JPH0980803A - 重合トナーの乾燥方法 - Google Patents

重合トナーの乾燥方法

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JPH0980803A
JPH0980803A JP7260898A JP26089895A JPH0980803A JP H0980803 A JPH0980803 A JP H0980803A JP 7260898 A JP7260898 A JP 7260898A JP 26089895 A JP26089895 A JP 26089895A JP H0980803 A JPH0980803 A JP H0980803A
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toner
drying
gas
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vibration
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Kouji Shimokusa
宏治 下草
Koji Akiyama
孝治 秋山
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】湿潤状態の重合トナー粒子を気体により浮
遊懸濁させて流動層を形成しつつ乾燥させる重合トナー
の乾燥方法において、水平面に対し10〜80°の方向
の振動を該流動層に付与しつつ乾燥を行うことを特徴と
する重合トナーの乾燥方法。 【効果】本発明の乾燥方法によると、振動によりトナー
凝集物の解砕を行いながら、低流量で効率よく乾燥を行
うことができる。また、乾燥後の重合トナーには凝集物
が殆ど存在せず、凝集物の解砕もしくは除去工程も不要
である。更に本発明の乾燥方法は、低温・低ストレスで
乾燥を行うことができるため、貯蔵安定性と定着性と耐
オフセット性を機能分離したカプセルトナーに特に適す
るものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、重合トナーの乾燥
方法に関し、更に詳しくは水平面に対し傾斜した方向の
振動を流動層に付与しつつ、湿潤状態の重合トナーを乾
燥させる方法に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機等に用いられる静電荷像現像用ト
ナーは、混練物であるトナー原料を粉砕して製造する粉
砕トナーと、粒状トナーを直接製造する重合トナーに大
別することができる。そして後者の重合トナーは、懸濁
重合等により得られた粒状物を含む重合反応生成物を固
液分離し、粒状固形物をさらに乾燥した後、トナーとし
て用いられるのが一般的である。
【0003】この懸濁重合による製法は、溶融混練工程
や、粉砕工程の省略により、粉砕による製法の弊害の解
消を可能とした優れた方法であるが、この方法で得られ
る重合トナーにおいても、画像形成性、耐久性、耐環境
性に優れること等、種々の特性が要求される。
【0004】上記のような製造工程において、湿潤状態
の重合トナーを乾燥する方法としては、次のものが一般
的である。即ち、(a)減圧下に静置し、もしくは更に
加熱・攪拌を行い乾燥を行う真空乾燥法、(b)加熱さ
れた大気中にエマルション状態のまま噴霧・乾燥するス
プレードライ法、(c)振動を付与せずに流動層を用い
て乾燥を行う流動乾燥法(特開昭63−124055号
公報)などである。
【0005】しかしながら、これらの方法は次のような
問題点を有する。 (a)の真空乾燥法では、非常に長い乾燥時間を要し、
凝集物は凝集したままで乾燥されるため、乾燥後解砕を
行うか分級工程において凝集物を除去する必要があり、
工程が煩雑化する。また、攪拌を行った場合では摩擦に
よるトナー粒子の変形・固着が避けられない。 (b)のスプレードライ法では、噴霧後瞬時に乾燥させ
る必要があるため、十分乾燥させるには非常に高温下で
乾燥を行うことが必要であり、熱によるトナー粒子の変
形・融着が避けられない。又、装置が大がかりで複雑に
なると言う問題もある。 (c)の流動乾燥法では、一般に湿潤状態の程度によっ
て、また数10μm以下の付着性の強い微粉体では、層
内の一部が吹き抜けること(チャンネリング現象)によ
り十分な流動状態が得られにくく、良好な流動状態を得
るためには、非常に大流量が必要となり、また凝集物は
解砕されないため真空乾燥法と同様に、凝集物の解砕も
しくは除去が必要となる。その他、特開平2−2596
59号公報等に示される乾燥方法が、提案されている
が、装置が複雑であり、装置内におけるトナーの融着等
が懸念される。
【0006】一方、貯蔵安定性と定着性と耐オフセット
性を機能分離したカプセルトナーが、新たな重合トナー
として近年注目されているが、その構造上、熱や衝撃に
よる影響を受けやすく、低温・低ストレスの乾燥条件が
必須であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
の課題を解決すべく、振動によりトナー凝集物の解砕を
行いながら、低流量で効率よく乾燥を行うことができる
重合法トナーの乾燥方法を提供することにあり、特に貯
蔵安定性と定着性と耐オフセット性を機能分離したカプ
セルトナーに適した乾燥方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、湿潤状態
の重合トナー粒子を気体により浮遊懸濁させて流動層を
形成しつつ乾燥させる重合トナーの乾燥方法において、
水平面に対し傾斜した方向の振動を該流動層に付与しつ
つ乾燥を行うことにより、上記目的が達成できることを
見出し、本発明を完成するに到った。
【0009】即ち、本発明の要旨は、(1) 湿潤状態
の重合トナー粒子を気体により浮遊懸濁させて流動層を
形成しつつ乾燥させる重合トナーの乾燥方法において、
水平面に対し10〜80°の方向の振動を該流動層に付
与しつつ乾燥を行うことを特徴とする重合トナーの乾燥
方法、(2) 気体の分散板を有する円筒容器内で流動
層を形成しつつ、水平面に対し40〜50°の方向の振
動をねじれの位置の関係にある2方向から流動層に付与
して、円筒容器内で流動層を旋回させながら乾燥を行う
上記(1)記載の乾燥方法、(3) 付与される振動
が、振動数10〜50Hz、振幅0.5〜5mmである
上記(1)又は(2)記載の乾燥方法、(4) 気体と
して、加温した不活性ガス又は除湿・加温されたドライ
エアーを用いる上記(1)〜(3)いずれか記載の乾燥
方法、(5) 気体の温度が、供給から排出まで、重合
トナーの品温がガラス転移点以下に保たれるよう制御さ
れている上記(4)記載の乾燥方法、(6) 円筒容器
の壁面にジャケットを設け、その内部の熱媒により加熱
を行う上記(2)〜(5)いずれか記載の乾燥方法、並
びに(7) 重合トナーが、芯材のガラス転移点が10
〜50℃のカプセルトナーである上記(1)〜(6)い
ずれか記載の乾燥方法、に関する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の重合トナーの乾燥方法
は、湿潤状態の重合トナー粒子を気体により浮遊懸濁さ
せて流動層を形成しつつ乾燥させる重合トナーの乾燥方
法において、水平面に対し10〜80°の方向の振動を
該流動層に付与しつつ乾燥を行うことを特徴とするもの
である。
【0011】本発明の乾燥方法の対象となる重合トナー
は、その製造において乾燥工程が必要となるようなもの
であれば特に限定されることなく、例えば懸濁重合等に
より得られる球形トナーや、種々の製法により得られる
カプセルトナー等、主に湿式製法で得られる重合トナー
が挙げられる。
【0012】重合トナーの材質は特に限定されないが、
通常は各種の樹脂(バインダー)成分に加え、着色剤や
荷電制御剤などが適宜添加される。また、重合トナーの
粒径は、重量平均粒径で通常3〜30μm、好ましくは
5〜15μmである。
【0013】かかる重合トナーは、乾燥前には湿潤状態
であるが、湿潤状態を与える液体(分散媒)も特に限定
されることなく、例えば水、エタノール、メタノール等
や、水溶液、混合液等が挙げられる。これらは主に重合
反応における分散媒であるが、重合後の後処理工程等で
用いられたものであってもよい。
【0014】湿潤状態を与える液体の含有量は、湿潤し
た重合トナー中、通常40重量%以下、好ましくは30
重量%以下である。重合後のトナー懸濁液を濾過、遠心
分離等により固液分離すると、この程度の含有量となる
からである。なお、このような含有量のトナーを得るた
めに、必要に応じて、予備的な乾燥を行っても良い。
【0015】本発明では上記の重合トナーが、芯材のガ
ラス転移点が10〜50℃のカプセルトナーである場合
に、トナーの変形・固着を防ぐため、低温・低ストレス
の条件が必須となり、本発明により特に好適に乾燥を行
うことができる。
【0016】本発明では、湿潤状態の重合トナー粒子を
気体により浮遊懸濁させて流動層を形成させるが、その
方法としては通常公知の流動乾燥法に準じて行うことが
できる。但し、乾燥用の気体の流量、乾燥温度等の乾燥
条件は、本発明における振動の付与に伴い多少変更が必
要である。
【0017】本発明で用いられる気体は、通常公知の流
動乾燥法と同様のものでよいが、安全性および環境性の
観点より、気体として、加温した不活性ガス又は除湿・
加温されたドライエアーを用いることが好ましい。
【0018】また、当該気体の温度は、供給から排出ま
で、重合トナーの品温がガラス転移点以下に保たれるよ
う制御されていることが好ましく、このような温度制御
により、トナー粒子の変形・融着が発生せず、トナーの
性能を損なうことなく、乾燥を行うことができる。
【0019】また、気体の流量に関しては、その流速が
大き過ぎると、トナーが流動層を形成することなく単に
上部に吹きあげられることとなり、一方、流速が小さ過
ぎると、トナーが浮遊しないため、気体の流速は、実質
的に流動層を形成するような流速に調節する必要があ
る。この好適な流速は、原料トナーの湿潤状態、及び粒
子の比重、粒径等によっても異なるが、概ね(目皿板の
近傍で)0.01〜0.3m/sec程度が好ましい。
【0020】本発明では、水平面に対し10〜80°、
好ましくは30〜60°、より好ましくは40〜50
°、最も好ましくは45°の方向の振動を上記のように
して形成された流動層に付与しつつ乾燥を行うことを特
徴とする。水平方向の振動を付与すると、流動層と乾燥
容器の側壁との間に空隙が生じ、気体がこの部分を優先
的に吹き抜けてトナーの流動化が起こらない。また、垂
直方向の振動を付与すると、層底部に平板状の空隙が生
じ、その一部から気体が上部に吹き抜けてチャンネルが
発生するものの層全体を流動化させることが困難とな
る。
【0021】従って、上記のような傾斜を持たせること
が望ましいが、好適には、気体の分散板を有する円筒容
器内で流動層を形成しつつ、水平面に対し40〜50
°、特に45°の方向の振動をねじれの位置の関係にあ
る2方向から流動層に付与して、円筒容器内で流動層を
旋回させながら乾燥を行う。
【0022】付与される振動は、振動数10〜50H
z、振幅0.5〜5mmであることが好ましく、振動数
15〜35Hz、振幅1〜3mmであることがより好ま
しい。これは振動力が弱い場合には十分な解砕力が得ら
れず、逆に強すぎる場合では、湿潤材料であるためにタ
ッピング効果により原料が造粒してしまうためであり、
上記の範囲において振動力を調整することにより、良好
に原料の解砕及び流動化が得られるからである。
【0023】本発明の乾燥方法によれば、振動を付与す
ることで非常に気体の流量を小さくしても(通常流動層
の1/5〜1/20)良好に流動化(液状化)でき、且
つ、流動層下部に集まる凝集物は振動により解砕され効
率よく乾燥を行うことができる。このため、装置および
付帯設備の小型化・低コスト化が可能となる。また、本
発明においては、トナー表面の湿潤成分が効果的且つ十
分に除去されるため、画像特性のみならず、耐久性、耐
環境特性に優れたトナーが得られるものと推定される。
【0024】以下、具体的な装置について図面を参照し
ながら説明する。本発明においては、流動層の状態で水
平面に対し傾斜した方向の振動を付与しつつトナー粒子
を乾燥できる装置であれば、特に制限なく使用可能であ
るが、例えば、図1の模式断面図に示すような態様の流
動層乾燥機が好ましく用いられる。
【0025】この乾燥機1は、その全体がこの図面に示
されるような円筒形状を有し、気体の流通経路に沿っ
て、気体流入口2と、気体を整流する目皿板3(分散
板)と、粒子と気体との流動層が形成される乾燥室4
と、粒子を捕捉するバグフィルター5と、排気口6が設
けられ、更に、温調用のジャケット7と、乾燥品抜き出
し口9と原料投入口10、装置を支持するスプリング1
1、表側に設けられた振動モーター12、裏側に設けら
れた振動モーター12’が設けられている。
【0026】原料トナー粉8の投入は、ホッパーおよび
スクリューフィーダー等により行ってもよい。この乾燥
機1を用いる乾燥操作は、例えば、以下のようにして行
われる。即ち原料トナー粉8を乾燥室4内に供給し、気
体流入口2より温風を流入させ、目皿板3を介して、乾
燥室4内に導入すると、原料トナー粉8は気体により吹
きあげられ、乾燥室4内において気体とともに流動層を
形成する。この気体は、最終的には、排気口6を介して
排気される。このとき、2つの振動モーター12と1
2’を振動させることにより、水平面に対し45°の方
向の振動をねじれの位置の関係にある2方向から流動層
に付与して、乾燥室内で流動層を旋回させながら乾燥を
行うことができる。
【0027】一方、乾燥室4内に供給されたトナー粒子
は、気体に接触してほぐされることにより、乾燥室4内
に浮遊して流動層を形成すると共に、付与された振動に
よりトナー凝集物は好適に解砕される。この流動層内部
において、トナー粒子は気体と全体的にほぼ均一に混合
され、粒子表面が均一に気体と接触することにより、こ
の粒子表面から付着している湿潤成分が効率的に除去さ
れる。このように除去された湿潤成分は、排気口6から
系外に放出される。
【0028】乾燥室4の上部(排気口6側)に吹きあげ
られたトナー粒子は、該乾燥室4の上部に装着されたバ
グフィルター5に捕捉されるが、トナー粒子はバグフィ
ルター5から払い落とされて、再度下方(乾燥室4内)
に戻される。本発明では、円筒容器(乾燥室4)の壁面
にジャケット7を設け、その内部の熱媒により加熱を行
うことにより、更に効率よく乾燥が行える。また、流動
層下部に排出口9を設けることにより、乾燥後の重合ト
ナーを流動状態のまま容易に排出が行える。
【0029】
【実施例】以下、実施例および比較例により本発明をさ
らに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例等によ
りなんら限定されるものではない。
【0030】トナー製造例 スチレン50重量部、2−エチルヘキシルアクリレート
35.0重量部、ジビニルベンゼン1.0重量部、メタ
クリル酸ジメチルアミノエチル1.0重量部、スチレン
によりグラフトされたカーボンブラック「GP−E−
3」(菱有工業社製)40.0重量部に、非晶質ポリエ
ステル(軟化点110℃,ガラス転移点70℃,酸価1
5mgKOH/g)を20重量部、ラウロイルパーオキ
サイド5.0重量部添加し、重合性組成物を得た。次い
で、2リットルのガラス製セパラブルフラスコにあらか
じめ調製したリン酸三カルシウム4重量%の水性コロイ
ド溶液560gに前記重合性組成物240gを添加し、
TKホモミキサー(特殊機化工業社製)を用いて、15
℃にて回転数12000rpmで5分間乳化分散させ
た。次に、4つ口のガラス製の蓋をし、還流冷却管、温
度計、窒素導入管、ステンレススチール製攪拌棒を取り
付け、電熱マントルヒータ中に設置した。窒素下にて攪
拌を続けながら、85℃まで昇温し、10時間反応せし
めた。このようにして得られたトナー懸濁液を遠心分離
機(コクサン社製)により固液分離を行い、含水率40
重量%(KETT水分計)のトナーケーク品を得た。な
お、重合トナーは、芯材のガラス転移点が33.5℃の
カプセルトナーであった。
【0031】実施例1〔振動流動層による乾燥〕 トナー製造例で得られたトナーケーク品1kgを、VU
A−16D型(中央化工機(株)製,図1参照)振動流
動乾燥機に投入し、回転数1500rpm(25Hz)
×振幅2.0mmの振動を与え、40℃に加熱された温
風を気体流入口より目皿板(分散板)を介して乾燥室内
に送り込んだところ、圧力1.0kg/cm2 、流量1
00L/minの流量で良好な流動状態が得られた。上
記の運転条件にて品温が32℃以下に保たれるように温
度制御を行い、時間毎のトナーケーク品の含水率をKE
TT水分計により測定したところ、図2に示すグラフ1
からも明らかなようにほぼ、60分で乾燥が終了してい
た。また、乾燥中のトナーケーク品の状態を観察したと
ころ、投入時から20分頃まで凝集物は目皿板近傍に滞
留し、振動により解砕力を受けながら旋回しており、乾
燥されたトナー粒子は流動層上部で浮遊していたが、3
0分過ぎからは凝集物が確認できなくなり流動層全体に
激しく対流しだした。乾燥終了後、流動層下部に設けた
抜き出し口を開放したところ、トナーは流動状態を保っ
たまま全量排出された。得られたトナーを、200メッ
シュ(目開き75μm)の篩にて凝集物を確認したとこ
ろ、良好に解砕されていた。
【0032】比較例1〔流動層による乾燥〕 実施例1と同じトナーケーク品、乾燥機を用い振動を付
与しない条件にて乾燥を行ったところ、最高使用条件で
ある圧力2.0kg/cm2 、流量400L/minの
条件でも一部が吹き抜けるチャンネリング現象により、
流動状態は得られなかった。
【0033】なお、この含水率では、トナー粒子が凝集
しやすく特開昭63−124055号公報に記載の通常
の流動層ではトナーケーク品が浮遊しないため(当該公
報では20重量%まで含水率を下げている。)、ケーク
品を目開き2mmの篩にて凝集物をある程度解砕した状
態にて実験を行った。
【0034】上記の運転条件にて同様に含水率を測定し
たところ、図3に示すグラフ2のように運転開始から2
時間まで殆ど乾燥されておらず、流動層内におけるトナ
ーケーク品の対流も見られなかったが、3時間過ぎから
徐々に乾燥されだし、4時間頃からようやく流動状態に
なったものの乾燥終了まで6時間以上を要した。乾燥終
了後、同様に抜き出し口を開放したところ、凝集物が詰
まり抜き出せなかったため流動層を分解してトナーを取
り出した。得られたトナーの凝集物を確認したところ、
2mm以上に造粒した粗大凝集物が約26重量%と大量
に含まれており、さらに200メッシュ以上の凝集物を
合わせると約62重量%と、過半数以上のトナー粒子が
凝集していた。
【0035】
【発明の効果】本発明の乾燥方法によると、振動により
トナー凝集物の解砕を行いながら、低流量で効率よく乾
燥を行うことができる。また、乾燥後の重合トナーには
凝集物が殆ど存在せず、凝集物の解砕もしくは除去工程
も不要である。更に本発明の乾燥方法は、低温・低スト
レスで乾燥を行うことができるため、貯蔵安定性と定着
性と耐オフセット性を機能分離したカプセルトナーに特
に適するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に用いられる乾燥装置の一例を
示す模式断面図である。
【図2】図2は、実施例1における乾燥時間と含水率の
関係を示すグラフである。
【図3】図3は、比較例1における乾燥時間と含水率の
関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 乾燥装置 2 気体流入口 3 目皿板 4 乾燥室 5 バグフィルター 6 排気口 7 ジャケット 8 原料トナー粉 9 乾燥品抜き出し口 10 原料投入口 11 スプリング 12 振動モーター(表側) 12’振動モーター(裏側)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 湿潤状態の重合トナー粒子を気体により
    浮遊懸濁させて流動層を形成しつつ乾燥させる重合トナ
    ーの乾燥方法において、水平面に対し10〜80°の方
    向の振動を該流動層に付与しつつ乾燥を行うことを特徴
    とする重合トナーの乾燥方法。
  2. 【請求項2】 気体の分散板を有する円筒容器内で流動
    層を形成しつつ、水平面に対し40〜50°の方向の振
    動をねじれの位置の関係にある2方向から流動層に付与
    して、円筒容器内で流動層を旋回させながら乾燥を行う
    請求項1記載の乾燥方法。
  3. 【請求項3】 付与される振動が、振動数10〜50H
    z、振幅0.5〜5mmである請求項1又は2記載の乾
    燥方法。
  4. 【請求項4】 気体として、加温した不活性ガス又は除
    湿・加温されたドライエアーを用いる請求項1〜3いず
    れか記載の乾燥方法。
  5. 【請求項5】 気体の温度が、供給から排出まで、重合
    トナーの品温がガラス転移点以下に保たれるよう制御さ
    れている請求項4記載の乾燥方法。
  6. 【請求項6】 円筒容器の壁面にジャケットを設け、そ
    の内部の熱媒により加熱を行う請求項2〜5いずれか記
    載の乾燥方法。
  7. 【請求項7】 重合トナーが、芯材のガラス転移点が1
    0〜50℃のカプセルトナーである請求項1〜6いずれ
    か記載の乾燥方法。
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