JPH0975806A - 塗装ブース - Google Patents

塗装ブース

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JPH0975806A
JPH0975806A JP7236634A JP23663495A JPH0975806A JP H0975806 A JPH0975806 A JP H0975806A JP 7236634 A JP7236634 A JP 7236634A JP 23663495 A JP23663495 A JP 23663495A JP H0975806 A JPH0975806 A JP H0975806A
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B14/00Arrangements for collecting, re-using or eliminating excess spraying material
    • B05B14/40Arrangements for collecting, re-using or eliminating excess spraying material for use in spray booths
    • B05B14/46Arrangements for collecting, re-using or eliminating excess spraying material for use in spray booths by washing the air charged with excess material
    • B05B14/468Arrangements for collecting, re-using or eliminating excess spraying material for use in spray booths by washing the air charged with excess material with scrubbing means arranged below the booth floor
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/10Greenhouse gas [GHG] capture, material saving, heat recovery or other energy efficient measures, e.g. motor control, characterised by manufacturing processes, e.g. for rolling metal or metal working

Abstract

(57)【要約】 【課題】 メンテナンス負担を軽減し、また、吸引排気
路での塗料ミスト捕捉機能の低下を防止する。 【解決手段】 塗装作業室1の底部に洗浄液流下パン1
0を設け、この洗浄液流下パン10に洗浄液Wを供給す
るための供給樋11を、洗浄液流下パン10の上流側縁
部に沿わせて延設し、洗浄液流下パン10の下流端側
に、洗浄液流下パン10からの流下洗浄液Wと塗装作業
室1の室内気体Aとを合流状態で通過させて通過気体A
中の塗料ミストを洗浄液Wに捕捉させる吸引排気路3を
設けた塗装ブースにおいて、供給樋11は、洗浄液流下
パン10の上流側縁部に沿わせて延設する樋本体13の
底部に、複数の流出口14を樋本体13の延設方向に所
定の間隔Lで形成して、これら複数の流出口14から樋
本体13内の洗浄液Wを洗浄液流下パン10上に流出さ
せる構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は塗装ブースに関し、
詳しくは、塗装作業室の底部に洗浄液流下パンを設け、
この洗浄液流下パンに洗浄液を供給するための供給樋
を、前記洗浄液流下パンの上流側縁部に沿わせて延設
し、前記洗浄液流下パンの下流端側に、前記洗浄液流下
パンからの流下洗浄液と前記塗装作業室の室内気体とを
合流状態で通過させて通過気体中の塗料ミストを洗浄液
に捕捉させる吸引排気路を設けた塗装ブースに関する。
【0002】
【従来の技術】従来では、実公平7‐25248号公報
に見られるように、供給樋から洗浄液流下パンに洗浄液
を供給するに、供給樋の一側壁をその全長にわたってオ
ーバーフロー堰とし、このオーバーフロー堰の全体から
供給樋内の洗浄液を均等にオーバーフローさせて洗浄液
流下パン上へ流出させていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の従来技
術によるときは、次のような欠点があった。
【0004】吸引排気路で塗料ミストを捕捉した洗浄液
を塗料分離処理した上で供給樋に供給して再使用するに
あたり、分離し切れずに残る塗料分が存在したり、ま
た、塗装作業室での発生塗料ミストが供給樋の洗浄液に
直接に着水したりする等のことから、供給樋の洗浄液中
には塗料スラッジが混入するが、このような塗料スラッ
ジとしては、洗浄液に浮く浮遊スラッジと沈降する沈降
スラッジとの両方が存在する。
【0005】ところで、上記の従来技術によるときは、
オーバーフローのみにより洗浄液を洗浄液流下パンに供
給するため、沈降スラッジはオーバーフローで排出され
ずに供給樋の底に沈降堆積し、その結果、供給樋の洗浄
液流通機能を良好に保つにあたり、沈降堆積スラッジを
除去するといった非常に手数手間の掛かるメンテナンス
作業が頻繁に必要となっていた。
【0006】また、洗浄液のオーバーフローを供給樋の
全長において行うから、供給樋への洗浄液供給量を、洗
浄液流下パン上の流下洗浄液の厚さが過不足なく適正と
なる量に制限した場合、オーバーフロー流の厚さが薄く
なり、その結果、オーバーフロー堰を形成する供給樋の
側板の上端に浮遊スラッジが引っ掛かり、それが核とな
って、引っ掛かり浮遊スラッジが成長し、これにより、
浮遊スラッジ引っ掛かり部でのオーバーフローが阻害さ
れるといったことも生じていた。
【0007】そして、このオーバーフローが阻害は、供
給樋から洗浄液流下パン上に洗浄液を均一に分散供給で
きないことを意味し、その結果、洗浄液流下パン上に洗
浄液膜が形成されない膜切れ部が部分的に発生して、そ
の膜切れ部に塗装作業室からの塗料ミストが付着し、こ
の付着塗料を除去するメンテナンス作業が頻繁に必要と
なる、また、膜切れ部が洗浄液流下パンの下流端縁まで
連続するため吸引排気路に対し洗浄液を適切に供給でき
なくなって、吸引排気路での塗料ミスト捕捉機能(すな
わち、塗装作業室からの排気から塗料ミストを捕捉除去
して排気を浄化する機能)が低下する問題もあった。
【0008】本発明の目的は、メンテナンス負担を軽減
し、また、吸引排気路での塗料ミスト捕捉機能の低下を
防止する点にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
・請求項1に係る発明の構成、作用、効果は次の通りで
ある。
【0010】〔構成〕前記供給樋は、前記洗浄液流下パ
ンの上流側縁部に沿わせて延設する樋本体の底部に、複
数の流出口を樋本体の延設方向に所定の間隔で形成し
て、これら複数の流出口から樋本体内の洗浄液を洗浄液
流下パン上に流出させる構成とする。
【0011】〔作用〕つまり、樋本体の底部に形成した
流出口から樋本体内の洗浄液を洗浄液流下パン上に流出
させて、洗浄液流下パンに洗浄液を供給するから、この
流出口からの洗浄液流出に伴って樋本体内の沈降スラッ
ジも流出口から排出でき、これにより、樋本体内におけ
る沈降スラッジの堆積を防止できる。
【0012】また、上記流出口を樋本体の底部において
樋本体の延設方向に所定の間隔で並べて複数形成するこ
とにより、洗浄液を樋本体の延設方向に分散させて洗浄
液流下パン上に供給するが、これら樋本体底部の流出口
であれば、樋本体内における液位に応じた液圧力の作用
下で洗浄液及びスラッジを流出させるから、オーバーフ
ロー堰の如きスラッジの引っ掛かりによる流出阻害を生
じ難く、樋本体の延設方向における洗浄液の分散状態を
所期のものに安定的に保って洗浄液流下パン上に洗浄液
を供給することができ、これにより、洗浄液流下パン上
に洗浄液膜が形成されない膜切れ部が部分的に発生する
ことを防止できて、洗浄液流下パンに対する塗料ミスト
の付着を一層確実に防止できるとともに、吸引排気路に
対して洗浄液を適切な状態で安定的に供給できるように
なる。
【0013】〔効果〕その結果、供給樋における沈降堆
積スラッジを除去するメンテナンス作業、及び、洗浄液
流下パンに付着した塗料を除去するメンテナンス作業の
夫々を軽減でき、また、吸引排気路での塗料ミスト捕捉
機能(すなわち、室排気浄化機能)を高く安定的に保つ
ことができる。
【0014】・請求項2に係る発明の構成、作用、効果
は次の通りである。
【0015】〔構成〕請求項1に係る発明の構成におい
て、前記流出口からの流下する洗浄液を前記洗浄液流下
パンの洗浄液流下方向とは逆向きに案内して流出させる
流出案内管と、この流出案内管からの流出洗浄液を衝突
させて前記樋本体の延設方向に分散させる衝突分散面と
を、前記流出口の夫々に対して設ける。
【0016】〔作用〕つまり、流出案内管から洗浄液を
洗浄液流下パンの洗浄液流下方向とは逆向きに流出さ
せ、そして、この流出洗浄液を衝突分散面に衝突させて
樋本体の延設方向に分散させることにより、前記の流出
口を単に樋本体底部に複数形成するだけの構造に比べ、
洗浄液を樋本体の延設方向に一層効果的に均等分散させ
て洗浄液流下パン上に供給できる。
【0017】〔効果〕その結果、前記膜切れ部の発生を
一層確実かつ効果的に防止できる。
【0018】・請求項3に係る発明の構成、作用、効果
は次の通りである。
【0019】〔構成〕請求項1又は2に係る発明の構成
において、前記樋本体の延設方向における両端部に、樋
本体内の洗浄液をオーバーフロー過程を介して前記洗浄
液流下パン上に供給するオーバーフロー式流出部を設け
る。
【0020】〔作用〕つまり、上記のオーバーフロー式
流出部において樋本体内の洗浄液をオーバーフローによ
り流出させることにより、樋本体内での洗浄液流として
樋本体の延設方向の両端部に向かう表層流を生じさせ、
この表層流により樋本体内における浮遊スラッジを樋本
体の延設方向両端部に移動させて、この浮遊スラッジを
オーバーフロー式流出部において洗浄液とともに樋本体
内からオーバーフロー流出させる。
【0021】なお、オーバーフローによる樋本体からの
洗浄液流出は樋本体の両端部に限定されていることか
ら、仮に上記のオーバーフロー式流出部におけるオーバ
ーフロー部で浮遊スラッジの引っ掛かりが生じたとして
も、オーバーフロー箇所が限定された洗浄液流により押
し流される形態で、この引っ掛かり浮遊スラッジは速や
かに除去される。
【0022】〔効果〕その結果、上記のオーバーフロー
式流出部を設けず、浮遊スラッジを樋本体内である程度
に浮遊堆積させた状態のままで、その浮遊スラッジを沈
降スラッジとともに樋本体底部の前記流出口から逐次流
出させるといった運転形態を採るに比べ、樋本体内にお
ける洗浄液流通を良好にすることができ、これにより、
樋本体の延設方向における洗浄液の分散状態を所期のも
のに安定的に保って洗浄液流下パン上に洗浄液を供給す
ることを一層効果的に達成することができる。
【0023】・請求項4に係る発明の構成、作用、効果
は次の通りである。
【0024】〔構成〕請求項3に係る発明の構成におい
て、前記オーバーフロー式流出部は、前記樋本体内の洗
浄液をオーバーフローさせるオーバーフロー堰と、前記
樋本体に連なる樋構造で前記オーバーフロー堰からのオ
ーバーフロー洗浄液を受け入れるオーバーフロー樋と、
このオーバーフロー樋の底部に形成されて前記オーバー
フロー樋内の洗浄液を洗浄液流下パン上に流出させる流
出口とを備える構造とする。
【0025】〔作用〕つまり、洗浄液流下パン上へのオ
ーバーフロー式流出部からの洗浄液流出形態として、樋
本体内からのオーバーフローにより洗浄液を直接に洗浄
液流下パン上に流出させるに代え、樋本体からオーバー
フロー堰を介してオーバーフローさせた洗浄液を一旦、
樋本体に連なるオーバーフロー樋に受け入れ、そして、
この受け入れ洗浄液を、オーバーフロー樋の底部に形成
した流出口から洗浄液流下パン上に流出させる形態と
し、これにより、樋本体の底部に複数形成した流出口か
らの洗浄液流出、及び、この樋本体の延設方向の両端部
に設けたオーバフロー式流出部からの洗浄液流出のいず
れについても、洗浄液を樋底部から抜いて洗浄液流下パ
ン上へ流出させる同様の洗浄液流出形態で洗浄液流下パ
ンに洗浄液を供給する。
【0026】〔効果〕その結果、樋本体の延設方向の両
端部では前記の表層流形成のためにオーバーフローを実
施しながらも、樋本体の延設方向の両端部を含めて樋本
体の延設方向につき、洗浄液流下パン上への洗浄液流出
後における洗浄液膜の形成形態が同様の均質な洗浄液膜
を洗浄液流下パン上に形成することができ、これによ
り、前述の如く樋本体の延設方向における洗浄液の分散
状態を所期のものに安定的に保って洗浄液流下パン上に
洗浄液を供給することと相まって、前記の膜切れ部の発
生を一層確実かつ効果的に防止できる。
【0027】・請求項5に係る発明の構成、作用、効果
は次の通りである。
【0028】〔構成〕請求項4に係る発明の構成におい
て、前記オーバーフロー樋の流出口を、前記オーバーフ
ロー樋の底部から側壁部にわたって開口する形状にす
る。
【0029】〔作用〕つまり、オーバーフロー樋には前
記のオーバーフロー堰を介して樋本体内から洗浄液とと
もに浮遊スラッジが集中的に流入することに対し、オー
バーフロー樋の流出口をオーバーフロー樋の底部から側
壁部にわたって開口する形状にすることにより、このオ
ーバーフロー樋の流出口を単にオーバーフロー樋の底部
にのみ形成する構造に比べ、樋本体からオーバーフロー
樋に集中流入する浮遊スラッジをオーバーフロー樋から
速やかに流出させる。
【0030】〔効果〕その結果、オーバーフロー樋の内
部で浮遊スラッジが滞留傾向となることを防止して、樋
本体の延設方向の両端部におけるオーバーフロー式流出
部から樋本体内の浮遊スラッジを流出させる機能、及
び、これらオーバーフロー式流出部からの洗浄液流下パ
ンに対する洗浄液供給機能の両方を良好に維持できる。
【0031】・請求項6に係る発明の構成、作用、効果
は次の通りである。
【0032】〔構成〕請求項4又は5に係る発明の構成
において、前記オーバーフロー樋の流出口から流下する
洗浄液を前記洗浄液流下パンの洗浄液流下方向とは逆向
きに案内して流出させる流出案内シュートと、この流出
案内シュートからの流出洗浄液を衝突させて前記樋本体
の延設方向に分散させる衝突分散面とを設ける。
【0033】〔作用〕つまり、樋本体の延設方向の両端
部に設けるオーバーフロー式流出部についても、前述の
請求項2に係る発明の場合と同様に、オーバーフロー樋
における洗浄液を流出案内シユートから洗浄液流下パン
の洗浄液流下方向とは逆向きに流出させ、そして、この
流出洗浄液を衝突分散面に衝突させて樋本体の延設方向
に分散させることにより、オーバーフロー樋に単なる流
出口を形成するだけの構造に比べ、オーバーフロー樋か
らの洗浄液を樋本体の延設方向に一層効果的に均等分散
させて洗浄液流下パン上に供給できる。
【0034】〔効果〕その結果、樋本体の延設方向の両
端部に設けるオーバーフロー式流出部からの供給洗浄液
についても、前記膜切れ部の発生を効果的に防止でき
る。
【0035】・請求項7に係る発明の構成、作用、効果
は次の通りである。
【0036】〔構成〕請求項2又は6に係る発明の構成
において、前記塗装作業室の側壁面を前記の衝突分散面
にする。
【0037】〔作用〕つまり、供給樋が塗装作業室の側
壁面の近くに配置されることに着目して、その塗装作業
室の側壁面を前記の衝突分散面に兼用使用する。
【0038】〔効果〕その結果、衝突分散面を形成する
にあたり、専用形成部材の付加を不要にして構造を簡素
化し製作を容易にすることができる。
【0039】
【発明の実施の形態】塗装ブースは、図1に示すよう
に、被塗物Tを塗装するための塗装作業室1を設け、そ
の塗装作業室1に対して天井部のほぼ全面から換気用空
気を下向き層流状に吹き出す天井吹き出し口2を形成
し、塗装作業室1の底部のうち室幅方向の中央部に吸引
排気路3を形成し、そして、天井裏空間を天井吹き出し
口2に対する給気チャンバー4として、この給気チャン
バー4に換気用空気を供給する給気ファン5と、吸引排
気路3を介して塗装作業室1の室内空気Aを吸引排気す
る排気ファン6とを設けて構成してある。
【0040】塗装作業室1は、塗装ロボット8を備える
上部の作業室部1Aと、それの下方に形成した排気室部
1Bとからなり、作業室部1Aと排気室部1Bとの間に
は、作業室部1Aから下方への排気通過を許す格子状の
床9が設けられている。すなわち、上部の作業室部1A
においてコンベア7により搬送する被塗物Tを塗装ロボ
ット8により自動吹き付け塗装し、この塗装に伴い発生
する余剰の塗料ミストを、天井吹き出し口2からの換気
用空気の吹き出しと吸引排気路3における吸引作用とを
もって、作業室部1Aから排気室部1Bへの下方排気と
ともに作業室部1Aから下方へ排出する。
【0041】塗装作業室1の底部には、図2にも示しよ
うに、室幅方向の両外側端部から中央部の吸引排気路3
に向かって下降傾斜姿勢で延びる一対の洗浄液流下パン
10を設け、これら洗浄液流下パン10の上流端側(す
なわち、塗装作業室1の底部における室幅方向の両外側
端部)には、各洗浄液流下パン10に洗浄液Wを供給す
る供給樋11を、各洗浄液流下パン10の上流側縁部に
沿わせる姿勢で延設しそして、これら供給樋11に洗浄
液Wを供給する供給管12を各供給樋11に接続してあ
る。
【0042】すなわち、供給樋11から洗浄液流下パン
10に供給されて、洗浄液流下パン10上の膜状に流下
する洗浄液Wにより、塗料ミストや落下塗料滓が洗浄液
流下パン10に付着するのを防止しながら、塗装作業室
1からの排気Aを吸引排気路3へ集中させ、そして、こ
の排気Aと洗浄液流下パン10からの流下洗浄液Wとを
合流状態で吸引排気路3に対し高速通過させる過程で、
排気A中に塗料ミストを洗浄液Wに捕捉させて排気Aを
浄化する。
【0043】供給樋11は、図3、図4にも示すよう
に、洗浄液流下パン10の上流側縁部に沿わせて延設す
る樋本体13の底部に、複数の流出口14を樋本体13
の延設方向に所定の間隔Lで形成するとともに、樋本体
13の延設方向の両端部にオーバーフロー式の流出部1
5を付設し、これら複数の流出口14と両端部のオーバ
ーフロー式流出部15とから、樋本体13内の洗浄液W
を洗浄液流下パン10上に流出させる構成としてある。
【0044】また、前記の供給管12は、図2、図3、
図4に示すように、樋本体13の延設方向の中央部にお
いて塗装作業室1の側壁面1a側から塗装作業室1の中
央に向かう横向きで樋本体13の内部に洗浄液Wを供給
する構造としてあり、この供給管12から供給される洗
浄液Wが樋本体13の側板に衝突して液面が盛り上がる
ことに対し、樋本体13の側板のうち供給管12の接続
口16に対向する部分13Aは、液面の盛り上がりによ
る洗浄液Wの溢れだしを防止するために他の部分よりも
高く形成し、かつ、この接続口対向部分13Aには、洗
浄液Wの盛り上がりを抑止するバッフルプレート17を
上下位置変更操作自在にボルト・ナット18を介して取
り付けてある。
【0045】樋本体13の底部に形成した前記流出口1
4の夫々には、図3に示すように、流出口14から流下
する洗浄液Wを洗浄液流下パン10の洗浄液流下方向と
は逆向き(すなわち、塗装作業室1の室幅方向における
外向き)の斜め下向きに案内して流出させる流出案内管
19を接続してあり、そして、塗装作業室1の側壁面1
aを、これら流出案内管19からの流出洗浄液Wを衝突
させて樋本体13の延設方向に分散させる衝突分散面2
0として機能させるようにしてある。
【0046】樋本体13の両端部における前記のオーバ
ーフロー式流出部15は、樋本体13内の洗浄液Wをオ
ーバーフロー過程を介して洗浄液流下パン10上に供給
するものであり、具体的には、図5、図6に示すよう
に、樋本体13内の洗浄液Wをオーバーフローさせるオ
ーバーフロー堰21と、樋本体13に連なる樋構造でオ
ーバーフロー堰21からのオーバーフロー洗浄液Wを受
け入れるオーバーフロー樋22と、このオーバーフロー
樋22の底部から塗装作業室1の側壁面1a側の樋側壁
部にわたって開口する形状でオーバーフロー樋22内の
洗浄液Wを洗浄液流下パン10上に流出させる流出口2
3とを備える構造としてある。
【0047】また、前記の流出案内管19と同様に、オ
ーバーフロー樋22の流出口23から流下する洗浄液W
を洗浄液流下パン10の洗浄液流下方向とは逆向き(塗
装作業室1の室幅方向における外向き)の斜め下向きに
案内して流出させる流出案内シュート24を設け、これ
に対し、塗装作業室1の側壁面1aを、流出案内シュー
ト24からの流出洗浄液Wを衝突させて樋本体13の延
設方向に分散させる衝突分散面25として機能させるよ
うにしてある。
【0048】なお、オーバーフロー樋22の流出口23
と、樋本体13の底部における流出口14のうちの最寄
りのものとの間隔は、樋本体13の底部における流出口
14どうしの間隔Lと等しくしてあり、これにより、洗
浄液流下パン10に供給する洗浄液Wを、樋本体13の
両端部近傍を含めて樋本体13の延設方向で極力均等に
分散させるようにしてある。また、オーバーフロー堰2
1は高さ調整自在にボルト・ナット26を介して取り付
けてあり、樋本体13内の浮遊塗料スラッジが洗浄液W
とともにオーバーフロー堰21を介してオーバーフロー
樋22側へ円滑に流出するか否かを考慮しながら、オー
バーフロー堰21における洗浄液Wのオーバーフロー流
量(すなわち、オーバーフロー樋22における流出口2
3からの洗浄液流出量)を、オーバーフロー堰21の高
さ調整により調整する。
【0049】オーバーフロー樋22の底部から側壁部に
わたって開口させる流出口23は、樋本体13内からオ
ーバーフロー樋22内に流入した浮遊塗料スラッジを引
っ掛かりなく円滑に流出させるため、側壁部における開
口上縁をオーバーフロー樋22内の洗浄液面aよりも上
方に位置させて形成(特に本例ではオーバーフロー樋2
2の側壁部を切り欠くことで流出口23を上縁の無い形
状に形成)する。
【0050】〔別実施形態〕前記の実施形態では、樋本
体13の両端にオーバーフロー式流出部15を設けた
が、図8に示すように、樋本体13の一端にのみオーバ
ーフロー式流出部15を設け、他端から供給管12を介
して洗浄液を供給するようにして、他端から一端に向か
う洗浄液流れを発生させるようにしても良い。
【0051】また、請求項1に係る発明の実施にあたっ
ては、オーバーフロー式流出部15を省略した構造を採
用してもよい。
【0052】前記の実施形態では、供給樋11を直線的
に延設する形態を示したが、例えば、洗浄液流下パン1
0が、平面視で中心部に吸引排気路3を備えて外周縁が
上流側縁となる円形の洗浄液流下パン10であることに
対し、樋本体13を、この円形洗浄液流下パン10の上
流側縁部(外周縁部)に沿わせる弧状に延設するといっ
た場合にも本発明は適用できる。
【0053】流出案内管19の吐出口形状は、円形に限
定されるものではなく、種々の開口形状を採用でき、例
えば、樋本体13の延設方向への洗浄液分散をさらに効
果的なものとするため、樋本体13の延設方向を長手方
向とする偏平開口形状を採用してもよい。
【0054】洗浄液Wとしては、水や水溶液、あるい
は、その他の液剤など種々のものを採用できる。
【0055】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態を示す縦断正面図
【図2】実施の形態を示す横断平面図
【図3】実施の形態を示す要部の切り欠き正面図
【図4】実施の形態を示す要部の側面図
【図5】実施の形態を示す要部の縦断側面図
【図6】実施の形態を示す要部の切り欠き正面図
【図7】実施の形態を示す要部の縦断正面図
【図8】別の実施の形態を示す概略横断平面図
【符号の説明】
1 塗装作業室 10 洗浄液流下パン W 洗浄液 11 供給樋 A 通過気体 3 吸引排気路 13 樋本体 14 流出口 19 流出案内管 20 衝突分散面 15 オーバーフロー式流出部 21 オーバーフロー堰 22 オーバーフロー樋 23 流出口 24 流出案内シュート 25 衝突分散面 1a 側壁面

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗装作業室(1)の底部に洗浄液流下パ
    ン(10)を設け、この洗浄液流下パン(10)に洗浄
    液(W)を供給するための供給樋(11)を、前記洗浄
    液流下パン(10)の上流側縁部に沿わせて延設し、前
    記洗浄液流下パン(10)の下流端側に、前記洗浄液流
    下パン(10)からの流下洗浄液(W)と前記塗装作業
    室(1)の室内気体(A)とを合流状態で通過させて通
    過気体(A)中の塗料ミストを洗浄液(W)に捕捉させ
    る吸引排気路(3)を設けた塗装ブースであって、 前記供給樋(11)は、前記洗浄液流下パン(10)の
    上流側縁部に沿わせて延設する樋本体(13)の底部
    に、複数の流出口(14)を樋本体(13)の延設方向
    に所定の間隔で形成して、これら複数の流出口(14)
    から前記樋本体(13)内の洗浄液(W)を前記洗浄液
    流下パン(10)上に流出させる構成としてある塗装ブ
    ース。
  2. 【請求項2】 前記流出口(14)から流下する洗浄液
    (W)を前記洗浄液流下パン(10)の洗浄液流下方向
    とは逆向きに案内して流出させる流出案内管(19)
    と、この流出案内管(19)からの流出洗浄液(W)を
    衝突させて前記樋本体(13)の延設方向に分散させる
    衝突分散面(20)とを、前記流出口(14)の夫々に
    対して設けた請求項1記載の塗装ブース。
  3. 【請求項3】 前記樋本体(13)の延設方向における
    両端部に、前記樋本体(13)内の洗浄液(W)をオー
    バーフロー過程を介して前記洗浄液流下パン(10)上
    に供給するオーバーフロー式流出部(15)を設けた請
    求項1又は2記載の塗装ブース。
  4. 【請求項4】 前記オーバーフロー式流出部(15)
    は、前記樋本体(13)内の洗浄液(W)をオーバーフ
    ローさせるオーバーフロー堰(21)と、前記樋本体
    (13)に連なる樋構造で前記オーバーフロー堰(2
    1)からのオーバーフロー洗浄液(W)を受け入れるオ
    ーバーフロー樋(22)と、このオーバーフロー樋(2
    2)の底部に形成されて前記オーバーフロー樋(22)
    内の洗浄液(W)を前記洗浄液流下パン(10)上に流
    出させる流出口(23)とを備える構造としてある請求
    項3記載の塗装ブース。
  5. 【請求項5】 前記オーバーフロー樋(22)の流出口
    (23)を、前記オーバーフロー樋(22)の底部から
    側壁部にわたって開口する形状にしてある請求項4記載
    の塗装ブース。
  6. 【請求項6】 前記オーバーフロー樋(22)の流出口
    (23)から流下する洗浄液(W)を前記洗浄液流下パ
    ン(10)の洗浄液流下方向とは逆向きに案内して流出
    させる流出案内シュート(24)と、この流出案内シュ
    ート(24)からの流出洗浄液(W)を衝突させて前記
    樋本体(13)の延設方向に分散させる衝突分散面(2
    5)とを設けた請求項4又は5記載の塗装ブース。
  7. 【請求項7】 前記塗装作業室(1)の側壁面(1a)
    を前記衝突分散面(20),(25)にしてある請求項
    2又は6記載の塗装ブース。
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