JPH0984006A - 無線通信システム、ファイル作成方法及びファイル参照方法 - Google Patents

無線通信システム、ファイル作成方法及びファイル参照方法

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JPH0984006A
JPH0984006A JP7238749A JP23874995A JPH0984006A JP H0984006 A JPH0984006 A JP H0984006A JP 7238749 A JP7238749 A JP 7238749A JP 23874995 A JP23874995 A JP 23874995A JP H0984006 A JPH0984006 A JP H0984006A
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JP7238749A
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Hiroshi Ezaki
浩 江崎
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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  • Computer And Data Communications (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
  • Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 情報の圧縮および転送効率の向上を図るとと
もに、情報表示側での要求に基づいた情報の再構築およ
び表示を行なうことができる無線通信システムを提供す
ること。 【解決手段】 画像情報を送信側から受信側に無線で伝
送する無線通信システムにおいて、送信側では、オブジ
ェクトに関する知識に基づいて、入力されたビットマッ
プイメージ情報からオブジェクトを抽出し、抽出したオ
ブジェクトについて、少なくとも識別情報と位置および
大きさに関する情報とを受信側に向けて送信し、受信側
では、オブジェクトに対応する表示画像に関する情報に
基づいて、受信された前記情報からビットマップイメー
ジ情報を再構成し表示することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線通信により3
次元画像情報を伝送する無線通信システムに関する。ま
た、本発明は、文書本体に加えて辞書キャッシュと外部
辞書へのアクセス情報を含むファイルの作成方法及び参
照方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
(1)従来、イメージ情報の転送、特に3次元情報ある
いは2次元情報の転送には、ビットマップイメージを用
いてきた。また、通常、通信量/通信時間を削減するた
めに、ビットマップ的に展開された情報について、所定
のアルゴリズムにより冗長な情報を少ない情報にマッピ
ングして転送している。代表的には、送信側では、3次
元情報(正確には2次元情報)をビットマップイメージ
としていったん取り込み、これを数学的に処理し、ビッ
トマップ情報を用いて情報の圧縮を行なった後、送信す
る。そして、受信側では、受信した圧縮ビットマップ情
報を、定義されたアルゴリズムに従って伸長してビット
マップ展開し表示装置に表示していた。2次元情報であ
ればJPEGなどがあげられ、3次元情報(新たに時間
軸が増える)であればMPEGなどがあげられる。しか
し、どちらの方式も、2次元情報や3次元情報内に存在
するオブジェクト(例えば人や物など)の意味およびオ
ブジェクトの行動・移動は認識せず、単にビットマップ
の変化をビットマップ空間あるいはビットマップ空間の
写像空間で演算し、転送あるいは再構築しているだけで
ある。つまり、オブジェクトの認識およびオブジェクト
の移動といった情報については、まったく扱われていな
かった。
【0003】このような従来の3次元情報および2次元
情報の表現および転送方式は、ビットマップを基本とし
ているために、情報量の圧縮およびエンドユーザによる
情報の再構築には大きな制限がある。以下に、2つの大
きな問題点をあげる。
【0004】情報圧縮効率 ビットマップイメージからの情報圧縮であるので、情報
の圧縮効率には限度がある。すなわち、比較的情報圧縮
率が小さくてもよいような状況(例えば有線ネットワー
ク)ではさほど問題にならなかったが、大きな情報圧縮
率が要求される状況(例えば無線ネットワーク)ではビ
ットマップ情報からの情報圧縮には限界がある。すなわ
ち、ビットマップ情報からの情報圧縮では、通信帯域が
小さい環境では、画像の解像度をあげることは非常に困
難である。
【0005】情報再構築の自由度 従来、受信側で3次元情報および2次元情報を表示する
にあたっては、送信元の情報形態(すなわち送信元の情
報イメージ)をそのまま表示装置に表示することしかで
きない。ところが、実際には、受信側で所望の情報(例
えば視点のアングルなど)に基づいてビットマップ情報
を再構築した上で表示したいという要求が多い。しか
し、従来の情報表示装置(受信側)では、送信元が情報
圧縮を行なったビットマップイメージと同じ構成の情報
から解像度のみが劣化した情報を再構築可能なだけであ
る。
【0006】(2)計算機システムで扱っているドキュ
メントファイルは、通常、キャラクター列の塊であり、
ファイル内の情報に構造を持っていない。ハイパーテキ
ストやマルチメディアドキュメントでは、1つのファイ
ルが複数の細かいファイルの塊から構成されており、こ
の塊間あるいは、ファイル内のキャラクターからのポイ
ンタが別の(同一テキスト内)ファイルを示しているよ
うな構成をとることができる。
【0007】ところで、図17に示すように、ファイル
(900)内に、文書部(901)すなわち文書本体に
加えて、文書内に存在する語句の説明文(辞書)を記述
した付属辞書(902)を内臓したものがある。
【0008】ここで、本明細書では、「語句」とは、文
書ファイル内のキャラクターまたはキャラクター列に相
当するものであり、仮名漢字からなるものの他に、英数
字や記号なども含むものとする。
【0009】このような従来のファイル(900)の作
成および参照について説明する。図18は、従来のファ
イル(900)を作成するための装置である。まず、ユ
ーザはファイル作成部410により文書部を作成する。
この文書部を含むファイルはファイル記憶部411に格
納される。次に、付属辞書設定部416によりファイル
内の付属辞書に語句とその説明文が組にして登録され
る。その際、付属辞書設定部416では、ワード指定さ
れた語句をキーとして辞書記憶部413に格納された既
存の辞書を検索し、指定の語句が存在する場合はその説
明文を付属辞書に書き込む。もし辞書記憶部413内の
既存の辞書に所望の語句が存在しない場合は、必要に応
じてユーザが説明文を作成して付属辞書に書き込む。
【0010】図19は、従来のファイル(900)を参
照するための装置である。図18のような装置により作
成されたファイル(900)は、任意の記憶媒体やネッ
トワークなどによりファイル記憶部511に格納された
ものとする。あるいは、図19のファイル記憶部511
は、図18のファイル記憶部411と同一のものとす
る。ユーザは、ファイル参照部510によりファイル記
憶部511に格納されている所望のファイルの文書部を
参照する。その際、ユーザは、文書内に存在する所望の
語句について説明文を参照したい場合、辞書参照部53
6に所望の語句を入力すると、辞書参照部536は、ま
ず、付属辞書、辞書記憶部515内の既存の辞書の順に
指定された語句を検索し、該当する説明文を図示しない
表示装置に表示する。いずれの辞書にも指定された語句
が存在しない場合は、エラーとなり、その旨をユーザに
伝える。
【0011】このように、従来のハイパーテキスト等で
も、辞書機能を付加することは可能である。しかしなが
ら、ファイル内の付属辞書が持つエントリーは、ファイ
ルの作成時に固定的にファイルの作成者によって決定さ
れるもので、ファイル作成中や参照中にネットワーク内
に存在する別の辞書を用いて、ファイル内の付属辞書の
内容を変更することはできない。
【0012】また、ファイルの持つ付属辞書の内容は、
固定的であるために、ファイルの参照者が不特定な場合
には、非常に多くの情報量を持つ必要がある。さらに、
ファイルの持つ付属辞書は固定的であり、個人に合わせ
た辞書の変更ができない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
(1)従来、3次元情報等の表現および転送方式は、ビ
ットマップを基本としているために、情報量の圧縮およ
びエンドユーザによる情報の再構築に大きな制限があっ
た。
【0014】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、情報の圧縮および転送効率の向上を図るととも
に、情報表示側での要求に基づいた情報の再構築および
表示を行なうことができる無線通信システムを提供する
ことを目的とする。
【0015】(2)従来、ファイル内に文書本体に加え
て該文書内に存在する語句の説明文を記述した付属辞書
を内臓したものがあったが、ファイル内の付属辞書が持
つエントリーはファイルの作成時に固定的にファイルの
作成者によって決定されるもので、ファイル作成中や参
照中にネットワーク内に存在する別の辞書を用いてファ
イル内の付属辞書の内容を変更することはできなかっ
た。また、ファイルの持つ付属辞書の内容は固定的であ
るために、ファイルの参照者が不特定な場合には非常に
多くの情報量を持つ必要があった。さらに、ファイルの
持つ付属辞書は固定的であり、個人に合わせた辞書の変
更ができなかった。
【0016】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、ファイルの参照者が容易にファイル内に存在する
語句に対する説明文の参照できるファイルを作成するた
めのファイル作成方法およびファイル参照方法を提供す
ることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明(請求項1)は、画像情報を送信側から受
信側に無線で伝送する無線通信システムにおいて、送信
側では、オブジェクトに関する知識に基づいて、入力さ
れたビットマップイメージ情報からオブジェクトを抽出
し、抽出したオブジェクトについて、少なくとも識別情
報と位置および大きさに関する情報とを受信側に向けて
送信し、受信側では、オブジェクトに対応する表示画像
に関する情報に基づいて、受信された前記情報からビッ
トマップイメージ情報を再構成し表示することを特徴と
する。
【0018】本発明(請求項2)は、請求項1におい
て、受信側に前記オブジェクトに対応する表示画像に関
する情報が存在しない場合、送信側から受信側に該情報
を転送することを特徴とする。
【0019】また、本発明に係る3次元情報表示システ
ムは、3次元の情報を転送するシステムにおいて、3次
元画面に必要なオブジェクトの識別子情報とオブジェク
トの位置情報とを伝送することを特徴とする。
【0020】好ましくは、表示装置にオブジェクトの基
本形態情報が存在しない場合には、その形態情報を転送
することを特徴とする。好ましくは、オブジェクトの3
次元的移動情報を転送し、転送された情報をもとに表示
システムが、3次元情報の再構成を行なうことを特徴と
する。
【0021】好ましくは、3次元情報表示装置側は、3
次元情報生成側に対して、情報の時間軸上での表示形態
情報を通知し、この通知に基づいて、3次元情報生成側
の生成および転送を行なうことを特徴とする。
【0022】本発明では、2次元情報や3次元情報を、
ビットマップ情報としてではなく、その情報(画像)内
に存在するオブジェクト情報として扱う。表示装置を持
つ受信側へ転送すべき情報は、オブジェクトの識別情報
と、オブジェクトの位置および大きさである。必要に応
じてオブジェクトの移動情報も転送する。各オブジェク
トは、属性を持っており、対応するパラメータを持って
いる。パラメータは、すべて揃っている必要はなく、提
供された情報に基づいて、情報の表示側での再構築が行
なわれる。情報の表示側でオブジェクトの情報を持たな
い場合には、必要に応じオブジェクトの情報も表示側に
転送する。
【0023】本発明によれば、入力ビットマップイメー
ジからオブジェクトを抽出し、ビットマップオリエンテ
ィッドな通信を行ない、受信側でオブジェクトの情報、
そのその変化情報からビットマップを再構築するので、
情報の圧縮効率を向上することができる。特に、非常に
低速のデータレートによる3次元情報あるいは4次元情
報の転送が可能となる。
【0024】また、受信側にはオブジェクトが転送され
るため、情報の再構築方法を受信側の要求に応じて行な
うことが可能である。例えば、3次元情報の場合、表示
装置への要求により、再生画面のアングルを自由に受信
側が制御することが可能である。
【0025】さらに、情報の発生元へのフィードバック
により、各オブジェクトの情報の解像度を変化させるこ
とも可能である。また、情報がビットマップ情報ではな
くオブジェクトおよびオブジェクトの変化情報として扱
われているので、情報の加工や情報の検索が非常に容易
となる。
【0026】(2)本発明(請求項3)に係るファイル
作成方法は、計算機を利用して文書情報を含むファイル
を作成し、自計算機に備わった辞書およびネットワーク
を介してアクセスする他の計算機に備わった外部辞書を
利用して、前記ファイルに含まれる前記文書情報中に存
在する語句に対応する説明文を前記ファイル内に一体化
して作成することを特徴とする。
【0027】本発明(請求項4)は、請求項3の発明に
おいて、前記説明文を作成するために利用した前記辞書
の識別子および該辞書へのアクセ情報を前記ファイル内
に一体化して作成することを特徴とする。
【0028】本発明(請求項5)に係るファイル参照方
法は、文書情報、該文書情報中に存在する語句と該語句
に対応する説明文とを組にして登録した辞書キャッシ
ュ、および該辞書キャッシュの作成に利用された辞書の
識別子と該辞書へのアクセス情報とを組にして登録した
辞書アクセス情報を含むファイルを格納した記録媒体か
ら該文書情報を読み出して表示装置に表示し、前記文書
情報中に含まれる所望の語句をキーとして前記辞書キャ
ッシュを検索し、前記辞書キャッシュ内に前記所望の語
句に対応するエントリが存在しない場合は、前記辞書ア
クセス情報内に登録された他の辞書にアクセスして検索
を行なうことを特徴とする。
【0029】本発明(請求項6)は、請求項5の発明に
おいて、前記辞書アクセス情報内に登録された前記他の
辞書を検索した結果を、前記辞書キャッシュおよび前記
辞書アクセス情報のうちの少なくとも1つに反映させる
ことを特徴とする。
【0030】本発明では、ファイル自体が、文書情報に
加えて、辞書キャッシュの領域と、辞書キャッシュに参
照ワードが存在しなかった場合に参照すべき辞書へのア
クセス情報を持つ。辞書キャッシュの検索でミスが発生
すると、辞書へのアクセス情報に登録されたアクセスす
べき辞書(複数の辞書を登録することも可能)にアクセ
スする。そして、検索に成功すれば、得られた情報をフ
ァイル内の辞書キャッシュに反映する。辞書へのアクセ
スや検索に失敗したら、ファイル内の辞書へのアクセス
情報を適宜更新する。辞書キャッシュの領域の大きさは
有限であり、キャッシュ内の情報は情報のアクセス頻度
と時間を元に動的に変化させるのが好ましい。なお、フ
ァイルに書かれた参照辞書で検索ができなかった場合、
あるいは辞書がアクセスできなかったときには、辞書検
索パケットをネットワーク内に投入し、新しい辞書を探
す。
【0031】本発明によれば、ファイル自体が辞書機能
を持っているので、ファイルが本来存在していたネット
ワーク以外の場所で参照される場合にも、キャッシュ情
報を用いて対処することができる。もし、ファイルに書
かれた参照辞書がネットワークを通じてアクセス可能で
あれば、キャッシュ辞書がミスしたときには、アクセス
することが可能となる。しかし、キャッシュ辞書はファ
イル自体が持っているので(物理的に近い位置に)、キ
ャッシュのヒット確率が高いとネットワーク内の通信量
が少なくなり、通話量が削減される。
【0032】辞書キャッシュの検索にミスしたときにア
クセスすべき辞書をネットワークを通じてアクセスでき
ない場合には、そのファイルがアクセス可能な別のファ
イルを動的にアクセスすることができ、本来の参照辞書
がないところでも、キャッシュ情報の更新が可能とな
る。
【0033】一方、本発明に係るファイルシステムは、
ファイルが、ファイルの中に書かれた内容に対する辞書
と、辞書検索に際して参照すべき辞書のアクセス情報と
を持ち、ファイルの持つ辞書に参照したい項目のエント
リーが存在しない場合には、ファイルに書かれた参照す
べき辞書のアクセスを行なうことを特徴とする。
【0034】好ましくは、辞書の内容は有限であり、検
索頻度と検索の時間に応じてファイル中から削除される
ことを特徴とする。好ましくは、ファイルが持つ辞書の
検索先は、ユーザおよびファイルの存在場所に応じて変
化することを特徴とする。
【0035】好ましくは、ファイルに書かれた辞書検索
先をアクセスすることに失敗した場合には、ネットワー
ク内に辞書の検索パケットを送出し、辞書の検索先を動
的に変化させることを特徴とする。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら発明の
実施の形態を説明する。 (第1の実施形態)まず、本発明の第1の実施形態につ
いて説明する。
【0037】図1に、本実施形態に係るシステムの基本
構成を示す。本発明は、概略的には、3次元空間に存在
するオブジェクトの射影である2次元の画像情報をオブ
ジェクトオリエンティッドに伝送するものであるが、本
実施形態では、一例として、会議室内の全景を撮影する
全体用カメラ3の画像を移動通信端末14に無線で通信
するシステムを取りあげる。本システムの利用が好適な
ケースとしては、例えば、まだ会議に到着していない移
動中の参加者が、移動通信端末14を利用して、会議に
参加あるいは会議の様子をモニターするようなケースで
ある。
【0038】図1のように、本システムでは、会議室ネ
ット6に、任意台数(1以上)の全体用カメラ3と任意
台数(0以上)の個別用カメラ23と任意個数(0以
上)のマイクロフォン(図2中の34)を接続した処理
装置2、任意台数の計算機7、任意台数の記憶装置4が
接続されるものとする。計算機7や記憶装置4は、会議
の参加者により使用可能である。例えば、各参加者が計
算機7を1台づつ卓上に置いて使用するなどが考えられ
る。また、計算機7は、元々会議室に備わっているもの
と、各参加者が搬入し会議室ネット6に接続したものの
両方のケースが考えられる。会議室ネット6は、さらに
外部のネットワーク8に接続される。処理装置2から出
力される転送データは、会議室ネット6からネットワー
ク8を経由し、所定の場所に存在する送信装置(図示せ
ず)で変調されアンテナ10から送信される。アンテナ
10から送信された電波は、移動通信端末14のアンテ
ナ12から取り込まれ、移動通信端末14内で復調され
た後、所定の処理がなされた後、表示画面に表示され
る。ネットワーク8は、WANでも良いし、LANでも
良い。
【0039】移動通信端末14の持つ通信バンド幅は非
常に小さく(非常に細い線であり)、とても動画像をビ
ットマップオリエンティッドに送ることは困難である。
しかし、実際の動画通信では、非常に解像度の高い動画
が要求される場合(ニュアンス、気迫、雰囲気といった
詳細な状況を伝える必要があるようなとき)と、解像度
は低くても良い場合(例えば意味、内容自体が伝われば
良いようなとき)の2種類に分かれると考えられる。本
実施形態では、後者の場合に着目し、MPEG4のよう
なビットマップオリエンティッドな通信の代りに、オブ
ジェクトオリエンティッドな通信を導入することによ
り、細い線での動画像の通信を可能とする。
【0040】本実施形態では、転送すべき画像情報を、
ビットマップ情報としてではなく、その画像情報内に存
在するオブジェクトの集まりとして扱う。受信側となる
移動通信端末14に転送すべき情報は、画像情報から抽
出した、オブジェクトの識別情報と、各オブジェクトの
位置および大きさなどである。必要に応じてオブジェク
トの移動情報を転送する。
【0041】送信側でのオブジェクトの抽出や受信側で
のビットマップの再構築のために、オブジェクトに関す
る知識であるオブジェクト情報を作成する。各オブジェ
クトのオブジェクト情報としては、少なくとも、識別
子、入力側において入力ビットマップイメージからオブ
ジェクトを抽出(特定)するために参照する情報、受信
側において与えられたオブジェクトに関する情報からビ
ットマップを再構築するための情報が用意される。ま
た、各オブジェクトのオブジェクト情報には、所望の属
性を持たせることが可能である。移動通信端末14側に
オブジェクト情報が存在しない場合には、オブジェクト
の転送に先だってオブジェクト情報も転送する。ただ
し、移動通信端末14側にオブジェクト情報をすべて保
持させる必要はなく、保持しているオブジェクト情報の
範囲内で、ビットマップの再構築を行なうことができる
ので、移動通信端末14内の記憶容量等を考慮して適宜
設定すれば良い。
【0042】受信側では、オブジェクトから表示画像を
再構築するので、画像に対する視点を変えるなどのコン
ピュータ・グラフィックス処理を加えることが可能であ
る。したがって、受信側で再構築された表示画像は、送
信元が持つビットマップイメージに比べて解像度の点が
相違するだけではなく、送信元の持つビットマップイメ
ージとはまったく異なるビットマップイメージに再構築
される可能性がある。
【0043】このように本実施形態によれば、無線通信
システムで画像情報を転送するときの情報の圧縮および
転送効率の向上を図り、情報表示側(移動通信端末14
側)の要求に基づいた情報の再構築および表示を可能に
することができる。
【0044】なお、必要に応じ、公知の技術を利用し
て、音声情報も同時に送信して移動通信端末14のユー
ザに伝えるようにすることも可能である。このようにす
れば、移動通信端末14上に、会議の様子を再現するこ
とができる。また、移動通信端末14に会議室に対して
送信する手段を備えてあれば、移動通信端末14のユー
ザは会議に参加することもできる。
【0045】ところで、本実施形態は、3次元動画像情
報を転送できるシステムであるが、もちろん、それ以下
の情報量を持つ情報形態も転送可能である。以下、4種
類の情報形態とその転送に必要なデータを示す。
【0046】<2次元静止画情報>オブジェクトの識別
子と、オブジェクトの大きさと、オブジェクトの表示位
置を示す情報を転送する。
【0047】<3次元静止画情報>オブジェクトの識別
子と、オブジェクトの大きさと、オブジェクトの空間的
存在位置と、オブジェクトの状態(向きなど)を示す情
報を転送する。
【0048】<2次元動画情報>第1の方法)オブジェ
クトの識別子と、オブジェクトの大きさと、オブジェク
トの表示位置を示す情報を逐次転送する。
【0049】第2の方法)各オブジェクトについて、最
初だけ、オブジェクトの識別子と、オブジェクトの大き
さと、オブジェクトの表示位置を示す情報を転送し、後
は、オブジェクトの2次元空間での移動ベクトル、移動
速度、大きさの変化、回転情報などのうち必要なものを
逐次転送する。必要となる情報は、各オブジェクトにも
依存する。
【0050】<3次元動画像情報>第1の方法)オブジ
ェクトの識別子と、オブジェクトの大きさと、オブジェ
クトの空間的存在位置と、オブジェクトの状態(向きな
ど)を示す情報を逐次転送する。
【0051】第2の方法)各オブジェクトについて、最
初だけ、オブジェクトの識別子と、オブジェクトの大き
さと、オブジェクトの空間的存在位置と、オブジェクト
の状態(向きなど)を示す情報を転送し、後は、オブジ
ェクトの3次元空間での移動ベクトル、移動速度、大き
さの変化、回転情報などのうち必要なものを逐次転送す
る。必要となる情報は、各オブジェクトにも依存する。
【0052】次に、本実施形態についてより詳しく説明
する。図2に、図1の処理装置2の内部構成の一例を示
す。この処理装置2は、全体カメラ3、ビットマップ生
成部31、オブジェクト変換処理部32、オブジェクト
情報記憶部33、マイクロフォン34、送信部35を備
える。また、必要に応じて、マイクロフォン34や個別
用カメラ(図1中の23)を接続しても良い。
【0053】図3に、図1の移動通信端末14の内部構
成を示す。この移動通信端末14は、受信部41、ビッ
トマップ再構成部42、オブジェクト情報記憶部43、
ディスプレイ44を備える。また、必要に応じて、スピ
ーカ45を接続しても良い。
【0054】まず、本実施形態において画像通信を可能
にするためには、会議室などの対象物に関する知識すな
わちオブジェクト情報を設定する必要がある。オブジェ
クト情報は、少なくとも、識別子、入力側において入力
ビットマップイメージからオブジェクトを抽出(特定)
するために参照する情報、受信側において与えられたオ
ブジェクトに関する情報からビットマップを再構築する
ための情報を含む。
【0055】ビットマップからオブジェクトを抽出(特
定)するために参照する情報としては、例えば、各オブ
ジェクトに対する基準ビットマップイメージあるいはビ
ットマップイメージをもとにして得られる特徴量などが
考えられる。前者は、入力画像中のオブジェクトを基準
ビットマップイメージとの類似度により特定するもので
ある。後者は、オブジェクトのビットマップイメージを
特徴量として数値化し、特徴量の比較により入力画像中
のオブジェクトを特定するものである。なお、本実施形
態では、予め会議室内のオブジェクトに関する知識を持
っており、この知識を参考にしてオブジェクトの抽出を
行なうので、オブジェクトを抽出しやすくなっている。
【0056】オブジェクトからビットマップを再構築す
るための情報としては、例えば、オブジェクトに対応し
て予め用意された表示画像またはこれを生成するための
数値モデルが用意される。前者は、オブジェクトの大き
さや状態(向きなど)に対応して何種類か用意しておい
ても良い。後者は、大きさや向きなどを指定することに
より、公知の手法による数値モデルからビットマップを
生成するものである。また、各オブジェクトのオブジェ
クト情報には、所望の属性、例えば、形状、色、材質、
移動の可能性、種類(人、机、白板など)等を適宜持た
せることが可能である。
【0057】処理装置2のオブジェクト情報記憶部33
には、上記のようなオブジェクト情報が格納される。よ
り詳しくは、会議室内に常に存在する第1のオブジェク
トのオブジェクト情報(つまり会議室に関する知識)
と、会議室内に常には存在せず、会議開催中などに存在
すると想定される第2のオブジェクトのオブジェクト情
報(参加者および搬入物などに関する知識)が格納され
る。ここで、第1のオブジェクトとして、例えば、白
板、机、いすなどが考えられる。第2のオブジェクトと
しては、例えば、人・紙・携帯用機器などが考えられ
る。
【0058】なお、第1のオブジェクトのオブジェクト
情報には、会議室内に常に存在する各オブジェクトにつ
いての、識別子、大きさ、位置、向きなどが与えられ
る。ここで、例えば、全体用カメラ3で撮影された第1
のオブジェクトのみが存在する空の会議室内の画像が図
6のようであったとする。図6の画像100aを見る
と、白板(101)、机(102)、いす(103)が
認められる。いすについては、〜までの4つが識別
できる。オブジェクト情報記憶部33には、これらオブ
ジェクトの情報が会議室に関する知識(第1のオブジェ
クトのオブジェクト情報)として格納される。
【0059】図4は、送信側の動作の概略を示すフロー
チャートである。まず、送信側では、画像を入力する
(ステップS11)。すなわち、会議の様子を全体用カ
メラ3で撮影する。全体用カメラ3の画像出力信号は、
ビットマップ生成部31にてビットマップイメージにさ
れ、オブジェクト変換処理部32に入力される。
【0060】ここで、例えば、会議開催中に全体用カメ
ラ3により図7のような会議室内の画像100bが撮影
されたものとする。オブジェクト変換処理部32では、
入力されたビットマップイメージと、オブジェクト情報
記憶部33内の情報に基づき、オブジェクト変換処理を
実行する(ステップS12)。
【0061】以下、オブジェクト変換処理について説明
する。オブジェクト変換処理部32では、図7のような
ビットマップイメージを入力すると、まず、オブジェク
ト情報記憶部33内の情報を参照する。そして、第1の
オブジェクトのオブジェクト情報から、図7の画像に対
応する空の会議室の画像は、図6のように白板、机、4
つのいすが存在することを知る。
【0062】次に、オブジェクト変換処理部32は、オ
ブジェクト情報記憶部33内の第2のオブジェクトのオ
ブジェクト情報から人・紙・機器など探索すべき第2の
オブジェクトの情報を参照し、図7の画像のうち図6に
存在しない第2のオブジェクトを探索する。
【0063】オブジェクトを抽出するにあたっては、第
1に、全体用カメラ3により得られた複数のビットマッ
プイメージを比較することが考えられる。 会議開催中に全体用カメラ3により得られた図7に相
当するようなビットマップイメージと、図6に相当する
ような空の会議室のビットマップイメージとを比較する
ことにより、第2のオブジェクトの候補を得ることがで
きる。 会議開催中に全体用カメラ3により得られた図7に相
当するようなビットマップイメージを時間軸方向に比較
すれば、オブジェクトの移動を検出することができる。
会議室の画像を対象とすると、移動するオブジェクトが
検出された場合、大抵、そこには参加者のオブジェクト
が含まれる。
【0064】第2に、予め持っている知識、例えば会議
室内に関する知識や各オブジェクトの特性に関する知識
をたよりに、オブジェクトを抽出することが考えられ
る。各オブジェクトの特性に関する知識としては、例え
ば、 ・オブジェクト(いす)にはオブジェクト(人)が座
る。
【0065】・オブジェクト(白板)を使って(近傍
で)オブジェクト(人)が説明を行なう。 ・オブジェクト(人)は移動する習性を持つ。
【0066】・オブジェクト(机)の上には、オブジェ
クト(紙)やオブジェクト(携帯情報機器)が置かれ
る。 そこで、例えば、 ・オブジェクト(いす)にオブジェクト(人)が座って
いるか否か ・オブジェクト(人)がオブジェクト(白板)を使って
説明しているか否か ・入ってきたオブジェクト(人)/動いているオブジェ
クト(人)がいるか否か ・オブジェクト(人)がオブジェクト(紙)やオブジェ
クト(携帯情報機器)をオブジェクト(机)の上に置い
ているか否か などを調べ、オブジェクトを抽出する。
【0067】簡易なシステムとしては、以上のような処
理によりオブジェクトを推定した時点で、オブジェクト
の識別子を決定しても良い。例えば、オブジェクト(い
す)のところに存在するオブジェクトは、人のオブジェ
クトであると決定してしまう方法である。
【0068】より正確にオブジェクトの識別子を特定す
るためには、前述のように、入力画像中のオブジェクト
を基準ビットマップイメージとの類似度により特定し、
あるいはビットマップイメージに関する特徴量の比較に
より入力画像中のオブジェクトを特定する。
【0069】また、オブジェクトの特定には、カメラ画
像の他に、赤外線や電波を放射しているか否かの検出、
温度分布の検出など、種々の物理量の検出結果を参考に
することもできる。例えば、赤外線や電波の放射の有無
や放射の状況により、オブジェクトが電子機器であるか
どうか、どのような電子機器であるかなどをある程度把
握することができる。また、温度分布により、オブジェ
クトの存在の可能性に関する情報やオブジェクトの識別
子を特定するために参考となる情報をかなり得ることが
できる。
【0070】受信側では、人のオブジェクトであること
が分かれば良い場合と、人のオブジェクトと特定された
ものについて、その人が誰なのかを知りたい場合があ
る。後者のような場合、そのオブジェクトに対応する人
の名前を外部から与えるのが一番確実な方法である。例
えば、各人が計算機7を使用するのであれば、計算機7
へのログイン時の情報から名前あるいは識別子を抽出
し、該計算機7の近傍に存在する人のオブジェクトと抽
出した名前あるいは識別子を対応づける操作を行なう。
あるいは、転送に先だって、操作者が直接、カメラ画像
中から抽出された人のオブジェクトに対して名前あるい
は識別子を入力するようにしても良い。
【0071】ところで、オブジェクトオリエンティッド
な通信であるので、すべてのオブジェクトを転送せず
に、受信側に取って不要と考えられる所定のオブジェク
トに関しては転送を省くことも可能である。例えば、受
信側が会議の様子をうかがうことができれば十分である
場合、会議に無関係なオブジェクトを転送しないように
することもできる。
【0072】以上のようにして抽出・特定された第2の
オブジェクトに関する情報(識別子、大きさ、位置な
ど)を送信部35から会議室ネット6に送り出す(ステ
ップS13)。なお、必要なオブジェクト情報について
は、移動通信端末14内に存在しなければ送信し、移動
通信端末14内に既に存在すれば送信の必要はない。
【0073】なお、マイクロフォン34から集音した音
声情報がある場合は、送信部35にて必要に応じデジタ
ル化し、オブジェクトに関する情報とともに会議室ネッ
ト6に送り出す。
【0074】送信部35から会議室ネット6に送出され
た情報は、ネットワーク8を経由し、所定の場所に存在
する送信装置(図示せず)によりアンテナ10から送信
される。
【0075】上記の操作により、動画像の1枚目のフレ
ームが送り出される。その後は、所定の時間間隔など
で、2枚目以降のフレームについて、オブジェクトオリ
エンティッドな画像通信を行なう。その際、上記操作を
繰り返しても良いが、その代りに、既に送信済みのオブ
ジェクトについては、動きを検出し、動きに関する情報
のみ送信しても良い。
【0076】図5に、移動通信端末14の動作の概略を
示すフローチャートである。所定の場所に存在する送信
装置(図示せず)のアンテナ10からの電波を受信でき
る範囲に位置する移動通信端末14では、アンテナ12
から取り込んだ受信波を受信部41にて復調し、ビット
マップ再構成処理部42に与える(ステップS21)。
【0077】なお、必要なオブジェクト情報について
は、移動通信端末14内に存在しなければ、送信側の処
理装置2から送信してもらい、オブジェクト情報記憶部
43に格納する。
【0078】ビットマップ再構成処理部43では、入力
されたオブジェクトに関する情報(識別子、大きさ、位
置など)と、オブジェクト情報記憶部43内のオブジェ
クト情報に基づき、ビットマップを再構する実行する
(ステップS22)。
【0079】すなわち、受信した識別子のオブジェクト
に対応する表示画像を、オブジェクト情報記憶部43か
ら読み出し、ビットマップ中の所定の位置に所定の大き
さで配置していく。
【0080】前述のように、各オブジェクト対して、例
えば、予め表示画像が用意されている。複写機や机、白
板などのオブジェクトに対する表示画像は、デフォルト
のフォントを使って簡略化しても良い。参加者のオブジ
ェクトに対する表示画像は、例えば似顔絵のビットマッ
プデータや撮影により得たビットマップイメージなどを
用いると現実感が増し効果的である。
【0081】また、同じ識別子のオブジェクトに対し、
オブジェクトの大きさや状態(向きなど)に対応して何
種類かの表示画像を用意しておいても良い。ここで、ビ
ットマップ再構成処理では、オブジェクトからビットマ
ップを生成するので、コンピュータ・グラフィックス処
理を行なうことができる。従って、視点のアングルな
ど、ユーザが所望の指示情報を与え、これに応じてビッ
トマップを再構成させることが可能である。例えば、視
点のアングルの指示により、図7とは異なる視点から見
たオブジェクト画像を構成するなどが可能である。
【0082】この場合、前述のように、オブジェクトに
対して、表示画像を生成するための数値モデルを用意し
ておき、大きさや向きなどを指定することにより、ビッ
トマップを生成する方法が考えられる。
【0083】また、簡易的な方法としては、同じ識別子
のオブジェクトに対し、オブジェクトの大きさや状態
(向きなど)に対応して何種類かの表示画像を用意して
おき、ユーザにより指示された内容に一番近い表示画像
を選択して表示するようにしても良い。
【0084】このようにして再構成されたビットマップ
イメージが、移動通信端末14の表示装置4に表示され
る(ステップS23)。例えば、図7に対応するオブジ
ェクトにより再構成された画像が表示される。また、表
示と同時に、必要に応じて受信部41で音声情報を再生
し、スピーカ45から音声出力する。
【0085】なお、各オブジェクトのオブジェクト情報
には、所望の属性、例えば、形状、色、材質、移動の可
能性、種類(人、机、白板など)等を適宜持たせること
が可能である。そして、属性値に基づいて、オブジェク
トの抽出・特定処理や、ビットマップの再構築処理を行
なうことができる。
【0086】ここで、オブジェクトの表示画像の変更方
法について述べる。受信側で表示するオブジェクトは、
オブジェクトによって容易に変更可能とするのが望まし
い。これには、2つの実現方法が考えられる。 テンポラリオブジェクト 同じオブジェクト識別子でも異なるビットマップイメー
ジを表示させたいことがある。この場合には、テンポラ
リーに有効なオブジェクトイメージを定義可能とする。
これは、1つのキャッシュイメージと同じである。キャ
ッシュ情報が有効な場合には、キャッシュにあるオブジ
ェクトのビットマップイメージを用いてビットマップの
再構築を行なう。 オブジェクトダウンロード 表示すべきオブジェクトのビットマップイメージが存在
しないときは、そのビットマップイメージや属性などの
情報を表示側にダウンロードさせる。こうすることで、
オブジェクトのミッシングを防止することができる。例
えば、表示開始前に、使用オブジェクトのチェックシー
ケンスを定義するとセッション中にオブジェクトが表示
ミスすることはない。
【0087】ところで、移動通信端末14の表示装置4
に図7のような画像か表示されているときに、ユーザ
は、より詳細な情報(画像)を見たいと希望する場合が
考えられる。
【0088】このような場合、例えば、図8のように、
移動通信端末14のユーザ(例えば会議にまだ参加して
いない移動中の人)が所定の指示入力デバイスを利用し
て、ディスプレイ44中の表示画面130に表示された
ポインタ(図中の矢印→)でより詳細な情報を見たいと
思う所望のオブジェクトを指示すると、そのオブジェク
トが詳細情報をもつ場合、その情報を送るようにしても
良い。
【0089】例えば、次のようなケースが考えられる。 図8中の矢印125aのように人のオブジェクトが指
示された場合、該当する人を個別用カメラ23で撮影
し、その画像をビットマップデータとして転送する。
【0090】図8中の矢印125bのように計算機の
オブジェクトが指示された場合、該当する計算機が図1
の計算機7のように会議室ネット6に接続されたもので
あるならば、計算機の表示画面に表示中のデータを、計
算機からあるいは記憶装置4から転送する。
【0091】上記のは、例えば会議で配布されるドキ
ュメントがデジタル化されて記憶装置4に格納されたも
のであり、参加者がこれを計算機7の表示画面に表示し
て見ているような場合であり、ドキュメントの情報量を
考えると、細い線でも十分にリアルタイムに転送でき
る。この場合、ポストスクリプトファイルでも良いし、
コンパイル前のテキストファイルを送って、受信者はコ
ンパイルすれば、情報量は非常に少なくて済む。
【0092】上記のやによる転送データをディスプ
レイ4に表示する方法は、全体用カメラ2からの画像を
切替えて表示しても良いし、全体用カメラ2からの画像
上の一部分に表示しても良い。
【0093】ここで、受信側での表示に際しての表示要
求の反映方法について説明する。インタラクティブに表
示形態あるいはオブジェクトの空間的あるいは時間的解
像度を変化させたい場合には、受信側から処理装置2側
へのフィードバックパスを用意する。送信側では、表示
側の要求に応じて、オブジェクト情報の解像度を変化さ
せることができる。
【0094】次に、本システムの他の形態について説明
する。基本的には、前述の実施形態と同様の機能を備え
ているものとする。図9のシステムでは、会議室ネット
6にカメラ3を備えた備えた計算機7を複数セット接続
してある。WS会議への参加者は、計算機7を利用する
ことで、会議に参加するものである。なお、計算機7
は、一室内に備えられたものであっても良いし、別々の
場所に備えられたものであっても良い。会議室ネット6
には、会議サーバ11が接続され、計算機7のWS会議
への参加・離脱や、計算機7間での情報転送の制御等を
行なう。
【0095】WS会議に参加している計算機7の表示画
面127には、会議サーバ11の働きにより、本来のデ
ータが表示されるのに加えて(図中129の領域)、各
カメラ3により撮影された各参加者の映像(例えば顔)
が表示される(図中128の領域)ものとする。
【0096】ここで、移動中の人がWS会議の様子を知
りたい場合、図示しない処理装置(図1中の処理装置2
に相当)は、前述と同様に各カメラ3の画像からオブジ
ェクトを抽出し、図示しない移動端末に送信する。
【0097】受信側の移動通信端末では、前述と同様に
オブジェクトからビットマップを生成して表示する。な
お、最初だけビットマップで送信し、その後の会議中に
は、表情の変化/発言しているか否かなどを認識しオブ
ジェクト化して送信しても良い。
【0098】また、必要に応じ、公知の技術を利用し
て、音声情報や表示画面129に表示中のデータも同時
に移動通信端末に送信して参加者に伝えるようにするこ
とも可能である。このようにすれば、移動通信端末14
上に、会議の様子を再現することができる。また、移動
通信端末14に、会議室に対して送信する手段を備えて
あれば、移動通信端末14のユーザは、会議に参加する
こともできる。
【0099】本実施形態によれば、次のような効果を得
ることができる。 情報の圧縮効率 基本的には、ビットマップイメージ情報を送る必要がな
く、オブジェクトの変化情報を送ることでビットマップ
情報の転送を実現することが可能である。特に、非常に
低速の速度による3次元情報あるいは4次元情報の転送
が可能となる。
【0100】表示装置側の要求による情報の再構築 オブジェクトの変化情報が表示装置に知らされるため
に、情報の再構築方法は表示装置側の要求に応じて行な
うことが可能である。例えば、3次元情報の場合、表示
装置への要求により、再生画面のアングルを自由に受信
側が制御することが可能である。
【0101】さらに、表示装置と情報の発生元にフィー
ドバックさせると、各オブジェクトの情報の解像度を変
化させることも可能である。 情報の加工/検索の容易性 情報がビットマップ情報ではなくオブジェクトおよびオ
ブジェクトの変化情報として扱われているので、情報の
加工や情報の検索が非常に容易となる。
【0102】(第2の実施形態)次に、本発明の第2の
実施形態について説明する。本実施形態は、配布された
文書内に存在する単語などの辞書機能を実現するのに好
適である。
【0103】図10に、本実施形態におけるファイルの
構造の一例を示す。本実施形態の文書ファイル(20
0)は、文書本体が記述された文書部(201)、付属
辞書すなわち語句と説明文を組にして登録した辞書キャ
ッシュ部(202)と、辞書キャッシュ部(202)の
検索でミスした場合に検索すべき外部の辞書の識別子
(辞書ID)とその辞書にアクセスするためのアドレス
情報(例えばその辞書を持つノードのホストID)を組
にして登録した辞書アクセス情報部(203)を持つ。
【0104】辞書キャッシュ部(202)を1次キャッ
シュ、文書ファイルの作成者または参照者所有の辞書や
その他の辞書を2次/3次キャッシュというような位置
付けで利用する。すなわち、辞書キャッシュ部(20
2)に検索すべき単語が存在しないときには、辞書アク
セス情報部(203)に書いてある辞書(例えば、ファ
イル作成者の辞書)を検索する。この辞書ファイルでミ
スした場合あるいはネットワークが異なるためにこの辞
書ファイルにアクセスできなかった場合などは、別の辞
書(例えば自ノード内辞書やネットワーク内辞書)を検
索する。
【0105】検索した情報は、辞書キャッシュ部(20
2)に反映するとともに、必要に応じて検索したユーザ
の自ノード内辞書にも反映する。図11に、本実施形態
ファイル作成装置およびネットワーク構成の一例を示
す。
【0106】ネットワーク206には、ファイル作成装
置となるノードA、その他の任意数のノードB,ノード
C…が接続されている。ノードA,B,Cは、それぞれ
自ノード内に辞書(以下、ローカル辞書という)a,
b,cを持つものとする。
【0107】ファイル作成装置となるノードAは、ファ
イル編集部210、ファイル記憶部211、辞書アクセ
ス制御部212、辞書記憶部213、通信部214、辞
書登録部215、付属辞書設定部216、アクセスリス
ト設定部217を備えている。
【0108】図12に、ファイル作成のフローチャート
を示す。まず、ファイル編集部210を利用して、ファ
イル(200)の文書本体を作成する。作成された文書
は、文書部(201)として、ファイル記憶部211に
格納される。
【0109】辞書アクセス情報部(203)のエントリ
ーに辞書IDとそのアクセス情報を設定する(ステップ
S31)。通常は、自計算機の辞書記憶部213内のロ
ーカル辞書を設定する。また、必要に応じて、ネットワ
ーク206内の他の計算機内の辞書、例えば辞書bや辞
書cを登録しておいても良い。
【0110】次に、辞書キャッシュ部(202)に登録
する語句を選定し、付属辞書設定部216から入力する
(ステップS32)。指定する語句の入力方法として
は、キーボードを利用して入力しても良いし、図示しな
い表示画面に表示された文書の内容中から選択指定して
も良い。
【0111】次に、指定された語句をキーとして辞書検
索がなされる(ステップS33)。すなわち、付属辞書
設定部216に語句が入力されると、語句は辞書アクセ
ス制御部212に渡され、辞書アクセス制御部212で
は辞書アクセス情報部(203)を参照して、登録され
ている辞書(例えば自計算機内のローカル辞書)にアク
セスし、検索を行なう。
【0112】検索に成功した場合(ステップS34でY
ES)、付属辞書設定部216では、語句とその説明文
を組にして、辞書キャッシュ部(202)に登録する。
検索に失敗した場合(ステップS34でNO)、他に登
録されている辞書があれば、他の辞書を検索する(ステ
ップS35)。最終的に検索に成功した場合(ステップ
S36でYES)、付属辞書設定部216によれり辞書
キャッシュ部(202)への登録を行なう。また、必要
に応じて、辞書登録部215により得られた情報を辞書
記憶部213内のローカル辞書に登録する。
【0113】最終的にいずれの辞書からも検索できなか
った場合、必要であれば、ファイル編集部210を用い
て説明文を作成し、辞書キャッシュ部(202)に登録
する。
【0114】以上の処理を必要なだけ繰り返して(ステ
ップS39)、処理を終了する。図13に、本実施形態
のファイル参照装置およびネットワーク構成の一例を示
す。
【0115】ファイル参照装置が接続されるネットワー
クは、参照するファイルを作成したファイル作成装置と
なるノードAが接続されているネットワークと同一ネッ
トワーク206の場合と、ノードAが接続されているネ
ットワークには接続されない異なるネットワーク207
の場合がある。
【0116】ファイル参照装置が接続されるネットワー
クが同一ネットワーク206である場合、ファイル参照
装置となるノードをCとする。一方、ファイル参照装置
が接続されるネットワークが異なるネットワーク207
である場合、ネットワーク206には、ファイル参照装
置となるノードX、その他の任意数のノードY,ノード
Z…が接続されており、ノードX,Y,Zは、それぞれ
ローカル辞書x,y,zを持つものとする。
【0117】図14に、ファイル参照のフローチャート
を示す。ノードC/Xのユーザは、ファイル参照部31
0により所望のファイルの文書ぶ(201)を参照す
る。
【0118】ここで、文書部(201)に存在する語句
の参照がキャッシュ参照部316に入力されると(ステ
ップS41)、まず、ワード指定された語句をキーとし
て辞書キャッシュ部(202)を検索する(ステップS
42)。なお、通常、ファイルが作成されたときは、辞
書キャッシュ部(202)の内容は空であり、その時点
で検索を行なうとミスが発生する。
【0119】辞書キャッシュ部(202)で検索に成功
すると(ステップS43でYES)、対応する説明文を
図示しない表示装置に表示して処理を終了する。もし辞
書キャッシュ部(202)で検索ミスをすると(ステッ
プS43でNO)、辞書アクセス情報部(203)を用
いて辞書のアクセスを行なう。
【0120】まず、辞書アクセス情報部(203)に登
録エントリーが存在する場合は(ステップS44でYE
S)、優先度の順に、辞書をアクセスする。ローカル辞
書c/xには、辞書アクセス制御部312を介して、外
部の辞書(辞書a/b/y/zあるいはその他の辞書)
には、辞書アクセス制御部312から通信部314を介
してアクセスする。
【0121】その辞書へのアクセスに成功した場合(ス
テップS45でYES)、アクセスした辞書で検索し、
検索にも成功した場合(ステップS47でYES)、キ
ャッシュ参照部316は、得られた情報(説明文)を図
示しない表示装置に表示する。このとき、後述するよう
に、付属辞書登録・変更部318により所定のキャッシ
ングポリシーに基づいて、得られた情報を辞書キャッシ
ュ部(202)に反映する。また、必要に応じて、辞書
登録部315により辞書記憶部313内のローカル辞書
の更新を行なう(ステップS49)。
【0122】もし辞書がアクセスできないものである場
合(ステップS45でNO)、アクセスリスト登録・変
更部317により辞書アクセス情報部(203)から該
当するエントリーを削除し(ステップS46)、辞書ア
クセス情報部(203)に他の辞書が登録されていれ
ば、同様にしてアクセス、検索を試みる。
【0123】もし辞書へのアクセスに成功しても、検索
でミスをした場合(ステップS47でNO)、アクセス
リスト登録・変更部317により辞書アクセス情報部
(203)の該当するエントリーの優先度を下げ(ステ
ップS48)、辞書アクセス情報部(203)に他の辞
書が登録されていれば、同様にしてアクセス、検索を試
みる。
【0124】辞書アクセス情報部(203)に登録エン
トリーが存在しない場合あるいは全エントリーについて
アクセスや検索を試みても、所望の情報を得ることがで
きなかった場合(ステップS44でNO)、必要に応じ
て(自動的にあるいはファイル参照者の意思・要求を反
映させて)、後述するように検索パケットを送出するな
どして他の辞書検索を行なう(ステップS50)。その
辞書で検索に失敗した場合、必要であればさらに他の辞
書を検索する。最終的に検索に成功した場合(ステップ
S51でYES)、キャッシュ参照部316は、得られ
た情報(説明文)を図示しない表示装置に表示する。こ
のとき、辞書アクセス情報部(203)のエントリーを
更新する(ステップS52)。そして、前述のように、
ステップS49の更新処理を行なう。これらの手順は、
例えば、ファイルの参照をファイルが作成されたネット
ワークではない別のネットワークにおいて参照する場合
に有効となる。
【0125】次に、辞書キャッシュ部(202)に関し
て説明する。辞書キャッシュ部(202)は、語句と、
語句に対する説明文等の情報が組にして登録されたファ
イルの塊である。キーは検索対象の語句であり、出力は
その語句に関して登録された情報である。
【0126】エントリーは有限であり、各エントリー
は、各語句への参照についての参照情報をそれぞれ持
つ。辞書キャッシュ部(202)の内容は、この参照情
報をもとにして管理される。すなわち、辞書キャッシュ
部(202)で定義されたキャッシングポリシーに従っ
て、エントリーからの削除の順番が決定される。最も典
型的な方法は、最も過去に参照されたエントリーを辞書
キャッシュがフルになったときにオーバーライトする方
式である。これにより、最近アクセスされた情報が辞書
キャッシュに反映されることになる。あるいは、最近参
照されたものからオーバーライトされるという方法も可
能である。これは、ワードは、一回参照されると以降あ
るユーザではなかなか参照されない場合に有効となる。
あるいは、ワードの参照頻度(例えば参照された回数)
を用いてオーバーライトすべきエントリーを決定するこ
とも可能である。参照回数の多いキーワードは今後も参
照される可能性が高いと考えられる場合にはこのキャッ
シングポリシーを用いることができる。
【0127】辞書キャッシュ部(202)の大きさは、
ファイルの文書部(201)の大きさによって決定する
ことも可能であるし、ファイルの作成時に指定すること
も可能である。あるいは、ファイルの作成時のデフォル
ト値に設定される。例えば、非常に大きなドキュメント
ファイルであれば、ファイルの作成時に辞書キャッシュ
領域の大きさを大きく設定することも可能である。
【0128】図16は、付属辞書登録・変更部318に
より行なわれる辞書キャッシュ部(202)の登録・更
新処理の一例である。図14のような検索処理におい
て、辞書キャッシュ部(202)でミスし、辞書をアク
セス・検索して検索に成功すると(ステップS71)、
辞書キャッシュ部(202)がフルでなければ(ステッ
プS72)、検索した語句を得られた情報を組にして登
録する(ステップS73)。
【0129】もし辞書キャッシュ部(202)がフルな
らば(ステップS72)、前述したような所定のキャッ
シングポリシーによりオーバーライトするか否か判断す
る。オーバーライトする場合(ステップS74)、キャ
ッシングポリシーにより削除するエントリーを決定し
(ステップS75)、そのエントリーにオーバーライト
する(ステップS75)。オーバーライトしない場合
(ステップS74)、処理を終了する。
【0130】次に、辞書アクセス情報部(203)に関
して説明する。辞書アクセス情報部(203)も複数の
アクセスエントリーを持つことができる。アクセスの順
番は、辞書の参照頻度に応じて動的に変化させること
も、静的に設定することも可能である。通常、デフォル
トのアクセス辞書は、自計算機に設定されるであろう。
【0131】辞書アクセス情報部(202)のエントリ
ーは、ワードの検索の成功不成功の状態によってアクセ
ス順序を変更すると良い。辞書自体のアクセスに失敗す
ると、これをエントリーから削除(パーマネントに)す
るか、一時的にアクセスエントリー候補にしないかの判
断を行なう。
【0132】アクセス辞書情報部(203)が持つエン
トリーがすべてアクセスできなかった(あるいは現状ア
クセス可能な辞書が一定数よりも少なくなった)場合
や、ワードの検索にすべての辞書で失敗したときには、
新たな辞書の検索パケットをネットワークに投入する
(検索ワードを一緒に持つことが好ましい)。ネットワ
ーク内に辞書として使用可能なものがあれば、辞書は検
索パケットに対する返答を行なう。辞書検索パケットが
検索ワードを持つ場合には、検索結果も返答パケット内
に持たせることも可能である。検索結果が得られた場
合、辞書アクセス情報部(202)のアクセスエントリ
ーに登録すれば、以降その辞書も検索エントリーとな
る。検索パケットを用いても、辞書が見つからなかった
場合には、辞書アクセス情報部(202)のエントリー
情報は更新されないことになる。なお、辞書の検索パケ
ットは、ユーザがファイルの参照時に陽に行なうことも
可能である(移動型の携帯端末が他のネットワークに参
加したときなどに有効である)。
【0133】次に、辞書に関して説明する。辞書は、各
計算機が持つことが考えられる。特に、個人所有の携帯
端末を考えると、各計算機がローカル辞書を持つことが
ある。このローカル辞書には、辞書キャッシュの情報を
反映させることが可能である。
【0134】図15は、辞書登録部215,315によ
り行なわれる辞書記憶部部213,313内のローカル
辞書の登録処理の一例である。すなわち、辞書キャッシ
ュ部(202)でミスし、自計算機のローカル辞書以外
の辞書で検索に成功した場合(ステップS61)、必要
に応じて(ステップS62)、得られた情報をローカル
辞書に反映させることが可能である(ステップS6
3)。
【0135】また、アクセスリスト登録・変更217,
317により辞書アクセス情報部(203)のエントリ
ーに自計算機のローカル辞書をエントリーさせておけ
ば、自分の計算機に閉じたワード検索のヒット確率が高
くなり、ネットワーク内の他の辞書(ネットワーク内の
他の計算機上に存在するもの)のアクセス頻度を小さく
することが可能となり効果的である。
【0136】なお、自分の計算機上でファイル(20
0)を参照するにあたって、辞書キャッシュ部(20
2)の内容を自分の持つローカル辞書に反映させても良
い。また、移動端末が集まった場合などは、その会合で
使用した辞書キャッシュの情報およびキャッシュ情報の
更新情報を共有の辞書にミラーリングさせれば、より情
報の検索ヒット率が高くなるとともに、共有辞書(本当
に必要な辞書がつくられる)の作成が自動的に行なわれ
る。
【0137】本実施形態によれば、ファイル自体が辞書
機能を持っているので、ファイルが本来存在していたネ
ットワーク以外の場所で参照される場合にも、辞書キャ
ッシュ部を用いて対処することができる。もし、辞書ア
クセス情報部(203)に登録された辞書がネットワー
クを通じてアクセス可能であれば、辞書キャッシュ部で
検索ミスしたとき、アクセスすることが可能となる。し
かし、辞書キャッシュ部はファイル自体が持っているの
で(物理的に近い位置に)、辞書キャッシュ部のヒット
確率が高いとネットワーク内の通信量が少なくなり、通
話量が削減される。
【0138】一方、辞書キャッシュ部で検索ミスしたと
きにアクセスすべき辞書をネットワークを通じてアクセ
スできない場合には、そのファイルがアクセス可能な別
のファイルを動的にアクセスすることができ、本来の参
照辞書がないところでも、キャッシュ情報の更新が可能
となる。
【0139】辞書キャッシュ部をファイル自体が持つこ
とと、参照辞書を自動的に検索する(辞書キャッシュ部
の検索に失敗したとき)機能を持つことで、元々ファイ
ルが作成された計算機の存在するネットワークではない
場所(ネットワーク的にはつながっていない)で参照さ
れても、辞書キャッシュ部の情報の範囲内で対処するこ
とができる。また、ファイルがアクセスされるネットワ
ーク内辞書が、キャッシュミスしたときには利用される
ので、ファイルがアクセスされるネットワーク内辞書の
うち、ファイルをアクセスしたユーザに必要とされる情
報のみが辞書キャッシュ部に反映される。
【0140】キャッシュミスしたワードで自計算機のロ
ーカル辞書にも存在していないものであれば、キャッシ
ュに情報を反映されるときに、自計算機のローカル辞書
にもそれを反映させることができ、自分の持つパーマネ
ント辞書の更新も同時に行なうことができる。本発明
は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、そ
の技術的範囲において種々変形して実施することができ
る。
【0141】
【発明の効果】本発明によれば、入力ビットマップイメ
ージからオブジェクトを抽出し、オブジェクトオリエン
ティッドに通信を行ない、受信側でオブジェクトの情報
からビットマップを再構築するので、情報の圧縮および
転送効率の向上を図るとともに、情報表示側での要求に
基づいた情報の再構築および表示を行なうことができ
る。
【0142】本発明によれば、ファイル内に、文書情報
に加えて、該文書情報中に存在する語句と該語句に対応
する説明文とを組にして登録した辞書キャッシュおよび
該辞書キャッシュの作成に利用された辞書の識別子と該
辞書へのアクセス情報とを組にして登録した辞書アクセ
ス情報を一体化して作成するので、ファイル内の辞書キ
ャッシュ、辞書へのアクセス情報に登録された辞書の順
に、語句に対応する説明分を検索していくとともに、こ
の検索結果を、辞書キャッシュや辞書へのアクセス情報
に反映することができるので、ファイルの参照者が容易
にファイル内に存在する語句に対する説明文を参照する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るシステムの基本
構成を示す図
【図2】処理装置の内部構成の一例を示す図
【図3】移動通信端末14の内部構成を示す図
【図4】送信側の動作の概略を示すフローチャート
【図5】移動通信端末14の動作の概略を示すフローチ
ャート
【図6】画像の一例を示す図
【図7】画像の一例を示す図
【図8】指示入力の一例を説明するための図
【図9】同実施形態の他のシステムの基本構成を示す図
【図10】本発明の第2の実施形態に係るファイルの構
造の一例を示す図
【図11】同実施形態に係るシステムの構成を示す図
【図12】ファイル作成処理の一例を示すフローチャー
【図13】同実施形態に係るシステムの構成を示す図
【図14】ファイル参照処理の一例を示すフローチャー
【図15】ローカル辞書の登録処理の一例を示すフロー
チャート
【図16】辞書キャッシュ部(202)の登録・更新処
理の一例を示すフローチャート
【図17】従来のファイル構造を示す図
【図18】従来のファイル作成装置の構成を示す図
【図19】従来のファイル参照装置の構成を示す図
【符号の説明】
2…処理装置 3…全体用カメラ 4…記憶装置 6…会議室ネット 7…計算機 8…ネットワーク 10,12…アンテナ 14…移動端末 23…個別用カメラ 31…ビットマップ生成部 32…オブジェクト変換処理部 33…オブジェクト情報記憶部 34…マイクロフォン 35…送信部 41…受信部 42…ビットマップ再構成部 43…オブジェクト情報記憶部 44…ディスプレイ 45…スピーカ 206,207…ネットワーク 210,310…ファイル編集部 211,311…ファイル記憶部 212,312…辞書アクセス制御部 213,313…辞書記憶部 214,314…通信部 215,315…辞書登録部 216…付属辞書設定部 217…アクセスリスト設定部 316…キャッシュ参照部 317…アクセスリスト登録・変更部 318…付属辞書登録・変更部 A,B,C,X,Y,Z…ノード

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像情報を送信側から受信側に無線で伝送
    する無線通信システムにおいて、 送信側では、オブジェクトに関する知識に基づいて、入
    力されたビットマップイメージ情報からオブジェクトを
    抽出し、抽出したオブジェクトについて、少なくとも識
    別情報と位置および大きさに関する情報とを受信側に向
    けて送信し、 受信側では、オブジェクトに対応する表示画像に関する
    情報に基づいて、受信された前記情報からビットマップ
    イメージ情報を再構成し表示することを特徴とする無線
    通信システム。
  2. 【請求項2】受信側に前記オブジェクトに対応する表示
    画像に関する情報が存在しない場合、送信側から受信側
    に該情報を転送することを特徴とする請求項1に記載の
    無線通信システム。
  3. 【請求項3】計算機を利用して文書情報を含むファイル
    を作成し、 自計算機に備わった辞書およびネットワークを介してア
    クセスする他の計算機に備わった外部辞書を利用して、
    前記ファイルに含まれる前記文書情報中に存在する語句
    に対応する説明文を前記ファイル内に一体化して作成す
    ることを特徴とするファイル作成方法。
  4. 【請求項4】前記説明文を作成するために利用した前記
    辞書の識別子および該辞書へのアクセ情報を前記ファイ
    ル内に一体化して作成することを特徴とする請求項3に
    記載のファイル作成方法。
  5. 【請求項5】文書情報、該文書情報中に存在する語句と
    該語句に対応する説明文とを組にして登録した辞書キャ
    ッシュ、および該辞書キャッシュの作成に利用された辞
    書の識別子と該辞書へのアクセス情報とを組にして登録
    した辞書アクセス情報を含むファイルを格納した記録媒
    体から該文書情報を読み出して表示装置に表示し、 前記文書情報中に含まれる所望の語句をキーとして前記
    辞書キャッシュを検索し、 前記辞書キャッシュ内に前記所望の語句に対応するエン
    トリが存在しない場合は、前記辞書アクセス情報内に登
    録された他の辞書にアクセスして検索を行なうことを特
    徴とするファイル参照方法。
  6. 【請求項6】前記辞書アクセス情報内に登録された前記
    他の辞書を検索した結果を、前記辞書キャッシュおよび
    前記辞書アクセス情報のうちの少なくとも1つに反映さ
    せることを特徴とする請求項5に記載のファイル参照方
    法。
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