JPH0975254A - 浴 室 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 洗い場２１と洗面脱衣室３との間の間仕
切り壁４には、洗い場２１から洗面脱衣室３に貫通する
開口を設け、この開口の中に回転トレー５１を水平方向
に回転可能に設けて収納部５を形成させ、この開口の洗
い場２１側に扉５２を、又、洗面脱衣室３側に扉５３を
それぞれ開閉自在に設けた浴室１。 【効果】 収納部５は開口の中に設けられているから洗
い場２１や洗面脱衣室３に突出しない。従って、洗い場
２１や洗面脱衣室３が広く使用できる。又、この収納部
５の中に石鹸等の収納物を収納していると、この石鹸等
の収納物を洗い場２１からも、又、洗面脱衣室３からも
使用できるので便利である。又、回転トレー５１の上に
載っている収納物が取り難い場合には、回転させて手前
に移動させて取りことができ便利である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は浴室に関する。

【０００２】

【従来の技術】浴室の洗い場は狭く、しかも、石鹸、シ
ャンプーや椅子、湯桶等使用する材料、器具が多くある
から、通常、これ等を収納する収納部が洗い場の壁等に
設けられている。例えば、実公昭６１−８７９０号公報
や特公昭６２−１９２７２号公報には、洗い場の壁に収
納部が壁から突出されて設けられている浴室が記載され
ている。又、特公平３−２２９９６号公報や実開昭６０
−９１７５８号公報には、浴室本体と洗面脱衣室等の隣
室との間に間仕切り壁を設け、この間仕切り壁に開口を
設け、この開口に浴室本体と隣室との間に移動可能な収
納部を設けた浴室が記載されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、前者の２つの
公報に記載されている浴室では、収納部が壁から突出さ
れて設けられているから、この突出している収納部が邪
魔になり、洗い場が広く使用できないという不便があ
る。又、通常、浴室の隣に洗面脱衣室を設けることが多
く、しかも、石鹸やシャンプー等の如く同じ収納物を洗
い場で使用したり洗面脱衣室で使用することが多い。か
かるときには、通常、同じ収納物を洗い場と洗面脱衣室
の両方に用意したり、どちらか一方に収納物を置き、こ
の収納物を洗面脱衣室と洗い場との間を往復して取りに
行っていたが、同じものを洗面脱衣室と洗い場の両方に
用意することは面倒である。又、洗面脱衣室と洗い場と
の間を往復するのは煩瑣であるだけでなく、洗い場に人
が入っている場合には、収納物を取りに洗い場の中に入
り難いことがある。

【０００４】又、後者の２つの公報に記載されている浴
室では、収納部が浴室本体と洗面脱衣室等の隣室との間
の壁に移動可能に取り付けられているから、この収納部
の中に収納した収納物を両方から取り出すことができる
ので、同じ収納物を洗い場と洗面脱衣室との用意した
り、どちらか一方に収納した収納物を取りに洗面脱衣室
と洗い場との間を往復する必要がなく便利であるが、突
出した収納部が邪魔になるという問題が解決されない。
又、この浴室は湿気が多いから、移動させるための回転
軸等の機構が錆びたりして痛み易い。そこで、本発明の
目的は、洗い場からも、又、洗面脱衣室からも収納物を
収納したり取り出すことができ、且つ、壁から突出しな
い収納部を有する浴室を提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになしたものであって、浴槽と洗い場からなる
浴室本体と、洗面脱衣室と、この浴室本体の洗い場と洗
面脱衣室との間に設けられた間仕切り壁とからなる浴室
において、前記間仕切り壁には洗い場から洗面脱衣室に
貫通する開口が設けられ、この開口の中に回転トレーが
水平方向に回転可能に取り付けられて収納部が形成さ
れ、この開口の洗い場側と洗面脱衣室側にそれぞれ扉が
開閉自在に設けられているものである。

【０００６】（作用）本発明における浴室では、間仕切
り壁には洗い場から洗面脱衣室に貫通する開口が設けら
れ、この開口の中に収納部が形成されているから、収納
部は洗い場や洗面脱衣室から突出しない。そして、この
収納部の開口の洗い場側と洗面脱衣室側にそれぞれ扉が
開閉自在に設けられているから、洗い場側からも、又、
洗面脱衣室側からも、それぞれの側に取り付けられてい
る扉を開けて収納物を回転トレーの上に載せて収納でき
る。従って、この収納部の中に石鹸やシャンプー等の収
納物を収納し、この収納物を洗い場や洗面脱衣室の両方
で使用するもできる。従って、洗面脱衣室と洗い場との
間を往復する必要がない。又、収納部には扉が設けられ
ているから、この扉に遮られて浴室内の湿気が収納部の
中に入り難い。従って、回転トレー等の回転軸が錆びた
りすることがない。

【０００７】又、この収納部には、回転トレーが水平方
向に回転可能に設けられているから、収納物が手前にな
いときには、回転トレーを回転させて、収納物を近くに
移動させて取り出したり、又、回転トレーを回転させ
て、収納物を置く場所を手前に移動させて収納させるこ
とができるる。

【０００８】

【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例を説明す
る。図１〜図３は本発明浴室の一実施例を示すもので、
図１（イ）は洗い場と洗面脱衣室との間の間仕切り壁を
浴室側から見た状態を示す斜視図、（ロ）は同じ間仕切
り壁を洗面脱衣室側からみた状態を示す斜視図、図２は
浴室の水平断面を示す断面図、図３は図２の収納部近傍
を拡大して示す断面図である。

【０００９】１は浴室であり、この浴室１は、洗い場２
１と浴槽２２とからなる浴室本体２と、洗面台３１等が
設けられている洗面脱衣室３と、この浴室本体２と洗面
脱衣室３との間に設けられた間仕切り壁４とからなる。
この間仕切り壁４の一部に出入口４１が設けられてい
る。間仕切り壁４には、洗い場２１から洗面脱衣室３に
貫通する開口が設けられ、この開口の中に回転トレー５
１が取り付けられた収納部５が設けられ、この収納部５
の洗い場側に扉５２が、又、洗面脱衣室側に扉５３がそ
れぞれ設けられている。

【００１０】この回転トレー５１は、２枚の水平方向の
棚板のほぼ中心に回転軸５４が取り付けられたものであ
り、この回転軸５４が開口の中にほぼ垂直に回転自在に
取り付けられている。従って、この回転トレー５１は水
平方向に回転可能になっている。従って、洗い場２１か
らは扉５２を開けて収納部５の回転トレー５１の上に載
せて収納物を収納したり、収納部５の回転トレー５１の
上に載っている収納物を取り出すことができるようにな
っている。又、洗面脱衣室３からは扉５３を開けて収納
部５に収納物を収納したり、収納部５から収納物を取り
出すことができるようになっている。又、この収納部５
には扉５２、５３が設けられているから、この収納部５
の中に浴室１内の湿気が入りにくい。従って、回転軸５
４が錆びて回転し難くなることがなく、長期間、回転ト
レー５１を支障なく回転させることができる。

【００１１】次に、この浴室の使用方法および作用につ
いて説明する。収納部５に洗面脱衣室３や洗い場２１で
使用する石鹸やシャンプー等の収納物を収納しておく。
そして、洗面脱衣室３の洗面台３１の前で石鹸やシャン
プーを使用したいときには、扉５３を開けて、収納部５
の回転トレー５１の上に収納されている石鹸やシャンプ
ー等を使用する。又、洗い場２１で同じ石鹸やシャンプ
ーを使用したいときには、扉５２を開けて、収納部５の
回転トレー５１の上に載っている石鹸やシャンプー等を
使用する。

【００１２】この際、収納物が手前にないときには、回
転トレー５１を回転させて、収納物を近くに移動させて
取り出すことができる。又、回転トレーを回転させて、
収納物を置く場所を手前に移動させて収納させることも
できる。このように、収納部５が洗面脱衣室３からも、
又、洗い場２１からも使用できるので、収納物は１つで
よく、しかも、石鹸やシャンプー等の収納物を取りに洗
い場２１と洗面脱衣室３との間を往復する必要がなく便
利である。又、回転トレー５１を回転させることにより
収納物を手前に移動させることができるので便利であ
る。又、この収納部５は間仕切り壁４の中にあるから、
洗い場２１側や洗面脱衣室３側に突出してない。従っ
て、洗い場２１や洗面脱衣室３が広く使用できる。

【００１３】

【発明の効果】本発明における浴室では、間仕切り壁に
は洗い場から洗面脱衣室に貫通する開口が設けられ、こ
の開口の中に収納部が形成されているから、収納部は洗
い場や洗面脱衣室から突出しない。従って、洗い場や洗
面脱衣室が広く使用でき便利である。そして、この収納
部の開口の洗い場側と洗面脱衣室側にそれぞれ扉が開閉
自在に設けられているから、洗い場側からも、又、洗面
脱衣室側からも、それぞれの側に取り付けられている扉
を開けて収納物を回転トレーの上に載せて収納できる。
従って、この収納部の中に石鹸やシャンプー等の収納物
を収納し、この収納物を洗い場や洗面脱衣室の両方で使
用するもできるし、洗面脱衣室と洗い場との間を往復す
る必要がなく便利である。

【００１４】又、この収納部には回転トレーが水平方向
に回転可能に設けられているから、収納物が手前にない
ときには、回転トレーを回転させて、収納物を近くに移
動させて取り出したり、又、回転トレーを回転させて、
収納物を置く場所を手前に移動させて収納させることが
できるので便利である。又、収納部には扉が設けられて
いるから、浴室等の湿気が入り難く、従って、回転軸等
が錆びることがなく長期間使用できるので便利である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明浴室の一実施例を示すもので、（イ）は
洗い場と洗面脱衣室との間の間仕切り壁を浴室側から見
た状態を示す斜視図、（ロ）は同じ間仕切り壁を洗面脱
衣室側から見た状態を示す斜視図である。

【図２】浴室の水平断面を示す説明図である。

【図３】図２の収納部近傍を拡大して示す断面図であ
る。

【符号の説明】

１ 浴室 ２ 浴室本体 ２１ 洗い場 ２２ 浴槽 ３ 洗面脱衣室 ３１ 洗面台 ４ 間仕切り壁 ４１ 出入口 ５ 収納部 ５１ 回転トレー ５２ 洗い場側の扉 ５３ 洗面脱衣室側の扉

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 浴槽と洗い場からなる浴室本体と、洗面
   脱衣室と、この浴室本体の洗い場と洗面脱衣室との間に
   設けられた間仕切り壁とからなる浴室において、前記間
   仕切り壁には洗い場から洗面脱衣室に貫通する開口が設
   けられ、この開口の中に回転トレーが水平方向に回転可
   能に取り付けられて収納部が形成され、この開口の洗い
   場側と洗面脱衣室側にそれぞれ扉が開閉自在に設けられ
   ていることを特徴とする浴室。