸収するためのゴム製のダイ
アフラムが取り付けられている。このダイアフラムは容
易に変形可能であり、OC液の膨張に応じて変形する。
ダイアフラムの変形には、ほとんど力を要さないため、
そのままではOC液が膨張してもOCハウジング内の圧
力は変わらない(上昇しない)。しかしダイアフラムの
変形を抑制するような力を、板バネなどで付与してやれ
ば、その押圧力に応じてOCハウジング内に内圧が発生
する。この発生した内圧によって、前述したようにOC
レンズは所定量移動する。
【0015】従って、OC液の膨張量に比例した押圧力
が発生するような構造にすれば、OC液の膨張量に比例
して、OCレンズを移動させることができる。OCレン
ズの移動量は、接着層の弾性定数と押圧力とのバランス
によって決まり、OC液温に応じて適した移動量になる
ように、接着層の弾性定数と押圧力は最適化されてい
る。
【0016】またモータで駆動されるカム円盤などを用
いて、ダイアフラムへの押圧力を能動的に可変できるよ
うにすれば、OCハウジング内の内圧も可変制御でき、
従ってOCレンズの移動量を自在にコントロールするこ
とが可能であり、適時フォーカス調整が可能となる。
【0017】
【作用】CRTの駆動発熱によりOC液温が上昇する
と、OC液の体積膨張と同時に屈折率が低下する。屈折
率が低下すると、投写フォーカス面が移動する。このた
め投写像が、液温の上昇とともにボケてくる。この現象
を防止するには、液温が上昇しても常に適正フォーカス
面を初期位置に維持すればよいが、それには投写光学系
の調整を必要とする。既に述べたように、OCレンズを
移動させることによってもフォーカス調整が行える。そ
こで投写レンズ系の一つであるOCレンズを、ゴム弾性
を有する接着層を介して、OCハウジングに接着し、O
Cレンズに圧力が作用すると、軸方向に連続的に少量移
動できるように構成している。
【0018】さてOC液の液温の上昇による体積膨張に
よって、OCハウジングに取り付けられたダイアフラム
が膨らんで来る。この膨らみを抑圧するような押圧力を
ダイアフラムに加えると、加えた押圧力に応じて、液密
空間内に圧力が生じる。この圧力が前記したOCレンズ
に作用し、OCレンズが軸方向に移動する。
【0019】従ってダイアフラムに加える押圧力をコン
トロールすることによって、OCレンズの移動量を自在
にコントロールできる。このことは、フォーカス調整を
自在に行えることを意味する
【0020】
【実施例】以下に本発明の一実施例を図面を参照しなが
ら説明する。図1は本発明の一実施例における全体の構
成を示す横断面図である。
【0021】投写レンズ20がOCハウジング21に取
り付けられている。OCハウジング21に、図面の左側
よりOCレンズ22が、ゴム系接着剤にて液密に接着さ
れている。図1に示すように、OCレンズ22の外周域
にかなり厚めの接着層24が均一に形成されている。ま
た図面の右側よりCRT23が所定位置まで挿入され、
OCハウジング21の内側壁とCRT23のファンネル
部との空隙には、すきま幅とほぼ同じ太さで均一径のゴ
ム紐25が、全周に捲回して挿入され、CRT23がガ
タつかないように位置決めされる。その後、空隙にシリ
コーンゴム接着剤などが注入充填され、液密な接着シー
ルが行われる。
【0022】OCハウジング21の上部には、OC液2
9の注入孔を兼ねた調圧開口部26が形成されている。
この調圧開口部26にゴムなどの弾性体で造られたダイ
アフラム28が配置され、ダイアフラム28には、外周
縁に圧接シール部28(a)が形成されており、この部
分が調圧開口部26の周囲に形成されたシール溝にはま
り込み、押さえ蓋30を取り付けることにより圧接さ
れ、中のOC液29が液密にシールされる。
【0023】図2は、圧力制御部を正面方向から見たと
きの断面図を示したものである。ダイアフラム28に
は、U字型の屈曲部28(b)が長円環状に形成されて
おり、主にこの部分が変形することで、ダイアフラム2
8の上下動がなされる。ダイアフラム28の上部には、
押圧板31が密接配置され、さらにその上に板バネ32
が配設されている。板バネ32のバネ弾性力が、押圧板
31を介して、ダイアフラム28のほぼ全面を均等に押
圧するように構成されている。
【0024】図2に示す状態では、板バネ32は変形し
ていないので、押圧板31にはほとんどバネ弾性力は作
用していない。
【0025】図3は、圧力制御部の分解見取図を示した
ものであり、板バネ32の見取図を示している。板バネ
32の中央両側には対向して2対4個のガイド突起32
(a)が形成されている。このガイド突起32(a)
が、押さえ蓋30の中央部に形成されたブリッジ部30
(a)の側面を挟持するように係合し位置決めがなされ
る。板バネ32の中央には、球面凹部32(b)が形成
されており、この球面凹部32(b)に後述のピボット
ピンギア33の球面端33(a)が当接している。板バ
ネ32は、この球面凹部32(b)を支点として弓状に
撓み変形する。また両翼折り曲げ部先端のカーリング部
32(c)は、押圧板31に接している。
【0026】この図3と図2を併用して説明を行う。押
さえ蓋30の上面に、メカ基盤34が取り付けられる。
メカ基盤34には、中空ボス34(a)が形成されてお
り、その内周面には雌ネジ(右ネジ)が形成されてい
る。この雌ネジと、前述のピボットピンギア33に形成
されている雄ネジ33(b)(右ネジ)とが螺合してい
る。ネジ係合しているため、ピボットピンギア33が左
右に回転することで、それ自体は上下に移動する。
【0027】さてメカ基盤34には、中継ギア35の回
転支軸となる、直立軸34(b)が形成されている。こ
の直立軸34(b)に、中継ギア35が、回転自在に挿
置されている。中継ギア35に形成されている小ギア3
5(a)は、前述のピボットピンギア33に一体形成さ
れた大ギア33(c)と噛合している。小ギア35
(a)と大ギア33(c)との噛み合わせは、ピボット
ピンギア33が上下に移動しても、十分なギア長さがあ
るため噛み合いが外れることはない。
【0028】さらに中継ギア35に一体形成された大ギ
ア35(b)は、駆動モータ36のモータシャフトに固
着されたピニオンギア37と噛合している。以上説明し
たような構成により、駆動モータ36の回転は、減速か
つ増力されて、ピボットピンギア33に伝達される。以
上の説明からも理解されるように、駆動モータ36を左
右方向に回転駆動することで、ピボットピンギア33を
上下に移動させることができる。
【0029】次に以上のように構成された本実施例の動
作について説明する。CRT23が通電駆動されると発
熱し、この熱が管面よりOC液29に伝わり、液温が徐
々に上昇する。これに伴いOC液29は熱膨張すると共
に屈折率が低下する。液温の上昇にともない、適正フォ
ーカス面は投写レンズ21の方向に移動し投写像がボケ
て来る。これを防止するには、常に適正フォーカス面を
初期位置に維持するよう、フォーカス調整をすればよ
い。本発明では、OC液29の熱膨張によるOC室内の
内部圧力の上昇を利用するのと併せて、モータなどの動
力を用いて、能動的にOC室内の内部圧力をコントロー
ルすることで、OC室内の内部圧力によって往復動する
ように構成されたOCレンズ22を移動させて、フォー
カス調整を行うことを可能としている。
【0030】図4は、OC液29が膨張した時の、圧力
制御部の状態を示している。OC液29が膨張すると、
ダイアフラム28は、徐々に上方に押し上げられる。板
バネ32が無ければダイアフラム28は、ほとんど抵抗
なく上下動する。従ってOC液29の膨張増分は、殆ど
ダイアフラム28の上方変移によって吸収され、また内
部圧力の上昇も起こらない。
【0031】しかし板バネ32を配置し、ダイアフラム
28の上方変移を抑圧するような力を与えてやると、そ
のバネ圧と均衡する内圧が発生する。なお板バネ32
の、板厚,板幅,あるいは腕の長さなどの各要素を変え
て、バネ定数を変えてやれば、バネ特性を任意に設定で
きる。
【0032】さてOCレンズ22は、弾性変形可能なシ
リコーンゴムの接着層を介して接着されているため、内
部の圧力が増加すると、外方向(図1において矢印Aで
示した方向)に、内圧とゴム弾性力とが均衡するところ
まで押し出される。ダイアフラム28の上方変移によっ
て板バネ32が撓み、そのバネ弾性力に応じた内圧が発
生し、結果としてOCレンズ22が移動する。
【0033】OC液温の上昇と、膨張体積量の関係は、
ほぼ一次曲線を描く。上記説明したような板バネによる
圧力付与機構によれば、内圧変化もこれと同様の一次曲
線を示す。またOC液温の上昇と、屈折率の変化の関係
も、ほぼ一次曲線を描く。これを基に光学シミュレーシ
ョンを行った結果、像面温度ドリフトを補正するのに必
要なOCレンズ22の移動量も、ほぼ一次曲線を描くこ
とが判明した。従ってOC液温の上昇と、OCレンズ2
2の必要移動量とは一次関数の関係にあると言える。こ
の機構の重要因子である、接着層24の弾性特性あるい
は板バネ32のバネ定数を最適に設定することで、像面
温度ドリフトに対する自動調整が可能である。
【0034】さらに図2,図3に示すように、駆動モー
タ36を左右方向に回転駆動することによって、板バネ
32自体の支点位置を上下に移動させ、ダイアフラム2
8に加えている押圧力を変化させることができる。では
その過程を簡単に説明する。図4において、駆動モータ
36を矢印B方向(右回転)に回転駆動すると、中継ギ
ア35は左回転し、さらにそれと噛み合っているピボッ
トピンギア33は、右回転する。ピボットピンギア33
が右回転すると、それ自体はネジ係合しているため、下
方向に移動する。ピボットピンギア33が下方向に移動
すると、その球面端33(a)が、板バネ32の支点を
下方向に押し下げる。これにより板バネ32の湾曲撓み
は大きくなり、ダイアフラム28に対する押圧力が増加
する。この作用で内圧が増加し、その結果OCレンズ2
2が、矢印A方向に(図1)に少量移動する。反対に駆
動モータ36を左方向に回転駆動すると、内圧は減少
し、OCレンズ22は矢印A方向とは逆の方向に移動す
る。
【0035】以上説明したように、極めて簡素な構成で
あり、小型のモータを用いてそれを左右方向に回転駆動
するだけで、OCレンズ22を軸方向に往復動でき、能
動的に精度の高いフォーカス調整を行うことが出来る。
【0036】また他の方法として、図5に示すように、
押さえ蓋39を密閉構造とし、それを取り付けた時、ダ
イアフラム38の上部に密閉空間であるエアータンク室
40が形成される構造とする。そして押さえ蓋39の一
部に、チューブカプラー41を設けそこにチューブ42
を気密に結合する。そしてチューブ42の他端は、圧力
制御式エアーポンプ43に結合している。エアーポンプ
43の圧力制御機能を用いて、エアータンク室40内の
圧力を昇降可変してやれば、これに連動してOCレンズ
22が軸方向に往復動する。
【0037】この様に適宜、エアーポンプ43を駆動す
ることで、投写レンズのフォーカシング操作が極めて簡
単に行える。なお圧力制御式エアーポンプ43にサーボ
コントロール機能を持たせれば、フォーカシング操作の
リモートコントロールも容易に行える。
【0038】
【発明の効果】従来、ビデオプロジェクターなどにおけ
る大口径投写レンズを用いた投写光学系では、像面温度
ドリフトなどのフォーカスボケに対して、適宜フォーカ
ス調整ができるような機能は備わっていなかった。その
ため投写装置の温度上昇につれて、投写像がボケてくる
のを容認せざるを得なかった。しかし昨今のように高精
細度化されたコンピュータ出力画像などを拡大投写する
高精細度プロジェクターでは、この投写像のボケを容認
できなくなって来ており、この課題に対する早急な解決
が求められている。本発明は、この課題の解決を図るべ
く成されたものである。
【0039】本発明によれば、OC液の熱膨張を巧みに
利用することで、OC液温に応じてOCレンズを変移さ
せ、自動的に像面温度ドリフトを補正すると同時に、ま
たさらにモータ動力,空気圧などを利用して、OCレン
ズを変移させ、任意かつ能動的にフォーカス調整を行う
ことも可能にしている。構造も簡素であり低コストで信
頼性の高いレンズフォーカシング装置を提供するもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における投写光学ユニットの
横断面図
【図2】正面方向からみた圧力調整部の断面詳細図
【図3】圧力調整部の分解見取り図
【図4】OC液が熱膨張した時の、圧力調整部の状態を
示した図と圧力調整部の上面図
【図5】エアーポンプを用いた空気圧制御方式による圧
力調整部の断面詳細図
【図6】従来のレンズフォーカシング装置を示す断面図
【符号の説明】
20 投写レンズ 21 OCハウジング 22 OCレンズ 23 CRT 24 接着層 25 シリコーンゴム紐 26 調圧開口部 28 ダイアフラム 29 OC液 30 押さえ蓋 31 押圧板 32 板バネ 33 ピボットピンギア 34 メカ基盤 35 中継ギア 36 駆動モータ 37 ピニオンギア 38 ダイアフラム 39 押さえ蓋 40 エアータンク室 41 チューブカプラー 42 チューブ 43 エアーポンプ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テレビジョン画像などが映出される表示
    装置と、前記表示装置に映出された画像を拡大投射する
    投写レンズと、前記表示装置と前記投写レンズとの間を
    液体で充たして前記表示装置と前記投写レンズを装着す
    るOCハウジングとを備え、前記OCハウジングは開口
    部とこの開口部をふさぐ蓋部とを有し、また前記蓋部は
    前記液体の内部圧力を制御するための圧力調整部により
    押圧力が加えられることを特徴とするレンズフォーカシ
    ング装置。
  2. 【請求項2】 テレビジョン画像などが映出される表示
    装置と、前記表示装置に映出された画像を拡大投写する
    投写レンズと、前記表示装置と前記投写レンズとの間を
    液体で充たして前記表示装置と前記投写レンズを装着す
    るOCハウジングとを備え、前記OCハウジングは開口
    部とこの開口部をふさぐ蓋部とを有し、前記蓋部は前記
    液体の内部圧力を制御するための圧力調整部により押圧
    力が加えられ、この押圧力に応じて前記投写レンズが軸
    方向に移動することを特徴とするレンズフォーカシング
    装置。
  3. 【請求項3】 蓋部は弾性体で造られたダイアフラムか
    ら構成され、圧力調整部は前記ダイアフラムを覆って密
    閉空間を形成し、該密閉空間の空気圧を可変することで
    液体の内圧を可変し、投写レンズが軸方向に往復動する
    ことを特徴とする請求項1記載のレンズフォーカシング
    装置。
  4. 【請求項4】 圧力調整部は液体の温度上昇による体積
    膨張にともない、前記液体内に加わる圧力が徐々に増し
    ていくことを特徴とする請求項1記載のレンズフォーカ
    シング装置。
  5. 【請求項5】 蓋部は弾性体で造られたダイアフラムか
    ら構成され、圧力調整部は前記ダイアフラムをバネなど
    により押圧力を付加し、上記バネの撓み量をモータなど
    の駆動力を用いて可変し、上記押圧力を可変することを
    特徴とする請求項1記載のレンズフォーカシング装置。
  6. 【請求項6】 密閉空間の空気圧を圧力制御式エアーポ
    ンプを用いて変化させることを特徴とする請求項3記載
    のレンズフォーカシング装置。
JP24113895A 1995-09-20 1995-09-20 レンズフォーカシング装置 Pending JPH0990273A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6715889B2 (en) 2002-08-30 2004-04-06 Victor Company Of Japan, Limited Projection type display apparatus
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