JPH0983232A - 基板埋込型アンテナ及び該アンテナを内蔵した携帯無線電話端末 - Google Patents

基板埋込型アンテナ及び該アンテナを内蔵した携帯無線電話端末

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JPH0983232A
JPH0983232A JP24129695A JP24129695A JPH0983232A JP H0983232 A JPH0983232 A JP H0983232A JP 24129695 A JP24129695 A JP 24129695A JP 24129695 A JP24129695 A JP 24129695A JP H0983232 A JPH0983232 A JP H0983232A
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hole
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健 武井
Nobukazu Doi
信数 土居
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洋一 小川
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准一 中川
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輝雄 藤井
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 三次元機構部品削減の基板一体型アンテナを
実現する。 【解決手段】 二面の対向する方形導体パタンを形成
し、上面の方形導体パタンにスロットとスルーホールを
形成し二面の導体パタンを電気的に結合し、該二面の導
体パタン、スルーホールによって囲まれる空間の内部に
該スルーホールと接触することなく該二面の導体パタン
と平行にストリップ導体が形成され、該二面の導体パタ
ンのスルーホールに囲まれている面であってスロットが
形成されていない部分に小孔が形成され、該小孔と電気
的に接触しないスルーホールによって、アンテナを励振
する高周波部品の端子或いは該端子と結合した配線パタ
ンと該ストリップ導体を結合する構造を、4層以上の多
層基板で構成された高周波基板の内部に実現し、該二面
の導体パタン、スルーホールを高周波基板のアース電位
と電気的に結合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はPHS等の携帯無線電話
器に適用する内蔵アンテナに関し、特にコネクタ、同軸
ケーブル等の三次元構造部品を必要としない単一指向性
を有する基板一体型アンテナ及び単一指向性を有するア
ンテナを内蔵した携帯無線電話器に関する。
【0002】
【従来の技術】携帯無線電話器に適用される内蔵アンテ
ナは製造コスト低減の点で、高周波基板に直接実装でき
る構造が望ましい。何故ならば基板への直接実装によ
り、コネクタ、同軸ケーブル等の三次元機構部品を無線
機から削除できるので、部品自体のコストおよび実装工
程の削減を図れるからである。従来技術の基板に直接実
装できるアンテナは、特開平6−177629に示され
る様な逆F型アンテナ、及び特開平5−327331、
6−33421に示される様なプリントアンテナに代表
される。逆F型アンテナはアンテナの上面導体を高周波
回路基板より離して(通常波長の1/10〜1/20)
構成する必要があるため、アンテナは高周波基板上でI
C、分波器等の部品と比べて、部品高が大きくなるので
筐体内に内蔵アンテナを実装した高周波基板の三次元的
部品実装効率が著しく低減し端末小型化の弊害となる問
題があった。プリントアンテナは基板のアース面と充分
な距離(通常1/10以上)を離して実装しないと、ア
ンテナの整合帯域が極端に減少するため、整合回路を別
設置するか、アンテナパターン面の裏面に導体パタン、
部品が存在しない構造にする必要がある。前者の場合、
整合回路の寸法がアンテナの放射導体と同程度になるた
め高周波基板の実装効率が低下する問題が生じていた。
後者の場合、結局アンテナの放射導体を高周波基板の部
品実装部から充分な距離(通常1/10以上)を離して
実装する必要が生じ、アンテナを別に形成し高周波基板
と結合した場合と同等になり、筐体内に高周波基板を収
納するスペースと全く独立に全方向に他の部品の近接設
置(通常1/10以下)を禁止する内蔵アンテナを収納
するスペースが生じ、無線機体積小型化の弊害となって
いた。
【0003】また、従来の携帯無線電話端末ではその筐
体上部から突出した無指向性の引出アンテナあるいは外
付けアンテナが採用されており、特にPHSの端末にお
いては上記各アンテナの長さも短く通話時の人体頭部で
の電磁波エネルギ−吸収による携帯無線電話端末の感度
低下が問題となっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術の問題を
克服すべく、本発明の目的は、コネクタ、同軸ケーブル
等の三次元機構部品の削減を可能とする単一指向性を有
する基板一体型アンテナを、高周波基板の実装効率を低
減することなく実現することにある。
【0005】また、本発明の他の目的は、人体頭部での
電磁波エネルギ吸収を回避した携帯無線電話端末を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題は、二面の対向
する方形導体パタンを形成し、上面の方形導体パタンに
スロットを形成し、該スロットを取り囲むように方形導
体パタン中に方形にスルーホールを形成し二面の導体パ
タンを電気的に結合し、該二面の導体バタン、スルーホ
ールによって囲まれる空間の内部に該スルーホールと接
触することなく該二面の導体パタンと平行にストリップ
導体が形成され、該二面の何れかの面の導体パタン中の
スルーホールに囲まれている部分に小孔が形成され、該
小孔と電気的に接触することなくスルーホールによっ
て、アンテナを励振する高周波部品の端子或いは該端子
と結合した配線パタンと該ストリップ導体を結合する構
造を、4層以上の多層基板で構成された高周波基板の内
部に実現し、該二面の導体パタン、スルーホールを高周
波基板のアース電位と電気的に結合し、導体パタンに形
成されたスロットの上方部に如何なる配線パタン、高周
波部品も形成されない構造により解決される。さらに、
上記構造のアンテナを携帯無線電話端末に、ストリップ
導体が操作面(スピ−カ、操作ボタン等が配置されてい
る面)側、スロットが操作面の逆側となる如く内蔵し、
アンテナの単一指向性の方向が人体頭部と逆方向とする
ことにより解決される。
【0007】
【作用】二面の方形導体パタンとこれら導体パタンを電
気的に結合する方形ループ状に形成されたスルーホール
で構成される空間は方形共振器として動作する。この方
形共振器内にはストリップ導体が同方形共振器の上、下
面導体と平行に構成されるので、アンテナを励振する高
周波部品の端子から供給された高周波電力は、端子に結
合するスルーホールを介し、該ストリップ導体によっ
て、方形共振器内部に蓄積される。この方形共振器の上
部にはスロットが形成されており、該スロットの上方に
は、部品、導体パタン等の電磁波の進行を妨げる物体が
存在しないので、該共振器内に蓄積された高周波電力は
スロットより外部空間に放射される。上記説明より本構
造は多層基板中にスロットアンテナが形成されたことに
他ならない。スロットアンテナはスロット近傍から電力
集中して、外部空間に放射するので、二面の方形導体パ
タンの、スロット近傍を除く部分はアース電位であるの
で、多層基板のアース基板として活用でき、多層基板の
アース基板の一部に置き換えることができるので、該多
層基板の実装効率向上が可能となる。本構造では、アン
テナの給電が、多層基板中のスルーホールにによって実
現されるので、アンテナを励振するための、コネクタ、
同軸ケーブル等の三次元機構部品が不要となり、端末を
実現する際の部品コスト低減、実装工数低減が可能とな
る。また、上、下面導体と平行に構成されるストリップ
導体を包含する方形共振器内は、同軸共振器と同等の動
作をするので、従来技術(特開平5−14047)で知
られているよう極めて薄い構造(波長の1/100以
下)で広いアンテナの整合帯域を実現することができ
る。このため、1GHz以上の無線通信システムに本構
造のアンテナを適用すれば、アンテナ自体の厚みを2m
m以下にすることができ、従来技術の端末実装効率(多
層基板厚:1〜2mm)を損なうことなく本アンテナを
多層基板に埋め込むことができ、本発明の技術により無
線機の小型化を実現できる。さらに、携帯無線電話端末
の使用者は端末のスピ−カを耳にあてて使用するため必
然的に操作面が使用者の方を向き、アンテナのスロット
を使用者とは反対の方向に向けることができ、高周波の
吸収体である人体の方向への電波の放射が抑制されるた
め、通話時に引出アンテナあるいは外付けアンテナの端
末の感度を凌ぐ携帯無線電話端末を実現することができ
る。
【0008】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例を図1を用いて
説明する。図1は本発明からなる4層基板で構成される
基板一体型アンテナの一実施例の断面図と各層の斜視図
である。断面図は、第一層の斜視図で示されるA−A’
を切断面としている。第一層は部品実装面で、高周波部
品100と部品間を結合する配線パタン200が実装、
形成されている。第二層はアース面であり、導体を削除
してスロット1が形成されスロット1を方形に取り囲む
ように共振器壁用スルーホール2が形成される。第3層
は例えば制御線が形成される層で第二層の小孔を電気的
に接触なく貫通し第一層の回路素子に制御信号伝送用ス
ルーホール5を通し制御信号線配線パタン7によって伝
送される制御信号を供給する。第三層には共振器壁用ス
ルーホール2によって囲まれた領域に、ストリップ導体
6が該スルーホール2と電気的に接触することなく形成
される。高周波電力が第一層の回路部品よりアンテナ給
電用スルーホール3によって、第二層の小孔を電気的に
接触なく貫通しストリップ導体6に給電される。ストリ
ップ導体6に給電された高周波電力は、第二層に形成さ
れたスロットより第一層と第二層の間に存在する誘電体
層300を介し自由空間中に放射される。第4層は例え
ば電源供給線が形成される層で、第二層の小孔を電気的
に接触なく貫通し第一層の回路素子に電源供給線用スル
ーホール4を通し電源供給線パタン8によって伝送され
る電源電力を供給する。第四層にはスルーホール2を包
含する導体パタン9が、電源供給線8と電気的に接触す
ることなく形成され、第二層のアース導体と共振器壁用
スルーホール2によって多層基板中に方形共振器を実現
している。この構造が方形共振器として動作するために
共振器壁用スルーホール2の間隔はアンテナの励振波長
の1/200以下にする。本実施例によれば多層基板中
にスロットアンテナを構成でき、コネクタ、同軸ケーブ
ル等のアンテナ励振用の三次元機構部品を削除できるの
で、端末の低価格化に効果がある。また、スロットアン
テナを構成する構造のうちスロットが構成されている導
体面うちスロットが形成されている部分の近傍を除いた
部分が高周波回路のアース面として使用されているの
で、多層基板のうちアンテナを構成している部分を取り
出して、高周波回路基板に結合する場合に比べて、アン
テナを含む高周波部品の実装効率が上昇し端末を小型化
する効果がある。
【0009】本発明の第2の実施例を図2を用いて説明
する。図2は本発明からなる4層基板で構成される基板
一体型アンテナの他の実施例の断面図と各層の斜視図で
ある。断面図は、第一層の斜視図で示されるA−A’を
切断面としている。第一層は部品実装面で、高周波部品
100と部品間を結合する配線パタン200が実装、形
成されている。同層には該高周波部品と該配線パタンと
電気的に接触することなく方形導体パタン10が形成さ
れ、該導体パタンの導体を削除してスロット1が形成さ
れスロット1を方形に取り囲むように共振器壁用スルー
ホール2が形成される。第二層は例えば制御線が形成さ
れる層で貫通し第一層の回路素子に制御信号伝送用スル
ーホール5を通し制御信号線配線パタン7によって伝送
される制御信号を供給する。第二層には共振器壁用スル
ーホール2によって囲まれた領域に、ストリップ導体6
が該スルーホール2と電気的に接触することなく形成さ
れる。ストリップ導体6は該スルーホール2の間隙を通
して、該スルーホール2で囲まれた領域から外の領域に
伸びる。ストリップ導体6のこの外の領域に伸びた部分
に、高周波電力が第一層の回路部品よりアンテナ給電用
スルーホール3によって給電される。第三層はアース層
であり、共振器壁用スルーホール2によって第一層の方
形導体パタン10と電気的に結合される。第4層は例え
ば電源供給線が形成される層で、第三層の小孔を電気的
に接触なく貫通し第一層の回路素子に電源供給線用スル
ーホール4を通し電源供給線パタン8によって伝送され
る電源電力を供給する。共振器壁用スルーホール2の間
隔は、第一層の方形導体パタン10及び第三層アースパ
タンと共に方形共振器箱を構成するためにアンテナの励
振波長の1/200以下にする必要があるが、第二層の
ストリップ導体6が貫通する部分は、ストリップ導体6
と共振器壁用スルーホール2が電気的に非接触で有るよ
うに形成される。本実施例によれば多層基板中にスロッ
トアンテナを構成でき、コネクタ、同軸ケーブル等のア
ンテナ励振用の三次元機構部品を削除できるので、端末
の低価格化に効果がある。
【0010】本発明の第3の実施例を図3を用いて説明
する。図3は本発明からなる4層基板で構成される基板
一体型アンテナの他の実施例の断面図と各層の斜視図で
ある。断面図は、第一層の斜視図で示されるA−A’を
切断面としている。第一層は部品実装面で、高周波部品
100と部品間を結合する配線パタン200が実装、形
成されている。第二層はアース層である。第三層は例え
ば制御線が形成される層で第二層の小孔を電気的に接触
なく貫通し第一層の回路素子に制御信号伝送用スルーホ
ール5を通し制御信号線配線パタン7によって伝送され
る制御信号を供給する。第三層には共振器壁用スルーホ
ール2によって囲まれた領域に、ストリップ導体6が該
スルーホール2と電気的に接触することなく形成され
る。高周波電力が第一層の回路部品よりアンテナ給電用
スルーホール3によって、第二層の小孔を電気的に接触
なく貫通しストリップ導体6に給電される。第4層は例
えば電源供給線が形成される層で、第二層の小孔を電気
的に接触なく貫通し第一層の回路素子に電源供給線用ス
ルーホール4を通し電源供給線パタン8によって伝送さ
れる電源電力を供給する。第四層にはスルーホール2を
包含する方形導体パタン10が、電源供給線8と電気的
に接触することなく形成され、同方形パタン10のスル
ーホール2で囲まれた領域にはスロット1が形成され、
第二層のアース導体と共振器壁用スルーホール2によっ
て多層基板中に方形共振器を実現している。この構造が
方形共振器として動作するために共振器壁用スルーホー
ル2の間隔はアンテナの励振波長の1/200以下にす
る。本実施例によれば多層基板中にスロットアンテナを
構成でき、コネクタ、同軸ケーブル等のアンテナ励振用
の三次元機構部品を削除できるので、端末の低価格化に
効果がある。また、スロットアンテナを構成する構造の
うちスロットが形成されていない導体面が高周波回路の
アース面として使用されているので、第一図の実施例と
比べてアンテナを含む高周波部品の実装効率が上昇する
効果がある。
【0011】本発明の第4の実施例を図4を用いて説明
する。図4は本発明からなる4層基板で構成される基板
一体型アンテナの他の実施例の断面図と各層の斜視図で
ある。断面図は、第一層の斜視図で示されるA−A’を
切断面としている。第一層は部品実装面で、高周波部品
100と部品間を結合する配線パタン200が実装、形
成されている。同層には該高周波部品と該配線パタンと
電気的に接触することなく方形導体パタン10が形成さ
れ、方形に取り囲むように共振器壁用スルーホール2が
形成される。第二層は例えば制御線が形成される層で貫
通し第一層の回路素子に制御信号伝送用スルーホール5
を通し制御信号線配線パタン7によって伝送される制御
信号を供給する。第二層には共振器壁用スルーホール2
によって囲まれた領域に、ストリップ導体6が該スルー
ホール2と電気的に接触することなく形成される。スト
リップ導体6は該スルーホール2の間隙を通して、該ス
ルーホール2で囲まれた領域から外の領域に伸びる。ス
トリップ導体6のこの外の領域に伸びた部分に、高周波
電力が第一層の回路部品よりアンテナ給電用スルーホー
ル3によって給電される。第三層はアース層であり、共
振器壁用スルーホール2によって第一層の方形導体パタ
ン10と電気的に結合される。第三層のスルーホール2
によって囲まれた領域には導体パタンを取り去りスロッ
ト1が形成される。第4層は例えば電源供給線が形成さ
れる層で、第三層の小孔を電気的に接触なく貫通し第一
層の回路素子に電源供給線用スルーホール4を通し電源
供給線パタン8によって伝送される電源電力を供給す
る。共振器壁用スルーホール2の間隔は、第一層の方形
導体パタン10及び第三層アースパタンと共に方形共振
器箱を構成するためにアンテナの励振波長の1/200
以下にする必要があるが、第二層のストリップ導体6が
貫通する部分は、ストリップ導体6と共振器壁用スルー
ホール2が電気的に非接触で有るように形成される。本
実施例による効果は第二図による実施例と同様である。
【0012】本発明の第5の実施例を図5を用いて説明
する。図5は本発明からなる4層基板で構成される基板
一体型アンテナの他の実施例の断面図と各層の斜視図で
ある。断面図は、第一層の斜視図で示されるA−A’を
切断面としている。第一層は部品実装面で、高周波部品
100と部品間を結合する配線パタン200が実装、形
成されている。同層には該高周波部品と該配線パタンと
電気的に接触することなく方形導体パタン10が形成さ
れ、方形に取り囲むように共振器壁用スルーホール2が
形成される。第二層は例えば制御線が形成される層で貫
通し第一層の回路素子に制御信号伝送用スルーホール5
を通し制御信号線配線パタン7によって伝送される制御
信号を供給する。第二層には共振器壁用スルーホール2
によって囲まれた領域に、ストリップ導体6が該スルー
ホール2と電気的に接触することなく形成される。スト
リップ導体6は該スルーホール2の間隙を通して、該ス
ルーホール2で囲まれた領域から外の領域に伸びる。ス
トリップ導体6のこの外の領域に伸びた部分に、高周波
電力が第一層の回路部品よりアンテナ給電用スルーホー
ル3によって給電される。第三層はアース層であり、共
振器壁用スルーホール2によって第一層の方形導体パタ
ン10と電気的に結合されるが、スルーホール2が形成
する共振器壁のうち、ストリップ導体6を貫通させる面
のみに結合線を持つようにする。第四層は例えば電源供
給線が形成される層で、第三層の小孔を電気的に接触な
く貫通し第一層の回路素子に電源供給線用スルーホール
4を通し電源供給線パタン8によって伝送される電源電
力を供給する。第四層にはスルーホール2を包含する方
形導体パタン11が、電源供給線8と電気的に接触する
ことなく形成され、同方形パタン11のスルーホール2
で囲まれた領域にはスロット1が形成され、第一層の方
形導体パタン10と共振器壁用スルーホール2によって
多層基板中に方形共振器を実現している。共振器壁用ス
ルーホール2の間隔は、第一層の方形導体パタン10及
び第四層の方形導体パタン11と共に方形共振器箱を構
成するためにアンテナの励振波長の1/200以下にす
る必要があるが、第二層のストリップ導体6が貫通する
部分は、ストリップ導体6と共振器壁用スルーホール2
が電気的に非接触で有るように形成される。本実施例に
よれば第四図による実施例と比べて、方形共振器の厚さ
を増大できるので、アンテナの整合帯域を拡大する効果
がある。
【0013】本発明の第6の実施例を図6を用いて説明
する。図6は本発明からなる4層基板で構成される基板
一体型アンテナの第6の実施例の断面図と各層の斜視図
である。断面図は、第一層の斜視図で示されるA−A’
を切断面としている。第一層は部品実装面で、高周波部
品100と部品間を結合する配線パタン200が実装、
形成されている。同層には該高周波部品と該配線パタン
と電気的に接触することなく方形導体パタン11が形成
され、方形に取り囲むように共振器壁用スルーホール2
が形成され、同方形パタン11のスルーホール2で囲ま
れた領域にはスロット1が形成される。第二層は例えば
制御線が形成される層で貫通し第一層の回路素子に制御
信号伝送用スルーホール5を通し制御信号線配線パタン
7によって伝送される制御信号を供給する。第二層には
共振器壁用スルーホール2によって囲まれた領域に、ス
トリップ導体6が該スルーホール2と電気的に接触する
ことなく形成される。ストリップ導体6は該スルーホー
ル2の間隙を通して、該スルーホール2で囲まれた領域
から外の領域に伸びる。ストリップ導体6のこの外の領
域に伸びた部分に、高周波電力が第一層の回路部品より
アンテナ給電用スルーホール3によって給電される。第
三層はアース層であり、共振器壁用スルーホール2によ
って第一層の方形導体パタン11と電気的に結合される
が、スルーホール2が形成する共振器壁のうち、ストリ
ップ導体6を貫通させる面のみに結合線を持つようにす
る。第四層は例えば電源供給線が形成される層で、第三
層の小孔を電気的に接触なく貫通し第一層の回路素子に
電源供給線用スルーホール4を通し電源供給線パタン8
によって伝送される電源電力を供給する。第四層にはス
ルーホール2を包含する方形導体パタン10が、電源供
給線8と電気的に接触することなく形成され、第一層の
方形導体パタン11と共振器壁用スルーホール2によっ
て多層基板中に方形共振器を実現している。共振器壁用
スルーホール2の間隔は、第一層の方形導体パタン11
及び第四層の方形導体パタン10と共に方形共振器箱を
構成するためにアンテナの励振波長の1/200以下に
する必要があるが、第二層のストリップ導体6が貫通す
る部分は、ストリップ導体6と共振器壁用スルーホール
2が電気的に非接触で有るように形成される。本実施例
にる効果は第五図による実施例の効果と同様である。
【0014】本発明の第7の実施例を図7を用いて説明
する。図7は本発明からなる4層基板で構成される基板
一体型アンテナの第7の実施例の断面図と各層の斜視図
である。断面図は、第一層の斜視図で示されるA−A’
を切断面としている。第一層は部品実装面で、高周波部
品100と部品間を結合する配線パタン200が実装、
形成されている。同層には該高周波部品と該配線パタン
と電気的に接触することなく方形導体パタン10が形成
され、方形に取り囲むように共振器壁用スルーホール2
が形成される。第二層はアース層であり、共振器壁用ス
ルーホール2によって第一層の方形導体パタン10と電
気的に結合されるが、スルーホール2が形成する共振器
壁のうち、ストリップ導体6を貫通させる面のみに結合
線を持つようにする。第三層は例えば制御線が形成され
る層で貫通し第一層の回路素子に制御信号伝送用スルー
ホール5を通し制御信号線配線パタン7によって伝送さ
れる制御信号を供給する。第三層には共振器壁用スルー
ホール2によって囲まれた領域に、ストリップ導体6が
該スルーホール2と電気的に接触することなく形成され
る。ストリップ導体6は該スルーホール2の間隙を通し
て、該スルーホール2で囲まれた領域から外の領域に伸
びる。ストリップ導体6のこの外の領域に伸びた部分
に、高周波電力が第一層の回路部品より、第二層の小孔
を電気的に接触なく貫通するアンテナ給電用スルーホー
ル3によって給電される。第四層は例えば電源供給線が
形成される層で、第二層の小孔を電気的に接触なく貫通
し第一層の回路素子に電源供給線用スルーホール4を通
し電源供給線パタン8によって伝送される電源電力を供
給する。第四層にはスルーホール2を包含する方形導体
パタン11が、電源供給線8と電気的に接触することな
く形成され、同方形パタン11のスルーホール2で囲ま
れた領域にはスロット1が形成され、第一層の方形導体
パタン10と共振器壁用スルーホール2によって多層基
板中に方形共振器を実現している。共振器壁用スルーホ
ール2の間隔は、第一層の方形導体パタン10及び第四
層の方形導体パタン11と共に方形共振器箱を構成する
ためにアンテナの励振波長の1/200以下にする必要
があるが、第二層のストリップ導体6が貫通する部分
は、ストリップ導体6と共振器壁用スルーホール2が電
気的に非接触で有るように形成される。本実施例による
効果は第四図による実施例による効果と同様である。
【0015】本発明の第8の実施例を図8を用いて説明
する。図8は本発明からなる4層基板で構成される基板
一体型アンテナの第8の実施例の断面図と各層の斜視図
である。断面図は、第一層の斜視図で示されるA−A’
を切断面としている。第一層は部品実装面で、高周波部
品100と部品間を結合する配線パタン200が実装、
形成されている。同層には該高周波部品と該配線パタン
と電気的に接触することなく方形導体パタン11が形成
され、方形に取り囲むように共振器壁用スルーホール2
が形成され、同方形パタン11のスルーホール2で囲ま
れた領域にはスロット1が形成される。第二層はアース
層であり、共振器壁用スルーホール2によって第一層の
方形導体パタン11と電気的に結合されるが、スルーホ
ール2が形成する共振器壁のうち、ストリップ導体6を
貫通させる面のみに結合線を持つようにする。第三層は
例えば制御線が形成される層で貫通し第一層の回路素子
に制御信号伝送用スルーホール5を通し制御信号線配線
パタン7によって伝送される制御信号を供給する。第三
層には共振器壁用スルーホール2によって囲まれた領域
に、ストリップ導体6が該スルーホール2と電気的に接
触することなく形成される。ストリップ導体6は該スル
ーホール2の間隙を通して、該スルーホール2で囲まれ
た領域から外の領域に伸びる。ストリップ導体6のこの
外の領域に伸びた部分に、高周波電力が第一層の回路部
品より第二層の小孔を電気的に接触なく貫通するアンテ
ナ給電用スルーホール3によって給電される。第四層は
例えば電源供給線が形成される層で、第二層の小孔を電
気的に接触なく貫通し第一層の回路素子に電源供給線用
スルーホール4を通し電源供給線パタン8によって伝送
される電源電力を供給する。第四層にはスルーホール2
を包含する方形導体パタン10が、電源供給線8と電気
的に接触することなく形成され、第一層の方形導体パタ
ン11と共振器壁用スルーホール2によって多層基板中
に方形共振器を実現している。共振器壁用スルーホール
2の間隔は、第一層の方形導体パタン11及び第四層の
方形導体パタン10と共に方形共振器箱を構成するため
にアンテナの励振波長の1/200以下にする必要があ
るが、第三層のストリップ導体6が貫通する部分は、ス
トリップ導体6と共振器壁用スルーホール2が電気的に
非接触で有るように形成される。本実施例にる効果は第
六図による実施例の効果と同様である。
【0016】本発明の第9の実施例を図9を用いて説明
する。図9は本発明からなる6層基板で構成される基板
一体型アンテナの第9の実施例の断面図と各層の斜視図
である。断面図は、第一層の斜視図で示されるA−A’
を切断面としている。図2による実施例の第四層に続い
て第五層、第六層が形成される。第六層は第一層と同じ
く部品実装面であり、第五層は第二層と同じく例えば制
御線が形成される層で第六層の回路部品に制御信号を供
給する。本実施例では、多層基板のアース層を境に、ア
ンテナ及び第一層に形成される高周波回路を含む回路ブ
ロックと第六層に形成される回路ブロックを形成できる
ので、お互いの干渉を避けるべき回路ブロックを一枚の
多層基板にアンテナも含めて実現できるので、端末の小
型化に効果がある。
【0017】本発明の第10の実施例を図10を用いて
説明する。図10は本発明からなる6層基板で構成され
る基板一体型アンテナの第10の実施例の断面図と各層
の斜視図である。断面図は、第一層の斜視図で示される
A−A’を切断面としている。図1による実施例の第四
層に続いて第五層、第六層が形成される。第六層は第一
層と同じく部品実装面であり、第五層は第二層と同じく
例えば制御線が形成される層で第六層の回路部品に制御
信号を供給する。本実施例の効果は、図2からなる実施
例に対して図9からなる実施例の効果と同様である。
【0018】本発明の第11の実施例を図11を用いて
説明する。図11は本発明からなる6層基板で構成され
る基板一体型アンテナの第11の実施例の断面図と各層
の斜視図である。断面図は、第一層の斜視図で示される
A−A’を切断面としている。図6による実施例の第四
層に続いて第五層、第六層が形成される。第六層は第一
層と同じく部品実装面であり、第五層は第二層と同じく
例えば制御線が形成される層で第六層の回路部品に制御
信号を供給する。本実施例の効果は、図6からなる実施
例に対して図9からなる実施例の効果と同様である。
【0019】本発明の第12の実施例を図12を用いて
説明する。図12は本発明からなる6層基板で構成され
る基板一体型アンテナの第12の実施例の断面図と各層
の斜視図である。断面図は、第一層の斜視図で示される
A−A’を切断面としている。図8による実施例の第四
層に続いて第五層、第六層が形成される。第六層は第一
層と同じく部品実装面であり、第五層は第二層と同じく
例えば制御線が形成される層で第六層の回路部品に制御
信号を供給する。本実施例の効果は、図8からなる実施
例に対して図9からなる実施例の効果と同様である。
【0020】本発明の第13の実施例を図13を用いて
説明する。図13は本発明からなる6層基板で構成され
る基板一体型アンテナの第13の実施例の断面図と各層
の斜視図である。断面図は、第一層の斜視図で示される
A−A’を切断面としている。第一層は部品実装面で、
高周波部品100と部品間を結合する配線パタン200
が実装、形成されている。同層には該高周波部品と該配
線パタンと電気的に接触することなく方形導体パタン1
1が形成され、方形に取り囲むように共振器壁用スルー
ホール2が形成され、同方形パタン11のスルーホール
2で囲まれた領域にはスロット1が形成される。第二層
は例えば制御線が形成される層で第一層の回路素子に制
御信号伝送用スルーホール5を通し制御信号線配線パタ
ン7によって伝送される制御信号を供給する。第二層に
は共振器壁用スルーホール2によって囲まれた領域に、
ストリップ導体6が該スルーホール2と電気的に接触す
ることなく形成される。ストリップ導体6は該スルーホ
ール2の間隙を通して、該スルーホール2で囲まれた領
域から外の領域に伸びる。ストリップ導体6のこの外の
領域に伸びた部分に、高周波電力が第一層の回路部品よ
りアンテナ給電用スルーホール3によって給電される。
第三層はアース層であり、共振器壁用スルーホール2に
よって第一層の方形導体パタン11と電気的に結合され
るが、スルーホール2が形成する共振器壁のうち、スト
リップ導体6を貫通させる面でのみ結合線するようにす
る。第四層は例えば電源供給線が形成される層で、第三
層の小孔を電気的に接触なく貫通し第一層の回路素子に
電源供給線用スルーホール4を通し電源供給線パタン8
によって伝送される電源電力を供給する。第六層は第一
層と同じく部品搭載面である。第五層は第二層と同じく
制御線が形成される層であり第六層の回路素子に第二の
制御信号伝送用スルーホール20を通し第二の制御信号
線配線パタン21によって伝送される制御信号を供給す
る。第五層にはスルーホール2を包含する方形導体パタ
ン10が、第二の制御信号線配線パタン21と電気的に
接触することなく形成され、第一層の方形導体パタン1
1と共振器壁用スルーホール2によって多層基板中に方
形共振器を実現している。該スルーホール2で囲まれた
空間において、第三層、第四層には導体パタンが存在し
ない。共振器壁用スルーホール2の間隔は、第一層の方
形導体パタン11及び第五層の方形導体パタン10と共
に方形共振器箱を構成するためにアンテナの励振波長の
1/200以下にする必要があるが、第二層のストリッ
プ導体6が貫通する部分は、ストリップ導体6と共振器
壁用スルーホール2が電気的に非接触で有るように形成
される。本実施例によれば、方形共振器の厚さが増加す
るので図6の実施例と比べて、アンテナの整合帯域を増
加させる効果がある。
【0021】本発明の第14の実施例を図14を用いて
説明する。図14は本発明からなる6層基板で構成され
る基板一体型アンテナの第14の実施例の断面図と各層
の斜視図である。断面図は、第一層の斜視図で示される
A−A’を切断面としている。第一層は部品実装面で、
高周波部品100と部品間を結合する配線パタン200
が実装、形成されている。同層には該高周波部品と該配
線パタンと電気的に接触することなく方形導体パタン1
1が形成され、方形に取り囲むように共振器壁用スルー
ホール2が形成され、同方形パタン11のスルーホール
2で囲まれた領域にはスロット1が形成される。第二層
は例えば制御線が形成される層で第一層の回路素子に制
御信号伝送用スルーホール5を通し制御信号線配線パタ
ン7によって伝送される制御信号を供給する。第二層に
は共振器壁用スルーホール2によって囲まれた領域に、
ストリップ導体6が該スルーホール2と電気的に接触す
ることなく形成される。ストリップ導体6は該スルーホ
ール2の間隙を通して、該スルーホール2で囲まれた領
域から外の領域に伸びる。ストリップ導体6のこの外の
領域に伸びた部分に、高周波電力が第一層の回路部品よ
りアンテナ給電用スルーホール3によって給電される。
第三層はアース層であり、共振器壁用スルーホール2に
よって第一層の方形導体パタン11と電気的に結合され
るが、スルーホール2が形成する共振器壁のうち、スト
リップ導体6を貫通させる面でのみ結合するようにす
る。第四層は例えば電源供給線が形成される層で、一層
の回路素子に第三層の小孔を電気的に接触なく貫通する
電源供給線用スルーホール4を通し電源供給線パタン8
によって伝送される電源電力を供給する。第六層は第一
層と同じく部品搭載面である。第五層は第二層と同じく
制御線が形成される層であり第六層の回路素子に第二の
制御信号伝送用スルーホール20を通し第二の制御信号
線配線パタン30によって伝送される制御信号を供給す
る。第六層にはスルーホール2を包含する方形導体パタ
ン10が、搭載部品及び配線パタンと電気的に接触する
ことなく形成され、第一層の方形導体パタン11と共振
器壁用スルーホール2によって多層基板中に方形共振器
を実現している。該スルーホール2で囲まれた空間にお
いて、第三層、第四層、第五層には導体パタンが存在し
ない。共振器壁用スルーホール2の間隔は、第一層の方
形導体パタン11及び第五層の方形導体パタン10と共
に方形共振器箱を構成するためにアンテナの励振波長の
1/200以下にする必要があるが、第二層のストリッ
プ導体6が貫通する部分は、ストリップ導体6と共振器
壁用スルーホール2が電気的に非接触で有るように形成
される。本実施例によれば、方形共振器の厚さが増加す
るので図13の実施例と比べて、アンテナの整合帯域を
増加させる効果がある。
【0022】本発明の第15の実施例を図15を用いて
説明する。図15は本発明からなる6層基板で構成され
る基板一体型アンテナの第15の実施例の断面図と各層
の斜視図である。断面図は、第一層の斜視図で示される
A−A’を切断面としている。第一層は部品実装面で、
高周波部品100と部品間を結合する配線パタン200
が実装、形成されている。同層には該高周波部品と該配
線パタンと電気的に接触することなく方形導体パタン1
1が形成され、該方形パタン11にはスロット1が形成
され、該スロット1を方形に取り囲むように共振器壁用
スルーホール2が形成される。第二層は例えば制御線が
形成される層で貫通し第一層の回路素子に制御信号伝送
用スルーホール5を通し制御信号線配線パタン7によっ
て伝送される制御信号を供給する。第二層には共振器壁
用スルーホール2によって囲まれた領域に、ストリップ
導体6が該スルーホール2と電気的に接触することなく
形成される。ストリップ導体6は該スルーホール2の間
隙を通して、該スルーホール2で囲まれた領域から外の
領域に伸びる。ストリップ導体6のこの外の領域に伸び
た部分に、高周波電力が第一層の回路部品よりアンテナ
給電用スルーホール3によって給電される。第三層はア
ース層であり、共振器壁用スルーホール2によって第一
層の方形導体パタン11と電気的に結合される。第四層
は例えば電源供給線が形成される層で、第一層の回路素
子に第三層の小孔を電気的に接触なく貫通する電源供給
線用スルーホール4を通し電源供給線パタン8によって
伝送される電源電力を供給する。第六層は第一層と同じ
く部品搭載面である。第五層は第二層と同じく例えば制
御線が形成される層であり第六層の回路素子に第二の制
御信号伝送用スルーホール20を通し第二の制御信号線
配線パタン30によって伝送される制御信号を供給す
る。第六層にはスルーホール2を包含する第二の方形導
体パタン13が、搭載部品及び配線パタンと電気的に接
触することなく形成され、同方形パタン13のスルーホ
ール2で囲まれた領域には第二のスロット14が形成さ
れる。第三層のアース面と第一層の方形導体パタン11
と共振器壁用スルーホール2によって、また第三層のア
ース面と第六層の方形導体パタン13と共振器壁用スル
ーホール2によって多層基板中に2つの独立な方形共振
器を実現している。第四層には共振器壁用スルーホール
2によって囲まれた領域に、第二のストリップ導体16
が該スルーホール2と電気的に接触することなく形成さ
れる。第二のストリップ導体16は該スルーホール2の
間隙を通して、該スルーホール2で囲まれた領域から外
の領域に伸びる。第二のストリップ導体16のこの外の
領域に伸びた部分に、第三層の小孔を電気的に接触なく
貫通し高周波電力が第一層の回路部品より第二のアンテ
ナ給電用スルーホール15によって給電される。該スル
ーホール2で囲まれた空間において、第五層には導体パ
タンが存在しない。共振器壁用スルーホール2の間隔
は、第一層の方形導体パタン11及び第六層の第二の方
形導体パタン13と共に方形共振器箱を構成するために
アンテナの励振波長の1/200以下にする必要がある
が、第二層のストリップ導体6及び第四層のストリップ
導体16が貫通する部分は、ストリップ導体6及びスト
リップ導体16と共振器壁用スルーホール2が電気的に
非接触で有るように形成される。本実施例によれば電気
的に独立の2つのアンテナを単一多層基板中に実現出き
るので、ダイハシチ機能を有する端末を小形に実現でき
る効果がある。
【0023】本発明の第16の実施例を図16を用いて
説明する。図16は本発明からなる6層基板で構成され
る基板一体型アンテナの第16の実施例の断面図と各層
の斜視図である。断面図は、第一層の斜視図で示される
A−A’を切断面としている。第一層は部品実装面で、
高周波部品100と部品間を結合する配線パタン200
が実装、形成されている。同層には該高周波部品と該配
線パタンと電気的に接触することなく方形導体パタン1
1が形成され、該方形パタン11にはスロット1が形成
され、該スロット1を方形に取り囲むように共振器壁用
スルーホール2が形成される。第二層は例えば制御線が
形成される層で第一層の回路素子に制御信号伝送用スル
ーホール5を通し制御信号線配線パタン7によって伝送
される制御信号を供給する。第二層には共振器壁用スル
ーホール2によって囲まれた領域に、ストリップ導体6
が該スルーホール2と電気的に接触することなく形成さ
れる。ストリップ導体6は該スルーホール2の間隙を通
して、該スルーホール2で囲まれた領域から外の領域に
伸びる。ストリップ導体6のこの外の領域に伸びた部分
に、高周波電力が第一層の回路部品よりアンテナ給電用
スルーホール3によって給電される。第三層はアース層
であり、共振器壁用スルーホール2によって第一層の方
形導体パタン11と電気的に結合される。第四層は例え
ば電源供給線が形成される層で、第一層の回路素子に第
三層の小孔を電気的に接触なく貫通する電源供給線用ス
ルーホール4を通し電源供給線パタン8によって伝送さ
れる電源電力を供給する。第六層は第一層と同じく部品
搭載面である。第五層は第二層と同じく例えば制御線が
形成される層であり第六層の回路素子に第二の制御信号
伝送用スルーホール20を通し第二の制御信号線配線パ
タン30によって伝送される制御信号を供給する。第六
層にはスルーホール2を包含する第二の方形導体パタン
13が、搭載部品及び配線パタンと電気的に接触するこ
となく形成され、同方形パタン13のスルーホール2で
囲まれた領域には第二のスロット14が形成される。第
三層のアース面と第一層の方形導体パタン11と共振器
壁用スルーホール2によって、また第三層のアース面と
第六層の方形導体パタン13と共振器壁用スルーホール
2によって多層基板中に2つの独立な方形共振器を実現
している。第五層には共振器壁用スルーホール2によっ
て囲まれた領域に、第二のストリップ導体16が該スル
ーホール2と電気的に接触することなく形成される。第
二のストリップ導体16は該スルーホール2の間隙を通
して、該スルーホール2で囲まれた領域から外の領域に
伸びる。第二のストリップ導体16のこの外の領域に伸
びた部分に、第三層の小孔を電気的に接触なく貫通し高
周波電力が第一層の回路部品より第二のアンテナ給電用
スルーホール15によって給電される。該スルーホール
2で囲まれた空間において、第四層には導体パタンが存
在しない。共振器壁用スルーホール2の間隔は、第一層
の方形導体パタン11及び第六層の第二の方形導体パタ
ン13と共に方形共振器箱を構成するためにアンテナの
励振波長の1/200以下にする必要があるが、第二層
のストリップ導体6及び第四層のストリップ導体16が
貫通する部分は、ストリップ導体6及びストリップ導体
16と共振器壁用スルーホール2が電気的に非接触で有
るように形成される。本実施例によれば電気的に独立の
2つのアンテナを単一多層基板中に実現出きるので、ダ
イハシチ機能を有する端末を小形に実現できる効果があ
る。
【0024】本発明の第17の実施例を図17を用いて
説明する。図17は本発明からなる6層基板で構成され
る基板一体型アンテナの第17の実施例の断面図と各層
の斜視図である。断面図は、第一層の斜視図で示される
A−A’を切断面としている。第一層は部品実装面で、
高周波部品100と部品間を結合する配線パタン200
が実装、形成されている。同層には該高周波部品と該配
線パタンと電気的に接触することなく方形導体パタン1
1が形成され、該方形パタン11にはスロット1が形成
され、該スロット1を方形に取り囲むように共振器壁用
スルーホール2が形成される。第二層は例えば制御線が
形成される層で第一層の回路素子に制御信号伝送用スル
ーホール5を通し制御信号線配線パタン7によって伝送
される制御信号を供給する。第二層には共振器壁用スル
ーホール2によって囲まれた領域に、ストリップ導体6
が該スルーホール2と電気的に接触することなく形成さ
れる。ストリップ導体6は該スルーホール2の間隙を通
して、該スルーホール2で囲まれた領域から外の領域に
伸びる。ストリップ導体6のこの外の領域に伸びた部分
に、高周波電力が第一層の回路部品よりアンテナ給電用
スルーホール3によって給電される。第三層は例えば電
源供給線が形成される層で、第一層の回路素子に電源供
給線用スルーホール4を通し電源供給線パタン8によっ
て伝送される電源電力を供給する。第四層はアース層で
あり、共振器壁用スルーホール2によって第一層の方形
導体パタン11と電気的に結合される。第一層の回路素
子に電源供給線用スルーホール4を通し電源供給線パタ
ン8によって伝送される電源電力を供給する。第六層は
第一層と同じく部品搭載面である。第五層は第二層と同
じく例えば制御線が形成される層であり第六層の回路素
子に第二の制御信号伝送用スルーホール20を通し第二
の制御信号線配線パタン30によって伝送される制御信
号を供給する。第六層にはスルーホール2を包含する第
二の方形導体パタン13が、搭載部品及び配線パタンと
電気的に接触することなく形成され、同方形パタン13
のスルーホール2で囲まれた領域には第二のスロット1
4が形成される。第四層のアース面と第一層の方形導体
パタン11と共振器壁用スルーホール2によって、また
第四層のアース面と第六層の方形導体パタン13と共振
器壁用スルーホール2によって多層基板中に2つの独立
な方形共振器を実現している。第五層には共振器壁用ス
ルーホール2によって囲まれた領域に、第二のストリッ
プ導体16が該スルーホール2と電気的に接触すること
なく形成される。第二のストリップ導体16は該スルー
ホール2の間隙を通して、該スルーホール2で囲まれた
領域から外の領域に伸びる。第二のストリップ導体16
のこの外の領域に伸びた部分に、第四層の小孔を電気的
に接触なく貫通し高周波電力が第一層の回路部品より第
二のアンテナ給電用スルーホール15によって給電され
る。該スルーホール2で囲まれた空間において、第三層
には導体パタンが存在しない。共振器壁用スルーホール
2の間隔は、第一層の方形導体パタン11及び第六層の
第二の方形導体パタン13と共に方形共振器箱を構成す
るためにアンテナの励振波長の1/200以下にする必
要があるが、第二層のストリップ導体6及び第五層のス
トリップ導体16が貫通する部分は、ストリップ導体6
及びストリップ導体16と共振器壁用スルーホール2が
電気的に非接触で有るように形成される。本実施例の効
果は、図16からなる実施例と同様である。
【0025】本発明の第18の実施例を図18を用いて
説明する。図18は本発明からなる6層基板で構成され
る基板一体型アンテナの第18の実施例の断面図と各層
の斜視図である。断面図は、第一層の斜視図で示される
A−A’を切断面としている。第一層は部品実装面で、
高周波部品100と部品間を結合する配線パタン200
が実装、形成されている。同層には該高周波部品と該配
線パタンと電気的に接触することなく方形導体パタン1
1が形成され、該方形パタン11にはスロット1が形成
され、該スロット1を方形に取り囲むように共振器壁用
スルーホール2が形成される。第二層は例えば制御線が
形成される層で第一層の回路素子に制御信号伝送用スル
ーホール5を通し制御信号線配線パタン7によって伝送
される制御信号を供給する。第三層は例えば電源供給線
が形成される層で、第一層の回路素子に電源供給線用ス
ルーホール4を通し電源供給線パタン8によって伝送さ
れる電源電力を供給する。第三層には共振器壁用スルー
ホール2によって囲まれた領域に、ストリップ導体6が
該スルーホール2と電気的に接触することなく形成され
る。ストリップ導体6は該スルーホール2の間隙を通し
て、該スルーホール2で囲まれた領域から外の領域に伸
びる。ストリップ導体6のこの外の領域に伸びた部分
に、高周波電力が第一層の回路部品よりアンテナ給電用
スルーホール3によって給電される。第四層はアース層
であり、共振器壁用スルーホール2によって第一層の方
形導体パタン11と電気的に結合される。第六層は第一
層と同じく部品搭載面である。第五層は第二層と同じく
例えば制御線が形成される層であり第六層の回路素子に
第二の制御信号伝送用スルーホール20を通し第二の制
御信号線配線パタン30によって伝送される制御信号を
供給する。第六層にはスルーホール2を包含する第二の
方形導体パタン13が、搭載部品及び配線パタンと電気
的に接触することなく形成され、同方形パタン13のス
ルーホール2で囲まれた領域には第二のスロット14が
形成される。第四層のアース面と第一層の方形導体パタ
ン11と共振器壁用スルーホール2によって、また第四
層のアース面と第六層の方形導体パタン13と共振器壁
用スルーホール2によって多層基板中に2つの独立な方
形共振器を実現している。第五層には共振器壁用スルー
ホール2によって囲まれた領域に、第二のストリップ導
体16が該スルーホール2と電気的に接触することなく
形成される。第二のストリップ導体16は該スルーホー
ル2の間隙を通して、該スルーホール2で囲まれた領域
から外の領域に伸びる。第二のストリップ導体16のこ
の外の領域に伸びた部分に、第四層の小孔を電気的に接
触なく貫通し高周波電力が第一層の回路部品より第二の
アンテナ給電用スルーホール15によって給電される。
該スルーホール2で囲まれた空間において、第二層には
導体パタンが存在しない。共振器壁用スルーホール2の
間隔は、第一層の方形導体パタン11及び第六層の第二
の方形導体パタン13と共に方形共振器箱を構成するた
めにアンテナの励振波長の1/200以下にする必要が
あるが、第三層のストリップ導体6及び第五層のストリ
ップ導体16が貫通する部分は、ストリップ導体6及び
ストリップ導体16と共振器壁用スルーホール2が電気
的に非接触で有るように形成される。本実施例の効果
は、図17からなる実施例と同様である。
【0026】本発明の第19の実施例を図19を用いて
説明する。図19は本発明からなる4層基板で構成され
る基板一体型アンテナの第19の実施例の断面図と各層
の斜視図である。断面図は、第一層の斜視図で示される
A−A’を切断面としている。本実施例の図3からなる
実施例との違いは、第四層に形成されるスロット1の形
状がコの字状である点である。スロットの全長は、アン
テナの共振波長にほぼ比例するので、本実施例によれば
図3の実施例と比べて同じ体積で、より波長の長い電波
を放射できる特徴を有する。外付けアンテナとして従来
技術で用いられている線状アンテナの場合は、アンテナ
の使用波長が増大すればアンテナの寸法が増大するので
端末小型化に問題が有ったが、本実施例はこの問題を解
決する効果がある。
【0027】本発明の第20の実施例を図20を用いて
説明する。図20は本発明からなる4層基板で構成され
る基板一体型アンテナの第20の実施例の断面図と各層
の斜視図である。断面図は、第一層の斜視図で示される
A−A’を切断面としている。本実施例の図1からなる
実施例との違いは、第二層に形成されるスロット1の形
状がコの字状である点である。本実施例による効果は、
図3の実施例に対する図19の実施例の効果と同様であ
る。
【0028】本発明の第21の実施例を図21を用いて
説明する。図21は本発明からなる4層基板で構成され
る基板一体型アンテナの第21の実施例の断面図と各層
の斜視図である。断面図は、第一層の斜視図で示される
A−A’を切断面としている。本実施例の図1からなる
実施例との違いは、第二、三、四層に形成されるアンテ
ナの上部に位置する第一層に搭載される部品の設置電位
を、第二層のスルーホールで囲まれる領域で取るところ
である。本実施例による効果は、図1の実施例と同様で
ある。
【0029】本発明の第22の実施例を図22を用いて
説明する。図22は本発明からなる6層基板で構成され
る基板一体型アンテナの第22の実施例の断面図と各層
の斜視図である。断面図は、第一層の斜視図で示される
A−A’を切断面としている。本実施例の図10からな
る実施例との違いは、第二、三、四層に形成されるアン
テナの上部に位置する第一層の部分において、第二層に
形成されるスロットを挾んで部品が搭載され、その部品
が第二、三、四、五層において如何なる導体パタンと接
触することなく、層間接続スルーホール25を用いて第
六層に搭載される部品と電気的に結合されている点であ
る。本実施例によれば、図10からなる実施例と比べて
多層基板に対する部品搭載効率が上昇し、端末小型化の
効果が増大する。
【0030】本発明の第23の実施例を図23を用いて
説明する。図23は本発明からなる4層基板で構成され
る基板一体型アンテナの第23の実施例の断面図と各層
の斜視図である。断面図は、第一層の斜視図で示される
A−A’を切断面としている。本実施例の図1からなる
実施例との違いは、第一層の第二層に形成されるスロッ
トに対向する部分に、第一層の部品或いは配線パタンと
電気的に接触することなく第三の方形導体パタン27を
形成し、同方形導体パタン27の内部に第三のスロット
28を形成し、同スロット及び第二層のスロット1を取
り囲む様にスロット開口形成スルーホール29を形成
し、第二層のアース面と第三の方形導体パタン27を電
気的に結合する点である。本実施例によれば、スロット
1から放射された高周波電力がスルーホール29で囲ま
れた空間を通して、第一層に形成される第三のスロット
より空間中に放射されるので、図1の実施例と比べて誘
電体300を通してスルーホール29と直交する方向に
伝搬する電磁波を低減できるので、アンテナの放射効率
を増大させる効果がある。
【0031】本発明の第24の実施例を図24を用いて
説明する。図24は本発明からなる6層基板で構成され
る基板一体型アンテナの第24の実施例の断面図と各層
の斜視図である。断面図は、第一層の斜視図で示される
A−A’を切断面としている。本実施例の図10からな
る実施例との違いは、第一層の第二層に形成されるスロ
ットの上方に位置する部分に、第一層の部品或いは配線
パタンと電気的に接触することなく第三の方形導体パタ
ン27を形成し、同方形導体パタン27の内部に第三の
スロット28を形成し、同スロットおよび第二層のスロ
ット1を取り囲む様にスロット開口形成スルーホール2
9を形成し、第二層のアース面と第三の方形導体パタン
27を電気的に結合する点である。本実施例の効果は、
図1からなる実施例に対する図23からなる実施例の効
果と同様である。
【0032】本発明の第25の実施例を図25を用いて
説明する。図25は本発明からなる4層基板で構成され
る基板一体型アンテナの第25の実施例の断面図と各層
の斜視図である。断面図は、第一層の斜視図で示される
A−A’を切断面としている。本実施例の図23からな
る実施例との違いは、第一層および第二層に形成される
スロット1の形状がコの字状である点である。本実施例
による効果は、図3の実施例に対する図19の実施例の
効果と同様である。
【0033】なお、上述した第3〜第5,第7及び第1
9の実施例において、スピ−カ,操作ボタン等の部品を
4層基板の第1層に高周波部品100と同様に実装する
ことにより、また、上述した第1,第2,第6,第8〜
第14及び第20〜第25の実施例において、スピ−
カ,操作ボタン等の部品を最下層(第1,第2,第6,
第8,第19〜第21,第23及び第25の実施例では
第4層、第9〜第14,第22及び第24の実施例では
第6層。)に実装することにより、携帯電話無線端末と
して組立た場合にストリップ導体がスピ−カ,操作ボタ
ン等が存在する端末筐体の操作面側、スロットが操作面
と逆側に配置され、通話時のアンテナの感度を向上させ
ることができる。また、スピ−カ,操作ボタン等の部品
を単一指向性を有するアンテナが実装された基板とは別
の基板にした場合においても、ストリップ導体が携帯無
線電話端末の筐体のスピ−カ,操作ボタン等が存在する
操作面側に、スロットが操作面の対向面側になるように
上記各実施例の多層基板を配置することにり、同様に感
度の向上を達成することができる。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、多層基板中にスロット
アンテナを形成でき、スロットアンテナのスロット近傍
を除く部分はアース電位であり、多層基板のアース基板
の一部に置き換えることができるので、アンテナを含め
た高周波部品の多層基板への実装効率を向上させること
ができる。また、アンテナの給電が多層基板中のスルー
ホールにによって実現されるので、アンテナを励振する
ための、コネクタ、同軸ケーブル等の三次元機構部品が
不要となり、無線機を実現する際の部品コスト低減、実
装工数低減が可能となり、無線機の低価格化、小型化を
実現できる。また、PHS等の携帯無線電話端末におけ
る通話時の感度低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明からなる基板一体型アンテナの第1の実
施例の断面図及び、アンテナを実現する多層基板各層の
斜視図
【図2】本発明からなる基板一体型アンテナの第2の実
施例の断面図及び、アンテナを実現する多層基板各層の
斜視図
【図3】本発明からなる基板一体型アンテナの第3の実
施例の断面図及び、アンテナを実現する多層基板各層の
斜視図
【図4】本発明からなる基板一体型アンテナの第4の実
施例の断面図及び、アンテナを実現する多層基板各層の
斜視図
【図5】本発明からなる基板一体型アンテナの第5の実
施例の断面図及び、アンテナを実現する多層基板各層の
斜視図
【図6】本発明からなる基板一体型アンテナの第6の実
施例の断面図及び、アンテナを実現する多層基板各層の
斜視図
【図7】本発明からなる基板一体型アンテナの第7の実
施例の断面図及び、アンテナを実現する多層基板各層の
斜視図
【図8】本発明からなる基板一体型アンテナの第8の実
施例の断面図及び、アンテナを実現する多層基板各層の
斜視図
【図9】本発明からなる基板一体型アンテナの第9の実
施例の断面図及び、アンテナを実現する多層基板各層の
斜視図
【図10】本発明からなる基板一体型アンテナの第10
の実施例の断面図及び、アンテナを実現する多層基板各
層の斜視図
【図11】本発明からなる基板一体型アンテナの第11
の実施例の断面図及び、アンテナを実現する多層基板各
層の斜視図
【図12】本発明からなる基板一体型アンテナの第12
の実施例の断面図及び、アンテナを実現する多層基板各
層の斜視図
【図13】本発明からなる基板一体型アンテナの第13
の実施例の断面図及び、アンテナを実現する多層基板各
層の斜視図
【図14】本発明からなる基板一体型アンテナの第14
の実施例の断面図及び、アンテナを実現する多層基板各
層の斜視図
【図15】本発明からなる基板一体型アンテナの第15
の実施例の断面図及び、アンテナを実現する多層基板各
層の斜視図
【図16】本発明からなる基板一体型アンテナの第16
の実施例の断面図及び、アンテナを実現する多層基板各
層の斜視図
【図17】本発明からなる基板一体型アンテナの第17
の実施例の断面図及び、アンテナを実現する多層基板各
層の斜視図
【図18】本発明からなる基板一体型アンテナの第18
の実施例の断面図及び、アンテナを実現する多層基板各
層の斜視図
【図19】本発明からなる基板一体型アンテナの第19
の実施例の断面図及び、アンテナを実現する多層基板各
層の斜視図
【図20】本発明からなる基板一体型アンテナの第20
の実施例の断面図及び、アンテナを実現する多層基板各
層の斜視図
【図21】本発明からなる基板一体型アンテナの第21
の実施例の断面図及び、アンテナを実現する多層基板各
層の斜視図
【図22】本発明からなる基板一体型アンテナの第22
の実施例の断面図及び、アンテナを実現する多層基板各
層の斜視図
【図23】本発明からなる基板一体型アンテナの第23
の実施例の断面図及び、アンテナを実現する多層基板各
層の斜視図
【図24】本発明からなる基板一体型アンテナの第24
の実施例の断面図及び、アンテナを実現する多層基板各
層の斜視図
【図25】本発明からなる基板一体型アンテナの第25
の実施例の断面図及び、アンテナを実現する多層基板各
層の斜視図
【符号の説明】
1:スロット、2:共振器壁用スルーホール、3:給電
用スルーホール、4:電源供給用スルーホール、5:制
御信号供給用スルーホール、6:ストリップ導体、7:
制御信号線、8:電源供給線、9:方形導体パタン、1
0:第二の方形導体パタン、11:第三の方形導体パタ
ン、13:第四の方形導体パタン、14:第二のスロッ
ト、15:第二の共振器壁用スルーホール、16:第二
のストリップ導体、20:第二の制御信号供給用スルー
ホール、27:第五の方形導体パタン、28:第三のス
ロット、29:スロット導波路形成用スルーホール、3
0:第二の制御信号線、100,110:高周波部品、
200:高周波部品配線パタン、300:層間誘電体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中川 准一 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株 式会社日立製作所無線事業推進本部内 (72)発明者 藤井 輝雄 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株 式会社日立製作所無線事業推進本部内

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】3層以上の層を有し、第一層を部品搭載層
    とし、第二層をアース層とする多層基板であって、第二
    層の一部にスロットを形成し、第一層の該スロットと対
    抗する面およびその近傍には部品、配線パタンが存在せ
    ず、該スロットを取り囲むように形成されたスルーホー
    ルが第二層と第四層のみを電気的に結合し、該スルーホ
    ールで囲まれた第二層の部分と同一あるいは該部分を包
    含するアース面が第四層に形成され、第二層、第四層、
    スルーホールによって囲まれる空間の第三層に該スルー
    ホールと接触することなくストリップ導体が形成され、
    第二層のスルーホールに囲まれている面であってスロッ
    トが形成されていない面に小孔が形成され、該小孔と電
    気的に接触することなくスルーホールが第一層の高周波
    部品の端子或いは該端子と結合した配線パタンと、第三
    層のストリップ導体を結合する構造を有することを特徴
    とする基板埋込型アンテナ。
  2. 【請求項2】3層以上の層を有し、第一層を部品搭載層
    とし、第三層をアース層とする多層基板であって、第一
    層にスロットを形成した導体面をアース電位にない配線
    パタンと電気的に接触することなく形成し、該スロット
    を取り囲むように形成されたスルーホールが第一層と第
    三層のみを電気的に結合し、第一層、第三層、スルーホ
    ールによって囲まれる空間の第二層に該スルーホールと
    接触することなくストリップ導体が形成され、且つスト
    リップ導体の一端はスルーホールの間隔を通り抜けて該
    スルーホールで囲まれる空間の外に伸び、スルーホール
    が第一層の高周波部品の端子或いは該端子と結合した配
    線パタンと、第二層のスルーホールに囲まれた空間の外
    部にあるストリップ導体の一端を結合する構造を有する
    ことを特徴とする基板埋込型アンテナ。
  3. 【請求項3】3層以上の層を有し、第一層を部品搭載層
    とし、最下層から見て第一層に二番目に近い層をアース
    層とする多層基板であって、最下層にスロットを形成し
    た導体面をアース電位にない配線パタンと電気的に接触
    することなく形成し、該スロットを取り囲むように形成
    されたスルーホールが最下層と最下層から見て第一層に
    二番目に近い層のみを電気的に結合し、最下層と最下層
    から見て第一層に二番目に近い層、スルーホールによっ
    て囲まれる空間の最下層から見て第一層に一番目に近い
    層に該スルーホールと接触することなくストリップ導体
    が形成され、最下層から見て第一層に二番目に近い層の
    面に小孔が形成され、該小孔と電気的に接触することな
    くスルーホールが第一層の高周波部品の端子或いは該端
    子と結合した配線パタンと、最下層から見て第一層に一
    番目に近い層のストリップ導体を結合する構造を有する
    ことを特徴とする基板埋込型アンテナ。
  4. 【請求項4】3層以上の層を有し、第一層を部品搭載層
    とし、第三層をアース層とする多層基板であって、第一
    層に導体面をアース電位にない配線パタンと電気的に接
    触することなく形成し、該導体面の内部を取り囲むよう
    に形成されたスルーホールが第一層と第三層のみを電気
    的に結合し、第三層のスルーホールによって囲まれた部
    分にスロットが形成され、第一層、第三層、スルーホー
    ルによって囲まれる空間の第二層に該スルーホールと接
    触することなくストリップ導体が形成され、且つストリ
    ップ導体の一端はスルーホールの間隔を通り抜けて該ス
    ルーホールで囲まれる空間の外に伸び、スルーホールが
    第一層の高周波部品の端子或いは該端子と結合した配線
    パタンと、第二層のスルーホールに囲まれた空間の外部
    にあるストリップ導体の一端を結合し、第四層から最下
    層のスロットと対抗する部分およびその近傍には配線パ
    タンが存在しない構造を有することを特徴とする基板埋
    込型アンテナ。
  5. 【請求項5】3層以上の層を有し、第一層を部品搭載層
    とし、第三層をアース層とする多層基板であって、第一
    層に導体面をアース電位にない配線パタンと電気的に接
    触することなく形成し、該導体面の内部を取り囲むよう
    に形成されたスルーホールが第一層、第三層、第四層の
    みを電気的に結合し、第四層のスルーホールによって囲
    まれた部分にスロットが形成され、第一層、第四層、ス
    ルーホールによって囲まれる空間の第二層に該スルーホ
    ールと接触することなくストリップ導体が形成され、且
    つストリップ導体の一端はスルーホールの間隔を通り抜
    けて該スルーホールで囲まれる空間の外に伸び、スルー
    ホールが第一層の高周波部品の端子或いは該端子と結合
    した配線パタンと、第二層のスルーホールに囲まれた空
    間の外部にあるストリップ導体の一端を結合し、第五層
    から最下層のスロットと対抗する部分およびその近傍に
    は配線パタンが存在しない構造を有することを特徴とす
    る基板埋込型アンテナ。
  6. 【請求項6】3層以上の層を有し、第一層を部品搭載層
    とし、第三層をアース層とする多層基板であって、第一
    層にスロットが形成された導体面をアース電位にない配
    線パタンと電気的に接触することなく形成し、該導体面
    のスロットを取り囲むように形成されたスルーホールが
    第一層、第三層、第四層のみを電気的に結合し、第一
    層、第四層、スルーホールによって囲まれる空間の第二
    層に該スルーホールと接触することなくストリップ導体
    が形成され、且つストリップ導体の一端はスルーホール
    の間隔を通り抜けて該スルーホールで囲まれる空間の外
    に伸び、スルーホールが第一層の高周波部品の端子或い
    は該端子と結合した配線パタンと、第二層のスルーホー
    ルに囲まれた空間の外部にあるストリップ導体の一端を
    結合した構造を有することを特徴とする基板埋込型アン
    テナ。
  7. 【請求項7】3層以上の層を有し、第一層を部品搭載層
    とし、第二層をアース層とする多層基板であって、第一
    層に導体面をアース電位にない配線パタンと電気的に接
    触することなく形成し、該導体面の内部を取り囲むよう
    に形成されたスルーホールが第一層、第二層、第四層の
    みを電気的に結合し、第四層のスルーホールによって囲
    まれた部分にスロットが形成され、第一層、第四層、ス
    ルーホールによって囲まれる空間の第三層に該スルーホ
    ールと接触することなくストリップ導体が形成され、且
    つストリップ導体の一端はスルーホールの間隔を通り抜
    けて該スルーホールで囲まれる空間の外に伸び、スルー
    ホールが第一層の高周波部品の端子或いは該端子と結合
    した配線パタンと、第三層のスルーホールに囲まれた空
    間の外部にあるストリップ導体の一端を結合し、第五層
    から最下層のスロットと対抗する部分およびその近傍に
    は配線パタンが存在しない構造を有することを特徴とす
    る基板埋込型アンテナ。
  8. 【請求項8】3層以上の層を有し、第一層を部品搭載層
    とし、第二層をアース層とする多層基板であって、第一
    層にスロットが形成された導体面をアース電位にない配
    線パタンと電気的に接触することなく形成し、該導体面
    のスロットを取り囲むように形成されたスルーホールが
    第一層、第二層、第四層のみを電気的に結合し、第一
    層、第四層、スルーホールによって囲まれる空間の第三
    層に該スルーホールと接触することなくストリップ導体
    が形成され、且つストリップ導体の一端はスルーホール
    の間隔を通り抜けて該スルーホールで囲まれる空間の外
    に伸び、スルーホールが第一層の高周波部品の端子或い
    は該端子と結合した配線パタンと、第三層のスルーホー
    ルに囲まれた空間の外部にあるストリップ導体の一端を
    結合した構造を有することを特徴とする基板埋込型アン
    テナ。
  9. 【請求項9】請求項2記載の基板埋込型アンテナであっ
    て、多層基板の総数が6層であり、第一層と同じく第六
    層も部品搭載面であり第五層に第六層に搭載された部品
    間の配線パタンが形成されることを特徴とする基板埋込
    型アンテナ。
  10. 【請求項10】請求項1記載の基板埋込型アンテナであ
    って、多層基板の総数が6層であり、第一層と同じく第
    六層も部品搭載面であり第五層に第六層に搭載された部
    品間の配線パタンが形成されることを特徴とする基板埋
    込型アンテナ。
  11. 【請求項11】6層構成であって、第一層及び第六層を
    部品搭載層とし、第四層をアース層とする多層基板であ
    って、第一層にスロットを形成した導体面をアース電位
    にない配線パタンと電気的に接触することなく形成し、
    該スロットを取り囲むように形成されたスルーホールが
    第一層と第四層のみを電気的に結合し、第一層、第四
    層、スルーホールによって囲まれる空間の第二層に該ス
    ルーホールと接触することなくストリップ導体が形成さ
    れ、同空間の第三層には導体パタンが存在せず、且つス
    トリップ導体の一端はスルーホールの間隔を通り抜けて
    該スルーホールで囲まれる空間の外に伸び、スルーホー
    ルが第一層の高周波部品の端子或いは該端子と結合した
    配線パタンと、第二層のスルーホールに囲まれた空間の
    外部にあるストリップ導体の一端を結合する構造を有
    し、第五層に第六層に搭載される部品間の配線パタンが
    形成されることを特徴とする基板埋込型アンテナ。
  12. 【請求項12】請求項2記載の基板埋込型アンテナであ
    って、多層基板の総数が6層であり、第一層と同じく第
    六層も部品搭載面であり第五層に第六層に搭載された部
    品間の配線パタンが形成されることを特徴とする基板埋
    込型アンテナ。
  13. 【請求項13】6層構成であって、第一層及び第六層を
    部品搭載層とし、第三層をアース層とする多層基板であ
    って、第一層にスロットを形成した導体面をアース電位
    にない配線パタンと電気的に接触することなく形成し、
    該スロットを取り囲むように形成されたスルーホールが
    第一層、第三層、第五層のみを電気的に結合し、第五層
    の該スルーホールによって囲まれた部分およびスルーホ
    ールによって構成される導体面は、第五層の他のアース
    電位にない配線パタンから電気的に切り離され、第一
    層、第五層、スルーホールによって囲まれる空間の第二
    層に該スルーホールと接触することなくストリップ導体
    が形成され、同空間の第三層、第四層には導体パタンが
    存在せず、且つストリップ導体の一端はスルーホールの
    間隔を通り抜けて該スルーホールで囲まれる空間の外に
    伸び、スルーホールが第一層の高周波部品の端子或いは
    該端子と結合した配線パタンと、第二層のスルーホール
    に囲まれた空間の外部にあるストリップ導体の一端を結
    合する構造を有し、第五層に第六層に搭載される部品間
    の配線パタンが形成されることを特徴とする基板埋込型
    アンテナ。
  14. 【請求項14】6層構成であって、第一層及び第六層を
    部品搭載層とし、第三層をアース層とする多層基板であ
    って、第一層にスロットを形成した導体面をアース電位
    にない配線パタンと電気的に接触することなく形成し、
    該スロットを取り囲むように形成されたスルーホールが
    第一層、第三層、第六層のみを電気的に結合し、第六層
    の該スルーホールによって囲まれた部分およびスルーホ
    ールによって構成される導体面は、第六層の他のアース
    電位にない配線パタンから電気的に切り離され、第一
    層、第六層、スルーホールによって囲まれる空間の第二
    層に該スルーホールと接触することなくストリップ導体
    が形成され、同空間の第三層、第四層、第五層には導体
    パタンが存在せず、且つストリップ導体の一端はスルー
    ホールの間隔を通り抜けて該スルーホールで囲まれる空
    間の外に伸び、スルーホールが第一層の高周波部品の端
    子或いは該端子と結合した配線パタンと、第二層のスル
    ーホールに囲まれた空間の外部にあるストリップ導体の
    一端を結合する構造を有し、第五層に第六層に搭載され
    る部品間の配線パタンが形成されることを特徴とする基
    板埋込型アンテナ。
  15. 【請求項15】6層構成であって、第一層及び第六層を
    部品搭載層とし、第三層をアース層とする多層基板であ
    って、第一層に導体面をアース電位にない配線パタンと
    電気的に接触することなく形成し、該導体面を取り囲む
    ように形成されたスルーホールが第一層、第三層、第六
    層のみを電気的に結合し、第六層の該スルーホールによ
    って囲まれた部分およびスルーホールによって構成され
    る導体面にはスロットが形成されると共に、第六層の他
    のアース電位にない配線パタンから電気的に切り離さ
    れ、第一層、第六層、スルーホールによって囲まれる空
    間の第二層に該スルーホールと接触することなくストリ
    ップ導体が形成され、同空間の第三層、第四層、第五層
    には導体パタンが存在せず、且つストリップ導体の一端
    はスルーホールの間隔を通り抜けて該スルーホールで囲
    まれる空間の外に伸び、スルーホールが第一層の高周波
    部品の端子或いは該端子と結合した配線パタンと、第二
    層のスルーホールに囲まれた空間の外部にあるストリッ
    プ導体の一端を結合する構造を有し、第五層に第六層に
    搭載される部品間の配線パタンが形成されることを特徴
    とする基板埋込型アンテナ。
  16. 【請求項16】6層構成であって、第一層及び第六層を
    部品搭載層とし、第三層をアース層とする多層基板であ
    って、第一層及び第六層に導体面をアース電位にない配
    線パタンと電気的に接触することなく形成し、該導体面
    を取り囲むように形成されたスルーホールが第一層、第
    三層、第六層のみを電気的に結合し、第一層及び第六層
    の該スルーホールによって囲まれた部分およびスルーホ
    ールによって構成される導体面にはスロットが形成され
    ると共に、第一層及び第六層の他のアース電位にない配
    線パタンから電気的に切り離され、第一層、第六層、ス
    ルーホールによって囲まれる空間の第二層及び第四層に
    該スルーホールと接触することなくストリップ導体が形
    成され、同空間の第五層には導体パタンが存在せず、且
    つ第二層及び第四層の該ストリップ導体の一端はスルー
    ホールの間隔を通り抜けて該スルーホールで囲まれる空
    間の外に伸び、第二層のストリップ導体と結合するスル
    ーホールが第一層の高周波部品の端子或いは該端子と結
    合した配線パタンと結合し、第四層のストリップ導体と
    結合するスルーホールが第三層に設けられた小孔を電気
    的に接触することなく通り第一層の高周波部品の端子或
    いは該端子と結合した配線パタンと結合する構造を有
    し、第五層に第六層に搭載される部品間の配線パタンが
    形成されることを特徴とする基板埋込型アンテナ。
  17. 【請求項17】6層構成であって、第一層及び第六層を
    部品搭載層とし、第三層をアース層とする多層基板であ
    って、第一層及び第六層に導体面をアース電位にない配
    線パタンと電気的に接触することなく形成し、該導体面
    を取り囲むように形成されたスルーホールが第一層、第
    三層、第六層のみを電気的に結合し、第一層及び第六層
    の該スルーホールによって囲まれた部分およびスルーホ
    ールによって構成される導体面にはスロットが形成され
    ると共に、第一層及び第六層の他のアース電位にない配
    線パタンから電気的に切り離され、第一層、第六層、ス
    ルーホールによって囲まれる空間の第二層及び第五層に
    該スルーホールと接触することなくストリップ導体が形
    成され、同空間の第四層には導体パタンが存在せず、且
    つ第二層及び第五層の該ストリップ導体の一端はスルー
    ホールの間隔を通り抜けて該スルーホールで囲まれる空
    間の外に伸び、第二層のストリップ導体と結合するスル
    ーホールが第一層の高周波部品の端子或いは該端子と結
    合した配線パタンと結合し、第五層のストリップ導体と
    結合するスルーホールが第三層に設けられた小孔を電気
    的に接触することなく通り第一層の高周波部品の端子或
    いは該端子と結合した配線パタンと結合する構造を有
    し、第五層に第六層に搭載される部品間の配線パタンが
    形成されることを特徴とする基板埋込型アンテナ。
  18. 【請求項18】6層構成であって、第一層及び第六層を
    部品搭載層とし、第四層をアース層とする多層基板であ
    って、第一層及び第六層に導体面をアース電位にない配
    線パタンと電気的に接触することなく形成し、該導体面
    を取り囲むように形成されたスルーホールが第一層、第
    四層、第六層のみを電気的に結合し、第一層及び第六層
    の該スルーホールによって囲まれた部分およびスルーホ
    ールによって構成される導体面にはスロットが形成され
    ると共に、第一層及び第六層の他のアース電位にない配
    線パタンから電気的に切り離され、第一層、第六層、ス
    ルーホールによって囲まれる空間の第二層及び第五層に
    該スルーホールと接触することなくストリップ導体が形
    成され、同空間の第三層には導体パタンが存在せず、且
    つ第二層及び第五層の該ストリップ導体の一端はスルー
    ホールの間隔を通り抜けて該スルーホールで囲まれる空
    間の外に伸び、第二層のストリップ導体と結合するスル
    ーホールが第一層の高周波部品の端子或いは該端子と結
    合した配線パタンと結合し、第五層のストリップ導体と
    結合するスルーホールが第四層に設けられた小孔を電気
    的に接触することなく通り第一層の高周波部品の端子或
    いは該端子と結合した配線パタンと結合する構造を有
    し、第五層に第六層に搭載される部品間の配線パタンが
    形成されることを特徴とする基板埋込型アンテナ。
  19. 【請求項19】6層構成であって、第一層及び第六層を
    部品搭載層とし、第四層をアース層とする多層基板であ
    って、第一層及び第六層に導体面をアース電位にない配
    線パタンと電気的に接触することなく形成し、該導体面
    を取り囲むように形成されたスルーホールが第一層、第
    四層、第六層のみを電気的に結合し、第一層及び第六層
    の該スルーホールによって囲まれた部分およびスルーホ
    ールによって構成される導体面にはスロットが形成され
    ると共に、第一層及び第六層の他のアース電位にない配
    線パタンから電気的に切り離され、第一層、第六層、ス
    ルーホールによって囲まれる空間の第三層及び第五層に
    該スルーホールと接触することなくストリップ導体が形
    成され、同空間の第二層には導体パタンが存在せず、且
    つ第三層及び第五層の該ストリップ導体の一端はスルー
    ホールの間隔を通り抜けて該スルーホールで囲まれる空
    間の外に伸び、第三層のストリップ導体と結合するスル
    ーホールが第一層の高周波部品の端子或いは該端子と結
    合した配線パタンと結合し、第五層のストリップ導体と
    結合するスルーホールが第四層に設けられた小孔を電気
    的に接触することなく通り第一層の高周波部品の端子或
    いは該端子と結合した配線パタンと結合する構造を有
    し、第五層に第六層に搭載される部品間の配線パタンが
    形成されることを特徴とする基板埋込型アンテナ。
  20. 【請求項20】請求項3記載の基板埋込型アンテナであ
    って第二層に形成されるスロットの形状がコの字型で有
    ることを特徴とする基板埋込型アンテナ。
  21. 【請求項21】請求項1記載の基板埋込型アンテナであ
    って第二層に形成されるスロットの形状がコの字型で有
    ることを特徴とする基板埋込型アンテナ。
  22. 【請求項22】請求項1記載の基板埋込型アンテナであ
    って第一層に形成される部品端子或いは該部品端子に結
    合する配線パタンの一部がスルーホールによって、第二
    層に電気的に結合することを特徴とする基板埋込型アン
    テナ。
  23. 【請求項23】請求項10記載の基板埋込型アンテナで
    あって第一層に形成される部品端子或いは該部品端子に
    結合する配線パタンの一部と、第六層に形成される部品
    端子或いは該部品端子に結合する配線パタンの一部とが
    スルーホールによって電気的に結合することを特徴とす
    る基板埋込型アンテナ。
  24. 【請求項24】3層以上の層を有し、第一層を部品搭載
    層とし、第二層をアース層とする多層基板であって、第
    二層の一部にスロットを形成し、該スロットと対向する
    第一層の位置にスロットを含む導体面を第一層上の部
    品、配線パタン形成と電気的に接触することなく形成
    し、第一層のスロットと第二層のスロットを取り囲むよ
    うにスルーホールを第一層と第二層の間に形成し、第二
    層の該スロットを取り囲むように形成されたスルーホー
    ルが第二層と第四層のみを電気的に結合し、該スルーホ
    ールで囲まれた第二層の部分と同一あるいは該部分を包
    含するアース面が第四層に形成され、第二層、第四層、
    スルーホールによって囲まれる空間の第三層に該スルー
    ホールと接触することなくストリップ導体が形成され、
    第二層のスルーホールに囲まれている面であってスロッ
    トが形成されていない面に小孔が形成され、該小孔と電
    気的に接触することなくスルーホールが第一層の高周波
    部品の端子或いは該端子と結合した配線パタンと、第三
    層のストリップ導体を結合する構造を有することを特徴
    とする基板埋込型アンテナ。
  25. 【請求項25】6層を有し、第一層を部品搭載層とし、
    第二層をアース層とする多層基板であって、第二層の一
    部にスロットを形成し、該スロットと対向する第一層の
    位置にスロットを含む導体面を第一層上の部品、配線パ
    タン形成と電気的に接触することなく形成し、第一層の
    スロットと第二層のスロットを取り囲むようにスルーホ
    ールを第一層と第二層の間に形成し、第二層該スロット
    を取り囲むように形成されたスルーホールが第二層と第
    四層のみを電気的に結合し、該スルーホールで囲まれた
    第二層の部分と同一あるいは該部分を包含するアース面
    が第四層に形成され、第二層、第四層、スルーホールに
    よって囲まれる空間の第三層に該スルーホールと接触す
    ることなくストリップ導体が形成され、第二層のスルー
    ホールに囲まれている面であってスロットが形成されて
    いない面に小孔が形成され、該小孔と電気的に接触する
    ことなくスルーホールが第一層の高周波部品の端子或い
    は該端子と結合した配線パタンと、第三層のストリップ
    導体を結合し、第一層と同じく第六層も部品搭載面であ
    り第五層に第六層に搭載された部品間の配線パタンが形
    成される構造を有することを特徴とする基板埋込型アン
    テナ。
  26. 【請求項26】請求項24記載の基板埋込型アンテナで
    あって第二層に形成されるスロットの形状がコの字型で
    有ることを特徴とする基板埋込型アンテナ。
  27. 【請求項27】請求項1乃至15及び20乃至26記載
    の基板埋込型アンテナが形成された前記多層基板を内蔵
    した携帯無線端末であって、前記スロットが上記携帯無
    線端末の筐体の操作面側,前記ストリップ導体が上記操
    作面の対向面側となるように前記多層基板が配置されて
    いることを特徴とする携帯無線電話端末。
  28. 【請求項28】単一指向性を有する請求項乃至1乃至1
    5及び20乃至26記載の基板埋込型アンテナが形成さ
    れた前記多層基板を内蔵した携帯無線端末であって、前
    記基板埋込型アンテナからの電磁波の放射方向が、通話
    時における上記携帯無線端末の使用者の頭部と略反対方
    向となるように前記多層基板を配置することを特徴とす
    る携帯無線電話端末。
  29. 【請求項29】n層(n≧3)の多層基板が内蔵された携
    帯無線電話端末において、上記多層基板の第m層(1≦
    m≦n−2)及び第l層(3≦l≦n,l≧m+2)の相
    対向する位置にそれぞれ形成された第1の導体パタン及
    び第2の導体パタンと、上記第1の導体パタンの外縁と
    上記第2の導体パタンの外縁とを電気的に接続する互い
    に平行な複数のスル−ホ−ルとからなる方形共振器と、
    該方形共振器に内包されるように上記多層基板の第o層
    (m<o<l)に形成されたストリップ導体と、上記多層
    基板の第1層に実装された高周波部品とを有し、該高周
    波部品の端子或いは該端子と結合した配線パタンと上記
    ストリップ導体の一端とが上記第1の導体パタンと電気
    的に接触しないスル−ホ−ルにより電気的に結合され、
    上記多層基板の第m層から第l層のいずれかの層がア−
    ス層として用いられ上記方形共振器を構成する上記第1
    の導体パタン,上記複数のスル−ホ−ルの一部或いは上
    記第2の導体パタンのいずれかが上記ア−ス層において
    接地され、上記方形共振器の第2の導体パタンに長手方
    向が上記ストリップ導体と直交するスリットが形成され
    ていることを特徴とする携帯無線電話端末。
  30. 【請求項30】n層(n≧3)の多層基板が内蔵された携
    帯無線電話端末において、上記多層基板の第m層(1≦
    m≦n−2)及び第l層(3≦l≦n,l≧m+2)の相
    対向する位置にそれぞれ形成された第1の導体パタン及
    び第2の導体パタンと、上記第1の導体パタンの外縁と
    上記第2の導体パタンの外縁とを電気的に接続する互い
    に平行な複数のスル−ホ−ルとからなる方形共振器と、
    該方形共振器に内包されるように上記多層基板の第o層
    (m<o<l)に形成されたストリップ導体と、上記多層
    基板の第n層に実装された高周波部品とを有し、該高周
    波部品の端子或いは該端子と結合した配線パタンと上記
    ストリップ導体の一端とが上記第2の導体パタンと電気
    的に接触しないスル−ホ−ルにより電気的に結合され、
    上記多層基板の第m層から第l層のいずれかの層がア−
    ス層として用いられ上記方形共振器を構成する上記第1
    の導体パタン,上記複数のスル−ホ−ルの一部或いは上
    記第2の導体パタンのいずれかが上記ア−ス層において
    接地され、上記方形共振器の第2の導体パタンに長手方
    向が上記ストリップ導体と直交するスリットが形成さ
    れ、上記高周波部品が上記第n層の上記スリットの近傍
    付近を避けた位置に実装されていることを特徴とする携
    帯無線電話端末。
  31. 【請求項31】前記多層基板が、前記ストリップ導体が
    上記携帯無線端末の筐体の操作面側,前記スロットが上
    記操作面の対向面側となるように配置されていることを
    特徴とする請求項29乃至30記載の携帯無線電話端
    末。
  32. 【請求項32】前記スリットを有する前記方形共振器及
    び前記ストリップ導体が単一指向性を有するアンテナを
    形成し、前記多層基板が、上記アンテナからの電磁波の
    放射方向が通話時における上記携帯無線端末の使用者の
    頭部と略反対方向となるように配置されていることを特
    徴とする請求項29乃至30記載の携帯無線電話端末。
  33. 【請求項33】n層(n≧3)の多層基板が内蔵された携
    帯無線電話端末において、上記多層基板の第m層(1≦
    m≦n−2)及び第l層(3≦l≦n,l≧m+2)の相
    対向する位置にそれぞれ形成された第1の導体パタン及
    び第2の導体パタンと、上記第1の導体パタンの外縁と
    上記第2の導体パタンの外縁とを電気的に接続する互い
    に平行な複数のスル−ホ−ルとからなる方形共振器と、
    該方形共振器に内包されるように上記多層基板の第o層
    (m<o<l)に形成されたストリップ導体と、上記多層
    基板の第1層に実装された高周波部品とを有し、該高周
    波部品の端子或いは該端子と結合した配線パタンと上記
    ストリップ導体の一端とが上記第1の導体パタンと電気
    的に接触しないスル−ホ−ルにより電気的に結合され、
    上記多層基板の第m層から第l層のいずれかの層がア−
    ス層として用いられ上記方形共振器を構成する上記第1
    の導体パタン,上記複数のスル−ホ−ルの一部或いは上
    記第2の導体パタンのいずれかが上記ア−ス層において
    接地され、上記方形共振器の第2の導体パタンに長手方
    向が上記ストリップ導体と直交するスリットが形成さ
    れ、上記多層基板の第1層にスピ−カを実装しているこ
    とを特徴とする携帯無線電話端末。
  34. 【請求項34】n層(n≧3)の多層基板が内蔵された携
    帯無線電話端末において、上記多層基板の第m層(1≦
    m≦n−2)及び第l層(3≦l≦n,l≧m+2)の相
    対向する位置にそれぞれ形成された第1の導体パタン及
    び第2の導体パタンと、上記第1の導体パタンの外縁と
    上記第2の導体パタンの外縁とを電気的に接続する互い
    に平行な複数のスル−ホ−ルとからなる方形共振器と、
    該方形共振器に内包されるように上記多層基板の第o層
    (m<o<l)に形成されたストリップ導体と、上記多層
    基板の第n層に実装された高周波部品とを有し、該高周
    波部品の端子或いは該端子と結合した配線パタンと上記
    ストリップ導体の一端とが上記第2の導体パタンと電気
    的に接触しないスル−ホ−ルにより電気的に結合され、
    上記多層基板の第m層から第l層のいずれかの層がア−
    ス層として用いられ上記方形共振器を構成する上記第1
    の導体パタン,上記複数のスル−ホ−ルの一部或いは上
    記第2の導体パタンのいずれかが上記ア−ス層において
    接地され、上記方形共振器の第2の導体パタンに長手方
    向が上記ストリップ導体と直交するスリットが形成さ
    れ、上記高周波部品が上記第n層の上記スリットの近傍
    付近を避けた位置に実装されていることを特徴とする携
    帯無線電話端末。
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