JPH0983323A - キャパシタカップリング式静電放電防護装置 - Google Patents

キャパシタカップリング式静電放電防護装置

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JPH0983323A
JPH0983323A JP7238769A JP23876995A JPH0983323A JP H0983323 A JPH0983323 A JP H0983323A JP 7238769 A JP7238769 A JP 7238769A JP 23876995 A JP23876995 A JP 23876995A JP H0983323 A JPH0983323 A JP H0983323A
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Meido Ka
明道 柯
重雨 ▲呉▼
Juu Go
道 ▲ツン▼
Do Tsun
昭能 ▲呉▼
Shono Go
大立 ▲兪▼
Dairitsu Yu
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KAHO DENSHI KOFUN YUGENKOSHI
KAHOU DENSHI KOFUN YUUGENKOUSH
KAHOU DENSHI KOFUN YUUGENKOUSHI
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KAHO DENSHI KOFUN YUGENKOSHI
KAHOU DENSHI KOFUN YUUGENKOUSH
KAHOU DENSHI KOFUN YUUGENKOUSHI
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Abstract

(57)【要約】 【課題】サブミクロン技術により形成されたCMOS素
子をESDの破壊から回避する。 【解決手段】本発明のキャパシタカップリング式ESD
防護装置は入力パッドと内部回路との間、又は出力パッ
ドと出力緩衝装置との間に設けられ、このキャパシタカ
ップリング式ESD防護装置はESD防護回路を備え、
このESD防護回路又は出力緩衝装置のスナップバック
崩壊電圧値は、本発明装置の一キャパシタカップリング
装置が適当な電圧レベルを素子のゲートにカップリング
することにより低下し、且つ、本発明の防護装置の一電
位クランプ素子が、内部回路のESDを低電圧レベルに
保持させることにより、内部回路と出力緩衝装置がES
D電流より破壊されるのを防止することができる。特に
サブミクロンプロセスにおける薄酸化層は本発明のキャ
パシタカップリング式ESD防護装置により効果的に保
護することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は静電放電の保護装置
に関し、特に、CMOSに応用される静電放電(ES
D)保護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、集積回路(IC)のプロセス分野
では、コンパクト化と高密度の集積化が盛んに研究され
ており、これらは半導体分野の必然たる傾向となってい
る。比較的薄いゲート酸化層、小チャンネルレンス、低
度ドープドレイン(LDD)構造等の技術はいずれも既
にスーパ型/極大型集積回路に応用されている。しかし
ながら、これら先端技術であるサブミクロンCMOSの
製造技術は、その高度な技術に対応して、静電放電に対
する耐性が著しく低下しており、この部分に係る説明は
次に列挙する文献に開示されている。
【0003】C. Duvvury and A. Amerasekera, "ESD:A
pervaseve reliability concern for IC technologies"
proc. of IEEE, vol.81, No.5, pp 690〜702, 1993";
及びA. Amerasekera and C. Duvvury "The impact of t
echnology scaling on ESD robustness and protection
circuit design" 1994 EOS/ESD Symp. proc. EOS-16,
pp237-245。
【0004】換言すれば、如何にしてサブミクロンCM
OS集積回路の製造技術又はより精密、かつよりコンパ
クト化を図る製造技術においてESD防護回路を構成
し、ESDによる内部回路素子の破壊を効果的に防止す
るかは、既に当業者の注目の的となっている。
【0005】第9図は従来のCMOS ICにおけるい
回路を示す図であり、入力パッド1、内部回路、出力パ
ッド、入力端子ESD防護装置5、電気抵抗6及び出力
ダンパー7を備えている。その中で、入力端子ESD防
護装置5はPMOS51、NMOS52及び寄性ダイオ
ード53、54を備えている。出力ダンパー7はPMO
S71、NMOS72及び寄性ダイオード73、74を
備えている。符号G1〜G4はゲート、S1〜S4はソー
ス、D1〜D4はドレインである。
【0006】第9図に示す如く、従来技術におけるES
D破壊の保護回路においては、入力パッド1においてP
MOS51とNMOS52とが有するスナップバック崩
壊電圧、及び寄生ダイオード53、54のクランピング
電圧特性を利用して、ESDが内部回路2を破壊するの
を防止している。そして出力パッド3ではPMOS71
とNMOS72自体のスナップバック崩壊及び寄生ダイ
オード73、74の導通クランピング電圧特性を利用し
て、ESDがPMOS71及びNMOS72を破壊する
のを防止している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記入
力端子ESD保護装置5は、このサブミクロンCMOS
(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)プロセ
ス下では、内部回路2がESDにより破壊されないこと
を保証できない。それというのは、前記内部回路2と電
気抵抗6との接続部が通常薄いゲート酸化層であるた
め、深いサブミクロンに形成されたCMOS ICにお
いてゲート酸化層の厚さが90±10Å(0.5μm
3−V CMOS技術を例にとる)に低下し、ゲート酸
化層の破壊電圧が9〜12V間であるのに対し、PMO
S51とNMOS52との導通破壊電圧が10〜11V
であり、その結果、入力端子ESD装置が内部回路2を
保護する機能を発揮する前に、内部回路2における素子
がESDによって破壊されるからである。
【0008】また、たとえ、電気抵抗6が一部のESD
保護の機能を発揮することができるとしても、正常信号
の減衰及びICの集積密度の低下に至らないようにする
ためには、電気抵抗6は大きな抵抗を実施することは実
際上不可能である。従って電気抵抗6の抵抗値を大幅に
増加してESDによる破壊を防止しようとする考え方は
非現実的であり、実施の余地がない。いわんや、PMO
S51とNMOS52とのゲートG1,G2における酸化
層の厚さはサブミクロン技術の要求により薄くされる傾
向にある。このために現実には、ESDが比較的はっき
り強くなると、PMOS51及びNMOS52までが破
壊されてしまう。
【0009】また、出力端子部では、PMOS71が出
力パッド3を介して外部ローディング4に駆動電流を与
え、かつNMOS72が出力パッド3を介して外部ロー
ドの電流信号を汲み入れることから、ESCが前記出力
パッド3に出現すると、PMOS71とNMOS72と
がいずれも極めて容易に破壊されるおそれがある。
【0010】換言すれば、第9図において、CMOS
ICの入力端子は従来のESD防護回路を用いてESD
電流の破壊を防護している。そしてESD電流が前記入
力パッド1に発生したとき、NMOS52又はPMOS
51のドレインは入力した高電圧ESDによりスナップ
パック崩壊が引起こされるとともに、NMOS52又は
PMOS51に導通作用を発生させて、ESD電流をV
SS又はVDD電圧源にバイパスする。これにより、パ
ッド上のESDの高電圧がクランプされて、それがスナ
ップバック破壊電圧レベルに近寄るのを防止する。従っ
て、NMOS52(PMOS51)の導通電圧は、第9
図における回路では、そのドレインのスナップバック崩
壊電圧である。
【0011】NMOS52又はPMOS51のドレイン
のスナップバック崩壊を利用してESDの電圧レベルを
クランプすることにより、内部回路の薄酸化層が保護さ
れ、ESD電流によって破壊されるのを防止することが
できる。しかし、集積回路のプロセスがサブミクロンま
でに進歩してくると、ゲート酸化層が益々薄くなり、こ
れに応じて、そのゲートの薄酸化層の崩壊電圧も益々低
くなり、このために内部回路のゲート薄酸化層の崩壊電
圧が益々入力端子ESD防護回路における素子のスナッ
プバック崩壊電圧に近づいていく。特に深アミクロンの
プロセスにおいて低電圧動作に使われるCMOS IC
のゲート酸化層はもっと薄くなり、これによりそのゲー
ト薄酸化層の崩壊電圧はESD防護回路における素子の
スナップバック崩壊電圧よりも低くなることが避けられ
ない。この場合、第9図に示される従来のESD防護回
路にプロセス面での特殊ステップ(例えばESD−イン
プラント)の開発がなければ効果的に深アミクロンプロ
セス下のゲート薄酸化層を保護することができない。
【0012】この上記欠点を解決するために、サブミク
ロン技術の障害を克服してCMOSIC中にESD防護
装置をインプラントすることにより、ESDがIC内部
回路を破壊するのを如何に防止するかについて、現在多
くの文献又は特許技術が提出されている。例えば、T.
L. Polgreen and A. Chatterjee " Improving the ESD
failure threshold of silicided n-MOS output transi
stors by ensuring uniform current flow", IEEE Tran
s. on Electron Devices Vol. 39. no. 2pp.379-388, F
eb. 1992; C. D. Lien " Electrostatic Discharge pr
otection circuit", U. S. Patent 5086365, Feb. 199
2; C. Duvvury and C. Diaz", Dynamicgate coupling o
f NMOS for efficient output ESD protection", proc.
of IRPS, pp.141-150, 1992; C. Duvvury, C. Diaz, a
nd T. Haddock," Achieving uniform nMOS device powe
r distribution for sub-micron ESD reliability" inT
ech. Dig. of IEDM, pp131-134, 1992; R. Co, K. F. L
ee, and K. W. Ouyang,"Capacitively induced electro
statid discharge protection circuit", U. S.Patent
5173755, Dec. 1992; Y. H. Wei,"output pad electros
tatic discharge protection circuit for MOS device"
U. S. Patent 5208719, May 1993, G.L. Mortensen,
"Electrostatic discharge protection device and a
method for simultaneously forming MOS devices with
both lightly doped and non lightly doped source a
nd drain regions",U. S. Patent 5208475, May 1993;
K.F. Lee "Power rail ESD protection circuit", I.
S. Patent 5237395, Aug.1993; 及びD. S. Puar," Shun
t circuit for electrostatic discharge protection",
U. S. Patent 5287241, Feb. 1994。
【0013】上記技術文献の中で、一部は大きな寸法の
製作方式でESD防護回路を完成することにウエートを
置き、他の一部はCMOS IC中に位置されるESD
防護回路がESD防護機能を発揮する信頼度の改善に重
きを置くものであるが、いずれにせよ、上記文献中の従
来法には欠点が存在している。例えば大きなサイズの製
作方式ではESD防護回路が過大な面積を占めるために
集積回路のパッケージング密度が低下してしまい、より
コンパクト化及び多ピン数を要求される今日のICプロ
セス技術に適さない。一方上記CMOS IC中のES
D防護回路を改良する方法は定格外の補助装置を必要と
するため、定格外のレイアウト面積を占めてしまい、E
SD防護回路を余りにも複雑にさせ、過大な面積を占め
ることから、集積回路のパッケージング密度が低下して
いる。
【0014】本願の発明者らは従来技術のESDに対す
る防護が不十分であることに鑑み、益々コンパクト化に
走る今日のICプロセスの技術において、より簡単、且
つより効果的なESD防護回路を提供すべく鋭意研究を
重ね、本発明を完成した。
【0015】本発明の主たる目的はサブミクロン技術に
より形成されたCMOS素子がESD破壊から回避でき
るESD保護装置を提供することにある。
【0016】本発明の他の目的は、構造が簡単でコスト
が低く、且つ、実施が容易なESD保護装置を提供する
ことにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明に係るキャパシタ
カップリング式静電放電防護装置は入力パッドと内部回
路との間に設けられ、又は出力パッドと出力緩衝装置と
の間に設けられるものであって、前記入力パッドと前記
内部回路との間に接続される第1の接続端子と、前記出
力パッド、前記内部回路と前記出力緩衝装置との間に接
続される第2の接続端子と前記第1及び第2の接続端子
に接続され、ESD電流をバイパス出来ると共に、キャ
パシタカップリング装置と電位クランプ素子との処理を
介して前記内部回路と出力緩衝装置とを、ESD電流の
破壊から回避できるように保護するESD防護回路とを
備えてなる静電放電防護装置において、前記キャパシタ
カップリング装置が、ESD電圧が第1又は第4の信号
状態にある時に適当な電圧レベルを前記ESD防護回路
又は前記出力緩衝装置にカップリングすることにより、
前記ESD防護回路又は前記出力緩衝装置のスナップバ
ック崩壊電圧値を効果的に低下させると共に、前記ES
D電圧が第2又は第3の信号状態にあるとき、前記電位
クランプ素子により第1又は第2の接続端子におけるE
SD電圧を低電圧レベルに保持させるようにしたことを
特徴とする。
【0018】前記ESD防護回路は入力端子ESD防護
回路を備え、この入力端子ESD防護回路は入力端子の
キャパシタカップリング装置と入力端子の電位クランプ
素子とにより、前記入力パッドにESD電流が出現した
ときに前記内部回路を保護するよう第1の接続端子から
前記ESD電流をバイパスする。
【0019】前記入力端子ESD防護回路は、電源端子
に接続される電流バイパス装置を備え、この電流バイパ
ス装置は、第1、第2及び第3のエンドポイントを含
み、この第2のエンドポイントは前記電源端子に接続さ
れており、一方前記第3のエンドポイントは第1の接続
端子に接続されている。その中、前記電流バイパス装置
はMOSトランジスタで、例えばPチャンネル又はNチ
ャンネルのMOSトランジスタ、又は補強型のMOSト
ランジスタが用いられる。前記MOSトランジスタのゲ
ート端子、ソース端子及びドレイン端子はそれぞれ第
1、第2及び第3のエンドポイントであり、または前記
MOSトランジスタのゲート端子、ドレイン端子及びソ
ース端子をそれぞれ第1、第2及び第3のエンドポイン
トとすることもできる。
【0020】なお、前記入力端子のキャパシタカップリ
ング装置は第1のエンドポイントと第3のエンドポイン
トとの間に接続され、前記入力端子キャパシタカップリ
ング装置の電位カップリング作用により、第1又は第4
の信号状態にあるESD電圧を第1のエンドポイントに
カップリングして第1のエンドポイントの偏圧電圧レベ
ルを上昇させることで、前記電流パイパス装置を導通す
るのに必要なスナップバック崩壊電圧値を効果的に下げ
て前記電流バイパス装置を導通させ、これにより前記E
SD電流を排除すると共に前記内部回路を保護すること
ができる。この入力端子キャパシタカップリング装置と
してキャパシタが用いられる。
【0021】また、前記入力端子のESD防護回路は第
1及び第2のエンドポイントに接続される遅延装置を備
え、前記入力パッドにESD電流が出現したときに、前
記電流バイパス装置の導通時間を延長させて完全に前記
ESD電流を排除すると共に、集積回路に信号が正規的
に入力された時に、前記電流バイパス装置をしてオフ状
態になるようにせしめている。この遅延装置として例え
ば電気抵抗が用いられる。
【0022】他方、前記入力端子の電位クランプ素子は
第2及び第3のエンドポイントに接続されており、前記
ESD電圧が第2又は第3の信号状態にあるときに前記
入力端子の電位クランプ素子を導通して、第1の接続端
子における電圧を低電圧レベルに保持させている。その
中、前記入力端子の電位クランプ素子は例えばダイオー
ドが用いられる。なお、前記電流バイパス装置がPチャ
ンネルのMOSトランジスタである場合は、前記ダイオ
ードのカソードは第2のエンドポイントに接続されてお
り、一方前記ダイオードのアノードは第3のエンドポイ
ントに接続されている。そして、前記電流バイパス装置
がNチャンネルのMOSトランジスタである場合は前記
ダイオードのアノードは第2のエンドポイントに接続さ
れており、一方前記ダイオードのカソードは第3のエン
ドポイントに接続されている。また、前記ダイオード
は、MOSトランジスタをドーピングして形成するとき
に、MOSトランジスタとサブストレートとにより構成
された寄生ダイオードであってもよい。
【0023】前記ESD防護回路は、好適にはさらに出
力端子のESD防護回路を含み、前記出力端子の信号排
除装置は、出力端子のキャパシタカップリング装置と出
力端子の電位クランプ素子とにより、前記出力パッドに
ESD電流が出現したときにこのESD電流が前記出力
緩衝装置を破壊するのを防止する。
【0024】そして前記出力端子のキャパシタカップリ
ング装置の電位カップ作用により、第1又は第4の信号
状態にあるESD電圧を前記出力端子のESD防護回路
にカップリングして、その偏圧電圧を向上させること
で、前記出力緩衝装置を導通するのに必要なスナップバ
ック崩壊電圧を効果的に下げ、前記出力緩衝装置がES
D電流により破壊されないように保護する。
【0025】以下の好適な実施の態様において、前記E
SD電流が第1の信号状態にあるとは、前記ESD電流
が入力又は出力パッドに出現したときに相対的なアース
状態にある負電源端子に対して言うもので、前記ESD
電圧が正極性であり、そして正電源端子はフローティン
グ状態にあり、また、前記ESDが第2の信号状態にあ
るとは、前記ESD電流が入力又は出力パッドに出現し
た時に相対的にアース状態にある負電源端子に対して言
うもので、前記ESD電圧は負極性であり、そして正電
源端子はフローティング状態にあり、さらには前記ES
D電流が第3の信号状態にあるとは、前記ESD電流が
入力又は出力パッドに出現したときに、相対的なアース
状態にある正電源端子に対して言うもので、前記ESD
電圧は正極性であり、そして負電源端子はフローティン
グ状態にあり、また、前記ESD電流が第4の信号状態
にあるとは、前記ESD電流が入力又は出力パッドに出
現したときに相対的なアース状態にある正電源端子に対
して言うもので、前記ESD電圧が負極性であり、そし
て負電源端子はフローティング状態にある。
【0026】
【発明の実施の形態】第8図はMOS素子(NMOS,
W/L=50/0.8μmを例にとる)のゲート(G)
−ソース(S)電圧とスナップバック電圧(snapback vo
ltage)との関を示している。図面から分かるように、N
MOSの(G)−(S)の電圧が大きくなればスナップ
バック電圧は小さくなる。
【0027】当然に、PMOS素子も上記NMOS素子
と類似した特性を有する。即ち、Vgs電圧値を上げる
ことができれば効果的にそのスナップバック電圧を下げ
ることができる。従って、ESD電流バイパス装置の主
体を構成するMOSのゲートに電圧の一部を結合する回
路を用いれば、ESDがIC内部回路の薄酸化層を破壊
する前にESD電流バイパス装置を先に導通させて効果
的にESD電流を排除することができる。このようにす
れば、深アミクロンプロセスにおいて益々薄くなったゲ
ート酸化層を効果的に保護することができる。
【0028】さらに、本発明にかかる回路構成によれ
ば、前記公知文献に記載されたような占有面積が大きい
酸化層、NMOS又はPMOS等の素子を増加する必要
がなく、このため前記ESD防護回路がCMOS IC
内で占める体積をより効果的に低下させることができ、
しいてはIC全体の実際のパッケージング密度を大幅に
向上させることができる。
【0029】第1図は本発明の好適な実施の態様を示す
もので、入力パッド1と、第1の接続端子11と、出力
パッド2と、第2の接続端子21と、内部回路3と、出
力緩衝装置4と、電源端子5(正電源端子51と負電源
端子52とを含む)と、入力端子ESD防護回路6と、
出力端子ESD防護回路7と、外部ロード8とを備えて
なる。前記出力緩衝装置はPMOS41及びNMOS4
2を備える。
【0030】本発明に係る好適な実施の態様では、ES
Dが正、負両極性を有する可能性があるため、本実施の
態様で言及されている前記入力端子ESD防護回路6及
び出力端子ESD防護回路7は、いずれも一組の対称素
子を備えている。また、前記入力端子ESD防護回路6
は、入力端子キャパシタカップリング装置61と、入力
端子電位クランプ素子62と、ESD電流バイパス装置
63と、遅延装置64と、遅延装置65とを備えてい
る。前記入力端子カップリング装置61は一組のキャパ
シタ611,612を備え、前記入力端子電位クランプ
素子62は一組のダイオード621,622を有し、そ
して前記ESD電流バイパス装置63はPMOS631
とNMOS632を備えている。当然ではあるが、遅延
装置64は一組の電気抵抗641,642を有し、遅延
装置65は電気抵抗651を備えている。ダイオード6
21,622は前記PMOS631とNMOS632を
ドーピングして形成する時にそれぞれ前記PMOS63
1又はNMOS632とサブストレートとの間に構成さ
れる寄生ダイオードである。
【0031】また、出力端子ESD防護回路7は出力端
子キャパシタカップリング装置と、出力端子電位クラン
プ素子72と、出力緩衝器4とを備えてなる。出力端子
カップリング装置71は一組のキャパシタ711,71
2を備え、前記出力端子クランプ素子72は、一組のダ
イオード721,722を有している。そして前記出力
緩衝器4はPMOS41とNMOS42とを備えてい
る。また、前記ダイオード721,722は、PMOS
41とNMOS42とをドーピングして形成する時に、
それぞれ前記PMOS41又はNMOS42とサブスト
レートとの間に構成される寄生ダイオードである。
【0032】第1図において、符号G1,G2,G3,G4
はそれぞれPMOS631、NMOS632、PMOS
41及びNMOS42のゲート端子である。そして符号
1,S2,S3,S4はそれぞれPMOS631、NMO
S632、PMOS41及びNMOS42のソース端子
である。符号D1,D2,D3,D4はそれぞれPMOS6
31、NMOS632、PMOS41及びNMOS42
のドレイン端子である。また、符号A1,A2,A3,A4
はそれぞれ寄生ダイオード621、622、721、7
22のアノード端子であり、そしてK1,K2,K3,K4
はそれぞれ寄生ダイオード621、622、721、7
22のカソード端子である。
【0033】キャパシタ611、612、711、71
2は、それぞれPMOS631、41及びNMOS63
2、42のゲート端子G1〜G4及びドレイン端子D1
4を介して接続されており、そして電気抵抗641は
ゲート端子G1と正電源端子51との間に、電気抵抗6
42はゲート端子G2と負電源端子52との間にそれぞ
れ接続されている。また、寄生ダイオード621,72
1はそれぞれPMOS631,41に対応して、アノー
ド端子A1、A3を介してそれぞれ第1及び第2の接続端
子11,21に接続されており、一方カソード端子
1,K3は正電源VDDに接続されている。これに対
し、寄生ダイオード622,722はそれぞれNMOS
632,42に対応して、アノード端子A2,A4を介し
て負電源VSSに接続されており、一方カソード端子K
2,K4はそれぞれ第1及び第2の接続端子11,21に
接続されている。
【0034】以下、第1図に示される実施の態様の動作
原理について詳細に説明する。先ず、ESDは正と負の
両極性を有し、且つ、CMOS素子には正・負電源端子
VDD,VSS接続されているため、4種類の放電モー
ドが入力又は出力パッド1,2に現れる。この4種の放
電モードを第2図を参照して説明する。
【0035】(1)PSモード:ESDがパッドに現
れ、この場合、相対的なアース状態にあるVSSから言
えば、ESDは正極性であるのに対し、VDDはフロー
ティング状態にある。
【0036】(2)NSモード:ESDがパッドに現
れ、この場合、相対的なアース状態にあるVSSから言
えば、ESDは負極性であるのに対し、VDDはフロー
ティング状態にある。
【0037】(3)PDモード:ESDがパッドに現
れ、この場合、相対的なアース状態にあるVDDから言
えば、ESDは正極性であるのに対し、VSSはフロー
ティング状態にある。
【0038】(4)NDモード:ESDがパッドに現
れ、この場合、相対的なアース状態にあるVDDから言
えば、ESDは負極性であるのに対し、VSSはフロー
ティング状態にある。
【0039】I.第1図における符号Aの入力端子部分
について、 (a)正常動作状態下にある場合 PMOS631(NMOS632)のゲートG1(G2
は電気抵抗641(642)を介してVDD(VSS)
に接続されるため、PMOS631(NMOS632)
はオフ状態にある。従って、入力端子ESD防護回路6
は不動作状態となり、入力パッド1より入力された信号
が直接遅延電気抵抗651を通して内部回路3に送られ
る。この時、入力パッド1の入力信号の最高電圧レベル
はダイオード621に規制されるので、内部回路に送ら
れる信号の最高正電位は、例えばVDD+0.6Vとな
る。一方、入力信号の最低電圧レベルはダイオード62
2に規制されるので、内部回路に送られる信号の最低電
圧レベルは、例えばVSS−0.6Vとなる。即ち、こ
の場合、入力パッド1の信号の電圧レベルはVDD+
0.6V〜VSS−0.6Vの間にクランプされる。
【0040】(b)ESDが入力パッド1に現れた場合 (1)PSモードのESDが入力パッド1に現れた場合
(第3図(a)を参照。 第3図(a)における符号E.C.はESDの電流であ
る。):入力パッドに正極性のESDが出現すると電圧
は極めて短時間で立ち上がる。この時の立ち上がり時間
はおよそ5〜15ナノセカンドである。短時間で立ち上
がったESD電圧はキャパシタ612を通して一部の正
電圧をNMOS632のゲート端子G2にカップリング
する。すると、ゲート端子G2とソース端子S2間の電圧
が上昇し、相対的に、NMOS632のドレイン端子D
2おいて必要なスナップバック崩壊電圧を下げることが
できる。従って、NMOS632が極めて短時間で導通
してESD電流をバイパスすると同時に、内部回路素子
における薄酸化層を保護するよう、入力パッド1上の電
圧レベルを比較的低い値にクランプする。
【0041】詳細には、この時入力パッド1のESD電
圧はNMOS632のスナップバック崩壊電圧値付近に
クランプされる。このときのNMOS632のスナップ
バック崩壊電圧は十分に小さい値であるため、内部回路
3におけるゲート酸化層が破壊されないことが保証され
る。
【0042】同時にキャパシタ612においてカップリ
ングして得たG(ゲート)−S(ソース)電圧に比較的
緩慢な放電ルートを与えてNMOS632の導通時間を
延長するように電気抵抗642接続されているため、E
SD電圧の一番有害なピーク電流部分が適切に排除さ
れ、ESDによる内部回路3及びNMOS632の破壊
が防止される。
【0043】上記のようにキャパシタ612及び電気抵
抗642を付加することにより、入力パッド1でESD
が発生したときに、NMOS632が導通するために必
要とされるスナップバック崩壊電圧を下げることができ
る。従って、NMOS632は正常にESD電圧を排除
する機能を発揮して、内部回路3をESDによる破壊か
ら保護することができる。
【0044】(2)NSモードのESDが前記入力パッ
ド1に出現した場合(第3図(b)を参照。第3図
(b)における符号E.C.はESDの電流であ
る。):この場合ダイオード622はESD電流をバイ
パスするため順方向へ導通する。つまり、第1の接続端
子11に入る負極性のESDは、例えばおよそ−0.6
Vにクランプされる。この−0.6Vは内部回路3に対
して何らの破壊作用も起こさないことから、内部回路3
はESDから保護されることとなる。
【0045】(3)PDモードのESD電流が入力パッ
ド1に出現した場合 (第3図(c)を参照。第3図(c)における符号E.
C.はESDの電流である):この場合ダイオード62
1はESD電流をバイパスするため順方向へ導通する。
即ち、第1の接続端子11に入る正極性のESDは、例
えばおよそ+0.6Vにクランプされる。この+0.6
Vは内部回路3に対して何らの破壊作用も起こさないこ
とから、内部回路3はESDから保護されることとな
る。
【0046】(4)NDモードのESD電流が入力パッ
ド1に出現した場合 (第3図(d)を参照。第3図(d)における符号E.
C.はESDの電流である):入力パッドに負極性のE
SDが入力されると電圧は極めて短時間で立ち上がる。
この時の立ち上がり時間はおよそ5〜15ナノセカンド
である。短時間で立ち上がったESDの電圧はキャパシ
タ611(適当な容量値に設計される)を通して一部の
負電圧をPMOS631のゲート端子G1にカップリン
グする。すると、ゲート端子G1とソース端子S1間の負
電位が上昇し、相対的に、PMOS631のドレイン端
子D1において必要なスナップバック崩壊電圧を下げる
ことができる。従って、PMOS631が極めて短時間
で導通してESD電流をバイパスすることができる。
【0047】詳細には、この時入力パッド1のESD負
電圧はPMOS631のスナップバック崩壊電圧値付近
にクランプされる。このときのNMOS632のスナッ
プバック崩壊電圧は十分に小さい値であるため、内部回
路3におけるゲート酸化層が破壊されないことが保証さ
れる。
【0048】同時に、キャパシタ611においてカップ
リングして得たゲート/ソース電圧に比較的緩慢な放電
ルートを与えてPMOS631の導通時間を延長するよ
うに電気抵抗641が接続されているため、ESDの一
番有害なピーク電流部分が完全に排除され、ESDによ
る内部回路3及びPMOS631の破壊が防止される。
【0049】上記のようにキャパシタ611及び電気抵
抗641を付加することにより、入力パッド1でESD
が発生したときに、PMOS631が導通するために必
要とされるスナップバック崩壊電圧を下げることができ
る。従って、PMOS631は正常にESDを排除する
機能を発揮して、内部回路3をESD電流による破壊か
ら保護することができる。
【0050】II.第1図における符号Bの出力端子部分
について (a)正常動作状態下にある場合 PMOS41が導通すると、正電源端子51から駆動電
流が出力され、これが出力パッド2を経由して外部に提
供され、ロードとして使用される。NMOS42が導通
すると、出力パッド2から外部ロード8の電流を汲入れ
る(Sink)ことができる。
【0051】(b)ESDが出力パッド2に出現した場
合: (1)PSモードのESDが出力パッド2に出現した場
合(第4図(e)を参照。第4図(e)における符号
E.C.はESDの電流である):正極性のESDがキ
ャパシタ12を介して一部の正電圧をNMOS42のゲ
ート端子G4にカップリングすると、NMOS42はG
(ゲート)−S(ソース)電圧の上昇によりNMOS4
2のスナップバック崩壊電圧値が下がり容易に導通する
ため、NMOS42自体をESDによる破壊から保護す
る。同時に、前記カップリング作用のカップリング電圧
により、NMOS42のESDに対する防護能力(つま
り、NMOS42がESD電流をバイパスする能力)を
顕著に改善及び向上させることができる。
【0052】(2)NSモードのESDが出力パッド2
に出現した場合(第4図(f)を参照。図中符号E.
C.はESDの電流である):負極性のESDに対しダ
イオード721はESD電流をバイパスする順方向へ導
通する。つまり、第2の接続端子21の負極性のESD
は、例えばおよそ−0.6Vにクランプされる。この−
0.6Vは出力緩衝回路4に対してなんらの破壊作用も
起こさないことから、出力緩衝回路4はESDから保護
されることとなる。
【0053】(3)PDモードのESDが出力パッド2
に出現した場合(第4図(g)を参照。図中の符号E.
C.はESDの電流である):ダイオード721はES
D電流をバイパスするため順方向へ導通する。即ち、第
2の接続端子21の正極性のESDは、例えばおよそ+
0.6Vにクランプされる。この+0.6Vは緩衝装置
4に対して何らの破壊作用も起こさないことから、前記
出力緩衝回路4はESDから保護されることとなる。
【0054】(4)NDモードのESDが出力パッド2
に出現した場合(第4図(h)を参照。図中の符号E.
C.はESDの電流である):負極性のESDがキャパ
シタ711を介してPMOS41のゲート端G3にカッ
プリングすると、PMOS41はゲート/ソース負電圧
の上昇によりPMOS41のスナップバック崩壊電圧が
下がり容易に導通するため、PMOS41自体をESD
による破壊から保護する。同時に、前記カップリング作
用のカップリング電圧によりPMOS41のESDに対
する防護能力(つまり、PMOS41がESD電流をバ
イパスする能力)を顕著に改善及び向上させることがで
きる。
【0055】第5図,第6図はそれぞれ第1図の符号
A,Bにて表示された回路で、P型サブストレート/ツ
インウェルのCMOS技術として実施した場合の素子分
布構造断面図である。
【0056】第5図,第6図において、いずれもP型サ
ブストレート9を有すると共に、このP型サブストレー
ト上方にNウェル101及びPウェル102を備えたツ
インウェルを有する。当然ではあるが、n型サブストレ
ート上にpウェル、nウェル又はツインウェルを設けて
使用することもできる。ダイオード621,622は、
PMOS631及びNMOS632をドーピングして形
成する時にそれぞれPMOS631またはNMOS63
2とP型サブストレート9との間に構成された寄生ダイ
オードである。一方、ダイオード721,722は、P
MOS41とNMOS722をドーピングして形成する
時に、それぞれPMOS41又はNMOS42とP型サ
ブストレート9との間に構成された寄生ダイオードであ
る。
【0057】したがって、第5図,第6図に示されるよ
うに、本発明により形成された回路の構造は極めて簡単
且つ容易に実施できる。
【0058】これは、本発明により形成されたESD防
護回路がICパッケージングにおいて、第7図に示され
るように、僅かの小サイズの体積しか占めていないこと
から裏付けられる。即ち、第1図中の符号Aによって示
された回路のレイアウトはチャンネル幅/チャンネル長
さの比W/L=500/1.0μmを例に示されている
が、キャパシタ611,612はポリシリコンのインサ
ート法で金属式の出力パッド1の真下に重り合せ、オー
バーラップ区域の大きさを調整することにより、キャパ
シタ611,612の容量値を決定する。また、電気抵
抗641,642はポリシリコンを材質として長条の巻
回状に作成されているので、ポリシリコンの長条の長さ
を調整することにより、電気抵抗641,642の抵抗
値を調整することができる。第7図について言えば、キ
ャパシタ611,612の容量値は0.2PF,且つ、
電気抵抗641,642の抵抗値は78.8KΩである
ことが好ましい。勿論、PMOS631及びNMOS6
32の周りに双保護リング(double guard rings)(N
+及びP+ドープ)をサブストレート上に形成すること
により、VDDとVSS間にラッチアップエフェクトが
発生するのを防止している。
【0059】そして、第7図に示された、PMOS63
1,NMOS632、キャパシタ611,612及び電
気抵抗641,642に、100×100μm2サイズ
の出力パッド1を加えても、全サイズは僅かに307×
144.4μm2の大きさしかない。明らかに、本発明
により形成されたESD防護回路はICのレイアウト面
積より大きくなることはない。これにより本発明は製造
コストを増加することなく、ICの集積密度を向上させ
ることができる。
【0060】なお、第1図中に示されたBの回路構成に
ついては、IC中に形成されるパッケージングのレイア
ウト及びそれによりもたらされる効果は第7図に示され
たのと同様であるのでこれについての説明を省略する。
【0061】
【作用】請求項1の構成にしたことにより、ESD電流
をバイパスできると共に、キャパシタカップリング装置
と電位クランプ素子との処理を介して、前記内部回路と
出力緩衝装置とをESD電流による破壊から回避できる
ように保護する静電放電保護装置において、前記キャパ
シタカップリング装置は、ESD電圧が第1又は第4の
信号状態にあるときに適当な電圧レベルを前記ESD防
護回路又は前記出力緩衝装置にカップリングすることに
より、前記ESD防護回路又は前記出力緩衝装置のスナ
ップバック崩壊電圧を効果的に低下させると共に、前記
ESD電圧が第2又は第3の信号状態にあるとき、前記
電位クランプ素子により第1又は第2の接続端子におけ
るESD電圧を低電圧レベルに保持させる。
【0062】
【効果】上記を総合すれば、本発明は、CMOS IC
のレイアウト面積及びコストを増加させることなく、よ
り簡単且つより効果的なESD防護回路を提供し、ES
D電流をバイパスしてIC中の内部回路を保護するとい
う優れた効果を奏する。また、このESD防護回路は製
造技術によりコンパクトに形成されたCMOSIC中に
適用されるので、有用性が極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な一実施の態様を示す回路図であ
る。
【図2】ESDの4種類の放電モードを示した図であ
る。
【図3】第3図(a)〜(d)は本発明の好適な実施の
態様において、入力パッドに出現する4種類ESDの放
電モードに応じた動作状態を示した図である。
【図4】第4図(e)〜(h)は本発明の好適な実施の
態様において、出力パッドに出現する4種類ESDの放
電モードに応じた動作状態を示した図である。
【図5】第5図は、第1図におけるAの回路構成をP型
サブストレート/ツインウェルのCMOS ICとして
実施した場合の素子分布の構造断面図である。
【図6】第6図は、第1図におけるBの回路構成をP型
サブストレート/ツインウェルのCMOS ICとして
実施した場合の素子分布の構造断面図である。
【図7】第1図に示されたA部分の回路構成のレイアウ
ト図である。
【図8】ゲート/ソース電圧(Vgs)に対するスナッ
プバック崩壊電圧の変化を示すグラフである。
【図9】従来CMOS ICの入力端子ESD防護回路
及び出力ダンパーの回路見取り図である。
【符号の説明】
1 入力パッド 2 出力パッド 3 内部回路 4 出力緩衝装置 5 電源 6 入力端子ESD防護回路 7 出力端子ESD防護回路 8 外部ロード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ▲兪▼ 大立 台湾新竹縣竹東鎮中興路4段572巷40弄1 号4F

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力パッドと内部回路との間に設けられ、
    又は出力パッドと出力緩衝装置との間に設けられるES
    D(静電放電)防護装置であって、前記入力パッドと内
    部回路との間に接続される第1の接続端子と、前記出力
    パッド、前記内部回路と前記出力緩衝装置との間に接続
    される第2の接続端子と、前記第1及び第2の接続端子
    に接続され、ESD電流をバイパス出来ると共に、キャ
    パシタカップリング装置と電位クランプ素子との処理を
    介して前記内部回路と出力緩衝装置とを、ESD電流の
    破壊から回避できるように保護するESD電流防護回路
    とを備えてなるキャパシタカップリング式静電放電防護
    装置において、 前記キャパシタカップリング装置が、ESD電圧が第1
    又は第4の信号状態にある時に適当な電圧レベルを前記
    ESD防護回路又は前記出力緩衝装置にカップリングす
    ることにより、前記ESD防護回路又は出力緩衝装置の
    スナップバック崩壊電圧値を低下させると共に、前記E
    SD電圧が第2又は第3の信号状態にある時、前記電位
    クランプ素子により第1又は第2の接続端子におけるE
    SD電圧を低電圧レベルに保持させるようにしたことを
    特徴とするキャパシタカップリング式静電放電防護装
    置。
  2. 【請求項2】前記ESD防護回路は入力端子ESD防護
    回路を備え、この入力端子ESD防護回路は入力端子キ
    ャパシタカップリング装置と入力端子電位クランプ素子
    とにより、前記入力パッドにESD電流が出現した時に
    前記内部回路を保護するよう、前記第1の接続端子から
    前記ESD電流をバイパスすることを特徴とする請求項
    1記載のキャパシタカップリング式静電放電防護装置。
  3. 【請求項3】前記入力端子ESD防護回路は電源端子に
    接続される電流バイパス装置を備え、この電流バイパス
    装置は第1,第2及び第3のエンドポイントを含み、こ
    の第2のエンドポイントは前記電源端子に接続されてお
    り、一方前記第3のエンドポイントは第1の接続端子に
    接続されており、前記電流バイパス装置はMOSトラン
    ジスタで、例えばPチャンネル又はNチャンネルのMO
    Sトランジスタ、又は補強型MOSトランジスタであ
    り、また、前記MOSトランジスタのゲート端子、ソー
    ス端子及びドレイン端子はそれぞれ第1、第2及び第3
    のエンドポイントであり、又は前記MOSトランジスタ
    のゲート端子、ドレイン端子及びソース端子をそれぞれ
    第1,第2及び第3のエンドポイントとしてもよく、ま
    た、前記入力端子キャパシタカップリング装置は第1の
    エンドポイントと第3のエンドポイントの間に接続さ
    れ、前記入力端子キャパシタカップリング装置の電位カ
    ップリング作用により、第1又は第4の信号状態にある
    ESD電圧を、第1のエンドポイントにカップリングし
    て第1のエンドポイントの偏圧電圧レベルを上昇させる
    ことで、前記電流バイパス装置を導通するのに必要なス
    ナップバック崩壊電圧値を効果的に下げて、前記電流バ
    イパス装置を導通させ、これにより、前記ESD電流を
    排除すると共に前記内部回路を保護することを特徴とす
    る請求項2記載のキャパシタカップリング式静電放電防
    護装置。
  4. 【請求項4】前記入力端子ESD防護回路は更に第1及
    び第2のエンドポイントに接続される遅延装置を備え、
    前記入力パッドにESD電流が出現した時に、前記電流
    バイパス装置の導通時間を延長させて適切にESD電流
    を排除すると共に集積回路に信号が正規的に入力された
    時に、前記電流バイパス装置をしてオフ状態にあるよう
    にせしめ、この遅延装置に例えば電気抵抗が設けられる
    ことを特徴とする請求項3記載のキャパシタカップリン
    グ式静電放電防護装置。
  5. 【請求項5】前記入力端子電位クランプ素子は第2及び
    第3のエンドポイントに接続されており、前記ESD電
    圧が第2又は第3の信号状態にある時に前記入力端子電
    位クランプ素子を導通して、第1の接続端子における電
    圧を低電圧レベルに保持させ、その中、前記入力端子電
    位クランプ素子に例えばダイオードが適用されるが、前
    記電流バイパス装置がPチャンネルのMOSトランジス
    タである場合は、前記ダイオードのカソードは第2のエ
    ンドポイントに接続されており、一方前記ダイオードの
    アノードは第3のエンドポイントに接続されており、そ
    して前記電流バイパス装置がNチャンネルのMOSトラ
    ンジスタである場合は、前記ダイオードのアノードは第
    2のエンドポイントに接続されてあると共に、前記ダイ
    オードのカソードは第3のエンドポイントに接続されて
    おり、また、前記ダイオードはMOSトランジスタをド
    ーピングして形成する時にMOSトランジスタとサブス
    トレートとにより構成された寄生ダイオードが適用され
    ることを特徴とする請求項3記載のキャパシタカップリ
    ング式静電放電防護装置。
  6. 【請求項6】前記ESD防護回路は更に出力端子ESD
    防護回路を含み、前記出力端子信号排除装置は出力端子
    キャパシタカップリング装置と出力端子電位クランプ素
    子とにより、前記出力パッドにESD電流が出現した時
    にこのESD電流が前記出力緩衝装置を破壊しないよう
    に防止するが、出力端子キャパシタカップリング装置は
    キャパシタであってもよく、そして前記出力緩衝装置は
    電源端子に接続されており、この出力緩衝装置は第1、
    第2及び第3のエンドポイントを備え、第1のエンドポ
    イントは内部回路に接続され、第2のエンドポイントは
    電源端子に接続され、且つ、第3のエンドポイントは第
    2の接続端子に接続されており、そしてこの出力緩衝装
    置はMOSトランジスタであってもよく、前記MOSト
    ランジスタのゲート端子、ソース端子及びドレイン端子
    はそれぞれ第1、第2、第3のエンドポイントであり、
    又は前記MOSトランジスタのゲート端子、ドレイン端
    子及びソース端子はそれぞれ第1、第2及び第3のエン
    ドポイントであり、更には、前記出力端子キャパシタカ
    ップリング装置は第1及び第3のエンドポイント間に接
    続されており、そして前記出力端子キャパシタカップリ
    ング装置の電位カップリング作用により、第1及び第4
    の信号状態にあるESD電圧を第1のエンドポイントに
    カップリングして第1のエンドポイントの電圧レベルを
    高め、前記出力緩衝装置を導通するのに必要なスナップ
    パック崩壊電圧値を効果的に下げることにより出力緩衝
    装置がESD電流に破壊されないように保護することを
    特徴とする請求項1記載のキャパシタカップリング式静
    電放電防護装置。
  7. 【請求項7】前記出力端子電位クランプ素子は第2及び
    第3のエンドポイントに接続されてあり、前記ESD電
    圧が第2又は第3の信号状態にある時、出力端子電位ク
    ランプ素子を導通させて、第2の接続端子における電圧
    を低電圧レベルに保持させ、そしてこの出力端子電位ク
    ランプ素子はダイオードであってもよく、前記出力緩衝
    装置がPチャンネルのMOSトランジスタの場合は、前
    記ダイオードのカソードは第2のエンドポイントに接続
    され、且つ、前記ダイオードのアノードは第3のエンド
    ポイントに接続されてあり、一方、前記出力緩衝装置が
    NチャンネルMOSトランジスタである場合は、前記ダ
    イオードのアノードは第2のエンドポイントに接続さ
    れ、且つ、前記ダイオードのカソードは第3のエンドポ
    イントに接続されてあり、そして、前記ダイオードは、
    MOSトランジスタをドーピングして形成する際に前記
    MOSトランジスタとサブストレートとにより構成され
    た寄生ダイオードが適用されることを特徴とする請求項
    6記載のキャパシタカップリング式静電放電防護装置。
  8. 【請求項8】前記ESD電流が第1の信号状態にあると
    は、前記ESD電流が入力又は出力パッドに出現した時
    に、相対的なアース状態にある負電源端子に対して言う
    もので、前記ESD電流は正極性であり、そして正電源
    端子はフローティング状態にあり、また、前記ESD電
    流が第2の信号状態にあるとは、前記ESD電流が入力
    又は出力パッドに出現した時に、相対的なアース状態に
    ある負電源端子に対して言うもので、前記ESD電圧は
    負極性であり、そして正電源端子はフローティング状態
    にあり、また、前記ESD電流が第3の信号状態にある
    とは、前記ESD電流が入力又は出力パッドに出現した
    ときに、相対的なアース状態にある正電源端子に対して
    言うもので、前記ESD電圧は正極性であり、そして負
    電源端子はフローティング状態にあり、また前記ESD
    電流が第4の信号状態にあるとは、前記ESD電流が入
    力又は出力パッドに出現した時に、相対的アース状態に
    ある正電源端子に対して言うもので、前記ESD電圧は
    負極性であり、そして負電源端子はフローティング状態
    にあることを特徴とする請求項1、3、5、6または7
    記載のキャパシタカップリング式静電放電防護装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008196885A (ja) * 2007-02-09 2008-08-28 Nec Electronics Corp 半導体装置およびそのテスト方法
JP2011040521A (ja) * 2009-08-10 2011-02-24 Asahi Kasei Electronics Co Ltd 保護回路
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JP2014107760A (ja) * 2012-11-28 2014-06-09 Toshiba Corp 半導体装置
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