JPH0988775A - バルブのフローティング支持構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 組付作業性の向上及びバキュームホースの短
縮化を図ることができるバルブのフローティング支持構
造を提供する。 【解決手段】 エンジン２にフローティング機構９を介
して支持されたエアクリーナ３に、アイドルアップ用Ｖ
ＳＶ４を固着した。アイドルアップ用ＶＳＶ４はエアク
リーナ３を介しエンジン２に対してフローティング状態
で支持されることとなり、エンジン２の振動がアイドル
アップ用ＶＳＶ４に伝達されるのが抑制される。アイド
ルアップ用ＶＳＶ４は、エンジン２に搭載されるエアク
リーナ３に固着したものであり、アイドルアップ用ＶＳ
Ｖ４及びエンジン２側に接続されるバキュームホース８
の長さは、従来技術のエンジン及び車体に接続されるバ
キュームホースに比して短くなる。さらに、バキューム
ホース８をエンジン２から車体に渡すような作業を行な
わなくて済み、その分、作業性、ひいては生産性が向上
する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、エンジン等に用い
られるバルブのフローティング支持構造に関するもので
ある。

【０００２】

【従来の技術】従来のバルブのフローティング支持構造
の一例を図４及び図５に示す。図において、エンジンル
ーム１に載置したエンジン２には、エアクリーナ３がエ
ンジン２に対してフローティング状態で支持されてい
る。図中４はエア流量を調整しエンジン回転数の上昇を
図ってエアコン性能を向上させるアイドルアップ用バキ
ュームスイッチングバルブ（以下、アイドルアップ用Ｖ
ＳＶ）である。このアイドルアップ用ＶＳＶ４は、車体
５のエンジンルーム１側に、フローティングゴム６を具
備したブラケット７を介して取付けられている。アイド
ルアップ用ＶＳＶ４に一端側が接続されたバキュームホ
ース８の他端側はエンジン２側の図示しない負圧発生源
に接続されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したバ
ルブのフローティング支持構造では、バキュームホース
８をエンジン２側から車体５側のアイドルアップ用ＶＳ
Ｖ４の取付部まで渡す必要が有り、その作業工程を有す
る分だけ、作業性が低く生産性が低いものとなってい
る。また、バキュームホース８は短いことが望まれる
が、エンジン２の振動によりバキュームホース８が接続
部から外れないように、バキュームホース８をある程度
長めに設定しておく必要があり、上記要望に応え得るも
のになっていなかった。

【０００４】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、組付作業性の向上及びバキュームホースの短縮化を
図ることができるバルブのフローティング支持構造を提
供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、エンジンにフ
ローティング状態で支持されたエアクリーナに、アイド
ルアップ用ＶＳＶ（バキュームスイッチングバルブ）を
固着したことを特徴とする。

【０００６】エンジンにフローティング状態で支持され
たエアクリーナに、アイドルアップ用ＶＳＶ（バキュー
ムスイッチングバルブ）を取付けているので、アイドル
アップ用ＶＳＶ（バキュームスイッチングバルブ）はエ
アクリーナを介しエンジンに対してフローティング状態
で支持されることとなり、エンジンの振動がアイドルア
ップ用ＶＳＶ（バキュームスイッチングバルブ）に伝達
されるのが抑制される。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態のバ
ルブのフローティング支持構造を図１ないし図３に基づ
いて説明する。図において、エンジンルーム１に載置し
たエンジン２の上部には、フローティング機構９を介し
てエアクリーナ３が取付けられている。

【０００８】フローティング機構９は、エンジン２に取
付けたエンジン側ブラケット１０と、エアクリーナ３の
下部側に取付けたエアクリーナ下部側ブラケット１１
と、エンジン側ブラケット１０及びエアクリーナ下部側
ブラケット１１を締結するボルト１２と、エンジン側ブ
ラケット１０とエアクリーナ下部側ブラケット１１との
間に介装されたフローティングゴム６とから大略構成さ
れており、エアクリーナ３をフローティング状態で支持
し、エンジン２の振動がエアクリーナ３に伝達するのを
抑制している。なお、フローティング機構９は、複数設
けられているが、図２には一つのみを示している。

【０００９】エアクリーナ３は、図示しないフィルタを
収納した上部が開口した略環状のケース１３と、ケース
１３の上部を覆うキャップ１４と、ケース１３内部に連
通してケース１３外方に伸びる筒部１５とから大略構成
されており、筒部１５がエキゾーストマニホールド１６
側になるようにして配置されている。

【００１０】ケース１３の筒部１５と対向する部分に
は、ブラケット（以下、ケース側ブラケットという。）
１７が取付けられている。このケース側ブラケット１７
は、図３に示すように略コ字形のブラケット本体１８
と、ブラケット本体１８の端部から外方に延設された一
対のフランジ１９とからなり、フランジ１９がエアクリ
ーナ３に接合され、エアクリーナ３とブラケット本体１
８との間に空隙２０が形成されている。

【００１１】図２においてアイドルアップ用ＶＳＶ４
は、弁機構（図示省略）を内蔵した筒状のバルブ本体２
１と、バルブ本体２１の側面部に取付けた略Ｌ字形の差
し込み部２２と、バキュームホース８の端部を接続する
連通部２３とから大略構成されている。前記差し込み部
２２がケース１３とブラケット本体１８との間の空隙２
０に挿入してブラケット本体１８に係合し、これにより
アイドルアップ用ＶＳＶ４がエアクリーナ３に固着され
ている。

【００１２】また、前記バキュームホース８の他端部は
インテークマニホールド２４又はキャブレター図示しな
いに接続されている。

【００１３】上述したように構成したバルブのフローテ
ィング支持構造では、エンジン２にフローティング状態
で支持されたエアクリーナ３に、アイドルアップ用ＶＳ
Ｖ４を取付けているので、アイドルアップ用ＶＳＶ４は
エアクリーナ３を介しエンジン２に対してフローティン
グ状態で支持されることとなり、エンジン２の振動がア
イドルアップ用ＶＳＶ４に伝達されるのが抑制される。

【００１４】また、アイドルアップ用ＶＳＶ４は、エン
ジン２に搭載されるエアクリーナ３に固着したものであ
り、アイドルアップ用ＶＳＶ４及びエンジン２のインテ
ークマニホールド２４又はキャブレターに接続されるバ
キュームホース８の長さを、従来技術のエンジン及び車
体に接続されるバキュームホースに比して短くすること
ができる。

【００１５】さらに、バキュームホース８をエンジン２
から車体５に渡すような作業を行なわなくて済むことに
なり、その分、作業性、ひいては生産性が向上すること
になる。すなわち、自動車工場での組付において、エン
ジン２の組立段階でバキュームホース８の組付を行なえ
作業効率が向上することになる。

【００１６】

【発明の効果】本発明は、エンジンにフローティング状
態で支持されたエアクリーナに、アイドルアップ用バキ
ュームスイッチングバルブを取付けているので、アイド
ルアップ用バキュームスイッチングバルブはエアクリー
ナを介しエンジンに対してフローティング状態で支持さ
れることとなり、エンジンの振動がアイドルアップ用バ
キュームスイッチングバルブに伝達されるのが抑制され
る。

【００１７】また、アイドルアップ用バキュームスイッ
チングバルブは、エンジンに搭載されるエアクリーナに
固着したものであり、アイドルアップ用バキュームスイ
ッチングバルブ及びエンジン側に接続されるバキューム
ホースの長さは、従来技術のエンジン及び車体に接続さ
れるバキュームホースに比して短くなる。

【００１８】さらに、バキュームホースをエンジンから
車体に渡すような作業を行なわなくて済むことになり、
その分、作業性、ひいては生産性が向上することにな
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の一形態のバルブのフローティン
グ支持構造を摸式的に示す平面図である。

【図２】同フローティング支持構造を示す斜視図であ
る。

【図３】同フローティング支持構造のケース側ブラケッ
トを示す平面図である。

【図４】従来のバルブのフローティング支持構造の一例
を摸式的に示す平面図である。

【図５】同フローティング支持構造を示す斜視図であ
る。

【符号の説明】

２ エンジン ３ エアクリーナ ４ アイドルアップ用ＶＳＶ ９ フローティング機構

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 エンジンにフローティング状態で支持さ
   れたエアクリーナに、アイドルアップ用バキュームスイ
   ッチングバルブを固着したことを特徴とするバルブのフ
   ローティング支持構造。