JPH0979931A - 分布型圧力センサの感度校正方法 - Google Patents

分布型圧力センサの感度校正方法

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JPH0979931A
JPH0979931A JP23547795A JP23547795A JPH0979931A JP H0979931 A JPH0979931 A JP H0979931A JP 23547795 A JP23547795 A JP 23547795A JP 23547795 A JP23547795 A JP 23547795A JP H0979931 A JPH0979931 A JP H0979931A
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JP
Japan
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pressure
sensitivity
pressure sensor
distributed
pressurizing
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Application number
JP23547795A
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English (en)
Inventor
Katsuhiro Yamaguchi
克裕 山口
Yasuro Yamanaka
保朗 山中
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】感圧部がマトリクス状に配列された分布型圧力
センサの全感圧部の感度を短時間で校正する。 【解決手段】ベルト状の導電性ゴムを縦横に対向してマ
トリクス上に配列し、これら導電性ゴムにより形成され
る交点部が、加圧力に応じて接触抵抗値が変化する感圧
部となる分布型圧力センサの感度を校正する際、全ての
感圧部を一度に加圧可能な加圧用ピン42が前記感圧部
と同一配列形状で配列された加圧用治具45を用意し、
この加圧用治具45により、前記感圧部の全てを所定の
加圧力で加圧し、感圧部の全てを電気的に走査して所定
の加圧力に対する接触抵抗値を測定し、この接触抵抗値
に基づく測定感度と基準加圧力に係る感度とを比較し、
その比較結果に応じて校正値データを作成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、抵抗溶
接ロボット等、ワークを所定圧力で把持する工業用ロボ
ットのハンド部に装着され、このハンド部のワーク加圧
力を予め測定する際等に使用される分布型圧力センサの
感度校正方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図1に、この種の分布型圧力センサ11
の一般的な斜視構成例を示す。この分布型圧力センサ1
1は、一方向(例えば、横方向とする。)にn行配置さ
れたベルト状の導電性ゴム12と、この導電性ゴム12
に対向して直交する方向(したがって、縦方向とす
る。)にm列配置されたベルト状の導電性ゴム13が2
層状に配列された構成とされている(mは、nと同一の
値でもよい。)。
【0003】図2は、図1に示す分布型圧力センサ11
の一部を拡大した平面視構成図であり、網点を施した交
点部分が感圧部14を示している。感圧部14が配列さ
れた面に対し垂直方向に加えられた圧力に対応して、感
圧部14の接触抵抗値が変化する。これを利用して加圧
力を検出することができる。
【0004】したがって、例えば、この分布型圧力セン
サ11を、抵抗溶接ロボットのワークを把持するガンの
先端面に取り付けることで、ガンの先端面の圧力分布を
測定することができる。
【0005】このような分布型圧力センサ11は、それ
ぞれの感圧部14の感度R/F(Rは接触抵抗値であっ
て単位は[Ω]、Fは加圧力であって単位は[g/cm
2 ]である。)が異なり、したがって、高精度の圧力セ
ンサとしては用いられず、もっぱら、低精度、中精度の
圧力センサとしてのみ採用されていた。
【0006】しかも、実際には、加圧力Fが異なるとそ
の加圧力Fにおける微分感度ΔR/ΔF(ΔRは接触抵
抗値の変化分であって単位は[Ω]、ΔFは加圧力の変
化分であって単位は[g/cm2 ]である。)も異な
る、言い換えれば、感度が加圧力の変化に対して直線的
な変化ではなく、緩やかな曲線的、例えば、2次曲線的
に変化する特性を有している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで、このような分
布型圧力センサ11を高精度の圧力センサとして使用す
る場合には、分布型圧力センサ11の全ての感圧部14
について測定値を校正する必要がある。
【0008】このため、本発明者等は、従来、感圧部1
4の各1点(1箇所)毎に、加圧用ピンにより、例え
ば、順次大きくなる3つの感度校正加圧力を加え、この
3つの感度校正加圧力に対する感度を測定し、これらの
測定感度が、感度校正加圧力に対応した値になる校正値
を算出し、これを校正値データ、例えば、感度校正率
(感度補正率)として保持するようにしていた。なお、
3つの測定値間の感度校正率は、直線補間により算出す
ることができる。直線補間により算出した感度校正率を
用いることにより、微分感度が一定でない分布型圧力セ
ンサ11を構成する各感圧部14について、±1%の精
度で感度の校正を行うことができる。
【0009】しかしながら、この従来技術に係る分布型
圧力センサの感度校正方法は、感圧部14の全てを各1
点毎に、しかも、3つの異なる感度校正加圧力を加えて
測定値を得、この測定値から校正値データを得る方法で
あるために、作業が繁雑で手間がかかり、結果的に、1
箇の分布型圧力センサについて、全ての感圧部14の校
正値データを得るまでに相当の時間がかかるという問題
があった。この場合、測定回数は、感圧部14が100
箇所あるとすると、100箇所×3=300回にもな
る。
【0010】この発明はこのような課題を考慮してなさ
れたものであり、分布型圧力センサの感度の校正を容易
かつ速やかに(短時間に)行うことを可能とする分布型
圧力センサの感度校正方法を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、相互に交差
するように対向して配列された線状またはベルト状の導
電性部材の各交点間に、加圧力に応じて抵抗値が変化す
る感圧部が配置された構成を有する分布型圧力センサの
感度校正方法において、前記感圧部の配列形状に対応し
て、加圧用ピンが同一配列形状で配列された加圧用治具
により、前記感圧部の全てを一時に所定感度校正用の所
定圧力で加圧し、この所定圧力で加圧した状態におい
て、前記各感圧部の抵抗値を、順次、選択的に測定する
ことで、前記所定感度に対する前記全ての感圧部の感度
校正値データを作成することを特徴とする。
【0012】この発明では、分布型圧力センサを構成す
るマトリクス状に配列された感圧部の全てを、前記配列
形状に対応して加圧用ピンが同一配列形状で配列された
加圧用治具により一時に所定感度校正用の所定圧力で加
圧し、全ての前記感圧部の感度を測定し、各感圧部の感
度の校正値データを作成するようにしている。
【0013】この場合、前記所定感度校正用の所定圧力
を、異なる複数の値の所定圧力とすることで、例えば、
直線補間により、感圧部の全感度範囲(使用範囲)での
感度の校正値を得ることができる。
【0014】特に、前記複数の値を、3つの値にした場
合には、感圧部の全感度範囲に対して、比較的正確な感
度の校正値データを得ることができる。
【0015】なお、分布型圧力センサとしては、線状ま
たはベルト状の導電性ゴムが相互に交差するように対向
して配列された構成のものを使用することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態に
ついて、図面を参照して説明する。なお、上記の図1お
よび図2は、この発明にも採用される分布型圧力センサ
11を示すものであるので、それら、図1および図2を
も参照して説明する。
【0017】図1は、上述したように、分布型圧力セン
サ11の斜視構成例を示す。分布型圧力センサ11は、
一方向(例えば、横方向とする。)にn行配置されたベ
ルト状の導電性ゴム12と、この導電性ゴム12に対向
して、例えば、直交する方向(したがって、縦方向とす
る。)にm列(mは、nと同一の値でもよく、この実施
の形態においては、m=n=10である。)配置された
ベルト状の導電性ゴム13とが2層状に配列された構成
とされている。
【0018】なお、上下に配置された導電性ゴム12と
導電性ゴム13における上述の横方向と縦方向とは、直
交する方向に限らず、形成される格子が菱形になる方向
も含まれるものとし、相互に交差する方向であればよ
い。また、導電性ゴム12、13の形状は、ベルト状に
限らず、線状(棒状も含む。)でもよい。さらに、分布
型圧力センサ11は、導電性ゴム12、13を使用した
ものに限らず、例えば、半導体ストレインゲージ等、素
子の歪で抵抗値が変化する素子を用い、この素子を前記
交点部分に配置し、この素子を上下の網状の導線パター
ンで連結する構成としたものを用いることもできる。
【0019】図2は、図1に示す分布型圧力センサ11
の一部を拡大した平面視構成例を示しており、網点を施
した交点部分が感圧部14となる部分である。そして、
このように構成される分布型圧力センサ11の感圧部1
4が配列された面に対し、垂直方向に加えられた圧力に
対応して感圧部14の接触抵抗値が変化する。これを利
用して加圧力を検出することができる。なお、この実施
の形態において、分布型圧力センサ11の各感圧部14
の感度R/F(Rは接触抵抗値であって単位は[Ω]、
Fは加圧力であって単位は[g/cm2 ]である。)の
定格値は、圧力範囲が40g/cm2 〜1040g/c
2 を検出できるものが採用されている。 図3は、こ
の発明方法が適用された分布型圧力センサ校正装置21
の全体構成を示している。
【0020】この分布型圧力センサ校正装置21は、加
圧装置制御インタフェース23およびサーボドライバ2
4を通じて加圧装置22の加圧力を制御するとともに、
センサ出力インタフェース25を通じて分布型圧力セン
サ11から測定データを取得し、所定校正値データの算
出のための演算等を行う感度校正制御手段としてのパー
ソナルコンピュータ(以下、パソコンという。)26を
有する。パソコン26は、周知のように、表示手段とし
てのディスプレイ27と、入力手段としてのキーボード
28と、これらに接続されるCPU、ROM、RAM等
を有する制御手段としての本体部29とから構成されて
いる。
【0021】図4は、図3中の加圧装置22の側面構成
を示し、図5は、その加圧装置22の正面構成を示して
いる。
【0022】図4および図5から分かるように、加圧装
置22は、図示しない水平面上に配置される定盤31を
有し、この定盤31上に2本のガイドポスト32の下端
側が固定されている。
【0023】ガイドポスト32の上端側は、定盤31に
平行に配されるモータ取付板33に固定されている。モ
ータ取付板33には、アブソリュートエンコーダ付のサ
ーボモータであるモータ34が取り付けられている。モ
ータ34の回転軸はガイドポスト32と平行に延びるボ
ールネジ35に連結されている。
【0024】ボールネジ35には、センサ校正用ハウジ
ング36が螺合されている。センサ校正用ハウジング3
6は、ガイドポスト32上を矢印方向(垂直方向、上下
方向)に摺動自在なスライド部材37から水平方向に延
びる支持部材38により支持される構成になっている。
【0025】したがって、加圧装置22を構成するセン
サ校正用ハウジング36は、モータ34の回転に応じて
ガイドポスト32に沿って矢印方向(垂直方向)に移動
する。
【0026】センサ校正用ハウジング36の下部側に
は、永久磁石等から構成される保持部40が固定され、
この保持部40に対して、磁性体で作られた加圧用治具
45が取り付けられている。そこで、保持部40に、直
方体状の空間部を設け、この空間部に、以下に説明する
加圧用治具45の基底部41がはまりこむように設計し
て置くことにより、加圧用治具45の位置決め固定を容
易に行うことができる。
【0027】図6に示すように、加圧用治具45は、基
底部41上に複数の、この場合、分布型圧力センサ11
の感圧部14の数に等しい数の加圧用ピン42が植設固
定された構成になっている。詳しく説明すると、加圧用
治具45は、分布型圧力センサ11を構成する感圧部1
4のマトリクス状の配列形状に対して、加圧用ピン42
が同一配列形状で同数配置された構成になっている。
【0028】ここで、基底部41と加圧用ピン42と
は、構造上の強度を高くするために、一体的に構成する
ことが好ましい。また、加圧用ピン42の形状は、図7
Aに示すような円柱状の加圧用ピン42A、図7Bに示
すような四角柱状の加圧用ピン42Bのような形状とし
てもよく、構造上の強度を高くするために、基底部41
側を太くした図7Cに示す円錐台状の加圧用ピン42
C、図7Dに示す四角錐台状の加圧用ピン42Dのよう
な形状としてもよい。
【0029】加圧用ピン42の感圧部14を押す部分の
形状は、図8のハッチングを施した枠で示すように、感
圧部14の形状に対応した形状44とされ、感圧部14
の全てを覆う面積が確保できる面積とされる。感圧部1
4の感度を正しく測定するためである。
【0030】この実施の形態において、感圧部14の形
状は、0.5×0.5mm2 の正方形の形状とされ、加
圧用ピン42の形状は、この正方形の形状と同一の断面
形状が0.5×0.5mm2 の四角柱状の形状のものを
採用している。
【0031】そして、図4に示すように、加圧用治具4
5の加圧用ピン42側の軸方向下方の位置に配されてい
る定盤31上に、その加圧用ピン42に対して分布型圧
力センサ11を構成する感圧部14のそれぞれが正確に
対向するように、分布型圧力センサ11が位置決め配置
され固定される。
【0032】この分布型圧力センサ11には、センサコ
ネクタ49が接続されている。センサコネクタ51は、
上述のセンサ出力インタフェース25(図3参照)に接
続されている。
【0033】図9は、図3に示した分布型圧力センサ校
正装置21のうち、パソコン26とセンサ出力インタフ
ェース25と、供試体(被測定体、被測定素子)として
の分布型圧力センサ11の電気的接続構成を示し、特
に、分布型圧力センサ11とセンサ出力インタフェース
25の詳細な電気的構成を示している。
【0034】図9において、パソコン26からの指令に
応じて、制御ロジック51が作動し、カウンタ52へ感
圧部14選択用の計数用パルス信号を供給する。カウン
タ52の出力信号S1、S2(それぞれ4ビットの信
号)が、それぞれ、行方向マルチプレクサ53のスイッ
チ切換制御端子と列方向マルチプレクサ54のスイッチ
切換制御端子に供給される。
【0035】この実施の形態において、カウンタ52
は、8ビット出力のカウンタが用いられており、その上
位4ビットの出力信号S1が行方向マルチプレクサ5
3、下位4ビットの出力信号S2が列方向マルチプレク
サ54に供給されることで、所望のマトリクス要素に対
応する感圧部14を選択することができる。
【0036】例えば、図9において、行方向マルチプレ
クサ53と列方向マルチプレクサ54を構成するスイッ
チが図示のように接続されて選択された感圧部14aに
対して、行方向マルチプレクサ53から電源電圧+Eが
印加され、この電源電圧+Eが、感圧部14aの接触抵
抗(接触抵抗値ともいう。)Raの一端側に印加され、
接触抵抗Raの他端側が、列方向マルチプレクサ54を
通じて、高精度の負荷抵抗(負荷抵抗値ともいう。)R
bの一端側に接続される。負荷抵抗Rbの他端側は接地
されている。
【0037】そして、負荷抵抗Rbの電圧発生側(ホッ
ト側)に発生する電圧信号S3がアナログデジタル変換
器(以下、AD変換器という。)55によりデジタル信
号である電圧信号S4に変換され、制御ロジック51を
通じてパソコン26に取り込まれる。
【0038】パソコン26には、予め、分布型圧力セン
サ校正装置21自体の校正時に算出した電圧信号S4の
電圧値に対する加圧力の算出式を格納しておく。この場
合、各加圧用ピン42に対応して算出式を格納しておく
ことで、超高精度の校正が可能となる。この実施の形態
においては、各加圧用ピン42の算出式が、校正しよう
とする精度範囲内で係数が同一の式になるように、測定
系、すなわち、分布型圧力センサ校正装置21を構築し
ている。この実施の形態において、校正しようとする精
度範囲は±1%以内を実現することができる。
【0039】次に、上述の実施の形態の動作について、
図10に示す校正値データの作成フローチャートを参照
して説明する。なお、制御主体は、パソコン26であ
る。
【0040】まず、パソコン26上のキーボード28の
操作による校正値データの作成用のスタートコマンドの
入力を待つ(ステップS1)。
【0041】入力を確認したとき(ステップS1「YE
S」)、感度校正用加圧力F1=400g/cm2 で分
布型圧力センサ11を校正する全ての感圧部14を一時
に加圧する(ステップS2)。
【0042】この場合、図3において、パソコン26か
らの校正用加圧力F1に係る指令が加圧装置制御インタ
フェース23に供給され、この指令に応じた信号がサー
ボドライバ24に出力される。サーボドライバ24の出
力信号により、モータ34が所定回数回転する。モータ
34の回転により、ボールネジ35が回転し、センサ校
正用ハウジング36がガイドポスト32に沿って、所定
位置まで下降する。これにより、センサ校正用ハウジン
グ36の先端部に取り付けられている加圧用治具45の
各加圧用ピン42が、分布型圧力センサ11を構成する
対応する全ての感圧部14を一時に加圧力F1により加
圧する。
【0043】この状態において、図9を参照して説明し
たように、全ての感圧部14の接触抵抗値Raに係る電
圧信号S3が、順次、取り込まれ、デジタルの電圧信号
S4が、パソコン26において予め格納されている算出
式に基づき校正加圧力F1=400g/cm2 に対する
各感圧部14に対応する測定データとしての測定加圧力
F1mに変換されて記憶される(ステップS3)。
【0044】以下、同様にして、加圧力F2=700g
/cm2 を印加して(ステップS4)、測定加圧力F2
mを記憶する(ステップS5)。さらに、加圧力F3=
1000g/cm2 を印加して(ステップS6)、測定
加圧力F3mを記憶する(ステップS7)。次に、分布
型圧力センサ11のヒステリシスを考慮して、加圧力を
加圧力F2=700g/cm2 にもどして(ステップS
8)、測定加圧力F2m′を記憶する(ステップS
9)。同様に、加圧力を加圧力F1=400g/cm2
にもどして(ステップS10)、測定加圧力F1m′を
記憶する(ステップS11)。
【0045】そして、感度校正値データを算出する(ス
テップS12)。この感度校正値データの算出過程で
は、まず、ステップS3とステップS11で求めた各感
圧部14毎の測定加圧力F1mと測定加圧力F1m′と
を各感圧部14毎に相加平均し、これを加圧力F1=4
00g/cm2 における各感圧部14毎の平均測定加圧
力F1maとする。このようにして求めた加圧力F1=
400g/cm2 に対する平均測定加圧力F1maを図
11に視覚的に棒グラフで示す。
【0046】同様に、ステップS5とステップS9で求
めた各感圧部14の測定加圧力F2mと測定加圧力F2
m′とを相加平均し、これを加圧力F2=700g/c
2における平均測定加圧力F2maとする。このよう
にして求めた加圧力F2=700g/cm2 に対する平
均測定加圧力F2maを図12に視覚的に棒グラフで示
す。さらに、ステップS7で求めた各感圧部14の加圧
力F3=1000g/cm2 に対する測定加圧力F3m
aを図13に視覚的に棒グラフで示す。
【0047】そこで、各加圧力に対する各感圧部14の
感度校正値データは、ある感圧部14について、基準加
圧力(例えば、400g/cm2 )からその平均測定加
圧力F1ma、F2maまたは測定加圧力F3maを減
算した値の符号を変えた値とすればよい。また、各感圧
部14の測定加圧力以外の所望の加圧力に対する校正値
データは、各感圧部14について、3点で測定した平均
測定加圧力F1ma、F2maと測定加圧力F3maの
基準加圧力との差を比例配分的な直線補間により算出し
て作成することができる。
【0048】このようにして、分布型圧力センサ11の
感度を校正する各感圧部14の感度校正値データを得る
ことができる(ステップS12終了)。
【0049】図14、図15、図16は、それぞれ、測
定加圧力F1=400、700、1000g/cm2
分布型圧力センサ11に印加したときの、感度校正値デ
ータにより、各感圧部14の測定データを校正した後の
加圧力データF1c、F2c、F3cを視覚的に棒グラ
フに示している。
【0050】感度校正後の加圧力データF1c、F2
c、F3cの精度は、±1%以内と高精度にすることが
できた。また、各感圧部14間の精度の誤差も±1%程
度以内にすることができた。
【0051】このように上述の実施の形態によれば、ベ
ルト状の導電性ゴム12、13を相互に交差するように
対向してマトリクス上に配列し、これら導電性ゴム1
2、13により形成される交点部が加圧力に応じて接触
抵抗値が変化する感圧部14となる分布型圧力センサ1
1の感度を校正する際、加圧用ピン42が前記感圧部1
4と同一配列形状でマトリクス状に配列された加圧用治
具45を準備する。
【0052】そして、この加圧用治具45により、前記
感圧部14の全てを所定の加圧力で加圧し、感圧部14
の全てを電気的に走査して、所定の加圧力に対する感度
(この場合、接触抵抗値に係る分圧電圧)を測定した
後、測定データ(接触抵抗値に係る分圧電圧に基づく測
定感度)を基準加圧力に係る感度と比較し、その比較結
果に応じて校正値データを作成するようにしている。
【0053】この場合、各感圧部14毎に校正値データ
を作成する従来の方法によれば、100箇所の感圧部1
4を有する分布型圧力センサ11についてのある所定圧
力に対する校正値データを得るまでの時間が約3時間か
かっていたものが、この実施の形態の方法によれば約3
0秒で終了するという効果が達成された。
【0054】なお、この発明は上述の実施の形態に限ら
ず、この発明の要旨を逸脱することなく種々の構成を採
り得ることはもちろんである。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、分布型圧力センサを構成するマトリクス状に配列さ
れた感圧部の全てを、加圧用ピンが同一配列形状で配列
された加圧用治具により一時に(一度に)校正用の所定
圧力で加圧することで、全ての前記感圧部の感度を一度
に測定し、感圧部の感度の校正値データを作成するよう
にしている。このため、分布型圧力センサの感度の校正
を容易かつ速やかに(短時間に)行えるという効果が達
成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態に係る分布型圧力セン
サの構成例を示す斜視図である。
【図2】図1例の分布型圧力センサの一部を拡大した平
面視構成例を示す図である。
【図3】この発明方法が適用された分布型圧力センサ校
正装置の全体構成を示す図である。
【図4】分布型圧力センサ校正装置を構成する加圧装置
の側面構成を示す図である。
【図5】その加圧装置の正面構成を示す図である。
【図6】加圧用治具の構成例を示す斜視図である。
【図7】加圧用ピンの構成例を示す図であって、図7A
は、円柱状の加圧用ピンの形状を示す図、図7Bは、四
角柱状の加圧用ピンの形状を示す図、図7Cは、円錐台
状の加圧用ピンの形状を示す図、図7Dは、四角錐台状
の加圧用ピンの形状を示す図である。
【図8】感圧部と加圧用ピンの接触対応関係の説明に供
される図である。
【図9】図3に示す分布型圧力センサ校正装置のうち、
センサ出力インタフェースの詳細な電気的構成を含む回
路図である。
【図10】図3例の動作説明に供されるフローチャート
である。
【図11】加圧力400g/cm2 における各感圧部の
平均測定加圧力データを示すグラフである。
【図12】加圧力700g/cm2 における各感圧部の
平均測定加圧力データを示すグラフである。
【図13】加圧力1000g/cm2 における各感圧部
の測定加圧力データを示すグラフである。
【図14】加圧力400g/cm2 における各感圧部の
感度校正後の加圧力データを示すグラフである。
【図15】加圧力700g/cm2 における各感圧部の
感度校正後の加圧力データを示すグラフである。
【図16】加圧力1000g/cm2 における各感圧部
の感度校正後の加圧力データを示すグラフである。
【符号の説明】
11…分布型圧力センサ 12、13…導電性
ゴム 14、14a…感圧部 21…分布型圧力セ
ンサ校正装置 22…加圧装置 23…加圧装置制御
インタフェース 24…サーボドライバ 25…センサ出力イ
ンタフェース 26…パーソナルコンピュータ 31…定盤 32…ガイドポスト 34…モータ 35…ボールネジ 36…センサ校正用
ハウジング 41…基底部 42、42A〜D…
加圧用ピン 45…加圧用治具

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】相互に交差するように対向して配列された
    線状またはベルト状の導電性部材の各交点間に、加圧力
    に応じて抵抗値が変化する感圧部が配置された構成を有
    する分布型圧力センサの感度校正方法において、 前記感圧部の配列形状に対応して、加圧用ピンが同一配
    列形状で配列された加圧用治具により、前記感圧部の全
    てを一時に所定感度校正用の所定圧力で加圧し、 この所定圧力で加圧した状態において、前記各感圧部の
    抵抗値を、順次、選択的に測定することで、前記所定感
    度に対する前記全ての感圧部の感度校正値データを作成
    することを特徴とする分布型圧力センサの感度校正方
    法。
  2. 【請求項2】前記所定感度校正用の所定圧力は、異なる
    複数の値の所定圧力としたことを特徴とする請求項1記
    載の分布型圧力センサの感度校正方法。
  3. 【請求項3】前記複数の値は、3つの値としたことを特
    徴とする請求項2記載の分布型圧力センサの感度校正方
    法。
  4. 【請求項4】前記分布型圧力センサは、線状またはベル
    ト状の導電性ゴムが相互に交差するように対向して配列
    された構成であることを特徴とする請求項1〜3のいず
    れか1項に記載の分布型圧力センサの感度校正方法。
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