JPH0982535A - ガス絶縁誘導電器巻線 - Google Patents

ガス絶縁誘導電器巻線

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JPH0982535A
JPH0982535A JP23366595A JP23366595A JPH0982535A JP H0982535 A JPH0982535 A JP H0982535A JP 23366595 A JP23366595 A JP 23366595A JP 23366595 A JP23366595 A JP 23366595A JP H0982535 A JPH0982535 A JP H0982535A
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JP
Japan
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winding
insulating cylinder
insulating
gas
solid insulator
Prior art date
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Withdrawn
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JP23366595A
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English (en)
Inventor
Yoshikazu Yajima
嘉和 矢島
Kenji Ikeda
健二 池田
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】金属シールドと巻線との間に隙間を固体絶縁物
部で充填し、巻線の対地絶縁耐力を向上させる。 【解決手段】内側の絶縁筒9Aと外側の絶縁筒9Bとの
間に絶縁フイルム7とアルミニウム箔8とを一緒にして
巻回した一次巻線4が介装され、内側の絶縁筒9A内壁
面および外側の絶縁筒9B外壁面に接してそれぞれ金属
シールド5A,5Bがねじ16を介して取り付けられた
ガス絶縁誘導電器巻線において、絶縁筒9A,9Bと金
属シールド5A,5Bとの間にそれぞれ固体絶縁物部1
0が介装される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ガス絶縁の変圧
器またはリアクトルの巻線に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、大都市の地下変電所は、その防災
上の観点から不燃性の電気機器を採用することが推奨さ
れ、変圧器やリアクトルなどの誘導電器もそのガス絶縁
化が進められている。図3は、従来のガス絶縁誘導電器
の構成を示す片側断面図である。鉄心1を誘導電器の一
次巻線4と二次巻線3とが軸2を中心にして巻回されて
いる。一次巻線4と二次巻線3とには、上下の端部に電
界緩和用の金属シールド5A,5B,6が設けられてい
る。これらは、絶縁ガス(SF6 ガス)の封入された図
示されていない密閉タンク内に収納されている。
【0003】図4は、図3のA部拡大断面図である。内
側の絶縁筒9Aに一次巻線4として絶縁フイルム7とア
ルミニウム箔8とが一緒にして巻回され、この一次巻線
4の外側にもう一つの絶縁筒9Bが嵌挿されている。ま
た、絶縁筒9Aの内壁面および絶縁筒9Bの外壁面に接
してそれぞれ円筒状の金属シールド5A,5Bがねじ1
6によって取り付けられている。これらの金属シールド
5A,5Bは、その両端がリング状の膨らみを備え、丸
みを帯びている。また、金属シールド5A、5Bは、図
示されていないリード線を介してアルミニウム箔8の巻
き始め部と巻き終わり部とにそれぞれ導電接続されてい
る。さらに、金属シールド5A、5Bは、ねじ16によ
って、絶縁筒9A,9Bに取り付けられている。
【0004】図4において、一次巻線4を形成する絶縁
フイルム7とアルミニウム箔8とは、その厚さが数十μ
mと薄いものなので、絶縁筒9A,9Bによって巻線4
が固定されている。金属シールド5A,5Bは、その端
部の丸みによって一次巻線4端部の周囲電界を緩和させ
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たような従来の巻線は端部に絶縁ガスの隙間ができ、放
電が生じやすいという問題があった。すなわち、図4に
おいて、金属シール5A,5Bは、一次巻線4と二次巻
線や密閉タンクとの間の絶縁ガス空間中の電界は緩和し
ているが、一次巻線4の端部で金属シールド5A,5B
と絶縁筒9A,9Bとの間にできる隙間の電界集中まで
は抑えていない。隙間15A,15Bは、金属シールド
5A,5Bや絶縁筒9A,9Bの表面粗さの存在によっ
てできる微小な隙間であり、一方、隙間14A,14B
は、金属シールド5A,5Bの丸みによってできる楔状
の隙間である。一般に、巻線端部は電界が極端に電界集
中しがちであり、図4の一次巻線4の端部においても、
金属シールド5A,5Bとアルミニウム箔8との間に電
気力線が入り込み、そこに絶縁ガスの隙間できると、放
電が生じやすくなる。この放電が生ずると、一次巻線4
の対地への全路破壊につながりやすくなる。そのため
に、従来は、一次巻線4の対地絶縁寸法を大きくするこ
とによって、巻線の対地絶縁耐力の低下を防いでいた。
したがって、ガス絶縁誘導電器全体がどうしても大きく
なりがちであった。
【0006】この発明の目的は、巻線端部の隙間をなく
し、巻線の対地絶縁耐力を向上させることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明によれば、内側の絶縁筒と外側の絶縁筒と
の間に絶縁フイルムとアルミニウム箔とを一緒にして巻
回した巻線が介装され、内側の絶縁筒内壁面および外側
の絶縁筒外壁面に接してそれぞれ、両端が丸みを帯びた
円筒状の金属シールドが取り付けられ、この二つの金属
シールドのそれぞれにアルミニウム箔の巻き始め端と巻
き終わり端とが導電接続され、絶縁ガスの封入された密
閉タンク内に収納されるガス絶縁誘導電器巻線におい
て、内側の絶縁筒および外側の絶縁筒と金属シールドと
の間にそれぞれ電気絶縁性充填材を固化させた固体絶縁
物部が介装されてなるものとするとよい。
【0008】また、かかる構成において、金属シールド
両端の絶縁筒側に切り欠き溝が形成され、この切り欠き
溝に電気絶縁性充填材を固化させた固体絶縁物部が充填
されてなるものとしてもよい。この発明の構成によれ
ば、内側の絶縁筒および外側の絶縁筒と金属シールドと
の間にそれぞれ固体絶縁物部が介装される。この固体絶
縁物部は、電気絶縁性充填材を固化させたものである。
それによって、隙間が固体絶縁物部で埋まり、巻線の対
地絶縁耐力が向上する。
【0009】また、かかる構成において、金属シールド
両端の絶縁筒側に切り欠き溝が形成され、この切り欠き
溝に固体絶縁物部が充填される。この固体絶縁物部は、
電気絶縁性充填材を切り欠き溝に詰め固化させたもので
ある。楔状の隙間を大きく削り、固体絶縁物部の詰まっ
た切り欠き溝にしたので、巻線端部の隙間が完全になく
なった。それによって、巻線の対地絶縁耐力がさらに向
上する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明を実施例に基づい
て説明する。図1は、この発明の実施例にかかるガス絶
縁誘導電器巻線の構成を示す片側断面図であり、図3の
A部拡大断面図に対応する。絶縁筒9A,9Bと金属シ
ールド5A,5Bとの間にそれぞれ固体絶縁物部10が
介装されている。その他は、図4の従来の構成と同じで
ある。従来と同じ部分には同一参照符号を付け、詳細な
説明をここで繰り返すことは省略する。
【0011】図1における固体絶縁物部10は、電気絶
縁性充填材として例えば、半流動性のシリコーンゴム材
を用いることにより、次のようにして形成することがで
きる。粘度の高い半流動性のシリコーンゴム材が市販さ
れているので(例えば、信越化学工業株式会社製、商品
名KE−45)、このシリコーンゴム材を金属シールド
5A,5Bの絶縁筒9A,9Bと対向する面に塗布す
る。次に、金属シールド5A,5Bに絶縁筒9A,9B
をシリコーンゴム材を介して接合する。その後、金属シ
ールド5A,5Bと絶縁筒9A,9Bとの接合部の両端
のシリコーンゴム材からの気泡の発生が止まるのを確認
する。シリコーンゴム材は、空気中の水分を吸って固化
するので、その後は放置するだけでよい。このようにし
て、金属シールド5A,5Bと絶縁筒9A,9Bとの隙
間を固体絶縁物部10で埋めることにより、部分放電の
発生が抑えられ、一次巻線4の対地絶縁耐力が向上す
る。なお、図1の構成は、一次巻線4の下端部や二次巻
線の金属シールド近辺にも同様に適用され、巻線の対地
絶縁耐力を向上させることができる。
【0012】図2は、この発明の異なる実施例にかかる
ガス絶縁誘導電器巻線の構成を示す片側断面図である。
金属シールド5A,5Bの端部にそれぞれ切り欠き溝1
1が形成され、この切り欠き溝11に固体絶縁物部12
が充填されている。さらに、絶縁筒9A,9Bと金属シ
ールド5A,5Bとの間もそれぞれ固体絶縁物部13が
介装されている。その他は、図1と同じ構成である。
【0013】図2の固体絶縁物部13は、図1の固体絶
縁物部10と同様に、半流動性のシリコーンゴム材によ
って形成することができる。一方、固体絶縁物部12
は、電気絶縁性充填材として例えば、流動性のシリコー
ンゴム材を用いることにより、次のようにして形成する
ことができる。半流動性のシリコーンゴム材より粘度の
低い、流動性のシリコーンゴム材が市販されているので
(例えば、信越化学工業株式会社製、商品名KE−44
5)、これを切り欠き溝11に詰める。この切り欠き溝
11は、楔状の隙間を削り込み、シリコーンゴム材を詰
め易いように数mm幅以上に故意に広げた隙間である。
なお、前記の流動性のシリコーンゴム材の市販品(信越
化学工業株式会社製、商品名KE−445)の場合、温
度25℃での粘度は50(P)である。固体絶縁物部1
2のシリコーンゴム材は上記のように流動性で粘度が低
いので、切り欠き溝11に充填後、固まるまでにシリコ
ーンゴム材中の気泡は十分に抜ける。図1の構成でも従
来のものと比べると、一次巻線4の対地絶縁耐力が向上
しているが、図2の構成にすることによって図1の構成
におけるような楔状の隙間14A,14Bの部分が完全
になくなり、一次巻線4の対地絶縁耐力がさらに向上す
る。
【0014】なお、図2の構成は、一次巻線4の下端部
や二次巻線の金属シールド近辺にも同様に適用され、巻
線の対地絶縁耐力をより向上させることができる。
【0015】
【発明の効果】この発明は前述のように、絶縁筒と金属
シールドとの間に固体絶縁物部が介装される。それによ
って、巻線の対地絶縁耐力が従来のものより向上し、ガ
ス絶縁誘導電器全体の体格を小さくすることができる。
かかる構成において、金属シールド端部に切り欠き溝が
形成され、この切り欠き溝に固体絶縁物部が充填され
る。それによって、巻線4の対地絶縁耐力がさらに向上
し、ガス絶縁誘導電器全体の体格をさらに縮小すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例にかかるガス絶縁誘導電器巻
線の構成を示す片側断面図
【図2】この発明の異なる実施例にかかるガス絶縁誘導
電器巻線の構成を示す片側断面図
【図3】従来のガス絶縁誘導電器の構成を示す片側断面
【図4】図3のA部拡大断面図
【符号の説明】
4:一次巻線、3:二次巻線、5A,5B,6,:金属
シールド、7:絶縁フイルム、8:アルミニウム箔、9
A,9B:絶縁筒、10,12,13:固体絶縁物部、
11:切り欠き溝

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内側の絶縁筒と外側の絶縁筒との間に絶縁
    フイルムとアルミニウム箔とを一緒にして巻回した巻線
    が介装され、内側の絶縁筒内壁面および外側の絶縁筒外
    壁面に接してそれぞれ、両端が丸みを帯びた円筒状の金
    属シールドが取り付けられ、この二つの金属シールドの
    それぞれにアルミニウム箔の巻き始め端と巻き終わり端
    とが導電接続され、絶縁ガスの封入された密閉タンク内
    に収納されるガス絶縁誘導電器巻線において、内側の絶
    縁筒および外側の絶縁筒と金属シールドとの間にそれぞ
    れ電気絶縁性充填材を固化させた固体絶縁物部が介装さ
    れてなることを特徴とするガス絶縁誘導電器巻線。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のものにおいて、金属シー
    ルド両端の絶縁筒側に切り欠き溝が形成され、この切り
    欠き溝に電気絶縁性充填材を固化させた固体絶縁物部が
    充填されてなることを特徴とするガス絶縁誘導電器巻
    線。
JP23366595A 1995-09-12 1995-09-12 ガス絶縁誘導電器巻線 Withdrawn JPH0982535A (ja)

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