JPH0980794A - 昇華捺染用静電記録紙 - Google Patents
昇華捺染用静電記録紙Info
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- JPH0980794A JPH0980794A JP7235123A JP23512395A JPH0980794A JP H0980794 A JPH0980794 A JP H0980794A JP 7235123 A JP7235123 A JP 7235123A JP 23512395 A JP23512395 A JP 23512395A JP H0980794 A JPH0980794 A JP H0980794A
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- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G2215/00—Apparatus for electrophotographic processes
- G03G2215/00362—Apparatus for electrophotographic processes relating to the copy medium handling
- G03G2215/00443—Copy medium
- G03G2215/00523—Other special types, e.g. tabbed
- G03G2215/00527—Fabrics, e.g. textiles
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 本発明の昇華捺染用静電記録紙は、導電性を
有する基紙上に、誘電体層を設けるか、設けないで、更
に、粒径が10nm〜500nmの微粒子と粒径が50
0nm〜5μmの微粒子とからなり、該粒径が500n
m〜5μmの微粒子の混合割合を0.01重量%〜95
重量%とした微粒子混合物を、誘電体樹脂に対して0.
5重量%〜500重量%の割合で含有させた誘電体層を
積層したものである。 【効果】 本発明の昇華捺染用静電記録紙は、昇華染料
拡散防止性と共にスリット現像機を使用する場合の走行
性の両者を満足させることができるものであり、イオン
プリンターを使用した布への捺染転写に使用すると捺染
布上の画像濃度を増大させることができ、布上に濃淡が
鮮明なインパクトのある画像が形成され、意匠性に優れ
る捺染布の製造を可能とする。
有する基紙上に、誘電体層を設けるか、設けないで、更
に、粒径が10nm〜500nmの微粒子と粒径が50
0nm〜5μmの微粒子とからなり、該粒径が500n
m〜5μmの微粒子の混合割合を0.01重量%〜95
重量%とした微粒子混合物を、誘電体樹脂に対して0.
5重量%〜500重量%の割合で含有させた誘電体層を
積層したものである。 【効果】 本発明の昇華捺染用静電記録紙は、昇華染料
拡散防止性と共にスリット現像機を使用する場合の走行
性の両者を満足させることができるものであり、イオン
プリンターを使用した布への捺染転写に使用すると捺染
布上の画像濃度を増大させることができ、布上に濃淡が
鮮明なインパクトのある画像が形成され、意匠性に優れ
る捺染布の製造を可能とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基紙方向への染料拡散
防止性に優れると共に布地への転写捺染性に優れ、ま
た、スリット現像に適した昇華捺染用静電記録紙に関す
る。
防止性に優れると共に布地への転写捺染性に優れ、ま
た、スリット現像に適した昇華捺染用静電記録紙に関す
る。
【0002】さらに、詳細にはイオンヘッドにより静電
記録紙上に形成された静電潜像パターンを昇華捺染能を
有する湿式現像剤を用いて現像し、得られた静電記録紙
上の画像を布地に熱昇華転写することにより、布地に濃
淡が鮮明な昇華転写画像を形成することができるイオン
プリンター用静電記録紙てあって、スリット現像に適し
た昇華捺染用静電記録紙に関する。
記録紙上に形成された静電潜像パターンを昇華捺染能を
有する湿式現像剤を用いて現像し、得られた静電記録紙
上の画像を布地に熱昇華転写することにより、布地に濃
淡が鮮明な昇華転写画像を形成することができるイオン
プリンター用静電記録紙てあって、スリット現像に適し
た昇華捺染用静電記録紙に関する。
【0003】
【従来の技術】従来、布地に図柄やパターンを形成する
方法として、昇華捺染転写法が知られている。最近で
は、例えば特開平3−18866号公報において、静電
プロッター/ファクシミリにより静電記録紙上に静電潜
像を形成し、昇華捺染能を有する染料を分散/溶解した
湿式現像剤により現像し、転写捺染紙を製造することが
提案されている。
方法として、昇華捺染転写法が知られている。最近で
は、例えば特開平3−18866号公報において、静電
プロッター/ファクシミリにより静電記録紙上に静電潜
像を形成し、昇華捺染能を有する染料を分散/溶解した
湿式現像剤により現像し、転写捺染紙を製造することが
提案されている。
【0004】しかしながら、これらの静電潜像形成方法
では、得られる画像が疑似階調であり、中間調の表現に
劣り、特にハイライト部での画像特性に問題がある。そ
のため、ポリエステル布地用の捺染転写紙作製に使用さ
れるグラビア印刷の特性を十分に発揮させることができ
ず、特に意匠性が高く、商業的に好まれる写真調の図柄
やぼかしの表現に劣る結果となっている。
では、得られる画像が疑似階調であり、中間調の表現に
劣り、特にハイライト部での画像特性に問題がある。そ
のため、ポリエステル布地用の捺染転写紙作製に使用さ
れるグラビア印刷の特性を十分に発揮させることができ
ず、特に意匠性が高く、商業的に好まれる写真調の図柄
やぼかしの表現に劣る結果となっている。
【0005】そこで、本発明者等は、イオンプリンター
を使用して静電記録紙上に静電潜像を形成し、昇華捺染
性を有する湿式現像剤を用いて現像して捺染紙を作製
し、ポリエステル布地への捺染に使用すると画像表現性
の問題点が解決することを見出し先に出願したが、従来
の静電記録紙は静電プロッター用に開発されており、使
用する湿式現像剤は、通常、着色剤として顔料を使用す
るものであり、昇華染料の染着性、熱拡散防止性に対す
る対策は講じられていないものである。そのため、従来
の静電記録紙上に形成された静電潜像を昇華捺染用現像
剤を使用して現像し、得られた昇華性染料からなる画像
を熱転写により布地に転写すると、染料は布地方向ばか
りでなく、静電記録紙における誘電体層方向にも熱拡散
し、布地での画像濃度増大が困難であるという問題があ
る。
を使用して静電記録紙上に静電潜像を形成し、昇華捺染
性を有する湿式現像剤を用いて現像して捺染紙を作製
し、ポリエステル布地への捺染に使用すると画像表現性
の問題点が解決することを見出し先に出願したが、従来
の静電記録紙は静電プロッター用に開発されており、使
用する湿式現像剤は、通常、着色剤として顔料を使用す
るものであり、昇華染料の染着性、熱拡散防止性に対す
る対策は講じられていないものである。そのため、従来
の静電記録紙上に形成された静電潜像を昇華捺染用現像
剤を使用して現像し、得られた昇華性染料からなる画像
を熱転写により布地に転写すると、染料は布地方向ばか
りでなく、静電記録紙における誘電体層方向にも熱拡散
し、布地での画像濃度増大が困難であるという問題があ
る。
【0006】そのため、本発明者等は、導電性を有する
基紙上に昇華染料拡散防止性を付与した誘電体層を形成
する方法として、導電性を有する基紙上に、粒径が10
nm〜500nmで、かつ分散剤により表面処理された
微粒子を誘電体樹脂に対して1重量%〜500重量%含
有させた誘電体層とすることによりこの問題を解決しう
ることを見出した。
基紙上に昇華染料拡散防止性を付与した誘電体層を形成
する方法として、導電性を有する基紙上に、粒径が10
nm〜500nmで、かつ分散剤により表面処理された
微粒子を誘電体樹脂に対して1重量%〜500重量%含
有させた誘電体層とすることによりこの問題を解決しう
ることを見出した。
【0007】また、従来より、使用されてきた静電プロ
ッター用静電記録紙の表面特性は、静電プロッター用放
電ヘッドの放電特性により制限されてきたが、本発明者
等は、イオンプリンターでは静電潜像の形成に関しては
このような制限は特になく、単に、現像剤との相性を中
心にその表面特性を制御すればよく、特に潜像形成され
た静電記録紙をスリット現像するに際してはその現像特
性や画像特性の向上のためには誘電体層中に含有される
微粒子粒径を制御する必要があることを見出した。
ッター用静電記録紙の表面特性は、静電プロッター用放
電ヘッドの放電特性により制限されてきたが、本発明者
等は、イオンプリンターでは静電潜像の形成に関しては
このような制限は特になく、単に、現像剤との相性を中
心にその表面特性を制御すればよく、特に潜像形成され
た静電記録紙をスリット現像するに際してはその現像特
性や画像特性の向上のためには誘電体層中に含有される
微粒子粒径を制御する必要があることを見出した。
【0008】すなわち、粒径が10nm〜500nmの
微粒子を分散してもこのような誘電体層の表面形状は制
御が困難であり、イオンプリンターによる潜像形成や潜
像をローラ現像により現像する場合には問題はなくて
も、スリット現像のごとく負圧条件下で現像する方式に
使用すると静電記録紙が現像機に吸いつけられ、走行性
に問題が発生し、また、画像流れ等の問題があることが
判明した。
微粒子を分散してもこのような誘電体層の表面形状は制
御が困難であり、イオンプリンターによる潜像形成や潜
像をローラ現像により現像する場合には問題はなくて
も、スリット現像のごとく負圧条件下で現像する方式に
使用すると静電記録紙が現像機に吸いつけられ、走行性
に問題が発生し、また、画像流れ等の問題があることが
判明した。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、イオンヘッ
ドにより静電記録紙上に形成された静電潜像パターン
を、昇華捺染能を有する湿式現像剤を用いてスリット現
像により現像し、得られた捺染紙と布地とを合わせて加
熱し、布地に昇華転写画像を形成する際に使用される静
電記録紙であって、高濃度の昇華転写画像を達成するこ
とができると共に、スリット現像に際して走行性に優れ
る昇華捺染用静電記録紙の提供を目的とする。
ドにより静電記録紙上に形成された静電潜像パターン
を、昇華捺染能を有する湿式現像剤を用いてスリット現
像により現像し、得られた捺染紙と布地とを合わせて加
熱し、布地に昇華転写画像を形成する際に使用される静
電記録紙であって、高濃度の昇華転写画像を達成するこ
とができると共に、スリット現像に際して走行性に優れ
る昇華捺染用静電記録紙の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の昇華捺染用静電
記録紙は、導電性を有する基紙上に、粒径が10nm〜
500nmの微粒子と粒径が500nm〜5μmの微粒
子とからなり、該粒径が500nm〜5μmの微粒子の
混合割合を0.01重量%〜95重量%とした微粒子混
合物を、誘電体樹脂に対して0.5重量%〜500重量
%の割合で含有させた誘電体層を積層したことを特徴と
する。
記録紙は、導電性を有する基紙上に、粒径が10nm〜
500nmの微粒子と粒径が500nm〜5μmの微粒
子とからなり、該粒径が500nm〜5μmの微粒子の
混合割合を0.01重量%〜95重量%とした微粒子混
合物を、誘電体樹脂に対して0.5重量%〜500重量
%の割合で含有させた誘電体層を積層したことを特徴と
する。
【0011】また、本発明の昇華捺染用静電記録紙は、
導電性を有する基紙上に誘電体層を設け、該誘電体層上
に、粒径が10nm〜500nmの微粒子と粒径が50
0nm〜5μmの微粒子とからなり、該粒径が500n
m〜5μmの微粒子の混合割合を0.01重量%〜95
重量%とした微粒子混合物を、誘電体樹脂に対して0.
5重量%〜500重量%の割合で含有させた昇華染料拡
散防止層を積層したことを特徴とする。
導電性を有する基紙上に誘電体層を設け、該誘電体層上
に、粒径が10nm〜500nmの微粒子と粒径が50
0nm〜5μmの微粒子とからなり、該粒径が500n
m〜5μmの微粒子の混合割合を0.01重量%〜95
重量%とした微粒子混合物を、誘電体樹脂に対して0.
5重量%〜500重量%の割合で含有させた昇華染料拡
散防止層を積層したことを特徴とする。
【0012】以下、本発明の昇華捺染用静電記録紙につ
いて説明する。
いて説明する。
【0013】導電性を有する基紙としては、塩化ナトリ
ウムのような無機塩、ボリビニルベンジルトリメチルア
ンモニウムクロライド等のカチオン性高分子電解質、ま
たははアニオン性高分子電解質、界面活性剤、あるいは
酸化亜鉛、導電性処理した酸化亜鉛等の金属酸化物半導
体粉を含浸または塗布し、表面抵抗を105 〜1011Ω
とした紙、プラスチックフイルム、布等が使用される
が、昇華転写条件での加熱に対して熱収縮等の問題が生
じないものとすることが必要である。
ウムのような無機塩、ボリビニルベンジルトリメチルア
ンモニウムクロライド等のカチオン性高分子電解質、ま
たははアニオン性高分子電解質、界面活性剤、あるいは
酸化亜鉛、導電性処理した酸化亜鉛等の金属酸化物半導
体粉を含浸または塗布し、表面抵抗を105 〜1011Ω
とした紙、プラスチックフイルム、布等が使用される
が、昇華転写条件での加熱に対して熱収縮等の問題が生
じないものとすることが必要である。
【0014】誘電体層に含有される微粒子において、粒
径が10nm〜500nmの微粒子(以下、小粒径物と
もいう)は、染料拡散防止性を有し、それ自体の染料染
着性が著しく低いものであり、静電記録紙上の画像濃度
が微粒子を分散させていない誘電体層と同等であって
も、画像転写性に優れることから捺染後の布上での画像
濃度の増大を可能とするものである。小粒径物の粒径
は、好ましくは10nm〜100nmである。
径が10nm〜500nmの微粒子(以下、小粒径物と
もいう)は、染料拡散防止性を有し、それ自体の染料染
着性が著しく低いものであり、静電記録紙上の画像濃度
が微粒子を分散させていない誘電体層と同等であって
も、画像転写性に優れることから捺染後の布上での画像
濃度の増大を可能とするものである。小粒径物の粒径
は、好ましくは10nm〜100nmである。
【0015】また、粒径500nm〜5μmの微粒子
(以下、大粒径物ともいう)は、誘電体層表面を粗面化
することを目的として添加される。大粒径物の粒径は、
好ましくは500nm〜3000nmである。
(以下、大粒径物ともいう)は、誘電体層表面を粗面化
することを目的として添加される。大粒径物の粒径は、
好ましくは500nm〜3000nmである。
【0016】このような微粒子としては、例えばシリ
カ、酸化チタン、炭酸カルシウム、タルク、カオリナイ
ト、雲母等の無機微粒子、アクリロニトリルポリマー、
アクリル酸エステルポリマー、スチレンポリマー等の疎
水性樹脂ビーズ、ポリアクリル酸、ポリアクリルアミ
ド、ポリアミド、ポリビニルアルコール、ゼラチン等の
親水性樹脂ビーズ、熱硬化性樹脂等が挙げられ、微粉砕
された状態で、また、エマルジョンの状態で使用され、
小粒径物と大粒径物とは同じ物質でも、また相違してい
てもよい。小粒径物としては、好ましくはシリカであ
る。
カ、酸化チタン、炭酸カルシウム、タルク、カオリナイ
ト、雲母等の無機微粒子、アクリロニトリルポリマー、
アクリル酸エステルポリマー、スチレンポリマー等の疎
水性樹脂ビーズ、ポリアクリル酸、ポリアクリルアミ
ド、ポリアミド、ポリビニルアルコール、ゼラチン等の
親水性樹脂ビーズ、熱硬化性樹脂等が挙げられ、微粉砕
された状態で、また、エマルジョンの状態で使用され、
小粒径物と大粒径物とは同じ物質でも、また相違してい
てもよい。小粒径物としては、好ましくはシリカであ
る。
【0017】微粒子の中でも特に小粒径物は、誘電体層
材料に対して充分分散されるように分散剤により表面処
理されていることが好ましい。これにより、微粒子が誘
電体層中に均一に分散させることができ、昇華染料の誘
電体層中への拡散浸透を防止することができる。小粒径
物の分散が不充分であると微粒子間に昇華染料の拡散可
能な樹脂のみからなる昇華染料拡散リーク部が形成され
やすくなり、昇華捺染方法に使用したとしても、布地方
向への昇華染料の拡散性を向上させる効果が低下するも
のと考えられる。
材料に対して充分分散されるように分散剤により表面処
理されていることが好ましい。これにより、微粒子が誘
電体層中に均一に分散させることができ、昇華染料の誘
電体層中への拡散浸透を防止することができる。小粒径
物の分散が不充分であると微粒子間に昇華染料の拡散可
能な樹脂のみからなる昇華染料拡散リーク部が形成され
やすくなり、昇華捺染方法に使用したとしても、布地方
向への昇華染料の拡散性を向上させる効果が低下するも
のと考えられる。
【0018】微粒子の分散処理剤としては、脂肪酸系、
樹脂酸系、けい酸系、スルホン酸系、アクリル酸系等の
分散剤が挙げられ、また、チタン系、アルミニウム系、
ジルコニウム系、シラン系等のカップリング剤による表
面処理方法、また、有機シランにより表面処理する方法
として、例えばシリル化剤や末端反応性を有するシリコ
ーンオイル等による表面処理方法も挙げられる。
樹脂酸系、けい酸系、スルホン酸系、アクリル酸系等の
分散剤が挙げられ、また、チタン系、アルミニウム系、
ジルコニウム系、シラン系等のカップリング剤による表
面処理方法、また、有機シランにより表面処理する方法
として、例えばシリル化剤や末端反応性を有するシリコ
ーンオイル等による表面処理方法も挙げられる。
【0019】本発明においては、小粒径物と大粒径物と
からなる微粒子混合物において、大粒径物の割合は0.
1重量%〜95重量%、好ましくは1重量%〜70重量
%とするとよく、0.1重量%より少ないと、布への転
写濃度を高いものとできるが誘電体層表面の粗面化が不
充分であり、スリット現像に際して走行性に問題があ
り、また95重量%より多いと布への転写濃度が低くな
るので好ましくない。
からなる微粒子混合物において、大粒径物の割合は0.
1重量%〜95重量%、好ましくは1重量%〜70重量
%とするとよく、0.1重量%より少ないと、布への転
写濃度を高いものとできるが誘電体層表面の粗面化が不
充分であり、スリット現像に際して走行性に問題があ
り、また95重量%より多いと布への転写濃度が低くな
るので好ましくない。
【0020】誘電体層中における小粒径物と大粒径物と
からなる微粒子混合物の含有量は、誘電体樹脂に対して
0.5重量%〜500重量%、好ましくは1重量%〜2
00重量%とするとよい。その含有量が0.5重量%未
満であると表面粗面化や染料の拡散防止性の効果が得ら
れず、また、500重量%を越えると画像抜けやカブリ
等が生じるといった問題がある。
からなる微粒子混合物の含有量は、誘電体樹脂に対して
0.5重量%〜500重量%、好ましくは1重量%〜2
00重量%とするとよい。その含有量が0.5重量%未
満であると表面粗面化や染料の拡散防止性の効果が得ら
れず、また、500重量%を越えると画像抜けやカブリ
等が生じるといった問題がある。
【0021】微粒子を分散させる誘電体樹脂としては、
優れた耐熱性を有すると共に、転写温度において布地と
融着作用を有しない樹脂であれば、従来公知の誘電体樹
脂を使用することができるが、好ましくは昇華染料が染
着するための染着座を有せず、また、樹脂の融点若しく
は軟化点が染料の昇華温度より充分に高い樹脂が挙げら
れる。このような樹脂としては、例えばアクリル酸エス
テル樹脂、メタクリル酸エステル樹脂、ブチラール樹
脂、シリコーン樹脂、スチレン樹脂、アクリロニトリル
樹脂、ポリカーボネート樹脂等の疎水性樹脂、アクリル
酸樹脂、アクリルアミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリビ
ニルアルコール樹脂、ゼラチン等の親水性樹脂、更に、
多官能アクリレート、ウレタンアクリレート、ポリエス
テルアクリレート、エポキシアクリレート等からなる光
架橋性樹脂、また、フェノール樹脂、フラン樹脂、キシ
レン・ホルムアルデヒド樹脂、エポキシ樹脂、メラミン
樹脂等の熱硬化性樹脂が例示される。また、これらの樹
脂の混合物、共重合体等も使用できる。
優れた耐熱性を有すると共に、転写温度において布地と
融着作用を有しない樹脂であれば、従来公知の誘電体樹
脂を使用することができるが、好ましくは昇華染料が染
着するための染着座を有せず、また、樹脂の融点若しく
は軟化点が染料の昇華温度より充分に高い樹脂が挙げら
れる。このような樹脂としては、例えばアクリル酸エス
テル樹脂、メタクリル酸エステル樹脂、ブチラール樹
脂、シリコーン樹脂、スチレン樹脂、アクリロニトリル
樹脂、ポリカーボネート樹脂等の疎水性樹脂、アクリル
酸樹脂、アクリルアミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリビ
ニルアルコール樹脂、ゼラチン等の親水性樹脂、更に、
多官能アクリレート、ウレタンアクリレート、ポリエス
テルアクリレート、エポキシアクリレート等からなる光
架橋性樹脂、また、フェノール樹脂、フラン樹脂、キシ
レン・ホルムアルデヒド樹脂、エポキシ樹脂、メラミン
樹脂等の熱硬化性樹脂が例示される。また、これらの樹
脂の混合物、共重合体等も使用できる。
【0022】具体的には、アクリル樹脂としては、市販
品である三菱レーヨン(株)製「ダイヤナールBRレジ
ン」、協和ガス工業化学(株)製の「パラペット」「パ
ラグラス」「ユモグラス」、また、AS樹脂としては、
日立化成工業(株)製の「バイタックス」「バイフネ
ン」、三井東圧化学(株)製の「ライラックA」、三菱
モンサント化成工業(株)製の「サンレックス」、電気
化学工業(株)製の「デンカAS」、ポリスチレン樹脂
としては、出光石油化学(株)製「出光スチロール」、
三井東圧化学(株)製の「トーポレックス」、三菱モン
サント化成工業(株)製の「ユリメート」、電気化学工
業(株)製の「デンカスチロール」、ポリカーボネート
樹脂としては、出光石油化学(株)製「タフロン」、帝
人化成(株)製の「パンライト」等が例示される。
品である三菱レーヨン(株)製「ダイヤナールBRレジ
ン」、協和ガス工業化学(株)製の「パラペット」「パ
ラグラス」「ユモグラス」、また、AS樹脂としては、
日立化成工業(株)製の「バイタックス」「バイフネ
ン」、三井東圧化学(株)製の「ライラックA」、三菱
モンサント化成工業(株)製の「サンレックス」、電気
化学工業(株)製の「デンカAS」、ポリスチレン樹脂
としては、出光石油化学(株)製「出光スチロール」、
三井東圧化学(株)製の「トーポレックス」、三菱モン
サント化成工業(株)製の「ユリメート」、電気化学工
業(株)製の「デンカスチロール」、ポリカーボネート
樹脂としては、出光石油化学(株)製「タフロン」、帝
人化成(株)製の「パンライト」等が例示される。
【0023】誘電体樹脂中への微粒子の分散方法として
は、分散媒としてトルエン、キシレン等の芳香族炭化水
素、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シ
クロヘキサノン等のケトン類、酢酸エチル、酢酸メチル
等のエステル類、プロパノール、ブタノール等のアルコ
ール類等の溶剤、またはこれらの混合溶剤を使用し、分
散装置としては、ロールミル、サンドミル、超音波分散
機、ハイスピードミキサー等、また、混練機としては間
隙透過型であるロールミル、コロイドミル等、媒体混練
型であるサンドミル、アトライター、ボールミル等、空
間移動攪拌混練型としてはバンバリーミキサー、インタ
ーナルミキサー等、その他、振動ミル、フラッシャー、
ケディーミル、マイクロフローミル、パールミル等を使
用し、誘電体樹脂と微粒子とを合わせて、固形分濃度5
重量%〜50重量%、好ましくは8重量%〜40重量%
の分散液とするとよい。固形分濃度が低いと分散不良を
生じ、また、高いと粘度上昇によりコーティングが困難
となる。
は、分散媒としてトルエン、キシレン等の芳香族炭化水
素、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シ
クロヘキサノン等のケトン類、酢酸エチル、酢酸メチル
等のエステル類、プロパノール、ブタノール等のアルコ
ール類等の溶剤、またはこれらの混合溶剤を使用し、分
散装置としては、ロールミル、サンドミル、超音波分散
機、ハイスピードミキサー等、また、混練機としては間
隙透過型であるロールミル、コロイドミル等、媒体混練
型であるサンドミル、アトライター、ボールミル等、空
間移動攪拌混練型としてはバンバリーミキサー、インタ
ーナルミキサー等、その他、振動ミル、フラッシャー、
ケディーミル、マイクロフローミル、パールミル等を使
用し、誘電体樹脂と微粒子とを合わせて、固形分濃度5
重量%〜50重量%、好ましくは8重量%〜40重量%
の分散液とするとよい。固形分濃度が低いと分散不良を
生じ、また、高いと粘度上昇によりコーティングが困難
となる。
【0024】得られた分散液は、エアナイフコーター、
ロールコーター、ブレードコーター等の塗布機を使用
し、導電性を有する基紙上に塗布し、乾燥後の塗布量を
0.5g/m2 〜30g/m2 、好ましくは1g/m2
〜10g/m2 とするとよい。塗布量が0.5g/m2
未満では捺染後布地に形成されたグラディエーション画
像における高濃度部画像の濃度が不足する傾向にあり、
また、30g/m2 をこえると捺染後布地に形成された
グラディエーション画像における階調特性が劣化する傾
向にあるので好ましくない。
ロールコーター、ブレードコーター等の塗布機を使用
し、導電性を有する基紙上に塗布し、乾燥後の塗布量を
0.5g/m2 〜30g/m2 、好ましくは1g/m2
〜10g/m2 とするとよい。塗布量が0.5g/m2
未満では捺染後布地に形成されたグラディエーション画
像における高濃度部画像の濃度が不足する傾向にあり、
また、30g/m2 をこえると捺染後布地に形成された
グラディエーション画像における階調特性が劣化する傾
向にあるので好ましくない。
【0025】なお、本発明においては、昇華染料拡散防
止性を付与した誘電体層表面の粗面化するために、微粒
子として大粒径物を含有させて粗面化させるが、小粒径
物のみを使用して誘電体層とし、得られた誘電体層表面
をマット化処理してもよい。このようなマット化処理方
法としては、すりガラス等の表面に凹凸形状を有するも
のを誘電体層表面に重ね、その凹凸形状を転写して誘電
体層表面の粗面化してもよい。
止性を付与した誘電体層表面の粗面化するために、微粒
子として大粒径物を含有させて粗面化させるが、小粒径
物のみを使用して誘電体層とし、得られた誘電体層表面
をマット化処理してもよい。このようなマット化処理方
法としては、すりガラス等の表面に凹凸形状を有するも
のを誘電体層表面に重ね、その凹凸形状を転写して誘電
体層表面の粗面化してもよい。
【0026】また、これにより、本発明の昇華捺染用静
電記録紙における表面は、ベック平滑度が10秒〜20
00秒、表面粗さRZ(十点平均粗さJIS−B060
1)が100nm〜10μmのものとされるとよい。
電記録紙における表面は、ベック平滑度が10秒〜20
00秒、表面粗さRZ(十点平均粗さJIS−B060
1)が100nm〜10μmのものとされるとよい。
【0027】次に、本発明の昇華捺染用静電記録紙は、
従来、静電プロッター用として開発されている通常の静
電記録紙のごとく、1μm〜20μmの大粒径の微粒子
が分散されているような、もしくは微粒子が分散されて
ないような誘電体層が形成された静電記録紙上に、上述
した昇華染料拡散防止層を積層した構造としてもよい。
このような構造とすることにより、昇華染料染着防止性
に優れ、また、高価な微粒子の使用量を減らすことがで
きる。
従来、静電プロッター用として開発されている通常の静
電記録紙のごとく、1μm〜20μmの大粒径の微粒子
が分散されているような、もしくは微粒子が分散されて
ないような誘電体層が形成された静電記録紙上に、上述
した昇華染料拡散防止層を積層した構造としてもよい。
このような構造とすることにより、昇華染料染着防止性
に優れ、また、高価な微粒子の使用量を減らすことがで
きる。
【0028】誘電体層としては、上述した誘電体樹脂を
上述した溶媒に溶解し、上述の塗布方法により、樹脂の
静電容量により相違はあるが、乾燥後塗布量を0.1g
/m2 〜30g/m2 、好ましくは1g/m2 〜10g
/m2 導電性を有する基紙上に形成するとするとよい。
上述した溶媒に溶解し、上述の塗布方法により、樹脂の
静電容量により相違はあるが、乾燥後塗布量を0.1g
/m2 〜30g/m2 、好ましくは1g/m2 〜10g
/m2 導電性を有する基紙上に形成するとするとよい。
【0029】誘電体層が形成された静電記録紙として
は、市販の静電記録紙も使用することができ、例えば桜
井社製「スレバ−S544CO、スレバ−S536C
O、スレバ−S636CO、S−542CO、S−62
4CO、S−642CO、S−524CO等が挙げられ
る。このような静電記録紙を使用する場合には、その誘
電体層上に上述した微粒子を分散した塗布液を塗布し
て、昇華染料拡散防止層とするとよい。
は、市販の静電記録紙も使用することができ、例えば桜
井社製「スレバ−S544CO、スレバ−S536C
O、スレバ−S636CO、S−542CO、S−62
4CO、S−642CO、S−524CO等が挙げられ
る。このような静電記録紙を使用する場合には、その誘
電体層上に上述した微粒子を分散した塗布液を塗布し
て、昇華染料拡散防止層とするとよい。
【0030】昇華染料拡散防止層の塗布量としては、誘
電体層の膜厚、静電容量等により相違はあるが、通常、
0.01g/m2 〜20g/m2 、好ましくは0.01
g/m2 〜10g/m2 とするとよい。0.01g/m
2 未満であると、昇華染料拡散防止効果が不充分であ
り、捺染後の布上の画像濃度が不足する傾向がある。ま
た、塗布量が20g/m2 を越えるとグラディエーショ
ン画像における階調特性が劣化する傾向にあるので好ま
しくない。なお、昇華染料拡散防止層の粗面化に関して
は、上述した昇華染料拡散防止性を付与した誘電体層と
同じである。
電体層の膜厚、静電容量等により相違はあるが、通常、
0.01g/m2 〜20g/m2 、好ましくは0.01
g/m2 〜10g/m2 とするとよい。0.01g/m
2 未満であると、昇華染料拡散防止効果が不充分であ
り、捺染後の布上の画像濃度が不足する傾向がある。ま
た、塗布量が20g/m2 を越えるとグラディエーショ
ン画像における階調特性が劣化する傾向にあるので好ま
しくない。なお、昇華染料拡散防止層の粗面化に関して
は、上述した昇華染料拡散防止性を付与した誘電体層と
同じである。
【0031】上記の誘電体層や昇華染料拡散防止層に
は、必要に応じ分散剤、消泡剤、レベリング剤、ブロッ
キング防止剤、粘度調整剤等を添加してもよい。
は、必要に応じ分散剤、消泡剤、レベリング剤、ブロッ
キング防止剤、粘度調整剤等を添加してもよい。
【0032】このようにして形成される誘電体層または
昇華染料拡散防止層における表面抵抗値は、ASTM
D257で規定する電気抵抗値で、1×1015Ω・cm
〜1×1017Ω・cm(湿度65%、25℃)のものと
される。
昇華染料拡散防止層における表面抵抗値は、ASTM
D257で規定する電気抵抗値で、1×1015Ω・cm
〜1×1017Ω・cm(湿度65%、25℃)のものと
される。
【0033】本発明の昇華捺染用静電記録紙は、イオン
プリンターを用い、熱により溶融、若しくは拡散現象を
伴ってもよいが昇華性染料として、例えば特願平4−2
02093号に記載の昇華性染料を着色剤として含有す
る現像剤により、所望の図柄やパターン等を形成し、こ
れを捺染紙として布地等と合わせて加熱転写するために
使用される。
プリンターを用い、熱により溶融、若しくは拡散現象を
伴ってもよいが昇華性染料として、例えば特願平4−2
02093号に記載の昇華性染料を着色剤として含有す
る現像剤により、所望の図柄やパターン等を形成し、こ
れを捺染紙として布地等と合わせて加熱転写するために
使用される。
【0034】
【作用及び発明の効果】本発明の昇華捺染用静電記録紙
は、昇華染料拡散防止性と共にスリット現像機を使用す
る場合の走行性の両者を満足させることができるもので
あり、イオンプリンターを使用した布への捺染転写に使
用すると捺染布上の画像濃度を増大させることができ、
布上に濃淡が鮮明なインパクトのある画像が形成され、
意匠性に優れる捺染布の製造を可能とするものである。
以下、本発明の実施例を示す。
は、昇華染料拡散防止性と共にスリット現像機を使用す
る場合の走行性の両者を満足させることができるもので
あり、イオンプリンターを使用した布への捺染転写に使
用すると捺染布上の画像濃度を増大させることができ、
布上に濃淡が鮮明なインパクトのある画像が形成され、
意匠性に優れる捺染布の製造を可能とするものである。
以下、本発明の実施例を示す。
【0035】
(実施例1)坪量55g/m2 の上質紙の表面に、四級
アンモニウム塩ポリマー(三洋化成(株)製、商品名ケ
ミスタット6300)を、乾燥後の塗布量が3g/m2
となるように、グラビアコーターを使用し、グラビアリ
バース法により塗布し、また、裏面には乾燥後の塗布量
が2g/m2 となるように、塗布し、導電層を形成し、
次いで、 ・トルエン ・・ 66重量部 ・メタクリル酸メチル/アクリル酸エチル共重合樹脂(共重合比1/1、重量平 均分子量15万) ・・ 8重量部 ・メタクリル酸メチル/メタクリル酸ブチル共重合樹脂(共重合比1/1、重量 平均分子量15万) ・・ 8重量部 ・炭酸カルシウム(粒径1000nm) ・・ 16重量部 の組成の分散液を、導電性紙表面に、乾燥塗布量が4g
/m2 となるように、塗布し誘電体層を形成した。
アンモニウム塩ポリマー(三洋化成(株)製、商品名ケ
ミスタット6300)を、乾燥後の塗布量が3g/m2
となるように、グラビアコーターを使用し、グラビアリ
バース法により塗布し、また、裏面には乾燥後の塗布量
が2g/m2 となるように、塗布し、導電層を形成し、
次いで、 ・トルエン ・・ 66重量部 ・メタクリル酸メチル/アクリル酸エチル共重合樹脂(共重合比1/1、重量平 均分子量15万) ・・ 8重量部 ・メタクリル酸メチル/メタクリル酸ブチル共重合樹脂(共重合比1/1、重量 平均分子量15万) ・・ 8重量部 ・炭酸カルシウム(粒径1000nm) ・・ 16重量部 の組成の分散液を、導電性紙表面に、乾燥塗布量が4g
/m2 となるように、塗布し誘電体層を形成した。
【0036】次に、この誘電体層上に、下記組成 ・アクリル樹脂(三菱レーヨン(株)製BR−101、重量平均分子量16万) ・・・ 15重量部 ・シリカ微粒子(日本アエロジル(株)R202、ジメチルシリコーン表面処理 品、平均1次粒径14nm) ・・・ 4.5重量部 ・トルエン:メチルエチルケトン=1:1の混合溶剤 ・・・ 85重量部 からなる分散物75重量%と、下記組成 ・アクリル樹脂(三菱レーヨン(株)製BR−101、重量平均分子量16万) ・・・ 15重量部 ・タルク微粒子(日本タルク社製、ミクロエースP−3、平均1次粒径2μm) ・・・ 15重量部 ・トルエン:メチルエチルケトン=1:1の混合溶剤 ・・・ 85重量部 からなる分散物25重量%とからなる分散液(大粒径物
の混合割合53重量%)を、校正印刷機により乾燥後塗
布量が2.7g/m2 となるように塗布して昇華染料拡
散防止層を積層し、本発明の昇華捺染用静電記録紙を作
製した。
の混合割合53重量%)を、校正印刷機により乾燥後塗
布量が2.7g/m2 となるように塗布して昇華染料拡
散防止層を積層し、本発明の昇華捺染用静電記録紙を作
製した。
【0037】昇華捺染用湿式現像剤を、以下の方法で作
製した。
製した。
【0038】 (マゼンタマスタートナー組成) ・染料( Disperse Red 60 ) ・・・ 4重量部 ・樹脂〔2−エチルヘキシルメタクリレート/ジメチルアクリルアミド=90/ 10共重合樹脂、重量平均分子量10万、GPC測定) ・・・ 4重量部 ・電荷調整剤(ナフテン酸ジルコニウム含有量が40重量%のミネラルスピリッ ト溶液:ジルコニウム含有量4重量%) ・・・ 1重量部 ・溶剤(アイソパーG:エクソン社製、イソパラフィン系炭化水素) ・・・ 46重量部 上記の組成を、マヨネーズ瓶中に分散用ガラスビーズ
(80g)と共に入れ、分散機(レッドデビル社製:R
C−500)で16時間分散させて、マスタートナーを
作製した。
(80g)と共に入れ、分散機(レッドデビル社製:R
C−500)で16時間分散させて、マスタートナーを
作製した。
【0039】(湿式現像剤)上記で作製したマスタート
ナー23.5重量部を360重量部のアイソパーGで希
釈して、昇華捺染用湿式現像剤を作製した。
ナー23.5重量部を360重量部のアイソパーGで希
釈して、昇華捺染用湿式現像剤を作製した。
【0040】得られた湿式現像剤の帯電特性(帯電量)
を、下記の方法で測定した。
を、下記の方法で測定した。
【0041】電流値測定用セル(電極版間隔10mm)
に湿式現像剤を満たし、極版(電極版面積45mm×4
5mm)に1000Vの電圧を印加し、電流値を60秒
間モニターした( KEITHLEY 社製: モデル237)。
に湿式現像剤を満たし、極版(電極版面積45mm×4
5mm)に1000Vの電圧を印加し、電流値を60秒
間モニターした( KEITHLEY 社製: モデル237)。
【0042】電流値(I(t))の積分値として電荷量
Q0 を算出した。このQ0 と60秒後の電流値(I(6
0))から、次式により電荷量Qt を算出した。
Q0 を算出した。このQ0 と60秒後の電流値(I(6
0))から、次式により電荷量Qt を算出した。
【0043】Qt = Q0 −I(60)×60 一方、湿式現像剤の付着した電極版を電流値測定用セル
より引出し、乾燥後、電極版上のトナー付着量(M)を
算出した。この付着量とQt よりトナー比電荷(Q/
M)を次式により算出した。
より引出し、乾燥後、電極版上のトナー付着量(M)を
算出した。この付着量とQt よりトナー比電荷(Q/
M)を次式により算出した。
【0044】Q/M = Qt / M 上記で作製した湿式現像剤の帯電特性を、下記に示す。
【0045】
【表1】
【0046】(現像)上記で調整した湿式現像剤を使用
し、256階調の階調制御能を有するイオンプリンター
を用いて、最大出力より25階調おきで、上記で作製し
た昇華捺染用静電記録紙上に10段階のイオン像の記録
を行なった。
し、256階調の階調制御能を有するイオンプリンター
を用いて、最大出力より25階調おきで、上記で作製し
た昇華捺染用静電記録紙上に10段階のイオン像の記録
を行なった。
【0047】次いで、上記で作製したマゼンタトナーを
使用してスリット現像し、10段階のグラディエーショ
ンパターンを作成した。
使用してスリット現像し、10段階のグラディエーショ
ンパターンを作成した。
【0048】この際の静電記録紙の現像適性についての
評価を下記表2に示す。
評価を下記表2に示す。
【0049】(熱転写)得られた静電記録紙をポリエス
テル繊維布地(ライトエース:東レ(株)製)と合わせ
て、熱転写機(羽島社製、型式HP−54A)を使用
し、200℃、30秒間加熱し、布地にグラディエーシ
ョンパターン捺染画像を作成した。得られた布上画像の
OD値をマクベス反射濃度計(RD918)を使用し、
測定した。最大OD値を下記表2に同時に示す。
テル繊維布地(ライトエース:東レ(株)製)と合わせ
て、熱転写機(羽島社製、型式HP−54A)を使用
し、200℃、30秒間加熱し、布地にグラディエーシ
ョンパターン捺染画像を作成した。得られた布上画像の
OD値をマクベス反射濃度計(RD918)を使用し、
測定した。最大OD値を下記表2に同時に示す。
【0050】(実施例2)実施例1における昇華染料拡
散防止層における大粒径物の混合割合が77重量%のも
のとした以外は実施例1と同様にして昇華捺染用静電記
録紙を作製し、実施例1同様にその現像性、昇華染料捺
染画像の濃度を測定した。その結果を下記表2に示す。
散防止層における大粒径物の混合割合が77重量%のも
のとした以外は実施例1と同様にして昇華捺染用静電記
録紙を作製し、実施例1同様にその現像性、昇華染料捺
染画像の濃度を測定した。その結果を下記表2に示す。
【0051】(実施例3)実施例1における昇華染料拡
散防止層における大粒径物の混合割合が91重量%のも
のとした以外は実施例1と同様にして昇華捺染用静電記
録紙を作製し、実施例1同様にその現像性、昇華染料捺
染画像の濃度を測定した。その結果を下記表2に示す。
散防止層における大粒径物の混合割合が91重量%のも
のとした以外は実施例1と同様にして昇華捺染用静電記
録紙を作製し、実施例1同様にその現像性、昇華染料捺
染画像の濃度を測定した。その結果を下記表2に示す。
【0052】(比較例1)実施例1で作製した誘電体層
上に、下記組成 ・アクリル樹脂(三菱レーヨン(株)製BR−101、重量平均分子量16万) ・・・ 15重量部 ・シリカ微粒子(日本アエロジル(株)R202、ジメチルシリコーン表面処理 品、平均1次粒径14nm) ・・・ 4.5重量部 ・トルエン:メチルエチルケトン=1:1の混合溶剤 ・・・ 85重量部 からなる分散物100重量%からなる分散液を使用して
昇華染料拡散防止層を形成した以外は、実施例1同様に
して昇華捺染用静電記録紙を作製し、実施例1同様にそ
の現像性、昇華染料捺染画像の濃度を測定した。その結
果を下記表2に示す。
上に、下記組成 ・アクリル樹脂(三菱レーヨン(株)製BR−101、重量平均分子量16万) ・・・ 15重量部 ・シリカ微粒子(日本アエロジル(株)R202、ジメチルシリコーン表面処理 品、平均1次粒径14nm) ・・・ 4.5重量部 ・トルエン:メチルエチルケトン=1:1の混合溶剤 ・・・ 85重量部 からなる分散物100重量%からなる分散液を使用して
昇華染料拡散防止層を形成した以外は、実施例1同様に
して昇華捺染用静電記録紙を作製し、実施例1同様にそ
の現像性、昇華染料捺染画像の濃度を測定した。その結
果を下記表2に示す。
【0053】(比較例2)実施例1で作製した誘電体層
上に、下記組成 ・アクリル樹脂(三菱レーヨン(株)製BR−101、重量平均分子量16万) ・・・ 15重量部 ・タルク微粒子(日本タルク社製、ミクロエースP−3、平均1次粒径2μm) ・・・ 15重量部 ・トルエン:メチルエチルケトン=1:1の混合溶剤 ・・・ 85重量部 からなる分散物100重量%からなる分散液を使用して
昇華染料拡散防止層を形成した以外は、実施例1同様に
して昇華捺染用静電記録紙を作製し、実施例1同様にそ
の現像性、昇華染料捺染画像の濃度を測定した。その結
果を下記表2に示す。
上に、下記組成 ・アクリル樹脂(三菱レーヨン(株)製BR−101、重量平均分子量16万) ・・・ 15重量部 ・タルク微粒子(日本タルク社製、ミクロエースP−3、平均1次粒径2μm) ・・・ 15重量部 ・トルエン:メチルエチルケトン=1:1の混合溶剤 ・・・ 85重量部 からなる分散物100重量%からなる分散液を使用して
昇華染料拡散防止層を形成した以外は、実施例1同様に
して昇華捺染用静電記録紙を作製し、実施例1同様にそ
の現像性、昇華染料捺染画像の濃度を測定した。その結
果を下記表2に示す。
【0054】なお、下記表2における現像性において、
二重丸印は走行状態が極めて良好で画像抜け等の発生し
ないもの、丸印は走行状態が良好で画像抜け等の発生し
ないもの、×印は静電記録紙がスリット現像機に吸着さ
れ、現像不良となり画像抜け等の発生したものを示す。
二重丸印は走行状態が極めて良好で画像抜け等の発生し
ないもの、丸印は走行状態が良好で画像抜け等の発生し
ないもの、×印は静電記録紙がスリット現像機に吸着さ
れ、現像不良となり画像抜け等の発生したものを示す。
【0055】
【表2】
【0056】表からわかるように、本発明の昇華捺染用
静電記録紙は、布における画像濃度が高いと共に、スリ
ット現像性に優れることがわかる。
静電記録紙は、布における画像濃度が高いと共に、スリ
ット現像性に優れることがわかる。
Claims (3)
- 【請求項1】 導電性を有する基紙上に、粒径が10n
m〜500nmの微粒子と粒径が500nm〜5μmの
微粒子とからなり、該粒径が500nm〜5μmの微粒
子の混合割合を0.01重量%〜95重量%とした微粒
子混合物を、誘電体樹脂に対して0.5重量%〜500
重量%の割合で含有させた誘電体層を積層したことを特
徴とする昇華捺染用静電記録紙。 - 【請求項2】 導電性を有する基紙上に誘電体層を設
け、該誘電体層上に、粒径が10nm〜500nmの微
粒子と粒径が500nm〜5μmの微粒子とからなり、
該粒径が500nm〜5μmの微粒子の混合割合を0.
01重量%〜95重量%とした微粒子混合物を、誘電体
樹脂に対して0.5重量%〜500重量%の割合で含有
させた昇華染料拡散防止層を積層したことを特徴とする
昇華捺染用静電記録紙。 - 【請求項3】 粒径が10nm〜500nmの微粒子が
シリカ微粒子である請求項1または2記載の昇華捺染用
静電記録紙。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7235123A JPH0980794A (ja) | 1995-09-13 | 1995-09-13 | 昇華捺染用静電記録紙 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7235123A JPH0980794A (ja) | 1995-09-13 | 1995-09-13 | 昇華捺染用静電記録紙 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0980794A true JPH0980794A (ja) | 1997-03-28 |
Family
ID=16981399
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7235123A Pending JPH0980794A (ja) | 1995-09-13 | 1995-09-13 | 昇華捺染用静電記録紙 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0980794A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012032758A (ja) * | 2010-07-07 | 2012-02-16 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | 湿式電子写真用記録シート |
-
1995
- 1995-09-13 JP JP7235123A patent/JPH0980794A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012032758A (ja) * | 2010-07-07 | 2012-02-16 | Mitsubishi Paper Mills Ltd | 湿式電子写真用記録シート |
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