JPH0977759A - 光学活性環状化合物の製造方法 - Google Patents
光学活性環状化合物の製造方法Info
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Abstract
い、短い工程で、経済的な光学活性3−ヒドロキシ−γ
−ブチロラクトン又は光学活性3−ヒドロキシテトラヒ
ドロフランの製造方法を提供する。 【解決手段】 一般式(II)で表される光学活性化合
物(4−ハロ−3−ヒドロキシ酪酸エステル又は4−ハ
ロ−1,3−ブタンジオール)を酸性条件下で環化させ
ることより成る、一般式(I)で表される光学活性環状
化合物の製造方法。 〔式中、Xはハロゲン原子を示し;WはQが低級アルコ
キシカルボニル基の場合にはケト基(C=O)を、Qが
ヒドロキシメチル基の場合にはメチレン基(−CH
2−)を、それぞれ示し;*印は不斉炭素原子を意味す
る。〕
Description
の合成中間体として有用な光学活性環状化合物である光
学活性3−ヒドロキシ−γ−ブチロラクトン又は光学活
性3−ヒドロキシテトラヒドロフランの新規な製造方法
に関する。
光学活性環状化合物のうち、Wがケト基である光学活性
3−ヒドロキシ−γ−ブチロラクトン又は、Wがメチレ
ン基である光学活性3−ヒドロキシテトラヒドロフラン
の製造方法については、既に文献などに記載され公知で
ある。
チロラクトンの製造方法としては、L−アスコルビン
酸或いはD−イソアスコルビン酸を出発原料として用
い、7工程を経て製造する方法(Synthesis
570〜572頁,1987年)、L−リンゴ酸を出
発原料として、ジエステル化後ジメチルスルフィド/ボ
ラン試薬で還元してジオールエステルを生成し、次い
で、このものをトリフルオロ酢酸を用いて環化反応を行
う方法(Chemistry Letters 138
9〜1392頁,1984年)、D−リンゴ酸から7
工程を経て3,4−ジヒドロキシブタン酸に変換し、酸
により環化させて製造する方法(Tetrahedro
n 35巻,933〜940頁,1979年)、L−
リンゴ酸から3工程で製造する方法(特開平6−172
256号)などが知られている。
ロフランの製造方法としては、L−リンゴ酸を出発原
料として、ジエステル化後水素化アルミニウムリチウム
で還元して1,2,4−ブタントリオールを生成し、次
いで、このものをパラトルエンスルホン酸を触媒として
約180〜220℃の高温で環化反応を行う方法(J.
Org.Chem.,48巻,2767〜2769頁,
1983年)が知られている。
た方法、特にの方法は、多工程反応を経由するために
操作が煩雑になり、収率の面でも決して望ましいもので
はない。また、の方法においては、比較的短い工程で
あるが、保護基を必要としたり、精製にシリカゲルカラ
ムを用いるなど工業的な製造方法とは言い難い。更に、
やの方法は、製造に際して使用される試薬が高価で
あり、取り扱いが難しいなどの問題がある。このよう
に、従来公知の方法は、経済性や効率性の面から未だ工
業的に適した製造方法とは言えない。そこで、本発明は
入手容易で安価な原料及び取扱い容易で安価な試薬を用
い、工程の短い、経済性に優れた光学活性3−ヒドロキ
シ−γ−ブチロラクトン又は光学活性3−ヒドロキシテ
トラヒドロフランの工業的に有利な製造方法を提供する
ことを目的とする。
題を解決すべく、入手が容易な光学活性4−ハロ−3−
ヒドロキシ酪酸エステル又は光学活性4−ハロ−1,3
−ブタンジオールを原料とする工業的に有利な製造方法
の探索研究を重ねた結果、上記原料化合物である光学活
性4−ハロ−3−ヒドロキシ酪酸エステル、又は、当該
エステル化合物を還元して得られる光学活性4−ハロ−
1,3−ブタンジオールを、酸性条件下で反応させるこ
とにより環化反応が行われることを見出し、本発明を完
成するに到った。
キシメチル基を、Xはハロゲン原子を示し、*印は不斉
炭素原子を意味する。〕で表される光学活性化合物を酸
性条件下で環化させることを特徴とする、一般式(I)
シカルボニル基の場合にはケト基(C=O)を、一般式
(II)の置換基Qがヒドロキシメチル基の場合にはメチ
レン基(−CH2 −)をそれぞれ示し、*印は不斉炭素
原子を意味する。〕で表される光学活性環状化合物の新
規な製造方法を提供するものである。
される低級アルコキシカルボニル基とは、炭素数1〜4
(カルボニル基の炭素を除く)のアルコキシカルボニル
基であり、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、
n−プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニ
ル、n−ブトキシカルボニル、イソブトキシカルボニ
ル、sec−ブトキシカルボニル又はtert−ブトキ
シカルボニルを、ハロゲン原子とは、例えば、フッ素、
塩素又は臭素をそれぞれ示す。
は、(R)−体及び(S)−体の光学活性体の両方を含
む。
般式(II)で表される光学活性化合物は、Qがアルコキ
シカルボニル基の場合、光学活性4−ハロ−3−ヒドロ
キシ酪酸エステルであり、Qがヒドロキシメチル基の場
合、光学活性4−ハロ−1,3−ブタンジオールであ
る。
ロ−3−ヒドロキシ酪酸エステルは、例えば、特開平1
−211551号公報に開示されている方法、即ち、入
手が容易であるγ−ハロゲノアセト酢酸エステルを、ル
テニウム−光学活性ホスフィン錯体の触媒存在下に不斉
水素化することにより得られる。
ステルの好ましい具体例としては、(R)−又は(S)
−4−クロロ−3−ヒドロキシ酪酸エチルエステル、
(R)−又は(S)−4−ブロモ−3−ヒドロキシ酪酸
エチルエステル、(R)−又は(S)−4−クロロ−3
−ヒドロキシ酪酸イソプロピルエステル、(R)−又は
(S)−4−ブロモ−3−ヒドロキシ酪酸イソプロピル
エステル、(R)−又は(S)−4−クロロ−3−ヒド
ロキシ酪酸tert−ブチルエステル、(R)−又は
(S)−4−ブロモ−3−ヒドロキシ酪酸tert−ブ
チルエステルなどが挙げられる。
使用される光学活性4−ハロ−1,3−ブタンジオール
は、例えば、特開平2−174733号公報に開示され
ている方法、即ち、上述した光学活性4−ハロ−3−ヒ
ドロキシ酪酸エステルを、水素化ホウ素ナトリウム、水
素化ホウ素リチウム、水素化アルミニウムリチウム、ジ
ボランなどの水素化物を用いて還元することにより得る
ことができる。
ジオールの好ましい具体例としては、(R)−又は
(S)−4−クロロ−1,3−ブタンジオールが挙げら
れる。
より得られる一般式(II)で表される光学活性4−ハロ
−3−ヒドロキシ酪酸エステル又は光学活性4−ハロ−
1,3−ブタンジオールを酸性条件下で環化反応を行わ
せる方法である。
(II)で表される化合物に酸性水溶液を添加し、環化反
応させることにより目的とする光学活性環状化合物を得
ることができる。反応に使用される酸としては、塩酸、
硫酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、過塩素酸などが挙げ
られ、pH2.0以下好ましくはpH0.5〜1.0の
濃度に調製した酸性水溶液を、基質である一般式(II)
で表される化合物に対して1〜10倍重量、好ましくは
2〜4倍重量加えて、40〜150℃、好ましくは80
〜120℃で、1〜10時間加熱することにより反応が
行われる。
アルカリにより中性とした後、水を減圧下に留去する。
残留物に酢酸メチル、酢酸エチル、メタノール、エタノ
ール、イソプロパノール、ジエチルエーテル、ジプロピ
ルエーテル、アセトン、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ンなどの有機溶媒を単独或いは2種以上混合して加え、
生成する不溶物をろ別し、更に溶媒を減圧下に留去し、
必要により数回繰り返した後、残留する油状物を減圧蒸
留することにより、本発明の目的化合物である光学活性
環状化合物である光学活性3−ヒドロキシ−γ−ブチロ
ラクトン又は光学活性3−ヒドロキシテトラヒドロフラ
ンを製造することができる。
ある光学活性4−ハロ−3−ヒドロキシ酪酸エステル又
は光学活性4−ハロ−1,3−ブタンジオールの水酸基
の保護基を必要とせず、工業的に入手容易で安価な光学
活性4−ハロ−3−ヒドロキシ酪酸エステルより1工程
で光学活性3−ヒドロキシ−γ−ブチロラクトンを製造
することができ、また、光学活性4−ハロ−3−ヒドロ
キシ酪酸エステルを還元して得られる光学活性4−ハロ
−1,3−ブタンジオールを経由して光学活性3−ヒド
ロキシテトラヒドロフランを製造することができる。
較して、煩雑な合成工程を経ることなく、経済性に優
れ、工業的にも有利な方法である。
及び実施例を以下に示すが、本発明の範囲はこれらによ
って何ら限定されるものでない。
た機器装置類は次の通りである。 ガスクロマトグラフィー:5890−II型(ヒューレッ
ト・パッカード社製) カラム;シリコンNB−1(0.25mm×30m)(GL
サイエンス社製) 温 度;50℃より250℃まで10℃/分で昇温 赤外吸収スペクトル(IR):IR−810型〔日本分
光工業(株)製) 質量スペクトル(MS):M−80B(イオン化電圧2
0eV,日立製作所(株)製〕 核磁気共鳴スペクトル:AM−400型(ブルッカ社
製)1 H−NMR;400MHZ,内部標準物質;テトラメ
チルシラン13 C−NMR;100MHz,内部標準物質;テトラメ
チルシラン 旋光度:DIP−4型〔日本分光工業(株)製〕
ブチロラクトンの製造 (S)−4−クロロ−3−ヒドロキシ酪酸エチル(高砂
香料工業株式会社製、純度98%、光学純度93%ee)
500g(3モル)に0.5N塩酸1Lを加え、2時間
加熱還流した。冷却後、50%苛性ソーダ液で中和し
た。減圧下、水を留去し、残留する結晶と油状物の混合
物に酢酸エチル500mlを加え攪拌し、結晶物をろ別
した後、ろ液を減圧濃縮した。残留物を減圧蒸留して無
色の表記化合物を232g得た。(純度99%、収率7
5%)
おりであった。 沸点: 140℃/1mmHg 旋光度:〔α〕D 24=−79.53 °(c=2.07,エタノー
ル)1 H−NMR(CDCl3 )δppm; 2.51 (1H, d, J=18Hz ),2.76 (1H, dd, J=6, 18Hz),3.7
1 (1H, brs, OH),4.31 (1H, d, J=10.3Hz),4.42 (1H, d
d, J=4.4, 14.7Hz),4.65−4.69 (1H, m, CH-OH)13 C−NMR(CDCl3 )δppm; 37.81 (CH2),67.40 (C
H), 76.41 (CH2), 177.33 (C=O) IRνmax (neat): 3420, 1775 cm-1 MS(m/e, %): 102(2), 74(23), 44(100), 43(60)
ブチロラクトンの製造 (R)−4−クロロ−3−ヒドロキシ酪酸エチル(高砂
香料工業株式会社製、純度98%、光学純度93%ee)
30g(0.18モル) に0.5N塩酸90mlを加
え、2時間加熱還流した。冷却後、50%苛性ソーダ液
で中和した。減圧下、水を留去し、残留する結晶と油状
物の混合物に酢酸エチル50mlを加え攪拌した後、結
晶物をろ別し、ろ液を減圧濃縮した。残留物を減圧蒸留
して無色の表記化合物を14.9g得た。(純度96
%、収率81%) 旋光度:〔α〕D 24=+74.73 °(C=2.4, エタノール)
ブチロラクトンの製造 (S)−4−クロロ−3−ヒドロキシ酪酸エチル(高砂
香料工業株式会社製、純度98%、光学純度93%ee)
10g(60ミリモル) に0.5N硫酸20mlを加
え、2時間加熱還流した。冷却後、50%苛性ソーダ液
で中和した。減圧下、水を留去し、残留する結晶と油状
物の混合物に酢酸エチル500mlを加え攪拌し、結晶
物をろ別した後、ろ液を減圧濃縮した。残留物を減圧蒸
留して無色の表記化合物を5.1g得た。(収率83
%)
ヒドロフランの製造 下記参考例1で得た(S)−4−クロロ−1,3−ブタ
ンジオール250g(2モル)に0.5N塩酸500m
lを加え、2時間加熱還流した。冷却後、50%苛性ソ
ーダ液で中和した。減圧下、水を留去し、残留する結晶
と油状物の混合物にメタノール500mlを加え攪拌した
後、結晶物をろ別し、ろ液を減圧濃縮した。残留物を減
圧蒸留して無色の表記化合物を105g得た。(純度9
9.8%、収率68%)
2−2.09 (1H, m),3.65 (1H, brs, OH), 3.71−3.85 (2
H, m),3.93−3.97 (1H, m),4.45−4.48 (1H, m, CH-OH)13 C−NMR(CDCl3 )δppm; 35.28 (CH2),66.63 (CH
2), 71.46 (CH), 75.33 (CH2) IRνmax (neat): 3400, 1125 cm-1 MS(m/e, %): 88(11), 70(14), 58(61), 57(100),31
(61), 29(75)
ヒドロフランの製造 下記参考例2で得た(R)−4−クロロ−1,3−ブタ
ンジオール35g(0.28モル) に0.5N塩酸70
mlを加え、2時間加熱還流した。冷却後、50%荷性
ソーダ液で中和した。減圧下、水を留去し、残留する結
晶と油状物の混合物にメタノール60mlを加え攪拌し
た後、結晶物をろ別し、ろ液を減圧濃縮した。残留物を
減圧蒸留して無色の表記化合物を16.6g得た。(純
度99.1%、収率67%) 旋光度:〔α〕D 23=−15.91 °(C=2.45,メタノール)
ヒドロフランの製造 下記参考例1で得た(S)−4−クロロ−1,3−ブタ
ンジオール25g(0.2モル)に0.5N硫酸50m
lを加え、2時間加熱還流した。冷却後、50%苛性ソ
ーダ液で中和した。減圧下、水を留去し、残留する結晶
と油状物の混合物にメタノール50mlを加え攪拌した
後、結晶物をろ別し、ろ液を減圧濃縮した。残留物を減
圧蒸留して無色の表記化合物を11.6g得た。(収率
66%)
ブタンジオールの製造 テトラヒドロフラン2Lに水素化ホウ素ナトリウム11
4g(3モル)を加えて加熱還流し、これに、テトラヒ
ドロフラン800mlに(S)−4−クロロ−3−ヒド
ロキシ酪酸エチル(高砂香料工業株式会社製、純度98
%、光学純度93%ee)500g(3モル)を溶解した
液を2時間かけて滴下した。そのまま1時間加熱還流し
たのち、冷却した。減圧下溶剤を回収し、残留物に冷却
下、攪拌しながら4N塩酸1Lを加えた。酢酸エチル1
Lで抽出し、10%炭酸ナトリウム水溶液で中和、10
%食塩水にて2回洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシ
ウムにて乾燥後、減圧下溶剤を回収すると、油状物とし
て表記化合物を320g得た。(収率86%)
た。 旋光度:〔α〕D 24=−23.31 °(C=1.1, メタノール)1 H−NMR(CDCl3 )δppm;1.72−1.88 (2H, m), 2.8
7 (2H, brs, OH) 3.54 (1H, dd, J=6.7, 11.2Hz),3.62 (1H, dd, J=4.4,
11.2Hz),3.79−3.92 (2H, m), 4.02−4.11(1H, m) IRνmax (neat): 3350 cm -1
ブタンジオールの製造 テトラヒドロフラン400mlに水素化ホウ素ナトリウ
ム23g(0.6モル)を加えて加熱還流し、これに、
テトラヒドロフラン400mlに(R)−4−クロロ−
3−ヒドロキシ酪酸エチル(高砂香料工業株式会社製、
純度98%、光学純度93%ee)100g(0.6モ
ル)を溶解した液を2時間かけて滴下した。そのまま1
時間加熱還流したのち、冷却した。減圧下溶剤を回収
し、残留物に冷却下、攪拌しながら4N塩酸200ml
を加えた。酢酸エチル300mlで抽出し、10%炭酸
ナトリウム水溶液で中和、10%食塩水にて2回洗浄し
た。有機層を無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、減圧下
溶剤を回収すると、油状物として表記化合物を65g得
た。(収率87%) 旋光度:〔α〕D 24=+23.54 °(C=1.2, メタノール)
Claims (1)
- 【請求項1】 一般式(II) 【化1】 〔式中、Qは低級アルコキシカルボニル基又はヒドロキ
シメチル基を、Xはハロゲン原子を示し、*印は不斉炭
素原子を意味する。〕で表される光学活性化合物を酸性
条件下で環化させることを特徴とする、一般式(I) 【化2】 〔式中、Wは、一般式(II)の置換基Qが低級アルコキ
シカルボニル基の場合にはケト基(C=O)を、一般式
(II)の置換基Qがヒドロキシメチル基の場合にはメチ
レン基(−CH2 −)をそれぞれ示し、*印は不斉炭素
原子を意味する。〕で表される光学活性環状化合物の製
造方法。
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