JPH0976827A - 車両用パッケージトレイ - Google Patents
車両用パッケージトレイInfo
- Publication number
- JPH0976827A JPH0976827A JP23299395A JP23299395A JPH0976827A JP H0976827 A JPH0976827 A JP H0976827A JP 23299395 A JP23299395 A JP 23299395A JP 23299395 A JP23299395 A JP 23299395A JP H0976827 A JPH0976827 A JP H0976827A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tray
- vehicle
- seat back
- movable
- package tray
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 車両の機能性と居住性をより良く高める。
【解決手段】 リア席1のシートバック2の傾倒領域よ
りも後方に配置されるトレイ本体11に車両の前後方向
にスライド可能な可動トレイ20を設け、この可動トレ
イ20の先端に設けられた係合片23をシートバック2
の背部に設けられた連結部材4に係合させることによ
り、シートバック2に可動トレイ20を連結するように
パッケージトレイ10を構成した。なお、トレイ本体1
1及び可動トレイ20はいずれも硬質の板状に構成し
た。
りも後方に配置されるトレイ本体11に車両の前後方向
にスライド可能な可動トレイ20を設け、この可動トレ
イ20の先端に設けられた係合片23をシートバック2
の背部に設けられた連結部材4に係合させることによ
り、シートバック2に可動トレイ20を連結するように
パッケージトレイ10を構成した。なお、トレイ本体1
1及び可動トレイ20はいずれも硬質の板状に構成し
た。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リヤ席後方に配置
されて居住空間と荷室を仕切るように構成されたパッケ
ージトレイに関するものである。
されて居住空間と荷室を仕切るように構成されたパッケ
ージトレイに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両後部に大きな荷室を設けたワ
ゴンタイプの車両や、ワンボックスタイプの車両等で
は、リヤ席後方にパッケージトレイと称する硬質の板状
部材を水平な状態に取付けて荷室を仕切り、これにより
荷室を広く用いる場合以外は、積み込まれた荷物を覆っ
て直射日光から遮断したり、外観美を確保することが行
われている。
ゴンタイプの車両や、ワンボックスタイプの車両等で
は、リヤ席後方にパッケージトレイと称する硬質の板状
部材を水平な状態に取付けて荷室を仕切り、これにより
荷室を広く用いる場合以外は、積み込まれた荷物を覆っ
て直射日光から遮断したり、外観美を確保することが行
われている。
【0003】最近では居住性の向上を図るべくリヤ席に
リクライニング機構を持たせた車両が登場しており、こ
の種の車両では、リヤ席後方にパッケージトレイを装着
するとリクライニング機能が損なわれる虞があるため、
上述のようなパッケージトレイに代えて、例えば、荷室
後方に取付けられた筒状の本体に布製カバーを巻着した
状態で収納し、このカバーを巻取り方向に付勢しながら
引出してリヤ席の背部に取付けるようにしたトノカバー
と称するものが用いられており(実開平2−10094
7)、これによれば、リヤ席のリクライニング機能を確
保しつつ荷室と居住空間とを仕切ることができる。
リクライニング機構を持たせた車両が登場しており、こ
の種の車両では、リヤ席後方にパッケージトレイを装着
するとリクライニング機能が損なわれる虞があるため、
上述のようなパッケージトレイに代えて、例えば、荷室
後方に取付けられた筒状の本体に布製カバーを巻着した
状態で収納し、このカバーを巻取り方向に付勢しながら
引出してリヤ席の背部に取付けるようにしたトノカバー
と称するものが用いられており(実開平2−10094
7)、これによれば、リヤ席のリクライニング機能を確
保しつつ荷室と居住空間とを仕切ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、硬質の板状部
材かなるパッケージトレイは、例えば、その上部を飲み
物や小物の載置スペースとして利用することができる
等、上記トノカバーに比べて利用価値が高く、従って、
上述のようにリヤ席がリクライニング機能を有する車両
にも装備できれば車両の機能性や居住性を高める上で有
利である。
材かなるパッケージトレイは、例えば、その上部を飲み
物や小物の載置スペースとして利用することができる
等、上記トノカバーに比べて利用価値が高く、従って、
上述のようにリヤ席がリクライニング機能を有する車両
にも装備できれば車両の機能性や居住性を高める上で有
利である。
【0005】また、パッケージトレイは、荷室を広く用
いる場合には取外されるものであるから装着性や収納性
が良いのが望ましく、また、装着した状態では視覚的に
荷室と客室を仕切るだけではなく、荷室に収納された荷
物の匂いや、荷室の塵等の浸入を遮断できれば、車両の
居住性を高める上で有利である。
いる場合には取外されるものであるから装着性や収納性
が良いのが望ましく、また、装着した状態では視覚的に
荷室と客室を仕切るだけではなく、荷室に収納された荷
物の匂いや、荷室の塵等の浸入を遮断できれば、車両の
居住性を高める上で有利である。
【0006】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたものであり、車両の機能性と居住性をより良く高め
ることができる車両用パッケージトレイを提供すること
を目的としている。
れたものであり、車両の機能性と居住性をより良く高め
ることができる車両用パッケージトレイを提供すること
を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る車両用パ
ッケージトレイは、可倒式のシートバックを有するリヤ
席の後方に配置されて荷室と居住空間とを仕切るように
された車両用パッケージトレイであって、上記シートバ
ックの傾倒領域の略後端部に配置され、硬質の板状部材
からなるトレイ本体と、このトレイ本体に備えられて車
両の前後方向に伸縮可能な可動トレイと、この可動トレ
イをリヤ席のシートバックに着脱自在に連結する連結手
段とからなるものである。
ッケージトレイは、可倒式のシートバックを有するリヤ
席の後方に配置されて荷室と居住空間とを仕切るように
された車両用パッケージトレイであって、上記シートバ
ックの傾倒領域の略後端部に配置され、硬質の板状部材
からなるトレイ本体と、このトレイ本体に備えられて車
両の前後方向に伸縮可能な可動トレイと、この可動トレ
イをリヤ席のシートバックに着脱自在に連結する連結手
段とからなるものである。
【0008】このパッケージトレイによれば、シートバ
ックの傾倒動作に追従して可動トレイが伸縮するので、
シートバックの傾倒状態に拘らず荷室と居住空間とをパ
ッケージトレイによって確実に仕切りつつ、トレイ本体
及び可動トレイにより形成されるパッケージトレイの上
部全体を小物等の載置スペースとして有効に利用するこ
とが可能となる。
ックの傾倒動作に追従して可動トレイが伸縮するので、
シートバックの傾倒状態に拘らず荷室と居住空間とをパ
ッケージトレイによって確実に仕切りつつ、トレイ本体
及び可動トレイにより形成されるパッケージトレイの上
部全体を小物等の載置スペースとして有効に利用するこ
とが可能となる。
【0009】請求項2に係る車両用パッケージトレイ
は、請求項1記載の車両用パッケージトレイにおいて、
上記可動トレイが硬質の板状部材から構成され、この板
状部材が上記トレイ本体にスライド自在に備えられてな
るものである。
は、請求項1記載の車両用パッケージトレイにおいて、
上記可動トレイが硬質の板状部材から構成され、この板
状部材が上記トレイ本体にスライド自在に備えられてな
るものである。
【0010】このパッケージトレイによれば、シートバ
ックの傾倒動作に伴い、板状部材がトレイ本体に対して
スライドさせられることによって可動トレイが車両の前
後方向に伸縮させられる。
ックの傾倒動作に伴い、板状部材がトレイ本体に対して
スライドさせられることによって可動トレイが車両の前
後方向に伸縮させられる。
【0011】請求項3に係る車両用パッケージトレイ
は、請求項1又は2記載の車両用パッケージトレイにお
いて、上記トレイ本体が中空状に形成され、この中空部
に上記可動トレイが収納されるように構成されてなるも
のである。
は、請求項1又は2記載の車両用パッケージトレイにお
いて、上記トレイ本体が中空状に形成され、この中空部
に上記可動トレイが収納されるように構成されてなるも
のである。
【0012】このパッケージトレイによれば、トレイ本
体の剛性を高めるとともに、可動トレイを安定して支持
することが可能となる。また、可動トレイの後端部分が
荷物の上部に引掛かる等してシートバックの傾倒動作に
支障が生じることを防止することが可能となる。
体の剛性を高めるとともに、可動トレイを安定して支持
することが可能となる。また、可動トレイの後端部分が
荷物の上部に引掛かる等してシートバックの傾倒動作に
支障が生じることを防止することが可能となる。
【0013】請求項4に係る車両用パッケージトレイ
は、請求項1乃至3のいずれかに記載の車両用パッケー
ジトレイにおいて、上記リヤ席は車両の幅方向に分割さ
れて傾倒可能に構成された複数のシートバックを有する
とともに、各シートバック間に不倒部分を有するもので
あって、上記トレイ本体には、上記不倒部分に対応して
前方に突出する突出部分が形成され、この突出部分が不
倒部分に当接するように構成されてなるものである。
は、請求項1乃至3のいずれかに記載の車両用パッケー
ジトレイにおいて、上記リヤ席は車両の幅方向に分割さ
れて傾倒可能に構成された複数のシートバックを有する
とともに、各シートバック間に不倒部分を有するもので
あって、上記トレイ本体には、上記不倒部分に対応して
前方に突出する突出部分が形成され、この突出部分が不
倒部分に当接するように構成されてなるものである。
【0014】このパッケージトレイによれば、突出部分
を介してトレイ本体の先端中央部分を支持することが可
能となり、これによりパッケージトレイ中央部分の支持
剛性が向上する。
を介してトレイ本体の先端中央部分を支持することが可
能となり、これによりパッケージトレイ中央部分の支持
剛性が向上する。
【0015】請求項5に係る車両用パッケージトレイ
は、請求項1乃至4記載の車両用パッケージトレイにお
いて、上記リヤ席は車両の幅方向に分割されて傾倒可能
に構成された2つのシートバックを有するものであっ
て、上記トレイ本体は、車両の幅方向に設けられる一対
のトレイ構成部材と、これらのトレイ構成部材を幅方向
に折曲げ可能に連結する手段とから構成されてなるもの
である。
は、請求項1乃至4記載の車両用パッケージトレイにお
いて、上記リヤ席は車両の幅方向に分割されて傾倒可能
に構成された2つのシートバックを有するものであっ
て、上記トレイ本体は、車両の幅方向に設けられる一対
のトレイ構成部材と、これらのトレイ構成部材を幅方向
に折曲げ可能に連結する手段とから構成されてなるもの
である。
【0016】このパッケージトレイによれば、取外した
パッケージトレイを二つ折りにすることで、パッケージ
トレイの着脱性及び収納性が向上する。
パッケージトレイを二つ折りにすることで、パッケージ
トレイの着脱性及び収納性が向上する。
【0017】請求項6に係る車両用パッケージトレイ
は、請求項1乃至5のいずれかに記載の車両用パッケー
ジトレイにおいて、上記トレイ本体の周縁部に、車両の
内装パネルとの間をシールするシール部材が設けられて
なるものである。
は、請求項1乃至5のいずれかに記載の車両用パッケー
ジトレイにおいて、上記トレイ本体の周縁部に、車両の
内装パネルとの間をシールするシール部材が設けられて
なるものである。
【0018】このパッケージトレイによれば、荷室と居
住空間とをより気密な状態で仕切ることができるので、
荷室内の塵や匂い等の浸入を確実に防止して居住性を高
めることが可能となる。
住空間とをより気密な状態で仕切ることができるので、
荷室内の塵や匂い等の浸入を確実に防止して居住性を高
めることが可能となる。
【0019】請求項7に係る車両用パッケージトレイ
は、請求項1乃至6のいずれかに記載の車両用パッケー
ジトレイにおいて、上記連結手段が、上記シートバック
に設けられて車両の幅方向に延びる軸体と、上記可動ト
レイの先端部に設けられて上記軸体に係脱可能な係合片
とから構成され、上記軸体が、上記シートバックに上下
動可能に支持されてなるものである。
は、請求項1乃至6のいずれかに記載の車両用パッケー
ジトレイにおいて、上記連結手段が、上記シートバック
に設けられて車両の幅方向に延びる軸体と、上記可動ト
レイの先端部に設けられて上記軸体に係脱可能な係合片
とから構成され、上記軸体が、上記シートバックに上下
動可能に支持されてなるものである。
【0020】このパッケージトレイによれば、シートバ
ックの傾倒状態に拘らず可動トレイとシートバックとの
連結部分が一定の高さ位置に保持される。
ックの傾倒状態に拘らず可動トレイとシートバックとの
連結部分が一定の高さ位置に保持される。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を用いて説明する。
を用いて説明する。
【0022】図1はパッケージトレイを取付けた状態の
車両内部を示す斜視図で、図2及び図3はパッケージト
レイの構成を示す斜視図である。
車両内部を示す斜視図で、図2及び図3はパッケージト
レイの構成を示す斜視図である。
【0023】図1に示す車両は、その前後方向に居住空
間としての車室と荷室とを連続して備えた、いわゆるワ
ゴンタイプの車両である。リヤ席1には、各々独立して
傾倒可能な2つのシートバック2が車両の幅方向(以
下、単に幅方向という)に設けられるとともに、これら
の間にアームレスト収納部(不倒部分)3が設けられて
いる。そして、このリヤ席1の後方にパッケージトレイ
10が取付けられることにより車室と荷室とが仕切られ
ている。
間としての車室と荷室とを連続して備えた、いわゆるワ
ゴンタイプの車両である。リヤ席1には、各々独立して
傾倒可能な2つのシートバック2が車両の幅方向(以
下、単に幅方向という)に設けられるとともに、これら
の間にアームレスト収納部(不倒部分)3が設けられて
いる。そして、このリヤ席1の後方にパッケージトレイ
10が取付けられることにより車室と荷室とが仕切られ
ている。
【0024】パッケージトレイ10は、トレイ本体11
と、このトレイ本体11にスライド自在に設けられる可
動トレイ20とを有し、全体が板状に構成されるととも
に、トレイ本体11及び可動トレイ20がそれぞれ樹脂
材料等からなる軽量で所定の剛性を有する素材により構
成されている。
と、このトレイ本体11にスライド自在に設けられる可
動トレイ20とを有し、全体が板状に構成されるととも
に、トレイ本体11及び可動トレイ20がそれぞれ樹脂
材料等からなる軽量で所定の剛性を有する素材により構
成されている。
【0025】パッケージトレイ10は、図4に示すよう
に、トレイ本体11の幅方向両端に突設されたピン11
aが内装パネルに設けられた取付部材6で支持され、ま
た、トレイ本体11の周縁部が内装パネル5に形成され
た図外の段部で支持されることにより水平に保持されて
いる。取付部材6には、図5に示すように上下方向の溝
6aが設けられており、この溝6aに上記ピン11aが
介入されてその底部で受けられるとともに、溝6aの側
壁に設けられた弾性突起6bによって下方に付勢された
状態で係止されている。これにより、走行時のパッケー
ジトレイ10の前後方向のずれや上下方向の振動が抑え
られるようになっている。
に、トレイ本体11の幅方向両端に突設されたピン11
aが内装パネルに設けられた取付部材6で支持され、ま
た、トレイ本体11の周縁部が内装パネル5に形成され
た図外の段部で支持されることにより水平に保持されて
いる。取付部材6には、図5に示すように上下方向の溝
6aが設けられており、この溝6aに上記ピン11aが
介入されてその底部で受けられるとともに、溝6aの側
壁に設けられた弾性突起6bによって下方に付勢された
状態で係止されている。これにより、走行時のパッケー
ジトレイ10の前後方向のずれや上下方向の振動が抑え
られるようになっている。
【0026】上記トレイ本体11は、図1〜図3に示す
ように、前部12と、これ連結される後部14とから構
成されている。
ように、前部12と、これ連結される後部14とから構
成されている。
【0027】前部12には、上記アームレスト収納部3
に対応して前方に突出する突出部分13が中央部に設け
られて、この突出部分13の先端がアームレスト収納部
3の背部に当接しているとともに、この突出部分13の
両側(車両の幅方向両側)の部分には、シートバック2
を最も倒した状態でもシートバック2とこれに対応する
前部12の先端部とが接触することがない程度に広いス
ペースが設けられている。このように前部12が形成さ
れることによってシートバック2の傾倒が許容される一
方で、不倒部分であるアームレスト収納部3の後方部分
が突出部分13によって覆われるようになっている。
に対応して前方に突出する突出部分13が中央部に設け
られて、この突出部分13の先端がアームレスト収納部
3の背部に当接しているとともに、この突出部分13の
両側(車両の幅方向両側)の部分には、シートバック2
を最も倒した状態でもシートバック2とこれに対応する
前部12の先端部とが接触することがない程度に広いス
ペースが設けられている。このように前部12が形成さ
れることによってシートバック2の傾倒が許容される一
方で、不倒部分であるアームレスト収納部3の後方部分
が突出部分13によって覆われるようになっている。
【0028】前部12及び後部14は、それぞれ左右に
略対称な一対の前部構成部材12a,12b及び後部構
成部材14a,14bから構成されている。各構成部材
12a,12b及び14a,14bは、各々裏面におい
て蝶番15を介して連結されており、これによって前部
12及び後部13がそれぞれ幅方向中央で山型に2つ折
り可能(図2の白抜き矢印J)となっている。また、前
部構成部材12a,12b及び後部構成部材14a,1
4bの裏面には、鉛直軸周りに回転可能な掛け金16と
この掛け金16と係合可能な突起17がそれぞれ設けら
れており、図3の実線に示すように掛け金16が突起1
7に係合した状態では、前部12及び後部13の上述の
ような幅方向の折曲げが不能となってしてトレイ本体1
1が板状に保持される一方、同図の破線に示すような掛
け金16と突起17の非係合状態では、トレイ本体11
の幅方向の折曲げが許容されるようになっている。
略対称な一対の前部構成部材12a,12b及び後部構
成部材14a,14bから構成されている。各構成部材
12a,12b及び14a,14bは、各々裏面におい
て蝶番15を介して連結されており、これによって前部
12及び後部13がそれぞれ幅方向中央で山型に2つ折
り可能(図2の白抜き矢印J)となっている。また、前
部構成部材12a,12b及び後部構成部材14a,1
4bの裏面には、鉛直軸周りに回転可能な掛け金16と
この掛け金16と係合可能な突起17がそれぞれ設けら
れており、図3の実線に示すように掛け金16が突起1
7に係合した状態では、前部12及び後部13の上述の
ような幅方向の折曲げが不能となってしてトレイ本体1
1が板状に保持される一方、同図の破線に示すような掛
け金16と突起17の非係合状態では、トレイ本体11
の幅方向の折曲げが許容されるようになっている。
【0029】なお、左右の構成部材12a,12b(1
3a,13b)の連結部分は、同図に示すように、端部
が互いに上下逆向きに突出する段状に形成されており、
このような連結部形状が採用されることにより、装着時
に自重、あるいは荷物の重みで、トレイ本体11の中央
部分が谷型に凹むことがないようになっている。
3a,13b)の連結部分は、同図に示すように、端部
が互いに上下逆向きに突出する段状に形成されており、
このような連結部形状が採用されることにより、装着時
に自重、あるいは荷物の重みで、トレイ本体11の中央
部分が谷型に凹むことがないようになっている。
【0030】前部12と後部14とは、前部構成部材1
2aと後部構成部材14aの間及び後部構成部材12b
と後部構成部材14bの間にそれぞれ革製の帯体18が
折込まれて貼着されることにより連結されており、これ
により前部12と後部14が谷型に折曲げ可能(図2の
白抜き矢印K)となっている。そして、図1に示すよう
にパッケージトレイ10が車両に取付けられた状態で
は、後部14がワイヤーイヤー19を介して図外のテー
ルゲートに連結され、これによりテールゲートの開動作
に伴い後部14が上方に折曲げられて荷室後方が開放さ
れるようになっている。
2aと後部構成部材14aの間及び後部構成部材12b
と後部構成部材14bの間にそれぞれ革製の帯体18が
折込まれて貼着されることにより連結されており、これ
により前部12と後部14が谷型に折曲げ可能(図2の
白抜き矢印K)となっている。そして、図1に示すよう
にパッケージトレイ10が車両に取付けられた状態で
は、後部14がワイヤーイヤー19を介して図外のテー
ルゲートに連結され、これによりテールゲートの開動作
に伴い後部14が上方に折曲げられて荷室後方が開放さ
れるようになっている。
【0031】上記トレイ本体11において、前部12を
構成する各前部構成部材12a,12bには、それぞれ
上記シートバック2に向かって開口する中空部が設けら
れるとともに、この中空部に板状の可動トレイ20が備
えられている。
構成する各前部構成部材12a,12bには、それぞれ
上記シートバック2に向かって開口する中空部が設けら
れるとともに、この中空部に板状の可動トレイ20が備
えられている。
【0032】各可動トレイ20は、前部構成部材12
a,12bにスライド自在に装着され、その裏面に設け
られたガイドレール21によりガイドされて上記中空部
内に収納される位置と、起立姿勢にあるシートバック2
の背部に当接する位置とにわたって移動可能となってい
る。
a,12bにスライド自在に装着され、その裏面に設け
られたガイドレール21によりガイドされて上記中空部
内に収納される位置と、起立姿勢にあるシートバック2
の背部に当接する位置とにわたって移動可能となってい
る。
【0033】各可動トレイ20の先端部には、操作用の
取っ手22が設けられるとともに、この取っ手22を挟
んで左右両側に係合片23が設けられている。係合片2
3は、図6に示すように、前方に開いた上下一対の挾持
片を有するクリップ23aとこれに連設される取付部2
3bとからなり、前記取付部23bを介してビス等によ
り上記可動トレイ20の裏面に固定されている。
取っ手22が設けられるとともに、この取っ手22を挟
んで左右両側に係合片23が設けられている。係合片2
3は、図6に示すように、前方に開いた上下一対の挾持
片を有するクリップ23aとこれに連設される取付部2
3bとからなり、前記取付部23bを介してビス等によ
り上記可動トレイ20の裏面に固定されている。
【0034】そして、この係合片23が、上記シートバ
ック2の連結部材4に係合させられることにより可動ト
レイ20とシートバック2とを連結するようになってい
る。
ック2の連結部材4に係合させられることにより可動ト
レイ20とシートバック2とを連結するようになってい
る。
【0035】ここで、上記連結部材4は、図1及び図6
に示すように、シートバック2の背部に設けられてい
る。連結部材4は、シートバック2に埋設される箱型の
ケース31と、このケースに嵌合される本体30と、こ
の本体30に支持される軸体34とから構成されてい
る。本体30は、シートバック2の表面と略面一な表面
を形成する表面部32を有しており、この表面部32
に、上下方向に延びる窓32aと、この窓32aの両縁
部からケース31内に向かって突設される一対のリブ3
3とを備えている。各リブ33には、それぞれ上下方向
に延びる切欠き33aが形成されており、この切欠き3
3aに鍔34aを備えた軸体34が介在させられること
により、軸体34が上下動及び軸回りの回転が可能な状
態で本体30に支持されている。
に示すように、シートバック2の背部に設けられてい
る。連結部材4は、シートバック2に埋設される箱型の
ケース31と、このケースに嵌合される本体30と、こ
の本体30に支持される軸体34とから構成されてい
る。本体30は、シートバック2の表面と略面一な表面
を形成する表面部32を有しており、この表面部32
に、上下方向に延びる窓32aと、この窓32aの両縁
部からケース31内に向かって突設される一対のリブ3
3とを備えている。各リブ33には、それぞれ上下方向
に延びる切欠き33aが形成されており、この切欠き3
3aに鍔34aを備えた軸体34が介在させられること
により、軸体34が上下動及び軸回りの回転が可能な状
態で本体30に支持されている。
【0036】そして、上記可動トレイ20の係合片23
が上記窓32aを介して連結部材4の内部に突入され、
クリップ23aにより軸体34が挾持されることにより
可動トレイ20とシートバック2とが連結される一方、
クリップ23aが軸体34から取外されることにより可
動トレイ20とシートバック2とが分離されるようにな
っている。つまり、上記係合片23と連結部材4とによ
って可動トレイ20をシートバック2に着脱自在に連結
する連結手段が構成されている。
が上記窓32aを介して連結部材4の内部に突入され、
クリップ23aにより軸体34が挾持されることにより
可動トレイ20とシートバック2とが連結される一方、
クリップ23aが軸体34から取外されることにより可
動トレイ20とシートバック2とが分離されるようにな
っている。つまり、上記係合片23と連結部材4とによ
って可動トレイ20をシートバック2に着脱自在に連結
する連結手段が構成されている。
【0037】なお、上記パッケージトレイ10におい
て、トレイ本体11の前部12及び後部14の周囲に
は、図2及び図3に示すように、帯状のスポンジ24が
貼着されており、これによりトレイ本体11と内装パネ
ルとの間をシールするようになっている。
て、トレイ本体11の前部12及び後部14の周囲に
は、図2及び図3に示すように、帯状のスポンジ24が
貼着されており、これによりトレイ本体11と内装パネ
ルとの間をシールするようになっている。
【0038】次に上記パッケージトレイ10の作用効果
について説明する。
について説明する。
【0039】以上のように構成されたパッケージトレイ
10によれば、トレイ本体11の突出部分13の左右両
側にシートバック2の傾倒動作を許容するスペースが確
保されているため、パッケージトレイ10を取付けた状
態であってもシートバック2の傾倒動作を適切に行うこ
とができる。
10によれば、トレイ本体11の突出部分13の左右両
側にシートバック2の傾倒動作を許容するスペースが確
保されているため、パッケージトレイ10を取付けた状
態であってもシートバック2の傾倒動作を適切に行うこ
とができる。
【0040】しかも、このようなシートバック2の傾倒
動作において、係合片23を連結部材4に係合させて可
動トレイ20とシートバック2とを連結しておけば、シ
ートバック2の傾倒動作に追従して可動トレイ20が前
後方向にスライドするため、シートバック2を起こした
状態でシートバック2の背部とパッケージトレイ10と
の間に隙間が形成されるようなことがない。そのため、
シートバック2の傾倒状態に拘らず車室と荷室とを確実
に仕切りつつ、パッケージトレイ上面の全体を小物等の
載置スペースとして有効に利用することができる。
動作において、係合片23を連結部材4に係合させて可
動トレイ20とシートバック2とを連結しておけば、シ
ートバック2の傾倒動作に追従して可動トレイ20が前
後方向にスライドするため、シートバック2を起こした
状態でシートバック2の背部とパッケージトレイ10と
の間に隙間が形成されるようなことがない。そのため、
シートバック2の傾倒状態に拘らず車室と荷室とを確実
に仕切りつつ、パッケージトレイ上面の全体を小物等の
載置スペースとして有効に利用することができる。
【0041】その上、必要に応じてシートバック2と可
動トレイ20の連結を解除して可動トレイ20をトレイ
本体11内に収納し、これによってシートバック2の背
部とパッケージトレイ10との間に隙間を形成するよう
にすれば、この隙間を荷物の取出し口として利用するこ
とができる。
動トレイ20の連結を解除して可動トレイ20をトレイ
本体11内に収納し、これによってシートバック2の背
部とパッケージトレイ10との間に隙間を形成するよう
にすれば、この隙間を荷物の取出し口として利用するこ
とができる。
【0042】ところで、可動トレイ20とシートバック
2を連結してシートバック2を傾倒させると、シートバ
ック2の傾倒に応じて可動トレイ20とシートバック2
との連結部が上下に移動し、これにより可動トレイ20
に無理な力が働いて可動トレイ20の動作に支障をきた
すことが懸念される。しかし、上記実施の形態では、上
記連結部材4の軸体34が上下動可能で、かつ軸回りに
回転可能となっているため、シートバック2の傾倒に伴
い軸体34が上下動及び回転させられることにより、図
7に示すように、シートバック2と可動トレイ20との
連結部を一定の高さ位置に保持したまま、シートバック
2を傾倒させることができる。そのため、シートバック
2の傾倒に応じて可動トレイ20をスムーズに移動させ
ることができる。
2を連結してシートバック2を傾倒させると、シートバ
ック2の傾倒に応じて可動トレイ20とシートバック2
との連結部が上下に移動し、これにより可動トレイ20
に無理な力が働いて可動トレイ20の動作に支障をきた
すことが懸念される。しかし、上記実施の形態では、上
記連結部材4の軸体34が上下動可能で、かつ軸回りに
回転可能となっているため、シートバック2の傾倒に伴
い軸体34が上下動及び回転させられることにより、図
7に示すように、シートバック2と可動トレイ20との
連結部を一定の高さ位置に保持したまま、シートバック
2を傾倒させることができる。そのため、シートバック
2の傾倒に応じて可動トレイ20をスムーズに移動させ
ることができる。
【0043】また、上記パッケージトレイ10では、ト
レイ本体11の周囲に設けられた帯状のスポンジ24に
よって、図8に示すように、内装パネル5及びリヤゲー
ト9とトレイ本体11との間がこのスポンジ24によっ
てシールされるので、車室と荷室とをより気密な状態に
仕切ることができる。そのため、荷室の匂いや塵等の車
室への浸入を確実に防止して、より快適な車室を確保す
ることができるとともに、スポンジ24により振動を吸
収することによりパッケージトレイ10をより安定して
保持することができる。なお、可動トレイ20に対応す
る部分については、同図に示すように、内装パネル側に
スポンジ25を取付けておくようにすれば、可動トレイ
20のスライド位置に拘らず可動トレイ20と内装パネ
ル5との隙間をシールすることができ、これによれば気
密性をより高めることができる。
レイ本体11の周囲に設けられた帯状のスポンジ24に
よって、図8に示すように、内装パネル5及びリヤゲー
ト9とトレイ本体11との間がこのスポンジ24によっ
てシールされるので、車室と荷室とをより気密な状態に
仕切ることができる。そのため、荷室の匂いや塵等の車
室への浸入を確実に防止して、より快適な車室を確保す
ることができるとともに、スポンジ24により振動を吸
収することによりパッケージトレイ10をより安定して
保持することができる。なお、可動トレイ20に対応す
る部分については、同図に示すように、内装パネル側に
スポンジ25を取付けておくようにすれば、可動トレイ
20のスライド位置に拘らず可動トレイ20と内装パネ
ル5との隙間をシールすることができ、これによれば気
密性をより高めることができる。
【0044】さらに、上記パッケージトレイ10では、
全体を幅方向中央部から2つ折りにすることができるた
め、荷室を広く用いる場合等には、パッケージトレイ1
0を2つ折りにすることで取外しを容易に行うことがで
き、しかも、2つ折りにした状態でコンパクトに収納す
ることができる。逆に、パッケージトレイ10を取付け
る際には、パッケージトレイ10を適度に折り曲げた状
態で装着して折曲げ部分を上方から押圧することによ
り、パッケージトレイ10の取付けを容易に、かつ正確
に行うことができる。
全体を幅方向中央部から2つ折りにすることができるた
め、荷室を広く用いる場合等には、パッケージトレイ1
0を2つ折りにすることで取外しを容易に行うことがで
き、しかも、2つ折りにした状態でコンパクトに収納す
ることができる。逆に、パッケージトレイ10を取付け
る際には、パッケージトレイ10を適度に折り曲げた状
態で装着して折曲げ部分を上方から押圧することによ
り、パッケージトレイ10の取付けを容易に、かつ正確
に行うことができる。
【0045】なお、上記実施形態のパッケージトレイ1
0は、本発明に係るパッケージトレイの一例であって、
その具体的な構成は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で
適宜変更可能である。
0は、本発明に係るパッケージトレイの一例であって、
その具体的な構成は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で
適宜変更可能である。
【0046】例えば、上記パッケージトレイ10では、
前部12に前方に突出してアームレスト収納部3の背部
に当接する突出部分13が設けられているが、例えば、
図9に示すように、リヤ席にアームレスト収納部等の不
倒部分が設けられないような車両を対象とする場合に
は、突出部分13を省略するようにしてもよい。但し、
アームレスト収納部を有する車両では、上記のように突
出部分を設けてその先端をアームレスト収納部背部に押
し当てたり、あるいはアームレスト収納部の背部に支持
部材を設けて突出部分の先端を支持するようにすれば、
パッケージトレイ10の幅方向中央部分の支持剛性を効
果的に高めることができる。
前部12に前方に突出してアームレスト収納部3の背部
に当接する突出部分13が設けられているが、例えば、
図9に示すように、リヤ席にアームレスト収納部等の不
倒部分が設けられないような車両を対象とする場合に
は、突出部分13を省略するようにしてもよい。但し、
アームレスト収納部を有する車両では、上記のように突
出部分を設けてその先端をアームレスト収納部背部に押
し当てたり、あるいはアームレスト収納部の背部に支持
部材を設けて突出部分の先端を支持するようにすれば、
パッケージトレイ10の幅方向中央部分の支持剛性を効
果的に高めることができる。
【0047】また、シートバック2と可動トレイ20を
連結する連結手段の構成も、シートバック2の傾倒に追
従してスムーズに可動トレイ20をスライドさせ得るよ
うな連結構造であれば上記実施形態に限らず適用可能で
ある。例えば、図10及び図11に示すように、シート
バック背部に凹部40を設け、この凹部40にリップ溝
型鋼等からなる一対のガイド41を幅方向に対向配置す
ることによって連結部材4を構成する一方で、L字状の
アーム42の先端にコロ43を転動可能に取付けること
により係合片23を構成し、係合片23のコロ43を連
結部材4のガイド41の溝内に介在させるように連結手
段を構成してもよい。この場合、図11に示すように、
ガイド41の上端に開放部44を設け、シートバック2
と可動トレイ20を連結する際には、この開放部44を
介してコロ43をガイド41の溝内に導入するようにす
ればよい。このような連結手段の構成の場合にも、シー
トバック2の傾倒に応じて可動トレイ20をスムーズに
移動させることが可能である。
連結する連結手段の構成も、シートバック2の傾倒に追
従してスムーズに可動トレイ20をスライドさせ得るよ
うな連結構造であれば上記実施形態に限らず適用可能で
ある。例えば、図10及び図11に示すように、シート
バック背部に凹部40を設け、この凹部40にリップ溝
型鋼等からなる一対のガイド41を幅方向に対向配置す
ることによって連結部材4を構成する一方で、L字状の
アーム42の先端にコロ43を転動可能に取付けること
により係合片23を構成し、係合片23のコロ43を連
結部材4のガイド41の溝内に介在させるように連結手
段を構成してもよい。この場合、図11に示すように、
ガイド41の上端に開放部44を設け、シートバック2
と可動トレイ20を連結する際には、この開放部44を
介してコロ43をガイド41の溝内に導入するようにす
ればよい。このような連結手段の構成の場合にも、シー
トバック2の傾倒に応じて可動トレイ20をスムーズに
移動させることが可能である。
【0048】さらに、上記実施形態のパッケージトレイ
10では、ピン11aが内装パネル5に設けられた取付
部6で支持されつつ、さらにトレイ本体11の周縁部が
内装パネル5で支持されることによりパッケージトレイ
10が取付けられるようになっているが、パッケージト
レイ10の取付け構造等も車両の室内形状等に合わせ
て、パッケージトレイ10を適切に保持し得るように工
夫すればよい。例えば、その一例として、図12に示す
ような取付け構造を採用してもよい。
10では、ピン11aが内装パネル5に設けられた取付
部6で支持されつつ、さらにトレイ本体11の周縁部が
内装パネル5で支持されることによりパッケージトレイ
10が取付けられるようになっているが、パッケージト
レイ10の取付け構造等も車両の室内形状等に合わせ
て、パッケージトレイ10を適切に保持し得るように工
夫すればよい。例えば、その一例として、図12に示す
ような取付け構造を採用してもよい。
【0049】この例では、パッケージトレイ10の周縁
部が、内装パネル5に形成された段部5aで支持される
ようになっている。パッケージトレイ10には、先端
(下端)が略水平に折曲されたL字型のピン部材50が
上下動可能に設けられ、さらに、このピン部材50が圧
縮バネ51により上方に付勢されるようになっている。
部が、内装パネル5に形成された段部5aで支持される
ようになっている。パッケージトレイ10には、先端
(下端)が略水平に折曲されたL字型のピン部材50が
上下動可能に設けられ、さらに、このピン部材50が圧
縮バネ51により上方に付勢されるようになっている。
【0050】そして、パッケージトレイ10を固定する
際には、図13に示すように、上記ピン部材50を下方
に押圧した状態で回転させてピン部材50の先端を内装
パネル5に形成された係合孔5bに突入させる。これに
よりピン部材50を内装パネル5に係合させ、圧縮バネ
51のバネ圧でパッケージトレイ10を内装パネル5の
段部5aに押し付けた状態で保持する。このような取付
構造によっても、走行時のパッケージトレイ10のずれ
や振動を効果的に防止することが可能である。
際には、図13に示すように、上記ピン部材50を下方
に押圧した状態で回転させてピン部材50の先端を内装
パネル5に形成された係合孔5bに突入させる。これに
よりピン部材50を内装パネル5に係合させ、圧縮バネ
51のバネ圧でパッケージトレイ10を内装パネル5の
段部5aに押し付けた状態で保持する。このような取付
構造によっても、走行時のパッケージトレイ10のずれ
や振動を効果的に防止することが可能である。
【0051】また、上記実施形態のパッケージトレイ1
0では、トレイ本体11に中空部が形成され、この内部
に可動トレイ20が備えられて引出されるようになって
いるが、可動トレイをトレイ本体の下方に積層配置して
これらをスライド可能に連結するようにしてもよい。但
し、上記実施形態のように可動トレイ20をトレイ本体
11の中空部分に設けるようにすれば、トレイ本体11
の剛性を高めることがきるとともに、可動トレイ20を
安定して支持することができる。しかも、シートバック
を倒す際に、可動トレイの後端部が荷物の上端等に引掛
かってシートバックの傾倒動作に支障が生じるといった
ことを防止することができるという利点もある。
0では、トレイ本体11に中空部が形成され、この内部
に可動トレイ20が備えられて引出されるようになって
いるが、可動トレイをトレイ本体の下方に積層配置して
これらをスライド可能に連結するようにしてもよい。但
し、上記実施形態のように可動トレイ20をトレイ本体
11の中空部分に設けるようにすれば、トレイ本体11
の剛性を高めることがきるとともに、可動トレイ20を
安定して支持することができる。しかも、シートバック
を倒す際に、可動トレイの後端部が荷物の上端等に引掛
かってシートバックの傾倒動作に支障が生じるといった
ことを防止することができるという利点もある。
【0052】さらに、上記パッケージトレイ10では、
可動トレイ20が板状に形成されているが、例えば、可
動トレイ20を伸縮自在な蛇腹状の部材によって構成す
ることもできる。
可動トレイ20が板状に形成されているが、例えば、可
動トレイ20を伸縮自在な蛇腹状の部材によって構成す
ることもできる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のパッケー
ジトレイでは、シートバックの傾倒領域の略後端部に配
置されるトレイ本体に車両の前後方向に伸縮可能な可動
トレイが設けられるとともに、この可動トレイが連結手
段を介してシートバックに連結され、これによってシー
トバックの傾倒動作に追従して可動トレイが伸縮するよ
うになっているので、シートバックの傾倒状態に拘らず
荷室と車室とをパッケージトレイによって確実に仕切り
つつ、トレイ本体及び可動トレイにより形成されるパッ
ケージトレイの上部全体を小物等の載置スペースとして
有効に利用することができる。そのため、車両の機能性
と居住性をより良く高めることができる。
ジトレイでは、シートバックの傾倒領域の略後端部に配
置されるトレイ本体に車両の前後方向に伸縮可能な可動
トレイが設けられるとともに、この可動トレイが連結手
段を介してシートバックに連結され、これによってシー
トバックの傾倒動作に追従して可動トレイが伸縮するよ
うになっているので、シートバックの傾倒状態に拘らず
荷室と車室とをパッケージトレイによって確実に仕切り
つつ、トレイ本体及び可動トレイにより形成されるパッ
ケージトレイの上部全体を小物等の載置スペースとして
有効に利用することができる。そのため、車両の機能性
と居住性をより良く高めることができる。
【図1】本発明のパッケージトレイを装着した車両を示
す斜視概略図である。
す斜視概略図である。
【図2】本発明のパッケージトレイの上面を示す斜視概
略図である。
略図である。
【図3】本発明のパッケージトレイの裏面を示す斜視概
略図である。
略図である。
【図4】パッケージトレイの支持構造を示す断面概略図
である。
である。
【図5】パッケージトレイを支持する取付部材を示す斜
視概略図である。
視概略図である。
【図6】シートバックの連結部材及び可動トレイの係合
片を示す斜視分解図である。
片を示す斜視分解図である。
【図7】シートバック及び可動トレイの動作を示す概略
図である。
図である。
【図8】パッケージトレイの装着状態を示す平面概略図
である。
である。
【図9】パッケージトレイの他の構成を示す斜視図であ
る。
る。
【図10】連結手段の別の構成を示す断面図(平面方
向)である。
向)である。
【図11】連結手段の別の構成を示す断面図(側面方
向)である。
向)である。
【図12】パッケージトレイの取付け構造の別の例を示
す断面図である。
す断面図である。
【図13】パッケージトレイの取付け構造の別の例を示
す断面図である。
す断面図である。
1 リヤ席 2 シートバック 3 アームレスト収納部 4 連結部材 10 パッケージトレイ 11 トレイ本体 12 前部 13 突出部分 14 後部 20 可動トレイ 23 係合片
Claims (7)
- 【請求項1】 可倒式のシートバックを有するリヤ席の
後方に配置されて荷室と居住空間とを仕切るようにされ
た車両用パッケージトレイであって、上記シートバック
の傾倒領域の略後端部に配置され、硬質の板状部材から
なるトレイ本体と、このトレイ本体に備えられて車両の
前後方向に伸縮可能な可動トレイと、この可動トレイを
リヤ席のシートバックに着脱自在に連結する連結手段と
からなることを特徴とする車両用パッケージトレイ。 - 【請求項2】 上記可動トレイは硬質の板状部材から構
成され、この板状部材が上記トレイ本体にスライド自在
に備えられてなることを特徴とする請求項1記載の車両
用パッケージトレイ。 - 【請求項3】 上記トレイ本体は中空状に形成され、こ
の中空部に上記可動トレイが収納されるように構成され
てなることを特徴とする請求項1又は2記載の車両用パ
ッケージトレイ。 - 【請求項4】 上記リヤ席は車両の幅方向に分割されて
傾倒可能に構成された複数のシートバックを有するとと
もに、各シートバック間に不倒部分を有するものであっ
て、上記トレイ本体には、上記不倒部分に対応して前方
に突出する突出部分が形成され、この突出部分が不倒部
分に当接するように構成されてなることを特徴とする請
求項1乃至3のいずれかに記載の車両用パッケージトレ
イ。 - 【請求項5】 上記リヤ席は車両の幅方向に分割されて
傾倒可能に構成された2つのシートバックを有するもの
であって、上記トレイ本体は、車両の幅方向に設けられ
る一対のトレイ構成部材と、これらのトレイ構成部材を
幅方向に折曲げ可能に連結する手段とから構成されてな
ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の
車両用パッケージトレイ。 - 【請求項6】 上記トレイ本体の周縁部に、車両の内装
パネルとの間をシールするシール部材が設けられてなる
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の車
両用パッケージトレイ。 - 【請求項7】 上記連結手段は、上記シートバックに設
けられて車両の幅方向に延びる軸体と、上記可動トレイ
の先端部に設けられて上記軸体に係脱可能な係合片とか
ら構成され、上記軸体は、上記シートバックに上下動可
能に支持されてなることを特徴とする請求項1乃至6の
いずれかに記載の車両用パッケージトレイ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23299395A JPH0976827A (ja) | 1995-09-11 | 1995-09-11 | 車両用パッケージトレイ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23299395A JPH0976827A (ja) | 1995-09-11 | 1995-09-11 | 車両用パッケージトレイ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0976827A true JPH0976827A (ja) | 1997-03-25 |
Family
ID=16948125
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23299395A Pending JPH0976827A (ja) | 1995-09-11 | 1995-09-11 | 車両用パッケージトレイ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0976827A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100618046B1 (ko) * | 2005-05-13 | 2006-08-29 | 한일이화주식회사 | 카고 스크린 조립체 |
JP2007152979A (ja) * | 2005-11-30 | 2007-06-21 | Kyoraku Co Ltd | 車両用デッキボード |
DE102007018436A1 (de) * | 2007-04-19 | 2008-10-30 | Daimler Ag | Fahrzeug mit einem hinter einem Vordersitz ausgebildeten Stauraum |
JP2010120602A (ja) * | 2008-11-21 | 2010-06-03 | Daikyonishikawa Corp | 樹脂パネル |
JP2011240721A (ja) * | 2010-05-14 | 2011-12-01 | Sansho Kk | トノカバー |
KR20180045640A (ko) * | 2016-10-26 | 2018-05-04 | 주식회사 서연이화 | 차량용 커버링 쉘프 |
KR101875434B1 (ko) * | 2016-11-11 | 2018-07-06 | 주식회사 서연이화 | 차량용 커버링 쉘프 |
KR101875713B1 (ko) * | 2016-10-26 | 2018-07-09 | 주식회사 서연이화 | 차량용 커버링 쉘프 |
-
1995
- 1995-09-11 JP JP23299395A patent/JPH0976827A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100618046B1 (ko) * | 2005-05-13 | 2006-08-29 | 한일이화주식회사 | 카고 스크린 조립체 |
JP2007152979A (ja) * | 2005-11-30 | 2007-06-21 | Kyoraku Co Ltd | 車両用デッキボード |
JP4704198B2 (ja) * | 2005-11-30 | 2011-06-15 | キョーラク株式会社 | 車両用デッキボード |
DE102007018436A1 (de) * | 2007-04-19 | 2008-10-30 | Daimler Ag | Fahrzeug mit einem hinter einem Vordersitz ausgebildeten Stauraum |
JP2010120602A (ja) * | 2008-11-21 | 2010-06-03 | Daikyonishikawa Corp | 樹脂パネル |
JP2011240721A (ja) * | 2010-05-14 | 2011-12-01 | Sansho Kk | トノカバー |
KR20180045640A (ko) * | 2016-10-26 | 2018-05-04 | 주식회사 서연이화 | 차량용 커버링 쉘프 |
KR101875713B1 (ko) * | 2016-10-26 | 2018-07-09 | 주식회사 서연이화 | 차량용 커버링 쉘프 |
KR101875434B1 (ko) * | 2016-11-11 | 2018-07-06 | 주식회사 서연이화 | 차량용 커버링 쉘프 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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