JPH0979100A - 分配型燃料噴射ポンプ - Google Patents
分配型燃料噴射ポンプInfo
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Landscapes
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Abstract
配設した燃料噴射バルブに燃料を吐出する燃料噴射ポン
プを、低コストで、コンパクトな構成で、かつ、排気エ
ミッション低減化のため、エンジンの回転数等の変化に
拘らずに噴射時期を一定にし、高圧噴射が実現できる如
きものとする。 【解決手段】 比較的加工容易なカムプロフィル6aを
外縁部に形成するアウターカムであるカム6にてプラン
ジャ8を往復摺動駆動し、該プランジャ8にて分配軸1
4に燃料を圧送し、該分配軸14より気筒数分のデリベ
リバルブ16に燃料を分配する分配型燃料噴射ポンプに
おいて、カム軸高速回転時にプランジャの燃料圧送時期
を早期化できるように、プランジャ8にタイマーピスト
ン24の動きに連動するスピルスリーブ22を外嵌する
か、または電磁弁28を燃料ギャラリー2aと燃料圧送
路2bとの間に設ける。
Description
各気筒に形成される燃焼室に配置した燃料噴射バルブへ
燃料を圧送する分配型燃料噴射ポンプに関する技術分野
に属する。
気筒型内燃機関の各気筒に同時又は順次燃料を分配圧送
するための燃料噴射ポンプとしては、列型燃料噴射ポン
プと分配型燃料噴射ポンプがある。この中で、列型燃料
噴射ポンプは、燃料圧送用のプランジャとデリベリバル
ブが一体状となって、一単位のポンプを形成しており、
この単位ポンプを気筒数分だけ設ける必要がある。その
点、分配型燃料噴射ポンプは、一つの、または少数のプ
ランジャより多数の(気筒数分の)デリベリバルブに燃
料を分配する構成なので、コンパクト化できる。
ランジャと燃料分配用の分配軸とを同軸状にしたものと
別軸にしたものとがあり、このうち、後者の構成は、例
えば実開昭58−139577号公報にて開示されてい
る。該プランジャと分配軸とを別軸構成とすると、プラ
ンジャの摺動量を大きく取れるので、燃料圧送量を増大
でき、即ち、高圧噴射が可能となる。
て、カム駆動にて往復摺動するものであるが、このカム
構造としては、凹凸面を形成するフェイスカム、カムプ
ロフィルを外縁部に形成して、カム軸に環設されるアウ
ターカム、及び、リング状体の内側にカムを形成するイ
ンナーカムがある。
エンジンにおいては、排気エミッション(NOX 等)の
低減化のため、燃焼効率を向上すべく、噴射高圧化が課
題となっている。噴射高圧化のためには、まず、プラン
ジャからの一回の送油量(一単位カム角度当たりの圧送
量)を多くしなければならない。分配型燃料噴射ポンプ
において、前記のプランジャと分配軸を別軸とした構成
は、プランジャと分配軸を同一軸とした場合よりも、プ
ランジャの摺動量を大きく取れる点で、大いに有効であ
る。しかし、プランジャの摺動量を大きくするには、カ
ム形状を一層凹凸差の大きいものにしなければならな
い。この点で、フェイスカムやインナーカムは、加工領
域が限られており、更に加工が困難で、コスト高を招
く。
に伴う動的噴射時期の油圧的な遅れを補正して、回転数
が変化しても、噴射時期を略一定に制御することが、排
気エミッションを低減するためには重要な要素であり、
回転進角タイマーの必要性が生じてくる。そのための構
成としては、カム軸回転数に応じてプランジャに外嵌す
るスピルスリーブを該プランジャ軸方向に摺動自在にし
た構成が、前記の実開昭58−139577号公報にも
開示されているが、送油ポンプを内蔵した形でこの油圧
を利用して噴射時期の制御を行う組合せの構成は、今ま
でにない。
化が望まれている。この点で、前記の分配型燃料噴射ポ
ンプにおいては、プランジャと分配軸とを別軸とする
分、これを一体としたものよりも大型化する。その上
に、従来は、プランジャに対して燃料噴射ポンプとは別
体の燃料供給ポンプにて外部より燃料を供給していた
(前記の実開昭58−139577号公報のものもこの
ようになっている。)ので、燃料供給ポンプと燃料噴射
ポンプを含めて、一層配設スペースを要した。
にし、一本のカム軸よりそれぞれ独立して駆動する分配
型燃料噴射ポンプの内部構成においては、カム周囲、及
び該カムに当接するプランジャ下端のタペットローラー
周囲も含めて、燃料を潤滑油として兼用している。この
場合、高圧噴射を図る上で、燃料ロスが多い。また、専
用の潤滑油に比して、燃料は、カム軸の脈動の制動性等
が劣るので、振動や、カム軸の出力ロスの要因ともな
る。
ランジャに進角制御用のスピルスリーブを外嵌したもの
が公知となっいるが、この構成では、スピルスリーブを
燃料ギャラリー内に設けたタイマーピストンの上下動に
て上下位置調節する。しかしこの場合、タイマーピスト
ンの上下動に伴って、燃料ギャラリー内の燃料圧の脈動
が問題となり、噴射高圧化の支障となっている。該脈動
を抑止するため、アキュムレーターを装着する構成が公
知であるが、高価である。
実現すべく、燃料送油率を高くし、また、燃料圧送開始
時期制御を可能とすることを課題とする。
課題を解決するために、次のような手段を用いる。即
ち、複数個のカムプロフィルをカム外縁部に形成して、
該カムを環設したカム軸の回動でプランジャを駆動し
て、燃料供給ポンプより供給される燃料を圧送し、分配
軸の回転にて、該プランジャから圧送された燃料を、内
燃機関の気筒数分設けたデリベリバルブへの燃料供給路
に順次供給する構成の分配型燃料噴射ポンプにおいて、
該分配軸は、該カム軸と直交状に配設して該カム軸より
伝動されるものとし、該燃料供給ポンプは、該分配軸と
同軸のポンプ軸を有して、燃料噴射ポンプのハウジング
に内設した。
部に形成して、該カムを環設したカム軸の回転でプラン
ジャを往復駆動し、該プランジャに外嵌したスピルスリ
ーブにより、プランジャ室と連通するプランジャの吸込
ポートが開閉されることによって燃料を吸入吐出するよ
うにし、分配軸の回転にて、該プランジャから圧送され
た燃料を、内燃機関の気筒数分設けたデリベリバルブへ
の燃料供給路に順次供給するとともに、該プランジャの
吸込ポートに燃料を供給する燃料ギャラリーを設けた分
配型燃料噴射ポンプにおいて、該燃料ギャラリー内にて
前記プランジャを貫設し、かつ該スピルスリーブはカム
軸回転数に応じてプランジャ軸方向に位置変動自在に構
成した。
部に形成して、該カムを環設したカム軸の回転でプラン
ジャを往復駆動し、該プランジャに外嵌したスピルスリ
ーブにより、プランジャ室と連通するプランジャの吸込
ポートが開閉されることによって燃料を吸入吐出するよ
うにし、分配軸の回転にて、該プランジャから圧送され
た燃料を、内燃機関の気筒数分設けたデリベリバルブへ
の燃料供給路に順次供給するとともに、該プランジャの
吸込ポートに燃料を供給する燃料ギャラリーを設けた分
配型燃料噴射ポンプにおいて、該プランジャと該分配軸
への燃料圧送路との間に、カム軸回転数に応じて開弁時
期を調節可能な電磁弁を介設した。
部に形成して、該カムを環設したカム軸の回動でプラン
ジャを駆動して、燃料供給ポンプより供給される燃料を
圧送し、分配軸の回転にて、該プランジャから圧送され
た燃料を、内燃機関の気筒数分設けたデリベリバルブへ
の燃料供給路に順次供給する構成の分配型燃料噴射ポン
プにおいて、複数個のプランジャと一個の分配軸を設
け、全プランジャより一分配軸に燃料を圧送して、カム
プロフィル数にプランジャ数を乗じた数のデリベリバル
ブに燃料を供給する構成とした。
部に形成して、該カムを環設したカム軸の回動でプラン
ジャを駆動して、燃料供給ポンプより供給される燃料を
圧送し、分配軸の回転にて、該プランジャから圧送され
た燃料を、内燃機関の気筒数分設けたデリベリバルブへ
の燃料供給路に順次供給する構成の分配型燃料噴射ポン
プにおいて、該プランジャと該分配軸を、同数にて複数
個設け、一プランジャより一分配軸に燃料を圧送して、
カムプロフィル数にプランジャ数を乗じた数のデリベリ
バルブに燃料を供給するよう構成した。
部に形成して、該カムを環設したカム軸の回動でプラン
ジャを駆動して燃料を圧送し、分配軸の回転にて該プラ
ンジャから圧送された燃料を、内燃機関の気筒数分設け
たデリベリバルブへの燃料供給路に順次供給する構成の
分配型燃料噴射ポンプにおいて、該カム及びプランジャ
のタペットローラー周囲には潤滑油を充填して、該プラ
ンジャ及び該分配軸を含む燃料充填部分と分離させた。
部に形成して、該カムを環設したカム軸の回転でプラン
ジャを往復駆動し、該プランジャに外嵌したスピルスリ
ーブにより、プランジャ室と連通するプランジャの吸込
ポートが開閉されることによって燃料を吸入吐出するよ
うにし、分配軸の回転にて、該プランジャから圧送され
た燃料を、内燃機関の気筒数分設けたデリベリバルブへ
の燃料供給路に順次供給するとともに、該プランジャの
吸込ポートに燃料を供給する燃料ギャラリー、及び該燃
料ギャラリーに燃料供給する燃料供給ポンプをバルブハ
ウジング内に設けた分配型燃料噴射ポンプにおいて、該
燃料供給ポンプの吐出側油路を、該スピルスリーブの上
下位置調節用のタイマーピストンと燃料ギャラリーとに
各々独立して連通させた。
て、添付の図面に従って説明する。図1はアウターカム
駆動式の基本的な分配型燃料噴射ポンプAの正面断面
図、図2はアウターカム駆動式で、スピルスリーブにて
プランジャの燃料圧送時期を制御する構成の分配型燃料
噴射ポンプBのプランジャ機構及び分配軸機構を示す正
面断面図、図3は分配型燃料噴射ポンプBの側面断面
図、図4は図3図示のタイマーピストン24の要部側面
断面図、図5は分配型燃料噴射ポンプBの平面一部断面
図、図6は分配型燃料噴射ポンプBのカム軸によるプラ
ンジャ及び分配軸の駆動機構を示す斜視図、図7は側面
視垂直状のポンプ軸をカム軸側方にて噛合させた構成の
分配型燃料噴射ポンプB’の側面断面図、図8は分配型
燃料噴射ポンプB’の平面略図、図9は側面視傾斜状の
ポンプ軸をカム軸側方にて噛合させた構成の分配型燃料
噴射ポンプB”の側面断面図、図10はアウターカム駆
動式で、電磁弁にてプランジャの燃料圧送時期を制御す
る構成の分配型燃料噴射ポンプCの正面断面図、図11
はアウターカム駆動式で、スピルスリーブにてプランジ
ャの燃料圧送時期を制御する構成で、プランジャを二
個、分配軸を一個配設した分配型燃料噴射ポンプDの平
面一部断面図、図12は分配型燃料噴射ポンプDの側面
断面図、図13はアウターカム駆動式で、スピルスリー
ブにてプランジャの燃料圧送時期を制御する構成で、プ
ランジャを二個、分配軸を二個配設した分配型燃料噴射
ポンプEの平面図、図14は分配型燃料噴射ポンプEの
側面断面図、図15はカム軸の片側をラジアル軸受、片
側をボール軸受にて軸受けした構成のカム軸支持構成を
示す分配型燃料噴射ポンプの部分正面断面図、図16は
カム軸を、左右両側のラジアル軸受にて軸受けしたカム
軸支持構成を示す分配型燃料噴射ポンプの部分正面断面
図、図17は同じく別の実施例を示す部分正面断面図、
図18は同じく別の実施例を部分正面断面図、図19は
同じく別の実施列を示す部分正面断面図、図20はアウ
ターカム駆動式で、スピルスリーブにてプランジャの燃
料圧送時期を制御する構成において、燃料ギャラリーと
タイマーピストン室とを独立した構成の分配型燃料噴射
ポンプにおける油圧回路図、図21は燃料充填部分と潤
滑油充填部分とを分離した構成の分配型燃料噴射ポンプ
Fの正面断面図、図22は同じく側面断面図である。
・B”に共通の基本的な組立構成について、図1乃至図
9より説明する。ハウジング構成としては、本体ハウジ
ング1上にバルブハウジング2を載置固設し、また、本
体ハウジング1の片側方にはガバナハウジング3を固設
し、その反対側にはカム軸支持部材4を内嵌固設してい
る。カム軸支持部材4、本体ハウジング1、ガバナハウ
ジング3にかけて、エンジンのクランク軸に連接されて
連動するカム軸5が内設され、ガバナハウジング3内に
はガバナ機構を、バルブハウジング2には燃料をエンジ
ンの各気筒に配設した燃料噴射バルブに吐出するデリベ
リバルブ16等が配設されており、本体ハウジング1と
バルブハウジング2にかけて、プランジャ8及び分配軸
14等が内設されている。
する。本体ハウジング1内の下部にはカム室1aが穿設
されていて、該カム室1a内にて、左右水平方向にカム
軸5が横架されている。該カム軸5上には、エンジンの
気筒数と同数のカムプロフィル6a・6a・・・を形成
するアウターカムのカム6を環設固定しており、該カム
室1aの該カム6の配設部分より上方に穿設する図2図
示のプランジャ摺動室1b内において、該カム6の外縁
上に、タペット7付設のタペットローラー7aが乗り、
該タペット7にプランジャ8の下部が嵌合されている。
該カム6の回動によってカムプロフィル6a上に摺接し
たタペットローラー7aが昇降し、プランジャ8が上方
摺動したときに、後記プランジャ室9a内の燃料を圧送
する。
させるには、プランジャ8の摺動量を大きくする。その
ためには、カム6において、カムプロフィル6aの半径
方向の凹凸差を大きくすればよい。このためには特別の
カム加工技術を要するが、インナーカムやフェイスカム
に比べると、カムプロフィルの形状を工夫するだけで実
現できるので、加工は比較的容易であり、コストも安価
ですむ。
設され、該ベベルギア10は、本体ハウジング1内に略
垂直状に回転自在に内嵌されるポンプ軸12下端に固設
したベベルギア11と噛合している。更に、該ポンプ軸
12上部において、回転圧送式のトロコイドポンプであ
る燃料供給ポンプ13が環設されており、該ポンプ軸1
2上端が、バルブハウジング2内に内嵌される後記分配
軸14と連結される。また、本体ハウジング1内におい
て、外部の燃料タンクより燃料供給ポンプ13に対して
燃料を吸入するための図2図示の燃料吸入路1cが穿設
されている。このように、カム軸5の回転運動をベベル
ギア10・11によって直角方向に変更して、分配軸1
4の駆動機構を構成している。なお、カム軸5の支持構
成、ベベルギア10の配置構成については、後に図15
乃至図19にて詳説する。
カム軸5の回転にて作動するガバナ機構が組み込まれて
いる。即ち、該カム軸5の先端が、本体ハウジング1よ
りガバナハウジング3内に突入しており、ガバナウェイ
ト支持部材32の中心に固設され、摺動体30内に挿入
されている。該ガバナウェイト支持部材32にはガバナ
ウェイト31・31・・・が枢支されていて、カム軸5
と一体の該ガバナウェイト支持部材32が回転すると、
その回転に伴って発生する遠心力にて、ガバナウェイト
31・31・・・が開き、該摺動体30を、図中左側に
押し出す。回転が速いほど、ガバナウェイト31の開度
は大きくなるので、該摺動体30の押し出し量、即ち摺
動量は大きくなる。該摺動体30の摺動は、アーム29
を介してラック21を摺動させる。該ラック21は、ガ
バナハウジング3より本体ハウジング1内に摺動自在に
嵌入されており、後記の制御スリーブ17に連結されて
いて、その摺動とともに制御スリーブ17を回動させ、
プランジャ8の回動位置を調整して、該プランジャ8に
付設された後記プランジャリード(制御用斜めリード)
8bの有効圧送ストロークを、即ちプランジャ8の燃料
圧送量を調節して、調速作用を行うのである。
にかけて内設されるプランジャ機構及び分配軸機構のう
ち、プランジャ機構より説明する。前記プランジャ8
は、バルブハウジング2及び図5図示の本体ハウジング
1のプランジャ摺動室1b内にわたって略垂直状に内嵌
されるプランジャバレル9内の、略垂直方向に穿設した
プランジャ室9a内に摺動自在に内嵌されて、下部は、
該プランジャバレル9下端より該プランジャ摺動室1b
内に突出している。該プランジャ摺動室1b内におけ
る、プランジャ8の突出部において、該プランジャ8の
下部に制御スリーブ17を外嵌固定しており、その外周
に上部バネ受18を外嵌し、該上部バネ受け18の上端
は、プランジャバレル9下端に固定されている。更に、
該プランジャ8に摺動自在に下部バネ受け20が環設さ
れており、該上部バネ受け18と該下部バネ受け20と
の間にて、プランジャバネ19が、該プランジャ8に巻
装されている。そして、該下部バネ受け20を前記タペ
ット7内に嵌入することで、プランジャ8下端とタペッ
ト7とが係合し、プランジャバネ19の下方付勢力にて
プランジャ下端7がタペット7を下方に押し、これによ
って、カム6に対するタペットローラー7aの押圧力を
発生させている。こうして、カム6のカムプロフィル6
aにタペットローラー7aが乗り上げるのに伴い、プラ
ンジャバネ19が収縮し、プランジャ8が上方に押し上
げられる構成としているのである。
等のように、球状の突起17aが突出されて、該突起1
7aは前記ガバナ機構に連結されるラック21上に固設
した燃料調量部材となる係止片21aと係合されてい
る。ラック21の摺動は、前記の如く、カム軸5の回転
がガバナ機構を介して該摺動作用に変換されるものであ
る。ラック21の摺動に伴って、該係止片21a・突起
17aを介して、制御スリーブ17が回動する。該制御
スリーブ17と一体状にプランジャ8が回動すること
で、後記プランジャリード8bの位置が、後記吸入ポー
ト9b又はスピルポート9cに対して水平方向に変位す
る。これによって、プランジャ8の一往復摺動における
圧送ストローク量が変動するのである。即ち、ガバナ機
構にてプランジャ8の単位摺動量あたりの燃料圧送量が
調節されるのである。
13より燃料が供給される燃料ギャラリー2aが穿設さ
れている。図1に示す基本的な構成の燃料噴射ポンプA
においては、プランジャ室9aと燃料ギャラリー2aと
を連通する如く、吸入ポート9bとスピルポート9cが
プランジャバレル9内に穿設されている。プランジャ8
には、垂直方向にプランジャ孔8aが設けられており、
その上端は開口して、プランジャ8上方に形成するプラ
ンジャ室9aに連通していて、また、下端には吸込ポー
ト8cを形成しており、該吸込ポート8cに連通する傾
斜状のプランジャリード8bをプランジャ8の側面に形
成している。
する。該プランジャ8が下方摺動してプランジャ室9a
と該吸入ポート9bとが連通すると、燃料ギャラリー2
a内の燃料がプランジャ室9a内に吸入され、該プラン
ジャ8が上方摺動するとともに、吸入ポート9bとプラ
ンジャ室9aとはプランジャ8にて隔絶され、また、プ
ランジャリード8bもプランジャバレル9の内壁面にて
隔絶されているので、該プランジャ室9a内の燃料が、
同じくプランジャバレル9内に穿設した燃料圧送路9d
より分配軸14に向けて圧送する。更にプランジャ8が
上方摺動して、該プランジャリード8bとスピルポート
9cが連通した時、該プランジャ室9aよりプランジャ
8のプランジャ孔8a、プランジャリード8b及びスピ
ルポート9cを介して、燃料が燃料ギャラリー2aにス
ピルされて、一行程の燃料圧送を終了する。
Bにおいては、プランジャ室9aから燃料圧送路9dへ
の燃料圧送開始時期(及びスピル時期)を変動できるよ
うにしている。まず、プランジャバレル9に水平方向の
燃料ギャラリー孔9eを貫通状に穿設して、バルブハウ
ジング2内の燃料ギャラリー2aに連通させており、該
燃料ギャラリー孔9e内において、プランジャバレル9
内に内嵌したプランジャ8が上下方向に貫通している。
なお、図1図示の燃料噴射ポンプAにおいて穿設されて
いた吸入ポート9b及びスピルポート9cは削除され、
該燃料ギャラリー孔9e内におけるプランジャ8の外面
には、プランジャリード8bが形成されていて、図1と
同様の構成のプランジャ孔8aを介して、プランジャバ
レル9のプランジャ室9aに連通している。この燃料ギ
ャラリー孔9e内におけるプランジャ8の露出部分に、
摺動自在にスピルスリーブ22を外嵌している。該スピ
ルスリーブ22にはスピル孔22aが穿設されている。
方向に摺動可能にタイマーピストン24を内嵌してお
り、該タイマーピストン24と該スピルスリーブ22と
の間にて、タイマーレバー23を枢支軸22aにて枢支
しており、その一端を該タイマーピストン24に枢結す
るとともに、他端は、該スピルスリーブ22の横溝内に
回動自在に内嵌している。また、該スピルスリーブ22
の該タイマーレバー23の係止側と反対側においては縦
溝が穿設されていて、バルブハウジング2に内嵌固設さ
れて燃料ギャラリー2a内に突出するガイド部材26の
先端が該縦溝に摺動自在に嵌入して、スピルスリーブ2
2の回動運動を規制しつつ、その上下摺動を円滑にする
よう補助している。タイマーピストン24は、図3及び
図6の如くタイマーバネ25にて下方に付勢されてい
る。また、該タイマーピストン24はタイマーレバー2
3の係合部分で燃料ギャラリー2aに開口しており、本
体ハウジング1に設けられたタイマーピストンケース2
4cに摺動自在に嵌入されており、該燃料ギャラリー2
a内の圧力は、該タイマーピストン24に穿設したオリ
フィス孔24b、ピストン孔24aを介してタイマーピ
ストン24下部とタイマーピストンピストンケース24
c内に伝達されることになる。
トン24は、タイマーバネ25の付勢力にて、エンジン
非運転時、或いは低速運転時には、摺動下端位置に位置
しており、該スピルスリーブ22は、該タイマーレバー
23を介して、その摺動上端位置に位置している。プラ
ンジャ8が下方摺動すると、吸込ポート8cが燃料ギャ
ラリー孔9eに連通して、プランジャ室9a内に燃料が
吸入され、カムプロフィル6aにタペット7が乗り上げ
るとともに、プランジャ8が上方摺動すると、該吸込ポ
ート8cはスピルスリーブ22の内側になり、燃料ギャ
ラリー孔9eより隔絶されて、プランジャ室9a内の燃
料は、燃料圧送路9dへと圧送される。やがて、プラン
ジャリード8bが該スピルスリーブ22のスピル孔22
aに連通すると、プランジャ室9a内の燃料は、燃料ギ
ャラリー孔9e(燃料ギャラリー2a)へとスピルさ
れ、一行程のプランジャ8より分配軸14への燃料圧送
が終了する。
5の回転数が上昇すると、それに連れてポンプ軸12の
回転数が上昇するので、燃料供給ポンプ13の燃料供給
量が増大する。これにより、燃料ギャラリー2a内に燃
料が多く供給されて、高圧となり、タイマーピストン2
4の連通孔24a内の圧力も上昇して、該タイマーピス
トン24が上方に押し上げられる。従って、タイマーレ
バー23を介して、スピルスリーブ22は下方に摺動す
る。そして、プランジャ8の上方摺動に伴い、吸込ポー
ト8cがスピルスリーブ22の内側に入り込む時期が早
くなり、これによって、燃料圧送時期が速くなる。こう
して、エンジンの高速運転時において、燃料圧送時期を
早くすることを可能として、高圧噴射を確保できるよう
にしている。
料噴射時期の制御手段を紹介する意味で、図10図示の
燃料噴射ポンプCについて説明する。燃料ギャラリー2
aとプランジャバレル9の形状は、図1のものと同様で
あり、該プランジャバレル9に、燃料ギャラリー2aと
プランジャ室9aとを連通可能に吸入ポート9bを穿設
している。但し、この実施例における燃料噴射ポンプに
は、ガバナ機構が組み込まれておらず、プランジャ8の
伸縮量は一定に規格されている。そして、該プランジャ
バレル9の上方に電磁弁バレル27が配設されており、
該電磁弁バレル27内にて上下方向に電磁弁室27aが
穿設されていて、電磁弁(スプール弁)28が上下摺動
制御されるように内嵌されている。また、プランジャバ
レル9の燃料圧送路9dより電磁弁室27aにリターン
回路RR1を穿設しており、更に該電磁弁室27aより
燃料ギャラリー2aにリターン回路RR2が穿設されて
いる。
FF制御にて上下に駆動されるものであり、該上下動に
て開閉弁制御され、高圧の燃料通路であるリターン回路
RR1・RR2を開閉するものである。燃料圧送は、前
記の燃料噴射ポンプA等と同様に、プランジャ8の上昇
過程において、プランジャ室9a内の燃料を燃料圧送路
9dに圧送して行われる。この燃料圧送時、即ち、燃料
噴射時には、該電磁弁28は閉弁してリターン回路RR
1・RR2を閉鎖している。そして、該電磁弁28を開
弁することで、燃料圧送路9b内の高圧燃料が、リター
ン回路RR1〜電磁弁室27a〜RR2と通過して、燃
料ギャラリー2a内に戻され、燃料圧送即ち燃料噴射を
終了することができる。従って、燃料圧送時期における
電磁弁28の閉弁〜開弁の時間を制御することで、燃料
圧送量、即ち、燃料噴射量を調節できるので、ガバナ機
構は不要なのである。これにより、燃料噴射ポンプ全体
をコンパクト化する効果をも現出する。
昇過程中において、電磁弁27の閉弁開始時期を調節す
れば、燃料圧送開始時期、即ち燃料噴射開始時期が調節
されることとなる。即ち、エンジン高速運転時の高圧噴
射時における進角制御が可能なのである。
図1乃至図10より説明する。ここで説明する分配軸1
4は、一個のプランジャ8より燃料を圧送される構成の
もので、燃料噴射ポンプA・B・B’・B”・Cに共通
した構成である。また、後記の如くプランジャを2個、
分配軸を2個設けた図13及び図14図示の燃料噴射ポ
ンプEにも適用される。なお、図11及び図12図示の
燃料噴射ポンプDは、一個の分配軸14に複数のプラン
ジャ8より燃料を圧送される構成のものであって、これ
については後に詳説する。
上に連接固設され、該ポンプ軸12によって回転駆動さ
れる。組み付けの際は、図5のように、本体ハウジング
1内に内嵌する燃料供給ポンプ13より上方に突設する
ポンプ軸12の上端に分配軸14の下端を固設するもの
である。
嵌固設される分配軸バレル15内に回転自在に内嵌され
ている。分配軸バレル15内には、プランジャバレル9
における燃料圧送路9dより連続状にバルブハウジング
2内に穿設される燃料圧送路2bに連通可能である吸入
ポート15aが穿設されている。また、分配軸バレル1
5の吸入ポート15aと後記デリベリポート15cとの
間の略中央にサクションポート15bが穿設されてお
り、該サクションポート15bは、バルブハウジング2
内に穿設された油路2cを介して燃料ギャラリー2aに
連通している。一方、分配軸バレル15の周囲には、エ
ンジンの各気筒に配設した燃料噴射ノズルに燃料を吐出
するためのデリベリバルブ16が、エンジンの気筒数分
だけバルブハウジング2に内嵌固設されていて、その上
端のノズル部分を上方に突出している。そして、バルブ
ハウジング2内において、各デリベリバルブ16に連通
するデリベリ油路2dを穿設しており、各デリベリ油路
2dは、分配軸バレル15において、デリベリ油路2d
の数だけ穿設した各デリベリポート15cに連通してい
る。
4aを穿設しており、常に分配軸バレル15の吸入ポー
ト15aに連通させている。そして、該吸入溝14aよ
り、一条の縦状の分配溝14bを設け、その下端を分配
ポート14cとして、分配軸14の回転に伴って、該分
配軸バレル15の各デリベリポート15cの一つに選択
的に連通するようになっている。即ち、分配軸14が、
ポンプ軸12と一体に回転するとともに、順次、各デリ
ベリポート15cに連通して、各デリベリバルブ16よ
り、順次、各気筒に向けて燃料吐出がなされるのであ
る。なお、プランジャ8のタペット7がカムプロフィル
6aに乗り上げる毎に、プランジャ8による燃料圧送が
なされるものであり、分配ポート14cとデリベリポー
ト15cとが連通するタイミングは、この燃料圧送時期
に合わせるようにしている。また、サクションポート1
5bは、デリベリポート15cに連通していない状態に
て、分配軸14の分配溝14bに連通するようになって
おり、デリベリバレル15への燃料分配が終了した後、
燃料ギャラリー2aとプランジャ室9aを連通させ、燃
料を、噴射時の高圧経路を利用して、逆に吸い込み補填
するものである。
て、ポンプ軸12及び分配軸14の配設位置及び姿勢を
変更した燃料噴射ポンプB’・B”の構成について、図
7乃至図9より説明する。この一体状のポンプ軸12及
び分配軸14は、ポンプ軸12がカム軸5に対して直交
状にベベルギア噛合していればよいのであるから、噛合
位置を変更して、ポンプ軸12及び分配軸14を様々な
姿勢にして配設できる。図2乃至図5図示の燃料噴射ポ
ンプBの場合は、カム軸5のベベルギア10の上方にお
いて、ポンプ軸12下端のベベルギア11を噛合させて
いるので、図4のように、平面視、カム軸5の軸芯線X
上にて、プランジャ8とポンプ軸12の各中心が直線状
に配列されるが、図7のように、ポンプ軸12下端のベ
ベルギア11の噛合位置を、カム軸5付設のベベルギア
10に対して側方とすれば、図8のように、平面視にお
いて、カム軸5の軸芯線Xよりポンプ軸12の下端中心
(ベベルギア11の中心)の位置が側方にずれる。(図
8では、このずれ幅をLとしている。)従って、カム軸
5上においては、プランジャー7が配設されている以外
に、他の部材を配設するスペースを形成することができ
る。
に、同じくポンプ軸12下端のベベルギア11を、カム
軸5付設のベベルギア10に対して側方で、側面視やや
傾斜させて(傾斜角θ)噛合させると、分配軸14の上
端は、ややカム軸5寄りに位置する。これにより、ベベ
ルギア10・10の噛合部分で、カム軸5の軸芯線Xに
対するポンプ軸12の中心のずれ幅よりも分配軸14の
上端中心と軸芯線Xとのずれ幅が短くなる。従って、燃
料噴射ポンプの上方部分、例えばバルブハウジング2部
分を、前記の燃料噴射ポンプB’に比べてコンパクト化
できる。また、V型気筒エンジン等においては、デリベ
リバルブ16が傾斜している方が、燃料噴射バルブへの
配管が旨くいく場合もあり、このような場合に、図9に
図示した状態にてポンプ軸12及び分配軸14を配設し
た燃料噴射ポンプB”を使用すると、有効である。
とを配設し、該一分配軸14より、気筒数分のデリベリ
バルブ16に燃料を圧送する構成の燃料噴射ポンプA・
B・B’・B”・Cについて説明した。この場合、気筒
数分のデリベリバルブ16の数は、カム6におけるカム
プロフィル6aの数と同一である。以上の燃料噴射ポン
プの実施例では、カム6のカムプロフィル6aの数、及
びデリベリバルブ16は、三個となっており、即ち、三
気筒型エンジンに燃料噴射可能となっている。しかし、
更に気筒数の多いエンジンにおいて、カムプロフィル数
を多くして、カム一回転中の燃料圧送回数を高めるの
は、カム加工上、限界がある。
料噴射ポンプDでは、分配軸14は一つとし、プランジ
ャ8を複数個(本実施例では二個)配設している。即
ち、カム軸5には、複数個(二個)のカム6・6を環設
固定しており、各々のカム6にて各プランジャ8を伸縮
駆動する構成としている。そして、各プランジャ8にて
形成するプランジャ室9aより、バルブハウジング2内
に燃料圧送路2b’・2b”を穿設し、分配軸バレル1
5には上下複数段(二段)の吸入ポート15a’・15
a”を設けて、各吸入ポート15a’・15a”に各燃
料圧送路2b’・2a”を連通させている。また、分配
軸14においては、各吸入ポート15a’・15a”よ
り、該分配軸バレル15にデリベリバルブ16の数だけ
穿設したデリベリポート15c・15c・・・に連通す
るように、二種類の分配溝14d・14eが設けられて
いる。
配軸14は、各カム6のカムプロフィル6aの数に、プ
ランジャ8の数を乗じた数のデリベリバルブ16に燃料
を分配する構成としている。即ち、カム軸5の一回転中
に、いずれかのプランジャ8がカムプロフィル6aに乗
り上げる毎に、分配軸14よりいずれかのデリベリバル
ブ16に燃料分配が行われるのである。本実施例では、
各カム6のカムプロフィル6aの数は、三個であり、プ
ランジャ8の数が二個であるので、デリベリバルブ16
は、六個(=3×2)である。従って、個々のカム3に
形成するカムプロフィル6aは三個のままで、六気筒型
エンジンに対して燃料噴射可能となっている。
射ポンプEにおいては、図1乃至図10における燃料噴
射ポンプA・B・C等における構成と同様に、カムプロ
フィル6aの数(本実施例では三個)だけのデリベリバ
ルブ16に燃料を分配可能とした分配軸14を、複数個
設けたプランジャ8の数だけ配設し、一分配軸14に対
して一プランジャ8より燃料圧送するようにした。本実
施例では、カム数を二個、即ち、プランジャ8を二個と
しており、各プランジャ8より一つの分配軸14に燃料
を圧送する構成としている。各分配軸14からは、一個
のカム6のカムプロフィル6aの数である三個のデリベ
リバルブ16に燃料を分配するようになっており、従っ
て、二個の分配軸14・14によって、合計六個のデリ
ベリバルブ16に燃料を分配し、六気筒型エンジンに燃
料噴射可能となっている。
料噴射ポンプDと同様に、個々のカムのカムプロフィル
数を増大させることなく、それより多い気筒数のエンジ
ンに燃料噴射可能となっている。燃料噴射ポンプDより
は、分配軸14の配設数が増える分だけ大型化してしま
うが、分配軸14や分配軸バレル15に穿設する油路の
構成を複雑にせず、図1乃至図10図示の燃料噴射ポン
プA・B・C等にて採用される分配軸14及び分配軸バ
レル15を複数個配設すれば足りる。
説明する。まず、図1に開示した前記の燃料噴射ポンプ
Aにおけるカム軸の軸受構成を、図15にて詳説する。
カム軸5は、燃料噴射ポンプの本体ハウジング1と、そ
れに連接されるガバナハウジング3とを貫通する様態に
て軸支されており、本体ハウジング1のカム室1a内に
おいて、カム軸5には、カム6及びベベルギア10が環
設固定されていて、ポンプ駆動部を形成している。ま
た、該カム軸5は、反ガバナハウジング3側において、
エンジンのクランク軸に連接する如く突出している。こ
のカム軸5の本体ハウジング1における軸受構成を説明
する。クランク軸連接側においては、該本体ハウジング
1に嵌合固設したカム軸支持部材4に内嵌するラジアル
軸受34にて軸受けされている。該ラジアル軸受34は
プレーンメタル、即ち、一体の金属材よりなっているも
のである。対して、ガバナ機構寄り側においては、本体
ハウジング1にボール軸受35の外輪を嵌合固定し、該
ボール軸受35の内輪35a内にベベルギア10を圧入
固設している。
ガバナ機構側において、本体ハウジング1の外側面には
軸受押え36が締止されており、該軸受押え36を貫通
して突出するカム軸5にガバナウェイト支持部材32を
外嵌し、ナット33をガバナウェイト支持部材32の外
側よりカム軸5の雌ねじ部5aに螺装して締めつける
と、ナット33、ガバナウェイト支持部材32、及びボ
ール軸受35の内輪35aを密着し、該ボール軸受35
の内輪35aとベベルギア10とは圧着しているので、
これにより、カム軸5とベベルギア10との固定強度を
確保できる。つまり、ベベルギア10の内側とカム軸5
の外面とを密着状にしなくてもよく、ベベルギア10
は、予めボール軸受35の内輪35aに圧入固設してお
き、後に該ベベルギアギア10の軸孔にカム軸5を容易
に貫通させて、後はナット33による締止だけで、ベベ
ルギア10とカム軸5との固定ができるのであって、組
立が容易となっている。また、カム軸5の径長さとベベ
ルギア10の内径とを正確に合わせずともよく、加工精
度を厳密にしなくてもよい。
と噛合するベベルギア10のバックラッシ調整は、本体
ハウジング1のボール軸受35嵌合部の加工精度によっ
て実現できるものであり、本体ハウジング1の加工精度
が正確であれば、これに内嵌したボール軸受35にベベ
ルギア10を圧入するだけで、正確なバックラッシが確
保される。
違って、ガバナ機構寄り側においては、カム軸支持部材
4と違って、カム軸5とともにベベルギア10をも軸受
けする関係上、大がかりなボール軸受35にて軸受けす
る必要があるのである。このようなカム軸の軸受構成の
場合、ボール軸受35部分の組立構成が複雑で、コスト
高となり、また、ベベルギア10も該ボール軸受35に
対して圧入固定するように加工しなければならない。
し、コスト低下を図るように、図16及び図17におい
ては、ベベルギア10は、カム5に連接し、カム軸5に
係止部材40を介して環設固定されており、従って、ガ
バナ機構寄り側の本体ハウジング1においては、カム軸
5のみを軸受けすればよい。そこで、この部位において
も、カム軸支持部材4と同様に、ラジアル軸受34にて
軸受けして、組立簡素化やコスト低下が図れるのであ
る。(なお、特に限定する場合、ラジアル軸受34のう
ち、クランク軸寄り側のものを34R、ガバナ機構寄り
側のものを34Lとする。)
スト荷重の低減機構について説明する。ラジアル軸受3
4は、カム軸5の回転とともにスラスト荷重がかかるた
め、このスラスト荷重が集中的にラジアル軸受34にか
かるようならば、強度上問題がある。そこで、該ラジア
ル軸受34にスラスト荷重が集中しないよう、これを低
減する構成が必要なのである。まず、図16及び図17
の両実施例とも、クランク軸寄り側においては、カム軸
支持部材4の内側面に、カム室1aに対峙するスラスト
メタル37Rを嵌合固設して、カム6の外側面に当接さ
せて、カム6とスラストメタル37Rとの摩擦によりラ
ジアル軸受34Rにカム軸5のスラスト荷重が集中しな
いようにしている。また、該スラストメタル37Rによ
り、カム軸5の軸方向における位置決め調整ができる。
6の実施例では、本体ハウジング1の内側面にも、カム
室1aに対峙するようにスラストメタル37Lを内嵌固
設しており、また、本体ハウジング1内におけるベベル
ギア10と軸受部との間のカム軸5に、スラスト軸ケー
ス38が外嵌されており、該スラスト軸ケース38の外
側面を該スラストメタル37Lに当接している。こうし
て、カム軸5のスラスト荷重が、スラスト軸ケース38
を介してスラストメタル37Lとの摩擦力に分散し、ラ
ジアル軸受34Lにかかるスラスト荷重が弱くなるので
ある。なお、スラスト軸ケース38とベベルギア10と
の間にはバックラッシ調整用のシム39を介設してい
る。
ナ機構寄り側において、スラストメタル37Lは設け
ず、カム軸5に外嵌したスラスト軸ケース38の外端部
を直接本体ハウジング1の内側面に当接させることで、
ラジアル軸受34Lにおけるスラスト荷重の集中を分散
している。なお、該スラスト軸ケース38の長さを調節
することで、前記シム39を設けずに、ベベルギア10
のバックラッシを調整する構成としている。このように
することで、スラストメタル37L及びシム39分の部
品点数が削減され、より一層の低コスト化が図れる。
り部位におけるカム軸5の軸支手順を説明すれば、ま
ず、本体ハウジング1にはラジアル軸受34Lを内嵌固
設しており、更に図16の場合にはスラストメタル37
Lも内嵌固設して、この状態のもとで、ベベルギア10
を予め環設固定したカム軸5をクランク軸寄り側から本
体ハウジング1内に挿入して、該ラジアル軸受34Lに
挿入する前に、スラスト軸ケース38を(図16の実施
例においてはシム39も)、該カム軸5に外嵌する。そ
して、図16の場合には、スラスト軸ケース38及びシ
ム39がスラストメタル37Lとベベルギア10との間
で、図17の場合には、スラスト軸ケース38が本体ハ
ウジング1とベベルギア10との間で挟持された状態と
なった時、ラジアル軸受34Lにおけるカム軸5の軸受
けが完了する。その後、該カム軸5のクランク軸側端よ
りカム軸支持部材4の軸孔、即ちスラスト軸孔34Rに
カム軸を挿入するように、該カム軸支持部材4をカム軸
5に外嵌し、本体ハウジング1の所定位置に固設すれ
ば、カム軸5の本体フレーム1及びカム軸支持部材4に
おける軸受けは完了するのである。
受けした構成において、図18の実施例は、本体ハウジ
ング1のカム室1a内におけるカム軸5の横設部分に
は、カム6のみ環設しており、ベベルギア10は、本体
ハウジング1外にてカム軸5に付設した構成となってい
る。まず、本体ハウジング1及びカム軸支持部材4内に
おいて、カム軸5は左右に内嵌したラジアル軸受34L
・34Rにて軸支されているものであり、両ラジアル軸
受34L・34R間においてカム6が形成されていて、
該カム6の両外側面に当接する如く、スラストメタル3
7L・37Rが内嵌固設されている。この両スラストメ
タル37L・37Rにてカム軸5のスラスト荷重の低減
と、スラスト方向の位置決め調整用のシムの機能を果た
しており、シム介設分の部品点数及びコストを低減でき
る。
の外側において、カム軸5が突出していて、鍔部5bを
形成しており、本体ハウジング1より下方に垂設される
ポンプ軸12の下端のベベルギア11に噛合する如く、
カム軸5にベベルギア10が環設され、該カム軸5の鍔
部5bとの間に、バックラッシ調整用のシム41を介設
し、かつ、該鍔部5bとの間に係止部材40を係止し
て、カム軸5に固定している。そして、該ベベルギア1
0の外側において、ガバナウェイト支持部材32が環設
固定されている。
ング1の外側に付設する構成とすると、本体ハウジング
1内においては、カム軸5の軸方向の位置決め調整を行
い、ベベルギア10のバックラッシ調整は、それとは独
立して行うことができ、調整作業が容易となる。
右のラジアル軸受34L・34Rにて軸受けし、カム6
の両側面を当接する如く、スラストメタル37L・37
Rを本体ハウジング1内において内嵌固設し、カム室1
a内ではカム6のみをカム軸5に環設している。しか
し、図18において、ラジアル軸受34Lをスラストメ
タル37Lに連続状に配設し、ベベルギア10・11の
噛合部分は本体ハウジング1の外側に配置しているのに
対し、本実施例では、該スラストメタル37Lと該ラジ
アル軸受34Lとの間に、ベベルギア10・11の噛合
する室、即ちベベルギア室1dを、本体ハウジング1内
に内設している。そして、該本体ハウジング1のガバナ
機構寄り側に内嵌固設したラジアル軸受34Lは、カム
軸5に環設したベベルギア10を介して軸受けしている
ものである。つまり、前記の図15の実施例では、ガバ
ナ機構寄り側においては、ボール軸受35にて、同様に
カム軸5に環設したベベルギア10を軸受けするものと
なっているが、図19に示す実施例においては、ボール
軸受35に代わって、ラジアル軸受34Lにてベベルギ
ア10を軸受けしているのである。なお、該ベベルギア
10のカム軸5に対する固定方法は、図18の実施例と
同様に、カム軸5の鍔部5bに対して、バックラッシ調
整用のシム41を介設して係止部材36にて係止する構
成としており、本体ハウジング1の外側におけるガバナ
ウェイト支持部材32の環設構成も同様である。
においては、図18の実施例と同様に、カム軸5の軸方
向の位置決め調整と、ベベルギア10のバックラッシ調
整が独立してできるので、調整作業が容易である。更
に、図18の実施例では、左右のラジアル軸受34L・
34R間のピッチが短い分、両ラジアル軸受間における
スラスト荷重の差が生じやすく、カム軸5の回転が不安
定になるが、図19の実施例は、これに比べて、両ラジ
アル軸受34L・34R間のピッチが長く、両ラジアル
軸受34L・34Rにおけるスラスト荷重が均等化し
て、カム軸5の回転も安定する。
用のスピルスリーブをプランジャに外嵌する場合の、燃
料ギャラリーにおける燃料圧の脈動を回避するための構
成について、図20にて説明する。本実施例は、スピル
スリーブ22をプランジャ8に外嵌した前記の分配型燃
料噴射ポンプB(B’・B”)の応用例として説明す
る。外部の燃料タンクより、本体ハウジング1の燃料吸
入路1cを介して、燃料が、分配型燃料噴射ポンプ内の
トロコイドポンプである燃料供給ポンプ13に対して供
給される。本実施例では、該燃料吸入路1cを分岐させ
て、燃料供給ポンプ13に連通させており、一分岐路か
ら、分配軸14及びタイマーピストン24の潤滑油を得
ており、また、一分岐路には、タイマーピストン24か
らの戻し油が戻されるようにしている。
燃料ギャラリー2aを分割して、燃料ギャラリー2a’
及びタイマーピストン室2a”としており、該燃料ギャ
ラリー2a’内にてプランジャ8を貫設し、また、該プ
ランジャ8にスピルスリーブ22を上下摺動可能に外嵌
しており、該タイマーピストン室2a”においては、タ
イマーピストン24を貫設している。燃料ギャラリー2
a’とタイマーピストン室2a”とに隔絶されたスピル
スリーブ22とタイマーピストン24とは、タイマーレ
バー23にて連結されている。また、燃料供給ポンプ1
3の吐出側において、二つの燃料吐出路、即ち、燃料供
給路42と燃料噴射時期制御用油路43とを設けてお
り、該燃料供給路42は燃料ギャラリー2a’に、該燃
料噴射時期制御用油路43はタイマーピストン室2a”
に連通させている。
ギャラリー2a’に供給する燃料とタイマーピストン室
2a”に供給する燃料は分離され、タイマーピストン2
4の上下動にて脈動するのは、タイマーピストン室2
a”内に供給される燃料のみとなるので、進角制御用の
スピルスリーブ22の上下動調節が確保されながら、燃
料ギャラリー2a’内の燃料圧は、脈動が回避され、高
圧噴射化にも対応できるのである。
を削除することが望まれる。従来、アウターカムのプラ
ンジャ駆動系においては、カムとタペットローラーとの
潤滑油を燃料にて兼用していたが、これを専用の潤滑油
とする。そのため、燃料と潤滑油との充填部分の分離が
必要となる。図21及び図22図示の分配型燃料噴射ポ
ンプFは、前記のこれまでのものと異なり、カム軸5を
ポンプ軸として、該カム軸5にトロコイドポンプである
燃料供給ポンプ13を環設している。この構成におい
て、燃料供給ポンプ13の両側はオイルシール44・4
4にて遮閉し、隣接するカム室1aに燃料が入り込まな
いようにしている。
1a内には、潤滑油が充填されており、該カム室1a内
にて、横設軸支されたカム軸5にアウターカムのカム6
が環設されていて、同じくカム室1a内のカム6上部に
て、プランジャ8の下端に具備するタペット7のタペッ
トローラー7aが当接している。従って、潤滑油は、該
カム6の周囲、及び該カム6とタペットローラー7aと
の当接部分を潤滑する専用のものとして使用される。ま
た、カム6両側の近傍において、カム軸5は、本体ハウ
ジング1に固設した軸受45・46にて軸支されている
ので、カム6部分の軸支に高剛性があり、専用の潤滑油
を使用していることとも相まって、低振動を実現でき
る。
のような効果を奏する。まず、請求項1乃至請求項5の
構成による共通の効果を説明すると、これらの発明は、
いずれも、排気エミッションの低減化のための高圧噴射
を、コンパクトな燃料噴射ポンプにて実現することを目
的としたものである。その点で、まず、コンパクト化と
いう点では、分配型燃料噴射ポンプであるから、列型と
違って、気筒数分だけプランジャを設ける必要がなく、
コンパクト化に貢献するものであり、更にプランジャと
分配軸とを別体とすることで、上下高さが縮小される。
そして、請求項1の如く、ポンプ軸と分配軸とを同軸と
し、燃料供給ポンプを燃料噴射ポンプのハウジング内に
内設するようにしたので、燃料供給ポンプから燃料噴射
ポンプへの燃料供給用の配管等が不要となり、コンパク
ト化される。
噴射量を増大するため、プランジャの往復摺動量を増大
することが必要だが、この点では、まず、分配型燃料噴
射ポンプで、かつ分配軸とプランジャとを別体とするこ
とで、プランジャの往復摺動量を増大でき、燃料噴射量
を増大できる。更に、請求項1記載の如く、カム外縁に
カムプロフィルを形成する構成のアウターカムにてプラ
ンジャを往復摺動駆動する構成としており、インナーカ
ムやフェイスカムに比べて、アウターカムにおけるカム
プロフィルの形成部と非形成部との凹凸差を増大させる
加工は比較的容易であり、コストも安く、プランジャの
往復摺動量を増大させるためのカム加工が実現できる。
く取れるアウターカム駆動機構を採用する分配型燃料噴
射ポンプにおいて、更に、内燃機関の高速運転時には、
カム軸回転数が高くなることによるプランジャの高速往
復摺動に伴い、燃料噴射時期を、通常のカム角度に対し
て早期化して、燃料噴射期間を確保し、内燃機関の気筒
における燃焼を充分にする構成を要する。特に高圧噴射
を実現するには、燃料噴射時期の早期化は重要である。
その点で、請求項2記載の構成は、アウターカム機構と
相まって、プランジャに、カム軸回転数に応じて上下摺
動可能なスピルスリーブを外嵌することで、カム軸回転
数が高い時に燃料噴射時期を早期化できるので、内燃機
関の高速運転時にも高圧噴射が可能で、内燃機関の回転
数にかかわらず、常に安定した低排気エミッションを実
現できる。
磁弁にて、カム軸回転数に応じて燃料噴射時期を調節で
き、即ち、カム軸回転数の高い時に、燃料噴射時期を早
期化できるので、内燃機関の高速運転時にも高圧噴射が
実現できる。更に、プランジャの伸縮量は、通常におい
てガバナ機構にて調節可能であるが、この構成では、電
磁弁にて燃料の分配軸への圧送量を調節できるので、プ
ランジャは一定の伸縮量に規定し、ガバナ機構を削除で
きる点で、燃料噴射ポンプをコンパクト化できるという
効果をも奏する。
は、気筒数の多い内燃機関に対して、コンパクトな燃料
噴射ポンプにて高圧噴射を可能とすることを実現できる
ものである。プランジャ往復摺動量を大きく取れるよう
にカムプロフィルを形成する点で、一カムにおけるカム
プロフィルの形成数には限度がある。従って、一カムの
カムプロフィル数より多い気筒に燃料を噴射可能とする
のに、カムとプランジャの数を増大させる。
プランジャと一つの分配軸を設け、全プランジャより一
分配軸に燃料を圧送することで、一分配軸よりカムプロ
フィル数にプランジャ数を乗じた数のデリベリバルブに
燃料を供給でき、即ち、一分配軸にて複数の気筒に配設
した燃料噴射ノズルに燃料を吐出可能となって、一つの
カムに形成されるカムプロフィルの数を上回る気筒数を
有する多気筒型内燃機関に対して、コンパクトな高圧噴
射用の燃料噴射ポンプを提供できる。
と分配軸を、同数にて複数個設け、一分配軸に一プラン
ジャより燃料を圧送するようにすると、請求項4記載の
構成よりも分配軸の配設分だけ配設スペースは大型化す
るものの、請求項4記載の構成では、一分配軸におい
て、複数のプランジャからの燃料圧送路より各デリベリ
バルブへの連通路を多数設けなければならず、即ち、一
分配軸における連通路加工が複雑となるが、この構成な
らば、一分配軸に構成するのは、プランジャからの燃料
圧送路一つに対してカムプロフィル分のデリベリバルブ
への連通路を設けるだけですみ、分配軸及びその周辺の
連通路加工は容易かつ簡単にすむ。即ち、油路や分配軸
に複雑な加工構成を設けずに、一つのカムに形成される
カムプロフィルの数を上回る気筒数を有する多気筒型内
燃機関に対して、コンパクトな高圧噴射用の燃料噴射ポ
ンプを提供できる。
及びカムとタペットローラーとの当接部分の周囲には専
用の潤滑油を満たし、燃料とは分離しているので、燃料
が潤滑油として使用されることによる出力ロスを削除
し、排気エミッション低減化のための高圧噴射化に貢献
し、また、専用の潤滑油を使用することで、カムによる
プランジャ駆動も円滑になる。こうして、高圧噴射化に
対応する分配型燃料噴射ポンプの提供に貢献する。
ャとスピルスリーブとを内設する燃料ギャラリーと、タ
イマーピストンを内設する燃料室とを分離して、燃料供
給ポンプよりそれぞれ独立して燃料を供給することとな
るので、燃料噴射開始時期を制御するためのスピルスリ
ーブの上下調節に伴うタイマーピストンの上下動にて脈
動するのは、該タイマーピストンを内設する燃料室内の
燃料圧のみであって、燃料ギャラリー内の燃料圧の脈動
は回避されるので、高圧噴射に対応できる分配型燃料噴
射ポンプの提供に貢献するのである。
ポンプAの正面断面図である。
ランジャの燃料圧送時期を制御する構成の分配型燃料噴
射ポンプBのプランジャ機構及び分配軸機構を示す正面
断面図である。
面図である。
る。
ジャ及び分配軸の駆動機構を示す斜視図である。
させた構成の分配型燃料噴射ポンプB’の側面断面図で
ある。
させた構成の分配型燃料噴射ポンプB”の側面断面図で
ある。
ャの燃料圧送時期を制御する構成の分配型燃料噴射ポン
プCの正面断面図である。
プランジャの燃料圧送時期を制御する構成で、プランジ
ャを二個、分配軸を一個配設した分配型燃料噴射ポンプ
Dの平面一部断面図である。
る。
プランジャの燃料圧送時期を制御する構成で、プランジ
ャを二個、分配軸を二個配設した分配型燃料噴射ポンプ
Eの平面図である。
る。
軸受にて軸受けした構成のカム軸支持構成を示す分配型
燃料噴射ポンプの部分正面断面図である。
けしたカム軸支持構成を示す分配型燃料噴射ポンプの部
分正面断面図である。
る。
る。
プランジャの燃料圧送時期を制御する構成において、燃
料ギャラリーとタイマーピストン室とを独立した構成の
分配型燃料噴射ポンプにおける油圧回路図である。
構成の分配型燃料噴射ポンプFの正面断面図である。
ンプ 1 本体ハウジング 1a カム室 1c 燃料供給路 2 バルブハウジング 2a 燃料ギャラリー 2a’ 燃料ギャラリー 2a” タイマーピストン室 3 ガバナハウジング 4 カム軸支持部材 5 カム軸 6 カム 6a カムプロフィル 7 タペット 7a タペットローラー 8 プランジャ 9 プランジャバレル 10 ベベルギア 11 ベベルギア 12 ポンプ軸 13 燃料供給ポンプ 14 分配軸 15 分配軸バレル 16 デリベリバルブ 21 スピルスリーブ 23 タイマーレバー 24 タイマーピストン 27 電磁弁バレル 28 電磁弁 42 燃料供給路 43 燃料噴射時期制御用油路 44 オイルシール
Claims (7)
- 【請求項1】 複数個のカムプロフィルをカム外縁部に
形成して、該カムを環設したカム軸の回動でプランジャ
を駆動して、燃料供給ポンプより供給される燃料を圧送
し、分配軸の回転にて、該プランジャから圧送された燃
料を、内燃機関の気筒数分設けたデリベリバルブへの燃
料供給路に順次供給する構成の分配型燃料噴射ポンプに
おいて、該分配軸は、該カム軸と直交状に配設して該カ
ム軸より伝動されるものとし、該燃料供給ポンプは、該
分配軸と同軸のポンプ軸を有して、燃料噴射ポンプのハ
ウジングに内設したことを特徴とする分配型燃料噴射ポ
ンプ。 - 【請求項2】 複数個のカムプロフィルをカム外縁部に
形成して、該カムを環設したカム軸の回転でプランジャ
を往復駆動し、該プランジャに外嵌したスピルスリーブ
により、プランジャ室と連通するプランジャの吸込ポー
トが開閉されることによって燃料を吸入吐出するように
し、分配軸の回転にて、該プランジャから圧送された燃
料を、内燃機関の気筒数分設けたデリベリバルブへの燃
料供給路に順次供給するとともに、該プランジャの吸込
ポートに燃料を供給する燃料ギャラリーを設けた分配型
燃料噴射ポンプにおいて、該燃料ギャラリー内にて前記
プランジャを貫設し、かつ該スピルスリーブはカム軸回
転数に応じてプランジャ軸方向に位置変動自在に構成し
たことを特徴とする分配型燃料噴射ポンプ。 - 【請求項3】 複数個のカムプロフィルをカム外縁部に
形成して、該カムを環設したカム軸の回転でプランジャ
を往復駆動し、該プランジャに外嵌したスピルスリーブ
により、プランジャ室と連通するプランジャの吸込ポー
トが開閉されることによって燃料を吸入吐出するように
し、分配軸の回転にて、該プランジャから圧送された燃
料を、内燃機関の気筒数分設けたデリベリバルブへの燃
料供給路に順次供給するとともに、該プランジャの吸込
ポートに燃料を供給する燃料ギャラリーを設けた分配型
燃料噴射ポンプにおいて、該プランジャと該分配軸への
燃料圧送路との間に、カム軸回転数に応じて開弁時期を
調節可能な電磁弁を介設したことを特徴とする分配型燃
料噴射ポンプ。 - 【請求項4】 複数個のカムプロフィルをカム外縁部に
形成して、該カムを環設したカム軸の回動でプランジャ
を駆動して、燃料供給ポンプより供給される燃料を圧送
し、分配軸の回転にて、該プランジャから圧送された燃
料を、内燃機関の気筒数分設けたデリベリバルブへの燃
料供給路に順次供給する構成の分配型燃料噴射ポンプに
おいて、複数個のプランジャと一個の分配軸を設け、全
プランジャより一分配軸に燃料を圧送して、カムプロフ
ィル数にプランジャ数を乗じた数のデリベリバルブに燃
料を供給する構成としたことを特徴とする分配型燃料噴
射ポンプ。 - 【請求項5】 複数個のカムプロフィルをカム外縁部に
形成して、該カムを環設したカム軸の回動でプランジャ
を駆動して、燃料供給ポンプより供給される燃料を圧送
し、分配軸の回転にて、該プランジャから圧送された燃
料を、内燃機関の気筒数分設けたデリベリバルブへの燃
料供給路に順次供給する構成の分配型燃料噴射ポンプに
おいて、該プランジャと該分配軸を、同数にて複数個設
け、一プランジャより一分配軸に燃料を圧送して、カム
プロフィル数にプランジャ数を乗じた数のデリベリバル
ブに燃料を供給することを特徴とする分配型燃料噴射ポ
ンプ。 - 【請求項6】 複数個のカムプロフィルをカム外縁部に
形成して、該カムを環設したカム軸の回動でプランジャ
を駆動して燃料を圧送し、分配軸の回転にて該プランジ
ャから圧送された燃料を、内燃機関の気筒数分設けたデ
リベリバルブへの燃料供給路に順次供給する構成の分配
型燃料噴射ポンプにおいて、該カム及びプランジャのタ
ペットローラー周囲には潤滑油を充填して、該プランジ
ャ及び該分配軸を含む燃料充填部分と分離させたことを
特徴とする分配型燃料噴射ポンプ。 - 【請求項7】 複数個のカムプロフィルをカム外縁部に
形成して、該カムを環設したカム軸の回転でプランジャ
を往復駆動し、該プランジャに外嵌したスピルスリーブ
により、プランジャ室と連通するプランジャの吸込ポー
トが開閉されることによって燃料を吸入吐出するように
し、分配軸の回転にて、該プランジャから圧送された燃
料を、内燃機関の気筒数分設けたデリベリバルブへの燃
料供給路に順次供給するとともに、該プランジャの吸込
ポートに燃料を供給する燃料ギャラリー、及び該燃料ギ
ャラリーに燃料供給する燃料供給ポンプをバルブハウジ
ング内に設けた分配型燃料噴射ポンプにおいて、該燃料
供給ポンプの吐出側油路を、該スピルスリーブの上下位
置調節用のタイマーピストンと燃料ギャラリーとに各々
独立して連通させたことを特徴とする分配型燃料噴射ポ
ンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23532395A JPH0979100A (ja) | 1995-09-13 | 1995-09-13 | 分配型燃料噴射ポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23532395A JPH0979100A (ja) | 1995-09-13 | 1995-09-13 | 分配型燃料噴射ポンプ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0979100A true JPH0979100A (ja) | 1997-03-25 |
Family
ID=16984412
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23532395A Pending JPH0979100A (ja) | 1995-09-13 | 1995-09-13 | 分配型燃料噴射ポンプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0979100A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002038941A1 (fr) * | 2000-11-09 | 2002-05-16 | Yanmar Co.,Ltd. | Pompe d'injection distributrice a chambre d'accumulation |
JP2011038524A (ja) * | 2009-08-18 | 2011-02-24 | Delphi Technologies Holding Sarl | コモンレール燃料ポンプ用の制御方法及びこの方法を実施するための装置 |
-
1995
- 1995-09-13 JP JP23532395A patent/JPH0979100A/ja active Pending
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US8516995B2 (en) | 2009-08-18 | 2013-08-27 | Delphi Technologies Holding S.Arl | Control method for a common rail fuel pump and apparatus for performing the same |
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