JPH0989789A - 筒内面欠陥検出装置 - Google Patents

筒内面欠陥検出装置

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JPH0989789A
JPH0989789A JP7241810A JP24181095A JPH0989789A JP H0989789 A JPH0989789 A JP H0989789A JP 7241810 A JP7241810 A JP 7241810A JP 24181095 A JP24181095 A JP 24181095A JP H0989789 A JPH0989789 A JP H0989789A
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cylinder
defect
light
area
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JP7241810A
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English (en)
Inventor
Kunito Endo
邦人 遠藤
Yoshio Yokoyama
良雄 横山
Toshio Kato
敏夫 加藤
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 照射むらがある場合にも正確に欠陥を検出す
ることができる筒内面欠陥検出装置の提供。 【解決手段】 筒内面の画像100(図3(A))で
は、外周に近づくほど、内視鏡のライトガイドに近い部
分からの反射光が撮影される。このため、筒内面が滑ら
かであっても、図3(B)のGに示すように、画像10
0は外周に近づくほど明るくなる。そこで、画像100
をA1〜A4の四つの円環状の領域に分割し、各円環A
1〜A4毎にしきい値Sを決定し、更に、円環A1〜A
4のいずれかにおける画像100の輝度がその円環A1
〜A4に応じたしきい値Sを上回ったとき(図3(B)
のH,I)その部分が欠陥であると判断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、筒内面に形成され
た凹凸のある欠陥を検出する筒内面欠陥検出装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の装置として、筒内面
に光を照射する光照射手段と、該光照射手段から照射さ
れ、上記筒内面により反射された光を撮影する撮影手段
と、該撮影手段に撮影された上記筒内面における反射光
の強度変化に基づいて上記筒内面の欠陥を検出する欠陥
検出手段と、を備えたものが知られている。例えば、筒
内面に凸状の欠陥が存在する場合、光照射手段により筒
内面に斜めの光を照射すると、その欠陥の光照射手段に
近い側が光に照らされて明るくなり、その反対側が陰と
なって暗くなる。そこで、撮影手段に撮影された反射光
の強度が所定のしきい値を上回った場合、または下回っ
た場合に、その部分に欠陥があると判断している。
【0003】ところが、光照射手段が筒内面に均一に光
を照射できない場合がある。例えば、筒内面が欠陥のな
い滑らかな状態であっても、光照射手段に近いところほ
ど明るく照らされてしまう。このため、一つのしきい値
に基づいて欠陥を検出する場合、この照射むらを欠陥と
して検出してしまうことがある。そこで、特開平3−8
2940号公報に記載のような欠陥の検出方法が提案さ
れている。すなわち、照射むらによる反射光の強度変化
を包含する二つのしきい値を設定し、反射光の強度が高
い方のしきい値を上回ったとき、または、反射光の強度
が低い方のしきい値を下回ったとき、その部分に欠陥が
あると判断するのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法でも欠陥を充分正確に検出することはできない。この
状況を図9,図10を用いて説明する。例えば、図9
(A)に例示するように、筒内面101のA−B線上に
二つの凸状の欠陥103,203があるとする。A−B
線と平行に、Aの側から斜めに光を照射すると、そのA
−B線に沿った反射光強度(輝度)の変化は図9(B)
に例示するようになる。すなわち、欠陥103,203
のAに近い側では輝度が高くなりピークJ,Kが形成さ
れる。また、欠陥103,203のBに近い側では輝度
が低くなりピークL,Mが形成される。更に、欠陥10
3,203以外の滑らかな面では、AからBに近づくに
つれて徐々に輝度は低くなる。
【0005】欠陥103,203以外の面での輝度変化
を包含するように二つのしきい値D,Eを設定すると、
ピークJは高い方のしきい値Dを上回って欠陥103が
検出されるが、欠陥203に起因するピークK,Mは、
共にしきい値D,Eの間に配設されるので、欠陥203
は検出されない。
【0006】また、しきい値D,Eの間隔を狭く設定し
過ぎると、図10に例示するように、欠陥のない滑らか
な面であっても光照射手段に近い側で輝度がしきい値D
を上回るなどの場合が生じる。この場合、欠陥がないに
も関わらず、欠陥があるかのような検出結果が得られ
る。
【0007】そこで、本発明は、照射むらがある場合に
も正確に欠陥を検出することができる筒内面欠陥検出装
置を提供することを目的としてなされた。
【0008】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上記目
的を達するためになされた請求項1記載の発明は、図1
1に例示するように、筒内面に光を照射する光照射手
段、その反射光を撮影する撮影手段、および、その反射
光の強度変化に基づいて上記筒内面の欠陥を検出する欠
陥検出手段を備えた筒内面欠陥検出装置において、上記
欠陥検出手段が、上記筒内面を基本的な反射光強度の大
きさに基づいて複数の領域に分割する領域分割手段と、
上記各領域における反射光の強度変化に基づいて、上記
領域毎に異なる様式で上記欠陥を検出する領域別検出手
段と、を備えたことを特徴としている。
【0009】このように構成された本発明では、領域分
割手段は、筒内面を基本的な反射光強度(例えば滑らか
な部分の反射光強度)の大きさに基づいて複数の領域に
分割する。このため、各領域内における照射むらは小さ
くなる。また、領域別検出手段は、各領域における反射
光の強度変化に基づいて、上記領域毎に異なる様式で上
記欠陥を検出する。すなわち、照射むらの小さい上記各
領域毎に、異なる様式で欠陥を検出するのである。従っ
て、本発明では、照射むらがある場合にも正確に欠陥を
検出することができる。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の構
成に加え、上記領域別検出手段が、上記各領域毎に異な
るしきい値を設定し、上記領域における反射光の強度
が、その領域に応じたしきい値を越えて変化したとき、
その部分に欠陥があると判断することを特徴としてい
る。
【0011】このため、上記基本的な反射光強度が高い
領域ではしきい値を高く、基本的な反射光強度が低い領
域ではしきい値を低くすることができる。そして、ある
領域における反射光の強度がその領域に応じたしきい値
を越えて変化したとき、その部分に欠陥があると判断す
るのである。本発明では、このように、しきい値を変更
することにより欠陥の検出様式を変更し、反射光強度を
しきい値と比較することにより欠陥を検出している。従
って、請求項1記載の発明の効果に加えて、欠陥の検出
様式の変更や、欠陥の検出処理を簡略化することができ
るといった効果が生じる。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の構成に加え、上記筒内面を、上記光照射手段から
の距離に応じて上記複数の領域に分割することを特徴と
している。一般に光照射手段から遠ざかるに従って基本
的な反射光強度は小さくなる。そこで、本発明では、光
照射手段からの距離に応じて上記複数の領域に分割して
いるのである。筒内面のどの領域が光照射手段に近く、
どの領域が遠いかはきわめて容易に掌握することができ
る。従って、本発明では、請求項1または2記載の発明
の効果に加えて、領域分割手段の構成をきわめて簡略化
することができるといった効果が生じる。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項1〜3のい
ずれかに記載の構成に加え、上記撮影手段が、上記筒内
面で正反射された光を撮影せず、上記筒内面で乱反射さ
れた光のみを撮影することを特徴としている。筒内面が
滑らかであれば、筒内面の変色の有無に関わらず、筒内
面は照射された光を正反射し、筒内面に欠陥があればそ
の部分で光を乱反射する。このため、撮影手段に撮影さ
れた画像は、欠陥のある部分で明るくなる。また、乱反
射の大きさは筒内面の変色などの影響を受けにくい。従
って、本発明では、請求項1〜3のいずれかに記載の発
明の効果に加えて、変色などの影響を受けることなく欠
陥をより正確に検出することができるといった効果が生
じる。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を説明
する。図1は、本発明が適用された筒内面欠陥検出装置
1の構成を表す説明図である。なお、筒内面欠陥検出装
置1は、例えば、油圧回路でポンプ,シリンダなどを構
成する金属性の円筒3内部の欠陥を検出する装置であ
る。
【0015】図1に示すように、筒内面欠陥検出装置1
は、円筒3に挿入可能な内視鏡5と、その基端(上端)
に設けられたTVカメラ7と、そのTVカメラ7の撮影
画像を処理する画像処理装置9と、内視鏡5に設けた後
述のライトガイド11に光を供給する光源13とを備え
ている。内視鏡5は、円筒3に挿入可能な中空円筒状の
スコープ本体17と、そのスコープ本体17の外周に沿
って光ファイバにより構成されたライトガイド11と、
スコープ本体17の中空部17a下端に設けられた魚眼
レンズ21とを備えている。
【0016】また、中空部17aには、凸レンズ23が
設けられている。更に、スコープ本体17の下方には、
頂点25aを魚眼レンズ21に向けた円錐状の反射防止
板25が設けられ、この反射防止板25は、長尺板状の
ステー27によりスコープ本体17の下方に支持されて
いる。なお、スコープ本体17,ステー27,および反
射防止板25の表面には、艶消し黒の塗料が全面に塗布
されている。
【0017】ここで、ライトガイド11の先端は、魚眼
レンズ21の集光範囲Eの背後に配設されている。この
ため、ライトガイド11の先端から照射され円筒3の内
面3aで正反射された光は魚眼レンズ21には入射せ
ず、魚眼レンズ21には内面3aで乱反射された光のみ
が入射される。また、円筒3の底面3bで反射された光
は反射防止板25により遮られ、魚眼レンズ21に入射
しない。
【0018】次に、画像処理装置9は、TVカメラ7か
らの出力に基づき、魚眼レンズ21から撮影された画像
をディスプレイ9aに表示する周知の処理を行う。ま
た、画像処理装置9は、図2に示す処理回路を備えてお
り、円筒3の良否を判断する。すなわち、図2に示すよ
うに、TVカメラ7の出力はA/D変換器31によりデ
ジタルデータに変換され、画像メモリ33に記憶され
る。画像メモリ33には、TVカメラ7で撮影した内面
3aの画像の輝度を2値化する2値化補正回路35が接
続され、この2値化補正回路35によって内面3aの画
像が、滑らかな正常部と欠陥とに分けられる。
【0019】ここで、2値化補正回路35における欠陥
の検出方法を図3に基づき概略的に説明する。円筒3の
TVカメラ7で撮影される画像100は、図3(A)に
示すように略円形の輪郭を有する。なお、図1の構成で
は、画像100内にステー27が撮影されるが、ここで
は説明の便宜上ステー27の像を省略してある。
【0020】画像100では、中央に反射防止板25の
像A25が撮影される。また、内面3aに欠陥があれ
ば、その部分で乱反射が大きくなり明るい像が撮影され
る。図3(A)の例では、欠陥の像A103,A203
が撮影されている。更に、画像100では、外周に近づ
くほど内面3aのライトガイド11に近い部分(すなわ
ち円筒3の上部)からの反射光が撮影される。このた
め、内面3aが滑らかであっても、画像100は外周に
近づくほど明るくなる。そこで、2値化補正回路35で
は、内面3aの像をA1〜A4の四つの円環状の領域に
分割し、各円環A1〜A4毎にしきい値を決定し、更
に、円環A1〜A4のいずれかにおける画像100の輝
度(反射光強度)がその円環A1〜A4に応じたしきい
値を上回ったとき、その部分が欠陥であると判断してい
る。なお、円環A1〜A4は、それぞれ10000個づ
つの画素を含んでいる。
【0021】図2に戻って、2値化補正回路35は、上
記円環A1〜A4を構成する各10000個の座標を記
憶した座標テーブルメモリ37を有している。この座標
テーブルメモリ37は、周知のクロック発生器(CLK
発生器)41に基づき駆動されるカウンタ43に接続さ
れ、カウンタ43からの入力信号に基づき、上記画像メ
モリ33に記憶されたデータの内、カウント値に対応す
る画素のデータを、画像メモリ33から出力させる。ま
た、2値化補正回路35は、画像メモリ33が出力する
各画素の輝度を表すデータの伝達方向を切り換える切換
器45を備えている。その一方の経路47aは、上記デ
ータを直接2値化回路49の一方の端子に入力し、他方
の経路47bは、上記データを輝度加算回路51,平均
輝度算出回路53,および領域別しきい値決定回路55
を介して2値化回路49の他方の端子に入力する。な
お、輝度加算回路51は入力された各データの輝度を累
積加算する回路、平均輝度算出回路53は輝度加算回路
51にて累積加算された輝度を1画素当りに平均する回
路、領域別しきい値決定回路55は、所定の正数のオフ
セット値を記憶するオフセット値記憶部55aと、平均
輝度算出回路53にて算出された平均輝度にそのオフセ
ット値を加算する加算部55bとを備えた回路、であ
る。
【0022】次に、この2値化補正回路35の動作を説
明する。先ず、カウンタ43のカウント値が1〜100
00であるとき、座標テーブルメモリ37は画像メモリ
33に円環A1の各画素のデータを、一つカウントする
毎に順次出力させる。また、この間、切換器45は経路
47b側に切り換えられる。すると、輝度加算回路51
は円環A1の輝度を累積加算する。カウント値が100
00に達すると平均輝度算出回路53が駆動され、円環
A1における各画素の輝度の平均値が算出される。領域
別しきい値決定回路55は、この平均値に上記オフセッ
ト値を加算し、その値を2値化回路49にしきい値とし
て入力する。
【0023】カウント値が10001〜20000であ
るとき、座標テーブルメモリ37は画像メモリ33に円
環A1の各画素のデータを再び順次出力させる。この
間、切換器45は経路47a側に切り換えられる。する
と、2値化回路49は、各画素の輝度を前述のしきい値
と個々に比較する。そして、2値化回路49は、輝度が
しきい値を越える画素を欠陥に対応するもの(例えば
「1」)とし、しきい値を越えない画素を滑らかな正常
部に対応するもの(例えば「0」)として画像メモリ3
3の所定記憶領域に格納する。
【0024】他の円環A2〜A4に対しても、カウント
値(20001〜80000)に基づいて上記と同様の
処理を施すことにより、画像100を構成する全ての画
素(像A25を除く)を正常部と欠陥とに分けることが
できる。2値化補正回路35で正常部と欠陥とに分けら
れた各画素のデータは、前述のように画像メモリ33に
一旦格納された後、面積判定回路59へ入力される。面
積判定回路59は、欠陥と判断された画素の全ての画素
数に対する比率に基づき、その円筒3が不良品であるか
否かを判定する。そして、この判定結果は、画像処理装
置9による他の処理、または、他の装置へ出力される。
【0025】このように構成された筒内面欠陥検出装置
1では、ライトガイド11先端からの距離に応じて画像
100を四つの円環A1〜A4に分割し、各円環A1〜
A4毎にしきい値を設定し、画素の輝度が対応する円環
(A1〜A4のいずれか)のしきい値を越えたときに欠
陥と判断している。このため、次のような効果が得られ
る。
【0026】すなわち、図3(B)に示すように、前述
のようにして設定されたしきい値Sは、各円環A1〜A
4の正常部における輝度Gの変化に応じて4段階に変化
する。このため、欠陥に基づくピークH,Iが確実にし
きい値Sを上回り、良好に欠陥を検出することができ
る。従って、ライトガイド11先端からの距離に基づく
照射むらが発生しても、正確に欠陥を検出することがで
きる。しかも、ライトガイド11先端からの距離に応じ
て画像100を円環A1〜A4に分割したり、各円環A
1〜A4での平均輝度に応じてしきい値を決定したり、
しきい値と各画素の輝度とを比較して欠陥か否かを判断
したりする処理は、前述のようにきわめて簡単である。
従って、装置の構成を簡略化することもできる。
【0027】また、図3(B)に示すように、正常部に
おける輝度Gの勾配は外周へいくほど、すなわちライト
ガイド11下端に近いほど急になっているが、円環A1
〜A4は外周へいくほど半径方向に細かく分割される。
このため、しきい値Sの折れ線が正常部における輝度G
の変化に一層即したものとなり、一層確実に欠陥を検出
することができる。すなわち、基本的な反射光強度の変
化勾配(微分係数)に基づいて、領域分割手段による分
割の細かさを規定することにより、欠陥の検出精度を一
層向上させることができる。
【0028】更に、内視鏡5は内面3aで乱反射された
光のみを検出しているので、内面3aの変色などの影響
を受けることなく、良好に欠陥を検出することができ
る。また、反射防止板25は円筒3の底面3bからの反
射光が魚眼レンズ21に入射するのを防止するので、一
層良好に欠陥を検出することができる。更に、反射防止
板25は円錐形に構成されているので、反射防止板25
で反射された光(艶消し黒に塗装されているためほぼ皆
無であるが)が魚眼レンズ21に入射することもなく、
きわめて良好に欠陥を検出することができる。
【0029】なお、上記実施の形態において、光源13
およびライトガイド11が光照射手段に、魚眼レンズ2
1,凸レンズ23,およびTVカメラ7が撮影手段に、
画像処理装置9が欠陥検出手段に、それぞれ相当し、特
に、座標テーブルメモリ37が領域分割手段に、切換器
45,2値化回路49,輝度加算回路51,平均輝度算
出回路53,および領域別しきい値決定回路55が領域
別検出手段に、それぞれ相当する。
【0030】また、本発明は上記実施の形態になんら限
定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲
で種々の形態で実施することができる。例えば、上記実
施の形態では、2値化回路49による判断結果を画像メ
モリ33に入力しているが、この判断結果を画像メモリ
33とは別体に設けたメモリに入力して、そこから面積
判定回路59へ入力してもよい。この場合、画像メモリ
33は、A/D変換器31からのデータを専属で記憶す
ることができる。
【0031】また、上記実施の形態では、画像メモリ3
3に格納されたTVカメラ7からのデータを、2値化補
正回路35などのハードウェアによって処理している
が、ソフトウェアによって処理してもよい。図4は、画
像メモリ33に格納されたデータに基づき内面3aの欠
陥をソフトウェアによって検出する処理を表すフローチ
ャートである。以下、この処理について説明する。な
お、この処理は、例えば、画像処理装置9に内蔵された
図示しないCPUによって実行することができる。
【0032】処理を開始すると、先ず、ステップ101
で画像メモリ33に格納された画像100のデータを図
示しないRAMに入力し、続くステップ103では、一
つの円環(例えば、一回目の処理時はA1)に属する各
画素の輝度データを読み込む。更に、続くステップ10
5では上記各画素の平均輝度を算出し、ステップ107
ではその平均輝度を用いてその円環に対するしきい値を
決定する。例えば、平均輝度に前述のオフセット値を加
算してしきい値とする。続くステップ109では、その
しきい値と各画素の輝度とを比較することにより、各画
素のデータを2値化してステップ111へ移行する。
【0033】ステップ111では、円環の番号が所定値
N(ここでは3)より大きいか否かを判断する。円環N
o.≦Nのとき(111:NO)は円環の番号を一つイ
ンクリメントして前述のステップ103へ移行し、その
円環に対してステップ103〜109の処理を実行す
る。そして、全ての円環A1〜A4に対してステップ1
03〜ステップ109を実行すると、円環の番号(=
4)がN(=3)を上回って(111:YES)、ステ
ップ113へ移行する。ステップ113では、欠陥と判
断された画素の全ての画素数に対する比率に基づき、そ
の円筒3が不良品であるか否かを判定する。このよう
に、ソフトウェアによって欠陥を検出する場合も、前述
の実施の形態と同様の作用・効果が得られる。
【0034】また、前述の実施の形態では、魚眼レンズ
21を介して内面3aからの光を撮影する内視鏡5を使
用しているが、内視鏡としては、コーンミラー(円錐
鏡)を介して光を撮影するものを使用してもよい。図5
は、コーンミラー67を介して光を撮影する内視鏡69
を用いた筒内面欠陥検出装置71の構成を表す説明図で
ある。
【0035】図5に示すように、内視鏡69のスコープ
本体73の基端(上端)には、前述の画像処理装置9に
接続されたTVカメラ7が固定され、スコープ本体73
の外周に沿って設けたライトガイド75は、光源13が
発生した光を円筒3の内面3aに照射する。スコープ本
体73は中空円筒状に形成され、その中空部73aの下
方に、コーンミラー67が頂点67aを中空部73aに
向けて配設されている。なお、コーンミラー67は、ガ
ラスパイプ77および台座79を介して中空部73aの
下方に支承されている。
【0036】また、中空部73aには一対のレンズ81
が配設されている。ライトガイド75の下端(光照射
部)近傍には、遮光板83,85が配設され、ライトガ
イド75から照射された光が、円筒3の内面3aのコー
ンミラー67に投影される範囲のみに届くようにしてい
る。なお、ライトガイド75から照射され上記範囲で正
反射された光は、コーンミラー67に入射しないよう
に、各部材が位置決めされている。更に、台座79の下
端は外周方向に突出し、底面3bから反射された光がコ
ーンミラー67に入射するのを防止する反射防止板87
を形成している。
【0037】このように構成された内視鏡69では、内
面3aのコーンミラー67に投影される範囲のみに光が
照射され、更に、この光が内面3aで正反射された光は
コーンミラー67に入射しないようにされている。この
ため、TVカメラ7では上記範囲で乱反射された光のみ
を観察することができ、内面3aに欠陥があればその部
分が明るくなる。従って、この筒内面欠陥検出装置71
でも、前述の実施の形態と同様に円筒3の欠陥を検出す
ることができる。
【0038】但し、コーンミラー67を使用した場合、
ライトガイド75に近いところほど画像200(図6)
の中心近傍に撮影される。そこで、前述の実施の形態と
同様に正常部における輝度の変化が急なところほど領域
を細かく分割するためには、図6に例示する円環B1〜
B4のように、中心へいくほど半径方向に細かく分割す
る必要がある。このような処理も、座標テーブルメモリ
37の設定、およびカウント値と切換器45の作動状態
との対応関係を変更することにより容易に実施すること
ができる。
【0039】また、本実施の形態でも、図3(A)と同
様、例えば10000画素づつに領域を分割してもよ
い。この場合、しきい値の折れ線と正常部における輝度
との開きが若干大きくなるところがあるものの、充分良
好に欠陥を検出することができる。更に、筒内面欠陥検
出装置1,71において、画像100または200を、
1画素づつの幅を有する円環状の領域に細分してもよ
い。この場合、図7に例示するように、しきい値Sを正
常部における輝度Gの変化とほぼ平行に設定することが
できる。従って、上記オフセット値をきわめて小さくし
て、欠陥をきわめて良好に検出することができる。な
お、図7は筒内面欠陥検出装置1による例である。
【0040】また更に、上記各実施の形態では、画像1
00または200を円環状の領域に分割しているが、魚
眼レンズ21またはコーンミラー67の周囲で、ライト
ガイド11,75を構成する光ファイバが均一に配設さ
れていない場合もある。この場合、円環A1〜A4(ま
たはB1〜B4)内における円周方向の輝度のばらつき
も大きくなる。そこで、図8に例示するように、その内
視鏡1,69に応じた偏心した領域を設定してもよい。
このような領域の設定は、欠陥のない基準となる円筒3
を用いて画像100または200における輝度のばらつ
きを測定し、そのばらつきに応じてほぼ等輝度と見なせ
る領域を設定すればよい。
【0041】更に、本発明は、円筒3に限らず、角形の
筒など種々の筒内面における欠陥検出に適用することが
できる。また、上記各実施の形態では、各領域毎の平均
輝度を個々に算出し、その輝度に所定のオフセット値を
加算して、各領域のしきい値としているが、しきい値の
設定方法はこの他種々考えられる。例えば、一つの領域
の平均輝度のみを算出し、加算するオフセット値を個々
に異ならせることにより各領域のしきい値を算出しても
よい。この場合、若干検出精度が低下するが、平均輝度
を一つの領域のみで算出すればよいので処理速度が向上
する。また更に、本発明は、各画素の輝度をしきい値と
比較して欠陥を検出する装置以外にも、種々の欠陥検出
装置に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された筒内面欠陥検出装置の構成
を表す説明図である。
【図2】その筒内面欠陥検出装置の処理回路の構成を表
すブロック図である。
【図3】その筒内面欠陥検出装置による欠陥検出の原理
を表す説明図である。
【図4】その欠陥検出をソフトウェアで行う場合の処理
を表すフローチャートである。
【図5】本発明が適用された他の筒内面欠陥検出装置の
構成を表す説明図である。
【図6】その筒内面欠陥検出装置による領域分割の様式
を表す説明図である。
【図7】1画素幅の円環領域に分割した場合の欠陥検出
の原理を表す説明図である。
【図8】他の実施の形態における領域分割の様式を表す
説明図である。
【図9】従来の筒内面欠陥検出装置の欠陥検出原理およ
び課題を表す説明図である。
【図10】従来の筒内面欠陥検出装置の課題を表す説明
図である。
【図11】本発明の構成例示図である。
【符号の説明】
1,71…筒内面欠陥検出装置 1,69…内視鏡
3…円筒 5,69…内視鏡 7…TVカメラ
9…画像処理装置 11,75…ライトガイド 13…光源 1
7,73…スコープ本体 21…魚眼レンズ 35…2値化補正回路 6
7…コーンミラー A1,A2,A3,A4,B1,B2,B3,B4…円

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒内面に光を照射する光照射手段と、 該光照射手段から照射され、上記筒内面により反射され
    た光を撮影する撮影手段と、 該撮影手段に撮影された上記筒内面における反射光の強
    度変化に基づいて上記筒内面の欠陥を検出する欠陥検出
    手段と、 を備えた筒内面欠陥検出装置において、 上記欠陥検出手段が、 上記筒内面を基本的な反射光強度の大きさに基づいて複
    数の領域に分割する領域分割手段と、 上記各領域における反射光の強度変化に基づいて、上記
    領域毎に異なる様式で上記欠陥を検出する領域別検出手
    段と、 を備えたことを特徴とする筒内面欠陥検出装置。
  2. 【請求項2】 上記領域別検出手段が、上記各領域毎に
    異なるしきい値を設定し、上記領域における反射光の強
    度が、その領域に応じたしきい値を越えて変化したと
    き、その部分に欠陥があると判断することを特徴とする
    請求項1記載の筒内面欠陥検出装置。
  3. 【請求項3】 上記筒内面を、上記光照射手段からの距
    離に応じて上記複数の領域に分割することを特徴とする
    請求項1または2記載の筒内面欠陥検出装置。
  4. 【請求項4】 上記撮影手段が、上記筒内面で正反射さ
    れた光を撮影せず、上記筒内面で乱反射された光のみを
    撮影することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記
    載の筒内面欠陥検出装置。
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