JPH0986522A - 食品容器およびその常温殺菌方法 - Google Patents

食品容器およびその常温殺菌方法

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JPH0986522A
JPH0986522A JP24349395A JP24349395A JPH0986522A JP H0986522 A JPH0986522 A JP H0986522A JP 24349395 A JP24349395 A JP 24349395A JP 24349395 A JP24349395 A JP 24349395A JP H0986522 A JPH0986522 A JP H0986522A
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JP
Japan
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container
plastic container
sealing member
food
plastic
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Application number
JP24349395A
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English (en)
Inventor
Katsuharu Yamamoto
克治 山本
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication of JPH0986522A publication Critical patent/JPH0986522A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐熱性を有無を問わず殺菌することができ、
コストを低く押え、充填する食品の風味を損なわない、
食品容器およびその殺菌方法を提供することを課題とす
る。 【解決手段】 プラスチック容器1を成形した後、直ち
にプラスチック容器の開口部1aをシール部材2によっ
て気密に塞ぐか、あるいはプラスチック容器全体を包装
し、内容物5を充填する直前まで容器内部を無菌気密状
態に保つ。そして、内容物充填用の無菌室に導入する前
に、シール部材または前記包装による気密状態を保持し
たまま、プラスチック容器または包装の外側を殺菌処理
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ペット(PET:
ポリエチレンテレフタレート)ボトル等のプラスチック
材料からなる食品容器およびその常温殺菌方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】プラスチック容器に食品を充填する場合
には、内容物は勿論、その他容器自体も殺菌する必要が
ある(ただし、アルコール、炭酸飲料は除く)。従来、
プラスチック容器を殺菌する方法として、ホットパック
法、あるいは、殺菌薬剤を用いる方法が知られている。
ホットパック法は、充填内容物を例えば90度前後の高
温に温めて容器に入れ、その余熱で殺菌する方法であ
る。また、殺菌薬剤を用いる方法は、充填前に、オゾン
水や過酸化水素水等の殺菌薬剤を容器内に満たしたり、
あるいは、オゾン等を容器の内壁に吹き付けたりするこ
とで常温で殺菌する方法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の殺菌方法にあっては、次の問題があった。すな
わち、前者のホットパック法では、バチルス菌などの耐
熱性のある菌を殺菌することができない。また、容器が
耐熱性であることが前提であり、耐熱性のない容器の場
合には採用できない。また、容器の材料として耐熱性が
あることが要求されることからコスト高となる等の問題
があった。また、後者の殺菌薬剤を用いたものは、殺菌
が確実であるが、装置が大掛かりになる等の問題があっ
た。
【0004】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、容器が耐熱性を有するか否かを問わず殺菌すること
ができてコストを低く押えることができ、しかも装置が
大掛かりになることなく充填する食品の風味を損なうこ
ともない、食品容器およびその殺菌方法を提供すること
を目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明では係る目的を達
成するために、請求項1記載の発明では、プラスチック
容器を成形した後、直ちにプラスチック容器の開口部を
シール部材によって気密に塞ぎ、内容物を充填する直前
まで前記シール部材による気密状態を保持することを特
徴とする。プラスチック容器は成形直後は無菌状態であ
るので、成形後直ちに開口部をシール部材によって塞ぐ
ことにより、容器内部を無菌状態に維持できる。請求項
2記載の発明では、プラスチック容器を成形した後、直
ちにプラスチック容器全体を包装し、内容物を充填する
直前まで前記包装による気密状態を保持することを特徴
とする。成形後、プラスチック容器全体を包装しても、
容器内部を無菌状態に維持できる。請求項3記載の発明
では、シール部材または前記包装による気密状態を保持
したまま、プラスチック容器または包装の外側を殺菌処
理し、その後、内容物充填用の無菌室に導入して前記シ
ール部材または包装による気密状態を解除すること特徴
とする。仮に、プラスチック容器あるいは包装の外側が
無菌状態に保たれていない場合でも、一旦、それらを殺
菌処理した後に内容物充填用の無菌室に導入するので、
該無菌室に導入するときには包装等を含む容器全体の無
菌状態が保たれることとなり、したがって、シール部材
等による気密状態解除の後の、食品充填を無菌状態で実
施できる。請求項4記載の発明では、複数のプラスチッ
ク容器を、共通のシール部材または包装によって、一度
の工程で、気密状態に保持することを特徴とする。この
ように、複数のプラスチック容器を一度で処理すること
は、一つ一つを個別に処理する場合に比べて作業効率が
良くなりコストダウンにつながる。請求項5記載の発明
では、成形後、プラスチック容器の内部が空の状態で開
口部をシール部材によって気密に塞がれてなることを特
徴とする。請求項6記載の発明では、成形後、プラスチ
ック容器の内部が空の状態で容器全体を気密状態に包装
されてなることを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を図面を
参照しながら説明する。図1はペットボトルを例に挙げ
て本発明により殺菌する方法を示すものである。図中符
号1はプラスチック材料からなるペットボトルであり、
この種の容器は通常通常ブロー成形によって作られる。
ブロー成形は、押出しまたは射出によってチューブ状に
予備成形し、これを金型で挟んで、内部に空気を吹き込
んでふくらました後、冷却固化して成形する方法であ
る。このようにブロー成形により所定の形状に成形した
後、直ちにプラスチック容器1の開口部1aをシール部
材2によって気密に塞ぐ。すなわち、内部が空の状態で
あるにも拘らず、プラスチック容器1の開口部1aを塞
ぐのである。ここで、シール部材2としては塩化ビニル
樹脂からなるフィルム等が用いられ、これらシール部材
2によって開口部1aを塞ぐ方法としては、熱溶着、あ
るいはフィルムまたは容器の開口部縁部に予め接着剤を
付着させる等の手段が用いられる。
【0007】次いで、成形されたプラスチック容器1は
所定箇所まで搬送され、ノズル3から噴射されるオゾン
ガスあるいはエチレンガス等の殺菌性のあるガスGによ
ってその外側を殺菌された後、充填無菌室4に導入され
る。充填無菌室4では、プラスチック容器1内に内容物
5が充填されるが、その充填される直前に前記シール部
材2による閉塞が解除され、無菌状態を保たれたまま充
填用ノズル6から容器1内に内容物5が充填される。前
記シール部材2による閉塞を解除するには、図に示すよ
うに容器1の開口部縁部からはみ出すシール部材2の端
部を把持具7によって機械的に把み上方へ引き上げて該
シール部材2を引き剥がす方法、あるいは、前記充填用
ノズル6または他の専用のノズルを差し入れて前記シー
ル部材2を押し破る方法等がある。
【0008】上記の方法によれば、プラスチック容器1
は材料を加熱溶融して形成する関係上、成形直後は無菌
状態であるので、上記のように成形後直ちに開口部1a
を塞ぐようにすると、容器1の内部を無菌状態に維持で
きる。なお、ブロー成形時に容器1の内部に吹き込む空
気は、予め、殺菌処理して用いるのが好ましい。
【0009】また、上記のように充填無菌室4に導入す
る前にプラスチック容器1の外側も殺菌処理するので、
プラスチック容器1が無菌室4に導入されるときには、
内部に限らず全体が殺菌されることとなり、したがっ
て、シール部材2による気密状態解除の後の食品充填工
程を無菌状態で行える。
【0010】なお、上記した実施の形態では、プラスチ
ック容器1の開口部1aをシール部材2によって気密に
閉塞することによって、容器1内部の無菌状態に保持し
ているが、これに限られることなく、図2に示すよう
に、フィルム10等の密封可能な包装材料で容器1全体
を包装してもよい。この場合、その後に行う充填無菌室
4に導入する前の殺菌処理は、フィルム10によって覆
われたままの状態で行う。また、プラスチック容器1の
開口部1aをシール部材2で覆う場合、あるいは、プラ
スチック容器1全体をフィルム10等で覆う場合、図3
または図4に示すように、一度で、共通するシール部材
12や包装材料13によって複数のプラスチック容器
1,…を覆うようにしてもよい。また、本発明は、必ず
しも、ブロー成形によって形成されるプラスチック容器
1にのみ適用されるものではなく、他の方法により形成
されるプラスチック容器にも勿論適用可能である。
【0011】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、成形後直
ちに容器の開口部をシール部材によって塞ぐものである
から、装置が大型化することなく、容器内部の無菌状態
を維持できる。また、容器に耐熱性が要求されないため
容器の製作コストを低減でき、さらに、内容物を常温で
充填できるため食品の風味を損なわない等の効果を奏す
る。請求項2記載の発明でも、請求項1記載の発明と同
様な効果を奏する。請求項3記載の発明によれば、内容
物充填用の無菌室に導入する前に、プラスチック容器ま
たは包装の外側を殺菌処理するため、無菌室に導入する
ときには包装等を含む容器全体を無菌状態にすることが
でき、無菌条件下で食品充填が行える。請求項4記載の
発明によれば、複数のプラスチック容器を一度で処理す
るため、一つ一つを個別に処理する場合に比べて作業効
率が良くなりコストダウンが図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すもので、プラスチッ
ク容器の成形後内容物充填までの手順を示す工程図。
【図2】本発明の他の実施の形態を示す側面図。
【図3】本発明の他の実施の形態を示す側面図。
【図4】本発明のさらに他の実施の形態を示す側面図。
【符号の説明】
1 プラスチック容器 1a 開口部 2 シール部材 4 充填無菌室 5 内容物 10 フィルム G 殺菌性を有するガス

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチック容器(1)を成形した後、
    直ちにプラスチック容器の開口部(1a)をシール部材
    (2)によって気密に塞ぎ、内容物を充填する直前まで
    前記シール部材による気密状態を保持することを特徴と
    する食品容器の常温殺菌方法。
  2. 【請求項2】 プラスチック容器(1)を成形した後、
    直ちにプラスチック容器全体を包装し、内容物(5)を
    充填する直前まで前記包装による気密状態を保持するこ
    とを特徴とする食品容器の常温殺菌方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の食品容器の常温
    殺菌方法において、前記シール部材または前記包装によ
    る気密状態を保持したまま、プラスチック容器または包
    装の外側を殺菌処理し、その後、内容物充填用の無菌室
    4に導入して前記シール部材または包装による気密状態
    を解除すること特徴とする食品容器の常温殺菌方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の食品容
    器の常温殺菌方法において、 共通のシール部材(12)または包装(13)によっ
    て、複数のプラスチック容器を一度の工程で、気密状態
    に保持することを特徴とする食品容器の常温殺菌方法。
  5. 【請求項5】 成形後、プラスチック容器の内部が空の
    状態で開口部をシール部材によって気密に塞がれてなる
    ことを特徴とする食品容器。
  6. 【請求項6】 成形後、プラスチック容器の内部が空の
    状態で容器全体を気密状態に包装されてなることを特徴
    とする食品容器。
JP24349395A 1995-09-21 1995-09-21 食品容器およびその常温殺菌方法 Pending JPH0986522A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020179521A1 (ja) * 2019-03-01 2020-09-10 大日本印刷株式会社 容器殺菌装置、内容物充填システム、容器殺菌方法および内容物充填方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020179521A1 (ja) * 2019-03-01 2020-09-10 大日本印刷株式会社 容器殺菌装置、内容物充填システム、容器殺菌方法および内容物充填方法

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