JPH097889A - 可変容量コンデンサ - Google Patents

可変容量コンデンサ

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Publication number
JPH097889A
JPH097889A JP14763195A JP14763195A JPH097889A JP H097889 A JPH097889 A JP H097889A JP 14763195 A JP14763195 A JP 14763195A JP 14763195 A JP14763195 A JP 14763195A JP H097889 A JPH097889 A JP H097889A
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JP
Japan
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electrode
movable
counter electrode
fixed
counter
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Application number
JP14763195A
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English (en)
Inventor
Yasuo Fujii
康生 藤井
Tomoji Iyoda
友二 伊豫田
Katsuhiko Tanaka
克彦 田中
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication of JPH097889A publication Critical patent/JPH097889A/ja
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES, LIGHT-SENSITIVE OR TEMPERATURE-SENSITIVE DEVICES OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G5/00Capacitors in which the capacitance is varied by mechanical means, e.g. by turning a shaft; Processes of their manufacture
    • H01G5/16Capacitors in which the capacitance is varied by mechanical means, e.g. by turning a shaft; Processes of their manufacture using variation of distance between electrodes

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Micromachines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 単一素子でありながら、耐電圧性に優れ、周
波数安定度が高く、小型で、静電容量の可変率が大きい
可変容量コンデンサを提供する。 【構成】 可動電極を構成する対向電極部15は、断面
が縦長の細長い梁17A,17Bによって支持され、可
動可能となっている。また、対向電極部に対向して基板
表面電極12が設けられ、可動電極に対向して固定電極
6が設けられる。引出し電極の10及び11A又は11
Bを介して可動電極と固定電極の間に外部バイアス電圧
を印加すると、両者の間にはク−ロン力が発生し、対向
電極部には、固定電極側に引き寄せようとする力が作用
する一方、梁の弾力(復元力)によって対向電極部を元
の位置に引き戻そうとする力が作用し、ク−ロン力と弾
力が釣り合う位置まで、対向電極部は変位する。対向電
極部の変位にともなって基板表面電極と重なり合う対向
面積が変わり、対向電極部と基板表面電極間の静電容量
が変化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電圧可変容量素子の一
種である可変容量コンデンサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来は、可変容量素子として、複数の固
定板からなるステーターと、固定板に対向して設けら
れ、軸を回すことによって固定板に触れずに回転する回
転板からなるローターとによって構成されるバリアブル
コンデンサが知られている。ステーターとローターは絶
縁されていて、ローターを回転させると、互いの対向面
積が変わり靜電容量が変化する。
【0003】また、絶縁層で囲まれた半導体表面の空間
電荷領域に、外部バイアス電圧を加えると靜電容量が変
化する可変容量ダイオードが知られている。
【0004】さらに、特開平5−74655号公報に記
載された可変容量コンデンサが知られている。図8のよ
うに、可変容量コンデンサは、共に薄膜体として形成さ
れた固定電極1と可動電極2とを備えており、これらが
絶縁支持台3に設けられた空間部4を介して対向支持さ
れた構造となっている。絶縁支持台3は、例えばシリコ
ン基板であり、その一面側に彫り込み形成された凹部で
ある空間部4の底面にはアルミニウムの蒸着などによっ
て形成された固定電極1が設けられている。また、この
凹部の開口縁部には同様にして形成された可動電極2が
空間部4を介して浮いた状態で設けられており、固定電
極1および可動電極2のそれぞれの一端から引き出し形
成された端子部(図示せず)間には外部バイアス電圧が
印加されるようになっている。固定電極1と可動電極2
との間に外部バイアス電圧を印加すると、固定電極1と
可動電極2との間のクーロン力の作用によって、両者間
の間隔が増減し、靜電容量が変わる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、バリア
ブルコンデンサは、モーター等を用いてローターを回転
させるための回転機構が必要となるため、小型化を図る
ことが難しかった。
【0006】また、可変容量ダイオードは、単一素子に
よって靜電容量を可変させることが可能であるが、電気
的耐圧性を向上させるために内部抵抗を大きくする必要
があった。内部抵抗を大きくすると、1/2πfcr
(但し、fは周波数、cは靜電容量、rは内部抵抗)で
表わされる周波数安定度を示すQ値は小さくなり、周波
数の安定性が悪くなるという欠点や、キャリアノイズが
大きくなるという欠点があった。
【0007】可変容量コンデンサの場合、可動電極2
を、外部バイアス電圧が印加されていない状態の固定電
極1と可動電極2の距離に対して1/3以上変位させよ
うとすると、可動電極2を表面に形成した薄板が元の位
置に戻ろうとする弾力(復元力)と、固定電極1と可動
電極2との間に生じるクーロン力との釣り合いが保たれ
なくなり、可動電極2が固定電極1に引きつけられてし
まうという欠点があった。このため、靜電容量の可変率
を大きくすることができなかった。
【0008】そこで、本発明は単一素子でありながら、
電気的耐圧性に優れ、周波数安定度が高く、小型で、靜
電容量の可変率が大きい特性を有する可変容量コンデン
サを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の可変容量コンデ
ンサは、上記目的を達成するために次のように構成され
る。すなわち、第一に、梁によって支持された可動可能
な対向電極部を有する可動電極と、該可動電極に対向し
て設けられた固定電極と、前記対向電極部と対向して設
けられた基板表面電極と、前記可動電極と前記固定電極
との間に外部バイアス電圧を印加する手段とを備え、該
手段によって前記可動電極と前記固定電極との間に外部
バイアス電圧を印加することにより前記対向電極部を変
位させて前記対向電極部と前記基板表面電極の間の静電
容量を変化させるものであり、第二に、第一の発明にお
いて、外部バイアス電圧を印加しない状態において、対
向電極部と重なり合う対向面積が最も大きくなる位置に
基板表面電極を配置したものであり、第三に、第一の発
明において、外部バイアス電圧を印加しない状態におい
て対向電極部と重なり合う対向面積が最も小さくなる位
置に基板表面電極を配置したものである。
【0010】
【作用】第一の発明においては、固定電極と可動電極が
対向して設けられているので、固定電極と可動電極の間
に外部バイアス電圧を印加すると、両者の間にはク−ロ
ン力が発生して、可動電極を構成する対向電極部は固定
電極部に引き寄せられる。対向電極部は、対向電極部を
可動する梁の弾力とク−ロン力が釣り合う位置まで変位
する。印加する外部バイアス電圧の大きさを変えるとク
−ロン力の大きさが変わり、対向電極部の変位距離が変
化する。このため、対向電極部と基板表面電極との重な
り合う対向面積が変わり、対向電極部と基板表面電極と
の間の静電容量の値が変わる。静電容量は、可動電極お
よび基板表面電極に接続された引き出し電極を介して取
り出される。
【0011】第二の発明においては、固定電極と可動電
極との間に外部バイアス電圧を印加すると、対向電極部
と基板表面電極との重なり合う対向面積が減少する方向
に対向電極部が変位する。この結果、外部バイアス電圧
の値の増加につれて、対向電極部と基板表面電極との間
の静電容量の値は減少する。
【0012】第三の発明においては、固定電極と可動電
極との間に外部バイアス電圧を印加すると、対向電極部
と基板表面電極との重なり合う対向面積が増加する方向
に対向電極部が変位する。この結果、外部バイアス電圧
の値の増加につれて、対向電極部と基板表面電極との間
の静電容量の値は増加する。
【0013】
【実施例】
(実施例1)図1乃至図4を用いて本発明にかかる可変
容量コンデンサの実施例を説明する。
【0014】可変容量コンデンサは、基板5と、固定電
極6と、可動電極7とから構成される。
【0015】基板5は、石英ガラス、アルミナ等の絶縁
性材料で形成された長方形板であり、表面に固定電極用
台座8および一対の可動電極用台座9A、9Bが設けら
れる。固定電極用台座8は厚さt1の長方形板であり、
固定電極用台座8の長辺と基板5の長辺を平行にして、
基板5の一方の長辺側の中央部近傍に配置される。一対
の可動電極用台座9A、9Bは、固定電極用台座8と同
じ厚さt1を有する長方形板である。この可動電極用台
座9A、9Bは、短辺側面を対向するようにして、固定
電極用台座8の長辺側面に垂直な中心軸Lに対して対称
に配置される。固定電極用台座8の表面には、引き出し
電極10が形成される。また、可動電極用台座9A、9
Bの表面には、引き出し電極11A、11Bが形成され
る。基板5の表面には、引き出し電極11Aと11Bを
結ぶ線上に長方形の基板表面電極12が固定電極用台座
8の中心軸Lに対して対称に形成される。また、基板表
面電極12に接続する引き出し電極13が、固定電極用
台座8から離れた側の基板表面電極12の長辺中央部か
ら基板5の表面に形成される。固定電極用台座8および
一対の可動電極用台座9A、9Bは、固定電極用台座8
および一対の可動電極用台座9A、9Bを形成する部分
以外の基板5の表面を化学エッチング等の手段を用いて
除去することにより形成される。すなわち、化学エッチ
ング等を施した後に基板5の表面に残った凸部が、固定
電極用台座8および一対の可動電極用台座9A、9Bと
なる。また、引き出し電極10、11A、11B、13
および基板表面電極12は、アルミニウムあるいは金等
の薄膜で形成される。形成に際しては、所定形状のマス
クパタ−ンを使用した、スパッタリングあるいは蒸着等
の手段が用いられる。
【0016】固定電極6は、長方形板の一方の長辺側面
に、長辺側面と垂直に凹形状の切欠部14A、14Bを
設けた、厚みがt2のE字状の板である。固定電極6
は、切欠部14A、14Bを基板表面電極12の側に向
けるとともに、固定電極用台座8の中心軸Lに対して対
称となるように、固定電極用台座8に一部重ね合わされ
る。この後、陽極接合あるいは接着剤等の手段を用い
て、固定電極6は固定電極用台座8に固定される。この
結果、固定電極6の切欠部14A、14B側は、間隙t
1を保って基板5の上に浮いた状態で支持される。
【0017】可動電極7は、対向電極部15と、突起1
6A、16Bと、梁17A、17Bと、固定部18A、
18Bとから一体に構成された厚みt2の板である。対
向電極部15は長方形板をなし、一方の長辺側面には、
長辺側面と垂直に四角柱状の突起16A、16Bが立設
して設けられる。突起16Aは、固定電極6に設けられ
た切欠部14Aと遊嵌する。また、突起16Bは、固定
電極6に設けられた切欠部14Bと遊嵌する。突起16
Aと切欠部14Aの対向する側面の間隙および突起16
Bと切欠部14Bの対向する側面の間隙は、それぞれ等
間隔に保たれる。対向電極部15の短辺の両側面の中央
には、梁17A、17Bの一端が、垂直に立設して設け
られる。梁17A、17Bの幅は、可動電極7の厚みt
2の半分程度であり、梁17A、17Bの断面は縦長の
長方形状をなす細長い板である。梁17A、17Bの他
端は、四角板の固定部18A、18Bの側面と垂直に接
続される。固定部18A、18Bは、可動電極7を固定
電極用台座8の中心軸Lに対して対称に配置されるよう
に、可動電極用台座9A、9Bの表面に重ね合わされ
る。この後、陽極接合あるいは接着剤等の手段を用い
て、固定部18A、18Bは可動電極用台座9A、9B
に固定される。この結果、対向電極部15は、梁17
A、17Bによって浮いた状態に支持される。梁17
A、17Bの断面を縦長の長方形状にしたので、梁17
A、17Bは、断面の短片方向には曲がりやすいが、断
面の長片方向には曲がりにくい。このため、対向電極部
15は、固定電極用台座8の中心軸Lの方向には変位す
るが、基板5の表面に垂直な方向には変位しない。この
ため、対向電極部部15は、梁17A、17Bによって
支持されているにもかかわらず、垂れ下がることもな
く、基板5との間隙は一定に保たれる。
【0018】基板表面電極12は、対向電極部15と対
向させて重なり合うように形成される。引き出し電極1
0は固定電極6の底面を介して固定電極6と電気的に接
続される。同様に、引き出し電極11Aは固定部18A
の底面を介して固定部18Aと電気的に接続され、引き
出し電極11Bは固定部18Bの底面を介して固定部1
8Bと電気的に接続される。
【0019】基板表面電極12と対向電極部15の重な
り合う対向面積をS、誘電率をεとすると、基板表面電
極12と対向電極部15の間には、ε・S/t1の静電
容量Cが生じる。この静電容量Cは、引き出し電極11
Aあるいは11Bと、引き出し電極13を介して取り出
される。
【0020】固定電極6および可動電極7は、金属等の
導体、高周波の表皮効果を改善するために絶縁体の表面
に導電性薄膜を幾層にも設けた導体、あるいは低抵抗の
半導体に、化学エッチング等の手段を施すことにより形
成される。
【0021】引き出し電極10と、引き出し電極11A
あるいは11Bを介して、固定電極6と可動電極7の間
に外部バイアス電圧Vを印加すると、両者の間にはク−
ロン力が発生し、対向電極部15は固定電極6に引き寄
せられる。また、対向電極部15には、対向電極部15
を元の位置に引き戻そうとする梁17A、17Bによる
弾力が作用する。対向電極部15は、外部バイアス電圧
Vが印加されない状態から距離xだけ変位して、最終的
にク−ロン力と弾力が釣り合う。対向電極部15が距離
xだけ変位した場合、基板表面電極12と対向電極部1
5の重なり合う対向面積Sは距離xに比例した値だけ減
少する。すなわち、基板表面電極12と対向電極部15
の間の静電容量Cは、対向電極部15が距離xに比例し
た値だけ減少する。外部バイアス電圧Vの二乗に比例し
て発生するク−ロン力と、対向電極部15が変位する距
離xに比例して発生する弾力との釣り合から、対向電極
部15が変位する距離xは外部バイアス電圧Vの二乗に
比例する。従って、図4に示すように、外部バイアス電
圧Vの変化を横軸に、静電容量Cの変化を縦軸にしてプ
ロットすると、得られる曲線は上に凸の減少曲線とな
る。
【0022】なお、図5に示すように、対向電極部15
は、外部バイアス電圧Vが印加されていない状態に於い
て、基板表面電極12と対向しないように基板表面電極
12を固定電極6寄りにずらして形成しても良い。この
場合は、外部バイアス電圧Vが印加されていない状態で
は基板表面電極12と対向電極部15の重なり合う対向
面積Sが最も少なく、固定電極6と可動電極7の間に外
部バイアス電圧Vを印加すると、基板表面電極12と対
向電極部15の重なり合う対向面積Sが増大する。すな
わち、図6に示すように、静電容量Cの変化を縦軸に、
外部バイアス電圧Vの変化を横軸にしてプロットする
と、得られる曲線は下に凸の増加曲線となる。
【0023】さらに長方形の基板表面電極12と、長方
形板の対向電極部15を用いて説明したが、基板表面電
極12および対向電極部部15は、他の形状でも良い。
この場合は、外部バイアス電圧Vを印加した際の対向電
極部15が変位する距離xに対して比例することなく、
対向電極部15と基板表面電極12の対向面積の値を変
えることができる。このため、静電容量Cの変化を縦軸
に、外部バイアス電圧Vの変化を横軸にしてプロットし
た場合の変化を、例えばリニアにする等、自由に変える
ことができる。
【0024】(実施例2)本発明は上述した実施例に限
られず、固定電極と、可動電極および基板表面電極は他
の形状としても良い。図7を用いて、他の固定電極と、
可動電極および基板表面電極について説明する。上述し
た実施例と同じ部分は同じ番号を用いて、説明を省略す
る。
【0025】固定電極19は、長方形板の一方の長方形
側面に、長片側面と垂直に凹形状の複数個の切欠部20
A、20B、…、20Nを設けた櫛歯状の板である。
【0026】可動電極21は、対向電極部22と、突起
23A、23B、…、23Nと、梁24A、24B、2
4C、24Dとから構成される。対向電極部22は、複
数個の長方形状の対向電極構成部25を並列に並べ、そ
れぞれの対向電極構成部25の両端を支持部26A、2
6Bにより相互に接続した梯子状のものである。固定電
極19に対向する対向電極部22の対向電極構成部25
の長辺側面には、複数個の突起23A、23B、…、2
3Nが垂直に立設して形成される。突起23A、23
B、…、23Nは、固定電極19に形成された切欠部2
0A、20B、…、20Nと遊嵌する。梁24A、24
B、24C、24Dは、断面が縦長の長方形状をなす細
長い板をコ字状に組み合わせたものである。コ字状の対
向する細長い板の一方は、他方よりも短く形成される。
梁24A、24Bは、短く形成された細長い板の側面を
対向するように配置し、長く形成された細長い板の端部
は支持部26Aの両端部に結合される。梁24A、24
Bの短く形成された細長い板の端部側は、可動電極用台
座9Aに係止して固定される。同様に、梁24C、24
Dは、支持部26Bに結合されるとともに、可動電極用
台座9Bに係止して固定される。対向電極部22は、梁
24A、24Bおよび梁24C、24Dによって支持さ
れるため、振動等の影響を受けにくくなる。
【0027】基板表面電極27は、複数個の長方形状の
対向電極構成部25に対向して重なり合うように基板5
の表面に形成される。なお、基板表面電極27は、基板
表面電極27の一端側に形成された引き出し電極28に
よって相互に接続される。このような形状においては、
基板表面電極27と対向電極構成部25のそれぞれの間
に静電容量が生じ、複数個のコンデンサが並列に接続し
た場合と等価となる。このため、大きな静電容量Cが得
られる。
【0028】
【発明の効果】本発明は、上述のような構成であるから
次のような効果を有する。すなわち、可動電極と固定電
極の間に印加された外部バイアス電圧によって生じるク
ーロン力と、梁が可動電極を構成する対向電極部を元の
位置に引き戻そうとする弾力との釣り合いから、対向電
極部は所定の距離だけ変位し、対向電極部と基板表面電
極との間の靜電容量が変化する。対向電極部と基板表面
電極との間は空気によって絶縁されているため、可変容
量コンデンサの耐圧が高くなり、かつまた、バラクタダ
イオードに比べて直列抵抗が小さいのでQ値が非常に高
いものが得られ周波数安定度が向上する。また、可動電
極が固定電極に引きつけられて電極間距離がゼロとな
り、可変容量コンデンサとして機能しなくなるというこ
とがないため、広い範囲に渡って靜電容量を変化させる
ことができる。さらに、本発明の可変容量コンデンサを
用いて高周波回路を構成する場合は、可変容量コンデン
サの可動電極と固定電極の間および、対向電極部と基板
表面電極の間がそれぞれ絶縁されているため、バイアス
電圧源と高周波回路との間のアイソレ−ションをとるた
めのバイアス回路が不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の可変容量コンデンサの斜視図である。
【図2】本発明の可変容量コンデンサの分解斜視図であ
る。
【図3】本発明の可変容量コンデンサの、図1における
中心軸Lにおける断面の一部である。
【図4】本発明の可変容量コンデンサにおける、静電容
量と、印加する外部バイアス電圧の関係を示す図であ
る。
【図5】本発明に係る他の可変容量コンデンサの、図1
における中心軸Lと同じ場所の断面の一部である。
【図6】本発明の他の可変容量コンデンサにおける、静
電容量と、印加する外部バイアス電圧の関係を示す図で
ある。
【図7】本発明の他の可変容量コンデンサの斜視図であ
る。
【図8】従来の発明に係る可変容量コンデンサの断面図
である。
【符号の説明】
5 基板 6 固定電極 7 可動電極 8 固定電極用台座 9A、9B 可動電極用台座 10、11A、11B、13 引き出し電極 12 基板表面電極 14A、14B 切欠部 15 対向電極部 16A、16B 突起 17A、17B 梁 18A、18B 固定部 19 固定電極 20A、20B、…、20N 切欠部 21 可動電極 22 対向電極部 23A、23B、…、23N 突起 24A、24B、24C、24D 梁 25 対向電極構成部 26A、26B 支持部 27 基板表面電極 28 引き出し電極

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 梁によって支持された可動可能な対向電
    極部を有する可動電極と、該可動電極に対向して設けら
    れた固定電極と、前記対向電極部と対向して設けられた
    基板表面電極と、前記可動電極と前記固定電極との間に
    外部バイアス電圧を印加する手段とを備え、該手段によ
    って前記可動電極と前記固定電極との間に外部バイアス
    電圧を印加することにより前記対向電極部を変位させて
    前記対向電極部と前記基板表面電極の間の静電容量を変
    化させることを特徴とする可変容量コンデンサ。
  2. 【請求項2】 外部バイアス電圧を印加しない状態にお
    いて、対向電極部と重なり合う対向面積が最も大きくな
    る位置に基板表面電極を配置したことを特徴とする請求
    項1に記載の可変容量コンデンサ。
  3. 【請求項3】 外部バイアス電圧を印加しない状態にお
    いて対向電極部と重なり合う対向面積が最も小さくなる
    位置に基板表面電極を配置したことを特徴とする請求項
    1に記載の可変容量コンデンサ。
JP14763195A 1995-06-14 1995-06-14 可変容量コンデンサ Pending JPH097889A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6804107B2 (en) 1999-12-15 2004-10-12 Fraunhofer-Gesellaschaft Zur Foerderung Der Angewandten Forschung E.V. Tunable high-frequency capacitor

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6804107B2 (en) 1999-12-15 2004-10-12 Fraunhofer-Gesellaschaft Zur Foerderung Der Angewandten Forschung E.V. Tunable high-frequency capacitor

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