JPH0989510A - 高さ測定器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カード状物の反りが規定範囲内にあるか否か
の判別を簡単に行える高さ測定器を提供する。 【解決手段】 上面がフラットなベース板１の上に立設
された平行な一対の脚部材２と、これら脚部材の上部を
連結する横部材３と、脚部材３に内設されたバネの上に
両端の軸部５ａがころがり軸受を介してそれぞれ支持さ
れた横方向のロール５と、脚部材２に沿ってそれぞれ上
下動可能に配設された縦方向の一対のシャフト７と、こ
れらシャフト７の下端に取り付けられて両端部分が脚部
材２に案内され且つ常にころがり軸受の上部に接した状
態でロール５の上方に間隔を置いて位置する横方向の押
さえ板８と、この押さえ板８の上下方向の位置を設定す
るように横部材３に取り付けられたマイクロメータヘッ
ド１０とを備える。ロール５の下部を反りの規定値に設
定しておけば、ロール５の回転により反りが規定範囲を
越えたか否かが一目で判別できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチックカー
ド等のカード状物の反りの程度を測定するのに使用され
る高さ測定器に関するものである。

【０００２】

【発明が解決しようとする課題】一般に、プラスチック
カードは、カード基材が積層構造である上に、磁気テー
プ、転写箔、ＩＣモジュール、光記録部材等の付加機能
物を設けているため、どうしても反りを生じてしまう。
そして、この反りが規定範囲内に収まっているものは良
いが、これを越えたものはスペックアウトとなって製品
とはならない。したがって、製造後にカードの反りが規
定範囲内に収まっているか否かを判別する必要がある
が、従来はこの判別作業を目視で行っているため、手間
がかかって面倒な上に、ミスを犯しやすいという問題点
があった。

【０００３】本発明の目的とするところは、カード状物
の反りが規定範囲内にあるか否かの判別を簡単に行える
高さ測定器を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の高さ測定器は、上面がフラットなベース板
と、該ベース板上に立設された平行な一対の脚部材と、
これら脚部材の上部を連結する横部材と、前記各脚部材
に内設されたバネの上に両端の軸部がころがり軸受を介
してそれぞれ支持された横方向のロールと、前記各脚部
材に沿ってそれぞれ上下動可能に配設された縦方向の一
対のシャフトと、これらシャフトの下端に取り付けられ
て両端部分が前記各脚部材に案内され且つ常に前記ころ
がり軸受の上部に接した状態で前記ロールの上方に間隔
を置いて位置する横方向の押さえ板と、この押さえ板の
上下方向の位置を設定するように前記横部材に取り付け
られたマイクロメータヘッドとを備えたことを特徴とす
るものである。

【０００５】上述の構成からなる本発明の高さ測定器で
は、カード状物の膨らんだ側を上にし、その状態でカー
ド状物をベース板上で脚部材の間を通過させることによ
って当該カード状物の反りの良否を判別する。すなわ
ち、ベース板の表面を０点としてロール下部を反りの規
定値に設定しておくと、カード状物が脚部材の間を通過
した時に反りが規定値を越えている場合はロールが回転
する。そして、ロールが回転するか否かで反りが規定範
囲から外れているか否かが判別できる。

【０００６】このようにして高さの測定を行うので、測
定に正確を期すためには、ベース板は表面が高い寸法精
度を有していることと全体に反りの発生しないことが必
要であり、またロールは検査対象であるカード状物が接
して移動する時に滑らずに回転するとともにカード状物
を傷つけないことが必要である。したがって、ベース板
及びロールはこれらの条件を極力満たすようにして作製
する。

【０００７】

【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
説明すると、図１〜３は本発明の一例としての高さ測定
器を示すもので、図１はその側面図、図２は同じく正面
図、図３は図２のＸ−Ｙ断面図、図４は図２の右部分の
一部拡大断面図である。

【０００８】これらの図に示すように、上面がフラット
なベース板１の上に一対の脚部材２が平行に立設され、
これら脚部材２の上部を連結するように横部材３が設け
られている。そして、各脚部材２にはそれぞれバネ４が
ベース板１から上方に向かうようにして内設されてお
り、そのバネ４の上に両端の軸部５ａがころがり軸受６
を介してそれぞれ支持された状態で横方向のロール５が
配設されている。また、各脚部材２に沿って上下動可能
に縦方向のシャフト７がそれぞれ配設されており、横方
向の押さえ板８がこれらシャフト７の下端に取り付けら
れて両端部分が各脚部材２に案内され、当該押さえ板８
はその両端の下向き凸部８ａが常にころがり軸受６の上
部に接した状態でロール５の上方に間隔を置いて位置し
ている。なお、図中９はガイド部分９ａを備えたリニア
ブッシュである。さらに、横部材３の中央にマイクロメ
ータヘッド１０が取り付けられており、そのスピンドル
１１が押さえ板７の上下方向の位置を設定するようにな
っている。

【０００９】この高さ測定器によりカード状物の反りの
良否を判定するには、図１及び図２に示すようにプラス
チックカードＣをその膨らんだ側を上にした状態でベー
ス板１上で脚部材２の間を通過させる。この場合、通過
したプラスチックカードＣの反りが大きいと、プラスチ
ックカードＣとの接触によりロール５が回転する。すな
わち、マイクロメータヘッド１０を回転させることによ
ってスピンドル１１を上下方向に適宜移動させて押さえ
板８の位置を調整し、押さえ板８にころがり軸受６を介
して接するロール５の下部（カード状物との接触部）を
反りの規定値に設定しておけば、ロール５の回転により
反りが規定範囲を越えたか否かが一目で判別できる。

【００１０】なお、図中１２はマイクロメータヘッド１
０のスピンドル１１の移動量を表示するデジタルストッ
パーであり、これを取り付けておけば、ベース板１にロ
ール５を接触させて０にリセットしておくことで、表示
を見ながら反りの規定値を設定できる。

【００１１】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の高さ測定
器によれば、カード状物をベース板上で脚部材の間を通
すだけの簡単な操作でカード状物の反りの良否を判別す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の高さ測定器を示す側面図である。

【図２】同じく正面図である。

【図３】図２のＸ−Ｙ断面図である。

【図４】図２の右部分の一部拡大断面図である。

【符号の説明】

１ ベース板 ２ 脚部材 ３ 横部材 ４ バネ ５ ロール ５ａ 軸部 ６ ころがり軸受 ７ シャフト ８ 押さえ板 ８ａ 下向き凸部 ９ リニアブッシュ １０ マイクロメータヘッド １１ スピンドル １２ デジタルストッパー

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 上面がフラットなベース板と、該ベース
   板上に立設された平行な一対の脚部材と、これら脚部材
   の上部を連結する横部材と、前記各脚部材に内設された
   バネの上に両端の軸部がころがり軸受を介してそれぞれ
   支持された横方向のロールと、前記各脚部材に沿ってそ
   れぞれ上下動可能に配設された縦方向の一対のシャフト
   と、これらシャフトの下端に取り付けられて両端部分が
   前記各脚部材に案内され且つ常に前記ころがり軸受の上
   部に接した状態で前記ロールの上方に間隔を置いて位置
   する横方向の押さえ板と、この押さえ板の上下方向の位
   置を設定するように前記横部材に取り付けられたマイク
   ロメータヘッドとを備えたことを特徴とする高さ測定
   器。