JPH0982376A - 電線接続方法 - Google Patents
電線接続方法Info
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- JPH0982376A JPH0982376A JP7233920A JP23392095A JPH0982376A JP H0982376 A JPH0982376 A JP H0982376A JP 7233920 A JP7233920 A JP 7233920A JP 23392095 A JP23392095 A JP 23392095A JP H0982376 A JPH0982376 A JP H0982376A
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- electric wires
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 接続される電線17、18、19、20の導
体部17a、18a、19a、20aの保護と接合強度
の向上を図った電線接続方法を提供する。 【解決手段】 対向配置された対のジグ11、12と、
両ジグ11、12間に位置して対向配置された溶接電極
13、14を備える。これらジグ11、12と溶接電極
13、14で被接続材挿入空間部15が形成される。金
属の筒状体22の内側空間部22a内に電線17、1
8、19、20の導体部17a、18a、19a、20
aを挿入すると共に、これら筒状体22および導体部1
7a、18a、19a、20aを被接続材挿入空間部1
5内に配置する。両溶接電極13、14による加圧状態
下、抵抗溶接を行って前記各導体部17a、18a、1
9a、20aを互いに接続する。
体部17a、18a、19a、20aの保護と接合強度
の向上を図った電線接続方法を提供する。 【解決手段】 対向配置された対のジグ11、12と、
両ジグ11、12間に位置して対向配置された溶接電極
13、14を備える。これらジグ11、12と溶接電極
13、14で被接続材挿入空間部15が形成される。金
属の筒状体22の内側空間部22a内に電線17、1
8、19、20の導体部17a、18a、19a、20
aを挿入すると共に、これら筒状体22および導体部1
7a、18a、19a、20aを被接続材挿入空間部1
5内に配置する。両溶接電極13、14による加圧状態
下、抵抗溶接を行って前記各導体部17a、18a、1
9a、20aを互いに接続する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車、産業機
器等に用いられるワイヤーハーネスにおける電線同士の
接続に利用される電線接続方法に関する。
器等に用いられるワイヤーハーネスにおける電線同士の
接続に利用される電線接続方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の接続として抵抗溶接を用
いる方法があり、電線同士を対向配置された溶接電極間
に配置し、両溶接電極によりそれらを加圧しながら通電
加熱して、各電線の接合界面に総合拡散を起こして接合
させていた。
いる方法があり、電線同士を対向配置された溶接電極間
に配置し、両溶接電極によりそれらを加圧しながら通電
加熱して、各電線の接合界面に総合拡散を起こして接合
させていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に、この抵抗溶接
による電線接続方法においては、基本的には図8に示さ
れる如く、所定の間隔を有して対向配置された対のジグ
1、2と、両ジグ1、2間に位置して対向配置された溶
接電極3、4とを備え、これら両ジグ1、2と両溶接電
極3、4で囲まれた被接続材挿入空間部5を構成してい
た。
による電線接続方法においては、基本的には図8に示さ
れる如く、所定の間隔を有して対向配置された対のジグ
1、2と、両ジグ1、2間に位置して対向配置された溶
接電極3、4とを備え、これら両ジグ1、2と両溶接電
極3、4で囲まれた被接続材挿入空間部5を構成してい
た。
【0004】そして、この被接続材挿入空間部5内に、
互いに接続される電線7、8の導体部7a、8aを例え
ば、図8における手前側から奥に向かって挿入し、この
状態で両溶接電極3、4により加圧すると共に、通電加
熱することにより各導体部7a、8aを互いに接合して
いた。
互いに接続される電線7、8の導体部7a、8aを例え
ば、図8における手前側から奥に向かって挿入し、この
状態で両溶接電極3、4により加圧すると共に、通電加
熱することにより各導体部7a、8aを互いに接合して
いた。
【0005】しかしながら、これらの接続方法により互
いに接続された電線7、8においては、図9に示される
如く、上記加圧力により溶接電極3、4と接触した部分
がつぶれ、加圧力を受けなかった部分との境界に段差部
7b、8bが生じ、この段差量だけ導体部7a、8aが
圧縮されているため、必然的に導体部7a、8aの外側
の素線の損傷が大きく、互いに接続された電線7、8は
段差部7b、8bで切損する可能性が大であった。
いに接続された電線7、8においては、図9に示される
如く、上記加圧力により溶接電極3、4と接触した部分
がつぶれ、加圧力を受けなかった部分との境界に段差部
7b、8bが生じ、この段差量だけ導体部7a、8aが
圧縮されているため、必然的に導体部7a、8aの外側
の素線の損傷が大きく、互いに接続された電線7、8は
段差部7b、8bで切損する可能性が大であった。
【0006】また、溶接電極3、4とジグ1、2との間
に生じるわずかな間隙により、図10に示される如く、
互いに接合された導体部7a、8aの両側にバリ7c、
8cが発生し、このバリ7c、8cの量だけ接合に寄与
すべき、また電線7、8の引っ張り強度に寄与すべき導
体部7a、8aの素線が損なわれており、接合部の接合
強度低下を招いていた。
に生じるわずかな間隙により、図10に示される如く、
互いに接合された導体部7a、8aの両側にバリ7c、
8cが発生し、このバリ7c、8cの量だけ接合に寄与
すべき、また電線7、8の引っ張り強度に寄与すべき導
体部7a、8aの素線が損なわれており、接合部の接合
強度低下を招いていた。
【0007】そしてこれらの傾向は電線7、8の導体部
7a、8a径が細いほど、また接合すべき電線7、8の
導体部7a、8aの断面積の総和(トータルサイズ)が
小さいほど顕著であった。
7a、8a径が細いほど、また接合すべき電線7、8の
導体部7a、8aの断面積の総和(トータルサイズ)が
小さいほど顕著であった。
【0008】なお、図9および図10において、9は接
合界面、10は被覆部である。
合界面、10は被覆部である。
【0009】そこで、この発明の課題は、接続される電
線の導体部の保護と接合強度の向上を図った電線接続方
法を提供することにある。
線の導体部の保護と接合強度の向上を図った電線接続方
法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの技術的手段は、対向配置された対のジグと、両ジグ
間に位置して対向配置された溶接電極とで被接続材挿入
空間部が形成され、該被接続材挿入空間部内に複数の電
線の導体部を挿入し、両溶接電極による加圧状態下、抵
抗溶接を行って前記各導体部を互いに接続する電線接続
方法において、前記複数の電線の導体部を金属の筒状体
内にそれぞれ挿入して、前記被接続材挿入空間部内に配
置し、その状態で前記抵抗溶接を行う点にある。
めの技術的手段は、対向配置された対のジグと、両ジグ
間に位置して対向配置された溶接電極とで被接続材挿入
空間部が形成され、該被接続材挿入空間部内に複数の電
線の導体部を挿入し、両溶接電極による加圧状態下、抵
抗溶接を行って前記各導体部を互いに接続する電線接続
方法において、前記複数の電線の導体部を金属の筒状体
内にそれぞれ挿入して、前記被接続材挿入空間部内に配
置し、その状態で前記抵抗溶接を行う点にある。
【0011】また、前記複数の電線の導体部が挿入され
る前記筒状体の内側の挿入空間面積が、前記各導体部の
断面積の総和よりわずかに大きく形成されてなる構造と
してもよい。
る前記筒状体の内側の挿入空間面積が、前記各導体部の
断面積の総和よりわずかに大きく形成されてなる構造と
してもよい。
【0012】さらに、前記筒状体が割り溝を有してなる
構造としてもよい。
構造としてもよい。
【0013】また、前記筒状体が無酸素銅、もしくは銅
合金からなる構造としてもよい。
合金からなる構造としてもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明すると、図1は抵抗溶接を行う装置の概略
説明図を示しており、前述同様、所定間隔を有して対向
配置された対のジグ11、12と、両ジグ11、12間
に位置して対向配置された溶接電極13、14とを備
え、これら両ジグ11、12と両溶接電極13、14で
囲まれた被接続材挿入空間部15を構成している。
基づいて説明すると、図1は抵抗溶接を行う装置の概略
説明図を示しており、前述同様、所定間隔を有して対向
配置された対のジグ11、12と、両ジグ11、12間
に位置して対向配置された溶接電極13、14とを備
え、これら両ジグ11、12と両溶接電極13、14で
囲まれた被接続材挿入空間部15を構成している。
【0015】そして、各電線17、18、19、20を
互いに接続する場合には、適宜長さの金属製の筒状体2
2を予め準備する。この際、筒状体22は断面が楕円形
とされており、筒状体22の内周面で囲まれた内側空間
部22aは前記各電線17、18、19、20の導体部
17a、18a、19a、20aの断面積の総和よりわ
ずかに大きな(好ましくは、1〜2mm2 程度)挿入空
間面積を有した構成とされている。
互いに接続する場合には、適宜長さの金属製の筒状体2
2を予め準備する。この際、筒状体22は断面が楕円形
とされており、筒状体22の内周面で囲まれた内側空間
部22aは前記各電線17、18、19、20の導体部
17a、18a、19a、20aの断面積の総和よりわ
ずかに大きな(好ましくは、1〜2mm2 程度)挿入空
間面積を有した構成とされている。
【0016】また、各導体部17a、18a、19a、
20aの材質が銅の場合、筒状体22の材質としては、
無酸素銅や、黄銅等の銅合金を使用すればよい。
20aの材質が銅の場合、筒状体22の材質としては、
無酸素銅や、黄銅等の銅合金を使用すればよい。
【0017】次に、この筒状体22の内側空間部22a
内に、各電線17、18、19、20の導体部17a、
18a、19a、20aをそれぞれ挿入して、これら導
体部17a、18a、19a、20aを筒状体22と共
に前記被接続材挿入空間部15内に挿入配置する。
内に、各電線17、18、19、20の導体部17a、
18a、19a、20aをそれぞれ挿入して、これら導
体部17a、18a、19a、20aを筒状体22と共
に前記被接続材挿入空間部15内に挿入配置する。
【0018】そして、この状態で、従来同様、両溶接電
極13、14により加圧すると共に、通電加熱して、抵
抗溶接により各導体部17a、18a、19a、20a
と筒状体22とが互いに接合された状態が得られる。
極13、14により加圧すると共に、通電加熱して、抵
抗溶接により各導体部17a、18a、19a、20a
と筒状体22とが互いに接合された状態が得られる。
【0019】以上の電線接続方法によれば、各電線1
7、18、19、20の導体部17a、18a、19
a、20aの外側に筒状体22をかぶせて抵抗溶接する
方法であり、各導体部17a、18a、19a、20a
は溶接電極13、14により直接、接触して加圧され
ず、外側に位置する素線の損傷が軽減でき、また、図2
に示される如く、バリ22cは筒状体22に発生し、こ
の点からも導体部17a、18a、19a、20aの損
傷が有効に防止できる。
7、18、19、20の導体部17a、18a、19
a、20aの外側に筒状体22をかぶせて抵抗溶接する
方法であり、各導体部17a、18a、19a、20a
は溶接電極13、14により直接、接触して加圧され
ず、外側に位置する素線の損傷が軽減でき、また、図2
に示される如く、バリ22cは筒状体22に発生し、こ
の点からも導体部17a、18a、19a、20aの損
傷が有効に防止できる。
【0020】ここに、実回路を構成する導体部17a、
18a、19a、20a自体の損傷は少なくなり、導体
部17a、18a、19a、20aの保護が図れると共
に、各導体部17a、18a、19a、20aにおける
接合部の接合強度低下が著しく低減でき、ここに接合強
度向上が図れる。
18a、19a、20a自体の損傷は少なくなり、導体
部17a、18a、19a、20aの保護が図れると共
に、各導体部17a、18a、19a、20aにおける
接合部の接合強度低下が著しく低減でき、ここに接合強
度向上が図れる。
【0021】さらに、互いに接合された各導体部17
a、18a、19a、20aの外周部が筒状体22で保
護された構造となり、この点から引裂き強度が向上す
る。
a、18a、19a、20aの外周部が筒状体22で保
護された構造となり、この点から引裂き強度が向上す
る。
【0022】また、筒状体22の内側空間部22aの挿
入空間面積が前記各導体部17a、18a、19a、2
0aの断面積の総和よりわずかに大きく形成された構造
であり、内側空間部22aに対する各導体部17a、1
8a、19a、20aの挿入が容易に行えると共に、抵
抗溶接後における各導体部17a、18a、19a、2
0aと筒状体22内面側との相互間に不要な空間が生じ
ず、より良好な接続状態が得られる。
入空間面積が前記各導体部17a、18a、19a、2
0aの断面積の総和よりわずかに大きく形成された構造
であり、内側空間部22aに対する各導体部17a、1
8a、19a、20aの挿入が容易に行えると共に、抵
抗溶接後における各導体部17a、18a、19a、2
0aと筒状体22内面側との相互間に不要な空間が生じ
ず、より良好な接続状態が得られる。
【0023】なお、上記実施形態において、筒状体22
が楕円形のものを示しているが、図3に示される如く、
角形であってもよい。
が楕円形のものを示しているが、図3に示される如く、
角形であってもよい。
【0024】また、筒状体22を使用するこの方法によ
れば、実回路を構成する電線17、18、19、20の
電線サイズや筒状体22の断面積を例えば、下記表1に
示されるように適宜選択することによって、溶接すべき
回路の電線17、18、19、20の電線サイズや電線
本数が異なってもほぼ同じトータルサイズとすることが
でき、同じ溶接条件で接合できという利点がある。ま
た、同じ溶接条件で接合できることから、各種電線1
7、18、19、20の溶接に際して溶接電極13、1
4の準備する電極サイズの種類を少なくすることができ
るという利点もある。
れば、実回路を構成する電線17、18、19、20の
電線サイズや筒状体22の断面積を例えば、下記表1に
示されるように適宜選択することによって、溶接すべき
回路の電線17、18、19、20の電線サイズや電線
本数が異なってもほぼ同じトータルサイズとすることが
でき、同じ溶接条件で接合できという利点がある。ま
た、同じ溶接条件で接合できることから、各種電線1
7、18、19、20の溶接に際して溶接電極13、1
4の準備する電極サイズの種類を少なくすることができ
るという利点もある。
【0025】
【表1】
【0026】なお、0.3sqとは、電線17の導体部
17aの断面積が0.3mm2 であることを示す。
17aの断面積が0.3mm2 であることを示す。
【0027】さらに、この表1は幅が2.5mmの溶接
電極13、14を用いて細い電線17、18、19、2
0を溶接する場合の組合せ例を示しており、また、図4
に示される如く、筒状体22は円筒形とされ、その板厚
が0.4、0.3、0.2mmの条材を加工したものが
用いられている。
電極13、14を用いて細い電線17、18、19、2
0を溶接する場合の組合せ例を示しており、また、図4
に示される如く、筒状体22は円筒形とされ、その板厚
が0.4、0.3、0.2mmの条材を加工したものが
用いられている。
【0028】そして、例えば、表1において、0.3s
qの電線を2本溶接する場合、従来の筒状体なしの方法
によれば、引裂き強さが25Nであったのに対し、筒状
体を使用した本実施形態の方法によれば、引裂き強さが
60Nであった。
qの電線を2本溶接する場合、従来の筒状体なしの方法
によれば、引裂き強さが25Nであったのに対し、筒状
体を使用した本実施形態の方法によれば、引裂き強さが
60Nであった。
【0029】また、表1において、0.5sqの電線を
2本溶接する場合、従来の筒状体22なしの方法によれ
ば、引裂き強さが38Nであったのに対し、筒状体22
を使用した本実施形態の方法によれば、引裂き強さが8
5Nであった。
2本溶接する場合、従来の筒状体22なしの方法によれ
ば、引裂き強さが38Nであったのに対し、筒状体22
を使用した本実施形態の方法によれば、引裂き強さが8
5Nであった。
【0030】このように、筒状体が溶接時の損傷を負担
するため、実回路を構成する電線の損傷が少なくなり、
接続された電線に引裂き力が作用した場合、筒状体22
が実回路を構成する電線を保護するため、引裂き強度は
電線の引張り強さに近い値にまで著しく向上することが
わかる。
するため、実回路を構成する電線の損傷が少なくなり、
接続された電線に引裂き力が作用した場合、筒状体22
が実回路を構成する電線を保護するため、引裂き強度は
電線の引張り強さに近い値にまで著しく向上することが
わかる。
【0031】なお、上記表1においては、円筒形の筒状
体22を例示しているが、図5ないし図7に示される如
く、断面積が一定で、かつ短い側の幅Lが2.5mm以
下であり、しかもその内側空間部22aに電線17、1
8、19、20の導体部17a、18a、19a、20
aを挿入できれば、楕円筒形や、割り溝25を有する円
筒形や角筒形等であってもよく、同様に実施できる。
体22を例示しているが、図5ないし図7に示される如
く、断面積が一定で、かつ短い側の幅Lが2.5mm以
下であり、しかもその内側空間部22aに電線17、1
8、19、20の導体部17a、18a、19a、20
aを挿入できれば、楕円筒形や、割り溝25を有する円
筒形や角筒形等であってもよく、同様に実施できる。
【0032】さらに、抵抗溶接により溶接する場合、従
来においては、トータルサイズの小さな電線7、8の溶
接には幅の狭い溶接電極3、4を使用していたため、溶
接時の発熱により溶接電極3、4に変形が生じ易く、溶
接電極3、4の寿命が短くなるという欠点があった。し
かしながら、本実施形態のように筒状体22を利用する
方法によれば、合計断面積が小さな電線17、18、1
9、20の溶接であっても、筒状体22との組合せによ
ってある程度幅広の、従って強度の大きな溶接電極1
3、14が使用でき、溶接電極13、14の寿命の増大
が図れる利点もある。
来においては、トータルサイズの小さな電線7、8の溶
接には幅の狭い溶接電極3、4を使用していたため、溶
接時の発熱により溶接電極3、4に変形が生じ易く、溶
接電極3、4の寿命が短くなるという欠点があった。し
かしながら、本実施形態のように筒状体22を利用する
方法によれば、合計断面積が小さな電線17、18、1
9、20の溶接であっても、筒状体22との組合せによ
ってある程度幅広の、従って強度の大きな溶接電極1
3、14が使用でき、溶接電極13、14の寿命の増大
が図れる利点もある。
【0033】なお、互いに接続される電線17、18、
19、20の数や筒状体22の形状は上記実施形態に何
等限定されない。
19、20の数や筒状体22の形状は上記実施形態に何
等限定されない。
【0034】
【発明の効果】以上のように、本発明の電線接続方法に
よれば、複数の電線の導体部を金属の筒状体内にそれぞ
れ挿入して、前記被接続材挿入空間部内に配置し、溶接
電極による加圧状態下、抵抗溶接を行って前記各導体部
を互いに接続する方法であり、損傷は主に筒状体側に生
じるため、実回路を構成する導体部自体の損傷は少なく
なり、導体部の保護が図れると共に、各導体部における
接合部の接合強度低下が著しく低減でき、ここに接合強
度向上が図れるという利点がある。
よれば、複数の電線の導体部を金属の筒状体内にそれぞ
れ挿入して、前記被接続材挿入空間部内に配置し、溶接
電極による加圧状態下、抵抗溶接を行って前記各導体部
を互いに接続する方法であり、損傷は主に筒状体側に生
じるため、実回路を構成する導体部自体の損傷は少なく
なり、導体部の保護が図れると共に、各導体部における
接合部の接合強度低下が著しく低減でき、ここに接合強
度向上が図れるという利点がある。
【0035】また、複数の電線の導体部が挿入される前
記筒状体の内側の挿入空間面積が、前記各導体部の断面
積の総和よりわずかに大きく形成されてなる構造とすれ
ば、筒状体に対する各導体部の挿入が容易に行えると共
に、抵抗溶接後、各導体部と筒状体内面側との相互間に
不要な空間が生じないという利点がある。
記筒状体の内側の挿入空間面積が、前記各導体部の断面
積の総和よりわずかに大きく形成されてなる構造とすれ
ば、筒状体に対する各導体部の挿入が容易に行えると共
に、抵抗溶接後、各導体部と筒状体内面側との相互間に
不要な空間が生じないという利点がある。
【図1】本発明の実施形態を示す断面説明図である。
【図2】接続状態の断面図である。
【図3】別の実施形態の筒状体を示す断面図である。
【図4】筒状体の一例を示す説明図である。
【図5】筒状体の一例を示す説明図である。
【図6】筒状体の一例を示す説明図である。
【図7】筒状体の一例を示す説明図である。
【図8】従来例を示す断面説明図である。
【図9】接続状態の電線端部の側面図である。
【図10】図9のX−X線断面図である。
11 ジグ 12 ジグ 13 溶接電極 14 溶接電極 15 被接続材挿入空間部 17 電線 18 電線 19 電線 20 電線 22 筒状体 25 割り溝
Claims (5)
- 【請求項1】 対向配置された対のジグと、両ジグ間に
位置して対向配置された溶接電極とで被接続材挿入空間
部が形成され、該被接続材挿入空間部内に複数の電線の
導体部を挿入し、両溶接電極による加圧状態下、抵抗溶
接を行って前記各導体部を互いに接続する電線接続方法
において、 前記複数の電線の導体部を金属の筒状体内にそれぞれ挿
入して、前記被接続材挿入空間部内に配置し、その状態
で前記抵抗溶接を行うことを特徴とする電線接続方法。 - 【請求項2】 前記複数の電線の導体部が挿入される前
記筒状体の内側の挿入空間面積が、前記各導体部の断面
積の総和よりわずかに大きく形成されてなることを特徴
とする請求項1記載の電線接続方法。 - 【請求項3】 前記筒状体が割り溝を有してなることを
特徴とする請求項1または2記載の電線接続方法。 - 【請求項4】 前記筒状体が無酸素銅からなることを特
徴とする請求項1、2または3記載の電線接続方法。 - 【請求項5】 前記筒状体が銅合金からなることを特徴
とする請求項1、2または3記載の電線接続方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7233920A JPH0982376A (ja) | 1995-09-12 | 1995-09-12 | 電線接続方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7233920A JPH0982376A (ja) | 1995-09-12 | 1995-09-12 | 電線接続方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0982376A true JPH0982376A (ja) | 1997-03-28 |
Family
ID=16962676
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7233920A Pending JPH0982376A (ja) | 1995-09-12 | 1995-09-12 | 電線接続方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0982376A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011060524A (ja) * | 2009-09-08 | 2011-03-24 | Honda Motor Co Ltd | 端子の製造方法、電動機 |
CN103630573A (zh) * | 2012-08-20 | 2014-03-12 | 罗伯特·博世有限公司 | 用于制造用于确定测量气体的至少一个特性的探测器的方法 |
-
1995
- 1995-09-12 JP JP7233920A patent/JPH0982376A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011060524A (ja) * | 2009-09-08 | 2011-03-24 | Honda Motor Co Ltd | 端子の製造方法、電動機 |
CN103630573A (zh) * | 2012-08-20 | 2014-03-12 | 罗伯特·博世有限公司 | 用于制造用于确定测量气体的至少一个特性的探测器的方法 |
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