JPH0982720A - 縦型熱処理装置 - Google Patents

縦型熱処理装置

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JPH0982720A
JPH0982720A JP26215195A JP26215195A JPH0982720A JP H0982720 A JPH0982720 A JP H0982720A JP 26215195 A JP26215195 A JP 26215195A JP 26215195 A JP26215195 A JP 26215195A JP H0982720 A JPH0982720 A JP H0982720A
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air
heat treatment
flow dividing
treatment apparatus
vertical heat
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JP26215195A
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Masahito Kadobe
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Tokyo Electron Tohoku Ltd
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Tokyo Electron Ltd
Tokyo Electron Tohoku Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 風量調整ダンパを必要としないで複数の空気
噴射ノズルに均等に送風空気を供給することができるよ
うにした縦型熱処理装置を提供する。 【解決手段】 被処理基板Wを熱処理する加熱炉12内
を高さ方向に複数の領域に分けて強制空冷する複数の空
気噴射ノズル20を備えた縦型熱処理装置1において、
送風空気をその流れ方向と直交する方向に複数に分流さ
せて上記空気噴射ノズル20に均等に供給する分流手段
25を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、縦型熱処理装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの製造においては、被処
理基板である半導体ウエハを酸化、拡散、CVD(Chem
ical Vapor Deposition)、アニールなどの処理を行う
ために、各種の熱処理装置が使用されている。中でも、
多数枚のウエハのバッチ処理が可能な縦型熱処理装置
は、周囲にヒータを配置したホットウォール型の加熱炉
内に熱処理室である反応管(プロセスチューブ)を設
け、この反応管内に基板支持体であるウエハボートを介
してウエハを水平状態で上下方向に適宜間隔で配列支持
した状態で搬入し、これら多数枚のウエハを同時に熱処
理するように構成されている。
【0003】上記縦型熱処理装置においては、熱処理後
の搬出を速めてスループットの向上を図るために、加熱
炉内を高さ方向に複数の領域に分けて強制空冷する複数
の空気噴射ノズルを備えたものがある。特に、このよう
な縦型熱処理装置においては、ウエハの歪等を防止する
ために、炉内を均一に冷却すべく上記空気噴射ノズルに
均等に送風空気を供給する必要があり、その観点から図
12に示すような送風配管70が用いられていた。
【0004】この送風配管70は、第1配管71に複数
の領域に対応する複数の第2配管72を分岐し、これら
第2配管72に各領域の空気噴射ノズルに送風空気を分
流供給する第3配管73を分岐している。また、第1配
管71を流れる送風空気の慣性力等に起因して生じる第
2配管72間の風量の不均衡を修正するために、各第2
配管72には風量調整ダンパ74が設けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た縦型熱処理装置においては、複数の空気噴射ノズルに
送風空気を均等に供給するために、複数の風量調整ダン
パ74を必要とする問題があった。また、第2配管72
に風量調整ダンパ74を備えていたとしても、第3配管
73間で同様に送風空気の慣性力等に起因する風量の不
均衡が発生するため、ここにも風量調整ダンパを設けな
い限り、空気噴射ノズルに均等に送風空気を供給するこ
とが困難であった。
【0006】本発明は、上記課題を解決すべくなされた
もので、風量調整ダンパを必要としないで複数の空気噴
射ノズルに均等に送風空気を供給することができるよう
にした縦型熱処理装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、被処理基板を熱処理する加熱炉内を高さ方
向に複数の領域に分けて強制空冷する複数の空気噴射ノ
ズルを備えた縦型熱処理装置において、送風空気をその
流れ方向と直交する方向に複数に分流させて上記空気噴
射ノズルに均等に供給する分流手段を備えてことを特徴
とする(請求項1)。
【0008】すなわち、上記分流手段により送風空気が
その流れ方向と直交する方向に複数に分流されるため、
慣性力等に起因する分流の不均衡を生じることがない。
このため、風量調整ダンパを必要としないで複数の空気
噴射ノズルに均等に送風空気を供給することが可能とな
る。
【0009】この場合、上記分流手段としては、空気噴
射ノズルの数に応じて効率よく送風空気を分流するため
に、送風空気を所定数ずつの空気噴射ノズル群の群数に
分流する一次分流部と、この一次分流部により分流され
た送風空気を更に各群の空気噴射ノズルの数に分流する
二次分流部とからなること好ましい(請求項2)。上記
一次分流部および二次分流部は、簡単な構造で均等な風
量の分流を可能とするために、それぞれ中空室を有し、
この中空室の一端に軸芯に沿って送風空気を導入する導
入口を設け、中空室の周壁に上記軸芯方向と直交する方
向へ送風空気を分流排出する所定数の排出口を設けてな
ることが好ましい(請求項3)。また、上記二次分流部
としては、風量調整を可能とするために、内周面に摺動
可能に設けられて上記排出口の開度を調節する風量調節
部材を有していてもよい(請求項4)。
【0010】
【実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を添付図面
に基づいて詳述する。縦型熱処理装置の一例を概略的に
示す図2において、本例の縦型熱処理装置1は被処理基
板例えば半導体ウエハWに拡散処理を施すのに適するよ
うに構成されている。この縦型熱処理装置1は、中央部
に円形の開口部2aを有する例えばステンレススチール
製のベースプレート2を水平に備えている。
【0011】上記ベースプレート2の下方には上端及び
下端に外向きのフランジ部3a,3bを有する例えばス
テンレススチール製の円筒状のマニホールド3が上記開
口部2aと軸心を一致させて配置され、このマニホール
ド3上には縦長の熱処理炉を形成する耐熱性及び耐食性
を有する材料例えば石英からなる熱処理容器である反応
管(プロセスチューブ)4がOリング5を介して気密に
接続されている。
【0012】上記反応管4は、上端が閉塞され、下端が
開口されると共に下端に外向きのフランジ部4aを有し
ている。本実施の形態における反応管4は、内側に上端
及び下端の開口された石英製の内管6をマニホールド3
内面に形成された内向きフランジ部3cに係止させて同
心円状に配置することにより、二重管構造に構成されて
いるが、一重管構造であってもよい。
【0013】上記マニホールド3には反応管4内に図示
しない処理ガス供給源或いは不活性ガス供給源から処理
ガスないし不活性ガスを導入するための複数の導入管部
7が設けられると共に、図示しない真空ポンプ等の減圧
手段により反応管4内を排気して例えば10〜10-8
orr程度に真空引きするための排気管部8が設けられ
ている。
【0014】上記反応管4の周囲には反応管4内を高温
例えば700〜1200℃程度に加熱する例えばカンタ
ル線等の電熱線(抵抗発熱体)をコイル状等に形成して
なる加熱源であるヒータ9が配置され、このヒータ9の
外周は断熱材10を介して冷却ジャケット構造のアウタ
ーシェル11で覆われている。これにより、いわゆるホ
ットウォール型の加熱炉12が構成されている。この加
熱炉12は上記ベースプレート2上に支持されている。
特に、この加熱炉12は、後述するように急速空冷が可
能に構成されている。
【0015】上記マニホールド3の下方にはその下端開
口13を開閉する例えばステンレススチール製の蓋体1
4がローディング機構である昇降機構15により昇降可
能に設けられ、この蓋体14上には多数枚例えば30〜
150枚程度のウエハWを水平状態で上下方向に所定間
隔で多段に保持する基板支持体である例えば石英製のウ
エハボート16が保温筒17を介して載置されている。
【0016】また、蓋体14の上部には保温筒17を載
置するための受台18が設けられ、この受台17にはウ
エハWを均一に熱処理するために回転駆動手段によって
回転するように構成されていることが好ましいが、回転
しない構造であってもよい。上記蓋体14にはマニホー
ルド3との間を気密にシールするOリング19が設けら
れている。
【0017】上記加熱炉12には、炉内を高さ方向に複
数の領域、図示例では上部、中部および下部の三つの領
域に分けて強制空冷するためのに複数、図示例では各領
域に周方向に適宜間隔で4個ずつの合計12個の空気噴
射ノズル20が炉壁12aを炉外から炉内に貫通させて
配設されている。上記空気噴射ノズル20は、例えばス
テンレススチールにより形成されており、左右に噴射孔
20aを有する先端部が反応管4と炉壁12aとの間に
形成された環状空間部21に配置されて環状空間部21
の周方向に送風空気が噴射するように構成されている。
また、上記空気噴射ノズル20の基部は、これを炉壁1
2aの外面であるアウターシェル11に固定する取付部
22を有すると共に、送風空気を導入するための供給管
23がL字状の管継手24を介して接続されている。
【0018】上記空気噴射ノズル20に送風空気を均等
に分流供給するために、図1、図3ないし図4に示すよ
うに送風空気をその流れ方向と直交する方向に複数に分
流させる分流手段25が採用されている。この分流手段
25は、送風空気を所定数ずつ(図示例では六つずつ)
の空気噴射ノズル20群の群数(二つ)に分流する一次
分流部25Aと、この一次分流部25Aにより分流され
た送風空気を更に各群の空気噴射ノズル20の数(六
つ)に分流する二次分流部25Bとから主に構成されて
いる。
【0019】上記一次分流部25Aは、図3〜図5に示
すように立方体ないし方形箱状の中空室26を有し、こ
の中空室26の一端の軸芯に送風空気を軸芯に沿って導
入する導入口27を設け、中空室26の周壁に上記軸芯
方向と直交する方向に送風空気を分流排出する二つの排
出口28を設けている。すなわち、一次分流部25A
は、内部の圧力分布や流路面積が等価になるように排出
口28が配設されている。上記導入口27には送風源で
ある図示しないブロワ(送風機)からの清浄な送風空気
を導入する導入管29が垂直に接続されている。
【0020】上記二次分流部25Bは、図6ないし図7
に示すように両端を閉塞した偏平な六角筒状の中空室3
0を有し、この中空室30の一端の軸芯に軸芯に沿って
送風空気を導入する導入口31を設け、中空室30の周
壁に上記軸芯方向と直交する方向に送風空気を分流排出
する六つの排出口32を周方向に等間隔で設けている。
二次分流部25Aは、一次分流部25Bと同様に内部の
圧力分布や流路面積が等価になるように排出口32が配
設されている。上記導入口31にはL字状の導入管33
が接続され、この導入管33には上記一次分流部25A
の排出口28が例えばフレキシブルダクトからなる接続
管34を介して接続されている。
【0021】上記二次分流部25Bは、加熱炉12の両
側に2個配置され、上記一次分流部25Aから分流され
た送風空気が接続管34を介してそれぞれに均等に供給
されるようになっている。そして、各二次分流部25B
の排出口32には例えばスエッジロック継手からなる接
続口部35が設けられ、この接続口部35には上記空気
噴射ノズル20に通じる供給管23が接続されている。
【0022】各二次分流部25Bは、加熱炉12におい
て隣合う2列の計6個の空気噴射ノズル20に送風空気
を分流供給するように構成されている。このように分流
手段25を構成する各部材は、耐食性を有する材質例え
ばステンレススチールで形成されていることが好まし
い。上記加熱炉12の上部には強制空冷時の噴射空気を
炉外に排気する排気口36が形成され、この排気口36
には排気ダクト37が接続されている。
【0023】一方、上記加熱炉12は、処理室を形成す
る箱状のハウジング38内の後部上方に設置されてい
る。このハウジング38内の前部には、複数枚例えば2
5枚程度のウエハを収容したプラスチック容器であるキ
ャリアを搬入搬出するキャリア搬出入口、搬入された複
数のキャリアを保管するキャリア保管部、キャリア搬送
装置等が配設されている(図示省略)。また、ハウジン
グ38内の上記加熱炉12の下方は、下降された蓋体1
4上のウエハボート16とキャリアとの間でウエハ移載
装置によりウエハの移載を行う作業空間部(ローディン
グエリア)になっている。
【0024】上記ハウジング38内には、ウエハへの塵
埃、パーティクルの付着を防止するためにクリーンエア
を供給、循環、排気する空気清浄部を備えたクリーンエ
ア循環系が設けられている。また、図8ないし図9に示
すようにハウジング38の後部に設けられた排気口39
には、有害なガスおよび物質を除去するたもの除害フィ
ルタ装置40が設けられている。
【0025】有害な処理ガスを使用する熱処理例えばヒ
素拡散処理等においては、熱処理後に行う反応管4内の
真空置換等が十分でなかった(パージ不足)場合、或い
はたとえ真空置換等が十分であったとしても、ウエハボ
ート16等に有害物質を含むパーティクルが付着してい
る場合、蓋体14を下降させてウエハボート16を搬出
するアンロード時に微量ではあるがローディングエリア
に有害ガスや有害物質を含むパーティクルが流出ないし
飛散し、上記排気口39からハウジング38外に排出さ
れることが考えられる。そこで、このような有害ガスや
有害物質を含むパーティクルの排出を防止するために、
上記排気口39に除害フィルタ装置40が設けられてい
る。
【0026】上記除害フィルタ装置40は、上記有害ガ
スおよび有害物質を含むパーティクルを捕獲する活性炭
を充填した前段フィルタ41と、この前段フィルタ41
から排出されることがある活性炭の微粉体を捕獲する中
性能の後段フィルタ42とを備えた複数段構成になって
いる。上記前段フィルタ41は、偏平箱状のケーシング
43内にハニカム状の仕切壁44を設けて粒状の活性炭
45を充填してなる。また、上記後段フィルタ42は、
ガラス長繊維を抄いてなるガラスペーパ46を表面積が
大きなるように蛇腹状に成形し、ケーシング47内に設
けてなる。
【0027】また、上記除害フィルタ装置40は、上記
ハウジング38の外面に排気口36を囲むようにネジ等
で取付けられ、上記排気口36の出口側に圧力損失を低
減すべく大きい断面積を形成する第1ダクト48を有
し、この第1ダクト48には上記フィルタ41,42を
収容した第2ダクト49がネジ等で取付けられている。
なお、50,51はパッキンである。このように構成さ
れた除害フィルタ装置40により、ハウジング38の排
気口36から微量ではあるが排出されることがある有害
ガスや有害物質を含むパーティクルを未然に除去するこ
とができる。
【0028】以上のように構成された縦型熱処理装置1
においては、先ず昇降機構15により反応管4下方のロ
ーディングエリアに蓋体14を下降移動させ、蓋体14
上に保温筒17を介して載置されたウエハボート16に
移載装置によりウエハWを移載する。次に、上記蓋体1
4を上昇移動させて、ウエハボート16および保温筒1
7を反応管4内に搬入すると共に蓋体14をマニホール
ド3の下端フランジ部3bに当接させて反応管4を密閉
する。
【0029】次に、排気管部8からの排気(真空引き)
により反応管4内を真空置換すると共に、導入管部7か
らの不活性ガス例えば窒素(N2)ガスの導入により反
応管4内を窒素ガスで置換した後、加熱炉のヒータ9に
よりウエハWを所定の処理温度まで昇温させたなら、導
入管部7から所定の処理ガスを導入しつつ反応管4内を
所定の減圧状態に維持して拡散等の熱処理を行う。
【0030】上記熱処理が終了したなら、ブロワを始動
させ、ブロワからの送風空気を導入管29、一次分流部
25A、接続管34、二次分流部25Bおよび供給管2
3を介して加熱炉12における各領域の空気噴射ノズル
20に均等に供給し、空気噴射ノズル20から加熱炉1
内の環状空間部21に送風空気を噴射させて炉内を均一
に強制空冷する。なお、空気噴射ノズル20からの送風
空気の噴射量は、ブロワの出力の調節によって調節され
る。
【0031】上記強制空冷と並行して反応管4内の真空
置換および不活性ガス置換を行う。そして、上記強制空
冷により上記ウエハWを所望の温度例えば室温近くまで
急速降温させることができ、この降温後に、蓋体14を
下降させてウエハボート16を反応管4内からローディ
ングエリアに搬出すればよい。
【0032】上記縦型熱処理装置1によれば、ウエハW
を熱処理する加熱炉12内を高さ方向に複数の領域に分
けて強制空冷する複数の空気噴射ノズル20を備え、送
風空気をその流れ方向と直交する方向に複数に分流させ
て上記空気噴射ノズル20に均等に供給する分流手段2
5を備えているため、慣性力等に起因する分流の不均衡
を生じることがなく、風量調整ダンパを必要としないで
複数の空気噴射ノズル20に均等に送風空気を供給する
ことができる。これにより、上記ウエハWに歪等を生じ
させることなく急速降温させて搬出することができ、ス
ループットの向上が図れる。
【0033】この場合、上記分流手段25が送風空気を
所定数ずつの空気噴射ノズル20群の群数に分流する一
次分流部25Aと、この一次分流部25Aにより分流さ
れた送風空気を更に各群の空気噴射ノズル20の数に分
流する二次分流部25Bとからなるため、空気噴射ノズ
ル20の数に応じて効率よく送風空気を均等に分流する
ことができる。また、上記一次分流部25Aおよび二次
分流部25Bが、それぞれ中空室26,30を有し、こ
の中空室26,30の一端に軸芯に沿って送風空気を導
入する導入口27,31を設け、中空室26,30の周
壁に上記軸芯方向と直交する方向へ送風空気を分流排出
する所定数の排出口28,32を設けてなるため、簡単
な構造で均等な風量の分流を行うことができる。
【0034】図10ないし図11は二次分流部の他の実
施の形態を示している。本実施の形態の二次分流部25
Bは、円筒状の中空室30を有しており、その内周面に
はほぼ等間隔で形成された排出口32の開度を調節する
風量調節部材52が摺動可能に設けられている。上記中
空室30は、有底円筒状の中空室本体53の上部開口端
に、中央に送風空気の導入口31を有する蓋54をネジ
等で取付けてなる。
【0035】上記風量調節部材52は、上部、中部およ
び下部の各領域ごとに風量を調節できるように上部、中
部および下部の三つの調節部材52a,52b,52c
からなっている。上部および下部の調節部材52a,5
2cは、上部領域用および下部領域用として対向する位
置に形成された二つずつの排出口32a,32cとそれ
ぞれ対応する連通孔55a,55cを有する円弧状のス
ライド板からなる。中空室本体53の底部53aには上
記上部および下部の調節部材52a,52cを内周面に
沿って摺動可能に案内する溝56が形成されている。
【0036】また、上記中部の調節部材52bは、中部
領域用として対向する位置に形成された排出口32bと
対応する連通孔55bを有する一対の円弧状スライド部
57a,57bを水平板57の両端に形成してなる。こ
の水平板57の中央には中空室本体53の底部軸芯に形
成された窪み58に回転可能に係合する支軸59が設け
られ、これにより中部調節部材52bが回動可能に支持
されている。
【0037】上記上部、中部および下部の調節部材52
a,52b,52cには調節用の摘み60が上記蓋54
を貫通するようにそれぞれ突設され、上記蓋54には摘
み60の移動を可能とするスリット61が形成されてい
る。また、気密性を図るために中空室本体53の内周面
にはOリング62が設けられ、蓋54には調節部材52
a〜52cをOリング62に押圧するテーパ63が形成
されている。このように構成された二次分流部25Bに
よれば、簡単な構造で各領域ごとに風量調整を容易に行
うことができる。
【0038】なお、本発明は、上記実施の形態に限定さ
れるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形
実施が可能である。例えば、本発明が適用される縦型熱
処理装置としては、拡散以外に、例えば酸化、CVD、
アニールなどの熱処理を行うものであってもよい。ま
た、被処理基板としては、半導体ウエハ以外に、例えば
LCD基板等が適用可能である。
【0039】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な優れた効果が得られる。
【0040】(1)請求項1記載の縦型熱処理装置よれ
ば、被処理基板を熱処理する加熱炉内を高さ方向に複数
の領域に分けて強制空冷する複数の空気噴射ノズルを備
え、送風空気をその流れ方向と直交する方向に複数に分
流させて上記空気噴射ノズルに均等に供給する分流手段
を備えているため、慣性力等に起因する分流の不均衡を
生じることがなく、風量調整ダンパを必要としないで複
数の空気噴射ノズルに均等に送風空気を供給することが
できる。
【0041】(2)請求項2記載の縦型熱処理装置よれ
ば、上記分流手段が送風空気を所定数ずつの空気噴射ノ
ズル群の群数に分流する一次分流部と、この一次分流部
により分流された送風空気を更に各群の空気噴射ノズル
の数に分流する二次分流部とからなるため、空気噴射ノ
ズルの数に応じて効率よく送風空気を分流することがで
きる。
【0042】(3)請求項3記載の縦型熱処理装置よれ
ば、上記上記一次分流部および二次分流部が、それぞれ
中空室を有し、この中空室の一端に軸芯に沿って送風空
気を導入する導入口を設け、中空室の側壁に上記軸芯方
向と直交する方向へ送風空気を分流排出する所定数の排
出口を設けてなるため、簡単な構造で均等な風量の分流
を行うことができる。
【0043】(4)請求項4記載の縦型熱処理装置よれ
ば、上記二次分流部が内周面に摺動可能に設けられて上
記排出口の開度を調節する風量調節部材を有しているた
め、簡単な構造で風量調整を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態である縦型熱処理装置にお
ける加熱炉の外観を概略的に示す斜視図である。
【図2】同加熱炉の炉内構造を概略的に示す断面図であ
る。
【図3】処理室のハウジング内に設けられた加熱炉の周
囲の構成を部分的に示す側面図である。
【図4】同加熱炉の平面図である。
【図5】一次分流部の断面図である。
【図6】二次分流部の平面断面図である。
【図7】同二次分流部の側面図である。
【図8】ハウジングの排気口に設けられる除害フィルタ
装置の構成を示す分解斜視図である。
【図9】同除害フィルタ装置の組立断面図である。
【図10】二次分流部の他の実施の形態を示す平面断面
図である。
【図11】同二次分流部の側面断面図である。
【図12】従来の縦型熱処理装置に用いられている送風
配管の構成を概略的に示す説明図である。
【符号の説明】 1 縦型熱処理装置 W 半導体ウエハ(被処理体) 12 加熱炉 20 空気噴射ノズル 25 分流手段 25A 一次分流部 25B 二次分流部 26,30 中空室 27,31 導入口 28,32 排出口 52 風量調節部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理基板を熱処理する加熱炉内を高さ
    方向に複数の領域に分けて強制空冷する複数の空気噴射
    ノズルを備えた縦型熱処理装置において、送風空気をそ
    の流れ方向と直交する方向に複数に分流させて上記空気
    噴射ノズルに均等に供給する分流手段を備えたことを特
    徴とする縦型熱処理装置。
  2. 【請求項2】 上記分流手段が、送風空気を所定数ずつ
    の空気噴射ノズル群の群数に分流する一次分流部と、こ
    の一次分流部により分流された送風空気を更に各群の空
    気噴射ノズルの数に分流する二次分流部とからなること
    を特徴とする請求項1記載の縦型熱処理装置。
  3. 【請求項3】 上記一次分流部および二次分流部が、そ
    れぞれ中空室を有し、この中空室の一端に軸芯に沿って
    送風空気を導入する導入口を設け、中空室の周壁に上記
    軸芯方向と直交する方向へ送風空気を分流排出する所定
    数の排出口を設けてなることを特徴とする請求項2記載
    の縦型熱処理装置。
  4. 【請求項4】 上記二次分流部が、内周面に摺動可能に
    設けられて上記排出口の開度を調節する風量調節部材を
    有していることを特徴とする請求項3記載の縦型熱処理
    装置。
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