JPH0977792A - Tbpと複合体を形成する蛋白質、その遺伝子及び抗体ならびにそれらを用いた癌の診断法 - Google Patents
Tbpと複合体を形成する蛋白質、その遺伝子及び抗体ならびにそれらを用いた癌の診断法Info
- Publication number
- JPH0977792A JPH0977792A JP7236263A JP23626395A JPH0977792A JP H0977792 A JPH0977792 A JP H0977792A JP 7236263 A JP7236263 A JP 7236263A JP 23626395 A JP23626395 A JP 23626395A JP H0977792 A JPH0977792 A JP H0977792A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- protein
- dna
- leu
- cancer
- antibody
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
- Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
- Peptides Or Proteins (AREA)
- Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 TBPと複合体を形成する新規蛋白質、及び
癌でその発現が減少する蛋白質、これらの蛋白質に対す
る抗体及び該抗体による該蛋白質の検出法、癌でその発
現が減少する蛋白質の抗体による癌診断法の提供。これ
らの蛋白質をコードするDNA又はRNA及びこれによ
る該蛋白質の作製方法の提供。 【解決手段】 TBPと複合体を形成する分子量120
kDの蛋白質(TIP120)の遺伝子(TIP120
遺伝子)の塩基配列及びこれがコードするアミノ酸配列
を決定。さらに、TIP120遺伝子がコードする組み
換え蛋白質を作製も、該組み換え蛋白質が天然に存する
TIP120と同じ性質を有することを確認。また、該
蛋白質をそれが由来する以外の動物に免疫することによ
り、該蛋白質に対する抗体を得、該蛋白質の抗原性を確
認。さらに、TIP120遺伝子が癌で減少することを
確認し、TIP120遺伝子又はTIP120の検出に
より癌診断の可能性を確認。
癌でその発現が減少する蛋白質、これらの蛋白質に対す
る抗体及び該抗体による該蛋白質の検出法、癌でその発
現が減少する蛋白質の抗体による癌診断法の提供。これ
らの蛋白質をコードするDNA又はRNA及びこれによ
る該蛋白質の作製方法の提供。 【解決手段】 TBPと複合体を形成する分子量120
kDの蛋白質(TIP120)の遺伝子(TIP120
遺伝子)の塩基配列及びこれがコードするアミノ酸配列
を決定。さらに、TIP120遺伝子がコードする組み
換え蛋白質を作製も、該組み換え蛋白質が天然に存する
TIP120と同じ性質を有することを確認。また、該
蛋白質をそれが由来する以外の動物に免疫することによ
り、該蛋白質に対する抗体を得、該蛋白質の抗原性を確
認。さらに、TIP120遺伝子が癌で減少することを
確認し、TIP120遺伝子又はTIP120の検出に
より癌診断の可能性を確認。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、哺乳動物の各組織
に広く存在し、TBPと複合体を形成する蛋白質及び癌
でその発現が減少する蛋白質、それらをコードするDN
A又はRNA及び該蛋白質に対する抗体に関するもので
ある。また、該DNA又はRNAを用いて該蛋白質を作
製することに関するものである。また、癌でその発現が
減少する蛋白質または該蛋白質をコードするDNA又は
RNAの検出方法および該検出方法を利用した癌の診断
方法に関するものである。
に広く存在し、TBPと複合体を形成する蛋白質及び癌
でその発現が減少する蛋白質、それらをコードするDN
A又はRNA及び該蛋白質に対する抗体に関するもので
ある。また、該DNA又はRNAを用いて該蛋白質を作
製することに関するものである。また、癌でその発現が
減少する蛋白質または該蛋白質をコードするDNA又は
RNAの検出方法および該検出方法を利用した癌の診断
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】癌の発症は遺伝子の何らかの異常によっ
て起こることが知られており、特に、遺伝子の転写レベ
ルでの変動異常が癌の発症の主たる原因となると考えら
れている(『Science』Vol.222、198
3、pp765〜771)。癌の原因遺伝子の究明は、
癌の発症機構の解明や癌の診断法、治療法の開発等を実
現するために不可欠な重要課題であり、該遺伝子の探索
は1980年頃よりさかんに行われてきた。
て起こることが知られており、特に、遺伝子の転写レベ
ルでの変動異常が癌の発症の主たる原因となると考えら
れている(『Science』Vol.222、198
3、pp765〜771)。癌の原因遺伝子の究明は、
癌の発症機構の解明や癌の診断法、治療法の開発等を実
現するために不可欠な重要課題であり、該遺伝子の探索
は1980年頃よりさかんに行われてきた。
【0003】一方、TBP(TATA binding
protein)は、遺伝子転写における中心的な因
子であり、生物の全遺伝子の転写に関わっていることが
知られている(『Cell』Vol.68、1992、
pp819〜821及び『Genes Dev』Vo
l.7、1993、pp1291〜1308)。具体的
には、DNAからmRNAへの翻訳が行われるときにT
BPが該DNAのプロモーター領域に結合することで遺
伝子の転写制御が行われている。各遺伝子のそれぞれ異
なる転写制御に対応するだけの機能をTBPは持つこと
になるが、これはTBPが他の多様な蛋白質と複合体を
形成することで、その相手の蛋白質や複合体の構造によ
り、それぞれの機能を持つことになると考えられている
(『転写制御のメカニズム』pp110〜112(羊土
社、1995))。
protein)は、遺伝子転写における中心的な因
子であり、生物の全遺伝子の転写に関わっていることが
知られている(『Cell』Vol.68、1992、
pp819〜821及び『Genes Dev』Vo
l.7、1993、pp1291〜1308)。具体的
には、DNAからmRNAへの翻訳が行われるときにT
BPが該DNAのプロモーター領域に結合することで遺
伝子の転写制御が行われている。各遺伝子のそれぞれ異
なる転写制御に対応するだけの機能をTBPは持つこと
になるが、これはTBPが他の多様な蛋白質と複合体を
形成することで、その相手の蛋白質や複合体の構造によ
り、それぞれの機能を持つことになると考えられている
(『転写制御のメカニズム』pp110〜112(羊土
社、1995))。
【0004】TBPと複合体を形成する蛋白質として
は、これまでにもTAFs(TBPas sociat
ing factors)やDr1、Dr2といった遺
伝子の転写に関連すると考えられるものから、Tat、
p53、Rb等の癌関連遺伝子等まで幅広く同定されて
いる。しかし、TBPが数百万種類ともいわれる遺伝子
の転写を制御することと、その多面的な機能と考える
と、これらの同定された既知のTBPと複合体を形成す
る蛋白質以外にもまだまだ重要な蛋白質が未同定のまま
であると言わざるを得ない状況である。
は、これまでにもTAFs(TBPas sociat
ing factors)やDr1、Dr2といった遺
伝子の転写に関連すると考えられるものから、Tat、
p53、Rb等の癌関連遺伝子等まで幅広く同定されて
いる。しかし、TBPが数百万種類ともいわれる遺伝子
の転写を制御することと、その多面的な機能と考える
と、これらの同定された既知のTBPと複合体を形成す
る蛋白質以外にもまだまだ重要な蛋白質が未同定のまま
であると言わざるを得ない状況である。
【0005】ところで、従来の新規遺伝子の取得は、生
化学的な手法等を用いて同定した蛋白質の情報をもとに
行われていた。得られた蛋白質からの遺伝子の取得は、
遺伝子工学的な手法を用いて遺伝子ライブラリーと呼ば
れる遺伝子の集団から選択されていた。この選択方法
は、『Molecular Cloning Seco
nd Edition』(Cold Spring H
arbor Laboratory Press、19
89年)Chapter8,9,12に示されるよう
に、得られた蛋白質の情報をもとに遺伝子プローブと呼
ばれるものを作製し、この遺伝子プローブに対応する遺
伝子を遺伝子ライブラリーよりコロニー/プラークハイ
ブリダイゼーションという方法により取得するものであ
る。また、同書Chapter8,9,11,12に示
されているが、目的とする蛋白質に対する特異的な抗体
が存在する場合、この抗体を用いて該抗体が認識する蛋
白質を識別し、該蛋白質の素となる遺伝子を遺伝子ライ
ブラリーから取得することが可能である。
化学的な手法等を用いて同定した蛋白質の情報をもとに
行われていた。得られた蛋白質からの遺伝子の取得は、
遺伝子工学的な手法を用いて遺伝子ライブラリーと呼ば
れる遺伝子の集団から選択されていた。この選択方法
は、『Molecular Cloning Seco
nd Edition』(Cold Spring H
arbor Laboratory Press、19
89年)Chapter8,9,12に示されるよう
に、得られた蛋白質の情報をもとに遺伝子プローブと呼
ばれるものを作製し、この遺伝子プローブに対応する遺
伝子を遺伝子ライブラリーよりコロニー/プラークハイ
ブリダイゼーションという方法により取得するものであ
る。また、同書Chapter8,9,11,12に示
されているが、目的とする蛋白質に対する特異的な抗体
が存在する場合、この抗体を用いて該抗体が認識する蛋
白質を識別し、該蛋白質の素となる遺伝子を遺伝子ライ
ブラリーから取得することが可能である。
【0006】しかしながらこれらの方法では、生化学的
に蛋白質を同定する場合では同定する蛋白質の量が多い
こと、また抗体を用いる場合では抗体が認識する蛋白質
が抗原性の高いものであることが必要であり、これらの
条件を満たさない場合は、重要な蛋白質であってもそれ
を取得することが非常に困難であり、従って該蛋白質を
コードする遺伝子の取得も非常に困難であった。ところ
が、一昨年になって、本発明者のうちの田村、牧野によ
って、これらの問題を克服する方法が報告され(『バイ
オマニュアルシリーズ5 転写因子研究法』pp11〜
16、pp27〜37、pp189〜196及びpp2
15〜219(羊土社、1993年))、それまで取得
が困難であった遺伝子についても、その取得がなされる
ことが期待されていた。
に蛋白質を同定する場合では同定する蛋白質の量が多い
こと、また抗体を用いる場合では抗体が認識する蛋白質
が抗原性の高いものであることが必要であり、これらの
条件を満たさない場合は、重要な蛋白質であってもそれ
を取得することが非常に困難であり、従って該蛋白質を
コードする遺伝子の取得も非常に困難であった。ところ
が、一昨年になって、本発明者のうちの田村、牧野によ
って、これらの問題を克服する方法が報告され(『バイ
オマニュアルシリーズ5 転写因子研究法』pp11〜
16、pp27〜37、pp189〜196及びpp2
15〜219(羊土社、1993年))、それまで取得
が困難であった遺伝子についても、その取得がなされる
ことが期待されていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、TBPと
複合体を形成する蛋白質の取得およびその機能解析と同
時に癌の原因遺伝子の究明のため、鋭意研究を続け、本
発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、新規な
TBPと複合体を形成する蛋白質の提供を目的とするも
のである。さらに、本発明は癌でその発現が減少する蛋
白質の提供を目的とするものである。さらに、本発明は
これらの蛋白質に対する抗体を提供することを目的とす
るものである。さらに、本発明は該抗体を用いて該蛋白
質の検出を可能ならしめることを目的とするものであ
る。さらに、本発明は癌でその発現が減少する蛋白質の
抗体を用いて癌の診断を可能ならしめることを目的とす
るものである。また、本発明は、これらの蛋白質をコー
ドする遺伝子を提供することを目的とするものである。
さらに、本発明は該遺伝子を用いて該蛋白質の検出およ
び癌の診断を可能ならしめることを目的とするものであ
る。
複合体を形成する蛋白質の取得およびその機能解析と同
時に癌の原因遺伝子の究明のため、鋭意研究を続け、本
発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、新規な
TBPと複合体を形成する蛋白質の提供を目的とするも
のである。さらに、本発明は癌でその発現が減少する蛋
白質の提供を目的とするものである。さらに、本発明は
これらの蛋白質に対する抗体を提供することを目的とす
るものである。さらに、本発明は該抗体を用いて該蛋白
質の検出を可能ならしめることを目的とするものであ
る。さらに、本発明は癌でその発現が減少する蛋白質の
抗体を用いて癌の診断を可能ならしめることを目的とす
るものである。また、本発明は、これらの蛋白質をコー
ドする遺伝子を提供することを目的とするものである。
さらに、本発明は該遺伝子を用いて該蛋白質の検出およ
び癌の診断を可能ならしめることを目的とするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記の田
村、牧野の方法にさらに手を加えて、TBPと複合体を
形成する蛋白質でその分子量が120kDである蛋白質
(TIP120と命名した。)の遺伝子(TIP120
遺伝子)の塩基配列を決定した。そして、該遺伝子がコ
ードするアミノ酸配列を決定した。さらに、TIP12
0遺伝子がコードする組み換え蛋白質を作製し、該組み
換え蛋白質が天然に存するTIP120と同じ性質を有
することを確認した。また、該蛋白質を該蛋白質が由来
する動物以外の動物に免疫することにより、該蛋白質に
対する抗体を得、該蛋白質の抗原性を確認した。さら
に、TIP120遺伝子が癌で減少することを確認し
た。すなわち、このことは該遺伝子がコードするTIP
120の発現が癌で減少することを意味する。そして、
TIP120遺伝子又はTIP120の検出により癌の
診断が可能であることを示すものである。もちろん、T
IP120の検出に該蛋白質に対する抗体を用いること
は非常に有効である。
村、牧野の方法にさらに手を加えて、TBPと複合体を
形成する蛋白質でその分子量が120kDである蛋白質
(TIP120と命名した。)の遺伝子(TIP120
遺伝子)の塩基配列を決定した。そして、該遺伝子がコ
ードするアミノ酸配列を決定した。さらに、TIP12
0遺伝子がコードする組み換え蛋白質を作製し、該組み
換え蛋白質が天然に存するTIP120と同じ性質を有
することを確認した。また、該蛋白質を該蛋白質が由来
する動物以外の動物に免疫することにより、該蛋白質に
対する抗体を得、該蛋白質の抗原性を確認した。さら
に、TIP120遺伝子が癌で減少することを確認し
た。すなわち、このことは該遺伝子がコードするTIP
120の発現が癌で減少することを意味する。そして、
TIP120遺伝子又はTIP120の検出により癌の
診断が可能であることを示すものである。もちろん、T
IP120の検出に該蛋白質に対する抗体を用いること
は非常に有効である。
【0009】すなわち、本発明は、TBPと複合体を形
成し且つ配列表の配列番号1で表されるアミノ酸配列と
のホモロジーが30%以上である蛋白質に関するもので
ある。また、本発明は、TBPと複合体を形成し且つ配
列表の配列番号1で表されるアミノ酸配列とのホモロジ
ーが40%以上である蛋白質に関するものである。ま
た、本発明は、組織の癌が進行するにつれて該組織で発
現される量が減少する前記の蛋白質に関するものであ
る。また、本発明は、肝臓において癌が進行するにつれ
てその発現が減少する前記の蛋白質に関するものであ
る。
成し且つ配列表の配列番号1で表されるアミノ酸配列と
のホモロジーが30%以上である蛋白質に関するもので
ある。また、本発明は、TBPと複合体を形成し且つ配
列表の配列番号1で表されるアミノ酸配列とのホモロジ
ーが40%以上である蛋白質に関するものである。ま
た、本発明は、組織の癌が進行するにつれて該組織で発
現される量が減少する前記の蛋白質に関するものであ
る。また、本発明は、肝臓において癌が進行するにつれ
てその発現が減少する前記の蛋白質に関するものであ
る。
【0010】また、本発明は、配列表の配列番号2で表
される塩基配列のDNAのコード領域の全部、又は連続
する8個以上のアミノ酸をコードする一部とハイブリダ
イズするDNA又はRNAによりコードされる蛋白質に
関するものである。また、本発明は、配列表の配列番号
1で表されるアミノ酸配列を有する蛋白質に関するもの
である。また、本発明は、前期の蛋白質をコードするD
NA又はRNAの非コード領域を含む塩基配列のうちの
連続する12塩基以上から成り且つGC含有率が30〜
70%であるDNA又はRNAに関するものである。ま
た、本発明は、前期の蛋白質をコードするDNA又はR
NAの非コード領域を含む塩基配列のうちの連続する1
6塩基以上から成り且つGC含有率が30〜70%であ
るDNA又はRNAに関するものである。
される塩基配列のDNAのコード領域の全部、又は連続
する8個以上のアミノ酸をコードする一部とハイブリダ
イズするDNA又はRNAによりコードされる蛋白質に
関するものである。また、本発明は、配列表の配列番号
1で表されるアミノ酸配列を有する蛋白質に関するもの
である。また、本発明は、前期の蛋白質をコードするD
NA又はRNAの非コード領域を含む塩基配列のうちの
連続する12塩基以上から成り且つGC含有率が30〜
70%であるDNA又はRNAに関するものである。ま
た、本発明は、前期の蛋白質をコードするDNA又はR
NAの非コード領域を含む塩基配列のうちの連続する1
6塩基以上から成り且つGC含有率が30〜70%であ
るDNA又はRNAに関するものである。
【0011】また、本発明は、配列表の配列番号2で表
される塩基配列のうちの連続する12塩基以上から成り
且つGC含有率が30〜70%であるDNAに関するも
のである。また、本発明は、配列表の配列番号2で表さ
れる塩基配列のうちの連続する16塩基以上から成り且
つGC含有率が30〜70%であるDNAに関するもの
である。また、本発明は、前期の蛋白質をコードするD
NA又はRNAの塩基配列のうちのコード領域部分のう
ちの連続して8個以上のアミノ酸をコードするDNA又
はRNAに関するものである。
される塩基配列のうちの連続する12塩基以上から成り
且つGC含有率が30〜70%であるDNAに関するも
のである。また、本発明は、配列表の配列番号2で表さ
れる塩基配列のうちの連続する16塩基以上から成り且
つGC含有率が30〜70%であるDNAに関するもの
である。また、本発明は、前期の蛋白質をコードするD
NA又はRNAの塩基配列のうちのコード領域部分のう
ちの連続して8個以上のアミノ酸をコードするDNA又
はRNAに関するものである。
【0012】また、本発明は、配列表の配列番号2で表
される塩基配列のDNAの355番目のAから4044
番目のT迄のコード領域部分のうちの連続して8個以上
のアミノ酸をコードするDNA、又は該DNAとハイブ
リダイズするRNAに関するものである。また、本発明
は、式(1)CAT GAN ATG CTN CCN
GANTTC TAC、式(2)CAT GAN A
TG TTA CCN GANTTC TAC、又は式
(3)CAT GAN ATG TTG CCN GA
N TTC TAC(ただし、Aはアデニン、Tはチミ
ン、Gはグアニン、Cはシトシン、Nはアデニン又はチ
ミン又はグアニン又はシトシン又はイノシンである塩基
を表す)からなる塩基配列群のいずれかであるDNAに
関するものである。また、本発明は、前記の式(1)〜
(3)の塩基配列で表されるDNAとハイブリダイズす
るRNAに関するものである。また、本発明は、化学修
飾された前記のDNA又はRNAに関するものである。
される塩基配列のDNAの355番目のAから4044
番目のT迄のコード領域部分のうちの連続して8個以上
のアミノ酸をコードするDNA、又は該DNAとハイブ
リダイズするRNAに関するものである。また、本発明
は、式(1)CAT GAN ATG CTN CCN
GANTTC TAC、式(2)CAT GAN A
TG TTA CCN GANTTC TAC、又は式
(3)CAT GAN ATG TTG CCN GA
N TTC TAC(ただし、Aはアデニン、Tはチミ
ン、Gはグアニン、Cはシトシン、Nはアデニン又はチ
ミン又はグアニン又はシトシン又はイノシンである塩基
を表す)からなる塩基配列群のいずれかであるDNAに
関するものである。また、本発明は、前記の式(1)〜
(3)の塩基配列で表されるDNAとハイブリダイズす
るRNAに関するものである。また、本発明は、化学修
飾された前記のDNA又はRNAに関するものである。
【0013】また、本発明は、前記の各蛋白質に対する
抗体(ポリクローナル抗体又はモノクローナル抗体)に
関するものである。また、本発明は、前記の各蛋白質を
検出する方法に関するものである。また、本発明は、前
記の各蛋白質を検出する方法であって、該蛋白質に対す
る抗体を用いることを特徴とする検出方法、該蛋白質を
分解または修飾する酵素反応を用いることを特徴とする
検出方法、又は少なくとも該蛋白質をコードするDNA
又はRNAを検出するステップを含むことを特徴とする
検出方法に関するものである。また、本発明は、哺乳動
物の各組織の癌の発症および進行程度を診断する診断方
法であって、前記の各蛋白質を該蛋白質に対する抗体を
用いて該組織から検出することを特徴とする診断方法、
該蛋白質を分解または修飾する酵素反応を用いることを
特徴とする診断方法、又は少なくとも該蛋白質をコード
するDNA又はRNAを該組織から検出するステップを
含むことを特徴とする診断方法に関するものである。
抗体(ポリクローナル抗体又はモノクローナル抗体)に
関するものである。また、本発明は、前記の各蛋白質を
検出する方法に関するものである。また、本発明は、前
記の各蛋白質を検出する方法であって、該蛋白質に対す
る抗体を用いることを特徴とする検出方法、該蛋白質を
分解または修飾する酵素反応を用いることを特徴とする
検出方法、又は少なくとも該蛋白質をコードするDNA
又はRNAを検出するステップを含むことを特徴とする
検出方法に関するものである。また、本発明は、哺乳動
物の各組織の癌の発症および進行程度を診断する診断方
法であって、前記の各蛋白質を該蛋白質に対する抗体を
用いて該組織から検出することを特徴とする診断方法、
該蛋白質を分解または修飾する酵素反応を用いることを
特徴とする診断方法、又は少なくとも該蛋白質をコード
するDNA又はRNAを該組織から検出するステップを
含むことを特徴とする診断方法に関するものである。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明では、後述するように、実
施例としてラットの肝臓から、TBPと複合体を形成す
るTIP120を単離したが、TBPが生物の全ての遺
伝子の転写の中心因子であることから、ラット以外の生
物が今回単離した蛋白質と同じ機能をもつ蛋白質を有し
ていることは当然のことと考えられる。また、実施例4
で実証したように各組織に広く存在することから、肝臓
だけではなく各組織での癌の発症に関与する蛋白質であ
ることも当然のことと考えられる。もちろん、種によっ
てそのアミノ酸配列にいくらかの相違はあるが、一般的
には異種間の同一機能の蛋白質については30%〜40
%以上のホモロジーがあると言われている。ここでいう
ホモロジーがあるということは、一般に言われているの
と同じく、同族アミノ酸をポジティブとカウントする算
出法によるものであり、アミノ酸鎖の長さが異なる場合
は、アミノ酸鎖が短い方の蛋白質の長さに対して、ホモ
ロジーがある部分の割合がいくらかを表す。
施例としてラットの肝臓から、TBPと複合体を形成す
るTIP120を単離したが、TBPが生物の全ての遺
伝子の転写の中心因子であることから、ラット以外の生
物が今回単離した蛋白質と同じ機能をもつ蛋白質を有し
ていることは当然のことと考えられる。また、実施例4
で実証したように各組織に広く存在することから、肝臓
だけではなく各組織での癌の発症に関与する蛋白質であ
ることも当然のことと考えられる。もちろん、種によっ
てそのアミノ酸配列にいくらかの相違はあるが、一般的
には異種間の同一機能の蛋白質については30%〜40
%以上のホモロジーがあると言われている。ここでいう
ホモロジーがあるということは、一般に言われているの
と同じく、同族アミノ酸をポジティブとカウントする算
出法によるものであり、アミノ酸鎖の長さが異なる場合
は、アミノ酸鎖が短い方の蛋白質の長さに対して、ホモ
ロジーがある部分の割合がいくらかを表す。
【0015】したがって、本発明のTIP120は由来
する動物の種によらず以下の2点により特徴付けされ
る。 TBPと複合体を形成する。 配列表の配列番号1に記載のアミノ酸配列と30%以
上、望ましくは40%以上のホモロジーを有する。 TBPと複合体を形成するかどうかについては、例えば
実施例7に示した方法を用いて確認すればよい。また、
TIP120をコードする遺伝子は、上で定義したTI
P120をそれぞれコードする遺伝子である。本発明
は、TIP120の抗原性について、実施例6に例示す
るように、該TIP120が由来する動物以外の動物に
免疫することで容易に抗体が得られるものであることを
明らかにするものである。したがって、本発明のTIP
120に対する抗体は、同様の方法、すなわちTIP1
20を該TIP120が由来する動物以外の動物に免疫
感作することにより得られる抗血清及びポリクローナル
抗体をその範囲内に含む。
する動物の種によらず以下の2点により特徴付けされ
る。 TBPと複合体を形成する。 配列表の配列番号1に記載のアミノ酸配列と30%以
上、望ましくは40%以上のホモロジーを有する。 TBPと複合体を形成するかどうかについては、例えば
実施例7に示した方法を用いて確認すればよい。また、
TIP120をコードする遺伝子は、上で定義したTI
P120をそれぞれコードする遺伝子である。本発明
は、TIP120の抗原性について、実施例6に例示す
るように、該TIP120が由来する動物以外の動物に
免疫することで容易に抗体が得られるものであることを
明らかにするものである。したがって、本発明のTIP
120に対する抗体は、同様の方法、すなわちTIP1
20を該TIP120が由来する動物以外の動物に免疫
感作することにより得られる抗血清及びポリクローナル
抗体をその範囲内に含む。
【0016】また、免疫原として、蛋白質の一部であっ
ても該蛋白質の一部をウシ血清アルブミンなどの他のキ
ャリアー蛋白質に結合させたものを用いることは、よく
用いられる方法である。該蛋白質の一部は、例えばペプ
チド合成機を用いて合成してもよい。なお、蛋白質の一
部としては、8アミノ酸残基以上であることが好まし
い。抗原性が明らかとなった物質については、免疫感作
によってポリクローナル抗体が得られるならば、該免疫
した動物のリンパ球を用いたハイブリドーマによりモノ
クローナル抗体が産生されることはよく知られている
(『Antibodies A Laboratory
Manual』(Cold SpringHarbo
r Laboratory Press、1988)C
hapter6)。したがって本発明のTIP120に
対する抗体はモノクローナル抗体もその範囲内に含むも
のである。
ても該蛋白質の一部をウシ血清アルブミンなどの他のキ
ャリアー蛋白質に結合させたものを用いることは、よく
用いられる方法である。該蛋白質の一部は、例えばペプ
チド合成機を用いて合成してもよい。なお、蛋白質の一
部としては、8アミノ酸残基以上であることが好まし
い。抗原性が明らかとなった物質については、免疫感作
によってポリクローナル抗体が得られるならば、該免疫
した動物のリンパ球を用いたハイブリドーマによりモノ
クローナル抗体が産生されることはよく知られている
(『Antibodies A Laboratory
Manual』(Cold SpringHarbo
r Laboratory Press、1988)C
hapter6)。したがって本発明のTIP120に
対する抗体はモノクローナル抗体もその範囲内に含むも
のである。
【0017】TIP120の検出については、抗体を用
いる方法、酵素反応を利用する方法、TIP120遺伝
子を検出する方法が挙げられる。抗体を用いる方法とし
ては具体的には、TIP120に対する抗体を用いて
TIP120を検出する方法、TIP120に対する
抗体および該抗体の標識二次抗体を用いてTIP120
を検出する方法が挙げられる。標識としては、例えば放
射性同位元素(RI)、酵素、アビジン又はビオチン、
もしくは蛍光物質(FITCやローダミン等)が利用さ
れる。
いる方法、酵素反応を利用する方法、TIP120遺伝
子を検出する方法が挙げられる。抗体を用いる方法とし
ては具体的には、TIP120に対する抗体を用いて
TIP120を検出する方法、TIP120に対する
抗体および該抗体の標識二次抗体を用いてTIP120
を検出する方法が挙げられる。標識としては、例えば放
射性同位元素(RI)、酵素、アビジン又はビオチン、
もしくは蛍光物質(FITCやローダミン等)が利用さ
れる。
【0018】酵素反応を利用する方法としては、例え
ば、ELISAが挙げられる。また、遺伝子を検出する
方法としては具体的には、ノーザンブロットハイブリダ
イゼーション法やRT−PCR法(『Current
Protocolsin Molecular Bio
logy』(Greeue Publishing A
ssociates and Wiley−Juter
Science)Chapter15)又はインサイ
チュハイブリダイゼーション法(同書Chapter1
4)が挙げられる。なお、ハイブリダイズの条件は、プ
ローブの長さや使用するメンブランにより最適な条件が
異なる。つまり、ハイブリダイズ条件は自ずから或る幅
をもつものである。本発明の実施例では、使用したメン
ブランの性質と得ようとしたプローブの長さにおける最
適な条件を開示するものであり、メンブランやプローブ
の長さが異なれば当然異なるハイブリダイズ条件でもハ
イブリダイズし得る。例えば、ピロリン酸ナトリウムが
なくてもハイブリダイズする場合もある。その範囲とし
ては、目安としては以下の条件程度であると言える。
ば、ELISAが挙げられる。また、遺伝子を検出する
方法としては具体的には、ノーザンブロットハイブリダ
イゼーション法やRT−PCR法(『Current
Protocolsin Molecular Bio
logy』(Greeue Publishing A
ssociates and Wiley−Juter
Science)Chapter15)又はインサイ
チュハイブリダイゼーション法(同書Chapter1
4)が挙げられる。なお、ハイブリダイズの条件は、プ
ローブの長さや使用するメンブランにより最適な条件が
異なる。つまり、ハイブリダイズ条件は自ずから或る幅
をもつものである。本発明の実施例では、使用したメン
ブランの性質と得ようとしたプローブの長さにおける最
適な条件を開示するものであり、メンブランやプローブ
の長さが異なれば当然異なるハイブリダイズ条件でもハ
イブリダイズし得る。例えば、ピロリン酸ナトリウムが
なくてもハイブリダイズする場合もある。その範囲とし
ては、目安としては以下の条件程度であると言える。
【0019】ハイブリダイズ条件: プレハイブリダイゼーション 6以上10以下xSSC 5以上10以下xDenhaldt’s 0.1%以下ピロリン酸ナトリウム 約100μg/ml熱変性DNA 0.1以上1%以下SDS 総液量 約50ml 反応温度35以上37℃以下 反応時間50以上70分間 ハイブリダイゼーション 6以上10以下xSSC 5以上10以下xDenhaldt’s 0.1%以下ピロリン酸ナトリウム 約100μg/ml熱変性DNA 1x105 以上2x106 cpm/ml以下cDNAプ
ローブ 反応温度35以上42℃以下 反応時間12時間20時間以下
ローブ 反応温度35以上42℃以下 反応時間12時間20時間以下
【0020】これらの遺伝子の検出のために用いるプロ
ーブはDNAでもRNAでもどちらでも用いることがで
きる。さて、ヒトの蛋白質の種類は3x109 個といわ
れている。16塩基のDNAは416種類存在するので、
この長さのDNAがあればヒトの蛋白質を全て識別でき
る。すなわち、プローブとして必要な長さは理論的には
16塩基である。実用上もこの長さ以上であることが望
ましいことは言うまでもないが、実用的には12塩基以
上で用いられることが多い。また、プローブとして用い
る箇所は、GC含有率が30〜70%であれば、非コー
ド領域、コード領域のいずれも使用可能である。
ーブはDNAでもRNAでもどちらでも用いることがで
きる。さて、ヒトの蛋白質の種類は3x109 個といわ
れている。16塩基のDNAは416種類存在するので、
この長さのDNAがあればヒトの蛋白質を全て識別でき
る。すなわち、プローブとして必要な長さは理論的には
16塩基である。実用上もこの長さ以上であることが望
ましいことは言うまでもないが、実用的には12塩基以
上で用いられることが多い。また、プローブとして用い
る箇所は、GC含有率が30〜70%であれば、非コー
ド領域、コード領域のいずれも使用可能である。
【0021】DNA又はRNAをを化学合成するとき
に、側鎖をメチル化すること、あるいはビオチン化する
こと、もしくはリン酸基部分のOをS置換すること等の
化学的に修飾することはよく知られている。例えば、配
列表の配列番号2又は4に記載のDNAを化学合成する
ときに、該化学修飾を行い、配列表に示されたDNAそ
のものと異なるものを合成することが可能である。した
がって、本発明のDNA及びRNAは、該化学修飾され
たDNA及びRNAをその範囲に含むものである。
に、側鎖をメチル化すること、あるいはビオチン化する
こと、もしくはリン酸基部分のOをS置換すること等の
化学的に修飾することはよく知られている。例えば、配
列表の配列番号2又は4に記載のDNAを化学合成する
ときに、該化学修飾を行い、配列表に示されたDNAそ
のものと異なるものを合成することが可能である。した
がって、本発明のDNA及びRNAは、該化学修飾され
たDNA及びRNAをその範囲に含むものである。
【0022】TIP120の検出による癌の診断につい
ては、被験者から採取した組織又は細胞中に該蛋白質が
存するかを調べることにより行える。また、TIP12
0が細胞外に分泌又は放出される場合には、被験者の血
液中のTIP120の有無を調べることにより癌の診断
が可能である。具体的には、前記の検出方法と同様に行
えばよい。また、TIP120遺伝子による癌の診断に
ついては、被験者から採取した組織又は細胞中に該遺伝
子が存するかを調べることにより行える。遺伝子の検出
方法は、前記のようにノーザンブロットハイブリダイゼ
ーション法やRT−PCR法、インサイチュハイブリダ
イゼーション法が挙げられる。
ては、被験者から採取した組織又は細胞中に該蛋白質が
存するかを調べることにより行える。また、TIP12
0が細胞外に分泌又は放出される場合には、被験者の血
液中のTIP120の有無を調べることにより癌の診断
が可能である。具体的には、前記の検出方法と同様に行
えばよい。また、TIP120遺伝子による癌の診断に
ついては、被験者から採取した組織又は細胞中に該遺伝
子が存するかを調べることにより行える。遺伝子の検出
方法は、前記のようにノーザンブロットハイブリダイゼ
ーション法やRT−PCR法、インサイチュハイブリダ
イゼーション法が挙げられる。
【0023】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明をさらに詳述す
るが、前述のように、本発明はこの例に限定されるもの
ではない。 <実施例1>TIP120遺伝子の単離及びTIP12
0のアミノ酸配列の決定 1.ラット核抽出液中蛋白質の精製 1)『バイオマニュアルシリーズ5 転写因子研究法』
pp27〜37(1993年、羊土社)に記載の方法の
通りにラット肝細胞核抽出液を25ml調製した。 2)『バイオマニュアルシリーズ5 転写因子研究法』
pp215〜219(1993年、羊土社)に記載の方
法を基としてラット肝細胞核抽出液から蛋白質を単離し
た。
るが、前述のように、本発明はこの例に限定されるもの
ではない。 <実施例1>TIP120遺伝子の単離及びTIP12
0のアミノ酸配列の決定 1.ラット核抽出液中蛋白質の精製 1)『バイオマニュアルシリーズ5 転写因子研究法』
pp27〜37(1993年、羊土社)に記載の方法の
通りにラット肝細胞核抽出液を25ml調製した。 2)『バイオマニュアルシリーズ5 転写因子研究法』
pp215〜219(1993年、羊土社)に記載の方
法を基としてラット肝細胞核抽出液から蛋白質を単離し
た。
【0024】実際には、TFIID画分の代わりにラッ
ト肝細胞核抽出液を用いた。該ラット肝臓核抽出液は、
52℃で20分間熱処理を行った後、上述の蛋白質の単
離を行った。図1に示すように47℃、52℃と熱処理
の温度を上げていくことにより精製後のSDS−PAG
Eの像において、目的とする120kDの蛋白質付近の
夾雑蛋白質が消失していくのがわかる。この熱処理の結
果、SDS−PAGE後の目的蛋白質に相当する部分の
バンドの切り出し(次項を参照)が正確に行えるように
なった。また、このことはTIP120が52℃で20
分間での熱耐性があることを示している。また、HX−
TBPにはヒスチジンタグ(ヒスチジンが6個連続した
もの)付のものを用いた。これにより、Ni−アガロー
スを用いた精製が可能となった。プロトコルの変更点
は、SDS−PAGE時に銀染色を行わず、メンブラン
に転写後クマシーブリリアントブルー染色をし、アミノ
酸マイクロシーケンスを可能としたことであった。
ト肝細胞核抽出液を用いた。該ラット肝臓核抽出液は、
52℃で20分間熱処理を行った後、上述の蛋白質の単
離を行った。図1に示すように47℃、52℃と熱処理
の温度を上げていくことにより精製後のSDS−PAG
Eの像において、目的とする120kDの蛋白質付近の
夾雑蛋白質が消失していくのがわかる。この熱処理の結
果、SDS−PAGE後の目的蛋白質に相当する部分の
バンドの切り出し(次項を参照)が正確に行えるように
なった。また、このことはTIP120が52℃で20
分間での熱耐性があることを示している。また、HX−
TBPにはヒスチジンタグ(ヒスチジンが6個連続した
もの)付のものを用いた。これにより、Ni−アガロー
スを用いた精製が可能となった。プロトコルの変更点
は、SDS−PAGE時に銀染色を行わず、メンブラン
に転写後クマシーブリリアントブルー染色をし、アミノ
酸マイクロシーケンスを可能としたことであった。
【0025】2.ラット核抽出液中蛋白質の部分アミノ
酸配列の決定 1)SDS−PAGEの後、エレクトロブロッティング
装置(日本エイドー製)を用いて、常法によりゲルから
メンブラン(ミリポア製)に蛋白質を転写した。その後
クマシーブリリアントブルー染色した。 2)メンブランに転写された蛋白質のうち120kDの
蛋白質の部分をカッターナイフを用いて切り出し、これ
をトリプシン消化後、高速液体クロマトグラフィーで各
ペプチド断片に分画し、そのうち一つをプロテインシー
クエンサー(ベックマン製)で解析した。マイクロシー
クエンスの結果、次式(1)で表される部分アミノ酸配
列であることが分かった。 His Glu Met Leu Pro Glu Phe Tyr ・・・(1)
酸配列の決定 1)SDS−PAGEの後、エレクトロブロッティング
装置(日本エイドー製)を用いて、常法によりゲルから
メンブラン(ミリポア製)に蛋白質を転写した。その後
クマシーブリリアントブルー染色した。 2)メンブランに転写された蛋白質のうち120kDの
蛋白質の部分をカッターナイフを用いて切り出し、これ
をトリプシン消化後、高速液体クロマトグラフィーで各
ペプチド断片に分画し、そのうち一つをプロテインシー
クエンサー(ベックマン製)で解析した。マイクロシー
クエンスの結果、次式(1)で表される部分アミノ酸配
列であることが分かった。 His Glu Met Leu Pro Glu Phe Tyr ・・・(1)
【0026】3.ラット肝細胞核抽出液中蛋白質に対応
するDNAプローブの合成 1)式(1)で表されるアミノ酸配列より、該アミノ酸
配列に対応する、次式(2)〜(4)で表されるDNA
プローブをDNA合成装置(ABI製)を用いて合成し
た。 CAT GAI ATG CTI CCI GAI TTC TAC ・・・(2) CAT GAI ATG TTA CCI GAI TTC TAC ・・・(3) CAT GAI ATG TTG CCI GAI TTC TAC ・・・(4) なお、Aはアデニン、Tはチミン、Gはグアニン、Cは
シトシン、Iはイノシンである各塩基を表す。なお、I
の代わりにA、T、G、Cのいずれを用いてもよい。
するDNAプローブの合成 1)式(1)で表されるアミノ酸配列より、該アミノ酸
配列に対応する、次式(2)〜(4)で表されるDNA
プローブをDNA合成装置(ABI製)を用いて合成し
た。 CAT GAI ATG CTI CCI GAI TTC TAC ・・・(2) CAT GAI ATG TTA CCI GAI TTC TAC ・・・(3) CAT GAI ATG TTG CCI GAI TTC TAC ・・・(4) なお、Aはアデニン、Tはチミン、Gはグアニン、Cは
シトシン、Iはイノシンである各塩基を表す。なお、I
の代わりにA、T、G、Cのいずれを用いてもよい。
【0027】2)式(2)〜(4)で表されるDNAプ
ローブをTakara MEGA.LABELTMキット
(宝酒造製)を用いて取扱説明書の通りに標識した。 3)次に、下記の組成のDNA反応液を調製し、この液
を37℃で30分間インキュベートした後、70℃で1
0分間熱処理し、酵素を失活させた。 DNAプローブ(2pmol/μl) 3μl 10倍ホスホライレイション緩衝液 3μl 〔γ−32P〕ATP(370MBq/ml)(アマシャム製) 5μl T4 ポリヌクレオチドキナーゼ 1μl 合計10μl 4)T50E(50mM Tris−Cl pH8.
0,1mM EDTA)で平衡化されたSephade
xG−25TM(ファルマシア製)を1.5mlポリプレ
ップカラム(バイオラッド製)に詰め、3)で熱処理を
したDNA反応液を該カラムに載せた。 5)その後、400μlT50Eをカラムに2回流し、
2回目の400μlで溶出してきた画分をDNAプロー
ブ画分として以後の操作に用いた。
ローブをTakara MEGA.LABELTMキット
(宝酒造製)を用いて取扱説明書の通りに標識した。 3)次に、下記の組成のDNA反応液を調製し、この液
を37℃で30分間インキュベートした後、70℃で1
0分間熱処理し、酵素を失活させた。 DNAプローブ(2pmol/μl) 3μl 10倍ホスホライレイション緩衝液 3μl 〔γ−32P〕ATP(370MBq/ml)(アマシャム製) 5μl T4 ポリヌクレオチドキナーゼ 1μl 合計10μl 4)T50E(50mM Tris−Cl pH8.
0,1mM EDTA)で平衡化されたSephade
xG−25TM(ファルマシア製)を1.5mlポリプレ
ップカラム(バイオラッド製)に詰め、3)で熱処理を
したDNA反応液を該カラムに載せた。 5)その後、400μlT50Eをカラムに2回流し、
2回目の400μlで溶出してきた画分をDNAプロー
ブ画分として以後の操作に用いた。
【0028】4.ラット肝細胞核抽出液中蛋白質に対応
するDNAプローブを用いたラット肝臓cDNAライブ
ラリーからの遺伝子の取得 1)ウィスター系ラット肝臓cDNAライブラリーを、
タイムセイバーcDNAシンセシスキットTM(ファルマ
シア製)を用いて常法により作製した。該cDNAライ
ブラリーを用いて106 程度のプラークをNZY寒天培
地上に作製した。このcDNAライブラリーを『Mol
ecular Cloning Second Edi
tion』(1989年、Cold Spring H
arbor Laboratory Press)Ch
apter9に記載の方法に従ってニトロセルロース膜
(ミリポア製)上に固定した。その後、この膜を2xS
SCで60℃で洗浄した。
するDNAプローブを用いたラット肝臓cDNAライブ
ラリーからの遺伝子の取得 1)ウィスター系ラット肝臓cDNAライブラリーを、
タイムセイバーcDNAシンセシスキットTM(ファルマ
シア製)を用いて常法により作製した。該cDNAライ
ブラリーを用いて106 程度のプラークをNZY寒天培
地上に作製した。このcDNAライブラリーを『Mol
ecular Cloning Second Edi
tion』(1989年、Cold Spring H
arbor Laboratory Press)Ch
apter9に記載の方法に従ってニトロセルロース膜
(ミリポア製)上に固定した。その後、この膜を2xS
SCで60℃で洗浄した。
【0029】2)3.で得られた標識化DNAプローブ
画分のうち150μlを、該膜上に固定したプラークの
cDNAプローブと以下の条件でハイブリダイズさせ
た。 プレハイブリダイゼーション 6xSSC 5xDenhaldt’s 0.05% ピロリン酸ナトリウム 100μg/ml denatured herrin
g sperm DNA 0.5%SDS 総液量 50ml 反応温度37℃ 反応時間1時間 ハイブリダイゼーション 6xSSC 1xDenhaldt’s 0.05% ピロリン酸ナトリウム 100μg/ml denatured herrin
g sperm DNA 1x106 cpm/mlcDNAプローブ 総液量50ml 反応温度42℃ 反応時間18時間
画分のうち150μlを、該膜上に固定したプラークの
cDNAプローブと以下の条件でハイブリダイズさせ
た。 プレハイブリダイゼーション 6xSSC 5xDenhaldt’s 0.05% ピロリン酸ナトリウム 100μg/ml denatured herrin
g sperm DNA 0.5%SDS 総液量 50ml 反応温度37℃ 反応時間1時間 ハイブリダイゼーション 6xSSC 1xDenhaldt’s 0.05% ピロリン酸ナトリウム 100μg/ml denatured herrin
g sperm DNA 1x106 cpm/mlcDNAプローブ 総液量50ml 反応温度42℃ 反応時間18時間
【0030】3)ハイブリダイズの終了したニトロセル
ロース膜を以下の条件で1回ずつ洗浄した。 6xSSC、0.1%SDS 500ml 温度40℃ 時間20分間 3xSSC、0.1%SDS 500ml 時間42℃ 時間20分間 4)洗浄したニトロセルロース膜はKODAK XAR
5フィルムに−80℃で一晩露光し、オートラジオグラ
フとした。 5)得られたオートラジオグラフから、陽性のプラーク
の位置を決定し、対応する寒天上のプラークをSM溶液
に回収した。 6)回収したプラークは、常法により再度NZY寒天培
地上にプラーク形成を行わせ、ニトロセルロース膜上に
固定した。 7)2)〜6)の過程を3回繰り返した。その結果、陽
性のプラークは単一なものとなった。該プラークを回収
し、100μlのSM溶液に懸濁し、ファージを安定化
させた。該プラークから単離した遺伝子をTIP120
遺伝子と名付けた。
ロース膜を以下の条件で1回ずつ洗浄した。 6xSSC、0.1%SDS 500ml 温度40℃ 時間20分間 3xSSC、0.1%SDS 500ml 時間42℃ 時間20分間 4)洗浄したニトロセルロース膜はKODAK XAR
5フィルムに−80℃で一晩露光し、オートラジオグラ
フとした。 5)得られたオートラジオグラフから、陽性のプラーク
の位置を決定し、対応する寒天上のプラークをSM溶液
に回収した。 6)回収したプラークは、常法により再度NZY寒天培
地上にプラーク形成を行わせ、ニトロセルロース膜上に
固定した。 7)2)〜6)の過程を3回繰り返した。その結果、陽
性のプラークは単一なものとなった。該プラークを回収
し、100μlのSM溶液に懸濁し、ファージを安定化
させた。該プラークから単離した遺伝子をTIP120
遺伝子と名付けた。
【0031】5.TIP120遺伝子の大量調製 1)SM溶液に懸濁したプラークのファージ50μlと
Y1090r−大腸菌20μlを混合し、37℃、15
分間放置した。 2)その後、100μg/mlアンピシリンを含む10
mlNZY培地に1)で混合した溶液を移し、37℃で
6時間培養した。 3)8000rpm、5分間遠心分離し、上清を回収し
た。 4)該上清に、5M NaClを1ml、ポリエチレン
グリコール6000を1.1gを加え、溶かした。 5)該溶液を氷上に1時間置き、その後10000rp
m、4℃で20分間遠心分離を行った。 6)沈殿を回収し、700μlのSM溶液に懸濁した。 7)クロロホルムを500μl加えて撹拌し、残った大
腸菌を溶かした。 8)5000rpm、10分間遠心分離し、水層を回収
した。
Y1090r−大腸菌20μlを混合し、37℃、15
分間放置した。 2)その後、100μg/mlアンピシリンを含む10
mlNZY培地に1)で混合した溶液を移し、37℃で
6時間培養した。 3)8000rpm、5分間遠心分離し、上清を回収し
た。 4)該上清に、5M NaClを1ml、ポリエチレン
グリコール6000を1.1gを加え、溶かした。 5)該溶液を氷上に1時間置き、その後10000rp
m、4℃で20分間遠心分離を行った。 6)沈殿を回収し、700μlのSM溶液に懸濁した。 7)クロロホルムを500μl加えて撹拌し、残った大
腸菌を溶かした。 8)5000rpm、10分間遠心分離し、水層を回収
した。
【0032】9)これに、1mg/ml RNase
A、5mg/ml DNaseI(共にシグマ製)を各
1μlずつ加え、37℃で1時間放置したのち、20%
ポリエチレングリコール6000(0.8M NaC
l)を600μl加え、氷上に30分間放置した。 10)4℃で、15000rpm、20分間遠心分離し
た後、沈殿を回収した。 11)この沈殿に500μlのSM溶液、50μlの5
M NaCl、50μlの0.5M EDTAを加え、
更に、400μlのフェノールを加えて撹拌し、ファー
ジを溶かしてcDNAを遊離させた。 12)該溶液を室温で15000rpm、5分間遠心分
離した後、水層を回収した。これに1mlのエタノール
を加え、15000rpm、20分間遠心分離し、液層
を捨てた。 13)70%エタノール1mlで沈殿を洗浄し、100
μlのTE溶液(Tris−Cl pH8.0 10m
M、1mM EDTA)に沈殿を溶かし、DNA溶液を
得た。
A、5mg/ml DNaseI(共にシグマ製)を各
1μlずつ加え、37℃で1時間放置したのち、20%
ポリエチレングリコール6000(0.8M NaC
l)を600μl加え、氷上に30分間放置した。 10)4℃で、15000rpm、20分間遠心分離し
た後、沈殿を回収した。 11)この沈殿に500μlのSM溶液、50μlの5
M NaCl、50μlの0.5M EDTAを加え、
更に、400μlのフェノールを加えて撹拌し、ファー
ジを溶かしてcDNAを遊離させた。 12)該溶液を室温で15000rpm、5分間遠心分
離した後、水層を回収した。これに1mlのエタノール
を加え、15000rpm、20分間遠心分離し、液層
を捨てた。 13)70%エタノール1mlで沈殿を洗浄し、100
μlのTE溶液(Tris−Cl pH8.0 10m
M、1mM EDTA)に沈殿を溶かし、DNA溶液を
得た。
【0033】6.TIP120遺伝子のベクターへの挿
入 1)DNA切断の系を以下のようにし、制限酵素Not
I(宝酒造製)によるDNA切断を行った。 DNA溶液(5.で調製したもの) 20μl 0.1%BSA 10μl 0.1%TritonX100 10μl NotI(Takara製) 2μl RNaseA(日本ジーン製) 1μl 10xH buffer(宝酒造製) 10μl 滅菌水 47μl 合計100μl 反応温度37℃ 反応時間4時間 2)その後、0.7%NuSieveTMGTGアガロー
ス(宝酒造製)電気泳動を行い、4.5kbp付近のD
NAを切り出し、このDNAをGENE CLEAN
IITM(フナコシ製)を用いて取扱説明書の通りにDN
Aを回収した。
入 1)DNA切断の系を以下のようにし、制限酵素Not
I(宝酒造製)によるDNA切断を行った。 DNA溶液(5.で調製したもの) 20μl 0.1%BSA 10μl 0.1%TritonX100 10μl NotI(Takara製) 2μl RNaseA(日本ジーン製) 1μl 10xH buffer(宝酒造製) 10μl 滅菌水 47μl 合計100μl 反応温度37℃ 反応時間4時間 2)その後、0.7%NuSieveTMGTGアガロー
ス(宝酒造製)電気泳動を行い、4.5kbp付近のD
NAを切り出し、このDNAをGENE CLEAN
IITM(フナコシ製)を用いて取扱説明書の通りにDN
Aを回収した。
【0034】3)DNAを組み込むpBluescri
ptII(ストラタジーン製)にNotIで切断後脱リ
ン酸化を行った。 NotIでの切断は、以下の系で行った。 pBluescriptII(1μg/μl) 3μl 10xH buffer 2μl 0.1%BSA 2μl 0.1%TritonX100 2μl NotI 2μl 滅菌水 10μl 合計 20μl 反応温度37℃ 反応時間一晩
ptII(ストラタジーン製)にNotIで切断後脱リ
ン酸化を行った。 NotIでの切断は、以下の系で行った。 pBluescriptII(1μg/μl) 3μl 10xH buffer 2μl 0.1%BSA 2μl 0.1%TritonX100 2μl NotI 2μl 滅菌水 10μl 合計 20μl 反応温度37℃ 反応時間一晩
【0035】その後、2μl 1M Tris pH
8.0を加え、1μl Bacterial Alka
line Phosphatase(宝酒造製)を加
え、65 ℃で1時間放置し、脱リン酸化した。 その後、フェノール/CHCl3 抽出を常法に従い2
回行い酵素を失活させた後、エタノール沈殿により精製
し、TE溶液にて100μg/μlに溶かした。 2)で得られたDNAと、で得られたpBlues
criptIIを、以下の系で反応させ、DNAをベク
ターに挿入した。 DNA(約4.5kbp、2)で調製したもの) 5μl pBluescriptII NotI切断物(で調製したもの) 1μl 10倍ライゲーションバッファー(日本ジーン製) 2μl T4リガーゼ(日本ジーン製) 1μl 滅菌水 11μl 合計20μl 反応温度16℃ 反応2時間
8.0を加え、1μl Bacterial Alka
line Phosphatase(宝酒造製)を加
え、65 ℃で1時間放置し、脱リン酸化した。 その後、フェノール/CHCl3 抽出を常法に従い2
回行い酵素を失活させた後、エタノール沈殿により精製
し、TE溶液にて100μg/μlに溶かした。 2)で得られたDNAと、で得られたpBlues
criptIIを、以下の系で反応させ、DNAをベク
ターに挿入した。 DNA(約4.5kbp、2)で調製したもの) 5μl pBluescriptII NotI切断物(で調製したもの) 1μl 10倍ライゲーションバッファー(日本ジーン製) 2μl T4リガーゼ(日本ジーン製) 1μl 滅菌水 11μl 合計20μl 反応温度16℃ 反応2時間
【0036】7.TIP120遺伝子の大腸菌への導入 常法に従い反応液を全て、E.coliJM109コン
ピテントセル(宝酒造製)に混合し、氷上で30分間、
42℃で45秒間、氷上で3分間反応させた後、SOC
培地900μlを加え、37℃、1時間置き、ベクター
をE.coliJM109に導入した。その後、E.c
oliJM109を回収した。なお、このTIP120
遺伝子を導入した組み換え体大腸菌を工業技術院生命科
学研究所に寄託した(受託番号FERM P−1516
3)。
ピテントセル(宝酒造製)に混合し、氷上で30分間、
42℃で45秒間、氷上で3分間反応させた後、SOC
培地900μlを加え、37℃、1時間置き、ベクター
をE.coliJM109に導入した。その後、E.c
oliJM109を回収した。なお、このTIP120
遺伝子を導入した組み換え体大腸菌を工業技術院生命科
学研究所に寄託した(受託番号FERM P−1516
3)。
【0037】8.TIP120遺伝子の塩基配列の決定 1)7.で回収したE.coliJM109をLB寒天
培地(100μg/mlアンピシリン、0.1mMIP
TG、0.004%X−gal含有)に撒き、37℃で
16時間培養した。 2)形成されたコロニーのうち、白色のコロニーを2m
l LB培地(100μg/mlアンピシリン)に植
え、37℃で16時間培養した 3)その後、12000rpm、1分間遠心分離して集
菌し、Magic MiniprepTM(プロメガ製)
に従いプラスミドDNA溶液を回収した。 4)回収したDNAをT7シークエンシングキット(フ
ァルマシア製)に従い、シークエンスし、全塩基配列を
決定した。結果を配列表の配列番号2に示す。 9.TIP120のアミノ酸配列の決定 8.で決定した塩基配列から、TIP120のアミノ酸
配列を決定した。結果を配列表の配列番号1に示す。
培地(100μg/mlアンピシリン、0.1mMIP
TG、0.004%X−gal含有)に撒き、37℃で
16時間培養した。 2)形成されたコロニーのうち、白色のコロニーを2m
l LB培地(100μg/mlアンピシリン)に植
え、37℃で16時間培養した 3)その後、12000rpm、1分間遠心分離して集
菌し、Magic MiniprepTM(プロメガ製)
に従いプラスミドDNA溶液を回収した。 4)回収したDNAをT7シークエンシングキット(フ
ァルマシア製)に従い、シークエンスし、全塩基配列を
決定した。結果を配列表の配列番号2に示す。 9.TIP120のアミノ酸配列の決定 8.で決定した塩基配列から、TIP120のアミノ酸
配列を決定した。結果を配列表の配列番号1に示す。
【0038】<実施例2>TIP120蛋白質の作製 TIP120遺伝子を試験管内で作製し、その機能の確
認として熱耐性試験を行った。 1.in vitoro translation 実施例1の6.で得られたpBleuscriptII
上に挿入したTIP120遺伝子を用いて、TNT T
3 Coupled Reticulocyte Ly
sate SystemTM(プロメガ製)を用いて製品
説明書に従い、S35−メチオニンでラベル化されたT
IP120蛋白質を試験管内で作製した。
認として熱耐性試験を行った。 1.in vitoro translation 実施例1の6.で得られたpBleuscriptII
上に挿入したTIP120遺伝子を用いて、TNT T
3 Coupled Reticulocyte Ly
sate SystemTM(プロメガ製)を用いて製品
説明書に従い、S35−メチオニンでラベル化されたT
IP120蛋白質を試験管内で作製した。
【0039】2.熱耐性試験 得られた産物を、そのまま、52℃で20分熱処理
した後、それぞれSDS−PAGE電気泳動にかけて分
析した。なお、コントロールとしてラット核抽出液から
精製したTIP120蛋白質も同時にSDS−PAGE
電気泳動にかけた。結果を図3に示す。図3において、
lane1はコントロール、lane2は熱処理せずそ
のまま使用したサンプル、lane3は52℃で熱処理
したサンプルである。いずれも120kDに目的とする
バンドが検出され、作製されたTIP120が、分子量
が天然物と同じく120kDであることと52℃、20
分間の熱耐性があることが確認された。なお、TBPと
の結合についての確認は実施例7で詳述する。
した後、それぞれSDS−PAGE電気泳動にかけて分
析した。なお、コントロールとしてラット核抽出液から
精製したTIP120蛋白質も同時にSDS−PAGE
電気泳動にかけた。結果を図3に示す。図3において、
lane1はコントロール、lane2は熱処理せずそ
のまま使用したサンプル、lane3は52℃で熱処理
したサンプルである。いずれも120kDに目的とする
バンドが検出され、作製されたTIP120が、分子量
が天然物と同じく120kDであることと52℃、20
分間の熱耐性があることが確認された。なお、TBPと
の結合についての確認は実施例7で詳述する。
【0040】<実施例3>TIP120遺伝子のラット
肝臓癌発癌状態での発現の確認 1.各種ラット肝臓の調製 1)5週齢のウィスター系ラット10匹を購入し、うち
7匹にDEN(ジエチルニトロソアミン)を0.2mg
/gラットの濃度で腹腔内投与し、12,24,48時
間後に各1匹ずつラットを殺し、肝臓を採取し、液体窒
素中で保存した。 2)残りのDEN投与ラットは、2週間後、AAF(ア
ミノアセチルフルオレン)を0.02%含むエサの継続
的経口投与(1回/日)を開始した。さらに、1週間
後、再生肝手術を行い、その後1,3,5,7カ月に癌
化した肝臓を採取し、液体窒素中で保存した。 2.RNAの調製 『Molecular Cloning Second
Edition』(Cold Spring Har
bor Laboratory Press1989)
pp7.3−7.84に記載のチオシアン酸グアニジン
法に従い、各種ラット肝臓のRNAを調製した。実際に
は、各種ラット肝臓1gをそれぞれ液体窒素中で粉砕し
た後、50mlの5.5Mチオシアン酸グアニジン液に
加えホモジナイズした後、プロトコール通りに超遠心分
離を行い、さらに精製を行いRNA標品を得た。また得
られたRNA標品は、oligotex−dT3 su
perTM(宝酒造製)を用いて製品説明書の方法に従
い、polyA RNAに精製した。
肝臓癌発癌状態での発現の確認 1.各種ラット肝臓の調製 1)5週齢のウィスター系ラット10匹を購入し、うち
7匹にDEN(ジエチルニトロソアミン)を0.2mg
/gラットの濃度で腹腔内投与し、12,24,48時
間後に各1匹ずつラットを殺し、肝臓を採取し、液体窒
素中で保存した。 2)残りのDEN投与ラットは、2週間後、AAF(ア
ミノアセチルフルオレン)を0.02%含むエサの継続
的経口投与(1回/日)を開始した。さらに、1週間
後、再生肝手術を行い、その後1,3,5,7カ月に癌
化した肝臓を採取し、液体窒素中で保存した。 2.RNAの調製 『Molecular Cloning Second
Edition』(Cold Spring Har
bor Laboratory Press1989)
pp7.3−7.84に記載のチオシアン酸グアニジン
法に従い、各種ラット肝臓のRNAを調製した。実際に
は、各種ラット肝臓1gをそれぞれ液体窒素中で粉砕し
た後、50mlの5.5Mチオシアン酸グアニジン液に
加えホモジナイズした後、プロトコール通りに超遠心分
離を行い、さらに精製を行いRNA標品を得た。また得
られたRNA標品は、oligotex−dT3 su
perTM(宝酒造製)を用いて製品説明書の方法に従
い、polyA RNAに精製した。
【0041】3.プローブDNAの調整 TIP120遺伝子を用いてハイブリダイゼーション用
のプローブを作製した。作製方法は、pBluescr
iptII上にのせたTIP120遺伝子を制限酵素処
理にて、TIP120遺伝子部分を切り出し、アガロー
スゲル電気泳動にて目的遺伝子を分離後、GENE C
LEAN IITM(フナコシ製)を用いてTIP120
遺伝子を精製した。精製したTIP120遺伝子を10
0ng用いて、ランダムプライムドDNAラベリングキ
ット(ベーリンガーマンハイム製)を用いて製品取扱説
明書に従いα−P32 dCTP(アマシャム製)を用
いてDNAプローブを作製し、次のノーザンブロットハ
イブリダイゼーションに用いた。
のプローブを作製した。作製方法は、pBluescr
iptII上にのせたTIP120遺伝子を制限酵素処
理にて、TIP120遺伝子部分を切り出し、アガロー
スゲル電気泳動にて目的遺伝子を分離後、GENE C
LEAN IITM(フナコシ製)を用いてTIP120
遺伝子を精製した。精製したTIP120遺伝子を10
0ng用いて、ランダムプライムドDNAラベリングキ
ット(ベーリンガーマンハイム製)を用いて製品取扱説
明書に従いα−P32 dCTP(アマシャム製)を用
いてDNAプローブを作製し、次のノーザンブロットハ
イブリダイゼーションに用いた。
【0042】4.ノーザンブロットハイブリダイゼーシ
ョン 1)『Molecular Cloning Seco
nd Edition』(Cold Spring H
arbor Laboratory Press198
9)pp7.3−7.84に記載のノーザンブロット法
(ホルムアルデヒド法)に従いノーザンブロットハイブ
リダイゼーションを行った。DNAプローブとして3.
で調整したものを用いた。実際には、サンプル調整時の
RNAはpolyA RNA 300ngを用いた。ま
た、オートラジオクラフィーの感光時間は48時間とし
た。 2)1.〜4.1)の操作により図4に示すTIP12
0遺伝子発現のパターンが得られた。図4に明らかなよ
うに、肝臓癌が進むにつれてドットが薄くなっている
(発現量が減少している)ことが判明した。
ョン 1)『Molecular Cloning Seco
nd Edition』(Cold Spring H
arbor Laboratory Press198
9)pp7.3−7.84に記載のノーザンブロット法
(ホルムアルデヒド法)に従いノーザンブロットハイブ
リダイゼーションを行った。DNAプローブとして3.
で調整したものを用いた。実際には、サンプル調整時の
RNAはpolyA RNA 300ngを用いた。ま
た、オートラジオクラフィーの感光時間は48時間とし
た。 2)1.〜4.1)の操作により図4に示すTIP12
0遺伝子発現のパターンが得られた。図4に明らかなよ
うに、肝臓癌が進むにつれてドットが薄くなっている
(発現量が減少している)ことが判明した。
【0043】<実施例4>TIP120遺伝子の組織間
分布の確認 組織間分布の確認には、Rat MTN Blot
TM(クローンテック製)を用いた。この製品は、上述の
ノーザンブロットハイブリダイゼーションを行うために
市販されている、ラット各組織のpolyA RNAを
ブロットしたメンブランである。このメンブランを『M
olecular Cloning Second E
dition』(Cold Spring Harbo
r Laboratory Press、1989)p
p7.3−7.84に記載の方法、及び製品取り扱い説
明書に従い前述のDNAプローブを用いてノーザンブロ
ットハイブリダイゼーションを行った。オートラジオク
ラフィーの感光時間は96時間とした。その結果を図5
に示す。結果から明らかなように、TIP120遺伝子
は精巣で強く発現しているが、全組織で発現がみられる
普遍的な遺伝子であることが判明した。
分布の確認 組織間分布の確認には、Rat MTN Blot
TM(クローンテック製)を用いた。この製品は、上述の
ノーザンブロットハイブリダイゼーションを行うために
市販されている、ラット各組織のpolyA RNAを
ブロットしたメンブランである。このメンブランを『M
olecular Cloning Second E
dition』(Cold Spring Harbo
r Laboratory Press、1989)p
p7.3−7.84に記載の方法、及び製品取り扱い説
明書に従い前述のDNAプローブを用いてノーザンブロ
ットハイブリダイゼーションを行った。オートラジオク
ラフィーの感光時間は96時間とした。その結果を図5
に示す。結果から明らかなように、TIP120遺伝子
は精巣で強く発現しているが、全組織で発現がみられる
普遍的な遺伝子であることが判明した。
【0044】<実施例5>TIP120の大量調整 1.TIP120遺伝子の大量調整 1)組み換えベクターの作製 TIP120遺伝子を図2に示されるヒスチジンタグを
導入したpBlueBacIIIベクター(インビトロ
ゲン製)に組み込んだ。以下、その詳細を記す。 まず、実施例1の6.で作製したTIP120遺伝子
を挿入したpBluescriptIIベクターを、P
CR法(『Current protocols in
molecular biology』(Green
e Publishing Associates a
nd Wiley−Interscience,198
7)chapter15に記載)により、次の式(5)
及び式(6)の塩基配列のプライマーを用いて、TIP
120遺伝子の第一メチオニン部分をコードする塩基配
列をNcoI認識部位とし、該TIP120遺伝子部分
を増幅した。 5’ GCC ATG GCG AGC GCT TCG TAC C 3’ ・・・式(5) 5’ TTT CAC AGC TAA GTT CTG 3’・・・式(6) 増幅された遺伝子をNcoI,PstIで切断した。 別に、実施例1の6.で作製したpBluescri
ptII上のTIP120遺伝子のC末端側に存在する
部分をPstI,BamHIで切断し、遺伝子を切り出
した。 で切り出した遺伝子とで切り出した遺伝子とを、
Ligation Pack(日本ジーン製)を用いて
その取扱説明書に従い連結し、TIP120遺伝子を作
製した。 ヒスチジンタグを導入したpBlueBacIIIベ
クターのNcoI,BamHI部位に、で作製したT
IP120遺伝子を組み込んだ(図2)。
導入したpBlueBacIIIベクター(インビトロ
ゲン製)に組み込んだ。以下、その詳細を記す。 まず、実施例1の6.で作製したTIP120遺伝子
を挿入したpBluescriptIIベクターを、P
CR法(『Current protocols in
molecular biology』(Green
e Publishing Associates a
nd Wiley−Interscience,198
7)chapter15に記載)により、次の式(5)
及び式(6)の塩基配列のプライマーを用いて、TIP
120遺伝子の第一メチオニン部分をコードする塩基配
列をNcoI認識部位とし、該TIP120遺伝子部分
を増幅した。 5’ GCC ATG GCG AGC GCT TCG TAC C 3’ ・・・式(5) 5’ TTT CAC AGC TAA GTT CTG 3’・・・式(6) 増幅された遺伝子をNcoI,PstIで切断した。 別に、実施例1の6.で作製したpBluescri
ptII上のTIP120遺伝子のC末端側に存在する
部分をPstI,BamHIで切断し、遺伝子を切り出
した。 で切り出した遺伝子とで切り出した遺伝子とを、
Ligation Pack(日本ジーン製)を用いて
その取扱説明書に従い連結し、TIP120遺伝子を作
製した。 ヒスチジンタグを導入したpBlueBacIIIベ
クターのNcoI,BamHI部位に、で作製したT
IP120遺伝子を組み込んだ(図2)。
【0045】2)TIP120遺伝子の大量調整 TIP120遺伝子を組み込んだプラスミドを『Mol
ecular Cloning Second Edi
tion』(Cold Spring Harbor
Laboratory Press、1989)cha
pter1に記載の方法で大量調製した。なお、プラス
ミドの精製には同書記載の超遠心分離を用いたが、その
回数は3回行った。
ecular Cloning Second Edi
tion』(Cold Spring Harbor
Laboratory Press、1989)cha
pter1に記載の方法で大量調製した。なお、プラス
ミドの精製には同書記載の超遠心分離を用いたが、その
回数は3回行った。
【0046】2.TIP120の発現 大量調製したプラスミドをリポフェクション法(DO
TAPTM(ベーリンガーマンハイム製))によってSf
9細胞に導入した。得られた組み換え体ウィルスを再び
Sf9細胞に感染させ、大量発現させた。リポフェクシ
ョン後のSf9細胞の扱いや、組み換え体ウィルスの作
製、蛋白質の大量発現等の方法は、すべてMAXBAC
TM(インビトロゲン製)の製品説明書に従い行った。 3.TIP120の精製 Ni−NTAアガロースTM(キアゲン製)を用い、製品
説明書記載の方法に準じてTIP120の精製を行っ
た。組み換え体Sf9細胞はLysis buffer
で懸濁後超音波処理したものを遠心し、その上清をNi
−NTAアガロースカラムにアプライした。カラムの洗
浄には50mMの、溶出には200mMのイミダゾール
を含むLysis bufferを使った。
TAPTM(ベーリンガーマンハイム製))によってSf
9細胞に導入した。得られた組み換え体ウィルスを再び
Sf9細胞に感染させ、大量発現させた。リポフェクシ
ョン後のSf9細胞の扱いや、組み換え体ウィルスの作
製、蛋白質の大量発現等の方法は、すべてMAXBAC
TM(インビトロゲン製)の製品説明書に従い行った。 3.TIP120の精製 Ni−NTAアガロースTM(キアゲン製)を用い、製品
説明書記載の方法に準じてTIP120の精製を行っ
た。組み換え体Sf9細胞はLysis buffer
で懸濁後超音波処理したものを遠心し、その上清をNi
−NTAアガロースカラムにアプライした。カラムの洗
浄には50mMの、溶出には200mMのイミダゾール
を含むLysis bufferを使った。
【0047】<実施例6>抗TIP120抗体の作製 (1)抗体の作製は、実施例5で精製を行ったTIP1
20を用いて、『Antibodies A Labo
ratory Manual』(Cold Spron
g Harbor Laboratory,1988)
chapter5に記載の方法に従い、ウサギに免疫
し、抗血清を回収した。 (2)ラット核抽出液から精製したTIP120と、実
施例5で精製したTIP120に、それぞれ抗TIP1
20抗体を用いてウェスタンブロット法による解析を行
った。結果を図6に示す。これにより、抗原抗体反応の
確認及び核抽出液から精製したTIP120と遺伝子工
学的に発現させたTIP120が同じものであることの
確認がなされた。
20を用いて、『Antibodies A Labo
ratory Manual』(Cold Spron
g Harbor Laboratory,1988)
chapter5に記載の方法に従い、ウサギに免疫
し、抗血清を回収した。 (2)ラット核抽出液から精製したTIP120と、実
施例5で精製したTIP120に、それぞれ抗TIP1
20抗体を用いてウェスタンブロット法による解析を行
った。結果を図6に示す。これにより、抗原抗体反応の
確認及び核抽出液から精製したTIP120と遺伝子工
学的に発現させたTIP120が同じものであることの
確認がなされた。
【0048】<実施例7>TBPとTIP120との相
互作用の検出 1.抗TBP抗体の作製 TBPを『Antibodies A Laborat
ory Manual』chapter5に記載の方法
にしたがってウサギに免疫し、抗TBP抗体を作製し
た。 2.抗TIP120抗体による免疫沈降 TBPとTIP120との相互作用の検出は、『Ant
ibodies ALaboratory Manua
l』chapter11に記載の免疫沈降実験により行
った。TBP及びTIP120としては、実施例1の
1.1)で調製したラット核抽出液を使用し、実施例6
で作製した抗TIP120抗体により免疫沈降させた。
互作用の検出 1.抗TBP抗体の作製 TBPを『Antibodies A Laborat
ory Manual』chapter5に記載の方法
にしたがってウサギに免疫し、抗TBP抗体を作製し
た。 2.抗TIP120抗体による免疫沈降 TBPとTIP120との相互作用の検出は、『Ant
ibodies ALaboratory Manua
l』chapter11に記載の免疫沈降実験により行
った。TBP及びTIP120としては、実施例1の
1.1)で調製したラット核抽出液を使用し、実施例6
で作製した抗TIP120抗体により免疫沈降させた。
【0049】3.抗TBP抗体によるウェスタンブロッ
ト 1.で作製した抗TBP抗体を用いて、抗TIP120
抗体で免疫沈降したラット肝臓核抽出液を、『Curr
ent protocols in molecula
r biology』(Greene Publish
ing Associates and Wiley−
Interscience,1987)chapter
1に記載の方法に準じてウェスタンブロット法による解
析を行った。これを抗TBP抗体と反応させ、さらに抗
TBP抗体をアルカリフォスファターゼで標識した二次
抗体と反応させた。アルカリフォスファターゼを基質
(NBT、BCID(共にプロメガ製))と反応させ、
ゲル上のTBPのバンドを呈色させた。結果を図7に示
すが、抗TIP120抗体で免疫沈降されたものの中に
TBPが含まれることが分かる。これよりTBPとTI
P120とが複合体を形成していることが確認された。
ト 1.で作製した抗TBP抗体を用いて、抗TIP120
抗体で免疫沈降したラット肝臓核抽出液を、『Curr
ent protocols in molecula
r biology』(Greene Publish
ing Associates and Wiley−
Interscience,1987)chapter
1に記載の方法に準じてウェスタンブロット法による解
析を行った。これを抗TBP抗体と反応させ、さらに抗
TBP抗体をアルカリフォスファターゼで標識した二次
抗体と反応させた。アルカリフォスファターゼを基質
(NBT、BCID(共にプロメガ製))と反応させ、
ゲル上のTBPのバンドを呈色させた。結果を図7に示
すが、抗TIP120抗体で免疫沈降されたものの中に
TBPが含まれることが分かる。これよりTBPとTI
P120とが複合体を形成していることが確認された。
【0050】
【発明の効果】本発明のTIP120またはTIP12
0遺伝子により、生物の全遺伝子の転写に関わっている
TBPの転写制御機能の究明の一手段が供せられる。ま
た、TIP120に対する抗体又はTIP120遺伝子
を用いることで癌の発症及び進行程度を、免疫組織学的
に又は遺伝子の発現レベルで診断することが可能とな
る。また、将来的には遺伝子を用いた肝臓癌治療への応
用が期待される。
0遺伝子により、生物の全遺伝子の転写に関わっている
TBPの転写制御機能の究明の一手段が供せられる。ま
た、TIP120に対する抗体又はTIP120遺伝子
を用いることで癌の発症及び進行程度を、免疫組織学的
に又は遺伝子の発現レベルで診断することが可能とな
る。また、将来的には遺伝子を用いた肝臓癌治療への応
用が期待される。
【0051】
配列番号:1 配列の長さ:1230 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:蛋白質 配列 Met Ala Ser Ala Ser Tyr His Ile Ser Asn Leu Leu Glu Lys Met Thr 1 5 10 15 Ser Ser Asp Lys Asp Phe Arg Phe Met Ala Thr Asn Asp Leu Met Thr 20 25 30 Glu Leu Gln Lys Asp Ser Ile Lys Leu Asp Asp Asp Ser Glu Arg Lys 35 40 45 Val Val Lys Met Ile Leu Lys Leu Leu Glu Asp Lys Asn Gly Glu Val 50 55 60 Gln Asn Leu Ala Val Lys Cys Leu Gly Pro Leu Val Ser Lys Val Lys 65 70 75 80 Glu Tyr Gln Val Glu Thr Ile Val Asp Thr Leu Cys Thr Asn Met Leu 85 90 95 Ser Asp Lys Glu Gln Leu Arg Asp Ile Ser Ser Ile Gly Leu Lys Thr 100 105 110 Val Ile Gly Glu Leu Pro Pro Ala Ser Ser Gly Ser Ala Leu Ala Ala 115 120 125 Asn Val Cys Lys Lys Ile Thr Gly Arg Leu Thr Ser Ala Ile Ala Lys 130 135 140 Gln Glu Asp Val Ser Val Gln Leu Glu Ala Leu Asp Ile Met Ala Asp 145 150 155 160 Met Leu Ser Arg Gln Gly Gly Leu Leu Val Asn Phe His Pro Ser Ile 165 170 175 Leu Thr Cys Leu Leu Pro Gln Leu Thr Ser Pro Arg Leu Ala Val Arg 180 185 190 Lys Arg Thr Ile Ile Ala Leu Gly His Leu Val Met Ser Cys Gly Asn 195 200 205 Ile Val Phe Val Asp Leu Ile Glu His Leu Leu Ser Glu Leu Ser Lys 210 215 220 Asn Asp Ser Met Ser Thr Thr Arg Thr Tyr Ile Gln Cys Ile Ala Ala 225 230 235 240 Ile Ser Arg Gln Ala Gly His Arg Ile Gly Glu Tyr Leu Glu Lys Ile 245 250 255 Ile Pro Leu Val Val Lys Phe Cys Asn Val Asp Asp Asp Glu Leu Arg 260 265 270 Glu Tyr Cys Ile Gln Ala Phe Glu Ser Phe Val Arg Arg Cys Pro Lys 275 280 285 Glu Val Tyr Pro His Val Ser Thr Ile Ile Asn Ile Cys Leu Lys Tyr 290 295 300 Leu Thr Tyr Asp Pro Asn Tyr Asn Tyr Asp Asp Glu Asp Glu Asp Glu 305 310 315 320 Asn Ala Met Asp Ala Asp Gly Gly Asp Asp Asp Asp Gln Gly Ser Asp 325 330 335 Asp Glu Tyr Ser Asp Asp Asp Asp Met Ser Trp Lys Val Arg Arg Ala 340 345 350 Ala Ala Lys Cys Leu Asp Ala Val Val Ser Thr Arg His Glu Met Leu 355 360 365 Pro Glu Phe Tyr Lys Thr Val Ser Pro Ala Leu Ile Ser Arg Phe Lys 370 375 380 Glu Arg Glu Glu Asn Val Lys Ala Asp Val Phe His Ala Tyr Leu Ser 385 390 395 400 Leu Leu Lys Gln Thr Arg Pro Val Gln Ser Trp Leu Cys Asp Pro Asp 405 410 415 Ala Met Glu Gln Gly Glu Thr Pro Leu Thr Met Leu Gln Ser Gln Val 420 425 430 Pro Asn Ile Val Lys Ala Leu His Lys Gln Met Lys Glu Lys Ser Val 435 440 445 Lys Thr Arg Gln Cys Cys Phe Asn Met Leu Thr Glu Leu Val Asn Val 450 455 460 Leu Pro Gly Ala Leu Thr Gln His Ile Pro Val Leu Val Pro Gly Ile 465 470 475 480 Ile Phe Ser Leu Asn Asp Lys Ser Ser Ser Ser Asn Leu Lys Ile Asp 485 490 495 Ala Leu Ser Cys Leu Tyr Val Ile Leu Cys Asn His Ser Pro Gln Val 500 505 510 Phe His Pro His Val Gln Ala Leu Val Pro Pro Val Val Ala Cys Val 515 520 525 Gly Asp Pro Phe Tyr Lys Ile Thr Ser Glu Ala Leu Leu Val Thr Gln 530 535 540 Gln Leu Val Lys Val Ile Arg Pro Leu Asp Gln Pro Ser Ser Phe Asp 545 550 555 560 Ala Thr Pro Tyr Ile Lys Asp Leu Phe Thr Cys Thr Ile Lys Arg Leu 565 570 575 Lys Ala Ala Asp Ile Asp Gln Glu Val Lys Glu Arg Ala Ile Ser Cys 580 585 590 Met Gly Gln Ile Ile Cys Asn Leu Gly Asp Asn Leu Gly Pro Asp Leu 595 600 605 Ser Asn Thr Leu Gln Ile Phe Leu Glu Arg Leu Lys Asn Glu Ile Thr 610 615 620 Arg Leu Thr Thr Val Lys Ala Leu Thr Leu Ile Ala Gly Ser Pro Leu 625 630 635 640 Lys Ile Asp Leu Arg Pro Val Leu Gly Glu Gly Val Pro Ile Leu Ala 645 650 655 Ser Phe Leu Arg Lys Asn Gln Arg Ala Leu Lys Leu Gly Thr Leu Ser 660 665 670 Ala Leu Asp Ile Leu Ile Lys Asn Tyr Ser Asp Ser Leu Thr Ala Ala 675 680 685 Met Ile Asp Ala Val Leu Asp Glu Leu Pro Pro Leu Ile Ser Glu Ser 690 695 700 Asp Met His Val Ser Gln Met Ala Ile Ser Phe Leu Thr Thr Leu Ala 705 710 715 720 Lys Val Tyr Pro Ser Ser Leu Ser Lys Ile Ser Gly Ser Ile Leu Asn 725 730 735 Glu Leu Ile Gly Leu Val Arg Ser Pro Leu Leu Gln Gly Gly Ala Leu 740 745 750 Ser Ala Met Leu Asp Phe Phe Gln Ala Leu Val Val Thr Gly Thr Asn 755 760 765 Asn Leu Gly Tyr Met Asp Leu Leu Arg Met Leu Thr Gly Pro Val Tyr 770 775 780 Ser Gln Ser Thr Ala Leu Thr His Lys Gln Ser Tyr Tyr Ser Ile Ala785
790 795 800 Lys Cys Val Ala Ala Leu Thr Arg Ala Cys Pro Lys Glu Gly Pro Ala 805 810 815 Val Val Gly Gln Phe Ile Gln Asp Val Lys Asn Ser Arg Ser Thr Asp 820 825 830 Ser Ile Arg Leu Leu Ala Leu Leu Ser Leu Gly Glu Val Gly His His 835 840 845 Ile Asp Leu Ser Gly Gln Leu Glu Leu Lys Ser Val Ile Leu Glu Ala 850 855 860 Phe Ser Ser Pro Ser Glu Glu Val Lys Ser Ala Ala Ser Tyr Ala Leu 865 870 875 880 Gly Ser Ile Ser Val Gly Asn Leu Pro Glu Tyr Leu Pro Phe Val Leu 885 890 895 Gln Glu Ile Thr Ser Gln Pro Lys Arg Gln Tyr Leu Leu Leu His Ser 900 905 910 Leu Lys Glu Ile Ile Ser Ser Ala Ser Val Val Gly Leu Lys Pro Tyr 915 920 925 Val Glu Asn Ile Trp Ala Leu Leu Leu Lys His Cys Glu Cys Ala Glu 930 935 940 Glu Gly Thr Arg Asn Val Val Ala Glu Cys Leu Gly Lys Leu Thr Leu 945 950 955 960 Ile Asp Pro Glu Thr Leu Leu Pro Arg Leu Lys Gly Tyr Leu Ile Ser 965 970 975 Gly Ser Ser Tyr Ala Arg Ser Ser Val Val Thr Ala Val Lys Phe Thr 980 985 990 Ile Ser Asp His Pro Gln Pro Ile Asp Pro Leu Leu Lys Asn Cys Ile 995 1000 1005 Gly Asp Phe Leu Lys Thr Leu Glu Asp Pro Asp Leu Asn Val Arg Arg 1010 1015 1020 Val Ala Leu Val Thr Phe Asn Ser Ala Ala His Asn Lys Pro Ser Leu 1025 1030 1035 1040 Ile Arg Asp Leu Leu Asp Ser Val Leu Pro His Leu Tyr Asn Glu Thr 1045 1050 1055 Lys Val Arg Lys Glu Leu Ile Arg Glu Val Glu Met Gly Pro Phe Lys 1060 1065 1070 His Thr Val Asp Asp Gly Leu Asp Ile Arg Lys Ala Ala Phe Glu Cys 1075 1080 1085 Met Tyr Thr Leu Leu Asp Ser Cys Leu Asp Arg Leu Asp Ile Phe Glu 1090 1095 1100 Phe Leu Asn His Val Glu Asp Gly Leu Lys Asp His Tyr Asp Ile Lys 1105 1110 1115 1120 Met Leu Thr Phe Leu Met Leu Val Arg Leu Ser Thr Leu Cys Pro Ser 1125 1130 1135 Ala Val Leu Gln Arg Leu Asp Arg Leu Val Glu Pro Leu Arg Ala Thr 1140 1145 1150 Cys Thr Thr Lys Val Lys Ala Asn Ser Val Lys Gln Glu Phe Glu Lys 1155 1160 1165 Gln Asp Glu Leu Lys Arg Ser Ala Met Arg Ala Val Ala Ala Leu Leu 1170 1175 1180 Thr Ile Pro Glu Ala Glu Lys Ser Pro Leu Met Ser Glu Phe Gln Ser 1185 1190 1195 1200 Gln Ile Ser Ser Asn Pro Glu Leu Ala Ala Ile Phe Glu Ser Ile Gln 1205 1210 1215 Lys Asp Ser Ser Ser Thr Asn Leu Glu Ser Met Asp Thr Ser 1220 1225 1230
790 795 800 Lys Cys Val Ala Ala Leu Thr Arg Ala Cys Pro Lys Glu Gly Pro Ala 805 810 815 Val Val Gly Gln Phe Ile Gln Asp Val Lys Asn Ser Arg Ser Thr Asp 820 825 830 Ser Ile Arg Leu Leu Ala Leu Leu Ser Leu Gly Glu Val Gly His His 835 840 845 Ile Asp Leu Ser Gly Gln Leu Glu Leu Lys Ser Val Ile Leu Glu Ala 850 855 860 Phe Ser Ser Pro Ser Glu Glu Val Lys Ser Ala Ala Ser Tyr Ala Leu 865 870 875 880 Gly Ser Ile Ser Val Gly Asn Leu Pro Glu Tyr Leu Pro Phe Val Leu 885 890 895 Gln Glu Ile Thr Ser Gln Pro Lys Arg Gln Tyr Leu Leu Leu His Ser 900 905 910 Leu Lys Glu Ile Ile Ser Ser Ala Ser Val Val Gly Leu Lys Pro Tyr 915 920 925 Val Glu Asn Ile Trp Ala Leu Leu Leu Lys His Cys Glu Cys Ala Glu 930 935 940 Glu Gly Thr Arg Asn Val Val Ala Glu Cys Leu Gly Lys Leu Thr Leu 945 950 955 960 Ile Asp Pro Glu Thr Leu Leu Pro Arg Leu Lys Gly Tyr Leu Ile Ser 965 970 975 Gly Ser Ser Tyr Ala Arg Ser Ser Val Val Thr Ala Val Lys Phe Thr 980 985 990 Ile Ser Asp His Pro Gln Pro Ile Asp Pro Leu Leu Lys Asn Cys Ile 995 1000 1005 Gly Asp Phe Leu Lys Thr Leu Glu Asp Pro Asp Leu Asn Val Arg Arg 1010 1015 1020 Val Ala Leu Val Thr Phe Asn Ser Ala Ala His Asn Lys Pro Ser Leu 1025 1030 1035 1040 Ile Arg Asp Leu Leu Asp Ser Val Leu Pro His Leu Tyr Asn Glu Thr 1045 1050 1055 Lys Val Arg Lys Glu Leu Ile Arg Glu Val Glu Met Gly Pro Phe Lys 1060 1065 1070 His Thr Val Asp Asp Gly Leu Asp Ile Arg Lys Ala Ala Phe Glu Cys 1075 1080 1085 Met Tyr Thr Leu Leu Asp Ser Cys Leu Asp Arg Leu Asp Ile Phe Glu 1090 1095 1100 Phe Leu Asn His Val Glu Asp Gly Leu Lys Asp His Tyr Asp Ile Lys 1105 1110 1115 1120 Met Leu Thr Phe Leu Met Leu Val Arg Leu Ser Thr Leu Cys Pro Ser 1125 1130 1135 Ala Val Leu Gln Arg Leu Asp Arg Leu Val Glu Pro Leu Arg Ala Thr 1140 1145 1150 Cys Thr Thr Lys Val Lys Ala Asn Ser Val Lys Gln Glu Phe Glu Lys 1155 1160 1165 Gln Asp Glu Leu Lys Arg Ser Ala Met Arg Ala Val Ala Ala Leu Leu 1170 1175 1180 Thr Ile Pro Glu Ala Glu Lys Ser Pro Leu Met Ser Glu Phe Gln Ser 1185 1190 1195 1200 Gln Ile Ser Ser Asn Pro Glu Leu Ala Ala Ile Phe Glu Ser Ile Gln 1205 1210 1215 Lys Asp Ser Ser Ser Thr Asn Leu Glu Ser Met Asp Thr Ser 1220 1225 1230
【0052】配列番号:2 配列の長さ:4396 配列の型:核酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA to mRNA 配列 TCTGGCCTCT TGCCCTAAGA AGCGAGTGCG GAGGGAGTGG GAGCGAGACT GCCCGAACGC 60 AAGTGTCTGG CTTCCCGGCG AGGCCCAGGC GTCCGTCCCG CCGCCCATGA ACTCGTTGCC 120 CCGCGAGCAG CGCCGTCGTT AGGCCGTCCC CGTCACTCTC GCTCGCCCCC ATCCCCGGGC 180 AGCCATTCCC CCCTACCCAC GTCTGGCCGG GGACTGGACG TCGTGTCGAA GCGCCTTCCC 240 CAGTCCGCGT CGCGCTGCGA CCCTGGAAGC GGGCGCCGCC GCCAACGAGA GGAGGAGCCC 300 CGGCCGCGGG GCCCAGCAGC CACTGAGCCA GCAGGCGGGA TCGAGGCCGG CAAC 354 ATG GCG AGC GCT TCG TAC CAC ATC TCC AAC TTG CTG GAA AAA ATG ACA 402 TCC AGC GAC AAG GAC TTC AGG TTT ATG GCT ACA AAT GAT CTG ATG ACA 450 GAA CTG CAG AAA GAC TCC ATC AAG CTG GAT GAT GAC AGC GAA AGG AAA 498 GTC GTA AAG ATG ATT CTG AAG TTG CTG GAG GAT AAA AAT GGC GAA GTG 546 CAG AAC TTA GCT GTG AAA TGT CTT GGT CCT TTA GTG AGT AAA GTG AAA 594 GAG TAC CAA GTT GAG ACG ATT GTA GAC ACC CTC TGT ACA AAC ATG CTT 642 TCT GAC AAG GAG CAG CTT CGA GAT ATT TCC AGT ATT GGC CTT AAA ACA 690 GTA ATT GGA GAA CTC CCT CCA GCT TCC AGT GGC TCT GCA TTA GCT GCT 738 AAT GTA TGT AAA AAG ATT ACT GGA CGC CTT ACC AGT GCA ATA GCA AAG 786 CAG GAA GAT GTT TCT GTT CAG CTA GAA GCT TTA GAT ATT ATG GCT GAT 834 ATG TTG AGC AGG CAA GGA GGA CTG CTT GTT AAT TTC CAT CCT TCA ATT 882 CTG ACC TGT CTA CTT CCC CAG CTG ACT AGC CCT AGA CTT GCA GTC AGG 930 AAA AGA ACA ATT ATT GCT CTT GGC CAC CTA GTT ATG AGC TGC GGA AAC 978 ATA GTT TTT GTA GAC CTT ATT GAA CAT CTG TTG TCA GAG TTG TCC AAA 1026 AAT GAC TCC ATG TCA ACA ACA AGG ACC TAC ATA CAG TGT ATT GCT GCT 1074 ATT AGT AGG CAA GCT GGC CAT AGA ATA GGT GAA TAC CTT GAA AAG ATA 1122 ATT CCT TTG GTG GTA AAA TTT TGT AAT GTA GAT GAT GAT GAA TTA AGA 1170 GAA TAC TGC ATT CAA GCT TTT GAA TCA TTT GTG AGA AGA TGC CCT AAG 1218 GAA GTT TAT CCT CAT GTT TCT ACC ATT ATA AAC ATT TGT CTA AAA TAC 1266 CTT ACC TAT GAT CCA AAT TAC AAC TAT GAT GAT GAA GAT GAA GAT GAG 1314 AAT GCT ATG GAT GCT GAT GGC GGA GAT GAC GAT GAC CAA GGG AGT GAC 1362 GAT GAA TAC AGT GAT GAC GAT GAC ATG AGT TGG AAA GTG AGG CGT GCG 1410 GCT GCC AAG TGC CTG GAT GCC GTA GTT AGC ACA CGG CAT GAG ATG CTC 1458 CCG GAA TTC TAC AAG ACC GTC TCT CCT GCA CTG ATA TCC AGA TTT AAA 1506 GAG CGC GAA GAG AAT GTA AAG GCA GAT GTT TTT CAT GCA TAC CTT TCT 1554 CTT TTG AAG CAA ACT CGT CCA GTA CAA AGT TGG CTG TGC GAC CCT GAT 1602 GCA ATG GAG CAA GGA GAA ACA CCC TTA ACA ATG CTT CAG AGT CAG GTT 1650 CCC AAC ATT GTT AAA GCC CTA CAT AAA CAG ATG AAA GAA AAA AGT GTA 1698 AAG ACC CGA CAG TGT TGT TTT AAC ATG TTA ACT GAA CTG GTA AAT GTG 1746 TTG CCT GGG GCA CTA ACC CAA CAC ATT CCT GTA CTT GTA CCA GGA ATC 1794 ATT TTC TCA CTC AAT GAT AAG TCC AGC TCA TCG AAT CTG AAG ATT GAT 1842 GCA TTG TCC TGT CTG TAT GTG ATC CTC TGT AAC CAC TCT CCG CAA GTT 1890 TTC CAC CCG CAT GTT CAG GCT TTG GTC CCT CCA GTG GTG GCT TGT GTT 1938 GGT GAC CCA TTT TAC AAG ATC ACA TCA GAA GCC CTT CTT GTC ACT CAG 1986 CAG CTT GTC AAA GTA ATC CGT CCT CTG GAC CAA CCC TCC TCC TTC GAT 2034 GCA ACG CCT TAC ATC AAA GAT CTC TTC ACT TGT ACA ATT AAG CGC TTA 2082 AAA GCA GCT GAC ATT GAT CAG GAA GTC AAG GAG AGG GCT ATT TCC TGT 2130 ATG GGA CAG ATT ATT TGC AAT CTT GGA GAC AAT TTG GGC CCT GAC TTA 2178 TCA AAT ACA CTT CAG ATT TTC TTG GAG AGA CTC AAG AAT GAA ATC ACC 2226 CGG CTA ACG ACA GTG AAA GCA CTG ACC CTG ATT GCT GGG TCA CCT TTG 2274 AAG ATA GAT CTG AGG CCT GTG CTG GGA GAG GGA GTC CCT ATC CTT GCT 2322 TCA TTT CTC AGG AAA AAT CAG AGA GCT TTG AAA CTG GGG ACC CTC TCT 2370 GCC CTA GAT ATT CTC ATT AAA AAC TAT AGT GAC AGT TTG ACG GCC GCC 2418 ATG ATT GAT GCA GTT CTG GAT GAG CTC CCT CCT CTT ATC AGC GAA AGT 2466 GAT ATG CAC GTG TCC CAG ATG GCT ATC AGC TTC CTT ACT ACC CTG GCA 2514 AAA GTA TAT CCC TCC TCC CTT TCA AAG ATA AGC GGA TCT ATT CTC AAT 2562 GAA CTG ATT GGA CTT GTA AGG TCA CCT CTG CTG CAG GGA GGA GCT CTT 2610 AGT GCC ATG CTA GAC TTC TTC CAA GCT TTG GTT GTC ACT GGA ACA AAC 2658 AAT CTA GGA TAC ATG GAT TTG CTG CGC ATG CTA ACG GGT CCA GTT TAC 2706 TCT CAG AGC ACA GCT CTT ACT CAT AAG CAG TCT TAC TAT TCC ATT GCC 2754 AAA TGT GTA GCT GCC CTT ACT CGA GCA TGC CCT AAA GAG GGA CCG GCT 2802 GTA GTA GGT CAG TTT ATT CAA GAT GTC AAG AAC TCC AGG TCT ACA GAT 2850 TCC ATT CGT CTC TTA GCG CTC CTT TCT CTA GGA GAA GTT GGA CAC CAT 2898 ATT GAC TTA AGT GGG CAG TTG GAG CTA AAA TCT GTA ATA TTA GAG GCT 2946 TTC TCC TCT CCT AGT GAA GAA GTT AAA TCA GCT GCA TCC TAT GCG TTA 2994 GGC AGC ATC AGT GTA GGC AAC CTC CCT GAG TAT CTG CCA TTT GTA CTA 3042 CAA GAA ATA ACC AGT CAG CCC AAA AGG CAG TAC CTG CTG CTG CAT TCC 3090 CTG AAG GAA ATC ATT AGC TCT GCG TCA GTG GTC GGC CTT AAG CCG TAT 3138 GTC GAG AAC ATC TGG GCC TTG CTG CTA AAG CAC TGT GAG TGC GCG GAG 3186 GAG GGC ACC AGA AAC GTC GTC GCC GAG TGT CTA GGG AAG CTC ACT CTT 3234 ATT GAT CCT GAA ACT CTC CTC CCG AGG CTT AAA GGG TAT TTG ATA TCA 3282 GGG TCA TCC TAT GCC AGA AGC TCA GTG GTT ACA GCT GTG AAG TTC ACT 3330 ATT TCT GAC CAC CCT CAG CCC ATT GAT CCA CTG CTC AAG AAC TGC ATA 3378 GGT GAT TTT CTA AAA ACG TTG GAA GAC CCA GAT TTG AAT GTA AGA AGA 3426 GTG GCC TTG GTC ACA TTC AAT TCT GCA GCC CAT AAC AAG CCG TCA CTG 3474 ATA CGG GAC CTT CTG GAT TCT GTT CTT CCA CAT CTT TAC AAT GAG ACA 3522 AAA GTT AGG AAG GAA CTT ATA AGA GAG GTA GAG ATG GGC CCG TTT AAG 3570 CAC ACG GTT GAT GAC GGC CTG GAC ATT AGA AAG GCA GCT TTT GAG TGT 3618 ATG TAC ACA CTT CTA GAC AGC TGT CTT GAC AGA CTG GAT ATC TTT GAA 3666 TTT CTA AAT CAT GTG GAA GAT GGT TTG AAG GAC CAT TAT GAT ATT AAG 3714 ATG CTA ACA TTT TTA ATG TTG GTG AGA CTA TCT ACC CTT TGT CCA AGT 3762 GCA GTA CTA CAG AGG TTG GAC CGG CTT GTT GAG CCA CTA CGA GCT ACG 3810 TGT ACA ACT AAG GTG AAG GCG AAC TCT GTA AAG CAG GAG TTT GAA AAG 3858 CAG GAC GAG TTA AAG CGC TCG GCC ATG AGG GCA GTA GCT GCA CTG CTC 3906 ACC ATT CCA GAG GCA GAG AAG AGC CCT CTC ATG AGT GAG TTC CAG TCA 3954 CAG ATC AGC TCC AAC CCG GAG CTG GCA GCC ATC TTT GAA AGT ATC CAG 4002 AAA GAT TCT TCG TCC ACT AAC TTG GAA TCA ATG GAC ACT AGT TAG 4047 ACGTGTGTTC CACATGAGGA CCATTACATT TGACCGCACA GTGCACTGAA CCGACAAGTT 4107 GACCATAGAC ACGGGAGAGA AGTGTCTAGA GCTTCAGGAT GTTCCACTTT TATTTTCATT 4167 CATGGGAAGT TTGTTCAGCT TTCTTCCATT GTTGTTTTTG TAGCTTTTAC TTCAGAAATC 4227 TGTATTTCCA TAATCCAGAG GTTGTAAGAC CACTGATGGT TTTAGTGGTT AGGGCAACGT 4287 TTGAAATGGG AACTAAAGTT TGGATTTATG GAATGTGGAA ATAGGGTCCA GTATCTGTTT 4347 GCCCTGTAAT GTGTAGGATT AAAATGTTAA AACTTTAAAA AAAAAAAAA 4396
【0053】
【図1】ラット肝細胞抽出液を47℃、52℃でそれぞ
れ20分間熱処理をした後のSDS−PAGE電気泳動
の結果を表す図である。
れ20分間熱処理をした後のSDS−PAGE電気泳動
の結果を表す図である。
【図2】実施例5でTIP120遺伝子を導入するのに
使用したヒスチジンタグを導入したベクターを表す図で
ある。
使用したヒスチジンタグを導入したベクターを表す図で
ある。
【図3】組み換えTIP120を52℃で20分間熱処
理をした後のSDS−PAGE電気泳動の結果を表す図
である。
理をした後のSDS−PAGE電気泳動の結果を表す図
である。
【図4】ラット肝臓由来のTIP120遺伝子をノーザ
ンブロットハイブリダイゼーションした結果を表す図で
ある。
ンブロットハイブリダイゼーションした結果を表す図で
ある。
【図5】ラット各組織由来のTIP120遺伝子をノー
ザンブロットハイブリダイゼーションした結果を表す図
である。
ザンブロットハイブリダイゼーションした結果を表す図
である。
【図6】ラット肝臓由来のTIP120を兎に免疫感作
して得られた抗体とTIP120とを反応させた結果を
表す図である。
して得られた抗体とTIP120とを反応させた結果を
表す図である。
【図7】TBPとTIPとの混合液に抗TIP120抗
体を加えて免疫沈降させ、該沈降物を抗TBP抗体を用
いてウェスタンブロットを行った結果を表す図である。
体を加えて免疫沈降させ、該沈降物を抗TBP抗体を用
いてウェスタンブロットを行った結果を表す図である。
1:TIP120のバンドの位置 2:正常肝臓のmRNAのレーン 3:DEN投与12時間後の肝癌のmRNAのレーン 4:DEN投与24時間後の肝癌のmRNAのレーン 5:DEN投与48時間後の肝癌のmRNAのレーン 6:DEN投与1カ月後の肝癌のmRNAのレーン 7:DEN投与3カ月後の肝癌のmRNAのレーン 8:DEN投与5カ月後の肝癌のmRNAのレーン 9:DEN投与7カ月後の肝癌のmRNAのレーン 10:再生肝手術後12時間の肝臓のmRNAのレーン 11:再生肝手術後24時間の肝臓のmRNAのレーン 12:再生肝手術後48時間の肝臓のmRNAのレーン 13:TIP120mRNAのバンドの位置 14:心臓のmRNAのレーン 15:脳のmRNAのレーン 16:脾臓のmRNAのレーン 17:肺のmRNAのレーン 18:肝臓のmRNAのレーン 19:骨格筋のmRNAのレーン 20:腎臓のmRNAのレーン 21:精巣のmRNAのレーン 22:組み換え体TIP120を用いた場合のレーン 23:抗TIP120抗体によるラット肝臓核抽出液の
免疫沈降物のレーン 24:ウサギの血清によるラット肝臓核抽出液の免疫沈
降物のレーン 25:ラット肝臓核抽出液の免疫沈降物のレーン 26:核抽出液から精製したTIP120を用いた場合
のレーン 27:抗TBP抗体により検出されたTBPのバンドの
位置
免疫沈降物のレーン 24:ウサギの血清によるラット肝臓核抽出液の免疫沈
降物のレーン 25:ラット肝臓核抽出液の免疫沈降物のレーン 26:核抽出液から精製したTIP120を用いた場合
のレーン 27:抗TBP抗体により検出されたTBPのバンドの
位置
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12P 21/02 7823−4B C12Q 1/00 Z 21/08 9453−4B 1/68 A C12Q 1/00 A61K 39/395 E 1/68 T // A61K 39/395 G01N 33/53 P C12N 5/00 B G01N 33/53 9162−4B 15/00 ZNAA (C12N 1/21 C12R 1:19) (C12P 21/02 C12R 1:91)
Claims (26)
- 【請求項1】 以下の特徴を有する蛋白質。 (1)TBPと複合体を形成すること。 (2)配列表の配列番号1で表されるアミノ酸配列との
ホモロジーが30%以上であること。 - 【請求項2】 配列表の配列番号1で表されるアミノ酸
配列とのホモロジーが40%以上である請求項1に記載
の蛋白質。 - 【請求項3】 組織の癌が進行するにつれて該組織で発
現される量が減少する請求項1又は2に記載の蛋白質。 - 【請求項4】 肝臓において癌が進行するにつれてその
発現が減少する請求項3に記載の蛋白質。 - 【請求項5】 配列表の配列番号2で表される塩基配列
のDNAのコード領域の全部、又は連続する8個以上の
アミノ酸をコードする一部とハイブリダイズするDNA
又はRNAによりコードされる蛋白質。 - 【請求項6】 配列表の配列番号1に記載のアミノ酸配
列を有する蛋白質。 - 【請求項7】 請求項1ないし6に記載の蛋白質をコー
ドするDNA又はRNAの非コード領域を含む塩基配列
のうちの連続する12塩基以上から成り且つGC含有率
が30〜70%であるDNA又はRNA。 - 【請求項8】 請求項1ないし6に記載の蛋白質をコー
ドするDNA又はRNAの非コード領域を含む塩基配列
のうちの連続する16塩基以上から成り且つGC含有率
が30〜70%であるDNA又はRNA。 - 【請求項9】 配列表の配列番号2で表される塩基配列
のうちの連続する12塩基以上から成り且つGC含有率
が30〜70%であるDNA。 - 【請求項10】 配列表の配列番号2で表される塩基配
列のうちの連続する16塩基以上から成り且つGC含有
率が30〜70%であるDNA。 - 【請求項11】 請求項1ないし6に記載の蛋白質をコ
ードする塩基配列のうちのコード領域部分のうちの連続
して8個以上のアミノ酸をコードする塩基配列から成る
DNA又はRNA。 - 【請求項12】 配列表の配列番号2で表される塩基配
列のDNAの355番目のAから4044番目のT迄の
コード領域部分、又はそのうちの連続して8個以上のア
ミノ酸をコードする塩基配列から成るDNA。 - 【請求項13】 請求項12に記載のDNAとハイブリ
ダイズするRNA。 - 【請求項14】 下記の式(1)ないし(3)からなる
塩基配列群のいずれかであるDNA。 式(1)CAT GAN ATG CTN CCN GAN TTC TAC 式(2)CAT GAN ATG TTA CCN GAN TTC TAC 式(3)CAT GAN ATG TTG CCN GAN TTC TAC ただし、Aはアデニン、Tはチミン、Gはグアニン、C
はシトシン、Nはアデニン又はチミン又はグアニン又は
シトシン又はイノシンである塩基を表す。 - 【請求項15】 請求項14に記載のDNAとハイブリ
ダイズするRNA。 - 【請求項16】 化学的に修飾された請求項7ないし1
5に記載のDNA又はRNA。 - 【請求項17】 請求項1ないし6に記載の蛋白質に対
する抗体。 - 【請求項18】 ポリクローナル抗体である請求項17
に記載の抗体。 - 【請求項19】 モノクローナル抗体である請求項17
に記載の抗体。 - 【請求項20】 請求項1ないし6に記載の蛋白質を検
出する方法。 - 【請求項21】 請求項1ないし6に記載の蛋白質を検
出する方法であって、該蛋白質に対する抗体を用いるこ
とを特徴とする検出方法。 - 【請求項22】 請求項1ないし6に記載の蛋白質を検
出する方法であって、該蛋白質を分解または修飾する酵
素反応を用いることを特徴とする検出方法。 - 【請求項23】 請求項1ないし6に記載の蛋白質を検
出する方法であって、少なくとも該蛋白質をコードする
DNA又はRNAを検出するステップを含むことを特徴
とする検出方法。 - 【請求項24】 哺乳動物の各組織の癌の発症および進
行程度を診断する診断方法であって、請求項1ないし6
に記載の蛋白質を該蛋白質に対する抗体を用いて該組織
から検出することを特徴とする診断方法。 - 【請求項25】 哺乳動物の各組織の癌の発症および進
行程度を診断する診断方法であって、請求項1ないし6
に記載の蛋白質を該蛋白質を分解または修飾する酵素反
応を用いて該組織から検出することを特徴とする診断方
法。 - 【請求項26】 哺乳動物の各組織の癌の発症および進
行程度を診断する診断方法であって、少なくとも請求項
1ないし6に記載の蛋白質をコードするDNA又はRN
Aを該組織から検出するステップを含むことを特徴とす
る診断方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7236263A JPH0977792A (ja) | 1995-09-14 | 1995-09-14 | Tbpと複合体を形成する蛋白質、その遺伝子及び抗体ならびにそれらを用いた癌の診断法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7236263A JPH0977792A (ja) | 1995-09-14 | 1995-09-14 | Tbpと複合体を形成する蛋白質、その遺伝子及び抗体ならびにそれらを用いた癌の診断法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0977792A true JPH0977792A (ja) | 1997-03-25 |
Family
ID=16998196
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7236263A Pending JPH0977792A (ja) | 1995-09-14 | 1995-09-14 | Tbpと複合体を形成する蛋白質、その遺伝子及び抗体ならびにそれらを用いた癌の診断法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0977792A (ja) |
-
1995
- 1995-09-14 JP JP7236263A patent/JPH0977792A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH08510391A (ja) | Mts遺伝子における生殖系統の変異およびmts遺伝子における癌の素因の検出方法 | |
AU741242B2 (en) | Smad2 phosphorylation and interaction with Smad4 | |
JP2002510490A (ja) | Lystタンパク質複合体およびlyst相互作用タンパク質 | |
WO1993023539A1 (en) | RETINOBLASTOMA-ASSOCIATED PROTEIN 1 cDNA | |
JP4314386B2 (ja) | Bcl−2調節因子(BMF)配列及びアポトーシスの調節におけるそれらの使用 | |
JP2002526099A (ja) | Nlk1−相互作用タンパク質 | |
AU746135B2 (en) | PARG, a GTPase activating protein which interacts with PTPL1 | |
JP2000511765A (ja) | 精製SR―p70タンパク質 | |
WO1996031534A1 (en) | ISOLATED NUCLEIC ACID MOLECULES ENCODING p57KIP2 AND USES OF SAME | |
US5646249A (en) | Isolation and characterization of a novel chaperone protein | |
US6307035B1 (en) | BRCA1 associated polynucleotide (BAP-1) and uses therefor | |
JPH0977792A (ja) | Tbpと複合体を形成する蛋白質、その遺伝子及び抗体ならびにそれらを用いた癌の診断法 | |
US20020102551A1 (en) | Nope polypeptides, encoding nucleic acids and methods of use | |
US20030054446A1 (en) | Novel retina-specific human proteins C7orf9, C12orf7, MPP4 and F379 | |
JPH119285A (ja) | Tbpと複合体を形成する蛋白質、該蛋白質をコードするポリヌクレオチド、該ポリヌクレオチドのアンチセンスポリヌクレオチドおよび該蛋白質を認識する抗体 | |
WO1997031110A1 (fr) | Molecule de la famille des genes de transfert f, polynucleotide codant pour cette molecule et anticorps actif contre cette molecule | |
JP2002503466A (ja) | 網膜芽細胞腫タンパク質複合体および網膜芽細胞腫相互作用タンパク質 | |
WO1999047671A2 (en) | Dna sequences encoding semaphorin-h and diagnosis of metastatic cancer | |
AU784629B2 (en) | Tumour suppressor factor | |
US7166713B2 (en) | Variant cleavage stimulation factor and its encoding nucleic acid | |
US20050053940A1 (en) | Huntington's disease gene transcriptional factors | |
WO1999023218A1 (fr) | PROTEINES DE FIXATION DE p16, GENE DE CES PROTEINES ET ANTICORPS CONTRE CES PROTEINES | |
JPWO2003038097A1 (ja) | 脳に存在するユビキチン特異的プロテアーゼ及びそれをコードするdna | |
JPH1189580A (ja) | warts蛋白質、該蛋白質をコードするポリヌクレオチド、そのアンチセンスポリヌクレオチドおよび該蛋白質を認識する抗体 | |
JP2002153290A (ja) | 新規unc5H4遺伝子及びそれにコードされる蛋白質 |