JPH0978505A - 箱形まくらぎ - Google Patents

箱形まくらぎ

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Publication number
JPH0978505A
JPH0978505A JP23623895A JP23623895A JPH0978505A JP H0978505 A JPH0978505 A JP H0978505A JP 23623895 A JP23623895 A JP 23623895A JP 23623895 A JP23623895 A JP 23623895A JP H0978505 A JPH0978505 A JP H0978505A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
side wall
wall portion
sleeper
lateral pressure
pressure resistance
Prior art date
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Pending
Application number
JP23623895A
Other languages
English (en)
Inventor
Akio Tanaka
彬夫 田中
Haruo Shimizu
治生 清水
Yoshiki Sakurai
祥己 桜井
Keita Kaneko
啓太 兼子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
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Publication of JPH0978505A publication Critical patent/JPH0978505A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特にカーブを含むロングレール区間に使用さ
れるまくらぎの全体を大きくすることなしに、静的な横
抵抗力と動的な横抵抗力とを同時に増大できるようにす
る。 【解決手段】 上壁部13と一対の側壁部14と一対の
端壁部15とを有しかつ底部が開口した箱形のまくらぎ
において、レール17に対応した位置の側壁部14を他
の位置の側壁部よりも下向きに大きく形成するととも
に、端壁部15を、前記下向きに大きく形成した側壁部
14の大きさ以上に下向きに大きく形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はまくらぎに関し、特
に、上壁部と一対の側壁部と一対の端壁部とを有しかつ
底部が開口した箱形のまくらぎに関する。
【0002】
【従来の技術】ローカル線などの合理化対策の一環とし
て、急カーブを含んでロングレール化を行うことが、今
日の鉄道業界の課題となっている。このようなロングレ
ール化を行った際に、軌道の安定化を図るためには、無
載荷時および載荷時のいずれにおいても横圧抵抗力の大
きなまくらぎを用いることが必要である。
【0003】すなわちロングレール区間では、たとえば
列車の走行していない無載荷時に高温になると、レール
に伸びが生じることによる蛇行が生じやすくなるので、
それに対応した静的な横圧抵抗力がまくらぎに要求され
る。この場合の横圧抵抗力は520kg/本くらいである
ことが必要である。また急カーブ区間では、列車の横揺
れなどによってレールが横に移動して張り出そうとする
ので、それに対応した載荷時の動的な横圧抵抗力がまく
らぎに要求される。たとえば列車が100km/hrくらい
の速度で急カーブを通過し、その軸重が16トン程度で
あったとすると、その場合の横圧抵抗力は6トン/本く
らいであることが必要である。ただし、この動的な横圧
抵抗力は、車両の重量すなわち軸重が大きくなるとそれ
に対応して大きくなるため、静的な横圧抵抗力に比べて
格段に大きな値を得ることが可能となる。
【0004】従来の木製のまくらぎやPCコンクリート
まくらぎは、中実の直方体状に形成されており、バラス
トとの摩擦抵抗力によって横圧抵抗力を持たせている。
ところが、列車の振動でバラストが浮いたり、バラスト
が砕化したり、バラスト中に噴土があったりすると、摩
擦力が落ちて軌道が不安定になる傾向がある。
【0005】このため、摩擦抵抗力よりも、バラストの
剪断や、対面抵抗力などによって横圧荷重に対処する方
が得策であり、これらの対処の目的に合致した金属製の
箱形まくらぎの使用が有利である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、カーブを含む
ロングレールに使用する目的で横圧抵抗力を増すため
に、従来の金属製の箱形のまくらぎでは、まくらぎの全
長にわたって高さ方向の厚さを大きくしている。これで
は、まくらぎ全体を大きくしなければならず、不経済で
あるという問題点を有する。
【0007】また、他の対応策として、静的な横抵抗力
を増大させるためにロングレールの断面積を大きくして
重くする対応がとられたり、動的な横抵抗力を増大させ
るために、道床に杭を打ち込んで、この杭とまくらぎと
の間に支持部材を設置する対応がとられたりしている。
しかし、これらは静的な横抵抗力と動的な横抵抗力とに
個別に対処しただけのものであって、両者に一度に対処
したものではない。
【0008】そこで本発明はこのような問題点を解決
し、特にカーブを含むロングレール区間に使用されるま
くらぎにおいて、まくらぎ全体を大きくすることなし
に、静的な横抵抗力と動的な横抵抗力とを同時に増大で
きるようにすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、上壁部と一対の側壁部と一対の端壁部とを有
しかつ底部が開口した箱形のまくらぎにおいて、レール
に対応した位置の側壁部を他の位置の側壁部よりも下向
きに大きく形成するとともに、端壁部を、前記下向きに
大きく形成した側壁部の大きさ以上に下向きに大きく形
成したものである。
【0010】このような構成によると、レールに対応し
た位置の側壁部を他の位置の側壁部よりも下向きに大き
く形成するとともに、端壁部を、前記下向きに大きく形
成した側壁部の大きさ以上に下向きに大きく形成したた
め、その部分のまくらぎ容積が他の部分よりも大きくな
って、その部分に収容されるバラストの量を大きくする
ことができ、それによって動的な横圧抵抗力が増大す
る。ここで、レールに対応した位置とは、側壁部におけ
る少なくともレール直下の部分を含んだ位置をいう。ま
た、この下向きに大きく形成した側壁部の大きさ以上に
端壁部を下向きに大きく形成することで、それに対応し
て静的な横圧抵抗力が増大する。すなわち、側壁部の一
部分と端壁部とを下向きに大きく形成することで、静的
な横圧抵抗力と動的な横圧抵抗力とがともに向上するこ
とになって、経済的な対処が可能となるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】図1および図2において、11は本
発明にもとづく箱形の金属製のまくらぎで、ダクタイル
鋳鉄などを材料として鋳造されており、その底部が開口
して開口縁12が形成されている。13はその上壁部、14は
一対の側壁部、そして15は一対の端壁部である。これら
側壁部14および端壁部15は、それぞれ勾配を有するよう
に形成されている。このまくらぎ11は、バラストで形成
された道床の内部に敷設される。そして、このまくらぎ
11は、レール17を位置決めして固定するためのレール締
結部18を有し、このレール締結部18は、ショルダー部19
と孔部20とを有している。レール17は、電気絶縁性を備
えた絶縁パッド21を介してレール締結部18に装着され、
孔部20に差し込まれるパンドロールクリップによって固
定される。
【0012】まくらぎ11の幅方向の両側に形成された側
壁部14は、レール17に対応した位置、すなわち少なくと
もレール17直下の部分を含む位置において、他の位置す
なわちまくらぎ11の中央部の位置におけるよりも下向き
に大きな寸法になるように突出されている。22はその突
出部である。また、まくらぎ11の長さ方向の両端に形成
された端壁部15は、側壁部14の突出部22の寸法以上の寸
法で下向きに突出している。23はその突出部である。な
お、側壁部14の突出部22は、まくらぎ11の端部において
端壁部15の突出部23と連続している。すなわち、これら
突出部22、23によって、まくらぎ11の端部側の容積の増
大が図られている。
【0013】このような構成によれば、上述のように側
壁部14の突出部22と端壁部15の突出部23とによって、ま
くらぎ11における端部側の部分の容積、すなわちレール
17の取り付け部に対応した部分の容積の増大が図られ
る。これによって、この部分に収容されるバラストの量
が増大し、したがってこのまくらぎ11上を走行する列車
の重量にもとづく動的な横圧抵抗力を、それに対応して
増大させることができる。
【0014】また、端壁部15の突出部23を側壁部14の突
出部22の寸法以上の寸法で下向きに突出させたため、す
なわち突部22と同寸かそれを超えた寸法で形成したた
め、まくらぎ11の端面の面積を増大させることができ
て、静的な横圧抵抗力をそれに対応して増大させること
ができる。
【0015】このように、まくらぎ11の側壁部14におけ
る、列車の重量を直接受けるレール17に対応した一部分
のみに突出部22を形成するとともに、この突出部22の寸
法以上の突出部23を端壁部15のみに形成したため、まく
らぎ11の全体を大きく形成することなしに、所要の動的
および静的な横圧抵抗力を発生させることができる。ま
た、二種類の突出部22、23を形成するだけで、動的な横
圧抵抗力と静的な横圧抵抗力とを一度に発生させること
ができる経済的な利点がある。
【0016】
【実施例】図1に示すように、レール17を支持する部分
の本体の高さHが100mmであるダクタイル鋳鉄製の箱
形のまくらぎ11において、側壁部14の突出部22の突出長
さをAとし、まくらぎ11の長さ方向に沿った各突出部22
の長さをLとし、端壁部15における突出部23の突出部22
からの突出長さをBとした。そして、各長さA、L、B
の異なる複数のまくらぎ11をあらかじめ用意しておき、
実験室において、それぞれバラスト中に敷設した。列車
の走行時に対応する載荷時の動的な横圧抵抗力を測定す
る場合には、16トンの軸重に対応して、それぞれのレ
ール17に8トンずつの荷重を印加した。そして、まくら
ぎ11の長さ方向の端部に連結した横引きシリンダによっ
て横荷重を印加することによって、どの程度の横圧抵抗
力を有するかを測定した。また、無載荷時の静的な横圧
抵抗力を測定する際には、レールへの荷重の印加は行わ
なかった。
【0017】静的な横圧抵抗力の測定結果を表1に示
し、動的な横圧抵抗力の測定結果を表2に示す。いずれ
の場合も、各長さA、L、Bがすべて0である例は、突
出部22、23がまったく形成されていないものについての
測定結果を、比較のために示したものである。
【0018】
【表1】
【0019】
【表2】
【0020】これらの測定結果から明らかなように、側
壁部14の突出部22と端壁部15の突出部23とを形成してレ
ールに対応した部分に収容されるバラストの量を増大さ
せたことで、動的な横圧抵抗力の増大に寄与することが
可能であった。さらに端壁部15の突出部23を側壁部14の
突出部22を超えた長さで形成することで、すなわちB>
0とすることで、よりいっそう効果的に横圧抵抗力を増
大させることが可能であった。
【0021】
【発明の効果】以上述べたように本発明によると、レー
ルに対応した位置の側壁部を他の位置の側壁部よりも下
向きに大きく形成するとともに、端壁部を、前記下向き
に大きく形成した側壁部の大きさ以上に下向きに大きく
形成したため、その部分に収容されるバラストの量を大
きくすることができて動的な横圧抵抗力を増大すること
ができ、また側部壁を超えて端部壁を下向きに大きく形
成することで、それに対応して静的な横圧抵抗力を増大
することができる。しかも、側壁部の一部分と端壁部と
を下向きに大きく形成することで、動的な横圧抵抗力と
静的な横圧抵抗力とをともに向上できるため、経済的な
対処が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態にもとづくまくらぎの一
部切欠正面図である。
【図2】図1のまくらぎの横断面図である。
【符号の説明】
13 上壁部 14 側壁部 15 端壁部 22 突出部 23 突出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 兼子 啓太 兵庫県尼崎市大浜町2丁目26番地 株式会 社クボタ武庫川製造所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上壁部と一対の側壁部と一対の端壁部と
    を有しかつ底部が開口した箱形のまくらぎであって、レ
    ールに対応した位置の側壁部を他の位置の側壁部よりも
    下向きに大きく形成するとともに、端壁部を、前記下向
    きに大きく形成した側壁部の大きさ以上に下向きに大き
    く形成したことを特徴とするまくらぎ。
JP23623895A 1995-09-14 1995-09-14 箱形まくらぎ Pending JPH0978505A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23623895A JPH0978505A (ja) 1995-09-14 1995-09-14 箱形まくらぎ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23623895A JPH0978505A (ja) 1995-09-14 1995-09-14 箱形まくらぎ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0978505A true JPH0978505A (ja) 1997-03-25

Family

ID=16997837

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23623895A Pending JPH0978505A (ja) 1995-09-14 1995-09-14 箱形まくらぎ

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JP (1) JPH0978505A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012077506A (ja) * 2010-10-01 2012-04-19 Railway Technical Research Institute 軌道パッドの衝撃荷重応答評価方法及びその衝撃試験装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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Effective date: 20041102

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