JPH0982147A - 酸化物超電導線材及びその製造方法 - Google Patents

酸化物超電導線材及びその製造方法

Info

Publication number
JPH0982147A
JPH0982147A JP7231735A JP23173595A JPH0982147A JP H0982147 A JPH0982147 A JP H0982147A JP 7231735 A JP7231735 A JP 7231735A JP 23173595 A JP23173595 A JP 23173595A JP H0982147 A JPH0982147 A JP H0982147A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thin film
film layer
wire
anodizing
oxide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP7231735A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuyuki Shibuya
和幸 渋谷
Takashi Hase
隆司 長谷
Seiji Hayashi
征治 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP7231735A priority Critical patent/JPH0982147A/ja
Publication of JPH0982147A publication Critical patent/JPH0982147A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E40/00Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
    • Y02E40/60Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment

Landscapes

  • Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
  • Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面に絶縁被覆層が形成された酸化物超電導
線材であって、絶縁被覆層の密着性が高く、電気絶縁性
に優れると共に、コイル状に巻回して超電導マグネット
とした際に85%以上の高い占積率を達成することがで
きる酸化物超電導線材とその製造方法を提供する。 【解決手段】 酸化物超電導体が充填されたAgシース
材の表面にAlの陽極酸化皮膜からなる絶縁被覆層が形
成されてなる酸化物超電導線材である。また本発明の酸
化物超電導線材を製造するにあたっては、Agシース材
の外表面に金属Alの薄膜層を形成し、該薄膜層に陽極
酸化処理を施すことにより絶縁被覆層を形成する方法を
採用すればよく、上記金属Alは残存しない様に、前記
薄膜層に陽極酸化処理を施すことが推奨される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は酸化物超電導線材及
びその製造方法に関し、詳細には該酸化物超電導線材を
コイル状に巻回した超電導マグネットとすれば、NMR
分析をはじめとする各種分析用マグネットや磁気浮上鉄
道用のマグネットに適用できる酸化物超電導線材及びそ
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に超電導線材をコイル状に巻回して
超電導マグネットを製造する場合には、線材間を絶縁体
で隔てて各層を電気的に絶縁する必要がある。これを行
わなければ超電導マグネットを励磁することは不可能で
ある。AgまたはAg合金をシース材料とする酸化物超
電導線材に対しては、(a) 線材に熱処理を行ってからコ
イル状に巻線を行う方法(以下、R&W法という)と、
(b) コイル状に巻線を行ってから熱処理を行う方法(以
下、W&R法という)があり、夫々に用いられる絶縁材
の要求特性は異なっている。
【0003】R&W法の場合には、絶縁材に熱処理を施
す必要がないことから、従来の金属系超電導線材に適用
されてきた絶縁材料が転用できる。しかしながら、R&
W法では酸化物超電導体として結晶化された後に巻線が
行われるので、曲げ加工による歪みに起因して臨界電流
が低くなるなど超電導特性が劣化しやすく、多芯線の開
発により曲げ歪み特性もかなり改善されてきてはいるも
のの、本質的に酸化物超電導材料の歪みによる超電導特
性の劣化が大きいという問題を有している。
【0004】これに対してW&R法は、熱処理後の超電
導線材に歪みを与えることはないので、超電導特性の劣
化はない。但し、絶縁材に対しても熱処理が施され、熱
処理温度も、例えばBi−2212系酸化物が約900
℃であり、またBi−2223系酸化物が約850℃と
高く、しかも多くの場合、酸素を含む雰囲気であるの
で、W&R法に用いられる絶縁材もこの様な熱処理条件
に耐えられることが必要である。さらに、シース材から
外部へ液相酸化物が漏出する場合に備えて、液相酸化物
との反応性を考慮する必要がある。このような要求特性
を満足し、しかも比較的安価に利用できる材料としてア
ルミナが多くの場合に用いられており、例えば、アル
ミナ繊維の組紐スリーブ加工による絶縁処理方法,ア
ルミナ不織紙による方法,アルミナゾルをシース表面
に塗布する方法等が提案されている。
【0005】ところで、超電導マグネットの発生磁場の
強弱は線材の臨界電流密度やマグネットの幾何学的形状
等に加えて、単位体積あたりにどれだけ有効な導体体積
を確保できるか、即ち線材の占積率をいかに高められる
かに大きく依存する。これはとりもなおさず、絶縁体の
体積をいかに小さくして実質的な絶縁状態をマグネット
全体にわたって確保できるかを意味する。
【0006】しかしながら、組紐スリーブ加工による
方法では、得られる占積率がせいぜい65%程度であ
り、アルミナ不織紙による場合、バインダーの脱離な
どによりせいぜい50%程度とかなり低いことが問題で
あった。またアルミナゾルを塗布する方法の場合、湿
式プロセスであることからハンドリング(塗布、乾燥
等)に手間はかかるものの、70〜80%程度の占積率
は得られる。しかしながら、膜の密着強度が低く、しか
も均質な膜質に形成することが難しく、必ずしも良好な
絶縁材料とはならないという問題を有していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に着
目してなされたものであり、表面に絶縁被覆層が形成さ
れた酸化物超電導線材であって、絶縁被覆層の密着性が
高く、電気絶縁性に優れると共に、コイル状に巻回して
超電導マグネットとした際に85%以上の高い占積率を
達成することができる酸化物超電導線材とその製造方法
を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成した本発
明の酸化物超電導線材とは、酸化物超電導体が充填され
たAgシース材の表面にAlの陽極酸化皮膜からなる絶
縁被覆層が形成されてなることを要旨とするものであ
る。
【0009】また本発明の酸化物超電導線材を製造する
にあたっては、Agシース材の外表面に金属Alの薄膜
層を形成し、該薄膜層に陽極酸化処理を施すことにより
絶縁被覆層を形成する方法を採用すればよく、上記金属
Alは残存しない様に、前記薄膜層に陽極酸化処理を施
すことが推奨される。尚、上記Agシース材に代え、耐
力向上を目的としてNiやMg等を含有するAg合金製
のシース材を用いても良い。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明では、AgまたはAg合金
からなるシース材の表面に、まず金属Alの薄膜層(以
下、Al薄膜層と言う)を形成し、該Al薄膜層に電気
化学的化成処理の一つである陽極酸化処理を施すことに
より、電気絶縁性と密着性に優れた緻密なアルミナ薄膜
層が外表面に形成された酸化物超電導線材を得ることが
でき、これをコイル状に巻回すれば、85%以上の高い
占積率を有する超電導マグネットを得ることができる。
【0011】尚、酸化物超電導体の結晶化を目的として
行われる熱処理の温度は、前述の通り850℃以上であ
るのに対して、金属Alの融点は660℃と低い。従っ
て、シース材とアルミナ層の間にAl薄膜層が残ってい
る場合には、熱処理を施すことにより残存している金属
Alが溶出し、絶縁できなくなる。この様なAl薄膜層
の残存は、R&W法であれば問題にならないが、W&R
法を採用する場合には、陽極酸化法によりアルミナ層を
形成するにあたり、上記Al薄膜層を全て酸化すること
が重要である。その為には、陽極酸化処理条件に応じ
て、Al薄膜層の膜厚が厚くなり過ぎない様に制御する
ことが必要である。
【0012】尚、本発明は陽極酸化処理法の種類を限定
するものではなく、また公知の処理条件により陽極酸化
処理を行えばよいが、例えば、処理溶液としてシュウ酸
を用いる場合(濃度3%、液温20℃、電流密度1.5
A/dm2 )には、Al薄膜層の厚さが150nmを超
えると陽極酸化処理を施してもAl薄膜層が残存するこ
とがあるので、150nm以下とすることが好ましく、
100nm以下であればより好ましい。
【0013】上記の様にAl薄膜層の膜厚を制御するに
は、スパッタリング法を用いることが推奨されるが、R
&W法を採用する場合には、W&R法程には、膜厚の制
御を必要とはしないので、スパッタリング法以外にも、
溶射法等を用いてAl薄膜層を形成してもよい。
【0014】尚、アルミナは電気絶縁性に富むので、1
50nm以下という非常に薄い皮膜であっても下地金属
と外部を電気的に遮断することができる。但し、十分な
絶縁性を発揮する上で、50nm以上形成されているこ
とが好ましく、100nm以上であればより好ましい。
【0015】ところで金属の酸化反応において、もとの
金属の容積と酸化物の容積の比を容積分率と称するが、
この値が1より小さいものは、一般に全面を覆い尽くす
皮膜とはならず、緻密性及び密着性に問題があると言わ
れている。一方、容積分率が1より大きい場合には全面
を覆い尽くすことができるが、1より著しく大きい場合
には、酸化皮膜に亀裂が入り易くなる。陽極酸化処理で
得られるアルミナ(α−またはγ−アルミナ)の容積比
率は1.3〜1.5であり、金属表面を緻密に覆うには
非常に適している。
【0016】また、Al薄膜層を形成するにあたって
は、上述の通り、スパッタリング法や溶射法等が採用さ
れるので、Al薄膜層とシース材との密着性が高く、R
&W法においてAl薄膜層が残存する場合は勿論のこ
と、W&R法においてAl薄膜層が全て酸化された場合
であっても優れた密着性を有するものである。
【0017】以下本発明を実施例によって更に詳細に説
明するが、下記実施例は本発明を限定する性質のもので
はなく、前・後記の趣旨に徴して設計変更することはい
ずれも本発明の技術的範囲に含まれるものである。
【0018】
【実施例】実施例1 まずAl薄膜層の形成方法として溶射法を採用し、R&
W法により酸化物超電導線材を製造した実施例について
説明する。
【0019】用意した酸化物超電導線材は、Bi−22
12系酸化物超電導体をパウダーインチューブ法にて伸
線した49芯の多芯線材である。シース材の材質として
は、静水圧押出法を2回繰り返して、酸化物層に直接接
触する部分には全ての場合3Nの純銀を、線材表面には
同じく3Nの純銀と耐力向上のためにAg−Mg(0.3wt
%)−Ni(0.3wt%)を用いた2種類を用意した。用意した
線材種を表1に示す。
【0020】
【表1】
【0021】これらの線材を各50mずつガス溶線式溶
射法にて外表面にAl薄膜層を形成した。用いた原料A
l粉末は4N−純Alである。各線材ともアセトン洗浄
により脱脂処理した後、溶射装置のマガジンに約50m
巻いて、順次供給マガジンから巻取りマガジンに送っ
て、連続的に溶射処理を行った。どの線材もおよそ0.
01mmのAl薄膜層が一様に形成された。
【0022】次にこのAl薄膜層を陽極酸化処理するた
めに、図1に示す連続陽極酸化装置の供給マガジン1に
各線材を取り付けて、順次陽極酸化処理2、巻取りマガ
ジン(テフロン製)3へと送り、連続的に陽極酸化処理
を行った。陽極酸化処理液4としては、3%シュウ酸を
用い、陽極酸化条件は液温20℃、電流密度1.5A/
dm2 で一定とした。さらに線材の送り速度を変化させ
ることで、各線材とも約5mずつ15秒から300秒ま
で5種類に酸化時間を変えて、絶縁層としての特性を液
体窒素温度で評価した。また、線材の断面を走査型電子
顕微鏡(SEM)で観察して膜厚を測定した。結果は表
2に示す。
【0023】尚、絶縁抵抗は、各線種とも直径30mm
のFRP(G−10)製ボビンにおよそ25mmの幅に
巻回した1次コイルの上に、2次コイルを同じ25mm
の幅に巻回し、両コイル間の抵抗を液体窒素中でメガ絶
縁抵抗計にて測定した。
【0024】
【表2】
【0025】上記いずれの場合も、膜の密着性も極めて
良好で、しかも実用上十分な絶縁抵抗を示した。また、
直径30mmのボビンへスパイラル状に5層(厚み方
向),8段(軸方向)巻回した場合を外観寸法を計測し
て算出した占積率は、いずれも87〜93%の範囲内に
あり、極めて高い値が得られた。
【0026】実施例2 次にAl薄膜層の形成方法としてスパッタ法を採用し、
W&R法により酸化物超電導線材を製造した実施例につ
いて説明する。用意した酸化物超電導線材は、Bi−2
212系酸化物超電導体をパウダーインチューブ法にて
伸線した単芯線材である。シース材は、全体が3Nの純
銀のものと、内層は3Nの純銀として、外層は耐力向上
のためにAg−Mg(0.3wt%)−Ni(0.3wt%)とする二重
管構造としたものの2種類を準備した。用意した線材種
を表3に示す。
【0027】
【表3】
【0028】これらの線材を各50mずつマグネトロン
スパッタ法にて外表面にAl薄膜層を形成した。用いた
スパッタリングターゲットは4N−純Alである。各線
材ともアセトン洗浄により脱脂処理した後、マグネトロ
ンスパッタ装置のマガジンに約50m巻いて、順次供給
マガジンから巻取りマガジンに送って、連続的に皮膜形
成処理を行った。この際、線材全面にAl薄膜層が形成
される様に、線の供給マガジンと巻取りマガジンが一体
となって、線の送り方向軸を中心に回転する様にした。
線の送り速度(これに連動してマガジン系の回転速度も
比例して変化する)、スパッタガスであるアルゴンの圧
力、加速電圧の3つのパラメータを変化させることによ
り形成されるAl薄膜層の膜厚を50〜250nmに調
節したサンプルを各5mずつ作製した。
【0029】次にこのAl薄膜層を陽極酸化処理するた
めに、図1に示す連続陽極酸化装置の供給マガジン1に
各線材を取り付けて、順次陽極酸化処理槽2、巻取りマ
ガジン(テフロン製)3へと送り、連続的に陽極酸化処
理を行った。陽極酸化処理液4としては、3%シュウ酸
を用い、陽極酸化条件は液温20℃、電流密度1.5A
/dm2 で一定とした。さらに線材の送り速度は、前記
実施例1の結果から、陽極酸化時間に対する膜厚依存性
がほとんどなくなる120秒に設定した。
【0030】こうして絶縁被覆加工を施した各種Bi−
2212線材を直径30mmのアルミナ製ボビンにおよ
そ25mmの幅に巻回した1次コイルの上に、2次コイ
ルを同じ25mmの幅に巻回し、酸素40%、窒素60
%、全圧6.0気圧(酸素分圧2.4 気圧)の雰囲気下に
おいて、図2に示す熱処理パターンで部分溶融熱処理
(酸素分圧制御部分溶融法;第51回1994年度春期
低温工学・超電導学会講演予講集第32頁)を施した。
【0031】こうして、W&R法による熱処理を行った
後の絶縁層としての特性を、液体窒素温度でメガ絶縁抵
抗計により評価した。また、線材の断面を走査型電子顕
微鏡(SEM)で観察して膜厚を測定した。結果は表4
に併記する。
【0032】尚、健全な仕上がり結果となったものにつ
いて、断面をSEMにより観察したところ、Agまたは
Ag合金とアルミナ層の間にほとんどAlが残存してい
ないことが判明した。また、健全な絶縁性能を確認でき
たサンプルについて、約1mの間隔に形成した電圧測定
用タップを用い、臨界電流密度を液体ヘリウム中(4.
2K,0T)において0.5μV/cmの電解基準で評
価した。結果は表4に示す。
【0033】
【表4】
【0034】金属Alが残存していないと共に、陽極酸
化皮膜が形成された本発明の酸化物超電導線材は、絶縁
抵抗が高く、しかの占積率はいずれも85%以上となっ
ている。
【0035】実施例3 従来例として、前記線材番号2に相当する平角線に、ア
ルミナのスリーブ加工により絶縁被覆した従来例1と、
アルミナゾルを塗布する方法で絶縁被覆した従来例2の
線材を夫々約70m用意した。また、上記実施例2の線
材番号2−1,−2に相当する本発明例1,2の線材を
約70m用意した。
【0036】上記4種の線材を用いて、巻線部のサイズ
が内径13mm,外径54mm,高さ45mmのコイル
を作製し、4.2kで外部磁場なしの条件で、コイル中
心に発生した磁場を、1.9 ×10-13 Ωmの抵抗率基準で
測定した。結果は、占積率と共に表5に示す。また、上
記4種の線材の短尺材を用いて、4.2kで外部磁場な
しの条件で、臨界電流密度を測定した。結果は表5に併
記する。
【0037】
【表5】
【0038】本発明の線材を用いれば、従来例より大幅
に占積率が上がり、高い発生磁場が得られていることが
分かる。
【0039】
【発明の効果】本発明は以上の様に構成されており、A
gまたはAg合金シース材の表面に陽極酸化処理皮膜で
あるアルミナ皮膜が形成されているので、W&R法及び
R&W法のいずれの方法であっても、85%以上の占積
率が確保できる様になった。
【0040】特に、W&R法において、絶縁処理を施し
た後に酸化雰囲気の中で熱処理しても酸化物超電導体の
臨界電流密度を全く劣化させることなく得られる占積率
は、従来の技術においてはせいぜい65%であったこと
からすれば、飛躍的な進歩と考えられる。また、Al薄
膜層の形成方法及び陽極酸化処理法のいずれも、連続プ
ロセスに適した方法であり、工業生産的見地からしても
実用上大変有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施するにあたり用いた連続陽極酸化
処理装置を示す概略説明図である。
【図2】実施例2において、Bi−2212系酸化物超
電導線材に施した熱処理のパターンを示す説明図であ
る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸化物超電導体が充填されたAgシース
    材の表面にAlの陽極酸化皮膜からなる絶縁被覆層が形
    成されてなることを特徴とする酸化物超電導線材。
  2. 【請求項2】 Agシース材の外表面に金属Alの薄膜
    層を形成し、該薄膜層に陽極酸化処理を施すことにより
    絶縁被覆層を形成することを特徴とする酸化物超電導線
    材の製造方法。
  3. 【請求項3】 金属Alが残存しない様に、前記薄膜層
    に陽極酸化処理を施す請求項2に記載の製造方法。
JP7231735A 1995-09-08 1995-09-08 酸化物超電導線材及びその製造方法 Withdrawn JPH0982147A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7231735A JPH0982147A (ja) 1995-09-08 1995-09-08 酸化物超電導線材及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7231735A JPH0982147A (ja) 1995-09-08 1995-09-08 酸化物超電導線材及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0982147A true JPH0982147A (ja) 1997-03-28

Family

ID=16928223

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7231735A Withdrawn JPH0982147A (ja) 1995-09-08 1995-09-08 酸化物超電導線材及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0982147A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160071693A (ko) * 2014-12-12 2016-06-22 한국전기연구원 양극산화 표면을 포함하는 다층 초전도 박막선재 및 그 제조방법
WO2021100789A1 (ja) * 2019-11-18 2021-05-27 古河電気工業株式会社 超電導コイルおよびその製造方法ならびに超電導コイル用超電導平角線材

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20160071693A (ko) * 2014-12-12 2016-06-22 한국전기연구원 양극산화 표면을 포함하는 다층 초전도 박막선재 및 그 제조방법
WO2021100789A1 (ja) * 2019-11-18 2021-05-27 古河電気工業株式会社 超電導コイルおよびその製造方法ならびに超電導コイル用超電導平角線材

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU683133B2 (en) Method of making superconducting wind-and-react coils
US6344287B1 (en) High temperature compatible insulation for superconductors and method of applying insulation to superconductors
US8112135B2 (en) Superconductive electrical cable
JPH06318409A (ja) 超電導導体
JPH0268820A (ja) ワイヤ又はケーブル形態の電気導線
CA2270390A1 (en) Anode, process for anodizing, anodized wire and electric device comprising such anodized wire
JP2008130550A (ja) 超伝導体を製造する方法
JPH0982147A (ja) 酸化物超電導線材及びその製造方法
JP3015389B2 (ja) 超電導コイルの製造方法
RU2124772C1 (ru) Способ получения длинномерных высокотемпературных сверхпроводящих изделий
RU2124774C1 (ru) Способ получения длинномерных высокотемпературных сверхпроводящих изделий
RU2124775C1 (ru) Способ получения длинномерных высокотемпературных сверхпроводящих изделий
JPH0765646A (ja) 酸化物超電導ケーブル及び素線の製造方法
JPH05266726A (ja) 酸化物超電導線
JP2651018B2 (ja) 高磁場マグネット
JP2573506B2 (ja) セラミックス系超電導線の製造方法
JP2000036221A (ja) 酸化物超電導圧縮成型導体およびその製造方法
JPH117845A (ja) 超電導線
RU2097859C1 (ru) Способ получения длинномерных проводников на основе высокотемпературных сверхпроводящих соединений
JPH02270222A (ja) セラミックス系超電導線およびその製造方法
JP2977202B2 (ja) 酸化物超電導コイルの製造方法
JP2005510016A (ja) 酸化物超伝導素材上に電気抵抗層を適用する方法、電気抵抗層を有する酸化物超伝導素材およびその使用方法
JP2574161B2 (ja) セラミックス系超電導体コイルの製造方法
JP2592842B2 (ja) 化合物超電導線の製造方法
RU2124773C1 (ru) Способ получения длинномерных высокотемпературных проводников

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20021203