JPH0982234A - カラー陰極線管 - Google Patents

カラー陰極線管

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Publication number
JPH0982234A
JPH0982234A JP23872295A JP23872295A JPH0982234A JP H0982234 A JPH0982234 A JP H0982234A JP 23872295 A JP23872295 A JP 23872295A JP 23872295 A JP23872295 A JP 23872295A JP H0982234 A JPH0982234 A JP H0982234A
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JP
Japan
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electron beam
effective surface
vicinity
vertical
beam passage
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JP23872295A
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Inventor
Yoichi Ito
洋一 伊藤
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プレス成形時に、主面部13の有孔領域15
にある電子ビーム通過孔17の変形や破断の発生を防い
だシャドウマスクを備えてなるカラー陰極線管を提供す
る。 【構成】 曲面状の主面部13と、主面部13に対して
略直角に屈曲されたスカート部14を備え、主面部13
は、多数の電子ビーム通過孔17を有し、多数の電子ビ
ーム通過孔17が縦列配置されている有孔領域15と、
有孔領域15の周縁部に帯状に設けられた無孔領域16
とからなっているシャドウマスクを具備したカラー陰極
線管において、シャドウマスクの有孔領域15の有効面
に縦列配置された多数の電子ビーム通過孔17は、有効
面の中心部近傍の縦方向配置ピッチPsよりも有効面の
周辺部近傍の縦方向配置ピッチPy、Pxが小さくなる
ように配置され、かつ、有効面の周辺部近傍の縦方向配
置ピッチPy、Pxよりも有効面のコーナー部近傍の縦
方向配置ピッチPcが小さくなるように配置された。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シャドウマスクを具備
したカラー陰極線管に係わり、特に、シャドウマスク主
面部の有孔領域の有効面近傍のシャドウマスクの機械的
強度を増大させ、シャドウマスク成形時に電子ビーム通
過孔が変形や破断するのを防いでいるカラー陰極線管に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、カラー陰極線管の内部に装着さ
れるシャドウマスクは、略球面状をなす主面部と、主面
部に対して略直角に屈曲されたスカート部とからなって
おり、主面部は、多数の電子ビーム通過孔を有する有孔
領域と、有孔領域の周縁に設けられた電子ビーム通過孔
を有さない帯状の無孔領域とからなっている。
【0003】かかる構成のシャドウマスクを製造する場
合は、始めに、打抜機を用い、シャドウマスク構成材料
となるアンバー材等の平板を所定形状に打抜いてシャド
ウマスク基材を形成し、次に、プレス機械を用い、シャ
ドウマスク基材をプレス成形して、略球面状の主面部
と、この主面部に対して略直角に屈曲されたスカート部
とを有するシャドウマスクを得るようにしているもので
ある。
【0004】また、カラー陰極線管のパネル部内にシャ
ドウマスクを装着する場合、シャドウマスクの主面部が
パネル部の前側内面に形成された螢光膜に対向するよう
に固定配置させる。そして、カラー陰極線管の動作時
に、3本の電子銃からそれぞれ放射された3本の電子ビ
ームは、シャドウマスクの主面部の有孔領域に設けられ
た電子ビーム通過孔を通った後、電子ビーム毎に螢光膜
上の対応する色の螢光体に投射され、カラー陰極線管の
表示面に画像が表示される。
【0005】ここで、図6は、既知のシャドウマスクの
構成の一例を示す構成図であって、(a)はその上面
図、(b)はその一部の斜視図である。
【0006】図6(a)、(b)において、50はシャ
ドウマスク、51は略球面状の主面部、52はスカート
部、53は有孔領域、54は無孔領域、55は電子ビー
ム通過孔であり、Pは電子ビーム通過孔45の縦方向配
置ピッチ、Bは電子ビーム通過孔45の縦方向ブリッジ
間隔である。
【0007】そして、図6(a)、(b)に示されるよ
うに、シャドウマスク50は、略球面状の主面部51
と、主面部51に対して略直角に屈曲されたスカート部
52とを備え、主面部51は、多数の電子ビーム通過孔
55を有する有孔領域53と、有孔領域53の周縁部に
あって電子ビーム通過孔55を有さない帯状の無孔領域
54とからなっている。また、有孔領域53にある多数
の電子ビーム通過孔55は、幾つかのものが縦方向に並
んだ形の複数の縦列配置になっている。この場合、多数
の電子ビーム通過孔55における列間間隔は、所定の方
程式に基づき、有孔領域53の中央部から周辺部に行く
にしたがって僅かづつ増大するように配置構成されてお
り、それぞれの縦列配置における各電子ビーム通過孔4
5の縦方向配置ピッチP及び縦方向ブリッジ間隔Bは、
いずれも、所定の規則にしたがったピッチ及び間隔にな
るように配置構成されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、シャドウマ
スク50の各電子ビーム通過孔55の縦方向配置ピッチ
Pは、それが大きくなればなる程、また、各電子ビーム
通過孔55の縦方向ブリッジ間隔Bは、それが小さくな
ればなる程、電子ビーム通過孔55の縦方向の径が増大
するので、陰極線管の表示画像の明るさが増大する。
【0009】しかしながら、シャドウマスク50は、前
述のように厚さ0.1mm乃至0.3mm程度のアンバ
ー材の平板で作られ、プレス機械により、主面部51や
スカート部52が所定の形状になるようにプレス成形さ
れる。シャドウマスク50は、このプレス成形時に、主
面部51、とりわけ、有孔領域53の有効面の周辺部分
に応力が集中印加され、有効面の最外周近傍にある電子
ビーム通過孔55が拡がったり、電子ビーム通過孔55
を結んでいるブリッジ部分が破断したりするようにな
る。かかる電子ビーム通過孔55の拡がり、及び、電子
ビーム通過孔55を結んでいるブリッジ部分の破断が発
生する割合は、各電子ビーム通過孔55の縦方向配置ピ
ッチPが大きく選ばれている程、各電子ビーム通過孔5
5の縦方向ブリッジ間隔Bが小さく選ばれている程高く
なる。そして、電子ビーム通過孔45に拡がりを生じた
り、電子ビーム通過孔55を結んでいるブリッジ部分に
破断が生じたりすると、対応する色の螢光膜に投射され
るべき電子ビームが他の色の螢光膜にも投射される現
象、いわゆる、電子ビームによる他色打ちが生じるよう
になる。
【0010】このように、既知のシャドウマスク50
は、プレス成形によってシャドウマスク50を製造する
際に、電子ビーム通過孔55が拡がったり、電子ビーム
通過孔55を結んでいるブリッジ部分が破断したりする
という問題を有している。
【0011】本発明は、かかる問題点を解決するもので
あって、その目的は、シャドウマスクのプレス成形によ
る製造時に、主面部の有孔領域に設けられた電子ビーム
通過孔が変形したり、ブリッジ結合部が破断したりする
のを防いだシャドウマスクを備えてなるカラー陰極線管
を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、曲面状の主面部と、前記主面部に対して
略直角に屈曲されたスカート部とを備え、前記主面部
は、多数の電子ビーム通過孔を有し、前記多数の電子ビ
ーム通過孔が縦列配置されている有孔領域と、前記有孔
領域の周縁部に帯状に設けられた無孔領域とからなって
いるシャドウマスクを具備したカラー陰極線管におい
て、前記シャドウマスクの有孔領域の有効面に縦列配置
された多数の電子ビーム通過孔は、前記有効面の中心部
近傍の縦方向配置ピッチよりも前記有効面の周辺部近傍
の縦方向配置ピッチが小さくなるように配置され、か
つ、前記有効面の周辺部近傍の縦方向配置ピッチよりも
前記有効面のコーナー部近傍の縦方向配置ピッチが小さ
くなるように配置された第1の手段を備える。
【0013】また、前記目的を達成するために、本発明
は、曲面状の主面部と、前記主面部に対して略直角に屈
曲されたスカート部とを備え、前記主面部は、多数の電
子ビーム通過孔を有し、前記多数の電子ビーム通過孔が
縦列配置されている有孔領域と、前記有孔領域の周縁部
に帯状に設けられた無孔領域とからなっているシャドウ
マスクを具備したカラー陰極線管において、前記シャド
ウマスクの有孔領域の有効面に縦列配置された多数の電
子ビーム通過孔は、前記有効面の中心部近傍の縦方向ブ
リッジ間隔よりも前記有効面の周辺部近傍の縦方向ブリ
ッジ間隔が大きくなるように配置され、かつ、前記有効
面の周辺部近傍の縦方向ブリッジ間隔よりも前記有効面
のコーナー部近傍の縦方向ブリッジ間隔が大きくなるよ
うに配置された第2の手段を備える。
【0014】さらに、前記目的を達成するために、本発
明は、曲面状の主面部と、前記主面部に対して略直角に
屈曲されたスカート部とを備え、前記主面部は、多数の
電子ビーム通過孔を有し、前記多数の電子ビーム通過孔
が縦列配置されている有孔領域と、前記有孔領域の周縁
部に帯状に設けられた無孔領域とからなっているシャド
ウマスクを具備したカラー陰極線管において、前記シャ
ドウマスクの有孔領域の有効面に縦列配置された多数の
電子ビーム通過孔は、前記有効面の中心部近傍の縦方向
配置ピッチよりも前記有効面の周辺部近傍の縦方向配置
ピッチが小さく、かつ、前記有効面の中心部近傍の縦方
向ブリッジ間隔よりも前記有効面の周辺部近傍の縦方向
ブリッジ間隔が大きくなるように配置され、また、前記
有効面の周辺部近傍の縦方向配置ピッチよりも前記有効
面のコーナー部近傍の縦方向配置ピッチが小さく、か
つ、前記有効面の周辺部近傍の縦方向ブリッジ間隔より
も前記有効面のコーナー部近傍の縦方向ブリッジ間隔が
大きくなるように配置された第3の手段を備える。
【0015】
【作用】前記第1の手段によれば、有孔領域の有効面に
縦列配置された多数の電子ビーム通過孔について、電子
ビーム通過孔の縦方向ブリッジ間隔を殆んど変えずに、
各電子ビーム通過孔の縦方向の径を短くすることによ
り、有効面の中心部近傍における縦方向配置ピッチに比
べて有効面の周辺部近傍における縦方向配置ピッチが小
さくなるように、さらに、有効面の周辺部近傍における
縦方向配置ピッチに比べて有効面のコーナー部近傍にお
ける縦方向配置ピッチが小さくなるように配置している
ので、シャドウマスクの物理的強度は、有効面の中心部
近傍よりも有効面の周辺部近傍が大きくなり、また、有
効面の周辺部近傍よりも有効面のコーナー部近傍が大き
くなる。
【0016】このように、前記第1の手段によれば、プ
レス成形によるシャドウマスクの製造時に、印加される
応力の大きさに対応してシャドウマスクの各部分の物理
的強度を増大させるようにしているので、プレス成形さ
れたシャドウマスクの電子ビーム通過孔が変形したり、
電子ビーム通過孔を結んでいるブリッジ部分が破断した
りすることを有効に防止することができる。
【0017】また、前記第2の手段によれば、有孔領域
の有効面に縦列配置された多数の電子ビーム通過孔につ
いて、電子ビーム通過孔の縦方向配置ピッチを殆んど変
えずに、有効面の中心部近傍における縦方向ブリッジ間
隔に比べて有効面の周辺部近傍における縦方向ブリッジ
間隔が大きくなるように、さらに、有効面の周辺部近傍
における縦方向ブリッジ間隔に比べて有効面のコーナー
部近傍における縦方向ブリッジ間隔が大きくなるように
配置しているので、シャドウマスクの物理的強度は、有
効面の中心部近傍よりも有効面の周辺部近傍が大きくな
り、また、有効面の周辺部近傍よりも有効面のコーナー
部近傍が大きくなる。
【0018】このように、前記第2の手段によれば、プ
レス成形によるシャドウマスクの製造時に、印加される
応力の大きさに対応してシャドウマスクの各部分の物理
的強度を増大させるようにしているので、プレス成形さ
れたシャドウマスクの電子ビーム通過孔が変形したり、
電子ビーム通過孔を結んでいるブリッジ部分が破断した
りすることを有効に防止することができる。
【0019】さらに、前記第3の手段によれば、有孔領
域の有効面に縦列配置された多数の電子ビーム通過孔に
ついて、有効面の中心部近傍における縦方向配置ピッチ
に比べて有効面の周辺部近傍における縦方向配置ピッチ
が小さくなるように、かつ、有効面の中心部近傍におけ
る縦方向ブリッジ間隔に比べて有効面の周辺部近傍にお
ける縦方向ブリッジ間隔が大きくなるようにそれぞれ配
置し、その上、有効面の周辺部近傍における縦方向配置
ピッチに比べて有効面のコーナー部近傍における縦方向
配置ピッチが小さくなるように、かつ、有効面の周辺部
近傍における縦方向ブリッジ間隔に比べて有効面のコー
ナー部近傍における縦方向ブリッジ間隔が大きくなるよ
うにそれぞれ配置しているので、シャドウマスクの物理
的強度は、有効面の中心部近傍よりも有効面の周辺部近
傍が大幅に大きくなり、また、有効面の周辺部近傍より
も有効面のコーナー部近傍が大幅に大きくなる。
【0020】このように、前記第3の手段によれば、実
質的に、前記第1の手段と前記第2の手段とを併用する
ことにより、プレス成形によるシャドウマスクの製造時
に、印加される応力の大きさに対応してシャドウマスク
の各部分の物理的強度を大幅に増大させるようにしてい
るので、プレス成形されたシャドウマスクの電子ビーム
通過孔が変形したり、電子ビーム通過孔を結んでいるブ
リッジ部分が破断したりすることを完全に防止すること
ができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて詳細に
説明する。
【0022】図1は、本発明に係わるカラー陰極線管の
一例を示す概要断面構成図である。
【0023】図1において、1はパネル部、2はファン
ネル部、3はネック部、4は螢光面、5はシャドウマス
ク、6はマスクフレーム、7は電子銃、8は偏向ヨー
ク、9はピュリテイ調整用マグネット、10はセンター
ビームスタティックコンバーゼンス調整用マグネット、
11はサイドビームスタティックコンバーゼンス調整用
マグネット、12は電子ビームである。
【0024】そして、カラー陰極線管を構成する管体
は、前側に配置されたパネル部1と、電子銃7を収納し
ているネック部3と、パネル部1とネック部3を連結す
るファンネル部2とからなっている。パネル部1は、内
面に螢光面4が配置形成され、この螢光面4に対向して
シャドウマスク5が配置される。シャドウマスク5はマ
スクフレーム6によって所定位置に配置保持され、マス
クフレーム6はパネル部1の内面に取付けられている。
パネル部1とファンネル部2の結合部分の内側には、図
示されていない磁気シールドが配置され、ファンネル部
2とネック部3の連結部分の外側には偏向ヨーク8が設
けられる。ネック部3の外側に、ピュリテイ調整用マグ
ネット9、センタービームスタティックコンバーゼンス
調整用マグネット10、サイドビームスタティックコン
バーゼンス調整用マグネット11が並設配置され、電子
銃7から投射された3本の電子ビーム12(図には1本
だけが図示されている)は、偏向ヨーク8によって所定
方向に偏向された後、シャドウマスク5を通して螢光面
4における対応する色の画素に到達するように構成され
ている。
【0025】前記構成によるカラー陰極線管における動
作、即ち、画像表示動作は、既知のカラー陰極線管にお
ける画像表示動作と全く同じであるので、このカラー陰
極線管における画像表示動作については、その説明を省
略する。
【0026】続いて、図2は、図1に図示のカラー陰極
線管に用いられるシャドウマスクの第1の実施例を示す
構成図であって、(a)はその平面図、(b)はその一
部の斜視図である。
【0027】図2において、13は主面部、14はスカ
ート部、15は有孔領域、16は無孔領域、17は電子
ビーム通過孔であり、その他、図1に示された構成要素
と同じ構成要素については同じ符号を付けている。
【0028】また、図3は、第1の実施例におけるシャ
ドウマスク5の有孔領域15の各部分に設けられた電子
ビーム通過孔の配置状況を示す説明図であって、(a)
は中央部近傍、(b)、(c)は縦方向及び横方向周辺
部近傍、(d)はコーナー部近傍における配置状況を示
すものである。
【0029】図3(a)乃至(d)において、Ps、P
y、Px、Pcは、電子ビーム通過孔の縦方向配置ピッ
チ、Bs、By、Bx、Bcは、電子ビーム通過孔間の
縦方向ブリッジ間隔、Rs、Ry、Rx、Rcは、電子
ビーム通過孔の縦方向の径であって、添字s、y、x、
cは、それぞれ、シャドウマスク5の有孔領域13の中
央部近傍、縦方向周辺部近傍、横方向周辺部近傍、コー
ナー部近傍における縦方向配置ピッチP、縦方向ブリッ
ジ間隔B、電子ビーム通過孔の縦方向の径Rをそれぞれ
表すものである。また、その他に、図2(a)、(b)
に示された構成要素と同じ構成要素については同じ符号
を付けている。
【0030】図2(a)、(b)に示されるように、第
1の実施例によるシャドウマスク5は、略球面状をなす
主面部13と、主面部13の周囲に連なり、主面部13
から略直角をなすように屈曲されたスカート部14とを
備える。主面部13は、多数の電子ビーム通過孔17を
有する有孔領域16と、有孔領域16の周縁に沿って設
けられ、電子ビーム通過孔17を有しない帯状の無孔領
域17とからなっている。そして、多数の電子ビーム通
過孔17は、いずれも、横方向の幅に比べて縦方向の幅
が大きい縦長のスリット状のものからなっている。多数
の電子ビーム通過孔17は、特定の数のものが縦方向に
直線状に配置構成され、複数本の電子ビーム通過孔縦列
配置を形成している。
【0031】ここで、図3(a)に示されるように、シ
ャドウマスク5の有孔領域13の中央部近傍にある電子
ビーム通過孔縦列配置は、それぞれ、電子ビーム通過孔
17における縦方向孔径がRsであり、1つの電子ビー
ム通過孔17と縦方向に隣接した電子ビーム通過孔17
との各同一個所との間の距離、即ち、縦方向配置ピッチ
がPsであり、1つの電子ビーム通過孔17と縦方向に
隣接した電子ビーム通過孔17との孔間隔、即ち、縦方
向ブリッジ間隔がBsになるように構成されている。
【0032】また、図3(b)に示されるように、シャ
ドウマスク5の有孔領域13の縦方向周辺部近傍にある
電子ビーム通過孔縦列配置は、それぞれ、電子ビーム通
過孔17における縦方向孔径がRyであり、1つの電子
ビーム通過孔17と縦方向に隣接した電子ビーム通過孔
17との各同一個所との間の距離、即ち、縦方向配置ピ
ッチがPyであり、1つの電子ビーム通過孔17と縦方
向に隣接した電子ビーム通過孔17との孔間隔、即ち、
縦方向ブリッジ間隔がByになるように構成されてい
る。
【0033】同様に、図3(c)に示されるように、シ
ャドウマスク5の有孔領域13の横方向周辺部近傍にあ
る電子ビーム通過孔縦列配置は、それぞれ、電子ビーム
通過孔17における縦方向孔径がRxであり、1つの電
子ビーム通過孔17と縦方向に隣接した電子ビーム通過
孔17との各同一個所との間の距離、即ち、縦方向配置
ピッチがPxであり、1つの電子ビーム通過孔17と縦
方向に隣接した電子ビーム通過孔17との孔間隔、即
ち、縦方向ブリッジ間隔がBxになるように構成されて
いる。
【0034】さらに、図3(d)に示されるように、シ
ャドウマスク5の有孔領域13のコーナー部近傍にある
電子ビーム通過孔縦列配置は、それぞれ、電子ビーム通
過孔17における縦方向孔径がRcであり、1つの電子
ビーム通過孔17と縦方向に隣接した電子ビーム通過孔
17との各同一個所との間の距離、即ち、縦方向配置ピ
ッチがPcであり、1つの電子ビーム通過孔17と縦方
向に隣接した電子ビーム通過孔17との孔間隔、即ち、
縦方向ブリッジ間隔がBcになるように構成されてい
る。
【0035】この場合、各部分における縦方向配置ピッ
チPs、Py、Px、Pcの大小関係については、Ps
>Py>Pc及びPs>Px>Pcになるように選び、
また、縦方向ブリッジ間隔Bs、By、Bx、Bcの大
小関係については、Bs≒By≒Bx≒Bcになるよう
に選び、さらに、縦方向孔径Rs、Ry、Rx、Rcの
大小関係については、Rs<Ry<Rc及びRs<Rx
<Rcになるように選んでいる。
【0036】かかる構成において、有孔領域15の有効
面に多数の電子ビーム通過孔17を縦列配置する場合、
有孔領域15の有効面の各部分別に、電子ビーム通過孔
17の縦方向ブリッジ間隔Bs、By、Bx、Bcを略
一定にした状態で、電子ビーム通過孔17の縦方向配置
ピッチPs、Py、Px、Pc、及び、電子ビーム通過
孔17の縦方向孔径Rs、Ry、Rx、Rcを、それぞ
れ、Ps>Px>Pc及びPs>Py>Pc、かつ、R
s<Rx<Rc及びRs<Ry<Rcになるように選ん
でいるので、シャドウマスク5における物理的強度は、
有孔領域15の有効面の中心部近傍に比べて有効面の縦
方向及び横方向周辺部近傍の方が大きくなり、また、有
効面の縦方向及び横方向周辺部近傍に比べると有効面の
コーナー部近傍の方がより大きくなる。
【0037】なお、第1の実施例において、有孔領域1
5の有効面における縦方向周辺部近傍及び横方向周辺部
近傍とは、有効面境界線領域に最近接した電子ビーム通
過孔17から中心部方向に1個乃至数個離れた電子ビー
ム通過孔17までの範囲を意味し、有孔領域15の有効
面におけるコーナー部近傍とは、有効面コーナー境界領
域に最近接した電子ビーム通過孔17から縦方向及び横
方向に1個乃至数個離れた電子ビーム通過孔17までの
範囲を意味するもので、残りの範囲は中央部近傍を意味
するものである。
【0038】また、第1の実施例においては、有孔領域
15の有効面におけるコーナー部近傍における縦方向配
置ピッチPcを、同有効面における中央部近傍における
縦方向配置ピッチPsの1/2以下の大きさに選ぶこと
が望ましい。
【0039】このように、第1の実施例によるシャドウ
マスク5によれば、平板状のシャドウマスク基体をプレ
ス成形によって球面状の主面部13と、主面部13から
略直角に屈曲されたスカート部14とを有するシャドウ
マスク5を製造する際に、シャドウマスク5に印加され
る応力の大きさに略比例させてシャドウマスク5の各部
分の物理的強度を増大させているので、プレス成形によ
り製造されたシャドウマスク5の電子ビーム通過孔17
自体が変形したり、電子ビーム通過孔17を結んでいる
ブリッジ部分が破断したりすることが極めて少なくな
り、電子ビーム通過孔17の変形や電子ビーム通過孔1
7間のブリッジ部分の破断に伴う電子ビームによる他色
打ちを有効に防止することができる。
【0040】次に、図4(a)乃至(d)は、本発明に
係るカラー陰極線管に用いられるシャドウマスクの第2
の実施例を示す電子ビーム通過孔の配置状況を示す説明
図であって、(a)は中央部近傍、(b)、(c)は縦
方向及び横方向周辺部近傍、(d)はコーナー部近傍に
おける各配置状況を示すものである。
【0041】この第2の実施例は、シャドウマスク5の
有孔領域13の各部分において、電子ビーム通過孔17
の縦方向配置ピッチPs、Py、Px、Pcを略一定に
した状態で、電子ビーム通過孔17の縦方向ブリッジ間
隔Bs、By、Bx、Bc、及び、電子ビーム通過孔1
7の縦方向孔径Rs、Ry、Rx、Rcを変えるように
したものであって、図4(a)乃至(d)において、図
2(a)、(b)に示された構成要素と同じ構成要素に
ついては同じ符号を付けており、また、図3(a)乃至
(d)に図示された長さや間隔等に同じ長さや間隔等に
ついては同じ記号を付けている。
【0042】図4(a)に示されるように、シャドウマ
スク5の有孔領域13の中央部近傍にある電子ビーム通
過孔縦列配置は、それぞれ、電子ビーム通過孔17にお
ける縦方向孔径がRsであり、電子ビーム通過孔17の
縦方向配置ピッチがPsであって、電子ビーム通過孔1
7の縦方向ブリッジ間隔がBsになるように構成されて
いる。
【0043】また、図4(b)に示されるように、シャ
ドウマスク5の有孔領域13の縦方向周辺部近傍にある
電子ビーム通過孔縦列配置は、それぞれ、電子ビーム通
過孔17における縦方向孔径がRyであり、電子ビーム
通過孔17の縦方向配置ピッチがPyであって、電子ビ
ーム通過孔17の縦方向ブリッジ間隔がByになるよう
に構成されている。
【0044】同様に、図4(c)に示されるように、シ
ャドウマスク5の有孔領域13の横方向周辺部近傍にあ
る電子ビーム通過孔縦列配置は、それぞれ、電子ビーム
通過孔17における縦方向孔径がRxであり、電子ビー
ム通過孔17の縦方向配置ピッチがPxであって、電子
ビーム通過孔17の縦方向ブリッジ間隔がBxになるよ
うに構成されている。
【0045】さらに、図4(d)に示されるように、シ
ャドウマスク5の有孔領域13のコーナー部近傍にある
電子ビーム通過孔縦列配置は、それぞれ、電子ビーム通
過孔17における縦方向孔径がRcであり、電子ビーム
通過孔17の縦方向配置ピッチがPcであって、電子ビ
ーム通過孔17の縦方向ブリッジ間隔がBcになるよう
に構成されている。
【0046】第2の実施例の場合、シャドウマスク5の
有孔領域13の各部分における縦方向配置ピッチPs、
Py、Px、Pcの大小関係については、Ps≒Py≒
Px≒Pcになるように選び、また、縦方向ブリッジ間
隔Bs、By、Bx、Bcの大小関係については、Bs
<By<Bc及びBs<Bx<Bcになるように選び、
さらに、縦方向孔径Rs、Ry、Rx、Rcの大小関係
については、Rs<Ry<Rc及びRs<Rx<Rcに
なるように選んでいる。
【0047】かかる構成にすれば、有孔領域15の有効
面に多数の電子ビーム通過孔17を縦列配置する場合、
有孔領域15の有効面の各部分別に、電子ビーム通過孔
17の縦方向配置ピッチPs、Py、Px、Pcを略一
定にした状態で、電子ビーム通過孔17の縦方向ブリッ
ジ間隔Bs、By、Bx、Bc、及び、電子ビーム通過
孔17の縦方向孔径Rs、Ry、Rx、Rcを、それぞ
れ、Bs<Bx<Bc及びBc<By<Bc、かつ、R
s<Rx<Rc及びRs<Ry<Rcになるように選ん
でいるので、第1の実施例と同様に、シャドウマスク5
における物理的強度は、有孔領域15の有効面の中心部
近傍に比べて有効面の縦方向及び横方向周辺部近傍の方
が大きくなり、また、有効面の縦方向及び横方向周辺部
近傍に比べると有効面のコーナー部近傍の方がより大き
くなる。
【0048】なお、第2の実施例においても、有孔領域
15の有効面における縦方向周辺部近傍及び横方向周辺
部近傍とは、有効面境界線領域に最近接した電子ビーム
通過孔17から中心部方向に1個乃至数個離れた電子ビ
ーム通過孔17までの範囲を意味し、有孔領域15の有
効面におけるコーナー部近傍とは、有効面コーナー境界
領域に最近接した電子ビーム通過孔17から縦方向及び
横方向に1個乃至数個離れた電子ビーム通過孔17まで
の範囲を意味するもので、残りの範囲は中央部近傍を意
味するものである。
【0049】また、第2の実施例においては、有孔領域
15の有効面におけるコーナー部近傍における縦方向ブ
リッジ間隔Bcを、同有効面における縦方向または横方
向周辺部近傍における縦方向または横方向ブリッジ間隔
By、Bxの2倍以上の大きさに選ぶことが望ましい。
【0050】このように、第2の実施例によるシャドウ
マスク5によれば、平板状のシャドウマスク基体をプレ
ス成形によってシャドウマスク5を製造する際に、シャ
ドウマスク5に印加される応力の大きさに略比例させて
シャドウマスク5の各部分の物理的強度を増大させてい
るので、プレス成形により製造されたシャドウマスク5
の電子ビーム通過孔17自体が変形したり、電子ビーム
通過孔17を結んでいるブリッジ部分が破断したりする
ことが極めて少なくなり、電子ビーム通過孔17の変形
や電子ビーム通過孔17間のブリッジ部分の破断に伴う
電子ビームによる他色打ちを有効に防止することができ
る。
【0051】続いて、図5(a)乃至(d)は、本発明
に係るカラー陰極線管に用いられるシャドウマスクの第
3の実施例を示す電子ビーム通過孔の配置状況を示す説
明図であって、(a)は中央部近傍、(b)、(c)は
縦方向及び横方向周辺部近傍、(d)はコーナー部近傍
における各配置状況を示すものである。
【0052】この第3の実施例は、第1の実施例と第2
の実施例とを合せ備えたもので、シャドウマスク5の有
孔領域15の各部分における電子ビーム通過孔17の縦
方向配置ピッチPs、Py、Px、Pc、電子ビーム通
過孔17の縦方向ブリッジ間隔Bs、By、Bx、B
c、電子ビーム通過孔17の縦方向孔径Rs、Ry、R
x、Rcをそれぞれ変えるようにしたものである。
【0053】図5(a)乃至(d)において、図2
(a)、(b)に示された構成要素と同じ構成要素につ
いては同じ符号を付けており、また、図3(a)乃至
(d)に図示された長さや間隔等に同じ長さや間隔等に
ついては同じ記号を付けている。
【0054】図5(a)に示されるように、シャドウマ
スク5の有孔領域13の中央部近傍にある電子ビーム通
過孔縦列配置は、それぞれ、電子ビーム通過孔17にお
ける縦方向孔径がRsであり、電子ビーム通過孔17の
縦方向配置ピッチがPsであって、電子ビーム通過孔1
7の縦方向ブリッジ間隔がBsになるように構成されて
いる。
【0055】また、図5(b)に示されるように、シャ
ドウマスク5の有孔領域13の縦方向周辺部近傍にある
電子ビーム通過孔縦列配置は、それぞれ、電子ビーム通
過孔17における縦方向孔径がRyであり、電子ビーム
通過孔17の縦方向配置ピッチがPyであって、電子ビ
ーム通過孔17の縦方向ブリッジ間隔がByになるよう
に構成されている。
【0056】同様に、図5(c)に示されるように、シ
ャドウマスク5の有孔領域13の横方向周辺部近傍にあ
る電子ビーム通過孔縦列配置は、それぞれ、電子ビーム
通過孔17における縦方向孔径がRxであり、電子ビー
ム通過孔17の縦方向配置ピッチがPxであって、電子
ビーム通過孔17の縦方向ブリッジ間隔がBxになるよ
うに構成されている。
【0057】さらに、図5(d)に示されるように、シ
ャドウマスク5の有孔領域13のコーナー部近傍にある
電子ビーム通過孔縦列配置は、それぞれ、電子ビーム通
過孔17における縦方向孔径がRcであり、電子ビーム
通過孔17の縦方向配置ピッチがPcであって、電子ビ
ーム通過孔17の縦方向ブリッジ間隔がBcになるよう
に構成されている。
【0058】この第3の実施例において、シャドウマス
ク5の有孔領域13の各部分における縦方向配置ピッチ
Ps、Py、Px、Pcの大小関係については、Ps>
Py>Pc及びPs>Px>Pcになるように選び、ま
た、縦方向ブリッジ間隔Bs、By、Bx、Bcの大小
関係については、Bs<By<Bc及びBs<Bx<B
cになるように選び、さらに、縦方向孔径Rs、Ry、
Rx、Rcの大小関係については、Rs<Ry<Rc及
びRs<Rx<Rcになるように選んでいる。
【0059】かかる構成にすれば、有孔領域15の有効
面に多数の電子ビーム通過孔17を縦列配置する場合、
有孔領域15の有効面の各部分別に、電子ビーム通過孔
17の縦方向配置ピッチPs、Py、Px、Pc、電子
ビーム通過孔17の縦方向ブリッジ間隔Bs、By、B
x、Bc、電子ビーム通過孔17の縦方向孔径Rs、R
y、Rx、Rcについて、それぞれ、Ps>Py>Pc
及びPs>Px>Pc、Bs<By<Bc及びBs<B
x<Bc、Rs<Ry<Rc及びRs<Rx<Rcにな
るように選んでいるので、第1の実施例や第2の実施例
に比べて、シャドウマスク5における物理的強度は、有
孔領域15の有効面の中心部近傍に比べて有効面の縦方
向及び横方向周辺部近傍の方がかなり大きくなり、ま
た、有効面の縦方向及び横方向周辺部近傍に比べると有
効面のコーナー部近傍の方がかなり大きくなる。
【0060】なお、第3の実施例においても、有孔領域
15の有効面における縦方向周辺部近傍及び横方向周辺
部近傍とは、有効面境界線領域に最近接した電子ビーム
通過孔17から中心部方向に1個乃至数個離れた電子ビ
ーム通過孔17までの範囲を意味し、有孔領域15の有
効面におけるコーナー部近傍とは、有効面コーナー境界
領域に最近接した電子ビーム通過孔17から縦方向及び
横方向に1個乃至数個離れた電子ビーム通過孔17まで
の範囲を意味するもので、残りの範囲は中央部近傍を意
味するものである。
【0061】また、第3の実施例においては、有孔領域
15の有効面におけるコーナー部近傍における縦方向配
置ピッチPcを、同有効面における中央部近傍における
縦方向配置ピッチPsの1/2以下の大きさに選び、か
つ、有孔領域15の有効面におけるコーナー部近傍にお
ける縦方向ブリッジ間隔Bcを、同有効面における縦方
向または横方向周辺部近傍における縦方向または横方向
ブリッジ間隔By、Bxの2倍以上の大きさに選ぶこと
が望ましい。
【0062】このように、第3の実施例によるシャドウ
マスク5によれば、平板状のシャドウマスク基体をプレ
ス成形によってシャドウマスク5を製造する際に、シャ
ドウマスク5に印加される応力の大きさに略比例させて
シャドウマスク5の各部分の物理的強度を大幅に増大さ
せているので、プレス成形により製造されたシャドウマ
スク5の電子ビーム通過孔17自体が変形したり、電子
ビーム通過孔17を結んでいるブリッジ部分が破断した
りすることが殆んどなくなり、電子ビーム通過孔17の
変形や電子ビーム通過孔17間のブリッジ部分の破断に
伴う電子ビームによる他色打ちを有効に防止することが
できる。
【0063】なお、前記第1乃至第3の実施例において
は、電子ビーム通過孔17の形状として縦方向に細長い
略楕円形状のものを例に挙げて説明したが、本発明によ
る電子ビーム通過孔17はかかる形状のものに限られる
ものではなく、他の形状、例えば、ドット状のもの、略
長方形のスロット状のもの等であっても、同様に、本発
明が適用されることはいうまでもない。
【0064】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、請求項1に
記載の発明及び請求項3に記載の発明によれば、プレス
成形によるシャドウマスクの製造時に、印加される応力
の大きさに対応してシャドウマスクの各部分の物理的強
度を増大させるようにしているので、プレス成形された
シャドウマスクの電子ビーム通過孔が変形したり、電子
ビーム通過孔を結んでいるブリッジ部分が破断したりす
ることが極めて少なくなり、電子ビーム通過孔の変形や
電子ビーム通過孔間のブリッジ部分の破断に伴う電子ビ
ームによる他色打ちを有効に防止することができるとい
う効果がある。
【0065】また、請求項5に記載の発明によれば、プ
レス成形によるシャドウマスクの製造時に、印加される
応力の大きさに対応してシャドウマスクの各部分の物理
的強度を大幅に増大させるようにしているので、プレス
成形されたシャドウマスクの電子ビーム通過孔が変形し
たり、電子ビーム通過孔を結んでいるブリッジ部分が破
断したりすることが殆んどなくなり、電子ビーム通過孔
の変形や電子ビーム通過孔間のブリッジ部分の破断に伴
う電子ビームによる他色打ちをほぼ完全に防止すること
ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカラー陰極線管の構成の一例を示
す構成図である。
【図2】本発明に係るカラー陰極線管に用いられるシャ
ドウマスクの第1の実施例を示す構成図である。
【図3】図2に図示のシャドウマスクの有孔領域の各部
分に設けられた電子ビーム透過孔の配置状態を示す説明
図である。
【図4】本発明に係るカラー陰極線管に用いられるシャ
ドウマスクの第2の実施例において、シャドウマスクの
有孔領域の各部分に設けられた電子ビーム透過孔の配置
状態を示す説明図である。
【図5】本発明に係るカラー陰極線管に用いられるシャ
ドウマスクの第3の実施例において、シャドウマスクの
有孔領域の各部分に設けられた電子ビーム透過孔の配置
状態を示す説明図である。
【図6】既知のカラー陰極線管用シャドウマスクの構成
の一例を示す構成図である。
【符号の説明】
1 パネル部 2 ファンネル部 3 ネック部 4 螢光面 5 シャドウマスク 6 マスクフレーム 7 電子銃 8 偏向ヨーク 9 ピュリテイ調整用マグネット 10 センタービームスタティックコンバーゼンス調整
用マグネット 11 サイドビームスタティックコンバーゼンス調整用
マグネット 12 電子ビーム 13 曲面部 14 スカート部 15 有孔領域 16 無孔領域 17 電子ビーム通過孔 Ps 中央部近傍の電子ビーム通過孔における縦方向配
置ピッチ Py 縦方向周辺部近傍の電子ビーム通過孔における縦
方向配置ピッチ Px 横方向周辺部近傍の電子ビーム通過孔における縦
方向配置ピッチ Pc コーナー部近傍の電子ビーム通過孔における縦方
向配置ピッチ Bs 中央部近傍の電子ビーム通過孔における縦方向ブ
リッジ間隔 By 縦方向周辺部近傍の電子ビーム通過孔における縦
方向ブリッジ間隔 Bx 横方向周辺部近傍の電子ビーム通過孔における縦
方向ブリッジ間隔 Bc コーナー部近傍の電子ビーム通過孔における縦方
向ブリッジ間隔 Rs 中央部近傍の電子ビーム通過孔の縦方向の径 Ry 縦方向周辺部近傍の電子ビーム通過孔の縦方向の
径 Rx 横方向周辺部近傍の電子ビーム通過孔の縦方向の
径 Rc コーナー部近傍の電子ビーム通過孔の縦方向の径

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 曲面状の主面部と、前記主面部に対して
    略直角に屈曲されたスカート部とを備え、前記主面部
    は、多数の電子ビーム通過孔を有し、前記多数の電子ビ
    ーム通過孔が縦列配置されている有孔領域と、前記有孔
    領域の周縁部に帯状に設けられた無孔領域とからなって
    いるシャドウマスクを具備したカラー陰極線管におい
    て、前記シャドウマスクの有孔領域の有効面に縦列配置
    された多数の電子ビーム通過孔は、前記有効面の中心部
    近傍の縦方向配置ピッチよりも前記有効面の周辺部近傍
    の縦方向配置ピッチが小さくなるように配置され、か
    つ、前記有効面の周辺部近傍の縦方向配置ピッチよりも
    前記有効面のコーナー部近傍の縦方向配置ピッチが小さ
    くなるように配置されたことを特徴とするカラー陰極線
    管。
  2. 【請求項2】 前記シャドウマスクの有効面のコーナー
    部近傍の縦方向配置ピッチは、前記有効面の中心部近傍
    の縦方向配置ピッチの1/2以下に選ばれたことを特徴
    とする請求項1に記載のカラー陰極線管。
  3. 【請求項3】 曲面状の主面部と、前記主面部に対して
    略直角に屈曲されたスカート部とを備え、前記主面部
    は、多数の電子ビーム通過孔を有し、前記多数の電子ビ
    ーム通過孔が縦列配置されている有孔領域と、前記有孔
    領域の周縁部に帯状に設けられた無孔領域とからなって
    いるシャドウマスクを具備したカラー陰極線管におい
    て、前記シャドウマスクの有孔領域の有効面に縦列配置
    された多数の電子ビーム通過孔は、前記有効面の中心部
    近傍の縦方向ブリッジ間隔よりも前記有効面の周辺部近
    傍の縦方向ブリッジ間隔が大きくなるように配置され、
    かつ、前記有効面の周辺部近傍の縦方向ブリッジ間隔よ
    りも前記有効面のコーナー部近傍の縦方向ブリッジ間隔
    が大きくなるように配置されたことを特徴とするカラー
    陰極線管。
  4. 【請求項4】 前記シャドウマスクの有効面のコーナー
    部近傍の縦方向ブリッジ間隔は、前記有効面の周辺部近
    傍の縦方向ブリッジ間隔の2倍以上に選ばれたことを特
    徴とする請求項3に記載のカラー陰極線管。
  5. 【請求項5】 曲面状の主面部と、前記主面部に対して
    略直角に屈曲されたスカート部とを備え、前記主面部
    は、多数の電子ビーム通過孔を有し、前記多数の電子ビ
    ーム通過孔が縦列配置されている有孔領域と、前記有孔
    領域の周縁部に帯状に設けられた無孔領域とからなって
    いるシャドウマスクを具備したカラー陰極線管におい
    て、前記シャドウマスクの有孔領域の有効面に縦列配置
    された多数の電子ビーム通過孔は、前記有効面の中心部
    近傍の縦方向配置ピッチよりも前記有効面の周辺部近傍
    の縦方向配置ピッチが小さく、かつ、前記有効面の中心
    部近傍の縦方向ブリッジ間隔よりも前記有効面の周辺部
    近傍の縦方向ブリッジ間隔が大きくなるように配置さ
    れ、また、前記有効面の周辺部近傍の縦方向配置ピッチ
    よりも前記有効面のコーナー部近傍の縦方向配置ピッチ
    が小さく、かつ、前記有効面の周辺部近傍の縦方向ブリ
    ッジ間隔よりも前記有効面のコーナー部近傍の縦方向ブ
    リッジ間隔が大きくなるように配置されたことを特徴と
    するカラー陰極線管。
  6. 【請求項6】 前記シャドウマスクの有効面のコーナー
    部近傍の縦方向配置ピッチは、前記有効面の中心部近傍
    の縦方向配置ピッチの1/2以下に選ばれ、かつ、前記
    有効面のコーナー部近傍の縦方向ブリッジ間隔は、前記
    有効面の周辺部近傍の縦方向ブリッジ間隔の2倍以上に
    選ばれたことを特徴とする請求項5に記載のカラー陰極
    線管。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6342759B1 (en) 1997-06-03 2002-01-29 Hitachi, Ltd. Color cathode ray tube having an improved phosphor screen
KR100414496B1 (ko) * 2002-02-07 2004-01-07 엘지.필립스디스플레이(주) 상하주사형 음극선관
US7012356B2 (en) * 2002-07-15 2006-03-14 Lg. Philips Displays Korea Co., Ltd. Color cathode ray tube

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6342759B1 (en) 1997-06-03 2002-01-29 Hitachi, Ltd. Color cathode ray tube having an improved phosphor screen
KR100414496B1 (ko) * 2002-02-07 2004-01-07 엘지.필립스디스플레이(주) 상하주사형 음극선관
US7012356B2 (en) * 2002-07-15 2006-03-14 Lg. Philips Displays Korea Co., Ltd. Color cathode ray tube

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