JPH0935955A - ガス絶縁静止電器用巻線 - Google Patents
ガス絶縁静止電器用巻線Info
- Publication number
- JPH0935955A JPH0935955A JP18701795A JP18701795A JPH0935955A JP H0935955 A JPH0935955 A JP H0935955A JP 18701795 A JP18701795 A JP 18701795A JP 18701795 A JP18701795 A JP 18701795A JP H0935955 A JPH0935955 A JP H0935955A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gas
- copper wire
- insulating film
- insulated
- insulating
- Prior art date
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- Pending
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- Coils Of Transformers For General Uses (AREA)
- Insulating Of Coils (AREA)
- Transformer Cooling (AREA)
- Insulated Conductors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】銅線内部で発生した熱を効率よく伝達する絶縁
銅線を用いることにより、冷却のための絶縁ガスを少な
くすると共にポンプ容量も小型化可能なガス絶縁変圧器
用巻線を提供すること。 【解決手段】端部断面がほぼ長方形の平角銅線の軸方向
側面に絶縁皮膜を形成し、その上に絶縁テープを巻回し
てなるガス絶縁静止電器用巻線において、前記平角銅線
に形成した絶縁皮膜はホルマールまたはエナメルまたは
エポキシ粉体を塗装して形成したものであり、また前記
絶縁テープはポリエチレンテレフタレートフィルムまた
はポリアミドフィルムであるので、銅線と絶縁皮膜間に
絶縁ガスがなくなり、銅線内部で発生した熱を効率よく
伝達することができる。また、塗装した絶縁皮膜の上に
絶縁フィルムで絶縁被覆しているので、くさび部分の電
界集中の少ない絶縁強度も十分得られる。
銅線を用いることにより、冷却のための絶縁ガスを少な
くすると共にポンプ容量も小型化可能なガス絶縁変圧器
用巻線を提供すること。 【解決手段】端部断面がほぼ長方形の平角銅線の軸方向
側面に絶縁皮膜を形成し、その上に絶縁テープを巻回し
てなるガス絶縁静止電器用巻線において、前記平角銅線
に形成した絶縁皮膜はホルマールまたはエナメルまたは
エポキシ粉体を塗装して形成したものであり、また前記
絶縁テープはポリエチレンテレフタレートフィルムまた
はポリアミドフィルムであるので、銅線と絶縁皮膜間に
絶縁ガスがなくなり、銅線内部で発生した熱を効率よく
伝達することができる。また、塗装した絶縁皮膜の上に
絶縁フィルムで絶縁被覆しているので、くさび部分の電
界集中の少ない絶縁強度も十分得られる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はガス絶縁静止電器用
巻線に係わり、特に、絶縁平角銅線を使用したガス絶縁
変圧器用巻線に関する。
巻線に係わり、特に、絶縁平角銅線を使用したガス絶縁
変圧器用巻線に関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、電力需要の増大に対処するため、
変電所を地下に設置した地下変電所が多く採用されるよ
うになってきた。このような地下変電所では防災上の観
点からガス絶縁変圧器が使用されることが多い。ガス絶
縁変圧器はその絶縁及び冷却方式からさまざまな方式の
ものがある。その中の一つにガス冷却式ガス絶縁変圧器
がある。このガス冷却式ガス絶縁変圧器は絶縁及び冷却
をＳＦ6 ガスで行う方式であり、大容量のものまで実用
化されている。このガス絶縁変圧器用巻線には、断面が
ほぼ長方形の平角銅線の上に絶縁フィルムで絶縁した絶
縁平角線が使用されている。
変電所を地下に設置した地下変電所が多く採用されるよ
うになってきた。このような地下変電所では防災上の観
点からガス絶縁変圧器が使用されることが多い。ガス絶
縁変圧器はその絶縁及び冷却方式からさまざまな方式の
ものがある。その中の一つにガス冷却式ガス絶縁変圧器
がある。このガス冷却式ガス絶縁変圧器は絶縁及び冷却
をＳＦ6 ガスで行う方式であり、大容量のものまで実用
化されている。このガス絶縁変圧器用巻線には、断面が
ほぼ長方形の平角銅線の上に絶縁フィルムで絶縁した絶
縁平角線が使用されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した絶
縁平角線をガス絶縁変圧器用巻線に使用した場合には次
のような問題がある。すなわち、ガス絶縁変圧器に使用
されるＳＦ6 ガスは、密度が小さいため冷却力が低い。
巻線から発生した熱は絶縁表面に流れるガスによって冷
却されるが、絶縁平角線は、絶縁フィルムが複数枚ラッ
プして巻回されているため、フィルム層間及び銅線と絶
縁フィルム間にはガスが存在している。そのため、銅線
内部で発生した熱はそのガス及びフィルムの絶縁物を介
して伝達することとなるので、熱伝達率が悪く、冷却効
率も悪い。従って、大容量のガスを巻線内に流さなけれ
ばならず、そのガスを流すためのポンプも大型になると
いう問題がある。
縁平角線をガス絶縁変圧器用巻線に使用した場合には次
のような問題がある。すなわち、ガス絶縁変圧器に使用
されるＳＦ6 ガスは、密度が小さいため冷却力が低い。
巻線から発生した熱は絶縁表面に流れるガスによって冷
却されるが、絶縁平角線は、絶縁フィルムが複数枚ラッ
プして巻回されているため、フィルム層間及び銅線と絶
縁フィルム間にはガスが存在している。そのため、銅線
内部で発生した熱はそのガス及びフィルムの絶縁物を介
して伝達することとなるので、熱伝達率が悪く、冷却効
率も悪い。従って、大容量のガスを巻線内に流さなけれ
ばならず、そのガスを流すためのポンプも大型になると
いう問題がある。
【０００４】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたもので、その目的は銅線内部で発生した熱を効率よ
く伝達する絶縁銅線を用いることにより、冷却のための
絶縁ガスを少なくすると共にポンプ容量も小型化可能な
ガス絶縁変圧器用巻線を提供することにある。
れたもので、その目的は銅線内部で発生した熱を効率よ
く伝達する絶縁銅線を用いることにより、冷却のための
絶縁ガスを少なくすると共にポンプ容量も小型化可能な
ガス絶縁変圧器用巻線を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項１は、端部断面がほぼ長方形の平角
銅線の軸方向側面に絶縁皮膜を形成し、その上に絶縁テ
ープを巻回してなるガス絶縁静止電器用巻線において、
前記平角銅線に形成した絶縁皮膜はホルマールまたはエ
ナメルまたはエポキシ粉体を塗装して形成したものであ
り、また前記絶縁テープはポリエチレンテレフタレート
フィルムまたはポリアミドフィルムであることを特徴と
する。
に、本発明の請求項１は、端部断面がほぼ長方形の平角
銅線の軸方向側面に絶縁皮膜を形成し、その上に絶縁テ
ープを巻回してなるガス絶縁静止電器用巻線において、
前記平角銅線に形成した絶縁皮膜はホルマールまたはエ
ナメルまたはエポキシ粉体を塗装して形成したものであ
り、また前記絶縁テープはポリエチレンテレフタレート
フィルムまたはポリアミドフィルムであることを特徴と
する。
【０００６】
【発明の実施の形態】図１は本発明のガス絶縁変圧器用
巻線（請求項１対応）の断面図である。同図において、
１は端部断面がほぼ長方形の平角銅線であり、その平角
銅線１の表面に絶縁皮膜２を形成させている。この絶縁
皮膜２は、ホルマール，エナメル、さらにエポキシの粉
体を熱で銅線に固着させるエポキシ粉体を塗装して形成
したものである。さらに、その固着させた絶縁皮膜２の
上から絶縁テープで絶縁被覆３を施す。この絶縁テープ
は、ポリエチレンテレフタレートフィルムまたはポリア
ミドフィルムのいずれかで構成する。
巻線（請求項１対応）の断面図である。同図において、
１は端部断面がほぼ長方形の平角銅線であり、その平角
銅線１の表面に絶縁皮膜２を形成させている。この絶縁
皮膜２は、ホルマール，エナメル、さらにエポキシの粉
体を熱で銅線に固着させるエポキシ粉体を塗装して形成
したものである。さらに、その固着させた絶縁皮膜２の
上から絶縁テープで絶縁被覆３を施す。この絶縁テープ
は、ポリエチレンテレフタレートフィルムまたはポリア
ミドフィルムのいずれかで構成する。
【０００７】上記したように、本発明のガス絶縁変圧器
用巻線は、塗装して形成した絶縁皮膜の少なくとも１種
類の上に、絶縁テープの少なくとも１種類を絶縁被覆し
て絶縁被覆銅線としている。
用巻線は、塗装して形成した絶縁皮膜の少なくとも１種
類の上に、絶縁テープの少なくとも１種類を絶縁被覆し
て絶縁被覆銅線としている。
【０００８】本発明のガス絶縁変圧器用巻線によると、
次のような作用効果がある。 （１）断面がほぼ長方形の平角銅線の軸方向側面上に直
接絶縁皮膜を塗装して形成しているので、熱が発生する
銅線と絶縁皮膜の間にガスの侵入がなく、熱伝導率が良
くなり、冷却効率も向上する。従って、銅線に多くの電
流が流せるので細い銅線で変圧器巻線を製作することが
できる。これにより変圧器巻線の小型化が可能となるだ
けでなく、冷却ガスを流すポンプ容量も小さくできる。
次のような作用効果がある。 （１）断面がほぼ長方形の平角銅線の軸方向側面上に直
接絶縁皮膜を塗装して形成しているので、熱が発生する
銅線と絶縁皮膜の間にガスの侵入がなく、熱伝導率が良
くなり、冷却効率も向上する。従って、銅線に多くの電
流が流せるので細い銅線で変圧器巻線を製作することが
できる。これにより変圧器巻線の小型化が可能となるだ
けでなく、冷却ガスを流すポンプ容量も小さくできる。
【０００９】（２）断面がほぼ長方形の平角銅線の軸方
向側面上に直接絶縁皮膜を塗装した上に絶縁フィルムに
てさらに絶縁しているので、例えば塗装して取り付けた
絶縁皮膜に欠陥などがあったとしても絶縁フィルムにて
絶縁強度を保つことができ、信頼性のあるガス絶縁変圧
器巻線が得られる。
向側面上に直接絶縁皮膜を塗装した上に絶縁フィルムに
てさらに絶縁しているので、例えば塗装して取り付けた
絶縁皮膜に欠陥などがあったとしても絶縁フィルムにて
絶縁強度を保つことができ、信頼性のあるガス絶縁変圧
器巻線が得られる。
【００１０】（３）断面がほぼ長方形の平角銅線の軸方
向側面上に直接塗装して取り付けた絶縁皮膜の比誘電率
が絶縁フィルムの比誘電率より大きく、従来の絶縁フィ
ルムだけで絶縁した場合に比べて変圧器ターン間の静電
容量が大きくなり、雷電圧が巻線内部に侵入した場合の
初期電位振動が小さく、絶縁強度の優れた変圧器巻線が
得られる。特に、固着絶縁皮膜としてエポキシの粉体を
熱で銅線に固着させるエポキシ粉体塗装の場合、エポキ
シの比誘電率が大きく、その効果も大きい。
向側面上に直接塗装して取り付けた絶縁皮膜の比誘電率
が絶縁フィルムの比誘電率より大きく、従来の絶縁フィ
ルムだけで絶縁した場合に比べて変圧器ターン間の静電
容量が大きくなり、雷電圧が巻線内部に侵入した場合の
初期電位振動が小さく、絶縁強度の優れた変圧器巻線が
得られる。特に、固着絶縁皮膜としてエポキシの粉体を
熱で銅線に固着させるエポキシ粉体塗装の場合、エポキ
シの比誘電率が大きく、その効果も大きい。
【００１１】（４）断面がほぼ長方形の平角銅線の軸方
向側面上に直接塗装して取り付けた絶縁皮膜の比誘電率
が絶縁フィルムの比誘電率より大きいため、絶縁被覆電
線の外側の比誘電率が小さい。変圧器のターン間に電圧
が加わると、ターン間にできるくさび部分のガスが破壊
することによって部分放電が発生するが、そのくさび部
分の電界集中は絶縁被覆電線の外側の比誘電率が小さい
ほど小さくなる。従って、くさび部分の電界集中が小さ
くできるので、高電圧化したガス絶縁変圧器が得られ
る。なお、本発明は上記したガス絶縁変圧器用巻線のみ
ではなく、ガス絶縁リアクトル用巻線などガス絶縁静止
電器用巻線に適用できることは勿論である。
向側面上に直接塗装して取り付けた絶縁皮膜の比誘電率
が絶縁フィルムの比誘電率より大きいため、絶縁被覆電
線の外側の比誘電率が小さい。変圧器のターン間に電圧
が加わると、ターン間にできるくさび部分のガスが破壊
することによって部分放電が発生するが、そのくさび部
分の電界集中は絶縁被覆電線の外側の比誘電率が小さい
ほど小さくなる。従って、くさび部分の電界集中が小さ
くできるので、高電圧化したガス絶縁変圧器が得られ
る。なお、本発明は上記したガス絶縁変圧器用巻線のみ
ではなく、ガス絶縁リアクトル用巻線などガス絶縁静止
電器用巻線に適用できることは勿論である。
【００１２】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
裸銅線の軸方向側面上に絶縁皮膜が塗装して形成されて
いるため、銅線と絶縁皮膜間に絶縁ガスがなくなり、銅
線内部で発生した熱を効率よく伝達することができるの
で、冷却のために流す絶縁ガスを少なくし、ポンプ容量
も小さいガス絶縁変圧器が得られる。また、塗装した絶
縁皮膜の上に絶縁フィルムで絶縁被覆しているので、く
さび部分の電界集中の少ない絶縁強度も十分保てる信頼
性あるガス絶縁変圧器が得られる。さらに、銅線に流せ
る電流を多くでき、細い銅線で変圧器巻線を製作できる
ので、小型化したガス絶縁変圧器用巻線を提供できる。
裸銅線の軸方向側面上に絶縁皮膜が塗装して形成されて
いるため、銅線と絶縁皮膜間に絶縁ガスがなくなり、銅
線内部で発生した熱を効率よく伝達することができるの
で、冷却のために流す絶縁ガスを少なくし、ポンプ容量
も小さいガス絶縁変圧器が得られる。また、塗装した絶
縁皮膜の上に絶縁フィルムで絶縁被覆しているので、く
さび部分の電界集中の少ない絶縁強度も十分保てる信頼
性あるガス絶縁変圧器が得られる。さらに、銅線に流せ
る電流を多くでき、細い銅線で変圧器巻線を製作できる
ので、小型化したガス絶縁変圧器用巻線を提供できる。
【図１】本発明のガス絶縁変圧器用巻線の断面図。
１…平角銅線、２…固着絶縁皮膜、３…絶縁被覆。
Claims (1)
- 【請求項１】 端部断面がほぼ長方形の平角銅線の軸方
向側面に絶縁皮膜を形成し、その上に絶縁テープを巻回
してなるガス絶縁静止電器用巻線において、前記平角銅
線に形成した絶縁皮膜はホルマールまたはエナメルまた
はエポキシ粉体を塗装して形成したものであり、また前
記絶縁テープはポリエチレンテレフタレートフィルムま
たはポリアミドフィルムであることを特徴とするガス絶
縁静止電器用巻線。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18701795A JPH0935955A (ja) | 1995-07-24 | 1995-07-24 | ガス絶縁静止電器用巻線 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18701795A JPH0935955A (ja) | 1995-07-24 | 1995-07-24 | ガス絶縁静止電器用巻線 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0935955A true JPH0935955A (ja) | 1997-02-07 |
Family
ID=16198746
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18701795A Pending JPH0935955A (ja) | 1995-07-24 | 1995-07-24 | ガス絶縁静止電器用巻線 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0935955A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100893981B1 (ko) * | 2007-12-27 | 2009-04-20 | 엘에스전선 주식회사 | 사각형 에나멜 전선 및 사각형 에나멜 전선의 도체선 |
| US7705508B2 (en) | 2006-05-10 | 2010-04-27 | Pratt & Whitney Canada Crop. | Cooled conductor coil for an electric machine and method |
-
1995
- 1995-07-24 JP JP18701795A patent/JPH0935955A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7705508B2 (en) | 2006-05-10 | 2010-04-27 | Pratt & Whitney Canada Crop. | Cooled conductor coil for an electric machine and method |
| KR100893981B1 (ko) * | 2007-12-27 | 2009-04-20 | 엘에스전선 주식회사 | 사각형 에나멜 전선 및 사각형 에나멜 전선의 도체선 |
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