JPH0980351A - 太陽光採光装置 - Google Patents
太陽光採光装置Info
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- JPH0980351A JPH0980351A JP25580895A JP25580895A JPH0980351A JP H0980351 A JPH0980351 A JP H0980351A JP 25580895 A JP25580895 A JP 25580895A JP 25580895 A JP25580895 A JP 25580895A JP H0980351 A JPH0980351 A JP H0980351A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 室内の広範囲に亙って太陽光を採光できるよ
うにする太陽光採光装置を提供すること。 【解決手段】 採光部に配置される採光プリズム3、採
光プリズム3の駆動装置4及び採光プリズム3を太陽の
位置に応じた適正な回転角となるように駆動装置4を制
御する制御装置5を備えた太陽光採光装置において、太
陽光採光装置の出射側に出射光を反射可能な角度となる
傾斜部を備えた立体型の室内配光板10を配置するよう
に構成した。この場合、上記立体型の室内配光板10
は、シボ状の透明材料又は乳半の材料より成る配光板を
用い、中央に設けられる平面部10aの両側に下方に三
角状に突出するような傾斜部10b、10cを備えた断
面形状に形成するのが望ましい。さらに、室内配光板1
0の傾斜部10b、10cの平面部10a側の内面にハ
ーフミラーを設けるのが望ましい。
うにする太陽光採光装置を提供すること。 【解決手段】 採光部に配置される採光プリズム3、採
光プリズム3の駆動装置4及び採光プリズム3を太陽の
位置に応じた適正な回転角となるように駆動装置4を制
御する制御装置5を備えた太陽光採光装置において、太
陽光採光装置の出射側に出射光を反射可能な角度となる
傾斜部を備えた立体型の室内配光板10を配置するよう
に構成した。この場合、上記立体型の室内配光板10
は、シボ状の透明材料又は乳半の材料より成る配光板を
用い、中央に設けられる平面部10aの両側に下方に三
角状に突出するような傾斜部10b、10cを備えた断
面形状に形成するのが望ましい。さらに、室内配光板1
0の傾斜部10b、10cの平面部10a側の内面にハ
ーフミラーを設けるのが望ましい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、太陽光採光装置の
改良に関する。
改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の太陽光採光装置は、例えば図4の
ように構成されていた。同図において、1aは採光部と
なる建物の屋根、1bは天井板である。2は太陽光採光
装置で、これは採光部に配置した採光プリズム3、駆動
装置4、制御装置5、導線6、本体配光板7a及び室内
配光板7bにより構成される。なお、図示しないが採光
プリズム3の下面部には複数個の三角状の微小プリズム
部が形成されているものとする。また、制御装置5は、
採光プリズム3を太陽の位置に応じた適正な回転角(プ
リズム角)となるように制御する信号を駆動装置4に与
えるもので、マイクロコンピュータ等の演算記憶手段で
構成される。なお、本体配光板7aとしてはシボ状の透
明平板等が、また、室内配光板7bとしては乳半の平板
等が用いられる。また、8は屋根1aと天井板1bの間
に設けられた光ダクト等の隔壁である。なお、9は採光
プリズム3等を覆うように設けられるドーム状のカバー
である。同図4中の矢印は太陽光の入射方向及び出射方
向を示し、簡単のため採光部に設けられる採光プリズム
は1枚の場合を示す。上記構成において、制御装置5に
より毎時の月、日、時刻のデータと共に各時刻における
太陽の位置(高度、方位)に対応して採光プリズム3が
適正な回転角となるような制御指令を駆動装置4に与
え、採光プリズム3を回転させて太陽光を平行光として
室内へ適切に採光した上、各配光板7a、7bを介して
室内側に太陽光を採光・拡散するようにしていた。
ように構成されていた。同図において、1aは採光部と
なる建物の屋根、1bは天井板である。2は太陽光採光
装置で、これは採光部に配置した採光プリズム3、駆動
装置4、制御装置5、導線6、本体配光板7a及び室内
配光板7bにより構成される。なお、図示しないが採光
プリズム3の下面部には複数個の三角状の微小プリズム
部が形成されているものとする。また、制御装置5は、
採光プリズム3を太陽の位置に応じた適正な回転角(プ
リズム角)となるように制御する信号を駆動装置4に与
えるもので、マイクロコンピュータ等の演算記憶手段で
構成される。なお、本体配光板7aとしてはシボ状の透
明平板等が、また、室内配光板7bとしては乳半の平板
等が用いられる。また、8は屋根1aと天井板1bの間
に設けられた光ダクト等の隔壁である。なお、9は採光
プリズム3等を覆うように設けられるドーム状のカバー
である。同図4中の矢印は太陽光の入射方向及び出射方
向を示し、簡単のため採光部に設けられる採光プリズム
は1枚の場合を示す。上記構成において、制御装置5に
より毎時の月、日、時刻のデータと共に各時刻における
太陽の位置(高度、方位)に対応して採光プリズム3が
適正な回転角となるような制御指令を駆動装置4に与
え、採光プリズム3を回転させて太陽光を平行光として
室内へ適切に採光した上、各配光板7a、7bを介して
室内側に太陽光を採光・拡散するようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の太陽
光採光装置では、本体配光板7a、室内配光板7bが上
記のように用いられ、太陽光を室内へ採光するに当って
拡散するようにしていたが、次のような問題点があっ
た。 (1)各配光板は平板状のものを使用していたため、室
内へ照射させる拡散光には限界があり、天井や壁面まで
太陽光を広く拡散させることができなかった。 (2)平板状の配光板からの光の拡散が小さいため、光
源が小さく見え、室内に暗い印象を与えていた。 本発明は従来のものの上記課題(問題点)を解決するよ
うにした太陽光採光装置を提供することを目的とする。
光採光装置では、本体配光板7a、室内配光板7bが上
記のように用いられ、太陽光を室内へ採光するに当って
拡散するようにしていたが、次のような問題点があっ
た。 (1)各配光板は平板状のものを使用していたため、室
内へ照射させる拡散光には限界があり、天井や壁面まで
太陽光を広く拡散させることができなかった。 (2)平板状の配光板からの光の拡散が小さいため、光
源が小さく見え、室内に暗い印象を与えていた。 本発明は従来のものの上記課題(問題点)を解決するよ
うにした太陽光採光装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の太陽光採光装置
は、上記課題を解決するために、採光部に配置される採
光プリズム、この採光プリズムの駆動装置及び前記採光
プリズムを太陽の位置に応じた適正な回転角となるよう
に上記駆動装置を制御する制御装置を備えた太陽光採光
装置において、上記太陽光採光装置の出射側に出射光を
反射可能な角度となる傾斜面を備えた立体型の室内配光
板を配置するように構成した。この場合、上記立体型の
室内配光板は、シボ状の透明材料より成る配光板を用
い、中央に設けられる平面部の両側に下方に三角状に突
出するような傾斜部を備えた断面形状に形成するのが望
ましい。或いは、上記立体型の室内配光板としては、シ
ボ状の透明材料に代えて乳半の配光板を用いるようにし
ても良い。さらに、上記立体型の室内配光板において、
断面形状が三角状に形成された配光板の傾斜部の上記平
面部側の内面にハーフミラーを設けるようにするのが望
ましい。本発明の太陽光採光装置は、室内配光板として
出射光を反射可能な角度となる傾斜面を備えた立体型の
室内配光板を配置するようにしたので、採光した太陽光
を室内に広く拡散することができる。この場合、上記立
体型の室内配光板において、断面形状が三角状に形成さ
れた配光板の傾斜部の平面部側の内面にハーフミラーを
設けるようにすれば、この室内配光板から室内の天井、
壁面方向に至る広範囲に亙って、採光された太陽光を平
均的に拡散させることができ、室内全体をより明るくす
ることができる。
は、上記課題を解決するために、採光部に配置される採
光プリズム、この採光プリズムの駆動装置及び前記採光
プリズムを太陽の位置に応じた適正な回転角となるよう
に上記駆動装置を制御する制御装置を備えた太陽光採光
装置において、上記太陽光採光装置の出射側に出射光を
反射可能な角度となる傾斜面を備えた立体型の室内配光
板を配置するように構成した。この場合、上記立体型の
室内配光板は、シボ状の透明材料より成る配光板を用
い、中央に設けられる平面部の両側に下方に三角状に突
出するような傾斜部を備えた断面形状に形成するのが望
ましい。或いは、上記立体型の室内配光板としては、シ
ボ状の透明材料に代えて乳半の配光板を用いるようにし
ても良い。さらに、上記立体型の室内配光板において、
断面形状が三角状に形成された配光板の傾斜部の上記平
面部側の内面にハーフミラーを設けるようにするのが望
ましい。本発明の太陽光採光装置は、室内配光板として
出射光を反射可能な角度となる傾斜面を備えた立体型の
室内配光板を配置するようにしたので、採光した太陽光
を室内に広く拡散することができる。この場合、上記立
体型の室内配光板において、断面形状が三角状に形成さ
れた配光板の傾斜部の平面部側の内面にハーフミラーを
設けるようにすれば、この室内配光板から室内の天井、
壁面方向に至る広範囲に亙って、採光された太陽光を平
均的に拡散させることができ、室内全体をより明るくす
ることができる。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、図1乃至図3に示す第1及
び第2の実施の形態により、本発明を具体的に説明す
る。 第1の実施の形態:図1は本発明の第1の実施の形態を
示す太陽光採光装置の縦断正面図である。同図におい
て、従来の太陽光採光装置と同等の構成については、図
4と同一の符号を付し、その説明を省略する。10は従
来の室内配光板7bが設けられていた対応位置に設けら
れた立体型の室内配光板で、シボ状の透明材料より成
る。この室内配光板10は、中央に設けられる平面部1
0aの両側に下方に三角状に突出するような傾斜部10
b、10cを備えた断面形状に形成されている。上記の
採光プリズム3、駆動装置4、制御装置5、導線6、本
体配光板7a、隔壁8及び立体型の室内配光板10によ
り本発明の太陽光採光装置2Aが構成される。ここで、
本発明の立体型の室内配光板10における太陽光の入射
と反射及び室内への拡散状態を図2を用いて説明する。
図2(A)は、本発明の実施の形態において、本体配光
板7aとしてシボ状の透明平板が用いられる場合に適合
する立体型の配光板10の部分を取り出して描いた拡大
縦断断面図であり、太陽光の入射、反射、拡散方向を矢
印により示す。同図において、θは配光板10の断面形
状が三角状となる傾斜部10b、10cの中心に入射光
線A2、A3がきたときの入射光線とのなす角で、同図に
示すようにθ=45゜の角度に形成するのが、後述の反
射の作用のためには望ましい。このため、同図に示すよ
うに、本体配光板7aから室内配光板10へ所定の角度
で入射される入射光線A2、A3が室内配光板10で効率
的に反射されるようにするためθ=45゜またはその近
傍の角度となるように室内配光板10の平面部10aと
傾斜部10b、10cの角度と配置を選択し、これらの
平面部10aと傾斜部10b、10cとの連結を行うも
のとする。次に、図1及び図2により第1の実施の形態
の動作を説明する。上記構成において、制御装置5によ
り毎時の月、日、時刻のデータと共に各時刻における太
陽の位置(高度、方位)に対応して採光プリズム3が適
正な回転角となるような制御指令を駆動装置4に与え、
採光プリズム3を回転させて太陽光を平行光として採光
した上、各配光板7a、10を介して室内側に太陽光を
採光し拡散する。この場合、本発明の実施の形態では、
立体型の配光板10の存在により、次のように室内に採
光され拡散される。先ず、配光板10の平面部10aの
部分では、入射光線A1の大部分が室内側にs1〜s3で
示すように透過・拡散され、ごく一部のものがs4〜s6
で示すように上方に反射され、室内側には透過されない
ロスの光となる。次に、配光板10の傾斜部10b、1
0cでは、例えば45°の傾斜面により入射光線A2、
A3の可成り多くのものが夫々s7〜s9及びs14〜s16
に示すように室内側に透過・拡散されると共に、残りの
殆どの光が反射した後、s10〜s12及びs17〜s19で示
すように室内側に透過・拡散され、残りのごく僅かの光
はs13及びs20で示すように夫々上方に反射されて室内
側には透過されないロスの光となる。このように、s4
〜s6、s13及びs20に示すように一部の光は内部反射
して室内側に透過されないものもあるが、これらの光は
極く僅かな量であるため実用上は差し支えない。従っ
て、本実施の形態のものでは、太陽光採光装置2Aで採
光された光は、最終的に、図2に示すように室内配光板
10を経て室内側の略180°に亙る天井や壁面上部近
傍の広範囲に拡散することができる。この結果、光源と
なる配光板10が従来のものよりも大きく見え、室内全
体が明るい印象を与えることができる。
び第2の実施の形態により、本発明を具体的に説明す
る。 第1の実施の形態:図1は本発明の第1の実施の形態を
示す太陽光採光装置の縦断正面図である。同図におい
て、従来の太陽光採光装置と同等の構成については、図
4と同一の符号を付し、その説明を省略する。10は従
来の室内配光板7bが設けられていた対応位置に設けら
れた立体型の室内配光板で、シボ状の透明材料より成
る。この室内配光板10は、中央に設けられる平面部1
0aの両側に下方に三角状に突出するような傾斜部10
b、10cを備えた断面形状に形成されている。上記の
採光プリズム3、駆動装置4、制御装置5、導線6、本
体配光板7a、隔壁8及び立体型の室内配光板10によ
り本発明の太陽光採光装置2Aが構成される。ここで、
本発明の立体型の室内配光板10における太陽光の入射
と反射及び室内への拡散状態を図2を用いて説明する。
図2(A)は、本発明の実施の形態において、本体配光
板7aとしてシボ状の透明平板が用いられる場合に適合
する立体型の配光板10の部分を取り出して描いた拡大
縦断断面図であり、太陽光の入射、反射、拡散方向を矢
印により示す。同図において、θは配光板10の断面形
状が三角状となる傾斜部10b、10cの中心に入射光
線A2、A3がきたときの入射光線とのなす角で、同図に
示すようにθ=45゜の角度に形成するのが、後述の反
射の作用のためには望ましい。このため、同図に示すよ
うに、本体配光板7aから室内配光板10へ所定の角度
で入射される入射光線A2、A3が室内配光板10で効率
的に反射されるようにするためθ=45゜またはその近
傍の角度となるように室内配光板10の平面部10aと
傾斜部10b、10cの角度と配置を選択し、これらの
平面部10aと傾斜部10b、10cとの連結を行うも
のとする。次に、図1及び図2により第1の実施の形態
の動作を説明する。上記構成において、制御装置5によ
り毎時の月、日、時刻のデータと共に各時刻における太
陽の位置(高度、方位)に対応して採光プリズム3が適
正な回転角となるような制御指令を駆動装置4に与え、
採光プリズム3を回転させて太陽光を平行光として採光
した上、各配光板7a、10を介して室内側に太陽光を
採光し拡散する。この場合、本発明の実施の形態では、
立体型の配光板10の存在により、次のように室内に採
光され拡散される。先ず、配光板10の平面部10aの
部分では、入射光線A1の大部分が室内側にs1〜s3で
示すように透過・拡散され、ごく一部のものがs4〜s6
で示すように上方に反射され、室内側には透過されない
ロスの光となる。次に、配光板10の傾斜部10b、1
0cでは、例えば45°の傾斜面により入射光線A2、
A3の可成り多くのものが夫々s7〜s9及びs14〜s16
に示すように室内側に透過・拡散されると共に、残りの
殆どの光が反射した後、s10〜s12及びs17〜s19で示
すように室内側に透過・拡散され、残りのごく僅かの光
はs13及びs20で示すように夫々上方に反射されて室内
側には透過されないロスの光となる。このように、s4
〜s6、s13及びs20に示すように一部の光は内部反射
して室内側に透過されないものもあるが、これらの光は
極く僅かな量であるため実用上は差し支えない。従っ
て、本実施の形態のものでは、太陽光採光装置2Aで採
光された光は、最終的に、図2に示すように室内配光板
10を経て室内側の略180°に亙る天井や壁面上部近
傍の広範囲に拡散することができる。この結果、光源と
なる配光板10が従来のものよりも大きく見え、室内全
体が明るい印象を与えることができる。
【0006】ところで、図2(A)の室内配光板10は
太陽光採光装置2Aの本体配光板7aがシボ状の透明平
板であり、その透過光線が拡散光線となるため、同図に
示すように室内配光板10の傾斜部10b、10cを平
面部10aに対して傾けるように同図に示すような配置
がなされていた。しかし、本体配光板7aとして透明平
板が用いられると、その透過光線従って室内配光板に対
する入射光線が全て垂直な光線となるから、この点を考
慮して室内配光板の構成を設定する必要がある。図2
(B)に示した立体型の室内配光板11は、太陽光採光
装置2Aの本体配光板7aとして透明平板が用いられた
ときに適合する室内配光板の構成を示すもので、この場
合も室内配光板11は平面部11aと左、右の傾斜部1
1b、11cを備えて構成される。なお、配光板11に
入射後の入射光線の透過、反射の状況は図2(A)の場
合に準じて行われる。
太陽光採光装置2Aの本体配光板7aがシボ状の透明平
板であり、その透過光線が拡散光線となるため、同図に
示すように室内配光板10の傾斜部10b、10cを平
面部10aに対して傾けるように同図に示すような配置
がなされていた。しかし、本体配光板7aとして透明平
板が用いられると、その透過光線従って室内配光板に対
する入射光線が全て垂直な光線となるから、この点を考
慮して室内配光板の構成を設定する必要がある。図2
(B)に示した立体型の室内配光板11は、太陽光採光
装置2Aの本体配光板7aとして透明平板が用いられた
ときに適合する室内配光板の構成を示すもので、この場
合も室内配光板11は平面部11aと左、右の傾斜部1
1b、11cを備えて構成される。なお、配光板11に
入射後の入射光線の透過、反射の状況は図2(A)の場
合に準じて行われる。
【0007】第2の実施の形態:本発明の第2の実施の
形態で用いる太陽光採光装置の基本構成は、本発明の第
1の実施の形態の構成と同一なので、図1に対応する構
成図は省略する。図3は、本発明の実施の形態に用いら
れる立体型の室内配光板12の拡大縦断正面図であり、
同図中、第1の実施の形態と同等部分は図2(A)と同
一の符号を付して示す。同図において、12は本実施の
形態で用いる立体型の室内配光板であり、シボ状の透明
材料より成り、第1の実施の形態と同様、平面部10a
及び傾斜部10b、10cを備えている。本実施の形態
では、傾斜部10b、10cの平面部側内面にハーフミ
ラー13a、13bを設けるようにした点に、その構成
上の特徴がある。上記構成において、制御装置5により
毎時の月、日、時刻のデータと共に各時刻における太陽
の位置(高度、方位)に対応して採光プリズム3が適正
な回転角となるような制御指令を駆動装置4に与え、採
光プリズム3を回転させて太陽光を平行光として採光し
た上、各配光板7a、12を介して室内側に太陽光を採
光し拡散する。ところで、本実施の形態では、傾斜部1
0b、10cの平面部側内面にハーフミラー13a、1
3bを夫々設けているので、ハーフミラー13a、13
bでは室内に透過して拡散する光と、傾斜部10b、1
0cの対向面へ反射する光との割合が室内側に直接、透
過・拡散される光よりも一旦反射した後、室内側に透過
・拡散される光の方が少し大きな割合となるため、反射
された光はハーフミラー13a、13bと対向する傾斜
部10b、10cを透過して室内へと広範囲に亙って拡
散される。このように、本発明の実施の形態では、図3
に示すように採光された太陽光を配光板12によって、
矢印u1〜u19に示すように180゜以上の広範囲に亙
って拡散させていることがわかる。なお、この場合もu
4〜u6、u13、u20に示すように、一部の光は内部反射
して室内側に透過されないでロスとなるものもあるが、
この量は極く僅かなため実用上は差し支えない。第1の
実施の形態の配光板10と第2の実施の形態の配光板1
2の動作を比較すると、配光板12の場合は、ハーフミ
ラー13a、13bが各傾斜部10b、10cの各平面
部側内面に設けられているので、その部分で透過される
光よりも反射された後、透過される光を増大させるよう
にしたため、第2の実施の形態の方が第1の実施の形態
よりも、配光板12から室内へ拡散される光は、図3に
示すように天井や壁面上部も含め室内に平均的に拡散す
ることができる。従って、光源となる配光板12もより
大きく見え、室内全体がより明るい印象を与えることが
できる。なお、ハーフミラー13a、13bもその種類
により透過と反射の割合を自由に選択できるので、室内
の照明の要望により適したものを選択すれば良い。本実
施の形態でも本体配光板7aとして透明板が用いられた
場合には、室内配光板も図2(B)の構成の室内配光板
11の構成とし、この傾斜部11b、11cの平面部側
内面にハーフミラーを夫々設けるようにすれば良い。ま
た、本発明の第1及び第2の実施の形態では、立体型の
室内配光板の材質として透明材料から成るシボ状のもの
を用いたが、乳半状の材質のものを用いても良い。この
ように、乳半状の材質のものを用いた場合には、室内へ
拡散される光は柔らかなものとなる。
形態で用いる太陽光採光装置の基本構成は、本発明の第
1の実施の形態の構成と同一なので、図1に対応する構
成図は省略する。図3は、本発明の実施の形態に用いら
れる立体型の室内配光板12の拡大縦断正面図であり、
同図中、第1の実施の形態と同等部分は図2(A)と同
一の符号を付して示す。同図において、12は本実施の
形態で用いる立体型の室内配光板であり、シボ状の透明
材料より成り、第1の実施の形態と同様、平面部10a
及び傾斜部10b、10cを備えている。本実施の形態
では、傾斜部10b、10cの平面部側内面にハーフミ
ラー13a、13bを設けるようにした点に、その構成
上の特徴がある。上記構成において、制御装置5により
毎時の月、日、時刻のデータと共に各時刻における太陽
の位置(高度、方位)に対応して採光プリズム3が適正
な回転角となるような制御指令を駆動装置4に与え、採
光プリズム3を回転させて太陽光を平行光として採光し
た上、各配光板7a、12を介して室内側に太陽光を採
光し拡散する。ところで、本実施の形態では、傾斜部1
0b、10cの平面部側内面にハーフミラー13a、1
3bを夫々設けているので、ハーフミラー13a、13
bでは室内に透過して拡散する光と、傾斜部10b、1
0cの対向面へ反射する光との割合が室内側に直接、透
過・拡散される光よりも一旦反射した後、室内側に透過
・拡散される光の方が少し大きな割合となるため、反射
された光はハーフミラー13a、13bと対向する傾斜
部10b、10cを透過して室内へと広範囲に亙って拡
散される。このように、本発明の実施の形態では、図3
に示すように採光された太陽光を配光板12によって、
矢印u1〜u19に示すように180゜以上の広範囲に亙
って拡散させていることがわかる。なお、この場合もu
4〜u6、u13、u20に示すように、一部の光は内部反射
して室内側に透過されないでロスとなるものもあるが、
この量は極く僅かなため実用上は差し支えない。第1の
実施の形態の配光板10と第2の実施の形態の配光板1
2の動作を比較すると、配光板12の場合は、ハーフミ
ラー13a、13bが各傾斜部10b、10cの各平面
部側内面に設けられているので、その部分で透過される
光よりも反射された後、透過される光を増大させるよう
にしたため、第2の実施の形態の方が第1の実施の形態
よりも、配光板12から室内へ拡散される光は、図3に
示すように天井や壁面上部も含め室内に平均的に拡散す
ることができる。従って、光源となる配光板12もより
大きく見え、室内全体がより明るい印象を与えることが
できる。なお、ハーフミラー13a、13bもその種類
により透過と反射の割合を自由に選択できるので、室内
の照明の要望により適したものを選択すれば良い。本実
施の形態でも本体配光板7aとして透明板が用いられた
場合には、室内配光板も図2(B)の構成の室内配光板
11の構成とし、この傾斜部11b、11cの平面部側
内面にハーフミラーを夫々設けるようにすれば良い。ま
た、本発明の第1及び第2の実施の形態では、立体型の
室内配光板の材質として透明材料から成るシボ状のもの
を用いたが、乳半状の材質のものを用いても良い。この
ように、乳半状の材質のものを用いた場合には、室内へ
拡散される光は柔らかなものとなる。
【0008】
【発明の効果】本発明の太陽光採光装置は、上記のよう
に構成されるので、次のような優れた効果を有する。 (1)室内配光板として、太陽光採光装置の出射側に出
射光を反射可能となる傾斜部を備えた立体型の配光板と
することにより、室内の天井や壁面上部にまで採光され
た太陽光を広範囲に拡散することができる。 (2)このような配光板としては、中央に設けられる平
面部の両側に下方に三角状に突出するように傾斜部を備
えた断面に形成されるが、さらに、この傾斜部の平面部
側内面にハーフミラーを設けるようにすれば、室内の天
井や壁面上部まで略平均的な強さで採光した太陽光を拡
散することができる。したがって、光源となる配光板自
体を大きく見せることができ、室内全体に明るい印象を
与えることができる。 (3)配光板の材質は、シボ状の透明材料や乳半の材料
を照明の用途に応じて選択することにより、適した照明
効果が得られる。
に構成されるので、次のような優れた効果を有する。 (1)室内配光板として、太陽光採光装置の出射側に出
射光を反射可能となる傾斜部を備えた立体型の配光板と
することにより、室内の天井や壁面上部にまで採光され
た太陽光を広範囲に拡散することができる。 (2)このような配光板としては、中央に設けられる平
面部の両側に下方に三角状に突出するように傾斜部を備
えた断面に形成されるが、さらに、この傾斜部の平面部
側内面にハーフミラーを設けるようにすれば、室内の天
井や壁面上部まで略平均的な強さで採光した太陽光を拡
散することができる。したがって、光源となる配光板自
体を大きく見せることができ、室内全体に明るい印象を
与えることができる。 (3)配光板の材質は、シボ状の透明材料や乳半の材料
を照明の用途に応じて選択することにより、適した照明
効果が得られる。
【図1】本発明の第1の実施の形態の太陽光採光装置の
構成を示す縦断正面図である。
構成を示す縦断正面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態で用いる立体型の室
内配光板だけを取り出して描いた拡大縦断正面図で、同
図(A)は本体配光板がシボ状の透明平板の場合に、ま
た、同図(B)は配光板が透明平板の場合に適した立体
型の室内配光板の構成を示すものである。
内配光板だけを取り出して描いた拡大縦断正面図で、同
図(A)は本体配光板がシボ状の透明平板の場合に、ま
た、同図(B)は配光板が透明平板の場合に適した立体
型の室内配光板の構成を示すものである。
【図3】本発明の第2の実施の形態で用いる立体型の配
光板の拡大縦断正面図である。
光板の拡大縦断正面図である。
【図4】従来の太陽光採光装置の構成を示す縦断正面図
である。
である。
2A:太陽光採光装置 10、11、12:立体型の室内配光板 13a、13b:ハーフミラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高澤 正志 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 若林 勝二 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 小平 隆志 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 小林 清人 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】 採光部に配置される採光プリズム、この
採光プリズムの駆動装置及び前記採光プリズムを太陽の
位置に応じた適正な回転角となるように上記駆動装置を
制御する制御装置を備えた太陽光採光装置において、 上記太陽光採光装置の出射側に出射光を反射可能な角度
となる傾斜部を備えた立体型の室内配光板を配置するよ
うにしたことを特徴とする太陽光採光装置。 - 【請求項2】 上記立体型の室内配光板は、シボ状の透
明材料より成る配光板を用い、中央に設けられる平面部
の両側に下方に三角状に突出するような傾斜部を備えた
断面形状に形成するようにした請求項1記載の太陽光採
光装置。 - 【請求項3】 上記立体型の配光板としては、シボ状の
透明材料に代えて乳半の配光板を用いるようにした請求
項2記載の太陽光採光装置。 - 【請求項4】 上記立体型の室内配光板において、断面
形状が三角状に形成された配光板の傾斜部の上記平面部
側の内面にハーフミラーを設けるようにした請求項2ま
たは3記載の太陽光採光装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25580895A JPH0980351A (ja) | 1995-09-08 | 1995-09-08 | 太陽光採光装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25580895A JPH0980351A (ja) | 1995-09-08 | 1995-09-08 | 太陽光採光装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0980351A true JPH0980351A (ja) | 1997-03-28 |
Family
ID=17283921
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25580895A Pending JPH0980351A (ja) | 1995-09-08 | 1995-09-08 | 太陽光採光装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0980351A (ja) |
-
1995
- 1995-09-08 JP JP25580895A patent/JPH0980351A/ja active Pending
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