JP2000149754A - 回路遮断器 - Google Patents

回路遮断器

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JP2000149754A
JP2000149754A JP11187532A JP18753299A JP2000149754A JP 2000149754 A JP2000149754 A JP 2000149754A JP 11187532 A JP11187532 A JP 11187532A JP 18753299 A JP18753299 A JP 18753299A JP 2000149754 A JP2000149754 A JP 2000149754A
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opening
case
holder
circuit breaker
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JP11187532A
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English (en)
Inventor
Koji Asakawa
浅川  浩司
Naoji Uchida
直司 内田
Mitsuyoshi Yamazaki
充是 山崎
Atsushi Koyama
淳 小山
Kentaro Toyama
健太郎 外山
Takeshi Emura
武史 江村
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電流遮断時のアークガスが開閉機構側に侵入し
ないようにする。 【解決手段】回路遮断器の絶縁容器をケース1、中間ケ
ース24及びカバー2の上下3部分に分割構成し、固定
接触子21,23及びこれらを橋絡する可動接触子22
はケース1内に収容させ、開閉機構13及び過電流引外
し装置8は中間ケース24に収容させるとともに、中間
ケース24の底壁24aの角穴27をスライド自在に貫
通し、開閉機構13の開閉レバー29に駆動されて可動
接触子22を開閉動作させるホルダ11を底壁24aに
対して垂直に直進運動させる。角穴27におけるホルダ
11と底壁24aとの間の隙間は、ホルダ11が直進運
動するものであるために僅少でよく、ケース1内で発生
したアークガスは底壁24aに完全に遮られて、中間ケ
ース24内の開閉機構13には達しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、配線用遮断器や
漏電遮断器などの低圧回路遮断器に関し、詳しくは電流
遮断時に発生する金属溶融物の開閉機構部分への拡散を
防止するための改良に関する。
【0002】
【従来の技術】上記回路遮断器は一般に、箱形の絶縁容
器の前後両端に電源側及び負荷側の端子がそれぞれ配置
され、これらの端子間を結ぶ電路を形成する通電導体、
前記電路を開閉する可動接触子及び固定接触子、これら
可動・固定接触子を囲む消弧室、前記可動接触子を絶縁
物のホルダを介して開閉動作させる開閉機構、この開閉
機構をトリップ動作させる過電流引外し装置等が前記絶
縁容器内に収容されて構成されている。
【0003】図10はこのような回路遮断器(3極配線
用遮断器)の従来例を示すON状態の縦断面図、図11
はそのXI−XI線から見た要部拡大正面図である。図10
において、上面が開口したケース1と下面が開口したカ
バー2とからなる箱形の絶縁容器の前後(図10の左
右)端に、各極の電源側端子3及び4がそれぞれ配置さ
れ、それらの間の電路は、電源側端子4と一体の固定接
触子5、一端が固定接触子5と接触する可動接触子6、
可動接触子6の他端に接続されたリード線7、リード線
7に接続された過電流引外し装置8のヒータ導体9、ヒ
ータ導体9に接続され、かつ負荷側端子4と一体形成さ
れた中継導体10により形成されている。固定接触子5
及び可動接触子6の各接触端部には固定接点5a及び6
aがそれぞれ取り付けられている。
【0004】可動接触子6は図10の右端で絶縁物から
なるホルダ11に片持ち保持され、ホルダ11は極間で
各極のホルダ11を一体に連結する開閉軸12を介して
ケース1に回動可能に支持されている。中央極のホルダ
11には開閉機構13が連結され、カバー2から突出す
る開閉ハンドル14の図6の左右方向の開閉操作によ
り、可動接触子6はホルダ11を介して回転運動により
図示矢印方向に開閉動作する。また、過電流発生時には
過電流引外し装置8の作動により、トリップクロスバー
15を介して開閉機構13のラッチが解かれ、可動接触
子6が自動的に開極する。可動接触子6の開極時には可
動・固定接点6a・5a間にアークが発生する。そこ
で、このアークを消滅させるために、可動接触子6を囲
むように消弧室16が設置されている。消弧室16はV
字状の切欠を有する磁性板(グリッド)17が絶縁物の
支持板18に複数枚支持されて構成され、アークをグリ
ッド17に引き込んで分断・冷却することにより消弧す
る。なお、図10における過電流引外し装置8は周知の
熱動・電磁式のもので、過負荷電流領域ではバイメタル
の湾曲によりトリップクロスバー15を回動させ、短絡
電流のような大電流領域では可動鉄片を瞬時に吸引して
トリップクロスバー15を回動させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した回路遮断器に
おいて、電流遮断時にはアーク熱により、アークに曝さ
れる金属部品、例えば接点5a,6a、可動接触子6、
グリッド17などが溶融し、この金属溶融物はアーク熱
により発生するガス圧のために周囲に飛散する。そこ
で、従来は消弧室16と開閉機構13との間に絶縁板か
らなる隔壁19を挿入し、金属溶融物が開閉機構13側
に侵入しないようにしている。ちなみに、金属溶融物が
開閉機構13に付着すると可動部分の動きが阻害され、
場合によっては開閉動作が不能になることがある。
【0006】図11に示すように、隔壁19は可動接触
子6の運動方向にスリット20を有する門形に形成さ
れ、ケース1及びカバー2に相間隔壁により区画形成さ
れた各極の電路空間に前後を仕切るように装着されてい
る。ここで、図11の(A)はOFF時を示し、(B)
はON時を示している。ところが、図11から分かるよ
うに、スリット20により(A)のOFF時には可動接
触子6の下側に、また(B)のON時には可動接触子6
の上側に隙間(斜線で示す)が生じる。そのため、従来
は隔壁19を設けても金属溶融物の開閉機構13側への
侵入を十分に阻止することができず、開閉機構13の正
常な動作が阻害される危険が大きかった。この発明の課
題は、アーク熱により生じた金属溶融物が開閉機構側に
侵入しにくい構造を得ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明は、回路遮断器の絶縁容器を上面が開口し
たケース、底壁付の枠体からなる中間ケース及び下面が
開口したカバーの上下3部分で構成し、かつ可動接触子
はホルダが前記中間ケースの底壁に対して垂直に直線運
動することにより開閉動作するように構成するととも
に、可動・固定接触子と消弧室とを前記ケースに収容さ
せ、開閉機構と過電流引外し装置とを前記中間ケースに
収容させ、前記ホルダを前記中間ケースの底壁を摺動自
在に貫通させて配置するものとする(請求項1)。この
ような請求項1の発明によれば、可動部分を有する開閉
機構や過電流引外し装置は、金属溶融物を発生させる可
動・固定接触子や消弧室から中間ケースの底壁により隔
てられるとともに、可動接触子のホルダは中間ケースの
底壁に対して垂直に直線動作するものであるため、ホル
ダが摺動自在に貫通する中間ケース底壁の穴とホルダと
の間の隙間は僅少とすることができ、金属溶融物の開閉
機構側への侵入を確実に防ぐことができる。
【0008】請求項1の回路遮断器において、前記中間
ケースを電源側中間ケースと負荷側中間ケースとに2分
割し、前記電源側中間ケースに前記開閉機構を収容さ
せ、前記負荷側中間ケースに前記過電流引外し装置を収
容させれば(請求項2)、中間ケースの電源側は開閉機
構部分、また負荷側は過電流引外し装置部分として機能
別にユニット化することが可能になり、遮断容量や定格
電流により部品の一部が異なる開閉機構や過電流引外し
装置を分割した中間ケースと一体化したユニットとして
用意し、それらの組合せにより各種の仕様に対応すると
いう効率的な組立を行うことができる。
【0009】更に、請求項1の回路遮断器において、前
記負荷側中間ケースを各極ごとに分割すれば(請求項
3)、例えば出荷試験で1極の過電流引外し装置の特性
不良が発見された場合に、その極だけを差し換えること
が可能となり、組立作業性が一層良好となる。
【0010】一方、請求項1の回路遮断器において、前
記可動接触子の可動接点と前記固定接触子の固定接点と
の間に接触圧力を与える接触スプリングを前記可動接触
子とともに前記ホルダに保持させれば、可動接触子を開
閉機構で開極させる際に接触スプリングを変形させるこ
とがなくなり、開閉機構に対する負荷力を減らしてその
小形化を図ることができる(請求項4)。
【0011】その場合、前記ホルダを前記開閉機構によ
り前記ケース側から前記中間ケース側に引き上げて前記
接触圧力を生じさせることができ(請求項5)、また逆
に前記中間ケース側から前記ケース側に押し下げて前記
接触圧力を生じさせることができる(請求項6)。
【0012】
【発明の実施の形態】図1〜図5はこの発明の実施の形
態を示すもので、図1は回路遮断器(配線用遮断器)の
ON状態の縦断面図、図2は図1の回路遮断器の負荷側
正面図、図3は同じく平面図、図4は図3からカバーを
除いて中間ケースを示した平面図、図5は図4から中間
ケースを除いてケースを示した平面図である。なお、従
来例と対応する部分には同一の符号を用いるものとす
る。図1〜図5、特に図1において、箱形の絶縁容器の
前後(図1の左右)端に、各極の電源側端子3及び4が
それぞれ配置され、それらの間の電路は、電源側端子4
と一体の一方の固定接触子21、一端が固定接触子21
と接触する橋絡形の可動接触子22、可動接触子22の
他端と接触するもう一方の固定接触子23、固定接触子
23と一体の過電流引外し装置8のヒータ導体9、ヒー
タ導体9に接続され、かつ負荷側端子4と一体形成され
た中継導体10により形成されている。固定接触子21
及び23の各接触端部には固定接点21a及び23aが
それぞれ取り付けられ、可動接触子22の両端接触部に
は可動接点22aがそれぞれ取り付けられている。
【0013】ここで、回路遮断器の絶縁容器は、上面が
開口したケース1、底壁24aを有する枠体からなる中
間ケース24及び下面が開口したカバー2の上下3部分
で構成され、これらは図1に示すように積層されて、4
個所のねじ25(図3)により一体的に締め付けられて
いる。ケース1、中間ケース24及びカバー2の内部
は、いずれも左右2列の相間隔壁により3極分の電路空
間に区画されている。そして、各極の前後一対の固定接
触子21,23、これらの間を橋絡する可動接触子22
及び可動接触子22の前後両端をそれぞれ囲む一対の消
弧室16はケース1に収容され、開閉機構13と過電流
引外し装置8とは中間ケース24に収容されている。可
動接触子22は図示の通り前後対称の凸状に折り曲げ形
成され、ケース1の底壁との間に挿入された圧縮コイル
ばねからなる接触スプリング26により固定接触子2
1,23に対して押圧されるとともに、その頭部に絶縁
物からなる角柱状のホルダ11がその下端部の凹部を介
して被嵌されている。ホルダ11は、ケース1に形成さ
れた図示しない案内溝により、図1の上下方向に直線運
動するように案内されている。
【0014】一方、中間ケース24の底壁24aには、
ホルダ11に対応して、その輪郭に沿う角穴27があけ
られており、ホルダ11は穴27をスライド自在に貫通
して、その上端部が中間ケース24内に突出している。
固定接触子21及び23はいずれも中間ケース底壁24
aの下面に図示しないねじで締め付けられているが、図
1に示すように中間ケース24がケース1上に積層され
た状態でケース1内に位置する。また、固定接触子23
と一体のヒータ導体9は角穴27を通して中間ケース2
4内に延びている。
【0015】開閉機構13は、内部機構は省略するが、
開閉ハンドル14の図1の左右方向の開閉操作に応じ
て、軸28を支点にして図示矢印方向に回転動作をする
開閉レバー29を有している。開閉レバー29は図4に
示すように、3本の腕29aからなる三叉状に形成され
ており、各腕29aの先端は図1及び図4に示すよう
に、ON状態において各極のホルダ11の上端面に近接
している。図1において、開閉ハンドル14を右方向に
OFF操作すると、開閉レバー29が時計方向に回動
し、ホルダ11を接触スプリング26に抗して、中間ケ
ース24の底壁24aに垂直に、かつ直線的に押し下げ
る。これにより、可動接触子6は開極し、回路遮断器は
OFF状態となる。
【0016】そのOFF状態から開閉ハンドル14を図
1の左方向にON操作すると、開閉レバー29が図示位
置に戻り、可動接触子6は接触スプリング26に押し上
げられて閉極する。その際、ホルダ11は中間ケース底
壁24aに垂直に、かつ直線的に上昇する。また、過電
流発生時に過電流引外し装置8の作動により、トリップ
クロスバー15を介して開閉機構13のラッチが解かれ
ると、開閉レバー29は時計方向に回転駆動され、可動
接触子6が自動的に開極する。過電流引外し装置8は従
来例のものと同等として、機構の図示は省略する。ここ
において、ホルダ11は上に述べたように中間ケース2
4の底壁24aに対して、垂直にかつ直線的に運動する
ものであるため、角穴27におけるホルダ11と中間ケ
ース24の底壁24aとの隙間はホルダ11のスライド
に必要な最小限のきわめて僅少なものに抑えられてい
る。
【0017】図1において、可動接触子22の開極時に
は可動・固定接点22a・21a,23a間にアークが
発生し、このアークは消弧室16に引き込まれて消弧さ
れる。また、その際に発生した金属溶融物を含むアーク
ガスは、図2及び図5に示すように、ケース1の前後に
形成された各左右一対の排気口30から、図5に矢印で
示すように排出される。その場合において、ケース1内
で発生したアークガスは、底壁24aにおけるホルダ1
1の周囲の隙間がきわめて僅少であるため、中間ケース
24内にはほとんど侵入しない。
【0018】一方、図4において、中間ケース24は角
穴27の中心を通る分割線P上で、電源側中間ケース2
4Aと負荷側中間ケース24Bとに2分割され、開閉機
構13は電源側中間ケース24Aに搭載され、過電流引
外し装置8は付加側中間ケース24Bに搭載されてい
る。更に、負荷側中間ケース24Bは、相間隔壁24b
に沿う左右2個所の分割線Q上で各極ごとに分割されて
いる。そして、開閉機構13が固定された電源側中間ケ
ース24A及び各極の過電流引外し装置8がそれぞれ固
定された負荷側中間ケース24Bの各分割片はそれぞれ
ユニット化されている。
【0019】図4に示したように、中間ケース24を分
割して、それらに搭載する開閉機構13や過電流引外し
装置8とともにユニット化すれば、遮断容量により一部
の部品が異なる開閉機構13や定格電流により一部の部
品が異なる過電流引外し装置8を種類別にユニットとし
て用意しておき、それらの組合せにより所望の仕様の回
路遮断器を組み立てる自由度が得られるとともに、いず
れかの極の過電流引外し装置8の特性不良が発見された
場合などに、その部分のみを差し換えるだけで対応でき
るなどの利便性が得られる。なお、上記実施の形態では
可動接触子が橋絡式の場合について示したが、図6の従
来例で示したような回動式の可動接触子の場合において
も、直線的に動く絶縁物で可動接触子を押して回動させ
るようにすれば、この発明の適用は可能である。
【0020】ところで、図1の回路遮断器において、す
でに述べたように、過電流発生時にには過電流引外し装
置8の作動により、トリップクロスバー15を介して開
閉機構13のラッチが解かれ、開閉レバー29は図示し
ない主スプリングに蓄勢されたエネルギにより時計方向
に回転駆動されて可動接触子22の開極が行なわれる。
その際、ケース1に支持された接触スプリング26は可
動接触子22の開極距離だけ圧縮変形され、可動接触子
22を介して開閉機構13にばね抗力を与える。そのた
め、開閉機構13に対する負荷力が大きくなり、その面
から可動接触子22の開極距離が制約を受ける。
【0021】そこで、図6及び図7はこの点を改良した
実施の形態を示すもので、図6は回路遮断器のON状態
の縦断面図、図7は図6からカバーを除いて中間ケース
を示した平面図である。図6及び図7において、接触ス
プリング26は可動接触子22とともにホルダ11に保
持されている。ここで、各極のホルダ11には前後(図
6の左右)に貫通する窓穴11aが設けられ、この窓穴
11aに可動接触子22が上下動可能に収容されるとと
もに、窓穴11aの底面と可動接触子22との間に圧縮
コイルばねからなる接触スプリング26が僅かに圧縮変
形された状態で介挿されている。
【0022】ホルダ11の頭部には左右一対の連結片1
1bが一体に立ち上げ形成され、その間に挿入された開
閉レバー29の腕29aとホルダ11とはピン31を介
して回動自在に連結されている。そして、開閉レバー2
9は図6のON状態において、接触スプリング26を若
干圧縮変形させながら可動接触子22を固定接触子2
1,23に押圧し、固定接点21a,23aと可動接点
22aとの間に所定の接触圧力を発生させている。
【0023】さて、図6の回路遮断器において、過電流
発生時には開閉レバー29は時計方向に回転駆動されて
可動接触子22を開極させるが、その際、接触スプリン
グ26はホルダ11に保持されて可動接触子22と一体
に移動するため、図1の回路遮断器におけるように接触
スプリング26が圧縮変形されることがない。従って、
開閉機構13に対する負荷力が減り、その分、開閉機構
の小形化、あるいは可動接触子22の開極速度の向上が
可能になる。
【0024】図8は、接触スプリングを可動接触子とと
もにホルダに保持させた回路遮断器の異なる実施の形態
を示す縦断面図、図9は図8から中間ケースを除いてケ
ースを示した平面図である。図6の回路遮断器は、ホル
ダ11を開閉機構13によりケース1側から中間ケース
24側に引き上げて接触圧力を生じさせるものである
が、図8の回路遮断器は逆に、ホルダ11を中間ケース
24側からケース1側に押し下げて接触圧力を生じさせ
るものである。
【0025】図8において、接触スプリング26はホル
ダ11の窓穴11aに収容された可動接触子22と窓穴
11aの上面との間に介挿される一方、固定接触子21
及び23はケース1の底面まで立ち下げられてU字状に
折り返され、折り返し端部の上面に固定接点21a及び
23aが取り付けられている。図8のON状態におい
て、開閉機構13は開閉レバー29が図示位置にあり、
接触スプリング26を若干圧縮変形させて可動接触子2
2を固定接触子21,23に押圧し、可動接点22aと
固定接点21a及び23aとの間に所定の接触圧力を発
生させている。
【0026】ここで、図8及び図9に示すように、固定
接触子21及び23は、可動接触子22の両端と交わる
部分が可動接触子22の幅以上に切り欠かれて逃げ穴3
2及び33が設けられ、可動接触子22の両端は逃げ穴
32及び33内にゆるく挿通されてその内側で上下動可
能になっている。なお、図9に示すように、固定接点2
1a及び23aが取り付けられた固定接触子21及び2
3の折り返し端部は、固定接点21a及び23aと同一
幅まで両側が取り除かれている。
【0027】図8の回路遮断器においては、過電流発生
時に開閉レバー29は反時計方向に回転駆動され、可動
接触子22を開極させる。その際、接触スプリング26
はホルダ11に保持されて可動接触子22と一体に移動
し、可動接触子22の開極により圧縮変形されることが
ないので、開閉機構13に接触スプリング26のばね抗
力が作用せず、開閉機構13の小形化、あるいは可動接
触子22の開極速度の向上が可能になる。
【0028】
【発明の効果】以上の通り、この発明によれば、中間ケ
ース内に収容した開閉機構をケース内で発生したアーク
ガスから確実に保護できるとともに、中間ケースを分割
構成することにより、組立作業性の改善を図ることがで
きる。また、その場合、接触スプリングを可動接触子の
ホルダに保持させることにより、可動接触子開極時に接
触スプリングのばね抗力が生じないようにし、開閉機構
の負荷力を減少させてその小形化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態を示す回路遮断器の縦断
面図である。
【図2】図1の回路遮断器の正面図である。
【図3】図1の回路遮断器の平面図である。
【図4】図3からカバーを除いた平面図である。
【図5】図4から中間ケースを除いた平面図である。
【図6】この発明の異なる実施の形態を示す回路遮断器
の縦断面図である。
【図7】図6からカバーを除いた平面図である。
【図8】この発明の更に異なる実施の形態を示す回路遮
断器の縦断面図である。
【図9】図8から中間ケースを除いた平面図である。
【図10】従来例を示す回路遮断器の縦断面図である。
【図11】図10のXI−XI線から見た要部拡大正面図であ
る。
【符号の説明】
1 ケース 2 カバー 3 電源側端子 4 負荷側端子 8 過電流引外し装置 11 ホルダ 13 開閉機構 14 開閉ハンドル 15 トリップクロスバー 16 消弧室 21 固定接触子 22 可動接触子 24 中間ケース 24a 底壁 26 接触スプリング 27 角穴 29 開閉レバー 30 排気口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山崎 充是 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 (72)発明者 小山 淳 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 (72)発明者 外山 健太郎 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 (72)発明者 江村 武史 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】箱形の絶縁容器の前後両端に電源側及び負
    荷側の端子がそれぞれ配置され、これらの端子間を結ぶ
    電路を形成する通電導体、前記電路を開閉する可動接触
    子及び固定接触子、前記可動接触子を囲む消弧室、前記
    可動接触子を絶縁物のホルダを介して開閉動作させる開
    閉機構、この開閉機構をトリップ動作させる過電流引外
    し装置等が前記絶縁容器内に収容されて構成された回路
    遮断器において、 前記絶縁容器を上面が開口したケース、底壁付の枠体か
    らなる中間ケース及び下面が開口したカバーの上下3部
    分で構成し、かつ前記可動接触子は前記ホルダが前記中
    間ケースの底壁に対して垂直に直線運動することにより
    開閉動作するように構成するとともに、前記可動・固定
    接触子と消弧室とを前記ケースに収容し、前記開閉機構
    と前記過電流引外し装置とを前記中間ケースに収容し、
    前記ホルダを前記中間ケースの底壁を摺動自在に貫通さ
    せて配置したことを特徴とする回路遮断器。
  2. 【請求項2】前記中間ケースを電源側中間ケースと負荷
    側中間ケースとに2分割し、前記電源側中間ケースに前
    記開閉機構を収容し、前記負荷側中間ケースに前記過電
    流引外し装置を収容したことを特徴とする請求項1記載
    の回路遮断器。
  3. 【請求項3】前記負荷側中間ケースを各極ごとに分割し
    たことを特徴とする請求項2記載の回路遮断器。
  4. 【請求項4】前記可動接触子の可動接点と前記固定接触
    子の固定接点との間に接触圧力を与える接触スプリング
    を前記可動接触子とともに前記ホルダに保持させたこと
    を特徴とする請求項1記載の回路遮断器。
  5. 【請求項5】前記ホルダを前記開閉機構により前記ケー
    ス側から前記中間ケース側に引き上げて前記接触圧力を
    生じさせることを特徴とする請求項4記載の回路遮断
    器。
  6. 【請求項6】前記ホルダを前記開閉機構により前記中間
    ケース側から前記ケース側に押し下げて前記接触圧力を
    生じさせることを特徴とする請求項4記載の回路遮断
    器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102280322A (zh) * 2010-06-08 2011-12-14 伊顿工业有限公司 用于断路器的脱扣单元

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