JPH0987998A - 画像転写用剥離紙及びその製造方法 - Google Patents
画像転写用剥離紙及びその製造方法Info
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- JPH0987998A JPH0987998A JP24258695A JP24258695A JPH0987998A JP H0987998 A JPH0987998 A JP H0987998A JP 24258695 A JP24258695 A JP 24258695A JP 24258695 A JP24258695 A JP 24258695A JP H0987998 A JPH0987998 A JP H0987998A
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- Japan
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 その剥離層にトナー画像を複写形成し、この
トナー画像を任意の素材表面に転写することのできる画
像転写用剥離紙を提供する。 【解決手段】 パルプ濾水度が１５０〜２５０ｍｌＣＳ
Ｆの木材パルプからなる原紙にガラス転移点０〜４０℃
のスチレンブタジエン共重合ラテックスを含浸し、カレ
ンダー加工後剥離剤としてシリコーンを０．５ｇ／ｍ2
以上塗工する。 【効果】 水浸伸度が２％以下で耐熱カール性に優れた
剥離紙が得られ、これによりその剥離層にトナー画像を
複写形成し、このトナー画像を任意の素材表面に転写す
ることができた。
トナー画像を任意の素材表面に転写することのできる画
像転写用剥離紙を提供する。 【解決手段】 パルプ濾水度が１５０〜２５０ｍｌＣＳ
Ｆの木材パルプからなる原紙にガラス転移点０〜４０℃
のスチレンブタジエン共重合ラテックスを含浸し、カレ
ンダー加工後剥離剤としてシリコーンを０．５ｇ／ｍ2
以上塗工する。 【効果】 水浸伸度が２％以下で耐熱カール性に優れた
剥離紙が得られ、これによりその剥離層にトナー画像を
複写形成し、このトナー画像を任意の素材表面に転写す
ることができた。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はその剥離層にトナー画像
を複写形成し、このトナー画像を木板・布地・硝子・紙
類等の任意の素材表面に転写することのできる、耐熱カ
ール性に優れた画像転写用剥離紙を提供するものであ
る。
を複写形成し、このトナー画像を木板・布地・硝子・紙
類等の任意の素材表面に転写することのできる、耐熱カ
ール性に優れた画像転写用剥離紙を提供するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】従来画像転写方法としては、実開昭６０
−１２８３５４号公報に記載の如く、画像を形成したい
布を普通紙複写機（ＰＰＣ複写機）に入れて直接画像形
成する方法がある。しかしこの方法はＰＰＣ複写機に入
れる為の布の質・厚さ等の制限があり、さらにはプラス
チック・金属には適用できないという欠点を有してい
た。
−１２８３５４号公報に記載の如く、画像を形成したい
布を普通紙複写機（ＰＰＣ複写機）に入れて直接画像形
成する方法がある。しかしこの方法はＰＰＣ複写機に入
れる為の布の質・厚さ等の制限があり、さらにはプラス
チック・金属には適用できないという欠点を有してい
た。
【０００３】また最近では、離型剤を塗工したフィルム
シートあるいは剥離紙の剥離層上に画像を形成し、これ
を任意の素材へ転写させる方式が開発されはじめてい
る。しかしフィルムシートを使用した場合、トナー画像
の定着にて熱による収縮が発生する・回収できない・製
造コスト等の問題がある。
シートあるいは剥離紙の剥離層上に画像を形成し、これ
を任意の素材へ転写させる方式が開発されはじめてい
る。しかしフィルムシートを使用した場合、トナー画像
の定着にて熱による収縮が発生する・回収できない・製
造コスト等の問題がある。
【０００４】一方剥離紙は、剥離剤の浸透を最小限に抑
える為叩解を十分に行う、あるいは特開平４−３２７３
００号公報に記載の如く、ＰＶＡ塗抹にてバリアー性を
持たしており、さらにカレンダー掛けして高叩解・高密
度の紙に仕上げている。よってトナー画像を剥離層に定
着させる為、熱をかけた際繊維の収縮を吸収する空隙が
極めて少なく、カールが著しく発生する。このように発
生するカールは、その後の任意の素材表面へ転写させる
際大きな障害となる。
える為叩解を十分に行う、あるいは特開平４−３２７３
００号公報に記載の如く、ＰＶＡ塗抹にてバリアー性を
持たしており、さらにカレンダー掛けして高叩解・高密
度の紙に仕上げている。よってトナー画像を剥離層に定
着させる為、熱をかけた際繊維の収縮を吸収する空隙が
極めて少なく、カールが著しく発生する。このように発
生するカールは、その後の任意の素材表面へ転写させる
際大きな障害となる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、トナー画像
を剥離層に定着させる際の耐熱カール性に優れ、任意の
素材へ転写することのできる画像転写用剥離紙を提供す
るものである。
を剥離層に定着させる際の耐熱カール性に優れ、任意の
素材へ転写することのできる画像転写用剥離紙を提供す
るものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明はパルプ濾水度が
１５０〜２５０ｍｌＣＳＦの木材パルプからなる原紙
に、ガラス転移点０〜４０℃のスチレンブタジエン共重
合ラテックスを含浸した剥離紙原紙に、剥離剤としてシ
リコーンを０．５ｇ／ｍ2 以上塗工した画像転写用剥離
紙である。つまり本発明は、共叩解にて濾水度を１５０
〜２５０ｍｌＣＳＦに調節した木材パルプからなる原紙
に、ガラス転移点０〜４０℃のスチレンブタジエン共重
合ラテックスを含浸し、これをカレンダー掛けし、剥離
剤としてシリコーンを０．５ｇ／ｍ2 以上塗工すること
により耐熱カール性に優れた画像転写用剥離紙を得るこ
とが出来る。本発明で使用する木材パルプは、ＬＢＫＰ
・ＮＢＫＰの他、化学パルプあるいは高歩留パルプを使
用してもよい。一般的にはＬＢＫＰ・ＮＢＫＰが使用さ
れ配合比は、１００：０〜７０：３０の範囲で使用され
る。パルプ濾水度については１５０ｍｌＣＳＦ以下で水
浸伸度が２％以上となり耐熱カール性が低下する。又２
５０ｍｌＣＳＦを越えると透気度が２００００秒以下と
なり剥離剤が紙層中に浸透し剥離性が悪化し、これによ
ってトナー画像の素材表面への転写性が問題となる。即
ち剥離剤の紙層中への浸透を防ぎ且つ耐熱カール性を向
上させるにはこの範囲の叩解度のものを用いることが必
要となる。
１５０〜２５０ｍｌＣＳＦの木材パルプからなる原紙
に、ガラス転移点０〜４０℃のスチレンブタジエン共重
合ラテックスを含浸した剥離紙原紙に、剥離剤としてシ
リコーンを０．５ｇ／ｍ2 以上塗工した画像転写用剥離
紙である。つまり本発明は、共叩解にて濾水度を１５０
〜２５０ｍｌＣＳＦに調節した木材パルプからなる原紙
に、ガラス転移点０〜４０℃のスチレンブタジエン共重
合ラテックスを含浸し、これをカレンダー掛けし、剥離
剤としてシリコーンを０．５ｇ／ｍ2 以上塗工すること
により耐熱カール性に優れた画像転写用剥離紙を得るこ
とが出来る。本発明で使用する木材パルプは、ＬＢＫＰ
・ＮＢＫＰの他、化学パルプあるいは高歩留パルプを使
用してもよい。一般的にはＬＢＫＰ・ＮＢＫＰが使用さ
れ配合比は、１００：０〜７０：３０の範囲で使用され
る。パルプ濾水度については１５０ｍｌＣＳＦ以下で水
浸伸度が２％以上となり耐熱カール性が低下する。又２
５０ｍｌＣＳＦを越えると透気度が２００００秒以下と
なり剥離剤が紙層中に浸透し剥離性が悪化し、これによ
ってトナー画像の素材表面への転写性が問題となる。即
ち剥離剤の紙層中への浸透を防ぎ且つ耐熱カール性を向
上させるにはこの範囲の叩解度のものを用いることが必
要となる。
【０００７】又、バリアー性の高い水溶性高分子の層を
形成する方法として、機械的安定性その他化学的安定性
・貯蔵安定性に優れたスチレンブタジエン共重合ラテッ
クスを含浸し、ロール温度７０℃以上にてカレンダー掛
けすることによってフィルムを形成させ剥離剤の紙層内
への浸透を抑えている。又、スチレンブタジエン共重合
ラテックスを含浸することによって耐熱カール性をより
一層高めている。
形成する方法として、機械的安定性その他化学的安定性
・貯蔵安定性に優れたスチレンブタジエン共重合ラテッ
クスを含浸し、ロール温度７０℃以上にてカレンダー掛
けすることによってフィルムを形成させ剥離剤の紙層内
への浸透を抑えている。又、スチレンブタジエン共重合
ラテックスを含浸することによって耐熱カール性をより
一層高めている。
【０００８】尚、ここで使用するラテックスについて
は、ガラス転移点０℃以下を使用した場合には原紙のブ
ロッキングが発生することとなり、又４０℃以上を使用
した場合にはカレンダー掛けの際、フィルムが十分に形
成されず、剥離剤が浸透しトナー画像の素材表面への転
写性が問題となる。つまりここで使用するスチレンブタ
ジエン共重合ラテックスはガラス転移点０〜４０℃のも
のが必要となる。
は、ガラス転移点０℃以下を使用した場合には原紙のブ
ロッキングが発生することとなり、又４０℃以上を使用
した場合にはカレンダー掛けの際、フィルムが十分に形
成されず、剥離剤が浸透しトナー画像の素材表面への転
写性が問題となる。つまりここで使用するスチレンブタ
ジエン共重合ラテックスはガラス転移点０〜４０℃のも
のが必要となる。
【０００９】上記剥離紙原紙に剥離剤としてシリコーン
を塗工するが、塗工量については巾方向の剥離の不均一
性並びに剥離性の悪化を考慮し、０．５ｇ／ｍ2 以上と
する必要がある。通常１ｇ／ｍ2 程度であるが１．５ｇ
／ｍ2 以上となると効果アップは期待できず逆にコスト
アップとなる。
を塗工するが、塗工量については巾方向の剥離の不均一
性並びに剥離性の悪化を考慮し、０．５ｇ／ｍ2 以上と
する必要がある。通常１ｇ／ｍ2 程度であるが１．５ｇ
／ｍ2 以上となると効果アップは期待できず逆にコスト
アップとなる。
【００１０】上記のようにして画像転写用として剥離紙
を使用した場合に問題となる、耐熱カール性に優れ任意
の素材表面へ転写可能な画像転写用剥離紙を製造するこ
とができた。
を使用した場合に問題となる、耐熱カール性に優れ任意
の素材表面へ転写可能な画像転写用剥離紙を製造するこ
とができた。
【００１１】
【実施例】本発明を実施例により更に詳細に説明する。
尚実施例における透気度、水浸伸度（耐熱カール性の良
否を判定する手段）については以下の内容にて評価し
た。透気度（デニソメーター透気度） ＪＩＳ Ｐ−８１１７より、紙面積として６４５ｍｍ2
を空気１００ｍｌが通過する時間を求める。水浸伸度 巾方向の寸法を測定し測定値Ａとする。次に水温２０℃
の水に１０分間浸し、同一箇所の寸法を再測定しこれを
測定値Ｂとする。次式に従って水浸伸度を算出する。 水浸伸度（％）＝ （Ｂ−Ａ）／Ａ × １００
尚実施例における透気度、水浸伸度（耐熱カール性の良
否を判定する手段）については以下の内容にて評価し
た。透気度（デニソメーター透気度） ＪＩＳ Ｐ−８１１７より、紙面積として６４５ｍｍ2
を空気１００ｍｌが通過する時間を求める。水浸伸度 巾方向の寸法を測定し測定値Ａとする。次に水温２０℃
の水に１０分間浸し、同一箇所の寸法を再測定しこれを
測定値Ｂとする。次式に従って水浸伸度を算出する。 水浸伸度（％）＝ （Ｂ−Ａ）／Ａ × １００
【００１２】実施例１ ＮＢＫＰ１０％、ＬＢＫＰ９０％からなるパルプ原料を
濾水度２００ｍｌＣＳＦになる様に叩解し、該パルプス
ラリー中に湿潤強度剤（日本ＰＭＣ製、ＷＳ−５７０）
を０．５重量％内添した後、長網抄紙機にて坪量７３ｇ
／ｍ2 の紙を抄造した。この際抄紙機中の工程にあるサ
イズプレスでガラス転移点（ＴＧ）２５℃のスチレンブ
タジエン共重合ラテックス（住友ダウ製、ＳＮＸ４２０
５）３０％濃度と、酸化澱粉（日本食品加工製、ＭＳ３
８００）１％濃度の混合液で含浸を行った。その後１１
ニップで加圧６０ｋｇ／ｃｍ2 ロール温度７５℃でカレ
ンダー加工し、できあがった剥離紙原紙に剥離剤（信越
化学製、ＫＳ−７７５）を１ｇ／ｍ2 塗工した。
濾水度２００ｍｌＣＳＦになる様に叩解し、該パルプス
ラリー中に湿潤強度剤（日本ＰＭＣ製、ＷＳ−５７０）
を０．５重量％内添した後、長網抄紙機にて坪量７３ｇ
／ｍ2 の紙を抄造した。この際抄紙機中の工程にあるサ
イズプレスでガラス転移点（ＴＧ）２５℃のスチレンブ
タジエン共重合ラテックス（住友ダウ製、ＳＮＸ４２０
５）３０％濃度と、酸化澱粉（日本食品加工製、ＭＳ３
８００）１％濃度の混合液で含浸を行った。その後１１
ニップで加圧６０ｋｇ／ｃｍ2 ロール温度７５℃でカレ
ンダー加工し、できあがった剥離紙原紙に剥離剤（信越
化学製、ＫＳ−７７５）を１ｇ／ｍ2 塗工した。
【００１３】実施例２ 実施例１と同様の製造方法でパルプ原料の濾水度のみ１
５０ｍｌＣＳＦになる様に叩解した。そしてカレンダー
加工後、剥離剤を１ｇ／ｍ2 塗工した。
５０ｍｌＣＳＦになる様に叩解した。そしてカレンダー
加工後、剥離剤を１ｇ／ｍ2 塗工した。
【００１４】実施例３ 実施例１と同様の製造方法でパルプ原料の濾水度のみ２
５０ｍｌＣＳＦになる様に叩解した。そしてカレンダー
加工後、剥離剤を１ｇ／ｍ2 塗工した。
５０ｍｌＣＳＦになる様に叩解した。そしてカレンダー
加工後、剥離剤を１ｇ／ｍ2 塗工した。
【００１５】実施例４ 実施例１と同様の製造方法でガラス転移点０℃のスチレ
ンブタジエン共重合ラテックス（住友ダウ製、Ｐ−４６
２２）３０％濃度と酸化澱粉１％濃度の混合液で含浸し
抄造した。そしてカレンダー加工後、剥離剤を１ｇ／ｍ
2 塗工した。
ンブタジエン共重合ラテックス（住友ダウ製、Ｐ−４６
２２）３０％濃度と酸化澱粉１％濃度の混合液で含浸し
抄造した。そしてカレンダー加工後、剥離剤を１ｇ／ｍ
2 塗工した。
【００１６】実施例５ 実施例１と同様の製造方法でガラス転移点４０℃のスチ
レンブタジエン共重合ラテックス（住友ダウ製、Ｐ−２
１８５）３０％濃度と酸化澱粉１％濃度の混合液で含浸
し抄造した。そしてカレンダー加工後、剥離剤を１ｇ／
ｍ2 塗工した。
レンブタジエン共重合ラテックス（住友ダウ製、Ｐ−２
１８５）３０％濃度と酸化澱粉１％濃度の混合液で含浸
し抄造した。そしてカレンダー加工後、剥離剤を１ｇ／
ｍ2 塗工した。
【００１７】比較例１ 実施例１と同様の製造方法でパルプ原料の濾水度のみ１
００ｍｌＣＳＦになる様に叩解した。そしてカレンダー
加工後、剥離剤を１ｇ／ｍ2 塗工した。
００ｍｌＣＳＦになる様に叩解した。そしてカレンダー
加工後、剥離剤を１ｇ／ｍ2 塗工した。
【００１８】比較例２ 実施例１と同様の製造方法でパルプ原料の濾水度のみ３
００ｍｌＣＳＦになる様に叩解した。そしてカレンダー
加工後、剥離剤を１ｇ／ｍ2 塗工した。
００ｍｌＣＳＦになる様に叩解した。そしてカレンダー
加工後、剥離剤を１ｇ／ｍ2 塗工した。
【００１９】比較例３ 実施例１と同様の製造方法でガラス転移点−１１℃のス
チレンブタジエン共重合ラテックス（日本合成ゴム製、
ＪＳＲ０６１３）３０％濃度と酸化澱粉１％濃度の混合
液で含浸し抄造した。そしてカレンダー加工後、剥離剤
を１ｇ／ｍ2 塗工した。
チレンブタジエン共重合ラテックス（日本合成ゴム製、
ＪＳＲ０６１３）３０％濃度と酸化澱粉１％濃度の混合
液で含浸し抄造した。そしてカレンダー加工後、剥離剤
を１ｇ／ｍ2 塗工した。
【００２０】比較例４ 実施例１と同様の製造方法でガラス転移点５２℃のスチ
レンブタジエン共重合ラテックス（日本ゼオン製、Ｎｉ
ｐｏｌ２５０７）３０％濃度と酸化澱粉１％濃度の混合
液で含浸し抄造した。そしてカレンダー加工後、剥離剤
を１ｇ／ｍ2 塗工した。
レンブタジエン共重合ラテックス（日本ゼオン製、Ｎｉ
ｐｏｌ２５０７）３０％濃度と酸化澱粉１％濃度の混合
液で含浸し抄造した。そしてカレンダー加工後、剥離剤
を１ｇ／ｍ2 塗工した。
【００２１】比較例５ 実施例１と同様の製造方法でカレンダー加工後、剥離剤
を０．３ｇ／ｍ2 塗工した。
を０．３ｇ／ｍ2 塗工した。
【００２２】比較例６ ＮＢＫＰ１０％、ＬＢＫＰ９０％からなるパルプ原料を
濾水度２００ｍｌＣＳＦになる様に叩解し、長網抄紙機
にて坪量７０ｇ／ｍ2 の紙を抄造した。この際抄紙機中
の工程にあるサイズプレスで酸化澱粉を５％濃度にて含
浸した。その後片面をＰＶＡにて３ｇ／ｍ2 塗工し、カ
レンダー加工後できあがった剥離紙原紙に剥離剤を１ｇ
／ｍ2 塗工した。
濾水度２００ｍｌＣＳＦになる様に叩解し、長網抄紙機
にて坪量７０ｇ／ｍ2 の紙を抄造した。この際抄紙機中
の工程にあるサイズプレスで酸化澱粉を５％濃度にて含
浸した。その後片面をＰＶＡにて３ｇ／ｍ2 塗工し、カ
レンダー加工後できあがった剥離紙原紙に剥離剤を１ｇ
／ｍ2 塗工した。
【００２３】比較例７ ポリエチレンフィルムに剥離剤を１ｇ／ｍ2 塗工した。
【００２４】実施例及び比較例の剥離紙についてのデニ
ソメーター透気度・水浸伸度・並びに剥離層上へのトナ
ー画像定着後のカール状況・素材表面への転写適性・ブ
ロッキング状況等の結果を表−１に示す。比較例１．６
については水浸伸度が２％以上となりトナー画像定着
後、筒状のカールが発生、素材表面への転写が不可能と
なった。比較例２．４については透気度が２０００秒以
下となり、また比較例５については剥離剤の塗工量が
０．５ｇ／ｍ2 以下の為、いずれもトナー画像の剥離性
が低下、素材表面への転写が十分にできなかった。比較
例３については原紙抄造時ブロッキング発生、カレンダ
ー加工の際ロールへの付着物が見られた。また比較例７
はトナー画像定着後フィルムが熱によって収縮が見られ
たが、実施例についてはいずれもトナー画像定着後のカ
ールもほとんどなく、素材表面への転写も可能であっ
た。従ってその剥離層にトナー画像を複写形成し、この
トナー画像を任意の素材表面に転写することのできる耐
熱カール性に優れた画像転写用剥離紙を得ることができ
た。
ソメーター透気度・水浸伸度・並びに剥離層上へのトナ
ー画像定着後のカール状況・素材表面への転写適性・ブ
ロッキング状況等の結果を表−１に示す。比較例１．６
については水浸伸度が２％以上となりトナー画像定着
後、筒状のカールが発生、素材表面への転写が不可能と
なった。比較例２．４については透気度が２０００秒以
下となり、また比較例５については剥離剤の塗工量が
０．５ｇ／ｍ2 以下の為、いずれもトナー画像の剥離性
が低下、素材表面への転写が十分にできなかった。比較
例３については原紙抄造時ブロッキング発生、カレンダ
ー加工の際ロールへの付着物が見られた。また比較例７
はトナー画像定着後フィルムが熱によって収縮が見られ
たが、実施例についてはいずれもトナー画像定着後のカ
ールもほとんどなく、素材表面への転写も可能であっ
た。従ってその剥離層にトナー画像を複写形成し、この
トナー画像を任意の素材表面に転写することのできる耐
熱カール性に優れた画像転写用剥離紙を得ることができ
た。
【００２５】
【表１】
【００２６】
【発明の効果】パルプ濾水度が１５０〜２５０ｍｌＣＳ
Ｆの木材パルプからなる原紙にガラス転移点０〜４０℃
のスチレンブタジエン共重合ラテックスを含浸し、カレ
ンダー加工後剥離剤としてシリコーンを０．５ｇ／ｍ2
以上塗工することによって、剥離層に複写形成したトナ
ー画像を木板・布地・硝子・紙類等の任意の素材に転写
することのできる耐熱カール性に優れた事を特徴とする
画像転写用剥離紙を得ることができた。
Ｆの木材パルプからなる原紙にガラス転移点０〜４０℃
のスチレンブタジエン共重合ラテックスを含浸し、カレ
ンダー加工後剥離剤としてシリコーンを０．５ｇ／ｍ2
以上塗工することによって、剥離層に複写形成したトナ
ー画像を木板・布地・硝子・紙類等の任意の素材に転写
することのできる耐熱カール性に優れた事を特徴とする
画像転写用剥離紙を得ることができた。
Claims (2)
- 【請求項１】 パルプ濾水度が１５０〜２５０ｍｌＣＳ
Ｆの木材パルプからなる原紙に、ガラス転移点０〜４０
℃のスチレンブタジエン共重合ラテックスを含浸し、そ
の表面に剥離剤としてシリコーンを０．５ｇ／ｍ2 以上
塗工したことを特徴とする画像転写用剥離紙。 - 【請求項２】 パルプ濾水度が１５０〜２５０ｍｌＣＳ
Ｆの木材パルプからなる原紙に、ガラス転移点０〜４０
℃のスチレンブタジエン共重合ラテックスを含浸乾燥
し、透気度が２０００秒以上、かつ水浸伸度が２％以下
となるようにその内部に蒸気を通したロールにてカレン
ダー処理し、その表面に剥離剤としてシリコーンを０．
５ｇ／ｍ2 以上塗工することを特徴とする画像転写用剥
離紙の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24258695A JPH0987998A (ja) | 1995-09-21 | 1995-09-21 | 画像転写用剥離紙及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24258695A JPH0987998A (ja) | 1995-09-21 | 1995-09-21 | 画像転写用剥離紙及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0987998A true JPH0987998A (ja) | 1997-03-31 |
Family
ID=17091267
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24258695A Pending JPH0987998A (ja) | 1995-09-21 | 1995-09-21 | 画像転写用剥離紙及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0987998A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001029317A1 (en) * | 1999-10-22 | 2001-04-26 | Lohjan Paperi Oy | A method and equipment for manufacturing release paper |
| JP2006124862A (ja) * | 2004-10-28 | 2006-05-18 | Daio Paper Corp | 転写採取用紙 |
| CN111172812A (zh) * | 2020-02-09 | 2020-05-19 | 台州市玫瑰纸业股份有限公司 | 透明木浆包书纸及其制备方法 |
-
1995
- 1995-09-21 JP JP24258695A patent/JPH0987998A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001029317A1 (en) * | 1999-10-22 | 2001-04-26 | Lohjan Paperi Oy | A method and equipment for manufacturing release paper |
| US6989076B2 (en) | 1999-10-22 | 2006-01-24 | Lohjan Paperi Oy | Method for manufacturing release paper |
| JP2006124862A (ja) * | 2004-10-28 | 2006-05-18 | Daio Paper Corp | 転写採取用紙 |
| CN111172812A (zh) * | 2020-02-09 | 2020-05-19 | 台州市玫瑰纸业股份有限公司 | 透明木浆包书纸及其制备方法 |
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