JPH0976370A - シール部材の製造方法及び密封装置 - Google Patents

シール部材の製造方法及び密封装置

Info

Publication number
JPH0976370A
JPH0976370A JP7261078A JP26107895A JPH0976370A JP H0976370 A JPH0976370 A JP H0976370A JP 7261078 A JP7261078 A JP 7261078A JP 26107895 A JP26107895 A JP 26107895A JP H0976370 A JPH0976370 A JP H0976370A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet material
seal member
roll
seal
sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7261078A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3367802B2 (ja
Inventor
Shigeyuki Ono
茂之 小野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nok Corp filed Critical Nok Corp
Priority to JP26107895A priority Critical patent/JP3367802B2/ja
Publication of JPH0976370A publication Critical patent/JPH0976370A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3367802B2 publication Critical patent/JP3367802B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
  • Sealing Using Fluids, Sealing Without Contact, And Removal Of Oil (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 密封装置のリップ先端部に汎用的に用いるこ
との可能な複合材料からなるシール部材を製造する方法
と、シール部材に複合材料を用いているものでリップ先
端部のバリ処理や不要部分のカットといった後処理が不
要な密封装置を提供する。 【解決手段】 オイルシール20のリップ先端部の形状
に加工されたシール部材11をシールリップ22に取付
ける。但し、シール部材11は、複数種類のシート材が
波板状に積層されたもので、リップ先端11aにそれぞ
れのシート材が交互に現れるように加工されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は密封装置に使用され
るシール部材の製造方法及びこのシール部材を備える密
封装置に関する。特に、材質の異なる複数種類のシート
材を波板状に積層させたことを特徴としている。
【0002】
【従来の技術】従来より、図10に示されるようなハウ
ジング101と軸102との間を密封する密封装置とし
てのオイルシール103がある。
【0003】このオイルシール103は、補強環104
の外周環部104aがハウジング101の内周部に嵌着
され、補強環104の径方向部104bの内周側にゴム
状弾性体のシール部105が設けられている。
【0004】シール部105は、軸102と接触するリ
ップ先端部105aと、このリップ先端部105aの両
側に、密封流体側M’と反密封流体側O’の2つの傾斜
面105b,105cとから構成されており、さらに、
リップ先端部105aの軸102に対する緊迫力を付与
するバネ106がシール部105の外周側に備えられて
いるもので、オイルシール103の密封性を発揮する部
分である。
【0005】また、従来技術におけるオイルシールの密
封性能を発揮させる為に、上記の2つの傾斜面105
b,105cの角度や形状、リップ先端部105aの接
触幅と当接圧等の形状的特性を変えたり、ゴム及び充填
材並びに添加材等から構成されるシール部105として
のゴム状弾性体の配合組成を変化させることにより、目
的とする密封性能を発揮し得るように様々な工夫がなさ
れている。
【0006】ところで、オイルシールが大量に使用され
ている自動車、建設機械、産業機器等の産業分野におい
て、近年の省資源化や環境問題などを考慮して燃費向上
や小型化、軽量化、長寿命化等が図られるようになって
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そして、上記のような
背景からオイルシールとしては、低摩擦化によりトルク
損失を少なくすると同時に耐摩耗性を高めて寿命を向上
させる、もちろん密封されている流体の漏れ量を長期間
にわたり一定の範囲で安定させるといった、様々な要求
品質や機能特性を同時に満足させるものが望まれてい
る。
【0008】このように、品質や機能を向上させたオイ
ルシールを開発するにあたっては、先に述べた形状的特
性を変えたりゴム状弾性体の配合組成を変化させること
も重要である。しかしながら、これだけでは充分な効果
が得られない場合がある。
【0009】一例として、リップ部の耐摩耗性を向上さ
せる方法として耐摩耗性の優れたグラファイトやテフロ
ンのパウダーをゴム組成物の充填材の一部として配合成
分内に添加する方法がある。しかし、単純にこれらを配
合しオイルシールを作成すると確かに耐摩耗性の向上は
認められるものの、ゴム組成の耐油性の低下や密封性能
の低下が起こる場合がある。
【0010】従って、様々な相反する要求特性を満足さ
せるために、ゴム状弾性体の材料の配合組成が異なるも
のや、リップ部の形状的特性を変化させた多数のオイル
シールを試作し、実験により最適値を求めて使用する方
法が取られている。
【0011】また一方、実開昭62−200865には
ゴム状弾性材料をもって形成されたシール部の摺動面
に、ゴム状弾性材料より硬質の材料を埋設したオイルシ
ールが提示されている。
【0012】図11はこのオイルシール200の断面説
明図であり、端縁203の片側の斜面である摺動面20
2に、ゴム状弾性材料201とより硬質の材料からなる
ネジ状片204が交互に形成されているもので、摺動面
に複数の異なる材料を当接させること(複合材料化)で
それぞれの材料の特性を生かして上記したような様々な
相反する要求特性を満足させることを可能としたものの
一例である。
【0013】また、図11のオイルシール200の製造
方法としては、図12(a)に示すように、まず、ネジ
状片204となる部分を備えた環状のリング205を準
備しておき、次に図12(b)に示すような断面形状と
なるように、オイルシール200の成形型の中に環状の
リング205を固定して、ゴム状弾性材料201を加硫
成形して、その後切断線210に沿って不要部分211
をカットするという方法である。
【0014】しかしながら、ゴム状弾性材料201とよ
り硬質の材料からなるネジ状片204をこのようなオイ
ルシール200の成形型のなかで一体的に接合する方法
では、オイルシール200の特別な成形型や環状のリン
グ205を製作するための専用の金型を必要とする等の
準備が必要であり、製造準備コストが上昇してしまう傾
向にある。また、成形されるゴムがネジ状片204の回
りに回り込んでネジ状片204が埋まってしまう問題が
あり、バリ処理や不要部分211のカットといった後処
理が必要であった。
【0015】本発明は上記従来技術の問題を解決するた
めになされたもので、その目的とするところは、密封装
置の密封接触面となるシール部材に関して、それぞれの
密封装置の様々な形状のリップ先端部に汎用的に用いる
ことの可能な複合材料からなるシール部材を製造する方
法と、シール部材に複合材料を用いているものでリップ
先端部のバリ処理や不要部分211のカットといった後
処理が不要な密封装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にあっては、材質の異なる複数種類のシート材
を波板状に積層し、少なくとも一方の面を前記材質の異
なる複数種類のシート材が現れるように削り取ることで
密封接触面を形成する。
【0017】また、回転するロール状部材と、このロー
ル状部材の表面に対向した凹凸表面を有する波付け部材
を備え、前記ロール状部材の表面に第1のシート材を巻
付け、ロール状部材の回転に従って一定の間隔で前記波
付け部材を押圧することで前記第1のシート材表面を凹
凸状とし、さらに、材質の異なる第2のシート材を前記
第1のシート材の表面に巻付け、前記ロール状部材の回
転に従って以前に形成された凹凸と嵌合するように一定
の間隔で前記波付け部材を押圧することで前記第2のシ
ート材表面を凹凸状とし、上記の工程を複数回繰り返す
ことで材質の異なる複数種類のシート材が波板状に積層
した環状のシール部材を形成し、内側あるいは外側の少
なくとも一方の側を前記材質の異なる複数種類のシート
材が現れるように削り取ることで環状密封接触面を形成
する。
【0018】但し、前記波付け部材は、断面形状におい
て少なくとも一組の凹凸部を有する回転部材であり、前
記ロール状部材の回転に伴う外周表面の移動に対応して
一定の間隔で凹凸部が対面するように回転すると共に、
シート材の積層される厚みに応じて前記ロール状部材と
の距離を調節可能とすることも好適である。
【0019】また、材質の異なる複数種類のシート材と
して、樹脂材からなるシート材とゴム状弾性材からなる
シート材を使用することも好適である。
【0020】積層されたシート材同士の接合は加硫によ
る界面接合であることを特徴とすることもよい。
【0021】前記密封接触面及び環状密封接触面は、密
封装置の相手部材の摺動面と当接するリップ先端部の形
状とすることも好ましく、このシール部材を密封装置の
相手部材の摺動面と当接するリップ部に備えることも好
適である。
【0022】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)以下に本発明によるシール部材の製造
方法を図示の実施の形態に基づいて説明する。
【0023】図1(a),(b)及び図2(a),
(b)は、シール部材の製造方法を第1の実施の形態と
して模式的に表現したものである。
【0024】1は矢印A1方向に回転するロール状部材
である。2はロール状部材1の外周表面に対向して平行
に回転する波付け部材であり、この実施の形態では略三
角形の断面形状である。
【0025】まず、図1(a)のようにロール状部材1
の外周表面に第1のシート材S1を巻付ける。次に、図
1(b)でロール状部材1を矢印A1方向に一定の速度
で回転させ、この速度に応じて波付け部材2を矢印A2
方向に回転させながら押圧して巻付けられた第1のシー
ト材S1の表面に波形Wを成形する。この第1のシート
材S1が波付けられている状態を拡大したものが図2
(a)である。
【0026】次に第2のシート材S2を第1のシート材
S1の表面上に巻付け、第1のシート材S1の表面の波
形Wに嵌合するように波付け部材2により第2のシート
材S2の波付けを行う(図2(b))。この時、波付け
部材2のロール状部材1からの軸間距離は、第1のシー
ト材S1の波形を形成した時にD1 とすると、第2のシ
ート材S2の波形Wを形成する場合には、軸間距離をD
1 +t2 とすることで第2層目の第2のシート材S2に
厚みの変化が少なくきれいな波形を形成することが可能
となる。ここで、t2 は第2のシート材S2の厚みであ
る。
【0027】この積層工程を複数回行い、第1のシート
材S1と第2のシート材S2が所定の厚さに波板状に積
層した環状のシール部材を形成する。シート材同士の接
合は、接合面に接着剤を塗布しておくことにより接合し
てもよいが、一方のシート材がゴム状弾性材からなるシ
ート材である場合には、積層波付け後に加硫成形を行う
ことで他方のシート材との界面接合を行うこともでき
る。
【0028】図3(a)は環状のシール部材10をロー
ル状部材1から抜き取ったものである。この環状のシー
ル部材10をメス3によりカット・スライスして図3
(b),(c)のようなオイルシールのリップ部の形状
を備えた環状のシール部材11とする。メス3によりカ
ットすることで、内径側表面であるリップ先端11a及
びリップ傾斜面11b,11cに第1のシート材S1と
第2のシート材S2が交互に現れる。
【0029】(実施の形態2)第1のシート材S1と第
2のシート材S2が所定の厚さに波板状に積層した環状
のシール部材を形成する製造方法において、実施の形態
1では、ロール状部材の表面が平滑なものを使用した
が、図4に示されるように、表面が波板形状としている
ロール状部材1aを使用することも可能である。特に、
積層されるシート材が薄い場合には、第1層から外周表
面にきれいな波板形状を形成することが難しく、この様
な場合でも第1層から波板形状の形成によるシート材の
厚みの変化を抑えることができる。
【0030】また、図5に示されるように、複数枚のシ
ート材、この実施の形態では第1のシート材S1と第2
のシート材S2を重ねてロール状部材1に巻付けて、同
時に波付け部材2により波付けを行うことで、連続的に
複数枚のシート材が所定の厚みになるまで巻き重ねるこ
とができ、生産性を向上することができる。
【0031】(実施の形態3)図6は、実施の形態1及
び2により製造されたシール部材を密封装置としてのオ
イルシール20に適用した状態を表わす要部断面説明図
であり、軸15との摺動部に、上記のシール部材11を
備えたものである。
【0032】オイルシール20は、不図示のハウジング
部材に補強環21により固定されており、補強環21の
内径側にゴム状弾性材からなるシールリップ22を備え
ている。また、シールリップ22はリップ先端部となる
シール部材11を固定する固定面22aがあり、シール
部材11を接着等により固定している。
【0033】図7は、オイルシール20と軸15の摺動
部の状態を説明するもので、図6のC2 断面図である。
シール部材11は材質の異なる複数種類(S1,S2)
のシート材が波板状に積層しているもので、密封接触面
であるリップ先端11aはシート材S1とS2が交互に
周方向に現れている。
【0034】図8(a),(b),(c)は、本発明の
シール部材を使用したオイルシール30,40,50の
バリエーションを表わすものである。図8(a),
(b)においては、補強環31,41にゴム状弾性材の
シールリップ32,42が形成され、そのシールリップ
32,42のリップ先端部にシール部材33,43が固
定されたもので、図8(b)のものは、スプリングバネ
44により摺動面に付勢される構成である。
【0035】また、図8(c)のオイルシール50は、
金属性の補強環51の内径側にシール部材52を直接取
付けることを可能とする取付け部51aを設けてシール
部材52を直接取付けたものである。この形態において
は、補強環51にバネ性を持たせて緊迫力を発揮すると
同時に軸の偏心に対してシール部材52を追随させるよ
うに支持させている。
【0036】このように、シール部材を密封装置として
のオイルシールに適用するにあたり、様々な形態で適用
することが可能であるが、シール部材は、シールリップ
のリップ先端部として装着されるものでもかまわない
し、シール部材自体がシールリップとして密封装置に使
用されることも可能である。また、オイルシールの形状
は環状のものを例として説明したが、平面をシールする
ものに対しては、平らな密封接触面を形成したシール部
材を利用することで適用することができ、用途に合わせ
たシール部材を形成すれば良い。
【0037】また、シール部材を構成するシート材は、
説明を簡単にするためにS1とS2の2種類としたが、
さらに多くの種類のシート材を重ねることも本発明に含
まれるものであり、また、要求される品質特性によって
は、樹脂材とゴム状弾性材との組み合わせのみならず、
樹脂材と樹脂材との組み合わせや、ゴム状弾性材とゴム
状弾性材との組み合わせを採用することも可能である。
【0038】
【実施例】実施例として、2種類のシート材S1(ゴム
層)とシート材S2(樹脂層)を交互に重ねてシール部
材を形成したものを説明する。
【0039】表1は、シート材S1(ゴム層)とシート
材S2(樹脂層)の成分表であり、それぞれの配合組成
により混練したものを、シート材S1(ゴム層)は0.
16mmに、シート材S2(樹脂層)は0.12mmの
厚さにシート材化して波状に積層する。
【0040】
【表1】 表1において、老防RDとは老化防止剤RD(アンチゲ
ンRD−G)であり、化学物質名は2.2.4−トリメ
チル−1.2ジヒドロキノンである。
【0041】老防3Cとは老化防止剤3C(アンチオキ
シダント3C)であり、化学物質名はN−イソプロピル
−N−ファニル−p−フェニレンジアミンである。
【0042】可塑材DOPの化学物質名はジオクチルフ
タレートである。
【0043】促進剤TTは促進剤TT(アクセルTMT
−R)であり、化学物質名はテトラメチルスルフィドで
ある。
【0044】促進剤CZは促進剤CZ(アクセルCZ)
であり、化学物質名はN−シクロヘキシル−2−ベンゾ
チアゾルスルフェンアミドである。
【0045】表2は、発明の効果を確認した実験結果を
まとめた表であり、同じ形状のオイルシールで、本発明
のシール部材を備えた開発品と従来より使用されている
現行品(NBRをシールリップに使用)とを作成して、
両者の特性を比較したものである。
【0046】
【表2】 速度Vと面圧P及び速度と面圧をかけ合わせたPV値は
両者同じとして、摩耗量は約60%に減少し、また動摩
擦係数は1/3に低下した。
【0047】また、同じ開発品と現行品のリップ摩耗幅
に対するシール性能の安定度を比較した結果を図9に示
す。これは、回転する直径45mmの軸と内径65mm
のハウジングの間をシールするオイルシールであり、密
封する流体としてSAE30Wグレードで温度が100
℃のオイルを、軸の回転速度を2000rpm一定とし
た場合に摺動面からのオイルの1時間当たりの漏れ量を
シール性能として測定したものである。
【0048】現行品は白丸、開発品は黒丸で結果を図示
し、それぞれの回帰直線を求めるとL2とL1となり、
開発品のほうがリップ摩耗幅によるシール性能(オイル
の漏れ量)の変化が少ないことが確認された。
【0049】
【発明の効果】本発明は以上の構成および作用を有する
もので、密封接触面に複数種類のシート材が交互に現れ
るシール部材を製造することが可能となり、それぞれの
シート材の備え持つ特徴を発揮する複合部材が得られ
る。
【0050】また、ロール状部材に複数のシート材を巻
付け、波付け部材によりシート材表面を凹凸状に成形す
ることを繰り返すことにより環状のシール部材が形成さ
れ、この内側あるいは外側の少なくとも一方の側を削り
取ることで環状密封接触面を備えたシール部材が得られ
る。
【0051】波付け部材が回転部材であり、シート材の
積層される厚みに応じてロール状部材との軸間距離を調
節することで、波状に形成されるシート材の厚みの変化
が少なくきれいな波付けを行うことができる。
【0052】材質の異なる複数のシート材として樹脂材
からなるシート材とゴム状弾性材からなるシート材を使
用することで積層されたシート材を加硫成形による界面
接合による接合を行うことができる。
【0053】シール部材を密封装置のリップ先端部の形
状とし、密封装置のリップ部に備えることで、シール性
能に関与する摺動面のみ複合材化した密封装置が容易に
製作可能である。この密封装置は、従来の複合部材を一
体的に成形する方法の密封装置のように、複合部材の境
界部でのバリの発生がなく、しかもリップ部は複数の生
地の流動性を考慮する必要はなく、また、別体のリップ
先端部を取付けるのでリップ部の形状も単純なものとす
ることが可能であるので、密封装置本体側の成形性が良
好で容易であり、歩留まりも向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明のシール部材の製造方法の説明
図。
【図2】図2は本発明のシール部材の製造方法の拡大説
明図。
【図3】図3は本発明のシール部材をカットする状態の
説明図。
【図4】図4は本発明のシール部材の他の製造方法の説
明図。
【図5】図5は本発明のシール部材の他の製造方法の説
明図。
【図6】図6はシール部材を密封装置に適用した断面説
明図。
【図7】図7は本発明の密封装置の摺動面の拡大説明
図。
【図8】図8は本発明の密封装置のバリエーション。
【図9】図9は本発明の密封装置のシール性能の図。
【図10】図10は従来の密封装置の断面説明図。
【図11】図11は従来の密封装置の断面説明図。
【図12】図12は従来の密封装置の製造方法を説明す
る図。
【符号の説明】
1 ロール状部材 2 波付け部材 3 メス 10,11 シール部材 11a リップ先端 20 オイルシール 21 補強環 22 シールリップ S1,S2 シート材

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 材質の異なる複数種類のシート材を波板
    状に積層し、少なくとも一方の面を前記材質の異なる複
    数種類のシート材が現れるように削り取ることで密封接
    触面を形成するシール部材の製造方法。
  2. 【請求項2】 回転するロール状部材と、このロール状
    部材の表面に対向した凹凸表面を有する波付け部材を備
    え、 前記ロール状部材の表面に第1のシート材を巻付け、ロ
    ール状部材の回転に従って一定の間隔で前記波付け部材
    を押圧することで前記第1のシート材表面を凹凸状と
    し、 さらに、材質の異なる第2のシート材を前記第1のシー
    ト材の表面に巻付け、前記ロール状部材の回転に従って
    以前に形成された凹凸と嵌合するように一定の間隔で前
    記波付け部材を押圧することで前記第2のシート材表面
    を凹凸状とし、 上記の工程を複数回繰り返すことで材質の異なる複数種
    類のシート材が波板状に積層した環状のシール部材を形
    成し、 内側あるいは外側の少なくとも一方の側を前記材質の異
    なる複数種類のシート材が現れるように削り取ることで
    環状密封接触面を形成するシール部材の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記波付け部材は、断面形状において少
    なくとも一組の凹凸部を有する回転部材であり、前記ロ
    ール状部材の回転に伴う外周表面の移動に対応して一定
    の間隔で凹凸部が対面するように回転すると共に、 シート材の積層される厚みに応じて前記ロール状部材と
    の距離を調節可能とすることを特徴とする請求項2に記
    載のシール部材の製造方法。
  4. 【請求項4】 材質の異なる複数種類のシート材とし
    て、樹脂材からなるシート材とゴム状弾性材からなるシ
    ート材を使用することを特徴とする請求項1,2または
    3に記載のシール部材の製造方法。
  5. 【請求項5】 積層されたシート材同士の接合は加硫に
    よる界面接合であることを特徴とする請求項4に記載の
    シール部材の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記密封接触面及び環状密封接触面は、
    密封装置の相手部材の摺動面と当接するリップ先端部の
    形状とすることを特徴とする請求項1,2,3,4また
    は5に記載のシール部材の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の製造方法により製作さ
    れたシール部材を密封装置の相手部材の摺動面と当接す
    るリップ部に備えたことを特徴とする密封装置。
JP26107895A 1995-09-14 1995-09-14 シール部材の製造方法及び密封装置 Expired - Fee Related JP3367802B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26107895A JP3367802B2 (ja) 1995-09-14 1995-09-14 シール部材の製造方法及び密封装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26107895A JP3367802B2 (ja) 1995-09-14 1995-09-14 シール部材の製造方法及び密封装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0976370A true JPH0976370A (ja) 1997-03-25
JP3367802B2 JP3367802B2 (ja) 2003-01-20

Family

ID=17356780

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26107895A Expired - Fee Related JP3367802B2 (ja) 1995-09-14 1995-09-14 シール部材の製造方法及び密封装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3367802B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6334618B1 (en) 1998-03-23 2002-01-01 Nok Corporation Sealing device
JP2015045359A (ja) * 2013-08-27 2015-03-12 光洋シーリングテクノ株式会社 密封装置
JP2017078437A (ja) * 2015-10-19 2017-04-27 ニッタ株式会社 異物侵入防止壁
CN109322999A (zh) * 2017-08-01 2019-02-12 舍弗勒技术股份两合公司 密封装置及其制造方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6334618B1 (en) 1998-03-23 2002-01-01 Nok Corporation Sealing device
US6814919B2 (en) 1998-03-23 2004-11-09 Nok Corporation Sealing device and process for manufacturing the same
JP2015045359A (ja) * 2013-08-27 2015-03-12 光洋シーリングテクノ株式会社 密封装置
JP2017078437A (ja) * 2015-10-19 2017-04-27 ニッタ株式会社 異物侵入防止壁
CN109322999A (zh) * 2017-08-01 2019-02-12 舍弗勒技术股份两合公司 密封装置及其制造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3367802B2 (ja) 2003-01-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6729624B1 (en) Radial shaft seal
US20110241296A1 (en) Energy Saving Seal With Main Lip And Dust Lip Hinge Point
JP2005500482A (ja) ポリマー積層金属構造から成るシール
WO2011111630A1 (ja) 自動車用エンジンオイルシール
JP3367802B2 (ja) シール部材の製造方法及び密封装置
EP2719724A1 (en) Resin composition and seal member
EP2003424B1 (en) Magnetic encoder and method for manufacturing the same
JP5475867B2 (ja) 自動車用トランスミッションオイルシール
US2209578A (en) Split oil seal and gasket
JPH11325259A (ja) シールリング
WO2003072983A1 (fr) Dispositif d'etancheite
WO2018138981A1 (ja) 転がり軸受用シールの圧縮加硫成形用金型、及び転がり軸受用シールの製造方法
JP2012255495A (ja) シールリング
JPH10267134A (ja) 密封装置及び密封装置の製造方法
CN203823071U (zh) 一种曲轴油封
JP2015094706A (ja) 磁気エンコーダ及び転がり軸受
WO2013038989A1 (ja) 密封装置
JP2016217416A (ja) クラッチ用シール
JPH07217746A (ja) オイルシール及びその製造方法
JPH0648211Y2 (ja) オイルシール
JP6458905B2 (ja) シールリング
JP2010025142A (ja) シールリングの製造方法
WO2007069597A1 (ja) 回転軸シール及びその製法
CN105673857A (zh) 一种低摩擦聚四氟乙烯油封
JP6623775B2 (ja) 密封構造

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20021001

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071108

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081108

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081108

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091108

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091108

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101108

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees