JPH0984395A - 水力発電所用制御装置 - Google Patents
水力発電所用制御装置Info
- Publication number
- JPH0984395A JPH0984395A JP7236482A JP23648295A JPH0984395A JP H0984395 A JPH0984395 A JP H0984395A JP 7236482 A JP7236482 A JP 7236482A JP 23648295 A JP23648295 A JP 23648295A JP H0984395 A JPH0984395 A JP H0984395A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- guide vane
- speed
- value
- vane opening
- load
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Control Of Eletrric Generators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 負荷制限運転時において発電機速度が上昇し
た場合に、応答性を速くしてガイドベーンを閉める制御
をする。 【解決手段】 設定負荷Ａ1 から回転速度Ｎ及び速度調
定率Ａ4 を減算してなる速度偏差Ａ5 に対して、ＰＩＤ
演算して設定ガイドベーン開度Ａ8 を求める。更に設定
ガイドベーンＡ8 からガイドベーン開度Ａ4 を減算して
指令ガイドベーン開度Ａ9 が得られ、このＡ9 によりガ
イドベーンの開閉制御をする。負荷制限運転時には、Ａ
8 の上限値が制限されると共に、オートフォロー設定器
１１１により、Ａ1 の値が、Ｎ＋Ａ4 の値にオートフォ
ロー吊り上げ値Ｂ1 だけ加えた値に設定される。よって
微分速度ΔＮがＢ1 以上になるとＡ8 が減少してガイド
ベーン閉制御が行なわれる。
た場合に、応答性を速くしてガイドベーンを閉める制御
をする。 【解決手段】 設定負荷Ａ1 から回転速度Ｎ及び速度調
定率Ａ4 を減算してなる速度偏差Ａ5 に対して、ＰＩＤ
演算して設定ガイドベーン開度Ａ8 を求める。更に設定
ガイドベーンＡ8 からガイドベーン開度Ａ4 を減算して
指令ガイドベーン開度Ａ9 が得られ、このＡ9 によりガ
イドベーンの開閉制御をする。負荷制限運転時には、Ａ
8 の上限値が制限されると共に、オートフォロー設定器
１１１により、Ａ1 の値が、Ｎ＋Ａ4 の値にオートフォ
ロー吊り上げ値Ｂ1 だけ加えた値に設定される。よって
微分速度ΔＮがＢ1 以上になるとＡ8 が減少してガイド
ベーン閉制御が行なわれる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は水力発電所用装置に
関し、負荷制限運転をしているときの応答性を速めるよ
うに工夫したものである。
関し、負荷制限運転をしているときの応答性を速めるよ
うに工夫したものである。
【０００２】
【従来の技術】水力発電所用制御装置は、水力発電所の
調速制御や励磁制御や電圧制御や力率制御などの制御を
したり、ガバナフリー運転や負荷制限運転や定出力運転
などの運転方式により運転を行なったりする。なお負荷
制限運転とは、ガイドベーン開度を一定に保つことで出
力を一定にするよう制御する運転をいう。
調速制御や励磁制御や電圧制御や力率制御などの制御を
したり、ガバナフリー運転や負荷制限運転や定出力運転
などの運転方式により運転を行なったりする。なお負荷
制限運転とは、ガイドベーン開度を一定に保つことで出
力を一定にするよう制御する運転をいう。
【０００３】ここで水力発電所及びその制御装置を、図
２を参照して説明する。なお制御装置については調速制
御系についてのみ示す。
２を参照して説明する。なお制御装置については調速制
御系についてのみ示す。
【０００４】図２に示すように、発電機ＡＧは、水車Ｗ
Ｔにより回転させられて電力を発生し、一方、変圧器Ｔ
ｒで抜き出してサイリスタ制御部Ｔｈにより得た励磁電
流を、励磁機ＥＸに供給して発電機ＡＧの励磁をしてい
る。またガイドベーン機構Ｇが作動することにより、水
車ＷＴのガイドベーン開度が調整される。水車ＷＴ（発
電機ＡＧ）の回転数は回転数センサＳR により検出さ
れ、ガイドベーン開度はガイドベーン開度センサＳG に
より検出される。
Ｔにより回転させられて電力を発生し、一方、変圧器Ｔ
ｒで抜き出してサイリスタ制御部Ｔｈにより得た励磁電
流を、励磁機ＥＸに供給して発電機ＡＧの励磁をしてい
る。またガイドベーン機構Ｇが作動することにより、水
車ＷＴのガイドベーン開度が調整される。水車ＷＴ（発
電機ＡＧ）の回転数は回転数センサＳR により検出さ
れ、ガイドベーン開度はガイドベーン開度センサＳG に
より検出される。
【０００５】制御装置１００では、負荷（速度）設定器
６５Ｒにより設定負荷（設定速度）Ａ1 が設定される。
設定負荷Ａ1 の値は、定格値を１００［％］としたパー
セント値として設定される。また、回転速度検出器１０
１は、回転数センサＳR の検出データを基に、水車ＷＴ
（発電機ＡＧ）の回転速度を示す回転速度Ｎ［％］を求
めて出力する。更にガイドベーン開度検出器１０２は、
ガイドベーン開度センサＳG の検出データを基に、ガイ
ドベーンの開度を示すガイドベーン開度Ａ2 を求めて出
力する。このガイドベーン開度Ａ2 は、０〜１００
［％］のパーセント値で表される。
６５Ｒにより設定負荷（設定速度）Ａ1 が設定される。
設定負荷Ａ1 の値は、定格値を１００［％］としたパー
セント値として設定される。また、回転速度検出器１０
１は、回転数センサＳR の検出データを基に、水車ＷＴ
（発電機ＡＧ）の回転速度を示す回転速度Ｎ［％］を求
めて出力する。更にガイドベーン開度検出器１０２は、
ガイドベーン開度センサＳG の検出データを基に、ガイ
ドベーンの開度を示すガイドベーン開度Ａ2 を求めて出
力する。このガイドベーン開度Ａ2 は、０〜１００
［％］のパーセント値で表される。
【０００６】スケール変換器１０３は、ガイドベーン開
度Ａ2 の値が１０〜９０［％］であるときに、値を０〜
１００［％］に対応させてスケール変換した変換ガイド
ベーン開度Ａ3 ［％］を出力する。調定率設定器１０４
は、変換ガイドベーン開度Ａ3 の値が０〜１００［％］
であるときに、値を０〜３［％］に対応させた速度調定
率Ａ4 を出力する。
度Ａ2 の値が１０〜９０［％］であるときに、値を０〜
１００［％］に対応させてスケール変換した変換ガイド
ベーン開度Ａ3 ［％］を出力する。調定率設定器１０４
は、変換ガイドベーン開度Ａ3 の値が０〜１００［％］
であるときに、値を０〜３［％］に対応させた速度調定
率Ａ4 を出力する。
【０００７】減算器１０５は、設定負荷（設定速度）Ａ
1 から、回転速度Ｎ及び速度調定率Ａ4 を減算して速度
偏差Ａ5 を求めて出力する。
1 から、回転速度Ｎ及び速度調定率Ａ4 を減算して速度
偏差Ａ5 を求めて出力する。
【０００８】なお減算器１０５にて速度調定率Ａ4 の減
算をするのは、次の理由による。即ち、交流発電機を他
の発電機と並行運転する場合には、負荷が増加した際に
各発電機の回転速度がある程度低下するようにしておく
必要がある。そこで、負荷が大きくガイドベーン開度Ａ
2 が大きいときには速度調定率Ａ4 が大きくなり、この
場合には、速度偏差Ａ5 が小さくなって、ガイドベーン
をやや閉じて回転速度をやや低下させるようにしている
のである。
算をするのは、次の理由による。即ち、交流発電機を他
の発電機と並行運転する場合には、負荷が増加した際に
各発電機の回転速度がある程度低下するようにしておく
必要がある。そこで、負荷が大きくガイドベーン開度Ａ
2 が大きいときには速度調定率Ａ4 が大きくなり、この
場合には、速度偏差Ａ5 が小さくなって、ガイドベーン
をやや閉じて回転速度をやや低下させるようにしている
のである。
【０００９】リミッタ付きの比例演算器１０６は、速度
偏差Ａ5 を比例演算して比例速度偏差Ａ6 を出力する。
なお比例速度偏差Ａ6 の値は、あらかじめ設定された上
限値を越えないように制限されている。微分器１０７
は、回転速度Ｎを微分演算して微分速度ΔＮを出力す
る。減算器１０８は、比例速度偏差Ａ6 から微分速度Δ
Ｎを減算して、比例微分速度偏差Ａ7 を出力する。した
がって回転速度Ｎが急増した場合には、微分速度ΔＮが
大きくなり、比例微分速度偏差Ａ7 が小さくなり、後述
する設定ガイドベーン開度Ａ8 が小さくなり、回転速度
の急増を抑えるようにガイドベーンが閉まっていく。
偏差Ａ5 を比例演算して比例速度偏差Ａ6 を出力する。
なお比例速度偏差Ａ6 の値は、あらかじめ設定された上
限値を越えないように制限されている。微分器１０７
は、回転速度Ｎを微分演算して微分速度ΔＮを出力す
る。減算器１０８は、比例速度偏差Ａ6 から微分速度Δ
Ｎを減算して、比例微分速度偏差Ａ7 を出力する。した
がって回転速度Ｎが急増した場合には、微分速度ΔＮが
大きくなり、比例微分速度偏差Ａ7 が小さくなり、後述
する設定ガイドベーン開度Ａ8 が小さくなり、回転速度
の急増を抑えるようにガイドベーンが閉まっていく。
【００１０】リミッタ付きの比例積分減算器１０９は、
比例微分速度偏差Ａ7 を比例積分演算して設定ガイドベ
ーン開度Ａ8 ［％］を出力する。なお設定ガイドベーン
開度Ａ 8 の値は、上限負荷設定器７７Ｅにより設定した
上限値を越えないよう、リミット処理されて制限されて
いる。
比例微分速度偏差Ａ7 を比例積分演算して設定ガイドベ
ーン開度Ａ8 ［％］を出力する。なお設定ガイドベーン
開度Ａ 8 の値は、上限負荷設定器７７Ｅにより設定した
上限値を越えないよう、リミット処理されて制限されて
いる。
【００１１】減算器１１０は、設定ガイドベーン開度Ａ
8 からガイドベーン開度Ａ2 を減算して指令ガイドベー
ン開度Ａ9 を出力する。ガイドベーン機構Ｇは、指令ガ
イドベーン開度Ａ9 で指令された開度となるようにガイ
ドベーンの開度調整をする。このようにガイドベーン開
度制御をすることにより、ガイドベーン開度Ａ2 が設定
ガイドベーン開度Ａ8 に近づいていき、最終的にはガイ
ドベーン開度Ａ2 が設定ガイドベーン開度Ａ8 に等しく
なる。
8 からガイドベーン開度Ａ2 を減算して指令ガイドベー
ン開度Ａ9 を出力する。ガイドベーン機構Ｇは、指令ガ
イドベーン開度Ａ9 で指令された開度となるようにガイ
ドベーンの開度調整をする。このようにガイドベーン開
度制御をすることにより、ガイドベーン開度Ａ2 が設定
ガイドベーン開度Ａ8 に近づいていき、最終的にはガイ
ドベーン開度Ａ2 が設定ガイドベーン開度Ａ8 に等しく
なる。
【００１２】負荷制限運転時には、設定ガイドベーン開
度Ａ8 の値は、上限負荷設定器７７Ｅで設定（制限）し
た値となる。このため、負荷設定器６５Ｒで設定した設
定負荷Ａ1 の値が仮に定格値（１００％）であるとする
と、上限負荷設定器７７Ｅにより設定する上限値を増加
させてもガイドベーンは開いていかない。そこで負荷制
限運転を行うときには、従来では、負荷設定器６５Ｒで
設定する設定負荷Ａ1の値を、定格値よりも大きい上限
値（１０８％）にしている。
度Ａ8 の値は、上限負荷設定器７７Ｅで設定（制限）し
た値となる。このため、負荷設定器６５Ｒで設定した設
定負荷Ａ1 の値が仮に定格値（１００％）であるとする
と、上限負荷設定器７７Ｅにより設定する上限値を増加
させてもガイドベーンは開いていかない。そこで負荷制
限運転を行うときには、従来では、負荷設定器６５Ｒで
設定する設定負荷Ａ1の値を、定格値よりも大きい上限
値（１０８％）にしている。
【００１３】
【発明が解決しようとする課題】ところで従来では、負
荷制限運転時において負荷設定器６５Ｒで設定した設定
負荷Ａ1 の値を上限値（１０８％）にしているため、発
電機ＡＧの回転速度、即ち水車ＷＴの回転速度が８
［％］以上上昇した場合にはガイドベーンを閉じるよう
に制御することはできるが、回転速度の上昇が８［％］
未満であるときにはガイドベーンを閉じる制御は行なわ
れない。つまり、回転速度の上昇が８［％］以上である
と微分速度ΔＮが８［％］以上となり、設定負荷Ａ1 が
１０８［％］であっても、設定ガイドベーン開度Ａ8 が
１００［％］以下となりガイドベーンを閉めることはで
きるが、微分速度ΔＮが８［％］未満であるとガイドベ
ーンを閉めることができないのである。このように従来
では、負荷制限運転時において、水車（発電機）回転速
度が８［％］以上上昇してはじめてガイドベーンを閉め
る制御が行なわれることとなり、速度変化に対して応答
性が悪かった。
荷制限運転時において負荷設定器６５Ｒで設定した設定
負荷Ａ1 の値を上限値（１０８％）にしているため、発
電機ＡＧの回転速度、即ち水車ＷＴの回転速度が８
［％］以上上昇した場合にはガイドベーンを閉じるよう
に制御することはできるが、回転速度の上昇が８［％］
未満であるときにはガイドベーンを閉じる制御は行なわ
れない。つまり、回転速度の上昇が８［％］以上である
と微分速度ΔＮが８［％］以上となり、設定負荷Ａ1 が
１０８［％］であっても、設定ガイドベーン開度Ａ8 が
１００［％］以下となりガイドベーンを閉めることはで
きるが、微分速度ΔＮが８［％］未満であるとガイドベ
ーンを閉めることができないのである。このように従来
では、負荷制限運転時において、水車（発電機）回転速
度が８［％］以上上昇してはじめてガイドベーンを閉め
る制御が行なわれることとなり、速度変化に対して応答
性が悪かった。
【００１４】本発明は、上記従来技術に鑑み、負荷制限
運転時において発電機の速度変化に対して応答性よくガ
イドベーンの制御のできる水車発電機用制御装置を提供
することを目的とする。
運転時において発電機の速度変化に対して応答性よくガ
イドベーンの制御のできる水車発電機用制御装置を提供
することを目的とする。
【００１５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明は、設定負荷を設定する負荷設定器と、発電機の回転
速度を求める回転速度検出器と、ガイドベーン開度を求
めるガイドベーン開度検出器と、ガイドベーン開度を基
に速度調定率を求める調定率設定器と、前記設定負荷か
ら前記回転速度及び前記速度調定率を減算して速度偏差
を求めこの速度偏差に対して比例・積分・微分演算をす
ることにより設定ガイドベーン開度を求める演算手段
と、前記設定ガイドベーン開度から前記ガイドベーン開
度を減算することにより指令ガイドベーン開度を求めて
出力する減算器と、負荷制限運転時に前記設定ガイドベ
ーン開度の上限値を制限する上限負荷設定器と、を有す
る水力発電所用制御装置において、前記回転速度と前記
速度調定率とを加えた値に、外部から設定されたオート
フォロー吊り上げ値を更に加えた値を、前記設定負荷の
値とするよう前記負荷設定器の設定をするオートフォロ
ー設定器を備えたことを特徴とする。
明は、設定負荷を設定する負荷設定器と、発電機の回転
速度を求める回転速度検出器と、ガイドベーン開度を求
めるガイドベーン開度検出器と、ガイドベーン開度を基
に速度調定率を求める調定率設定器と、前記設定負荷か
ら前記回転速度及び前記速度調定率を減算して速度偏差
を求めこの速度偏差に対して比例・積分・微分演算をす
ることにより設定ガイドベーン開度を求める演算手段
と、前記設定ガイドベーン開度から前記ガイドベーン開
度を減算することにより指令ガイドベーン開度を求めて
出力する減算器と、負荷制限運転時に前記設定ガイドベ
ーン開度の上限値を制限する上限負荷設定器と、を有す
る水力発電所用制御装置において、前記回転速度と前記
速度調定率とを加えた値に、外部から設定されたオート
フォロー吊り上げ値を更に加えた値を、前記設定負荷の
値とするよう前記負荷設定器の設定をするオートフォロ
ー設定器を備えたことを特徴とする。
【００１６】本発明では、設定負荷の値が、回転速度と
速度調定率を加えた値に対してオートフォロー吊り上げ
値の分だけ大きいため、発電機速度がオートフォロー吊
り上げ値の分だけ上昇すると、ガイドベーンを閉じる制
御が行なわれる。
速度調定率を加えた値に対してオートフォロー吊り上げ
値の分だけ大きいため、発電機速度がオートフォロー吊
り上げ値の分だけ上昇すると、ガイドベーンを閉じる制
御が行なわれる。
【００１７】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を図面に基
づき詳細に説明する。なお、従来技術と同一部分には同
一符号を付し重複する説明は省略する。
づき詳細に説明する。なお、従来技術と同一部分には同
一符号を付し重複する説明は省略する。
【００１８】図１は本発明の実施例を示す。同図に示す
ように本実施例では制御部１００にオートフォロー設定
器１１１を備えている。このオートフォロー設定器１１
１には、回転速度検出器１０１による回転速度Ｎ及び設
定率設定器１０４による速度調定率Ａ4 並びにオートフ
ォロー吊り上げ値Ｂ1 が入力される。このうちオートフ
ォロー吊り上げ値Ｂ1 は、図示しない専用ローダにより
設定され、例えばその値は０．０１［％］に設定され
る。オートフォロー吊り上げ値Ｂ1 の値は、負荷設定器
６５Ｒの上限値（１０８％）から１００［％］を引いた
値８［％］未満の値として任意に設定される。
ように本実施例では制御部１００にオートフォロー設定
器１１１を備えている。このオートフォロー設定器１１
１には、回転速度検出器１０１による回転速度Ｎ及び設
定率設定器１０４による速度調定率Ａ4 並びにオートフ
ォロー吊り上げ値Ｂ1 が入力される。このうちオートフ
ォロー吊り上げ値Ｂ1 は、図示しない専用ローダにより
設定され、例えばその値は０．０１［％］に設定され
る。オートフォロー吊り上げ値Ｂ1 の値は、負荷設定器
６５Ｒの上限値（１０８％）から１００［％］を引いた
値８［％］未満の値として任意に設定される。
【００１９】そしてオートフォロー設定器１１１は、次
式で示す演算をしてオートフォロー設定値Ｂ2 を求めて
出力する。 Ｂ2 ＝Ｎ＋Ａ4 ＋Ｂ1 つまりオートフォロー設定値Ｂ2 は、現在のガイドベー
ン開度に相当する値（Ｎ＋Ａ4 ）［％］に対して、オー
トフォロー吊り上げ値Ｂ1 の値（０．０１［％］）だけ
大きくなっている。
式で示す演算をしてオートフォロー設定値Ｂ2 を求めて
出力する。 Ｂ2 ＝Ｎ＋Ａ4 ＋Ｂ1 つまりオートフォロー設定値Ｂ2 は、現在のガイドベー
ン開度に相当する値（Ｎ＋Ａ4 ）［％］に対して、オー
トフォロー吊り上げ値Ｂ1 の値（０．０１［％］）だけ
大きくなっている。
【００２０】そして負荷制限運転時には、負荷設定器６
５Ｒの設定負荷Ａ1 の値が、オートフォロー設定値Ｂ2
の値に設定される。つまり、設定負荷Ａ1 の値は、現在
のガイドベーン開度に相当する値（Ｎ＋Ａ4 ）［％］に
対してオートフォロー吊り上げ値Ｂ1 の値（０．０１
［％］）だけ大きくなっている。
５Ｒの設定負荷Ａ1 の値が、オートフォロー設定値Ｂ2
の値に設定される。つまり、設定負荷Ａ1 の値は、現在
のガイドベーン開度に相当する値（Ｎ＋Ａ4 ）［％］に
対してオートフォロー吊り上げ値Ｂ1 の値（０．０１
［％］）だけ大きくなっている。
【００２１】したがって本実施例では、負荷制限運転時
において、発電機ＡＧの回転速度、即ち、水車ＷＴの回
転速度が、オートフォロー吊り上げ値Ｂ1 （０．０１
［％］）の値だけ上昇したら、微分速度ΔＮが０．０１
［％］以上となり、設定ガイドベーン開度Ａ8 の値が小
さくなり、ガイドベーンを閉じる制御が行なわれる。こ
のように本実施例では、負荷制限運転時において、水車
（発電機）回転速度が０．０１［％］上昇するとガイド
ベーンを閉める制御が行なわれ、速度変化に対して応答
性が良くなる。
において、発電機ＡＧの回転速度、即ち、水車ＷＴの回
転速度が、オートフォロー吊り上げ値Ｂ1 （０．０１
［％］）の値だけ上昇したら、微分速度ΔＮが０．０１
［％］以上となり、設定ガイドベーン開度Ａ8 の値が小
さくなり、ガイドベーンを閉じる制御が行なわれる。こ
のように本実施例では、負荷制限運転時において、水車
（発電機）回転速度が０．０１［％］上昇するとガイド
ベーンを閉める制御が行なわれ、速度変化に対して応答
性が良くなる。
【００２２】
【発明の効果】以上実施例と共に具体的に説明したよう
に本発明によれば、負荷制限運転時には、設定負荷の値
を、回転速度と速度調定率とを加えた現在速度値に対し
てオートフォロー吊り上げ値だけ常に大きくしているた
め、発電機速度がオートフォロー吊り上げ値だけ上昇し
たところで、ただちにガイドベーンを閉じる制御が行な
われ、速応性が高くなる。
に本発明によれば、負荷制限運転時には、設定負荷の値
を、回転速度と速度調定率とを加えた現在速度値に対し
てオートフォロー吊り上げ値だけ常に大きくしているた
め、発電機速度がオートフォロー吊り上げ値だけ上昇し
たところで、ただちにガイドベーンを閉じる制御が行な
われ、速応性が高くなる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施例を示すブロック構成図。
【図２】従来技術を示すブロック構成図。
６５Ｒ 負荷設定器 ７７Ｅ 上限負荷設定器 １００ 制御装置 １０１ 回転速度検出器 １０２ ガイドベーン開度検出器 １０３ スケール変換器 １０４ 調定率設定器 １０５ 減算器 １０６ 比例演算器 １０７ 微分器 １０８ 減算器 １０９ 比例積分演算器 １１０ 減算器 １１１ オートフォロー設定器 Ａ1 設定負荷 Ｎ 回転速度 Ａ2 ガイドベーン開度 Ａ3 変換ガイドベーン開度 Ａ4 速度調定率 Ａ5 速度偏差 ΔＮ 微分速度 Ａ6 比例速度偏差 Ａ7 比例微分速度偏差 Ａ8 設定ガイドベーン開度 Ａ9 指令ガイドベーン開度 Ｂ1 オートフォロー吊り上げ値 Ｂ2 オートフォロー設定値 ＡＧ 発電機 ＷＴ 水車 Ｔｒ 変圧器 Ｔｈ サイリスタ制御部 ＥＸ 励磁機 Ｇ ガイドベーン機構 ＳR 回転数センサ ＳG ガイドベーン開度センサ
Claims (1)
- 【請求項１】 設定負荷を設定する負荷設定器と、発電
機の回転速度を求める回転速度検出器と、ガイドベーン
開度を求めるガイドベーン開度検出器と、ガイドベーン
開度を基に速度調定率を求める調定率設定器と、前記設
定負荷から前記回転速度及び前記速度調定率を減算して
速度偏差を求めこの速度偏差に対して比例・積分・微分
演算をすることにより設定ガイドベーン開度を求める演
算手段と、前記設定ガイドベーン開度から前記ガイドベ
ーン開度を減算することにより指令ガイドベーン開度を
求めて出力する減算器と、負荷制限運転時に前記設定ガ
イドベーン開度の上限値を制限する上限負荷設定器と、
を有する水力発電所用制御装置において、 前記回転速度と前記速度調定率とを加えた値に、外部か
ら設定されたオートフォロー吊り上げ値を更に加えた値
を、前記設定負荷の値とするよう前記負荷設定器の設定
をするオートフォロー設定器を備えたことを特徴とする
水力発電所用制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23648295A JP3531310B2 (ja) | 1995-09-14 | 1995-09-14 | 水力発電所用制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23648295A JP3531310B2 (ja) | 1995-09-14 | 1995-09-14 | 水力発電所用制御装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0984395A true JPH0984395A (ja) | 1997-03-28 |
| JP3531310B2 JP3531310B2 (ja) | 2004-05-31 |
Family
ID=17001391
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23648295A Expired - Lifetime JP3531310B2 (ja) | 1995-09-14 | 1995-09-14 | 水力発電所用制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3531310B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008022598A (ja) * | 2006-07-11 | 2008-01-31 | Meidensha Corp | ディジタル式水力発電制御装置 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5012398B2 (ja) * | 2007-10-17 | 2012-08-29 | 株式会社明電舎 | 水車発電機の油圧ガバナ制御方式 |
-
1995
- 1995-09-14 JP JP23648295A patent/JP3531310B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008022598A (ja) * | 2006-07-11 | 2008-01-31 | Meidensha Corp | ディジタル式水力発電制御装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3531310B2 (ja) | 2004-05-31 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US4625125A (en) | Method and apparatus for controlling variable-speed hydraulic power generating system | |
| KR940009966B1 (ko) | 가변속 수차발전장치용 제어시스템 | |
| KR20010052057A (ko) | 가변 속도 풍력 터빈 발전기 | |
| US10333455B2 (en) | System and method for consistent speed regulation in a variable frequency drive | |
| US4980629A (en) | AC-excited generator/motor apparatus | |
| JPH0984395A (ja) | 水力発電所用制御装置 | |
| JP4839992B2 (ja) | ディジタル式水力発電制御装置 | |
| JP5012398B2 (ja) | 水車発電機の油圧ガバナ制御方式 | |
| JPH0634625B2 (ja) | 可変速水車発電装置 | |
| JP2003083226A (ja) | 水力発電所の調速制御方法および調速機 | |
| JPS61173699A (ja) | 可変速水車発電装置の制御装置 | |
| JP2007327352A (ja) | 水車発電機の調速装置 | |
| JPH06317244A (ja) | 水車発電機における調速機の速度制御装置 | |
| KR0148834B1 (ko) | 주기기축 구동발전장치의 전압제어장치 | |
| JPH0621399U (ja) | 発電機容量制限装置 | |
| JP2002218657A (ja) | 電力発電システム | |
| SU989719A2 (ru) | Электропривод дл грузоподъемного механизма | |
| JP3828344B2 (ja) | 可変速揚水発電システムの制御装置 | |
| JPH0767255A (ja) | 無効電力補償装置の制御回路 | |
| KR100294631B1 (ko) | 유도 전동기의 속도 제어 장치 | |
| JPH0984394A (ja) | 水力発電所用制御装置の制御方法 | |
| JPH0734805A (ja) | タ−ビン発電プラントの制御装置 | |
| JPH0687679B2 (ja) | 発電機の制御装置 | |
| JP2512414Y2 (ja) | 主機軸駆動発電装置の制御装置 | |
| CN116667736A (zh) | 一种旁路变频自动扶梯或自动人行道限流开环运行方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040210 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040223 |
|
| R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080312 Year of fee payment: 4 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090312 Year of fee payment: 5 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090312 Year of fee payment: 5 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100312 Year of fee payment: 6 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110312 Year of fee payment: 7 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110312 Year of fee payment: 7 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120312 Year of fee payment: 8 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130312 Year of fee payment: 9 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140312 Year of fee payment: 10 |
|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |