JPH0984106A - 移動通信システムの位相調整方法及び位相調整機能を有する移動通信システム - Google Patents

移動通信システムの位相調整方法及び位相調整機能を有する移動通信システム

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JPH0984106A
JPH0984106A JP7238219A JP23821995A JPH0984106A JP H0984106 A JPH0984106 A JP H0984106A JP 7238219 A JP7238219 A JP 7238219A JP 23821995 A JP23821995 A JP 23821995A JP H0984106 A JPH0984106 A JP H0984106A
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phase adjustment
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JP7238219A
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Masayuki Goto
雅之 後藤
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動通信システムの位相調整方法に関し、基
地局相互間の位相差が許容範囲を超えている可能性があ
るか否かを常時監視することにより適切な時期に位相調
整を行えるようにする。 【解決手段】 複数の基地局と移動体交換機からなる移
動通信システムにおいて、基地局側は移動機のチャネル
切替が行われる都度、チャネル切替要求の発生とチャネ
ル切替結果を移動体交換機に通知し、移動体交換機は基
地局側よりのチャネル切替要求発生通知の回数とチャネ
ル切替結果の中で位相に起因する可能性があるチャネル
切替失敗通知の回数を積算して記憶したのち、所定の周
期で記憶内容を読み出して各周期中におけるチャネル切
替要求発生回数に対するチャネル切替失敗回数の比率を
算出し、算出した比率が所定の基準値を超えていた場合
に位相調整を実行することにより解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は移動通信システムの
位相調整方法に関する。移動通信システムにおいては複
数の基地局から送信される信号の位相のずれが一定の範
囲内にあることが要求されている。このため、移動通信
システムにおいては移動体交換機と各基地局との間の位
相調整が定期的に行われている。
【0002】
【従来の技術】図13及び図14は移動通信システムにおけ
る信号の位相差を説明する図であり、図13は位相調整が
行われていない場合、図14は位相調整が行われた場合を
示している。図13及び図14には基地局2-1(以下、BS
1 と記す)と基地局2-2(以下、BS2 と記す)の2つ
の基地局が図示され、BS1 とBS2 よりそれぞれの無
線回線を介して送信される信号が両方とも受信できる位
置に移動機3(MS)が存在している状態が図示されて
いる。以下、移動体交換機(MSC)1より移動機3に
信号を送信した場合の位相差について説明する。
【0003】図13の乃至は各点における信号波形と
その位相を示しているが、各波形とも左端の垂直線の位
置が位相の基準点である。図13のは移動体交換機1よ
り移動機3に送信する信号の波形と位相を示している
が、この信号をBS1 とBS2を介して移動機3に送信
するものとする。図13では位相調整を行わないため、両
基地局に対して送信される信号及びはと全く同一
位相になっている。
【0004】図13においては、移動体交換機1とBS1
との間の距離は大きく、移動体交換機1から送信される
信号は伝送路4-1において大きな遅延(d1 とする)
を生じてBS1 に到達するものとする。はBS1 が受
信する信号波形を示しているが、図示のように送信信号
よりd1 だけ遅延している。即ち、原信号との間に
1 の位相差が生じている。一方、移動体交換機1とB
2 との間は距離が小さく、移動体交換機1から送信さ
れる信号は殆ど遅延を生ずることなくBS2に到達す
るものとする。はBS2 が受信する信号波形で、遅延
時間はなく、原信号と同一位相になっている。
【0005】BS1 及びBS2 はそれぞれ受信した信号
及びを無線回線に送出し、移動機3はBS1 及びB
2 からの信号とを同時に受信する。無線回線にお
ける信号遅延は無視し得るので、移動機3が受信する信
号はに示すようにとを同時に受信した形となる。
即ち、位相差のある2つの信号を受信することになる
が、この場合、2つの受信信号の位相差Δはの遅延時
間d1 に等しい。このように位相差がある2つの信号を
同時に受信すると移動機3は信号を両方とも受信するこ
とができない可能性がある。
【0006】図14は位相調整を行った場合を図示してい
るが、図14においては近距離の基地局BS2 に送信する
信号を予め遅延させて送信する点が図13と異なる。こ
の例では原信号に対して遅延させる時間(以下、位相
調整値と記す)dx は遠距離の基地局BS1 への伝送路
-1において生ずる遅延時間d1 に等しい値にする。図
13におけると同一条件においては、BS2 に送信される
信号は伝送路4-2において遅延を生じないので位相調
整値dx =d1 だけ遅延した状態でBS2 に到達する。
はその波形を示している。
【0007】一方、BS1 に対する信号は図13と同一
条件で送信され、BS1 に到達するが、伝送路4-1にお
いてd1 の遅延を生ずるため、BS1 が受信する信号
は原信号よりd1 だけ遅延している。従って、この場
合はBS1 が受信する信号とBS2 が受信する信号
は同一位相となる。BS1 及びBS2 がそれぞれ信号
とを無線回線に送信すると、移動機3は2つの信号
とが重なった形の信号を受信する。従って、この場
合は移動機3が受信する2つの信号は干渉することがな
く、移動機3は受信不良は生じない。
【0008】以上においてはBS2 に対する伝送路4-2
に遅延が生じないとしたが、もし遅延時間(d2 とす
る)がある場合は、BS2 への信号に設定する位相調整
値dxは、dx =d1 −d2 とする。また、同一場所に
ある移動機に対して電波を到達させられる基地局が2局
でなく、多数存在する場合は、各基地局に対する信号の
遅延時間di と位相調整値dx の和が基地局の中での最
大の遅延時間d1 になるよう、位相調整値dx を決め
る。即ち、dx =d1 −di となるようにする。
【0009】以上、ひとつの移動機が複数の基地局から
信号を受信する場合について説明したが、次に、チャネ
ル切替が行われる移動通信システムの場合の位相差につ
いて図13を用いて説明する。ひとつの移動機3が或る基
地局BS1 を介して通信を行っているときに他の基地局
BS2 の圏内に向かって移動すると、BS1 と移動機3
の間で使用していた無線回線(以下、チャネルと記す)
をBS2 から発せられているチャネルに切り替える動作
が行われるが、従来技術では、チャネル切替の際、最初
(切替元)のチャネルと切替先のチャネルの間の位相差
が一定の範囲内であることが条件となっており、位相差
が大きい場合にはチャネル切替が失敗する可能性があ
る。チャネル切替の失敗原因には、位相差が大きい場合
のほかに、切替先の基地局に空きチャネルがない場合な
ど、各種の要因があるが、チャネル切替が失敗した場合
にはその原因が記録され、移動体交換機1に対してその
原因が通知されるようになっている。
【0010】図13及び図14は信号波形をアナログ波形で
図示しているが、信号がディジタルの場合でも位相差を
所定の範囲内にする必要がある点は共通であり、ディジ
タル信号の場合はフレーム同期をとることにより位相調
整を行う。
【0011】以上、説明したように、移動通信システム
においては複数の基地局に対する位相を調整する必要が
あるため、従来技術では移動体交換機側において定期的
(例えば1日1回)に全収容基地局に対する位相測定を
行い、基準値を超えていた場合にはその基地局に対する
位相を調整し、各基地局間に大きな位相差が生じないよ
うにしている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】信号の遅延の程度は移
動体交換機と基地局間の伝送路の距離や特性により異な
るため、特定の基地局に対する伝送路が切り替えられた
場合には伝送路が切り替えられた基地局と各基地局間の
位相差が変化する。しかし、従来技術では移動体交換機
側における位相測定は定期的にしか行われないため、伝
送路切り替えなど不測の事態が発生した場合に速やかに
対応することが困難であった。そのため、次の定期測定
が行われるまでの間、位相差が大きいままにサービスが
行われ、その間、接続特性や通話品質或いはチャネル切
替の成功率の低下を来すことがあった。
【0013】本発明は、基地局相互間の位相差が許容範
囲を超えている可能性があるか否かを常時監視すること
により適切な時期に位相調整を行えるようにすることを
目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】図1乃至図3は本発明の
位相調整方法の原理説明図、図4乃至図6は本発明の移
動通信システムの基本構成図である。
【0015】最初に本発明による位相調整方法について
図1乃至図3を参照して説明する。図1乃至図3は、各
々移動機との間を無線回線で接続する複数の基地局と、
複数の基地局を介して移動機に対する接続を行う移動体
交換機からなる移動通信システムにおける移動体交換機
と基地局間の位相調整方法の原理を説明したものである
が、以下において括弧内に記載するS1〜S28は説明内
容に該当する図1乃至図3のステップの識別符号を示し
ている。
【0016】図1においては、基地局側は移動機の移動
に伴うチャネル切替が行われる都度、チャネル切替要求
の発生とチャネル切替結果を移動体交換機に通知する
(図1のS1〜S3参照)。移動体交換機では基地局側
よりのチャネル切替要求発生通知の回数を積算して記憶
し(S4)、チャネル切替結果についてはその中で位相
に起因する可能性があるチャネル切替失敗通知の回数の
みを積算して記憶する(S5)。
【0017】その後、移動体交換機は記憶したチャネル
切替要求発生回数とチャネル切替失敗回数を所定の周期
で読み出し、その周期中におけるチャネル切替要求発生
回数(nとする)に対するチャネル切替失敗回数(fと
する)の比率(r=f/nとする)を算出し、所定の基
準値(Rとする)と比較する(S6,S7)。比較の結
果、算出した比率(r)が所定の基準値(R)を超えて
いた場合は移動体交換機と基地局間の位相調整を実行す
る(S8,S9)。
【0018】図2においては、基地局側はチャネル切替
が行われる都度、チャネル切替要求の発生回数とチャネ
ル切替結果の中で位相に起因する可能性があるチャネル
切替失敗の回数を積算して記憶する(S11〜S13)。そ
の後、基地局側では記憶したチャネル切替要求発生回数
(n)とチャネル切替失敗回数(f)を所定の周期で読
み出し、移動体交換機に通知する(S14,S15)。
【0019】移動体交換機では基地局側より通知された
チャネル切替要求発生回数(n)とチャネル切替失敗回
数(f)によりその周期中におけるチャネル切替要求発
生回数(n)に対するチャネル切替失敗回数(f)の比
率(r=f/n)を算出して所定の基準値(R)と比較
し(S16) 、算出した比率(r)が所定の基準値(R)
を超えていた場合に移動体交換機と基地局間の位相調整
を実行する(S17,S18)。
【0020】図3においては、基地局側はチャネル切替
が行われる都度、チャネル切替要求の発生回数とチャネ
ル切替結果の中で位相に起因する可能性があるチャネル
切替失敗の回数を積算して記憶する(S21〜S23)。そ
の後、基地局側は所定の周期で記憶内容、即ち、チャネ
ル切替要求発生回数(n)とチャネル切替失敗回数
(f)を読み出し、その周期中におけるチャネル切替要
求発生回数(n)に対するチャネル切替失敗回数(f)
の比率(r)を算出し、所定の基準値(R)と比較する
(S24,S25)。比較の結果、算出した比率(r)が所
定の基準値(R)を超えていた場合は位相調整の実行を
移動体交換機に要求する(S27) 。移動体交換機は基地
局側より位相調整の実行を要求されると移動体交換機と
基地局間の位相調整を実行する(S28) 。
【0021】次に、図4乃至図6を参照して本発明によ
る位相調整機能を有する移動通信システムの各手段を説
明する。図4乃至図6は本発明の移動通信システムの基
本構成図を示しているが、図中、3は移動機、2は各々
移動機3との間を無線回線で接続する複数の基地局、1
a〜1cは複数の基地局2を介して移動機3に対する接
続を行う移動体交換機、4は移動体交換機1a〜1cと
各基地局2間に設けられる伝送路、5a〜5cは複数の
基地局2の無線回線を管理するとともに移動機の移動に
伴って基地局2からチャネル切替要求を受信した際に移
動機と基地局との間のチャネル切替の制御を行う基地局
制御装置、6はチャネル切替などの際に制御情報を伝送
する制御線、13a〜13cは各々移動体交換機1a〜1c
内に設けられ、要求に応じて移動体交換機と基地局間の
位相を調整する位相調整処理部である。
【0022】11a及び12aは移動体交換機1a内に設け
られ、11aはチャネル切替の際に基地局制御装置5aか
ら送信されるチャネル切替要求発生情報とチャネル切替
結果情報を受信する都度、チャネル切替要求発生回数と
チャネル切替結果の中で位相に起因する可能性があるチ
ャネル切替失敗の回数を積算して記憶するチャネル切替
情報記憶手段である。
【0023】12aはチャネル切替情報記録手段11aに記
憶されているチャネル切替要求発生回数とチャネル切替
失敗回数を所定の周期で読み出し、各周期中におけるチ
ャネル切替要求発生回数に対するチャネル切替失敗回数
の比率を算出して所定の基準値と比較し、算出した比率
が所定の基準値を超えている場合に位相調整処理部13a
に対して位相調整の実行を要求する位相調整要否判定手
段である。
【0024】51bは基地局制御装置5b内に設けられ、
基地局制御装置5bがチャネル切替の制御を行う都度、
チャネル切替要求の発生回数とチャネル切替結果の中で
位相に起因する可能性があるチャネル切替失敗の回数を
積算して記憶したのち、記憶したチャネル切替要求発生
回数とチャネル切替失敗回数を所定の周期で読み出して
移動体交換機1bに通知するチャネル切替情報記憶手段
である。
【0025】12bは移動体交換機1b内に設けられ、基
地局制御装置5b内のチャネル切替情報記憶手段51bよ
りチャネル切替要求発生回数とチャネル切替失敗回数を
受信したときに、各周期中におけるチャネル切替要求発
生回数に対するチャネル切替失敗回数の比率を算出して
所定の基準値と比較し、算出した比率が所定の基準値を
超えていた場合に位相調整処理部13bに対して位相調整
の実行を要求する位相調整要否判定手段である。
【0026】51c及び52は基地局制御装置5c内に設け
られ、51cは基地局制御装置5cがチャネル切替の制御
を行う都度、チャネル切替要求の発生回数とチャネル切
替結果の中で位相に起因する可能性があるチャネル切替
失敗の回数を積算して記憶するチャネル切替情報記憶手
段、52はチャネル切替情報記憶手段51cに記憶されてい
るチャネル切替要求発生回数とチャネル切替失敗回数を
所定の周期で読み出し、各周期中におけるチャネル切替
要求発生回数に対するチャネル切替失敗回数の比率を算
出して所定の基準値と比較し、算出した比率が所定の基
準値を超えている場合に移動体交換機1cの位相調整処
理部13cに対して位相調整の実行を要求する位相調整要
否判定手段である。
【0027】次に、図4乃至図6に設けられた各手段が
組合せられた場合の作用について説明する。最初に図4
の構成について説明する。図4において移動機3が基地
局2のひとつを介して通信中に移動した結果、他の基地
局2を介して通信した方が良い状態になると、最初の基
地局2から制御線6を介して基地局制御装置5aに対し
てチャネル切替要求が行われる。基地局制御装置5aは
この要求を受けると通信状態が改善されるチャネルをも
つ新しい基地局2を探し、移動機3が使用するチャネル
を最初の基地局2のチャネルから新しい基地局2のチャ
ネルに切り替えるよう制御する(上記のチャネル切替は
公知の技術により行われるので詳細な説明は省略す
る)。
【0028】このとき、基地局制御装置5aはチャネル
切替要求が発生したことを示す情報と、チャネル切替が
成功したか否かなどチャネル切替の結果を示す情報を移
動体交換機1aに送信する。チャネル切替が成功した場
合、移動体交換機1aはその通信に使用する伝送路を最
初の基地局2への伝送路4から新しい基地局2への伝送
路4に切り替えるので、移動機3は新しい伝送路4と新
しい基地局2及び新しい基地局2のチャネルを介する通
信に切り替わる。
【0029】移動体交換機1aのチャネル切替情報記憶
手段11aは以上のようなチャネル切替が行われる際に基
地局制御装置5aから送信されるチャネル切替要求発生
情報とチャネル切替結果情報を受信する都度、チャネル
切替要求発生回数とチャネル切替結果の中で位相に起因
する可能性があるチャネル切替失敗の回数を積算して記
憶する。
【0030】移動体交換機1aの位相調整要否判定手段
12aはチャネル切替情報記憶手段11aに記憶されている
チャネル切替要求発生回数とチャネル切替失敗回数を所
定の周期で読み出す。読み出しを終わると、その周期中
におけるチャネル切替要求発生回数に対するチャネル切
替失敗回数の比率を算出して所定の基準値と比較する。
比較の結果、算出した比率が所定の基準値を超えている
場合には位相差が大きいためにチャネル切替失敗の比率
が高くなっている可能性があると判定し、位相調整処理
部13aに対して位相調整の実行を要求する。
【0031】位相調整処理部13aは位相調整要否判定手
段12aより位相調整の実行を要求されると基地局2間の
位相差を調べ、位相差が小さくなるように移動体交換機
1aと各基地局2間の位相調整を行う(位相調整処理部
13a〜13cの内容については後述)。
【0032】次に図5の構成の作用を説明するが、チャ
ネル切替動作など図4と同一の内容の箇所については説
明を省略する。図5の構成では基地局制御装置5b内の
チャネル切替情報記憶手段51bは基地局制御装置5bが
チャネル切替の制御を行う都度、チャネル切替要求発生
回数とチャネル切替結果の中で位相に起因する可能性が
あるチャネル切替失敗の回数を積算して記憶する。
【0033】チャネル切替情報記憶手段51bは所定の周
期が到来すると、その周期中に積算されたチャネル切替
要求発生回数とチャネル切替失敗回数を読み出して移動
体交換機1bに通知する。移動体交換機1bの位相調整
要否判定手段12bは基地局制御装置5b内のチャネル切
替情報記憶手段51bよりチャネル切替要求発生回数とチ
ャネル切替失敗回数の情報を受信すると、チャネル切替
要求発生回数に対するチャネル切替失敗回数の比率を算
出して所定の基準値と比較する。
【0034】比較の結果、算出した比率が所定の基準値
を超えていた場合は位相調整処理部13bに対して位相調
整の実行を要求する。位相調整処理部13bはこの要求を
受けると移動体交換機1bと各基地局2間の位相調整を
実行する。
【0035】次に図6の構成の作用を説明する。図6に
おける基地局制御装置5c内のチャネル切替情報記憶手
段51cは図5のチャネル切替情報記憶手段51bと同様に
チャネル切替要求が行われる都度、チャネル切替要求発
生回数とチャネル切替失敗回数を積算して記憶する。
【0036】基地局制御装置5c内の位相調整要否判定
手段52はチャネル切替情報記憶手段51cに記憶されてい
るチャネル切替要求発生回数とチャネル切替失敗回数を
所定の周期で読み出し、その周期中におけるチャネル切
替要求発生回数に対するチャネル切替失敗回数の比率を
算出して所定の基準値と比較する。比較の結果、算出し
た比率が所定の基準値を超えていた場合は移動体交換機
1cの位相調整処理部13cに対して位相調整の実行を要
求し、移動体交換機1cの位相調整処理部13cはこの要
求を受けると移動体交換機1cと各基地局2間の位相調
整を実行する。
【0037】
【発明の実施の形態】図7乃至図9は本発明の位相調整
方法の実施例フローチャート、図10乃至図12は本発明の
移動通信システムの実施例構成図である。図7乃至図9
では本発明による移動通信システムの位相調整方法の実
施の形態をフローチャートで示し、図10乃至図12では本
発明による位相調整機能を有する移動通信システムの実
施の形態をブロック図で示すとともに主要な情報の関係
を点線で図示している。
【0038】全図を通じて同一符号は同一対象物を示
し、1a〜1cは移動体交換機(MSC)、2-1及び2
-2は基地局(各基地局を個別に示すときは基地局2-1
BS1、基地局2-2をBS2 と記す)、3は移動機(M
S)、4-1〜4-2は伝送路、5a〜5cは基地局制御装
置(BCE)、6-0,6-1,6-2は制御線、7-1及び7
-2はそれぞれBS1 及びBS2 の無線ゾーン(以下、B
1 ゾーン及びBS2 ゾーンとも記す)である。
【0039】11aはチャネル切替情報記憶部、12a,12
bは位相調整要否判定部、13a,13b,13cは位相調整
処理部、14a,14b,14cは情報受信部、15はタイマ、
51b,51cはチャネル切替情報記憶部、52は位相調整要
否判定部、53b,53cは情報送信部、54b,54cはタイ
マである。
【0040】図7、図8及び図9はそれぞれは図1、図
2及び図3に示した原理図に基づく実施形態(以下、実
施例と記す)を示し、図10、図11及び図12はそれぞれ図
4、図5及び図6の基本構成に基づく実施例を示すもの
であるが、実施例については説明の便から、例えば図7
にフローチャートで図示された本発明の位相調整方法の
実施例と図10に構成図で図示された本発明の移動通信シ
ステムの実施例を組み合わせて説明する。説明は図10の
構成図を主に用いて移動通信システム全体の動作を説明
し、その中で説明内容が図7に図示されている動作に該
当する場合は括弧内に図7中の該当ステップに付された
符号(S41〜S54) を記載する。なお、図1の原理図が
基地局側において動作を行う場所または装置を特定して
いないのに対して、図7の実施例では基地局側における
動作を図10に図示された基地局制御装置5aにおいて行
う例により説明する。以上の説明方法は、図8と図11、
図9と図12についても同様とする。
【0041】最初に図7と図10を用いて本発明の実施例
を説明する。図10において移動機3は基地局BS1 のチ
ャネルを介して通信しながら基地局BS2 の方向に向か
って移動しているものとする。図10では移動機3が基地
局BS1 の無線ゾーン(BS 1 ゾーン)と基地局BS2
の無線ゾーン(BS2 ゾーン)にまたがる位置に存在し
ている状態を図示しているが、移動機3がBS2 ゾーン
に入るに従って、BS 1 からの電波が弱まり、通話品質
が劣化する。BS1 はこのような状況を検知すると制御
線6-1を介して基地局制御装置5aにチャネル切替要求
を送出する。図10にaの符号を付して記載した点線(以
下、点線aと記す情報授受関係を示す他の点線について
も同様とする)はこのチャネル切替要求がBS1 から制
御線6-1を介して基地局制御装置5aに送られることを
示している(図7のS41はこのチャネル切替要求を基地
局制御装置5a側について記載したものである)。
【0042】基地局制御装置5aはチャネル切替要求を
受けるとチャネル切替動作を開始するが、その際、チャ
ネル切替要求が発生したことを制御線6-0を介して移動
体交換機1aに通知する。図10の点線bはこれを示して
いる(図7のS42)。移動体交換機1aの情報受信部14
aはこのチャネル切替要求発生通知を受信するとチャネ
ル切替情報記憶部11aに送る(図7のS45)。チャネル
切替情報記憶部11aはチャネル切替要求発生を通知する
情報を受ける都度、チャネル切替要求発生回数を積算
し、図示省略した内部の適当なメモリ領域に記憶する
(図7のS46)。チャネル切替要求発生回数の積算値を
nで示すと、今回始めてチャネル切替要求発生通知を受
信した場合はチャネル切替要求発生回数の記憶領域にn
=1が記憶される。なお、図10は情報受信部14aとチャ
ネル切替情報記憶11aの2つで図4のチャネル切替情報
記憶手段11aの機能を果たすように構成した例を示して
いる。
【0043】基地局制御装置5aは続いてチャネル切替
処理を実行する(図7のS43)。チャネル切替の処理は
公知の技術によって行われるため詳細説明は省略し、以
下、本発明に関連する主な点のみを記す。基地局制御装
置5aは先ず、通信品質の良いチャネルを選択するが、
その結果、移動機3の通信はBS2 ゾーン7-2のチャネ
ルに切り替えるのが適切であると判定すると、基地局制
御装置5aは点線cに示すように制御線6-2を介してB
2 にチャネル切替に必要な制御情報を送信する。この
制御情報を受けたのち、BS1 とBS2 の間では基地局
制御装置5aを介して点線dに示すチャネル切替情報が
授受される。
【0044】その結果、移動機3に対するチャネルがB
1 のチャネルからBS2 のチャネルに切り替えること
が可能であるか否か判明すると基地局制御装置5aは移
動体交換機1aに対して点線eに示すようにチャネル切
替結果を通知する(図7のS44)。チャネル切替結果と
しては、チャネル切替が可能である場合にはチャネル切
替の成功が識別できるコードを送信するが、BS2 に使
用可能なチャネルがなかったり、切替がうまくゆかない
場合には理由が識別できるコードを用いてチャネル切替
の失敗を通知する。
【0045】チャネル切替失敗の中には、切替元のBS
1 のチャネルと切替先のBS2 のチャネルの位相に大き
な差がある場合が含まれる。切替元のチャネルと切替先
のチャネルの位相に差がある場合、例えばディジタル方
式の移動通信システムでは基地局制御装置5aまたは基
地局間で位相同期をとる処理が行われるが、位相差が大
きい場合には位相の同期に大きな時間を要するため、同
期をとり切れない事態が発生する。この場合は例えば
「同期完了失敗(または同期不完了)」を示すコードが
送られる。この「同期完了失敗」の情報はこれまで用い
てきた「位相に起因する可能性があるチャネル切替失敗
を示すチャネル切替結果情報」に相当するが、以下、位
相に起因する可能性があるチャネル切替失敗を示すチャ
ネル切替結果を便宜的に「位相関連失敗」と記す。
【0046】移動体交換機1aは情報受信部14aにより
チャネル切替結果情報を受信したとき(図7のS47)、
その内容がチャネル切替成功であれば移動機3に対する
伝送路をBS1 への伝送路4-1からBS2 への伝送路4
-2に切り替える処理などを行うが、本発明と関係がない
のでこの場合の動作説明は省略する。
【0047】受信したチャネル切替結果がチャネル切替
失敗の情報であり、かつ、その理由が「位相関連失敗」
であった場合は「位相関連失敗」のコードを予め指定し
ておくことにより情報受信部14aはこのコードを受信し
たときにその情報をチャネル切替情報記憶部11aに送る
ようにしておく。チャネル切替情報記憶部11aは情報受
信部14aより「位相不良失敗情報」を受信する都度、受
信回数を積算して記憶する(図7のS48)。この位相不
良失敗回数の積算値をfとする。以上のチャネル切替発
生回数と位相関連失敗回数の積算と記憶はチャネル切替
要求が発生する都度、繰り返して行われる。
【0048】一方、移動体交換機1a内ではタイマ15が
時間を計測し、一定の周期(例えば15分)で位相調整
要否判定部12aに起動パルスを送る。位相調整要否判定
部12aは起動パルスを受信すると、その時点でチャネル
切替情報記憶部11aに記憶されているチャネル切替要求
発生回数の値nと位相関連失敗回数の値fを読み出し
(図7のS49,S50)、読み出しを終わるとチャネル切
替情報記憶部11aに記憶されているチャネル切替要求発
生回数の積算値nと位相関連失敗回数の積算値fをクリ
アする(図7のS51)。なお、図10の構成は図4の位相
調整要否判定手段13aの機能を位相調整要否判定部13a
とタイマ15の2つに分割した例である。
【0049】次いで位相調整要否判定部12aは読み出し
たチャネル切替要求発生回数nと位相関連失敗回数fを
用いてその周期中におけるチャネル切替要求発生回数n
に対する位相関連失敗回数fの比率r(r=f/n)を
算出し、予め定められている基準値Rと比較する(図7
のS52)。算出した比率rが基準値Rを超えていた場合
は位相調整処理部13aに位相調整の実行を要求し、位相
調整処理部13aは移動体交換機1aと基地局2-1及び2
-2間の位相調整を実行する(S53,S54)。
【0050】なお、位相調整処理部13aが位相調整を自
動的に行う機能を有している場合は位相調整要否判定部
12aから位相調整の要求があった場合に位相調整処理部
13aは自動的に位相調整を行うが、位相調整処理部13a
が保守者の操作によって位相調整を行うように構成され
たものである場合は、位相調整処理部13aは位相調整要
否判定部13aから位相調整の要求を受信したときに保守
者に対して位相調整が必要であることを知らせる表示
(可視または可聴表示)のみを行い、これを確認した保
守者の操作によって位相調整が行われる。
【0051】この場合、位相調整を行う対象は、所定の
周期内にチャネル切替要求発生回数nに対する位相関連
失敗回数fの比率rの値が所定の基準値Rよりも大きく
なった2つの基地局、例えば、図10の場合では切替元の
チャネルを収容している基地局BS1 と切替先のチャネ
ルを収容している基地局BS2 のどちらか一方または両
方になるが、どちらの基地局を基準にするか定まらない
ような場合には他の基地局を含めて位相調整を行うこと
もあり得る。
【0052】次に、図8と図11を用いて本発明の実施形
態を説明するが、説明の方法は図7と図10におけると同
様とし、図7と図10により説明した内容と重複する箇所
については説明を省略する。基地局制御装置5bは基地
局BS1 よりチャネル切替要求を受信すると(図8のS
61)、チャネル切替情報記憶部51bにチャネル切替要求
の発生回数を積算記憶させ(図8のS62)、チャネル切
替処理を開始する(図8のS63)。このとき基地局制御
装置5bはチャネル切替処理の一環として図10の点線b
と同じくチャネル切替要求の発生を移動体交換機1bに
対して通知するが、図11の構成ではこの通知は本発明と
関係がないため図示を省略している。チャネル切替処理
のその他の動作は点線c及び点線dで図示したように図
10におけると同様に行われる。
【0053】チャネル切替処理が終了すると基地局制御
装置5bは図10の点線eに図示したようにチャネル切替
結果を移動体交換機1bに通知するが、この通知はチャ
ネル切替の制御のみに使用され、本発明とは関係がない
ため図11のでは図示を省略している。このとき、チャネ
ル切替が位相に関連する可能性がある理由により失敗し
たのであれば、基地局制御装置5bでは前述の「位相関
連失敗」情報を移動体交換機1bに送る際にチャネル切
替情報記憶部51bに位相関連失敗回数を積算して記憶す
る(図8のS64)。以上の動作はチャネル切替要求が発
生する都度、繰り返される。
【0054】基地局制御装置5b内ではタイマ54bが時
間を計測し、一定の周期で情報送信部53bに起動パルス
を送る。情報送信部53bは起動パルスを受信すると、そ
の時点でチャネル切替情報記憶部51bに記憶されている
チャネル切替要求発生回数の値nと位相関連失敗回数の
値fを読み出し、読み出した情報を点線fに示すように
移動体交換機1bに通知する(図8のS65,S66)。通
知を終わるとチャネル切替情報記憶部51bに記憶されて
いるチャネル切替要求発生回数の積算値nと位相関連失
敗回数の積算値fをクリアする(図8のS67)。なお、
図11の構成は図5のチャネル切替情報記憶手段51bの機
能をチャネル切替情報記憶部51b、情報送信部53b及び
タイマ54bの3つに分割した例になっている。
【0055】移動体交換機1bの情報受信部14bは基地
局制御装置5bよりチャネル切替状況としてチャネル切
替要求発生回数nと位相関連失敗回数fを受信するとこ
れを位相調整要否判定部12bに送る(図8のS68)。位
相調整要否判定部12bは受信したチャネル切替要求発生
回数nと位相関連失敗回数fを用いてその周期中におけ
るチャネル切替要求発生回数nに対する位相関連失敗回
数fの比率r(r=f/n)を算出し、所定の基準値R
と比較する(図8のS69)。算出した比率rが基準値R
を超えていた場合は位相調整処理部13bに位相調整の実
行を要求し、位相調整処理部13bは移動体交換機と基地
局間の位相調整を実行する(図8のS70,S71)。な
お、図11の構成は図5の位相調整要否判定手段12bの機
能を情報受信部14bと位相調整要否判定部12bの2つに
分割した例を示す。
【0056】次に、図9と図12を用いて本発明の実施形
態を説明するが、説明の方法はこれまでに説明した方法
に準じ、説明内容が重複する部分の説明は省略する。基
地局BS1 よりチャネル切替要求があったときに基地局
制御装置5cのチャネル切替情報記憶部51cにチャネル
切替要求発生回数nと位相関連失敗回数fを積算して記
憶するまでの動作(図9のS81〜S84)は図8の動作
(図8のS61〜S64)と同一であるので説明を省略す
る。
【0057】以上の動作はチャネル切替要求が発生する
都度、繰り返されるが、所定の周期(例えば、15分)
が到来し、タイマ54cより位相調整要否判定部52に起動
パルスが送出されると、位相調整要否判定部52はその時
点でチャネル切替情報記憶部51cに記憶されているチャ
ネル切替要求発生回数の値nと位相関連失敗回数の値f
を読み出し(図9のS85,S86)、読み出しを終わると
チャネル切替情報記憶部51cに記憶されているチャネル
切替要求発生回数の積算値nと位相関連失敗回数の積算
値fをクリアする(図9のS87)。
【0058】次いで、位相調整要否判定部52は読み出し
たチャネル切替要求発生回数nと位相関連失敗回数fを
用いてその周期におけるチャネル切替要求発生回数nに
対する位相関連失敗回数fの比率r(r=f/n)を算
出し、所定の基準値Rと比較する(図9のS89)。算出
した比率rが基準値Rを超えていた場合は、情報送信部
53cに対して移動体交換機cに位相調整の実行要求を送
出するよう依頼し、情報送信部53cはこの依頼を受ける
と点線gにより位相調整の実行要求を移動体交換機1c
に送出する(図9のS90)。なお、図12の構成は図6の
位相調整要否判定手段52の機能を位相調整要否判定部52
とタイマ54c及び情報送信部53cの3つに分割した例を
示す。
【0059】移動体交換機1cの情報受信部14cは基地
局制御装置5cより位相調整の実行要求を受信すると位
相調整処理部13c にこれを伝え、位相調整処理部13cは
移動体交換機1cと基地局間の位相調整を実行する(図
9のS91,S92)。なお、図12の構成は、図6の位相調
整処理部13c の機能を位相調整処理部13c と情報受信部
14cの2つに分割した例を示す。
【0060】以上、図7乃至図9及び図10乃至図12を用
いて本発明の実施の形態を説明したが、図7乃至図9及
び図10乃至図12はあくまで本発明の実施の形態の一例を
示したものに過ぎず、本発明が図示されたものに限定さ
れるものでないことはいうまでもない。例えば、上記に
おいては図7乃至図9の位相調整方法をそれぞれ図10乃
至図12の構成図を用いて説明したが、図7乃至図9の位
相調整方法が図10乃至図12の構成をもつ移動通信システ
ムに限定されないことは勿論である。
【0061】また、図10乃至図12の構成では移動体交換
機1a,1b内にそれぞれ情報受信部14a,14b、基地
局制御装置5b,5c内にそれぞれ情報送信部53b,53
cを設けるとしたが、移動体交換機及び基地局制御装置
が各種の制御情報を送受信するために情報受信部及び情
報送信部を有している場合にはそれらを情報受信部14
a,14b及び情報送信部53b,53cの代わりに使用して
も本発明の効果は変わらない。
【0062】同様に、図10乃至図12の移動体交換機1a
内に設けられたチャネル切替情報記憶部11a、基地局制
御装置5b,5c内にそれぞれ設けられたチャネル切替
情報記憶部51b,51cは、移動体交換機1aまたは基地
局制御装置5b,5cが汎用のメモリを有する場合には
チャネル切替情報記憶部11a,51b,51cを特別に設け
ずに汎用メモリの一部の領域を利用しても本発明の効果
が変わらないことは明らかである。
【0063】また、例えば、図10乃至図12の構成では移
動体交換機1a及び基地局制御装置5b,5c内にそれ
ぞれタイマ15, 54b,54cを設けているが、これらのタ
イマの代わりに移動体交換機1aまたは基地局制御装置
5b,5c内に設けられている図示省略された制御回路
またはオペレーティングシステム(OS)が使用するタ
イミングユニットなどを使用しても本発明の効果が変わ
らないことは明らかである。また、位相調整を行う周期
として15分を例にあげたが、この時間は位相差が所定
の規格を満足しない状態が発生する度合いに応じて自由
に設定できることは勿論である。
【0064】また、図10においては、タイマ15よりの起
動パルスを受けた位相調整要否判定部12aがチャネル切
替情報記憶部11aに記憶されたチャネル切替情報を読み
出しているが、タイマ15よりの起動パルスをチャネル切
替情報記憶部11aに供給し、タイマ15よりの起動パルス
を受信したときにチャネル切替情報記憶部11aがチャネ
ル切替情報を読み出して位相調整要否選定部12aに送出
するようにしても本発明の効果は変わらない。同様に、
図11または図12のタイマ54b,54cについても情報送信
部53bまたは位相調整要否判定部52に供給せずにチャネ
ル切替情報記憶部51bまたは51cに供給し、チャネル切
替情報記憶部51bまたは51cが自身で情報を読み出すよ
うにしても効果は変わらない。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明においては
チャネル切替の際に位相差が原因である可能性があるチ
ャネル切替失敗の発生率を常時監視し、位相調整を行う
必要性の有無を自動的に判断するため、伝送路の切り替
えや不測の事態が発生したために位相差が大きくなって
も速やかに発見でき、迅速に位相調整を行うことが可能
となる。従って、本発明は今後著しい発展が予想されて
いる移動通信システムの安定化とサービス品質の向上に
大きく寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の位相調整方法の原理説明図(1)
【図2】 本発明の位相調整方法の原理説明図(2)
【図3】 本発明の位相調整方法の原理説明図(3)
【図4】 本発明の移動通信システムの基本構成図
(1)
【図5】 本発明の移動通信システムの基本構成図
(2)
【図6】 本発明の移動通信システムの基本構成図
(3)
【図7】 本発明の位相調整方法の実施例フローチャー
ト(1)
【図8】 本発明の位相調整方法の実施例フローチャー
ト(2)
【図9】 本発明の位相調整方法の実施例フローチャー
ト(3)
【図10】 本発明の移動通信システムの実施例構成図
(1)
【図11】 本発明の移動通信システムの実施例構成図
(2)
【図12】 本発明の移動通信システムの実施例構成図
(3)
【図13】 移動通信システムにおける信号位相差の説
明図(1)
【図14】 移動通信システムにおける信号位相差の説
明図(2)
【符号の説明】
1a、1b、1c 移動体交換機 2 基地局 3 移動機 4 伝送路 5a、5b、5c 基地局制御装置 6 制御線 11a、51b、51c チャネル切替情報記憶手段 12a、12b、52 位相調整要否判定手段 13a、13b、13c 位相調整処理部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々移動機との間を無線回線で接続する
    複数の基地局と、前記複数の基地局を介して移動機に対
    する接続を行う移動体交換機からなる移動通信システム
    における移動体交換機と基地局間の位相調整方法であっ
    て、 基地局側は移動機の移動に伴うチャネル切替が行われる
    都度、チャネル切替要求の発生とチャネル切替結果を移
    動体交換機に通知し、 移動体交換機は基地局側よりのチャネル切替要求発生通
    知の回数とチャネル切替結果の中で位相に起因する可能
    性があるチャネル切替失敗通知の回数を積算して記憶し
    たのち、所定の周期で記憶内容を読み出して各周期中に
    おけるチャネル切替要求発生回数に対するチャネル切替
    失敗回数の比率を算出し、算出した比率が所定の基準値
    を超えていた場合に位相調整を実行することを特徴とす
    る移動通信システムの位相調整方法。
  2. 【請求項2】 前記移動通信システムにおける移動体交
    換機と基地局間の位相調整方法であって、 基地局側は前記チャネル切替が行われる都度、チャネル
    切替要求の発生回数とチャネル切替結果の中で位相に起
    因する可能性があるチャネル切替失敗の回数を積算して
    記憶したのち、記憶したチャネル切替要求発生回数とチ
    ャネル切替失敗回数を所定の周期で読み出して移動体交
    換機に通知し、 移動体交換機は基地局側より通知された前記チャネル切
    替要求発生回数と前記チャネル切替失敗回数により各周
    期中におけるチャネル切替要求発生回数に対するチャネ
    ル切替失敗回数の比率を算出して所定の基準値と比較
    し、算出した比率が所定の基準値を超えていた場合に位
    相調整を実行することを特徴とする移動通信システムの
    位相調整方法。
  3. 【請求項3】 前記移動通信システムにおける移動体交
    換機と基地局間の位相調整方法であって、 基地局側は前記チャネル切替が行われる都度、チャネル
    切替要求の発生回数とチャネル切替結果の中で位相に起
    因する可能性があるチャネル切替失敗の回数を積算して
    記憶したのち、所定の周期で記憶内容を読み出して各周
    期中におけるチャネル切替要求発生回数に対するチャネ
    ル切替失敗回数の比率を算出し、算出した比率が所定の
    基準値を超えていた場合に位相調整の実行を移動体交換
    機に要求し、 移動体交換機は基地局側より位相調整の実行を要求され
    たときに位相調整を実行することを特徴とする移動通信
    システムの位相調整方法。
  4. 【請求項4】 各々移動機との間を無線回線で接続する
    複数の基地局と、該複数の基地局の無線回線を管理する
    とともに移動機の移動に伴って基地局からチャネル切替
    要求を受信した際に移動機と基地局との間のチャネル切
    替の制御を行う基地局制御装置と、前記複数の基地局を
    介して移動機に対する接続を行う移動体交換機からな
    り、かつ、移動体交換機内に要求に応じて移動体交換機
    と基地局間の位相を調整する位相調整処理部を備える移
    動通信システムにおいて、 前記移動体交換機内に、チャネル切替の際に前記基地局
    制御装置から送信されるチャネル切替要求発生情報とチ
    ャネル切替結果情報を受信する都度、チャネル切替要求
    発生回数とチャネル切替結果の中で位相に起因する可能
    性があるチャネル切替失敗の回数を積算して記憶するチ
    ャネル切替情報記憶手段と、 前記チャネル切替情報記憶手段に記憶されているチャネ
    ル切替要求発生回数とチャネル切替失敗回数を所定の周
    期で読み出し、各周期中におけるチャネル切替要求発生
    回数に対するチャネル切替失敗回数の比率を算出して所
    定の基準値と比較し、算出した比率が所定の基準値を超
    えている場合に前記位相調整処理部に対して位相調整の
    実行を要求する位相調整要否判定手段を備えたことを特
    徴とする位相調整機能を有する移動通信システム。
  5. 【請求項5】 各々移動機との間を無線回線で接続する
    複数の基地局と、該複数の基地局の無線回線を管理する
    とともに移動機の移動に伴って基地局からチャネル切替
    要求を受信した際に移動機と基地局との間のチャネル切
    替の制御を行う基地局制御装置と、前記複数の基地局を
    介して移動機に対する接続を行う移動体交換機からな
    り、かつ、移動体交換機内に移動体交換機と基地局間の
    位相を調整する位相調整処理部を備える移動通信システ
    ムにおいて、 前記基地局制御装置内に、該基地局制御装置がチャネル
    切替の制御を行う都度、チャネル切替要求の発生回数と
    チャネル切替結果の中で位相に起因する可能性があるチ
    ャネル切替失敗の回数を積算して記憶したのち、記憶し
    たチャネル切替要求発生回数とチャネル切替失敗回数を
    所定の周期で読み出して移動体交換機に通知するチャネ
    ル切替情報記憶手段を備え、 前記移動体交換機内に、前記チャネル切替情報記憶手段
    よりチャネル切替要求発生回数とチャネル切替失敗回数
    を受信したときに、各周期中におけるチャネル切替要求
    発生回数に対するチャネル切替失敗回数の比率を算出し
    て所定の基準値と比較し、算出した比率が所定の基準値
    を超えていた場合に前記位相調整処理部に対して位相調
    整の実行を要求する位相調整要否判定手段を備えたこと
    を特徴とする位相調整機能を有する移動通信システム。
  6. 【請求項6】 各々移動機との間を無線回線で接続する
    複数の基地局と、該複数の基地局の無線回線を管理する
    とともに移動機の移動に伴って基地局からチャネル切替
    要求を受信した際に移動機と基地局との間のチャネル切
    替の制御を行う基地局制御装置と、前記複数の基地局を
    介して移動機に対する接続を行う移動体交換機からな
    り、かつ、移動体交換機内に移動体交換機と基地局間の
    位相を調整する位相調整処理部を備える移動通信システ
    ムにおいて、 前記基地局制御装置内に、該基地局制御装置がチャネル
    切替の制御を行う都度、チャネル切替要求の発生回数と
    チャネル切替結果の中で位相に起因する可能性があるチ
    ャネル切替失敗の回数を積算して記憶するチャネル切替
    情報記憶手段と、 前記チャネル切替情報記憶手段に記憶されているチャネ
    ル切替要求発生回数とチャネル切替失敗回数を所定の周
    期で読み出し、各周期中におけるチャネル切替要求発生
    回数に対するチャネル切替失敗回数の比率を算出して所
    定の基準値と比較し、算出した比率が所定の基準値を超
    えている場合に移動体交換機の位相調整処理部に対して
    位相調整の実行を要求する位相調整要否判定手段を備え
    たことを特徴とする位相調整機能を有する移動通信シス
    テム。
JP7238219A 1995-09-18 1995-09-18 移動通信システムの位相調整方法及び位相調整機能を有する移動通信システム Withdrawn JPH0984106A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013150093A (ja) * 2012-01-18 2013-08-01 Denso Corp 通信装置

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JP2013150093A (ja) * 2012-01-18 2013-08-01 Denso Corp 通信装置

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