JPH0977949A - 水性銀組成物 - Google Patents

水性銀組成物

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JPH0977949A
JPH0977949A JP7311514A JP31151495A JPH0977949A JP H0977949 A JPH0977949 A JP H0977949A JP 7311514 A JP7311514 A JP 7311514A JP 31151495 A JP31151495 A JP 31151495A JP H0977949 A JPH0977949 A JP H0977949A
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coating composition
weight
water
silver
coating
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JP7311514A
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John T Hochheimer
トーマス ホッホハイマー ジョーン
Jerry I Steinberg
アーウイン スタインベルグ ジェリー
Michael S Skrzat
シュロサー スクラッツ ミカエル
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Heraeus Inc
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09CTREATMENT OF INORGANIC MATERIALS, OTHER THAN FIBROUS FILLERS, TO ENHANCE THEIR PIGMENTING OR FILLING PROPERTIES ; PREPARATION OF CARBON BLACK  ; PREPARATION OF INORGANIC MATERIALS WHICH ARE NO SINGLE CHEMICAL COMPOUNDS AND WHICH ARE MAINLY USED AS PIGMENTS OR FILLERS
    • C09C3/00Treatment in general of inorganic materials, other than fibrous fillers, to enhance their pigmenting or filling properties
    • C09C3/08Treatment with low-molecular-weight non-polymer organic compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09CTREATMENT OF INORGANIC MATERIALS, OTHER THAN FIBROUS FILLERS, TO ENHANCE THEIR PIGMENTING OR FILLING PROPERTIES ; PREPARATION OF CARBON BLACK  ; PREPARATION OF INORGANIC MATERIALS WHICH ARE NO SINGLE CHEMICAL COMPOUNDS AND WHICH ARE MAINLY USED AS PIGMENTS OR FILLERS
    • C09C1/00Treatment of specific inorganic materials other than fibrous fillers; Preparation of carbon black
    • C09C1/62Metallic pigments or fillers

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気抵抗性または絶縁性基材上に、導電性金
属の被膜を塗布するものであって、高速で、希望の厚さ
の塗膜に塗布することのできる、高銀濃度と低粘度を実
現した、銀を水性媒体に懸濁させたコーティング組成物
を提供する。 【解決手段】 該組成物は三種類の基本的な成分、即
ち、銀フレーク、水溶性ポリマーバインダー、及び水か
らなる。必要であれば、実質的に完全水溶性の有機助溶
媒を、約10重量%まで添加することができる。該組成
物は、乾燥後優れたグリーン強度有し、プラスチックや
エラストマー部品に鍍金し、導電性を付与することがで
きる。また、焼結用結合剤を加えて、銀をセラミック基
材に高温で永久的に結合させることが出来る。該組成物
は界面活性剤、消泡剤、及び沈降防止剤を含むことが出
来る。コーティング組成物は、貯蔵性が優れているの
で、沈降した固形物を短時間若しくは穏やかに撹拌する
ことにより容易に再分散する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電気抵抗性又は
絶縁性基材上に導電性金属を塗布するのに適する水性金
属懸濁液に関する。
【0002】
【従来の技術】導電性金属の薄膜層を被膜した電気抵抗
性又は絶縁性基材を含む電子材料は、工業的に重要であ
る。導電性金属層は、微細に粉砕された金属を液体媒体
に懸濁させたコーティング(塗被用)組成物を基材に吹
付け、刷毛塗り、浸漬、ロールかけ、又はスクリーン印
刷によって塗布される。導電性金属を塗布するには、吹
付け法が好ましい方法である。それは、迅速でしかも薄
膜層を複雑な型をした部品に塗布出来るからである。次
いで常温または、やや高い温度でコーティング組成物を
乾燥し、その後部品をかなりの高温で焼成し、金属を基
材に永久的に結合させる。
【0003】これまで、銀コーティング組成物の液体媒
体として使用する溶媒は、主に揮発性の有機化合物(V
OCと略する)であった。VOCに基ずく媒体は幾つか
の欠点がある。即ち、毒性、可燃性、爆発の可能性であ
る。VOC原料は、購入価格が高く、廃棄処理もコスト
高である。一般に、コーティング作業で放出されるVO
C溶媒は、大気環境汚染物質である。大気汚染を減らし
廃棄処理を適正に行うためには、放出されたVOC溶媒
を捕捉する必要があるが、これらの装置および方法は、
コストが高い。
【0004】水性媒体に基ずいた吹付け可能な銀のコー
ティング組成物は、望ましいものであるが、これまでそ
の様な組成物を配合する方法は知られていなかった。そ
れは、銀の原料に付着している滑剤が、水性コーティン
グを作る際の障害になっているからである。銀のフレー
クは、通常滑剤付きの銀粉を微粉砕して製造されてい
る。滑剤は、銀の微粉砕処理の際、金属粉を確実にフレ
ーク状にするのに極めて重要である。このフレーク上表
面に滑剤が残留するため、フレークは疎水性になり、水
に分散しがたくなっていることが知られている。分散状
態の悪い銀のフレークは、吹付けが均一にならず、基材
上に塗布されたものは不揃いなものとなる。しかも当業
界においては、非常に穴の小さい吹付けノズルを使用す
るのが一般的である。この小さな穴のノズルは、銀コー
ティング組成物の分散が悪いと、目詰まりを起こす事が
しばしばある。
【0005】しかも特定の塗布厚さにするために、高速
で塗布し、そして塗布の際の吹付け回数を最少に止め、
出来れば一回で塗布作業を終了させるには、組成物中の
銀粒子の濃度を高めることが望ましい。しかし、銀粒子
濃度が高すぎるとコーティング組成物の粘性が著しく上
昇し、吹付け作業に悪影響を与える。銀の濃度が高くな
ると、銀が沈降し、再度元通りに出来ない程に凝集する
傾向が高くなる。この発明以前には、低粘性、高銀濃度
で、水性媒体に基ずく吹付け可能なコーティング組成物
は存在しなかった。
【0006】米国特許第5,286,415号は、電気
回路のスクリーン印刷及び人用電極に有用な、水性の導
電性ポリマー厚膜を生成する組成物を開示している。開
示組成物は5つの必須原料成分からなる。即ち、(a)水
溶性熱可塑性ポリマー、(b)ポリマーの水分散液、(c)乾
燥防止用グリコール、(d)導電粒子及び(e)水である。分
散ポリマー成分は、当該組成物の10乃至70重量%を
占める。当該特許によると、好ましい組成は、スクリー
ン印刷に理想的な8,000乃至25,000cps(8
乃至25Pa・s)の粘度範囲のものである。当該組成物
は、吹付け可能であるが、必須成分の数、濃度から判断
して当該特許組成物の粘度は一般に吹付け塗布には高過
ぎると思われる。従って、より少ない成分数、最少限度
の必須原料成分からなる組成物は、より簡単で、より早
く、しかもより低価格に製造でき、水性銀組成物として
好ましい。最少限度の処理回数、このましくは、一回で
基材に導電性銀層を吹付け塗布出来るように、粘度が
8,000cps未満の組成が好ましい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明の主な目的
は、銀で塗布したセラミック部品を安全に、環境的に無
害に生産出来るようにすることである。この発明の1つ
の特徴は、銀のコーティング組成物が、実質的に揮発性
有機物を含んでいない水性液体媒体を含有していること
である。この発明の長所は、多量の揮発性有機化合物を
回収したり、安全に廃棄処理することを必要としない
で、セラミック部品に銀のコーティング組成物が塗布で
きることである。
【0008】この発明のもう1つの目的は、従来使用さ
れている塗布用装置を使用し、現行の製造法を余り変え
ることなく、塗布出来る銀のコーティング組成物を提供
することである。この発明の1つの長所は、滑剤付き銀
のフレークに基ずき、よく分散した水性コーティング組
成物が配合できると言うことである。この発明の1つの
特徴は、このコーティング組成物が低い粘度と非常に高
濃度の銀フレークを最適に組み合わせていることであ
る。従って、この発明では、銀のコーティング組成物が
現行の穴の小さい吹付けノズルを使用して、一回の高速
吹付け作業で塗布出来、しかも非常に均一にかつ確実に
密着した金属皮膜を得ることができる。
【0009】本発明の更なら他の目的は、貯蔵放置した
場合、銀のフレークが液体媒体から分離しにくい安定な
コーティング組成物を提供することである。この発明
は、水性媒体中に銀が均一に分散するのを助け、それを
維持する幾つかの原料の組み合わせを含んでいる。この
発明は、固形分が沈降した場合、僅かに撹拌すること
で、簡単に媒体に再分散することができる。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は以下の通
りである。即ち、(a)少なくとも1種の直鎖有機酸ま
たは、該酸の塩よりなり、6乃至18の炭素数を含む滑
剤で被覆されている、約15μm以下の長径を有する板
状(ラメラ)粒子型の銀フレーク、約30乃至約80重
量%の銀フレーク、(b)アクリルポリマー及びアクリ
ル共重合体からなる群から選択され、コーティング組成
物をPH約7乃至約12に中和するに要するアルカリお
よびアミンからなる群から選択された有効量の中和剤を
含む、実質的に完全水溶性のポリマーバインダー、約
1.5乃至約4.5重量%、(c)脂肪族アルコール、
エチレングリコール、プロピレングリコール、エチレン
オリゴマーグリコール、プロピレンオリゴマーグリコー
ル、及び該アルコール及びグリコールのエーテル類また
はエステル類並びに該アルコール、グリコール、エーテ
ル及びエステル類の混合物からなる群から選ばれ、2な
いし18の炭素数を持つ、実質的に完全水溶性の助溶
媒、約0乃至約10.0重量%、及び(d)全体を10
0%にするに要する量の水から実質的になるコーティン
グ組成物である。
【0011】更に、この銀層をセラミックスのような適
切な耐熱性基材に永久的に密着することが望まれる場合
は、組成物に、必要であれば、焼結用結合剤成分を含有
させることが出来る。其の場合、塗布部品は焼結用結合
剤が作用するのに必要な時間、約600乃至約950℃
で焼成される。次いで、該部品を冷却し、焼結用結合剤
を固化させる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明は、水性媒体に懸濁した、
吹付け可能な銀フレークのコーティング組成物に関す
る。このコーティング組成物は、電気抵抗性または絶縁
性基材に吹付け塗布し、次に常温乃至やや高温で行う低
温乾燥で大部分の水分を除去することが出来る。低温乾
燥後、銀のフレークは一時的ではあるが、確実に基材に
接着することになる。必要があれば次の工程に於いて、
乾燥部品は無機の結合成分が十分に焼結するよう加熱
し、その加熱により銀成分を永久的に密着させる。
【0013】銀成分は、微粉状に粉砕されたフレーク
で、通常は、滑剤の存在下、銀粉をビーズ(bead)と共
にボールミルで微粉砕して製造されている。この発明で
使用すのに適当な滑剤は、飽和または不飽和の有機脂肪
酸及び其の塩を含む。これらの有機脂肪酸は直鎖のカル
ボン酸で、特に炭素数6乃至18の一塩基性カルボン酸
が好ましい。代表的な飽和有機脂肪酸はラウリン酸、パ
ルミチン酸、ステアリン酸である。代表的な不飽和有機
脂肪酸はオレイン酸、リノール酸、リノレン酸である。
【0014】滑剤組成は、単一の酸、又は塩が大部分で
あるが、しばしば、滑剤は酸又は塩の混合物よりなる。
滑剤は、アルコールまたは鉱物油の溶液として粉砕機
(ミル)に加える。銀は、一般的に薄い平板状の粉末
で、厚さ約0.1乃至約0.5μmの範囲で平均長径は
約3乃至約10μmの範囲に微粉砕される。長径は15
μmより小さいものが好ましい。フレークは板状(ラメ
ラ)の形をとっているので、粒子は粉末状のものより密
に充填出来、それによりフレークは、嵩密度が高くな
る。
【0015】この発明に使用するのに適当した銀のフレ
ークは、タップ(tap)密度、つまり嵩密度が約2.0g/
cm3より高く、好ましくはは約2.5乃至約3.5g/cm3
の範囲である。これに反し、銀粉のタップ密度はおよそ
約0.8乃至約1.5g/cm3である。この発明の銀フレ
ークの表面積は、約1.1乃至約1.8m2/g である。
コーティング組成物は、好ましくは約60乃至約75重
量%の銀フレークを含む。
【0016】コーティング組成物は、低温乾燥後銀フレ
ークを基材に定着させるため、約1.5乃至約4.5重
量%、好ましくは約1.5乃至約4.0重量%、特に好
ましくはポリマーバインダーを約1.7乃至約3.0重
量%含むことができる。好ましくは ポリマーバインダ
ーは、水溶性の水性エマルジョンアクリル系ポリマーで
ある。アクリル系ポリマーとは、アクリル酸及びメタク
リル酸[(時に両者を併せて(メタ)アクリル酸と記さ
れている]および(メタ)アクリル酸の炭素数1乃至1
2のアルキルエステル類を含む単量体及びこれらの単量
体の混合物の単独重合体又は共重合体である。代表的な
アクリル系ポリマーはポリ(アクリル酸)、ポリ(メタ
クリル酸)、ポリ(メチルメタクリレート)、ポリ(メ
チルアクリレート)、及びポリ(エチルアクリレート)
である。アクリル共重合体のコモノマーはスチレンまた
は水酸基官能基を持つことが出来る。
【0017】アクリルポリマーは、一般的に水にはそれ
ほど溶解しない。事実、この新規なコーティング組成物
に使用する好ましいアクリルポリマーは、水性エマルジ
ョン、つまり水不溶型で供給される。しかし、この発明
の水性エマルジョンのポリマーバインダーであるアクリ
ルポリマーは、アルカリ又はアミンによりPHを約7乃
至約12、好ましくは約8乃至約12にすることができ
る。中和によってポリマーの鎖は伸長するので、エマル
ジョン粒子は、水を吸収し、膨潤し,実質的に完全に水
性媒体に溶解する。従って、中和後の活性型の組成物に
於いては、アクリルポリマーは実質的に水に完溶であ
る。
【0018】実質的に完全水溶性のポリマーバインダー
を配合することは、吹付けに際し必要なコーティング組
成物の低粘度を、維持する上から重要である。「実質的
に完全に水溶」と言う意味は、固形物が十分に溶けて、
水と単一相の混合物を作ることである。溶解したポリマ
ーのカルボン酸塩官能基は、銀フレークが水性媒体に分
散するのを相乗的に助けていると考えられる。適当なア
ルカリ及びアミン中和剤は、水酸化アンモニウム、水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム、ジメチルアミノエタノ
ール、モノエタノールアミン、モルホリンを含む。なか
でも、モノエタノールアミンが好ましい。
【0019】この発明で使用するのに適当なポリマーバ
インダーは、約5,000乃至約80,000、好まし
くは約1,500乃至約60,000の範囲にある平均
分子量を持つ。ポリマーバインダーの酸価は少なくとも
60mgKOH/gポリマーである。ポリマーバインダーは約
−10℃乃至約80℃、好ましくは、約25℃乃至約6
0℃範囲のガラス転移点(Tg)を持っている。
【0020】本発明のポリマーバインダーは、焼成過程
でほぼ完全に燃焼し、高温での焼結の妨害となるような
残留物を余り残さないことも重要である。代表的な商品
として得られるポリマーバインダーは、S.C.ジョンソ
ン社のジョンクリル142(Joncryl 142)(約48,
000の分子量を持つアクリル重合体で、酸価約130
mg KOH/g、Tg約7℃未満)、B.F.グッドリッチ社
のカルボセットGA1914(Carboset 1914)(アク
リル系エマルジョンポリマーで酸価、約125、Tg約
35℃)及びBASF社からのソカロンCP−45(So
kalon CP-45)(アクリル酸/マレイン酸共重合体で分
子量は約70,000で酸価約210)等である。
【0021】また、ペンシルバニア・フィラデルフィア
のロームアンドハース社の製品であるアクリソールI−
62(Acrysol I-62)(分子量15,000、酸価10
0、Tg45℃)及びアクリソールI−2426(Acry
sol I-2426)(分子量60,000、酸価115、Tg
54℃)は、特にポリマーバインダーとして有効であ
る。予め中和された溶液状態のポリマーバインダー、即
ち商品名で、B.F.グッドリッチ社のカルボセットG
A1594(Carboset GA1594)は、Tg約28℃、酸
価65mg/KOHgのポリマーをジメチルアミノエタノール
で予め中和したものであるが、このポリマーも好適に使
用できる。
【0022】水、好ましくは脱イオン水は、水性媒体
中、溶剤として有効量存在する。即ち、水は主要な液相
成分で、ポリマーバインダー、助溶媒、及びすべての水
溶性界面活性剤及び消泡剤に対する溶媒である。水性媒
体は、必要ならば、また少量の完全水溶性の有機性助溶
媒を含むことができる。助溶媒は水より沸点が高い。助
溶媒の目的は銀、ポリマーバインダー及び水性システム
を親和させことである。即ち、助溶媒はまた、塗布すべ
き部品表面にコーティング組成物が、均一な膜状に広が
ることを促進している。助溶媒は、吹付けを低湿度雰囲
気で行う際に、特に有用である。そのような乾燥条件で
は、異常に速く水が蒸発して、吹付け用ノズルの目詰ま
りを起こしやすい傾向がある。更に、コーティング組成
物の粘度を最適化するために、助溶媒の化学薬品の種
類、量を適宜調整することができる。
【0023】以上説明したように、助溶媒は一般に有益
で、其の点、組成の望ましい一成分である。しかし、あ
る種の塗布作業では、有機物の蒸気が外部に放出される
ため、作業環境が悪くなったり、または/及び空気中か
ら該有機蒸気を除くためには、相当の装置が必要である
が、これらの装置の使用が経済的でなかったり、非実用
的なことがあったりする。これらの塗布作業に於いて
は、極く最少限度以下を除いて、それ以上の有機蒸気成
分は許されない。驚くべきことに、本発明によれば、有
機助溶媒なしに、銀フレーク、水、アクリル系ポリマー
またはその共重合体から、安定且つ、低粘性の吹付け容
易なコーティング組成物が得られることが判った。この
発明では,助溶媒は完全に取り除くことが出来る。従っ
て、コーティング組成物の全量当たり、0乃至約10重
量%、好ましくは約0.5乃至約8重量%、特に約0.
8乃至約6重量%の助溶媒が存在できる。
【0024】低温乾燥後、塗布部品上にいくらか溶媒が
残留することがある。従って助溶媒は完全に燃焼し、焼
成後の炭化物残渣が最低でなければならない。水性媒体
に使用出来る助溶媒は極性が高く、実質的に水に完溶す
る有機化合物で、炭素数2ないし18で、脂肪族アルコ
ール、エチレングリコール、プロピレングリコール、エ
チレンオリゴマーグリコール、プロピレンオリゴマーグ
リコール、及びこれらアルコール及びグリコールのエー
テル類またはエステル類並びにそれらの混合物を含む。
代表的な助溶媒はエチレングリコール、ジエチレングリ
コールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノ
ブチルエーテル、および2ーブトキシエタノールを含
む。エチレングリコール及びジエチレングリコールモノ
ブチルエーテルが好ましい。
【0025】コーティング組成物は必要ならば、一種の
焼結用結合剤を含む。金属被膜をセラミックス基材に結
合させる焼結用結合剤は、一種またはそれ以上の金属酸
化物を含み、例えば、酸化第二銅、酸化カドミウム、酸
化亜鉛、酸化バリウム、酸化マンガン、酸化アルミナ、
二酸化珪素、及びバリウムまたは鉛のような変性剤によ
る変性ボロシリケイト系ガラスフリットを含む。コーテ
ィング組成物中の焼結用結合剤は、好ましくは約0.1
乃至約2重量%、更に好ましくは約0.1乃至約0.5
重量%存在する。
【0026】コーティング組成物は、基材上に塗布され
後に焼成することを主に意図しているが、セラミック
ス、水晶、アルミナ、プラスチック或はエラストマーポ
リマーの様に焼成を目的としないで、絶縁または電気抵
抗性の物質に、薄い銀の膜を密着させるのにも使用でき
る。コーティング組成物を、焼成を意図しない物体に塗
布する場合、焼結用結合剤は組成から取り除くことが出
来、これは特に障害になることはない。
【0027】本発明によれば、水性銀組成物は、実質的
に酸または酸の塩の滑剤で被覆された銀フレーク、実質
的に水に完溶なポリマーバインダー及び溶媒として有効
な量の水から成る。少なくとも極少量の揮発性有機化合
物が許容されるか、または吹付けが極低湿度の環境で行
われるときは、水性銀組成物は、更に約10重量%の実
質的に水に完溶な助溶媒を含有する。更に既述のよう
に、高温焼成で被膜を基材に永久的に結合させる意図が
ある時は、コーテイング組成物は、必要に応じて、更に
焼結用結合剤成分から実質的になることができる。「実
質的になる」と言う言葉は、定義した成分の他に、更
に、この新規な組成物は本発明の操作性から著しく離脱
しない他の添加物を、含むことが出来ると言う意味であ
る。
【0028】コーティング組成物は、普通広い範囲の通
常の界面活性剤、消泡剤、及び沈降防止剤から選ばれた
添加物を含む。そのような添加物は水性媒体中に、銀フ
レークを分散させるのを助ける。銀は、また長期間放置
後、沈降することがある。若し銀が撹拌により溶媒中に
容易に再分散しない時、組成は「沈降が固い」といわれ
る。本発明のコーティング組成物は、沈降が柔らかい、
即ち、沈降した固形物は短時間、又は軽く撹拌すると簡
単に分散する。界面活性剤および消泡剤はコーティング
組成物の約0.3乃至約6.0重量%を占める。
【0029】好ましい界面活性剤、消泡剤の配合例は、
コーティング組成物の約0.1乃至約1.6重量%、特
に約0.4重量%のR.T.バンダービルト社からダー
バンC-No.7(商品名Darvan C-No.7)として入手出
来る、ポリ電解質分散剤のアンモニウム塩、コーティン
グ組成物の約0.1乃至約0.8重量%、特に約0.2
重量%のエアプロダクツアンドケミカルズ社のサーフィ
ノール 104界面活性剤(Surfynol 104)して入手出
来る2,4,7,9-テトラメチル-5-デシンー4,7-ジオールを
含む消泡性のある非イオン性界面活性剤、及びコーティ
ング組成物の約0.1乃至約0.8重量%、好ましく
は、約0.2重量%のBYK−020としてBYKケミ
ーUSA社から入手出来る、変性ポリシロキサン共重合
体消泡剤を含む。本発明において有用な沈降防止剤は、
高表面積で、微粉化された粉末状、非反応性の鉱物性化
合物であり、ヒュームドアルミナ、ヒュームドチタニ
ア、ヒュームドシリカを含む。粒径約7乃至約12nmで
比表面積が約200乃至約300m2/gのヒュームドシリ
カが好ましい。沈降防止剤の濃度は平常コーティング組
成物の約0.1乃至約5.0重量%で、好ましくは約
0.3乃至約1.0重量%である。
【0030】コーティング組成物は、従来の装置を使用
して調製出来る。一般に実質的に完全水溶性のポリマー
バインダーは約50重量%水性エマルジョンとして入手
する。それをアルカリ、アミンを加えて中和する。ポリ
マーバインダーの種類にもよるが、或るPH以下では水
性媒体の粘性はPHと共に変わる。粘性のPH依存性を
減少させるため、アルカリ或はアミンを加えて、PHを
約7乃至約12の範囲、好ましくは、約8乃至約12、
特に約9に調整する。又は、商品として入手出来る既に
中和済みポリマーバインダー、すなわち、入手時にポリ
マーが水系媒体に溶解しているバインダーも使用出来
る。水及び助溶媒を中和済みポリマーバインダーに加え
て水性媒体を形成する。ポリマーバインダーエマルジョ
ンを水と助溶媒で希釈し、次いでアルカリ又はアミンを
希釈したエマルジョンに加えてもポリマーバインダーを
中和することが出来る。
【0031】注目すべき点は、このコーティング組成物
中のポリマーバインダーは、吹付け前に溶解状態になっ
ていることである。これは、従来の塗装技術では、融合
剤は溶媒が蒸発をはじめてから顔料バインダーに作用す
るのとは異なっている。本発明は、特定の理論によって
制限されことを希望するものではないが、本発明のコー
ティング組成物はポリマーバインダーが溶媒が蒸発し始
める前に溶解しているのが主な理由で、適切な「グリー
ン強度」を与えると考えられる。ここで使用した「グリ
ーン強度」は、低温乾燥済みで未焼成基材の表面に対す
る銀の結合強度を意味する。
【0032】界面活性剤及び消泡剤は、通常は残りの固
形成分を加える前に、液相に加えて混和する。好ましく
は、銀フレークと、もし必要であれば、焼結用結合剤、
沈降防止剤を予め混合し、水性媒体に添加する前に均一
な組成としておくのが好ましい。少量の水及び助溶媒を
加えコーティング組成物の粘性を、0.3乃至0.4Pa
・s(300乃至400cps)の範囲の値に調整できる。
かかる調整時、留意すべきことは、水および助溶媒の添
加により銀のフレーク濃度が希釈されることで、そのた
め、一回の高速塗布によって基材に望みの厚さの銀を吹
付ける能力が落ちることである。吹付け塗布で好ましい
コーティング組成物の粘性は約0.3乃至約1.6Pa・
s(300乃至1600cps)の範囲である。諸成分は均
一の分散が得られるまで、ゆるやかに撹拌する。
【0033】コーティング組成物は、吹付け、浸漬また
は従来の伝統的な方法によって、塗布することができ
る。本発明のコーティング組成物は、吹付け塗布に理想
的なものである。塗布後、コーティング組成物は乾燥さ
れ、それよりバインダーが膜を形成し、銀フレークを金
属層として基材に結合させる。普通、乾燥は常温から約
200℃で、好ましくは、約150℃未満で行われる。
乾燥は、通常最低約95%の水分が蒸発するまで行う。
この際、助溶媒もいくらか除去される。
【0034】コーティング組成物は、塗布以前は低導電
性、非導電性、即ち電気抵抗性または絶縁性基材表面
に、導電性金属層を塗布するのに使用する。特に電子産
業用セラミックス部品を、塗布するのに有用である。金
属層を更に確実に結合させるため、これらの部品はコー
ティング組成物の焼結用結合剤が作用するのに十分な時
間、通常約600℃乃至約950℃の高温で焼成され
る。部品は次に冷却し、焼結用結合剤が金属をセラミッ
クスに密着させるようにする。焼成時ポリマーバインダ
ーおよび残留する助溶媒が蒸発または/及び熱分解し、
熱分解物が焼成後の導電性金属層の電気性質に障害を与
えるような非導電性の残渣を多量残すことがないよう
に、コーティング組成物成分を選ぶ。
【0035】本発明のコーティング組成物は、また焼成
を意図しない電気抵抗性または絶縁性の基材にも応用出
来る。例えば、プラスチックやエラストマー部品に塗布
し、後にこれらの部品を鍍金することも可能である。こ
れらの応用に於いてコーティング組成物は、焼結結合剤
なしで配合出来、其の場合、ポリマーバインダーの量は
本発明の範囲内で高めになるように増加し、グリーン強
度を増やすことが出来る。
【0036】以上、本発明は、次に定義するような水性
銀組成物を提供するものである。 A1.(a)少なくとも1種の直鎖カルボン酸または、
該酸の塩よりなり、6乃至18の炭素数を含む滑剤で被
覆されている約30乃至約80重量%の銀フレーク、
(b)約0.5乃至約4.0重量%の実質的に完全水溶
性のポリマーバインダー、(c)約0.5乃至約8.0
重量%の実質的に完全水溶性の助溶媒、及び(d)溶媒
としての効果を果たす量の水からなる(上記%は、いず
れもコーティング組成物の全重量に対する割合である)
銀コーティング組成物。 A2.銀フレークが、板状(ラメラ)の粒子形で長径が
最大約15μmであるA1の銀コーティング組成物。 A3.ポリマーバインダーがアクリル単独重合体及びア
クリル系共重合体からなる群から選ばれた水性エマルジ
ョンポリマーであるA2の銀コーティング組成物。 A4.銀フレークが約60乃至約75重量%存在するA
3のコーティング組成物。 A5.水性エマルジョンポリマーが約5,000乃至約
80,000の平均分子量、酸価60mgKOH/g以上、及
びガラス転移点が約ー10℃乃至約80℃であるA4の
コーティング組成物。 A6.PHを約7乃至約12に中和するのに、アルカリ
およびアミンからなる群から選ばれた中和剤を有効量含
むA5の銀コーティング組成物。 A7.PHを約8乃至約10に中和する、A6の銀コー
ティング組成物 A8.中和剤が水酸化アンモニウム、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、モノエタノール、ジメチルアミノ
エタノール、モルホリンからなる群から選ばれたもので
あるA6のコーティング組成物。 A9.中和剤がモノエタノールアミンである、A8のコ
ーティング組成物。 A10.ポリマーバインダーが約15,000乃至約6
0,000の平均分子量及び約25℃乃至約60℃のガ
ラス転移点を持つ、A9のコーティング組成物。 A11.助溶媒が、脂肪族アルコール、エチレンオリゴ
マーグリコール、プロピレンオリゴマーグリコール、及
び該アルコール及びグリコールのエーテル類またはエス
テル類並びに該アルコール、グリコール、エーテル及び
エステル類の混合物からなる群から選ばれたもので、6
ないし18の炭素数を持つA4のコーティング組成物。 A12.助溶媒がジチレングリコールモノエチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、2ーブ
オキシエタノールおよびそれらの混合物からなる群から
選ばれたものであるA11のコーティング組成物。 A13.助溶媒がジエチレングリコールモノブチルエー
テルであるA12のコーティング組成物。 A14.助溶媒が脂肪族アルコール、エチレンオリゴマ
ーグリコール、プロピレンオリゴマーグリコール、及び
該アルコール及びグリコールのエーテル類またはエステ
ル類並びに該アルコール、グリコール、エーテル及びエ
ステル類の混合物からなる群から選ばれたもので、6な
いし18の炭素数を持つA9のコーティング組成物。 A15.助溶媒がジエチレングリコールモノエチルエー
テル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、2ー
ブオキシエタノールおよびそれらの混合物からなる群か
ら選ばれたものである、A14のコーティング組成物。 A16.更に、約0.1乃至約2.0重量%の焼結用結
合剤を含有するA2のコーティング組成物。 A17.焼結結合剤が少なくも酸化銅、酸化カドミウ
ム、酸化亜鉛、酸化バリウム、酸化マンガン、酸化アル
ミナ、二酸化珪素、及び鉛変性ボロシリケイト系ガラス
フリットまたはバリウム変性ボロシリケイト系ガラスフ
リットの一種を含むA16のコーティング組成物 A18.(a)少なくとも1種の直鎖カルボン酸また
は、該酸の塩よりなり、6乃至18の炭素数である滑剤
で被覆されている約60乃至約75重量%の銀フレー
ク、(b)約1.5乃至約4.0重量%の実質的に完全
水溶性のポリマーバインダー、(c)約0.5乃至約
8.0重量%の実質的に完全水溶性の助溶媒、(d)約
0.3乃至約6.0重量%の少なくとも一種の界面活性
剤および消泡剤、(e)約0.1乃至約5.0重量%の
沈降防止剤、(f)約0.1乃至約2.0重量%の焼結
用結合剤、及び(g)全体を100重量%にするのに必
要な量の水、(尚、(c)および(g)の量は、コーテ
ィング組成物の粘度が約0.3乃至約4.0Pa・sにな
る割合である)より実質的になるコーティング組成物。 A19.ポリマーバインダーがアクリル単独重合体及び
アクリル系共重合体からなる群から選ばれた水性エマル
ジョンポリマーであり、水性エマルジョンポリマーが約
5,000乃至約80,000の平均分子量、最低酸価
60mgKOH/g、およびガラス転移点が約ー10℃乃至
約80℃であり、助溶媒が脂肪族アルコール、エチレン
オリゴマーグリコール、プロピレンオリゴマーグリコー
ル、及び該アルコール及びグリコールのエーテル類また
はエステル類並びに該アルコール、グリコール、エーテ
ル及びエステル類の混合物からなる群から選ばれたもの
であり、6ないし18の炭素数を持ち、該界面活性剤お
よび消泡剤が実質的に イ)約0.1乃至約1.6重量%ポリ電解質分散剤のア
ンモニウム塩、 ロ)約0.1乃至約0.8重量%の2,4,7,9ーテトラメ
チルー5ーデシンー4,7ージオール、 ハ)約0.1乃至約0.8重量%のポリシロキサン共重
合体消泡剤を含み、沈降防止剤が約0.3乃至約1.0
重量%のフュームドシリカであるA18のコーティング
組成物。 A20.PHを約7乃至約12に中和するのにアルカリ
およびアミンからなる群から選ばれた中和剤を有効量含
み、助溶媒がジエチレングリコールモノエチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、2ーブ
オキシエタノールおよびそれらの混合物からなる群から
選ばれたものであるA19のコーティング組成物。 A21.中和剤が水酸化アンモニウム、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、モノエタノール、ジメチルアミノ
エタノール、モルホリンからなる群から選ばれたもので
あり、助溶媒がジエチレングリコールモノブチルエーテ
ル、焼結用結合剤が少なくとも酸化銅、酸化カドミウ
ム、酸化亜鉛、酸化バリウム、酸化マンガン、酸化アル
ミナ、二酸化珪素、及び鉛変性ボロシリケイト系ガラス
フリットまたはバリウム変性ボロシリケイト系ガラスフ
リットの一種を含むA20のコーティング組成物
【0037】本発明は、また次の方法を提供する。 A22.(1) (a)少なくとも1種の直鎖カルボン酸または、該酸の塩
よりなり、6乃至18の炭素数である滑剤で被覆されて
いる約30乃至約80重量%の銀フレーク、(b)約
1.5乃至約4.0重量%の実質的に完全水溶性のポリ
マーバインダー、(c)約0.5乃至約8.0重量%の
実質的に完全水溶性の助溶媒、及び(d)溶媒としての
効果を果たす量の水からなる(上記%は、コーティング
組成物の全重量に対する割合である)コーティング組成
物を、基材に吹付け塗布された部品を形成する工程と (2)該塗布部品を約20℃ないし約200℃の範囲
で、コーティング組成物中の少なくとも95%の水分を
除去するまで、乾燥を行う工程と、からなる、電気抵抗
性又は絶縁性基材を導電性金属層で塗被する方法。 A23.銀フレークが板状(ラメラ)の粒子形で、長径
が最大約15μmであるA22の方法. A24.ポリマーバインダーがアクリル単独重合体及び
アクリル系共重合体からなる群から選ばれた水性エマル
ジョンポリマーであり、水性エマルジョンポリマーが約
5,000乃至約80,000の平均分子量、酸価60
mgKOH/g以上、およびガラス転移点が約ー10℃乃至
約80℃であるA23の方法。 A25.銀フレークが約60乃至約75重量%存在する
A24の方法。 A26.吹付け以前にコーティング組成物を約PH7乃
至約12に、アルカリおよびアミンからなる群から選ば
れた中和剤の有効量で中和する工程を更に含むA25の
方法。 A27.中和剤が水酸化アンモニウム、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、モノエタノール、ジメチルアミノ
エタノール、モルホリンからなる群から選ばれたもので
あるA26の方法。 A28.約15,000乃至約60,000の分子量及
び約25℃乃至約60℃のガラス転移点を持つポリマー
バインダーをPH約8乃至約12に中和するA27の方
法。 A29.助溶媒が脂肪族アルコール、エチレンオリゴマ
ーグリコール、プロピレンオリゴマーグリコール、及び
該アルコール及びグリコールのエーテル類またはエステ
ル類並びに該アルコール、グリコール、エーテル及びエ
ステル類の混合物からなる群から選ばれたものであり、
6ないし18の炭素数を持つA26の方法。 A30.助溶媒がジエチレングリコールモノエチルエー
テル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、2ー
ブオキシエタノール及びそれらの混合物からなる群から
選ばれたものであるA29の方法。 A31.中和後、吹付け以前に於いて有効量の水及び助
溶媒をコーティング組成物に加え、該コーティング組成
物の粘度を約0.3乃至約4.0 Pa・s の範囲にする
工程からなるA30の方法。 A32.粘度を約0.3乃至約1.6 Pa・sの範囲にす
るA31の方法 A33.コーティング組成物が約0.1乃至約2.0重
量%の、少なくも酸化銅、酸化カドミウム、酸化亜鉛、
酸化バリウム、酸化マンガン、酸化アルミナ、二酸化珪
素、及び鉛変性ボロシリケイト系ガラスフリットまたは
バリウム変性ボロシリケイト系ガラスフリットの一種を
含む焼結結合剤よりなり、該塗布部品を約600℃乃至
約950℃の範囲の温度で該焼結用結合剤が作用するの
に十分な時間焼成し、該塗布部品を冷却することから成
るA32の方法。 A34.該基材がセラミックであるA33の方法。 A35.該助溶媒がジエチレングリコールモノブチルエ
ーテルであるA34の方法。 A36.該コーティング組成物が、(a)少なくとも1
種の直鎖カルボンまたは、該酸の塩よりなり、6乃至1
8の炭素数である滑剤で被覆されている約60乃至約7
5重量%の銀フレーク、(b)約1.5乃至約4.0重
量%の実質的に完全水溶性のポリマーバインダー、
(c)約0.5乃至約8.0重量%の実質的に完全水溶
性の助溶媒、(d)約0.3乃至約6.0重量%の少な
くとも一種の界面活性剤および消泡剤、(e)約0.1
乃至約5.0重量%の沈降防止剤、(f)約0.1乃至
約2.0重量%の焼結用結合剤、及び(g)全体を10
0重量%にするのに必要な量の水より実質的になるA3
5の方法。
【0038】本発明は、更に次に定義する水性銀組成物
を提供する。 B1.(a)少なくとも1種の直鎖カルボン酸または、
該酸の塩よりなり、6乃至18の炭素数を含む滑剤で被
覆されている、約15μm以下の長径を有する板状(ラ
メラ)粒子型の銀フレーク約30乃至約80重量%、
(b)アクリルポリマー及びアクリル共重合体からなる
群から選択された、約1.5乃至約4.5重量%の実質
的に完全水溶性のポリマーバインダー、及び(c)有効
溶媒量の水から(上記%は、コーティング組成物の全重
量に対する割合である)実質的になるコーティング組成
物。 B2.約10重量%以下の助溶媒を更に実質的に含むB
1のコーティング組成物。 B3.約0.3乃至約6.0重量%の少なくとも一種の
界面活性剤及び消泡剤、並びに約0.1乃至約5.0重
量%の沈降防止剤を更に含むB1またはB2のコーティ
ング組成物。 B4.少なくも酸化銅、酸化カドミウム、酸化亜鉛、酸
化バリウム、酸化マンガン、酸化アルミナ、二酸化珪
素、及び鉛変性ボロシリケイト系ガラスフリットまたは
バリウム変性ボロシリケイト系ガラスフリットからなる
群から選ばれた焼結用結合剤の一種を約0.1乃至約
2.0重量%含むB3のコーティング組成物。 B5.ポリマーバインダーが、PHを約7乃至約12に
中和するのにアルカリおよびアミンからなる群から選ば
れた中和剤を有効量含む、B3のコーティング組成物。 B6.中和剤が水酸化アンモニウム、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、モノエタノール、ジメチルアミノ
エタノール、モルホリンからなる群から選ばれたもので
あるB5の方法。 B7.中和剤がモノエタノールアミンであるB6のコー
ティング組成物。 B8.脂肪族アルコール、エチレングリコール、プロピ
レングリコール、エチレンオリゴマーグリコール、プロ
ピレンオリゴグリコール、及び該アルコール及びグリコ
ールのエーテル類またはエステル類並びに該アルコー
ル、グリコール、エーテル及びエステル類の混合物から
なる群から選ばれ、2ないし18の炭素数を持つ、助溶
媒を更に含むB2の組成物。 B9.助溶媒がエチレングリコール、ジエチレングリコ
ールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブ
チルエーテル、2ーブオキシエタノール及びそれらの混
合物からなる群から選ばれたものであるB8のコーティ
ング組成物。 B10.助溶媒がジエチレングリコールモノブチルエー
テルであるB9のコーティング組成物。 B11.助溶媒がエチレングリコールであるB9のコー
ティング組成物。 B12.約0.3乃至約6.0重量%の少なくとも一種
の界面活性剤及び消泡剤、及び約0.1乃至約5.0重
量%の沈降防止剤を更に含むB8コーティング組成物。 B13.少なくも酸化銅、酸化カドミウム、酸化亜鉛、
酸化バリウム、酸化マンガン、酸化アルミナ、二酸化珪
素、及び鉛変性ボロシリケイト系ガラスフリットまたは
バリウム変性ボロシリケイト系ガラスフリットからなる
群から選ばれた焼結用結合剤の一種を、更に約0.1重
量乃至約2.0重量%含むB12のコーティング組成物 B14.(a)少なくとも1種の直鎖カルボン酸また
は、該酸の塩よりなり、6乃至18の炭素数を含む滑剤
で被覆されている、約15μm以下の長径を有する板状
(ラメラ)粒子型の銀フレーク約60乃至約75重量
%、(b)アクリルポリマー及びアクリル共重合体から
なる群から選択された、約1.5乃至約4.5重量%の
実質的に完全水溶性のポリマーバインダーであってコー
ティング組成物をPH約7乃至約12に中和するのに有
効な量の中和剤を含み、 (c)脂肪族アルコール、エ
チレングリコール、プロピレングリコール、エチレンオ
リゴマーグリコール、プロピレンオリゴマーグリコー
ル、及び該アルコール及びグリコールのエーテル類また
はエステル類並びに該アルコール、グリコール、エーテ
ル及びエステル類の混合物からなる群から選ばれ、2な
いし18の炭素数を持つ助溶媒約0乃至約10.0重量
%、(d)約0.3乃至約6.0重量%の少なくとも一
種の界面活性剤および消泡剤、(e)約0.1乃至約
5.0重量%の沈降防止剤、(f)約0.1乃至約2.
0重量%の焼結用結合剤、及び(g)全体を100重量
%にするのに必要な量の水より実質的になるコーティン
グ組成物。 B15.助溶媒がエチレングリコール、ジエチレングリ
コールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ
エチルエーテル、2ーブオキシエタノール及びそれらの
混合物からなる群から選ばれたものであるB14のコー
ティング組成物。
【0039】この発明を、次に代表的な実施例で説明す
るが、他に規定しない限り、総ての部、割合、及び%
は、重量による。すべての重量、寸法の単位は、始めに
SI単位で表示されていない場合、総てSI単位に変換
した。コーティング組成物の粘度は、ブルックフィール
ドRTV粘度計でNo.3スピンドルを用い、毎分10
回転で測定した。
【0040】
【実施例】
【実施例1】媒体原料成分を表1に示す量で混合、撹拌
し、水性媒体を調製した。PHは少量のモノエタノール
アミンを加えて、9.5に調整した。この媒体を3.8
Lセラミック・ジャーに加え、50容量%分の径1.2
5cm x高さ1.25cmのバランダム(burundum)円柱物
を満たした。表1に掲げた量の固形成分を、次いでジャ
ーに加えた。ジャーの内容物を、一昼夜ボールミルにか
けて、コーティング組成物を調製した。
【0041】
【表1】
【0042】*49%固形物を含むエマルジョンの重量 **軟化点546℃ ***未鹸化酸で被覆されたハーレイアス社サーマロイの
フレーク
【0043】2日放置後、沈降した固形物を再度分散す
るため、15分ゆるやかに容器内で回転させた。ブルッ
クフィールド粘度を測定すると1.55Pa・s(155
0cps)で、加圧供給型吹付けガンに使用可能な値であ
る。 このコーティング組成物の粘度を、サイフォン供
給型吹付けガンに適当な値、約0.5乃至約0.6Pa・
s(500乃至600cps)に調整するべく、約2乃至約
5重量%の水を加えて若干希釈した。1.55Pa・sの
粘度を持ったコーティング組成物を、加圧供給型吹付け
ガンを用い、1回の処理で小型バリウムチタネ−トおよ
びネオジムチタネートのセラミック体に吹付け塗布し
た。塗布された本体を、10分間150℃で強制空気乾
燥した。このように低温で乾燥した本体を、最高温度8
75℃の温度分布をもつベルト炉で10分間焼成した。
炉での全体の処理時間は50分であった。焼成された本
体上の銀の厚さは14.8±0.94μmであった。結
合強度を調べるため、平頭のピンを63錫/37鉛組成
のハンダで本体表面にハンダ付けした。ハンダは2分間
溶融状態に保ってから、冷却させた。このピンを本体か
ら剥離するのに必要な力は20ポンドをこえていた。6
00個の角を持つ迷路状(surpentine、サーペンチン)
パターンを持ったコーティング組成物で0.0625cm
×2.5cm×5.3cmのアルミナシート板に印刷し、
焼成した。このシートの比抵抗値は2ミリオーム/角/
25.4μm未満であった。
【0044】
【実施例2】実施例1と同様、表2に示すコーティング
組成物を調製した。この組成物は、吹付け性をよくする
ため、粘性を低くし、グリーン強度を高めるため、ポリ
マーバインダーの含量を増すように設定された。コーテ
ィング組成物の粘性は1.35Pa・s (1350cps)
であった。コーティング組成物を小型セラミック本体に
加圧供給型吹付けガンで吹付け後、150℃で空気乾燥
した。透明な感圧粘着テープの一片を塗布表面に貼付
け、次いで剥離した。剥離したテープ上には少量の銀フ
レークが観察され、該表面上の皮膜が良いグリーン強度
を持っていることが示された。
【0045】
【表2】
【0046】*49%固形物を含むエマルジョンの重量 **軟化点546℃ ***未鹸化酸で被覆されたハーレイアス社サーマロイの
フレーク
【0047】
【実施例3】実施例1と同様に、表3の配合を用いて浸
漬インクコーティング組成物を調製した。コーティング
組成物の粘性は2.9Pa・s(2900cps)であった。
小型のセラミック本体をゆっくり手でインク浴に浸漬
し、引き上げることで容易に浸漬塗布出来た。実施例1
と同様、乾燥、焼成後27.9μm±3.8μmの塗膜厚
さであり、実施例1と同様の結合強度及び抵抗値を得
た。
【0048】
【表3】
【0049】* 50%固形物を含むエマルジョンの重量 **49%固形物を含むエマルジョンの重量 ***軟化点546℃ ****未鹸化酸で被覆されたハーレイアス社サーマロイの
フレーク
【0050】
【比較例4〜9】表4に示したコーティング組成物を、
実施例1の方法で調製した。組成物は各々ヒュームドシ
リカ0.3重量%、Cu2O 0.12重量%、CdO
0.24%、鉛ーボロシリケイトガラスフリット、0.
33重量%を含有した。微粉砕用ジャーから貯蔵用容器
に移すまで夫々の組成物を肉眼で観察した結果を表4に
表示してある。
【0051】
【表4】
【0052】(1. 未鹸化、酸ー被覆ハーレイアス サー
マロイ(Heraeus Cermalloy)フレーク (2. ハーレイアス サーマロイ(Heraeus Cermalloy)粉末 (3. 飽和脂肪酸滑剤付きの粗フレーク 0.7〜1.
1 m2/g、タップ密度2.8〜3.2g/cm3 (4. 非脂肪酸滑剤付きのフレーク 0.8〜1.0 m
2/g、タップ密度 2.3〜2.7 g/cm3 (5. ロームアンドハース(Rohm and Haas)社、高分子
量、低酸価(49)、固形分 41.5%、予め中和した
アクリルラテックス (6. S.C.ジョンソン(Johnson)社、予め中和した、スチ
レン/アクリル共重合体エマルジョン、ワックス入り (7. サフィノール(Surfynol )104/BYK−020
/ダーバン C−No.7 (8.ジエチレングリコールモノブチルエーテル
【0053】比較例4〜5は、各々非水溶性アクリルポ
リマーバインダーを使用した。銀は余りよく分散せず、
凝集した。また、余分の助溶媒を比較例4の組成物に加
えた。比較例6で得られた分散不良は、ポリマーバイン
ダー及び溶媒を過分に使用したことによる。配合中に界
面活性剤および消泡剤がないので、多くの気泡が捕捉さ
れていた。比較例7では、銀粉を使用した。コーティン
グ組成物の粘性は、約10Pa・s(10,000cps)よ
り高くなり、吹付け塗布用には、一般的に高過ぎた。試
料を撹伴せずにしばらく貯蔵すると、固形物が沈降し
た。スパチュラで激しく撹伴しても固形物は再分散する
ことがなかった。比較例8で使用した銀フレークは、粒
径が大きかった。フレーク粒子のなかには、20μmよ
り大きいものがあった。吹付け用に適当なコーティング
組成物は得られなかった。比較例9では、銀フレーク上
の滑剤は脂肪酸では無かったと思われる。銀は使用可能
のコーティング組成物を与える程には、媒体に良好には
分散しなかった。
【0054】
【実施例10〜13】表5に示した原料から、各実施例
当たり500gのコーィング組成物を、実施例1に記述
した方法で製造した。但し、原料成分はボールミルで約
4時間混合した。各組成物試料を、セラミックス小部品
にサイフォン供給型の吹付けガンで、別々に吹付け塗布
した。吹付け操作を主観的に、組成物が如何に良く噴霧
したか、操作者が空気圧を変えることにより塗布厚さを
変えられる能力、及び塗布皮膜の性状、例えば、濡れた
塗布皮膜が吹付け部品上で”垂れ”たか、乾燥後の皮膜
のきめが平滑であったか不規則であってかについて評価
した。4つの組成物の吹付け性は、総て満足できるもの
とみなされた。組成物は総て最初からよく分散した。こ
れら組成物を48時間放置し、沈降の程度、再分散の困
難度を肉眼で評価した。例10の組成が最も遅く沈降
し、最も柔軟に沈降し、最も容易に再分散した。各組成
物は、いずれも商業生産に適当であると判定された。組
成物の粘度を、夫々25℃で、ブルックフィールドDV
II粘度計を用い、スピンドルNo.21で、1分間1か
ら50の回転数の間で測定した。
【0055】
【表5】
【0056】1.ハーレイアス サーマロイの脂肪酸被覆
銀フレーク 2.ジエチレングリコールモノブチルエーテル 3.ポリエチレングリコール 分子量 400 4.フュームドシリカ 5.鉛ボロシリケイト
【0057】図1は、粘度測定値をスピンドル回転速度
に対してプロットしたグラフである。曲線は、夫々対応
する実施例番号がつけてある。グラフは、試料の粘度が
すべて4.0 Pa・s未満で、実施例試料の粘度対せん断
速度特性は、吹付け塗布用に適しており、且つ許容でき
るものであったことを示している。
【0058】実施例13のコーティング組成物は、グリ
ーン強度を増すため4.5重量%のポリマーバインダー
を配合した。グリーン強度は、組成物を吹付け塗布後、
空気乾燥器で乾燥したセラミックの部品の表面に、透明
感圧テープ一片の粘着側を押し付けて試験した。テープ
を部品から剥離し、テープに付着した銀の量を肉眼で調
べた。実施例13のコーティング組成物は、実施例10
〜12に比し、グリーン強度が改善されていた。実施例
13組成物の銀濃度を60重量%に減らしたのは、吹付
け塗布向けに粘性を十分低く保ためであることが判る。
図1は、実施例13の粘度対せん断速度特性が他の試料
と同様であったことを示している。
【0059】
【図1】
【0060】
【発明の効果】本発明は、電子産業に於いて有用な、電
気抵抗性又は絶縁性基材上に導電性金属を被膜塗布する
ための、主として水性媒体に懸濁した銀フレークのコー
ティング組成物に関する。本コーティング組成物は、銀
濃度が高く、そして組成物の粘度が低いため、高速で、
しかも一回の処理で希望する厚さの塗膜を、吹付け塗布
することが可能である。この新規組成物は三つの基本的
な成分、即ち、銀フレーク、水溶性ポリマーバインダ
ー、及び水からなる。必要に応じて、水溶性の有機助溶
媒を使用することができる。コーティング組成物は、乾
燥後良いグリーン強度を持ち、プラスチックやエラスト
マー部品を鍍金する事も可能である。更に、必要であれ
ば、焼結用結合剤を加えて、銀をセラミック基材に高温
で永久的に結合させることが出来る。組成物は界面活性
剤、消泡剤、及び沈降防止剤を含むことが出来る。コー
ティング組成物は貯蔵性が優れているので、沈降した固
形物を短時間または穏やかに撹拌すると容易に再分散す
る。
【0061】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、コーティング組成物の粘度を、せん断
速度に対してプロットしたグラフである。
【符号の説明】
図面中の数字は、それぞれ実施例の番号に対応するもの
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08K 5/09 LHW C08K 5/09 LHW C23C 24/08 C23C 24/08 A (72)発明者 ミカエル シュロサー スクラッツ アメリカ合衆国 ペンシルベニア州 ハー レイスビル パーク アベニュー 531

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記a、b及びcの成分から実質的になる
    ことを特徴とする、コーティング組成物(尚、下記%
    は、いずれもコーティング組成物全重量に対する割合で
    ある)。 (a)少なくとも1種の直鎖カルボン酸、または該酸の
    塩よりなり、6乃至18の炭素数を含む滑剤で被覆され
    ている、約15μm以下の長径を有する板状(ラメラ)
    粒子型の銀フレーク約30乃至約80重量%、 (b)アクリルポリマー及びアクリル共重合体からなる
    群から選択された、約1.5乃至約4.5重量%の実質
    的に完全水溶性のポリマーバインダー、及び (c)有効溶媒量の水
  2. 【請求項2】約10重量%以下の、実質的に完全水溶性
    の助溶媒を、含むことを特徴とする、請求項1記載のコ
    ーティング組成物。
  3. 【請求項3】少なくも酸化銅、酸化カドミウム、酸化亜
    鉛、酸化バリウム、酸化マンガン、酸化アルミナ、二酸
    化珪素及び鉛変性ボロシリケイト系ガラスフリット、バ
    リウム変性ボロシリケイト系ガラスフリットからなる群
    から選ばれた、焼結用結合剤の一種を、更に約0.1乃
    至約2.0重量%含むことを特徴とする、請求項1また
    は請求項2記載のコーティング組成物
  4. 【請求項4】ポリマーバインダーが、コーティング組成
    物のPHを約7乃至約12に中和するため、水酸化アン
    モニウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、モノエ
    タノールアミン、ジメチルアミノエタノール、モルホリ
    ンからなる群から選ばれた中和剤を有効量含有すること
    を特徴とする、請求項1または請求項2記載のコーティ
    ング組成物。
  5. 【請求項5】助溶媒がエチレングリコール、ジエチレン
    グリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコール
    モノブチルエーテル、2ーブオキシエタノールおよびそ
    れらの混合物からなる群から選ばれたものであることを
    特徴とする、請求項2記載のコーティング組成物。
  6. 【請求項6】助溶媒がジエチレングリコールモノブチル
    エーテルであることを特徴とする、請求項5記載のコー
    ティング組成物。
  7. 【請求項7】電気抵抗性または絶縁性基材上に導電性金
    属層を塗被するに際し、 (1)(a)少なくとも1種の直鎖カルボン酸または、該
    酸の塩よりなり、6乃至18の炭素数である滑剤で被覆
    されている約30乃至約80重量%の銀フレーク、
    (b)約1.5乃至約4.0重量%の実質的に完全水溶
    性のポリマーバインダー、(c)約0乃至約10重量%
    の実質的に完全水溶性の助溶媒、及び(d)溶媒として
    の効果を果たす量の水からなる(上記%は、いずれもコ
    ーティング組成物の全重量に対する割合である)コーテ
    ィング組成物を、基材に吹付け、塗布された部品を形成
    する工程と (2)該塗布部品を約20℃乃至約200℃の範囲で、
    コーティング組成物中の少なくとも約95%の水分を除
    去するまで乾燥を行う工程と、からなることを特徴とす
    る、電気抵抗性又は絶縁性基材を導電性金属層で塗被す
    る方法。
  8. 【請求項8】電気抵抗性または絶縁性基材上に導電性金
    属層を塗被するに際し、吹付け以前にコーティング組成
    物を、PH約7乃至約12に、水酸化アンモニウム、水
    酸化ナトリウム、水酸化カリウム、モノエタノールアミ
    ン、ジメチルアミノエタノール、モルホリンからなる群
    から選ばれた中和剤の有効量で中和する工程を、更に含
    むことを特徴とする、請求項7記載の電気抵抗性又は絶
    縁性基材を導電性金属層で塗被する方法。
  9. 【請求項9】電気抵抗性または絶縁性基材上に導電性金
    属層を塗被するに際し、更に、 (e)約0.3乃至約6.0重量%の少なくとも一種の
    界面活性剤および消泡剤、 (f)約0.1乃至約5.0重量%の沈降防止剤、及び (g)約0.1乃至約2.0重量%の焼結用結合剤 を含むコーティング組成物で塗布し、乾燥後更に、 (3)塗布部品を約600℃乃至約950℃の範囲の温
    度で、焼結用結合剤が作用するのに十分な時間焼成し、
    その後 (4)塗布部品を冷却する工程を、更に含むことを特徴
    とする、請求項8記載の電気抵抗性又は絶縁性基材を導
    電性金属層で塗被する方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008546157A (ja) * 2005-06-09 2008-12-18 ナショナル スターチ アンド ケミカル カンパニー 水性の印刷可能な電気導体
JP2010503181A (ja) * 2006-09-08 2010-01-28 サン・ケミカル・コーポレーション 高導電性水性インキ
JP2010513682A (ja) * 2006-12-22 2010-04-30 ヘンケル・アクチェンゲゼルシャフト・ウント・コムパニー・コマンディットゲゼルシャフト・アウフ・アクチェン 水性導電性組成物
JP2016538708A (ja) * 2013-03-27 2016-12-08 チェイル インダストリーズ インコーポレイテッド 太陽電池電極形成用組成物およびそれにより製造された電極

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