JPH0982487A - 静電気除去方法および装置 - Google Patents

静電気除去方法および装置

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JPH0982487A
JPH0982487A JP23050595A JP23050595A JPH0982487A JP H0982487 A JPH0982487 A JP H0982487A JP 23050595 A JP23050595 A JP 23050595A JP 23050595 A JP23050595 A JP 23050595A JP H0982487 A JPH0982487 A JP H0982487A
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static electricity
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JP23050595A
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Inventor
Masaki Ochi
正喜 越智
Takeshi Hanada
剛 花田
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Juki Corp
Original Assignee
Juki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数枚の用紙が重なって搬送されても、各用
紙に帯電している静電気を容易かつ確実に除去すること
ができる静電気除去方法および装置を提供すること。 【解決手段】 用紙が静電気によって重なってくる可能
性のある用紙群Gを搬送し、かつ用紙出側の先端側が円
弧状に屈曲された屈曲部23を有する搬送路10と、前記搬
送路10の用紙出側の開口部近傍に設けられ、前記屈曲部
23の斜め上方、かつ用紙搬送方向と逆方向からイオンを
含んだ空気を供給するイオン供給部34と、前記屈曲部23
の内側に位置する用紙P1は空気圧により屈曲部23の内側
に当接搬送され、該内側用紙P2を外部に排紙する紙送り
手段26を備えた構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電気が帯電して
いる用紙から該静電気を除去することができる静電気除
去方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、用紙を印字装置に搬送する場
合、用紙に帯電している静電気を除去しなければ、用紙
が静電気によって重なって搬送される、いわゆるダブル
フィードを起こしたり、また、印字不良等の発生原因と
なるため、用紙搬送装置には、用紙に帯電している静電
気を除去する装置が組み込まれている場合がある。
【0003】図3は、静電気除去装置が組み込まれた用
紙搬送装置の一例を概略的に示すもので、図中符号1は
ピックアップローラ、2,2は上下一対の分離ローラ、
3は除電装置を示す。前記構成の用紙搬送装置において
は、ピックアップローラ1の上方に多数枚の用紙Pが積
み重ねれた用紙群Gから、用紙Pを下方から順次連続的
に前方に引き出して、前方の分離ローラ2,2で連続し
て引き出された用紙Pを分離して、さらに前方に搬送す
るようにしている。そして、用紙Pをピックアップロー
ラ1で引き出して、前方の分離ローラ2,2に送る間
に、前記除電装置3からイオンを含んだ空気を、用紙P
の表面に吹き付けることにより、用紙Pの表面に帯電し
ている静電気を前記イオンで中和することにより、該静
電気を除去するようようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の用紙搬送装置においては、前記ピックアップローラ
1上に堆積されてる用紙群Gの各用紙Pには、未だ静電
気が帯電しているので、該ピックアップローラ1で用紙
Pを引き出す際に、静電気によって2枚の用紙P,Pが
重なって引き出される場合がある。このような場合、前
記除電装置3からイオンを含んだ空気を吹き付けても、
上側の用紙Pの表面のみしか除電効果がないので、これ
ら2枚の用紙P,Pは静電気によって重なったままの状
態で分離ローラ2,2に送られ、この分離ローラ2,2
でも2枚の用紙P,Pを十分に分離することができない
場合があり、重なったままの状態で前方へ送られる、い
わゆるダブルフィードを発生させてしまうという問題が
ある。
【0005】また、仮に、前記分離ローラ2,2で重な
っている2枚の用紙P,Pを分離できたとしても、下側
の用紙Pに帯電している静電気は除去されていないの
で、後続の搬送路上で、用紙Pの搬送がスムーズに行わ
れず、このため、用紙がクシャクシャになるいわゆるJ
AMを起こしたり、また、後続に印字装置がある場合
は、印字不良等の発生原因となるという問題がある。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、複数枚の用紙が重なって搬送されても、各用紙に帯
電している静電気を容易かつ確実に除去することができ
る静電気除去方法および装置を提供することを目的とし
ている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1の静電気除去方法は、搬送路を用
紙が静電気によって重なって搬送されてくる可能性のあ
る用紙群のうち、外側用紙の先端部を内側用紙の先端部
から離間させ、この離間した外側用紙と前記内側用紙の
先端部近傍からイオンを含んだ空気を供給して、前記外
側用紙と内側用紙に行き渡らせることにより、前記外側
用紙と内側用紙に帯電している静電気を除去することを
特徴としている。
【0008】また、請求項2の静電気除去方法は、搬送
路を、用紙が静電気によって重なって搬送されてくる可
能性のある用紙群の進行方向先端部を弾性的に屈曲さ
せ、前記屈曲された用紙群のうち、最も内側に位置する
内側用紙より外側に位置する外側用紙の先端部を弾性復
帰させることにより、外側用紙の先端部を内側用紙の先
端部から離間させ、この離間した外側用紙と前記内側用
紙の先端部近傍からイオンを含んだ空気を供給して、前
記外側用紙と内側用紙に行き渡らせることにより、前記
外側用紙と内側用紙に帯電している静電気を除去するこ
とを特徴としている。
【0009】前記静電気除去方法において、搬送路を用
紙が静電気によって重なって搬送されてくる可能性のあ
る用紙群の進行方向先端部を弾性的に屈曲させる場合、
前記搬送路の先端部を屈曲させて、この屈曲路中を用紙
群を搬送することによって、該屈曲路に沿わせて用紙群
を屈曲させる。また、前記屈曲された用紙群のうち、最
も内側に位置する内側用紙より外側に位置する外側用紙
の先端部を弾性復帰させて、外側用紙の先端部を内側用
紙の先端部から離間させるには、前記屈曲路の先端開口
から出てくる用紙群の最も内側に位置する内側用紙の先
端部を屈曲した状態に保持するとともに、外側用紙を屈
曲路の先端開口で開放することによって、弾性復帰させ
ることにより行う。さらに、前記外側用紙の先端部と内
側用紙の先端部からイオンを含んだ空気を供給する場
合、該空気を吹き付けるようにして供給するのが好まし
い。
【0010】請求項1の静電気除去方法にあっては、外
側用紙の先端部と内側用紙の先端部とを離間させ、この
離間した外側用紙と内側用紙の先端部近傍からイオンを
含んだ空気を供給するので、このイオンを含んだ空気
が、前記外側用紙と内側用紙との間(外側用紙の裏面側
および内側用紙の表面側)、内側用紙の裏面側、外側用
紙の表面側に行き渡る。したがって、前記外側用紙と内
側用紙に帯電している静電気がイオンによって中和され
て除去される。
【0011】請求項2の静電気除去方法にあっては、用
紙群の先端部を屈曲させ、この屈曲された用紙群のう
ち、最も内側に位置する内側用紙より外側に位置する外
側用紙の先端部を弾性復帰させることにより、外側用紙
の先端部と内側用紙の先端部とを離間させ、この離間し
た外側用紙と内側用紙の先端部近傍からイオンを含んだ
空気を供給するので、このイオンを含んだ空気が、前記
外側用紙と内側用紙との間(外側用紙の裏面側および内
側用紙の表面側)、内側用紙の裏面側、外側用紙の表面
側に行き渡る。したがって、前記外側用紙と内側用紙に
帯電している静電気がイオンによって中和されて除去さ
れる。
【0012】請求項3の静電気除去装置は、用紙が静電
気によって重なってくる可能性のある用紙群を搬送し、
かつ用紙出側の先端側が円弧状に屈曲された屈曲部を有
する搬送路と、当該搬送路の用紙出側の開口部近傍に設
けられ、前記屈曲部の斜め上方、かつ用紙搬送方向と逆
方向からイオンを含んだ空気を供給するイオン供給部
と、前記屈曲部の内側に位置する用紙は空気圧により屈
曲部の内側に当接搬送され、該内側用紙を外部に排紙す
る紙送り手段とを設けたことを特徴とする静電気除去装
置。
【0013】前記イオン供給部は、例えば、ガスに高電
圧を印加するトランスを備えたイオン発生部と、空気を
圧縮するコンプレッサを備えた圧縮空気発生部と、前記
イオン発生部から発生したイオンと、前記圧縮空気発生
部から発生した圧縮空気とを混合して吐出する吐出部を
備えてなるものである。また、前記紙送り手段は、例え
ば、軸回りに回転する一対のフィードローラで構成さ
れ、屈曲された用紙群のうち、最も内側に位置する内側
用紙が空気圧によって屈曲部の内側に当接搬送され、当
該内側用紙がフィードローラ間に挿入され、これらフィ
ードローラの回転によって用紙を前方にフィードするよ
うになっており、また、前記内側用紙が挿入された時点
においては、内側用紙の先端部を屈曲したままの状態に
保持するようになっている。
【0014】請求項3の静電気除去装置にあっては、用
紙が静電気によって重なってくる可能性のある用紙群が
搬送路を搬送されてくるが、この搬送路の先端側の屈曲
部によって、前記用紙群は屈曲される。この屈曲された
用紙群が搬送路の先端開口部から出てくると、屈曲され
た用紙群のうち、最も内側に位置する内側用紙の先端部
は、前記紙送り手段に屈曲したままの状態で保持される
一方、外側用紙の先端部は屈曲部の先端開口から開放さ
れて弾性復帰する。
【0015】これにより、外側用紙の先端部と内側用紙
の先端部とが離間し、この離間した外側用紙と前記内側
用紙の先端部近傍から前記イオン供給部によってイオン
を含んだ空気を供給する。すると、このイオンを含んだ
空気が、前記外側用紙と内側用紙との間(外側用紙の裏
面側および内側用紙の表面側)、内側用紙の裏面側、外
側用紙の表面側に行き渡る。したがって、前記外側用紙
と内側用紙に帯電している静電気がイオンによって中和
されて除去される。そして、静電気が除去された用紙群
を前記紙送り手段によって、前方にフィードする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
を説明する。図1は、本発明の請求項3に係る静電気除
去装置の一例を概略的に示すものである。この図におい
て符号10は用紙が搬送される搬送路を示す。この搬送
路10の基端側には、多数枚の用紙Pを重ねた状態で堆
積している用紙ホッパー部11が設けられており、この
用紙ホッパー部11の下方には、該用紙ホッパー部11
から用紙Pを引き出すピックアップローラ12が軸回り
に回転自在に設けられており、このピックアップローラ
12は、モータ13によってベルト14を介して回転す
るようになっている。
【0017】前記搬送路10の先端側には、用紙ポケッ
ト15が設けられており、この用紙ポケット15には、
搬送路10を搬送されてきた用紙Pが所定枚数積み重ね
られて保存されるようになっている。また、用紙ポケッ
ト15の先端下部には、該用紙ポケット15から用紙P
を引き出すピックアップローラ16が軸回りに回転自在
に設けられており、このピックアップローラ16は、モ
ータ17によってベルト18を介して回転するようにな
っている。また、用紙ポケット15の先端側には分離板
19が配設されており、この分離板19と用紙ポケット
15の下面との間から前記ピックアップローラ16によ
って用紙Pを1枚ずつ前方にフィードするようになって
いる。
【0018】前記搬送路10は、前記用紙ホッパー部1
1と用紙ポケット15との間に設けられたもので、用紙
ホッパー部11から水平に延びる水平搬送路20と、こ
の水平搬送路20の先端側に立設された垂直搬送路21
と、前記水平搬送路20と垂直搬送路21との間を円弧
状に滑らかに繋ぐ繋ぎ路22と、前記垂直搬送路21の
上端部に連接された屈曲路(屈曲部)23とから構成さ
れている。また、前記搬送路10は、所定間隔で平行離
間して配設された一対のガイド板24,25の間に形成
されたもので、該ガイド板24,25の先端部が、それ
ぞれ前記屈曲路23を形成するガイド板部24a,25
aとされている。
【0019】前記一対のガイド板部24a,25aのう
ち、前記屈曲路23の内側に位置するガイド板部24a
はその先端部が、外側に位置するガイド板部25aの先
端部より前方に延出され、この延出部分に紙送り手段2
6が設けられている。この紙送り手段26は、前記屈曲
路23によって屈曲された用紙群Gを、その最も内側に
位置する内側用紙Pから保持して前方へフィードするも
のであり、軸回りに回転自在に設けられた上下一対のフ
ィードローラ27a,27bと、下側のフィードローラ
27bを回転させるモータ28とから構成されている。
そして、このような構成の紙送り手段26では、上下一
対のフィードローラ27a,27b間に用紙Pが挿入さ
れ、これらフィードローラ27a,27bの回転によっ
て用紙Pが前方にフィードされるようになっている。
【0020】前記搬送路10の垂直搬送路21の下端部
には、フィードローラ30が軸回りに回転自在に設けら
れており、このフィードローラ30は前記フィードロー
ラ27bを回転させるモータ28によって回転されるよ
うになっている。つまり、フィードローラ30、フィー
ドローラ27b、モータ28にはベルト31が掛けられ
ており、該モータ31を駆動させることにより、ベルト
31を介してフィードローラ30とフィードローラ27
bが同期して同方向に回転するようになっている。
【0021】前記フィードローラ30は、前記ピックア
ップローラ12によって搬送路10の水平搬送路20に
引き出された用紙群Gを垂直搬送路21において、上方
に搬送するものである。また、前記垂直搬送路21の下
端部には、フィードローラ30に対向して用紙さばき3
1が設けられている。この用紙さばき31は、その基端
部が支軸31aに回動自在に支持され、かつ、スプリン
グ32によって、先端部が前記フィードローラ30に所
定の付勢力で当接されている。そして、前記フィードロ
ーラ30と用紙さばき31では、これらの間を用紙群G
が通過すると、フィードローラ30側の用紙Pは上方に
フィードされようとするが、用紙さばき31側の用紙P
には、用紙さばき31によって上方へのフィードが止め
られる方向の力が摩擦力によって作用するので、用紙
P,Pが上下に、いわゆる鱗状にずらされるようになっ
ている。
【0022】また、前記用紙ポケット15にはセンサ3
3が設けられており、このセンサ33は、用紙ポケット
15にある程度の用紙Pが積み重ねられると、その重
さ、あるいは高さを検知して、前記モータ13,28を
停止させ、用紙ホッパー部11からの用紙の供給を停止
するようになっている。
【0023】前記搬送路10の先端開口部、すなわち前
記屈曲路23の先端開口部近傍には、該先端開口部にイ
オンを含んだ空気を供給するイオン供給部34が設けら
れている。このイオン供給部34は、ガスに高電圧を印
加するトランスを備えたイオン発生部34aと、空気を
圧縮するコンプレッサを備えた圧縮空気発生部34b
と、前記イオン発生部34aから発生したイオンと、前
記圧縮空気発生部34bから発生した圧縮空気とを混合
して吐出する吐出部34cとによって構成され、この吐
出部34cが前記屈曲路23の先端開口部に向けて設置
されている。なお、吐出部34cに、イオン発生部34
aと圧縮空気発生部34bが配管34d,34dによっ
て接続されている。
【0024】次に、前記構成の静電気除去装置によっ
て、用紙Pに帯電している静電気を除去する方法につい
て説明する。まず、用紙ホッパー部11に多数枚の用紙
Pが積み重ねられている状態において、モータ13とモ
ータ28を回転させる。すると、ピックアップローラ1
2が回転して、用紙ホッパー部11内の用紙Pが搬送路
10の水平搬送路20に引き出されてフィードされる。
このときの用紙Pには静電気が帯電している可能性があ
るので、該用紙Pは複数枚が重なった状態で引き出され
てフィードされる恐れがある。用紙Pは完全に重なって
いる場合もあるし、また、若干前後にずれて、いわゆる
鱗状に重なっている場合もある。なお、用紙Pは2枚あ
るいはそれ以上重なっているが、以下においては説明を
解かり易くするために、用紙Pが2枚重なった場合を例
にとり、用紙Pが2枚重なっているものを用紙群Gとし
て説明する。
【0025】前記水平搬送路20にフィードされた用紙
群Gは、繋ぎ路22を通って垂直搬送路21にフィード
されていくが、この際、用紙群Gは垂直搬送路21の下
端部でフィードローラ30と用紙さばき31の間に入り
込む。すると、フィードローラ30側の用紙Pは上方に
フィードされようとするが、用紙さばき31側の用紙P
には、用紙さばき31によって上方へのフィードが止め
られような力が作用するので、用紙P,Pが上下に、い
わゆる鱗状にずらされる。
【0026】このようにして、鱗状にさばかれた(ずら
された)用紙群Gは、さらに上方にフィードされ、垂直
搬送路21から屈曲路23に進む。この屈曲路23を通
過すると、屈曲路23を形成する一対のガイド板部24
a,25aによって、前記用紙群Gは弾性的に屈曲され
る。この屈曲された用紙群Gが屈曲路23の先端開口部
から出てくると、屈曲された用紙群Gのうち、内側に位
置する内側用紙P1の先端部は、外側に位置する外側用
紙P2より前方に突出しているので、この内側用紙P1
の先端部がまず前記紙送り手段26の上下一対のフィー
ドローラ27a,27b間にかみ込まれ、屈曲したまま
の状態が保持される。一方、外側用紙P2の先端部は、
図2に示すように、矢印Aの方向に弾性復帰し、これに
より、外側用紙P2の先端部と内側用紙P1の先端部と
が離間する。
【0027】また、前記用紙群Gが屈曲路23の先端開
口部から出てくる前に、前記イオン供給部34の吐出部
34cからイオン(プラスイオンとマイナスイオン)を
含んだ空気を吹き出しておく。すると、このイオンを含
んだ空気が、前記紙送り手段26にかみ込む前の内側用
紙P1の裏面と、外側用紙P2の表面に行き渡り、これ
らに帯電している静電気がイオンによって中和されて、
除去される。
【0028】さて、前記のようにして、外側用紙P2の
先端部と内側用紙P1の先端部とが離間すると、この間
に前記イオン供給部34の吐出部34cによってイオン
を含んだ空気が吹き付けられ、この空気の力でさらに外
側用紙P2の先端部と内側用紙P1の先端部とが開き、
該イオンを含んだ空気が、前記外側用紙P2と内側用紙
P1との間(外側用紙P2の裏面側および内側用紙P1
の表面側)に行き渡り、外側用紙P2と内側用紙P1間
に帯電している静電気がイオンによって中和されて除去
される。そして、静電気が除去された用紙群G(外側用
紙P2と内側用紙P1)は、紙送り手段26によって前
方にフィードされて、用紙ポケット15に供給される。
【0029】上記のようにして、用紙ホッパー部11に
積み重ねられている多数枚の用紙Pを次々に、搬送路1
0にフィードして用紙の静電気を除去し、次々に用紙ポ
ケット15に供給していく。この用紙ポケット15にあ
る程度の用紙Pが積み重ねられると、前記センサ33が
用紙全体の重さ、あるいは高さを検知して、前記モータ
13,28を停止させ、用紙ホッパー部11からの用紙
の供給を停止する。
【0030】そして、用紙ポケット15に積み重ねられ
た用紙Pは、前記分離板19と用紙ポケット15の下面
との間から前記ピックアップローラ16によって1枚ず
つ前方にフィードされる。この時、用紙ポケット15内
の用紙Pには、静電気が帯電してないので、用紙Pを安
定した状態で1枚ずつフィードすることができる。
【0031】なお、上記の説明では、2枚の用紙P,P
が重なってなる用紙群Gがフィードされる場合を例にと
ったが、3枚以上の用紙Pが重なってなる用紙群がフィ
ードされる場合には、これら用紙群を構成する用紙が前
記フィードローラ30と用紙さばき31によって順次鱗
状にさばかれ、該さばかれた用紙群の用紙が次々に紙送
り手段26によるフィードと、屈曲路23の先端開口部
における弾性復帰とが繰り返され、この繰り返し中にお
いて、前記イオン供給部34からイオンを含んだ空気を
吹き付けることによって、用紙群の各用紙に帯電してい
る静電気が除去されてフィードされる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
の静電気の除去方法によれば、外側用紙の先端部と内側
用紙の先端部とを離間させ、この離間した外側用紙と内
側用紙の先端部近傍からイオンを含んだ空気を供給する
ので、このイオンを含んだ空気が、前記外側用紙と内側
用紙との間、内側用紙の裏面側、外側用紙の表面側にそ
れぞれ行き渡り、該イオンによって、用紙に帯電してい
る静電気を中和して除去することができる。したがっ
て、用紙が2枚以上重なっている場合でも、この重なっ
ている部分に帯電している静電気を容易かつ確実に除去
することができる。
【0033】請求項2の静電気の除去方法によれば、用
紙群の先端部を屈曲させ、この屈曲された用紙群のう
ち、最も内側に位置する内側用紙より外側に位置する外
側用紙の先端部を弾性復帰させることにより、外側用紙
の先端部と内側用紙の先端部とを簡単に離間させること
ができる。そして、この離間した外側用紙と内側用紙の
先端部近傍からイオンを含んだ空気を供給するので、こ
のイオンを含んだ空気が、前記外側用紙と内側用紙との
間、内側用紙の裏面側、外側用紙の表面側にそれぞれ行
き渡り、該イオンによって、用紙に帯電している静電気
を中和して除去することができる。したがって、用紙が
2枚以上重なっている場合でも、この重なっている部分
に帯電している静電気を容易かつ確実に除去することが
できる。
【0034】請求項3の静電気の除去装置によれば、搬
送路を搬送されて屈曲部によって屈曲された用紙群が搬
送路の先端開口部から出てくると、屈曲された用紙群の
うち、最も内側に位置する内側用紙より外側に位置する
外側用紙の先端部が弾性復帰して、外側用紙の先端部と
内側用紙の先端部とが離間し、この離間した外側用紙と
前記内側用紙の先端部近傍から前記イオン供給部によっ
てイオンを含んだ空気を供給することにより、このイオ
ンによって外側用紙と内側用紙に帯電している静電気を
中和して除去することができる。つまり、用紙が2枚以
上重なっている場合でも、この重なっている部分に帯電
している静電気を容易かつ確実に除去することができ
る。さらに、用紙の両面に帯電している静電気を除去す
ることができるので、下流での用紙のピックアップや積
み重ね等の動作を安定的に行うことができ、また、下流
に印字装置がある場合にも、安定的に用紙に印字を行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の静電気除去装置の一例を示す概略構成
図である。
【図2】図1における要部の拡大図である。
【図3】従来の静電気除去装置が組み込まれた用紙搬送
装置を示す概略構成図である。
【符号の説明】
10 搬送路 23 屈曲路(屈曲部) 26 紙送り手段 34 イオン供給装部 P 用紙 P1 下側用紙 P2 上側用紙 G 用紙群

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送路を搬送される用紙に帯電している
    静電気を除去する方法であって、 外側用紙の先端部を内側用紙の先端部から離間させ、こ
    の離間した外側用紙と前記内側用紙の先端部近傍からイ
    オンを含んだ空気を供給して、前記外側用紙と内側用紙
    に行き渡らせることにより、前記外側用紙と内側用紙に
    帯電している静電気を除去することを特徴とする静電気
    除去方法。
  2. 【請求項2】 搬送路を搬送される用紙に帯電している
    静電気を除去する方法であって、 前記搬送路を、用紙が静電気によって重なって搬送され
    てくる可能性のある用紙群の進行方向先端部を弾性的に
    屈曲させ、前記屈曲された用紙群のうち、最も内側に位
    置する内側用紙より外側に位置する外側用紙の先端部を
    弾性復帰させることにより、外側用紙の先端部を内側用
    紙の先端部から離間させ、この離間した外側用紙と前記
    内側用紙の先端部近傍からイオンを含んだ空気を供給し
    て、前記外側用紙と内側用紙に行き渡らせることによ
    り、前記外側用紙と内側用紙に帯電している静電気を除
    去することを特徴とする静電気除去方法。
  3. 【請求項3】 搬送路を搬送される用紙に帯電している
    静電気を除去する装置であって、 用紙が静電気によって重なってくる可能性のある用紙群
    を搬送し、かつ用紙出側の先端側が円弧状に屈曲された
    屈曲部を有する搬送路と、 前記搬送路の用紙出側の開口部近傍に設けられ、前記屈
    曲部の斜め上方、かつ用紙搬送方向と逆方向からイオン
    を含んだ空気を供給するイオン供給部と、 前記屈曲部の内側に位置する用紙は空気圧により屈曲部
    の内側に当接搬送され、該内側用紙を外部に排紙する紙
    送り手段とを設けたことを特徴とする静電気除去装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106604510A (zh) * 2017-02-17 2017-04-26 苏州国质信网络通讯有限公司 一种尼龙托辊静电消除装置
CN111749008A (zh) * 2020-07-22 2020-10-09 新昌县高纤纺织有限公司 纺织面料双面除静电装置

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