JPH0979921A - 力学量センサ - Google Patents

力学量センサ

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JPH0979921A
JPH0979921A JP23292695A JP23292695A JPH0979921A JP H0979921 A JPH0979921 A JP H0979921A JP 23292695 A JP23292695 A JP 23292695A JP 23292695 A JP23292695 A JP 23292695A JP H0979921 A JPH0979921 A JP H0979921A
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JP
Japan
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mass
substrate
electrode
comb
fixed
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JP23292695A
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Takeshi Mitamura
健 三田村
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01PMEASURING LINEAR OR ANGULAR SPEED, ACCELERATION, DECELERATION, OR SHOCK; INDICATING PRESENCE, ABSENCE, OR DIRECTION, OF MOVEMENT
    • G01P15/00Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration
    • G01P15/02Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses
    • G01P15/08Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values
    • G01P2015/0805Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration
    • G01P2015/0808Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration for defining in-plane movement of the mass, i.e. movement of the mass in the plane of the substrate
    • G01P2015/0811Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration for defining in-plane movement of the mass, i.e. movement of the mass in the plane of the substrate for one single degree of freedom of movement of the mass
    • G01P2015/0814Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration for defining in-plane movement of the mass, i.e. movement of the mass in the plane of the substrate for one single degree of freedom of movement of the mass for translational movement of the mass, e.g. shuttle type

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板に固定された櫛歯電極の剛性を向上する
とともに、質量の基板法線方向の変位を制限するストッ
パを備える力学量センサを提供する。 【解決手段】 質量部14と、質量を基板に支持する支
持部17と、接続部22において基板に固定された両持
梁構造である櫛歯状の電極部19,20で駆動電極21
を形成し、駆動電極21に電圧を印加することにより質
量の駆動が可能になる。このように基板に固定された櫛
歯電極を両持梁構造とし、質量の基板法線方向の変位を
制限するストッパを備えることにより、低コスト、高信
頼な力学量センサを実現している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、力学量の入力によ
る微少な力を検出する力学量センサに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、多くの電子システムが安全性や快
適性向上のために車載されている。このような電子シス
テムにおいては力学量入力に対して各種の制御を行うた
め、様々な力学量センサが必要である。車載の力学量セ
ンサには測定精度と共に小型化と低コスト化が求められ
る。このような要求に対して半導体を用いて力学量セン
サを実現する技術が知られている。
【0003】このような半導体力学量センサの例として
は、例えば特公平6−44008号公報に開示されてい
る。これは加速度センサの例であり、図9に平面模式図
を示す。
【0004】構造体はすべて基板上に堆積した多結晶シ
リコン薄膜で形成されている。図9において1は慣性質
量であり、2は慣性質量1を基板に支持する梁部であ
り、3は慣性質量側面より延びた櫛歯電極である。4,
5は基板に固定された櫛歯電極であり、慣性質量側面よ
り延びた櫛歯電極3に対向している。櫛歯電極3〜5で
検出電極6を形成している。慣性質量1の電位は梁部2
を介して電気的に周辺処理回路(図示せず)に接続され
ている(a)。慣性質量側面より延びた櫛歯電極3に対
して図9において下側に対向する櫛歯電極4は相互に接
続され周辺処理回路に接続されている(c)。また、慣
性質量側面より延びた櫛歯電極3に対して図9において
上側に対向する櫛歯電極5は相互に接続され周辺処理回
路に接続されている(b)。
【0005】次に動作について説明する。
【0006】図9のy軸方向に加速度が入力すると、慣
性質量1に慣性力が発生する。発生した慣性力に釣り合
うように梁部2は撓み、その結果慣性質量側面より延び
た櫛歯電極3と櫛歯電極4の間隔及び櫛歯電極3と櫛歯
電極5の間隔に差が生じる。これを図9のa−c及びa
−b容量差として検出する。
【0007】また他の従来例としては例えば J. Bernst
ein et al. "Micromachined Comb-Drive Tuning Fork R
ate Gyroscope" Digest IEEE/ASME Micro Electro Mech
anical Systems(MEMS) Workshop, Florida, 1993, 143-
148 に開示されている。
【0008】これは角速度センサの例であり、図10に
平面模式図を、図11には図10中のE−E′断面の模
式図を示す。この従来例は前記従来例と同様に構造体は
すべて基板12上に堆積した多結晶シリコン薄膜で形成
されている。図10,11において7は振動質量であ
り、8,9は振動質量7を基板12に支持する支持部で
ある。10は振動質量側面より延びた櫛歯電極と基板1
2に固定された櫛歯電極で構成した駆動電極である。基
板12上には酸化膜11が形成され酸化膜11上の振動
質量7の直下には検出電極13が形成されている。
【0009】次に動作について説明する。
【0010】図10,11において、2つの振動質量
は、共通電位aに対してb、dとcに逆位相の駆動電圧
を印加することによりx軸方向にそれぞれ逆方向に駆動
される。振動質量の駆動状態において図中z軸方向に角
速度が入力すると(z軸回りに回転すると)、下記
(1)式で示されるようなコリオリ力Fc(t)がそれ
ぞれの振動質量に対してy軸方向に発生する。
【0011】 Fc(t)=2・m・Vm(t)・Ω (1) ここで、mは振動質量の質量、Vm(t)は静電引力に
より駆動される振動質量の速さである。振動質量はそれ
ぞれ逆方向に駆動されるため発生するコリオリ力は符号
が逆になる。発生したコリオリ力により振動質量はy軸
方向(基板の法線方向)に変位する。この変位により2
つの振動質量の共通電位aとそれぞれの検出電極の容量
が変化し差動容量により角速度を検出する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来例で示したような力学量センサにおいては、検
出電極または駆動電極を、変位可能な質量の側面より延
びた櫛歯電極と基板に固定した片持ち梁状の櫛歯電極を
対向させて構成しているため、櫛歯電極の剛性が低く容
易に変位が可能である。その結果、実装工程時に誤って
落下した場合等に発生する衝撃力等により櫛歯電極同士
のミスステップ(図12参照)が容易に発生して動作不
良を引き起こし、センサとしての信頼性を低下させると
いう問題点があった。
【0013】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、基板に固定された櫛歯電極の剛性
を向上するとともに、質量の基板法線方向の変位を制限
するストッパを備える力学量センサを提供することを目
的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決するために、基板と、質量と、前記質量を支持する、
前記基板に固定された支持部と、前記質量に対向した、
前記基板に固定された複数の電極とを有し、力学量の入
力により前記質量に発生する力を、前記質量と前記電極
間で形成した対向電極で検出する力学量センサ、また
は、前記質量を、前記電極で振動駆動し、振動状態にお
ける力学量の入力により前記質量に発生する力を、前記
質量と前記電極間で形成した対向電極で検出する力学量
センサにおいて、前記電極は、前記基板に2カ所以上ま
たは全面で固定されており、かつ前記振動質量の前記基
板法線方向の変位を制限するストッパを有する。
【0015】
【作用】本発明によれば、基板に固定された櫛歯電極を
両持梁構造にしたことにより剛性が向上し、また、スト
ッパの剛性を所望の値に設定することにより、落下衝撃
等の大規模な入力に対しても櫛歯電極間のミスステップ
がおきないように抑えることが可能である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づいて詳
細に説明する。
【0017】〔実施の形態1〕図1に本発明の実施の形
態1の質量部、質量を基板に支持する支持部及び電極部
の平面模式図を示す。
【0018】図1において本実施の形態は基板として半
導体基板を用い、質量部、支持部及び電極部を多結晶シ
リコン層で形成したものである。
【0019】同図において14は質量部であり、17は
質量を基板に支持する支持部である。19は質量部の側
面より延びた櫛歯状の電極部、20は基板に固定された
櫛歯状の電極部である。本実施の形態では櫛歯電極19
と20で駆動電極21を形成しており、駆動電極に電圧
を印加することにより図中x軸方向に質量の駆動が可能
にっている。18は櫛歯電極20と周辺回路部(図示せ
ず)を電気的に接続する配線部であり、接続部22にお
いて櫛歯電極20と配線部18は接続されている。各々
の櫛歯電極は2カ所の接続部22において基板に固定さ
れた両持梁構造となっている。15は質量部、支持部及
び電極部と同じ構造体で形成したアンカ部である。16
はひさし状構造体であり、固定部23にてアンカ部15
に固定されている。
【0020】図1のA−A′、B−B′、C−C′の各
断面図の模式図をそれぞれ図13、図14、図15に示
す。図13〜図15と図1において同じ構成部は同じ番
号で示した。また、24は基板を示す。配線部18は多
結晶シリコンで形成した例を示した。25は基板や多結
晶シリコンの酸化膜である。32は図1においては、図
面の簡略のために記載を省略した2層目の多結晶シリコ
ン層である。
【0021】次に作成プロセスの一例を各断面図に基づ
いて説明する。
【0022】図17及び図18には図1A−A′断面図
における作成プロセスを示す。
【0023】(a)基板24を酸化し酸化膜25を形成
する。
【0024】(b)配線部のために多結晶シリコンを堆
積し、これをパターニングした後に酸化を行い酸化膜を
形成する。
【0025】(c)2層目の多結晶シリコン層32を堆
積し、酸化を行い酸化膜を形成する。
【0026】(d)2層目の多結晶シリコン層32のパ
ターニングを行う。
【0027】(e)犠牲層酸化膜26を堆積し、電極2
0と配線部18の接続部22の形成のためにコンタクト
孔27を形成する。
【0028】(f)質量部、支持部及び電極部になる構
造体用の多結晶シリコン層28を堆積する。多結晶シリ
コン層28の厚さは2〜5μm程度である。
【0029】(g)多結晶シリコン層28をパターニン
グする。
【0030】(h)酸系の溶液を用いて犠牲層酸化膜2
6を除去し、構造体を形成する。
【0031】図1B−B′断面図における作成プロセス
はA−A′断面図と同じであるので説明を省略する。
【0032】図19〜図21は図1C−C′断面図にお
ける作成プロセスである。
【0033】(a)〜(f)までは配線用の多結晶シリ
コンの堆積プロセスが無いことを除き、A−A′断面図
の作成プロセスと同じであるので説明を省略する。
【0034】(g)構造体用の多結晶シリコン層28の
パターニングし、質量部14やアンカ部15の形成の後
に平坦化及びパッシベーション膜形成のために酸化膜2
9を堆積する。
【0035】(h)アンカ部上の酸化膜29に固定部の
ためのコンタクト孔30を形成する。
【0036】(i)パッシベーション膜及びストッパ形
成用の窒化シリコン膜31を堆積する。
【0037】(j)窒化シリコン膜31をパターニング
してひさし状構造体16を形成する。パターニング用の
マスクとしてはワイヤボンド用のパッド形成のため金属
電極上のパッシベーション膜を除去するマスクと共用が
可能である。
【0038】(j)工程の後、酸系の溶液にて犠牲層酸
化膜26、平坦化及びパッシベーション膜形成のために
酸化膜29を除去することにより、質量部14の基板法
線方向の変位を制限するストッパを形成する。
【0039】上記のプロセスではストッパの構成するひ
さし状構造体の材料として窒化シリコン膜を用いた例を
示したが、構造材として多結晶シリコン膜等他の堆積膜
を用いることも可能である。
【0040】以上説明したように、本実施の形態におい
ては基板に固定された櫛歯電極20は基板に対して2カ
所で固定された両持梁構造であり、従来例に示したよう
な片持梁構造に比べその剛性が向上している。例えば最
大変位量で比較すると図1中のx,y軸方向に対して片
持梁構造から両持梁構造にすることによりその剛性は8
倍向上する(但し、梁長は不変とした)。また、図15
に示すように質量部14はひさし状構造体16で構成さ
れたストッパにより基板法線方向の変位が制限されてい
る。ストッパの剛性はひさし状構造体の材質、形状及び
数量により決定できる。質量部の側面より延びた櫛歯電
極19は質量部で支持された片持梁構造であるが、質量
部14とひさし状構造体16の間隔δを質量部14の厚
さより少なくし、ストッパの剛性を所望の値に設定する
ことにより、落下衝撃等の大規模な入力に対しても、質
量部の側面より延びた櫛歯電極19と基板に固定された
櫛歯電極20の最大相対変位を図12に示すような櫛歯
電極間のミスステップがおきないように抑えることが可
能である。
【0041】また落下衝撃等の大規模な入力に対しても
櫛歯電極間のミスステップが発生せず、実装工程におけ
る歩留まり低下を防止できるため、低コストかつ高信頼
な力学量センサを実現できる。
【0042】なお、本実施の形態では質量を駆動する力
学量センサ(例えば角速度センサ等)について説明した
が、他の力学量センサにも適用可能である。例えば図5
に示すように基板に固定した櫛歯電極20と質量部の側
面より延びた櫛歯電極19の間隔を図中の上下で異なる
ように両電極を対向することによりy軸方向の質量部の
変位を検出可能となる。従ってy軸方向の加速度センサ
が実現可能である。また、先願の特願平6−31815
8号公報、特願平6−304820号公報の技術を適用
することにより高精度の角速度センサが実現可能であ
る。得られる作用効果は同じである。
【0043】〔実施の形態2〕図2に本発明の実施の形
態2の質量部、質量を基板に支持する支持部及び電極部
の平面模式図を示す。
【0044】本実施の形態は、基板として半導体基板を
用い、質量部、支持部及び電極部を多結晶シリコン層で
形成したものである。
【0045】図2において本実施の形態は基板に固定し
た櫛歯電極20をその長手方向のほぼ全域において配線
部18と接続したことに特徴がある。その他の構成は実
施の形態1と同じであるので説明を省略する。
【0046】図2のD−D′断面図の模式図をそれぞれ
図16に示す。
【0047】本実施の形態の作成プロセスは実施の形態
1と同じであるので省略する。
【0048】本実施の形態においては基板に固定された
櫛歯電極20はその長手方向のほぼ全域において固定さ
れた構造であり、従来例に示したような片持梁構造に比
べその剛性が向上している。本実施の形態は実施の形態
1と同様の作用・効果が得られ、さらに基板に固定され
た櫛歯電極20の剛性がより向上するため信頼性は実施
の形態1に比べ向上する。
【0049】なお、本実施の形態では質量を駆動する力
学量センサ(例えば角速度センサ等)について説明した
が、他の力学量センサにも適用可能である。例えば図6
に示すように基板に固定した櫛歯電極20と質量部の側
面より延びた櫛歯電極19の間隔を図中の上下で異なる
ように両電極を対向することによりy軸方向の質量部の
変位を検出可能となる。従ってy軸方向の加速度センサ
が実現可能である。また、先願の特願平6−31815
8号公報、特願平6−304820号公報の技術を適用
することにより高精度の角速度センサが実現可能であ
る。得られる作用効果は同じである。
【0050】〔実施の形態3〕図3に本発明の実施の形
態3の質量部、質量を基板に支持する支持部及び電極部
の平面模式図を示す。
【0051】本実施の形態は、基板として半導体基板を
用い、質量部、支持部及び電極部を多結晶シリコン層で
形成したものである。
【0052】本実施の形態は質量部14に空洞部33を
形成し、基板に対して2カ所の接続部22で固定した櫛
歯電極20を空洞部33に包含されるように配置し、空
洞部33の内壁と基板に固定した櫛歯電極20で駆動電
極21を構成したことに特徴がある。また、駆動電圧印
加時にx軸方向に発生する静電引力の影響が無視できな
い場合には、図22のようにシールド電極34を追加
し、質量部14と等電位にすることにより、その影響を
除去できる。その他の構成は実施の形態1と同じである
ので説明を省略する。
【0053】本実施の形態の作成プロセスは実施の形態
1と同様であるので説明を省略する。
【0054】本実施の形態においては、実施の形態1と
同様に基板に固定された櫛歯電極20は基板に対して2
カ所で固定された両持梁構造であり、従来例に示したよ
うな片持梁構造に比べその剛性が向上している。さら
に、固定された櫛歯電極20の対向電極として、両持梁
構造体の側面である空洞部33の内壁を電極として用い
ているため、実施の形態1,2に比べ剛性が向上する。
【0055】本実施の形態は実施の形態1と同様な効果
が得られ、固定された櫛歯電極20の対向電極の剛性が
さらに向上するため信頼性は実施の形態1に比べ向上す
る。なお、本実施の形態では質量を駆動する力学量セン
サ(例えば角速度センサ等)について説明したが、他の
力学量センサにも適用可能である。例えば図7に示すよ
うに基板に固定した櫛歯電極20と対向電極として用い
る空洞部33の内壁との間隔を図中の上下で異なるよう
に両電極を対向することによりy軸方向の質量部の変位
を検出可能となる。従ってy軸方向の加速度センサが実
現可能である。また、先願の特願平6−318158号
公報、特願平6−304820号公報の技術を適用する
ことにより高精度の角速度センサが実現可能である。得
られる作用効果は同じである。
【0056】〔実施の形態4〕図4に本発明の実施の形
態4の質量部、質量を基板に支持する支持部及び電極部
の平面模式図を示す。
【0057】本実施の形態は、基板として半導体基板を
用い、質量部、支持部及び電極部を多結晶シリコン層で
形成したものである。
【0058】本実施の形態は質量部14に空洞部33を
形成し、長手方向のほぼ全域において配線部18と接続
して基板に固定した櫛歯電極20を空洞部33に包含さ
れるように配置し、空洞部33の内壁と基板に固定した
櫛歯電極20で駆動電極21を構成したことに特徴があ
る。また、駆動電圧印加時にx軸方向に発生する静電引
力の影響が無視出来ない場合には、図22のようにシー
ルド電極34を追加し質量部14と等電位にすることに
よりその影響を除去できる。その他の構成は実施の形態
1と同じであるので説明を省略する。
【0059】本実施の形態の作成プロセスは実施の形態
1と同様であるので説明を省略する。
【0060】本実施の形態により得られる作用は実施の
形態3と同様であるが、本実施の形態においては基板に
固定された櫛歯電極20はその長手方向のほぼ全域にお
いて固定された構造であり、実施の形態3に比べその剛
性が向上している。
【0061】本実施の形態は実施の形態3と同様な効果
が得られ、固定された櫛歯電極20の剛性がさらに向上
するため信頼性は実施の形態3に比べ向上する。
【0062】なお、本実施の形態では質量を駆動する力
学量センサ(例えば角速度センサ等)について説明した
が、他の力学量センサにも適用可能である。例えば図8
に示すように基板に固定した櫛歯電極20と対向電極と
して用いる空洞部33の内壁との間隔を図中の上下で異
なるように両電極を対向することによりy軸方向の質量
部の変位を検出可能となる。従ってy軸方向の加速度セ
ンサが実現可能である。また、先願の特願平6−318
158号公報、特願平6−304820号公報の技術を
適用することにより高精度の角速度センサが実現可能で
ある。得られる作用効果は同じである。
【0063】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば基板に固定された櫛歯電極を両持梁構造とし、質量の
基板法線方向の変位を制限するストッパを備える構成と
したことにより、低コスト、高信頼な力学量センサを実
現している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における実施の形態1の平面模式図であ
る。
【図2】本発明における実施の形態2の平面模式図であ
る。
【図3】本発明における実施の形態3の平面模式図であ
る。
【図4】本発明における実施の形態4の平面模式図であ
る。
【図5】本発明における実施の形態1の変形例の平面模
式図である。
【図6】本発明における実施の形態2の変形例の平面模
式図である。
【図7】本発明における実施の形態3の変形例の平面模
式図である。
【図8】本発明における実施の形態4の変形例の平面模
式図である。
【図9】従来の加速度センサの平面模式図である。
【図10】従来の角速度センサの平面模式図である。
【図11】図2に示したE−E′断面の模式図である。
【図12】従来の加速度センサで発生する電極間のミス
ステップを示す図である。
【図13】図1に示したA−A′断面の模式図である。
【図14】図1に示したB−B′断面の模式図である。
【図15】図1に示したC−C′断面の模式図である。
【図16】図2に示したD−D′断面の模式図である。
【図17】図1に示したA−A′断面部における作成プ
ロセス例を示した図である。
【図18】図1に示したA−A′断面部における作成プ
ロセス例を示した図である。
【図19】図1に示したC−C′断面部における作成プ
ロセス例を示した図である。
【図20】図1に示したC−C′断面部における作成プ
ロセス例を示した図である。
【図21】図1に示したC−C′断面部における作成プ
ロセス例を示した図である。
【図22】本発明における実施の形態3,4におけるシ
ールド電極の付加を示した図である。
【符号の説明】
1 慣性質量 2 梁部 3 慣性質量側面より延びた櫛歯電極 4,5 基板に固定された櫛歯電極 6 検出電極 7 振動質量 8,9 支持部 10 振動質量側面より延びた櫛歯電極 11 酸化膜 12 基板 13 検出電極 14 質量部 15 アンカ部 16 ひさし状構造体 17 支持部 18 配線部 19 質量部側面より延びた櫛歯状電極部 20 基板に固定された櫛歯状電極部 21 駆動電極 22 接続部 23 固定部 24 基板 25 酸化膜 26 犠牲層酸化膜 27 コンタクト孔 28 構造体用多結晶シリコン層 29 平坦化及びパッシベーション用酸化膜 30 コンタクト孔 31 窒化シリコン膜 32 2層目の多結晶シリコン層 33 空洞部 34 シールド電極

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板と、 質量と、 前記質量を支持する、前記基板に固定された支持部と、 前記質量に対向した、前記基板に固定された複数の電極
    とを有し、 力学量の入力により前記質量に発生する力を、前記質量
    と前記電極間で形成した対向電極で検出する力学量セン
    サ、 または、前記質量を、前記電極で振動駆動し、振動状態
    における力学量の入力により前記質量に発生する力を、
    前記質量と前記電極間で形成した対向電極で検出する力
    学量センサにおいて、 前記電極は、前記基板に2カ所以上または全面で固定さ
    れており、 かつ前記振動質量の前記基板法線方向の変位を制限する
    ストッパを有することを特徴とする力学量センサ。
  2. 【請求項2】 前記質量は、前記電極を包含する空洞部
    を有し、前記空洞部の内壁と前記電極間で対向電極を形
    成することを特徴とする請求項1に記載の力学量セン
    サ。
  3. 【請求項3】 前記ストッパは、前記質量と同じ構造体
    で固定されたひさし状の構造体であることを特徴とする
    請求項1,2に記載の力学量センサ。
  4. 【請求項4】 前記ひさし状の構造体は、窒化シリコン
    で形成したことを特徴とする請求項3に記載の力学量セ
    ンサ。
  5. 【請求項5】 前記ひさし状の構造体は、多結晶シリコ
    ンで形成したことを特徴とする請求項3に記載の力学量
    センサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002022446A (ja) * 2000-07-06 2002-01-23 Murata Mfg Co Ltd 外力検知センサ
WO2009148156A1 (ja) * 2008-06-05 2009-12-10 国立大学法人静岡大学 検知センサ

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