JPH0987279A - 4,5−ジヒドロピラゾール−5−チオン誘導体 - Google Patents

4,5−ジヒドロピラゾール−5−チオン誘導体

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JPH0987279A
JPH0987279A JP25103495A JP25103495A JPH0987279A JP H0987279 A JPH0987279 A JP H0987279A JP 25103495 A JP25103495 A JP 25103495A JP 25103495 A JP25103495 A JP 25103495A JP H0987279 A JPH0987279 A JP H0987279A
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JP
Japan
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group
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dihydropyrazole
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phenyl
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Application number
JP25103495A
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English (en)
Inventor
Isao Tada
功 多田
Minoru Motoki
稔 元木
Nobuyoshi Takahashi
宣好 高橋
Tetsuji Miyata
哲至 宮田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Otsuka Chemical Co Ltd
Original Assignee
Otsuka Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、殺ダニ剤として有用な4,5−ジ
ヒドロピラゾール−5−チオン誘導体を提供することを
目的とする。 【解決手段】 本発明の4,5−ジヒドロピラゾール−
5−チオン誘導体は、一般式 【化1】 〔式中、R1は、ハロゲン原子、低級アルキル基、低級
アルコキシ基、低級ハロアルキル基及びニトロ基からな
る群より選ばれた置換基を有することのあるフェニル基
又は低級アルキル基を示す。R2及びR3は、それぞれ低
級アルキル基を示す。Xは水素原子、ハロゲン原子、低
級アルキル基、低級アルコキシ基、低級ハロアルキル
基、アミノ基又はニトロ基を示す。〕で表わされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、4,5−ジヒドロ
ピラゾール−5−チオン誘導体及び殺ダニ剤に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】今日までにジヒドロピ
ラゾロン誘導体の中には生物活性を有する化合物が知ら
れており、例えばEP第23636号明細書には殺虫活
性を有する化合物が、また特開平5−213892号公
報には除草活性を有する化合物がそれぞれ報告されてい
る。しかしながら、4,5−ジヒドロピラゾール−5−
チオン誘導体は文献上新規化合物であり、農業用として
生物活性を有する4,5−ジヒドロピラゾール−5−チ
オン誘導体は全く知られていない。
【0003】一方、農園芸用殺ダニ剤としてはこれまで
に多くの化合物が知られているが、多年連用することに
より、薬剤に対して抵抗性を獲得したダニが出現し、有
効性の低下が問題となっている。それゆえに強力な殺ダ
ニ活性を有する新規な化合物の開発が切望されている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、斯かる現
状に鑑み、農業用として優れた生物活性を有する薬剤を
開発するべく鋭意研究を行った結果、文献未記載の下記
一般式(1)で表される4,5−ジヒドロピラゾール−
5−チオン誘導体が、農業上問題となる各種ハダニ類に
対して極めて強力な殺ダニ活性を有することを見い出し
た。本発明は斯かる知見に基づき完成されたものであ
る。
【0005】即ち、本発明は、一般式
【0006】
【化2】
【0007】〔式中、R1は、ハロゲン原子、低級アル
キル基、低級アルコキシ基、低級ハロアルキル基及びニ
トロ基からなる群より選ばれた置換基を有することのあ
るフェニル基又は低級アルキル基を示す。R2及びR3
それぞれ低級アルキル基を示す。Xは水素原子、ハロゲ
ン原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級ハロ
アルキル基、アミノ基又はニトロ基を示す。〕で表わさ
れる4,5−ジヒドロピラゾール−5−チオン誘導体及
び該誘導体を有効成分とする殺ダニ剤に係る。
【0008】本発明の上記一般式(1)で表される4,
5−ジヒドロピラゾール−5−チオン誘導体は文献未記
載の新規化合物であり、少量でナミハダニ、ミカンハダ
ニ、カンザワハダニ、リンゴハダニ等のTetranychus属
やPanonychus属に属するハダニ類の防除に優れた効果を
発揮するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】上記一般式(1)において、
1、R2、R3及びXで表わされる各基は具体的には次
の通りである。
【0010】ハロゲン原子としては、例えば弗素原子、
塩素原子、臭素原子及び沃素原子を挙げることができ
る。
【0011】低級アルキル基としては、例えばメチル、
エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブ
チル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソ
ペンチル、n−ヘキシル基等の炭素数1〜6の直鎖又は
分枝鎖状アルキル基を挙げることができる。
【0012】低級アルコキシ基としては、例えばメトキ
シ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキ
シ、イソブトキシ、tert−ブトキシ、ペンチルオキシ、
n−ヘキシルオキシ基等の炭素数1〜6の直鎖又は分枝
鎖状のアルコキシ基を挙げることができる。
【0013】低級ハロアルキル基としては、前記ハロゲ
ン原子で置換された炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状ア
ルキル基、例えばクロロメチル、クロロエチル、ジクロ
ロエチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ト
リフルオロエチル基等を挙げることができる。
【0014】ハロゲン原子、低級アルキル基、低級アル
コキシ基、低級ハロアルキル基及びニトロ基からなる群
より選ばれた置換基を有することのあるフェニル基とし
ては、例えば、フェニル、2−クロロフェニル、3−ク
ロロフェニル、4−クロロフェニル、2−ブロモフェニ
ル、3−ブロモフェニル、4−ブロモフェニル、2−フ
ルオロフェニル、3−フルオロフェニル、4−フルオロ
フェニル、3,4−ジクロロフェニル、3,4,5−ト
リクロロフェニル、3,4−ジブロモフェニル、3,
4,5−トリブロモフェニル、2−メチルフェニル、3
−メチルフェニル、4−メチルフェニル、2−エチルフ
ェニル、3−プロピルフェニル、4−ブチルフェニル、
2−ペンチルフェニル、3−ヘキシルフェニル、3,4
−ジメチルフェニル、3,4,5−トリメチルフェニ
ル、2−メトキシフェニル、3−メトキシフェニル、4
−メトキシフェニル、2−エトキシフェニル、3−プロ
ポキシフェニル、4−ブトキシフェニル、2−ペンチル
オキシフェニル、3−ヘキシルオキシフェニル、2,4
−ジメトキシフェニル、3,4−ジエトキシフェニル、
3,4,5−トリメトキシフェニル、2−トリフルオロ
メチルフェニル、3−(2−クロロエチル)フェニル、
2−(3−ブロモプロピル)フェニル、4−ヨードメチ
ルフェニル、2−(2,3−ジクロロプロピル)フェニ
ル、3−(4−フルオロブチル)フェニル、4−(3−
クロロ−2−メチルプロピル)フェニル、2−(5−ブ
ロモヘキシル)フェニル、3−(5,6−ジクロロヘキ
シル)フェニル、4−(2,2,2−トリクロロエチ
ル)フェニル、2−ニトロフェニル、3−ニトロフェニ
ル、4−ニトロフェニル、2,3−ジニトロフェニル、
2,4,6−トリニトロフェニル基等のフェニル環上に
置換基としてハロゲン原子、炭素数1〜6の直鎖又は分
枝鎖状アルキル基、炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状ア
ルコキシ基、置換基としてハロゲン原子を1〜3個有す
る炭素数1〜6の直鎖又は分枝鎖状アルキル基及びニト
ロ基からなる群より選ばれた基を1〜3個有することの
あるフェニル基を例示できる。
【0015】本発明の上記一般式(1)で表わされる
4,5−ジヒドロピラゾール−5−チオン誘導体には、
光学異性体(エナンチオマー、ジアステレオマー等)や
ラセミ体も包含される。
【0016】本発明の4,5−ジヒドロピラゾール−5
−チオン誘導体の中で代表的なものを以下に示す。
【0017】R1が低級アルキル基である一般式(1)
の4,5−ジヒドロピラゾール−5−チオン誘導体 R1がハロゲン原子、低級アルキル基、低級アルコキシ
基、低級ハロアルキル基及びニトロ基からなる群より選
ばれた置換基を有することのあるフェニル基である一般
式(1)の4,5−ジヒドロピラゾール−5−チオン誘
導体。
【0018】本発明の一般式(1)で表わされる化合物
は、例えば下記反応式−1に示す方法により製造され
る。
【0019】
【化3】
【0020】〔式中、R1、R2、R3及びXは前記に同
じ。R4は低級アルキル基を、Yはハロゲン原子等の脱
離基を表わす。〕 上記反応式−1によれば、一般式(1)の4,5−ジヒ
ドロピラゾール−5−チオン誘導体は、一般式(2)で
表わされるピリジンカルボニル酢酸エステル類にヒドラ
ジンヒドラート(3)を反応させて一般式(4)のジヒ
ドロピラゾロンを得、次いで得られる一般式(4)のジ
ヒドロピラゾロンにアルキル化剤を作用させて一般式
(5)の4,5−ジヒドロピラゾール−5−オン誘導体
を得、更に得られる一般式(5)の4,5−ジヒドロピ
ラゾール−5−オン誘導体をチオノ化することにより製
造される。或いは、一般式(1)の4,5−ジヒドロピ
ラゾール−5−チオン誘導体は、一般式(2)で表わさ
れるピリジンカルボニル酢酸エステル類に一般式(6)
で表わされるヒドラジン類を作用させて一般式(5)の
4,5−ジヒドロピラゾール−5−オン誘導体を得、次
に得られる一般式(5)の4,5−ジヒドロピラゾール
−5−オン誘導体をチオノ化することによっても製造さ
れる。
【0021】一般式(2)で表わされるピリジンカルボ
ニル酢酸エステル類とヒドラジンヒドラート(3)との
反応は、適当な溶媒中で行うことができる。この反応で
使用される溶媒としては、例えばメタノール、エタノー
ル等のアルコール類、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭
化水素類、酢酸、プロピオン酸等の有機酸類が挙げられ
る。一般式(2)のピリジンカルボニル酢酸エステル類
とヒドラジンヒドラート(3)との使用割合としては、
特に限定されるものではないが、通常前者に対して後者
を0.5〜2倍モル程度、好ましくは等モル〜1.2倍
モル程度とするのがよい。上記反応は10℃から使用さ
れる溶媒の沸点迄の温度範囲で良好に進行し、通常1〜
24時間程度で該反応は完結する。
【0022】上記反応式−1において出発原料として用
いられる一般式(2)のピリジンカルボニル酢酸エステ
ル類は、相当するピリジンカルボン酸エステル類と相当
する置換酢酸エステル類とのクライゼン縮合反応により
容易に製造され得る。また他の一方の出発原料であるヒ
ドラジンヒドラート(3)は工業的に容易に入手できる
化合物である。
【0023】一般式(4)のジヒドロピラゾロンから一
般式(5)の4,5−ジヒドロピラゾール−5−オン誘
導体を得る反応は、適当な塩基の存在下、一般式(4)
のジヒドロピラゾロンに相当するハロゲン化アルキル等
のアルキル化剤を適当な溶媒中にて作用させることによ
り行うことができる。この反応で使用される溶媒として
は、例えばアセトニトリル、プロピオニトリル等のニト
リル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、
メタノール、エタノール等のアルコール類、ジメチルホ
ルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド類を挙げ
ることができる。またこの反応で使用される塩基として
は、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属の
炭酸塩、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカ
リ金属の水酸化物、水素化ナトリウム、水素化カリウム
等のアルカリ金属の水素化物等が挙げられる。斯かる塩
基の使用量としては、通常一般式(4)のジヒドロピラ
ゾロンに対して等モル〜3倍モル程度、好ましくは等モ
ル〜1.5倍モル程度とするのがよい。また一般式
(4)のジヒドロピラゾロンとアルキル化剤との使用割
合は、通常前者に対して後者を0.5〜2倍モル程度、
好ましくは等モル〜1.2倍モル程度とするのがよい。
該反応は、通常0℃から使用される溶媒の沸点までの温
度範囲で良好に進行し、一般に1〜24時間程度で完結
する。該反応において使用されるアルキル化剤は、市販
物をそのまま使用でき、また通常の方法に従って容易に
製造することができる。
【0024】また、一般式(2)で表わされるピリジン
カルボニル酢酸エステル類と一般式(6)で表わされる
ヒドラジン類との反応は、一般式(2)で表わされるピ
リジンカルボニル酢酸エステル類とヒドラジンヒドラー
ト(3)との反応と同様の反応条件下に行われる。該反
応に使用される一般式(6)のヒドラジン類は工業的に
容易に入手できる化合物である。
【0025】一般式(5)の4,5−ジヒドロピラゾー
ル−5−オン誘導体をチオノ化して一般式(1)の化合
物を得る反応は、通常、適当な溶媒中で行うことができ
る。この反応で使用される溶媒としては、例えばベンゼ
ン、トルエン等の芳香族炭化水素類や二硫化炭素等を挙
げられる。チオノ化剤としては五硫化二リン又はローソ
ン試薬等を使用できる。一般式(5)の4,5−ジヒド
ロピラゾール−5−オン誘導体とチオノ化剤との使用割
合は、通常前者に対して後者を0.5〜5倍モル程度、
好ましくは0.5〜1倍モル程度とするのがよい。該反
応は、通常室温から使用する溶媒の沸点温度にて進行
し、好ましくは使用する溶媒の沸点温度近くにて進行さ
せるのがよく、一般に1〜24時間程度で完結する。
【0026】上記の方法で得られる一般式(1)の本発
明化合物は、通常の分離手段、例えば溶媒抽出法、再結
品法及びカラムクロマトグラフィー法等により反応混合
物から容易に単離、精製される。従って上記製造法に従
えば、本発明化合物は高収率、且つ高純度で製造され得
る。
【0027】本発明化合物は広くTetranychus属やPanon
ychus属に属するハダニ類に対して有効に作用するが、
特に有効に作用するハダニとしては、例えばナミハダ
ニ、ミカンハダニ、リンゴハダニ等を例示できる。
【0028】本発明化合物を殺ダニ剤として使用する場
合、乳剤、水和剤、水溶剤、粒剤、微粒剤、顆粒剤、粉
剤、塗布剤、スプレー用製剤、エアゾール製剤、マイク
ロカプセル製剤、薫蒸用製剤、薫煙用製剤等の形態で用
いることができる。これら製剤を調製するに当たって
は、乳化、分散、懸濁、発泡させるために各種界面活性
剤を用いることができる。界面活性剤の具体例として
は、例えば非イオン界面活性剤としてはポリオキシエチ
レンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエ
ステル、ポリオキシエチレンソルビタンアルキルエステ
ル等を、陰イオン界面活性剤としてはアルキルベンゼン
スルホネート、アルキルスルホサクシネート、アルキル
サルフェート、ポリオキシエチレンアルキルサルフェー
ト、アリルスルフォネート、リグニン亜硫酸塩等を例示
できる。
【0029】また溶解剤、希釈剤、担体としては、各種
有機溶媒、各種エアゾール噴射剤、各種天然鉱物並びに
各種合成化合物等を用いることができる。有機溶媒とし
ては、例えばベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベ
ンゼン、クロルベンゼン、アルキルナフタリン、クロル
エチレン、シクロヘキサノン、メチルエチルケトン、メ
チルイソブチルケトン、アルコール類、セロソルブ類、
ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、アセト
ニトリル、鉱油留分及び水等が好んで用いられる。エア
ゾール噴射剤としては、例えばプロパン、ブタン、ハロ
ゲン化炭化水素、チッ素、二酸化炭素等が挙げられる。
天然鉱物としては、例えばパイロフライト、アタパルジ
ャイト、セピオライト、カオリナイト、ベントナイト、
バーミュキュライト、雲母、タルク等のクレー類、石
膏、炭酸カルシウム、ドロマイト、珪藻土、マグネシウ
ム石灰、りん石灰、ゼオライト、無水珪酸等が挙げられ
る。合成化合物としては、例えばクロマン樹脂、石油樹
脂、ポリ塩化ビニル、ポリアルキレングリコール、ケト
ン樹脂等が例示できる。これら製剤には有機乃至無機染
料を用いて着色することも可能である。
【0030】本発明において、上記各種製剤を製造する
に当たり本発明の化合物を約0.1〜95重量%、好ま
しくは約0.5〜90重量%を含有するように製剤する
ことができる。
【0031】上記で調製された製剤はそのままあるいは
担体もしくは水で希釈して用いられるが、目的に応じて
約0.0001〜100重量%の範囲で自由に希釈する
ことができ、好ましくは0.001〜10重量%の活性
成分を含有するように希釈して使用するのがよい。
【0032】
【実施例】以下に原料化合物の製造例を参考例として掲
げ、本発明化合物の製造例を実施例として掲げ、更に試
験例を挙げて本発明を一層明らかにする。
【0033】参考例1 3−(2−ピリジル)−4,5−ジヒドロピラゾール−
5−オン(中間体)の合成 α−(2−ピリジルカルボニル)イソ酪酸エチル2.8
g(12.7ミリモル)とヒドラジン・一水和物1.6
g(32.0ミリモル)とをエタノール20ml中で1
8時間加熱還流させた。反応液を減圧下で濃縮し、得ら
れた粗生成物をn−ヘキサン−ジエチルエーテル混合液
で洗浄し、減圧下で乾燥させて白色結晶の上記目的化合
物2.0g(収率82%)を得た。
【0034】融点:135−136℃1 H−NMR(CDCl3)δppm:1.59(s,6
H),7.08−7.40(m,1H),7.50−
8.22(m,1H),8.47−8.63(m,1
H)。
【0035】参考例2 3−(2−ピリジル)−1−プロピル−4,5−ジヒド
ロピラゾール−5−オン(中間体)の合成 60%油性水素化ナトリウム0.29g(7.3ミリモ
ル)を無水ジメチルホルムアミド10mlに懸濁させ、
0℃で3−(2−ピリジル)−4,5−ジヒドロピラゾ
ール−5−オン1.2g(6.2ミリモル)のジメチル
ホルムアミド10ml溶液を滴下した。1時間室温で撹
拌した後、1−ブロモプロパン0.92g(7.5ミリ
モル)を滴下し、18時間撹拌を続けた。反応液にジエ
チルエーテル50ml及び水50mlを加え激しく振盪
した後、分液し、水層を酢酸エチル50mlで2回抽出
した。有機層を合わせて水、飽和食塩水で順次洗浄した
後、無水硫酸マグネシウムで乾燥させて、減圧下で溶媒
を留去した。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(溶出液;n−ヘキサン/酢酸エチル=
4/1(v/v))で精製して無色油状物の上記目的化
合物1.4g(収率96%)を得た。
【0036】1H−NMR(CDCl3)δppm:0.
95(t,3H),1.40−2.15(m,2H),
1.56(s,6H),3.72(t,2H),7.0
8−8.09(m,3H),8.49−8.65(m,
1H)。
【0037】参考例3 3−(3−ピリジル)−1−フェニル−4,5−ジヒド
ロピラゾール−5−オン(中間体)の合成 α−(3−ピリジルカルボニル)イソ酪酸エチル1.5
g(6.8ミリモル)とフェニルヒドラジン0.88g
(12ミリモル)とをトルエン50mlに溶解し、p−
トルエンスルホン酸・一水和物(触媒量)存在下で18
時間脱水加熱還流した。反応混合物を減圧下で濃縮し、
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキ
サン/酢酸エチル=3/2(v/v))で精製して白色
結晶の上記目的化合物1.5g(収率83%)を得た。
【0038】融点:102−103℃1 H−NMR(CDCl3)δppm:1.59(s,6
H),7.12−7.65(m,4H),7.88−
8.22(m,4H),9.00−9.15(m,1
H)。
【0039】実施例1 3−(3−ピリジル)−1−フェニル−4,5−ジヒド
ロピラゾール−5−チオン(化合物2)の製造 3−(3−ピリジル)−1−フェニル−4,5−ジヒド
ロピラゾール−5−オン1.2g(4.5ミリモル)と
ローソン試薬1.4g(3.4ミリモル)とをトルエン
10ml中で2時間加熱還流させた。反応液を減圧下で
濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(n−ヘキサン/酢酸エチル=3/2(v/v))で精
製し、エタノール中より再結晶して3−(3−ピリジ
ル)−1−フェニル−4,5−ジヒドロピラゾール−5
−チオン1.0gを得た。
【0040】適当な出発原料を用い、上記参考例及び実
施例と同様にして下記表1〜表5に記載の化合物を得
た。
【0041】
【表1】
【0042】
【表2】
【0043】
【表3】
【0044】
【表4】
【0045】
【表5】
【0046】試験例1 ナミハダニに対する試験 本発明化合物2重量部をアセトン98重量部に溶解し、
これを0.04%展着剤(日本農薬新リノー)入り水溶
液を用いて濃度300ppmに希釈して溶液を調製し
た。ポット植えインゲンにナミハダニ成虫を接種し、次
いで上記の如く調製された溶液をしずくがたれ落ちるま
で噴霧した。2日後の死虫率を測定し、その結果を表6
に示した。尚、表6における供試化合物番号は、実施例
番号に対応する。以下の表7においても同じである。
【0047】
【表6】
【0048】試験例2 ミカンハダニに対する試験。
【0049】本発明化合物2重量部をアセトン98重量
部に溶解し、これを0.04%展着剤(日本農薬新リノ
ー)入り水溶液を用いて濃度300ppmに希釈して溶
液を調製した。ポット植えインゲンにミカンハダニ成虫
を接種し、次いで上記の如く調製された溶液をしずくが
たれ落ちるまで噴霧した。2日後の死虫率を測定し、そ
の結果を表7に示した。
【0050】
【表7】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮田 哲至 徳島県徳島市川内町加賀須野463 大塚化 学株式会社徳島研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 〔式中、R1は、ハロゲン原子、低級アルキル基、低級
    アルコキシ基、低級ハロアルキル基及びニトロ基からな
    る群より選ばれた置換基を有することのあるフェニル基
    又は低級アルキル基を示す。R2及びR3は、それぞれ低
    級アルキル基を示す。Xは水素原子、ハロゲン原子、低
    級アルキル基、低級アルコキシ基、低級ハロアルキル
    基、アミノ基又はニトロ基を示す。〕で表わされる4,
    5−ジヒドロピラゾール−5−チオン誘導体。
  2. 【請求項2】 請求項1の4,5−ジヒドロピラゾール
    −5−チオン誘導体を有効成分とすることを特徴とする
    殺ダニ剤。
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