JPH0979867A - 光学式エンコーダースケールの製造方法及び光学式エンコーダースケールの製造装置 - Google Patents

光学式エンコーダースケールの製造方法及び光学式エンコーダースケールの製造装置

Info

Publication number
JPH0979867A
JPH0979867A JP25725895A JP25725895A JPH0979867A JP H0979867 A JPH0979867 A JP H0979867A JP 25725895 A JP25725895 A JP 25725895A JP 25725895 A JP25725895 A JP 25725895A JP H0979867 A JPH0979867 A JP H0979867A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin sheet
punching
scale
protective member
roller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25725895A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirofumi Kamitakahara
弘文 上高原
Osamu Shikame
修 鹿目
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP25725895A priority Critical patent/JPH0979867A/ja
Publication of JPH0979867A publication Critical patent/JPH0979867A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 連続的に精度良く、低コストで光学式エンコ
ーダースケールを製造する方法を提供する。 【構成】 押出し法で熱可塑性合成樹脂シートに光透過
部と光遮断部から成るスケールパターンを形成し光学式
スケールを製造する方法に於て、光透過形成部と光遮断
形成部以外の領域に位置決めピン形成部を設けたロール
状スタンパーと鏡面ローラ間で、Tダイから押し出され
る溶融樹脂を狭圧して、スケールパターンと位置決めピ
ンを形成した樹脂シートを製作する工程、該樹脂シート
の両面に保護部材を形成する工程、該保護部材を形成し
た樹脂シートの少なくとも片面の保護部材と樹脂シート
を、成形速度と同じ速度で打抜く工程を有し、各工程を
連続的に行う光学式エンコーダースケールの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学式エンコーダ
ースケールの製造方法及び光学式エンコーダースケール
の製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、プリンター等の情報機器におい
て、キャリッジ等の可動部の位置・速度を検出するため
に光学式エンコーダーが多く用いられてきた。
【0003】この様な光学式エンコーダーは、通常可動
部に固定され、光学式符号が記録された光学式スケール
に光を投射し、変調された光を光電変換することによっ
て、前記可動部の位置情報を符号化された電気信号とし
て検出するように構成されていた。
【0004】この様な光学式スケールとして一般には、
以下に示す構成のものが用いられてきた。 (1)金属板にエッチングを施すことによってスリット
を設けた光学式スケール。 (2)ガラス、プラスチック等の透明基板上に、銀、
銅、クロム、アルミニウム等の金属を蒸着、スパッタリ
ング等の方法で形成し、金属層のみをスリット状にエッ
チングすることによってなる光学式スケール。 (3)マスクブランクス(ガラスに金属膜が形成されて
いるもの)にフォトレジストを形成しスリットパターン
を描写した後、パターニングしエッチングを施すことに
よって得られるフォトマスクを用い、銀塩フィルムに露
光し現像処理を施すことによってなる光学式スケール。
【0005】しかし、これらの方法に於いて、(1)で
はエッチング可能なスリット幅が金属厚の2倍以上に制
限されるため、光学式スケールの剛性、耐久性を考慮す
ると微細な符号を形成することが困難であった。又、
(2)及び(3)では、光学式スケールの製作工程が複
雑で、しかもエッチング工程を経ているためコストが高
くなるといった欠点があった。
【0006】特に、銀塩フィルムに露光し現像処理を施
すことによってなる光学式スケールでは、銀塩フィルム
自体の価格が高いため、光学式スケールのコスト低減に
限界があった。
【0007】そこで、井垣らは特開昭62−3616号
公報に開示された形状の光学式スケールとすることによ
って、インジェクション成形やコンプレッション成形に
より安価な光学式スケールを提供できることを開示して
いる。
【0008】上記形状の光学式エンコーダーをプリンタ
ー等の情報機器に搭載する場合、キャリッジ等の可動部
の位置・速度を検出するため、スケール長はA3サイズ
の紙に印字するタイプで410mm以上必要である。
又、スケール幅は、通常3〜15mm程度である。
【0009】この様に、ひも状の細長い形状をした光学
式スケールをインジェクションで成形する場合には、光
学式スケールの厚みを厚くしなければならない等、光学
式スケールの設計に制約が生じる。又、枚葉処理なので
生産性が非常に低い。一方、コンプレッションでの成形
に関しては、一枚のスタンパーに多数個の光学式スケー
ルに対応するパターンを配置できるものの、成形時間が
長く枚用処理のため結果的に生産性が低くなっていた。
【0010】以上、述べたように従来用いられてきた光
学式スケールは、どの製造方法を用いても製造コストが
高く、低価格の汎用プリンター等に搭載することができ
なかった。
【0011】そこで、本出願人は既に特願平6−179
758号及び特願平6−179759号において、生産
性が高く材料費も安価である低コストの光学的スケール
の製造方法を提案した。そこには下記の内容が記載され
ている。
【0012】すなわち、光透過部材の一部に標識部を有
し、該標識部に光透過部と、入射光線に対しその入射角
が臨界角以上に設定された傾斜面からなる非光透過部と
が交互に形成された光学式スケールを製造する方法にお
いて、 1.所望の光学式スケールに対応するパターンを形成し
たスタンパーを、ローラーに固定してロール状スタンパ
ーを製作する第1の工程 2.使用する波長における光線透過率が60%以上の熱
可塑性樹脂を押出し機で溶融した状態でTダイから押出
す第2の工程 3.ロール状スタンパーと鏡面ロールとの間で溶融した
樹脂を挟み込み、シート化すると同時に光学式スケール
のバターンを転写する第3の工程 からなる一連の工程を含み、厚みが0.1〜0.8mm
のシート状の光学式スケールを製造することを特徴とす
る光学式スケールの製造方法を用いることにより、従来
では不可能であった劇的なコストダウンの可能性を見い
だすことができることが記載されている。
【0013】具体的には、図17に示すように、押出し
機18によって溶融された樹脂をTダイ16からシート
状いに押出し、ロール状スタンパー14と鏡面ローラー
15の間を通し、ロール状スタンパー14に鏡面ローラ
ー15で押圧力をかけ、幅250mmで、厚みが0.3
mmの光学式スケール用樹脂シート17が製造される。
【0014】この様にして得られた、光学式スケール用
樹脂シート17を切断機29を用いて枚葉に切断する。
枚葉に切断された光学式スケール用樹脂シートを図18
に示す。
【0015】枚葉処理の施されたシート31は、搬送ベ
ルト30によってストッカー32に収納され、必要に応
じて打抜き加工を行なっていた。打抜き加工は、図19
に示すように、打抜きステージ34に塩化ビニール板3
5を敷いた後、少なくとも1本以上の光学式スケールパ
ターンをダミーにして打抜きの位置決めを行ない、枚葉
処理の施されたシート31の端部を粘着テープで固定す
る。
【0016】次に、図20の打抜き型54を光学的エン
コーダースケールの長辺方向に対して直角に交わる方向
に一定のピッチで移動させ、打抜くことを繰り返すこと
によって、光学的エンコーダースケールを製造してい
た。22本の光学的エンコーダースケールを打抜くため
の所要時間は約1分間であった。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、低コストの光学式スケールの樹脂シートの製
造方法に関し、枚葉処理を行なう迄の工程は連続して行
なわれているものの、その後の工程である枚葉処理の施
されたシートの搬送工程、打抜き工程に関しては連続し
て行なわれていないために、以下の欠点があった。
【0018】(1)光学式スケールのパターンを転写し
てから枚葉処理を行なう迄の工程は連続して行なわれて
いるが、打抜き工程はオフラインとなるため、光学式ス
ケールの製造速度は加工速度の遅い打抜き工程によって
決定される。
【0019】即ち、押出し成形の成形速度が早くても、
打抜き工程の加工速度が遅いため、押出し成形の利点で
ある高速成形が光学式スケールの製造速度に反映されな
い。例えば、成形速度を3m/minで行なっても、打
抜き工程の加工速度は1m/minであったため、光学
式スケールの製造速度は結果的に1m/minとなって
いた。
【0020】(2)光透過部と光遮断部の形成された樹
脂シートをそのままの状態で搬送していたため、搬送す
る際にキズが入ったり、ゴミが付着し、光学式スケール
の特性に悪影響を及ぼし良品率を悪くしていた。
【0021】(3)打抜きの位置決めの手段を講じてい
ない為に、目合わせで打抜いていたので打抜き精度が非
常に悪く、不良品が多く発生していた。例えば、1本の
光学式スケールパターンをダミーとして打抜きの位置決
めを行なっている為、枚葉処理の施されたシート1枚に
つき少なくとも1本の不良品が発生していた。
【0022】(4)打抜き型は図20に示すものを使用
し、1回目の打抜きを目合わせで行なった後、打抜き型
をY方向(隣接するパターン)に移動し残りの光学式ス
ケールパターンを打抜いていたので打抜き作業に時間が
かかり、光学式スケールのコストアップを招いていた。
【0023】本発明の第1の目的は、光学式スケール用
樹脂シートの成形工程、保護部材の形成工程、打抜き位
置決め工程、打抜き工程を連続的に一貫して行ない、樹
脂シートの成型速度と、同速度又は、同調した速度で連
続的に打抜く事により、押出し成形の利点である高速成
形が光学式スケールの製造速度にそのまま反映される光
学式スケールの製造方法及び製造装置を提供する事を目
的とするものである。
【0024】また、本発明の第2の目的は、光学式スケ
ール用スタンパーに上下左右表裏検出マーカー形成部を
設ける事により、例えば、印字装置への組込み作業も簡
便にする。即ち、本発明の光学式スケールを用いて印字
装置を組立てる際の印字装置の製造コストを低減すこと
を目的とする。
【0025】更に、本発明の第3の目的は、光学式スケ
ール用スタンパーに英数字(ロット番号)形成部を設け
る事により、光学式スケールの品質管理ができる。ま
た、光学式スケールの品質管理結果をフィードバックし
スタンパー管理を行なうことを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の第一の発
明は、押出し法を用い、熱可塑性合成樹脂シートに光透
過部と光遮断部から成るスケールパターンを形成し光学
式スケールを製造する方法に於て、光透過形成部と光遮
断形成部以外の領域に位置決めピン形成部を設けたロー
ル状スタンパーと鏡面ローラ間で、Tダイから押し出さ
れる溶融樹脂を狭圧して、スケールパターンと位置決め
ピンを形成した樹脂シートを製作する工程、該樹脂シー
トの両面に保護部材を形成する工程、該保護部材を形成
した樹脂シートの少なくとも片面の保護部材と樹脂シー
トを、成形速度と同じ速度で打抜く工程を有し、各工程
を連続的に行うことを特徴とする光学式エンコーダース
ケールの製造方法である。
【0027】また、本発明の第二の発明は、押出し法を
用い、熱可塑性合成樹脂シートに光透過部と光遮断部か
ら成るスケールパターンを形成し光学式スケールを製造
する方法に於て、溶融樹脂をTダイから押出し、該溶融
樹脂を鏡面ローラーとスケールパターン形成部以外の領
域に位置決めピン形成部を設けたロール状スタンパーと
の間で狭圧して、スケールパターンと位置決めピンを形
成した樹脂シートを製作する工程、該樹脂シートの搬送
方向に対して直交する方向のずれを検知する工程、保護
部材と該樹脂シートを圧着ロール間で狭圧することによ
り該樹脂シートの両面に保護部材を形成する工程、該保
護部材を形成した樹脂シートをずれ防止ローラーで挟み
込んだ後、ずれ防止ローラーを樹脂シートの搬送方向に
対して直交する方向に移動させ検知したずれを補正する
ことで、該樹脂シートに形成された位置決めピンと打抜
きローラーに設けられた位置決めピン検知部を合せ込む
工程、該保護部材を形成した樹脂シートを位置決めピン
検知部及び、打抜き刃を形成した打抜きローラーと、ゴ
ム部材から成る打抜き補助ローラーとの間で狭圧するこ
とにより、該保護部材を形成した樹脂シートの少なくと
も片面の保護部材と樹脂シートを成形速度と同じ速度で
打抜く工程を有し、各工程を連続的に行うことを特徴と
する光学式エンコーダースケールの製造方法である。
【0028】また、本発明の第三の発明は、押出し法を
用い、熱可塑性合成樹脂シートに光透過部と光遮断部か
ら成るスケールパターンを形成し光学式スケールを製造
する方法に於て、溶融樹脂をTダイから押し出し、該溶
融樹脂を鏡面ローラーとスケールパターン形成部以外の
領域に位置決めピン形成部を設けたロール状スタンパー
との間で狭圧して、スケールパターンと位置決めピンを
形成した樹脂シートを製作する工程、保護部材と該樹脂
シートを圧着ロール間で狭圧することにより該樹脂シー
トの両面に保護部材を形成する工程、該保護部材を形成
した樹脂シートをひねり表裏反転を行なった後、テンシ
ョンローラーに挟み込む工程、該保護部材を形成した樹
脂シートを成形速度に同調した速度で打抜く工程、打抜
かれた光学式エンコーダースケールを打抜きステージか
ら取り除く工程を有し、各工程を連続的に行うことを特
徴とする光学式エンコーダースケールの製造方法であ
る。
【0029】また、本発明の第四の発明は、押出し法を
用い、熱可塑性合成樹脂シートに光透過部と光遮断部か
ら成るスケールパターンを形成し光学式スケールを製造
する方法に於て、溶融樹脂をTダイから押出し、該溶融
樹脂を鏡面ローラーとスケールパターン形成部以外の領
域に位置決めパターン形成部を設けたロール状スタンパ
ーとの間で狭圧して、スケールパターンと位置決めパタ
ーンを形成した樹脂シートを製作する工程、保護部材と
該樹脂シートを圧着ロール間で狭圧することにより該樹
脂シートの両面に保護部材を形成する工程、該保護部材
を形成した樹脂シートをテンションローラーに挟み込む
工程、該保護部材を形成した樹脂シートの少なくとも片
面の保護部材と樹脂シートを、成形速度に同調した速度
で打抜く工程を有し、各工程を連続的に行うことを特徴
とする光学式エンコーダースケールの製造方法である。
【0030】また、本発明の第五の発明は、樹脂を溶融
して押し出し、スケールパターンと位置決めピン及び位
置決めパターンを形成した樹脂シートを成形する手段、
該樹脂シートの両面に保護部材を形成する手段、位置決
めピン又は位置決めパターンを検知し打抜き位置を決定
する手段、該保護部材を形成した樹脂シートの少なくと
も片面の保護部材と樹脂シートを成形速度と同速度又は
同調した速度で打抜く手段を具備する事を特徴とする光
学式エンコーダースケールの製造装置である。本発明に
おいては、上記保護部材を形成した樹脂シートの少なく
とも片面の保護部材と樹脂シートを成形速度と同じ速度
で打抜く工程において、該保護部材を形成した樹脂シー
トを位置決めピン検知部及び、打抜き刃を形成した打抜
きローラーと、ゴム部材から成る打抜き補助ローラーと
の間で狭圧することにより打抜くのが好ましい。
【0031】また、本発明においては、樹脂シートの両
面に保護部材を形成する工程に於て、粘着力の異なる2
種類の保護部材を形成するのが好ましい。
【0032】本発明においては、保護部材を形成した樹
脂シートの表裏反転を行なった後、テンションローラー
に挟み込む工程に於て、該保護部材を形成した樹脂シー
トを上又は下に曲げることにより表裏反転を行なうのが
好ましい。
【0033】また、保護部材を形成した樹脂シートの少
なくとも片面の保護部材と樹脂シートを成形速度に同調
した速度で打抜く工程において、該保護部材を形成した
樹脂シートが搬送ローラーによって打抜き機の樹脂シー
トに形成した位置決めピンと打抜きステージに設けられ
た位置決めピン検知部が嵌合する位置に到達したら、樹
脂シート搬送方向の上流側に位置するテンションローラ
ーが逆回転することで、該樹脂シートにテンションを掛
ける工程、該テンションローラーが逆回転を開始すると
同時にたるみ防止ローラーが上部方向に移動する工程、
該テンションローラーが逆回転を開始すると同時に該樹
脂シートの打抜きを開始する工程、該樹脂シートの打抜
きが終了すると同時に該テンションローラーが正回転を
開始する工程、該テンションローラーが正回転を開始す
ると同時にたるみ防止ローラーが下部方向に移動する工
程を繰り返し行うのが好ましい。
【0034】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施態様は、溶
融樹脂をTダイから押出し、該溶融樹脂を鏡面ローラー
とスケールパターン成形部以外の領域に位置決めピン形
成部を設けたロール状スタンパーとの間で狭圧して、ス
ケールパターンと位置決めピンを形成した樹脂シートを
製作する工程、該樹脂シートの搬送方向に対して直交す
る方向のずれを検知する工程、保護部材と該樹脂シート
を圧着ロール間で狭圧することにより該樹脂シートの両
面に保護部材を形成する工程、該保護部材を形成した樹
脂シートをずれ防止ローラーで挟み込んだ後、ずれ防止
ローラーを樹脂シートの搬送方向に対して直交する方向
に移動させ検知したずれを補正することで、該樹脂シー
トに形成された位置決めピンと打抜きローラーに設けら
れた位置決めピン検知部を合せ込む工程、該保護部材を
形成した樹脂シートを位置決めピン検知部及び、打抜き
刃を形成した打抜きローラーと、ゴム部材から成る打抜
き補助ローラーとの間で狭圧することにより、該保護部
材を形成した樹脂シートの少なくとも片面の保護部材と
樹脂シートを成形速度と同じ速度で打抜く工程を連続的
に有することを特徴とする。
【0035】又、 本発明の好ましい他の実施態様は、
溶融樹脂をTダイから押出し、該溶融樹脂を鏡面ローラ
ーとスケールパターン形成部以外の領域に位置決めピン
形成部を設けたロール状スタンパーとの間で狭圧して、
スケールパターンと位置決めピンを形成した樹脂シート
を製作する工程、該樹脂シートの両面に保護部材を形成
する工程、該保護部材を形成した樹脂シートが搬送ロー
ラーによって打抜き機の所定の位置、即ち樹脂シートに
形成した位置決めピンと打抜きステージに設けられた位
置決めピン検知部が嵌合する位置に到達したら、樹脂シ
ート搬送方向の上流側に位置するテンションローラーが
逆回転することで、該樹脂シートにテンションを掛ける
工程、該テンションローラーが逆回転を開始すると同時
にたるみ防止ローラーが上部方向に移動する工程、該テ
ンションローラーが逆回転を開始すると同時に該樹脂シ
ートの打抜きを開始する工程、該樹脂シートの打抜きが
終了すると同時に該テンションローラーが正回転を開始
する工程、該テンションローラーが正回転を開始すると
同時にたるみ防止ローラーが下部方向に移動する工程を
繰り返し行なう工程を連続的に有することを特徴として
いる。
【0036】本発明の上記の第1と第2の実施態様の構
成において、光学式スケール用樹脂シートにスケールパ
ターンが形成された直後、保護部材として保護フィルム
を両面に形成することで、成形後のキズ、ゴミの混入、
汚れの防止の効果がある。
【0037】次に、光学式スケール用ロール状スタンパ
ー(以下、光学式スケール用スタンパーと記す)に位置
決めパターン形成部、又は位置決めピン形成部を設ける
事により、光学式スケール用樹脂シートに位置決めパタ
ーン、又は位置決めピンが形成される。
【0038】第1の実施態様の構成において、この位置
決めピンを単独で用い、スケールパターンにレーザー光
線を照射しレーザースポットの反射光を検出する、また
は位置決めピンの嵌合を打抜き位置決めに用いる等の方
法で位置決め精度を高め、保護部材を形成した樹脂シー
トの少なくとも片面の保護部材と樹脂シートを打抜きロ
ーラーを用いることにより成形速度と同じ速度で連続し
て打抜く。
【0039】第2の実施態様の構成は、上記の位置決め
パターンと位置決めピンを単独又は併用で用い、スケー
ルパターンにレーザー光線を照射してレーザースポット
の反射光を検出する、CCDで位置決めパターンの位置
信号を検出する、または位置決めピンの嵌合を打抜き位
置決めに用いる等、の方法で位置決め精度を高め、保護
部材を形成した樹脂シートの少なくとも片面の保護部材
と樹脂シートを、搬送ローラーとテンションローラーの
間に位置する切断機を用いることにより成形速度と同調
した速度で打抜く。
【0040】以上、第1及び第2の実施態様の発明の構
成をとることにより、光学式スケール用樹脂シートの成
形工程、保護部材の形成工程、打抜き位置決め工程、打
抜き工程を連続一貫で行なう事ができるようになり、光
学式スケールの製造時間を短縮する共に良品率を向上さ
せる事ができる。
【0041】又、光学式スケール用スタンパーに上下左
右表裏検出マーカー形成部を設ける事により、光学式ス
ケール用樹脂シートに上下左右表裏検出マーカーが形成
される。この左右表裏検出マーカーを設けることによ
り、印字装置への組込み作業、及び組み込んだ後の品質
管理が非常に簡便になり、印字装置を組立てる際の印字
装置の製造コストの低減を達成できる。
【0042】又、光学式スケール用スタンパーに記号
(ロット番号)形成部を設ける事により、光学式スケー
ル用樹脂シートに記号(ロット番号)が形成される。こ
の記号(ロット番号)は、光学式スケール1本毎に記さ
れているので光学式スケール自体の品質管理ができる。
又、光学式スケールの品質管理結果をフィードバックし
スタンパー管理を行なう事も可能となった。
【0043】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づき詳細に説明す
る。
【0044】まず、実施例に用いる図面について以下に
説明する。図1は実施例1に示す、本発明の光学式エン
コーダースケールの連続製造装置の模式図である。
【0045】同図1に於て、18はPC(ポリカーボネ
ート)ペレット等のペレット状樹脂を溶融しながら一定
の速度で押し出す為の押出し機、16は押出し機から押
し出された溶融樹脂を成型形状に近づけるTダイ、14
はTダイから押し出された溶融樹脂に、光透過部、光遮
断部、摺動面等の凹凸の微細パターンを転写する為のロ
ール状スタンパー、4はロール状スタンパーに設けられ
た位置決めピン形成部、15は光学式スケールの板厚調
整及び、鏡面を転写する為の鏡面ローラーであり、17
はロール状スタンパーと鏡面ローラーの間に押出し機の
Tダイから押し出された溶融樹脂を通し、適切な成形圧
力でロール状スタンパーの凹凸パターンを転写すること
で得られる、位置決めピンと位置決めパターンを有する
光学式スケール用樹脂シートである。
【0046】次に、47は光学式スケール用樹脂シート
の搬送方向に対して直交する方向のずれを検出するため
のずれ検知機、49はずれ検知機で検出された情報をも
とに、ずれ防止ローラーの駆動部を作動させるためのコ
ントローラー、48は光学式スケール用樹脂シートの搬
送方向に対して直交する方向のずれを修正、防止するた
めのずれ防止ローラーである。
【0047】33は光学式スケール用樹脂シートに形成
された位置決めピン、27は光学式スケール用連続シー
トに転写されているスケールパターン等の凹凸の微細パ
ターンをキズ、ゴミの混入、汚れ等から保護するための
保護部材を光学式スケール用樹脂シートの両面に形成す
るたの圧着ゴムロール、26は圧着ゴムロールと光学式
スケール用樹脂シートの間に保護部材を供給するための
保護部材のフィルダー、28は圧着ゴムロールによって
光学式スケール用樹脂シートに形成される保護部材であ
る。
【0048】次に、52は保護部材を形成した光学式ス
ケール用樹脂シートをハーフカット、又は完全打抜きす
るための打抜きローラー、50は打抜きローラーに設け
られ打抜きの位置決めを行なうための位置決めピン検知
部、38は打抜きローラーに設けられた打抜き刃であ
る。51は保護部材を形成した光学式スケール用樹脂シ
ートを打抜き刃との間で挟み込むための打抜きローラー
である。29はハーフカットが終了した後、光学式スケ
ール用樹脂シートを一定寸法に切断し枚葉処理するため
の切断機、31は切断機で一定寸法に切断された、枚葉
処理の施されたシート、30は枚葉処理の施されたシー
トをストッカーに運び入れるための搬送ベルト、32は
搬送ベルトによって運び込まれた枚葉処理の施されたシ
ートを保管・運搬するためのストッカーである。
【0049】図2は実施例2に示す本発明の光学式エン
コーダースケールの連続製造装置の模式図である。図3
は図2の光学式エンコーダースケールの連続製造装置に
用いる打抜き型の模式図である。
【0050】同図2,3に於て、53は圧着ゴムロール
から搬送される光学式スケール用樹脂シートのたるみを
防止するためのたるみ防止ローラー、36は光学式スケ
ール用樹脂シートをハーフカット、又は完全打抜きする
ための打抜き機、34は打抜きステージ、50は打抜き
ステージに設けられた位置決めピン検知部、54は打抜
き型、38は打抜き型に形成されたた打抜き刃である。
【0051】35は光学式スケール用樹脂シートを切断
機へ搬送するための搬送ローラー、37は光学式スケー
ル用樹脂シートを切断機の間に一定時間停止させるため
のテンションローラーである。
【0052】図4は実施例1〜4で使用する一周巻タイ
プのフレキシブルスタンパーの模式図であり、位置決め
ピン形成部と位置決めピンパターン形成部、及び上下左
右表裏検出マーカー形成部、記号(ロット番号)形成部
を設けた一周巻タイプのフレキシブルスタンパーであ
る。20は光透過形成部と光遮断形成部から成るスケー
ルに対応するパターン、4は位置決めピンを形成するた
めの位置決めピン形成部、23は位置決めパターンを形
成するための位置決めパターン形成部、39は記号(ロ
ット番号)を形成するための記号(ロット番号)形成
部、40は上下左右表裏検出マーカーを形成するための
上下左右表裏検出マーカー形成部である。
【0053】図5は実施例1〜4で使用するロール状ス
タンパーの斜視図であり、位置決めピン形成部、位置決
めパターン形成部、上下左右表裏検出マーカー形成部、
記号(ロット番号)形成部を設けたロール状スタンパー
を示す。図6は、図5のXX線断面図である。
【0054】図5及び図6に於て、13は本発明の一周
巻きタイプのフレキシブルスタンパー、20はフレキシ
ブルスタンパーに形成されたスケールに対応するパター
ン、4は位置決めピンを形成するための位置決めピン形
成部、23は位置決めパターンを形成するための位置決
めパターン形成部であり、14はフレキシブルスタンパ
ーをローラーに固定して成るロール状スタンパーであ
る。
【0055】又、21は一周巻きタイプのフレキシブル
スタンパーをローラーに取り付け固定するための固定具
であり、22はフレキシブルスタンパーをローラーに固
定した後、固定具間の隙間を埋めるための隙間埋め材で
ある。
【0056】更に、図7は本発明の位置決めピン形成
部、位置決めパターン形成部、上下左右表裏検出マーカ
ー形成部、記号(ロット番号)形成部を設けたフレキシ
ブルスタンパーのスケールに対応するパターンの概略図
である。1は光学式スケールの光透過形成部、2は光学
式スケールの光遮断形成部、3はサブスケール摺動のた
めの摺動面形成部、23は位置決めパターン形成部であ
る。
【0057】図8は実施例1〜2で行なった枚葉処理を
示す、枚葉処理の施された光学式スケール用樹脂シート
の模式図である。
【0058】図8に於て、33は位置決めを行うための
位置決めピン、25は位置決め或いは位置決めピンと併
用する場合には位置決めの微調整に用いられる位置決め
パターン、28は光学式スケール用樹脂シートのスケー
ルパターンをキズ、ゴミの混入、汚れ等から保護するた
めの保護部材、45は枚葉処理の工程で切断機によって
切断されるカッティングラインである。
【0059】図9は光学式エンコーダースケールの模式
図である。同図において、19は光透過部と光遮断部か
ら成るスケールパターン、42は光学式エンコーダース
ケールを印字装置へ取り付け固定するための取付け孔、
43は光学式エンコーダースケールを印字装置へ取り付
ける際に、取り付け方向、取り付け位置等が正しいか否
か判断するための上下左右表裏検出マーカー、44は光
学式エンコーダースケールの品質管理と、その結果をフ
ィードバックしてスタンパー管理を行なうための記号
(ロット番号)であり、41は光学式エンコーダースケ
ールである。
【0060】図10は単結晶ダイヤモンドバイトの形状
を示す模式図である。同図に於て、25はリン青銅原盤
を製作する際に用い、光透過形成部の加工を行なうため
の単結晶ダイヤモンドバイトである。
【0061】図11は実施例1〜4で作製したフレキシ
ブルスタンパーに用いた位置決めピン形成部を設けた固
定具の概略図である。同図において、4は固定具Iに加
工の施された位置決めピン形成部である。
【0062】図12(A)〜(D)は各々位置決めパタ
ーン形成部の形状の一例を示す説明図である。
【0063】図13〜図15はリン青銅原盤の製造方法
を示す工程説明図である。同図において、5は鏡面加工
の施されたリン青銅基板、3は焼結ダイヤモンドバイト
によって加工される摺動面形成部、24は鏡面加工の施
されたリン青銅基板に摺動面形成部を加工することで得
られる、スケールに対応するパターンの形成部である。
20は単結晶ダイヤモンドバイトにより刻線加工を行な
うことで形成されるスケールに対応するパターン、7は
リン青銅基板の鏡面部にスケールに対応するパターンを
形成したリン青銅原盤である。
【0064】図16は本発明のフレキシブルスタンパー
の製造方法を示す工程説明図である。同図に於て、7は
リン青銅基板の鏡面部にスケールに対応するパターンを
形成したリン青銅原盤、8はリン青銅原盤からスケール
に対応するパターンを転写するための紫外線硬化樹脂、
10はガラス原盤を製造するためのガラス基板、11は
ガラス基板にスケールパターンを形成したガラス原盤で
ある。9はガラス原盤に金属膜を形成するための導電化
膜、12は電鋳法により導電化膜を形成したガラス原盤
へ成膜される金属膜、13は金属膜を所定の厚みに研磨
し、導電化膜と金属膜を一体としてガラス原盤から剥離
することで得られるフレキシブルスタンパーである。
【0065】図17は従来の押出し成形によるエンコー
ダースケールの製造方法を示す説明図である。同図に於
て、18はPCペレット等のペレット状樹脂を溶融しな
がら一定の速度で押し出すための押出し機、16は押出
し機から押し出された溶融樹脂を成型形状に近づけるT
ダイ、14はTダイから押し出された溶融樹脂に、光透
過部、光遮断部、摺動面等の凹凸の微細パターンを転写
するためのロール状スタンパー、15は光学式スケール
の板厚調整及び鏡面を転写する為の鏡面ローラーであ
り、17はロール状スタンパーと鏡面ローラーの間に押
出し機のTダイから押し出された溶融樹脂を通し、適切
な成形圧力でロール状スタンパーの凹凸パターンを転写
することで得られる、光学式スケール用樹脂シートであ
る。
【0066】29は光学式スケール用樹脂シートを一定
寸法に切断し枚葉処理するための切断機、31は切断機
で一定寸法に切断された、枚葉処理の施されたシート、
30は枚葉処理の施されたシートをストッカーに運び入
れるための搬送ベルト、32は搬送ベルトによって運び
込まれた枚葉処理の施されたシートを保管・運搬するた
めのストッカーである。
【0067】図18は図17の従来の押出し成形により
枚葉処理の施されたシートの説明図、図19は図17の
従来の押出し成形における光学式スケール用樹脂シート
の切断方法を示す説明図、図20は図17の従来の押出
し成形において用いられる打抜き型を示す説明図であ
る。
【0068】実施例1 まず、図13〜15のリン青銅原盤の製造方法を示す工
程説明図と図16のフレキシブルスタンパーの製造方法
を示す工程説明図に基づき、電鋳法によるフレキシブル
スタンパーの製造方法について述べる。
【0069】図13の工程に示されるように、490×
170×50mmのリン青銅基板5の表面に摺動面形成
部3として深さ60μm、幅6mmの溝を施し、幅4m
mのスケールに対応するパターンの形成部24を11本
形成した。(凹凸のピッチ10mm)摺動面形成部3の
加工方法は、予め鏡面加工の施されたリン青銅基板5を
研削加工機に取付けた後、焼結ダイヤモンドバイトを用
いて行なった。
【0070】次に、図14の工程に示されるように、ス
ケールに対応するパターンの形成部24に単結晶ダイヤ
モンドバイト6を用いて光透過形成部1と光遮断形成部
2を設けた。具体的には、焼結ダイヤモンドバイトから
単結晶ダイヤモンドバイトにダイヤモンドバイトの交換
を行なった後、切削方向を90度傾けることでスケール
に対応するパターンの形成部24に対して直角に光透過
形成部1の刻線加工を行なった。(リン青銅基板5を9
0度傾け研削加工機に取付け直しても良い。) 切込み深さ30μm・送りビッチ70.6μmの設定
で、5900本の刻線加工を行なった。尚、単結晶ダイ
ヤモンドバイトの形状は図10に示す。
【0071】刻線加工の終了後、右上と左下の少なくと
も2か所以上の所定の位置にYAGレーザー装置、又
は、CO2 レーザー装置を用いて、位置決めパターン形
成部23を設けた。この位置決めパターン形成部の形状
は、スケールに対応するパターン20からの位置を正確
に検出できればどのような形状でも構わない。例えば、
図12の(A)〜(D)に示すように円形パターン、十
字パターン、三角形パターン、多角形パターンのいずれ
でも構わない。但し、位置決めパターン形成部23を設
けた位置の反射率と異なる反射率でなくてはならない。
【0072】今回の位置決めパターン形成部23の形状
は十字パターンにし、CO2 レーザー装置の出力パワー
を通常より大きめに設定し粗面を形成した。
【0073】更に、上記のCO2 レーザー装置を用い、
記号(ロット番号)形成部39と上下左右表裏検出マー
カー形成部40を設けた。尚、(ロット番号)形成部3
9は、リン青銅原盤7に必ずしもレーザー刻印する必要
はなく、場合によっては後工程でフレキシブルスタンパ
ーの表面に刻印しても良い。むしろその方がフレキシブ
ルスタンパー毎の管理を行ないやすい場合もある。
【0074】最後に、洗浄を行ない、腐蝕防止と表面硬
化の目的のため硬質ニッケルメッキを0.1μmの厚さ
に形成することで、図15の工程に示すリン青銅原盤
7、(ファザースタンパー)を製作した。
【0075】次に、図16の工程(A)〜(C)に示さ
れるように、ウレタンアクリレート30重量部、ネオペ
ンチルグリコール変性トチメチロールプロパンジアクリ
レート67重量部、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェ
ニルケトン3重量部の組成比からなる紫外線硬化樹脂8
を充分に脱気した後、リン青銅原盤7の凹凸の施された
パターン面に30gの量を滴下した。
【0076】次に、大きさ520mm×200mm×1
5mmのガラス基板10の片面にシランカップリング剤
の1vol%メタノール溶液(商品名:A−174、日
本ユニカー(株))をスピンコートし、70℃・2時間
の設定条件のオーブンでベーキングしたものを予め用意
して置き、上記紫外線硬化樹8の上にシランカップリン
グ処理面を下にして、端からゆっくり重ね合せ紫外線硬
化樹脂8が外周部まで広がるまで待った後、メタルハラ
イドランプ(商品名:UVC−2533、ウシオ電機
(株))を用いて、160W/cm、ランプ間距離13
0mmの条件設定で紫外線を照射して樹脂を硬化させ
た。硬化後に、リン青銅原盤7から剥離して凹凸のスケ
ールパターン19と粗面の位置決めパターン25をガラ
ス基板10の片面に形成したガラス原盤11を得た。
【0077】更に工程(D)では、電鋳法により金属膜
を形成するための前処理として、スパッター装置、蒸着
装置等の成膜装置を用い、導電化処理を行なう。膜厚1
000Åのニッケル膜をスパッター装置により成膜する
ことで、導電化膜9をガラス原盤11の上に形成した。
作業手順は以下に示す通りである。
【0078】上記のガラス原盤11をスパッター装置の
試料ステージに取付け、マスク板で有効部を保護し、チ
ャンバー内を真空引きした後、到達真空度4.0×10
-3Pa、RFパワー1kW、基盤回転数10rpmの条
件で逆スパッターを10分間行なった。次いで、同条件
でDCパワー0.5kWで膜厚1000Åのニッケル膜
をガラス原盤11に成膜した。
【0079】次に、工程(E)〜(F)では、導電化膜
9の施されたガラス原盤11に電鋳法により金属膜12
を形成する。スルファミン酸ニッケル電鋳液中で、導電
化膜9の施されたガラス原盤11を20〜30rpmで
回転させながら、通電電流の時間積分値180〜360
AH(アンペア・アワー)の条件で厚さ100〜200
μmのニッケル金属を析出させ、金属膜12を形成し
た。
【0080】ここで使用した電鋳液は、以下のごとき組
成のものである。 スルファミン酸ニッケル・4水塩 500g/1 (Ni(NH2 SO32 ・4H2 O) 硼酸(H3 BO3 ) 35〜38g/1 ピット防止剤 2.5ml/1
【0081】次に、金属膜12を研磨し、最後に工程
(F)において、導電化膜9及び金属膜12を一体とし
てガラス原盤11より剥離させ、レーザー切断で478
×158mmの大きさにトリミングした。更に、図16
の工程(A)〜(F)を繰り返し行なう事で、478×
158mmの大きさにトリミングされたスタンパー部材
を2枚準備した。
【0082】準備した2枚のスタンパー部材の短辺部を
段差の無いように溶接する事により、継ぎ合わせを行な
った。継ぎ合わせを行なった後、945×150mmの
大きさに再度トリミングを行なった。
【0083】次に、945×150mmの大きさにトリ
ミングされたスタンパー部材の短辺部の両端に、図11
に示される固定具Iと固定具IIを溶接した。図11に
示される様に、固定具Iには、位置決めピン形成部4と
しての円筒状の凹みが施してある。
【0084】以上の工程を経ることにより、光透過形成
部/光遮断形成部(35.3μm/35.3μm)、段
差:17.6μmの光学式エンコーダースケールに対応
するパターン20、と位置決めピン形成部4、と位置決
めパターン形成部23、更に記号(ロット番号)形成部
39と上下左右表裏検出マーカー形成部40の施され
た、図4に示される、一周巻きタイプのフレキシブルス
タンパー13が得られた。
【0085】上記の光学式スケール用フレキシブルスタ
ンパー13を予め固定具とほぼ同形状の溝を施してある
ローラーに、大きさ470×148mm、厚み100μ
mのポリイミドフィルムを介して取り付けた後、固定具
間の隙間をシリコーン樹脂(商品名:KE1204A・
KE1204B)を充填して、100℃で30分間硬化
した後、余分にはみ出た樹脂をカッターで除去して図5
に示すようなロール状スタンパー14を作製した。本実
施例では図5に示される様に、光透過形成部と光遮断形
成部が成形方向に対して平行に配置されるロール状スタ
ンパー14を用いた。即ち、図7に示す矢印aの方向に
押出し成形されることになる。
【0086】このロール状スタンパー14を図1に示す
様な光学式スケールの連続製造装置に取付けた後、押出
し機18のTダイ16からビスフェノールA系ポリカー
ボネート(商品名:H−3000R、三菱ガス化学
(株)製)の溶融樹脂を280℃〜340℃の樹脂温度
で押し出し、ロール状スタンパー14と鏡面ローラー1
5の間を通し、ロール状スタンパー14に対する鏡面ロ
ーラー15の押圧力を2500Kgfに調節する事で厚
さ0.3mm×幅250mmの位置決めピン33と位置
決めパターン25を形成した光学式スケール用樹脂シー
ト17が製造された。
【0087】成形条件としては、Tダイ16の温度を3
10℃、ロール状スタンパー14の表面温度を138
℃、樹脂シートの搬送速度を10m/min、樹脂の押
し出し量を54kg/hとなるように調製した。
【0088】次に、位置決めピン33と位置決めパター
ン25を形成した光学式スケール用樹脂シート17の搬
送方向に対して直交する方向のずれをずれ検知機47で
検出する。ずれを検出するためには、スケールパターン
19又は、位置決めパターン25にレーザー光線を照射
し、レーザースポットの反射光を検出する方法を用いれ
ば良い。
【0089】位置決めパターン25にレーザー光線を照
射する場合、位置決めパターン25の形成された周辺の
反射率と異なる反射率を位置決めパターン25は持たな
ければならない。又は、使用する光源に対して位置決め
パターン25の形成された周辺は透明、位置決めパター
ン25は不透明であれば良い。今回は、スケールパター
ン19にレーザー光線を照射しレーザースポットの反射
光を検出する方法でずれを検知した。
【0090】搬送方向に対して直交する方向のずれを検
出された光学式スケール用樹脂シート17の両面に保護
部材のフィルダー26によって供給される保護部材28
を形成するために、光学式スケール用樹脂シート17と
保護部材28、圧着ゴムロール27で挟み込む。
【0091】スケールパターンの形成された樹脂シート
17の両面に、保護部材28を形成する目的は、搬送さ
れる際のキズ防止とゴミ付着の防止であるが、光学式エ
ンコーダ用スケールとして情報印字装置に取り付ける際
には保護部材28は剥離しなければならない。よって、
保護部材28は適度な粘着を有し、且つ、長時間貼りつ
けた後の糊残や付着物が残らないものを使用した。具体
的には積水化学工業(株)のセキスイ プロテクトテー
プ(商品名)#622−AX(製品番号)と#622−
B(製品番号)を用いた。
【0092】尚、スケールパターン19の形成された面
には、粘着力が120gf/25mmである前記#62
2−Bを使用し、裏面の鏡面には、粘着力が15gf/
25mmである前記622−AXを使用した。スケール
パターン19が形成された面は凹凸があるため保護部材
との密着性が良くなく、鏡面に使用した粘着力15fg
/25mmと同程度のものを使用すると搬送中に剥離が
生じる為である。
【0093】この様にして得られた、保護部材28を形
成した光学式スケール用樹脂シート17は、ずれ防止ロ
ーラー48で挟み込まれ、ずれ検知機47で検出された
ずれが補正される。その後、光学式スケール用樹脂シー
トに形成された位置決めピンと33は打抜きローラーに
設けられた位置決めピン検知部50に合せ込まれる。
【0094】上記のずれ検知機47で検出された情報は
コントローラ49に入力され、コントローラ49によっ
て、ずれ防止ローラー48の駆動部が作動し、光学式ス
ケール用樹脂シート17のずれを補正する機構になって
いる。尚、ずれ検知機47は、圧着ゴムロール27の前
後どちらに取り付けても良いが、今回はずれ検知機47
の感度を高めるため、保護部材28を形成する前にずれ
を検知する構成にした。
【0095】位置決めピン検知部50に合せ込まれた、
保護部材を形成した光学式スケール用樹脂シート17は
打抜きローラー52とゴム部材から成る打抜き補助ロー
ラー51との間で狭圧されることにより、スケールパタ
ーン形成面に形成された保護部材28と光学式スケール
用樹脂シート17が打抜かれ、取付け孔42の設けられ
た光学式エンコーダースケール41の打抜き工程が終了
する。尚、打抜きローラー52には、光学式エンコーダ
ースケールの外周を打抜くための打抜き刃38と、取付
け孔を打抜くための取付け孔の打抜き刃46と、打抜く
位置を決定するための位置決めピン検知部33が形成さ
れている。
【0096】打抜き工程は、鏡面の形成された面に使用
した保護部材28の途中まて打抜き刃38及び取付け孔
の打抜き刃46を挿入させるハーフカットで打ち抜いて
いるため、打抜き工程の終了した光学式スケール用樹脂
シート17は保護部材28に保持され切断機29へ搬送
される。
【0097】切断機29へ搬送された光学式スケール用
樹脂シート17は切断機29によって枚葉に切断され
る。切断箇所は、図6に示す様に、固定具Iと固定具I
Iの間の隙間埋め材22で転写された箇所にレーザー光
を照射し、レーザー光の反射光を検出することで位置決
めを行ない、所定の寸法に枚葉処理した。枚葉に切断さ
れた光学式スケール用樹脂シートを図8に示す。
【0098】枚葉処理の施されたシート31は、搬送ベ
ルト30によってストッカー32に収納される。以上、
光学式スケール用樹脂シートの成形工程、保護部材の形
成工程、打抜き位置決め工程、打抜き工程、枚葉処理工
程を連続一貫で行ない、樹脂シートの成型速度と同速度
で光学式エンコーダースケール41を製造できた。製造
された光学式エンコーダースケール41を図9に示す。
【0099】尚、打抜き工程の終了した時点で、光学式
エンコーダースケール41は既に製造されているので、
枚葉処理を行わずそのまま巻取り装置で巻取って保管す
る方法もある。
【0100】この様にして製造された光学式エンコーダ
ースケールの生産速度、及び良品率を調べた結果、生産
速度は220本/min、不良個数は220本中18本
であったので良品率は、91.8%となった。
【0101】又、転写精度は95%以上であり、キズ及
びゴミ混入の全く無い高品質な光学式スケールを短時間
にしかも大量に製造することが出来た。
【0102】尚、本実施例において転写の測定は、触針
式段差測定機(商品名:アルファーステップ200、テ
ンコール・インスツルメンツ(株))を用いて行なっ
た。測定条件は、スキャン範囲400μm、スキャン時
間40秒、針圧3mgの設定とした。
【0103】転写精度は、ガラス原盤の光透過部の幅を
測定した値Aを基準として、成形した光学式スケールで
の光透過部の幅を測定した値aとの比(a/A)×10
0で評価した。
【0104】実施例2 実施例1と同様の方法で図4に示される、位置決めピン
形成部4と位置決めパターン形成部23、更に記号(ロ
ット番号)形成部39と上下左右表裏検出マーカー形成
部40の施された一周巻きタイプのフレキシブルスタン
パー13を製作した。このフレキシブルスタンパー13
を実施例1と同様の方法でローラーに取付け、図5に示
すようなロール状スタンパー14を作製した。
【0105】上記の、ロール状スタンパー14を図2に
示す光学式スケールの連続製造装置に取付けた後、成形
条件としては、Tダイ16の温度を320℃、ロール状
スタンパー14の表面温度を145℃、樹脂シートの搬
送速度を5m/min、樹脂の押出し量を27kg/h
となるように調製した。その後、連続の押出し成形を行
なうことで、厚さ0.3mm×幅250mmで位置決め
ピン33と位置決めパターン25を形成した光学式スケ
ール用樹脂シート17を製造した。
【0106】次に、光学式スケール用樹脂シート17と
保護部材28を圧着ゴムロール27で挟み込む事によ
り、保護部材28を形成した光学式スケール用樹脂シー
ト17が搬送される。保護部材28は、実施例1と同様
のものを使用した。
【0107】この様にして得られた、保護部材28を形
成した光学式スケール用樹脂シート17は、たるみ防止
ローラー53の上を通過したテンションローラー37で
挟み込まれ、打抜き機36の間を通過し搬送ローラー3
5で再び挟み込まれ、切断機29へ搬送される。その後
は、実施例1と同様にストッカーに収納される。
【0108】上記の搬送形態で光学式スケール用樹脂シ
ート17が成形速度に同調した速度で打抜かれる、打抜
き工程の機構を以下に記す。
【0109】保護部材28を形成した光学式スケール用
樹脂シート17が搬送ローラー35によって、打抜き機
36の所定位置に到達したら、樹脂シート搬送方向の上
流側に位置するテンションローラー37が逆回転するこ
とで光学式スケール用樹脂シート17にテンションが掛
けられる。テンションローラー37が逆回転を開始する
と、搬送ローラー35のトルクが落ち光学式スケール用
樹脂シート17が延ばされない工夫を施してある。
【0110】打抜き機36の所定位置とは、光学式スケ
ール用樹脂シート17に形成された位置決めピン33と
打抜きステージ34に設けられた位置決めピン検知部5
0が嵌合する位置のことをいう。ここでの位置決めは、
実施例1と同様の方法で光学式スケール用樹脂シートに
形成された位置決めパターン25を読取り、テンション
ローラー37の逆回転を開始させる方法と、テンション
ローラー37が逆回転する開始時間を調製する機械的な
方法があるが、今回は機械的な方法を用いた。
【0111】光学式スケール用樹脂シート17にテンシ
ョンが掛けられ、打抜き機36の所定位置で光学式スケ
ール用樹脂シート17の搬送が止められると、圧着ゴム
ロール27から搬送される光学式スケール用樹脂シート
17がたるむ。それを防止するため、テンションローラ
ー37が逆回転を開始すると同時にたるみ防止ローラー
53が上部方向に移動する。一方、打抜き機36では、
テンションローラー37が逆回転を開始すると同時に打
抜き型54が作動し打抜きを開始する。打抜きは実施例
1と同様にハーフカットで行なった。
【0112】打抜きが終了すると同時にテンションロー
ラー37が正回転を開始し、搬送ローラー35のトルク
も通常の設定に戻る。テンションローラー37が正回転
を開始する事によって、打抜きを終了した光学式スケー
ル用樹脂シート17が切断機29へ搬送されるわけであ
るが、打抜き機36の間を通過する光学式スケール用樹
脂シート17の搬送速度は、成型速度よりも早い速度設
定になっている。
【0113】一方、テンションローラー37が正回転を
開始すると同時にたるみ防止ローラー53が下部方向に
速やかに移動する。以上の機構を繰り返し行なうことで
成形速度に同調した速度で連続的に打抜くことが可能と
なった。
【0114】搬送ローラー35によって、打抜きを終了
した光学式スケール用樹脂シート17は切断機29へ搬
送される。その後は、実施例1と同様にして光学式エン
コーダースケール41を製造した。この様にして製造さ
れた光学式エンコーダースケール41を図9に示す。
尚、製造された光学式エンコーダースケールの生産速
度、及び良品率を調べた結果、生産速度は110本/m
in、不良個数は110本中6本であったので良品率
は、94.5%となった。
【0115】又、転写精度は95%以上であり、キズ及
びゴミ混入の全く無い高品質な光学式スケールを短時間
にしかも大量に製造することが出来た。
【0116】実施例3 実施例1と同様の方法で図4に示される、位置決めピン
形成部4と位置決めパターン形成部23、更に、記号
(ロット番号)形成部39と上下左右表裏検出マーカー
形成部40の施された一周巻タイプのフレキシブルスタ
ンパー13を製作した。このフレキシブルスタンパー1
3を実施例1と同様の方法でローラーに取付け、図5に
示すようなロール状スタンパー14を作製した。
【0117】上記のロール状スタンパー14を図2に示
す光学式スケールの連続製造装置に取付けた。但し、打
抜き機36の打抜きステージ34と打抜き型54の位置
を上下入れ替えてある光学式スケールの連続製造装置を
用いた。
【0118】成形条件は実施例2と同様の方法で押出し
成形を行ない、厚さ0.3mm×幅250mmで位置決
めピン33と位置決めパターン25を形成した光学式ス
ケール用樹脂シート17を製造した。
【0119】次に、光学式スケール用樹脂シート17と
保護部材28を圧着ゴムロール27で挟み込む事によ
り、保護部材28を形成した光学式スケール用樹脂シー
ト17が搬送される。保護部材28は、実施例1と同様
のものを使用した。
【0120】この様にして得られた、保護部材28を形
成した光学式スケール用樹脂シート17を、ひねること
で表裏反転を行なった後テンションローラー37に挟み
込んだ。他の方法としては、光学式スケール用樹脂シー
ト17を上、又は下に曲げる事により表裏反転を行う方
法もある。テンションローラー37に挟み込まれた光学
式スケール用樹脂シート17は、実施例2と同様の機構
で打抜きステージ34の所定位置で停止する。
【0121】光学式スケール用樹脂シート17がステー
ジ34の所定位置で停止したら、打抜き型54が作動し
打抜きを開始する。打抜きは完全打抜きで行なった。完
全に打抜いたので、この時点で22本の光学式エンコー
ダースケール41がそれぞれ単体となって製造される。
製造された22本の光学式エンコーダースケール41は
打抜きステージ34上に残るため、エアーを噴射してス
トッカー32に収納することで、次の打抜きの準備をす
る。尚、光学式エンコーダースケール41の打抜かれた
後の残骸は、搬送ローラー35によって除去される。完
全打抜きを行なった後の機構は実施例2と同様である。
【0122】以上の機構を繰り返し行なうことで成形速
度に同調した速度で連続的に光学式エンコーダースケー
ル41を製造することが可能になった。この様にして製
造された光学式エンコーダースケールの生産速度、及び
良品率を調べた結果、生産速度は110本/min、不
良個数は110本中10本であったので、良品率は9
0.9%となった。
【0123】又、転写精度は95%以上であり、キズ及
びゴミの混入の全く無い高品質な光学式スケールを短時
間にしかも大量に製造することが出来た。
【0124】比較例1 実施例1と同様の方法で、スケールに対応するパターン
20を形成した一周巻きタイプのフレキシブルスタンパ
ー13を製作した。但し、本検討で用いた一周巻きタイ
プのフレキシブルスタンパー13には、位置決めピン形
成部4、位置決めパターン形成部23、記号(ロット番
号)形成部39、上下左右表裏検出マーカー形成部40
等の加工は一切施さなかった。
【0125】このフレキシブルスタンパー13を実施例
1と同様の方法でローラーに取付け、ロール状スタンパ
ー14を作製した。上記のロール状スタンパー14を押
出し成形機に取付けた後、押出し成形を行ない光学式ス
ケール用樹脂シート17を製造する。
【0126】具体的には、図17に示すような押出し機
18によって溶融された樹脂をTダイ16からシート状
に押出し、ロール状スタンパー14と鏡面ローラー15
の間を通し、ロール状スタンパー14に鏡面ローラー1
5で押圧力をかけ、幅250mmで厚みが0.3mmの
光学式スケール用樹脂シート17を製造した。
【0127】この様にして得られた光学式スケール用樹
脂シート17を切断機29を用い枚葉に切断する。枚葉
に切断された光学式スケール用樹脂シートを図18に示
す。枚葉処理の施されたシート31は、搬送ベルト30
によってストッカー32に収納され、必要に応じて打抜
き加工を行なった。
【0128】打抜き加工は図19に示すように、打抜き
ステージ34に塩化ビニール板55を敷いた後、少なく
とも1本以上の光学式スケールパターンをダミーにして
打抜きの位置決めを行ない、枚葉処理の施されたシート
31の端部を粘着テープで固定する。次に、打抜き型5
4を光学式エンコーダースケールの長辺方向に対して直
角に交わる方向に一定のピッチで移動させ打抜くことを
繰り返すことによって、光学式エンコーダースケールを
製造した。22本の光学式エンコーダースケールを打抜
くための所要時間は約1分であった。
【0129】この様にして製造された光学式エンコーダ
ースケールの生産速度、及び良品率を調べた結果、生産
速度は22本/min、不良個数は22本中8本であっ
たので良品率は63.6%となった。又、転写精度は9
5%以上であったが、キズ及びゴミの混入が多く良品率
を下げる結果となった。
【0130】比較例2 実施例3と同様の装置を用い、成形条件は実施例2と同
様の方法で押出し成形を行ない、光学式エンコーダース
ケール41を製造した。但し、保護部材28を形成せず
に光学式エンコーダースケールを製造した。
【0131】この様にして製造された光学式エンコーダ
ースケールの生産速度、及び良品率を調べた結果、生産
速度は110本/min、不良個数は110本中50本
であったので良品率は、54.5%となった。又、転写
精度は95%以上であったが、キズ及びゴミの混入が多
く良品率を下げる結果となった。
【0132】最後に、実施例1〜3および比較例1〜2
で行なった、各種連続製造法による光学式エンコーダー
スケールの生産速度、及び良品率を下記の表1に示す。
【0133】
【表1】
【0134】表1の生産速度及び良品率の比較から明ら
かな事は、本発明では光学式スケール用樹脂シートの成
形工程、保護部材の形成工程、打抜き位置決め工程、打
抜き工程を連続一貫で行ない、樹脂シートの成型速度
と、同速度又は同調した速度で連続的に打抜く事によ
り、従来の製造方法に比べ5〜10倍生産速度が向上し
た。又、実施例3に比べ比較例2で良品率が非常に悪い
のは、保護部材を形成しなかったためである。
【0135】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
光学式スケール用樹脂シートの成形工程、保護部材の形
成工程、打抜き位置決め工程、打抜き工程を連続一貫で
行ない、樹脂シートの成型速度と、同速度又は同調した
速度で連続的に打抜く事により、従来の製造方法に比べ
5〜10倍生産速度が向上した。
【0136】又、本発明によれば、光学式スケール用連
続シートにスケールパターン以外の位置決めパターン又
は位置決めピンを形成し、CCD等で位置決めパターン
の位置信号を検出したりすることで、位置決め精度を高
め、且つ位置決め速度を早くすることができ、打抜き加
工時間の短縮を計ると共に良品率を向上させることがで
きた。即ち、低コスト・高品質の光学式スケールを製造
することができたものである。
【0137】又、本発明によれば、光学式スケール用連
続シートにスケールパターン以外の上下左右表裏検出マ
ーカーを形成することにより、印字装置への組込み作
業、及び組み込んだ後の品質管理が非常に簡便になり、
印字装置を組立てる際の印字装置の製造コストの低減を
達成できる。
【0138】又、本発明によれば、光学式スケール用連
続シートにスケールパターン以外の記号(ロット番号)
を形成することにより、光学式スケール自体の品質管理
にとどまらず、スタンパー管理をも行なう事が可能とな
った。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に示す、本発明の光学式エンコーダー
スケールの連続製造装置の模式図である。
【図2】実施例2に示す本発明の光学式エンコーダース
ケールの連続製造装置の模式図である。
【図3】図2の光学式エンコーダースケールの連続製造
装置に用いる打抜き型の模式図である。
【図4】実施例1〜4で使用する一周巻タイプのフレキ
シブルスタンパーの模式図である。
【図5】実施例1〜4で使用するロール状スタンパーの
斜視図である。
【図6】図5のXX線断面図である。
【図7】本発明のフレキシブルスタンパーのスケールに
対応するパターンの概略図である。
【図8】実施例1〜2で行なった枚葉処理を示す、枚葉
処理の施された光学式スケール用樹脂シートの模式図で
ある。
【図9】光学式エンコーダースケールの模式図である。
【図10】単結晶ダイヤモンドバイトの形状を示す模式
図である。
【図11】実施例1〜4で作製したフレキシブルスタン
パーに用いた位置決めピン形成部を設けた固定具の概略
図である。
【図12】位置決めパターン形成部の形状の一例を示す
説明図である。
【図13】リン青銅原盤の製造方法の前工程を示す工程
説明図である。
【図14】リン青銅原盤の製造方法の中工程を示す工程
説明図である。
【図15】リン青銅原盤の製造方法の後工程を示す工程
説明図である。
【図16】本発明のフレキシブルスタンパーの製造方法
を示す工程説明図である。
【図17】従来の押出し成形によるエンコーダースケー
ルの製造方法を示す説明図である。
【図18】図17の従来の押出し成形により枚葉処理の
施されたシートの説明図である。
【図19】図17の従来の押出し成形における光学式ス
ケール用樹脂シートの切断方法を示す説明図である。
【図20】図17の従来の押出し成形において用いられ
る打抜き型を示す説明図である。
【符号の説明】
1 光透過形成部 2 光遮断形成部 3 摺動面形成部 4 位置決めピン形成部 5 リン青銅基板 6 単結晶ダイヤモンドバイト 7 リン青銅原盤 8 紫外線硬化樹脂 9 導電化膜 10 ガラス基板 11 ガラス原盤 12 金属膜 13 フレキシブルスタンパー 14 ロール状スタンパー 15 鏡面ローラー 16 Tダイ 17 光学式スケール用樹脂シート 18 押出し機 19 スケールパターン 20 スケールに対応するパターン 21 固定具 22 隙間埋め材 23 位置決めパターン形成部 24 スケールに対応するパターンの形成部 25 位置決めパターン 26 保護部材のフィルダー 27 圧着ゴムロール 28 保護部材 29 切断機 30 搬送ベルト 31 枚葉処理の施されたシート 32 ストッカー 33 位置決めピン 34 打抜きステージ 35 搬送ローラー 36 打抜き機 37 テンションローラー 38 打抜き刃 39 記号(ロット番号)形成部 40 上下左右表裏検出マーカー形成部 41 光学式エンコーダースケール 42 取付け孔 43 上下左右表裏検出マーカー 44 記号(ロット番号) 45 カッティングライン 46 取付け孔の打抜き刃 47 ずれ検知機 48 ずれ防止ローラー 49 コントローラー 50 位置決めピン検知部 51 打抜き補助ローラー 52 打抜きローラー 53 たるみ防止ローラー 54 打抜き型 55 塩化ビニール板

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押出し法を用い、熱可塑性合成樹脂シー
    トに光透過部と光遮断部から成るスケールパターンを形
    成し光学式スケールを製造する方法に於て、光透過形成
    部と光遮断形成部以外の領域に位置決めピン形成部を設
    けたロール状スタンパーと鏡面ローラ間で、Tダイから
    押し出される溶融樹脂を狭圧して、スケールパターンと
    位置決めピンを形成した樹脂シートを製作する工程、該
    樹脂シートの両面に保護部材を形成する工程、該保護部
    材を形成した樹脂シートの少なくとも片面の保護部材と
    樹脂シートを、成形速度と同じ速度で打抜く工程を有
    し、各工程を連続的に行うことを特徴とする光学式エン
    コーダースケールの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記保護部材を形成した樹脂シートの少
    なくとも片面の保護部材と樹脂シートを成形速度と同じ
    速度で打抜く工程において、該保護部材を形成した樹脂
    シートを位置決めピン検知部及び、打抜き刃を形成した
    打抜きローラーと、ゴム部材から成る打抜き補助ローラ
    ーとの間で狭圧することにより打抜く請求項1記載の光
    学式エンコーダースケールの製造方法。
  3. 【請求項3】 樹脂シートの両面に保護部材を形成する
    工程に於て、粘着力の異なる2種類の保護部材を形成す
    る請求項1記載の光学式エンコーダースケールの製造方
    法。
  4. 【請求項4】 押出し法を用い、熱可塑性合成樹脂シー
    トに光透過部と光遮断部から成るスケールパターンを形
    成し光学式スケールを製造する方法に於て、溶融樹脂を
    Tダイから押出し、該溶融樹脂を鏡面ローラーとスケー
    ルパターン形成部以外の領域に位置決めピン形成部を設
    けたロール状スタンパーとの間で狭圧して、スケールパ
    ターンと位置決めピンを形成した樹脂シートを製作する
    工程、該樹脂シートの搬送方向に対して直交する方向の
    ずれを検知する工程、保護部材と該樹脂シートを圧着ロ
    ール間で狭圧することにより該樹脂シートの両面に保護
    部材を形成する工程、該保護部材を形成した樹脂シート
    をずれ防止ローラーで挟み込んだ後、ずれ防止ローラー
    を樹脂シートの搬送方向に対して直交する方向に移動さ
    せ検知したずれを補正することで、該樹脂シートに形成
    された位置決めピンと打抜きローラーに設けられた位置
    決めピン検知部を合せ込む工程、該保護部材を形成した
    樹脂シートを位置決めピン検知部及び、打抜き刃を形成
    した打抜きローラーと、ゴム部材から成る打抜き補助ロ
    ーラーとの間で狭圧することにより、該保護部材を形成
    した樹脂シートの少なくとも片面の保護部材と樹脂シー
    トを成形速度と同じ速度で打抜く工程を有し、各工程を
    連続的に行うことを特徴とする光学式エンコーダースケ
    ールの製造方法。
  5. 【請求項5】 樹脂シートの両面に保護部材を形成する
    工程に於て、粘着力の異なる2種類の保護部材を形成す
    る請求項4記載の光学式エンコーダースケールの製造方
    法。
  6. 【請求項6】 押出し法を用い、熱可塑性合成樹脂シー
    トに光透過部と光遮断部から成るスケールパターンを形
    成し光学式スケールを製造する方法に於て、溶融樹脂を
    Tダイから押し出し、該溶融樹脂を鏡面ローラーとスケ
    ールパターン形成部以外の領域に位置決めピン形成部を
    設けたロール状スタンパーとの間で狭圧して、スケール
    パターンと位置決めピンを形成した樹脂シートを製作す
    る工程、保護部材と該樹脂シートを圧着ロール間で狭圧
    することにより該樹脂シートの両面に保護部材を形成す
    る工程、該保護部材を形成した樹脂シートをひねり表裏
    反転を行なった後、テンションローラーに挟み込む工
    程、該保護部材を形成した樹脂シートを成形速度に同調
    した速度で打抜く工程、打抜かれた光学式エンコーダー
    スケールを打抜きステージから取り除く工程を有し、各
    工程を連続的に行うことを特徴とする光学式エンコーダ
    ースケールの製造方法。
  7. 【請求項7】 樹脂シートの両面に保護部材を形成する
    工程に於て、粘着力の異なる2種類の保護部材を形成す
    る請求項6記載の光学式エンコーダースケールの製造方
    法。
  8. 【請求項8】 保護部材を形成した樹脂シートの表裏反
    転を行なった後、テンションローラーに挟み込む工程に
    於て、該保護部材を形成した樹脂シートを上又は下に曲
    げることにより表裏反転を行なう請求項6記載の光学式
    エンコーダースケールの製造方法。
  9. 【請求項9】 保護部材を形成した樹脂シートの少なく
    とも片面の保護部材と樹脂シートを成形速度に同調した
    速度で打抜く工程において、該保護部材を形成した樹脂
    シートが搬送ローラーによって打抜き機の樹脂シートに
    形成した位置決めピンと打抜きステージに設けられた位
    置決めピン検知部が嵌合する位置に到達したら、樹脂シ
    ート搬送方向の上流側に位置するテンションローラーが
    逆回転することで、該樹脂シートにテンションを掛ける
    工程、該テンションローラーが逆回転を開始すると同時
    にたるみ防止ローラーが上部方向に移動する工程、該テ
    ンションローラーが逆回転を開始すると同時に該樹脂シ
    ートの打抜きを開始する工程、該樹脂シートの打抜きが
    終了すると同時に該テンションローラーが正回転を開始
    する工程、該テンションローラーが正回転を開始すると
    同時にたるみ防止ローラーが下部方向に移動する工程を
    繰り返し行う請求項6記載の光学式エンコーダースケー
    ルの製造方法。
  10. 【請求項10】 押出し法を用い、熱可塑性合成樹脂シ
    ートに光透過部と光遮断部から成るスケールパターンを
    形成し光学式スケールを製造する方法に於て、溶融樹脂
    をTダイから押出し、該溶融樹脂を鏡面ローラーとスケ
    ールパターン形成部以外の領域に位置決めパターン形成
    部を設けたロール状スタンパーとの間で狭圧して、スケ
    ールパターンと位置決めパターンを形成した樹脂シート
    を製作する工程、保護部材と該樹脂シートを圧着ロール
    間で狭圧することにより該樹脂シートの両面に保護部材
    を形成する工程、該保護部材を形成した樹脂シートをテ
    ンションローラーに挟み込む工程、該保護部材を形成し
    た樹脂シートの少なくとも片面の保護部材と樹脂シート
    を、成形速度に同調した速度で打抜く工程を有し、各工
    程を連続的に行うことを特徴とする光学式エンコーダー
    スケールの製造方法。
  11. 【請求項11】 保護部材を形成した樹脂シートの少な
    くとも片面の保護部材と樹脂シートを成形速度に同調し
    た速度で打抜く工程において、該保護部材を形成した樹
    脂シートが搬送ローラーによって打抜き機の樹脂シート
    に形成した位置決めピンと打抜きステージに設けられた
    位置決めピン検知部が嵌合する位置に到達したら、樹脂
    シート搬送方向の上流側に位置するテンションローラー
    が逆回転することで、該樹脂シートにテンションを掛け
    る工程、該テンションローラーが逆回転を開始すると同
    時にたるみ防止ローラーが上部方向に移動する工程、該
    テンションローラーが逆回転を開始すると同時に該樹脂
    シートの打抜きを開始する工程、該樹脂シートの打抜き
    が終了すると同時に該テンションローラーが正回転を開
    始する工程、該テンションローラーが正回転を開始する
    と同時にたるみ防止ローラーが下部方向に移動する工程
    を繰り返し行う請求項10記載の光学式エンコーダース
    ケールの製造方法。
  12. 【請求項12】 樹脂シートの両面に保護部材を形成す
    る工程に於て、粘着力の異なる2種類の保護部材を形成
    する請求項10記載の光学式エンコーダースケールの製
    造方法。
  13. 【請求項13】 樹脂を溶融して押し出し、スケールパ
    ターンと位置決めピン及び位置決めパターンを形成した
    樹脂シートを成形する手段、該樹脂シートの両面に保護
    部材を形成する手段、位置決めピン又は位置決めパター
    ンを検知し打抜き位置を決定する手段、該保護部材を形
    成した樹脂シートの少なくとも片面の保護部材と樹脂シ
    ートを成形速度と同速度又は同調した速度で打抜く手段
    を具備する事を特徴とする光学式エンコーダースケール
    の製造装置。
JP25725895A 1995-09-11 1995-09-11 光学式エンコーダースケールの製造方法及び光学式エンコーダースケールの製造装置 Pending JPH0979867A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25725895A JPH0979867A (ja) 1995-09-11 1995-09-11 光学式エンコーダースケールの製造方法及び光学式エンコーダースケールの製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25725895A JPH0979867A (ja) 1995-09-11 1995-09-11 光学式エンコーダースケールの製造方法及び光学式エンコーダースケールの製造装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0979867A true JPH0979867A (ja) 1997-03-28

Family

ID=17303891

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25725895A Pending JPH0979867A (ja) 1995-09-11 1995-09-11 光学式エンコーダースケールの製造方法及び光学式エンコーダースケールの製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0979867A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007248176A (ja) * 2006-03-15 2007-09-27 Mitsubishi Electric Corp リニアエンコーダ用スケールの製造装置および製造方法
JP2009250921A (ja) * 2008-04-10 2009-10-29 Ricoh Co Ltd パルスコードホイールの製造方法、パルスコードホイール、ロータリーエンコーダ、回転制御装置、ベルト搬送装置、及び画像形成装置
JP2013257314A (ja) * 2012-05-18 2013-12-26 Optnics Precision Co Ltd 反射型エンコーダ
KR20210010278A (ko) * 2019-07-19 2021-01-27 주식회사 제이마이크로 엔코더를 제작하는 방법

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007248176A (ja) * 2006-03-15 2007-09-27 Mitsubishi Electric Corp リニアエンコーダ用スケールの製造装置および製造方法
JP4648223B2 (ja) * 2006-03-15 2011-03-09 三菱電機株式会社 リニアエンコーダ用スケールの製造装置および製造方法
JP2009250921A (ja) * 2008-04-10 2009-10-29 Ricoh Co Ltd パルスコードホイールの製造方法、パルスコードホイール、ロータリーエンコーダ、回転制御装置、ベルト搬送装置、及び画像形成装置
US8264380B2 (en) 2008-04-10 2012-09-11 Ricoh Company, Ltd. Code wheel manufacturing method, code wheel, rotary encoder, rotation control unit, belt carrier unit, and image forming apparatus
JP2013257314A (ja) * 2012-05-18 2013-12-26 Optnics Precision Co Ltd 反射型エンコーダ
KR20210010278A (ko) * 2019-07-19 2021-01-27 주식회사 제이마이크로 엔코더를 제작하는 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0850779B1 (en) Method of marking an object with a laser beam
CN101910924B (zh) 连续带状光学膜层积体及其制造方法及制造装置
CN102043278B (zh) 连续制造液晶显示元件的方法和装置
KR101011449B1 (ko) 액정 표시 소자의 연속 제조 방법 및 장치
EP0408283B1 (en) Apparatus for producing substrate sheet for optical recording mediums and process for producing substrate sheet for optical recording mediums making use of it, apparatus for producing optical recording medium and process for producing optical recording medium making use of it.
TWI549832B (zh) Production method of transfer die and transfer die
JP5672067B2 (ja) 可逆性感熱記録媒体の製造方法及び製造装置、並びに可逆性感熱記録媒体
US5527497A (en) Process and apparatus for manufacturing substrate sheet for optical recording mediums, and process for preparing stamper
KR20070024708A (ko) 검출 장치 및 그것을 사용하는 적층체 제조 장치
CN101206400B (zh) 感光性层叠体的制造装置及制造方法
JPH0979867A (ja) 光学式エンコーダースケールの製造方法及び光学式エンコーダースケールの製造装置
JP4970975B2 (ja) 光学シート用成形体の製造方法、光学シート用成形体の製造装置、及び光学シート用成形体
JPH0821746A (ja) 光学式エンコーダースケール用ロール状スタンパー及びそれを用いた光学式エンコーダースケールの製造方法
CN111107995B (zh) 用于制造液晶取向膜的方法
JP3466718B2 (ja) 光学式スケール成形用型および光学式スケールの製造方法
EP0387037B1 (en) Process for preparing optical recording medium using a forming roll for a substrate
JP2020161635A (ja) 成形方法、成形装置、インプリント方法、および物品の製造方法
JPH08229955A (ja) 光学スケール成形用マスター型の製造方法、光学スケール成形用マスター型、光学スケール成形用スタンパーの製造方法及び光学スケールの製造方法
JP2862290B2 (ja) 光記録媒体用基板シートの製造方法及び光記録媒体の製造方法
CN114016090B (zh) 一种大尺寸纳米压印用镍模板的制备方法
JP2005059377A (ja) 樹脂製型及び樹脂製品の製造方法
JP2612622B2 (ja) ロール型スタンパその製造方法および成形ロール
EP0660315A1 (en) Process and apparatus for production of a stamper
JPH0344841A (ja) 光記録媒体の製造方法及び製造装置
JP5290637B2 (ja) ホットスタンプ装置及びホットスタンプ方法