JPH0982207A - 回路遮断器 - Google Patents

回路遮断器

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JPH0982207A
JPH0982207A JP23280495A JP23280495A JPH0982207A JP H0982207 A JPH0982207 A JP H0982207A JP 23280495 A JP23280495 A JP 23280495A JP 23280495 A JP23280495 A JP 23280495A JP H0982207 A JPH0982207 A JP H0982207A
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良正 長野
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    • H01H9/30Means for extinguishing or preventing arc between current-carrying parts
    • H01H9/34Stationary parts for restricting or subdividing the arc, e.g. barrier plate
    • H01H9/342Venting arrangements for arc chutes
    • H01H2009/343Venting arrangements for arc chutes with variable venting aperture function of arc chute internal pressure, e.g. resilient flap-valve or check-valve
    • HELECTRICITY
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    • H01H9/342Venting arrangements for arc chutes

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 接点部分の防塵と、遮断時のアークからの保
護と、を両立させながら、小型且つ高性能の回路遮断器
を提供することを目的とする。 【構成】 通常、セパレータ1は、換気穴20を、換気
穴30の設けられている部屋に連通させている。この状
態では、換気穴20及び30を通じて、ケース12内
(消弧室を除く)の換気が行われる。消弧室6内にゴミ
等が侵入することはない。回路遮断時には、発生したア
ークガスgの圧力によってセパレータ1の一部が作動
し、消弧室6と外部とが換気穴20を通じて連通した状
態となる。アークガスは、換気穴20を通じて外部に排
出される。ハンドル5、機構部7もセパレータ1によっ
て保護される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回路遮断器に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来の回路遮断器は、図11の如く、消
弧室後部壁2に多孔穴を設け、該多孔穴を通じて対流に
よる換気冷却と遮断アークガスの排出をしていた。
【0003】しかし、該多孔穴から、ゴミ、粉塵等が侵
入するため、接点の接触信頼性に不安があった。そのた
め、近年は、図12のごとく、消弧室後部壁2に防塵カ
バー8を取付けるようになっている。該防塵カバー8
は、消弧室6の内圧に応じて開閉可能な弁である。従っ
て、通常は、該防塵カバー8は閉じている。短絡事故が
発生し開局が遮断された場合には、消弧室6の内圧が上
昇し、該防塵カバー8は、図13に示すように開いてア
ークガスを外部へ排出するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の従来技
術では、防塵性について考慮したことで、温度,遮断性
能等への配慮に欠けている面があった。
【0005】すなわち、上述の構造を採用した場合に
は、防塵カバー8によって多孔穴を塞ぐことになる。す
ると、対流による換気ができず、温度が高くなりがちで
あった。発熱を抑えるには、通電電流(最大許容電流)
を下げざるをえない。しかし、通電電流を下げたので
は、要求される仕様を満足させることができない。電流
密度を小さくすることも考えられるが、そのためには、
導体断面積を大きくしなければならず、装置の大型化に
つながる。このように、温度上昇を抑制しつつ小形化を
進めることが困難であった。
【0006】また、温度上昇は、絶縁物の寿命を加速度
的に縮めることにつながる。さらに、機構部7の潤滑油
を揮発させ、機構部7の動きを妨げることになる。特
に、引外し部については、過電流発生時の自動引外し動
作の障害ともなり得るものであった。
【0007】短絡遮断時に防塵カバー8が十分に開か
ず、アークガスを排気することができない可能性もあ
る。このような場合には、発生したアークガス(金属溶
解物,金属蒸気ガス,カーボン)が消弧室6から漏れ出
て、機構部7、ハンドル5、ケース12等に溶着し、回
路遮断器に内部損傷が生じて遮断性能を低下させること
になる。例えば、アークガスが機構部7に付着した場合
には、操作不能に陥る可能性がある。ハンドル5に付着
した場合には、絶縁劣化が生じて、操作時に地絡感電を
引き起こす可能性がある。ケース12に付着している場
合には、極間絶縁劣化により回路絶縁に不具合が生じる
可能性がある。ハンドル保護セパレータ9、機構部保護
セパレータ10を使用することで、このような内部損傷
を軽減さる従来技術もあるが、これでは部品点数が多く
なり部品コスト、組立コストの上昇を招くという問題が
あった。
【0008】本発明は、小型且つ高性能の回路遮断器を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになされたもので、その第1の態様としては、
開閉可能に構成された接点と、上記接点を開閉させる開
閉機構と、上記開閉機構を作動させる操作ハンドルと、
上記接点及び開閉機構を内部に収容したケースと、上記
ケース内を、上記接点の収容された接点室と、上記開閉
機構の一部が収容され機構室と、に区画するセパレータ
と、を備え上記ケースは、第1の開口部と、上記機構室
と外界とをつなぐ第2の開口部と、をさらに備えたもの
であり、上記第1の開口部を、上記機構室または上記接
点室につなぐ切り替え手段を有すること、を特徴とする
回路遮断器が提供される。
【0010】上記切り替え手段は、上記接点室内の圧力
に応じて作動するものであることが好ましい。
【0011】上記セパレータは、上記接点室内の圧力に
応じて変形および/または移動可能に構成されたもので
あり、上記切り替え手段は、上記セパレータによって実
現されたものであってもよい。この場合、上記切り替え
手段は、上記接点室内の圧力が上記機構室内の圧力より
も高い場合に、上記第1開口部を上記接点室につなぐも
のであることが好ましい。
【0012】上記切り替え手段は、上記開閉機構による
上記接点の開閉動作に応じて作動するものであることが
好ましい。
【0013】上記セパレータは、上記開閉機構による上
記接点の開閉動作に応じて移動可能に構成されており、
上記切り替え手段は、上記セパレータによって実現され
たものであってもよい。この場合、上記切り替え手段
は、上記接点が閉状態から開状態に切り替わるのに伴っ
て、上記第1開口部を上記接点室につなぎ、上記接点が
開状態から閉状態に切り替わるのに伴って、上記第1開
口部を上記機構室につなぐものであることが好ましい。
【0014】本発明の第2の態様としては、開閉可能に
構成された接点と、上記接点を開閉させる開閉機構と、
上記開閉機構を作動させる操作ハンドルと、内部を、上
記接点の収容された接点室と、上記開閉機構の一部が収
容された機構室と、の少なくとも2つの部屋に区画され
たケースと、上記操作ハンドルを保護するハンドル保護
面および上記開閉機構を保護する機構部保護面を備え
た、一のセパレータと、を有することを特徴とする回路
遮断器が提供される。
【0015】
【作用】通常の通電状態では、切り替え手段は第1開口
部を機構室につないでいる。機構室は、第1の開口部
と、第2の開口部との2カ所において外界とつながって
いる。そのため、回路遮断器の熱によって生じる対流に
よって、機構室内は効率よく換気され、温度上昇は抑制
される。一方、この状態では、接点室は外界とつながっ
ていない。そのため、ゴミ等が接点室に侵入し、接触/
離間の障害となることはない。つまり、信頼性が高い。
【0016】開閉機構によって接点が離間されると、切
り替え手段が作動し、第1の開口部を接点室につなぐ。
切り替え手段を、接点室の内圧に応じて作動するもの
(例えば、セパレータで構成してもよい)とした場合を
考える。この場合、接点の離間に伴って発生したアーク
ガスは、接点室に充満しその内圧を高める。その結果、
該セパレータが、回動(あるいは移動)し、第1の開口
部を接点室につなぐ。また、切り替え手段が、開閉機構
による接点の開閉動作に応じて作動するもの(例えば、
セパレータで構成してもよい)である場合を考える。こ
の場合には、接点の離間に伴って、切り替え手段は第1
開口部を接点室につなぐ。
【0017】以上の結果、該接点の離間に伴って発生す
るアークガスは、第1の開口部を通じて外界へ排出され
る。従って、アークガスが接点室から機構室などに溢れ
出て、操作ハンドル、開閉機構などを傷めることはな
い。
【0018】第2の態様においては、操作ハンドル、開
閉機構などに向かったアークガスは、セパレータのハン
ドル保護面および機構部保護面によって遮られる。セパ
レータは一つの部品として構成されているため、部品コ
ストの上昇、組立コストの上昇を招くことはない。
【0019】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。
【0020】実施例1 回路遮断器のケース12内は、図1に示すとおり、セパ
レータ1等によって、消弧室6とそれ以外の部分とに大
まかに区画されている。
【0021】消弧室6には、固定接点4および可動接触
子15の先端部(接点150を備える側)が配置されて
いる。また、該固定接点4と接点150との接触・離間
に伴って発生するアークガスgを抑えるための消弧装置
11が設置されている。
【0022】ケース12内の消弧室6以外の部分には、
機構部7が収容されている。該機構部7は、ユーザによ
るハンドル5の操作に応じて可動接触子15を作動させ
ることで、固定接点4と接点150とを接触/離間させ
るものである。
【0023】消弧室6に隣接した領域には、換気穴20
を備えた消弧室後部壁2にが設けられている。また、ケ
ース12の下部には、換気穴30を備えたリレー側フタ
板3が設けられている。換気穴20および換気穴30の
大きさは、配線時、工事等で通常使用するネジ等が通過
できない程度に小さくしている。その一方で、対流によ
る換気が十分可能な程度の大きさとしている。なお、図
1(1)中、符号“2”のそばに、消弧室後部壁2の斜
視図を、同様に、符号“3”の側にリレー側フタ板3の
斜視図を描いている。
【0024】これにより、ケース12内には、[外部→
換気穴30→ケース12内(消弧室6以外の部分)→換
気穴20→外部]という空気の流路(以下“対流路”と
呼ぶ)が形成されている。また、これとは別に、「消弧
室6→換気穴20→外部]という、アークガスgを外部
へ排出するための流路(以下“排出路“という)も形成
されている。該二つの流路は、換気穴20を共有した状
態で、並列的に配置されている。
【0025】セパレータ1は、図2に示すとおり、ハン
ドル5を保護するためのハンドル保護面18と、機構部
7を保護するための機構部保護面19とで構成されてい
る。ハンドル保護面18と機構部保護面19とはその一
辺180においてつながっており、該一辺180を支点
として、両者の間の角度は変更自在になっている。
【0026】ケース12内においてセパレータ1は、機
構部保護面19をケース12と、消弧装置11の下部
と、の間に挟むようにして固定されている。従って、こ
の状態で実際に回動可能な状態にあるのは、ハンドル保
護面18のみである。ハンドル保護面18は、上述の換
気穴20に近接し、且つ、その可動範囲角度内に、換気
穴20の設けられている領域が含まれるような位置に配
置されている。換気穴20付近においては、ハンドル保
護面18が、対流路と排出路との隔壁を構成している。
従って、ハンドル保護面18が回動することで、換気穴
20を上述の対流路または排出路に接続するようになっ
ている。すなわち、セパレータ1のハンドル保護面18
は、該二つの流路を切り替える役割を果たしている。該
ハンドル保護面18の回動(つまり、流路の切り替え)
は、消弧室6内の内圧の変動によって引き起こされるよ
うになっている。
【0027】なお、セパレータ1の機構部保護面19に
は、可動接触子15を通すための開口部17が設けられ
ている。該開口部17は、機構部保護面19を含む面内
における可動接触子15の動作範囲のすべてを含むよう
な形状・大きさとされている。(図2参照)。そのた
め、機構部保護面19が可動接触子15の動作を妨げる
ことはない。
【0028】セパレータ1全体での形状(輪郭)は、各
部の動きと干渉することのないように、ケース12内壁
面等の形状に合わせた形状とされている。
【0029】本実施例では、セパレータ1を1枚のシー
ト材を折り曲げることで構成している。また、セパレー
タ1は、柔軟性および遮断時のアークガスに耐え得る難
燃性を備えた材料(例えば、難燃ファイバ,ノーメック
ス,テフロンシート,ポリエステル系)で構成してい
る。
【0030】特許請求の範囲において言う“接点室”と
は、該実施例においては消弧室6に相当するものであ
る。“機構室”とは、ケース12内のうち、消弧室6以
外の機構部7等を収容した部分に相当するものである。
“開閉機構”とは、機構部7等に相当するものである。
“第1の開口部”とは、換気穴20に相当するものであ
る。“第2の開口部”とは、換気穴30に相当するもの
である。“切り替え手段”とは、セパレータ1に相当す
るものである。
【0031】動作を説明する。
【0032】通常の通電時は、図1(a)に示したとお
り、セパレータ1のハンドル保護面18は、換気穴20
を対流路へ連通させた状態となっている。対流路内の空
気は、回路遮断器内の熱によって生じた対流によって入
れ替わり、これによって回路遮断器は冷却される。この
状態では、換気穴20は消弧室6とは連通されていな
い。従って、ゴミd等が換気穴20を通じて侵入し、固
定接点4と接点150との接続/離間を妨げることはな
い。
【0033】短絡事故発生によって可動接触子15が作
動し、固定接点4と接点150とを離間させた場合には
アークガスgが生じる。消弧室6内は、ケース12内の
他の部分と気密を保って区画されているわけではない。
しかし、アークガスgの発生は急激なものであるため、
消弧室6の内圧は上昇し、消弧室以外の部分よりもその
圧力値が高くなる。すると、セパレータ1のハンドル保
護面18が回動し、換気穴20を消弧室6に連通させ
る。その結果、アークガスgは、換気穴20を通じて外
部へ出てゆく。セパレータ1の隙間からアークガスgが
消弧室6よりでることはあるが、ハンドル5,機構部7
に直接当たることはないため、アークガスによるダメー
ジは最小限に抑えられる。この時の状態を、図1(b)
に示した。
【0034】なお、該実施例1の構成は、比較的小型の
回路遮断器に適用するのが好ましい。これは、可動接触
子15に較べて、開口部17を大きくせざるを得ないか
らである。大型の回路遮断器では、可動接触子15自体
が大きいため、開口部17を通じてのアークガスの漏れ
が大きくなってしまう。
【0035】セパレータ1の具体的形状および適用の仕
方は、図2に示したものには限定されない。例えば、図
3に示した形状とすることも可能である。
【0036】図3(1)は、図2に示したセパレータ1
に、部品171を組み合わせて適用した例である。部品
171は、可動接触子15の断面と略同形状の開口部1
72を備えた仮撓性を有する板である。開口部172を
弾性変形させて可動接触子15を部品171に装着した
後は、開口部172は元の寸法に戻って開口部172と
可動接触子15との間は実質的に塞がれる。セパレータ
1の開口部17には、可動接触子15を部品171を装
着した状態で通し、部品171とセパレータ1との間隔
はアークガスの機構部側への流出を実質的に防止し得る
寸法に設定する。これにより、開口部17と可動接触子
15との間の隙間は、部品171によって実質的に塞が
れる。この状態において、部品171はセパレータ1に
対し摺動自在に設けられ、そのため、部品171は可動
接触子15の動きに連動してスライド可能である。部品
171が可動接触子15の動きを妨げることはない。こ
の例では、開口部17と可動接触子15との隙間からア
ークガスの機構部への流出量を極力抑えることができ
る。セパレータ1と部品171とを接触させておけば、
セパレータ1と部品171との隙間からのアークガスの
流出も抑えることができる。
【0037】図3(2)は、機構部保護面19に切り欠
き部分170を設け、該切り欠き部分170に可動接触
子15を通すようにした例である。この例では、可動接
触子15等を組立た後にセパレータ1を取り付け可能で
あり、組立性がよい。
【0038】図3(5)、(6)は、ハンドル保護面1
8を備えていない構造である。該セパレータ1は全体が
機構部保護面19だけで構成されており、その下部を消
弧装置11に取り付けるようになっている。このような
セパレータ1を回路遮断器に実際に取り付けた状態を図
4に示した。
【0039】図3(3),(4)は、図3(1)の構造
と、図3(5),(6)の構造とを組み合わせたもので
ある。つまり、ハンドル保護面18と、機構部保護面1
9とを別個に構成している。そして、ハンドル保護面1
8はその下部を消弧装置11に固定し、一方、機構部保
護面19はケース12と消弧装置11との間に挟んでい
る。ハンドル保護面18と機構部保護面19とは、連結
してもしなくても構わない。
【0040】実施例2 該実施例2は、図5に示すとおり、消弧室後部壁2に換
気穴20を塞ぐ防塵カバー8を備えたことを特徴として
いる。図5(1)中、符号2の側に、該防塵カバー8を
備えた消弧室後部壁2の斜視図を描いた。
【0041】通常の通電時には、防塵カバー8が、換気
穴20を完全に塞いでいる。この時の様子を図5(1)
に示した。しかし、アークガスgが生じると消弧室6の
内圧が上昇し、防塵カバー8は押し上げられる。アーク
ガスgは換気穴20を通じて外部へ出てゆく。この時の
様子を、図5(2)に示した。
【0042】該実施例2では、セパレータ1によって、
アークガスgから機構部7およびハンドル5を保護でき
る。しかも、セパレータ1は一部品として構成されてい
るため、部品コストの上昇、組立工程の複雑化などを招
くことはない。
【0043】但し、該実施例2では、防塵カバー8を設
けたことから対流路を通じての換気は期待できない。従
って、該実施例2ではセパレータ1のハンドル保護面1
8を回動可能に構成する必要はない。ハンドル保護面1
8は、消弧室6と換気穴20とを連通させた状態で固定
されていてもよい。このようにしても、該実施例2では
防塵カバー8が換気穴20を塞いでいるため、ゴミ等が
消弧室6内に進入する恐れはない。
【0044】実施例3 該第3の実施例は、排出路と対流路との切り替えを、セ
パレータの回動動作によってではなく、セパレータのス
ライド動作(平行移動)によって行う点が、実施例1と
は異なっている。また、このようなセパレータの動き
を、可動接触子15によって作り出している点が異なっ
ている(注:実施例1では、消弧室6の内圧の変化を利
用してセパレータの回動動作を実現していた。)実施例
3のセパレータ1は、図6に示すとおり、上部面22と
ハンドル保護面18と機構部保護面19とを、略“コ”
の字形につないだ構成となっている。
【0045】上部面22には、アークガスgを通すため
の排気穴220が設けられている。一方、これと相対す
る機構部保護面19には、可動接触子15を通すための
開口部17が設けられている。該開口部17は、機構部
保護面19上における可動接触子15の断面とほぼ同じ
形状及び大きさとされている。
【0046】該セパレータ1が回路遮断器に組み込まれ
た状態において、その機構部保護面19は、消弧装置1
1の下側に配置されている。該機構部保護面19は図中
左右方向への動きについては制限されていない。一方、
上部面22は、消弧室後部壁2に平行、且つ、該上部面
22の内側面に接触した状態に保たれている。該上部面
22も消弧室後部壁2に固定はされていない。従って、
該組み込み状態において、セパレータ1は可動接触子1
5に従って左右に移動するようになっている。可動接触
子15が左側に位置している状態(図8参照)では、セ
パレータ1も左側に位置する。逆に、可動接触子15が
右側に位置している状態(図8参照)ではセパレータ1
も右側に位置する。
【0047】消弧室後部壁2は、その右側領域(すなわ
ち、セパレータ1がもっとも右側に位置している状態に
おいて排気穴220が相対する領域)には換気穴20が
設けられている。しかし、その左側領域(すなわち、セ
パレータ1が最も左側に位置しているときに排気穴22
0と相対する領域)には、換気穴20は設けられていな
い。そのため、セパレータ1の左右方向における位置に
応じて、換気穴20及び排気穴220を通じての、外部
と消弧室6との連通状態は異なっている。
【0048】動作を説明する。
【0049】セパレータ1は、可動接触子15の動作に
伴って移動される。
【0050】通電状態では、可動接触子15が左側に位
置しているためセパレータ1も左側に位置している(図
7(1)参照)。この状態では、排気穴220と換気穴
20とはずれた位置にあり、消弧室6は外部とは連通し
ていない。換気穴20は、対流路とつながった状態とな
っている。従って、対流路を通じての換気によって回路
遮断器内の温度上昇は抑制される。
【0051】回路が遮断されると、可動接触子15の先
端(接点150が設置されている側)が右側に移動す
る。すると、これに連動してセパレータ1も右側に位置
する(図7(2)参照)。この状態では、排気穴220
と換気穴20とは同じ位置にあるため、消弧室6は外部
とは連通した状態となる。つまり、換気穴20は、排出
路につながった状態となっている。従って、回路遮断時
に発生したアークガスgは、排出路を通じて外部へ排出
される。
【0052】なお、図8では、排気穴220を設けられ
た上部面22を省略して描いている。
【0053】実施例3の構成は、実施例1に較べて開口
部17を小さくできるため、可動接触子15の大きい回
路遮断器(つまり、大型の回路遮断器)にも適用可能で
ある。
【0054】なお、上記各実施例の構成を適宜組み合わ
せてもよい。例えば、消弧室6の内圧に応じてセパレー
タ1がスライドするようにしてもよい。逆に、可動接触
子15によってセパレータのハンドル保護面18が回動
するようにしてもよい。
【0055】本発明の効果を確認するため、JIS−C
8370規格において定められている試験を行った。如
何において試験の結果を説明する。
【0056】対流換気構造を備えた回路遮断器(実施例
1、図1)と、換気構造を備えていない回路遮断器(従
来技術)とについて、回路遮断器内の温度を比較する実
験を行った結果を図9に示した。図9からわかるとお
り、対流換気構造を備えている実施例1の方が、6〜1
2度温度が低くなっている。この結果から、回路遮断器
内の温度上昇を抑制する上で、対流換気構造が有効であ
ることが確認された。
【0057】回路遮断器によって、実際に回路を遮断す
る遮断試験を行った。回路遮断時における電流及び電圧
の変動の様子をオシロスコープで測定した結果を図10
に示した。図10からわかるように従来の回路遮断器で
は、回路を遮断するのに12msを要していた。これに
対し、本発明の回路遮断器では、わずか9.5msしか
要しておらず、回路遮断性能の面で優れることが確認さ
れた。両者の回路遮断のための機構は、基本的には同じ
ものである。従って、このような違いは、本発明の回路
遮断器では回路遮断器内における温度上昇が抑制されて
いることに起因したものであると思われる。
【0058】
【発明の効果】以上説明したとおり本発明を適用した回
路遮断器では、温度上昇が抑制される。また、これに伴
って、回路遮断性能が低下することも防止できる。
【0059】ところで、アークエネルギーは、下記数1
で定義される。
【0060】
【数1】
【0061】数1から明らかなとおり、遮断に要する時
間が短いほど、接点間を通過するアークエネルギー(通
過エネルギー)は小さくなる。従って、本発明を適用す
ることで遮断器内部の損傷を軽減することができる。こ
れは、遮断器の小形、高性能を図る上で有効である。
【0062】また、通電によって発生する熱エネルギー
は、下記数2で定義される。
【0063】
【数2】
【0064】数2から明らかなとおり、遮断に要する時
間が短いほど接点部において発生する熱エネルギーも小
さくなる。その結果、配電盤、電路に対する損傷が軽減
される。
【0065】さらには、セパレータは構造が単純で低コ
ストで製作できる。そのため、本発明を適用したことに
よる、回路遮断器の製造コスト上昇もほとんどない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1である、対流換気構造を備え
た回路遮断器の側面透視図および要部斜視図である。
【図2】セパレータ1と可動接触子15との取付関係を
示す斜視図である。
【図3】セパレータの様々な形状例を示す斜視図であ
る。
【図4】ハンドル保護面18のみを備えたセパレータ1
の取り付け状態を示す要部透視図である。
【図5】本発明の実施例2である、防塵カバー8を備え
た回路遮断器の側面透視図および要部斜視図である。
【図6】本発明の実施例3である回路遮断器における、
セパレータ1である。
【図7】本発明の実施例3である、セパレータ1がスラ
イドする回路遮断器の側面透視図および要部斜視図であ
る。
【図8】セパレータ1と可動接触子15との取付関係を
示す斜視図である。
【図9】温度試験結果を示すグラフである。
【図10】遮断試験時の電流波形及び電圧波形を示す図
である。
【図11】従来の回路遮断器の構造を示す側面透視図お
よび要部斜視図である。
【図12】従来の回路遮断器の構造を示す側面透視図お
よび要部斜視図である。
【図13】図12の回路遮断器においてアークガスの排
出される様子を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1…セパレータ、2…消弧室後部壁、3…リレー側フタ
板、4…固定接点、5…ハンドル、6…消弧室、7…機
構部、8…防塵カバー、9…ハンドル保護セパレータ、
10…機構部保護セパレータ、11…消弧装置、12…
ケース、15…可動接触子、17…開口穴、18…ハン
ドル保護面、19…機構部保護面、20…換気穴、22
…上部面、30…換気穴、150…接点、170…切り
欠き部分、180…一辺、220…排気穴、d…ゴミ、
f…対流、g…アークガス

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】開閉可能に構成された接点と、 上記接点を開閉させる開閉機構と、 上記開閉機構を作動させる操作ハンドルと、 上記接点及び開閉機構を内部に収容したケースと、 上記ケース内を、上記接点の収容された接点室と、上記
    開閉機構の一部が収容され機構室と、に区画するセパレ
    ータと、を備え上記ケースは、第1の開口部と、上記機
    構室と外界とをつなぐ第2の開口部と、をさらに備えた
    ものであり、 上記第1の開口部を、上記機構室または上記接点室につ
    なぐ切り替え手段を有すること、 を特徴とする回路遮断器。
  2. 【請求項2】上記切り替え手段は、上記接点室内の圧力
    に応じて作動するものであること、を特徴とする請求項
    1記載の回路遮断器。
  3. 【請求項3】上記セパレータは、上記接点室内の圧力に
    応じて変形および/または移動可能に構成されたもので
    あり、 上記切り替え手段は、上記セパレータによって実現され
    たものであること、 を特徴とする請求項2記載の回路遮断器。
  4. 【請求項4】上記切り替え手段は、 上記接点室内の圧力が上記機構室内の圧力よりも高い場
    合に、上記第1開口部を上記接点室につなぐものである
    こと、 を特徴とする請求項3記載の回路遮断器。
  5. 【請求項5】上記切り替え手段は、上記開閉機構による
    上記接点の開閉動作に応じて作動するものであること、 を特徴とする請求項1記載の回路遮断器。
  6. 【請求項6】上記セパレータは、上記開閉機構による上
    記接点の開閉動作に応じて移動可能に構成されており、 上記切り替え手段は、上記セパレータによって実現され
    たものであること、 を特徴とする請求項5記載の回路遮断器。
  7. 【請求項7】上記切り替え手段は、 上記接点が閉状態から開状態に切り替わるのに伴って、
    上記第1開口部を上記接点室につなぎ、 上記接点が開状態から閉状態に切り替わるのに伴って、
    上記第1開口部を上記機構室につなぐものであること、 を特徴とする請求項6記載の回路遮断器。
  8. 【請求項8】開閉可能に構成された接点と、 上記接点を開閉させる開閉機構と、 上記開閉機構を作動させる操作ハンドルと、 内部を、上記接点の収容された接点室と、上記開閉機構
    の一部が収容された機構室と、の少なくとも2つの部屋
    に区画されたケースと、 上記操作ハンドルを保護するハンドル保護面および上記
    開閉機構を保護する機構部保護面を備えた、一のセパレ
    ータと、 を有することを特徴とする回路遮断器。
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