JPH0989684A - 感温センサ - Google Patents

感温センサ

Info

Publication number
JPH0989684A
JPH0989684A JP7244791A JP24479195A JPH0989684A JP H0989684 A JPH0989684 A JP H0989684A JP 7244791 A JP7244791 A JP 7244791A JP 24479195 A JP24479195 A JP 24479195A JP H0989684 A JPH0989684 A JP H0989684A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
heated
thermistor element
ptc thermistor
heating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7244791A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Funamizu
雄二 船水
Toshiaki Nishimura
俊昭 西村
Mitsuaki Sato
光朗 佐藤
Naoki Fukuoka
直樹 福岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
OIZUMI SEISAKUSHO KK
OOIZUMI SEISAKUSHO KK
Original Assignee
OIZUMI SEISAKUSHO KK
OOIZUMI SEISAKUSHO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by OIZUMI SEISAKUSHO KK, OOIZUMI SEISAKUSHO KK filed Critical OIZUMI SEISAKUSHO KK
Priority to JP7244791A priority Critical patent/JPH0989684A/ja
Publication of JPH0989684A publication Critical patent/JPH0989684A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Temperature Or Quantity Of Heat (AREA)
  • Control Of Combustion (AREA)
  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
  • Thermistors And Varistors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 調理器,暖房機などに生ずる異常な加熱温度
を検知して熱源を遮断するための制御回路を簡略化す
る。 【解決手段】 感温センサの測温部にPTCサーミスタ
素子を組込む。PTCサーミスタ素子は、熱応答性,信
頼性を安定に確保するマイクロチップ形であり、400
℃の高温雰囲気に耐えるガラス材に封入され、キュリー
温度は100℃〜270℃である。PTCサーミスタ素
子は、ガス器具10のガス炎に加熱される被加熱体
(鍋)5の温度を検知しており、被加熱体5の温度がキ
ュリー温度を越えたときに制御回路12への通電を停止
し、制御回路12から電磁弁13に閉弁指令を出力す
る。電磁弁13はガス管11の管路を閉じてガス器具1
0へのガスの供給を停止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感温センサ、特に
調理,炊事あるいは湯沸器用の鍋,釜,ポット類あるい
は温風ヒータなどの温度検知用感温センサに関する。
【0002】
【従来の技術】上記目的に使用される感温センサは、ガ
スの炎に直接晒される鍋,釜,ポット類を被加熱体と
し、その外壁に接触させて加熱された被加熱体の温度を
検知させるのであるが、実際には測温部として図1に示
すように金属筒体1の上面開口を施蓋する帽体2の裏面
にサーミスタ素子Tを取付け、金属筒体1内に支持され
たコイルスプリング4で常時上方へ付勢し、帽体2の上
面を被加熱体5に圧接し、帽体2を通して被加熱体5の
熱をサーミスタ素子Tに伝熱するのが通例である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、感温センサ
のサーミスタ素子には従来より専らNTCサーミスタが
使用されている。NTCサーミスタは、温度が上がると
抵抗は下がる、すなわち負の温度係数を有し、微小の温
度変化を検知して電気抵抗に変換できることから各種工
業計測,自動車,家電製品などの温度測定に好適である
とされている。
【0004】NTCサーミスタによれば、室温付近で
は、1℃の温度変化で抵抗値を2〜5%変化させること
ができる。温度変化を抵抗値の変化に変換し、抵抗値の
変化を測定することによって1/100℃程度の温度変
化を知ることは容易である。
【0005】しかしながら、NTCサーミスタを用いて
温度を検知し、その検知信号をもって機器を制御するに
は、NTCサーミスタの抵抗値が予め定められた値にな
ったことを感知する電子部品や、電流値の大小を感知し
て出力される素子の出力信号を受けて動作するスイッチ
やリレー類を制御回路に組込み、この制御回路の出力信
号をもって電磁弁などの開閉器を操作し、ガス器具であ
ればガス栓のしゃ断などの操作をすることになる。ま
た、電気機器であれば制御回路のスイッチ,リレーによ
って器具の電源をしゃ断することになり、いずれにして
も制御回路には、ICやトランジスタなどの電子部品,
スイッチやリレーなど、検知温度の判別のための制御部
品を組み込まなければならない。
【0006】一方、PTCサーミスタの温度−抵抗特性
は、低温側では低抵抗,キュリー温度付近では急激に抵
抗が増大し、高温側では高抵抗となり、PTCサーミス
タをキュリー温度付近で使用すればスイッチとしての機
能が得られる。
【0007】しかし、従来より、PTCサーミスタは、
専ら過電流防止のスイッチやヒータとしての用途を主体
として考えられ、大部分のPTCサーミスタは、過電流
防止やヒータとしての用途から、キュリー温度は、12
0〜160℃程度に設定されたものが殆どである。もっ
とも、キュリー温度を300℃付近に設定されたPTC
サーミスタも知られているが、これはヒータとしての用
途に開発されたものであり、PTCサーミスタの材料系
に特徴が認められ、ガスの炎に直接晒されるような環境
で使用できるものではない。
【0008】ガスの炎に直接晒されるような高温環境で
熱応答性,信頼性を確保するにはマイクロチップ化する
ことが必要である。この点はNTCサーミスタにおいて
も同じであり、NTCサーミスタでは既にマイクロチッ
プ化の実現化が図られているが、PTCサーミスタは、
前述のように従来より通電制御用など、主として電気製
品の保護機能を得る素子として利用されてきたため、そ
のような用途においては、これをマイクロチップ化しよ
うとする発想はなかったといえる。
【0009】また、ガスの炎に直接晒されるような高温
雰囲気の下でPTCサーミスタを使用するには、サーミ
スタ素子の封止材として耐熱性が要求され、素子の封止
用被覆として高分子の樹脂材料を使用することはできな
い。可能ならば、耐熱性ガラスの使用が望ましい。
【0010】サーミスタをマイクロチップ化し、これを
ガラスに封入するときにサーミスタ素子の電極材料とガ
ラス材料とをなじませることが難しく、材料の選定を誤
ると封止ガラスに割れ,欠けが生じるという問題があ
る。
【0011】本発明の目的は、通常の調理時,暖房時な
どにおける加熱温度を常用温度としてその加熱温度を検
知し、常用温度を越える異常な加熱温度に対しては熱源
のしゃ断スイッチとして動作する感温センサを提供する
ことにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明による感温センサにおいては、測温部を加熱
雰囲気中に晒して被加熱体の加熱温度を検知し、被加熱
体が常用温度を越えたときに被加熱体を加熱する熱源に
加熱停止指令を出力する感温センサであって、測温部
は、被加熱体に接触させてその温度を検知する部分であ
り、PTCサーミスタ素子を有し、PTCサーミスタ素
子は、熱応答性・信頼性を安定的に確保するマイクロチ
ップ形であって、400℃を上限とする高温雰囲気に耐
えるガラス材中に封入され、キュリー温度は、100℃
〜270℃の範囲であり、被加熱体の常用温度は、使用
するPTCサーミスタ素子のキュリー温度以下であり、
PTCサーミスタ素子のキュリー温度100℃〜270
℃は、被加熱体の加熱限界温度である。
【0013】また、被加熱体は、熱媒体として熱源から
加えられた熱を該被加熱体によって熱源から隔てられた
熱処理物に熱伝達し、あるいは熱交換するものであり、
PTCサーミスタ素子のキュリー温度の設定は、熱処理
物の加熱限界温度に対応するものである。
【0014】また、被加熱体は、調理,炊事又は湯沸用
の器具であり、測温部は、該器具の外面一部に接して配
置されるものであり、PTCサーミスタ素子は、器具内
に熱処理物として収容された調理食品類の加熱限界温度
に対応して器具の加熱停止指令を出力するものである。
【0015】また、PTCサーミスタ素子は、Ba,T
i,Pb,Ca,Srを主成分として焼成されたもので
あり、Ba,Ti,Pb,Ca,Srの配合割合は、 Ba 46〜 87mol% Ti 100〜105mol% Pb 10〜 37mol% Ca 12mol%以下 Sr 5mol%以下 であり、他に少なくとも少量のMn,Y,Siを含むも
のである。
【0016】また、サーミスタ素子は、端子として同一
方向に引き出された対のリード線を有し、引出し用リー
ド線はジュメット線であり、サーミスタ素子のチップ両
面の素子電極に盛り付けられた固定用接着電極ペースト
にてその一部が埋め込まれ、ガラス材は、固定用接着電
極ペーストの表面を覆い、加熱溶融され、サーミスタ素
子と引出し用リード線の一部とを含んで封止するもので
あり、固定用接着電極ペーストは、ガラス材の溶融温度
で焼成されるものである。
【0017】本発明による感温センサは、熱源の高温に
晒されながら被加熱体の加熱温度を検知し、被加熱体の
温度がPTCサーミスタ素子のキュリー温度に達したと
きに熱源の供給停止指令を出力する。例えば熱源が都市
ガス,被加熱体が調理器具である場合に、器具内の調理
物の温度は通常180℃以下であり、調理器具の温度の
上限は200℃を上廻ることがない。
【0018】この場合のPTCサーミスタのキュリー温
度は、少なくとも200℃以上に設定する必要がある。
調理物の温度が加熱限界温度に達したときには、調理器
具は調理物よりさらに高温となり、サーミスタ素子のキ
ュリー温度に達したときに感温センサより熱源供給停止
指令が出力されるが、キュリー温度の設定が高すぎると
調理物が加熱限界温度を越えることになる。調理物の種
類にもよるが、感温センサを調理用ガス器具に適用する
場合に、サーミスタ素子のキュリー温度は270℃を上
限として設定するのが望ましい。また、キュリー温度2
70℃以下の設定は、調理器以外のガス器具に適合でき
る範囲である。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に本発明の感温センサを調理
器具の温度検出に用いた例を説明する。本発明の感温セ
ンサにはPTCサーミスタ素子3を用いている。図2に
おいて、サーミスタ素子3のチップ両面に素子電極6を
積層して膜状に形成し、それぞれの素子電極6に盛り付
けられた固定用接着電極7の端子として同一方向に引出
された対のリード線8を接着固定し、リード線8の一部
を含んでサーミスタ素子3を封止用ガラス材9のビーズ
内に封止したものである。
【0020】サーミスタ素子3は、Ba,Ti,Pb,
Ca,Srを主成分とし、これにY,Si,Mnなどを
添加して焼成されたものであるが、その製造に際して
は、これら成分の酸化物あるいは炭酸塩を焼成後に所定
の電気特性になるようなモル%で選択配合し、各成分の
混合物をボールミルによって混合粉砕し、得られた混合
粉体を仮焼きした後、再度ボールミルで粉砕し、これを
サーミスタ素子の原料粉体とする。
【0021】次いで原料粉体にPVA(ポリビニルアル
コール)を添加して造粒し、加圧成形機を用いてブロッ
ク状に加工し、得られたブロック状の焼成体を切削研磨
してウェハーに加工し、その両面に素子電極6を形成し
た後、ダイジングによって所定の大きさのチップに切断
し、両面に素子電極を有するサーミスタ素子のチップを
得る。
【0022】素子電極6は、オーミック電極にカバー電
極を積層したものである。オーミック電極にペーストを
用いるときにはAgとZn系又は、Al系の混合物ペー
ストを用いて焼付ける。メッキによるときにはNiメッ
キを用い、いずれもその表面にカバー電極のペーストを
塗布する。カバー電極ペーストにはAg又はAg−Pb
系のペーストが好適である。カバー電極ペーストを塗布
後これを焼付ける。
【0023】固定用接着電極7には、Ag−Pb系ペー
ストを用い、リード線8にはジュメット線を用いる。サ
ーミスタ素子3の素子電極6面に固定用接着電極ペース
トを盛り付け、リード線8の一部を固定用接着電極ペー
ストに埋め込み、次いでその周囲に封止用ガラス材9の
パイプを外装し、加熱してガラス材9を溶融させ、サー
ミスタ素子3とリード線8の一部とをガラス材9中に封
止し、ビーズ状に固化させる。固定用接着電極ペースト
は、ガラス材9の溶融温度で焼成される。
【0024】封止用ガラス材9は、K2O:PbO・S
iO2系ガラスである。このガラス材は日電硝子社より
超低融点封止用管ガラスLG−16,LG−71として
市販されている。軟化点はLG−16が575℃,LG
−71は、515℃である。
【0025】得られたサーミスタ素子3を図1に示す感
温センサの測温部のサーミスタ素子Tに用いる。図3
は、本発明による感温センサを組み込んだ調理用ガス器
具のガス供給制御回路12である。ガス器具10にガス
を供給するガス管11には、管路を開閉する電磁弁13
が接続され、電磁弁13は、制御回路12によって開閉
制御される。制御回路12は、PTCサーミスタ素子3
の電源回路14に直列に接続され、電源回路14には、
さらに電磁開閉器15が直列に接続され、電磁開閉器1
5の常開接点15aには、操作スイッチ16が並列に接
続されている。PTCサーミスタ素子3は、感温センサ
の測温部に組込まれ、ガス器具10上に載せられた鍋底
の温度を検知する。図中17は電源である。
【0026】操作スイッチ16を投入すると、電磁開閉
器15が励磁してその接点15aが閉じ、以後操作スイ
ッチ16を開放してもPTCサーミスタ素子3の電源回
路は自己保持され、制御回路12に通電される。電磁弁
13は、制御回路12より開弁指令を受けて開弁し、ガ
ス器具10へガス供給が開始される。調理中、不測の事
態が生じて測温部がサーミスタ素子3のキュリー温度以
上に加熱されたときには、サーミスタ素子3の抵抗が増
大して制御回路12への通電が断たれ、電磁開閉器15
が消磁し、その接点15aが開放され、制御回路12の
閉弁指令により電磁弁13は閉弁してガス器具10への
ガスの供給を停止する。
【0027】ガスの消火により測温部が冷えてその温度
がサーミスタ素子3のキュリー温度以下に低下しても電
磁開閉器15の接点は開放されているため、操作スイッ
チ16を再投入しない限り、制御回路12から電磁弁1
3に対し、開弁指令は発せられない。
【0028】感温センサを鍋の温度検知に適用したとき
には、ガス器具10上に載せられた鍋の底が被加熱体5
であり、図1に示す感温センサ14の帽体2は鍋底に圧
接され、ガスの炎で加熱された鍋の温度がサーミスタ素
子3に感知される。鍋の中に処理物である煮物が煮炊き
されている限りは鍋底の温度は通常160℃以下であ
り、天ぷら油を用いて「揚げるもの」を調理していると
きの鍋の温度は通常170〜180℃程度である。単に
湯を沸かすだけであれば鍋の温度は100℃を大きく上
廻ることはない。ガスによる調理の常用温度は200℃
以下である。
【0029】しかし、鍋の中の水分がすべて蒸発し、あ
るいは鍋が空炊きされたときには、鍋底の温度はガスの
燃焼温度まで上昇を続け高温となり、その温度はサーミ
スタ素子3に検知される。サーミスタ素子3として図4
に示す抵抗,温度特性のPTCサーミスタ素子を用いた
ときには、鍋底の温度がサーミスタ素子3のキュリー温
度(Tc=250℃)に達するまではその抵抗値が低下
してゆくが、250℃を越えると急激に抵抗値が増大
し、図3に示す制御回路12への通電が断たれ、電磁弁
13が消磁し、ガス器具10へのガスの供給は停止され
る。
【0030】図4に示すサーミスタ素子3のキュリー温
度250℃の設定は、主として調理器の異常加熱を防止
するに適正な加熱限界温度として設定したものである
が、この加熱限界温度は、当然に調理物の加熱限界温度
である。調理器がガスオーブンである場合には、調理物
が直接ガスの炎に晒される場合もあるが、この場合に
は、オーブンの調理室内の一部を被加熱体としてこれに
感温センサを取付け、その取付け位置の設定によって最
大限270℃の範囲に加熱限界温度を収めることができ
る。また、加熱限界温度270℃の設定は、必ずしも調
理器具に限らず、例えばガスファンヒーター,ガス風呂
釜の異常加熱の防止温度として適当な範囲であって、本
発明によればこれらのガス器具の感温センサとして用い
ることもできる。この加熱限界温度は、発熱温度がガス
の燃焼温度よりも低い電気製品についても当然適用でき
る。湯沸器やポット類のように単に湯を沸かすだけの器
具であれば、使用するサーミスタ素子のキュリー温度を
100℃を上廻る温度に設定すればよい。
【0031】本発明において、サーミスタ素子の構成成
分を以下の割合で配合し、常法により焼成してキュリー
温度を100〜270℃の範囲に調整できる。主成分B
a,Ti,Pb,Ca,Srについては、 Ba(BaCO3) 46〜 87mol% Ti(TiO2) 100〜105mol% Pb(PbO) 10〜 37mol% Ca(CaCO3) 12mol%以下 Sr(SrCO3) 5mol%以下 であり、他の添加物Y(Y23),Si(SiO2),
Mn(Mn(NO32・6H2O)は、ペロブスカイト
構造(ABO3)1molに相当する重量の1%以下を
添加する。
【0032】Baの添加量46〜87mol%及びTi
の添加量100〜105mol%の範囲は、本発明の感
温センサによるサーミスタ素子に、PTC特性を生じさ
せるために必要とされる常識的な範囲である。
【0033】Pbは、その添加量を増加させるにしたが
って、キュリー温度を上昇させることができ、添加量が
15〜30mol%の範囲で良い結果が得られた。
【0034】また、Caは、12mol%以下の範囲を
添加することによって焼成物の粒子を均一に制御するこ
とができる。
【0035】本発明においては、サーミスタ素子のチッ
プの両面に素子電極を焼付けた後、固定用接着電極ペー
ストを塗布し、リード線の一部を該ペーストに埋め込
み、固定用接着電極ペーストの焼付けとガラス封入とを
同時に行うことによって電極の酸化を最小限にとどめる
ことができ、ガラス材との馴染がよく、ガラス材の割
れ,欠け,破損は生じない。また、その熱処理時に固定
用接着電極の金属がリード線に用いたジュメット線へ浸
透,拡散せず、したがって、電極は劣化せず、さらに耐
熱試験においても抵抗値の変動が少なく、安定した特性
が得られる。
【0036】また、封止用ガラス材にK2O・PbO・
SiO2系ガラスを選定してガラス封止温度としては、
比較的低温でガラス封止が可能となる。ちなみにガス調
理器では一般に350℃で火災が起きるといわれてい
る。図4のサーミスタ素子を使用したときにはキュリー
温度250℃を上限としてガス炎が消火されるが、本発
明による感温センサは、ガスの消火温度を上廻る400
℃の高温に耐えることができる。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、特にガス
調理器具の温度検出に用いて調理の常用温度以下ではそ
の調理温度を検出し、調理器具が常用温度を越えるとき
には、調理器具が異常過熱状態となる以前の温度を加熱
限界温度としてガスの供給停止指令を出力するため、火
災事故を未然に防止できる。特に本発明によれば、PT
Cサーミスタのスイッチング機能を利用してガスの供給
停止指令を出力するものであるために、感温センサにN
TCサーミスタを用いる場合のようにガス供給制御回路
にサーミスタ素子の抵抗値の変化や、回路の電流値を検
知するための素子,電子部品あるいは、検知用の素子や
電子部品の出力信号を受けて動作するスイッチやリレー
類を組込む必要がなく、制御回路の回路構成をNTCサ
ーミスタ使用の場合に比して大幅に簡略化して信頼性を
高めることができる。本発明は調理器具の温度検出にと
どまらず、ガス風呂釜,ファンヒータの温度検出にも適
用でき、さらにガス器具に限らず、電気釜,アイロンな
どの電気製品の温度検知にも同様に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】感温センサの使用例の一例を示す図である。
【図2】本発明の感温センサに組込むPTCサーミスタ
の構造を示す図である。
【図3】ガス器具のガス供給制御回路の一例を示す図で
ある。
【図4】PTCサーミスタの抵抗−温度特性の一例を示
す図である。
【符号の説明】
1 金属筒体 2 帽体 3 サーミスタ素子 4 コイルスプリング 5 被加熱体 6 素子電極 7 固定用接着電極 8 引出し用リード線 9 封止用ガラス材 10 ガス器具 11 ガス管 12 制御回路 13 電磁弁 14 電源回路 15 電磁開閉器 16 操作スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福岡 直樹 埼玉県狭山市新狭山1−11−4 株式会社 大泉製作所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測温部を加熱雰囲気中に晒して被加熱体
    の加熱温度を検知し、被加熱体が常用温度を越えたとき
    に被加熱体を加熱する熱源に加熱停止指令を出力する感
    温センサであって、 測温部は、被加熱体に接触させてその温度を検知する部
    分であり、PTCサーミスタ素子を有し、 PTCサーミスタ素子は、熱応答性・信頼性を安定的に
    確保するマイクロチップ形であって、400℃を上限と
    する高温雰囲気に耐えるガラス材中に封入され、キュリ
    ー温度は、100℃〜270℃の範囲であり、 被加熱体の常用温度は、使用するPTCサーミスタ素子
    のキュリー温度以下であり、 PTCサーミスタ素子のキュリー温度100℃〜270
    ℃は、被加熱体の加熱限界温度であることを特徴とする
    感温センサ。
  2. 【請求項2】 被加熱体は、熱媒体として熱源から加え
    られた熱を該被加熱体によって熱源から隔てられた熱処
    理物に熱伝達し、あるいは熱交換するものであり、 PTCサーミスタ素子のキュリー温度の設定は、熱処理
    物の加熱限界温度に対応するものであることを特徴とす
    る請求項1に記載の感温センサ。
  3. 【請求項3】 被加熱体は、調理,炊事又は湯沸用の器
    具であり、 測温部は、該器具の外面一部に接して配置されるもので
    あり、 PTCサーミスタ素子は、器具内に熱処理物として収容
    された調理食品類の加熱限界温度に対応して器具の加熱
    停止指令を出力するものであることを特徴とする請求項
    1又は2に記載の感温センサ。
  4. 【請求項4】 PTCサーミスタ素子は、Ba,Ti,
    Pb,Ca,Srを主成分として焼成されたものであ
    り、Ba,Ti,Pb,Ca,Srの配合割合は、 Ba 46〜 87mol% Ti 100〜105mol% Pb 10〜 37mol% Ca 12mol%以下 Sr 5mol%以下 であり、他に少なくとも少量のMn,Y,Siを含むも
    のであることを特徴とする請求項1に記載の感温セン
    サ。
  5. 【請求項5】 サーミスタ素子は、端子として同一方向
    に引き出された対のリード線を有し、 引出し用リード線はジュメット線であり、サーミスタ素
    子のチップ両面の素子電極に盛り付けられた固定用接着
    電極ペーストにてその一部が埋め込まれ、 ガラス材は、固定用接着電極ペーストの表面を覆い、加
    熱溶融され、サーミスタ素子と引出し用リード線の一部
    とを含んで封止するものであり、 固定用接着電極ペーストは、ガラス材の溶融温度で焼成
    されるものであることを特徴とする請求項1に記載の感
    温センサ。
JP7244791A 1995-09-22 1995-09-22 感温センサ Pending JPH0989684A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7244791A JPH0989684A (ja) 1995-09-22 1995-09-22 感温センサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7244791A JPH0989684A (ja) 1995-09-22 1995-09-22 感温センサ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0989684A true JPH0989684A (ja) 1997-04-04

Family

ID=17123990

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7244791A Pending JPH0989684A (ja) 1995-09-22 1995-09-22 感温センサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0989684A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005310565A (ja) * 2004-04-22 2005-11-04 Sharp Corp 電磁調理器
JPWO2013065441A1 (ja) * 2011-11-01 2015-04-02 株式会社村田製作所 Ptcサーミスタおよびptcサーミスタの製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005310565A (ja) * 2004-04-22 2005-11-04 Sharp Corp 電磁調理器
JPWO2013065441A1 (ja) * 2011-11-01 2015-04-02 株式会社村田製作所 Ptcサーミスタおよびptcサーミスタの製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR960013997B1 (ko) 온도센서
CN100477945C (zh) 用于加热液体的装置
CN108968662A (zh) 一种电压力锅用的湿度检测装置及使用方法
WO2012046267A1 (ja) 加熱調理器
JP2008521201A (ja) 加熱素子と、温度変化を検出するための方法
EP1828068B1 (en) Heating element and method for detecting temperature changes
EP1652407B1 (en) Domestic appliance and heating structure for a domestic appliance
JPH0989684A (ja) 感温センサ
CN108449814A (zh) 一种加热器
CN208445766U (zh) 一种加热器
AU2011236088A1 (en) Cordless connection between heating vessel and base
CN113367573A (zh) 感温容器及烹饪器具
CN211625343U (zh) 厨房燃气灶
CN204483868U (zh) 一种即热式泡茶机
CN212005780U (zh) 燃气灶
GB2336481A (en) Protection of electric heating element
US11570853B2 (en) Method for actuating a heating device of a hob, and hob
CN219538023U (zh) 电加热锅
CN211883446U (zh) 感温容器及烹饪器具
US20230304670A1 (en) Food preparation apparatus with protection device against overheating
JPH02279925A (ja) 電気加熱調理器の温度過昇防止装置
JP3115170U (ja) 電気ヒータ用温度測定装置の構造
JPH0119237B2 (ja)
WO2000042821A2 (en) Improvements relating to thermal controls
CN2036293U (zh) 一种高灵敏过热保护及控温装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040311

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040316

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040709