JPH0979578A - ガスタービンの燃焼器 - Google Patents
ガスタービンの燃焼器Info
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- JPH0979578A JPH0979578A JP23277395A JP23277395A JPH0979578A JP H0979578 A JPH0979578 A JP H0979578A JP 23277395 A JP23277395 A JP 23277395A JP 23277395 A JP23277395 A JP 23277395A JP H0979578 A JPH0979578 A JP H0979578A
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F23—COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
- F23R—GENERATING COMBUSTION PRODUCTS OF HIGH PRESSURE OR HIGH VELOCITY, e.g. GAS-TURBINE COMBUSTION CHAMBERS
- F23R3/00—Continuous combustion chambers using liquid or gaseous fuel
- F23R3/42—Continuous combustion chambers using liquid or gaseous fuel characterised by the arrangement or form of the flame tubes or combustion chambers
- F23R3/60—Support structures; Attaching or mounting means
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F23—COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
- F23R—GENERATING COMBUSTION PRODUCTS OF HIGH PRESSURE OR HIGH VELOCITY, e.g. GAS-TURBINE COMBUSTION CHAMBERS
- F23R3/00—Continuous combustion chambers using liquid or gaseous fuel
- F23R3/007—Continuous combustion chambers using liquid or gaseous fuel constructed mainly of ceramic components
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Ceramic Engineering (AREA)
- Ceramic Products (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 セラミック製ライナを備えるガスタービンの
燃焼器において、ライナの強度向上をはかるとともに、
生産性の向上をはかる。 【解決手段】 燃焼室１１を画成する筒形をしたセラミ
ック製ライナ１と、ライナ１の基端部に連結される金属
製ドーム２とを備えるガスタービンの燃焼器において、
ライナ１の外周面から径方向に突出する３つの突起１２
と、ドーム２からライナ１の外周面に沿って筒形に突出
するバンド６と、各突起１２に係合するようにバンド６
に開口した周溝１３と、バンド６の一部を折り曲げて周
溝１３と突起１２の間に差し込まれる嵌合部１４とを備
える。
燃焼器において、ライナの強度向上をはかるとともに、
生産性の向上をはかる。 【解決手段】 燃焼室１１を画成する筒形をしたセラミ
ック製ライナ１と、ライナ１の基端部に連結される金属
製ドーム２とを備えるガスタービンの燃焼器において、
ライナ１の外周面から径方向に突出する３つの突起１２
と、ドーム２からライナ１の外周面に沿って筒形に突出
するバンド６と、各突起１２に係合するようにバンド６
に開口した周溝１３と、バンド６の一部を折り曲げて周
溝１３と突起１２の間に差し込まれる嵌合部１４とを備
える。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、セラミック製ライナを
備えるガスタービンの燃焼器の改良に関するものであ
る。
備えるガスタービンの燃焼器の改良に関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】高温雰囲気の中で使用されるライナ（燃
焼筒）をセラミック材により形成したガスタービンにあ
っては、脆性材料であるセラミック材に応力が集中する
ことを避けなければならない。
焼筒）をセラミック材により形成したガスタービンにあ
っては、脆性材料であるセラミック材に応力が集中する
ことを避けなければならない。
【０００３】従来のガスタービンの燃焼器として、例え
ば図１４に示すようなものがある(特開昭５６−７４５
２８号公報、参照)。
ば図１４に示すようなものがある(特開昭５６−７４５
２８号公報、参照)。
【０００４】これについて説明すると、ガスタービンの
燃焼器は、燃焼室５０を画成する筒形をしたセラミック
製ライナ５１と、ライナ５１の基端側に連結される椀形
をしたセラミック製ドーム５２とを備える。
燃焼器は、燃焼室５０を画成する筒形をしたセラミック
製ライナ５１と、ライナ５１の基端側に連結される椀形
をしたセラミック製ドーム５２とを備える。
【０００５】図１５にも示すように、ドーム５２の先端
フランジ部５３がライナ５１の内周面に嵌合し、両者は
複数の金属製クランプ５４を介して締結される。
フランジ部５３がライナ５１の内周面に嵌合し、両者は
複数の金属製クランプ５４を介して締結される。
【０００６】ドーム５２の先端フランジ部５３とライナ
５１には機械加工により穴５５，５６が形成される。各
穴５５，５６に挿入されるピン５６を介してドーム５２
に対するライナ５１の回転が係止される。
５１には機械加工により穴５５，５６が形成される。各
穴５５，５６に挿入されるピン５６を介してドーム５２
に対するライナ５１の回転が係止される。
【０００７】ガスタービンの運転時、ドーム５２とライ
ナ５１は高温雰囲気の中で使用されるために、各部材の
間に熱膨張差が生じるが、この熱膨張差に対して各クラ
ンプ５４が弾性変形するようになっている。
ナ５１は高温雰囲気の中で使用されるために、各部材の
間に熱膨張差が生じるが、この熱膨張差に対して各クラ
ンプ５４が弾性変形するようになっている。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のガスタービンの燃焼器にあっては、ドーム５
２の先端フランジ部５３とライナ５１には機械加工によ
り形成された穴５５，５６に応力が集中するため、十分
な強度を確保することが難しい。
うな従来のガスタービンの燃焼器にあっては、ドーム５
２の先端フランジ部５３とライナ５１には機械加工によ
り形成された穴５５，５６に応力が集中するため、十分
な強度を確保することが難しい。
【０００９】また、複数のクランプ５４およびピン５６
を用いて部品数が増加するとともに、セラミック材に機
械加工を施すことにより、大幅な生産コストアップを招
く。
を用いて部品数が増加するとともに、セラミック材に機
械加工を施すことにより、大幅な生産コストアップを招
く。
【００１０】本発明は上記の問題点を解消し、セラミッ
ク製ライナを備えるガスタービンの燃焼器において、ラ
イナの強度向上をはかるとともに、生産性の向上をはか
ることを目的とする。
ク製ライナを備えるガスタービンの燃焼器において、ラ
イナの強度向上をはかるとともに、生産性の向上をはか
ることを目的とする。
【００１１】
【課題を解決するための手段】請求項１に記載のガスタ
ービンの燃焼器は、燃焼室を画成する筒形をしたセラミ
ック製ライナと、ライナの基端部に連結される金属製ド
ームと、を備えるガスタービンの燃焼器において、前記
ライナの外周面から径方向に突出する複数の突起と、ド
ームからライナの外周面に沿って筒形に突出するバンド
と、各突起に係合するようにバンドに開口した周溝と、
バンドの一部を折り曲げて周溝と突起の間に差し込まれ
る嵌合部と、を備える。
ービンの燃焼器は、燃焼室を画成する筒形をしたセラミ
ック製ライナと、ライナの基端部に連結される金属製ド
ームと、を備えるガスタービンの燃焼器において、前記
ライナの外周面から径方向に突出する複数の突起と、ド
ームからライナの外周面に沿って筒形に突出するバンド
と、各突起に係合するようにバンドに開口した周溝と、
バンドの一部を折り曲げて周溝と突起の間に差し込まれ
る嵌合部と、を備える。
【００１２】請求項２に記載のガスタービンの燃焼器
は、請求項１に記載の発明において、前記バンドにドー
ム側に位置して周溝を画成する基端側溝周辺部を形成
し、バンドにドームと反対側に位置して周溝を画成する
先端側溝周辺部を形成し、嵌合部を先端側溝周辺部に連
接して延びる帯状に形成し、嵌合部を先端側溝周辺部と
突起の間に差し込み、嵌合部を先端側溝周辺部に略直交
して接合させる。
は、請求項１に記載の発明において、前記バンドにドー
ム側に位置して周溝を画成する基端側溝周辺部を形成
し、バンドにドームと反対側に位置して周溝を画成する
先端側溝周辺部を形成し、嵌合部を先端側溝周辺部に連
接して延びる帯状に形成し、嵌合部を先端側溝周辺部と
突起の間に差し込み、嵌合部を先端側溝周辺部に略直交
して接合させる。
【００１３】請求項３に記載のガスタービンの燃焼器
は、請求項１または２に記載の発明において、前記バン
ドにドーム側に位置して周溝を画成する基端側溝周辺部
を形成し、バンドにドームと反対側に位置して周溝を画
成する先端側溝周辺部を形成し、嵌合部を先端側溝周辺
部に連接して延びる帯状に形成し、嵌合部を基端側溝周
辺部と突起の間に差し込み、嵌合部を基端側溝周辺部に
略直交して接合させる。
は、請求項１または２に記載の発明において、前記バン
ドにドーム側に位置して周溝を画成する基端側溝周辺部
を形成し、バンドにドームと反対側に位置して周溝を画
成する先端側溝周辺部を形成し、嵌合部を先端側溝周辺
部に連接して延びる帯状に形成し、嵌合部を基端側溝周
辺部と突起の間に差し込み、嵌合部を基端側溝周辺部に
略直交して接合させる。
【００１４】請求項４に記載のガスタービンの燃焼器
は、請求項１から３のいずれか一つに記載の発明におい
て、前記バンドの一部を折り曲げて突起に対峙するスト
ッパー部を嵌合部に連接して形成する。
は、請求項１から３のいずれか一つに記載の発明におい
て、前記バンドの一部を折り曲げて突起に対峙するスト
ッパー部を嵌合部に連接して形成する。
【００１５】
【作用】請求項１に記載のガスタービンの燃焼器におい
て、ライナは各突起がバンドの各周溝に係合することに
より、ドームに対して軸方向に変位することが係止され
る。
て、ライナは各突起がバンドの各周溝に係合することに
より、ドームに対して軸方向に変位することが係止され
る。
【００１６】ライナとドームの間に軸方向の荷重が作用
するとき、溝周辺部は嵌合部を介して突起に接合する。
嵌合部は突起に対して面状に接合することにより、突起
に働く面圧は広い範囲に分散し、突起に応力集中が生じ
ることを抑制して、脆性材料であるセラミック製ライナ
の強度を十分に確保することができる。
するとき、溝周辺部は嵌合部を介して突起に接合する。
嵌合部は突起に対して面状に接合することにより、突起
に働く面圧は広い範囲に分散し、突起に応力集中が生じ
ることを抑制して、脆性材料であるセラミック製ライナ
の強度を十分に確保することができる。
【００１７】単純な筒形をしたセラミック製ライナは、
機械加工が施されないため、ガスタービンの運転時に応
力集中が発生することを防止できる。
機械加工が施されないため、ガスタービンの運転時に応
力集中が発生することを防止できる。
【００１８】また、１つのバンドに複数の嵌合部を一体
形成することにより、構造の簡素化がはかれ、生産性を
高めて製品のコストダウンがはかれる。
形成することにより、構造の簡素化がはかれ、生産性を
高めて製品のコストダウンがはかれる。
【００１９】請求項２に記載のガスタービンの燃焼器に
おいて、ライナをドームから離そうとする軸方向の荷重
が作用するとき、先端側溝周辺部は嵌合部を介して突起
に接合する。嵌合部は突起に対して面状に接合すること
により、突起に働く面圧は広い範囲に分散し、突起に応
力集中が生じることを抑制して、脆性材料であるセラミ
ック製ライナの強度を十分に確保することができる。
おいて、ライナをドームから離そうとする軸方向の荷重
が作用するとき、先端側溝周辺部は嵌合部を介して突起
に接合する。嵌合部は突起に対して面状に接合すること
により、突起に働く面圧は広い範囲に分散し、突起に応
力集中が生じることを抑制して、脆性材料であるセラミ
ック製ライナの強度を十分に確保することができる。
【００２０】請求項３に記載のガスタービンの燃焼器に
おいて、ライナをドームに近づけようとする軸方向の荷
重が作用するとき、基端側溝周辺部は嵌合部を介して突
起に接合する。嵌合部は突起に対して面状に接合するこ
とにより、突起に働く面圧は広い範囲に分散し、突起に
応力集中が生じることを抑制して、脆性材料であるセラ
ミック製ライナの強度を十分に確保することができる。
おいて、ライナをドームに近づけようとする軸方向の荷
重が作用するとき、基端側溝周辺部は嵌合部を介して突
起に接合する。嵌合部は突起に対して面状に接合するこ
とにより、突起に働く面圧は広い範囲に分散し、突起に
応力集中が生じることを抑制して、脆性材料であるセラ
ミック製ライナの強度を十分に確保することができる。
【００２１】請求項４に記載のガスタービンの燃焼器に
おいて、ライナは各突起がバンドのストッパー部に対峙
することにより、ドームに対して径方向に変位すること
が係止される。
おいて、ライナは各突起がバンドのストッパー部に対峙
することにより、ドームに対して径方向に変位すること
が係止される。
【００２２】また、１つのバンドに複数のストッパー部
を一体形成することにより、構造の簡素化がはかられ、
生産性を高めて製品のコストダウンがはかれる。
を一体形成することにより、構造の簡素化がはかられ、
生産性を高めて製品のコストダウンがはかれる。
【００２３】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
図面に基づいて説明する。
【００２４】図１に示すように、ガスタービンの燃焼器
は、燃焼室１１を画成する筒形をしたセラミック製ライ
ナ１と、ライナ１の基端側に連結される皿形をした金属
製ドーム２とを備える。
は、燃焼室１１を画成する筒形をしたセラミック製ライ
ナ１と、ライナ１の基端側に連結される皿形をした金属
製ドーム２とを備える。
【００２５】ドーム２の基端側に筒形をしたスワラー３
が接続される。図示しないコンプレッサから圧送される
吸気は、熱交換器を通過した後、ライナ１およびドーム
２の外側に画成される流路を通ってスワラー３に導か
れ、スワラー３に開口した各スリット７から燃焼室１１
に旋回しながら流入する。
が接続される。図示しないコンプレッサから圧送される
吸気は、熱交換器を通過した後、ライナ１およびドーム
２の外側に画成される流路を通ってスワラー３に導か
れ、スワラー３に開口した各スリット７から燃焼室１１
に旋回しながら流入する。
【００２６】スワラー３の内側には燃料噴射弁９が配設
される。燃料噴射弁９から燃焼室１１に噴射された燃料
はスワラー３から導入される吸入空気と混合して拡散炎
を形成するようになっている。
される。燃料噴射弁９から燃焼室１１に噴射された燃料
はスワラー３から導入される吸入空気と混合して拡散炎
を形成するようになっている。
【００２７】スワラー３の基端部はフランジ５を介して
図示しないエンジンケーシングにボルト等を介して固定
的に結合される。
図示しないエンジンケーシングにボルト等を介して固定
的に結合される。
【００２８】セラミック製ライナ１は直円筒状に形成さ
れ、その途中に図示しない希釈空気口等が開口してい
る。
れ、その途中に図示しない希釈空気口等が開口してい
る。
【００２９】ライナ１の先端外周面が図示しないスクロ
ールの入口に摺動可能に嵌合される。燃焼室１１で燃焼
したガスはスクロールを通って図示しないタービンに導
かれ、タービンを回転駆動するようになっている。
ールの入口に摺動可能に嵌合される。燃焼室１１で燃焼
したガスはスクロールを通って図示しないタービンに導
かれ、タービンを回転駆動するようになっている。
【００３０】ライナ１の基端部とドーム２の先端部は、
筒形をした金属製バンド６を介して結合される。バンド
６はライナ１の外周面に沿って筒形に突出し、その基端
部がドーム４に溶接により固着される。なお、バンド６
とドーム４を一体形成して、部品数を削減することも考
えられる。
筒形をした金属製バンド６を介して結合される。バンド
６はライナ１の外周面に沿って筒形に突出し、その基端
部がドーム４に溶接により固着される。なお、バンド６
とドーム４を一体形成して、部品数を削減することも考
えられる。
【００３１】図３にも示すように、ライナ１の基端部に
は、その外周面から突出する３つの突起１２が一体形成
される。各突起１２はライナ１の外周面から直方体状に
突出する。各突起１２は周方向に均等な間隔をもって並
ぶ。
は、その外周面から突出する３つの突起１２が一体形成
される。各突起１２はライナ１の外周面から直方体状に
突出する。各突起１２は周方向に均等な間隔をもって並
ぶ。
【００３２】図２にも示すように、バンド６は各突起１
２に係合する３つの周溝１３が開口される。
２に係合する３つの周溝１３が開口される。
【００３３】周溝１３はバンド６の周方向に帯状に延び
る基端側溝周辺部２６と先端側溝周辺部１６の間に画成
される。
る基端側溝周辺部２６と先端側溝周辺部１６の間に画成
される。
【００３４】突起１２よりドーム４側に位置する基端側
溝周辺部２６は、ドーム４の外周面に全周に渡って溶接
により固着される。
溝周辺部２６は、ドーム４の外周面に全周に渡って溶接
により固着される。
【００３５】バンド６は、各周溝１３と各突起１２の間
に差し込まれる嵌合部１４を有する。バンド６に周溝１
３がＬ字形に打ち抜かれることにより、嵌合部１４が周
溝１３に沿って帯状に形成される。
に差し込まれる嵌合部１４を有する。バンド６に周溝１
３がＬ字形に打ち抜かれることにより、嵌合部１４が周
溝１３に沿って帯状に形成される。
【００３６】嵌合部１４は、図６〜図９に示すような手
順で折り込まれて、各先端側溝周辺部１６と各突起１２
の間に差し込まれる。以下、嵌合部１４を折り込む手順
について説明する。
順で折り込まれて、各先端側溝周辺部１６と各突起１２
の間に差し込まれる。以下、嵌合部１４を折り込む手順
について説明する。
【００３７】まず、嵌合部１４を折り込む前の状態で
は、図６に示すように、嵌合部１４が先端側溝周辺部１
６に連続して周方向に延びる帯状に形成されている。
は、図６に示すように、嵌合部１４が先端側溝周辺部１
６に連続して周方向に延びる帯状に形成されている。
【００３８】続いて、嵌合部１４を図６に矢印で示すよ
うに捩る。こうして、嵌合部１４を図４、図７に示すよ
うに嵌合部１４をバンド６に対して９０度だけ捩る。
うに捩る。こうして、嵌合部１４を図４、図７に示すよ
うに嵌合部１４をバンド６に対して９０度だけ捩る。
【００３９】続いて、嵌合部１４を図７に矢印で示すよ
うに突起１２側に湾曲させる。こうして、嵌合部１４を
図８に示すように突起１２に向けて折り返す。
うに突起１２側に湾曲させる。こうして、嵌合部１４を
図８に示すように突起１２に向けて折り返す。
【００４０】続いて、嵌合部１４を図８に矢印で示すよ
うに突起１２に向けて折り込む。こうして、嵌合部１４
を図９に示すように突起１２と周溝１３の間に差し込
む。
うに突起１２に向けて折り込む。こうして、嵌合部１４
を図９に示すように突起１２と周溝１３の間に差し込
む。
【００４１】このようにして、嵌合部１４が突起１２と
周溝１３の間に差し込まれた状態で、嵌合部１４は突起
１２に面状に接合し、バンド６の周溝１３を画成する溝
部１６に直交して接合する。
周溝１３の間に差し込まれた状態で、嵌合部１４は突起
１２に面状に接合し、バンド６の周溝１３を画成する溝
部１６に直交して接合する。
【００４２】嵌合部１４が突起１２と周溝１３の間に差
し込まれた状態で、バンド６には基端側溝周辺部１６と
嵌合部１４の間に位置して突起１２に対峙して膨らむス
トッパー部１５が一体形成される。
し込まれた状態で、バンド６には基端側溝周辺部１６と
嵌合部１４の間に位置して突起１２に対峙して膨らむス
トッパー部１５が一体形成される。
【００４３】以上のように構成され、次に作用について
説明する。
説明する。
【００４４】ライナ１は各突起１２がバンド６の各周溝
１３に係合することにより、ドーム４に対して軸方向に
変位することが係止される。
１３に係合することにより、ドーム４に対して軸方向に
変位することが係止される。
【００４５】図２に矢印で示すように、ライナ１をドー
ム４から離そうとする荷重Ｆ1が軸方向に作用すると
き、先端側溝周辺部１６は嵌合部１４を介して突起１２
に接合する。嵌合部１４は突起１２に対して面状に接合
することにより、突起１２に働く面圧は広い範囲に分散
し、突起１２に応力集中が生じることを抑制して、脆性
材料であるセラミック製ライナ１の強度を十分に確保す
ることができる。
ム４から離そうとする荷重Ｆ1が軸方向に作用すると
き、先端側溝周辺部１６は嵌合部１４を介して突起１２
に接合する。嵌合部１４は突起１２に対して面状に接合
することにより、突起１２に働く面圧は広い範囲に分散
し、突起１２に応力集中が生じることを抑制して、脆性
材料であるセラミック製ライナ１の強度を十分に確保す
ることができる。
【００４６】ライナ１は各突起１２がバンド６のストッ
パー部１５に対峙することにより、ドーム４に対して径
方向に変位することが係止される。すなわち、突起１２
がストッパー部１５に当接することにより、突起１２が
周溝１３から抜けることが係止される。
パー部１５に対峙することにより、ドーム４に対して径
方向に変位することが係止される。すなわち、突起１２
がストッパー部１５に当接することにより、突起１２が
周溝１３から抜けることが係止される。
【００４７】嵌合部１４はその弾性復元力により突起１
２を介してライナ１をドーム４に押し付ける軸方向の力
を付与する。この嵌合部１４の付勢力により、ライナ１
とドーム４の接合部に隙間が空くことを防止し、燃焼室
１１の密封性が確保される。
２を介してライナ１をドーム４に押し付ける軸方向の力
を付与する。この嵌合部１４の付勢力により、ライナ１
とドーム４の接合部に隙間が空くことを防止し、燃焼室
１１の密封性が確保される。
【００４８】ガスタービンの運転時、ドーム２とライナ
１は高温雰囲気の中で使用されるために、ドーム２に対
するライナ１の熱膨張差が生じるが、この熱膨張差は嵌
合部１４が弾性変形して両者が相対変位することにより
吸収される。これにより、金属製ドーム２等に永久変形
が起きることを防止できるとともに、セラミック製ライ
ナ１に応力集中が発生することを防止できる。
１は高温雰囲気の中で使用されるために、ドーム２に対
するライナ１の熱膨張差が生じるが、この熱膨張差は嵌
合部１４が弾性変形して両者が相対変位することにより
吸収される。これにより、金属製ドーム２等に永久変形
が起きることを防止できるとともに、セラミック製ライ
ナ１に応力集中が発生することを防止できる。
【００４９】セラミック製ライナ１は、その肉厚が均一
な筒形に形成され、機械加工が施されず、断面形が急激
に変化する部位を持っていないため、ガスタービンの運
転時に応力集中が発生することを防止できる。
な筒形に形成され、機械加工が施されず、断面形が急激
に変化する部位を持っていないため、ガスタービンの運
転時に応力集中が発生することを防止できる。
【００５０】また、１つのバンド６に３つの嵌合部１４
およびストッパー部１５を一体形成することにより、構
造の簡素化がはかられ、生産性を高めて製品のコストダ
ウンがはかれる。
およびストッパー部１５を一体形成することにより、構
造の簡素化がはかられ、生産性を高めて製品のコストダ
ウンがはかれる。
【００５１】次に、図１０に示す他の実施の形態につい
て説明する。なお、図１等との対応部分には同一符号を
用いて説明する。
て説明する。なお、図１等との対応部分には同一符号を
用いて説明する。
【００５２】バンド６は、各基端側溝周辺部２６と各突
起１２の間に差し込まれる嵌合部２４を有する。
起１２の間に差し込まれる嵌合部２４を有する。
【００５３】図１１に示すように、嵌合部２４が突起１
２と周溝１３の間に差し込まれた状態で、先端側溝周辺
部１６と嵌合部２４の途中には突起１２に対峙して膨ら
むストッパー部２５が形成される。
２と周溝１３の間に差し込まれた状態で、先端側溝周辺
部１６と嵌合部２４の途中には突起１２に対峙して膨ら
むストッパー部２５が形成される。
【００５４】この場合、嵌合部２４は突起１２に面状に
接合し、バンド６の周溝１３を画成する基端側溝部２６
に直交して接合する。
接合し、バンド６の周溝１３を画成する基端側溝部２６
に直交して接合する。
【００５５】図１１に矢印で示すように、ライナ１をド
ーム４に近づけようとする荷重Ｆ2が軸方向に作用する
とき、溝周辺部１６は嵌合部２４を介して突起１２に接
合する。嵌合部２４は突起１２に対して面状に接合する
ことにより、突起１２に働く面圧は広い範囲に分散し、
突起１２に応力集中が生じることを抑制して、脆性材料
であるセラミック製ライナ１の強度を十分に確保するこ
とができる。
ーム４に近づけようとする荷重Ｆ2が軸方向に作用する
とき、溝周辺部１６は嵌合部２４を介して突起１２に接
合する。嵌合部２４は突起１２に対して面状に接合する
ことにより、突起１２に働く面圧は広い範囲に分散し、
突起１２に応力集中が生じることを抑制して、脆性材料
であるセラミック製ライナ１の強度を十分に確保するこ
とができる。
【００５６】次に、図１２に示す他の実施の形態につい
て説明する。なお、図１等との対応部分には同一符号を
用いて説明する。
て説明する。なお、図１等との対応部分には同一符号を
用いて説明する。
【００５７】バンド６は、先端側溝周辺部１６と突起１
２の間に差し込まれる第二嵌合部３４を有するととも
に、基端側溝周辺部２６と突起１２の間に差し込まれる
第一嵌合部３３を有する。
２の間に差し込まれる第二嵌合部３４を有するととも
に、基端側溝周辺部２６と突起１２の間に差し込まれる
第一嵌合部３３を有する。
【００５８】図１３に示すように、バンド６は、第二嵌
合部３４と第一嵌合部３３の間に突起１２より周溝１３
の内奥部にまわり込む湾曲部３２が形成される。
合部３４と第一嵌合部３３の間に突起１２より周溝１３
の内奥部にまわり込む湾曲部３２が形成される。
【００５９】第一嵌合部３３が突起１２と周溝１３の間
に差し込まれた状態で、第一嵌合部３３の先端には突起
１２に対峙して折り曲げられたストッパー部３５が形成
される。
に差し込まれた状態で、第一嵌合部３３の先端には突起
１２に対峙して折り曲げられたストッパー部３５が形成
される。
【００６０】この場合、第二嵌合部３４と第一嵌合部３
３はそれぞれ突起１２に面状に接合するとともに、バン
ド６の先端側溝周辺部１６と基端側溝部２６のそれぞれ
に直交して接合する。
３はそれぞれ突起１２に面状に接合するとともに、バン
ド６の先端側溝周辺部１６と基端側溝部２６のそれぞれ
に直交して接合する。
【００６１】図１３に矢印で示すように、ライナ１をド
ーム４から離そうとする荷重Ｆ1が軸方向に作用すると
き、先端側溝周辺部１６は第二嵌合部３４を介して突起
１２に接合する。
ーム４から離そうとする荷重Ｆ1が軸方向に作用すると
き、先端側溝周辺部１６は第二嵌合部３４を介して突起
１２に接合する。
【００６２】図１３に矢印で示すように、ライナ１をド
ーム４に近づけようとする荷重Ｆ2が軸方向に作用する
とき、基端側溝周辺部２６は第一嵌合部３３を介して突
起１２に接合する。
ーム４に近づけようとする荷重Ｆ2が軸方向に作用する
とき、基端側溝周辺部２６は第一嵌合部３３を介して突
起１２に接合する。
【００６３】第二嵌合部３４と第一嵌合部３３はそれぞ
れ突起１２に対して面状に接合することにより、突起１
２に働く面圧は広い範囲に分散し、突起１２に応力集中
が生じることを抑制して、脆性材料であるセラミック製
ライナ１の強度を十分に確保することができる。
れ突起１２に対して面状に接合することにより、突起１
２に働く面圧は広い範囲に分散し、突起１２に応力集中
が生じることを抑制して、脆性材料であるセラミック製
ライナ１の強度を十分に確保することができる。
【００６４】
【発明の効果】以上説明したように請求項１に記載のガ
スタービンの燃焼器は、各突起がバンドの各周溝に係合
することにより、ライナのドームに対する軸方向の位置
決めが行われ、嵌合部を介して突起に応力集中が生じる
ことを抑制して、脆性材料であるセラミック製ライナの
強度を十分に確保することができるとともに、各嵌合部
をバンドに一体形成して構造の簡素化がはかられ、生産
性を高めて製品のコストダウンがはかれる。
スタービンの燃焼器は、各突起がバンドの各周溝に係合
することにより、ライナのドームに対する軸方向の位置
決めが行われ、嵌合部を介して突起に応力集中が生じる
ことを抑制して、脆性材料であるセラミック製ライナの
強度を十分に確保することができるとともに、各嵌合部
をバンドに一体形成して構造の簡素化がはかられ、生産
性を高めて製品のコストダウンがはかれる。
【００６５】請求項２に記載のガスタービンの燃焼器
は、ライナをドームから離そうとする軸方向の荷重が作
用するとき、嵌合部を介して突起に働く面圧は広い範囲
に分散し、突起に応力集中が生じることを抑制して、脆
性材料であるセラミック製ライナの強度を十分に確保す
ることができる。
は、ライナをドームから離そうとする軸方向の荷重が作
用するとき、嵌合部を介して突起に働く面圧は広い範囲
に分散し、突起に応力集中が生じることを抑制して、脆
性材料であるセラミック製ライナの強度を十分に確保す
ることができる。
【００６６】請求項３に記載のガスタービンの燃焼器に
おいて、ライナをドームに近づけようとする軸方向の荷
重が作用するとき、嵌合部を介して突起に働く面圧は広
い範囲に分散し、突起に応力集中が生じることを抑制し
て、脆性材料であるセラミック製ライナの強度を十分に
確保することができる。
おいて、ライナをドームに近づけようとする軸方向の荷
重が作用するとき、嵌合部を介して突起に働く面圧は広
い範囲に分散し、突起に応力集中が生じることを抑制し
て、脆性材料であるセラミック製ライナの強度を十分に
確保することができる。
【００６７】請求項４に記載のガスタービンの燃焼器に
おいて、ライナは各突起がバンドのストッパー部に対峙
することにより、ライナのドームに対する径方向の位置
決めが行われるとともに、各ストッパー部をバンドに一
体形成して構造の簡素化がはかられ、生産性を高めて製
品のコストダウンがはかれる。
おいて、ライナは各突起がバンドのストッパー部に対峙
することにより、ライナのドームに対する径方向の位置
決めが行われるとともに、各ストッパー部をバンドに一
体形成して構造の簡素化がはかられ、生産性を高めて製
品のコストダウンがはかれる。
【図１】本発明の実施の形態を示す燃焼器の断面図。
【図２】同じく図１の矢印Ａ方向から見たバンドおよび
突起等の側面図。
突起等の側面図。
【図３】同じくライナの断面図。
【図４】同じく図２のＢ−Ｂ線に沿うバンドの断面図。
【図５】同じく燃焼器の分解斜視図。
【図６】同じく燃焼器の組立時におけるバンドおよび突
起等の斜視図。
起等の斜視図。
【図７】同じく燃焼器の組立時におけるバンドおよび突
起等の斜視図。
起等の斜視図。
【図８】同じく燃焼器の組立時におけるバンドおよび突
起等の斜視図。
起等の斜視図。
【図９】同じく燃焼器の組立時におけるバンドおよび突
起等の斜視図。
起等の斜視図。
【図１０】他の実施の形態を示す燃焼器の断面図。
【図１１】同じく図１０の矢印Ｃ方向から見たバンドお
よび突起等の側面図。
よび突起等の側面図。
【図１２】さらに他の実施の形態を示す燃焼器の断面
図。
図。
【図１３】同じく図１２の矢印Ｄ方向から見たバンドお
よび突起等の側面図。
よび突起等の側面図。
【図１４】従来例を示す燃焼器の断面図。
【図１５】同じく図１４のＥ部を拡大した断面図。
１ ライナ ２ ドーム ３ スワラー ６ バンド １１ 燃焼室 １２ 突起 １３ 周溝 １４ 嵌合部 １５ ストッパー部 ２４ 嵌合部 ２５ ストッパー部 ２６ 基端側溝周辺部 ３３ 第二嵌合部 ３４ 第一嵌合部 ３５ ストッパー部
Claims (4)
- 【請求項１】燃焼室を画成する筒形をしたセラミック製
ライナと、 ライナの基端部に連結される金属製ドームと、 を備えるガスタービンの燃焼器において、 前記ライナの外周面から径方向に突出する複数の突起
と、 ドームからライナの外周面に沿って筒形に突出するバン
ドと、 各突起に係合するようにバンドに開口した周溝と、 バンドの一部を折り曲げて周溝と突起の間に差し込まれ
る嵌合部と、 を備えたことを特徴とするガスタービンの燃焼器。 - 【請求項２】前記バンドにドーム側に位置して周溝を画
成する基端側溝周辺部を形成し、 バンドにドームと反対側に位置して周溝を画成する先端
側溝周辺部を形成し、 嵌合部を先端側溝周辺部に連接して延びる帯状に形成
し、 嵌合部を先端側溝周辺部と突起の間に差し込み、 嵌合部を先端側溝周辺部に略直交して接合させたことを
特徴とする請求項１に記載のガスタービンの燃焼器。 - 【請求項３】前記バンドにドーム側に位置して周溝を画
成する基端側溝周辺部を形成し、 バンドにドームと反対側に位置して周溝を画成する先端
側溝周辺部を形成し、 嵌合部を先端側溝周辺部に連接して延びる帯状に形成
し、 嵌合部を基端側溝周辺部と突起の間に差し込み、 嵌合部を基端側溝周辺部に略直交して接合させたことを
特徴とする請求項１に記載のガスタービンの燃焼器。 - 【請求項４】前記バンドの一部を折り曲げて突起に対峙
するストッパー部を嵌合部に連接して形成したことを特
徴とする請求項１から３のいずれか一つに記載のガスタ
ービンの燃焼器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23277395A JPH0979578A (ja) | 1995-09-11 | 1995-09-11 | ガスタービンの燃焼器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23277395A JPH0979578A (ja) | 1995-09-11 | 1995-09-11 | ガスタービンの燃焼器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0979578A true JPH0979578A (ja) | 1997-03-28 |
Family
ID=16944518
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23277395A Pending JPH0979578A (ja) | 1995-09-11 | 1995-09-11 | ガスタービンの燃焼器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0979578A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008032379A (ja) * | 2006-07-27 | 2008-02-14 | United Technol Corp <Utc> | 燃焼器セクション |
| JP2010164299A (ja) * | 2009-01-16 | 2010-07-29 | General Electric Co <Ge> | タービンエンジン用の燃焼器組立体及びキャップ |
-
1995
- 1995-09-11 JP JP23277395A patent/JPH0979578A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008032379A (ja) * | 2006-07-27 | 2008-02-14 | United Technol Corp <Utc> | 燃焼器セクション |
| EP1882885A3 (en) * | 2006-07-27 | 2011-10-26 | United Technologies Corporation | Ceramic combuster can for a gas turbine engine |
| JP2010164299A (ja) * | 2009-01-16 | 2010-07-29 | General Electric Co <Ge> | タービンエンジン用の燃焼器組立体及びキャップ |
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