JP4839992B2 - ディジタル式水力発電制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ディジタル式水力発電制御装置に係り、特に調速制御におけるガバナフリー運転と定出力運転の制御モード切り替え方式に関する。
図2はディジタル式水力発電制御装置の要部構成を示す。水車1と発電機2に対して、発電機2の出力電圧は電圧制御系3による励磁電流制御で行い、発電機2の発電電力および周波数は水車1の調速制御で行う。
調速制御系は、負荷調整器(65R)4に発電機出力指令を得、周波数偏差検出部5による周波数偏差の調整分と、ガバナフリー補償調定部(Dloop)6による調定率を発電機出力指令に加減算してその調整を行い、これをPID制御部7の出力制御指令とする。PID制御部7は出力制御指令の比例積分微分(PID)演算を行い、負荷制限設定器(77E)8により設定される上限値に制限したガイドベーン開度指令を得る。サーボモータ制御部9はカイドベーン開度指令とその実開度の比較によってガイドベーン開度制御を行う。
これら励磁制御系(3)と調速制御系(4〜8)は、それぞれコンピュータを使用したディジタル処理で行われる。また、励磁制御系と調速制御系を統括した発電制御は、中央指令センタの監視制御机10とディジタル処理装置11で行われ、発電機の回転数や出力電圧、負荷要求を監視情報として取得し、これら監視信号と指令員の操作を基にした各種の制御指令を生成する。この制御指令は、励磁制御指令、負荷調整器4の出力指令、ガバナフリー補償調定部(Dloop)6の調定率設定、負荷制限設定器8の設定等になる。
図3と図4は、上記の調速制御系におけるガバナフリー運転と定出力運転の制御モード切り替えを行う場合の発電電力P−周波数Hz特性を示し、以下のようになる。
(1)ガバナフリー運転時
ガバナフリー運転時は、負荷調整器(65R)4の上げ・下げで有効電力を調整する。このとき、負荷制限設定器(77E)8は上限値である100%になっている。この状態で、運転モードを定出力に切り替えるには、監視制御机10側で手動にて負荷制限設定器(77E)8の設定値を図3中のE1以下にする。また、切り替え後は、負荷調整器(65R)4を上限値まで手動にて操作する(図3中のR1の位置)。
(2)定出力運転時
定出力運転時は、負荷制限設定器(77E)8の上げ・下げで有効電力を調整する。このとき負荷調整器(65R)4の出力は上限値となっている。この状態で運転モードをガバナフリー運転に切り替えるには手動にて負荷調整器(65R)4を図4中のR2以下にする。又、切り替え後は負荷制限設定器(77E)8を上限値まで手動にて操作する(図4中のE2の位置)。
このように、ガバナフリー運転と定出力運転の制御モード切り替えは、PID制御部7には積分項の変更機能がないため、各調整器(65R,77E)を監視制御机10側で手動にて増減させ、周波数および電力の調整を切り替え可能な位置まで調整していた。そのため、制御モードの切り替えは手動調整の仕方によっては発電機の出力電力や周波数を大きく変動させてしまう問題があった。
ここで、水車発電機の調速制御において、水車発電の特有の特性により制御系が過渡的に安定しない現象を呈するための対策として、例えば、ガバナフリー調定率分による補償入力に遅れを持たせるものがある(例えば、特許文献1参照)。この手法を、ガバナフリー運転と定出力運転の制御モード切り替え制御に利用し、負荷調整器(65R)4、負荷制限設定器(77E)8などの出力に遅れ要素を付加することで、発電電力や周波数の過渡的な変動を抑制することが考えられる。
特開2003−324993号公報
前記のように、ガバナフリー運転と定出力運転の制御モード切り替えにおける電力変動および周波数変動の抑制対策として、特許文献1のように、負荷調整や負荷制限に遅れ要素を付加する場合、遅れ要素の的確な設定・変更が難しくなる。
特に、制御モード切り替え処理をディジタル処理で行う場合、入力条件の変更に瞬時に応答するアナログ回路構成のPID制御に比べて、ディジタル処理では各部(4〜8)の演算を1つのコンピュータで順次実行していくため、処理手順の違いによる各部の制御遅れを考慮した遅れ要素の設定・変更が必要となり、これら設定・変更が難しくなる。
本発明の目的は、ディジタル式調速制御系によるガバナフリー運転と定出力運転の制御モード切り替えに、電力変動および周波数変動の抑制を確実、容易にした水力発電制御装置を提供することにある。
本発明は、前記の課題を解決するため、制御モード切り替え時に、負荷調整器(65R)の出力と負荷制限設定器(77E)の設定値およびPID制御部の積分項を切り替え直前の値に強制する制御モード切り替え処理手段を設けたもので、以下の構成を特徴とする。
(1)ディジタル式調速制御系は、負荷調整器(65R)に発電機出力指令を得、この出力指令に周波数偏差の調整分と、ガバナフリー調定率分を加減算して、PID制御部の出力制御指令とし、PID制御部の出力は負荷制限設定器(77E)により設定される上限値に制限して水車のガイドベーン開度指令を得るディジタル式水力発電制御装置において、
前記調速制御系によるガバナフリー運転から定出力運転への制御モード切り替えは、前記負荷調整器(65R)の出力を上限値に設定し、次いで前記負荷制限設定器(77E)の出力値を前記PID制御部の出力をそのまま上限リミッタとして設定し、
前記調速制御系による定出力運転からガバナフリー運転への制御モード切り替えは、前記PID制御部の積分項の値を前記負荷制限設定器(77E)の出力値に設定し、前記周波数偏差の調整分とガバナフリー補償調定率を加算した値を前記負荷調整器(65R)の出力として設定する、
制御モード切り替え処理手段を備えたことを特徴とする。
以上のとおり、本発明によれば、制御モード切り替え時に、負荷調整器(65R)の出力と負荷制限設定器(77E)の設定値およびPID制御部の積分項を切り替え直前の値に強制する制御モード切り替え処理手段を設けたため、電力変動および周波数変動の抑制を確実、容易にした制御モード切り替えができる。
図1は、本発明の実施形態を示す制御モード切り替え処理フローであり、図2における調速制御系の各部(4〜8)の演算をディジタル処理で行うコンピュータに制御モード切り替え処理部(ソフトウェア構成)12を設ける。
(1)通常運転時
制御モード切り替え処理部12は、制御モード切り替えなしの通常運転時の場合(ステップS1)、現在のガバナフリー運転、または定出力運転での制御モードを格納しておく(S2)。
このとき、各部(4〜8)の演算手順は、負荷調整器(65R)4の演算→周波数偏差検出部5の演算→ガバナフリー補償調定部(Dloop)6の演算→これらの演算結果の加減算→負荷制限設定器(77E)8の演算→PID制御部7の演算となっている。
(2)ガバナフリー運転から定出力運転への制御モード切り替え
制御モード切り替え処理部12は、切り替え指令ありを判定し(S1)、ガバナフリー運転から定出力運転への制御モード切り替えの場合(S3)、負荷調整器(65R)4の出力を上限値に設定し(S4)、次いで負荷制限設定器(77E)8の出力値を現在のPID制御部7の出力をそのまま上限リミッタとして設定し(S5)、この後に周波数偏差検出部5の演算指令(S6)、さらにガバナフリー補償調定部(Dloop)6の演算指令を発生する(S7)。
したがって、演算手順は通常運転時と異なり、65R→77E→N検出→Dloop演算→加減算→PID演算となる。
このように、負荷調整器(65R)4の出力を上限値にし、次いで負荷制限設定器(77E)8の出力値を現在のPID制御部7の出力をそのまま上限リミッタとして設定することにより、PID制御部7の出力が急変することなく、定出力運転に瞬時に切り替えることができ、電力変動および周波数変動の抑制を確実、容易にする。
(3)定出力運転からガバナフリー運転への制御モード切り替え
制御モード切り替え処理部12は、切り替え指令ありを判定し(S1)、定出力運転からガバナフリー運転への制御モード切り替えの場合(S3)、PID制御部7の積分項の値を負荷制限設定器(77E)8の出力値(最大値、通常は100%)に設定し(S8)、この後に周波数偏差検出部5の演算指令(S9)、さらにガバナフリー補償調定部(Dloop)6の演算指令を発生し(S10)、最後に周波数偏差の調整分とガバナフリー補償調定率を加算した値を負荷調整器(65R)4の出力として設定する(S11)。
このように、PID制御部7の積分項の値を負荷制限設定器(77E)8の出力値に設定し、周波数偏差の調整分とガバナフリー補償調定率を加算した値を負荷調整器(65R)4の出力として設定することにより、PID制御部7の入力および出力が急変することなく、ガバナフリー運転に瞬時に切り替えることができ、電力変動および周波数変動の抑制を確実、容易にする。
なお、負荷調整器(65R)4の設定は、周波数偏差の調整分とガバナフリー補償調定率を加算したものとするが、ガバナフリー補償調定率は折れ線調定率で近似するなど、適宜設計変更することができる。
本発明の実施形態を示す制御モード切り替え処理フロー。 ディジタル式水力発電制御装置の要部構成図。 ガバナフリー運転時の発電電力−周波数特性例。 定出力運転時の発電電力−周波数特性例。
符号の説明
1 水車
2 発電機
3 電圧制御系
4 負荷調整器(65R)
5 周波数偏差検出部
6 ガバナフリー補償調定部(Dloop)
7 PID制御部
8 負荷制限設定器(77E)
9 サーボモータ制御部
10 監視制御机
11 ディジタル処理装置
12 制御モード切り替え処理部

Claims (1)

  1. ディジタル式調速制御系は、負荷調整器(65R)に発電機出力指令を得、この出力指令に周波数偏差の調整分と、ガバナフリー調定率分を加減算して、PID制御部の出力制御指令とし、PID制御部の出力は負荷制限設定器(77E)により設定される上限値に制限して水車のガイドベーン開度指令を得るディジタル式水力発電制御装置において、
    前記調速制御系によるガバナフリー運転から定出力運転への制御モード切り替えは、前記負荷調整器(65R)の出力を上限値に設定し、次いで前記負荷制限設定器(77E)の出力値を前記PID制御部の出力をそのまま上限リミッタとして設定し、
    前記調速制御系による定出力運転からガバナフリー運転への制御モード切り替えは、前記PID制御部の積分項の値を前記負荷制限設定器(77E)の出力値に設定し、前記周波数偏差の調整分とガバナフリー補償調定率を加算した値を前記負荷調整器(65R)の出力として設定する、
    制御モード切り替え処理手段を備えたことを特徴とするディジタル式水力発電制御装置。
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